JP2004359145A - ランフラットタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】正常内圧時の乗心地性等の他の性能を犠牲にすることなく、ランフラット走行時のバックリングを有効に抑制して、耐久性を格段に向上させたサイド補強型ランフラットタイヤを提供する。
【解決手段】タイヤ1は、ビードコア2を埋設した一対のビード部3、一対のサイドウォール部4およびトレッド部5の各部にわたってトロイド状に延びるカーカス6を配設し、カーカス6のクラウン部7外周側に傾斜ベルト層8a、8bからなる主ベルト9を具え、サイドウォール部4に断面三日月状の補強ゴム10を配設してなる。タイヤ径方向最外側に位置する傾斜ベルト層である最外ベルト層8aは、タイヤ赤道面Eを中心としてトレッド接地幅Wtの20〜50%の範囲でオーバーラップさせた左右一対の小ベルト部材11a、11bで構成されたオーバーラップ層であり、各小ベルト部材11a、11bはトレッド接地幅Wtの60〜75%の幅Wa、Wbを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】タイヤ1は、ビードコア2を埋設した一対のビード部3、一対のサイドウォール部4およびトレッド部5の各部にわたってトロイド状に延びるカーカス6を配設し、カーカス6のクラウン部7外周側に傾斜ベルト層8a、8bからなる主ベルト9を具え、サイドウォール部4に断面三日月状の補強ゴム10を配設してなる。タイヤ径方向最外側に位置する傾斜ベルト層である最外ベルト層8aは、タイヤ赤道面Eを中心としてトレッド接地幅Wtの20〜50%の範囲でオーバーラップさせた左右一対の小ベルト部材11a、11bで構成されたオーバーラップ層であり、各小ベルト部材11a、11bはトレッド接地幅Wtの60〜75%の幅Wa、Wbを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カーカスの内面側でかつ少なくともサイドウォール部に補強ゴムを有し、タイヤ内圧の異常低下時またはパンク時にある程度の距離の走行が可能なランフラットタイヤに関するものであり、特にかかるタイヤのランフラット走行時の耐久性の向上を図る。
【0002】
【従来の技術】
パンク等によってタイヤ内圧が急激に低下した場合であってもある程度の距離の走行が可能である、いわゆるランフラットタイヤとしては、サイドウォール部に断面三日月状の補強ゴムを有するランフラットタイヤ、いわゆるサイド補強型ランフラットタイヤが知られている。
【0003】
かかるサイド補強型ランフラットタイヤがランフラット状態で走行する際には、トレッド踏面の中央が路面から浮き上がる現象である、いわゆるバックリングが発生することが知られている。バックリングの発生したタイヤは、トレッドショルダー部の接地圧が増加し、それによりショルダー部に近い位置に配置されている補強ゴムの発熱が大きくなる結果、タイヤが破壊に至るおそれがある。
【0004】
このため、ランフラット走行時のバックリングを抑制して耐久性を向上させたサイド補強型ランフラットタイヤが望まれており、これらに関して種々の検討がなされている。
【0005】
例えば、特許文献1には、ベルト層のクラウン部外周に、タイヤ赤道面に対し実質上直交する多数のコード配列になる少なくとも1層の補強層を配置したタイヤが記載されている。また、特許文献2には、カーカスとベルト層の間に、有機繊維コードをカーカス及びベルト層と赤道面を挟んで交差する向きに配列した補強層を配置したタイヤが記載されている。これらのタイヤは、補強層を配置することによりトレッド部全体の剛性を向上させているが、このようにトレッド部全体の剛性が高まると、路面からの突起入力があった際の振動乗心地性が悪化する上、トレッド部の重量が増加する。
【0006】
特許文献3及び4には、ベルト層のタイヤ径方向内側に環状のビードコアを配置してランフラット走行性を向上させたタイヤが記載されている。しかし、かかる環状ビードコアを有するタイヤは、従来の製造設備を用いて製造することが困難である上、環状ビードコアの剛性が高すぎるため、やはり路面からの突起入力があった際の振動乗心地性が悪化する。
【0007】
特許文献5には、カーカスとベルト層との間に、周方向剛性を高めるための補強コード層と、幅方向剛性を高めるための補強ゴム層を配置して、ランフラット耐久性を高めたタイヤが記載されている。しかし、かかるタイヤでは、幅方向の補強に関してはゴムのみからなる補強層しか配設されておらず、バックリングを抑制する効果は十分でなかった。
【0008】
【特許文献1】特開平6−191243号
【特許文献2】国際公開第97/01452号
【特許文献3】特開平8−244422号
