JPWO2018158928A1 - 設備保全支援システム及び設備保全支援方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、設備保全支援システム及び設備保全支援方法に関する。設備保全支援システム(10)は、生産ライン(16)に配置されたコール端末(32)からの保全要請を受け付ける手段と、複数の保全スタッフのうち、少なくとも前記保全要請の内容及び前記複数の保全スタッフの現況に基づいて、前記保全要請に応じた保全担当者の選任を行うために利用される手段(214)と、選任された保全担当者の要請に従って、保全要請の内容に関連する少なくとも部品及び保全履歴に関する情報を保全支援情報として出力する手段(68)とを有する。
Description
本発明は、生産現場に設置された生産設備を保守する作業者(保全スタッフ)の作業を支援する設備保全支援システム及び設備保全支援方法に関する。
従来、設備管理支援システムとしては、例えば特開2001−159916号公報に記載されたシステムが知られている。
特開2001−159916号公報に記載のシステムは、各種設備の設備点検情報を管理するデータ管理装置と、このデータ管理装置と通信インターフェイス装置を介して接続され、データ管理装置との間でデータの送受を行う携帯入出力装置とを備えている。データ管理装置は、各種設備を巡回点検する際の巡回順序を含む設備点検情報を記憶する管理装置側記憶手段を備えている。携帯入出力装置は、入出力装置側記憶手段と、巡回対象表示手段とを備えている。入出力装置側記憶手段は、通信インターフェイス装置を介して取り込まれるデータ管理装置からの設備点検情報を記憶する。巡回対象表示手段は、入出力装置側記憶手段が記憶している設備点検情報に含まれている巡回順序に基づいて所定操作毎に巡回対象を画面上に順次表示する。これにより、携帯入出力装置を用いて、作業員の熟練度に依存することなく、効率よく、且つ、確実に設備の点検を行うことができる、とされている。
また、従来では、携帯入出力装置を使用したシステムとして、例えば特開2005−040378号公報、特開2005−057521号公報及び特開2005−065852号公報に記載された病院内のナースコールシステムがある。
ところで、工場等の生産現場においては、生産設備が故障した場合等に、現場のスタッフが保全担当部署に連絡をとり、保全スタッフを派遣してもらうことが行われている。
具体的には、生産ラインのオペレータからの保全要請が保全事務所に行われると、PHS(Personal Handy−phone System)や内線電話を使用して、保全事務所内に待機中の保全スタッフ又は巡回中の保全スタッフの作業状況を個々に確認しながら、保全担当者(contact personnel)を決めて、保全要請先に派遣するようにしている。
また、保全履歴において、保全担当者が保全作業を記入した専用の記録簿で管理しているものの、他の保全スタッフが保全履歴を確認したい場合に、その確認作業に手間取るという問題があった。また、保全担当者によるトラブルに対する保全作業の記録が滞り、次のトラブルに対する対応が遅れるおそれもあった。
さらに、補修品も在庫管理はされているものの、数ヶ月毎に在庫を確認することができる管理帳票が存在するだけであり、補修品の在庫、補修品の収納場所等を確認することが困難であった。
すなわち、従来の保全要請に関する技術では、保全要請から保全完了までの時間の短縮を図ることが困難であった。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、生産現場と保全スタッフと管理事務所との間で、通信手段を用いて情報の共有化を図ることができ、保全スタッフの現在の状況や、生産現場からの要請に対する保全作業の進捗状況を一目で把握することができ、生産設備を保守する保全スタッフの作業効率を向上させることができる設備保全支援システム及び設備保全支援方法を提供することを目的とする。
[1] 第1の本発明に係る設備保全支援システムは、生産現場に設置された1以上の生産設備の保全を支援する設備保全支援システムであって、少なくとも1以上のサーバと、1以上の端末と、1以上の管理用モニタとが、保全スタッフ事務所、生産スタッフ事務所、倉庫及び生産ライン毎にそれぞれ必要に応じて配置され、前記生産ラインに配置された前記端末からの保全要請を受け付ける手段と、複数の保全スタッフのうち、少なくとも前記保全要請の内容及び前記複数の保全スタッフの現況に基づいて、前記保全要請に応じた保全担当者の選任を行う手段と、選任された前記保全担当者の要請に従って、前記保全要請の内容に関連する少なくとも部品及び保全履歴に関する情報を保全支援情報として出力する手段とを有することを特徴とする。
これにより、生産現場と保全スタッフと管理事務所との間で、通信手段を用いて情報の共有化を図ることができ、保全スタッフの現在の状況や、生産現場からの要請に対する保全作業の進捗状況を一目で把握することができ、生産設備を保守する保全スタッフの作業効率を向上させることができる。しかも、過去の部品及び保全履歴を参照することで、保全作業をスムーズに進めることが可能となり、過去の保全履歴を利用して、今回の保全作業についての報告も可能となることから、保全完了報告の滞りも解消することができる。例えば保全作業の開始にあたって、保全内容の経緯、交換部品、過去の関係担当者等の記録を保全履歴として提示する。この保全履歴は、保全担当者がトラブル改善を考える上で有意義な情報としても利用することができるため、効率よく保全作業を進めることが可能となり、設備停止時間を短縮して保全作業を実施することができる。
[2] 第1の本発明において、前記生産現場に設置された1以上の生産設備の配置位置を示すレイアウト画面を、少なくとも前記管理用モニタと前記端末に表示する手段と、前記生産ラインからの要請を前記レイアウト画面に反映する手段と、前記保全担当者による保全作業の進捗状況を前記レイアウト画面に反映する手段とを有してもよい。
これにより、生産ライン毎に設置された端末等に接続されたディスプレイやサーバに接続された管理用モニタ等を使って、直接レイアウト画面を見ながら様々な要請(保全要請、応援要請等)を入力することができ、しかも、入力した要請をレイアウト画面に反映させることができる。その結果、要請したスタッフ等以外の者がレイアウト画面を見ることによって、生産設備に対する要請内容を容易に確認することができる。
[3] 第1の本発明において、前記保全要請は、少なくとも機械的トラブルか電気的トラブルかを示す一次判断の情報を含むことが好ましい。これにより、一次判断の情報を含めた保全要請が行われるため、保全担当者を選定する際に、一次判断の情報を有効利用することが可能となり、保全担当者の選定作業並びに選定にかかる時間を短縮することができる。
[4] 第1の本発明において、前記保全要請は、前記生産ラインに配置された前記端末に、前記生産現場に設置された1以上の生産設備の配置位置を示すレイアウト画面を表示した状態で、生産スタッフの手入力によって実施されることが好ましい。これにより、レイアウト画面に保全要請が反映されるため、生産スタッフは、レイアウト画面を見ながら保全要請を行うことで、保全要請が必要な設備に対して正しく保全要請を行ったどうかを容易に確認することができる。
[5] この場合、前記生産スタッフの手入力による前記保全要請は、少なくとも保全に必要な部品及び該部品の保管場所に関する情報を含むことが好ましい。これにより、保全要請には、保全に必要な部品及び該部品の保管場所に関する情報が含まれているため、保全担当者は、容易に保全に必要な部品を入手することができ、保全作業に着手するまでの時間を短縮することができ、保全作業の効率化を向上させることができる。
[6] また、前記生産スタッフの手入力による前記保全要請は、過去に発生したトラブルに関する情報を含むことが好ましい。これにより、保全要請には、過去に発生したトラブルに関する情報が含まれているため、保全担当者は、その情報を確認しながら、保全作業を効率よく進めることができ、保全作業の時間を短縮することができ、保全作業の効率化を向上させることができる。
[7] さらに、前記生産スタッフの手入力による前記保全要請は、過去に発生した前記トラブルに対する保全スタッフのコメントに関する情報を含むことが好ましい。これにより、保全要請には、過去に発生したトラブルに対する保全スタッフのコメントに関する情報が含まれているため、保全担当者が初めて担当する設備でも、そのコメントを参照することで、保全作業を効率よく進めることができ、保全作業の効率化を向上させることができる。
[8] [3]において、少なくとも前記生産ラインに配置された前記端末は、前記保全担当者による保全作業の開始後になされた二次判断が前記一次判断と異なる場合に、前記保全担当者の指示に基づいて応援要請を行う手段を有してもよい。
これにより、一次判断の情報を含めた保全要請が行われた後、一次判断が間違いであった場合、保全担当者は例えば専門外の知識で間違った保全作業を行うおそれがある。しかし、二次判断の情報に基づいて応援要請を行うことができることから、保全担当者は応援担当者と共に保全作業を効率よく進めることが可能となり、保全作業の効率化を向上させることができる。
[9] この場合、前記応援要請は、前記生産ラインに配置された前記端末に、前記生産現場に設置された1以上の生産設備の配置位置を示すレイアウト画面を表示した状態で、前記保全担当者の手入力によって実施されることが好ましい。
これにより、レイアウト画面に応援要請が反映されるため、保全担当者は、レイアウト画面を見ながら応援要請を行うことで、応援要請が必要な設備に対して正しく応援要請を行ったどうかを容易に確認することができる。
[10] 第1の本発明において、少なくとも前記生産ラインに配置された前記端末は、前記保全担当者による保全作業の経過時間が予め設定された時間を超えた時点で、応援要請を行う手段を有してもよい。
これにより、保全作業の実施にあたって、複雑な保全作業や事前の確認作業が煩雑である場合等においては、時間の経過を忘れ、応援を要請する機会を逸する場合がある。そこで、保全担当者による保全作業の経過時間が予め設定された時間を超えた時点で、応援要請を行えるようにすることで、保全担当者の負担を軽減することができる。しかも、保全担当者は応援担当者と共に保全作業を効率よく進めることが可能となり、保全作業の効率化を向上させることができる。
