JPWO2019038949A1 - 送風装置 - Google Patents

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Abstract

ファンケーシング(54)は、ファンを収容する。前パネルは、装置の筐体の一部を構成するとともに、ファンにより送風される気体が流れる上流風路の壁面の一部を構成する。ファンケーシング(54)に、前パネルへ向かって延びる壁部材と支持部材とが取り付けられている。壁部材は、上流風路の壁面の他の一部を構成する。支持部材は、送風路の外部に配置されている。側方吸音材(72)は、前パネルと支持部材とにより挟まれ支持されている。

Description

本開示は、送風装置に関する。本出願は、2017年8月22日に出願した日本特許出願である特願2017−159373号に基づく優先権を主張する。当該日本特許出願に記載された全ての記載内容は、参照によって本明細書に援用される。
従来の送風装置に関し、特開平8−261498号公報(特許文献1)には、無数の小孔を有する板材で形成したファンケーシングの外表面に吸音材を貼着する構成によって、送風機の低騒音化が図れることが開示されている。
特開平8−261498号公報
上記文献に記載の送風装置では、送風機の前方に配置された吸込みパネルに、空気を吸引する空気吸入口が形成されている。送風機の前方が開口しているため、送風機起因の騒音が送風装置の外部に伝わりやすい。それゆえに、上記文献に記載の送風装置では低騒音化が必ずしも十分とはいえず、更なる改良の余地がある。
本開示では、騒音を低減できる送風装置が提供される。
本開示に従うと、ファンと、ファンケーシングと、外郭部材と、壁部材と、支持部材と、吸音材とを備える、送風装置が提供される。ファンは、気体を送風する。ファンケーシングは、ファンを収容している。外郭部材は、装置の外筐の一部を構成するとともに、ファンにより送風される気体の送風路の壁面の一部を構成している。壁部材および支持部材は、ファンケーシングに取り付けられており、外郭部材へ向かって延びている。壁部材は、送風路の壁面の他の一部を構成している。支持部材は、送風路の外部に配置されている。吸音材は、外郭部材と支持部材とにより挟まれ支持されている。
上記の送風装置において、吸音材は、外郭部材と壁部材とにより挟まれ支持されている。
上記の送風装置は、ファンを回転駆動する電動機を備えている。送風装置の上部に気体の吹出口が形成されている。吸音材は、電動機より上方に配置された部分を有している。
上記の送風装置は、吸音材より下方に配置され、水を貯留するトレイと、吸音材より上方に配置された回路部品とを備えている。
上記の送風装置において、ファンケーシングは、外郭部材に向き合う対向面を有している。対向面に、ファンへの吸気口が形成されている。送風装置は、複数のリブを備えている。複数のリブは、対向面と外郭部材との間の、吸気口へ向かう気体の流れ方向における吸気口よりも上流側に、吸気口の周縁に沿って互いに間隔を空けて並べられている。
上記の送風装置において、複数のリブは、ファンケーシングに取り付けられ、外郭部材へ向かって延びている。
上記の送風装置において、複数のリブは、気体の流れ方向の上流端に近づくに従って厚みが小さくなり、かつ、気体の流れ方向の下流端に近づくに従って厚みが小さくなっている。
上記の送風装置において、複数のリブは、第1リブ群に含まれる複数の第1リブと、第2リブ群に含まれる複数の第2リブとを含んでいる。第2リブ群は、第1リブ群よりも吸気口の近くに配置されている。複数の第1リブは、吸気口の周縁に沿って互いに間隔を空けて並べられている。複数の第2リブは、吸気口の周縁に沿って互いに間隔を空けて並べられている。第2リブは、隣り合う2つの第1リブの間に配置されている。
上記の送風装置において、気体の流れ方向の下流端における第1リブの側面と、気体の流れ方向の上流端における第2リブの側面とは、互いに向き合っている。
上記の送風装置において、第1リブの流れ方向の下流端における側面が第1リブの延在方向に対して傾斜する角度は30°以下であり、第2リブの流れ方向の上流端における側面が第2リブの延在方向に対して傾斜する角度は30°以下である。
上記の送風装置において、第1リブ群に含まれる複数の第1リブは、その延在方向が互いに平行であるように配置されている。
上記の送風装置において、第2リブ群は、回転するファンの径方向に対して第1リブが傾斜する角度よりも径方向に対して傾斜する角度が小さい第2リブを有している。
本開示に係る送風装置によれば、騒音を低減することができる。
実施の形態1に係る加湿空気清浄機の正面図である。 図1に示す加湿空気清浄機の左側面図である。 図1に示す加湿空気清浄機の背面図である。 図1に示す加湿空気清浄機の平面図である。 図1に示す加湿空気清浄機の内部構造を示す縦断面図である。 図1に示す加湿空気清浄機の内部構造を示す斜視図である。 前パネルの斜視図である。 前パネルに対する吸音材の配置を示す図である。 ファンケーシングに対する吸音材の配置を示す図である。 ファンケーシングの構成の詳細を示す正面図である。 図10に示す領域XIを拡大して示す図である。 実施の形態2に係る吸音材の前パネルに対する配置を示す図である。 実施の形態2に係る吸音材のファンケーシングに対する配置を示す図である。 実施の形態3に係る縦リブを示す斜視図である。 高圧発生ユニットの構成を示す斜視図である。 下流風路内の気体の流れを示す模式図である。 実施の形態4に係る下流風路内の構成を示す斜視図である。 実施の形態4に係る下流風路内の構成を示す斜視図である。 ベーンの構成の詳細を示す斜視図である。 実施の形態5に係る下流風路内の構成を側方から見た図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
実施の形態においては、送風装置の一例として、加湿空気清浄機1について説明する。送風装置は加湿空気清浄機1に限られず、たとえば、加湿機能を有しない空気清浄機、イオン発生機、空気調和機、換気装置、乾燥機、除湿器、ファンヒータまたはその他の機器であってもよい。送風装置は、家屋の室内、ビルの一室、または病院の病室などの空気を調節するために、好適に用いることができる。送風装置は、室内の適所で床上に置かれて使用される。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る加湿空気清浄機1の正面図である。図2は、図1に示す加湿空気清浄機1の左側面図である。図3は、図1に示す加湿空気清浄機1の背面図である。図4は、図1に示す加湿空気清浄機1の平面図である。まず、実施の形態1に係る加湿空気清浄機1の全体構成について説明する。
図1〜4に示すように、加湿空気清浄機1は、装置の外筐をなす筐体2を備えている。筐体2は、前面2Aと、前面2Aとは反対側の背面2Bと、前面2Aおよび背面2Bをつなぐ右側面2Cと、前面2Aおよび背面2Bをつなぐとともに右側面2Cとは反対側の左側面2Dとを有している。筐体2は、上面2Eを有している。筐体2は、全体としてほぼ直方体状の形状を有し、直方体を垂直に立てたような外形を有している。
筐体2の前面2Aの上部には、前吹出し口3が形成されている。上面2Eには、後吹出し口4が形成されている。前吹出し口3および後吹出し口4は、加湿空気清浄機1から空気が外部に吹き出る開口である。加湿空気清浄機1の上部に、加湿空気清浄機1から吹き出る空気の吹出口が形成されている。
前吹出し口3には、前ルーバー7が配置されている。前ルーバー7は、手動または自動で移動可能に設けられている。前ルーバー7は、その位置を変えることにより、前吹出し口3から吹き出る空気の流れ方向を変更(調整)することが可能に、設けられている。
