JP5910460B2 - 断線検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、交流電流によって駆動される回転機に適用される断線検出装置に関する。
この種の装置としては、下記特許文献1に見られるように、ブラシレスDCモータの電力供給線の断線を検出するものが知られている。詳しくは、DCモータに供給される交流電流の少なくとも1相の電流値がほぼ0アンペアであるとの条件を含む所定の条件を定義し、上記所定の条件が規定時間継続して成立すると判断された場合、電力供給線の断線が生じている旨判断する。
特許第3801471号公報
ここで、上記規定時間は、断線の誤検出を回避するために設定されている。つまり、電力供給線の断線が生じていない場合においても、DCモータに流れる電流はゼロクロスする。このため、断線が生じていない正常時において電流がゼロクロスすることと、実際に断線が生じた場合に電流が0アンペアになることとを判別することが要求される。この要求に答えるべく、規定時間が設定されている。
ここで、正常時においてDCモータに流れる電流が0アンペア近傍を通過する時間は、DCモータの回転速度が高いほど短くなる。このため、DCモータの低速度領域において、実際に断線が生じていないにもかかわらず断線が誤検出されることを回避すべく、規定時間は、低速度領域に対応した比較的長い時間に設定されている。こうした設定がなされると、DCモータの高速度領域において、実際に断線が生じてから断線を検出するまでの時間が長くなる。すなわち、断線を迅速に検出可能なDCモータの回転速度領域が制約されることとなる。
こうした事態を回避すべく、例えば、DCモータの回転速度が高いほど規定時間を短く設定することも考えられる。しかしながら、この場合であっても、DCモータの低速度領域においては、規定時間を短くすることができず、実際に断線が生じてから断線を検出するまでの時間が長くなり得る。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、回転機に適用され、断線を迅速に検出することのできる断線検出装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1記載の発明は、交流電流によって駆動される回転機(10)に適用され、前記回転機の駆動指示がなされているとの条件を含む所定の実行条件が成立しているか否かを判断する実行判断手段(36)と、前記実行判断手段によって前記実行条件が成立していると判断される状況下において、前記回転機に流れる線電流の絶対値が0よりも大きい規定電流以下であってかつ、該線電流の変化速度の絶対値が0よりも高い規定速度以下であることに基づき、前記回転機を含む電流流通経路の断線が生じている旨判断する断線判断手段(36)と、を備えることを特徴とする。
交流電流によって駆動される回転機において、上記電流流通経路の断線が生じていない場合、回転機に流れる線電流の変化速度は、回転機に流れる線電流が小さいときに高くなる一方、上記線電流が大きいときに低くなる。これに対し、断線が生じる場合、回転機に流れる線電流に加えて、上記線電流の変化速度が0となる。こうした点に鑑み、本発明者は、回転機に流れる線電流に加えて、線電流の変化速度を断線の検出に用いることで、実際に断線が生じてから断線が生じている旨の判断を確定させるまでの時間を短縮できることを見出した。
そこで、上記発明では、断線判断手段を備えた。このため、上記電流流通経路の断線が実際に生じてから断線を検出するまでの時間を短縮することができる。さらに、上記発明によれば、断線を迅速に検出可能な回転機の回転速度領域が制約されることを回避することもできる。
一実施形態にかかるモータジェネレータの制御システムの構成図。 一実施形態にかかる断線検出処理の手順を示すフローチャート。 一実施形態にかかる断線検出処理を示すタイムチャート。 比較技術にかかる断線検出処理を示すタイムチャート。
以下、本発明にかかる断線検出装置を車載主機として内燃機関及び回転機を備えるハイブリッド車に適用した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、高電圧システムを構成する車載主機としてのモータジェネレータ10は、多相ブラシレスDCモータであり、具体的には、3相の永久磁石同期モータ(埋め込み磁石同期モータ又は表面磁石同期モータ)である。モータジェネレータ10のステータは、U相コイル10u、V相コイル10v及びW相コイル10wを備えており、これらコイル10u,10v,10wは、それぞれの一端同士が中性点で接続されることによりY結線されている。
