JPWO2019155585A1 - 電動機の制御装置およびケーブル断線検出方法 - Google Patents

電動機の制御装置およびケーブル断線検出方法 Download PDF

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Abstract

本発明に係る電動機の制御装置は、トルク指令に応じて電力変換を行うインバータをスイッチング制御することで、電動機に供給する交流電力を制御するコントローラーと、電動機とインバータとを接続するACケーブルに流れる相電流を検出する電流センサとを備え、コントローラーは、電流センサで検出された相電流を相電流検出値として取得し、トルク指令に基づいて電動機への相電流指令値を算出し、それぞれの相における相電流指令値と相電流検出値との差分値の遷移結果から、相ごとにACケーブルの断線の有無を判定する断線検出部を有する。

Description

本発明は、電動機と電力変換装置とを連結する電力接続線の断線を検出する電動機の制御装置およびケーブル断線検出方法に関するものである。
近年、二酸化炭素の排出低減、あるいは燃費向上を目的として、内燃機関と電動機を搭載した車両、いわゆるハイブリッド車両、あるいは電動機のみを搭載して走行する電気車両が普及している。電動機を搭載したこれらの電動車両には、電動機のほかに、直流電力を出力する蓄電装置、蓄電装置からの直流電力を交流電力に変換して電動機に電力を供給する電力変換装置が搭載されている。
このような電動車両において、電動機と電力変換装置とを連結する電力接続線に断線あるいは短絡が発生した場合には、電動機が正常に動作することができなくなるとともに、電力変換装置および電動機に過大な電流が流れるおそれがある。この結果、電動機および電力変換装置の故障を引き起こす可能性がある。また、電動機が正常に動作しないため、意図しない車両振動が発生し、運転者および同乗者を不快にさせるおそれがある。
上記のような問題を解決するため、電動機と電力変換装置とを連結する電力接続線の断線を検出する従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特許第5910460号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。特許文献1は、断線の判定を行うために、電動機に流れる相電流と判定値とを比較している。このため、例えば、低電流の場合などでは、その判定値の設定によって、電力接続線の断線検出が困難となる可能性がある。
また、特許文献1は、相電流による判定と相電流の変化速度による判定とに基づき、電力接続線の断線検出を行っている。しかしながら、交流電動機の場合、特定の回転角度で停止していると、電流が流れない相が存在する。このため、電流が流れない相が断線していなくても、相電流および相電流の変化速度がともにゼロであることから、断線検出を誤判定するおそれがある。
本発明は、上記課題を考慮したものであり、その目的は、電動機と電力変換装置とを連結する電力接続線の断線を高精度に検出することができる電動機の制御装置およびケーブル断線検出方法を提供することである。
本発明に係る電動機の制御装置は、外部から与えられるトルク指令に応じて、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータに設けられたスイッチング素子をスイッチング制御することで、電動機に供給する交流電力を制御するコントローラーと、電動機とインバータとを接続するACケーブルに流れる相電流を検出する電流センサと、を備えた電動機の制御装置であって、コントローラーは、電流センサで検出された相電流を相電流検出値として取得し、トルク指令に基づいて電動機への指令電流を相電流指令値として算出し、それぞれの相における相電流指令値と相電流検出値との差分値の遷移結果から、相ごとにACケーブルの断線の有無を判定する断線検出処理を実行する断線検出部を有するものである。
また、本発明に係るケーブル断線検出方法は、外部から与えられるトルク指令に応じて、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータに設けられたスイッチング素子をスイッチング制御することで、電動機に供給する交流電力を制御するコントローラーと、電動機とインバータとを接続するACケーブルに流れる相電流を検出する電流センサと、を備えた電動機の制御装置において、コントローラーによって実行されるケーブル断線検出方法であって、コントローラーにおいて、ACケーブルの断線の有無を判定するために用いる判定閾値および断線判定回数をあらかじめ記憶部に記憶させておく記憶ステップと、電流センサで検出された相電流を相電流検出値として取得する検出値取得ステップと、トルク指令に基づいて、電動機への指令電流を相電流指令値として算出する指令値算出ステップと、それぞれの相において、相電流検出値と相電流指令値との差分値を演算周期毎に算出し、演算開始点から演算終了点までの期間に含まれる複数の演算周期で算出したそれぞれの差分値の絶対値を積算することで、期間に対応した積算値を繰り返し算出する積算ステップと、積算値の前回値と今回値との比率を算出し、比率が記憶部に記憶された判定閾値よりも高い状態が、記憶部に記憶された断線判定回数だけ継続することで、ACケーブルの断線が発生したと判定する断線判定ステップと、を有するものである。
本発明によれば、電動機の電流指令値と電流検出値との差分値の遷移結果に基づいて電力接続線の断線検出を行う構成を有している。この結果、電動機と電力変換装置とを連結する電力接続線の断線を高精度に検出することができる電動機の制御装置およびケーブル断線検出方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る電力変換装置を含む電動機の制御装置を示す全体構成図である。 