後吹出し口4には、後ルーバー8が配置されている。後ルーバー8は、手動または自動で移動可能に設けられている。後ルーバー8は、後吹出し口4を閉じる位置に配置可能である。後ルーバー8は、後吹出し口4を閉じる位置から任意の角度開いた状態で停止可能である。後ルーバー8は、後吹出し口4を開閉可能、および、後吹出し口4から吹き出る空気の流れ方向を変更(調整)することが可能に、設けられている。加湿空気清浄機1の停止中には上方に開口する後吹出し口4を閉じるように後ルーバー8を移動させることができ、これにより後吹出し口4からの筐体2内部への埃および異物の侵入が抑制される。
筐体2の上面2Eには、操作部5が設けられている。操作部5は、複数の操作ボタンを有している。加湿空気清浄機1のユーザは、操作部5の操作ボタンを適宜押すことで、加湿空気清浄機1の運転、停止、風量切替などの操作を行なうことができる。操作部5はまた、加湿空気清浄機1の運転状態をユーザに通知するための通知部を有している。通知部は、たとえば複数の表示ランプを有しており、表示ランプの点灯および消灯によって加湿空気清浄機1の運転状態を視覚的にユーザに通知することができる。
筐体2の前面2Aは、前パネル10によって構成されている。前パネル10は、加湿空気清浄機1の外筐の一部を構成している。前パネル10の構成の詳細は後述する。
筐体2の背面2Bには、開口が形成されており、この開口を塞ぐように後パネル20が取り付けられている。後パネル20には複数の通気口21が形成されている。通気口21は、略平板状の後パネル20を厚み方向に貫通して形成されている。通気口21は、加湿空気清浄機1の筐体2の内部へ外部の空気を導入するための小孔である。後パネル20には窪み部22が形成されている。加湿空気清浄機1のユーザは、窪み部22に手指を挿し入れて後パネル20を後方へ引くことにより、後パネル20を筐体2の背面2Bから取り外すことができる。
筐体2の右側面2Cには、窪み部24が形成されている。筐体2の左側面2Dには、窪み部25が形成されている。加湿空気清浄機1のユーザは、片手の指を窪み部24に挿し入れ、同時に他の片手の指を窪み部25に挿し入れて、筐体2を持ち上げることができる。これにより、加湿空気清浄機1を床上から離れた位置に移動させ、室内の適所へ加湿空気清浄機1を容易に移動することができる。
筐体2の左側面2Dには、カバー26が設けられている。カバー26は、左側面2Dから取り外し可能に形成されている。カバー26を取り外した状態で、後述する高圧発生ユニット100の、加湿空気清浄機1からの取り外しまたは加湿空気清浄機1への取り付けが可能になる。加湿空気清浄機1の下部には、貯水トレイ30が配置されている。貯水トレイ30は、左側面2Dから左方向に取り外しが可能に構成されている。
図5は、図1に示す加湿空気清浄機1の内部構造を示す縦断面図である。図5には、側方(左方)から見た加湿空気清浄機1の断面が図示されている。
図5に示すように、後パネル20の前方に、フィルタ41が配置されている。フィルタ41は、微細な集塵を捕集するとともに空気中の臭い成分を吸着する集塵・脱臭一体型のフィルタである。一体のフィルタ41に替えて、集塵フィルタと脱臭フィルタとを別体に構成して、互いに重ねて配置してもよい。
フィルタ41は、筐体2の内部に収容されており、後パネル20によって後方を覆われている。後パネル20を取り外すことにより、フィルタ41に容易にアクセス可能な配置とされている。これにより、フィルタ41の清掃または交換などのメンテナンス作業が容易になっている。
フィルタ41の前方、すなわちフィルタ41よりも筐体2の内部に、中空の下降風路150が形成されている。
貯水トレイ30は、トレイ本体31を有している。トレイ本体31は、容器状の形状を有しており、その内部に水を貯留する。トレイ本体31の内部に、加湿フィルタ32、抗菌剤33、およびフロート34が配置されている。
加湿フィルタ32は、吸水性および通気性を有している。加湿フィルタ32は、その下部がトレイ本体31内に貯留された水に浸漬されている。加湿フィルタ32は、その上部が水面から上方に突き出しており、空気中に配置されている。加湿フィルタ32は、トレイ本体31内の水に浸漬された浸水部を下部に有し、水に浸漬されない非浸水部を上部に有している。
加湿フィルタ32は、毛細管現象によりトレイ本体31内の水を吸い上げて、全体が水分を含んだ状態になる。加湿フィルタ32の上部の非浸水部は、水に浸漬されないが、下部の浸水部から水を吸い上げることにより、トレイ本体31内の貯水量に関わらず非浸水部を含む加湿フィルタ32の全体に水分が行き渡る。
抗菌剤33は、トレイ本体31内に貯留された水に浸漬されている。抗菌剤33は、抗菌成分を含んでいる。トレイ本体31内に貯留された水に抗菌成分が溶解することにより、トレイ本体31内の水および加湿フィルタ32における細菌またはカビの発生を抑制する、抗菌機能が発揮される。
フロート34は、トレイ本体31内の水位の変動に伴って浮動する。フロート34は、トレイ本体31内の水位を検知する水位センサを構成している。フロート34はたとえば磁石を内蔵している。水位センサで検知されたトレイ本体31内の水位に基づいて、加湿空気清浄機1の運転が制御される。
筐体2内に、送風機50が配置されている。貯水トレイ30は、送風機50の下方に配置されている。送風機50は、フィルタ41から離隔して、フィルタ41の前方に配置されている。下降風路150は、前後方向において送風機50とフィルタ41との間に形成されている。
送風機50は、気体を送風するファン52と、ファン52を回転駆動する電動機としてのファンモータ53と、ファン52およびファンモータ53を収容するファンケーシング54とを有している。ファンケーシング54は、前パネル10に向き合う対向面56を有している。対向面56は、前パネル10と離隔して配置されている。
前パネル10と、ファンケーシング54の対向面56との間に、ファン52へ流れる空気が流れる通路である中空の上流風路160が形成されている。上流風路160は、ファン52によって送風される空気が流れる通路において、ファン52よりも上流側の通路の一部を構成している。前パネル10は、ファン52により送風される気体の送風路である上流風路160の壁面の一部を構成している。
ファンケーシング54の対向面56には、複数のリブ80が取り付けられている。リブ80は、ファンケーシング54の対向面56と前パネル10との間に配置されている。リブ80は、ファンケーシング54の対向面56から前パネル10へ向かって前方へ延びている。
ファン52から流出する空気が流れる通路である下流風路170が、ファン52の上方に形成されている。下流風路170は、ファン52によって送風される空気が流れる通路において、ファン52よりも下流側の通路の一部を構成している。分岐部180において、空気の通路が、前吹出し口3につながる前方風路183と、後吹出し口4につながる後方風路184とに、二つに分岐している。前吹出し口3は、前方風路183の上端に設けられている。後吹出し口4は、後方風路184の上端に設けられている。前吹出し口3と後吹出し口4とは、ファン52によって送風される空気の流れの下流端に設けられている。
下流風路170には、高圧発生ユニット100が配置されている。高圧発生ユニット100は、下流風路170の壁面から下流風路170内に突出している。高圧発生ユニット100は、放電によりイオンなどの活性種を発生する。これにより、高圧発生ユニット100を通過して流れる空気中に、活性種が含まれる。
フィルタ41を通過して筐体2の内部に流入した空気は、下降風路150を経由して、加湿空気清浄機1の下方に設けられた貯水トレイ30へと送風される。吸水した加湿フィルタ32を空気が通過することにより、空気が加湿される。その後、加湿された空気が、送風機50へと送風される。ファン52の回転により空気が通流される。下流風路170において、空気中に活性種が含まれる。そして、前吹出し口3および後吹出し口4から、加湿されかつ活性種を含む空気が、外部(室内)に放出される。
