JP2014032780A - 空気清浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電によりイオンなどの荷電粒子を発生させるときに放電音が生じるが、外部に漏れる放電音を抑制する。
【解決手段】ハウジング1内に送風機5から吹出口6に至る送風路14が形成され、送風路14内で放電するイオン発生ユニット51が移動可能に設けられる。イオン発生ユニット51は、送風路14に発生する風によって移動する。運転時、イオン発生ユニット51は、風圧を受けて送風路14に沿って移動し、吹出口6に近づく。風速が大のとき、イオン発生ユニット51は吹出口6に近い位置にある。送風による騒音によって、放電音がかき消される。風速が小のとき、イオン発生ユニット51は吹出口6から遠い位置にある。イオン発生ユニット51から発生した放電音は吹出口6に達するまでに減衰して、外部に漏れる音が小さくなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気中の放電によって発生したイオンなどの荷電粒子を放出する空気清浄装置に関する。
イオン発生装置を搭載した空気清浄装置が実用化されている。イオン発生装置は放電によりイオンを発生し、発生したイオンが空気中に放出される。この空気清浄装置では、イオンにより、空気中に浮遊する細菌を殺菌したり、空気中の臭いを分解して消臭したりすることができる。
イオン発生装置としては、大きく分けて天然の鉱物の電離作用を利用するもの、水を壁面に衝突させて帯電粒子を発生するもの、高電圧を放電電極に印加して空気中で荷電粒子を発生させるものなどがある。一般的に、構造が簡単で使用勝手のよい空中放電式が多く用いられている。
空中放電式のイオン発生装置は、放電電極に高電圧を印加してイオンを発生させる。そのため、高圧発生装置と電極を用意すれば実現でき、小型化が容易で、ほとんどの電気機器に搭載できる。しかし、空気中で放電するために、ジーという放電音が発生し、使用状態によっては耳障りとなる場合がある。
そこで、特許文献1に記載されたイオン発生装置では、放電電極を覆うカバーが設けられ、イオン発生素子の電源オン時にカバーが閉じられ、電源オフ時にカバーが開けられる。放電音が発生している間、カバーが閉じられているので、外部に漏れる放電音が低く抑えられる。
特開2008−21563号公報
上記のカバーは、イオンが発生しているときに閉じられている。発生した正負のイオンがしばらくの間密閉空間に留まることにより、イオンの一部が中和して消滅してしまう。そのため、放出されるイオンが減り、イオンによる効果を十分に発揮できなくなるおそれがある。
本発明は、上記に鑑み、イオンなどの荷電粒子を消滅させることなく、外部に漏れる放電音を抑制できる空気清浄装置の提供を目的とする。
本発明は、送風機を内装したハウジングに、送風機からの風を吹き出す吹出口が形成され、ハウジング内に送風機から吹出口に至る送風路が形成され、送風路内で放電するイオン発生ユニットなどの放電ユニットが送風路において移動可能に設けられたものである。運転時、放電ユニットは、放電によりイオンなどの荷電粒子を発生するが、このとき生じる放電音が外部に漏れ出にくくするために吹出口に対する位置を変える。
運転時の送風による騒音に応じて、放電ユニットは吹出口に近づくように移動する。すなわち、風速が大のとき、放電ユニットは吹出口に近い位置にあり、風速が小のとき、放電ユニットは吹出口から遠い位置にある。風速が大のとき、送風による騒音が大きくなる。そのため、放電ユニットが吹出口の近くに位置して、放電音が生じても、送風の騒音にかき消される。風速が小のとき、送風による騒音は小さい。放電ユニットは、吹出口から離れた位置にあるので、放電音が吹出口に達するまでに減衰して、外部に漏れる放電音が小さくなる。
放電ユニットは、送風路に発生する風によって移動する。運転時に送風機が駆動されると、送風路内に風が発生する。放電ユニットは、送風路に沿って移動可能に設けられ、放電ユニットは風圧を受けて移動する。風速が大きくなるほど風圧が高まり、放電ユニットの移動量は大きくなる。運転が停止すると、送風路内の風がなくなる。放電ユニットは、元の位置に戻る。
すなわち、運転停止時、放電ユニットは吹出口から最も遠い停止位置にある。停止位置にある放電ユニットを吹出口に向かって付勢する付勢部材が設けられる。放電ユニットは風圧を受けたとき、付勢部材の付勢力が加わるので、少しの力で放電ユニットは移動を始める。
