JP2011226346A - 携帯型送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性を向上できる携帯型送風装置を提供する。
【解決手段】支持部3の支持により設置面上に設置されるとともに設置面に対して傾斜して対向する吸気面2bに開口する開口部24と吸気面2bに隣接した上面2dに開口する吹出口7とを有する筐体と、筐体内に設けられて開口部24と吹出口7とを連結する空気通路8と、空気通路8内に配される送風ファン17とを備え、送風ファン17の駆動によって開口部24の一部または全部により形成される吸込口6から外気が空気通路8に流入し、送風ファン27を通過して吹出口7から送出されるとともに、吸気面2bの内面側に沿って開口部24と吹出口7とが送風ファン17の外側で連通する。
【選択図】図4

Description

本発明は、携帯可能な筐体内に送風ファンを備えた携帯型送風装置に関する。
従来の携帯型送風装置は特許文献1に開示されている。この携帯型送風装置は携帯可能な薄箱状の筐体の背面に吸込口を開口し、前面に吹出口を開口する。筐体内には吸込口と吹出口とを連結する空気通路が設けられ、空気通路内に軸流ファンから成る送風ファンが配される。また、筐体の側面には回動自在のスタンドが設けられる。スタンドを回動して卓上の設置面に当接させると、スタンドの支持によって筐体を卓上に立設することができる。
スタンドにより筐体を卓上の設置面に立設した状態で送風ファンを駆動すると、吸込口から外気が空気通路内に流入する。この時、筐体の背面が設置面に対向して傾斜して配され、前面の吹出口から使用者の頭部等に向けて斜め上方に空気流が送出される。これにより、屋外や屋内で手軽に涼しさを得ることができる。
特開2008−57519号公報(第1頁−第3頁、第1図)
しかしながら、上記従来の携帯型送風装置によると、携帯型送風装置を卓上に設置した際に卓上に配された飲料等を覆水すると、飲料等が前面の吹出口から筐体内に流入する。これにより、筐体内の電装部品が浸水する危険があり、携帯型送風装置の安全性が低い問題があった。
本発明は、安全性を向上できる携帯型送風装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、支持部の支持により設置面上に設置されるとともに前記設置面に対して傾斜して対向する吸気面に開口する開口部と前記吸気面に隣接した上面に開口する吹出口とを有する筐体と、前記筐体内に設けられて前記開口部と前記吹出口とを連結する空気通路と、前記空気通路内に配される送風ファンとを備え、前記送風ファンの駆動によって前記開口部の一部または全部により形成される吸込口から外気が前記空気通路に流入し、前記送風ファンを通過して前記吹出口から送出されるとともに、前記吸気面の内面側に沿って前記開口部と前記吹出口とが前記送風ファンの外側で連通することを特徴としている。
この構成によると、筐体が卓上の設置面に設置されると、開口部を開口する吸気面が設置面に対して傾斜して対向する。送風ファンが駆動されると開口部の一部または全部により形成される吸込口から外気が空気通路に流入する。空気通路を流通する空気は吸気面に隣接した上面に形成される吹出口から使用者の頭部等に向けて斜め上方に送出される。卓上に配された飲料等を覆水すると吸込口が下方に面するため吸込口からの浸水が防止される。また、吹出口から流入した飲料等は送風ファンの外側で吸気面の内面側の筐体内面に沿って流下し、開口部から排水される。
また本発明は、上記構成の携帯型送風装置において、前記送風ファンと前記筐体の内面との間に形成した隙間によって前記開口部と前記吹出口とが連通することを特徴としている。この構成によると、吹出口から流入した飲料等は吸気面の内面側の筐体内面に沿って隙間を介して流下し、開口部から排水される。
また本発明は、上記構成の携帯型送風装置において、前記開口部が複数の小孔により形成されるとともに、前記小孔に配されて塵埃を捕集するフィルターと、前記吸気面の内面側から突出して前記フィルターを配した前記小孔の一部を囲む環状リブとを設けたことを特徴としている。
この構成によると、送風ファンが駆動されると開口部の小孔により形成された吸込口から空気通路に外気が流入し、外気に含まれる塵埃がフィルターにより捕集される。また、吹出口から流入した飲料等は吸気面の内面側の筐体内面に沿って流下し、環状リブの周囲の小孔から排水される。この時、環状リブの内部の小孔に配されたフィルターが濡れることが防止される。