[11] この場合、少なくとも前記生産ラインに配置された前記端末は、前記保全担当者による保全作業の経過時間が予め設定された時間を超えた時点で、保全作業の異常を示すアラームを出力してもよい。
保全担当者による保全作業の経過時間が予め設定された時間を超えた時点で、アラームが出力されることで、保全担当者は、自動的に応援要請が行われたことを認識することができ、応援担当者に対する作業進捗の説明等を事前に準備することが可能となる。その結果、保全担当者は応援担当者と共に保全作業を効率よく進めることが可能となり、保全作業の効率化を向上させることができる。
[12] 第1の本発明において、前記生産ラインに配置された前記端末は、前記保全スタッフの指示に基づいて、当該生産ラインの生産設備の保全計画を表示する手段を有してもよい。
これにより、通常の保全スタッフによる巡視の際に、生産ラインに配置された端末を用いて保全計画を表示することができ、巡視した日が部品の交換日であったり、駆動部分の摩耗や異音等が発生していることが確認できた場合等に、保全スタッフは、迅速に保全作業に着手することができ、保全要請の頻度を少なくすることが可能となる。
[13] 第1の本発明において、前記生産ラインに配置された生産設備の運用状況を監視する設備監視システムを有し、前記設備監視システムは、前記生産設備の異常を検出した際に、前記保全スタッフ事務所に設置された前記端末に保全要請を行い、前記保全スタッフ事務所に設置された前記端末は、さらに、前記設備監視システムからの前記保全要請を受信する手段と、受信した保全要請を少なくとも前記保全スタッフ事務所に設置された前記管理用モニタに表示する手段とを有してもよい。
設備監視システムが生産設備の異常を検出した際に、保全スタッフ事務所に設置された端末に保全要請を行うことから、生産スタッフによる手入力による保全要請よりも迅速に保全要請を発することができる。しかも、設備監視システムによる保全要請が保全スタッフ事務所に設置された管理用モニタに表示されることから、保全スタッフは設備監視システムによる保全要請を早期に認識することが可能となり、保全作業が必要な設備に対する保全作業を早期に実施することができる。
[14] 第2の本発明に係る設備保全支援方法は、少なくとも1以上のサーバと、1以上の端末と、1以上の管理用モニタとが、保全スタッフ事務所、生産スタッフ事務所、倉庫及び生産ライン毎にそれぞれ必要に応じて配置され、生産現場に設置された1以上の生産設備の保全を支援する設備保全支援システムにて使用される設備保全支援方法であって、前記生産ラインに配置された前記端末からの保全要請を受信するステップと、複数の保全スタッフのうち、少なくとも前記保全要請の内容及び前記複数の保全スタッフの現況に基づいて、前記保全要請に応じた保全担当者の選任を行うステップと、選任された前記保全担当者の要請に従って、前記保全要請の内容に関連する少なくとも部品及び保全履歴に関する情報を保全支援情報として出力するステップとを有することを特徴とする。
本発明に係る設備保全支援システム及び設備保全支援方法によれば、生産現場と保全スタッフと管理事務所との間で、通信手段を用いて情報の共有化を図ることができ、保全スタッフの現在の状況や、生産現場からの要請に対する保全作業の進捗状況を一目で把握することができ、生産設備を保守する保全スタッフの作業効率を向上させることができる。
以下、本発明に係る設備保全支援システム及び設備保全支援方法の実施の形態例を図1〜図24を参照しながら説明する。
[設備保全支援システム10の概略構成]
本実施の形態に係る設備保全支援システム10は、図1に示すように、1以上の保全スタッフ事務所12、1以上の生産スタッフ事務所14、複数の生産ライン16及び複数の倉庫18を有する通常の生産工場に適用される。
本実施の形態に係る設備保全支援システム10は、図1に示すように、1以上の保全スタッフ事務所12、1以上の生産スタッフ事務所14、複数の生産ライン16及び複数の倉庫18を有する通常の生産工場に適用される。
設備保全支援システム10は、少なくとも1以上のサーバと、1以上の端末と、1以上の管理用モニタとが、保全スタッフ事務所12、生産スタッフ事務所14、生産ライン16毎にそれぞれ必要に応じて配置されている。
例えば保全スタッフ事務所12は、保全管理用サーバ20を有する。この保全管理用サーバ20には、保全スタッフ毎の保全スタッフ端末22と、保全部品に貼付する識別シート(表面にバーコードが印刷されたシート)を発行するバーコードプリンタ24と、保全管理用モニタ26とが接続されている。これら保全スタッフ端末22、バーコードプリンタ24及び保全管理用モニタ26が内部バス28を通じて保全管理用サーバ20に接続されている。
生産スタッフ事務所14は、生産管理用モニタ30が設置されている。もちろん、図示しないが、生産スタッフ事務所14についても、生産管理用サーバ、並びに、生産スタッフ毎の生産スタッフ端末を有してもよい。
各生産ライン16には、それぞれコール端末32が設置されている。好ましくは、各生産ライン16には、それぞれ生産ライン16に配置された1以上の設備をセンサ36等を用いて稼働状況を監視する設備監視システム38が設置される。
また、保全スタッフ端末22としては、机等に載置するノート型やデスクトップ型の情報端末や、画面表示を行うことができる携帯型の情報端末等が挙げられる。保全管理用サーバ20及び各生産ライン16のコール端末32は、それぞれ外部バス40を通じて接続されている。従って、保全管理用サーバ20、保全スタッフ端末22、コール端末32間でデータの送受信が行われる。なお、保全スタッフ端末22には、それぞれ保全部品に貼付された識別シートのバーコード(単にバーコードと記す)を読み取るバーコードリーダー42が接続されている。もちろん、保全管理用サーバ20、保全スタッフ端末22、コール端末32間でのデータの送受信を無線で行うようにしてもよい。
保全管理用サーバ20は、予防保全計画に関するプログラムや生産保全システムデータを含む基幹システム(例えばオペレーティングシステム等)を有する。保全管理用サーバ20は、各種端末(クライアント)からの要求に従ってファイルやデータを提供する。
次に、設備保全支援システム10を1つの生産工場に適用した具体例を図2〜図24を参照しながら説明する。
[コール端末32の構成]
先ず、コール端末32に備わる機能部は、図2に示すように、保全計画表示処理部50、設備レイアウト表示処理部52、第1保全要請処理部54A、第1応援要請処理部56A、第2応援要請処理部56B、交代要請処理部58、保全着手処理部60、保全中断処理部62、保全再開処理部64、保全完了処理部66、保全支援情報表示処理部68を有する。なお、設備監視システム38には、第2保全要請処理部54Bが組み込まれている。
先ず、コール端末32に備わる機能部は、図2に示すように、保全計画表示処理部50、設備レイアウト表示処理部52、第1保全要請処理部54A、第1応援要請処理部56A、第2応援要請処理部56B、交代要請処理部58、保全着手処理部60、保全中断処理部62、保全再開処理部64、保全完了処理部66、保全支援情報表示処理部68を有する。なお、設備監視システム38には、第2保全要請処理部54Bが組み込まれている。
保全支援情報表示処理部68は、図3に示すように、応援・交代要請画面表示処理部70、設備稼働状況履歴表示処理部72、保全作業状況表示処理部74、補修部品リスト表示処理部76、在庫検索画面表示処理部78、作業完了登録画面表示処理部80、保全履歴リスト表示処理部82、詳細履歴表示処理部84を有する。もちろん、保全スタッフ端末22が携帯可能な端末であれば、保全担当者が保全スタッフ端末22を携帯して保全作業を行うことが可能である。この場合、保全スタッフ端末22をコール端末32として兼用することも可能となる。
また、図2に示すように、コール端末32にはディスプレイ32aが接続されており、ディスプレイ32aには、少なくとも設備メイン画面90(図4参照)、保全計画画面92(図5参照)、設備レイアウト画面94(図8参照)等が表示される。
[設備メイン画面90]
設備メイン画面90は、例えば図4に示すように、各種ボタンが配列されたボタン表示領域100と、メッセージが表示されるメッセージ表示領域102等を有する。ボタン表示領域100には、例えば保全要請ボタン104、相談要請ボタン106、計画着手ボタン108、対応完了ボタン110等がある。
設備メイン画面90は、例えば図4に示すように、各種ボタンが配列されたボタン表示領域100と、メッセージが表示されるメッセージ表示領域102等を有する。ボタン表示領域100には、例えば保全要請ボタン104、相談要請ボタン106、計画着手ボタン108、対応完了ボタン110等がある。
保全要請ボタン104及び相談要請ボタン106には、それぞれメカ系統の故障の場合に操作されるメカ保全要請ボタン104a及びメカ相談要請ボタン106aと、電気系統の故障の場合に操作される電気保全要請ボタン104b及び電気相談要請ボタン106bとがある。メカ系統の故障や相談としては、モータの異音、チェーン切れ、エアー漏れ、油漏れ等が挙げられる。電気系統の故障や相談としては、センサ不良、ダンマリ停止(no alarm line stop:原因が特定できない停止)、電気機器故障等が挙げられる。
また、保全要請ボタン104には、保全作業(相談による保全作業を含む)の着手又は再開の際に操作される保全着手/再開ボタン104cと、保全作業の中断の際に操作される保全中断ボタン104dとがある。
計画着手ボタン108は、予め設定された保全計画の日(会計年度の期初等)に、保全スタッフによって操作されることで、保全計画表示処理部50(図2参照)が起動される。保全計画表示処理部50は、図5に示すように、ディスプレイ32aや生産管理用モニタ30(以下、ディスプレイ32a等と記す)に当該設備の保全計画画面92を表示する。保全計画画面92は、例えば部品交換の日程や駆動部分のチェック日程等を含む。そして、保全スタッフは、表示された保全計画のうち、計画対象の設備についての計画保全を実施する。
また、設備メイン画面90は、図4に示すように、3つのタブ(第1タブ120a〜第3タブ120c)を有する。第1タブ120aを操作することで、設備メイン画面90が表示され、第2タブ120bを操作することで、生産支援ツールに関するプルダウンメニュー(図示せず)が表示される。同様に、第3タブ120cを操作することで、図6に示すように、保全活動支援ツールに関するプルダウンメニュー122が表示される。
[応援・交代要請画面124(プルダウンメニュー:第1項目)]