放電ユニットを移動させる移動部が設けられ、移動部からの動力によって放電ユニットが移動する。風の代わりに、放電ユニットは、モータなどの動力によって移動する。放電ユニットは、吹出口に対して任意に位置を変えることができる。運転中、空気清浄装置から出る騒音に対して、放電音が聞こえにくくなる位置に放電ユニットを移動させることができる。例えば、送風により騒音が大きいときは、放電ユニットは吹出口の近くに位置する。逆に、送風の騒音が小さいときは、放電ユニットは吹出口から遠くに位置する。他の騒音があるとき、送風が弱くても、放電ユニットを吹出口の近くに位置させることができる。
送風路が直線状に形成され、放電ユニットは直線的に移動する。あるいは、送風路が湾曲して形成され、放電ユニットは曲線上を移動する。放電ユニットは、イオンなどの荷電粒子を発生しながら、送風機からの風あるいは移動部の動力により、送風路に沿って直線的に移動する、あるいは曲線上を移動する。
本発明によると、運転中、送風による騒音に応じて放電ユニットを移動させて、吹出口に対する放電ユニットの位置を変えることにより、放電音が送風の騒音にかき消されて、外部に漏れるのを抑制することができる。
本発明の空気清浄装置の斜視図 空気清浄装置の断面図 イオン発生装置の斜視図 イオン発生装置の高電圧発生回路のブロック図 空気清浄装置の制御ブロック図 ダクトに移動可能に設けられたイオン発生ユニットの斜視図 図6中のII−II線断面図 イオン発生ユニットが風圧によって移動した状態を示す図 他の形態の移動可能なイオン発生ユニットの斜視図 図9中のIII−III線断面図 他の形態の空気清浄装置の制御ブロック図 湾曲した送風路に設けられたイオン発生ユニットを示す図 湾曲した送風路に設けられた他の形態のイオン発生ユニットを示す図 (A)湾曲した送風路に設けられた他の形態のイオン発生ユニットを示す図、(B)IV−IV線断面図
本実施形態のイオンなどの荷電粒子を放出する空気清浄装置を図1,2に示す。空気清浄装置のハウジング1は、前面が開放された本体ケース2、前パネル3、上面パネル4から構成される。ハウジング1には、送風機5が内装される。
上面パネル4は本体ケース2の上面に嵌め込まれ、上面パネル4に吹出口6が形成される。前パネル3が本体ケース2の前面に着脱可能に装着される。前パネル3の上部が本体ケース2に引っ掛けられ、下部がフック7で係止される。本体ケース2と前パネル3との隙間が吸込口8とされる。
本体ケース2の前側に、脱臭フィルタ9および集塵フィルタ10が設けられる。脱臭フィルタ9の前側に集塵フィルタ10が配され、集塵フィルタ10は前パネル3に対向して配置される。脱臭フィルタ9は、不織布等で構成した骨材に活性炭などを担持させて空気中の臭いを吸着除去するものである。集塵フィルタ10は、不織布等で構成した目の細かな濾紙であり、空気中の微細な粉塵を吸着ろ過するものである。
送風機5は、本体ケース2の中央に取り付けられ、脱臭フィルタ9の後方に配される。送風機5は、シロッコファンとされ、ファン11の吸込み音を抑制するために、ファンモータ12が前面側に配置され、ファン11の吸込口が背面側に向けられる。送風機5の出口は、上側に向けられ、この出口にダクト13が接続される。ダクト13は、吹出口6に接続され、送風機5から吹出口6に至る送風路14が形成される。送風路14は直線状である。
ハウジング1の吸込口8から吸い込まれた空気は、両フィルタ9、10を通過して、ハウジング1内の背面側に回り込み、送風機5の吸込口から吸い込まれる。そして、送風機5から吹き出された空気は、送風路14を通って吹出口6からハウジング1外に吹き出される。
空気清浄装置は、荷電粒子であるイオンを発生するイオン発生装置20を備えている。イオン発生装置20は、送風路14内で放電してイオンを発生する。発生したイオンは、送風機5の風によって送風路14内を運ばれ、吹出口6から外部に放出される。
図3に示すように、イオン発生装置20は、ケース21と2つのイオン発生部22、23とを有する。イオン発生部22、23は、樹脂製のケース21に収容され、構造としては同じものである。イオン発生部22、23は、各々に針状の放電電極24と誘導電極25とから構成される。誘導電極25は、金属板に放電電極を中心とした孔をあけることにより形成される。それぞれの放電電極24と誘導電極25との間に高電圧が印加されると、空気中で放電が起こり、イオンが発生する。
