JPWO2017150628A1 - 微細立体構造形成方法、及び微細立体構造 - Google Patents

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Abstract

垂直方向に掘られた滑らかな側面を有する微細立体構造を、安価で迅速に、かつ設計に忠実に形成することを課題とする。解決手段として、基板上にマスクレス露光により描画されたレジストパターンを形成する工程(1)と、等方性エッチングにより前記基板に窪みを形成する等方性エッチング工程(2A)と、前記窪みの内壁と前記レジストパターンとに保護膜を堆積するプラズマデポジション工程(2B)と、異方性エッチングにより、前記窪みの底面の保護膜を除去する除去工程(2C)と、等方性エッチング工程(2A)とプラズマデポジション工程(2B)と除去工程(2C)とを順に繰り返すことで前記基板に微細凹部を形成する工程(2)と、を有する微細立体構造形成方法を提供する。

Description

本発明は、微細立体構造形成方法と微細立体構造に関する。
半導体の三次元実装や、光導波路、マイクロ流路、マイクロリアクター、ナノインプリント用モールド等として、マイクロメートルオーダーの微細な立体構造を正確に形成することが求められており、半導体の精密加工プロセスであるリソグラフィとエッチングとを用いた微細立体構造の形成方法が検討されている。
微細立体構造を形成するためのリソグラフィには、膜厚が均一なレジストが得られる解像度の高い露光が要求される。露光の解像度が低いと、現像後に形成されるレジストパターンの境界付近がぼけてレジストが薄くなり、いわゆるレジストが裾を引いた状態となる。図15(a)に、シリコン基板W上に形成された裾を引いたレジスト401を示す。エッチング工程では、レジストもシリコン基板とともに多少エッチングされるため、このレジストをマスクとしてエッチングを行うと、エッチングが進行するにつれてレジストの裾部分が徐々に消失し、シリコン基板のレジストが消失した部分に対するエッチングが始まり(図15(b))、最終的にシリコン基板は台形状にエッチングされてしまう(図15(c))。そのため、微細立体構造を形成するためのリソグラフィには、垂直方向にエッチングが進行するように、膜厚が均一なレジストが必要であり、解像度の高い露光が要求される。
通常、露光にはマスクが用いられるが、マスクは、非常に高価でマスクの製造自体に時間がかかる。そのため、マスクレス露光というコンピュータ画像データをそのまま焼き付けるマスクを用いない露光方法が提案されている(特許文献1参照)。図16に、マスクレス露光の露光スポット内の光強度の模式図と、マスクレス露光したパターンの現像後の膜厚の模式図を示す。マスクレス露光は、光源からの光を縮小投影レンズで集光して露光するため、露光スポットにおける光強度は中心部で強く周辺部で弱い。そのため、マスクレス露光では、現像後に形成されるレジストが裾を引いてしまう。マスクレス露光は、解像度の高い露光ができず、垂直方向にエッチングを行うことが難しいため、微細立体構造の形成には不向きであると考えられている。なお、マスクレス露光は、主に、パターン幅が100μm程度と広く、高い解像度が要求されないプリント基板に用いられており、微細なパターン形成にはほとんど用いられていない。
また、エッチングにより微細立体構造を形成するためには、現像したレジストパターンに忠実に、垂直方向に滑らかにエッチングする必要がある。
上記したように、解像度の高い露光を行い、膜厚が均一なレジストをマスクとしてエッチングを行っても、レジストは少しずつサイドエッチングされてしまう。エッチングに時間をかけて深掘りを行うと、エッチングの進行とともにサイドエッチングによりレジスト幅が狭くなるため、基板はやや斜め方向にエッチングされ、垂直方向に正確にエッチングすることはできない。
ここで、MEMS等の解像度が10μm程度と大きな立体構造を有するデバイスを製造するための深掘り技術として、特許文献2にボッシュプロセスと呼ばれるエッチング方法が提案されている。
図17に、ボッシュプロセスの工程図を示す。ボッシュプロセスは、表面にレジスト401を有するシリコン基板Wに等方性エッチングを行う工程(図17(a))、エッチングにより形成した窪み402の側面と底面とに保護膜403を堆積させる工程(図17(b))、異方性エッチングにより窪みの底面の保護膜を除去する工程(図17(c))の3工程を1サイクルとしたプロセスを繰り返す方法である。ボッシュプロセスは、等方性エッチングの際に、保護膜で保護されている窪みの側面はエッチングされず、保護膜が除去されている窪みの底面を起点として等方性エッチングが進行する。窪みの底面に対する等方性エッチングを繰り返すことにより、縦方向にのみエッチングが進行し、垂直方向に100μm以上の深さを有する穴を形成することができる(図17(d))。