また本発明は、上記構成の携帯型送風装置において、前記開口部が複数の小孔により形成されるとともに、前記吸気面の内面側から突出して上部の前記小孔と下部の前記小孔との間に前記空気通路の左右端にわたって配される遮蔽リブを設け、前記送風ファンの吸気側が前記遮蔽リブよりも下方に配されることを特徴としている。
この構成によると、送風ファンが駆動されると遮蔽リブよりも下方の小孔により形成される吸込口から外気が空気通路に流入する。吹出口から流入した飲料等は吸気面の内面側の筐体内面に沿って流下して遮蔽リブにより遮られ、遮蔽リブよりも上方の小孔から排水される。
また本発明は、上記構成の携帯型送風装置において、前記送風ファンを駆動する制御基板と前記開口部との間に前記送風ファンを配置したことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の携帯型送風装置において、前記吹出口が前記上面内で前記吸気面の方向に偏って設けられることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の携帯型送風装置において、前記筐体が薄箱状に形成されるとともに前記吸気面が前記筐体の厚み方向に対して直交する面を形成し、前記吹出口の開口面積が前記吸込口の開口面積よりも小さいことを特徴としている。この構成によると、薄箱状の筐体の厚みを形成する上面に吸込口よりも開口面積の小さい吹出口が設けられる。
また本発明は、上記構成の携帯型送風装置において、前記空気通路内にイオンを放出するイオン発生装置を設けたことを特徴としている。この構成によると、送風ファンの駆動によって吹出口からイオンを含む空気が送出される。これにより、使用者の周囲の除菌等を行うことができる。
本発明によると、設置面に対して傾斜して対向する吸気面に吸込口を形成する開口部が開口して吸気面に隣接した上面に吹出口が開口し、吸気面の内面側に沿って開口部と吹出口とが送風ファンの外側で連通するので、卓上の飲料等を覆水した際に下方に面した吸込口からの浸水が防止されるとともに、吹出口から流入する飲料等が送風ファンの外側で吸気面の内面側の筐体内面に沿って流下して開口部から排水される。従って、筐体内の電装部品の浸水を防止し、携帯型送風装置の安全性を向上することができる。
本発明の第1実施形態の携帯型送風装置を正面から見た斜視図 本発明の第1実施形態の携帯型送風装置を背面から見た斜視図 本発明の第1実施形態の携帯型送風装置の分解斜視図 本発明の第1実施形態の携帯型送風装置の左側面断面図 本発明の第2実施形態の携帯型送風装置の背面パネルの斜視図 本発明の第3実施形態の携帯型送風装置の背面パネルの斜視図
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の携帯型送風装置を示す斜視図である。携帯型送風装置1は携帯可能な大きさに形成された正面視略矩形の薄箱状の筐体2を備えている。筐体2の厚み方向に対して直交する前面2aには表示部4が設けられる。表示部4は液晶表示パネル等により形成され、携帯型送風装置1の動作状態等を表示する。
前面2aに対向する背面2b(吸気面)は筐体2の厚み方向に対して直交し、回動自在の蓋部3により覆われる。前面2a及び背面2bに隣接して筐体2の周面を形成する上面2dには吹出口7が開口し、一方の側面2cには電源スイッチ5が設けられる。吹出口7は背面2bの方向に偏って形成され、格子状のグリル7aが設けられる。
図2は携帯型送風装置1を背面から見た斜視図であり、蓋部3を開いた状態を示している。蓋部3は吹出口7から離れた下端部で筐体2に枢支され、筐体2の背面2bにはマトリクス状に配された複数の小孔から成る開口部24が開口する。開口部24の全体が送風ファン17の吸気口(不図示)に面し、外気の吸込口6を形成する。
蓋部3を開くと吸込口6が露出し、蓋部3を閉じると吸込口6が覆われる。また、蓋部3を開いた際に蓋部3の支持によって筐体2を卓上の設置面に立設して携帯送風装置1を設置することができる。従って、蓋部3は携帯送風装置1を設置面に設置する際に筐体2を支持する支持部を構成する。
蓋部3の内面にはマグネット9が設けられる。筐体2内には蓋部3を閉じた際にマグネット9に対向するホール素子やリードスイッチ等の磁力検知素子(不図示)が設けられる。磁力検知素子によりマグネット9の磁力を検知し、蓋部3の開閉を検知することができる。従って、マグネット9及び磁力検知素子は蓋部3の開閉を検知する開閉検知部を構成する。押しボタンスイッチ等により開閉検知部を構成してもよい。