【特許文献4】欧州特許出願公開第1022162号
【特許文献5】国際公開第99/48710号
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、この発明の目的は、主ベルトの適正化を図ることにより、正常内圧時の乗心地性等の他の性能を犠牲にすることなく、ランフラット走行時のバックリングを有効に抑制して、耐久性を格段に向上させたサイド補強型ランフラットタイヤを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、ビードコアを埋設した一対のビード部、該ビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部および両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部の各部にわたってトロイド状に延びる少なくとも1枚のプライからなるカーカスを配設し、カーカスのクラウン部外周側に、タイヤ赤道面に対して傾斜して延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の傾斜ベルト層からなる主ベルトを具え、少なくともサイドウォール部に断面三日月状の補強ゴムを配設してなるランフラットタイヤにおいて、タイヤ幅方向断面にて、主ベルトを構成する傾斜ベルト層のうち、タイヤ径方向最外側に位置する傾斜ベルト層である最外ベルト層は、タイヤ赤道面を中心としてトレッド接地幅の20〜50%の範囲でオーバーラップさせた左右一対の小ベルト部材で構成されたオーバーラップ層であり、各小ベルト部材はトレッド接地幅の60〜75%の幅を有することを特徴とするランフラットタイヤである。
【0011】
主ベルトが2層以上の傾斜ベルト層からなり、少なくとも2層の傾斜ベルト層がオーバーラップ層であることが好ましい。
【0012】
また、主ベルトのタイヤ径方向外側及び内側、並びにカーカスプライのタイヤ径方向内側の少なくとも1箇所に、中央部の厚さが1〜5mmの強化ゴムシートを配設することが好ましい。
【0013】
さらに、強化ゴムシートは、ゴム硬さが75〜95であることが好ましい。なお、ここにいう「ゴム硬さ」とは、JIS K 6253に規定するスプリング式硬さ試験機A型により得られたゴム硬さのことをいう。
【0014】
さらにまた、強化ゴムシートは、タイヤ赤道面を中心としてトレッド接地幅の20〜50%の範囲にあることが好ましい。
【0015】
加えて、補強ゴムは、ゴム硬さが70〜85であることが好ましい。
【0016】
加えてまた、主ベルトとトレッド部の間に、主ベルトの全面を覆いタイヤ赤道面に対し略平行に延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の広幅周方向強化層と、この広幅周方向強化層の両端に位置し、タイヤ赤道面に対し略平行に延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1対の狭幅周方向強化層とをさらに具えることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態を説明する。図1はこの発明に従う代表的なランフラットタイヤ(以下、「タイヤ」という。)のタイヤ幅方向断面を示した図である。
【0018】
タイヤ1は、ビードコア2を埋設した一対のビード部3、ビード部3からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部4および両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部5の各部にわたってトロイド状に延びる少なくとも1枚、図1では1枚のプライからなるカーカス6を配設し、カーカス6のクラウン部7外周側に、タイヤ赤道面Eに対して傾斜して延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1層、図1では2層の傾斜ベルト層8a、8bからなる主ベルト9を具え、少なくともサイドウォール部4に断面三日月状の補強ゴム10を配設してなる。
【0019】
そして、この発明の構成上の主な特徴は、タイヤ幅方向断面にて、主ベルト9を構成する傾斜ベルト層8a、8bのうち、タイヤ径方向最外側に位置する傾斜ベルト層である最外ベルト層8aは、タイヤ赤道面Eを中心としてトレッド接地幅Wtの20〜50%の範囲でオーバーラップさせた左右一対の小ベルト部材11a、11bで構成されたオーバーラップ層であり、各小ベルト部材11a、11bはトレッド接地幅Wtの60〜75%の幅Wa、Wbを有することにある。
【0020】