このプルダウンメニュー122は、例えば保全活動を支援するための複数の項目が配列された表示形態となっている。上から第1番目の項目(第1項目)を選択操作することで、応援・交代要請画面表示処理部70(図3参照)が起動される。応援・交代要請画面表示処理部70は、図7に示すように、応援・交代要請画面124を表示する。この応援・交代要請画面124には、応援要請ボタン126と交代要請ボタン128とがある。
このプルダウンメニュー122は、例えば保全活動を支援するための複数の項目が配列された表示形態となっている。上から第1番目の項目(第1項目)を選択操作することで、応援・交代要請画面表示処理部70(図3参照)が起動される。応援・交代要請画面表示処理部70は、図7に示すように、応援・交代要請画面124を表示する。この応援・交代要請画面124には、応援要請ボタン126と交代要請ボタン128とがある。
応援要請ボタン126及び交代要請ボタン128には、それぞれメカ系統の故障の場合に操作されるメカ応援要請ボタン126a及びメカ交代要請ボタン128aと、電気系統の故障の場合に操作される電気応援要請ボタン126b及び電気交代要請ボタン128bとがある。
[設備メイン画面90]
例えば設備メイン画面90(図4参照)のメカ保全要請ボタン104a、電気保全要請ボタン104b、メカ相談要請ボタン106a、電気相談要請ボタン106b、応援・交代要請画面124(図7参照)のメカ応援要請ボタン126a、電気応援要請ボタン126b、メカ交代要請ボタン128a、電気交代要請ボタン128bのいずれかを操作することで、設備レイアウト表示処理部52(図2参照)が起動される。設備レイアウト表示処理部52は、図8に示すように、設備レイアウト画面94を表示する。
例えば設備メイン画面90(図4参照)のメカ保全要請ボタン104a、電気保全要請ボタン104b、メカ相談要請ボタン106a、電気相談要請ボタン106b、応援・交代要請画面124(図7参照)のメカ応援要請ボタン126a、電気応援要請ボタン126b、メカ交代要請ボタン128a、電気交代要請ボタン128bのいずれかを操作することで、設備レイアウト表示処理部52(図2参照)が起動される。設備レイアウト表示処理部52は、図8に示すように、設備レイアウト画面94を表示する。
すなわち、設備レイアウト表示処理部52は、保全管理用サーバ20に対して設備レイアウト画面94の画像データあるいは各種要請や各種作業進捗に応じた付加情報の転送を要求する。この要求に対して保全管理用サーバ20から転送された画像データあるいは付加情報に基づいて設備レイアウト画面94を表示する。
設備レイアウト画面94としては、例えば図8に示すように、生産現場の平面図を模した画像130と、複数の生産ライン16の模式図132と、各生産ライン16毎に配列された複数の生産設備を示すシンボル画像134とを表示した形態等が挙げられる。
そして、メカ系の保全要請がなされた生産設備(以下、要請設備と記す)については、図9Aに示すように、要請設備のシンボル画像134の例えば右肩に例えば赤色円形136Rが表示され、電気系の保全要請であれば、図9Bに示すように、例えば黄色円形136Yが表示される。
同様に、メカ系の応援要請又は交代要請がなされた要請設備については、図9Cに示すように、要請設備のシンボル画像134の例えば右肩に例えば一部が赤色とされた円形136rw(例えば左半円が赤色、右半円が白色)が表示され、電気系の応援要請又は交代要請であれば、図9Dに示すように、例えば一部が黄色とされた円形136yw(例えば左半円が黄色、右半円が白色)が表示される。
また、要請設備に対する保全着手であれば、図9Eに示すように、要請設備のシンボル画像134の例えば右肩に例えば緑色円形136Gが表示され、保全中断であれば、図9Fに示すように、要請設備のシンボル画像134の例えば右肩に例えば水色円形136Aが表示され、保全完了であれば、図9Gに示すように、要請設備のシンボル画像134の例えば右肩に表示されていた円形の表示が消去される。なお、保全要請等がなされていない正常な生産設備についても、図9Gに示すように、要請設備のシンボル画像134の右肩に何も表示されない。
上述したメカ系の保全要請、電気系の保全要請等に応じて表示される赤色円形や黄色円形等の表示はあくまでも一例であって、設備保全支援システムが設置される工場等の環境等に応じて適宜設定することができる。
[第1保全要請、相談要請]
そして、生産スタッフ等が設備メイン画面90(図4参照)の例えばメカ保全要請ボタン104a、電気保全要請ボタン104b、メカ相談要請ボタン106a又は電気相談要請ボタン106bを操作して、設備レイアウト画面94(図8参照)を表示させた後、保全要請対象の生産設備を示すシンボル画像134を指でタッチあるいはペン状の器具でタッチ等することで、第1保全要請処理部54A(図2参照)が起動される。
そして、生産スタッフ等が設備メイン画面90(図4参照)の例えばメカ保全要請ボタン104a、電気保全要請ボタン104b、メカ相談要請ボタン106a又は電気相談要請ボタン106bを操作して、設備レイアウト画面94(図8参照)を表示させた後、保全要請対象の生産設備を示すシンボル画像134を指でタッチあるいはペン状の器具でタッチ等することで、第1保全要請処理部54A(図2参照)が起動される。
第1保全要請処理部54Aは、メカ関係又は電気関係の保全要請を行う。すなわち、保全要請情報を保全管理用サーバ20及び保全スタッフ端末22に送信する。
保全要請情報は、例えば保全要請コード、送信元コード、メカ系統又は電気系統の種別及び設備コード等を含む。先頭の保全要請コードは、保全管理用サーバ20並びに各端末において保全要請情報であることを認識させるための識別コードである。以下、同様である。
送信元コードは、送信元であるコール端末32の識別コードが用いられる。設備コードは、コール端末32に一対一で対応付けられた設備の識別情報が用いられる。この場合、要請設備の識別情報が用いられる。
この要請設備の識別情報は、要請設備に到着した保全担当者が、保全要請の内容に関連する少なくとも部品及び保全履歴に関する情報をコール端末32のディスプレイ32a等に出力する場合等に使用される。
部品及び保全履歴に関する情報としては、例えば保全に必要な部品及び該部品の保管場所、過去に発生したトラブルに関する情報、過去に発生した前記トラブルに対する保全スタッフのコメントに関する情報等が挙げられる。
つまり、要請設備の識別情報は、これらの情報(部品及び保全履歴に関する情報)に関する情報であって、これらの情報を出力するためのキー情報として使用される。
[第2保全要請]
第2保全要請処理部54Bは、図2に示すように、設備監視システム38に組み込まれている。第2保全要請処理部54Bは、生産ライン16に配置された設備の稼働状況を監視するセンサ36からの異常を知らせる信号の入力に基づいて起動され、当該設備で保全要請があったことを保全管理用サーバ20及び保全スタッフ端末22に知らせる。すなわち、保全要請情報を保全管理用サーバ20及び保全スタッフ端末22に送信する。この場合、例えばセンサ36の種類に応じてメカ又は電気の区分情報を含めるようにしてもよい。
第2保全要請処理部54Bは、図2に示すように、設備監視システム38に組み込まれている。第2保全要請処理部54Bは、生産ライン16に配置された設備の稼働状況を監視するセンサ36からの異常を知らせる信号の入力に基づいて起動され、当該設備で保全要請があったことを保全管理用サーバ20及び保全スタッフ端末22に知らせる。すなわち、保全要請情報を保全管理用サーバ20及び保全スタッフ端末22に送信する。この場合、例えばセンサ36の種類に応じてメカ又は電気の区分情報を含めるようにしてもよい。
[第1応援要請]
生産スタッフ等が例えばプルダウンメニュー122(図6参照)の第1項目を選択操作することで、応援・交代要請画面表示処理部70(図2参照)が起動される。応援・交代要請画面表示処理部70は、コール端末32のディスプレイ32aに、応援・交代要請画面124(図7参照)を表示する。
生産スタッフ等が例えばプルダウンメニュー122(図6参照)の第1項目を選択操作することで、応援・交代要請画面表示処理部70(図2参照)が起動される。応援・交代要請画面表示処理部70は、コール端末32のディスプレイ32aに、応援・交代要請画面124(図7参照)を表示する。
そして、生産スタッフ等が例えばメカ応援要請ボタン126a又は電気応援要請ボタン126bを操作して、設備レイアウト画面94(図8参照)を表示させた後、応援要請対象の生産設備を示すシンボル画像134を指でタッチあるいはペン状の器具でタッチ等することで、第1応援要請処理部56A(図2参照)が起動される。第1応援要請処理部56Aは、メカ関係又は電気関係の応援要請を行う。すなわち、第1応援要請情報を保全管理用サーバ20及び保全スタッフ端末22に送信する。
第1応援要請情報は、例えば第1応援要請コード、送信元コード、メカ系統又は電気系統の種別及び設備コード等を含む。先頭の第1応援要請コードは、保全管理用サーバ20並びに各端末において第1応援要請情報(スタッフによる応援要請)であることを認識させるための識別コードである。送信元コード等は上述した保全要請情報と同じであるため、その重複説明を省略する。
第1応援要請は、例えば以下のような場合に行われる。すなわち、要請設備の故障等の状況によっては、複数人で手分けして作業を進める方が効率的な場合がある。また、要請設備が製品の生産において重要度の高い設備(電源装置やコンプレッサ等)であって、早期の修理完了が必要な場合がある。このような場合に、保全担当者は応援(スタッフ)を要請する。
その他、例えば保全要請あるいは相談の際に、メカ関係の故障と判断(一次判断)してメカ保全要請ボタン104a又はメカ相談要請ボタン106aを操作して保全要請又は相談を行ったところ、保全担当者による判断(二次判断)の結果、メカ関係ではなく、電気関係の故障であった場合、保全担当者等による応援要請が行われる。一次判断が電気関係の故障で、二次判断がメカ関係の故障の場合にも応援要請が行われる。
[第2応援要請]
保全担当者が出動した時点から所定時間(例えば90分、120分等)を経過した段階で、第2応援要請処理部56B(図2参照)が起動される。第2応援要請処理部56Bは、メカ関係又は電気関係の応援要請を行う。すなわち、第2応援要請処理部56Bは、第2応援要請情報を保全管理用サーバ20及び保全スタッフ端末22に送信する。第2応援要請情報は、例えば第2応援要請コード、送信元コード、メカ系統又は電気系統の種別及び設備コード等を含む。メカ系統又は電気系統の種別は、保全要請情報で使用された種別が使用される。第2応援要請処理部56Bは、応援要請と共に、保全作業の異常を示すアラームを出力する。