本発明の実施の形態1に係る電動機の制御装置に適用されるMCUの機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1において、断線検出部により実行されるACケーブル断線検出処理のメインの流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1において、断線検出部により実行されるACケーブル断線検出演算処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1において、断線検出部により実行される検出電流演算処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1において、断線検出部により実行される断線判定演算処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるACケーブル断線検出の動作を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の電動機の制御装置およびケーブル断線検出方法に係る好適な実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置を含む電動機の制御装置を示す全体構成図である。図1に示した電動機の制御装置は、モータコントロールユニット1、バッテリ2、電動機4、回転角度センサ5、および電力変換装置30を備えて構成されている。
モータコントロールユニット1は、電力変換部の駆動制御に関する演算処理を実行するコントローラーであり、以下、「MCU」と称す。バッテリ2は、直流電力を供給する電源である。電力変換装置30は、バッテリ2に並列に設けられ、バッテリ2からの直流電力を交流電力に変換する変換器であり、以下、「インバータ」と称す。
電動機4は、インバータ30から供給される交流電力によって駆動力が発生し、回転駆動する。なお、電動機4は、図示しない動力伝達機構を介して、図示しない車輪に接続されている。回転角度センサ5は、電動機4の回転に応じて、回転角度信号を出力する。
インバータ30は、MCU1から出力されたスイッチング信号に応じて、バッテリ2からの直流電力を電動機4へ供給する交流電力に変換するスイッチング素子を備えている。具体的には、スイッチング素子は、U相上側スイッチング素子3Q1、U相下側スイッチング素子3Q2、V相上側スイッチング素子3Q3、V相下側スイッチング素子3Q4、W相上側スイッチング素子3Q5、W相下側スイッチング素子3Q6で構成されている。
さらに、各スイッチング素子には、逆並列に、U相上側ダイオード素子3D1、U相下側ダイオード素子3D2、V相上側ダイオード素子3D3、V相下側ダイオード素子3D4、W相上側ダイオード素子3D5、W相下側ダイオード素子3D6がそれぞれ接続されている。
また、インバータ30は、バッテリ2から供給される直流電圧を平滑化する平滑コンデンサ31と、供給される直流電圧値を検出する電圧センサ32とをさらに備えている。
電動機4は、U相、V相、W相の3つのコイルの一端が中性点に接続されている。一方、U相、V相、W相の3つのコイルの他端は、各相のスイッチング素子の中間点に接続されている。また、インバータ30と電動機4とを接続する電力接続線に相当するACケーブルには、U相電流センサ33、V相電流センサ34、W相電流センサ35が取り付けられている。
図2は、本発明の実施の形態1に係る電動機の制御装置に適用されるMCU1の機能ブロック図である。図2に示したMCU1は、スイッチング信号を生成してインバータ30を制御する機能と、ACケーブルの断線検出を行う機能とを有している。各機能について、以下に詳細に説明する。
車両に搭載され、車両の運行制御を行う車両コントロールユニット100は、運転者の動作を示すアクセル開度信号およびブレーキ踏込信号を読み込み、MCU1に対して指令トルクTtarを出力する。なお、以下の説明では、車両コントロールユニットのことを、「VEH−CU」と称す。
指令電流演算部11は、VEH−CU100で演算された指令トルクTtarと、後述する回転角度処理部12で演算された回転速度Nmとを受信する。そして、指令電流演算部11は、MCU1内の図示しないROMにあらかじめ保存されているトルク−電流マップから、d軸指令電流Idtar、q軸指令電流Iqtarを演算する。指令電流演算部11により演算されたd軸指令電流Idtarおよびq軸指令電流Iqtarは、指令電圧演算部14に入力される。
回転角度処理部12は、電動機4に設置された回転角度センサ5から出力される回転角度信号に基づき、電動機4の回転速度Nmおよび電気角θを演算する。回転角度処理部12により演算された回転速度Nmは、指令電流演算部11、および断線検出部17に入力される。一方、回転角度処理部12により演算された電気角θは、検出電流3相/2相変換部13、指令電圧2相/3相変換部15、および断線検出部17に入力される。
検出電流3相/2相変換部13は、インバータ30と電動機4とを接続するACケーブルに取り付けられている各相の電流センサ(U相電流センサ33、V相電流センサ34、W相電流センサ35)による検出電流、および回転角度処理部12で演算された電気角θを受信する。そして、検出電流3相/2相変換部13は、電気角θを用いて、3相の検出電流をd軸電流Idactとq軸電流Iqactに座標変換する。検出電流3相/2相変換部13により変換されたd軸電流Idactとq軸電流Iqactは、指令電圧演算部14に入力される。
指令電圧演算部14は、指令電流演算部11により演算されたd軸指令電流Idtar、q軸指令電流Iqtarと、検出電流3相/2相変換部13により変換されたd軸電流Idact、q軸電流Iqactとを受信する。そして、指令電圧演算部14は、d軸指令電流Idtarとd軸電流Idactとの偏差、およびq軸指令電流Iqtarとq軸電流Iqactとの偏差に基づいた電流フィードバック制御を実行することにより、d軸指令電圧Vdtarとq軸指令電圧Vqtarを演算する。
指令電圧2相/3相変換部15は、指令電圧演算部14により演算されたd軸指令電圧Vdtar、q軸指令電圧Vqtarと、回転角度処理部12により演算された電気角θとを受信する。そして、指令電圧2相/3相変換部15は、d軸指令電圧Vdtar、q軸指令電圧Vqtar、および電気角θに基づいて、各相の指令電圧であるU相指令電圧Vutar、V相指令電圧Vvtar、W相指令電圧Vwtarを演算する。指令電圧2相/3相変換部15により演算された各相の指令電圧は、スイッチング信号生成部16に入力される。
スイッチング信号生成部16は、指令電圧2相/3相変換部15により演算されたU相指令電圧Vutar、V相指令電圧Vvtar、W相指令電圧Vwtar、および電圧センサ32により検出された検出電圧を受信する。そして、スイッチング信号生成部16は、受信したこれらの信号に基づいて、インバータ30の各スイッチング素子3Q1〜3Q6をスイッチング制御するためのスイッチング信号を生成する。