以下、この発明が上記構成を採用するに至った経緯を作用とともに説明する。サイド補強型ランフラットタイヤのランフラット走行時における故障の原因は、主としてバックリングの発生によりトレッド部中央が路面から浮き上がり、トレッドショルダー部の接地圧が増大するため、ショルダー部に近い位置に配置されている補強ゴムの発熱が大きくなる結果、タイヤが破壊に至ることが知られている。従来、バックリングを抑制するためには、前記したように主ベルト付近に補強部材等の追加部材を配設して主ベルトの面外曲げ剛性を高くし、タイヤの内圧低下時にも主ベルトの変形を最小限とすることでバックリングを抑制することが行われていた。しかし、こうしたタイヤでは、面外曲げ剛性の増加に伴って乗心地性が低下する上、補強部材の追加によりタイヤ重量が増加するため、燃費や操舵性にも悪影響を及ぼすことが懸念される。
【0021】
発明者は、バックリングの発生時にトレッド部の変形が特に大きいのは、タイヤ赤道面を中心としてトレッド接地幅の20〜50%の範囲であることに着目し、この範囲のみのタイヤ幅方向及び周方向の面外曲げ剛性を増加させることができれば、乗心地性を大きく犠牲とすることなく、ランフラット走行時の耐久性を有効に向上することができると考えた。しかし、コードをゴム被覆した等の補強部材を配設したのでは、タイヤ重量の増加のため他の性能に悪影響を及ぼす。そこで、発明者は、最外ベルト層を左右一対の小ベルト部材で構成し、バックリング発生時にトレッド部の変形が特に大きくなる、タイヤ赤道面を中心としてトレッド接地幅の20〜50%の範囲で両小ベルト部材をオーバーラップさせれば、オーバーラップさせた範囲以外の面外曲げ剛性を増加させることなく、かつタイヤ重量も大幅に増加することなく、バックリングの発生を抑制することができる結果、他の性能を犠牲にすることなくランフラット走行時の耐久性を向上できることを見出し、この発明を完成させるに至ったのである。
【0022】
最外ベルト層8aをオーバーラップ層とするのは、タイヤ径方向外側に行くほどバックリングの発生時に受ける圧縮変形が大きいため、この部分の面外曲げ剛性を増加させることでバックリングの発生を有効に抑制できるからである。
【0023】
また、小ベルト部材11a、11bの幅Wa、Wbをそれぞれトレッド接地幅Wtの60〜75%とするのは、上記のオーバーラップ量を確保しつつ、トレッド接地幅の全域にわたって最外ベルト層を配設できるからである。
【0024】
さらに、図2に示すように、主ベルト9が2層以上、図2では2層の傾斜ベルト層8a、8bからなり、少なくとも2層、図2では2層の傾斜ベルト層8a、8bがオーバーラップ層であることが好ましい。2層以上の傾斜ベルト層をオーバーラップ層とすることで、通常走行時への影響を抑制しながら、ランフラット走行時のバックリングの発生をより一層効果的に抑制できるからである。
【0025】
さらにまた、主ベルト9のタイヤ径方向外側及び内側、並びにカーカスプライのタイヤ径方向内側の少なくとも1箇所、図2ではカーカスプライのタイヤ径方向内側に、中央部の厚さが1〜5mmの強化ゴムシート12を配設することが好ましい。かかる強化ゴムシート12を配設することにより、ランフラット走行時のバックリングの発生が抑制されるからである。また、強化ゴムシート12の中央部の厚さを1〜5mmとするのは、強化ゴムシート厚が1mm未満の場合にはバックリングの発生を有効に抑制できないからであり、5mmを超えるとトレッド部の面外曲げ剛性が高くなりすぎ乗心地性が低下するからである。
【0026】
加えて、強化ゴムシート12は、ゴム硬さが75〜95であることが好ましい。ゴム硬さが75未満の場合にはバックリングの発生を有効に抑制できないからであり、95を超えるとトレッド部の面外曲げ剛性が高くなりすぎ乗心地性が低下するからである。
【0027】
また、強化ゴムシート12は、タイヤ赤道面Eを中心としてトレッド接地幅Wtの20〜50%の範囲にあることが好ましい。強化ゴムシート12がタイヤ赤道面Eを中心としてトレッド接地幅Wtの20%未満の範囲にある場合にはバックリングの発生を有効に抑制できないからであり、50%を超えるとトレッド部の面外曲げ剛性が高くなりすぎ乗心地性が低下する上、強化ゴムシート12の重量が増加して、他の性能への影響が懸念されるからである。
【0028】
さらに、補強ゴム10は、ゴム硬さが70〜85であることが好ましい。補強ゴム10のゴム硬さが70未満の場合には補強ゴム10の補強効果が低くなりすぎ、ランフラット走行時にサイドウォール部4が屈曲変形してしまうからであり、85を超える場合にはサイドウォール部4の剛性が高くなりすぎ、乗心地性が低下するからである。
【0029】