保全担当者が出動した時点から所定時間(例えば90分、120分等)を経過した段階で、第2応援要請処理部56B(図2参照)が起動される。第2応援要請処理部56Bは、メカ関係又は電気関係の応援要請を行う。すなわち、第2応援要請処理部56Bは、第2応援要請情報を保全管理用サーバ20及び保全スタッフ端末22に送信する。第2応援要請情報は、例えば第2応援要請コード、送信元コード、メカ系統又は電気系統の種別及び設備コード等を含む。メカ系統又は電気系統の種別は、保全要請情報で使用された種別が使用される。第2応援要請処理部56Bは、応援要請と共に、保全作業の異常を示すアラームを出力する。
[交代要請]
コール端末32のディスプレイ32aに応援・交代要請画面124(図7参照)が表示されている場合に、生産スタッフ等が例えばメカ交代要請ボタン128a又は電気交代要請ボタン128bを操作して、設備レイアウト画面94(図8参照)を表示させた後、交代要請対象の生産設備を示すシンボル画像134を指でタッチあるいはペン状の器具でタッチ等することで、交代要請処理部58(図2参照)が起動される。交代要請処理部58は、メカ関係又は電気関係の交代要請を行う。すなわち、交代要請情報を保全管理用サーバ20及び保全スタッフ端末22に送信する。
コール端末32のディスプレイ32aに応援・交代要請画面124(図7参照)が表示されている場合に、生産スタッフ等が例えばメカ交代要請ボタン128a又は電気交代要請ボタン128bを操作して、設備レイアウト画面94(図8参照)を表示させた後、交代要請対象の生産設備を示すシンボル画像134を指でタッチあるいはペン状の器具でタッチ等することで、交代要請処理部58(図2参照)が起動される。交代要請処理部58は、メカ関係又は電気関係の交代要請を行う。すなわち、交代要請情報を保全管理用サーバ20及び保全スタッフ端末22に送信する。
交代要請情報は、例えば交代要請コード、送信元コード、メカ系統又は電気系統の種別及び設備コード等を含む。先頭の交代要請コードは、保全管理用サーバ20並びに各端末において交代要請情報(スタッフによる交代要請)であることを認識させるための識別コードである。送信元コード等は上述した保全要請情報と同じであるため、その重複説明を省略する。
そして、保全要請、相談要請、応援要請又は交代要請を行い、選任された保全担当者が出動した段階で、設備メイン画面90(図4参照)のメッセージ表示領域102に、例えば保全担当者が要請設備に移動中であることを示すメッセージが表示される。
交代要請は、例えば以下のような場合に行われる。すなわち、例えば保全要請あるいは相談の際に、メカ関係の故障と判断(一次判断)してメカ保全要請ボタン104a又はメカ相談要請ボタン106aを操作して保全要請又は相談を行ったところ、保全担当者による判断(二次判断)の結果、メカ関係ではなく、電気関係の故障であった場合、保全担当者等による交代要請が行われる。一次判断が電気関係の故障で、二次判断がメカ関係の故障の場合にも交代要請が行われる。
[保全着手]
当該要請設備に到着した保全担当者が設備メイン画面90(図4参照)の保全着手/再開ボタン104cを操作することで、保全着手処理部60(図2参照)が起動される。保全着手処理部60は、保全担当者による保全着手があったことを保全管理用サーバ20に知らせる。すなわち、保全着手処理部60は、保全着手情報を作成して、保全管理用サーバ20に送信する。保全着手情報は、例えば保全着手コード、送信元コード、担当者コード、設備コード等を含む。
当該要請設備に到着した保全担当者が設備メイン画面90(図4参照)の保全着手/再開ボタン104cを操作することで、保全着手処理部60(図2参照)が起動される。保全着手処理部60は、保全担当者による保全着手があったことを保全管理用サーバ20に知らせる。すなわち、保全着手処理部60は、保全着手情報を作成して、保全管理用サーバ20に送信する。保全着手情報は、例えば保全着手コード、送信元コード、担当者コード、設備コード等を含む。
また、保全着手があった段階で、例えば図10Aに示すように、コール端末32のディスプレイ32aに、設備別保全状況一覧140が表示される。設備別保全状況一覧140には、主に、保全要請等がなされた日時(要請日時)と、設備名と、保全要請等がなされたときの状況(要請時状況)と、現在の状況と、停止時間(分)等が表示される。現在の状況としては、保全担当者が要請設備に向かって移動中であったことを示す「移動中」が表示される。
[保全中断]
保全担当者が設備メイン画面90の保全中断ボタン104d(図4参照)を操作することで、保全中断処理部62(図2参照)が起動される。保全中断処理部62は、保全担当者による保全中断があったことを保全管理用サーバ20に知らせる。すなわち、保全中断処理部62は、保全中断情報を作成して、保全管理用サーバ20に送信する。保全中断情報は、例えば保全中断コード、送信元コード、担当者コード、設備コード等を含む。
保全担当者が設備メイン画面90の保全中断ボタン104d(図4参照)を操作することで、保全中断処理部62(図2参照)が起動される。保全中断処理部62は、保全担当者による保全中断があったことを保全管理用サーバ20に知らせる。すなわち、保全中断処理部62は、保全中断情報を作成して、保全管理用サーバ20に送信する。保全中断情報は、例えば保全中断コード、送信元コード、担当者コード、設備コード等を含む。
また、保全中断があった段階で、例えば図10Bに示すように、コール端末32のディスプレイ32aに、設備別保全状況一覧140が表示される。設備別保全状況一覧140の現在の状況には、保全担当者が保全作業中であったことを示す「対応中」が表示され、さらに、例えば右端部に「中断」を示すシンボル表示が行われる。
[保全再開]
保全中断中に、保全担当者が設備メイン画面90の保全着手/再開ボタン104c(図4参照)を操作することで、保全再開処理部64(図2参照)が起動される。保全再開処理部64は、保全担当者による保全再開があったことを保全管理用サーバ20に知らせる。すなわち、保全再開処理部64は、保全再開情報を作成して、保全管理用サーバ20に送信する。保全再開情報は、例えば保全再開コード、送信元コード、担当者コード、設備コード等を含む。
保全中断中に、保全担当者が設備メイン画面90の保全着手/再開ボタン104c(図4参照)を操作することで、保全再開処理部64(図2参照)が起動される。保全再開処理部64は、保全担当者による保全再開があったことを保全管理用サーバ20に知らせる。すなわち、保全再開処理部64は、保全再開情報を作成して、保全管理用サーバ20に送信する。保全再開情報は、例えば保全再開コード、送信元コード、担当者コード、設備コード等を含む。
また、保全再開があった段階で、例えば図11Aに示すように、コール端末32のディスプレイ32aに、設備別保全状況一覧140が表示される。設備別保全状況一覧140の現在の状況には、保全作業が中断中であったことを示す「対応中断中」が表示され、さらに、例えば右端部に「再開」を示すシンボル表示が行われる。
保全作業の再開にあたっては、保全要請によって駆けつけた保全担当者ではなく、交代要請によって駆けつけた保全担当者によって行われる場合もある。そこで、例えば保全作業を再開する際に、保全担当者の氏名や担当者コード等を入力する処理を行うようにしてもよい。入力された情報は保全管理用サーバ20に送信される。
[対応完了]
保全担当者が設備メイン画面90の対応完了ボタン110(図4参照)を操作することで、保全完了処理部66(図2参照)が起動される。保全完了処理部66は、保全担当者による保全対応の完了があったことを保全管理用サーバ20に知らせる。すなわち、保全完了処理部66は、保全完了情報を作成して、保全管理用サーバ20に送信する。保全完了情報は、例えば保全完了コード、送信元コード、担当者コード、設備コード等を含む。
保全担当者が設備メイン画面90の対応完了ボタン110(図4参照)を操作することで、保全完了処理部66(図2参照)が起動される。保全完了処理部66は、保全担当者による保全対応の完了があったことを保全管理用サーバ20に知らせる。すなわち、保全完了処理部66は、保全完了情報を作成して、保全管理用サーバ20に送信する。保全完了情報は、例えば保全完了コード、送信元コード、担当者コード、設備コード等を含む。
また、対応完了があった段階で、例えば図11Bに示すように、コール端末32のディスプレイ32aに、設備別保全状況一覧140が表示される。設備別保全状況一覧140の現在の状況には、保全担当者が保全作業中であったことを示す「対応中」が表示される。
[プルダウンメニュー:第2項目]
図6のプルダウンメニュー122の第2項目を選択操作することで、設備稼働状況履歴表示処理部72(図3参照)が起動される。設備稼働状況履歴表示処理部72は、図12に示すように、ディスプレイ32aに設備稼働状況履歴画面144を表示する。この設備稼働状況履歴画面144は、主に、生産ライン名入力欄146aと、設備名入力欄146bと、検索ボタン146c等を有する。そして、保全担当者等が、生産ライン名入力欄146aに生産ライン名、設備名入力欄146bに設備名を入力し、検索ボタン146cを指でタッチあるいはペン状の器具でタッチ等することで、設備稼働状況履歴表示処理部72は、該当する設備の稼働状況の履歴を表示する。履歴の表示内容としては、発生したイベントの内容とイベントの発生時刻等が挙げられる。
図6のプルダウンメニュー122の第2項目を選択操作することで、設備稼働状況履歴表示処理部72(図3参照)が起動される。設備稼働状況履歴表示処理部72は、図12に示すように、ディスプレイ32aに設備稼働状況履歴画面144を表示する。この設備稼働状況履歴画面144は、主に、生産ライン名入力欄146aと、設備名入力欄146bと、検索ボタン146c等を有する。そして、保全担当者等が、生産ライン名入力欄146aに生産ライン名、設備名入力欄146bに設備名を入力し、検索ボタン146cを指でタッチあるいはペン状の器具でタッチ等することで、設備稼働状況履歴表示処理部72は、該当する設備の稼働状況の履歴を表示する。履歴の表示内容としては、発生したイベントの内容とイベントの発生時刻等が挙げられる。
[プルダウンメニュー:第3項目]