図4に示すように、ケース21には、高電圧発生回路が収納されている。高電圧発生回路は、電気パルスを発生させる駆動信号発生部26と、高電圧パルスを発生させる高電圧発生部27と、正高電圧発生部28と、負高電圧発生部29とを有する。
ケース21にコネクタ30が設けられ、ハウジング1内に設けられた電源装置からの電源ケーブルがコネクタ30に接続される。コネクタ30は、駆動信号発生部26に接続され、駆動信号発生部26は外部から電力供給を受ける。駆動信号発生部26において発生した電気パルスは高電圧発生部27に入力される。
高電圧発生部27は、誘導電極25に電気的に接続され、正高電圧発生部28は一方の放電電極24に接続され、負高電圧発生部29は他方の放電電極24に接続されている。高電圧発生部27において発生した高電圧パルスは、正高電圧発生部28および負高電圧発生部29に入力される。正高電圧発生部28に入力された高電圧パルスから正の高電圧パルスが分離され、一方の放電電極24に正極性の高電圧パルスが印加される。一方のイオン発生部22から正イオンが発生する。同様に、負高電圧発生部29に入力された高電圧パルスから負の高電圧パルスが分離され、他方の放電電極24に負極性の高電圧パルスが印加される。他方のイオン発生部23から負イオンが発生する。
このように、イオン発生装置20は2つのイオン発生部22、23を備えており、各々正イオンと負イオンを別々に発生する。特に、正イオンをH(HO)(mは任意の自然数)、負イオンをO (HO)n(nは任意の自然数)として発生させ、同時に空気中に放出するときには、空気中の浮遊菌に正イオンと負イオンが付着して、浮遊菌の表面で化学反応を起こし、その時に発生する活性種である水酸基ラジカル(・OH)や過酸化水素(H)が浮遊菌を殺菌することが確認されている。
上面パネル4には、空気清浄装置を運転するための操作表示板31が設けられている。図5に示すように、操作表示板31には、入力操作を行うための運転指示入力部32、操作に対応する表示をする表示部33、異常時の警報等を発する報知部34が配置される。運転指示入力部32は、運転スイッチ35、風量切換えスイッチ36、タイマー入切スイッチ37、タイマー時間設定入力キー38、運転切換えスイッチ39などのスイッチや操作キーを備えている。表示部33は、それぞれの操作に対応して動作するLEDを備えている。また、ハウジング1には、空気中の汚れ度を検知する汚れ検知部40、室内温度を検知する温度検知部41、室内の湿度を検知する湿度検知部42などが設けられている。
そして、これらのスイッチ、操作キー、各検知部の入力に基づいて空気清浄装置の運転を制御する制御装置43が設けられる。マイコンからなる制御装置43は、運転指示入力部32から入力された指示にしたがって、送風機5のモータ12およびイオン発生装置20の高圧発生回路の駆動を制御する。
使用者が運転スイッチ35をオンすると、制御装置43は、送風機5のモータ12および高圧発生回路への通電を開始する。通常の運転では、制御装置43は、温度検知部41によって検知された室内温度、湿度検知部42によって検知された室内湿度、汚れ検知部40によって検知された空気中の汚れ度に基づいて、あらかじめ定められた設定にしたがって送風機5の風量やイオン発生装置20の運転モードを選択して、全自動運転を行う。また、制御装置43は、内蔵のクロックによる計時機能を有し、設定された時間になると、運転を開始する、あるいは運転を停止する。
なお、イオン発生装置20としては、特にイオン種を限定する必要はなく、負イオンもしくは正イオンを発生させるだけでもよい。また、イオン発生装置20の代わりに、空気中で放電して電極に付着した水を帯電微粒子水として発生させる装置を使用してもよい。負イオンもしくは帯電微粒子水を発生する場合には、若干の殺菌効果やリラックス効果があるとされる。イオン発生装置20または帯電微粒子水発生装置は、高電圧を使用して放電現象により荷電粒子を発生するものであり、ともに使用中に放電音を発生することは言うまでもない。
ここで、イオン発生装置20から発生する放電音が外部に漏れるのを抑制するために、イオン発生装置20は、ハウジング1に移動可能に設けられる。吹出口6に対するイオン発生装置20の位置が可変とされる。運転時にイオン発生装置20が移動して、吹出口6に対するイオン発生装置20の位置が変わる。送風によって生じる騒音に応じてイオン発生装置20が移動することにより、放電音が送風による騒音に紛れて、外部に漏れる放電音が抑制される。
