JP4453378B2 - 送風機 - Google Patents

送風機 Download PDF

Info

Publication number
JP4453378B2
JP4453378B2 JP2004026713A JP2004026713A JP4453378B2 JP 4453378 B2 JP4453378 B2 JP 4453378B2 JP 2004026713 A JP2004026713 A JP 2004026713A JP 2004026713 A JP2004026713 A JP 2004026713A JP 4453378 B2 JP4453378 B2 JP 4453378B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition wall
hole
housing space
centrifugal fan
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004026713A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005220751A (ja
Inventor
智雅 西河
裕人 稲川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2004026713A priority Critical patent/JP4453378B2/ja
Priority to DE102005004757A priority patent/DE102005004757B4/de
Priority to CNB2005100091035A priority patent/CN100341632C/zh
Priority to US11/048,806 priority patent/US7540722B2/en
Priority to TW094103360A priority patent/TWI269633B/zh
Publication of JP2005220751A publication Critical patent/JP2005220751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4453378B2 publication Critical patent/JP4453378B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/26Rotors specially for elastic fluids
    • F04D29/28Rotors specially for elastic fluids for centrifugal or helico-centrifugal pumps for radial-flow or helico-centrifugal pumps
    • F04D29/281Rotors specially for elastic fluids for centrifugal or helico-centrifugal pumps for radial-flow or helico-centrifugal pumps for fans or blowers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G20/00Cultivation of turf, lawn or the like; Apparatus or methods therefor
    • A01G20/40Apparatus for cleaning the lawn or grass surface
    • A01G20/43Apparatus for cleaning the lawn or grass surface for sweeping, collecting or disintegrating lawn debris
    • A01G20/47Vacuum or blower devices
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01HSTREET CLEANING; CLEANING OF PERMANENT WAYS; CLEANING BEACHES; DISPERSING OR PREVENTING FOG IN GENERAL CLEANING STREET OR RAILWAY FURNITURE OR TUNNEL WALLS
    • E01H1/00Removing undesirable matter from roads or like surfaces, with or without moistening of the surface
    • E01H1/08Pneumatically dislodging or taking-up undesirable matter or small objects; Drying by heat only or by streams of gas; Cleaning by projecting abrasive particles
    • E01H1/0809Loosening or dislodging by blowing ; Drying by means of gas streams
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01HSTREET CLEANING; CLEANING OF PERMANENT WAYS; CLEANING BEACHES; DISPERSING OR PREVENTING FOG IN GENERAL CLEANING STREET OR RAILWAY FURNITURE OR TUNNEL WALLS
    • E01H1/00Removing undesirable matter from roads or like surfaces, with or without moistening of the surface
    • E01H1/08Pneumatically dislodging or taking-up undesirable matter or small objects; Drying by heat only or by streams of gas; Cleaning by projecting abrasive particles
    • E01H1/0827Dislodging by suction; Mechanical dislodging-cleaning apparatus with independent or dependent exhaust, e.g. dislodging-sweeping machines with independent suction nozzles ; Mechanical loosening devices working under vacuum
    • E01H1/0836Apparatus dislodging all of the dirt by suction ; Suction nozzles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D25/00Pumping installations or systems
    • F04D25/02Units comprising pumps and their driving means
    • F04D25/08Units comprising pumps and their driving means the working fluid being air, e.g. for ventilation
    • F04D25/082Units comprising pumps and their driving means the working fluid being air, e.g. for ventilation the unit having provision for cooling the motor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/58Cooling; Heating; Diminishing heat transfer
    • F04D29/5806Cooling the drive system