図6のプルダウンメニュー122の第3項目を選択操作することで、保全作業状況表示処理部74(図3参照)が起動される。保全作業状況表示処理部74は、図13に示すように、ディスプレイ32aに保全設備作業状況一覧画面(全ラインモニター画面と記す)148を表示する。この全ラインモニター画面148には、主に、全製造ラインのうち、保全要請がなされた設備の現在の作業状況が一覧表示される。その内訳は、保全要請が行われた時刻(要請時刻)、稼働停止状態の経過時間(停止/経過時間)、製造ライン名、設備名、現在の作業状況、保全担当者名等が挙げられる。このうち、保全対応中の設備については例えば赤色で表示され、それ以外の設備については例えば青色で表示されて、保全対応中の設備を容易に見分けられるようになっている。
図6のプルダウンメニュー122の第3項目を選択操作することで、保全作業状況表示処理部74(図3参照)が起動される。保全作業状況表示処理部74は、図13に示すように、ディスプレイ32aに保全設備作業状況一覧画面(全ラインモニター画面と記す)148を表示する。この全ラインモニター画面148には、主に、全製造ラインのうち、保全要請がなされた設備の現在の作業状況が一覧表示される。その内訳は、保全要請が行われた時刻(要請時刻)、稼働停止状態の経過時間(停止/経過時間)、製造ライン名、設備名、現在の作業状況、保全担当者名等が挙げられる。このうち、保全対応中の設備については例えば赤色で表示され、それ以外の設備については例えば青色で表示されて、保全対応中の設備を容易に見分けられるようになっている。
[プルダウンメニュー:第4項目]
図6のプルダウンメニュー122の第4項目を選択操作することで、補修部品リスト表示処理部76(図3参照)が起動される。補修部品リスト表示処理部76は、図14に示すように、ディスプレイ32aに補修部品検索画面150を表示する。この補修部品検索画面150は、主に、リスト表示領域152aと図面表示領域152bとを有する。リスト表示領域152aは、補修部品の型式と部品名とがリスト形式で表示される。図面表示領域152bは、図示を省略するが、リスト表示領域152aへの選択入力(ポインタやタッチ等による選択入力)によって選択された補修部品の外観や透視図等が表示される。
図6のプルダウンメニュー122の第4項目を選択操作することで、補修部品リスト表示処理部76(図3参照)が起動される。補修部品リスト表示処理部76は、図14に示すように、ディスプレイ32aに補修部品検索画面150を表示する。この補修部品検索画面150は、主に、リスト表示領域152aと図面表示領域152bとを有する。リスト表示領域152aは、補修部品の型式と部品名とがリスト形式で表示される。図面表示領域152bは、図示を省略するが、リスト表示領域152aへの選択入力(ポインタやタッチ等による選択入力)によって選択された補修部品の外観や透視図等が表示される。
[プルダウンメニュー:第5項目]
図6のプルダウンメニュー122の第5項目を選択操作することで、在庫検索画面表示処理部78(図3参照)が起動される。在庫検索画面表示処理部78は、図15に示すように、ディスプレイ32aに在庫検索画面154を表示する。この在庫検索画面154には、主に、補修部品の型式入力欄156aと、部品名入力欄156bと、補修部品のリスト画面156cと、検索ボタン156dと、補修部品が保管されている複数の倉庫の位置を示す配置画面156e等が表示される。
図6のプルダウンメニュー122の第5項目を選択操作することで、在庫検索画面表示処理部78(図3参照)が起動される。在庫検索画面表示処理部78は、図15に示すように、ディスプレイ32aに在庫検索画面154を表示する。この在庫検索画面154には、主に、補修部品の型式入力欄156aと、部品名入力欄156bと、補修部品のリスト画面156cと、検索ボタン156dと、補修部品が保管されている複数の倉庫の位置を示す配置画面156e等が表示される。
例えば保全担当者等が補修部品を入手する場合、補修部品の保管場所、すなわち、倉庫の位置を知る必要がある。そこで、型式入力欄156aと部品名入力欄156bに該当する型式と部品名を入力し、検索ボタン156dを指でタッチあるいはペン状の器具でタッチ等することで、補修部品のリスト画面156cに、入手すべき補修部品の内訳が表示されると共に、配置画面156eに、入手すべき補修部品が保管されている倉庫の位置が表示される。この場合、倉庫の位置を示す番号が例えば赤色表示や点滅表示等で示される。
補修部品を入手する場合は、例えば保全担当者が保全作業を中断して、該当する倉庫から補修部品を入手したり、他の保全スタッフに補修部品の情報(型式、部品名、倉庫の位置等)を伝えて、補修部品を手配してもらう等が挙げられる。
[プルダウンメニュー:第6項目]
保全完了後に、図6に示すプルダウンメニュー122の第6項目を選択操作することで、作業完了登録画面表示処理部80(図3参照)が起動される。作業完了登録画面表示処理部80は、先ず、ディスプレイ32aに設備別保全状況一覧140(図11B参照)を表示する。この設備別保全状況一覧140では、主に、保全要請がなされた日時(要請日時)と、設備名と、保全要請がなされたときの状況(要請時状況)と、現在の状況と、停止時間(分)等が表示される。
保全完了後に、図6に示すプルダウンメニュー122の第6項目を選択操作することで、作業完了登録画面表示処理部80(図3参照)が起動される。作業完了登録画面表示処理部80は、先ず、ディスプレイ32aに設備別保全状況一覧140(図11B参照)を表示する。この設備別保全状況一覧140では、主に、保全要請がなされた日時(要請日時)と、設備名と、保全要請がなされたときの状況(要請時状況)と、現在の状況と、停止時間(分)等が表示される。
表示された設備のうち、担当者別の作業完了登録を行う設備を選択することで、作業完了登録画面表示処理部80は、図16に示すように、担当者別作業完了登録画面158を表示する。この担当者別作業完了登録画面158では、主に、担当者毎に、担当者名、受付時刻、着手時刻、対応時間が表示される。
そして、担当者毎に該当する行を選択することで、作業完了登録画面表示処理部80は、担当者毎に、対応完了を登録した旨のメッセージを表示する。この段階で、担当者別の作業完了登録が終了する。
[プルダウンメニュー:第7項目]
図6のプルダウンメニュー122の第7項目を選択操作することで、保全履歴リスト表示処理部82(図3参照)が起動される。保全履歴リスト表示処理部82は、図17に示すように、保全履歴リスト画面160を表示する。この保全履歴リスト画面160は、主に、項目入力領域162aと、履歴一覧表示領域162bとを有する。項目入力領域162aは、履歴一覧が膨大な情報量であるため、例えば期間、機種名、ライン名、設備名で絞って表示することができるようになっている。絞り込みのための項目としては、例えば期間、機種名、ライン名、設備名、作成状況、履歴種別等が挙げられる。
図6のプルダウンメニュー122の第7項目を選択操作することで、保全履歴リスト表示処理部82(図3参照)が起動される。保全履歴リスト表示処理部82は、図17に示すように、保全履歴リスト画面160を表示する。この保全履歴リスト画面160は、主に、項目入力領域162aと、履歴一覧表示領域162bとを有する。項目入力領域162aは、履歴一覧が膨大な情報量であるため、例えば期間、機種名、ライン名、設備名で絞って表示することができるようになっている。絞り込みのための項目としては、例えば期間、機種名、ライン名、設備名、作成状況、履歴種別等が挙げられる。
そして、これらの絞り込みのための項目に入力することで、保全履歴リスト表示処理部82は、保全管理用サーバ20に対して、該当する設備の履歴情報の転送を要求する。保全管理用サーバ20は、コール端末32からの上記転送要求に基づいて、後述する保全履歴データベース198(図19参照)から該当する設備の保全履歴を読み出して、要求のあったコール端末32に送信する。
保全履歴リスト表示処理部82は、保全管理用サーバ20からの保全履歴データを受け取り、その内容を履歴一覧表示領域162b(図17参照)に表示する。履歴一覧表示領域162bには、主に、製造ライン名、設備名、履歴種別(突発故障、相談/計画の区別)、発生日時、保全担当者名、停止時間、履歴、備考等がリスト形式で表示される。また、履歴一覧表示領域162bに表示された複数の行のうち、種類の内容が「突発故障」の行が赤色で表示され、相談/計画の行が例えば青色で表示され、容易に見分けられるようになっている。
また、この保全履歴リスト画面160には、保全履歴詳細画面170(図18参照)を表示するための履歴表示ボタン164を有する。この履歴表示ボタン164を指でタッチあるいはペン状の器具でタッチ等することで、詳細履歴表示処理部84(図3参照)が起動される。詳細履歴表示処理部84は、詳細な履歴を入力するための保全履歴詳細画面170(図18参照)を表示する。
保全履歴詳細画面170には、部門、設備名、発生日時、停止時間等のシステムが自動で入力する項目と、事象、原因、処置等を担当した保全スタッフが入力する項目がある。つまり、保全スタッフは、部門や設備名等を入力する必要がなく、事象、原因、処置等を入力すればよいため、入力の時間短縮を図ることができる。
入力が完了することで、上述した保全履歴リスト表示処理部82は、図17に示す保全履歴リスト画面160のうち、履歴一覧表示領域162bに表示された履歴一覧のうち、入力対象の設備について、履歴の項目の内容を「未作成」から「作成済み」に変える。その後、保全履歴リスト表示処理部82は、入力が完了した当該設備の保全履歴データを保全管理用サーバ20に送信する。保全管理用サーバ20は、要請設備からの保全履歴データを保全履歴データベース198(図19参照)に登録する。
[保全管理用サーバ20]
保全管理用サーバ20は、図19に示すように、要請進捗受付部180と、要請反映部182と、作業進捗反映部184と、保全履歴管理部186と、保全管理画面表示処理部188と、補修部品反映部190と、要請一時保存ファイル192と、作業進捗一時保存ファイル194とを有する。また、この保全管理用サーバ20には、保全履歴データベース198と補修部品データベース200とが接続されている。
保全管理用サーバ20は、図19に示すように、要請進捗受付部180と、要請反映部182と、作業進捗反映部184と、保全履歴管理部186と、保全管理画面表示処理部188と、補修部品反映部190と、要請一時保存ファイル192と、作業進捗一時保存ファイル194とを有する。また、この保全管理用サーバ20には、保全履歴データベース198と補修部品データベース200とが接続されている。