しかし、ボッシュプロセスは、等方性エッチング工程において、すべての方向に対して一様な速度でエッチングが進行するため、基板は球形に削れる。そのため、穴の側面にスキャロップ(Scallop:ホタテ貝文様)404と呼ばれるエッチングの繰り返し周期に同期した凹凸が形成されてしまい、側面が滑らかな穴を製造することができない。ボッシュプロセスの1サイクルにかかる時間(以下、サイクルタイムともいう。)を短くすれば、スキャロップを小さくできるが、エッチングガスと保護膜形成ガスの排気時間に、それぞれ最低4秒程度を要するため、サイクルタイムは8秒以上となる。一方のガスが完全に排気される前に他方のガスを導入すれば、サイクルタイムを短くすることができるが、穴の側面に十分な保護膜が形成されず、等方性エッチング工程で側面がエッチングされてしまい、垂直方向に穴を形成することができない。
すなわち、ガスを十分に置換する正常なボッシュプロセスでは、サイクルタイムを8秒より短くすることはできず、排気も含めた4秒のエッチングの間に、スキャロップが形成されるため、スキャロップが必然的に発生する。また、ボッシュプロセスによる穴の形成は、加工時間を短くするために穴の形成に必要なサイクル数を少なくすることが求められ、等方性エッチングは大きくエッチングするように設定される。そのため、通常のボッシュプロセスでは、側面に形成されるスキャロップ深さが500nm以上である穴が形成されてしまう。
ボッシュプロセスを用いて側面が滑らかな穴を得るためには、特許文献3に提案されているように、スキャロップを平坦化するドライエッチング等の平坦化処理が必要である。平坦化処理には、酸化膜形成、中性粒子ビームエッチング等も利用されているが、いずれの方法も穴の大きさが変化してしまう。さらに、通常のボッシュプロセスは、マスクアンダーカットが500nm以上と大きい。すなわち、ボッシュプロセスによるエッチングは、マスクアンダーカットが大きく、平坦化処理により穴の大きさが変化してしまうため、設計した所望の大きさの穴を形成することは困難であった。
先に述べたように、通常のエッチングでは、垂直方向に深掘りすることができず、側面が斜めである台形状になってしまう。また、ボッシュプロセスは、垂直方向に深掘りすることはできるが、スキャロップが形成されるため、滑らかな側面を得ることができず、さらに設計に忠実な大きさの穴を形成することが困難である。
すなわち、エッチングにより、垂直方向に掘られた滑らかな側面を有する微細立体構造を、設計に忠実に形成することは非常に困難であった。
特開2005−123234号公報 国際公開第94/14187号 特開2007−311584号公報
本発明は、垂直方向に掘られた滑らかな側面を有する微細立体構造を、安価で迅速に、かつ設計に忠実に形成することを課題とする。
1.基板上にマスクレス露光により描画されたレジストパターンを形成する工程(1)と、
等方性エッチングにより前記基板に窪みを形成する等方性エッチング工程(2A)と、
前記窪みの内壁と前記レジストパターンとに保護膜を堆積するプラズマデポジション工程(2B)と、
異方性エッチングにより、前記窪みの底面の保護膜を除去する除去工程(2C)と、
等方性エッチング工程(2A)とプラズマデポジション工程(2B)と除去工程(2C)とを順に繰り返すことで前記基板に微細凹部を形成する工程(2)と、
を有することを特徴とする微細立体構造形成方法。
2.前記マスクレス露光が、多重露光であることを特徴とする1.に記載の微細立体構造形成方法。
3.前記微細凹部の10%深さ位置、50%深さ位置、90%深さ位置における幅をそれぞれW10、W50、W90としたとき、W10、W50、W90の変動係数(W10〜W90)が5%以下であることを特徴とする1.または2.に記載の微細立体構造形成方法。
4.前記微細凹部側面のスキャロップの周期Pが100nm以下であることを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載の微細立体構造形成方法。
5.前記微細凹部側面のスキャロップの深さDが30nm以下であることを特徴とする1.〜4.のいずれかに記載の微細立体構造形成方法。
6.前記基板の直径が、0.5インチであることを特徴とする1.〜5.のいずれかに記載の微細立体構造形成方法。
7.サイクルタイムが0.5秒以上6秒以下であることを特徴とする1.〜6.のいずれかに記載の微細立体構造形成方法。
8.前記変動係数(W10〜W90)が3.5%以下であることを特徴とする6.または7.に記載の微細立体構造。
9.前記スキャロップの深さDが12nm以下であることを特徴とする6.〜8.のいずれかに記載の微細立体構造。