Description

本発明は送風機に関し、特に、電動機により回転運動する遠心ファンを備え、遠心ファンの回転運動により空気を吹出して粉塵等を吹き飛ばし、又は空気を吸込んで集塵作業等を行い、これの作業と同時に電動機の冷却を行う携帯用ブロワ、集塵機等の送風機に関する。
送風機としては、吸込み口及び吹出し口を有するケーシング内に形成されたファン収容空間内に、いわゆる羽根車からなる遠心ファンを設け、遠心ファンの回転運動によって吸込み口から吸込まれた空気を吹出し口から吹出す構成のものが知られている。送風機は、塵芥、落葉や木片等を吹き飛ばす吹出し作業や、塵芥、小さな木片等を集める吸込み作業に用いられる。吹出し作業時には、送風機のケーシングの吹出し口にはノズルが取り付けられ、吸込み口には何も取り付けられない。一方、吸込み作業時には、吹出し口には集塵袋が取り付けられ、吸込み口にはノズルもしくはホースが取り付けられて使用される。
より具体的には、送風機のケーシングは分割可能な複数のセグメントからなり、そのうちの互いに対向する第1のセグメント110A(図14)と図示せぬ第2のセグメントとによって、図15に示されるような遠心ファン130が収容されるファン収容空間110aが、ケーシング110内部に形成される。遠心ファン130は、基板部131と、基板部131の一方の面131Aから延出する複数の渦巻き状の羽根部132とを有しており、図14に示されるように、第1のセグメント110Aの一部を構成しファン収容空間110aを画成する円形状の隔壁110Cに、基板部131の一方の面131Aに対する他方の面131Bが近接対向して、ファン収容空間110a内に収容される。
第1のセグメント110Aの隔壁110Cの中心の位置には、遠心ファン130及び図示せぬ図示せぬ電動機の回転子を回転自在に支持する図示せぬベアリングを保持するためのベアリングホルダ110Dが設けられている。また、第1のセグメント110Aと図示せぬ第2セグメントとにより構成されるケーシング110の、円形状をした隔壁110Cの接線方向には、吹出し口112が形成されている。
図14に示される第1のセグメント110Aに対向する位置であって図14の紙面の手前側の位置には、図示せぬ第2のセグメントが第1のセグメント110Aに対向配置され、第1のセグメント110Aと図示せぬ第2のセグメントとは、分割面110Eにおいて互いに当接し接続されている。第1のセグメント110Aと図示せぬ第2のセグメントとが分割面110Eにおいて互いに当接し接続されることによって、1つのファン収容空間110aが画成される。図示せぬ第2のセグメントには、ケーシング110外部からファン収容空間110a内に空気を吸込むための図示せぬ吸込み口が形成されている。
図示せぬ吸込み口は、付属品のノズル等を着脱可能なように図示せぬ第2のセグメントから図14の紙面の手方向へ筒状に突出して設けられている。図14に示される第1のセグメント110Aの、隔壁110Cをはさんでファン収容空間110aの側とは反対の側、即ち、図14の紙面の奥側には、図示せぬ電動機収容空間が形成されている。図示せぬ電動機収容空間には、遠心ファン130を回転運動させる図示せぬ電動機が収容されている。第1のセグメント110Aの隔壁110Cの部分であってベアリングホルダ110D外周には、円形をした隔壁110Cの軸心を中心とする周方向に沿って、隔壁貫通孔110cが形成されている。隔壁貫通孔110cは、図示せぬ電動機収容空間とファン収容空間110aとを連通する。
送風機においては、主として空気は遠心ファン130の回転運動による遠心力によって吸込み口より流込み、ファン130の軸方向であって図15の上方から下方へ向かって流れ、遠心ファン130の複数の羽根部132の間に入り、遠心ファン130内部で向きを略90度変えて遠心ファン130の半径方向へ流れ、ケーシング110をなす第1のセグメント110Aと図示せぬ第2のセグメントとによって構成され遠心ファン130の半径方向外方に位置する図示せぬ周壁110L(図14)の内側に沿って流れ、最終的に吹出し口112より流れ出る。
この流れとは別に、図示せぬ電動機を冷却するための流路が確保されている。この流路において空気は、吸込み口からではなく、ケーシング110に形成された図示せぬ貫通孔であってケーシング110外部と図示せぬ電動機収容空間内部とを連通する図示せぬ貫通孔を通って、ケーシング110外部より図示せぬ電動機収容空間内へ流入し、図示せぬ電動機を冷却した後、ケーシング110の隔壁110Cに形成された隔壁貫通孔110cを通過し、遠心ファン130の基板部131に形成された基板部貫通孔131aを通過して遠心ファン130内部に入り、ファン130内部で向きを略90度変えて遠心ファン130の半径方向へ流れ、遠心ファン130の半径方向外方に位置する周壁110Lの内側に沿って流れ、吹出し口112より流れ出る。特開2002−339898号公報には、この構成の送風機が記載されている。
特開2002−339898号公報(3頁〜4頁、図1、図2、図8)
遠心ファン130の基板部131とケーシング110の隔壁110Cとは近接対向しているため、基板部貫通孔131aに流入する空気量は時々刻々大きく変動する。具体的には、一の基板部貫通孔131aに着目すると、図16に示される状態のときには、基板部131の軸方向、即ち、図16の上下方向において、遠心ファン130の基板部131の他方の面131Bにおける基板部貫通孔131aの開口部の全体は、遠心ファン130の基板部131の他方の面131Bに対向する隔壁110Cの面(以下「遠心ファン対向面110K」とする)における隔壁貫通孔110cの開口部と対向しておらず、隔壁貫通孔110cから流出した空気はほとんど基板部貫通孔131aに流入していない。
遠心ファン130が回転して、図17に示される状態となると、基板部131の軸方向、即ち、図17の上下方向において、遠心ファン130の基板部131の他方の面131Bにおける他の基板部貫通孔131aの開口部の一部は、遠心ファン対向面110Kにおける隔壁貫通孔110cの開口部と対向し、隔壁貫通孔110cから流出した空気の一部は図19の矢印B′で示されるように渦を発生させ、また、矢印B″で示されるように基板部貫通孔131aに流入する。
更に遠心ファン130が回転して、図18に示される状態となると、基板部131の軸方向、即ち、図18の上下方向において、遠心ファン130の基板部131の他方の面131Bにおける基板部貫通孔131aの開口部全体は、遠心ファン対向面110Kにおける隔壁貫通孔110cの開口部に対向しているため、隔壁貫通孔110cから流出した空気は、矢印B″で示されるように、基板部貫通孔131aに向けてスムーズに流れる。
更に遠心ファン130が回転して図19に示される状態となると、基板部131の軸方向、即ち、図19の上下方向において、遠心ファン130の基板部131の他方の面131Bにおける基板部貫通孔131aの開口部の一部は、遠心ファン対向面110Kにおける隔壁貫通孔110cの開口部と対向しなくなり、隔壁貫通孔110cから流出した空気の一部は図17の矢印B′で示されるように渦を発生させ、矢印B″で示される基板部貫通孔131aに流入する空気の量が減少する。
以上の状態を繰り返すことにより、基板部貫通孔131a等において急激な圧力変動が生じ、大きな騒音が発生していた。また、図17、図19に示されるように、隔壁貫通孔110cの近傍で渦が発生することによっても騒音が発生していた。そして、これらの騒音は、遠心ファン130の回転数成分音となるために耳障りな音となり、更に、遠心ファン130を収納する遠心ファン収容空間110aにおいて共鳴し、余計に騒音が大きくなるという問題も生じていた。
そこで、本発明は、遠心ファンを有し、騒音の小さい送風機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、電動機と、基板部と、該基板部の一方の面から延出する複数の羽根部とを有し、該電動機により回転運動する遠心ファンと、吸込み口と吹出し口とを有し、該遠心ファンを収容するためのファン収容空間と該電動機を収容するための電動機収容空間とが形成されたケーシングとを備え、該遠心ファンの回転運動によって該吸込み口から吸込まれた気体を該吹出し口から吹出す送風機であって、該基板部には、該基板部の他方の面側から該一方の面側へと気体を流すための複数の基板部貫通孔が、該基板部の略周方向に沿って形成され、該ファン収容空間を画成する該ケーシングの一部は、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に近接対向し、該ファン収容空間と該電動機収容空間とを仕切る隔壁をなし、該ケーシングの該隔壁の一部であって該基板部貫通孔に対向可能な位置には、該電動機収容空間から該ファン収容空間内へ向けて気体を流すための該電動機収容空間と該ファン収容空間とを連通する複数の隔壁貫通孔が、該遠心ファンの該基板部の回転軸を中心とする略周方向に沿って形成される送風機において、少なくとも1つの該隔壁貫通孔は、周方向長が該電動機収容空間から該ファン収容空間へ向かうにつれて大きくなる周方向長増加部を有する送風機を提供している。