図6は、図1に示す加湿空気清浄機1の内部構造を示す斜視図である。前パネル10は加湿空気清浄機1から取り外し可能に構成されておらず、組み立てられた状態の加湿空気清浄機1から前パネル10のみを取り外すことは実際にはできないが、説明の便宜上、図6には、左前方から斜視した加湿空気清浄機1に前パネル10が取り付けられていない構成が図示されている。
貯水トレイ30よりも前方の、左右方向における中央部には、フロート位置検知基板91が配置されている。フロート位置検知基板91は、前後方向において貯水トレイ30と隣り合う位置に配置された回路基板を構成している。フロート位置検知基板91は、たとえばホールICを有して構成されている。フロート位置検知基板91は、トレイ本体31内のフロート34の高さ位置を検知することにより、トレイ本体31内の水位を検知する。フロート位置検知基板91は、フロート34とともに、トレイ本体31内の水位を検知する水位センサを構成している。
フロート位置検知基板91よりも右方に、補強用の右リブ92が配置されている。右リブ92は、フロート位置検知基板91と同様に、貯水トレイ30の前方に配置されている。フロート位置検知基板91と右リブ92とは、トレイ本体31の前縁部分に沿って並んで配置されている。右リブ92は、右方に向かうにつれて、すなわちフロート位置検知基板91から離れるにつれて、上下方向の位置が低くなるように、上下方向に対して傾斜している。右リブ92は、右下がりに傾斜している。
フロート位置検知基板91よりも左方に、補強用の左リブ93が配置されている。左リブ93は、フロート位置検知基板91と同様に、貯水トレイ30の前方に配置されている。フロート位置検知基板91と左リブ93とは、トレイ本体31の前縁部分に沿って並んで配置されている。左リブ93は、左方に向かうにつれて、すなわちフロート位置検知基板91から離れるにつれて、上下方向の位置が低くなるように、上下方向に対して傾斜している。左リブ93は、左下がりに傾斜している。
右リブ92を支持して強度を向上させるための縦リブ94が、上下方向に延びて配置されている。右リブ92が傾斜しているため、右リブ92と縦リブ94とは直交しておらず、直角からわずかに外れた角度を形成している。左リブ93を支持して強度を向上させるための縦リブ94が、上下方向に延びて配置されている。左リブ93が傾斜しているため、左リブ93と縦リブ94とは直交しておらず、直角からわずかに外れた角度を形成している。
ファンケーシング54の対向面56には、ファン52への吸気口57が形成されている。正面視した吸気口57は、略円状の形状を有している。ファンケーシング54の対向面56に取り付けられた複数のリブ80は、吸気口57の周縁に沿って、互いに間隔を空けて並べられている。複数のリブ80は、吸気口57へ向かう気体の流れ方向における吸気口57よりも上流側に、配置されている。
複数のリブ80は、第1リブ群81と、第2リブ群86とを有している。第2リブ群86は、第1リブ群81よりも吸気口57の近くに配置されている。第1リブ群81に含まれる複数のリブ(後述する第1リブ82)は、吸気口57の周縁に沿って、互いに間隔を空けて並べられている。第2リブ群86に含まれる複数のリブ(後述する第2リブ87)は、吸気口57の周縁に沿って、互いに間隔を空けて並べられている。吸気口57へ向かう空気の流れ方向において、第1リブ群81が上流側に配置されており、第2リブ群86が下流側に配置されている。
吸気口57へ向かう空気が流れる通路(図5に示す上流風路160)は、前パネル10と、上方壁部材61と、側方壁部材62,68とによって規定されている。上方壁部材61および側方壁部材62,68は、ファン52により送風される気体の送風路である上流風路160の壁面の一部を構成している。
上方壁部材61は、吸気口57に対して上方に配置されている。側方壁部材62,68は、吸気口57に対して側方に配置されている。側方壁部材62は、吸気口57の左方に配置されている。側方壁部材68は、吸気口57の右方に配置されている。吸気口57から離れた位置に上方壁部材61および側方壁部材62,68が配置されていることにより、吸気口57の周囲の全体から吸気口57に空気を取り込む構造とされている。
上方壁部材61および側方壁部材62,68は、ファンケーシング54に取り付けられている。上方壁部材61および側方壁部材62,68は、ファンケーシング54の対向面56に対して前方に延びている。上方壁部材61および側方壁部材62,68は、図6には図示しない前パネル10に向かって延びている。ファン52の前方に、前パネル10、上方壁部材61および側方壁部材62,68によって規定される風路が規定され、この風路を通って下方にある貯水トレイ30からの空気を取り込む構造とされている。
ファンケーシング54にはさらに、支持部材63と補強部64とが取り付けられている。支持部材63および補強部64は、ファンケーシング54の対向面56に対して前方に延びている。支持部材63および補強部64は、図6には図示しない前パネル10に向かって延びている。補強部64は、支持部材63と交差して配置されている。支持部材63が補強部64と一体の構造を形成することにより、支持部材63の強度が向上している。
支持部材63および補強部64は、上流風路160の左方の壁面の一部を構成している側方壁部材62よりも、左方に配置されている。支持部材63および補強部64は、上流風路160の外部に配置されている。支持部材63および補強部64は、吸気口57へ向かう空気が流れる通路(図5に示す上流風路160)を規定しない。支持部材63および補強部64は、上流風路160を規定する部材である上方壁部材61および側方壁部材62,68とは別に設けられている。
ファン52の上方に、電源用基板90と、イオン量検知基板120とが配置されている。電源用基板90とイオン量検知基板120とは、上方壁部材61よりも上方に配置されている。電源用基板90とイオン量検知基板120とは、回路部品を構成している。
図7は、前パネル10の斜視図である。図7に示すように、前パネル10の、加湿空気清浄機1に取り付けられた状態で前面2Aを構成する部分に、切欠き13が形成されている。前パネル10の、加湿空気清浄機1に取り付けられた状態で右側面2Cを構成する部分に、切欠き14が形成されている。前パネル10の、加湿空気清浄機1に取り付けられた状態で左側面2Dを構成する部分に、切欠き15,19および開口16が形成されている。
切欠き13は、前吹出し口3を形成する。切欠き14は、窪み部24に対応して形成されている。切欠き15は、窪み部25に対応して形成されている。開口16は、カバー26に対応して形成されている。切欠き19は、貯水トレイ30に対応して形成されている。
図8は、前パネル10に対する吸音材70の配置を示す図である。図8には、後方から見た前パネル10が図示されている。吸音材70は、前パネル10の後面に貼り付けられている。吸音材70は、上方吸音材71と、側方吸音材72とを有している。
図9は、ファンケーシング54に対する吸音材70の配置を示す図である。図9には、説明の便宜上、前方から正面視した加湿空気清浄機1に前パネル10が取り付けられていない構成が図示されている。上方吸音材71は、ファンモータ53より上方に配置されている。電源用基板90およびイオン量検知基板120は、吸音材70よりも上方に配置されている。図6を併せて参照して、貯水トレイ30は、吸音材70よりも下方に配置されている。
