JPWO2018025853A1 - ランフラットタイヤ - Google Patents

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Abstract

タイヤ内面に接着した帯状吸音材の配設位置と形状を工夫することにより、ランフラット耐久性を向上すると共に、高速耐久性の悪化を抑制することを可能にしたランフラットタイヤを提供する。一対のビード部3間に装架されたカーカス層10と、サイドウォール部2におけるカーカス層10のタイヤ幅方向内側に断面三日月状のランフラット補強層17とを備えると共に、タイヤ内面のトレッド部1に対応する領域にタイヤ周方向に延在する帯状吸音材6が接着されたランフラットタイヤにおいて、帯状吸音材6をトレッド部1に対応する領域のうち少なくとも一方のショルダー領域に局所的に配置する。

Description

本発明は、サイドウォール部に断面三日月状のランフラット補強層を備えたランフラットタイヤに関し、更に詳しくは、タイヤ内面に接着した帯状吸音材の配設位置と形状を工夫することにより、ランフラット耐久性を向上すると共に、高速耐久性の悪化を抑制することを可能にしたランフラットタイヤに関する。
パンク状態での走行を可能にする空気入りタイヤとして、サイドウォール部の内側に断面三日月状のランフラット補強層を配置したサイド補強型のランフラットタイヤが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。このようなサイド補強型のランフラットタイヤでは、ランフラット補強層により強化されたサイドウォール部の剛性により荷重を保持することができるので、内圧ゼロの状態でも所定の距離を走行できるようになっている。
しかしながら、走行を続ける間にタイヤの撓みが大きくなり、タイヤ内腔でビード部とトレッド部が接触してタイヤの損傷に至ることがあるので、パンク状態での充分な走行距離を確保できず、ランフラット耐久性が低下するという問題がある。
一方、空気入りタイヤにおいて、騒音を発生させる原因の一つにタイヤ内部に充填された空気の振動による空洞共鳴音がある。このような空洞共鳴現象による騒音を低減する手法として、タイヤとホイールのリムとの間に形成される空洞部内に吸音材を配設することが提案されている。より具体的には、タイヤ内面のトレッド部に対応する領域に帯状の吸音材を接着することが行われている(例えば、特許文献3,4参照)。
しかしながら、上述した帯状吸音材はトレッド部の中央領域に帯状吸音材が配置されているため、トレッド部の中央領域では走行時における蓄熱量が相対的に大きくなることから、その蓄熱によりタイヤの高速耐久性が低下し易いという懸念がある。
日本国特開平7−304312号公報 日本国特開2009−61866号公報 日本国特開2002−67608号公報 日本国特開2005−138760号公報
本発明の目的は、タイヤ内面に接着した帯状吸音材の配設位置と形状を工夫することにより、ランフラット耐久性を向上すると共に、高速耐久性の悪化を抑制することを可能にしたランフラットタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明のランフラットタイヤは、一対のビード部間に装架されたカーカス層と、サイドウォール部における前記カーカス層のタイヤ幅方向内側に断面三日月状のランフラット補強層とを備えると共に、タイヤ内面のトレッド部に対応する領域にタイヤ周方向に延在する帯状吸音材が接着されたランフラットタイヤにおいて、前記帯状吸音材が前記トレッド部に対応する領域のうち少なくとも一方のショルダー領域に局所的に配置されたことを特徴とするものである。
本発明では、帯状吸音材がトレッド部に対応する領域のうち少なくとも一方のショルダー領域に局所的に配置されていることで、ランフラット走行時にタイヤの撓みが大きくなった際に、帯状吸音材自体が支えとなってタイヤの撓みが過度に大きくなることを抑制し、帯状吸音材がランフラット走行時の補助部材として機能する。その結果、ランフラット耐久性を向上させることが可能となる。また、帯状吸音材がトレッド部の中央領域に配置されている場合と比較して、走行時におけるトレッド部の蓄熱量を低減できるため、ランフラットタイヤの高速耐久性の悪化を抑制することが可能となる。
本発明では、帯状吸音材の厚さDと帯状吸音材の幅WとはD≧Wの関係を満たすことが好ましい。帯状吸音材はランフラット走行時にリムと干渉する必要があるので、このように帯状吸音材の厚さDと幅Wを適度に設定することで、帯状吸音材がランフラット走行時の補助部材として効果的に機能する。