ここで、該周方向長増加部は、該隔壁貫通孔の該ファン収容空間に開口する開口端から該電動機収容空間に開口する開口端に至るまでの該隔壁貫通孔全体に渡り形成されていることが好ましい。
更に、該周方向長増加部においては、該隔壁貫通孔の該周方向長を規定する一対の対向部が、該電動機収容空間から該ファン収容空間へ向かう方向において連続した直線状をなすことが好ましい。
更に、該遠心ファンの該基板部の該他方の面と該隔壁との間の距離をhとし、隣合う該隔壁貫通孔は隔壁貫通孔仕切部によって仕切られ、該隔壁貫通孔仕切部は第1部分と第2部分とを有し、該第1部分は該隣合う隔壁貫通孔の一方における該一対の対向部の一方をなし、該第2部分は該隣合う隔壁貫通孔の他方における該一対の対向部の他方をなし、第1部分と第2部分とがそれぞれ略同一の角度で該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と交差し、該第1部と該第2部とのなす角をβとし、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と第1部分との交差位置と、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と第2部分との交差位置との間の距離をeとしたときに、h>(e/2)/tan(β/2)であることが好ましい。
または、該周方向長増加部は、該隔壁貫通孔の該ファン収容空間に開口する側に形成され、該周方向長増加部以外の該電動機収容空間に開口する側の該隔壁貫通孔の部分は、該隔壁貫通孔の該周方向長が略一定の周方向長一定部をなすことが好ましい。
更に、該周方向長増加部においては、該隔壁貫通孔の該周方向長を規定する一対の対向部が、該電動機収容空間から該ファン収容空間へ向かう方向において連続した直線状をなすことが好ましい。
更に、該遠心ファンの該基板部の該他方の面と該隔壁との間の距離をhとし、隣合う該隔壁貫通孔は隔壁貫通孔仕切部によって仕切られ、該隔壁貫通孔仕切部は第1部分と第2部分とを有し、該第1部分は該隣合う隔壁貫通孔の一方における該一対の対向部の一方をなし、該第2部分は該隣合う隔壁貫通孔の他方における該一対の対向部の他方をなし、第1部分と第2部分とがそれぞれ略同一の角度で該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と交差し、該第1部と該第2部とのなす角をβとし、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と第1部分との交差位置と、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と第2部分との交差位置との間の距離をeとしたときに、h>(e/2)/tan(β/2)であることが好ましい。
更に、該周方向長一定部において該隔壁貫通孔の該周方向長を規定する一対の対向部と、該周方向長増加部において該隔壁貫通孔の該周方向長を規定する該一対の対向部とは、それぞれ所定の値の半径を有する円弧の一部によりなめらかに接続されていることが好ましい。
また、本発明は、電動機と、基板部と、該基板部の一方の面から延出する複数の羽根部とを有し、該電動機により回転運動する遠心ファンと、吸込み口と吹出し口とを有し、該遠心ファンを収容するためのファン収容空間と該電動機を収容するための電動機収容空間とが形成されたケーシングとを備え、該遠心ファンの回転運動によって該吸込み口から吸込まれた気体を該吹出し口から吹出す送風機であって、該基板部には、該基板部の他方の面側から該一方の面側へと気体を流すための複数の基板部貫通孔が、該基板部の略周方向に沿って形成され、該ファン収容空間を画成する該ケーシングの一部は、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に近接対向し、該ファン収容空間と該電動機収容空間とを仕切る隔壁をなし、該ケーシングの該隔壁の一部であって該基板部貫通孔に対向可能な位置には、該電動機収容空間から該ファン収容空間内へ向けて気体を流すための該電動機収容空間と該ファン収容空間とを連通する複数の隔壁貫通孔が、該遠心ファンの該基板部の回転軸を中心とする周方向に沿って形成され、隣合う該隔壁貫通孔は隔壁貫通孔仕切部によって仕切られる送風機において、該基板部の該他方の面上における該基板部貫通孔の該周方向の長さをaとし、該隔壁貫通孔仕切部は第1部分と第2部分とを有し、該第1部分は該隣合う隔壁貫通孔の一方において該周方向長を規定する一対の対向部の一方をなし、該第2部分は該隣合う隔壁貫通孔の他方における該一対の対向部の他方をなし、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と該第1部分との交差位置と、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と該第2部分との交差位置との距離をbとしたときに、a>bである送風機を提供している。
ここで、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面上における該隔壁貫通孔の該周方向における長さをcとしたときに、c>aであることが好ましい。
本発明の請求項1記載の送風機によれば、各隔壁貫通孔は、周方向長が電動機収容空間からファン収容空間へ向かうにつれて大きくなる周方向長増加部を有しているため、隔壁貫通孔と基板部貫通孔との間の位置における気体の急激な圧力変動を抑制することができ、圧力変動を緩やかにすることができる。また、隔壁貫通孔から流出した気体の一部による、隔壁貫通孔の近傍の位置における渦を発生しにくくすることができる。このため、騒音の発生を抑制することができる。
本発明の請求項2記載の送風機によれば、周方向長増加部は、隔壁貫通孔のファン収容空間に開口する開口端から電動機収容空間に開口する開口端に至るまでの隔壁貫通孔全体に渡り形成されているため、隔壁貫通孔と基板部貫通孔との間の位置における気体の圧力変動をより緩やかにすることができる。また、隔壁貫通孔から流出した気体の一部による、隔壁貫通孔の近傍の位置における渦の発生を、効果的に抑えることができる。
本発明の請求項3記載の送風機によれば、周方向長増加部においては、隔壁貫通孔の周方向長を規定する一対の対向部が、電動機収容空間からファン収容空間へ向かう方向において連続した直線状をなしているため、隔壁貫通孔と基板部貫通孔との間の位置における気体の圧力変動をより緩やかにすることができる。また、隔壁貫通孔から流出した気体の一部による、隔壁貫通孔の近傍の位置における渦の発生を、効果的に抑えることができる。
本発明の請求項4記載の送風機によれば、遠心ファンの基板部の他方の面と隔壁との間の距離をhとし、隣合う隔壁貫通孔は隔壁貫通孔仕切部によって仕切られ、隔壁貫通孔仕切部は第1部分と第2部分とを有し、第1部分は隣合う隔壁貫通孔の一方における一対の対向部の一方をなし、第2部分は隣合う隔壁貫通孔の他方における一対の対向部の他方をなし、第1部分と第2部分とがそれぞれ略同一の角度で遠心ファンの基板部の他方の面に対向する隔壁の面と交差し、第1部分と第2部とのなす角をβとし、遠心ファンの基板部の他方の面に対向する隔壁の面と第1部分との交差位置と、遠心ファンの基板部の他方の面に対向する隔壁の面と第2部分との交差位置との間の距離をeとしたときに、h>(e/2)/tan(β/2)であるため、隔壁貫通孔と基板部貫通孔との間の位置における気体の圧力変動をより緩やかにすることができる。また、隔壁貫通孔から流出した気体の一部による、隔壁貫通孔の近傍の位置における渦の発生を、効果的に抑えることができる。
本発明の請求項5記載の送風機によれば、周方向長増加部は、隔壁貫通孔のファン収容空間に開口する側に形成され、周方向長増加部以外の電動機収容空間に開口する側の隔壁貫通孔の部分は、隔壁貫通孔の周方向長が略一定の周方向長一定部をなしているため、従来の隔壁貫通孔の形状の一部を修正することで簡単に騒音の発生を抑制することができる送風機を製造することができる。
本発明の請求項6記載の送風機によれば、周方向長増加部においては、隔壁貫通孔の周方向長を規定する一対の対向部が、電動機収容空間からファン収容空間へ向かう方向において連続した直線状をなしているため、隔壁貫通孔と基板部貫通孔との間の位置における気体の圧力変動をより緩やかにすることができる。また、隔壁貫通孔から流出した気体の一部による、隔壁貫通孔の近傍の位置における渦の発生を、効果的に抑えることができる。
本発明の請求項7記載の送風機によれば、遠心ファンの基板部の他方の面と隔壁との間の距離をhとし、隣合う隔壁貫通孔は隔壁貫通孔仕切部によって仕切られ、隔壁貫通孔仕切部は第1部分と第2部分とを有し、第1部分は隣合う隔壁貫通孔の一方における一対の対向部の一方をなし、第2部分は隣合う隔壁貫通孔の他方における一対の対向部の他方をなし、第1部分と第2部分とがそれぞれ略同一の角度で遠心ファンの基板部の他方の面に対向する隔壁の面と交差し、第1部分と第2部とのなす角をβとし、遠心ファンの基板部の他方の面に対向する隔壁の面と第1部分との交差位置と、遠心ファンの基板部の他方の面に対向する隔壁の面と第2部分との交差位置との間の距離をeとしたときに、h>(e/2)/tan(β/2)であるため、隔壁貫通孔と基板部貫通孔との間の位置における気体の圧力変動をより緩やかにすることができる。また、隔壁貫通孔から流出した気体の一部による、隔壁貫通孔の近傍の位置における渦の発生を、効果的に抑えることができる。