モータジェネレータ10は、インバータINVを介して高電圧バッテリ12及びコンデンサ14に接続されている。高電圧バッテリ12は、端子電圧が例えば百V以上となる直流電源である。インバータINVは、スイッチング素子S¥p,S¥n(¥=u,v,w)の直列接続体を3組備えており、これら各直列接続体の接続点は、モータジェネレータ10のU,V,W相にそれぞれ接続されている。なお、本実施形態では、これらスイッチング素子S¥#(#=p,n)として、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)を用いている。また、これらスイッチング素子S¥#にはそれぞれ、フリーホイールダイオードD¥#が逆並列に接続されている。
本実施形態では、モータジェネレータ10やインバータINVの状態を検出する検出手段として、以下のものを備えている。まず、モータジェネレータ10の回転角(電気角θ)を検出する回転角度センサ16(例えばレゾルバ)を備えている。また、モータジェネレータ10のV相,W相のそれぞれに流れるV相電流,W相電流を検出する電流検出手段としての電流センサ18v,18wを備えている。ここで、電流センサ18v,18wとしては、例えば、カレントトランスや抵抗器を備えるものを採用することができる。さらに、インバータINVの入力電圧(電源電圧VDC)を検出する電圧センサ20を備えている。
上記各種センサの検出値は、図示しないインターフェースを介して低電圧システムを構成する制御装置22に取り込まれる。制御装置22は、中央処理装置(CPU)やメモリを備え、メモリに格納されたプログラムをCPUにて実行するソフトウェア処理手段である。制御装置22は、モータジェネレータ10の制御量(出力トルク)をその指令値(指令トルクTr*)に制御すべく、これら各種センサの検出値に基づき、インバータINVが備えるスイッチング素子S¥#を操作する操作信号g¥#を生成して出力する。
詳しくは、指令トルクTr*を実現するための指令電流とモータジェネレータ10に流れる電流とが一致するように、スイッチング素子S¥#を操作する。すなわち、本実施形態では、モータジェネレータ10の出力トルクが最終的な制御量となるものであるが、出力トルクを制御すべく、モータジェネレータ10に流れる電流を直接の制御量として、これを指令電流に制御する。特に、本実施形態では、モータジェネレータ10に流れる電流を指令電流に制御すべく、電流ベクトル制御を行う。以下、制御装置22が行う処理のうち電流ベクトル制御に関する処理について説明する。
U相電流算出部24は、キルヒホッフの法則に基づき、電流センサ18v,18wによって検出されたV相電流,W相電流(以下、V相電流検出値iv,W相電流検出値iw)からU相電流を算出する電流算出手段である。以下、こうして算出されたU相電流を、U相電流算出値iuと称すこととする。
2相変換部26は、回転角度センサ16によって検出された電気角θに基づき、U相電流算出値iu,V相電流検出値iv,W相電流検出値iwを回転座標系の電流であるd軸電流idrと、q軸電流iqrとに変換する。また、指令電流算出部28は、指令トルクTr*に基づき、回転座標系の電流の指令値であるd軸指令電流id*と、q軸指令電流iq*とを算出する。なお、本実施形態において、指令トルクTr*は、制御装置22とは別の制御装置であってかつ車両制御を統括する上位の制御装置から入力される。
指令電圧算出部30は、d軸電流idr,q軸電流iqrをd軸指令電流id*,q軸指令電流iq*にフィードバック制御するための操作量としてd,q軸上の指令電圧Vd*,Vq*を算出する。具体的には、d軸電流idr及びd軸指令電流id*の偏差Δidに基づく比例積分制御によってd軸上の指令電圧Vd*を算出してかつ、q軸電流iqr及びq軸指令電流iq*の偏差Δiqに基づく比例積分制御によってq軸上の指令電圧Vq*を算出する。
3相変換部32は、電気角θに基づき、d,q軸上の指令電圧Vd*,Vq*をモータジェネレータ10の固定座標系における3相の指令電圧V¥*(¥=u,v,w)に変換する。これら指令電圧V¥*は、d,q軸電流idr,iqrを指令電流id*,iq*にフィードバック制御するための操作量となる。
操作部34は、インバータINVの3相の出力電圧を指令電圧V¥*を模擬した電圧とするための上記操作信号g¥#を生成する。本実施形態では、電圧センサ20によって検出されるインバータINVの入力電圧VDCにて指令電圧V¥*を規格化したものと、キャリア(例えば、三角波信号やのこぎり波信号)との大小比較に基づく正弦波PWM処理によって操作信号g¥#を生成する。操作部34は、生成された操作信号g¥#を図示しないインターフェースを介してインバータINVに出力する。これにより、モータジェネレータ10のU,V、W相のそれぞれには、モータジェネレータ10の電気角で互いに位相が120度ずれた正弦波状の電圧が印加され、電気角で互いに位相が120度ずれた正弦波状の相電流が流れることとなる。すなわち、モータジェネレータ10は、交流電流によって駆動される。