本発明では、帯状吸音材の外周面におけるタイヤ幅方向外端が許容リムの最大幅位置と許容リムの最小幅位置との間の領域に配置されていることが好ましい。ランフラット走行時にビード部とトレッド部との接触が生じることがあるので、このように帯状吸音材を配置することで、帯状吸音材がランフラット走行時の補助部材として効果的に機能する。上述する許容リムとは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば適用リムに含まれるものである。具体的には、JATMAでは、リム幅が異なる複数種類の許容リムが適用リムに含まれているが、その中でリム幅が最も大きい許容リムの幅位置とリム幅が最も小さい許容リムの幅位置を基準として帯状吸音材の外周面におけるタイヤ幅方向外端の位置が規定されるのである。TRAやETRTOにおいてもタイヤ毎に許容されるリムが許容リムである。
本発明では、帯状吸音材の厚さDはタイヤ断面高さSHに対して20%〜70%であることが好ましい。これにより、帯状吸音材がランフラット走行時の補助部材として機能し、ランフラット耐久性を効果的に向上させることが可能となる。
本発明では、帯状吸音材は内周面に複数の切り込みを有することが好ましい。帯状吸音材の厚さDが比較的大きいので、このように帯状吸音材に切り込みを配設することで、走行時に帯状吸音材にかかる圧縮力を緩和することができ、帯状吸音材の耐久性を向上させることが可能となる。
本発明では、帯状吸音材はタイヤ周方向の少なくとも一箇所に欠落部を有することが好ましい。これにより、タイヤのインフレートによる膨張や、接地転動に起因する接着面のせん断ひずみに長時間耐えることが可能となる。
本発明では、帯状吸音材の外周面の周長は帯状吸音材の内周面の周長より長いことが好ましい。帯状吸音材の厚さDが比較的大きいので、このように帯状吸音材の寸法を適度に設定することで、走行時に帯状吸音材にかかる圧縮力を緩和することができ、帯状吸音材の耐久性を向上させることが可能となる。
図1は本発明の実施形態からなるランフラットタイヤの一例を示す斜視断面図である。 図2は本発明の実施形態からなるランフラットタイヤの一例を示す赤道線断面図である。 図3は本発明の実施形態からなるランフラットタイヤの一例を示す子午線断面図である。 図4は図3の帯状吸音材の寸法を示す断面図である。 図5は本発明のランフラットタイヤの内面に接着される帯状吸音材の配設位置を示す説明図である。 図6は本発明のランフラットタイヤの内面に接着される帯状吸音材の変形例の一部を示す斜視図である。 図7(a)〜(d)は本発明のランフラットタイヤの内面に接着される帯状吸音材の断面形状の変形例を示し、図7(a)〜(d)は各変形例を示すランフラットタイヤの断面図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜3は本発明の実施形態からなるランフラットタイヤの一例を示すものである。
図1,2において、本実施形態のランフラットタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3とを備えている。
上記ランフラットタイヤにおいて、タイヤ内面4のトレッド部1に対応する領域には、タイヤ周方向に沿って接着層5を介して一対の帯状吸音材6,6が局所的に接着されている。帯状吸音材6は、連続気泡を有する多孔質材料から構成され、その多孔質構造に基づく所定の吸音特性を有している。帯状吸音材6の多孔質材料としては発泡ポリウレタンを用いると良い。一方、接着層5としては、両面接着テープが好ましい。
図3に示すように、一対のビード部3,3間には少なくとも1層のカーカス層10が装架されている。このカーカス層10はタイヤ径方向に配向する複数本のカーカスコードを含んでおり、カーカスコードとして有機繊維コードが好ましく使用される。カーカス層10は各ビード部3に配置されたビードコア11の廻りにタイヤ内側から外側に巻き上げられている。更に、カーカス層10はビードフィラー12を包み込み、サイドウォール部2近傍まで延びて終端している。各ビードコア11のタイヤ外周側には断面三角形状のビードフィラー12が配置されている。そして、タイヤ内表面における一対のビード部3,3間の領域にはインナーライナー層13が配置されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層10のタイヤ外周側にはベルト層14が埋設されている。