10.基板上に深さ20μm以下、幅3μm以上の微細凹部を有し、
前記微細凹部の10%深さ位置、50%深さ位置、90%深さ位置における幅をそれぞれW10、W50、W90としたとき、W10、W50、W90の変動係数(W10〜W90)が5%以下であることを特徴とする微細立体構造。
11.前記微細凹部側面のスキャロップの周期Pが100nm以下であることを特徴とする10.に記載の微細立体構造。
12.前記スキャロップの深さDが30nm以下であることを特徴とする10.または11.に記載の微細立体構造。
13.前記微細凹部に隣接する微細凸部と、
前記微細凸部の頂部を覆うレジストを有し、
前記レジストの端部での膜厚が、中央部での膜厚よりも薄いことを特徴とする10.〜12.のいずれかに記載の微細立体構造。
14.前記微細凸部上端部におけるマスクアンダーカットの幅が30nm以下であることを特徴とする13.に記載の微細立体構造。
15.前記基板の直径が0.5インチであることを特徴とする10.〜14.のいずれかに記載の微細立体構造。
16.前記変動係数(W10〜W90)が3.5%以下であることを特徴とする15.に記載の微細立体構造。
17.前記スキャロップの深さDが12nm以下であることを特徴とする15.または16.に記載の微細立体構造。
本発明の微細立体構造形成方法は、マスクレス露光でレジストパターンを描画するため、高価なマスクが不要である。マスクレス露光は、コンピュータを用いて容易に描画することができるため、本発明の微細立体構造形成方法によれば、微細立体構造を小ロットで製造することができ、多品種少量生産や、オーダーメイド生産、オンデマンド生産に好適である。また、多重露光を行うことにより、水平方向で滑らかなパターンを描画することができる。
本発明の微細立体構造形成方法は、いわゆるボッシュプロセスによるエッチングを行う。ボッシュプロセスでは、通常のエッチングと比較して、レジストが約10倍もエッチングされにくい。マスクレス露光により描画されるレジストパターンは、パターン中央部と比べて境界付近の厚さが薄いが、ボッシュプロセスを用いることにより、マスクレス露光されたレジストの初期形状は、エッチング工程中に裾引き部分も含めてほとんど変化しない。そのため、膜厚が不均一なレジストであっても、描画したレジストパターンに沿って垂直方向にエッチングを行うことができ、深さ方向で幅がほとんど変化しない微細凹部を形成することができる。また、ボッシュプロセスにおける等方性エッチングを細かく繰り返し行うことにより、スキャロップの深さが小さく、かつ滑らかな側面を有する微細凹部を形成することができる。
本発明の微細立体構造形成方法は、追加の平坦化工程を行うことなく平滑な側面を有する微細凹部を形成することができる。また、実際に得られる微細凹部の幅は、設計寸法からの誤差が非常に小さく、マスクレス露光で描画したパターンにほぼ忠実な微細立体構造を形成することができる。
ハーフインチサイズのシリコン基板を用い、プラズマを生成するチャンバの容量を小さくし、チャンバ容量に対して十分な排気能力を有する排気装置を用いることにより、ボッシュプロセスにおける処理ガスを高速に入れ替えることができる。そのため、従来達成できなかった6秒以下のサイクルタイムで処理ガスの置換を十分に行いながら、ボッシュプロセスを繰り返すことができる。サイクルタイムが6秒以下のボッシュプロセスを行うことにより、より垂直、かつ、より滑らかな側面を有する微細凹部を形成することができる。また、サイクルタイムが短いため、ボッシュプロセスを数百サイクル繰り返しても、微細立体構造の加工時間が短く、生産性に優れている。
本発明の微細立体構造は、従来報告されている深さが20μm以下の微細凹部を備える微細立体構造と比較して、側面の垂直性、平滑性に優れている。側面の凹凸が光の波長に対して小さく、各面の垂直性も優れているため、光が反射する際の減衰が少なく、光導波路として好適に利用することができる。設計寸法との誤差が小さく、所望の形状を形成することができるため、回折格子やホログラムとしても好適に利用することができる。
また、液体をスムーズに流すことができるため、マイクロ流路やマイクロリアクターとしても好適である。さらに、側面のスキャロップ深さが小さい本発明の微細立体構造は、構造を転写して剥がす際に、引っ掛かりが少ないため、ナノインプリント用モールドとして好適である。