次に、制御装置22の断線検出部36によって実行される本実施形態にかかる断線検出処理について説明する。ここで、断線とは、高電圧バッテリ12の正極端子から、インバータINV及びモータジェネレータ10を介して高電圧バッテリ12の負極端子に至る電流流通経路の断線のことである。上記断線には、具体的には例えば、モータジェネレータ10内の断線(例えば、コイル10u,10v,10wのオープン故障)や、モータジェネレータ10とインバータINVとを接続するケーブルの断線、インバータINV内の断線(例えば、スイッチング素子S¥#のオープン故障)が含まれる。
図2に、上記断線検出処理の手順を示す。なお、この処理は、断線検出部36によって例えば所定の演算周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、断線判断フラグFの値が「0」であるか否かを判断する。ここで、断線判断フラグFは、「0」によって断線が生じていないことを示し、「1」によって断線が生じていることを示す。なお、断線判断フラグFの初期値は「0」に設定されている。
ステップS10において肯定判断された場合には、ステップS12に進み、断線検出の実行条件が成立しているか否かを判断する。本実施形態では、上記実行条件を、電流センサ18v,18wのいずれもが正常であるとの条件、及び指令トルクTr*が規定トルクTα以上であるとの条件の論理積が真であるとの条件とする。ここで、電流センサに関する条件は、後述するステップS14において、実際には断線が生じていないにもかかわらず、断線が生じている旨誤判断されたり、実際には断線が生じているにもかかわらず、断線が生じていない旨誤判断されたりする事態を回避するための条件である。
また、指令トルクTr*に関する条件は、後述するステップS14において、断線が実際には生じていないにもかかわらず、断線が生じている旨誤判断される事態を回避するための条件である。つまり、指令トルクTr*が小さいと、断線が生じていない場合であっても、相電流i¥(U相電流算出値iu、V相電流検出値iv、W相電流検出値iw:¥=u,v,w)の絶対値及び相電流i¥の変化速度(以下、電流変化速度Idot¥)の絶対値の双方がともに小さくなる。この場合、断線が生じていないにもかかわらず、ステップS14において肯定判断されるおそれがある。こうした事態を回避すべく、指令トルクTr*に関する条件が設定される。
なお、指令トルクTr*に関する条件が、モータジェネレータ10の駆動指示がなされているか否かを判断するための条件に相当する。また、電流センサ18v,18wが正常であるか否かの判断手法としては、例えば、電流センサの出力値(AD変換値)がその上限値又は下限値に張り付いていないか否かを判断する手法を採用することができる。
ステップS12において肯定判断された場合には、ステップS14に進み、相電流i¥の絶対値が規定電流Iα(>0)以下であるとの条件、及び電流変化速度Idot¥の絶対値が規定速度Vα(>0)以下であるとの条件の論理積が真であるか否かを判断する。この処理は、断線が生じているか否かを判断するための処理である。ここで、断線検出に電流変化速度Idot¥を用いるのは、以下の理由による。
相電流i¥及び電流変化速度Idot¥の位相が90°ずれていることから、断線が生じていない場合、電流変化速度Idot¥は、相電流i¥が小さいときに高くなる一方、相電流i¥が大きいときに低くなる。これに対し、断線が生じる場合、相電流i¥に加えて、電流変化速度Idot¥が0となる。具体的には例えば、V相コイル10vのオープン故障が生じた場合、V相電流の絶対値及びV相電流の変化速度の絶対値が0となる。このため、電流変化速度Idot¥は、実際に断線が生じてから断線が生じている旨の判断を早期に確定させるためのパラメータとなる。したがって、電流変化速度Idot¥を断線検出に用いることとした。
ちなみに、上記規定電流Iαや規定速度Vαは、例えば、0よりやや大きい値に設定すればよい。また、電流変化速度Idot¥は、例えば、今回の演算周期における相電流i¥から前回の演算周期における相電流i¥を減算した値を演算周期で除算することで算出すればよい。