ベルト層14はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト層14において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜40°の範囲に設定されている。ベルト層14の補強コードとしては、スチールコードが好ましく使用される。ベルト層14のタイヤ外周側には、高速耐久性の向上を目的として、補強コードをタイヤ周方向に対して5°以下の角度で配列してなる少なくとも1層のベルトカバー層15が配置されている。ベルトカバー層15は少なくとも1本の補強コードを引き揃えてゴム被覆してなるストリップ材をタイヤ周方向に連続的に巻回したジョイントレス構造とすることが望ましい。また、ベルトカバー層15はベルト層14の幅方向の全域を覆うように配置しても良く、或いは、ベルト層14の幅方向外側のエッジ部のみを覆うように配置しても良い。ベルトカバー層15の補強コードとしては、ナイロンやアラミド等の有機繊維コードが好ましく使用される。
更に、トレッド部1におけるベルト層14及びベルトカバー層15の外側にはトレッドゴム層16が配置されている。サイドウォール部2におけるカーカス層10とインナーライナー層13との間にはランフラット走行を可能にするための断面三日月状のランフラット補強層17が配置されている。サイドウォール部2におけるカーカス層10の外側にはサイドウォールゴム層18が配置されている。ビード部3におけるカーカス層10の外側にはリムクッションゴム層19が配置されている。
一対の帯状吸音材6,6は、それぞれ長方形の断面形状を有しており、タイヤ中心線CLを基準として左右対称に配置されている。帯状吸音材6は、図1,3に示す態様ではタイヤ内面4のトレッド部1に対応する領域のうち左右のショルダー領域の双方に配置された例を示しているが、左右のショルダー領域のいずれか一方に配置された態様であっても良い。また、帯状吸音材6は、タイヤ中心線CLを跨ぐようにしては配置されず、トレッド部1における中央領域から外れた位置に局所的に配置されるものである。
上述したランフラットタイヤでは、帯状吸音材6がトレッド部1における少なくとも一方のショルダー領域に局所的に配置されていることで、ランフラット走行時にタイヤの撓みが大きくなった際に、帯状吸音材6自体が支えとなってタイヤの撓みが過度に大きくなることを抑制し、帯状吸音材6がランフラット走行時の補助部材として機能する。その結果、ランフラット耐久性を向上させることが可能となる。また、帯状吸音材6がトレッド部1の中央領域に配置されている場合と比較して、走行時におけるトレッド部1の蓄熱量を低減できるため、高速耐久性の悪化を抑制することが可能となる。
図4に示すように、帯状吸音材6の厚さDは厚さの最大値とし、帯状吸音材6の幅Wは帯状吸音材6のタイヤとの接着面側における幅の最大値とする。このとき、帯状吸音材6の厚さDと帯状吸音材6の幅WとはD≧Wの関係を満たしている。更には、帯状吸音材6の厚さDと帯状吸音材6の幅Wの比D/Wが1.0〜3.0であることが好ましい。帯状吸音材6はランフラット走行時にリムと干渉する必要があるので、このように帯状吸音材6の厚さDと幅Wを適度に設定することで、帯状吸音材6がランフラット走行時の補助部材として効果的に機能する。
また、帯状吸音材6の厚さDはタイヤ断面高さSHに対して20%〜70%となるように構成すると良い。このように帯状吸音材6の厚さDをタイヤ断面高さSHに対して適度に設定することで、帯状吸音材6がランフラット走行時の補助部材として機能し、ランフラット耐久性を効果的に向上させることが可能となる。ここで、帯状吸音材6の厚さDがタイヤ断面高さSHに対して20%未満になると、帯状吸音材6が過度に薄くなりランフラット走行時の補助部材として十分に機能しない一方で、70%を超えるとリム組み性の低下が懸念される。
図5は本発明のランフラットタイヤの内面に接着される帯状吸音材6の配設位置を示すものである。帯状吸音材6の外周面、即ち、タイヤ内面4との接着面におけるタイヤ幅方向外端を外端Pとする。図5の上図は帯状吸音材6の外端Pが許容リムの最大幅位置(図示の一点鎖線)に配置された状態を示し、図5の下図は帯状吸音材6の外端Pが許容リムの最小幅位置(図示の二点鎖線)に配置された状態を示している。つまり、帯状吸音材6は、その外端Pが許容リムの最大幅位置と許容リムの最小幅位置との間の領域R内に存在するように配置される。ランフラット走行時にビード部3とトレッド部1との接触が生じることがあるので、このように帯状吸音材6を配置することで、帯状吸音材6がランフラット走行時の補助部材として効果的に機能する。そして、適用される各種の許容リムに対してこのような機能を発揮することが可能になる。