マスクレス露光であるDLP露光の模式図。 マスクレス露光の露光スポットをずらして4回多重露光した際の光強度の模式図。 プラズマエッチング装置の構成例を示す断面図。 本発明の微細立体構造形成方法で形成される微細凹部の深さ方向断面の模式図。 本発明の微細立体構造形成方法で形成される微細凹部の形状を説明する図。 本発明の微細立体構造の一実施態様の深さ方向断面の模式図。 実験1で描画したラインアンドスペースが4μmであるレジストパターンの走査型電子顕微鏡による断面画像。 実験1で描画した曲線幅が4μmであるレジストパターンの走査型電子顕微鏡による俯瞰画像。 実験1で作成した曲線幅が4μmである微細立体構造の走査型電子顕微鏡による俯瞰画像。 実験1で作成したラインアンドスペースが4μmである微細立体構造の走査型電子顕微鏡による断面画像。 実験1で作成したラインアンドスペースが2μmである微細立体構造の走査型電子顕微鏡による断面画像。 実験2で描画したラインアンドスペースが4μmであるレジストパターンの走査型電子顕微鏡による断面画像。 実験2で作成した曲線幅が4μmである微細立体構造の走査型電子顕微鏡による俯瞰画像。 実験2で作成したラインアンドスペースが4μmである微細立体構造の走査型電子顕微鏡による断面画像。 裾を引いたレジストをマスクとした時のエッチングの進行状況を説明する図。 マスクレス露光の露光スポット内の光強度の模式図。 ボッシュプロセスの工程を説明する図。
W シリコン基板
100 微細立体構造
110 微細凹部
111 開口部
112 底面
113 側面
114 スキャロップ
120 レジストパターン
130 微細凸部

201 光源
202 DMD
203 縮小投影レンズ

300 プラズマエッチング装置
301 チャンバ
302 ガス供給機構
303 コイル
304 コイル電力供給機構
305 基台
306 基台電力供給機構
307 排気装置

401 レジスト
402 窪み
403 保護膜
404 スキャロップ
本発明は、主にプリント基板のパターニングに用いられている解像度の悪いマスクレス露光と、MEMS製造時のエッチングに用いられている側面にスキャロップが形成されてしまうボッシュプロセスという、産業応用上全く異なる用途に用いられる技術を組み合わせた微細立体構造の形成方法である。
以下、本発明を工程に沿って説明する。
(1)マスクレス露光
まず、シリコン基板上にマスクレス露光により描画されたレジストパターンを形成する。マスクレス露光の解像度は、小さいほうが好ましく、0.5μm以下であることが好ましく、0.25μm以下であることがより好ましい。レジストパターンの幅は、例えば、0.25μm以上10μm以下とすることができる。レジストパターンの形状は、特に制限されず、例えば、点、線、面のいずれか、またはこれらの組み合わせを描画することができる。なお、基板としては、シリコンのみならず、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム、ガリウムヒ素リン、炭化ケイ素、窒化ガリウム、サファイア、ダイアモンド等を用いることもできる。
マスクレス露光として、光源からの光を、約10μm角のマイクロミラーを縦横に数百〜数千枚並べたデジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device:以下、DMDという。)を用いてパターンデータに従って反射する方法を用いることができる。図1にマスクレス露光の一例であるDLP露光(Digital Light Processing)の模式図を示す。
DLP露光は、光源201からの光をDMD202で反射し、DMDで反射した光を縮小投影レンズ203に通してシリコン基板W上に露光する方法である。DLP露光は、縮小投影レンズで集光した光をフォトレジスト膜に照射して微細パターンを形成するため、光の照射範囲が狭く、照射範囲を移動させるスキャニング走査が必要である。また、シリコン基板上に投影される露光スポットの形状は、略正方形である。そのため、走査方向と平行な方向には、滑らかなパターンを描くことができるが、走査方向と斜めの方向には、ギザギザの段差を有するパターンしか描くことができない。
多重露光を行うことにより、シリコン基板表面と平行な面内におけるギザギザの段差を低減することができる。例えば、露光スポットが0.5μm四方の場合、画素を5分割して露光することにより、段差を0.1μmとすることができる。光の解像度が0.3μm(例えば、i線は0.365μmである。)であると、光の波長以下である0.1μm単位の段差は鈍って描画されるため、段差が消失して滑らかなパターンとなる。
ここで、上記したように、DLP露光は、縮小投影レンズで集光した光を照射する。そのため、露光スポットにおける光強度は、中心部で強く周辺部で弱く、一様でない。また、多重露光を行うと、パターン中央部の光照射回数は複数回であるのに対し、パターン境界部の光照射回数は一回のみとなる。図2に、マスクレス露光の露光スポットをずらして4回多重露光した際の光強度の模式図を示す。なお、図2では、簡略化のために、一つの露光スポット内の光強度を同一として示す。そのため、多重露光を行うと、パターンの中心部と境界部とでの光強度の差はより大きくなってしまう。すなわち、マスクレス露光で描画したレジストパターンは、多重露光の有無に関わらず、パターン中央部が厚く、パターン境界部が薄い、裾を引いた状態となる。