なお、本実施形態では、上述したように、モータジェネレータ10としてY結線されたものを用いていることから、相電流と線電流とが等しくなる。このため、本実施形態において、相電流i¥の絶対値が規定電流Iα以下であることは、線電流の絶対値が規定電流Iα以下であることと同じであり、また、電流変化速度Idot¥の絶対値が規定速度Vα以下であることは、線電流の変化速度の絶対値が規定速度Vα以下であることと同じである。
上記ステップS12、S14において否定判断された場合には、ステップS16に進み、カウンタTcntを初期化する。一方、上記ステップS14において肯定判断された場合には、ステップS18に進み、カウンタTcntを1インクリメントする。
続くステップS20では、カウンタTcntが規定値Cα(>0)以上となったか否かを判断する。この処理は、断線の検出精度を高めるための処理である。つまり、例えば、相電流i¥にノイズが混入することにより、実際には断線が生じていないにもかかわらず、上記ステップS14において肯定判断されることで断線の誤検出が生じ得る。こうした事態を回避すべく、本ステップの処理を設ける。
ステップS20において肯定判断された場合には、断線が生じた旨の判断を確定し、ステップS22に進む。ステップS22では、断線判断フラグFの値を「1」とする。
上記ステップS10において否定判断された場合や、ステップS22の処理が完了した場合には、ステップS24に進み、フェールセーフ処理を行う。本実施形態では、フェールセーフ処理として、上記上位の制御装置に対して断線が生じている旨を通知する通知処理を行う。これにより、上位の制御装置において、例えば、走行動力源を内燃機関のみとする指示がなされる。
なお、上記ステップS20において否定判断された場合や、ステップS16、S24の処理が完了した場合には、この一連の処理を一旦終了する。
次に、図3に、本実施形態にかかる断線検出処理の一例を示す。詳しくは、図3(a)は、断線の実行条件が成立しているか否かの推移を示し、図3(b)は、断線の発生の有無の推移を示している。また、図3(c)は、相電流i¥の推移を示し、図3(d)は、電流変化速度Idot¥の推移を示し、図3(e)は、カウンタTcntの推移を示し、図3(f)は、断線判断フラグFの値の推移を示す。
図示される例では、時刻t1において断線検出の実行条件が成立し、その後、時刻t2において、実際に断線が生じる。このため、相電流i¥が0に向かって低下し始め、その後時刻t3において、相電流i¥の絶対値が規定電流Iα以下となってかつ、電流変化速度Idot¥の絶対値が規定速度Vα以下となったと判断される。このため、カウンタTcntのカウントアップが開始される。
その後、カウンタTcntが規定値Cαに到達する時刻t4において、断線判断フラグFの値が「1」とされる。
続いて、図4を用いて、電流変化速度Idot¥を用いない断線検出処理(以下、比較技術)について説明する。詳しくは、比較技術は、先の図2のステップS14において、電流変化速度Idot¥に関する条件を除去した技術である。なお、図4(a)〜図4(e)は、先の図3(a)〜図3(c),図3(e),図3(f)に対応している。
図示されるように、比較技術では、断線が生じていない場合であっても、相電流i¥のゼロクロスタイミング近傍の期間において相電流i¥が規定電流Iα以下となることから、カウンタTcntがカウントアップされる(時刻t1〜t2,t3〜t4,t5〜t6,t7〜t8参照)。このため、断線が生じていない場合において相電流i¥が規定電流Iα以下となることと、実際に断線が生じた場合に相電流i¥が規定電流Iα以下となることとを判別することが要求される。この要求に答えるべく、規定値Cαは、以下のように設定されている。
詳しくは、相電流i¥のゼロクロスタイミング近傍の期間は、モータジェネレータ10の回転速度が高いほど短くなる。このため、モータジェネレータ10の低速度領域において、断線が生じていないにもかかわらず断線が誤検出されることを回避する上では、規定値Cαを、低速度領域に対応した比較的大きい値に設定することとなる。こうした設定がなされると、モータジェネレータ10の高速度領域において、実際に断線が生じてから断線を検出するまでの時間(時刻t9〜t10)が長くなる。すなわち、断線を迅速に検出可能なモータジェネレータ10の回転速度領域が制約されることとなる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)相電流i¥及び電流変化速度Idot¥を用いた断線検出処理を行った。このため、断線が実際に生じてから断線を検出するまでの時間を短縮することができる。さらに、上記断線検出処理によれば、断線を迅速に検出可能なモータジェネレータ10の回転速度領域が制約されることを回避することもできる。