本発明の請求項8記載の送風機によれば、周方向長一定部において隔壁貫通孔の周方向長を規定する一対の対向部と、周方向長増加部において隔壁貫通孔の周方向長を規定する一対の対向部とは、それぞれ所定の値の半径を有する円弧の一部によりなめらかに接続されているため、周方向長一定部と周方向長増加部との接続位置において気体をなめらかに流すことができる。
本発明の請求項9記載の送風機によれば、基板部の他方の面上における基板部貫通孔の周方向の長さをaとし、隔壁貫通孔仕切部は第1部分と第2部分とを有し、第1部分は隣合う隔壁貫通孔の一方において周方向長を規定する一対の対向部の一方をなし、第2部分は隣合う隔壁貫通孔の他方における一対の対向部の他方をなし、遠心ファンの基板部の他方の面に対向する隔壁の面と第1部分との交差位置と、遠心ファンの基板部の他方の面に対向する隔壁の面と第2部分との交差位置との距離をbとしたときに、a>bであるため、遠心ファンの一の基板部貫通孔に着目したときに、一の基板部貫通孔に常にいずれかの隔壁貫通孔から空気が流れ込むようにすることができ、隔壁貫通孔から流込む風量の変化による圧力変動を緩やかにすることができ、隔壁と基板部との間で生ずる騒音を小さくすることができる。
本発明の請求項10記載の送風機によれば、遠心ファンの基板部の他方の面に対向する隔壁の面上における隔壁貫通孔の周方向における長さをcとしたときに、c>aであるため、遠心ファンの一の基板部貫通孔に着目したときに、隔壁貫通孔から流込む風量の変化による圧力変動をより緩やかにすることができ、隔壁と基板部との間で生ずる騒音をいっそう小さくすることができる。
本発明の第1の実施の形態による送風機について図1乃至図8を参照しながら説明する。図1に示されるように送風機1は、具体的にはいわゆる携帯用ブロワや集塵機と呼ばれているものであり、ユーザが手で持ち運び可能なように小型で軽量に構成されており、ケーシング10を備え、ケーシング10は空気を吸込むための吸込み口11と吸込まれた空気を吹出すための吹出し口12とを有している。また、ケーシング10は、ユーザが手で把持するためのハンドル13を備える。
ケーシング10内には電動機20(図4)と、後述の駆動軸21を介して電動機20に直結され電動機20の駆動によって回転する遠心ファン30とが設けられており、電動機20は、ケーシング10から延出する電源コード14(図1)を介して供給される電力により駆動する。送風機1は、遠心ファン30(図4)の回転運動による遠心力によって、吸込み口11(図1)から吸込まれた空気を吹出し口12から吹出すことができるように構成されている。吹出し口12は、ケーシング10に形成された後述の渦形室10eを構成するファン収容空間10aから、ファン収容空間10a内に収容された後述する遠心ファン30の基板部31の接線方向に延びるように形成される。吹出し口12を画成するケーシングの部分には、集塵袋16(図2)あるいはノズル15等の付属品が取り付けられる取付け部が設けられている。吸込み口11(図1)は、後述のように略円形状をなし、遠心ファン30に対向する位置に遠心ファン30と同軸的に形成される。
送風機1が塵芥、落葉や木片等を吹き飛ばす吹出し作業に使用されるときには、図1に示されるように、送風機1のケーシング10の吹出し口12にはノズル15が取り付けられ、吸込み口11には何も取り付けられない。ノズル15の先端を塵芥、小さな木片等の対象物に向け、ノズル15から圧力を高めた空気を吹出すことにより吹出し作業を行うことができる。なお、ノズル15を吹出し口12に取付けない状態においても吹出し口12から吹出される空気によって吹出し作業を行うことも可能である。
また、図示せぬ塵芥、小さな木片等を集める吸込み作業に使用されるときには、図2又は図3に示されるように、送風機1のケーシング10の吹出し口12には集塵袋16が取り付けられ、吸込み口11には、図2に示されるようなノズル15や、図3に示されるようなホース17が取り付けられ、ノズル15もしくはホース17の先端を図示せぬ塵芥、小さな木片等の対象物に向け、対象物を吸い込み、集塵袋16に集めることにより吸込み作業を行うことができるように構成されている。
ケーシング10は分割可能な複数のセグメントからなり、図4に示されるように、そのうちの互いに対向する第1のセグメント10Aと第2のセグメント10Bとによって、後述のように遠心ファン30が収容されるファン収容空間10aが形成される。遠心ファン30は、図15に示される従来の遠心ファン130と同一形状をなしており、円盤状の基板部31と、基板部31の一方の面31Aから延出する複数の渦巻き状の羽根部32とを有する。図4に示されるように、遠心ファン30は、第1のセグメント10Aの一部を構成しファン収容空間10aを画成する略円形状の隔壁10Cに、基板部31の一方の面31Aに対する他方の面31Bが近接対向して、ファン収容空間10a内に収容される。遠心ファン30の基板部31と隔壁10Cとの間の距離は略3mm程度である。
遠心ファン30の基板部31の中心位置には、圧入によって又はボルト結合等の固定装置によって駆動軸21が固定されており、駆動軸21は、後述のようにケーシング10のベアリングホルダ10Dに設けられたベアリング22、23によって回転可能に支承されている。遠心ファン30の基板部31には、基板部31の周方向に沿って隣合う羽根部32間に基板部貫通孔31aが形成されている。基板部貫通孔31aは、複数の羽根部32が設けられている基板部31の一方の面31A側に対する他方の面31B側から、当該一方の面31A側へと空気を流すように構成されている。第1のセグメント10Aの隔壁10Cの中心近傍の位置には、図5に示されるように、遠心ファン30及び図示せぬ回転子25を回転自在に支持するベアリング22を保持するためのベアリングホルダ10Dが設けられている。
第1のセグメント10Aに対向する位置には、図4に示されるように、第2のセグメント10Bが配置され、第1のセグメント10Aと第2のセグメント10Bとは、遠心ファン30の軸方向に垂直な分割面10Eにおいて互いに当接し接続されている。第1のセグメント10Aと第2のセグメント10Bとが分割面10Eにおいて互いに当接し接続されることによって、1つのファン収容空間10aが画成される。従って、ファン収容空間10aは、遠心ファン30をその軸方向の両側から挟むように軸方向に垂直に配置された第1のセグメント10Aの隔壁10Cと、隔壁10Cに対向する第2のセグメント10Bの壁部と、第1のセグメント10Aの一部と第2のセグメント10Bの一部とによって構成され遠心ファン30の基板部31の外周に対向する位置において遠心ファン30を取り囲む周壁10Lとにより画成され、遠心ファン30から出た空気を集めて吹出し口12に導く渦形室10e(図5)がファン収容空間10aによって構成される。
第2のセグメント10Bの遠心ファン30に対向する位置には、図4に示されるように、前述の吸込み口11が遠心ファン30と同軸的に形成されている。吸込み口11を画成する第2のセグメント10Bの部分は、送風機の付属品であるノズル15等を着脱可能に遠心ファン30の軸方向へ筒状に突出している。吸込み口11には、ケーシング10内部に収納された遠心ファン30に指等が接することを防止するためのリブ11A(図1、図4)が設けられる。
第1のセグメント10Aの、隔壁10Cをはさんでファン収容空間10aの側とは反対の側には、図4に示されるように、第3のセグメント10Fが図示せぬボルト等によって固定されて接続されている。第3のセグメント10Fは一端が有底の略円筒形状をしており、遠心ファン30と同軸的に配置され、他端をなす開口端が第1のセグメント10Aに接続されている。第3のセグメント10F内部には、第3のセグメント10Fの内周面によって画成される電動機収容空間10bが形成されており、電動機収容空間10bには、遠心ファン30を回転運動させるための電動機20が収容されている。隔壁10Cは、ファン収容空間10aと電動機収容空間10bとを仕切っている。
第1のセグメント10Aの隔壁10Cの部分であってベアリングホルダ10Dの半径方向外方の位置には、図5に示されるように、遠心ファン30の基板部31の回転軸を中心とする周方向に沿って、即ち、円形をした隔壁10Cの軸心を中心とする周方向に沿って、隔壁貫通孔10cが形成されている。隔壁貫通孔10cは、周方向に沿って等間隔で15個形成されており、遠心ファン30の回転角度によっては遠心ファン30の基板部貫通孔31a(図4)に対向する。隣合う隔壁貫通孔10cは隔壁貫通孔仕切部10Gによって仕切られている。隔壁貫通孔10cは、電動機収容空間10bとファン収容空間10aとを連通する。