図3は携帯型送風装置1の分解斜視図を示している。筐体2は背面2bを形成する背面パネル2fを有している。背面パネル2fは前面を開口して上面断面が断面コ字状に形成される。
背面パネル2fの前面の開口部は仕切パネル22により覆われる。仕切パネル22はネジ孔22a(図4参照)に螺合するネジ(不図示)により背面パネル2fに取り付けられる。仕切パネル22の前面には筐体2の前面2aを形成する上面断面が断面コ字状の前面パネル2eが係着される。前面パネル2e及び背面パネル2fの上部にはキャップ状の上部カバー2gが被嵌される。筐体2の側面は断面コ字状の前面パネル2e及び背面パネル2fにより形成される。
仕切パネル22によって筐体2内部の前面側上部には隔離室22bが形成され、前面側下部には隔離室22cが形成される。仕切パネル22の背面側には携帯型送風装置1の制御回路を実装した制御基板15が取り付けられる。制御基板15には隔離室22b、22cにそれぞれ臨む端子部15aが接続される。隔離室22b、22cにそれぞれ収納されるイオン発生装置18及びバッテリ19は端子部15aを介して制御回路に接続される。また、制御基板15と吸込口6との間には背面パネル2fにネジ止めされる送風ファン17が設けられる。
図4は携帯型送風装置1の左側面断面図を示している。背面パネル2f内には仕切パネル22により前面が覆われて吸込口6と吹出口7とを連結する空気通路8が形成される。送風ファン17はハウジング内に羽根車を有した遠心ファンから成り、空気通路8内に配される。
送風ファン17のハウジングの軸方向に開口する吸気口(不図示)は吸込口6に対向して配され、周面に開口する排気口(不図示)が吹出口7の方向に向けて配される。送風ファン17と背面パネル2fの内面との間には軸方向に所定量の隙間25が設けられる。隙間25によって吸込口6を形成する開口部24と吹出口7とが送風ファン17の外側で連通する。吸込口6には背面パネル2fの内面側に固着して塵埃を捕集するフィルター16が設けられる。
尚、背面パネル2fの上部にはネックストラップを取り付ける取付孔2hが設けられ、携帯型送風装置1を使用者の首から吊り下げて携行することができる。
蓋部3はヒンジ機構10により筐体2に枢支される。ヒンジ機構10は第1シャフト11、第2シャフト12、ギヤ13及び引っ張りバネ14を備えている。第1シャフト11は蓋部3と一体に設けられ、背面パネル2fに回転自在に支持される。第1シャフト11により蓋部3の回動軸が形成される。
第2シャフト12は背面パネル2fに設けたU字状の支持リブ12a(図3参照)に支持され、第1シャフト11の径方向に移動可能に配される。ギヤ13は第1シャフト11と一体に設けられ、中心角が90゜よりも狭い範囲に複数の歯13aが形成される。ギヤ13の隣接する歯13a間に第2シャフト12が配される。引っ張りバネ14は第1シャフト1及び第2シャフト12に両端が掛着され、第2シャフト12をギヤ13に押しつける方向に付勢する付勢手段を構成する。
蓋部3の回動により第1シャフト11及びギヤ13が一体に回動し、引っ張りバネ14の付勢力に抗して第2シャフト12がギヤ13の歯先の方向に移動する。そして、歯13a間を第2シャフト12が周方向に相対移動し、筐体2に対して蓋部3を90゜以下の所望の角度に配することができる。これにより、蓋部3を卓上の設置面上に置いた際に筐体2の背面2b(吸気面)が設置面に対向して傾斜する。
蓋部3は閉じた際に背面パネル2fとの間に隙間(不図示)が形成される。該隙間は蓋部3の両側端面間にわたって設けられ、蓋部3を閉じた状態で外気が該隙間を介して吸込口6に流入可能になっている。また、蓋部3の内面には吸込口6に対向する部分に凹部3aが設けられる。凹部3aによって吸込口6に対向する隙間の大きさが吸込口6の周囲に対向する隙間の大きさよりも大きくなっている。
凹部3aにより蓋部3の肉厚が薄くなるが、携帯型送風装置1の大型化を抑制できるとともに吸込口6の周囲に対向する部分の肉厚によって蓋部3の強度を確保することができる。尚、蓋部3の凹部3aの背面側を突出させて肉厚を大きくし、蓋部3の強度を向上させてもよい。この時、蓋部3の突出が吸込口6に対向した一部であるため、携帯型送風装置1の大型化を抑制することができる。
隔離室22bに配されるイオン発生装置18は空気通路8に臨む複数の電極(不図示)を有している。電極には交流波形またはインパルス波形から成る電圧が印加される。一の電極には正電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてH+(H2O)mから成る電荷が正のクラスタイオンが形成される。他の電極には負電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてO2 -(H2O)nから成る電荷が負のクラスタイオンが形成される。ここで、m、nは任意の自然数である。