図6は本発明のランフラットタイヤの内面に接着される帯状吸音材の変形例の一部を示すものである。図6に示すように、帯状吸音材6の内周面、即ち、タイヤ内面との非接着面にはタイヤ幅方向に延びる複数の切り込み20が形成されている。各切り込み20の両端部は帯状吸音材6の幅方向の両端部に連通している。また、切り込み20は、帯状吸音材6の内周面にのみ開口しており、帯状吸音材6の外周面には開口していない。帯状吸音材6の厚さDが幅Wに比べて大きいので、このように帯状吸音材6に切り込み20を配設することで、走行時に帯状吸音材6にかかる圧縮力を緩和することができ、帯状吸音材6の耐久性を向上させることが可能となる。
なお、各切り込み20の一方の端部が帯状吸音材6の内側で終端し、切り込み20の他方の端部のみが帯状吸音材6の幅方向の端部に連通する態様であっても良く、或いは各切り込み20の両端部が帯状吸音材6の内側で終端し、帯状吸音材6の幅方向の両端部に非連通であっても良い。
図2に示すように、帯状吸音材6はタイヤ周方向の1箇所に欠落部7を有する。欠落部7とはタイヤ周上で帯状吸音材6が存在しない部分である。帯状吸音材6に欠落部7を設けることにより、タイヤのインフレートによる膨張に起因する接着面のせん断ひずみに長時間耐えることができ、帯状吸音材6の接着面に生じるせん断歪みを効果的に緩和することが可能となる。このような欠落部7はタイヤ周上で1箇所又は3〜5箇所設けるのが良い。つまり、欠落部7をタイヤ周上の2箇所に設けると質量アンバランスに起因してタイヤユニフォミティの悪化が顕著になり、欠落部7をタイヤ周上の6箇所以上に設けると製造コストの増大が顕著になる。
なお、欠落部7をタイヤ周上の2箇所以上に設ける場合、帯状吸音材6がタイヤ周方向に途切れることになるが、そのような場合であっても、例えば、両面接着テープからなる接着層のような他の積層物で複数の帯状吸音材6を互いに連結するようにすれば、これら帯状吸音材6を一体的な部材として取り扱うことができるため、タイヤ内面4への貼り付け作業を容易に行うことができる。
また、図2に示すように、帯状吸音材6の周方向断面において、外周面の周長は帯状吸音材6の内周面の周長より長くなるように構成されている。即ち、帯状吸音材6は、タイヤとの接着面の周長が長くなるような台形の断面形状を有する。帯状吸音材6の厚さDが比較的大きいので、このように帯状吸音材6の寸法を適度に設定することで、走行時に帯状吸音材6にかかる圧縮力を緩和することができ、帯状吸音材6の耐久性を向上させることが可能となる。
帯状吸音材6の横断面の形状としては、図1,3〜5に示す四角形の他に、図7(a)に示すように接着面側を底辺とする三角形の場合や、図7(b)に示すように接着面側の底辺が長い台形の場合、図7(c)に示すように接着面側の底辺が短い台形の場合、図7(d)に示すように四角形と台形を組み合わせた場合を例示することができる。
タイヤサイズ245/50R19で、一対のビード部間に装架されたカーカス層と、サイドウォール部におけるカーカス層のタイヤ幅方向内側に断面三日月状のランフラット補強層とを備えると共に、タイヤ内面のトレッド部に対応する領域にタイヤ周方向に延在する帯状吸音材が接着されたランフラットタイヤにおいて、帯状吸音材の有無、帯状吸音材の配設位置、帯状吸音材における厚さDの幅Wに対する比(D/W)、帯状吸音材の厚さDのタイヤ断面高さSHに対する比率(D/SH×100%)、帯状吸音材の切り込みの有無、帯状吸音材の周方向断面の形状を表1及び表2のように設定した従来例、比較例及び実施例1〜10のタイヤを製作した。
なお、帯状吸音材の切り込みの有無について、帯状吸音材が切り込みを有する場合は、その切り込みは帯状吸音材の幅方向に延びる複数の切り込みであって帯状吸音材の両端部に連通するものである。また、帯状吸音材の断面形状については、帯状吸音材をタイヤ周方向に沿って切り欠いた場合に、その帯状吸音材の全体の断面形状を示すものである。
これら試験タイヤについて、下記試験方法により、ランフラット耐久性、高速耐久性及び高撓み時の帯状吸音材の耐久性を評価し、その結果を表1及び表2に併せて示した。
