JP7069858B2 - インバータの制御方法及びインバータ制御装置 - Google Patents

インバータの制御方法及びインバータ制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、インバータの制御方法及びインバータ制御装置に関するものである。
電気自動車用モータ制御装置において、モータ回転数が低くトルクが高い場合にはキャリア周波数を低くし、回転数が高い場合にはキャリア周波数を高くする、インバータ制御装置が知られている(特許文献1)。
特開2002-10668号公報
しかしながら、キャリア周波数を変更した時に、変調率が大きくなり、制御破綻の可能性が高いという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、制御破綻の発生を防止できるインバータ制御方法又はインバータ制御装置を提供することである。
本発明は、現在の前記キャリア周波数を変更する場合にインバータの制御が破綻するときには、インバータの制御が破綻しないように、目標キャリア周波数又は変調波を決定するためのパラメータの少なくともいずれか一方を変更することによって上記課題を解決する。
本発明によれば、制御破綻の発生を防止できるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係る車両駆動システムのブロック図である。 図2は、本実施形態に係る駆動システムのブロック図である。 図3は、本実施形態に係るインバータ制御装置のブロック図である。 図4は、コントローラの制御フローを示すフローチャートである。 図5は、限界変化量(Δf_d)が大きい時の時間と周波数との関係を示すグラフである。 図6は、限界変化量(Δf_d)が小さい時の時間と周波数との関係を示すグラフである。 図7は、キャリア信号、車両パラメータ、及び変調率の時間的推移を説明するためのグラフである。 図8は、キャリア信号、車両パラメータ、及び変調率の時間的推移を説明するためのグラフである。 図9は、現在のキャリア周波数(F)と目標キャリア周波数(Ft)との差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きい場合の、変更前後の周波数と時間との関係を示すグラフである。 図10は、現在のキャリア周波数(F)と目標キャリア周波数(Ft)との差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きい場合の、変更前後の周波数と時間との関係を示すグラフである。 図11は、キャリア信号、車両パラメータ、及び変調率の時間的推移を説明するためのグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
本発明の実施形態に係るインバータ制御装置及びインバータ制御方法を説明する。図1は、本発明の実施形態に係るインバータ制御装置を含む車両駆動システムを示すブロック図である。以下、本例のインバータ制御装置を電気自動車に提供した例を挙げて説明するが、本例のインバータ制御装置は、例えばパラレル型のハイブリッド車両及びシリーズ型のハイブリッド車両等、少なくともモータを備えたハイブリッド車両にも適用可能である。
図1に示すように、本例のインバータ制御装置を含む車両制御システムは、バッテリ1と、インバータ2と、モータ3と、減速機4と、駆動輪5と、コントローラ100を備えている。なお、車両駆動システムは、図1に示す構成に限らず、補器類など他の構成を備えてもよい。
バッテリ1は、車両の電力源であり、複数の二次電池を直列又は並列に接続した電池群である。二次電池には、リチウムイオン電池等が使用される。インバータ2は、IGBT等のスイッチング素子を複数備え、コントローラ100からのスイッチング信号により当該スイッチング素子のオン及びオフを切り替えることで、バッテリ1から出力される交流電力を直流電力に変換する。また、インバータ2は、モータ3の回生動作により発生した交流電力を直流電力に変換し、直流電力をバッテリ1に出力する。インバータ2及びモータ3の間には、電流センサが接続されている。電流センサは、モータ3に流れる電流を検出し、検出値をコントローラ100に出力する。
モータ3は、車両の駆動軸に連結され、インバータ2からの交流電力により駆動する車両の駆動源である。モータ3は、永久磁石同期電動機等の電動機である。またモータ3には、回転角センサが接続され、当該回転角センサの検出値はコントローラ100に出力される。モータ3の出力軸は、減速機4及び左右のドライブシャフトを介して、左右の駆動輪5に連結されている。またモータ3は、駆動輪5の回転により、回生駆動力を発生させることで、エネルギを回生する。
コントローラ100は、運転者のアクセルペダルの操作量に応じてアクセル開度、車速及び勾配などの車両状態、バッテリ1のSOC、バッテリ1の充放電可能電力、モータ3の発電電力等に応じて、運転者の要求に応じてトルクを出力させるための駆動トルク(必要トルク)を、インバータ2に指令する。運転者の要求は、アクセル操作、ブレーキ操作により決まる。