図6、7に示すように、イオン発生装置20は移動台50に保持され、移動台50がダクト13に移動可能に設けられる。イオン発生装置20が移動台50と一体化することにより、送風路14において移動可能なイオン発生ユニット51が形成される。イオン発生ユニット51の移動は、送風路14に発生する風の作用による。すなわち、送風機5の駆動によって風が発生し、この風圧を受けて、イオン発生ユニット51が送風路14に沿って移動する。
移動台50は、L形に形成され、移動台50にイオン発生装置20のケース21が取り付けられ、イオン発生装置20は送風路14内にある。移動台50の下部52は、送風路14内に向かって突出している。移動台50の下部52の突出量は、イオン発生装置20のケース21の厚さよりも大とされる。イオン発生ユニット51は、ダクト13の内壁に沿って上下方向に移動する。イオン発生ユニット51の移動を案内するために、ダクト13に、スライドガイド53が設けられる。
スライドガイド53は、ダクト13の背面側内壁に上下方向に形成された直線状のレールであって、断面逆台形状に形成され、スライドガイド53は左右一対に設けられる。移動台50の風上側端部が背面側に向かって折り曲げられ、この折曲部54に溝55が形成される。台形状に形成された溝55がスライドガイド53に嵌め込まれ、移動台50はダクト13から外れないように取り付けられる。これにより、イオン発生ユニット51が上下方向にスライド可能にダクト13に支持される。
空気清浄装置の運転停止時、イオン発生ユニット51はダクト13の下端近くに位置する。この位置がイオン発生ユニット51の停止位置とされる。送風機5の駆動により移動台50が風圧を受けると、停止位置にあるイオン発生ユニット51は、吹出口6に向かって上昇する。なお、イオン発生装置20に接続された電源ケーブルもイオン発生ユニット51の移動に伴って移動する。そこで、電源ケーブルは移動分に応じて長くされ、イオン発生ユニット51が移動しても電源ケーブルはコネクタ30から外れることはない。
イオン発生ユニット51が停止位置にあるとき、移動台50とダクト13の内壁との間に隙間が形成される。この隙間にばね56が設けられる。ばね56の上端が移動台50の折曲部54に連結され、ばね56の下端がダクト13の下端に固定される。イオン発生ユニット51が停止位置にあるとき、ばね56はイオン発生ユニット51の重量によって圧縮された状態となる。イオン発生ユニット51全体の重量がほぼゼロとなるように、ばね56の特性が調節される。すなわち、このばね56により、イオン発生ユニット51は上方に向かって付勢される。そのため、イオン発生ユニット51は、わずかな外力で上方向に移動可能となる。
なお、引張ばねを移動台50の上側に設けてもよい。引張ばねの下端が移動台50の折曲部54に連結され、引張ばねの上端がダクト13の上端に固定され、イオン発生ユニット51は引張ばねによって吊下げられる。イオン発生ユニット51の重量によって下がった状態のときの位置が停止位置となる。引張ばねの張力はイオン発生ユニット51を持ち上げる方向に作用する。送風機5の風を受けると、風圧と引張ばねの付勢力とが相まって、イオン発生ユニット51は上昇する。
空気清浄装置が運転されると、送風機5が駆動されて、送風が開始される。また、イオン発生装置20も駆動され、送風路14内で放電が起こり、イオンが発生する。発生したイオンは、送風機5からの風によって吹出口6から外部に放出される。
送風機5からの風によって、移動台50の下部52は風圧を受け、イオン発生ユニット51が上方に向かって押し上げられる。イオン発生ユニット51が送風路14内を移動したとき、ばね56は自然長を越えて伸長する。イオン発生ユニット51を引き下げる方向の張力が発生する。このばね56の張力と移動台50が受ける風圧とが釣り合った位置において、イオン発生ユニット51は送風路14内で停止する。
運転開始当初は室内の空気の汚れ度が高いため、制御装置43は、例えば最大風量となるように送風機5を制御する。送風機5から吹出口6に向かう風の流れとして、移動台50の下部52に衝突する気流、送風路14の中心を流れる気流、送風路14の前パネル3側を流れる気流などが平行して存在する。
図8に示すように、送風路14の背面側を通り、移動台50の下部52に衝突して流れる気流a2の動圧により、イオン発生ユニット51は、吹出口6に向かって押し上げられる。イオン発生ユニット51の上昇は風速によって変化し、風速が大きいほど風圧が大きくなり、イオン発生ユニット51の移動量は大きくなる。すなわち、イオン発生ユニット51は、送風路14内を上昇して、吹出口6に近づく。