図6,9に示すように、側方吸音材72は、支持部材63に沿って配置されている。支持部材63の先端が、側方吸音材72に当接している。側方吸音材72は、前パネル10と支持部材63との間に挟まれている。側方吸音材72は、前パネル10と支持部材63とによって挟まれて支持されている。上方吸音材71は、上方壁部材61に沿って配置されている。上方壁部材61の先端が、上方吸音材71に当接している。上方吸音材71は、前パネル10と上方壁部材61との間に挟まれている。上方吸音材71は、前パネル10と上方壁部材61とによって挟まれて支持されている。
図10は、ファンケーシング54の構成の詳細を示す正面図である。図10に示すように、複数のリブ80は、第1リブ群81に含まれる複数の第1リブ82と、第2リブ群86に含まれる複数の第2リブ87とを含んでいる。図10に示す中心Cは、回転するファン52およびファンモータ53の回転中心を示している。回転するファン52およびファンモータ53の回転中心は、図10の紙面垂直方向に延びている。回転体であるファン52およびファンモータ53の径方向は、回転中心に直交する面が図示されている図10においては、紙面上の中心Cを通る直線の延びる方向である。
複数の第1リブ82は全て、図中の上下方向に平行に延びている。複数の第1リブ82は、その延在方向が互いに平行であるように配置されている。
吸気口57の周縁に沿って並べられている複数の第2リブ87の列のうち、中央付近の第2リブ87は、第1リブ82と同様に図中の上下方向に延びている。吸気口57の周縁に沿って並べられている複数の第2リブ87の列のうち、端にある第2リブ87は、図中の上下方向に対して傾斜して延びている。これら端にある第2リブ87は、第1リブ82に対して非平行に延びており、その延在方向とファン52の径方向とのなす角度が、第1リブ82の延在方向とファン52の径方向とのなす角度よりも小さい。吸気口57の周縁に沿って並べられている複数の第1リブ82および第2リブ87の列のうち端にあるものを比較すると、第2リブ87がファン52の径方向に対して傾斜する角度は、第1リブ82がファン52の径方向に対して傾斜する角度よりも、小さくなっている。
図11は、図10に示す領域XIを拡大して示す図である。図11に示すように、複数の第1リブ82は、吸気口57の周縁に沿って、互いに間隔を空けて並べられている。隣り合う2つの第1リブ82の間に、隙間83が形成されている。複数の第2リブ87は、吸気口57の周縁に沿って、互いに間隔を空けて並べられている。隣り合う2つの第2リブ87の間に、隙間88が形成されている。
吸気口57へ向かう空気の流れ方向において、第1リブ82が上流側に配置されており、第2リブ87が下流側に配置されている。第2リブ87は、第1リブ82間の隙間83の下流側に配置されている。第1リブ82は、第2リブ87間の隙間88の上流側に配置されている。
吸気口57の周縁に沿って並べられている複数の第1リブ82のうちの、隣り合う2つの第1リブ82の間に、第2リブ87が配置されている。吸気口57の周縁に沿って並べられている複数の第2リブ87のうちの、隣り合う2つの第2リブ87の間に、第1リブ82が配置されている。第1リブ82と第2リブ87とは、吸気口57の周縁の延びる方向において、交互に配置されている。第1リブ82と第2リブ87とは、吸気口57の周縁の延びる方向において、互いにずれた位置に配置されている。
第1リブ82は、吸気口57へ向かう空気の流れ方向における上流端82Aと下流端82Bとを有している。第1リブ82の厚みは、上流端82Aに近づくに従って小さくなっており、かつ、下流端82Bに近づくに従って小さくなっている。第1リブ82は、吸気口57へ向かう空気の流れ中に配置された、翼状形状を有している。
第2リブ87は、吸気口57へ向かう空気の流れ方向における上流端87Aと下流端87Bとを有している。第2リブ87の厚みは、上流端87Aに近づくに従って小さくなっており、かつ、下流端87Bに近づくに従って小さくなっている。第2リブ87は、吸気口57へ向かう空気の流れ中に配置された、翼状形状を有している。
第2リブ87は、第1リブ82よりも吸気口57の近くに配置されている。回転するファン52の径方向において、第1リブ82の下流端82Bと、第2リブ87の上流端87Aとは、ほぼ同じ位置に配置されている。第1リブ82の下流端82Bと図10に示す中心Cとの距離と、第2リブ87の上流端87Aと図10に示す中心Cとの距離とは、ほぼ等しく設定されている。第2リブ87の上流端87Aが第1リブ82の下流端82Bよりも吸気口57の近くに配置されていてもよい。
第1リブ82は、ファンケーシング54の対向面56から突き出る形状を有しており、側面84を有している。第2リブ87は、ファンケーシング54の対向面56から突き出る形状を有しており、側面89を有している。側面84,89は、対向面56にほぼ垂直に延びている。側面84,89は、第1リブ82および第2リブ87の根元部分よりも先端部分の方が厚みがより小さくなるように、対向面56に垂直な面に対して傾斜して延びていてもよい。
第1リブ82の下流端82Bにおける側面84と、第2リブ87の上流端87Aにおける側面89とは、互いに向き合っている。第1リブ82の下流端82Bにおける側面84と、第2リブ87の上流端87Aにおける側面89とは、ほぼ平行に配置されている。第1リブ82の下流端82Bにおける側面84と対向面56とが交差する直線と、当該側面84に向き合う第2リブ87の側面89と対向面56とが交差する直線とは、平行に延びている。
上述した通り、第1リブ82は、下流端82Bに近づくに従って厚みが小さくなる。第1リブ82の下流端82Bにおける側面84は、第1リブ82の延在方向に対して傾斜して延びている。第1リブ82の下流端82Bにおける側面84が第1リブ82の延在方向に対して傾斜する角度は、30°以下に設定されている。第2リブ87は、上流端87Aに近づくに従って厚みが小さくなる。第2リブ87の上流端87Aにおける側面89は、第2リブ87の延在方向に対して傾斜している。第2リブ87の上流端87Aにおける側面89が第2リブ87の延在方向に対して傾斜する角度は、30°以下に設定されている。
(実施の形態2)
図12は、実施の形態2に係る吸音材70の前パネル10に対する配置を示す図である。図13は、実施の形態2に係る吸音材70のファンケーシング54に対する配置を示す図である。実施の形態2の加湿空気清浄機1は、実施の形態1と比較してより大面積の吸音材70を備えている。
図7,8に示す実施の形態1では、吸音材70がファンケーシング54の吸気口57に対して上方および側方にのみ設けられており、ファンモータ53と前パネル10との間に吸音材70は介在していない。これに対し、実施の形態2では、吸音材70がファンケーシング54の吸気口57を覆って配置されており、ファンモータ53と前パネル10との間に吸音材70が介在している。
図13に示す前方から見た吸音材70は、支持部材63を覆っており、かつ上方壁部材61を覆っている。実施の形態2においても、吸音材70は、前パネル10と支持部材63とにより挟まれ支持されており、かつ、前パネル10と上方壁部材61とにより挟まれ支持されている。吸音材70の上縁付近は、ファンモータ53より上方に配置されている。貯水トレイ30は吸音材70よりも下方に配置されており、電源用基板90およびイオン量検知基板120は吸音材70よりも上方に配置されている。
(実施の形態3)
図14は、実施の形態3に係る縦リブ94を示す斜視図である。図14に示すように、実施の形態3の縦リブ94には、右リブ92と交差する部分の右リブ92よりも上方に、切欠き95が形成されている。補強用に設ける縦リブ94と右リブ92との交点において、上下方向のリブの交点上側に、切欠き95が形成されている。
図示しないが、左リブ93と交差する縦リブ94にもまた、左リブ93と交差する部分の左リブ93よりも上方に、同様の切欠きが形成されている。
(実施の形態4)
実施の形態4に係る加湿空気清浄機1の説明に先立って、加湿空気清浄機1に適用される高圧発生ユニット100の構成について説明する。図15は、高圧発生ユニット100の構成を示す斜視図である。