加えて、主ベルト9とトレッド部5の間に、主ベルト9の全面を覆いタイヤ赤道面Eに対し略平行に延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の広幅周方向強化層13と、この広幅周方向強化層13の両端に位置し、タイヤ赤道面Eに対し略平行に延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1対の狭幅周方向強化層14a、14bとをさらに具えることが好ましい。かかる周方向強化層13、14a、14bを配設することにより、タイヤ1の周方向剛性が増加する結果、ランフラット走行時の耐久性を向上させることができるからである。
【0030】
なお、上述したところは、この発明の実施形態の一例を示したにすぎず、請求の範囲において種々の変更を加えることができる。例えば、図1及び2においては、カーカス6の折り返し端15が主ベルト9とカーカス6のクラウン部7との間に位置する、いわゆるエンベロープ構造を有するタイヤを図示したが、折り返し端15はサイドウォール部4内又はビード部3内にあってもよい。
【0031】
【実施例】
次に、この発明に従う空気入りタイヤを試作し、性能評価を行ったので、以下に説明する。
【0032】
実施例1〜8のタイヤは、タイヤサイズが245/40ZR18、トレッド接地幅が200mmの乗用車用ランフラットラジアルタイヤであり、カーカスがレーヨンコードをゴム被覆してなる1枚のプライからなり、かつプライの折り返し端を主ベルトとカーカスのクラウン部との間に配置したエンベロープ構造であり、主ベルトが、タイヤ赤道面に対して15°傾斜して延びるスチールコードをゴム被覆してなる2層の傾斜ベルト層からなり、最外ベルト層がオーバーラップ層であり、サイドウォール部に断面三日月状の補強ゴムを配設し、表1に示す諸元を有する。
【0033】
比較のため、タイヤサイズ、トレッド接地幅、カーカスが実施例1〜7と同じであり、サイドウォール部に断面三日月状の補強ゴムを配設し、表1に示す諸元を有し、主ベルトが、タイヤ赤道面に対して15°傾斜して延びるスチールコードをゴム被覆してなる2層の傾斜ベルト層からなり、最外ベルト層がオーバーラップ層ではないタイヤ(従来例1及び2)、最外ベルト層がオーバーラップ層ではあるものの、オーバーラップ量がこの発明の範囲外であるタイヤ(比較例1及び2)についても併せて試作した。
【0034】
(試験方法)
前記各供試タイヤをJATMAで定める標準リム(8 1/2JJ)に組み付けてタイヤ車輪とした。耐久性は、このタイヤ車輪に空気圧0kPa(相対圧)、タイヤ負荷荷重5.9kNを適用し、走行速度90km/hの条件下でドラム試験機上を走行させ、タイヤが故障するまでの走行距離を測定し、この測定値によって評価した。また、乗心地性は、空気圧230kPa、試験負荷荷重4.8kNにて平板上に接地させ、タイヤ径方向の最大変位(縦ばね指数)を測定し、この測定値によって評価した。これらの評価結果を表1に示す。なお、表1中の評価結果の数値はいずれも従来例1を100としたときの指数比で示してあり、数値の大きいほど性能が優れている。
【0035】
【表1】
【0036】
表1に示す結果から、実施例1〜7のタイヤはいずれも、同じゴム硬さの補強ゴムを使用した従来例1及び比較例1のタイヤに比べて、乗心地性は同程度に維持しながら耐久性が格段に優れており、比較例2のタイヤに比べて、耐久性は若干劣るものの乗心地性が格段に優れており、実施例8のタイヤは、同じゴム硬さの補強ゴムを使用した従来例2のタイヤに比べて、乗心地性は同程度に維持しながら耐久性が格段に優れており、実施例1〜8のタイヤはいずれも、総合的な性能に優れていることが分かる。
【0037】
【発明の効果】
この発明により、正常内圧時の乗心地性等の他の性能を犠牲にすることなく、ランフラット走行時のバックリングを有効に抑制して、耐久性を格段に向上させたサイド補強型ランフラットタイヤを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う代表的なランフラットタイヤの幅方向断面図である。
【図2】この発明に従う他のランフラットタイヤの幅方向断面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ
2 ビードコア
3 ビード部
4 サイドウォール部
5 トレッド部
6 カーカス
7 クラウン部
8a、8b 傾斜ベルト層
9 主ベルト
10 補強ゴム
11a、11b 小ベルト部材
12 強化ゴムシート
13 広幅周方向強化層
14 狭幅周方向強化層
15 カーカスの折り返し端
【発明の属する技術分野】
この発明は、カーカスの内面側でかつ少なくともサイドウォール部に補強ゴムを有し、タイヤ内圧の異常低下時またはパンク時にある程度の距離の走行が可能なランフラットタイヤに関するものであり、特にかかるタイヤのランフラット走行時の耐久性の向上を図る。