コントローラ100は、車両の運転状態及びバッテリ1の状態に応じて、車両の駆動系の効率を最適化しつつ、インバータ2を介してモータ3を制御する。なお、図1では、車両を制御する制御部分として、1つのコントローラ100が図示されているが、コントローラ100は、モータコントローラ、統合コントローラ等の複数のコントローラとしてもよい。各種コントローラは、CAN通信網で接続されている。コントローラ100は、メモリ110、CPU120等を有している。
次に、車両の駆動システムについて、図2を用いて説明する。図2は、駆動システムのブロック図である。
インバータ2は、上アーム回路を形成する上アーム素子41、43、45と、下編む回路を形成する下アーム素子42、44、46と、平滑コンデンサ47と、放電抵抗48と、放電用スイッチ49と、駆動回路50とを有している。
上アーム素子41、43、45は、パワーデバイスとしてのスイッチング素子Q1、Q3、Q5とダイオードD1、D3、D5とをそれぞれ並列に接続した回路を主要な構成としている。スイッチング素子Q1のコレクタ端子とダイオードD1のカソード端子が接続され、かつスイッチング素子Q1のコレクタ端子とダイオードD1のアノード端子が接続されている。下アーム素子42、44、46は、同じくパワーデバイスとしてのスイッチング素子Q2、Q4、Q6とダイオードD2、D4、D6とをそれぞれ並列に接続した回路を主要な構成とする。スイッチング素子Q2~スイッチング素子Q6とダイオードD2~D6の接続は、スイッチング素子Q1とダイオードD1の接続と同様である。
本実施形態では、2つのスイッチング素子Q1~Q6を直列に接続した3対の回路が、電源線Pと電源線Nの間に接続されることにより、バッテリ1に電気的に接続され、各対のスイッチング素子を接続する各接続点と、3相モータ3の三相の出力部とがそれぞれ電気的に接続されている。電源線Pはバッテリ1の正極側に接続され、電源線Nはバッテリ1の負極側に接続されている。
スイッチング素子Q1のエミッタ端子とスイッチング素子Q2のコレクタ端子との接続点はU相の出力となり、スイッチング素子Q3のエミッタ端子とスイッチング素子Q4のコレクタ端子との接続点はV相の出力となり、スイッチング素子Q5のエミッタ端子とスイッチング素子Q6のコレクタ端子との接続点はW相の出力となり、モータ3の三相配線に接続されている。そして、上アーム素子41、43、45及び下アーム素子42、44、46により2レベルの3相インバータ回路20が構成されている。
平滑コンデンサ47は、インバータ回路20と、バッテリ1との間に接続される、バッテリ1からの電力を平滑する素子である。平滑コンデンサ47は、電源線P、N間に接続されている。
放電抵抗47及び放電用スイッチ49は直列に接続され、放電抵抗47及び放電用スイッチ49の直列回路は、電源線P、N間に接続されている。放電抵抗47は、平滑コンデンサ47にチャージされた電荷を放電する。コントローラ100は、放電用スイッチ49のオン、オフを制御する。放電用スイッチ49がオンになると、平滑コンデンサ47と放電抵抗47が導通し、放電が行われる。
駆動回路50は、コントローラ100から送信されるスイッチング信号に基づいて、スイッチング素子S1~S6のオン及びオフを切り替える機能を備えている。
モータ3は、インバータ回路の各相で、スイッチング素子Q1、Q2の接続点、スイッチング素子Q3、Q4の接続点及びスイッチング素子Q5、Q6の接続点にそれぞれ接続されている。
リレースイッチ7は、バッテリ1とインバータ2の平滑コンデンサ47との間に接続されている。
コントローラ100は、駆動回路50を制御するためのコントローラである。コントローラ100は、外部から入力されるトルク指令値、モータ3の相電流、モータ3の回転数(回転速度)に基づいて、トルク指令値の要求トルクをモータ3から出力させるための、インバータ2の電流指令値を演算する。なお、モータ3の相電流は、インバータ回路20とモータ3との間に接続された電流センサ8により検出され、モータ3の回転速度は、モータ3に設けられたレゾルバ9の検出値から演算される。
そして、コントローラ100は、モータ3が必要とする電力を供給するためのスイッチング信号を生成し、駆動回路50に出力する。そして、駆動回路50は当該スイッチング信号に基づいて、各スイッチング素子Q1~Q6のオン、オフを切り換える。これにより、コントローラ100は、インバータ2をPWM制御により制御している。
次に、図3を用いて、コントローラ100のうちインバータの制御に係る制御ブロックを説明する。図3は、インバータ2、モータ3、及びコントローラ100のブロック図である。コントローラ100は、回転数制御器21、電流指令値演算器22、電流制御器23、非干渉制御器24、二相三相電圧変換器25、回転数演算器26、三相二相電流変換器27、スイッチング信号(SW信号)制御器30を有している。
回転数制御器21は、回転数演算器26から出力される回転数検出値(ω:モータ回転数)を、外部から入力されるモータ3の回転数指令値(ω )に一致させるように、モータ3のトルク指令値(T)を演算するPID制御器である。回転数制御器21は、回転数指令値(ω )及び回転数検出値(ω)を入力として、以下の式(1)によりトルク指令値(T)を演算し、電流指令値演算器22に出力する。
Figure 0007069858000001