(2)カウンタTcntが規定値Cαに到達したと判断された場合、断線が生じていると判断した。すなわち、先の図2のステップS14において肯定判断される状態が規定時間経過すると判断された場合、断線が生じている旨判断した。このため、断線の検出精度を高めることができる。
(3)断線が生じている旨判断された場合、その旨を外部に通知する通知処理を行った。これにより、適切なフェールセーフを実現することなどができる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施形態において、U相電流算出値iu、V相電流検出値iv及びW相電流検出値iwのうち1又は2つを用いた断線検出処理を行ってもよい。
・上記実施形態の図2のステップS14において、電流変化速度Idot¥に関する条件を、相電流i¥の変化量の絶対値が規定量(>0)以下となるとの条件に代えてもよい。これは、図2に示す処理が所定の演算周期で繰り返し実行されることに鑑み、相電流i¥の変化量の絶対値が規定量以下となると判断されることをもって、電流変化速度Idot¥が規定速度Vα以下となると判断できることに基づく。
・上記実施形態の図2のステップS18、S16、S20の処理を除去してもよい。この場合であっても、断線を検出することはできる。
・上記実施形態において、U相電流を検出する電流センサを備え、この電流センサによって検出されたU相電流(U相電流検出値)に基づく断線検出処理を行ってもよい。
・相電流の検出値に基づき指令電圧を算出する制御手法としては、電流ベクトル制御に限らず、例えば、瞬時電流値制御であってもよい。
・モータジェネレータ10の駆動指示がなされているとの条件としては、上記実施形態に例示したものに限らない。例えば、モータジェネレータ10の出力トルクにq軸電流iqrが大きく寄与することから、q軸指令電流iq*の絶対値が所定以上であるとの条件であってもよい。
・「直流電源」としては、高電圧バッテリ12に限らない。例えば、高電圧バッテリ12とインバータINVとの間に昇圧コンバータが介在するシステムを採用する場合、昇圧コンバータが直流電源となる。
・モータジェネレータ10を3相交流電源に直接接続する構成を採用してもよい。
・「回転機」としては、Y結線されたものに限らず、Δ結線されたものであってもよい。この場合、回転機に流れる線電流に基づく断線検出処理を行えばよい。また、「回転機」としては、永久磁石同期モータに限らず、例えば、界磁巻線型同期モータであってもよい。さらに、「回転機」としては、同期モータに限らず、誘導モータであってもよい。
・回転機としては、3相回転機に限らず、例えば、4相以上の回転機であってもよい。また、回転機としては、車載主機としての回転機に限らず、空調用の圧縮機を駆動する回転機であってもよい。この場合、回転機の制御量としては、トルクに限らず、回転速度であってもよい。このとき、先の図2のステップS12において、指令トルクTr*に関する条件を、回転速度の指令値が所定値以上であるとの条件に代えればよい。さらに、「回転機」としては、車両に搭載されるものに限らない。
10…モータジェネレータ、36…断線検出部。

Claims (4)

  1. 交流電流によって駆動される回転機(10)に適用され、
    前記回転機の駆動指示がなされているとの条件を含む所定の実行条件が成立しているか否かを判断する実行判断手段(36)と、
    前記実行判断手段によって前記実行条件が成立していると判断される状況下において、前記回転機に流れる線電流の絶対値が0よりも大きい規定電流以下であってかつ、該線電流の変化速度の絶対値が0よりも高い規定速度以下であることに基づき、前記回転機を含む電流流通経路の断線が生じている旨判断する断線判断手段(36)と、
    を備えることを特徴とする断線検出装置。
  2. 前記断線判断手段は、前記線電流の絶対値が前記規定電流以下であってかつ、前記線電流の変化速度の絶対値が前記規定速度以下である状態が規定時間継続されたことに基づき、前記断線が生じている旨判断することを特徴とする請求項1記載の断線検出装置。
  3. 前記回転機は、インバータ(INV)を介して直流電源(12)に接続され、
    前記断線判断手段は、前記回転機、前記インバータ及び前記直流電源を含む電流流通経路の断線が生じている旨判断することを特徴とする請求項1又は2記載の断線検出装置。
  4. 前記断線判断手段によって前記断線が生じている旨判断された場合、その旨を外部に通知する通知手段(36)を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の断線検出装置。
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