スイッチング信号生成部16により生成されたスイッチング信号は、インバータ30に入力される。このような一連動作により、MCU1は、スイッチング信号に基づくスイッチング制御により、インバータ30内の各スイッチング素子3Q1〜3Q6を動作させることで、電動機4に対して、指令トルクTtarに応じた交流電力を供給する。
断線検出部17は、VEH−CU100で演算された指令トルクTtarと、指令電流演算部11で演算されたd軸指令電流Idtar、q軸指令電流Iqtarと、回転角度処理部12で演算された電気角θ、回転速度Nmと、電動機4の各相の検出電流であるU相電流Iuact、V相電流Ivact、W相電流Iwactを受信する。
そして、断線検出部17は、受信したこれらの信号に基づいて、インバータ30と電動機4とを接続するACケーブルの断線検出を行う。この断線検出部17により実行される断線検出処理は、本発明の主要な技術的特徴である。そこで、この断線検出処理について、図3から図6を参照しながら詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の形態1において、断線検出部17により実行されるACケーブル断線検出処理のメインの流れを示すフローチャートである。なお、この図3に示したフローチャートは、MCU1にて一定周期で行われる演算処理を示している。一定周期の具体例は、例えば、10ms周期である。
まず、ステップS101において、断線検出部17は、インバータ30と電動機4とを接続するACケーブルに取り付けられているU相電流センサ33、V相電流センサ34、W相電流センサ35が、故障未発生状態であるか否かを判定する。
本実施の形態1では、電動機4に流れる電流値に基づいて、断線検出処理が行われる。従って、各相の電流センサ33〜35のいずれか1つでも故障が発生している場合には、本実施の形態1における断線検出処理が正しく実行できず、誤判定を行ってしまうおそれがある。そこで、断線検出部17は、ステップS101において、各相の電流センサ33〜35が、故障未発生状態であることを確認する。
ステップS101でYes判定の場合、つまり各相の電流センサ33〜35に故障が発生していない場合には、ステップS102へ進む。一方、No判定の場合には、ACケーブルの断線検出は行われずに、一連処理が終了となる。
ステップS102に進んだ場合には、断線検出部17は、回転角度センサ5が故障未発生状態であるか否かを判定する。本実施の形態1では、電動機4の電気角θを用いてACケーブルの断線検出処理が行われる。従って、電気角θが演算できない場合には、ACケーブルの断線検出処理を実行することができない。従って、断線検出部17は、ステップS102において、回転角度センサ5が、故障未発生状態であることを確認する。
ステップS102でYes判定の場合、つまり回転角度センサ5に故障が発生していない場合には、ステップS103へ進む。一方、No判定の場合には、ACケーブルの断線検出は行われずに、一連処理が終了となる。
ステップS103に進んだ場合には、断線検出部17は、ACケーブルの断線を未検出状態であるか否かを判定する。この判定は、ACケーブル断線をすでに検出した後に、断線検出処理が再度実行されてしまうことを回避するために実行される。具体的には、後述する断線検出情報F_disconが0の場合には、断線検出部17は、Yes判定を行う。
ステップS103でYes判定の場合、つまりACケーブルの断線が未検出の場合には、ステップS104へ進む。一方、No判定の場合、つまりACケーブルの断線がすでに検出されている場合には、ACケーブルの断線検出は行われずに、一連処理が終了となる。
ステップS104に進んだ場合には、断線検出部17は、ACケーブル断線検出演算を行う。このACケーブル断線検出演算の具体的な処理内容は、図4に示すフローチャートに相当する。この図4の詳細説明は、後述するが、断線検出部17は、ACケーブルが断線していることを検出した場合には、断線検出情報F_disconに1を設定し、ACケーブルが断線していないことを検出した場合には、断線検出情報F_disconに0を設定する。
ステップS104でACケーブル断線検出演算が完了すると、ステップS105に進み、断線検出部17は、ACケーブル断線を検出したか否かを判定する。この判定は、前述した断線検出情報F_disconを用いて行われる。断線検出部17により断線検出されている場合、つまり断線検出情報F_discon=1の場合には、Yes判定となってステップS106に進み、No判定の場合には、一連処理が終了となる。
ACケーブルの断線を検出したことでステップS106に進んだ場合には、断線検出部17は、断線検出処理として、スイッチング信号生成部16に対して、断線検出信号を出力し、一連処理を終了する。
スイッチング信号生成部16は、断線検出部17から断線検出信号を受信した場合には、例えば、スイッチング素子の駆動停止などの処理を実行することができる。
次に、図4に示すACケーブル断線検出演算のフローチャートについて説明する。図4は、本発明の実施の形態1において、断線検出部17により実行されるACケーブル断線検出演算処理の流れを示すフローチャートである。より具体的には、この図4のフローチャートは、図3中のステップS104において実行される具体的な一連処理を示したものに相当する。
ステップS201において、断線検出部17は、回転速度Nmの大きさを判定する。図1に示している電動機4は、交流電流が流れるため、各相に流れる電流は、0Aを跨ぐこととなる。従って、電動機4の停止位置、すなわち、停止時の電気角によっては、電流が流れない相が存在する。
そのため、ステップS201による回転速度の判定を行うことで、電流が流れない相が存在する際に断線であると誤検出してしまうことを回避している。
具体的には、ステップS201において、断線検出部17は、電動機4の回転速度Nmの絶対値が、回転速度判定値Nm_tsより大きいか否かを判定している。ここで、回転速度判定値Nm_tsは、一例として、50r/minがあらかじめ設定されている。
ステップS201でYes判定、つまり、|Nm|>Nm_tsの関係が成立する場合には、ステップS202へ進む。一方、No判定、つまり、|Nm|>Nm_tsの関係が成立しない場合には、ステップS206に進む。