高圧発生ユニット100は、ユニット筐体101と、放電部102,103とを備えている。放電部102,103は、略直方体状のユニット筐体101から突出して設けられている。放電部102,103は、放電部102,103がユニット筐体101から突出する方向に沿って、延在している。
放電部102,103は、複数の線状の導電体と、導電体を束ねる基部とを有している。線状には、糸状、繊維状、針金状が含まれる。導電体は、導電性の材料で形成されている。導電体はたとえば、金属、カーボン繊維、導電性繊維、または導電性樹脂で形成されてもよい。導電体は、ユニット筐体101に近い側の基端部と、ユニット筐体101から離れる側の先端部を有している。複数の導電体の先端部は、ブラシ状に形成されている。放電部102,103は、ユニット筐体101から突出する方向を長手方向とするブラシ状の電極である。
放電部102,103は、電圧が印加されて放電して、イオン、電子、ラジカル、およびオゾンなどの活性種を発生する。放電部102は、たとえば、正イオンを発生させるための放電電極である。放電部103は、たとえば、負イオンを発生させるための放電電極である。放電部102は、高電圧が印加されて放電することにより、正イオンを発生する。放電部103は、高電圧が印加されて放電することにより、負イオンを発生する。
正イオンは、水素イオン(H)の周囲に複数の水分子がクラスター化したクラスターイオンであり、H(HO)(mは0以上の任意の整数)と表わされる。負イオンは、酸素イオン(O )の周囲に複数の水分子がクラスター化したクラスターイオンであり、O (HO)(nは0以上の任意の整数)と表わされる。正イオンおよび負イオンを室内に放出すると、両イオンが空気中を浮遊するカビ菌やウィルスの周りを取り囲み、その表面上で互いに化学反応を起こす。その際に生成される活性種の水酸化ラジカル(・OH)の作用により、浮遊カビ菌などが除去される。
高圧発生ユニット100は、放電部102,103の先端を保護する電極保護部104,106を備えている。電極保護部104と電極保護部106とは、互いに間隔を設けて配置されている。電極保護部104,106は、放電部102,103に外部の物体が直接接触することを防止するために、放電部102,103に隣り合って設けられている。電極保護部104と電極保護部106との間に、放電部102,103が配置されている。電極保護部104と電極保護部106とは、放電部102,103を挟んでいる。
電極保護部104,106は、ユニット筐体101と一体に成形されており、ユニット筐体101から突出している。電極保護部104,106は、放電部102,103よりも、ユニット筐体101から大きく突出している。
電極保護部104は、梁部105Aと、支柱105B〜105Dを有している。支柱105B〜105Dは、ユニット筐体101から垂直に突出している。支柱105B〜105Dの延びる方向は、放電部102,103の延びる方向と平行である。支柱105B〜105Dの先端に、梁部105Aが結合している。梁部105Aの一端に支柱105Bが結合しており、梁部105Aの他端に支柱105Dが結合しており、梁部105Aの中央部に支柱105Cが結合している。支柱105Bと支柱105Cとは間隔を空けて配置されており、支柱105Cと支柱105Dとは間隔を空けて配置されている。
電極保護部106は、梁部107Aと、支柱107B〜107Dを有している。支柱107B〜107Dは、ユニット筐体101から垂直に突出している。支柱107B〜107Dの延びる方向は、放電部102,103の延びる方向と平行である。支柱107B〜107Dの先端に、梁部107Aが結合している。梁部107Aの一端に支柱107Bが結合しており、梁部107Aの他端に支柱107Dが結合しており、梁部107Aの中央部に支柱107Cが結合している。支柱107Bと支柱107Cとは間隔を空けて配置されており、支柱107Cと支柱107Dとは間隔を空けて配置されている。
高圧発生ユニット100が加湿空気清浄機1の下流風路170(図5)に設けられた状態で高圧発生ユニット100を通過する空気の流れる方向において、電極保護部104は、放電部102,103よりも上流に配置されている。電極保護部106は、放電部102,103よりも空気の流れの下流に配置されている。支柱105B〜105D,107B〜107Dは、空気の流れ方向において放電部102,103と重ならない位置に配置されている。梁部105A,107Aは、空気の流れ方向に直交する方向に延びている。
高圧発生ユニット100のユニット筐体101は、ホルダ110によって保持されている。ユニット筐体101は、ホルダ110に装着可能である。ユニット筐体101は、ホルダ110に対し、自在に取り付けまたは取り外し可能に構成されている。
ホルダ110は、ホルダ受部130に取り付けられている。ホルダ110は、ホルダ受部130に自在に取り付けまたは取り外し可能に構成されている。ホルダ受部130は、加湿空気清浄機1の筐体2(図1〜5)に取り付けられており、筐体2の内部に収容されている。
図6,9に示すイオン量検知基板120は、ホルダ受部130に取り付けられている。イオン量検知基板120は、放電部102,103が発生する磁界を検知することにより、放電により発生する活性種(イオン)の濃度を検知する。イオン量検知基板120は、活性種(イオン)の濃度を精度よく測定できるように、放電部102,103の近傍に配置されている。
ホルダ受部130には、挿通口が形成されている。ホルダ110は、挿通口を経由してホルダ受部130内に挿し込まれることにより、ホルダ受部130に取り付けられる。挿通口は、カバー26(図2,6)に覆われている。筐体2にカバー26が取り付けられている状態では、ホルダ受部130およびホルダ110はカバー26に覆われて外部に露出しない。筐体2からカバー26が取り外されることにより、ホルダ受部130の挿通口が外部に露出し、この挿通口を経由してホルダ110およびユニット筐体101をホルダ受部130に取り付けまたはホルダ受部130から取り外すことが可能になる。
図6,9に示されるように、ホルダ110およびユニット筐体101がホルダ受部130に挿し入れられる方向は、加湿空気清浄機1の左右方向と一致していない。ホルダ110およびユニット筐体101がホルダ受部130に挿し入れられる方向は、ホルダ110およびユニット筐体101がホルダ受部130に挿し入れられるに従って前方へ向かうように、加湿空気清浄機1の左右方向に対して傾いている。放電部102,103のうち、放電部103がホルダ受部130の挿通口から筐体2の内部により深く挿し込まれる。
したがって、ホルダ110およびユニット筐体101が筐体2内に収容された状態で、放電部102は放電部103よりも後方に配置され、放電部103は放電部102よりも前方に配置される。また、カバー26は筐体2の左側面2Dに設けられているため、ホルダ110およびユニット筐体101が筐体2内に収容された状態で、放電部102は放電部103よりも左方に配置され、放電部103は放電部102よりも右方に配置される。
図16は、下流風路170内の気体の流れを示す模式図である。図16には、後方から透視した加湿空気清浄機1の筐体2の内部の一部構成が図示されている。図中の右方向が加湿空気清浄機1の右方向であり、図中の左方向が加湿空気清浄機1の左方向である。図中の矢印は、ファン52およびファンモータ53の回転方向を示している。
ファンケーシング54は、下流風路170を規定する風路壁面172,174を有している(図10も併せて参照)。風路壁面172,174は、上方へ向かうにつれて右方へ向かうように、加湿空気清浄機1の上下方向に対して傾いている。ファン52が図16中の時計回り方向に回転するため、ファン52から下流風路170へ流入する空気は、風路壁面172の近傍により多く流れ込み、風路壁面172の近傍を流れる空気の流速が大きくなる。風路壁面172を上下方向に対して傾けて配置することにより、下流風路170内における、加湿空気清浄機1の左右方向の空気の流量および流速のアンバランスを低減し、放電部102,103を通って流れる空気の流量を増大させている。