+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは空気中の浮遊菌や臭い成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を浮遊菌や臭い成分等の表面上で凝集生成してこれらを破壊する。ここで、m’、n’は任意の自然数である。
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
上記構成の携帯型送風装置1において、携帯型送風装置1は蓋部3を閉じた状態で携行される。蓋部3を所望の角度に開いて卓上の設置面上に置くと、蓋部3の支持により筐体2が卓上に立設される。電源スイッチ5が入れられると送風ファン17及びイオン発生装置18が駆動される。送風ファン17の駆動によって矢印A1(図4参照)に示すように吸込口6を介して空気通路8内に外気が流入する。この時、外気に含まれる塵埃がフィルター16により捕集される。
空気通路8に流通した空気は送風ファン17を通過して矢印A2(図4参照)に示すように空気通路8内を流通し、イオン発生装置18で発生したイオンが含まれる。そして、矢印A3(図4参照)に示すように吹出口7から上方の使用者の頭部等に向けてプラスイオン及びマイナスイオンを含む空気流が送出される。これにより、屋外や屋内で手軽に涼しさを得ることができるとともに、使用者の周囲の除菌や臭い除去を行うことができる。
携帯型送風装置1を卓上の設置面に設置した際に卓上の飲料等を覆水すると、吸込口6が下方に面するため吸込口6からの浸水が防止される。また、吹出口7から流入した飲料等は送風ファン17の外側の隙間25を通って背面2bの内面側となる背面パネル2fの内面に沿って流下し、吸込口6を形成する開口部24から排水される。従って、吸込口6は排水口を構成する。
また、携帯型送風装置1の携行時に蓋部3が閉じられると、吸込口6が蓋部3により覆われる。これにより、フィルター16に付着した塵埃の脱落が防止され、周囲への塵埃の飛散や衣服への塵埃の付着を防止することができる。
携帯型送風装置1を使用者の首から吊り下げて携行した状態や把持した状態で電源スイッチ5が入れられると、蓋部3と背面パネル2fとの隙間を介して外気が吸込口6に導かれる。この時、蓋部3に設けた凹部3aにより吸込口6に対向する部分の流路面積が吸込口6の周囲に対向する部分よりも大きくなる。従って、流量の減少を抑制することができる。
そして、イオンを含む空気流が上面2dに配される吹出口7から上方に向けて送出される。これにより、携帯型送風装置1の携行時においても涼しさを得ることができるとともに、使用者の周囲の除菌や臭い除去を行うことができる。
尚、電源スイッチ5には携帯型送風装置1をスリープ状態に設定するスリープ位置が設けられる。電源スイッチ5をスリープ位置に配すると、蓋部3の開閉に応じて送風ファン17及びイオン発生装置18が動作する。即ち、蓋部3が開いたことを開閉検知部により検知すると送風ファン17及びイオン発生装置18が駆動される。蓋部3が閉じたことを開閉検知部により検知すると送風ファン17及びイオン発生装置18が停止される。これにより、使用者が蓋部3を開いて卓上に携帯型送風装置1を設置すると吹出口7からイオンを含む空気流が送出され、電源スイッチ5の操作を省くことができる。
本実施形態によると、設置面に対して傾斜して対向する背面2b(吸気面)に吸込口6を形成する開口部24が開口して背面2bに隣接した上面2dに吹出口7が開口し、背面2bの内面側に沿って開口部24と吹出口7とが送風ファン17の外側で連通するので、卓上の飲料等を覆水した際に下方に面した吸込口6からの浸水が防止される。また、吹出口7から流入する飲料等が送風ファン17の外側で筐体2の内面に沿って流下して開口部24から排水される。従って、筐体2内の電装部品の浸水を防止し、携帯型送風装置1の安全性を向上することができる。
また、送風ファン17と背面パネル2fの内面との間に形成した隙間25によって開口部24と吹出口7とが連通するので、簡単に送風ファン17の外側で開口部24と吹出口7とを連通させることができる。
また、送風ファン17に接続される制御基板15と開口部24との間に送風ファン17を配置したので、制御基板15が吸気面を形成する背面2bに対して上方に配される。従って、制御基板15の浸水をより確実に防止することができる。