また、第1のセグメント10Aの隔壁10Cの中心の位置には、駆動軸貫通孔10d(図5)が形成されており、遠心ファン30の中心位置に固定された駆動軸21(図4)が、ファン収容空間10aから電動機収容空間10bへと貫通し、後述の電動機20内部に延出している。駆動軸21の一端は、電動機収容空間10bを画成する第3のセグメント10Fの部分に設けられたベアリング23によって支承され、また、他端寄りの駆動軸貫通孔10dの位置において、第1のセグメント10Aのベアリングホルダ10Dに保持されているベアリング22によって支承されている。
電動機20は、図4に示されるように、固定子24と回転子25とを備える。固定子24は、電動機収容空間10bを画成する第3のケーシング10の内周面に固定されている。回転子25は、駆動軸21上であってベアリング22に支承されている位置とベアリング23に支承されている位置との間の位置に固定され、駆動軸21と一体回転可能に構成されている。
電動機20の駆動により遠心ファン30が回転運動することにより、電動機20内部には空気が流れるが、主たる流れは、吸込み口11から流込む空気によるものである。吸込み口11のリブ11A間から遠心ファン30の軸方向へ向けて流込んだ空気は、図6の矢印Aで示されるように遠心ファン30内部に流込み、遠心ファン30内部で向きを略90度変えて遠心ファン30の半径方向略外方へと流れ、周壁10Lの内周面に沿って渦形室10e内を流れ、吹出し口12より流れ出る。
この主たる流れ以外にも空気の流れが生ずるように構成されている。具体的には、ケーシング10を構成し電動機収容空間10bを画成する第3のセグメント10Fには、図示せぬ貫通孔が形成されており、図示せぬ貫通孔から流入した空気は、図6の矢印Bで示されるように、遠心ファン30の軸方向に向けて電動機20の固定子24と回転子25との間を流れて電動機20を冷却し、隔壁貫通孔10c、遠心ファン30の基板部貫通孔31aをそれぞれこの順で流れ、遠心ファン30内部に流込み、遠心ファン30内部で向きを略90度変えて遠心ファン30の半径方向略外方へと流れ、周壁10Lの内周面に沿って流れ、吹出し口12より流れ出る。
次に、隔壁貫通孔10cの形状について図7に基づき説明する。一の隔壁貫通孔10cに着目すると、一対の対向部10H、10Hが、遠心ファン30の基板部31の周方向、即ち、図7の左右方向において、隔壁貫通孔10cの周方向長を規定している。また、一の隔壁貫通孔仕切部10Gに着目すると、隣合う隔壁貫通孔10cを仕切る隔壁貫通孔仕切部10Gは、第1部分10Iと第2部分10Jとを備えており、第1部分10Iは隣合う隔壁貫通孔10cの一方における一対の対向部10Hの一方をなし、第2部分10Jは隣合う隔壁貫通孔10cの他方における一対の対向部10Hの他方をなす。第1部分10Iと第2部分10Jとは、遠心ファン対向面10Kの位置において交差する。
このため、各隔壁貫通孔10cは、遠心ファン30の基板部31の周方向、即ち、図7の左右方向における隔壁貫通孔10cの周方向長が、電動機収容空間10bに開口する開口端10eから隔壁貫通孔10cのファン収容空間10aに開口する開口端10fに至るまでの隔壁貫通孔10c全体に渡って、電動機収容空間10bからファン収容空間10aへ向かうにつれて徐々に大きくなっている。隔壁貫通孔10cの全体は周方向長増加部に相当する。
図7に示されるように、一対の対向面は、電動機収容空間10bからファン収容空間10aへ向かう方向において連続した直線状をなしている。遠心ファン30の軸方向、即ち、図7の上下方向と対向面とのなす角α(図7)は10度〜30度である。電動機収容室内で電動機20を冷却した空気は、図7の矢印Bで示されるように、隔壁貫通孔10cに流込み、一対の対向面に沿って隔壁貫通孔10c内を流れ、遠心ファン30の基板部貫通孔31a内に流込むように構成されている。
遠心ファン30の軸方向と対向面とのなす角α(図7)を10度〜30度としたため、流れ剥離、即ち隔壁貫通孔10cを通る空気が隔壁貫通孔仕切部10Gに沿わずに流れる現象が起きにくくなり、渦がほとんど発生しないようにすることができる。特に、なす角αを23度に設定することで、最も渦が発生しにくい状態とすることができる。
ここで、第1の実施の形態による送風機1と従来の送風機101との効果を比較するための試験の結果に基づき、隔壁貫通孔10cから遠心ファン30の基板部貫通孔31aへと流込む空気の流れについて説明する。遠心ファン30が回転している各時点における遠心ファン30の基板部貫通孔31aと、隔壁貫通孔10cとの位置関係、及び試験結果は図8に示されるとおりである。なお、図8(a)〜図8(d)、図8(f)〜図8(i)においては、隔壁貫通孔10cから基板部貫通孔31aへと流れる空気の流れを、矢印B′、Bでそれぞれ示している。
遠心ファン30の一の基板部貫通孔31aに着目すると、図8に示されるように、遠心ファン30が回転して、図8(a)に示される状態から図8(d)に示される状態へと変化していくときに、図8(b)に示される状態を経る。このときには、図8(e)のグラフに示されるように、風量が急激に低下し、急激な圧力変化が生じ、図8(c)に示される状態となったときに既に、風量が最も低い値となっていることが分かる。
これに対して、第1の実施の形態による送風機1では、遠心ファン30が回転して、図8(f)に示される状態から図8(i)に示される状態と変化していくときに、図8(g)に示される状態を経る。このときには、図8(e)のグラフに示されるように、風量は、図8(f)に示される状態のときからほとんど減少しておらず、緩やかに減少している。そして、そのまま緩やかに減少し続け、図8(h)に示される状態となったときには、まだ風量が最も低い値となっておらず、かなりの量で流れている。そして、その後更に緩やかに減少し、風量が最も低い値となり、図8(i)に示される状態となることが分かる。
隔壁貫通孔10cの周方向長が、電動機収容空間10bからファン収容空間10aへ向かうにつれて徐々に大きくなっているため、隔壁貫通孔10cの下流側、即ち、隔壁貫通孔10cの遠心ファン対向面10K近傍の位置では、一様な流速分布となる。このため、隔壁貫通孔10cと基板部貫通孔31aとの間の位置における空気の急激な圧力変動を防止することができ、圧力変動を緩やかにすることができる。また、隔壁貫通孔10cから流出した空気の一部による、隔壁貫通孔10cの近傍の位置における渦を発生しにくくすることができる。このため、騒音の発生を飛躍的に抑えることができる。
また、隔壁貫通孔10cのファン収容空間10aに開口する開口端10fから電動機収容空間10bに開口する開口端10eに至るまでの隔壁貫通孔10c全体が周方向長増加部をなすため、隔壁貫通孔10cと基板部貫通孔31aとの間の位置における空気の圧力変動をより緩やかにすることができる。また、隔壁貫通孔10cから流出した空気の一部による、隔壁貫通孔10cの近傍の位置における渦の発生を、効果的に抑えることができる。
また、隔壁貫通孔10cの内周面の一部であって隔壁貫通孔10cの周方向長を規定する部分は、一対の対向部10H、10Hをなしており、電動機収容空間10bからファン収容空間10aへ向かう方向において連続した直線状をなしているため、隔壁貫通孔10cと基板部貫通孔31aとの間の位置における空気の圧力変動をより緩やかにすることができる。また、隔壁貫通孔10cから流出した空気の一部による、隔壁貫通孔10cの近傍の位置における渦の発生を、より効果的に抑えることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態による送風機について図9を参照しながら説明する。第1の実施の形態による送風機1では、隔壁貫通孔10cのファン収容空間10aに開口する開口端10fから電動機収容空間10bに開口する開口端10eに至るまでの隔壁貫通孔10c全体が周方向長増加部をなしていたが、図9に示されるように、第2の実施の形態による送風機では、周方向長増加部40gは、隔壁貫通孔40cのファン収容空間40aに開口する側に形成され、周方向長増加部40g以外の電動機収容空間40bに開口する側の隔壁貫通孔40cの部分は、隔壁貫通孔40cの周方向長が一定の周方向長一定部40hをなしており、この点のみにおいて第1の実施の形態による送風機1とは異なる。周方向長増加部40gと周方向長一定部40hとは、図10に示されるように、これらが互いに接続される接続位置においては、所定の角度αをなして接続されている。
このような構成とすることにより、従来の送風機101の隔壁貫通孔110cの形状の一部を修正することで、隔壁貫通孔40cと基板部貫通孔31aとの間の位置における空気の急激な圧力変動を防止することができ、圧力変動を緩やかにすることができる。このため、従来の送風機101の製造装置を一部改良することで、簡単に本実施の形態による送風機を製造することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態による送風機について図10を参照しながら説明する。第2の実施の形態による送風機では、周方向長増加部40gと周方向長一定部40hとは、所定の角度αをなして接続されていたが、図10に示されるように、第3の実施の形態による送風機では、円弧の一部によりなめらかに接続されている点のみにおいて第2の実施の形態とは異なる。