気流a2は、移動台50の下部52に衝突して、さらに上方へ流れる。移動台50の下部52のエッジによって渦が生じ、イオン発生装置20から発生したイオンの拡散が助長される。中央部の気流a1と背面側の気流a2との風速差により、イオンは中央寄りに引き込まれて送風路14内に広がり、吹出口6全体からイオンが吹き出される。
さらに、空気清浄装置の運転が継続され、空気の汚れ度が低下してくると、制御装置43は、送風量を下げるように送風機5を制御する。制御装置43は、汚れ度がゼロであると判断すると、例えば最小風量で送風機5の運転を継続する。風速が低くなると、イオン発生ユニット51が受ける風圧が低下し、イオン発生ユニット51は下降する。イオン発生ユニット51は、ダクト13の下端付近まで下がる。
イオン発生装置20から発生する放電音は、風速に関係なく一定である。上記のように、空気中の汚れ度が高く、多くの送風量が必要とされる場合、イオン発生ユニット51は吹出口6の近くに位置する。このとき、送風に伴う騒音が大きくなるので、ハウジング1外部に漏れる音のマスキング効果が大きくなる。したがって、イオン発生装置20から発生する放電音はかき消され、利用者には放電音が聞こえ難くなる。
また、空気中の汚れ度が低く、多くの送風量が必要とされない場合、イオン発生装置20は吹出口6から遠くに位置する。このとき、送風に伴う騒音は小さく、マスキング効果も弱くなるが、イオン発生装置20から吹出口6までの距離が長くなるので、イオン発生装置20の放電音は送風路14内で減衰する。そのため、吹出口6から洩れる放電音が小さくなり、利用者の耳障りにはならない。
イオン発生ユニット51が最大風速で送風路14の最上部、最小風速で送風路14の最下部に位置するように、移動台50の下部52の大きさやばね56の特性が調節される。例えば、移動台50の下部52を大きくすることにより、受ける風圧が大きくなり、低い風速でもイオン発生ユニット51の移動量を大きくできる。そこで、イオンの放出を重視する場合には、最大風速よりも小さい風速でイオン発生ユニット51が送風路14の最上部に移動できるようにすることが好ましい。放電音の抑制を重視する場合には、最小風速よりも大きい風速であっても、イオン発生ユニット51が送風路14の最下部に位置するようにすることが好ましい。このような目的に応じて、移動台50の下部52の大きさやばね56の特性が決められる。
イオン発生ユニット51の移動の他の形態として、送風機5の風を利用する代わりに、イオン発生ユニット51を移動させる移動部が設けられる。移動部からの動力により、イオン発生ユニット51が移動する。移動部以外のその他の構成は、上記の実施形態と同じである。
図9,10に示すように、移動台50が吊下材60により吊下げられ、吊下材60を巻き上げる、あるいは巻き下げる巻上体61と、巻上体61を回転駆動する移動モータ62とが設けられる。吊下材60、巻上体61、移動モータ62により移動部が構成される。
糸、綱などからなる吊下材60の一端が移動台50の折曲部54に取り付けられ、吊下材60の他端が移動台50の下部52に取り付けられる。左右一対の吊下材60は、ダクト13の上端および下端からダクト13の外部に這い回される。巻上体61であるプーリがダクト13の外面に設けられる。吊下材60が巻上体61に一巻きされ、吊下材60の滑り防止になる。移動モータ62は、ステッピングモータを用い、1つの移動モータ62で左右の巻上体61を回転駆動する。
図11に示すように、移動モータ62は、制御装置43によって制御される。制御装置43は、送風機5の運転モードに対応して移動モータ62の回転方向および回転量を制御する。運転停止時、イオン発生ユニット51はダクト13の最下部の停止位置にある。移動モータ62が駆動され、巻上体61が例えば図10における時計回りに回転すると、吊下材60が巻き上げられ、イオン発生ユニット51は停止位置から上昇する。巻上体61が反時計回りに回転すると、吊下材60が巻き下ろされ、イオン発生ユニット51は停止位置まで下降する。
送風機5の送風量が大のとき、イオン発生ユニット51は、吹出口6近くまで移動する。送風による騒音が大きいので、放電音が騒音にかき消されて、利用者に気付かれないようにできる。送風量が小のとき、イオン発生ユニット51は、吹出口6から遠い停止位置近くに位置する。放電音は減衰して吹出口6に達して外部に漏れるので、利用者の耳障りにはならない。