また、吹出口7が筐体2の上面2d内で背面2bの方向に偏って設けられるので、吹出口7から流入する飲料等を確実に筐体2の内面に沿って流下させることができる。従って、筐体2内の電装部品の浸水をより確実に防止することができる。
また、開口部24を設けた背面2fが薄箱状に形成された筐体2の厚み方向に対して直交する面を形成し、吹出口7の開口面積が吸込口6の開口面積よりも小さいので、吹出口7から覆水した飲料等を入りにくくすることができる。従って、筐体2内の電装部品の浸水をより確実に防止することができる。
また、空気通路8内にイオンを放出するイオン発生装置18を設けたので、使用者の周囲の除菌や臭い除去を行うことができる。
次に、図5は第2実施形態の携帯型送風装置1の背面パネル2fを示す斜視図である。説明の便宜上、前述の図1〜図4に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は背面パネル2fの内面に環状リブ26及び遮蔽リブ27が突設される。その他の部分は第1実施形態と同様である。
マトリクス状に配された複数の小孔から成る開口部24全体により吸込口6が形成され、上部の小孔の周囲は環状の環状リブ26により囲まれる。これにより、最下段の小孔が環状リブ26の外側に配される。環状リブ26は送風ファン17(図4参照)と背面パネル2fの内面との隙間25(図4参照)を横切り、送風ファン17のハウジングに当接する。
遮蔽リブ27は開口部24の下方に配されて水平方向に延び、筐体2内に形成される空気通路8(図4参照)の左右端にわたって配される。尚、フィルター16(図4参照)は分離され、環状リブ26の内側の吸込口6及び外側の吸込口6にそれぞれ面して配される。
上記構成の携帯型送風装置1において、卓上の飲料等が覆水によって吹出口7から流入した際に、飲料等は背面2bの内面側となる背面パネル2fの内面に沿って流下する。背面パネル2fを流下する飲料等は送風ファン17の外側で環状リブ26の周囲を通り、遮蔽リブ27により遮蔽される。そして、最下段に配された小孔が排水口を形成して該小孔から排水される。
これにより、環状リブ26内のフィルター16が濡れず、環状リブ26の周囲に配された最下段の小孔に設けたフィルター16のみが濡れる。従って、フィルター16が浸水して目詰まりすることによる風量低下を抑制することができる。また、遮蔽リブ27によって筐体2の下部の浸水が防止される。これにより、開口部24に対向する送風ファン17よりも下方に延びる制御基板15(図4参照)の浸水をより確実に防止することができる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、吹出口7から流入する飲料等が送風ファン17の外側で筐体2の内面に沿って流下し、開口部24の最下段の小孔から排水される。従って、筐体2内の電装部品の浸水を防止し、携帯型送風装置1の安全性を向上することができる。
また、開口部24の一部の小孔の周囲を囲む環状リブ26を設けたので、フィルター16が浸水して目詰まりすることによる風量低下を抑制することができる。尚、開口部24を形成する下部の小孔の周囲を環状リブ26により囲み、上部の小孔により排水口を形成してもよい。
次に、図6は第3実施形態の携帯型送風装置1の背面パネル2fを示す斜視図である。説明の便宜上、前述の図1〜図4に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は背面パネル2fの内面に遮蔽リブ28が突設される。その他の部分は第1実施形態と同様である。
マトリクス状に配された複数の小孔から成る開口部24は最上段の小孔と上から二段目の小孔との間に遮蔽リブ28が設けられる。遮蔽リブ28は水平方向に延び、筐体2内に形成される空気通路8(図4参照)の左右端にわたって配される。送風ファン17(図4参照)の吸気口は遮蔽リブ28よりも下方に配され、開口部24の遮蔽リブ28よりも下方の小孔によって吸込口6が形成される。この時、送風ファン17と背面パネル2fとの隙間25(図4参照)を省き、送風ファン17がフィルター16を介して背面パネル2fに当接してもよい。
上記構成の携帯型送風装置1において、卓上の飲料等が覆水によって吹出口7から流入した際に、飲料等は背面2bの内面側となる背面パネル2fの内面に沿って流下する。背面パネル2fを流下する飲料等は送風ファン17の外側で遮蔽リブ28により遮蔽され、排水口を形成する最上段の小孔から排水される。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、吹出口7から流入する飲料等が送風ファン17の外側で筐体2内面に沿って流下し、開口部24の排水口を形成する最上段の小孔から排水される。従って、筐体2内の電装部品の浸水を防止し、携帯型送風装置1の安全性を向上することができる。
