JP6204938B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、高速耐久性能を有する空気入りタイヤに関する。
例えば、カーカスのタイヤ半径方向外側に配されるベルト層と、ベルト層のタイヤ軸方向の外端よりもタイヤ軸方向外側に外端を有する補強ゴム層とが設けられた空気入りタイヤが提案されている。このような空気入りタイヤは、補強ゴム層がベルト層の外端の歪を抑制するので、高い高速耐久性能を有している。
しかしながら、近年、高速耐久性能のさらなる向上が望まれている。
特開2013−95368号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、補強ゴム層を改善することを基本として、優れた高速耐久性能を有する空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部から両側のサイドウォール部をへて両側のビード部のビードコアに至るカーカス、前記カーカスのタイヤ半径方向外側に配されたベルト層、及び、前記ベルト層とタイヤ半径方向に重ねられた補強ゴム層を具えた空気入りタイヤであって、前記ベルト層は、タイヤ半径方向の最も内側の第1ベルトプライと、タイヤ半径方向の最も外側の第2ベルトプライとを含み、前記補強ゴム層は、前記カーカスと前記第1ベルトプライとの間に配される第1補強ゴム層、及び、前記第2ベルトプライのタイヤ半径方向外側に配される第2補強ゴム層を含み、前記第1補強ゴム層のタイヤ軸方向の外端は、前記第1ベルトプライのタイヤ軸方向の外端よりもタイヤ軸方向外側に5mm以上離間し、前記第2補強ゴム層のタイヤ軸方向の外端は、前記第2ベルトプライのタイヤ軸方向の外端よりもタイヤ軸方向外側に5mm以上離間することを特徴とする。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記補強ゴム層が、タイヤ軸方向の幅が15〜30mmであるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記第2補強ゴム層の前記外端が、前記第1ベルトプライの前記外端よりもタイヤ軸方向外側に配されているのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記第2補強ゴム層の前記外端が、前記第1ベルトプライの前記外端よりもタイヤ軸方向外側に5〜10mm離間しているのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記補強ゴム層が、前記第1ベルトプライと前記第2ベルトプライとの間に配される第3補強ゴム層を含み、前記第3補強ゴム層のタイヤ軸方向の外端は、前記第1ベルトプライの前記外端よりもタイヤ軸方向外側に5mm以上離間するのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記補強ゴム層が、損失正接(tanδ)が0.2以下であるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記補強ゴム層のゴム硬度が、前記ベルトプライのトッピングゴムのゴム硬度以上であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、ベルト層、及び、ベルト層とタイヤ半径方向に重ねられた補強ゴム層を具えている。ベルト層は、タイヤ半径方向の最も内側の第1ベルトプライと、タイヤ半径方向の最も外側の第2ベルトプライとを含んでいる。補強ゴム層は、カーカスと第1ベルトプライとの間に配される第1補強ゴム層、及び、第2ベルトプライのタイヤ半径方向外側に配される第2補強ゴム層を含んでいる。そして、第1補強ゴム層のタイヤ軸方向の外端は、第1ベルトプライのタイヤ軸方向の外端よりもタイヤ軸方向外側に5mm以上離間している。第2補強ゴム層のタイヤ軸方向の外端は、第2ベルトプライのタイヤ軸方向の外端よりもタイヤ軸方向外側に5mm以上離間している。このような補強ゴム層は、ベルトプライの外端近傍の剛性を高めつつ、外端で生じやすい走行時の歪を確実に抑制し得る。従って、本発明の空気入りタイヤは、例えば、各ベルトプライのベルトコードの接触によるコード切れを抑えることができるので、優れた高速耐久性能を有する。