ただし、Kは比例ゲインを、Kは積分ゲインを、Kは微分ゲインを、Tは近似微分の時定数を、sはラプラス演算子を、ωは回転数検出値を、ω は回転数指令値を示す。回転数指令値(ω )は、コントローラ100により演算される目標値である。コントローラ100は、ユーザの要求に応じた目標トルクを車両状態に応じて演算し、目標トルクを出力するために必要な回転数を、回転数指令値として演算している。
電流指令値演算器22は、トルク指令値(T)、バッテリ1の電圧(Vdc)、及び、モータ3の角周波数を示す回転数検出値(ω)を入力して、モータ3のdq軸電流指令値(I 、I )を演算し、電流制御器23に出力する。dq軸は、磁石の磁束の軸と、磁石の軸と直交する軸による回転座標系の軸を表している。電流指令値演算器22には、トルク指令値(T)、回転数検出値(ω)、電圧(Vdc)を指標として、dq軸電流指令値(I 、I )を出力するためのマップがメモリ110に格納されている。当該マップは、トルク指令値(T)、回転数検出値(ω)及び電圧(Vdc)の入力に対して、モータ3の損失及びインバータ2の損失を最小限に抑える最適な指令値を出力するよう対応づけられている。そして、電流指令値演算器22は、当該マップを参照して、dq軸電流指令値(I 、I )を演算する。
また電流指令値演算器22には、トルク指令値(T)、バッテリ1の電圧(Vdc)及び回転数検出値(ω)の他に、電流センサ8の検出値に基づくdq軸電流(I、I)及びバッテリ1の充放電可能電力(Pin、Pout)が入力され、電流指令値演算器22は、dq軸電流指令値を演算する。dq軸電流指令値は、モータ3の電流の目標値であって、励磁電流指令値及びトルク電流指令値を含む。
電流制御器23は、dq軸電流指令値(I 、I )及びdq軸電流(I、I)を入力として、以下の式(2)を用いて、制御演算を行い、dq軸電圧指令値(v 、v )を出力する。dq軸電圧指令値(v 、v )は、モータ3の電圧の目標値であって、励磁電圧指令値及びトルク電圧指令値を含む。
Figure 0007069858000002
ただし、Kpd、Kpqは比例ゲインを、Kid、Kiqは積分ゲインを示す。
なお、電流制御器23は、上記式(2)に対応するマップを参照して、dq軸電圧指令値(v 、v )を演算してもよい。
非干渉制御器24は、モータ3のd軸及びq軸に電流が流れた際に、発生する干渉電圧を打ち消すためのdq軸非干渉電圧(vddcpl、vqdcpl)を演算する。モータ3の電圧方程式は、dq座標で表すと、一般的に以下の式(3)で表される。
Figure 0007069858000003
ただし、Lはd軸インダクタンスを、Lはq軸インダクタンスを、Rはモータ3の巻線抵抗を、ωreは電気角速度を、φは磁束密度(トルク定数)を、pは微分演算子を示す。
式(3)を各成分に分けてラプラス変換して変形すると、次式で表される。
Figure 0007069858000004
ただし、電流応答モデルGpはそれぞれ次式で表される。
Figure 0007069858000005
式(3)に示されるように、dq軸間で干渉しあう速度起電力があり、これを打ち消すために非干渉制御器24は、以下の式(6)で表される非干渉電圧(vddcpl、vqdcpl)を演算する。
Figure 0007069858000006
電流制御器23及び非干渉制御器24の出力側には減算器が設けられ、当該減算器において、電圧指令値(v 、v )から式(6)で示される非干渉電圧(vddcpl、vqdcpl)を減算することで、式(4)の干渉項が打ち消され、dq軸電流は、以下の式(7)で表される。
Figure 0007069858000007
二相三相電圧変換器25は、dq軸電圧指令値(v 、v )及びレゾルバ9の検出値θを入力として、下記の式(8)を用いて、当該回転座標系のdq軸電圧指令値(v 、v )を固定座標系のu、v、w軸の電圧指令値(v 、v 、v )に変換し、SW信号制御器に出力する。なお、電圧指令値(v 、v 、v )は、PWM制御における変調波に相当する。
Figure 0007069858000008
三相二相電流変換器27は、3相2相変換を行う制御部であり、相電流(I、I、I)及び磁極位置検出器52の検出値θを入力として、固定座標系の相電流(I、I、I)を回転座標系の相電流(I、I)に変換し、電流指令値演算器22、電流制御器23及び非干渉化制御器34に出力する。
電流センサ51は、U相及びV相にそれぞれ設けられ、モータ電流(I、I)を検出し、三相二相電流変換器27に出力する。w相の電流は、電流センサ8により検出されず、代わりに、三相二相電流変換器27は、入力された相電流(I、I)に基づき、w相の相電流を演算する。
レゾルバ(回転センサ)9はモータ3に設けられ、モータ3の磁極の位置を検出する検出器であり、検出値(θ)を回転数演算器26に出力する。レゾルバ9は、所定周期でモータ3の回転状態を検出している。回転数演算器26は、レゾルバ9の検出値(θ)からモータ3の角周波数である回転数検出値(ω)を演算し、回転数制御器21及び電流指令値演算器22に出力する。
そして、当該相電流(I、I)が電流制御器23に入力されることにより、制御装置は所定のゲインの電流制御ループによる制御が行われる。