上記の空気清浄装置では、送風路14が直線状に形成されている。これに代わり、図12に示すように、送風路14が湾曲して形成される。これに伴い、イオン発生ユニット51は曲線上を移動する。
ダクト13が一定の曲率で曲げられて形成される。ダクト13の湾曲部分のイン側が開口され、開口にイオン発生ユニット51が設けられる。イオン発生ユニット51は、イオン発生装置20を搭載した移動体65を有する。ダクト13の開口を塞ぐように、円筒状の移動体65がダクト13のイン側に設けられる。移動体65の支軸66がハウジング1に回転可能に支持される。移動体65の外周面が、送風路14に臨んでダクト13の開口縁に接触する。ダクト13と移動体65との隙間がなくなり、移動体65の外周面がダクト13の内壁の一部を構成する。
移動体65の外周面にイオン発生装置20が取り付けられ、イオン発生部22,23が送風路14に臨む。移動体65の外周面にブレード67が設けられ、ブレード67は送風路14内に突出している。風がないとき、イオン発生装置20の自重により、イオン発生装置20が真下を向くように、移動体65は停止している。この状態のとき、イオン発生ユニット51は停止位置にあり、イオン発生装置20は吹出口6から最も遠くに位置する。
送風機5からの風がブレード67に当たると、イオン発生ユニット51が時計回りに回転する。移動体65の回転に伴って、イオン発生装置20は吹出口6に近づくように移動する。イオン発生装置20は、移動体65の支軸66を中心とした円周上を移動する。このとき、イオン発生ユニット51には、重力の作用により反時計回りのトルクが生じる。一方、ブレード67は送風機5からの風を受ける。風によって生じる動圧と反時計回りのトルクとが釣り合う角度でイオン発生ユニット51は停止する。
風速が大きいほどイオン発生ユニット51の回転角度は大きくなり、イオン発生装置20は高い位置に到達する。すなわち、風速が大きいとき、イオン発生装置20は吹出口6の近くに位置し、風速が小さいとき、イオン発生装置20は吹出口6から遠い位置にある。なお、移動体65が回転しすぎると、イオン発生装置20が送風路14から外れてしまうので、移動体65の回転を規制するストッパが設けられる。これにより、風速が大きくても、イオン発生装置20は必ず送風路14に臨む位置にある。
また、移動体65の回転しすぎを規制するために、ばねを利用してもよい。移動体65に対して反時計回りの回転力が生じるように、移動体65を付勢するばねが設けられる。ばねの一端が移動体65に取り付けられ、他端がダクト13の外壁に取り付けられる。移動体65が時計回りに回転すると、ばねが伸長して、移動体65を戻す張力が発生する。移動体65を時計回りに回転させる風圧に対抗して、ばねの張力とイオン発生装置20の重量によるトルクとが働き、風速に応じてイオン発生装置の位置が変わる。
上記の湾曲した送風路14に対するイオン発生ユニット51の移動において、送風機5の風を利用する代わりに、イオン発生ユニット51を直接回転移動させてもよい。図13に示すように、イオン発生ユニット51を移動させる移動部として、移動体68を直接回転させる。イオン発生ユニット51は、上記と同様に、イオン発生装置20を搭載した円筒状の移動体68を有する。移動部は、移動体68を回転させるステッピングモータを有し、移動体68の回転軸69がステッピングモータに連結される。
制御装置43は、送風機5の運転モードに応じてステッピングモータの回転方向および回転量を制御する。運転停止時、イオン発生ユニット51は、イオン発生装置20が真下を向いた停止位置にある。モータが駆動され、時計回りに回転すると、移動体68が回転して、イオン発生装置20は円周上を移動する。モータが逆回転すると、移動体68が反時計回りに回転して、イオン発生装置20は停止位置に向かって移動する。
送風機5の送風量が大のとき、イオン発生装置20は吹出口6近くに位置する。送風による騒音が大きいので、放電音が騒音にかき消されて、利用者に気付かれないようにできる。送風量が小のとき、イオン発生装置20は吹出口6から離れて位置する。放電音は減衰して吹出口6に達して外部に漏れるので、利用者の耳障りにはならない。
移動体の他の形態として、図14に示すように、回転可能な移動体70が円盤状に形成される。ダクト13の湾曲部分の側壁に円弧状の孔が形成され、孔を塞ぐように移動体70が配置される。移動体70がダクト13の側壁の一部を構成する。イオン発生装置20は、移動体70上に取り付けられ、孔から送風路14内に臨む。