放電部102,103のうち、放電部102がより後方に配置され、放電部103がより前方に配置されている。そのため、放電部102で発生した正イオンが、下流風路170内の後方に多く流れ、放電部103で発生した負イオンが、下流風路170内の前方に多く流れる。下流風路170内の正負イオンの濃度に、加湿空気清浄機1の前後方向におけるアンバランスが発生する。
その結果、前方風路183に流れ込み前吹出し口3から装置の外部に流出する空気には、負イオンが多く含まれ、後方風路184に流れ込み後吹出し口4から装置の外部に流出する空気には、正イオンが多く含まれる。上述した通り、加湿空気清浄機1では、正イオンおよび負イオンの化学反応によって空気中の浮遊カビ菌およびウィルスなどが除去される。そのため、空気中に含まれる正イオンと負イオンとの濃度アンバランスが大きいと、浮遊カビ菌およびウィルスなどを除去する空気清浄能力が十分に発揮されない。
実施の形態4に係る加湿空気清浄機1は、このような事象を解決するためのものである。図17および図18は、実施の形態4に係る下流風路170内の構成を示す斜視図である。図17には左後方から斜視した加湿空気清浄機1の筐体2内部の構成の一部が図示されており、図18には左前方から斜視した加湿空気清浄機1の筐体2内部の構成の一部が図示されている。図17および図18に示されるように、実施の形態4に係る加湿空気清浄機1では、放電部102,103よりも前吹出し口3および後吹出し口4に近い送風経路上に、ベーン200が設けられている。ベーン200は、分岐部180に設けられている。
図19は、ベーン200の構成の詳細を示す斜視図である。ベーン200は、加湿空気清浄機1の左右方向に延びており、分岐部180に固定されている。ベーン200は、左縁部201と、先端縁部202と、右縁部203とを有している。左縁部201の長さと右縁部203の長さとは等しくなく、左縁部201は右縁部203よりも長く形成されている。ベーン200は、左右の高さが異なっている。先端縁部202は、上下方向に対して傾いている。左縁部201は、右縁部203よりも、分岐部180から下流風路170内に突き出る高さがより大きい。
図17に示されるように、放電部102,103は、ベーン200よりも前方に配置されている。放電部102の近傍を通過して、放電部102で発生した正イオンを多く含む空気は、ベーン200の左縁部201付近に向かって流れる。放電部103の近傍を通過して、放電部103で発生した負イオンを多く含む空気は、ベーン200の右縁部203付近に向かって流れる。
下流風路170の内壁面の前側に設けられた放電部102,103を通過しイオンを含む空気は、分岐部180から下流風路170内に突き出るベーン200によって、後方風路184へ向かう流れが妨げられる。ベーン200は、左縁部201付近の部分が、下流風路170内により長く突き出ている。そのため、放電部102で発生した正イオンを多く含む空気は、前方風路183へ空気を流入させようとするベーン200の整流作用を、より強く受ける。一方、放電部103で発生した負イオンを多く含む空気が受けるベーン200の整流作用は、相対的に小さくなる。その結果、前方風路183への正イオンの流入が促進され、後方風路184への負イオンの流入が促進される。
このように、ベーン200は、前方風路183と後方風路184とに流入する正負イオンの流量を調整する。前方風路183へ流入する空気中に含まれる正イオンと負イオンとの濃度アンバランスが低減され、かつ、後方風路184へ流入する空気中に含まれる正イオンと負イオンとの濃度アンバランスが低減される。前吹出し口3と後吹出し口4との両方から吹き出す空気に含まれる正イオンおよび負イオンの濃度を均一化できるので、加湿空気清浄機1による浮遊カビ菌およびウィルスなどの除去能力を、向上することができる。
(実施の形態5)
図20は、実施の形態5に係る下流風路170内の構成を側方から見た図である。実施の形態5の加湿空気清浄機1は、ベーン200が回転軸210を有している点で、実施の形態4とは異なっている。実施の形態5のベーン200は、回転軸210を中心に回転可能に設けられている。回転軸210は、下流風路170から前方風路183と後方風路184とが分岐する分岐部180に、配置されている。
ベーン200を回転させて角度を変えることによって、前方風路183および後方風路184へ流入する空気の流量が変動する。ベーン200の角度を調整することで、前方風路183および後方風路184へ流入する空気の流量が調整される。図20に示す破線の位置から実線の位置へ、ベーン200を図20中の反時計回り方向に回転して、ベーン200を後方へ移動させることで、前吹出し口3へ送られる空気の流量が増加する。または、ベーン200を図20中の時計回り方向に回転して前方へ移動させることで、後吹出し口4へ送られる空気の流量が増加する。このように、ベーン200は、前吹出し口3と後吹出し口4とに送られる空気の流量比率を調整することができる。
次に、実施の形態の加湿空気清浄機1の作用効果について説明する。
加湿空気清浄機1において、ファン52およびファンモータ53の運転に起因する騒音は、送風機50の前方方向に伝わりやすい。実施の形態の加湿空気清浄機1では、図1,5に示すように、前パネル10は、筐体2の一部を構成するとともに、ファン52により送風される空気の送風路である上流風路160の壁面の一部を構成しており、実施の形態の外郭部材としての機能を有している。送風機50の前方に形成される上流風路160の前方の壁面が、筐体2の一部である前パネル10によって構成されているため、筐体2(前パネル10)に騒音が伝わりやすい。
そのため、実施の形態の加湿空気清浄機1では、図6,9に示すように、吸音材70が前パネル10と支持部材63とにより挟まれ支持されている。前パネル10に伝わったファン52からの発生音の伝播が、吸音材70によって抑えられる。また、筐体2の振動も、吸音材70によって抑えられる。したがって、実施の形態の加湿空気清浄機1によれば、騒音を低減することができ、かつ、筐体2の振動を低減することができる。
また図6,9に示すように、吸音材70は、前パネル10と上方壁部材61とにより挟まれ支持されている。前パネル10と支持部材63との間に加えて、前パネル10と上方壁部材61との間にも吸音材70が設けられることにより、騒音および筐体2の振動を、より確実に低減することができる。
また、図5に示すように、実施の形態の加湿空気清浄機1では、外部へ空気が吹き出る前吹出し口3および後吹出し口4が、筐体2の上部に形成されている。送風機50から流出する空気が流れる下流風路170は、送風機50の上方に設けられている。下流風路170の入口の、ファン52から送出される空気の流れが交わる箇所においても、騒音が発生しやすい。そのため、図9に示すように、吸音材70は、ファンモータ53より上方に配置された部分を有している。騒音の発生する下流風路170の根元部分の近傍に吸音材70を配置することにより、騒音をより効果的に低減することができる。
また図5に示すように、貯水トレイ30は、筐体2の下部に配置されている。貯水トレイ30には水が貯留されている。加湿空気清浄機1が万一転倒した場合、貯水トレイ30の内部の残水が筐体2の上方へ向かって流れる可能性がある。そのため、実施の形態の加湿空気清浄機1では、図9に示すように、貯水トレイ30よりも上方かつ電源用基板90よりも下方に、吸音材70が配置されている。吸音材70は吸水材の役割を担うことができ、吸音材70に到達した水は吸音材70に吸収される。これにより、吸音材70を通過して吸音材70よりも上方の領域に水が浸入することを抑制できるので、吸音材70より上方に配置された電源用基板90の信頼性を向上することができる。