周方向長一定部50hにおいて隔壁貫通孔50cの周方向長を規定する一対の対向部50Hと、周方向長増加部50gにおいて隔壁貫通孔50cの周方向長を規定する一対の対向部50Hとは、図10に示されるように、それぞれ所定の値の半径を有する円弧50Mの一部によりなめらかに接続されている。このため、周方向長一定部と周方向長増加部との当該接続位置において空気をなめらかに流すことができる。
次に、本発明の第4の実施の形態による送風機について図11を参照しながら説明する。第1の実施の形態による送風機では、第1部分10Iと第2部分10Jとは、遠心ファン対向面10Kの位置において互いに交差していたが、図11に示されるように、第4の実施の形態による送風機では、遠心ファン対向面60Kの位置において互い交差しておらず、遠心ファン対向面60Kと第1部分60Iとの交差位置60Nと、遠心ファン対向面60Kと第2部分60Jとの交差位置60Pとの間は、所定の距離が設けられている。このような構成とすることにより、隔壁貫通孔仕切部10Gの先端部、即ち隔壁貫通孔仕切部10Gの交差位置60N、交差位置60Pの周辺部分の強度を向上させることができる。
次に、本発明の第5の実施の形態による送風機について図12を参照しながら説明する。第4の実施の形態による送風機では、隔壁貫通孔60cのファン収容空間60aに開口する開口端から電動機収容空間60bに開口する開口端に至るまでの隔壁貫通孔60c全体が周方向長増加部をなしていたが、図12に示されるように、第5の実施の形態による送風機では、周方向長増加部70gは、隔壁貫通孔70cのファン収容空間70aに開口する側に形成され、周方向長増加部70g以外の電動機収容空間70bに開口する側の隔壁貫通孔70cの部分は、隔壁貫通孔70cの周方向長が一定の周方向長一定部70hをなしている。
また、第1部分70Iと第2部分70Jとが、それぞれ略同一の角度で遠心ファン対向面70Kと交差し、第1部分70Iと第2部分70Jとのなす角をβとし、遠心ファン30の基板部31の他方の面31Bと隔壁70Cとの間の距離をhとし、遠心ファン対向面70Kと第1部分70Iとの交差位置と、遠心ファン対向面70Kと第2部分70Jとの交差位置との間の距離をeとしたときに、
h>(e/2)/tan(β/2)
の関係を有している。これら以外の構成については、第4の実施の形態と同一である。
このような構成としたため、遠心ファン30の一の基板部貫通孔31aに着目すると、隔壁貫通孔70cから流込む風量の変化による圧力変動を緩やかにすることができ、隔壁70Cと基板部31との間で生ずる騒音を小さくすることができる。
次に、本発明の第6の実施の形態による送風機について図13を参照しながら説明する。第1の実施の形態による送風機1では、隔壁貫通孔10cのファン収容空間10aに開口する開口端10fから電動機収容空間10bに開口する開口端10eに至るまでの隔壁貫通孔10c全体が周方向長増加部をなしていたが、図13に示されるように、第6の実施の形態による送風機では、隔壁貫通孔80cは周方向増加部を有していない。
図13に示されるように、第1部分80Iと第2部分80Jとは平行をなしており、遠心ファン30の基板部31の周方向、即ち、図13の左右方向における隔壁貫通孔80cの周方向長は一定である。他方の面31B上における基板部貫通孔31aの周方向の長さをaとし、遠心ファン対向面80Kと第1部分80Iとの交差位置と、遠心ファン対向面80Kと第2部分80Jとの交差位置との距離をbとしたときに、
a>b
の関係を有している。
このような構成としたため、遠心ファン30の一の基板部貫通孔31aに着目すると、一の基板部貫通孔31aに常にいずれかの隔壁貫通孔80cから空気が流れ込むようにすることができ、隔壁貫通孔80cから流込む風量の変化による圧力変動を緩やかにすることができ、隔壁80Cと基板部31との間で生ずる騒音を小さくすることができる。
更に、遠心ファン対向面80K上における隔壁貫通孔80cの周方向における長さをcとしたときに、
c>a
の関係を有している。
このような構成としたため、遠心ファン30の一の基板部貫通孔31aに隔壁貫通孔80cから流込む風量の変化による圧力変動をより緩やかにすることができ、隔壁80Cと基板部31との間で生ずる騒音をいっそう小さくすることができる。
本発明による送風機は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態による隔壁貫通孔10cは18個形成されていたが、これに限定されず、7個〜20個の範囲内であれば、いくつであってもよい。この範囲内とすることにより、図示せぬベアリングホルダを構成ケーシングの部分の強度と隔壁貫通孔の開口面積とのバランスが良くなり、特に、隔壁貫通孔を15個形成することで、図示せぬベアリングホルダを構成するケーシングの部分について最も高い強度を確保することができるとともに十分な隔壁貫通孔の開口面積を確保することができる。
また、送風機1は、遠心ファン30の回転によって吸込み口11から空気を吸込んでいたが、空気に代えて、他の種類の気体を吸込むようにしてもよい。
また、第5の実施の形態による送風機では、周方向長増加部70gは、隔壁貫通孔70cのファン収容空間70aに開口する側に形成され、周方向長増加部70g以外の電動機収容空間70bに開口する側の隔壁貫通孔70cの部分は、隔壁貫通孔70cの周方向長が一定の周方向長一定部70hをなしていたが、周方向長一定部を有していない構成とし、隔壁貫通孔のファン収容空間に開口する開口端から電動機収容空間に開口する開口端に至るまでの隔壁貫通孔全体が周方向長増加部をなしていてもよい。この場合であっても、h、e、βの間の間には、
h>(e/2)/tan(β/2)
の関係が成り立つようにすればよい。
本発明は、電動機により回転運動する遠心ファンを備え、遠心ファンの回転により空気の吸込みや吹出しを行う送風機の分野であって、送風機の動作中の騒音のより少ないことが要求される分野において極めて有用である。
本発明の第1の実施の形態による送風機を示す側面部分断面図。 本発明の第1の実施の形態による送風機の吸込み口にノズルを取付け、吹出し口に集塵袋を取付けた状態を示す平面図。 本発明の第1の実施の形態による送風機の吸込み口にホースを取付け、吹出し口に集塵袋を取付けた状態を示す平面図。 本発明の第1の実施の形態による送風機を示す平面部分断面図。 本発明の第1の実施の形態による送風機のファン収容空間を画成しケーシングを構成する第1のセグメントを示す側面図。 本発明の第1の実施の形態による送風機内部の空気の流れを示す平面部分断面図。 本発明の第1の実施の形態による送風機内部の隔壁と遠心ファンの基板部とを示す要部展開断面図。 本発明の第1の実施の形態による送風機における空気の流れと従来の送風機における空気の流れとを比較する図であり、(a)〜(d)は従来の送風機の遠心ファンが回転している様子を示し、(f)〜(i)は第1の実施の形態による送風機の遠心ファンが回転している様子を示し、(e)は時間の経過に伴い遠心ファンが回転しているときの、一の隔壁貫通孔から一の基板部貫通孔へ流入する風量を示す。 本発明の第2の実施の形態による送風機内部の隔壁と遠心ファンの基板部とを示す要部展開断面図。 本発明の第3の実施の形態による送風機内部の隔壁と遠心ファンの基板部とを示す要部展開断面図。 本発明の第4の実施の形態による送風機内部の隔壁と遠心ファンの基板部とを示す要部展開断面図。 本発明の第5の実施の形態による送風機内部の隔壁と遠心ファンの基板部とを示す要部展開断面図。 本発明の第6の実施の形態による送風機内部の隔壁と遠心ファンの基板部とを示す要部展開断面図。 従来の送風機のファン収容空間を画成しケーシングを構成する第1のセグメントを示す側面図。 従来の送風機の遠心ファンを示す斜視図。 従来の送風機内部の隔壁と遠心ファンの基板部とを示す要部展開断面図。 従来の送風機内部の隔壁と遠心ファンの基板部とを示す要部展開断面図。 従来の送風機内部の隔壁と遠心ファンの基板部とを示す要部展開断面図。 従来の送風機内部の隔壁と遠心ファンの基板部とを示す要部展開断面図。
符号の説明
1・・・送風機 10・・・ケーシング 10C、70C、80C・・・隔壁 10G・・・隔壁貫通孔仕切部 10H、50H・・・対向部 10I、60I、70I、80I・・・第1部分 10J、60J、70J、80J・・・第2部分 10K、60K、70K、80K・・・遠心ファン対向面 10a、40a、60a、70a・・・ファン収容空間 10b、40b、60b、70b・・・電動機収容空間 10c、40c、50c、60c、70c、80c・・・隔壁貫通孔 11・・・吸込み口 12・・・吹出し口 20・・・電動機 30・・・遠心ファン 31・・・基板部 32・・・羽根部 31A・・・一方の面 31B・・・他方の面 31a・・・基板部貫通孔 40g、50g・・・周方向長増加部 40h、50h・・・周方向長一定部 50M・・・円弧 60N、60P・・・交差位置