本発明の一実施形態を示す空気入りタイヤの断面図である。 図1のトレッド部の部分拡大図である。 他の実施形態を示すトレッド部の部分拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という場合がある)1の正規状態における右半分のタイヤ子午線断面図である。「正規状態」とは、タイヤ1が正規リム(図示省略)にリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の状態である。本明細書では、特に断りがない場合、タイヤ1の各部の寸法等は、この正規状態において測定される値である。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば"標準リム"、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"である。また、「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。タイヤが乗用車用である場合は、正規内圧は、180kPaである。
図1には、サーキット走行等に用いられるレース用のタイヤ1が示されている。本発明のタイヤ1は、レース用タイヤに限定されるものではなく、例えば、乗用車用タイヤやトラック・バスなどの重荷重用タイヤとしても実施され得る。
本実施形態のタイヤ1は、カーカス6と、ベルト層7と、バンド層8と、トレッドゴム2Gと、補強ゴム層10とを含んでいる。
カーカス6は、本実施形態では、タイヤ半径方向内外に重ねられた2枚のカーカスプライ6A、6Bで構成されている。カーカスプライ6A、6Bは、カーカスコードをタイヤ周方向に対して、例えば、80〜90度の角度で配列したラジアル構造で形成されている。カーカスコードとしては、ナイロン、レーヨン、ポリエステル又はアラミド等の有機繊維が好適である。
各カーカスプライ6A、6Bは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、該本体部6aに連なりかつビードコア5の回りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを有する。
タイヤ半径方向外側のカーカスプライ6Bの本体部6aと、折返し部6bとの間には、ビードコア5からタイヤ半径方向外側へ先細状にのびるビードエーペックス9が配されている。
ベルト層7は、トレッド部2かつカーカスプライ6Aのタイヤ半径方向外側に配されている。ベルト層7は、少なくとも2枚以上、本実施形態ではタイヤ半径方向の最も内側の第1ベルトプライ7Aと、タイヤ半径方向の最も外側の第2ベルトプライ7Bとの2枚で構成されている。
各ベルトプライ7A、7Bは、例えば、スチールコードからなる高弾性のベルトコードにトッピングゴムを被覆して形成されている。ベルトコードは、タイヤ周方向に対して30〜75度の角度で傾けられるのが望ましい。このようなベルトプライ7A、7Bは、タイヤ軸方向の圧縮剛性が向上し、接地圧により変形したトレッド部2の陸部が元の形状に戻ろうとするワイピング力によるグリップ性能の低下を抑制しうる。このような作用を効果的に発揮させるため、ベルトコードの前記角度は、50〜70度がさらに望ましい。
本実施形態の第1ベルトプライ7Aは、第2ベルトプライ7Bよりも幅広に形成されている。即ち、第1ベルトプライ7Aの外端7e(図2に示す)は、第2ベルトプライ7Bの外端7iよりもタイヤ軸方向外側に配されている。第1ベルトプライ7Aの外端7eは、トレッド端Teの近傍に設けられている。このような第1ベルトプライ7Aは、大きなタガ効果を発揮することができる。第1ベルトプライ7Aのタイヤ軸方向の幅Waは、好ましくはトレッド接地幅TWの90%〜110%である。
「トレッド端」Teは、正規状態のタイヤに、正規荷重を負荷してキャンバー角0度で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置として定められる。正規状態において、各トレッド端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離がトレッド接地幅TWとして定められる。
「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。タイヤが乗用車用の場合、正規荷重は、前記荷重の88%に相当する荷重である。