また図6に示すように、ファン52へ流入する空気の流れに対する通風抵抗を小さくして圧力損失を低減するために、吸気口57には格子が設けられない。圧力損失を減らすことで、ファンモータ53の効率が向上し、同風量での静音化、消費電力削減の効果がある。前パネル10は取り外し不能に構成されているので、格子が設けられなくても、吸気口57へ前方からアクセスされることはない。
一方、貯水トレイ30は取り外し可能に構成されている。貯水トレイ30が取り外された状態で、加湿空気清浄機1のユーザは、送風機50の下方の中空空間に手を差し入れることが可能である。加湿空気清浄機1のユーザがファン52に触れられなくするために、下方からの吸気口57へのアクセスを制限する必要がある。
そのため、図6に示すように、実施の形態の加湿空気清浄機1は、吸気口57よりも上流側、すなわち吸気口57よりも下方に、吸気口57の周縁に沿って並べられた複数のリブ80を備えている。隣り合うリブ80同士の間隔、および空気の流れ方向におけるリブ80の長さを適切に設定することで、ユーザが指をリブよりも上方に挿し入れられない構成を実現できる。これにより、ユーザの指がファン52まで到達することを防止することができる。
吸気口57の下方にリブ80を配置するためには、前パネル10の背面にリブが設けられても構わない。但し、前パネル10は装置の外筐を構成する樹脂成型品である。前パネル10の背面にリブを形成しようとする場合、成型後の収縮によって、リブに対応する位置の前面側に局所的な凹みが発生しやすくなり、この凹みは外観に影響するため好ましくない。凹みを発生させないように前パネル10を成型するには、前パネル10の製造工程が増加して、製造コストの増大につながる。または、前パネル10およびファンケーシング54と別体にリブを構成してもよいが、この場合も部品点数が増加するためコストの増大を招来する。
そのため、実施の形態の加湿空気清浄機1では、図6,10に示すように、複数のリブ80は、ファンケーシング54に取り付けられており、前パネル10へ向かって延びている。ファンケーシング54は筐体2の内部に収容される部材であるため、リブが加湿空気清浄機1の外観に影響することはない。リブを別部材として設ける必要もないため、製造コストを低減することができる。
また図10,11に示すように、リブ80は、吸気口57へ向かう空気の流れ方向の上流端に近づくに従って厚みが小さくなり、空気の流れ方向の下流端に近づくに従って厚みが小さくなっている。このようにリブ80を翼状形状にすることで、リブ80の間を通過する空気の流れの圧力損失を低減することができる。
また、吸気口57の周縁に沿って並んで配置されるリブ80が一列のみである場合、指の侵入を確実に防止するために、リブ80の間隔を狭くしたり、リブ80の厚みを大きくする必要がある。この場合、圧力損失の低減効果が小さくなる。厚みの大きいリブ80を樹脂成型する場合、成形時間を長く必要とする。
そのため、実施の形態の加湿空気清浄機1では、図10,11に示すように、複数のリブ80は、第1リブ群81と、第1リブ群81よりも吸気口57の近くに配置された第2リブ群86とを含んでいる。第2リブ群86に含まれる第2リブ87は、第1リブ群81に含まれる第1リブ82のうちの隣り合う2つの第1リブ82の間に、配置されている。このようにすれば、第1リブ82の間隔を広げて空気の流路断面積を拡大できるので、圧力損失を低減することができる。隣り合う2つの第1リブ82の間の隙間83に指が侵入しても、指の第1関節まで侵入する前に第2リブ87によって侵入を阻まれるため、第1リブ82の間隔を広げても指の侵入を確実に防止することが可能である。
吸気口57の周縁に沿う方向における第1リブ82の間隔は、10mm以上15mm以下であってもよい。第1リブ82の間隔が10mm未満であると、第1リブ82の間を通過する空気の圧力損失が大きくなる。第1リブ82の間隔が15mmを超えると、第1リブ82の間の隙間83に指が入りやすくなり、隙間83を広げる向きの力を第1リブ82に作用することが可能になるため、ユーザの指がファン52にまで到達する虞が生じる。
第2リブ群86が第1リブ群81よりも吸気口57の近くにずれたオフセット距離は、ユーザの指の指先から第1関節までの長さに対応して設定される。たとえばオフセット距離は、10mm以上30mm以下であってもよい。オフセット距離は、15mm以上20mm以下であってもよい。
また図11に示すように、第1リブ82の下流端82Bにおける側面84と、第2リブ87の上流端87Aにおける側面89とは、互いに向き合っている。第1リブ82の側面84が第1リブ82の延在方向に対して傾斜する角度と、第2リブ87の側面89が第2リブ87の延在方向に対して傾斜する角度とを等しくして、第1リブ82の側面84と第2リブ87の側面89とを略平行に配置することで、第1リブ82の間の隙間83から第2リブ87の間の隙間88へ流れる空気の圧力損失を低減することができる。
互いに向き合う第1リブ82の側面84と第2リブ87の側面89との距離は、リブの根元部分で6mm、リブの先端で7mmとしてもよい。
また図11に示すように、第1リブ82の下流端82Bにおける側面84が第1リブ82の延在方向に対して傾斜する角度は30°以下であり、第2リブ87の上流端87Aにおける側面89が第2リブ87の延在方向に対して傾斜する角度は30°以下である。第1リブ82の側面84および第2リブ87の側面89の傾斜角度が30°を超えると、第1リブ82の間の隙間83、または第2リブ87の間の隙間88を流れる空気の流れに剥離が生じて渦が発生し、圧力損失が大きくなる。傾斜角度を30°以下にすることで、剥離の発生を抑制して、圧力損失を低減することができる。
また図11に示すように、複数の第1リブ82は、その延在方向が互いに平行であるように配置されている。このように第1リブ82を配置することで、第1リブ82の間の隙間83が均等に形成されるので、隙間83を通り抜けてユーザの指が差し入れられる事態を、より確実に防止することができる。
また図12に示すように、吸気口57の周縁に沿って並べられた複数の第1リブ82および第2リブ87のうち、列の端にあるリブを比較すると、ファン52の径方向に対して第1リブ82が傾斜する角度よりも、第2リブ87が傾斜する角度のほうが小さい。上述した通り、第1リブ82は平行に配置されるのが望ましい。これに対し第2リブ87は、第1リブ82の隙間83に侵入した指を上流端87Aでせき止められればよく、第2リブ87の延在方向が第1リブ82の延在方向と非平行であってもよい。第2リブ87の延在方向がファン52の径方向に対してなす角度をより小さくすることで、第2リブ87の間の隙間88を通過する空気を、吸気口57に向かうように整流することができる。したがって、吸気口57へ導かれる空気の流量を増やすことができる。
また図6に示すように、貯水トレイ30に隣り合って、貯水トレイ30内の水位を検知するフロート位置検知基板91と、右リブ92および左リブ93とが配置されている。右リブ92、フロート位置検知基板91、および左リブ93は、この順に並んで配置されている。右リブ92および左リブ93は、フロート位置検知基板91から離れるにつれて上下方向の位置が低くなるように、上下方向に対して傾斜している。