Claims (10)

  1. 電動機と、
    基板部と、該基板部の一方の面から延出する複数の羽根部とを有し、該電動機により回転運動する遠心ファンと、
    吸込み口と吹出し口とを有し、該遠心ファンを収容するためのファン収容空間と該電動機を収容するための電動機収容空間とが形成されたケーシングとを備え、該遠心ファンの回転運動によって該吸込み口から吸込まれた気体を該吹出し口から吹出す送風機であって、
    該基板部には、該基板部の他方の面側から該一方の面側へと気体を流すための複数の基板部貫通孔が、該基板部の略周方向に沿って形成され、
    該ファン収容空間を画成する該ケーシングの一部は、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に近接対向し、該ファン収容空間と該電動機収容空間とを仕切る隔壁をなし、
    該ケーシングの該隔壁の一部であって該基板部貫通孔に対向可能な位置には、該電動機収容空間から該ファン収容空間内へ向けて気体を流すための該電動機収容空間と該ファン収容空間とを連通する複数の隔壁貫通孔が、該遠心ファンの該基板部の回転軸を中心とする略周方向に沿って形成される送風機において、
    少なくとも1つの該隔壁貫通孔は、周方向長が該電動機収容空間から該ファン収容空間へ向かうにつれて大きくなる周方向長増加部を有していることを特徴とする送風機。
  2. 該周方向長増加部は、該隔壁貫通孔の該ファン収容空間に開口する開口端から該電動機収容空間に開口する開口端に至るまでの該隔壁貫通孔全体に渡り形成されていることを特徴とする請求項1記載の送風機。
  3. 該周方向長増加部においては、該隔壁貫通孔の該周方向長を規定する一対の対向部が、該電動機収容空間から該ファン収容空間へ向かう方向において連続した直線状をなすことを特徴とする請求項2記載の送風機。
  4. 該遠心ファンの該基板部の該他方の面と該隔壁との間の距離をhとし、
    隣合う該隔壁貫通孔は隔壁貫通孔仕切部によって仕切られ、該隔壁貫通孔仕切部は第1部分と第2部分とを有し、該第1部分は該隣合う隔壁貫通孔の一方における該一対の対向部の一方をなし、該第2部分は該隣合う隔壁貫通孔の他方における該一対の対向部の他方をなし、第1部分と第2部分とがそれぞれ略同一の角度で該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と交差し、該第1部と該第2部とのなす角をβとし、
    該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と第1部分との交差位置と、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と第2部分との交差位置との間の距離をeとしたときに、
    h>(e/2)/tan(β/2)
    であることを特徴とする請求項3記載の送風機。
  5. 該周方向長増加部は、該隔壁貫通孔の該ファン収容空間に開口する側に形成され、該周方向長増加部以外の該電動機収容空間に開口する側の該隔壁貫通孔の部分は、該隔壁貫通孔の該周方向長が略一定の周方向長一定部をなすことを特徴とする請求項1記載の送風機。
  6. 該周方向長増加部においては、該隔壁貫通孔の該周方向長を規定する一対の対向部が、該電動機収容空間から該ファン収容空間へ向かう方向において連続した直線状をなすことを特徴とする請求項5記載の送風機。
  7. 該遠心ファンの該基板部の該他方の面と該隔壁との間の距離をhとし、
    隣合う該隔壁貫通孔は隔壁貫通孔仕切部によって仕切られ、該隔壁貫通孔仕切部は第1部分と第2部分とを有し、該第1部分は該隣合う隔壁貫通孔の一方における該一対の対向部の一方をなし、該第2部分は該隣合う隔壁貫通孔の他方における該一対の対向部の他方をなし、第1部分と第2部分とがそれぞれ略同一の角度で該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と交差し、該第1部と該第2部とのなす角をβとし、
    該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と第1部分との交差位置と、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と第2部分との交差位置との間の距離をeとしたときに、
    h>(e/2)/tan(β/2)
    であることを特徴とする請求項6記載の送風機。
  8. 該周方向長一定部において該隔壁貫通孔の該周方向長を規定する一対の対向部と、該周方向長増加部において該隔壁貫通孔の該周方向長を規定する該一対の対向部とは、それぞれ所定の値の半径を有する円弧の一部によりなめらかに接続されていることを特徴とする請求項6記載の送風機。
  9. 電動機と、
    基板部と、該基板部の一方の面から延出する複数の羽根部とを有し、該電動機により回転運動する遠心ファンと、
    吸込み口と吹出し口とを有し、該遠心ファンを収容するためのファン収容空間と該電動機を収容するための電動機収容空間とが形成されたケーシングとを備え、該遠心ファンの回転運動によって該吸込み口から吸込まれた気体を該吹出し口から吹出す送風機であって、
    該基板部には、該基板部の他方の面側から該一方の面側へと気体を流すための複数の基板部貫通孔が、該基板部の略周方向に沿って形成され、
    該ファン収容空間を画成する該ケーシングの一部は、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に近接対向し、該ファン収容空間と該電動機収容空間とを仕切る隔壁をなし、
    該ケーシングの該隔壁の一部であって該基板部貫通孔に対向可能な位置には、該電動機収容空間から該ファン収容空間内へ向けて気体を流すための該電動機収容空間と該ファン収容空間とを連通する複数の隔壁貫通孔が、該遠心ファンの該基板部の回転軸を中心とする周方向に沿って形成され、隣合う該隔壁貫通孔は隔壁貫通孔仕切部によって仕切られる送風機において、
    該基板部の該他方の面上における該基板部貫通孔の該周方向の長さをaとし、
    該隔壁貫通孔仕切部は第1部分と第2部分とを有し、該第1部分は該隣合う隔壁貫通孔の一方において該周方向長を規定する一対の対向部の一方をなし、該第2部分は該隣合う隔壁貫通孔の他方における該一対の対向部の他方をなし、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と該第1部分との交差位置と、該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面と該第2部分との交差位置との距離をbとしたときに、
    a>b
    であることを特徴とする送風機。
  10. 該遠心ファンの該基板部の該他方の面に対向する該隔壁の面上における該隔壁貫通孔の該周方向における長さをcとしたときに、
    c>a
    であることを特徴とする請求項9記載の送風機。
JP2004026713A 2004-02-03 2004-02-03 送風機 Expired - Lifetime JP4453378B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004026713A JP4453378B2 (ja) 2004-02-03 2004-02-03 送風機
DE102005004757A DE102005004757B4 (de) 2004-02-03 2005-02-02 Gebläse
CNB2005100091035A CN100341632C (zh) 2004-02-03 2005-02-03 送风机
US11/048,806 US7540722B2 (en) 2004-02-03 2005-02-03 Blower
TW094103360A TWI269633B (en) 2004-02-03 2005-02-03 Blower