バンド層8は、ベルト層7のタイヤ半径方向の外側に配されている。バンド層8は、例えば、バンドコードをタイヤ周方向に対して5度以下の角度で螺旋状に巻回させた1枚以上、本実施形態では、3枚のバンドプライ8A乃至8Cから形成される。このようなバンド層8は、走行時のトレッド部2の動きを抑え、高速耐久性能を向上するのに役立つ。本実施形態のバンド層8は、第1ベルトプライ7Aの外端7e間をのびる内外2枚のフルバンドプライ8A、8Bと、ベルト層7のタイヤ軸方向の外側部分のみを被覆する左右一対のエッジバンドプライ8Cとして形成されている。本実施形態のエッジバンドプライ8Cは、フルバンドプライ8A、8Bに挟まれている。バンド層8は、このような態様に限定されるものではなく、種々の態様を取り得る。
本実施形態のトレッドゴム2Gは、バンド層8のタイヤ半径方向の外側に配され、路面と接地する外面2aを有している。トレッドゴム2Gの外面2aには、例えば、排水用のトレッド溝が設けられても良い。
図2は、図1のトレッド端Te近傍の拡大図である。図2に示されるように、トレッドゴム2Gは、第1ベルトプライ7Aの外端7eでの厚さtが、4.0mm以下が望ましい。前記厚さtが4.0mmを超える場合、トレッドゴム2Gのゴムボリュームが大きくなるので発熱量が増加する。なお、トレッドゴム2Gの剛性を確保するため、トレッドゴム2Gの前記厚さtは、好ましくは2.5mm以上である。
補強ゴム層10は、本実施形態では、カーカス6と第1ベルトプライ7Aとの間に配された第1補強ゴム層11、及び、第2ベルトプライ7Bとバンド層8との間に配された第2補強ゴム層12で構成されている。
第1補強ゴム層11のタイヤ軸方向の外端11eは、第1ベルトプライ7Aのタイヤ軸方向の外端7eよりもタイヤ軸方向外側に位置している。第1補強ゴム層11の外端11eと第1ベルトプライ7Aの外端7eとの離間距離L1は、5mm以上である。このような第1補強ゴム層11は、その粘着力を利用して、第1ベルトプライ7Aの外端7eを強固に固着し得るので、外端7e部分の歪(位置ずれ)を効果的に抑制することができる。なお、離間距離L1及び後述する離間距離L2乃至L4は、第2ベルトプライ7Bと接するカーカスプライ、本実施形態では、外側のカーカスプライ6Bの中心線6cに沿った長さで定義される。
第2補強ゴム層12のタイヤ軸方向の外端12eは、第2ベルトプライ7Bのタイヤ軸方向の外端7iよりもタイヤ軸方向外側に配されている。第2補強ゴム層12の外端12eと第2ベルトプライ7Bの外端7iとの離間距離L2は、5mm以上である。このような第2補強ゴム層12は、第2ベルトプライ7Bの外端7i部分を固着してその歪(位置ずれ)を効果的に抑制することができる。
このように、第1補強ゴム層11の外端11eの配設位置と第2補強ゴム層12の外端12eの配設位置とを規定することにより、ベルト層7の歪が確実に抑制されるので、各ベルトプライ7A、7Bのベルトコードの接触によるコード切れが抑えられる。従って、本実施形態のタイヤ1は、高速耐久性能が大きく向上する。
また、第1ベルトプライ7Aの外端7e部分の歪をさらに効果的に抑制するために、第2補強ゴム層12の外端12eが第1ベルトプライ7Aの外端7eよりもタイヤ軸方向外側に配されているのが望ましい。このような作用を効果的に発揮させる観点より、第2補強ゴム層12の外端12eと第1ベルトプライ7Aの外端7eとの離間距離L3は、好ましくは5〜10mmである。
第2補強ゴム層12の外端12eは、本実施形態では、タイヤ半径方向の最も内側のバンドプライ8Aのタイヤ軸方向の外端8eよりもタイヤ軸方向外側に配されている。これにより、走行時のトレッド部2の動きをさらに抑えることができ、高速耐久性能が向上する。
第1補強ゴム層11の外端11eが、第1ベルトプライ7Aの外端7eよりもタイヤ軸方向外側に過度に離間する場合、第1補強ゴム層11のゴムボリュームが大きくなり、走行時の発熱量が増加するので、高速耐久性能が悪化するおそれがある。このため、第1補強ゴム層11の外端11eと第1ベルトプライ7Aの外端7eとの離間距離L1は、10mm以下が望ましい。同様の観点より、第2補強ゴム層12の外端12eと第2ベルトプライ7Bの外端7iとの離間距離L2は、15mm以下が望ましい。
各補強ゴム層11、12は、タイヤ軸方向の幅W1、W2が15〜30mmであるのが望ましい。各補強ゴム層11、12の幅W1、W2が15mm未満の場合、各ベルトプライ7A、7Bの外端7e、7i部分を保護する効果が発揮されず、その歪を抑制できないおそれがある。各補強ゴム層11、12の幅W1、W2が30mmを超える場合、補強ゴム層10のゴムボリュームが大きくなり、走行時の発熱量が増加するので、高速耐久性能が悪化するおそれがある。第1補強ゴム層11のタイヤ軸方向の内端11i及び第2補強ゴム層12のタイヤ軸方向の内端12iは、第2ベルトプライ7Bの外端7iよりもタイヤ軸方向内側に位置している。