要請進捗受付部180は、コール端末32からの第1保全要請、設備監視システム38からの第2保全要請、コール端末32からの応援要請、交代要請等の各種要請のほか、保全着手、保全中断、保全再開等の作業進捗情報を受け付ける。
要請反映部182は、要請進捗受付部180にて受け付けた各種要請を要請一時保存ファイル192に登録し、さらに、保全履歴データベース198に登録する。
また、要請反映部182は、要請一時保存ファイル192に登録された各種要請を設備レイアウト画面94(図8参照)に反映する。この場合、例えば要請設備に対するメカ系の保全要請であれば、要請設備のシンボル画像134の例えば右肩に赤色円形136R(図9A参照)を表示し、電気系の保全要請であれば、黄色円形136Y(図9B参照)を表示する付加情報等を全ての端末に送信して、情報を共有する。もちろん、付加情報が反映された設備レイアウト画面94の画像データを送信してもよい。
また、要請反映部182は、例えば要請設備に対するメカ系の応援要請又は交代要請であれば、要請設備のシンボル画像134の例えば右肩に一部が赤色とされた円形136rw(図9C参照)、電気系の応援要請又は交代要請であれば一部が黄色とされた円形136yw(図9D参照)を表示する付加情報を全ての端末に送信して、情報を共有する。もちろん、付加情報が反映された設備レイアウト画面94の画像データを送信してもよい。
作業進捗反映部184は、要請進捗受付部180にて受け付けた各種作業進捗情報を作業進捗一時保存ファイル194に登録し、さらに、保全履歴データベース198に登録する。
また、作業進捗反映部184は、作業進捗一時保存ファイル194に登録された各種作業進捗を設備レイアウト画面94(図8参照)に反映する。この場合、例えば要請設備に対する保全着手であれば、要請設備のシンボル画像134の例えば右肩に緑色円形136G(図9E参照)を表示し、保全中断であれば、要請設備のシンボル画像134の例えば右肩に水色円形136A(図9F参照)を表示し、保全完了であれば、図9Gに示すように、要請設備のシンボル画像134の例えば右肩に表示されていた円形の表示を消去する付加情報を全ての端末に送信して、情報を共有する。もちろん、付加情報が反映された設備レイアウト画面94の画像データを送信してもよい。
また、作業進捗情報が保全完了であれば、保全完了となった要請設備に関し、要請一時保存ファイル192及び作業進捗一時保存ファイル194に登録されていた保全要請、応援要請等の情報が消去される。
保全履歴管理部186は、要請一時保存ファイル192及び作業進捗一時保存ファイル194に格納された情報を、要請された各種端末(コール端末32、保全スタッフ端末22等)に送信する。これによって、各コール端末32、各保全スタッフ端末22等において、各設備での要請状況や作業進捗状況が設備レイアウト画面94、設備稼働状況履歴画面144、全ラインモニター画面148等に反映される。
また、保全履歴管理部186は、コール端末32あるいは保全スタッフ端末22から送信された保全履歴情報、すなわち、保全履歴詳細画面170に入力した各種情報を保全履歴データベース198に保存する。
保全管理画面表示処理部188は、図20に示すように、保全管理用モニタ26に、設備レイアウト画面94と全ラインモニター画面148とを含むマルチ画面202を表示する。これによって、各生産ライン16の要請設備での保全状況がテキスト情報と画像情報とによって一目で確認することができる。
また、図19に示すように、上述した要請進捗受付部180は、保全スタッフ端末22からの保全担当者の情報を保全履歴データベース198、要請一時保存ファイル192、作業進捗一時保存ファイル194に登録する。また、要請進捗受付部180は、要請設備のコール端末32に対してメッセージ表示のための情報(保全担当者の名前、担当者コード等)を送信する。
補修部品反映部190は、例えば保全スタッフ端末22等での出庫処理によって入力された補修部品の使用個数等の情報を補修部品データベース200に反映する。
[保全スタッフ端末22]
次に、保全スタッフ端末22に備わる機能部について、図21を参照しながら説明する。
次に、保全スタッフ端末22に備わる機能部について、図21を参照しながら説明する。
保全スタッフ端末22は、図21に示すように、コール端末32等からの各種要請を受信する要請受信部210と、保全スタッフの現在の状況を示したスタッフ現況画面212(図22参照)を表示するスタッフ現況表示処理部214と、保全担当者通知部216と、出庫処理部218と、コール端末32と同様の保全支援情報表示処理部68とを有する。保全支援情報表示処理部68を有することから、保全スタッフ端末22からも応援要請や交代要請を行うことができる。
また、保全スタッフ端末22は、設備レイアウト表示処理部52を有する。従って、保全要請等を反映した設備レイアウト画面94をディスプレイ22a並びに保全管理用モニタ26に表示することができる。
通常は、保全管理用モニタ26には、保全管理用サーバ20からのマルチ画面202が表示されるが、保全スタッフ端末22からの設備レイアウト画面94も表示させることができる。
要請受信部210は、コール端末32からの第1保全要請、設備監視システム38からの第2保全要請、コール端末32からの応援要請、交代要請等の各種要請を受信する。
スタッフ現況画面212は、図22に示すように、メカ担当領域220aと電気担当領域220bとに分かれ、メカ担当領域220aには、メカ担当スタッフの人数と同じ数の長方形状のブロック222が表示され、電気担当領域220bには、電気担当スタッフの人数と同じ数の長方形状のブロック222が表示される。ブロック222の表示色は、現在待機中であれば、緑色に表示され、保全作業中(応援中、交代中を含む)であれば、グレーに表示される。
従って、新たな保全要請等があれば、緑色に表示されているブロック222に対応する保全スタッフから保全担当者が選択される。すなわち、待機中の保全スタッフに事前に連絡をとり、了解が得られた段階で、当該保全スタッフに出動を要請すると共に、スタッフ現況画面212のうち、今回選択した保全スタッフのブロック222を指でタッチあるいはペン状の器具でタッチ等する。これにより、保全担当者通知部216が起動され、少なくとも選択されたブロック222に対応する保全担当者の情報(担当者コード等)を保全管理用サーバ20に送信する。
保全管理用サーバ20の要請進捗受付部180(図19参照)は、通知された保全スタッフの情報と受信した時刻(出動時刻)を、保全履歴データベース198、要請一時保存ファイル192、作業進捗一時保存ファイル194に登録する。
一方、保全スタッフ端末22の出庫処理部208(図21参照)は、図6のプルダウンメニュー122の第5項目を選択操作することで、在庫検索画面表示処理部78(図3参照)と共に起動される。在庫検索画面表示処理部78は、図15に示すように、ディスプレイ22aに在庫検索画面154を表示する。保全担当者は、部品交換した補修部品の型式、部品名称及び保管場所に対応する欄の在庫数から部品交換した個数だけ差し引く入力を行う。出庫処理部208は、入力された情報を保全管理用サーバ20に送信する。
保全管理用サーバ20の補修部品反映部190(図19参照)は、上述したように、出庫処理部208からの情報を受け取って、入力された在庫数を、補修部品データベース200に反映する。これによって、倉庫18内の実際の在庫数と、補修部品データベース200に登録されたデータとしての在庫数とが一致することとなる。
次に、本実施の形態に係る設備保全支援システムの処理動作について、図23及び図24のフローチャートも参照しながら説明する。
先ず、図23のステップS1において、保全要請があるか否かを判別する。具体的には、コール端末32は、第1保全要請があるか否かを判別し、設備監視システム38は、第2保全要請があるか否かを判別する。
第1保全要請及び第2保全要請がなければ、ステップS2に進み、保全計画表示処理部50は、保全計画の確認又は保全計画による保全作業であるか否かを判別する。この判別は、設備メイン画面90(図4参照)の計画着手ボタン108の操作が行われたかどうかで行われる。
設備メイン画面90の計画着手ボタン108の操作が行われた場合は、ステップS3に進み、コール端末32のディスプレイ32a等に保全計画画面92(図5参照)を表示する。
その後、ステップS4において、保全スタッフは、表示された保全計画のうち、計画対象の設備についての計画保全を実施する。
上記ステップS4での処理が終了した段階、あるいは、上記ステップS2において、計画着手ボタン108の操作が行われていないと判別された場合は、上記ステップS1に戻り、ステップS1以降の処理を繰り返す。
そして、上記ステップS1において、コール端末32からの第1保全要請又は設備監視システム38からの第2保全要請があると判別された場合は、ステップS5に進み、保全管理用サーバ20及び保全スタッフ端末22は、コール端末32からの第1保全要請又は設備監視システム38からの第2保全要請を受け付ける。このとき、保全管理用サーバ20(図19参照)の要請反映部182は、第1保全要請又は第2保全要請を要請一時保存ファイル192及び保全履歴データベース198に登録する。さらに、第1保全要請又は第2保全要請を、コール端末32、保全スタッフ端末22等の設備レイアウト画面94(図8参照)に反映する。
ステップS6において、保全スタッフは、コール端末32からの第1保全要請又は設備監視システム38からの第2保全要請に基づいて、例えばスタッフ現況画面212(図22参照)を見ながら保全担当者を選任する。保全スタッフ端末22は、第1保全要請又は第2保全要請に応じて選任された保全担当者の情報を保全管理用サーバ20に送信する。
ステップS7において、選任された保全担当者が要請設備に出動する。このとき、保全管理用サーバ20の要請進捗受付部180は、保全スタッフ端末22からの保全担当者の情報を保全履歴データベース198等に登録すると共に、要請設備のコール端末32に送信する。これにより、要請設備のコール端末32の設備メイン画面90(図4参照)のメッセージ表示領域102に、例えば保全担当者が要請設備に移動中であることを示すメッセージが表示される。