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004026713A JP4453378B2 (ja) 2004-02-03 2004-02-03 送風機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005220751A JP2005220751A (ja) 2005-08-18
JP4453378B2 true JP4453378B2 (ja) 2010-04-21

Family

ID=34805848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004026713A Expired - Lifetime JP4453378B2 (ja) 2004-02-03 2004-02-03 送風機

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7540722B2 (ja)
JP (1) JP4453378B2 (ja)
CN (1) CN100341632C (ja)
DE (1) DE102005004757B4 (ja)
TW (1) TWI269633B (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5574628B2 (ja) * 2009-02-17 2014-08-20 山洋電気株式会社 遠心ファン
DE102010015513A1 (de) * 2010-04-16 2011-10-20 W.E.T. Automotive Systems Ag Ventilator und Verwendung
CN102691669B (zh) * 2012-06-14 2014-12-31 宁波国图电机有限公司 手持式吹风机
CN104275333B (zh) * 2014-10-28 2016-06-01 芜湖东正汽车工业有限公司 一种工件除尘装置
US10375901B2 (en) 2014-12-09 2019-08-13 Mtd Products Inc Blower/vacuum
US20160324380A1 (en) * 2015-05-07 2016-11-10 Stanley Black & Decker Inc. Axial fan blower and vacuum
CN105465937A (zh) * 2015-12-21 2016-04-06 国家电网公司 一种移动式强力通风装置
CN108411833A (zh) * 2017-02-09 2018-08-17 王晓东 一种太阳能清扫车落叶收集装置
CN111033131B (zh) * 2017-08-22 2021-10-12 夏普株式会社 送风装置
CN107489652A (zh) * 2017-09-19 2017-12-19 成都卡美多鞋业投资有限公司 一种适用于鼓风机的喷头
CN109973435B (zh) * 2019-03-31 2021-09-28 广东美的制冷设备有限公司 离心风机、新风装置及空调室内机
US11156229B2 (en) * 2019-05-08 2021-10-26 Xceed Engineering LLC Livestock blower apparatus
CN111042037B (zh) * 2019-12-25 2021-05-28 福建龙马环卫装备股份有限公司 道路清扫保洁车作业方法及控制系统
CN112170280A (zh) * 2020-09-08 2021-01-05 苏明兰 一种垃圾热焚烧气体处理装置
CN114273334B (zh) * 2021-12-03 2022-11-11 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 清理气枪头

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4186320A (en) * 1977-10-21 1980-01-29 Electromatic Drive Corporation Hysteresis brake assembly
JP3047984B2 (ja) * 1990-04-18 2000-06-05 株式会社日立製作所 電気掃除機
DE4403224A1 (de) * 1994-02-03 1995-08-10 Vorwerk Co Interholding Radialgebläserad
TW417477U (en) * 1996-12-17 2001-01-01 Sanyo Electric Co Power-driven vacuum cleaner
DE19909507C1 (de) * 1999-03-04 2000-11-16 Temic Auto Electr Motors Gmbh Radialgebläse, insbesondere für Heizungs- und Klimaanlagen
US20020067995A1 (en) * 1999-07-30 2002-06-06 Roberto Cifarelli Multi-purpose blowing apparatus
US6305909B1 (en) * 2000-02-25 2001-10-23 Mtd Southwest Inc. Engine arrangement for blowers and blower/vacuums
JP3741255B2 (ja) * 2000-03-10 2006-02-01 株式会社丸山製作所 遠心送風機及び携帯型作業機
US6511288B1 (en) * 2000-08-30 2003-01-28 Jakel Incorporated Two piece blower housing with vibration absorbing bottom piece and mounting flanges
JP4084001B2 (ja) * 2001-05-17 2008-04-30 リョービ株式会社 送風機

Also Published As

Publication number Publication date
DE102005004757A9 (de) 2006-03-02
DE102005004757B4 (de) 2010-05-27
TW200536470A (en) 2005-11-16
CN100341632C (zh) 2007-10-10
US7540722B2 (en) 2009-06-02
DE102005004757A1 (de) 2005-09-01
US20050169782A1 (en) 2005-08-04
TWI269633B (en) 2007-01-01
CN1650688A (zh) 2005-08-10
JP2005220751A (ja) 2005-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4453378B2 (ja) 送風機
JP4435713B2 (ja) 遠心式送風機
TWI391564B (zh) 軸流風扇
JP4426776B2 (ja) 送風用遠心羽根車
EP3163178B1 (en) Air conditioner
US20110200426A1 (en) Noise reduction devices for blowers
WO2006006668A1 (ja) 遠心送風機および遠心送風機を備えた空気調和装置
JP6771663B2 (ja) 電動送風機、電気掃除機、およびハンドドライヤー
US10774841B2 (en) Fan motor assembly and vacuum cleaner having the same
US20060062669A1 (en) Blower
JP4389998B2 (ja) 遠心式多翼ファン
WO2017179498A1 (ja) 送風装置及び掃除機
JP4581992B2 (ja) 遠心送風機および該遠心送風機を備えた空気調和装置
JP2006526755A (ja) 空気調和機
JP4670285B2 (ja) インペラ及びそれを備えた送風ファン
JP2019148177A (ja) 遠心ファン
JP4625722B2 (ja) 電動送風機及びこれを備えた電気掃除機
JP4084001B2 (ja) 送風機
JP4862809B2 (ja) 遠心式送風機
JPH08336803A (ja) 電動工具の通風構造
JP4622380B2 (ja) 送風機
JPWO2019176625A1 (ja) 電動送風機、電気掃除機およびエアタオル
KR200407685Y1 (ko) 장거리 기류이송용 축류식 터보 제트팬
JP3328191B2 (ja) 吸引ファン
CN112814944A (zh) 送风装置以及吸尘器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100112

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100125

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4453378

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150212

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350