また、送風ファン17の吸気側が遮蔽リブ28よりも下方に配されるため、遮蔽リブ28よりも下方の小孔によって吸込口6が形成される。従って、吸込口6に設けたフィルター16が浸水して目詰まりすることによる風量低下を抑制することができる。
尚、遮蔽リブ28は開口部24の上部の小孔と下部の小孔との間に設けられていればよい。これにより、遮蔽リブ28よりも上方の小孔によって排水口を形成し、遮蔽リブ28よりも下方の小孔によって吸込口6を形成することができる。
また、排水口を形成する遮蔽リブ28よりも上方の小孔が送風ファン17の排気側に配されるため、送風ファン17の駆動時に排水口からの空気漏れが発生し易くなる。このため、遮蔽リブ28よりも上方の小孔の開口面積を吹出口7の開口面積よりも小さくすると、排水口からの空気漏れを抑制することができる。
第1〜第3実施形態において、イオン発生装置18によってマイナスイオンのみを放出してもよい。これにより、使用者のリラクゼーション効果を得ることができる。
本発明によると、携帯可能な筐体内に送風ファンを備えた携帯型送風装置に利用することができる。
1 携帯型送風装置
2 筐体
2e 前面パネル
2f 背面パネル
2g 上部カバー
3 蓋部
4 表示部
5 電源スイッチ
6 吸込口
7 吹出口
8 空気通路
9 マグネット
10 ヒンジ機構
11 第1シャフト
12 第2シャフト
13 ギヤ
14 引っ張りバネ
15 制御基板
16 フィルター
17 送風ファン
18 イオン発生装置
19 バッテリ
22 仕切パネル
24 開口部
25 隙間
26 環状リブ
27、28 遮蔽リブ

Claims (8)

  1. 支持部の支持により設置面上に設置されるとともに前記設置面に対して傾斜して対向する吸気面に開口する開口部と前記吸気面に隣接した上面に開口する吹出口とを有する筐体と、前記筐体内に設けられて前記開口部と前記吹出口とを連結する空気通路と、前記空気通路内に配される送風ファンとを備え、前記送風ファンの駆動によって前記開口部の一部または全部により形成される吸込口から外気が前記空気通路に流入し、前記送風ファンを通過して前記吹出口から送出されるとともに、前記吸気面の内面側に沿って前記開口部と前記吹出口とが前記送風ファンの外側で連通することを特徴とする携帯型送風装置。
  2. 前記送風ファンと前記筐体の内面との間に形成した隙間によって前記開口部と前記吹出口とが連通することを特徴とする請求項1に記載の携帯型送風装置。
  3. 前記開口部が複数の小孔により形成されるとともに、前記小孔に配されて塵埃を捕集するフィルターと、前記吸気面の内面側から突出して前記フィルターを配した前記小孔の一部を囲む環状リブとを設けたことを特徴とする請求項2に記載の携帯型送風装置。
  4. 前記開口部が複数の小孔により形成されるとともに、前記吸気面の内面側から突出して上部の前記小孔と下部の前記小孔との間に前記空気通路の左右端にわたって配される遮蔽リブを設け、前記送風ファンの吸気側が前記遮蔽リブよりも下方に配されることを特徴とする請求項1に記載の携帯型送風装置。
  5. 前記送風ファンを駆動する制御基板と前記開口部との間に前記送風ファンを配置したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の携帯型送風装置。
  6. 前記吹出口が前記上面内で前記吸気面の方向に偏って設けられることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の携帯型送風装置。
  7. 前記筐体が薄箱状に形成されるとともに前記吸気面が前記筐体の厚み方向に対して直交する面を形成し、前記吹出口の開口面積が前記吸込口の開口面積よりも小さいことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の携帯型送風装置。
  8. 前記空気通路内にイオンを放出するイオン発生装置を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の携帯型送風装置。
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