フロート位置検知基板91は、貯水トレイ30内の水が少なくなったこと、および/または貯水トレイ30内の水がなくなったことを検知するため、貯水トレイ30内の満水時の水面よりも下方に配置される。加湿空気清浄機1が万一転倒した場合、貯水トレイ30の内部の残水がフロート位置検知基板91へ向かって流れる可能性がある。実施の形態の加湿空気清浄機1では、傾斜して配置されている右リブ92および左リブ93が設けられていることにより、貯水トレイ30からこぼれた水は右リブ92および左リブ93の傾斜に沿って流れ、こぼれた水が直ちにフロート位置検知基板91に届くことを抑制できる。したがって、加湿空気清浄機1のユーザが転倒に気づいて起こすまでの短時間内でのフロート位置検知基板91の水没を、避けることができる。
また図6に示すように、右リブ92に交差する縦リブ94が設けられている。左リブ93に交差する縦リブ94が設けられている。縦リブ94を設けることによって、右リブ92および左リブ93の強度を向上することができる。
また図14に示すように、右リブ92と縦リブ94との交点において、縦リブ94の交点上側に切欠き95が形成されている。右リブ92の傾斜に沿って流れた水が縦リブ94に到達したときに、切欠き95が形成されていることにより、切欠き95を経由して水は右リブ92に沿ってさらに流れて、フロート位置検知基板91からより離れる。したがって、フロート位置検知基板91に水が届くことをより抑制できるので、フロート位置検知基板91の水没をより確実に回避することができる。
また図17,18に示すように、放電部102,103が配置されている下流風路170が前方風路183と後方風路184とに分岐する分岐部180に、ベーン200が設けられている。図19に示すように、ベーン200の延在方向における一方の縁部と他方の縁部との長さが異なっている。左縁部201は、右縁部203よりも長く形成されている。
筐体2からの空気の吹出し口へ向かう風路が前後方向に分岐し、前側の風路に流入する空気中の活性種(イオン)の濃度と後側の風路に流入する空気中の活性種(イオン)の濃度とにアンバランスが生じる場合がある。図17に示す実施の形態では、放電部102,103が左右方向に対して傾く方向に並んで配置されていることにより、濃度アンバランスが発生している。このような濃度アンバランスが発生する風路の分岐部に、図19に示すような左右の高さが異なるベーン200を設けることにより、濃度バランスを調整することができる。
また図20に示すように、ベーン200が回転軸210を有している構成とすれば、回転軸210を中心にベーン200を回転移動させることで、前側の風路に流入する空気と後側の風路に流入する空気との流量バランスを調整できる。したがって、前吹出し口3と後吹出し口4とに送られる風量の比率を自在に調整することができる。
以上のように各実施の形態について説明を行なったが、各実施の形態を適宜組み合わせてもよい。また、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 加湿空気清浄機、2 筐体、2A 前面、2B 背面、2C 右側面、2D 左側面、2E 上面、3 前吹出し口、4 後吹出し口、5 操作部、7 前ルーバー、8 後ルーバー、10 前パネル、13〜15,19 切欠き、16 開口、20 後パネル、21 通気口、22,24,25 窪み部、26 カバー、30 貯水トレイ、31 トレイ本体、32 加湿フィルタ、33 抗菌剤、34 フロート、41 フィルタ、50 送風機、52 ファン、53 ファンモータ、54 ファンケーシング、56 対向面、57 吸気口、61 上方壁部材、62,68 側方壁部材、63 支持部材、64 補強部、70 吸音材、80 リブ、81 第1リブ群、82 第1リブ、82A,87A 上流端、82B,87B 下流端、83,88 隙間、84,89 側面、86 第2リブ群、87 第2リブ、90 電源用基板、91 フロート位置検知基板、92 右リブ、93 左リブ、94 縦リブ、95 切欠き、100 高圧発生ユニット、101 ユニット筐体、102,103 放電部、104,106 電極保護部、105A,107A 梁部、105B,105C,105D,107B,107C,107D 支柱、110 ホルダ、120 イオン量検知基板、130 ホルダ受部、150 下降風路、160 上流風路、170 下流風路、172,174 風路壁面、180 分岐部、183 前方風路、184 後方風路、200 ベーン、201 左縁部、202 先端縁部、203 右縁部、210 回転軸。

Claims (12)

  1. 気体を送風するファンと、
    前記ファンを収容するファンケーシングと、
    装置の外筐の一部を構成するとともに前記ファンにより送風される気体の送風路の壁面の一部を構成する外郭部材と、
    前記ファンケーシングに取り付けられ、前記外郭部材へ向かって延び、前記送風路の壁面の他の一部を構成する壁部材と、
    前記ファンケーシングに取り付けられ、前記外郭部材へ向かって延び、前記送風路の外部に配置された支持部材と、
    前記外郭部材と前記支持部材とにより挟まれ支持された吸音材とを備える、送風装置。
  2. 前記吸音材は、前記外郭部材と前記壁部材とにより挟まれ支持されている、請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記ファンを回転駆動する電動機を備え、
    前記送風装置の上部に気体の吹出口が形成されており、
    前記吸音材は、前記電動機より上方に配置された部分を有している、請求項1または2に記載の送風装置。
  4. 前記吸音材より下方に配置され、水を貯留するトレイと、
    前記吸音材より上方に配置された回路部品とを備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の送風装置。
  5. 前記ファンケーシングは、前記外郭部材に向き合う対向面を有し、前記対向面に前記ファンへの吸気口が形成されており、
    前記対向面と前記外郭部材との間の、前記吸気口へ向かう気体の流れ方向における前記吸気口よりも上流側に、前記吸気口の周縁に沿って互いに間隔を空けて並べられた複数のリブを備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の送風装置。
  6. 前記複数のリブは、前記ファンケーシングに取り付けられ、前記外郭部材へ向かって延びている、請求項5に記載の送風装置。
  7. 前記複数のリブは、前記流れ方向の上流端に近づくに従って厚みが小さくなり、かつ、前記流れ方向の下流端に近づくに従って厚みが小さくなる、請求項5または6に記載の送風装置。
  8. 前記複数のリブは、第1リブ群に含まれる複数の第1リブと、前記第1リブ群よりも前記吸気口の近くに配置された第2リブ群に含まれる複数の第2リブとを含み、
    前記複数の第1リブは、前記吸気口の周縁に沿って互いに間隔を空けて並べられ、
    前記複数の第2リブは、前記吸気口の周縁に沿って互いに間隔を空けて並べられ、
    前記第2リブは、隣り合う2つの前記第1リブの間に配置されている、請求項5〜7のいずれか1項に記載の送風装置。
  9. 前記第1リブの前記流れ方向の下流端における側面と、前記第2リブの前記流れ方向の上流端における側面とは、互いに向き合っている、請求項8に記載の送風装置。
  10. 前記第1リブの前記流れ方向の下流端における側面が前記第1リブの延在方向に対して傾斜する角度は30°以下であり、
    前記第2リブの前記流れ方向の上流端における側面が前記第2リブの延在方向に対して傾斜する角度は30°以下である、請求項9に記載の送風装置。
  11. 前記第1リブ群に含まれる複数の前記第1リブは、その延在方向が互いに平行であるように配置されている、請求項10に記載の送風装置。
  12. 前記第2リブ群は、回転する前記ファンの径方向に対して前記第1リブが傾斜する角度よりも前記径方向に対して傾斜する角度が小さい前記第2リブを有する、請求項11に記載の送風装置。
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