ランフラット耐久性:
各試験タイヤをそれぞれリムサイズ19×7.5のホイールに組み付け、空気圧0kPa、荷重5.9kN(最大負荷能力の65%)の条件でドラム試験機にて走行試験を実施した。具体的には、走行速度80km/hとし、タイヤに故障が発生するまで走行させ、その走行距離を測定した。この走行距離が長いほど、ランフラット耐久性が優れていることを意味する。
高速耐久性:
各試験タイヤをそれぞれリムサイズ19×7.5のホイールに組み付け、空気圧360kPa、荷重6.17kNの条件でドラム試験機にて走行試験を実施した。具体的には、初期速度250km/hとし、20分毎に10km/hずつ速度を増加させ、タイヤに故障が発生するまで走行させ、その到達ステップ(速度)を測定した。この到達ステップ(速度)が大きいほど、タイヤの高速耐久性が優れていることを意味する。
高撓み時の帯状吸音材の耐久性:
各試験タイヤをそれぞれリムサイズ19×7.5のホイールに組み付け、走行速度80km/h、空気圧160kPa、荷重9.25kN(最大負荷能力の102%)、走行距離6480kmの条件でドラム試験機にて走行試験を実施した後、帯状吸音材の剥がれ及び帯状吸音材の破断を目視にて確認した。帯状吸音材の脱落、破断が無い場合を「◎」で示し、接着面の剥がれ又は帯状吸音材の破断が帯状吸音材全体の1/8未満の場合を「○」で示し、接着面の剥がれ又は帯状吸音材の破断が帯状吸音材全体の1/8以上1/4未満の場合を「△」で示し、接着面の剥がれ又は帯状吸音材の破断が帯状吸音材全体の1/4以上の場合を「×」で示した。
Figure 2018025853
Figure 2018025853
表1、表2から判るように、実施例1〜10のランフラットタイヤは、従来例との対比において、高速耐久性を悪化させることなく、ランフラット耐久性が改善されていた。また、実施例9,10では、厚手の帯状吸音材に対して切り込みが設けられているため、高撓み時の帯状吸音材の耐久性が良好であった。一方、比較例においては、帯状吸音材をトレッド部におけるセンター部に配置したため、ランフラット耐久性の改善効果を十分に得ることができず、高速耐久性が悪化した。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 タイヤ内面
5 接着層
6 帯状吸音材
10 カーカス層
17 ランフラット補強層

Claims (7)

  1. 一対のビード部間に装架されたカーカス層と、サイドウォール部における前記カーカス層のタイヤ幅方向内側に断面三日月状のランフラット補強層とを備えると共に、タイヤ内面のトレッド部に対応する領域にタイヤ周方向に延在する帯状吸音材が接着されたランフラットタイヤにおいて、
    前記帯状吸音材が前記トレッド部に対応する領域のうち少なくとも一方のショルダー領域に局所的に配置されたことを特徴とするランフラットタイヤ。
  2. 前記帯状吸音材の厚さDと該帯状吸音材の幅WとがD≧Wの関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載のランフラットタイヤ。
  3. 前記帯状吸音材の外周面におけるタイヤ幅方向外端が許容リムの最大幅位置と最小幅位置との間の領域に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のランフラットタイヤ。
  4. 前記帯状吸音材の厚さDがタイヤ断面高さSHに対して20%〜70%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のランフラットタイヤ。
  5. 前記帯状吸音材が内周面に複数の切り込みを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のランフラットタイヤ。
  6. 前記帯状吸音材がタイヤ周方向の少なくとも一箇所に欠落部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のランフラットタイヤ。
  7. 前記帯状吸音材の外周面の周長が該帯状吸音材の内周面の周長より長いことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のランフラットタイヤ。
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