SW信号制御器30は、電圧指令値(v 、v 、v )とキャリア周波数とを比較して、比較結果に基づきPWM制御信号を生成し、当該PWM制御信号を、インバータ2に含まれる駆動回路50に出力する。PWM制御信号は、スイッチング素子のオン及びオフを切り替えるためのスイッチング信号であり、矩形波で表される。
SW信号制御器30は、キャリア周波数設定部31、限界変化量演算部32、及びSSW信号生成部33を有している。キャリア周波数設定部31は、複数の目標キャリア周波数の中から1つの目標キャリア周波数を選択し、現在のキャリア周波数が目標キャリア周波数と一致するように、キャリア周波数を変更する。本実施形態に係るインバータ制御装置は、ノイズを抑制するためにキャリア周波数を変更している。キャリア周波数設定部31は、所定の周期でキャリア周波数を変更する。なお、キャリア周波数設定部31は、任意のタイミングでキャリア周波数を変更してもよい。
限界変化量演算部32は、車両パラメータに基づき、キャリア周波数の限界変化量を演算する。限界変化量は、キャリア周波数の変化量の上限値を示しており、キャリア周波数を増加又は減少するときに、制御破綻とならないキャリア周波数の変化量を表している。例えば、現在のキャリア周波数を高くする場合に、限界変化量より大きな変化量でキャリア周波数を高くしたときには、変調率が1より高くなり、制御破綻が生じる。そのため、本実施形態では、キャリア周波数を変更する場合に、制御破綻が生じないようにキャリア周波数を変化させている。
車両パラメータは、トルク、磁束密度、相電流、インダクタンス値、PIDゲインなどで表される。トルクは、モータ3の出力トルクであって、トルク指令値で表される。磁束密度は、式(3)に含まれる磁束密度φに相当する。相電流は、モータ電流に相当し、電流指令値(I 、I 、I 、I 、I )又は電圧指令値(v 、v 、v 、v 、v )により表される。インダクタンス値は、式(3)に含まれるインダクタンス値(、)で示される。PIDゲインは、式(1)に含まれるゲイン(K、K、K)に相当する。限界変化量は、車両パラメータに応じて変化する値である。例えば、車両パラメータのうち、トルク以外のパラメータを一定にした場合に、トルク
が大きいほど、限界変化量は小さくなる。限界変化量演算部32は、キャリア周波数の1周期内で、限界変化量を演算している。また車両パラメータは、変調波の演算にも使用されるため、車両パラメータが変化すると、変調波も変化する。すなわち、車両パラメータは、変調波を決定するためのパラメータに相当する。
SW信号生成部33は、二相三相電圧変換器25から出力される電圧指令値と、キャリア信号を比較する。キャリア信号は、キャリア周波数設定部31で設定されたキャリア周波数の三角波である。SW信号生成部33は、電圧指令値(変調波の振幅に相当)がキャリア信号の振幅より大きくなる期間をスイッチング素子のオン期間とし、電圧指令値がキャリア信号の振幅以下になる期間をスイッチング素子のオン期間となるように、スイッチング信号を生成する。
次に、図4を用いて、コントローラ100の制御について説明する。図4は、コントローラ100の制御フローを示すフローチャートである。なお、図4に示す制御フローは所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS1にて、コントローラ100は、ドライバのアクセル操作に応じて変化する回転数指令値(ω )を取得する。ステップS2にて、コントローラ100は、磁極位置検出器52から検出値θに基づき現在のモータ回転数を取得し、電流センサ51から現在のモータ電流を取得する。
ステップS3にて、コントローラ100は変調波を演算する。変調波は、電流指令値又は電圧指令値で示される正弦波である。なお、ステップS3の制御処理は、図3に示す電流指令値演算器22、電流制御器23、二相三相電圧変換器25の演算処理に相当する。
ステップS4にて、コントローラ100はキャリア周波数設定部31によりキャリア周波数を変更するか否か判定する。キャリア周波数を周期的に変更する場合には、コントローラ100は、現在の時刻がキャリア周波数を変更するタイミングに達した時に、キャリア周波数を変更すると判定する。キャリア周波数を変更する場合には、制御フローはステップS5に進む。一方、キャリア周波数を変更しない場合に、制御フローはステップS10に進む。なお、ステップS4からステップS8の制御処理は、キャリア周波数を実際に変更する前に実行する制御処理であって、ステップS4の制御処理は、キャリア周波数を実際に変更する時間より前に実行される。
ステップS5にて、コントローラ100は車両パラメータに基づき限界変化量(Δf_d)を演算する。ステップS6にて、コントローラ100は、現在のキャリア周波数と目標キャリア周波数との差分(Δf)を演算する。例えば、キャリア周波数を低くする場合には、目標キャリア周波数は現在のキャリア周波数より低い周波数である。