ステップS202に進んだ場合には、断線検出部17は、指令トルクTtarの大きさを判定する。指令トルクTtarが0Nmの場合には、電動機4に電流が流れないこととなる。従って、ACケーブルの断線検出を行う必要がない。そのため、ステップS202の判定が設けられている。
具体的には、ステップS202において、断線検出部17は、指令トルクTtarの絶対値が、指令トルク判定値Ttar_tsより大きいか否かを判定している。ここで、指令トルク判定値Ttar_tsは、一例として、10Nmがあらかじめ設定されている。
ステップS202でYes判定、つまり、|Ttar|>Ttar_tsの関係が成立する場合には、ステップS203へ進む。一方、No判定、つまり、|Ttar|>Ttar_tsの関係が成立しない場合には、ステップS206に進む。
ステップS203に進んだ場合には、断線検出部17は、検出電流演算を行う。この検出電流演算の具体的な処理内容は、図5に示すフローチャートに相当する。この図5の詳細説明は、後述するが、断線検出部17は、断線判定が可能な条件が成立していると判定した場合には、断線判定許可フラグdet_jdgに1を設定し、断線判定が可能な条件が成立していないと判定した場合には、断線判定許可フラグdet_jdgに0を設定する。
ステップS203で検出電流演算が完了すると、ステップS204に進み、断線検出部17は、断線判定が可能な条件が成立しているか否かを判定する。この判定は、前述した断線判定許可フラグdet_jdgを用いて行われる。断線検出部17により、断線判定に用いる情報の演算が完了しており、断線判定が可能な条件が成立していると判定されたことで、断線判定許可フラグdet_jdg=1の場合には、Yes判定となって、ステップS205に進む。一方、断線判定に用いる情報の演算が完了しておらず、No判定の場合には、図4の一連処理が終了し、図3の処理に戻り、ステップS105以降の処理が行われる。
ステップS205に進んだ場合には、断線検出部17は、断線判定演算を行う。この断線判定演算の具体的な処理内容は、図6に示すフローチャートに相当する。この図6の詳細説明は、後述するが、断線検出部17は、断線を検出した場合には、断線検出情報F_disconに1を設定し、断線を検出しなかった場合には、断線検出情報F_disconに0を設定する。
また、ステップS201あるいはステップS202からステップS206に進んだ場合には、断線検出部17は、断線検出で使用する様々な情報を初期化する。そして、図4の一連処理が終了し、図3の処理に戻り、ステップS105以降の処理が行われる。
次に、図5に示す検出電流演算のフローチャートについて説明する。図5は、本発明の実施の形態1において、断線検出部17により実行される検出電流演算処理の流れを示すフローチャートである。より具体的には、この図5のフローチャートは、図4中のステップS203において実行される具体的な一連処理を示したものに相当する。なお、この図5における検出電流演算処理は、相ごとに行われ、図3の処理より早い周期として、例えば100μsec周期で行われる。
ステップS301において、断線検出部17は、各相の指令電流Itar_x(x:U、V、W)の0A跨ぎ判定を行う。断線検出部17は、d軸指令電流Idtar、q軸指令電流Iqtar、および電気角θを用いて各相の指令電流を算出する。さらに、断線検出部17は、各相の指令電流の前回値Itar_x(n−1)(x:U、V、W)と今回値Itar_x(n)(x:U、V、W)とを用いて、0A跨ぎ判定を行う。
より具体的には、断線検出部17は、それぞれの相に関して、下式が成立する場合には、0A跨ぎが発生したと判定する。
Itar_x(n−1)<0、かつ、
Itar_x(n)≧0 (x:U、V、W)
断線検出部17により、ステップS301で、今回の周期で指令電流Itar_x(x:U、V、W)が0Aを跨いだと判定された場合には、Yes判定となって、ステップS302に進む。一方、No判定の場合には、ステップS320に進む。
ステップS320に進んだ場合には、断線検出部17は、電流差分積算値(前回値)Icad_x(n−1)(x:U、V、W)を更新して、ステップS318に進む。そして、ステップS318において、断線検出部17は、各相の指令電流Itar_x(x:U、V、W)と検出電流Iact_x(x:U、V、W)との差分の絶対値として、電流差分値Idiff_x(x:U、V、W)を算出する。その後、ステップS319において、断線検出部17は、下式を用いて、電流差分積算値Icad_x(n)(x:U、V、W)を演算して、一連処理を終了する。
Icad_x(n)=Icad_x(n−1)
+Idiff_x(n)
先のステップS301からステップS302に進んだ場合には、断線検出部17は、3相0跨ぎカウンタF_stcが0であるか否かを判定する。この3相0跨ぎカウンタF_stcは、各相に流れる電流のいずれかが0Aを跨いだ周期ごとにカウントアップされるカウンタである。本実施の形態1のように、電動機4の相の数が3の場合には、0から3の範囲で3相0跨ぎカウンタがサイクリックに動作することとなる。
ステップS302において、Yes判定、つまり3相0跨ぎカウンタF_stcが0の場合には、図4によるACケーブル断線検出演算を開始後に、電動機4に流れる電流が0Aを跨ぐ条件が最初に成立したことになる。そこで、ステップS302において、Yes判定の場合には、ステップS303に進み、断線検出部17は、3相0跨ぎカウンタF_stcを1にカウントアップし、ステップS308に進む。
一方、ステップS302において、No判定、つまり3相0跨ぎカウンタF_stcが0以外の場合には、ステップS304に進み、断線検出部17は、3相0跨ぎカウンタF_stcが1であるか否かを判定する。
ステップS304において、Yes判定、つまり3相0跨ぎカウンタF_stcが1の場合には、ステップS305に進み、断線検出部17は、3相0跨ぎカウンタF_stcを2にカウントアップし、ステップS308に進む。
一方、ステップS304において、No判定、つまり3相0跨ぎカウンタF_stcが1以外の場合には、ステップS306に進み、断線検出部17は、3相0跨ぎカウンタF_stcが2であるか否かを判定する。
ステップS306において、Yes判定、つまり3相0跨ぎカウンタF_stcが2の場合には、ステップS307に進み、断線検出部17は、3相0跨ぎカウンタF_stcを3にカウントアップし、ステップS308に進む。