ステップS8において、要請設備に到着した保全担当者が着手/再開ボタン104c(図4参照)を操作することで、保全作業の着手が開始される。このとき、コール端末32は、保全担当者による保全着手があったことを保全管理用サーバ20に知らせる。保全管理用サーバ20は、コール端末32からの保全着手に関する情報を受け付ける。このとき、作業進捗反映部184は、保全着手を示す作業進捗情報を作業進捗一時保存ファイル194及び保全履歴データベース198に登録する。さらに、保全着手があったことを、コール端末32、保全スタッフ端末22等の設備レイアウト画面94(図8参照)に反映する。
その後、図24のステップS9において、コール端末32は保全作業の中断があるか否かを判別する。この判別は、設備メイン画面90の保全中断ボタン104d(図4参照)の操作が行われたかどうかで行われる。保全作業の中断であれば、ステップS10に進み、コール端末32は、保全担当者による保全中断があったことを保全管理用サーバ20に知らせる。保全管理用サーバ20は、コール端末32からの保全中断に関する情報を受け付ける。作業進捗反映部184は、保全中断を示す作業進捗情報を作業進捗一時保存ファイル194及び保全履歴データベース198に登録する。さらに、保全中断があったことを、コール端末32、保全スタッフ端末22等の設備レイアウト画面94(図8参照)に反映する。
その後、ステップS11において、コール端末32は、保全中断が応援要請によるものか否かを判別する。この判別は、応援・交代要請画面124(図7参照)の応援要請ボタン126の操作が行われたかどうかで行われる。応援要請であれば、ステップS12に進み、コール端末32は、保全担当者による応援要請があったことを保全管理用サーバ20に知らせる。保全管理用サーバ20は、コール端末32からの応援要請に関する情報を受け付ける。要請反映部182は、応援要請に関する情報を要請一時保存ファイル192及び保全履歴データベース198に登録する。さらに、応援要請があったことを、コール端末32、保全スタッフ端末22等の設備レイアウト画面94(図8参照)に反映する。
上記ステップS11において、応援要請でないと判別された場合は、ステップS13に進み、コール端末32は、保全中断が交代要請によるものか否かを判別する。この判別は、応援・交代要請画面124(図7参照)の交代要請ボタン128の操作が行われたかどうかで行われる。交代要請であれば、ステップS14に進み、コール端末32は、保全担当者による交代要請があったことを保全管理用サーバ20に知らせる。保全管理用サーバ20は、コール端末32からの交代要請に関する情報を受け付ける。要請反映部182は、交代要請に関する情報を要請一時保存ファイル192及び保全履歴データベース198に登録する。さらに、交代要請があったことを、コール端末32、保全スタッフ端末22等の設備レイアウト画面94(図8参照)に反映する。
上記ステップS12又は上記ステップS14での処理が終了した段階、あるいは、上記ステップS13において、交代要請でないと判別された場合、例えば保全担当者の休憩等による中断である場合は、ステップS15に進み、コール端末32は、保全再開であるか否かを判別する。この判別は、設備メイン画面90(図4参照)の保全着手/再開ボタン104cの操作が行われたかどうかで行われる。保全作業の再開であれば、ステップS16に進み、コール端末32は、保全担当者による保全再開があったことを保全管理用サーバ20に知らせる。保全管理用サーバ20は、コール端末32からの保全再開に関する情報を受け付ける。作業進捗反映部184は、保全再開を示す作業進捗情報を作業進捗一時保存ファイル194及び保全履歴データベース198に登録する。さらに、保全再開があったことを、コール端末32、保全スタッフ端末22等の設備レイアウト画面94(図8参照)に反映する。
上記ステップS16での処理が終了した段階、あるいは、上記ステップS9において保全作業の中断でないと判別された場合は、次のステップS17に進み、コール端末32は、保全作業の完了であるか否かを判別する。この判別は、設備メイン画面90(図4参照)の対応完了ボタン110の操作が行われたかどうかで行われる。保全作業の完了であれば、ステップS18に進み、コール端末32は、保全担当者による保全完了があったことを保全管理用サーバ20に知らせる。保全管理用サーバ20は、コール端末32からの保全完了に関する情報を受け付ける。作業進捗反映部184は、保全完了を示す作業進捗情報を作業進捗一時保存ファイル194及び保全履歴データベース198に登録する。さらに、保全完了があったことを、コール端末32、保全スタッフ端末22等の設備レイアウト画面94(図8参照)に反映する。
その後、ステップS19において、保全担当者等は出庫処理を行う。すなわち、補修部品反映部190(図19参照)は、例えば保全スタッフ端末22等での出庫処理によって入力された補修部品の使用個数等の情報を補修部品データベース200に反映する。
その後、ステップS20において、保全担当者は、今回の保全作業の履歴を作成して、保全履歴を更新する。すなわち、例えば保全スタッフ端末22のディスプレイ22aに保全履歴リスト画面160(図17参照)を表示した後、担当した要請設備を選択して、履歴表示ボタン164を操作することで、要請設備の保全履歴詳細画面170(図18参照)を表示する。そして、要請設備の事象、原因及び処置を入力し、交換した補修部品があれば、その形式、部品名称、出庫場所、使用数量等を入力する。もちろん、交換した補修部品の入力に関しては、先に入力した出庫処理と関連付けるようにして、入力を省略してもよい。
このように、本実施の形態に係る設備保全支援システム10は、生産ライン16に配置されたコール端末32からの保全要請を受け付ける要請進捗受付部180と、複数の保全スタッフのうち、少なくとも保全要請の内容及び複数の保全スタッフの現況に基づいて、保全要請に応じた保全担当者の選任を行うために利用されるスタッフ現況表示処理部214と、選任された保全担当者の要請に従って、保全要請の内容に関連する少なくとも部品及び保全履歴に関する情報を保全支援情報として出力する保全支援情報表示処理部68とを有する。
これにより、生産現場と保全スタッフと管理事務所(保全スタッフ事務所12)との間で、通信手段を用いて情報の共有化を図ることができ、保全スタッフの現在の状況や、生産現場からの要請に対する保全作業の進捗状況を一目で把握することができ、生産設備を保守する保全スタッフの作業効率を向上させることができる。しかも、過去の部品及び保全履歴を参照することで、保全作業をスムーズに進めることが可能となり、過去の保全履歴を利用して、今回の保全作業についての報告も可能となることから、保全完了報告の滞りも解消することができる。例えば保全作業の開始にあたって、保全内容の経緯、交換部品、過去の関係担当者等の記録を保全履歴として提示する。この保全履歴は、保全担当者がトラブル改善を考える上で有意義な情報としても利用することができるため、効率よく保全作業を進めることが可能となり、設備停止時間を短縮して保全作業を実施することができる。
本実施の形態において、生産現場に設置された1以上の生産設備の配置位置を示す設備レイアウト画面94を、少なくとも保全管理用モニタ26とコール端末32に表示する設備レイアウト表示処理部52と、生産ライン16からの要請を設備レイアウト画面94に反映する要請反映部182と、保全担当者による保全作業の進捗状況を設備レイアウト画面94に反映する作業進捗反映部184とを有する。
これにより、生産ライン16毎に設置されたコール端末32等に接続されたディスプレイ32aや保全管理用サーバ20に接続された保全管理用モニタ26等を使って、直接設備レイアウト画面94を見ながら様々な要請(保全要請、応援要請等)を入力することができ、しかも、入力した要請を設備レイアウト画面94に反映させることができる。その結果、要請したスタッフ等以外の者が設備レイアウト画面94を見ることによって、生産ラインに対する要請内容を容易に確認することができる。
本実施の形態において、保全要請は、少なくとも機械的トラブルか電気的トラブルかを示す一次判断の情報を含む。これにより、一次判断の情報を含めた保全要請が行われるため、保全担当者を選定する際に、一次判断の情報を有効利用することが可能となり、保全担当者の選定作業並びに選定にかかる時間を短縮することができる。
本実施の形態において、保全要請は、生産ライン16に配置されたコール端末32に、生産現場に設置された1以上の生産設備の配置位置を示す設備レイアウト画面94を表示した状態で、生産スタッフの手入力によって実施する。これにより、設備レイアウト画面94に保全要請が反映されるため、生産スタッフは、設備レイアウト画面94を見ながら保全要請を行うことで、保全要請が必要な設備に対して正しく保全要請を行ったどうかを容易に確認することができる。
この場合、生産スタッフの手入力による保全要請は、少なくとも保全に必要な部品及び該部品の保管場所に関する情報を含む。これにより、保全要請には、保全に必要な部品及び該部品の保管場所に関する情報が含まれているため、保全担当者は、容易に保全に必要な部品を入手することができ、保全作業に着手するまでの時間を短縮することができ、保全作業の効率化を向上させることができる。
また、生産スタッフの手入力による保全要請は、過去に発生したトラブルに関する情報(履歴一覧をアクセスするためのキー:設備番号等)を含むことが好ましい。これにより、保全要請には、過去に発生したトラブルに関する情報が含まれているため、保全担当者は、その情報を確認しながら、保全作業を効率よく進めることができ、保全作業の時間を短縮することができ、保全作業の効率化を向上させることができる。
さらに、生産スタッフの手入力による保全要請は、過去に発生したトラブルに対する保全スタッフのコメントに関する情報(履歴一覧をアクセスするためのキー:設備番号等)を含むことが好ましい。これにより、保全要請には、過去に発生したトラブルに対する保全スタッフのコメントに関する情報が含まれているため、保全担当者が初めて担当する設備でも、そのコメントを参照することで、保全作業を効率よく進めることができ、保全作業の効率化を向上させることができる。
本実施の形態において、少なくとも生産ライン16に配置されたコール端末32は、保全担当者による保全作業の開始後になされた二次判断が一次判断と異なる場合に、保全担当者の指示に基づいて応援要請を行う第1応援要請処理部56Aを有する。