【0002】
【従来の技術】
パンク等によってタイヤ内圧が急激に低下した場合であってもある程度の距離の走行が可能である、いわゆるランフラットタイヤとしては、サイドウォール部に断面三日月状の補強ゴムを有するランフラットタイヤ、いわゆるサイド補強型ランフラットタイヤが知られている。
【0003】
かかるサイド補強型ランフラットタイヤがランフラット状態で走行する際には、トレッド踏面の中央が路面から浮き上がる現象である、いわゆるバックリングが発生することが知られている。バックリングの発生したタイヤは、トレッドショルダー部の接地圧が増加し、それによりショルダー部に近い位置に配置されている補強ゴムの発熱が大きくなる結果、タイヤが破壊に至るおそれがある。
【0004】
このため、ランフラット走行時のバックリングを抑制して耐久性を向上させたサイド補強型ランフラットタイヤが望まれており、これらに関して種々の検討がなされている。
【0005】
例えば、特許文献1には、ベルト層のクラウン部外周に、タイヤ赤道面に対し実質上直交する多数のコード配列になる少なくとも1層の補強層を配置したタイヤが記載されている。また、特許文献2には、カーカスとベルト層の間に、有機繊維コードをカーカス及びベルト層と赤道面を挟んで交差する向きに配列した補強層を配置したタイヤが記載されている。これらのタイヤは、補強層を配置することによりトレッド部全体の剛性を向上させているが、このようにトレッド部全体の剛性が高まると、路面からの突起入力があった際の振動乗心地性が悪化する上、トレッド部の重量が増加する。
【0006】
特許文献3及び4には、ベルト層のタイヤ径方向内側に環状のビードコアを配置してランフラット走行性を向上させたタイヤが記載されている。しかし、かかる環状ビードコアを有するタイヤは、従来の製造設備を用いて製造することが困難である上、環状ビードコアの剛性が高すぎるため、やはり路面からの突起入力があった際の振動乗心地性が悪化する。
【0007】
特許文献5には、カーカスとベルト層との間に、周方向剛性を高めるための補強コード層と、幅方向剛性を高めるための補強ゴム層を配置して、ランフラット耐久性を高めたタイヤが記載されている。しかし、かかるタイヤでは、幅方向の補強に関してはゴムのみからなる補強層しか配設されておらず、バックリングを抑制する効果は十分でなかった。
【0008】
【特許文献1】特開平6−191243号
【特許文献2】国際公開第97/01452号
【特許文献3】特開平8−244422号
【特許文献4】欧州特許出願公開第1022162号
【特許文献5】国際公開第99/48710号
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、この発明の目的は、主ベルトの適正化を図ることにより、正常内圧時の乗心地性等の他の性能を犠牲にすることなく、ランフラット走行時のバックリングを有効に抑制して、耐久性を格段に向上させたサイド補強型ランフラットタイヤを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、ビードコアを埋設した一対のビード部、該ビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部および両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部の各部にわたってトロイド状に延びる少なくとも1枚のプライからなるカーカスを配設し、カーカスのクラウン部外周側に、タイヤ赤道面に対して傾斜して延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の傾斜ベルト層からなる主ベルトを具え、少なくともサイドウォール部に断面三日月状の補強ゴムを配設してなるランフラットタイヤにおいて、タイヤ幅方向断面にて、主ベルトを構成する傾斜ベルト層のうち、タイヤ径方向最外側に位置する傾斜ベルト層である最外ベルト層は、タイヤ赤道面を中心としてトレッド接地幅の20〜50%の範囲でオーバーラップさせた左右一対の小ベルト部材で構成されたオーバーラップ層であり、各小ベルト部材はトレッド接地幅の60〜75%の幅を有することを特徴とするランフラットタイヤである。
【0011】
主ベルトが2層以上の傾斜ベルト層からなり、少なくとも2層の傾斜ベルト層がオーバーラップ層であることが好ましい。
【0012】
また、主ベルトのタイヤ径方向外側及び内側、並びにカーカスプライのタイヤ径方向内側の少なくとも1箇所に、中央部の厚さが1〜5mmの強化ゴムシートを配設することが好ましい。
【0013】
さらに、強化ゴムシートは、ゴム硬さが75〜95であることが好ましい。なお、ここにいう「ゴム硬さ」とは、JIS K 6253に規定するスプリング式硬さ試験機A型により得られたゴム硬さのことをいう。