一方、ステップS306において、No判定の場合には、3相全てで0跨ぎを検出済みであり、3相0跨ぎカウンタF_stc=3の場合に相当するので、ステップS303に進み、断線検出部17は、3相0跨ぎカウンタF_stcを1に戻して、ステップS308に進む。
ステップS308に進んだ場合には、断線検出部17は、各相の0跨ぎ情報F_sta_x(x:U、V、W)が0であるか否かを判定する。この0跨ぎ情報F_sta_x(x:U、V、W)は、後述するステップS309あるいはステップS312を通過するごとにカウントアップされるカウンタであり、1と2の範囲で、サイクリックに動作することとなる。
ステップS308において、Yes判定の場合には、ステップS309に進み、断線検出部17は、0跨ぎ情報F_sta_x(x:U、V、W)を1に更新して、ステップS310に進む。そして、ステップS310において、断線検出部17は、電流差分積算ストア値Icad_x1(x:U、V、W)を下式により更新し、ステップS314に進む。
Icad_x1=Idiff_x(n) (x:U、V、W)
一方、先のステップS308でNo判定の場合には、ステップS311に進み、断線検出部17は、0跨ぎ情報F_sta_x(x:U、V、W)が1であるか否かを判定する。ステップS311において、Yes判定の場合には、ステップS312に進み、断線検出部17は、0跨ぎ情報F_sta_x(x:U、V、W)を2に更新して、ステップS313に進む。そして、ステップS313において、断線検出部17は、電流差分積算ストア値Icad_x2(x:U、V、W)を下式により更新し、ステップS314に進む。
Icad_x2=Idiff_x(n) (x:U、V、W)
一方、ステップS311において、No判定の場合には、ステップS309に進み、断線検出部17は、0跨ぎ情報F_sta_x(x:U、V、W)を1に更新した後、上述したステップS310の処理を行い、ステップS314に進む。
ステップS314に進んだ場合には、断線検出部17は、2つの電流差分積算ストア値Icad_x1、Icad_x2(x:U、V、W)に基づく判定を行う。この判定は、後述する断線判定演算を開始する条件が成立したか否かを判定するものである。具体的には、断線検出部17は、各相(U、V、W)の指令、検出電流値に基づく電流差分積算ストア値Icad_x1、Icad_x2(x:U、V、W)の演算の完了有無を、下式による条件が成立しているか否かに基づいて判定する。
Icad_x1>0、かつ、Icad_x2>0 (x:U、V、W)
ステップS314でYes判定、つまり、上式による条件が成立し、各相の電流差分積算ストア値Icad_x1、Icad_x2(x:U、V、W)の演算が完了している場合には、ステップS315に進む。そして、ステップS315において、断線検出部17は、断線判定許可フラグdet_jdgを1に設定して、ステップS317に進む。
一方、ステップS314でNo判定、つまり、上式による条件が成立せず、各相の電流差分積算ストア値Icad_x1、Icad_x2(x:U、V、W)の演算が完了していない場合には、ステップS316に進む。そして、ステップS316において、断線検出部17は、断線判定許可フラグdet_jdgを0に設定して、ステップS317に進む。
ステップS317に進むと、断線検出部17は、電流差分積算値Icad_x(n)(x:U、V、W)を0に初期化にし、ステップS318に進む。そして、ステップS318において、断線検出部17は、前述したように、各相の指令電流Itar_x(x:U、V、W)と検出電流Iact_x(x:U、V、W)との差分の絶対値として、電流差分値Idiff_x(x:U、V、W)を算出して、ステップS319に進む。
そして。ステップS319において、断線検出部17は、前述したように、電流差分積算値(前回値)Icad_x(n−1)(x:U、V、W)にステップS318で演算した電流差分値(Idiff_x(n)(x:U、V、W)を加算することで、電流差分積算値(今回値)Icad_x(n)(x:U、V、W)を演算して、一連処理を終了する。
次に、図6に示す断線判定演算のフローチャートについて説明する。図6は、本発明の実施の形態1において、断線検出部17により実行される断線判定演算処理の流れを示すフローチャートである。より具体的には、この図6のフローチャートは、図4中のステップS205において実行される具体的な一連処理を示したものに相当する。
ステップS401において、断線検出部17は、電流差分積算ストア値Icad_x1、Icad_x2(x:U、V、W)を読み込み、ステップS402に進む。そして、ステップS402において、断線検出部17は、各相の0跨ぎ情報F_sta_x(x:U、V、W)の判定を行う。この判定は、後述する電流差分積算値の比率演算に用いる演算式を決定するために行われる。
ステップS402において、断線検出部17は、0跨ぎ情報F_sta_x(x:U、V、W)の今回値が2であり、かつ、前回値が1であるか否かを判定する。ステップS402において、Yes判定の場合には、ステップS403に進む。ステップS403に進んだ場合には、電流差分積算ストア値のIcad_x1(x:U、V、W)が前回値となるので、断線検出部17は、下式を用いて、電流差分積算比率ΔIcad_x(x:U、V、W)を演算し、ステップS406に進む。
ΔIcad_x
=|Icad_x2|/|Icad_x1|(x:U、V、W)
一方、ステップS402において、No判定の場合には、ステップS404に進む。そして、ステップS404において、断線検出部17は、0跨ぎ情報F_sta_x(x:U、V、W)の今回値が1であり、かつ、前回値が2であるか否かを判定する。ステップS404において、Yes判定の場合には、ステップS405に進む。ステップS405に進んだ場合には、電流差分積算ストア値のIcad_x2(x:U、V、W)が前回値となるので、断線検出部17は、下式を用いて、電流差分積算比率ΔIcad_x(x:U、V、W)を演算し、ステップS406に進む。
ΔIcad_x
=|Icad_x1|/|Icad_x2|(x:U、V、W)
ステップS406に進むと、断線検出部17は、先のステップS403またはステップS405で演算した電流差分積算比率ΔIcad_x(x:U、V、W)が、判定値αよりも大きいか否かを判定する。