ステップS7にて、コントローラ100は、演算された差分(Δf)と限界変化量(Δf_d)と比較し、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きいか否かを判定する。差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きい場合には、制御フローはステップS8に進む。差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)以下である場合には、制御フローはステップS9に進む。
ここで、図5及び図6を用いて、キャリア周波数と制御破綻との関係を説明する。図5は、限界変化量(Δf_d)が大きい時の時間と周波数との関係を示すグラフである。図6は、限界変化量(Δf_d)が小さい時の時間と周波数との関係を示すグラフである。図5及び図6において、tは現在の時刻を示し、Fは現在のキャリア周波数を示す。tは現在の時刻から、現在のキャリア信号の1周期後の時間を示す。Ftは目標キャリア周波数である。
図5に示すように、現在のキャリア周波数(F)と目標キャリア周波数(Ft)との差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)以下である場合には、現在のキャリア周波数(F)を目標キャリア周波数(Ft)に変更しても、インバータ2の制御破綻は生じない。
一方、図6に示すように、現在のキャリア周波数(F)と目標キャリア周波数(Ft)との差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きい場合には、現在のキャリア周波数(F)を目標キャリア周波数(Ft)に変更すると、インバータ2の制御破綻が生じる。そのため、本実施形態では、ステップS8以降の制御処理にて、現在のキャリア周波数を変更する場合にインバータの制御が破綻するときには、インバータの制御が破綻しないように車両パラメータを変更し、インバータ2を制御している。
ステップS8にて、コントローラ100は、現在のキャリア周波数と目標キャリア周波数との差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)以下になるように、車両パラメータを変更する。車両パラメータが変更されると、変調波の振幅も変化する。例えば、車両パラメータのうちトルクを変更し、トルク以外の他のパラメータは一定にする場合には、トルクを下げるほど、インバータ2の制御破綻周波数が大きくなる。制御破綻周波数は、現在のインバータ2の駆動状態の下、キャリア周波数を変更した場合に、インバータ2の制御破綻が発生するキャリア周波数の上限値である。現在の周波数と制御破綻周波数との差分が限界変化量(Δf_d)に相当する。すなわち、トルクを下げて、制御破綻周波数を大きくすると、限界変化量(Δf_d)が大きくなる。そのため、車両パラメータを変更することで、目標キャリア周波数を変えることなく、差分(Δf)を限界変化量(Δf_d)以下にすることできる。
車両パラメータ(トルク)の変更に伴い、モータの出力トルクは下がる。例えば、モータが高回転で駆動している状態で、トルク(相電流)を瞬間的に下げた場合には、慣性力が高いため、トルク低下に伴う車両への影響(挙動変化)は小さい。これにより、本実施形態では、現在のキャリア周波数を目標キャリア周波数と一致するように変更する場合には、インバータ2の制御破綻を防止しつつ、車両パラメータの変更に伴う車両への影響を最小限に抑えて、車両パラメータを変更する。なお、コントローラ100は、車両の現在の走行状態に応じて、変更する車両パラメータを適宜選択すればよい。
ステップS9にて、コントローラ100は、現在のキャリア周波数が目標キャリア周波数と一致するように、キャリア周波数を変更する。ステップS10にて、コントローラ100は、キャリア周波数と変調波とを比較し、その比較結果に基づきスイッチング信号(SW信号)を生成する。そして、コントローラ100の制御フローは終了する。
図7を用いて、コントローラ100の制御を時系列で説明する。図7は、キャリア信号、車両パラメータ、及び変調率の時間的推移を説明するためのグラフである。図7のグラフにおいて、時刻(t=0)が現在の時刻に相当し、時刻(t=1)は、時刻(t=0)からキャリア信号の1周期分経過した時刻であり、実際にキャリア周波数を変更するタイミングに相当する。Athは変調率の上限値を示す。変調率がAthより高くなると、インバータ2の制御破綻が生じる。
コントローラ100は、時刻(t=1)よりも現在のキャリア信号の1周期分前のタイミング(t=0)から、ステップS1~S8の制御処理を実行し、次の時刻(t=1)において適用すべき目標キャリア周波数及び変調波を演算する。また、コントローラ100は、時刻(t=0)から時刻(t=1)の間に、差分(Δf)及び限界変化量(Δf_d)を演算し、差分(Δf)と限界変化量(Δf_d)とを比較する。
そして、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)以下である場合には、コントローラ100は時刻(t=1)で、キャリア周波数を変更する。一方、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きい場合には、コントローラ100は、時刻(t=1)よりも前の時間に、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)以下となるような車両パラメータを演算し、現在の車両パラメータを演算された車両パラメータに変更する。車両パラメータが変更されることで、制御破綻周波数が大きくなるため、限界変化量(Δf_d)も大きくなり(変調率は小さくなり)、差分(Δf)は限界変化量(Δf_d)以下となる。