【0014】
さらにまた、強化ゴムシートは、タイヤ赤道面を中心としてトレッド接地幅の20〜50%の範囲にあることが好ましい。
【0015】
加えて、補強ゴムは、ゴム硬さが70〜85であることが好ましい。
【0016】
加えてまた、主ベルトとトレッド部の間に、主ベルトの全面を覆いタイヤ赤道面に対し略平行に延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の広幅周方向強化層と、この広幅周方向強化層の両端に位置し、タイヤ赤道面に対し略平行に延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1対の狭幅周方向強化層とをさらに具えることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態を説明する。図1はこの発明に従う代表的なランフラットタイヤ(以下、「タイヤ」という。)のタイヤ幅方向断面を示した図である。
【0018】
タイヤ1は、ビードコア2を埋設した一対のビード部3、ビード部3からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部4および両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部5の各部にわたってトロイド状に延びる少なくとも1枚、図1では1枚のプライからなるカーカス6を配設し、カーカス6のクラウン部7外周側に、タイヤ赤道面Eに対して傾斜して延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1層、図1では2層の傾斜ベルト層8a、8bからなる主ベルト9を具え、少なくともサイドウォール部4に断面三日月状の補強ゴム10を配設してなる。
【0019】
そして、この発明の構成上の主な特徴は、タイヤ幅方向断面にて、主ベルト9を構成する傾斜ベルト層8a、8bのうち、タイヤ径方向最外側に位置する傾斜ベルト層である最外ベルト層8aは、タイヤ赤道面Eを中心としてトレッド接地幅Wtの20〜50%の範囲でオーバーラップさせた左右一対の小ベルト部材11a、11bで構成されたオーバーラップ層であり、各小ベルト部材11a、11bはトレッド接地幅Wtの60〜75%の幅Wa、Wbを有することにある。
【0020】
以下、この発明が上記構成を採用するに至った経緯を作用とともに説明する。サイド補強型ランフラットタイヤのランフラット走行時における故障の原因は、主としてバックリングの発生によりトレッド部中央が路面から浮き上がり、トレッドショルダー部の接地圧が増大するため、ショルダー部に近い位置に配置されている補強ゴムの発熱が大きくなる結果、タイヤが破壊に至ることが知られている。従来、バックリングを抑制するためには、前記したように主ベルト付近に補強部材等の追加部材を配設して主ベルトの面外曲げ剛性を高くし、タイヤの内圧低下時にも主ベルトの変形を最小限とすることでバックリングを抑制することが行われていた。しかし、こうしたタイヤでは、面外曲げ剛性の増加に伴って乗心地性が低下する上、補強部材の追加によりタイヤ重量が増加するため、燃費や操舵性にも悪影響を及ぼすことが懸念される。
【0021】
発明者は、バックリングの発生時にトレッド部の変形が特に大きいのは、タイヤ赤道面を中心としてトレッド接地幅の20〜50%の範囲であることに着目し、この範囲のみのタイヤ幅方向及び周方向の面外曲げ剛性を増加させることができれば、乗心地性を大きく犠牲とすることなく、ランフラット走行時の耐久性を有効に向上することができると考えた。しかし、コードをゴム被覆した等の補強部材を配設したのでは、タイヤ重量の増加のため他の性能に悪影響を及ぼす。そこで、発明者は、最外ベルト層を左右一対の小ベルト部材で構成し、バックリング発生時にトレッド部の変形が特に大きくなる、タイヤ赤道面を中心としてトレッド接地幅の20〜50%の範囲で両小ベルト部材をオーバーラップさせれば、オーバーラップさせた範囲以外の面外曲げ剛性を増加させることなく、かつタイヤ重量も大幅に増加することなく、バックリングの発生を抑制することができる結果、他の性能を犠牲にすることなくランフラット走行時の耐久性を向上できることを見出し、この発明を完成させるに至ったのである。
【0022】
最外ベルト層8aをオーバーラップ層とするのは、タイヤ径方向外側に行くほどバックリングの発生時に受ける圧縮変形が大きいため、この部分の面外曲げ剛性を増加させることでバックリングの発生を有効に抑制できるからである。
【0023】
また、小ベルト部材11a、11bの幅Wa、Wbをそれぞれトレッド接地幅Wtの60〜75%とするのは、上記のオーバーラップ量を確保しつつ、トレッド接地幅の全域にわたって最外ベルト層を配設できるからである。