電力変換装置30と電動機4とを接続するACケーブルに断線が発生していない場合には、各相の指令電流Itar_x(x:U、V、W)と検出電流Iact_x(x:U、V、W)との間に大きな差異は発生しない。しかしながら、ACケーブルが断線した場合には、電流検出が不可となり、検出電流が0Aとなるため、指令電流と検出電流との間に差異が発生する。
ただし、指令電流Itar_x(x:U、V、W)は、理想値であり、検出電流Iact_x(x:U、V、W)は、PWM制御などによって流れる実際の電流である。従って、ACケーブルに断線が発生していない場合であっても、指令電流と検出電流との間には、ある程度の差異が発生する。そのため、ACケーブル断線の誤判定を回避するために、ステップS406の判定が設けられている。
このステップS406において用いられる電流差分積算比率の判定値αは、電動機4の最大電流変化が発生しても、断線検出部17によって誤判定されないような値に設定されている。例えば、この判定値αは、ステップS403、ステップS404で演算される電流差分積算比率の1.1倍までは、断線検出と判定しないように、1.1が設定されている。
ステップS406でYes判定、つまり、各相の電流差分積算比率ΔIcad_x(x:U、V、W)が判定値αより大きい場合には、ステップS407に進み、断線検出部17は、積算比率異常カウンタCcad(n)を1だけカウントアップする。
なお、この積算比率異常カウンタCcad(n)は、ステップS406における各相の電流差分積算比率ΔIcad_x(x:U、V、W)の判定の合計値である。ステップS407における積算比率異常カウンタCcad(n)の演算が終了すると、ステップS409に進む。
ステップS409に進むと、断線検出部17は、積算比率異常カウンタCcad(n)が判定値β以上であるか否かを判定する。前述したように、積算比率異常カウンタCcad(n)は、各相の異常を合計した値である。従って、断線検出部17は、ステップS409において、各相合わせた異常状態に相当する積算比率異常カウンタCcad(n)が、あらかじめ設定した回数である判定値β以上となった場合に、ACケーブル断線と判定する。判定値βは、例えば、各相2周期分に相当する6に設定されている。
ステップS409において、積算比率異常カウンタCcad(n)が判定値β以上である場合には、Yes判定となり、ステップS410に進む。そして、ステップS410において、断線検出部17は、断線検出情報F_disconを1に設定して、図6の一連処理を終了する。一方、ステップS409において、積算比率異常カウンタCcad(n)が判定値β未満の場合には、No判定となり、ステップS411に進む。
また、先のステップS406でNo判定、つまり、各相の電流差分積算比率ΔIcad_x(x:U、V、W)が判定値α以下の場合には、ステップS408に進む。そして、ステップS408において、断線検出部17は、積算比率異常カウンタCcad(n)を更新せずに、ステップS411に進む。
そして、ステップS408またはステップS409からステップS411に進んだ場合には、断線検出部17は、断線検出情報F_disconを0に設定して、図6の一連処理を終了する。
また、先のステップS404において、No判定の場合には、断線判定演算を実施することなしに、図6の一連処理を終了する。
次に、本実施の形態1における電動機の制御装置における断線検出処理について、タイムチャートを用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態1におけるACケーブル断線検出の動作を示すタイミングチャートである。図7において、横軸は、時間を示し、縦軸は、上から順に、以下の値を示している。なお、xは、U、V、Wを示している。
(A)指令トルクTtarの絶対値
(B)回転速度Nmの絶対値
(C)電気角θ
(D)指令電流Itar_x
(E)検出電流Iact_x
(F)電流差分値Idiff_x
(G)電流差分積算値Icad_x
(H)3相0跨ぎカウンタF_stc
(I)0跨ぎ情報F_sta_x
(J)電流差分積算ストア値Icad_x1
(K)電流差分積算ストア値Icad_x2
(L)電流差分積算比率ΔIcad_x
(M)積算比率異常カウンタCcad
(N)断線判定許可フラグdet_jdg
(O)断線検出情報F_discon
まず、時刻T1において、指令トルクTtarの絶対値(A)が変化して、指令トルク判定値Ttar_tsよりも大きくなり、その後、回転速度Nmの絶対値(B)が、回転速度判定値Nm_tsよりも大きくなる。これにより、図5を用いて説明した検出電流演算ルーチンが開始される。
次に、時刻T2で、V相指令電流Itar_v(D)が0Aを跨ぐことで、3相0跨ぎカウンタF_stc(H)が1だけカウントアップされるとともに、V相の0跨ぎ情報F_sta_v(I)も1だけカウントアップされ、V相電流差分値Idiff_v(F)の演算が開始される。
このV相電流差分値Idiff_v(F)の演算は、V相検出電流Iact_v(E)からV相指令電流Itar_v(D)を減算した差分値であり、ACケーブルが非断線時には、その差分値は、極めて小さくなる。V相電流差分値Idiff_v(F)が演算されると、続いて、V相電流差分積算値Icad_v(G)が演算される。
その後、W相指令電流Itar_wが0Aを跨ぐと、3相0跨ぎカウンタF_stc(H)が1だけカウントアップ(F_stc(H)=2)され、U相指令電流Itar_uも0Aを跨ぐと、3相0跨ぎカウンタF_stc(H)が1だけカウントアップ(F_stc(H)=3)される。この結果、W相に関しても、V相同等の電流演算が開始される。
この3相0跨ぎカウンタF_stc(H)は、図5のステップS301において各相の0跨ぎ判定が成立するたびに変化する。3相0跨ぎカウンタF_stc(H)は、電動機4の相の数まで変化し、相の数となった後は、1に戻る。また、3相0跨ぎカウンタF_stc(H)は、図4のステップS201における回転速度判定がNo判定の場合、あるいは図4のステップS202における指令トルク判定がNo判定の場合には、初期化されて0となる。
また、0跨ぎ情報F_sta_x(I)も、各相の指令電流Itar_x(D)が0Aを跨ぐと変化する。ただし、この0跨ぎ情報F_sta_x(I)は、x相指令電流Itar_xが0Aを跨ぐことで、1または2の値をとる。また、0跨ぎ情報F_sta_x(I)は、図4のステップS201における回転速度判定がNo判定の場合、あるいは図4のステップS202における指令トルク判定がNo判定の場合には、初期化されて0となる。