本実施形態とは異なり、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きい場合に、車両パラメータを変更することなく、現在のキャリア周波数を目標キャリア周波数に変更したときには、図7の変調率の点線グラフに示すように、変調率が変調率の上限値(Ath)より大きくなり、制御破綻が生じる。一方、本実施形態では、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)以下になるように、車両パラメータを変更するため、図7の変調率の実線グラフに示すように、変調率が変調率の上限値(Ath)以下になるため、制御破綻は生じない。
図8は、キャリア信号、車両パラメータ、及び変調率の時間的推移を説明するためのグラフである。図8において、(а)は、モータが高回転時のグラフを示し、(b)は、モータが低回転時のグラフを示す。図8の例では、コントローラ100は、車両パラメータのうち相電流を下げることで、限界変化量(Δf_d)を大きくしている。
モータ回転数が高い場合には、限界変化量(Δf_d)が小さい。そのため、図8(а)に示すように、相電流(車両パラメータ)の下げ幅を大きくして、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)以下になるようにしている。一方、モータ回転数が低い場合には、限界変化量(Δf_d)は大きい。そのため、図8(b)に示すように、相電流(車両パラメータ)の下げ幅を小さくして、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)以下になるようにしている。このように、コントローラ100は、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)以下になるように、車両状態に応じて車両パラメータの変化量を調整する。
上記のように、本実施形態では、現在のキャリア周波数を変更する場合にインバータ2の制御が破綻するときには、インバータ2の制御が破綻しないように、変調波を決定するためのパラメータ(車両パラメータ)を変更する。これにより、キャリア周波数を変更する時の制御破綻を防止できる。
また本実施形態では、車両パラメータに基づき、キャリア周波数の限界変化量を演算し、現在のキャリア周波数と目標キャリア周波数との差分が限界変化量より大きい場合には、差分が限界変化量以下になるように車両パラメータを変更し、変更された車両パラメータに基づき変調波を演算する。これにより、キャリア周波数を変更する場合に、制御破綻が発生してしまう条件(制御破綻限界)を演算により求めつつ、インバータ2の制御が破綻しないように、キャリア周波数を変更できる。
なお本実施形態では、キャリア周波数の変更する際の変更周期を、変調波の1周期より短くしてもよい。すなわち、コントローラ100は、変調波の1周期あたり、キャリア周波数を複数回変更する。これにより、ノイズを抑制できる。
なお、上記の説明では、キャリア周波数を高くする場合について説明したが、本実施形態に係る制御は、キャリア周波数を低くする場合に適用してもよい。
《第2実施形態》
本発明の他の実施形態に係るインバータ制御装置を説明する。本実施形態では、第1実施形態に対して、コントローラ100は、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)以下になるように、キャリア周波数を変更する点が異なる。これ以外の構成及び制御方法は上述した第1実施形態と同じであり、その記載を援用する。
コントローラ100は、第1実施形態と同様に、現在のキャリア周波数(F)と目標キャリア周波数(Ft)との差分(Δf)及び限界変化量(Δf_d)を演算し、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きいか否かを判定する。第1実施形態では、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きい場合には、目標キャリア周波数を変更せずに、車両パラメータを変更している。一方、第2実施形態では、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きい場合に、車両パラメータを変更せずに、目標キャリア周波数を変更している。すなわち、コントローラ100は、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)以下になるように目標キャリア周波数を変更する。
図9は、現在のキャリア周波数(F)と目標キャリア周波数(Ft)との差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きい場合の、変更前後の周波数と時間との関係を示すグラフである。Ftは変更前の目標キャリア周波数を示し、Fpは変更後の目標キャリア周波数を示す。