【0024】
さらに、図2に示すように、主ベルト9が2層以上、図2では2層の傾斜ベルト層8a、8bからなり、少なくとも2層、図2では2層の傾斜ベルト層8a、8bがオーバーラップ層であることが好ましい。2層以上の傾斜ベルト層をオーバーラップ層とすることで、通常走行時への影響を抑制しながら、ランフラット走行時のバックリングの発生をより一層効果的に抑制できるからである。
【0025】
さらにまた、主ベルト9のタイヤ径方向外側及び内側、並びにカーカスプライのタイヤ径方向内側の少なくとも1箇所、図2ではカーカスプライのタイヤ径方向内側に、中央部の厚さが1〜5mmの強化ゴムシート12を配設することが好ましい。かかる強化ゴムシート12を配設することにより、ランフラット走行時のバックリングの発生が抑制されるからである。また、強化ゴムシート12の中央部の厚さを1〜5mmとするのは、強化ゴムシート厚が1mm未満の場合にはバックリングの発生を有効に抑制できないからであり、5mmを超えるとトレッド部の面外曲げ剛性が高くなりすぎ乗心地性が低下するからである。
【0026】
加えて、強化ゴムシート12は、ゴム硬さが75〜95であることが好ましい。ゴム硬さが75未満の場合にはバックリングの発生を有効に抑制できないからであり、95を超えるとトレッド部の面外曲げ剛性が高くなりすぎ乗心地性が低下するからである。
【0027】
また、強化ゴムシート12は、タイヤ赤道面Eを中心としてトレッド接地幅Wtの20〜50%の範囲にあることが好ましい。強化ゴムシート12がタイヤ赤道面Eを中心としてトレッド接地幅Wtの20%未満の範囲にある場合にはバックリングの発生を有効に抑制できないからであり、50%を超えるとトレッド部の面外曲げ剛性が高くなりすぎ乗心地性が低下する上、強化ゴムシート12の重量が増加して、他の性能への影響が懸念されるからである。
【0028】
さらに、補強ゴム10は、ゴム硬さが70〜85であることが好ましい。補強ゴム10のゴム硬さが70未満の場合には補強ゴム10の補強効果が低くなりすぎ、ランフラット走行時にサイドウォール部4が屈曲変形してしまうからであり、85を超える場合にはサイドウォール部4の剛性が高くなりすぎ、乗心地性が低下するからである。
【0029】
加えて、主ベルト9とトレッド部5の間に、主ベルト9の全面を覆いタイヤ赤道面Eに対し略平行に延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の広幅周方向強化層13と、この広幅周方向強化層13の両端に位置し、タイヤ赤道面Eに対し略平行に延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1対の狭幅周方向強化層14a、14bとをさらに具えることが好ましい。かかる周方向強化層13、14a、14bを配設することにより、タイヤ1の周方向剛性が増加する結果、ランフラット走行時の耐久性を向上させることができるからである。
【0030】
なお、上述したところは、この発明の実施形態の一例を示したにすぎず、請求の範囲において種々の変更を加えることができる。例えば、図1及び2においては、カーカス6の折り返し端15が主ベルト9とカーカス6のクラウン部7との間に位置する、いわゆるエンベロープ構造を有するタイヤを図示したが、折り返し端15はサイドウォール部4内又はビード部3内にあってもよい。
【0031】
【実施例】
次に、この発明に従う空気入りタイヤを試作し、性能評価を行ったので、以下に説明する。
【0032】
実施例1〜8のタイヤは、タイヤサイズが245/40ZR18、トレッド接地幅が200mmの乗用車用ランフラットラジアルタイヤであり、カーカスがレーヨンコードをゴム被覆してなる1枚のプライからなり、かつプライの折り返し端を主ベルトとカーカスのクラウン部との間に配置したエンベロープ構造であり、主ベルトが、タイヤ赤道面に対して15°傾斜して延びるスチールコードをゴム被覆してなる2層の傾斜ベルト層からなり、最外ベルト層がオーバーラップ層であり、サイドウォール部に断面三日月状の補強ゴムを配設し、表1に示す諸元を有する。
【0033】
比較のため、タイヤサイズ、トレッド接地幅、カーカスが実施例1〜7と同じであり、サイドウォール部に断面三日月状の補強ゴムを配設し、表1に示す諸元を有し、主ベルトが、タイヤ赤道面に対して15°傾斜して延びるスチールコードをゴム被覆してなる2層の傾斜ベルト層からなり、最外ベルト層がオーバーラップ層ではないタイヤ(従来例1及び2)、最外ベルト層がオーバーラップ層ではあるものの、オーバーラップ量がこの発明の範囲外であるタイヤ(比較例1及び2)についても併せて試作した。
【0034】
(試験方法)