移動体70の中心軸71がハウジング1に回転可能に支持され、ステッピングモータにより中心軸71が回転される。制御装置43が、送風機5の運転モードに応じてステッピングモータを駆動制御すると、移動体70が回転する。イオン発生装置20は、孔内を往復移動して、吹出口6に近づいたり、吹出口6から離れたりする。
以上のように、移動体をモータで移動させる場合、イオン発生装置20を任意の位置に移動させることが可能となる。運転中、外部に漏れる放電音に応じてイオン発生装置20を移動させることにより、放電音が聞こえにくい位置にイオン発生装置20を位置させることができる。したがって、空気清浄装置が使用される環境、例えば周囲の騒音状況あるいは空気清浄装置の用途に応じて、吹出口6に対するイオン発生装置20の位置をきめ細かく決めることができる。放電音による影響と発生したイオンの効果とをバランスさせた運転を実現できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。空気清浄装置は、イオン、帯電微粒子水などの荷電粒子を発生する放電ユニットおよび送風機を搭載したものであればよく、空気調和機、空気清浄機、除湿機、加湿機など以外に、冷蔵庫、掃除機、洗濯機、照明機器、ファンヒータ、画像処理装置などがあげられる。また、送風路は、鉛直方向に限らず、水平方向、斜め方向に形成されたものであってもよい。さらに、U字のように湾曲した送風路であってもよい。
移動部として、吊下材に歯付きベルトを用い、モータによって駆動される歯車でベルトを移動させてもよい。ラックピニオンを用いてもよく、移動台にラックを設け、ピニオンを回転させて、イオン発生ユニットを移動させる。シリンダを用いてもよく、シリンダのロッドを移動台に接続して、ロッドの伸縮によりイオン発生ユニットを移動させる。あるいはロッドレスシリンダでもよく、スライダにイオン発生ユニットを搭載して移動させる。
1 ハウジング
5 送風機
6 吹出口
13 ダクト
14 送風路
20 イオン発生装置
50 移動台
51 イオン発生ユニット
53 スライドガイド
56 ばね
62 移動モータ

Claims (9)

  1. 送風機を内装したハウジングに、送風機からの風を吹き出す吹出口が形成され、ハウジング内に送風機から吹出口に至る送風路が形成され、送風路内で放電する放電ユニットが送風路において移動可能に設けられ、運転時、放電ユニットは、放電音が外部に漏れ出にくくするために吹出口に対する位置を変えることを特徴とする空気清浄装置。
  2. 運転時の送風による騒音に応じて、放電ユニットは吹出口に近づくように移動することを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  3. 風速が大のとき、放電ユニットは吹出口に近い位置にあり、風速が小のとき、放電ユニットは吹出口から遠い位置にあることを特徴とする請求項1または2記載の空気清浄装置。
  4. 放電ユニットは、送風路に発生する風によって移動することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気清浄装置。
  5. 放電ユニットが送風路に沿って移動可能に設けられ、放電ユニットは風圧を受けて移動することを特徴とする請求項4記載の空気清浄装置。
  6. 運転停止時、放電ユニットは吹出口から最も遠い停止位置にあり、停止位置にある放電ユニットを吹出口に向かって付勢する付勢部材が設けられたことを特徴とする請求項4または5記載の空気清浄装置。
  7. 放電ユニットを移動させる移動部が設けられ、移動部からの動力によって放電ユニットが移動することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気清浄装置。
  8. 送風路が直線状に形成され、放電ユニットは直線的に移動することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の空気清浄装置。
  9. 送風路が湾曲して形成され、放電ユニットは曲線上を移動することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の空気清浄装置。
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