図9に示すように、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きい場合には、コントローラは、変更前の目標キャリア周波数(Ft)を下げて、変更後の目標キャリア周波数(Fp)を新たに演算する。このとき、目標キャリア周波数の下げ幅は、キャリア変更時の異常振動やリプル電圧影響などを加味しつつ車両挙動への影響を考慮して設定される。なお、コントローラ100は、現在のキャリア周波数に、限界変化量(Δf_d)又は限界変化量(Δf_d)より小さい変化量を加算することで、目標キャリア周波数(Fp)を演算してもよい。そして、コントローラ100は、現在のキャリア周波数(F)が目標キャリア周波数(Ft)と一致するように、キャリア周波数を変更する。そして、コントローラ100は、変更後のキャリア周波数(Fp)と変調波に基づき、スイッチング信号を生成する。
上記のように、本実施形態では、現在のキャリア周波数を変更する場合にインバータ2の制御が破綻するときには、インバータ2の制御が破綻しないように、目標キャリア周波数を変更する。これにより、キャリア周波数を変更する時の制御破綻を防止できる。
また本実施形態では、車両パラメータに基づき、キャリア周波数の限界変化量を演算し、現在のキャリア周波数と目標キャリア周波数との差分が限界変化量より大きい場合には、差分が限界変化量以下になるように目標キャリア周波数を変更する。これにより、キャリア周波数を変更する場合に、制御破綻が発生してしまう条件(制御破綻限界条件)を演算により求めつつ、インバータ2の制御が破綻しないように、キャリア周波数を変更できる。
なお、上記の説明では、キャリア周波数を高くする場合について説明したが、本実施形態に係る制御は、キャリア周波数を低くする場合に適用してもよい。
なお、本実施形態の変形例として、コントローラ100は、キャリア周波数を変更する場合に、限界変化量の大きさに応じてキャリア周波数の変化量を調整してもよい。
また、本実施形態の変形例として、コントローラ100は、現在のキャリア周波数と目標キャリア周波数との差分が限界変化量より大きい場合には、差分が限界変化量以下になるように目標キャリア周波数及び車両パラメータを変更してよい。すなわち、変形例では、第1実施形態のような車両パラメータを変更する制御と、第2実施形態のような目標キャリア周波数を変更する制御を組み合わせてもよい。
《第3実施形態》
本発明の他の実施形態に係るインバータ制御装置を説明する。本実施形態では、第2実施形態に対して、コントローラ100は、キャリア周波数を変更する時に、キャリア周波数を段階的に上昇させて変更する点が異なる。これ以外の構成及び制御方法は上述した第2実施形態と同じであり、その記載を援用する。
コントローラ100は、車両パラメータに基づき、キャリア周波数の限界変化量を演算する。限界変化量は、単位時間あたりでキャリア周波数を変更した場合に、制御破綻とならないキャリア周波数を周波数の変化量(単位時間当たりの変化量)を表している。単位時間は、キャリア周波数を1段階変更するときの時間間隔を表している。
コントローラ100は、現在のキャリア周波数(F)と目標キャリア周波数(Ft)との差分(Δf)を演算し、差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きいか否かを判定する。差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きい場合には、コントローラ100は、現在のキャリア周波数(F)が目標キャリア周波数(Ft)と一致するように、キャリア周波数の変化量を限界変化量(Δf_d)以下に抑えつつキャリア周波数を段階的に変化させる。なお、単位時間当たりの周波数の変化量は、キャリア変更時の異常振動やリプル電圧影響などを加味しつつ車両挙動への影響を考慮して設定される。
図10は、現在のキャリア周波数(F)と目標キャリア周波数(Ft)との差分(Δf)が限界変化量(Δf_d)より大きい場合の、変更前後の周波数と時間との関係を示すグラフである。Tpは、キャリア周波数を段階的に大きくする時の周期に相当する。
図10に示すように、コントローラ100は、キャリア周波数の変化量を目標キャリア周波数(Ft)以下に抑えつつ、現在のキャリア周波数(F)から目標キャリア周波数(Ft)まで、キャリア周波数を段階的に上昇させている。
図11は、キャリア信号、車両パラメータ、及び変調率の時間的推移を説明するためのグラフである。図11において、(а)は、モータが高回転時のグラフを示し、(b)は、モータが低回転時のグラフを示す。
モータ回転数が高い場合には、限界変化量(Δf_d)が小さい。そのため、図11(а)に示すように、キャリア周波数を増加する時の段階数を多くして、キャリア周波数を高めている。一方、モータ回転数が低い場合には、モータの出力トルクが小さく、限界変化量(Δf_d)が大きい。そのため、図11(b)に示すように、キャリア周波数を増加する時の段階数を少なくして、キャリア周波数を高めている。すなわち、コントローラ100は、キャリア周波数を段階的に変化させる時の段階数を、パラメータに応じて設定している。