同様の観点より、各補強ゴム層11、12は、その厚さd1が、0.3〜1.5mm程度が望ましい。
補強ゴム層10の損失正接(tanδ)は、走行時の発熱を小さくして高速耐久性能を向上するため、0.20以下が望ましい。なお、補強ゴム層10の損失正接(tanδ)が過度に小さい場合、ゴム強度が低下するために、補強ゴム層10の高速耐久性能が悪化するおそれがある。このため、補強ゴム層10の損失正接tanδは、0.1以上が望ましい。
本明細書において、「損失正接tanδ」は、JIS−K6394の規定に準拠して、下記の条件で、粘弾性スペクトロメータを用いて測定された値である。
初期歪:10%
振幅:±2%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
補強ゴム層10のゴム硬度は、ベルト層7のトッピングゴムのゴム硬度以上が望ましい。これにより、各ベルトプライ7A、7Bの外端7e、7i部分の歪を効果的に抑制できるので、高速耐久性能が、一層向上する。補強ゴム層10のゴム硬度は、より好ましくは、トッピングゴムのゴム硬度の1.1倍以上である。なお、例えば、乗り心地性能等の悪化を抑制するため、補強ゴム層10のゴム硬度は、トッピングゴムのゴム硬度の1.5倍以下が望ましい。補強ゴム層10のゴム硬度は、上述の作用をより効果的に発揮させるため、例えば、50〜70度程度が望ましい。本明細書において、「ゴム硬度」は、JIS−K6253に準拠し、23℃の環境下におけるデュロメータータイプAによる硬さである。
図3は、他の実施形態のタイヤ1のトレッド部2の拡大断面図である。図3に示されるように、この実施形態では、補強ゴム層10は、第1補強ゴム層11、第2補強ゴム層12、及び、第3補強ゴム層13で構成されている。なお、第3補強ゴム層13を除く他のタイヤ構成部材は、図1に示されるものと同じであるので、その説明が省略される。
第3補強ゴム層13は、第1ベルトプライ7Aと第2ベルトプライ7Bとの間に配されている。また、第3補強ゴム層13は、そのタイヤ軸方向の外端13eが、第1ベルトプライ7Aの外端7eよりもタイヤ軸方向外側に位置し、そのタイヤ軸方向の内端13iが、第2ベルトプライ7Bの外端7iのタイヤ軸方向内側に位置している。このような第3補強ゴム層13は、各ベルトプライ7A、7Bの外端7e、7iを確実に補強して、その歪の発生をさらに抑制しうるので、高速耐久性能が、一層向上する。
上述の作用をより効果的に発揮させるため、第3補強ゴム層13の外端13eと第1ベルトプライ7Aの外端7eとのタイヤヤ軸方向の離間距離L4は、5mm以上であるのが望ましい。なお、第3補強ゴム層13のゴムボリュームが大きくなり、走行時の発熱量が大きくなるおそれを抑制するため、離間距離L4は、15mm以下が望ましく、10mm以下がさらに望ましい。
第3補強ゴム層13のタイヤ軸方向の幅W3は、第1補強ゴム層11の幅W1と同様に、例えば、15〜30mm程度が望ましい。また、第3補強ゴム層13の厚さ(幅方向の平均厚さ)d2は、例えば、0.3〜1.5mm程度が望ましい。
各補強ゴム層11乃至13は、特に限定されるものではないが、例えば、同じゴム材料で構成されるのが望ましい。
以上、本発明の実施形態について、詳述したが、本発明は例示の実施形態に限定されるものではなく、種々の態様に変形して実施しうるのは言うまでもない。
図1の基本構造を有するサイズ280/60R18の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、各試供タイヤの高速耐久性能及び操縦安定性能がテストされた。各試供タイヤの主な共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
ベルトコードのタイヤ周方向に対する角度:60度
トレッドゴムの第1ベルトプライの外端での厚さt:3.0mm
補強ゴム層の幅W1乃至W3:25mm
第1ベルトプライの外端と第2ベルトプライの外端とのタイヤ軸方向の距離La(図3に示す):5mm
なお、離間距離L3の「―」表示は、第2補強ゴム層の外端が、第1ベルトプライの外端よりもタイヤ軸方向内側にあることを示す。
<操縦安定性能>
試供タイヤが、下記の条件で、排気量3000ccの乗用車の全輪に装着された。テストドライバーが、この車両を乾燥アスファルト路面のテストコースを走行させ、そのときのグリップ感、安定感、剛性感等に関する操縦安定性能がテストドライバーの官能により評価された。結果は、比較例1を100とする評点で表示され、数値が大きい程良好である。
リム:9.5J×18.0
内圧:200kPa