時刻T3になると、V相指令電流Itar_v(D)が再度、0Aを跨ぎ、図5のステップS301において、指令電流0跨ぎ判定が成立する。時刻T3の時点では、他相(W相、U相)も一度は0Aを跨いでおり、図5のステップS301において指令電流0跨ぎ判定が成立している。従って、3相0跨ぎカウンタF_stc(H)は、3であるから、時刻T3においては、3相0跨ぎカウンタが3から1に変化する。
また、時刻T3において、V相の0跨ぎ情報F_sta_v(I)が1から2に変化する。そして、時刻T2から演算していたV相電流差分積算値Icad_v(G)は、電流差分積算ストア値Icad_v2(K)としてストアされた後に、0に初期化される。
次に、時刻T4の直前において、V相指令電流Itar_v(D)が0Aを再び跨ぎ、図5のステップS301において指令電流0跨ぎ判定が成立した場合には、3相0跨ぎカウンタF_stc(H)は、時刻T3のときと同様に、3から1に変化する。
ただし、V相の0跨ぎ情報F_sta_v(I)が2から1に変化するとともに、電流差分積算値Icad_v(G)の値は、電流差分積算ストア値Icad_v1(K)としてストアされた後に、0に初期化される。また、他相であるW相、U相も、V相と同様の演算が実行される。
時刻T4で、U相のACケーブルが断線すると、3相検出電流Iact_u(E)は、0Aとなるが、指令電流Itar_u(D)は、0Aにならない。このため、電流差分値Idiff_u(F)が急変し、電流差分積算値Icad_u(G)の増加量も大きくなる。また、U相の影響を受けて、他相であるV相、W相の検出電流Iact_v、Iact_w(E)の変化量も多くなり、電流差分積算値Icad_v、Icad_w(G)の増加量が大きくなる。
U相電流の2回目の積算演算が完了する時刻T5になると、全相(U、V、W)の積算演算が、2回以上演算できている。従って、時刻T5になると、断線判定許可フラグdet_jdg(N)が成立して、図6を用いて説明した断線判定演算ルーチンが開始され、0跨ぎ情報F_sta_x(x:U、V、W)に基づき、電流差分積算比率ΔIcad_x(L)が演算される。
図7では、断線判定許可フラグdet_jdg(N)が成立した時刻T5の時点では、U相の0跨ぎ情報F_sta_u(I)が変化しているタイミングに相当する。従って、電流差分積算比率ΔIcad_x(L)の演算には、U相の演算情報を用いる。
時刻T5において、U相の0跨ぎ情報F_sta_u(I)は、2から1へ変化している。そこで、ステップS405で説明した数式を用いて電流差分積算比率ΔIcad_u(L)が演算される。そして、演算されたこの電流差分積算比率ΔIcad_u(L)の値は、判定値α以上であるから、積算比率異常カウンタCcad(M)が1だけカウントアップされる。
そして、時刻T6で、V相指令電流Itar_v(D)が0Aを跨ぐと、V相の0跨ぎ情報F_sta_v(I)は、1から2に変化する。そこで、ステップS403で説明した数式を用いて電流差分積算比率ΔIcad_v(L)が演算され、判定値αとの比較が行われる。V相の電流差分積算比率ΔIcad_v(L)も、判定値αより大きいので、積算比率異常カウンタCcad(M)が1だけカウントアップされる。
続いて、W相指令電流Itar_w(D)が0Aを跨ぎ、W相の0跨ぎ情報F_sta_w(I)が1から2へ変化する。そこで、先述したV相演算と同等に、ステップS403で説明した数式を用いて電流差分積算比率ΔIcad_w(L)が演算され、判定値αとの比較が行われる。W相の電流差分積算比率ΔIcad_w(L)も、判定値αより大きいので、積算比率異常カウンタCcad(M)が1だけカウントアップされる。
このように、断線判定許可フラグdet_jdg(N)が成立した以降では、各相の指令電流Itar_x(x:U、V、W)(D)が0Aを跨ぐごとに、各相の0跨ぎ情報F_sta_x(x:U、V、W)(I)が変化する。そして、各相の0跨ぎ情報F_sta_x(x:U、V、W)(I)の変化に基づき、ステップS403で説明した数式またはステップS405で説明した数式を用いて、順次、電流差分積算比率ΔIcad_x(x:U、V、W)(L)が演算され、判定値αと比較され、積算比率異常カウンタCcad(M)がウントアップされる。
そして、時刻T7において、W相指令電流Itar_w(D)が0Aを跨ぎ、電流差分積算比率ΔIcad_w(L)が算出される。そして、算出された電流差分積算比率ΔIcad_w(L)が判定値αよりも大きくなって、積算比率異常カウンタCcad(M)がカウントアップされる。さらに、積算比率異常カウンタCcad(M)が判定値β以上となることで、断線検出情報F_discon(O)が成立し、1に設定される。
以上のように、実施の形態1によれば、電動機の電流指令値と電流検出値との差分値の遷移結果に基づいてACケーブルの断線検出を行う構成を有している。このような構成を有することで、インバータと電動機とを接続するACケーブルに断線が発生した場合にも、速やかに断線を検出することが可能となる。
さらに、断線検出された際には、インバータを構成するスイッチング素子を直ちに駆動停止させることができ、電動機の異常な動作が継続されてしまう状態を防止することができる。また、車両に搭載された電動機が異常な動作を継続しないことで、車両振動を発生させることを抑制でき、運転者および同乗者を不快にさせるおそれがない。
また、本発明に係る断線検出部は、相電流検出値と相電流指令値との差分値を演算周期毎に算出するとともに、複数の演算周期に渡って算出された差分値の積算値に基づいて、ACケーブルの断線の有無を検出する機能を有している。
また、本発明に係る断線検出部は、相電流指令値のそれぞれが0Aを跨ぐ時期を各相の演算開始点とし、電気角が1周期後または1/2周期後に演算を開始した相の相電流指令値が0Aを跨ぐ時期を演算終了点として、積算値を算出する機能を有している。
また、本発明に係る断線検出部は、回転速度が、あらかじめ設定された回転速度判定値以下である場合、あるいは、トルク指令が、あらかじめ設定されたトルク指令判定値以下である場合には、断線検出処理を実行しない機能を有している。
このような機能を備えることで、断線を検出するための相電流の判定値を設定する必要がなく、1周期または1/2周期間における積算値の演算結果に基づいて、迅速に断線検出処理を実行することができる。さらに、電動機の回転停止時など、断線検出の誤判定を招くような状態での断線検出処理を回避しつつ、ACケーブルの断線検出を確実に行うことができる。