前記各供試タイヤをJATMAで定める標準リム(8 1/2JJ)に組み付けてタイヤ車輪とした。耐久性は、このタイヤ車輪に空気圧0kPa(相対圧)、タイヤ負荷荷重5.9kNを適用し、走行速度90km/hの条件下でドラム試験機上を走行させ、タイヤが故障するまでの走行距離を測定し、この測定値によって評価した。また、乗心地性は、空気圧230kPa、試験負荷荷重4.8kNにて平板上に接地させ、タイヤ径方向の最大変位(縦ばね指数)を測定し、この測定値によって評価した。これらの評価結果を表1に示す。なお、表1中の評価結果の数値はいずれも従来例1を100としたときの指数比で示してあり、数値の大きいほど性能が優れている。
【0035】
【表1】
【0036】
表1に示す結果から、実施例1〜7のタイヤはいずれも、同じゴム硬さの補強ゴムを使用した従来例1及び比較例1のタイヤに比べて、乗心地性は同程度に維持しながら耐久性が格段に優れており、比較例2のタイヤに比べて、耐久性は若干劣るものの乗心地性が格段に優れており、実施例8のタイヤは、同じゴム硬さの補強ゴムを使用した従来例2のタイヤに比べて、乗心地性は同程度に維持しながら耐久性が格段に優れており、実施例1〜8のタイヤはいずれも、総合的な性能に優れていることが分かる。
【0037】
【発明の効果】
この発明により、正常内圧時の乗心地性等の他の性能を犠牲にすることなく、ランフラット走行時のバックリングを有効に抑制して、耐久性を格段に向上させたサイド補強型ランフラットタイヤを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う代表的なランフラットタイヤの幅方向断面図である。
【図2】この発明に従う他のランフラットタイヤの幅方向断面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ
2 ビードコア
3 ビード部
4 サイドウォール部
5 トレッド部
6 カーカス
7 クラウン部
8a、8b 傾斜ベルト層
9 主ベルト
10 補強ゴム
11a、11b 小ベルト部材
12 強化ゴムシート
13 広幅周方向強化層
14 狭幅周方向強化層
15 カーカスの折り返し端
Claims (7)
- ビードコアを埋設した一対のビード部、該ビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部および両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部の各部にわたってトロイド状に延びる少なくとも1枚のプライからなるカーカスを配設し、カーカスのクラウン部外周側に、タイヤ赤道面に対して傾斜して延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の傾斜ベルト層からなる主ベルトを具え、少なくともサイドウォール部に断面三日月状の補強ゴムを配設してなるランフラットタイヤにおいて、
タイヤ幅方向断面にて、主ベルトを構成する傾斜ベルト層のうち、タイヤ径方向最外側に位置する傾斜ベルト層である最外ベルト層は、タイヤ赤道面を中心としてトレッド接地幅の20〜50%の範囲でオーバーラップさせた左右一対の小ベルト部材で構成されたオーバーラップ層であり、各小ベルト部材はトレッド接地幅の60〜75%の幅を有することを特徴とするランフラットタイヤ。 - 主ベルトが2層以上の傾斜ベルト層からなり、少なくとも2層の傾斜ベルト層がオーバーラップ層である請求項1記載のランフラットタイヤ。
- 主ベルトのタイヤ径方向外側及び内側、並びにカーカスプライのタイヤ径方向内側の少なくとも1箇所に、中央部の厚さが1〜5mmの強化ゴムシートを配設した請求項1又は2記載のランフラットタイヤ。
- 前記強化ゴムシートは、ゴム硬さが75〜95である請求項3記載のランフラットタイヤ。
- 前記強化ゴムシートは、タイヤ赤道面を中心としてトレッド接地幅の20〜50%の範囲にある請求項3又は4記載のランフラットタイヤ。
- 前記補強ゴムは、ゴム硬さが70〜85である請求項1〜5のいずれか一項記載のランフラットタイヤ。
- 主ベルトとトレッド部の間に、主ベルトの全面を覆いタイヤ赤道面に対し略平行に延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の広幅周方向強化層と、この広幅周方向強化層の両端に位置し、タイヤ赤道面に対し略平行に延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1対の狭幅周方向強化層とをさらに具える請求項1〜6のいずれか一項記載のランフラットタイヤ。
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