上記のように、本実施形態では、キャリア周波数を、現在のキャリア周波数(本発明の第1キャリア周波数に相当する)から目標キャリア周波数(第2キャリア周波数に相当)に変更する場合に、現在のキャリア周波数と目標キャリア周波数との差分が限界変化量(Δf_d)より大きいときには、現在のキャリア周波数から目標キャリア周波数まで、キャリア周波数を段階的に変化させる。これにより、ノイズ発生を抑制しつつ、キャリア周波数を変更する時の制御破綻を防止できる。
また本実施形態では、キャリア周波数を段階的に変化させる時の段階数を、パラメータに応じて設定している。これにより、ノイズ発生を抑制しつつ、キャリア周波数を変更する時の制御破綻を防止できる。
なお、上記の説明では、キャリア周波数を段階的に高くする場合について説明したが、本実施形態に係る制御は、キャリア周波数を段階的に低くする場合に適用してもよい。
1…バッテリ
2…インバータ
3…モータ
4…減速機
5…駆動輪
7…リレースイッチ
8…電流センサ
9…レゾルバ(回転センサ)
21…回転数制御器
22…電流指令値演算器
23…電流制御器
24…非干渉制御器
25…二相三相電圧変換器
26…回転数演算器
27…三相二相電流変換器
30…スイッチング信号(SW信号)制御器
31…キャリア周波数設定部
32…限界変化量演算部
33…信号生成部
41、43、45…上アーム素子(スイッチング素子)
42、44、46…下アーム素子(スイッチング素子)
50…駆動回路
51…電流センサ
52…磁極位置検出器
100…コントローラ

Claims (8)

  1. スイッチング素子を有するインバータをコントローラにより制御する制御方法であって、
    前記インバータからの出力を制御する変調波を演算し、
    目標キャリア周波数と一致するように、キャリア信号のキャリア周波数を変更し、
    前記変調波と前記キャリア信号とを比較することで、前記スイッチング素子を制御するための制御指令を生成し、
    現在の前記キャリア周波数を変更する場合に前記インバータの制御が破綻するときには、前記インバータの制御が破綻しないように、前記変調波を決定するための車両パラメータを変更するインバータ制御方法。
  2. 請求項1記載のインバータ制御方法であって、
    前記車両パラメータに基づき、前記キャリア周波数の限界変化量を演算し、
    前記現在のキャリア周波数と前記目標キャリア周波数との差分が前記限界変化量より大きい場合には、前記差分が前記限界変化量以下になるように前記車両パラメータを変更し、
    変更された前記車両パラメータに基づき前記変調波を演算するインバータ制御方法。
  3. 請求項1記載のインバータ制御方法であって、
    前記車両パラメータに基づき、前記キャリア周波数の限界変化量を演算し、
    前記現在のキャリア周波数と前記目標キャリア周波数との差分が前記限界変化量より大きい場合には、前記差分が前記限界変化量以下になるように前記目標キャリア周波数を変更するインバータ制御方法。
  4. 請求項1記載のインバータ制御方法であって、
    前記車両パラメータに基づき、前記キャリア周波数の限界変化量を演算し、
    前記キャリア周波数を、第1キャリア周波数から第2キャリア周波数に変更する場合に、前記第1キャリア周波数と前記第2キャリア周波数との差分が前記限界変化量より大きいときには、前記第1キャリア周波数から前記第2キャリア周波数まで前記キャリア周波数を、前記単位時間あたりの限界変更量を超えないように段階的に変化させるインバータ制御方法。
  5. 請求項4記載のインバータ制御方法であって、
    前記キャリア周波数を段階的に変化させる時の段階数を前記車両パラメータに応じて設定するインバータ制御方法。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載のインバータ制御方法であって、
    前記車両パラメータは、前記インバータからの出力により駆動するモータの回転数、前記モータのトルク、前記モータの磁束密度、及び、前記インバータの制御ゲインのうち、少なくともいずれか一つの値を示すインバータ制御方法。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載のインバータ制御方法であって、
    前記変調波の1周期あたり、前記キャリア周波数を複数回変更するインバータ制御方法。
  8. スイッチング素子を有するインバータを制御するコントローラと、
    前記インバータに接続される負荷の状態を検出するセンサとを備え、
    前記コントローラは、
    前記負荷の出力指令値と前記センサの検出値に基づき、前記インバータからの出力を制御する変調波を演算し、
    目標キャリア周波数と一致するように、キャリア信号のキャリア周波数を変更し、
    前記変調波と前記キャリア信号とを比較することで、前記スイッチング素子を制御するための制御指令を生成し、
    現在の前記キャリア周波数を変更した場合に前記インバータの制御が破綻するときには、前記インバータの制御が破綻しないように、前記変調波を決定するための車両パラメータを変更するインバータ制御装置。
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