なお、本実施の形態では、電動機の各相を流れる電流の断線検出を、電気角の1周期分で行う場合について説明した。しかしながら、本発明は、このような断線検出に限定されるものではない。図7に示すように、各相を流れる電流は、電気角の1/2周期ごとに0Aを跨ぐ。従って、1/2周期分でACケーブルの断線検出を行うことも可能である。
また、本実施の形態1では、電動機の各相を流れる相電流に基づき、ACケーブルの断線検出を行うための判定値を固定値とする場合について説明した。しかしながら、本発明は、固定の判定値を用いる場合に限定されるものではない。電動機の回転速度に応じて、判定値を可変設定することも可能である。
また、本実施の形態1では、ACケーブルの断線判定を相ごとの電流差分積算値を用いる場合について説明した。しかしながら、本発明は、U相電流+V相電流+W相電流=0となる3相電流和の定理を用いて、断線判定を行うようにしてもよい。
1 MCU(モータコントロールユニット)、2 バッテリ、4 電動機、5 回転角度センサ、11 指令電流演算部、12 回転角度処理部、13 検出電流3相/2相変換部、14 指令電圧演算部、15 指令電圧2相/3相変換部、16 スイッチング信号生成部、17 断線検出部、30 インバータ(電力変換装置)、33 U相電流センサ、34 V相電流センサ、35 W相電流センサ。

Claims (8)

  1. 外部から与えられるトルク指令に応じて、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータに設けられたスイッチング素子をスイッチング制御することで、電動機に供給する前記交流電力を制御するコントローラーと、
    前記電動機と前記インバータとを接続するACケーブルに流れる相電流を検出する電流センサと、
    を備えた電動機の制御装置であって、
    前記コントローラーは、
    前記電流センサで検出された前記相電流を相電流検出値として取得し、前記トルク指令に基づいて前記電動機への指令電流を相電流指令値として算出し、それぞれの相における前記相電流指令値と前記相電流検出値との差分値の遷移結果から、相ごとに前記ACケーブルの断線の有無を判定する断線検出処理を実行する断線検出部を有する
    電動機の制御装置。
  2. 前記断線検出部は、
    前記相電流検出値と前記相電流指令値との差分値を演算周期毎に算出するとともに、複数の演算周期に渡って算出された差分値の積算値に基づいて、前記ACケーブルの断線の有無を検出する
    請求項1に記載の電動機の制御装置。
  3. 前記電動機の回転角度を検出する回転角度センサをさらに備え、
    前記コントローラーは、前記電動機の回転角度から前記電動機の電気角および回転速度を算出する回転角度処理部をさらに有し、
    前記断線検出部は、前記相電流指令値のそれぞれが0Aを跨ぐ時期を各相の演算開始点とし、前記電気角が1周期後または1/2周期後に演算を開始した相の相電流指令値が0Aを跨ぐ時期を演算終了点として、前記演算開始点から前記演算終了点までの期間に含まれる複数の演算周期で前記積算値を算出する
    請求項2に記載の電動機の制御装置。
  4. 前記断線検出部は、前記回転角度処理部により算出された前記回転速度の絶対値が、あらかじめ設定された回転速度判定値以下である場合には、前記断線検出処理を実行せず、前記断線検出処理により算出された演算結果を初期化する
    請求項3に記載の電動機の制御装置。
  5. 前記断線検出部は、前記演算開始点から前記演算終了点までの期間に含まれる前記複数の演算周期で前記積算値を算出することを繰り返し実行し、前記積算値の前回値と今回値との比率を算出し、前記比率があらかじめ設定された判定閾値よりも高い状態が、あらかじめ決められた断線判定回数だけ継続することで、前記ACケーブルの断線が発生したと判定する
    請求項3または4に記載の電動機の制御装置。
  6. 前記断線検出部は、前記トルク指令の絶対値が、あらかじめ設定されたトルク指令判定値以下である場合には、前記断線検出処理を実行せず、前記断線検出処理により算出された演算結果を初期化する
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電動機の制御装置。
  7. 前記コントローラーは、前記断線検出部により前記ACケーブルの断線が検出された場合には、前記スイッチング素子を駆動停止させるようにスイッチング制御する
    請求項1から6のいずれか1項に記載の電動機の制御装置。
  8. 外部から与えられるトルク指令に応じて、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータに設けられたスイッチング素子をスイッチング制御することで、電動機に供給する前記交流電力を制御するコントローラーと、
    前記電動機と前記インバータとを接続するACケーブルに流れる相電流を検出する電流センサと、
    を備えた電動機の制御装置において、前記コントローラーによって実行されるケーブル断線検出方法であって、
    前記コントローラーにおいて、
    前記ACケーブルの断線の有無を判定するために用いる判定閾値および断線判定回数をあらかじめ記憶部に記憶させておく記憶ステップと、
    前記電流センサで検出された前記相電流を相電流検出値として取得する検出値取得ステップと、
    前記トルク指令に基づいて、前記電動機への指令電流を相電流指令値として算出する指令値算出ステップと、
    それぞれの相において、前記相電流検出値と前記相電流指令値との差分値を演算周期毎に算出し、前記差分値を演算開始点から演算終了点までの期間に含まれる複数の演算周期で算出したそれぞれの差分値を積算することで、前記期間に対応した積算値を繰り返し算出する積算ステップと、
    前記積算値の前回値と今回値との比率を算出し、前記比率が前記記憶部に記憶された前記判定閾値よりも高い状態が、前記記憶部に記憶された前記断線判定回数だけ継続することで、前記ACケーブルの断線が発生したと判定する断線判定ステップと、
    を有するケーブル断線検出方法。
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