<高速耐久性能>
ドラム試験機を用い、各試供タイヤが、下記の条件で走行され、ベルト層に損傷が発生するまでの走行時間が測定された。結果は、比較例1の走行時間を100とする指数であり、数値が大きいほど、高速耐久性能に優れていることを示す。
リム:9.5J×18
内圧:200kPa
速度:180km/h
テストの結果を表1に示す。
Figure 0006204938
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例に比べて、操縦安定性能を悪化させることなく高速耐久性能が向上していることが確認できた。また、第1ベルトプライの外端と第2ベルトプライの外端との距離を、好ましい範囲内で変更してテストを行ったが、本テストの結果と同じ傾向が見られた。
1 空気入りタイヤ
6 カーカス
7 ベルト層
7A 第1ベルトプライ
7e 第1ベルトプライの外端
7B 第2ベルトプライ
7i 第2ベルトプライの外端
10 補強ゴム層
11 第1補強ゴム層
11e 第1補強ゴム層の外端
12 第2補強ゴム層
12e 第2補強ゴム層の外端

Claims (6)

  1. トレッド部から両側のサイドウォール部をへて両側のビード部のビードコアに至るカーカス、前記カーカスのタイヤ半径方向外側に配されたベルト層、及び、前記ベルト層とタイヤ半径方向に重ねられた補強ゴム層を具えた空気入りタイヤであって、
    前記ベルト層は、タイヤ半径方向の最も内側の第1ベルトプライと、タイヤ半径方向の最も外側の第2ベルトプライとを含み、
    前記補強ゴム層は、前記カーカスと前記第1ベルトプライとの間に配される第1補強ゴム層、及び、前記第2ベルトプライのタイヤ半径方向外側に配される第2補強ゴム層を含み、
    前記第1補強ゴム層のタイヤ軸方向の外端は、前記第1ベルトプライのタイヤ軸方向の外端よりもタイヤ軸方向外側に5mm以上離間し、
    前記第2補強ゴム層のタイヤ軸方向の外端は、前記第2ベルトプライのタイヤ軸方向の外端よりもタイヤ軸方向外側に5mm以上離間し、
    前記第2補強ゴム層の前記外端は、前記第1ベルトプライの前記外端よりもタイヤ軸方向外側に5〜10mm離間していることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. トレッド部から両側のサイドウォール部をへて両側のビード部のビードコアに至るカーカス、前記カーカスのタイヤ半径方向外側に配されたベルト層、及び、前記ベルト層とタイヤ半径方向に重ねられた補強ゴム層を具えた空気入りタイヤであって、
    前記ベルト層は、タイヤ半径方向の最も内側の第1ベルトプライと、タイヤ半径方向の最も外側の第2ベルトプライとを含み、
    前記補強ゴム層は、前記カーカスと前記第1ベルトプライとの間に配される第1補強ゴム層、及び、前記第2ベルトプライのタイヤ半径方向外側に配される第2補強ゴム層を含み、
    前記第1補強ゴム層のタイヤ軸方向の外端は、前記第1ベルトプライのタイヤ軸方向の外端よりもタイヤ軸方向外側に5mm以上離間し、
    前記第2補強ゴム層のタイヤ軸方向の外端は、前記第2ベルトプライのタイヤ軸方向の外端よりもタイヤ軸方向外側に5mm以上離間し、
    前記補強ゴム層は、前記第1ベルトプライと前記第2ベルトプライとの間に配される第3補強ゴム層を含み、
    前記第3補強ゴム層のタイヤ軸方向の外端は、前記第1ベルトプライの前記外端よりもタイヤ軸方向外側に5mm以上離間することを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. 前記第2補強ゴム層の前記外端は、前記第1ベルトプライの前記外端よりもタイヤ軸方向外側に配されている請求項2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記補強ゴム層は、タイヤ軸方向の幅が15〜30mmである請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記補強ゴム層は、損失正接(tanδ)が0.2以下である請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記補強ゴム層のゴム硬度は、前記ベルトのトッピングゴムのゴム硬度以上である請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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