これにより、一次判断の情報を含めた保全要請が行われた後、一次判断が間違いであった場合、保全担当者は例えば専門外の知識で間違った保全作業を行うおそれがある。しかし、二次判断の情報に基づいて応援要請を行うことができることから、保全担当者は応援担当者と共に保全作業を効率よく進めることが可能となり、保全作業の効率化を向上させることができる。
この場合、応援要請は、生産ライン16に配置されたコール端末32に、生産現場に設置された1以上の生産設備の配置位置を示す設備レイアウト画面94を表示した状態で、保全担当者の手入力によって実施される。
これにより、設備レイアウト画面94に応援要請が反映されるため、保全担当者は、設備レイアウト画面94を見ながら応援要請を行うことで、応援要請が必要な設備に対して正しく応援要請を行ったどうかを容易に確認することができる。
本実施の形態において、少なくとも生産ライン16に配置されたコール端末32は、保全担当者による保全作業の経過時間が予め設定された時間を超えた時点で、応援要請を行う第2応援要請処理部56Bを有してもよい。
これにより、保全作業の実施にあたって、複雑な保全作業や事前の確認作業が煩雑である場合等においては、時間の経過を忘れ、応援を要請する機会を逸する場合がある。そこで、保全担当者による保全作業の経過時間が予め設定された時間を超えた時点で、応援要請を行えるようにすることで、保全担当者の負担を軽減することができる。しかも、保全担当者は応援担当者と共に保全作業を効率よく進めることが可能となり、保全作業の効率化を向上させることができる。
この場合、少なくとも生産ライン16に配置されたコール端末32は、保全担当者による保全作業の経過時間が予め設定された時間を超えた時点で、保全作業の異常を示すアラームを出力する。
保全担当者による保全作業の経過時間が予め設定された時間を超えた時点で、アラームが出力されることで、保全担当者は、自動的に応援要請が行われたことを認識することができ、応援担当者に対する作業進捗の説明等を事前に準備することが可能となる。その結果、保全担当者は応援担当者と共に保全作業を効率よく進めることが可能となり、保全作業の効率化を向上させることができる。
本実施の形態において、生産ライン16に配置されたコール端末32は、保全スタッフの指示に基づいて、当該生産ライン16の生産設備の保全計画を表示する保全計画表示処理部50を有する。
これにより、通常の保全スタッフによる巡視の際に、生産ライン16に配置されたコール端末32を用いて保全計画を表示することができ、巡視した日が部品の交換日であったり、駆動部分の摩耗や異音等が発生していることが確認できた場合等に、保全スタッフは、迅速に保全作業に着手することができ、保全要請の頻度を少なくすることが可能となる。
本実施の形態において、生産ライン16に配置された生産設備の運用状況を監視する設備監視システム38を有し、設備監視システム38は、生産設備の異常を検出した際に、保全スタッフ事務所12に設置された保全スタッフ端末22に保全要請を行う。保全スタッフ端末22は、さらに、設備監視システム38からの第2保全要請を受信する要請進捗受付部180と、受け付けた第2保全要請を少なくとも保全スタッフ事務所12に設置された保全管理用モニタ26に表示する設備レイアウト表示処理部52とを有する。
設備監視システム38が生産設備の異常を検出した際に、保全スタッフ事務所12に設置された保全スタッフ端末22に保全要請を行うことから、生産スタッフによる手入力による保全要請よりも迅速に保全要請を発することができる。しかも、設備監視システム38による保全要請が保全スタッフ事務所12に設置された保全管理用モニタ26に表示されることから、保全スタッフは設備監視システム38による保全要請を早期に認識することが可能となり、保全作業が必要な設備に対する保全作業を早期に実施することができる。
なお、本発明に係る設備保全支援システム及び設備保全支援方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
例えば図1に示すように、各倉庫18にそれぞれ倉庫端末34を設置するようにしてもよい。倉庫端末34の構成としては、上述したコール端末32や保全スタッフ端末22と同様の構成を有してもよい。そして、保全スタッフのほか、在庫管理を行う担当者が倉庫端末34を使用して入庫処理及び出庫処理を行うようにしてもよい。この場合、補修部品の情報の手入力に代えて、補修部品に付されたバーコードをバーコードリーダー42にて読み取るようにしてもよい。これにより、各倉庫18の在庫管理を効率よく行うことができる。
Claims (14)
- 生産現場に設置された1以上の生産設備の保全を支援する設備保全支援システム(10)であって、
少なくとも1以上のサーバ(20)と、1以上の端末(22、32)と、1以上の管理用モニタ(26、30)とが、保全スタッフ事務所(12)、生産スタッフ事務所(14)、倉庫(18)及び生産ライン(16)毎にそれぞれ必要に応じて配置され、
前記生産ライン(16)に配置された前記端末(32)からの保全要請を受け付ける手段(180)と、
複数の保全スタッフのうち、少なくとも前記保全要請の内容及び前記複数の保全スタッフの現況に基づいて、前記保全要請に応じた保全担当者の選任を行う手段(214)と、
選任された前記保全担当者の要請に従って、前記保全要請の内容に関連する少なくとも部品及び保全履歴に関する情報を保全支援情報として出力する手段(68)とを有することを特徴とする設備保全支援システム。 - 請求項1記載の設備保全支援システムにおいて、
前記生産現場に設置された1以上の生産設備の配置位置を示すレイアウト画面(94)を、少なくとも前記管理用モニタ(26、30)と前記端末(22、32)に表示する手段(52)と、
前記生産ライン(16)からの要請を前記レイアウト画面(94)に反映する手段(182)と、
前記保全担当者による保全作業の進捗状況を前記レイアウト画面(94)に反映する手段(184)と、を有することを特徴とする設備保全支援システム。 - 請求項1又は2記載の設備保全支援システムにおいて、
前記保全要請は、少なくとも機械的トラブルか電気的トラブルかを示す一次判断の情報を含むことを特徴とする設備保全支援システム。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の設備保全支援システムにおいて、
前記保全要請は、前記生産ライン(16)に配置された前記端末(32)に、前記生産現場に設置された1以上の生産設備の配置位置を示すレイアウト画面(94)を表示した状態で、生産スタッフの手入力によって実施されることを特徴とする設備保全支援システム。 - 請求項4記載の設備保全支援システムにおいて、
前記生産スタッフの手入力による前記保全要請は、少なくとも保全に必要な部品及び該部品の保管場所に関する情報を含むことを特徴とする設備保全支援システム。 - 請求項5記載の設備保全支援システムにおいて、
前記生産スタッフの手入力による前記保全要請は、過去に発生したトラブルに関する情報を含むことを特徴とする設備保全支援システム。 - 請求項6記載の設備保全支援システムにおいて、
前記生産スタッフの手入力による前記保全要請は、過去に発生した前記トラブルに対する保全スタッフのコメントに関する情報を含むことを特徴とする設備保全支援システム。 - 請求項3記載の設備保全支援システムにおいて、
少なくとも前記生産ライン(16)に配置された前記端末(32)は、前記保全担当者による保全作業の開始後になされた二次判断が前記一次判断と異なる場合に、前記保全担当者の指示に基づいて応援要請を行う手段(56A)を有することを特徴とする設備保全支援システム。 - 請求項8記載の設備保全支援システムにおいて、
前記応援要請は、前記生産ライン(16)に配置された前記端末(32)に、前記生産現場に設置された1以上の生産設備の配置位置を示すレイアウト画面(94)を表示した状態で、前記保全担当者の手入力によって実施されることを特徴とする設備保全支援システム。 - 請求項1又は2記載の設備保全支援システムにおいて、
少なくとも前記生産ライン(16)に配置された前記端末(32)は、前記保全担当者による保全作業の経過時間が予め設定された時間を超えた時点で、応援要請を行う手段(56B)を有することを特徴とする設備保全支援システム。 - 請求項10記載の設備保全支援システムにおいて、
少なくとも前記生産ライン(16)に配置された前記端末(32)は、前記保全担当者による保全作業の経過時間が予め設定された時間を超えた時点で、保全作業の異常を示すアラームを出力することを特徴とする設備保全支援システム。 - 請求項1記載の設備保全支援システムにおいて、
前記生産ライン(16)に配置された前記端末(32)は、前記保全スタッフの指示に基づいて、当該生産ライン(16)の生産設備の保全計画を表示する手段(50)を有することを特徴とする設備保全支援システム。 - 請求項1記載の設備保全支援システムにおいて、
前記生産ライン(16)に配置された生産設備の運用状況を監視する設備監視システム(38)を有し、
前記設備監視システム(38)は、前記生産設備の異常を検出した際に、前記保全スタッフ事務所(12)に設置された前記端末(22)に保全要請を行い、
前記保全スタッフ事務所(12)に設置された前記端末(22)は、さらに、前記設備監視システム(38)からの前記保全要請を受信する手段(180)と、受信した保全要請を少なくとも前記保全スタッフ事務所(12)に設置された前記管理用モニタ(26)に表示する手段(68)とを有することを特徴とする設備保全支援システム。 - 少なくとも1以上のサーバ(20)と、1以上の端末(22、32)と、1以上の管理用モニタ(26、30)とが、保全スタッフ事務所(12)、生産スタッフ事務所(14)、倉庫(18)及び生産ライン(16)毎にそれぞれ必要に応じて配置され、生産現場に設置された1以上の生産設備の保全を支援する設備保全支援システム(10)にて使用される設備保全支援方法であって、
前記生産ライン(16)に配置された前記端末(32)からの保全要請を受信するステップと、
複数の保全スタッフのうち、少なくとも前記保全要請の内容及び前記複数の保全スタッフの現況に基づいて、前記保全要請に応じた保全担当者の選任を行うステップと、
選任された前記保全担当者の要請に従って、前記保全要請の内容に関連する少なくとも部品及び保全履歴に関する情報を保全支援情報として出力するステップとを有することを特徴とする設備保全支援方法。
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