DLP露光は、スキャニング走査しながら露光を行うため、シリコン基板の全面に露光を行うのにマスク露光と比較して時間がかかり、例えば、直径300mmのウェハをDLP露光するには約100時間もの時間が必要である。さらに、仮に縦、横それぞれ5分割の多重露光を行うと、2500時間(100×5×5)もの時間が必要である。
DLP露光の欠点である1枚のウェハの露光に莫大な時間がかかる問題については、ウェハのサイズを小さくすることで解決できる。たとえば、ハーフインチサイズ(直径:12.5mm)のウェハを用いることにより、直径300mmのウェハと比較してウェハ面積を約1700分の1とすることができる。そのため、2500時間必要であった5分割多重露光を、1000分の1以下の2時間以内に完了することができる。さらに、DMD、および走査の機械メカニズムの高速化を図ることにより、40分程度で5分割多重露光を行うことができる。
(2)ボッシュプロセス
次に、等方性エッチングによりシリコン基板に窪みを形成する等方性エッチング工程(2A)と、窪みの内壁とレジストパターン層とに保護膜を堆積するプラズマデポジション工程(2B)と、異方性エッチングにより窪みの底面の保護膜を除去する除去工程(2C)を繰り返す、いわゆるボッシュプロセスにより、シリコン基板に微細凹部を形成する。(以下、等方性エッチング工程(2A)と除去工程(2C)とを合わせてエッチング工程ともいう。)
図3に、ボッシュプロセスを行うプラズマエッチング装置の構成例を示す。プラズマエッチング装置300は、プラズマを生成し、プラズマ処理を行う円筒状のチャンバ301と、チャンバに処理ガスを供給するガス供給機構302と、チャンバの外方に配設されたコイル303と、コイルに高周波電力を供給するコイル電力供給機構304と、シリコン基板Wを載置するための基台305と、基台に高周波電力を供給する基台電力供給機構306と、チャンバ内の気体を排気する排気装置307とを有する。
処理ガスとしては、SF、CF、C、SiF、NF等のエッチングガスと、C、C等の保護膜形成ガスとを用いる。基台電力供給機構306により、基台305へのバイアス電力のOn/Offを切り替えることで、異方性エッチングである除去工程(2C)と等方性エッチング工程(2A)とを切り替えることができる。
本発明の微細立体構造形成方法は、プラズマデポジション工程(2B)において、窪みの内壁だけでなくレジストパターン上にも保護膜を堆積する。レジストパターン上に保護膜が堆積するため、レジストは、通常のエッチングと比較して、非常にエッチングされにくい。レジストのエッチング耐性が、レジスト:エッチング対象材料=1:10程度の比率であっても、レジストパターン上に保護膜が堆積することにより、その比率は1:100程度まで向上する。
保護膜は、エッチング工程において多少エッチングされるが、プラズマデポジション工程(2B)で保護膜が堆積することにより補修される。本発明の微細立体構造形成方法は、マスクレス露光により膜厚が不均一なレジストパターンが形成されるが、レジストパターンはボッシュプロセスの全工程を通じて保護膜で保護されているため、レジスト初期形状が裾引き部分も含めて維持され、膜厚が薄い部分も消失しない。描画したレジストパターンを維持したままエッチングを進めることができるため、水平方向面内においてレジストパターンを忠実に反映した微細凹部を形成することができる。
図4に、本発明の微細立体構造形成方法で形成される微細凹部の深さ方向断面の模式図を示す。水平方向面内における微細凹部の形状は特に制限されず、円孔、四角孔、直線状、曲線状の凹条等や、円柱、四角柱、凸条等の凸部を除く水平方向面内のほぼ全面を微細凹部とすることもできる。
微細凹部110は、シリコン基板Wに形成されており、開口部111と底面112と側面113とを有し、側面113には、周期P、深さDを有するスキャロップ114が形成されている。微細凹部の開口部の高さ位置は、加工前のシリコン基板表面に等しい。また、シリコン基板は、表面にレジストパターン120を有し、このレジストパターンはマスクレス露光により描画されたため、膜厚が均一でなく、中央部で厚く、境界部で薄い。なお、図4では、現実のものよりスキャロップ114を誇張して表現している。
ボッシュプロセスでは、微細凹部の幅が狭くなる、または、微細凹部が深くなると、微細凹部の内部に処理ガスが侵入しにくくなりエッチングレートが小さくなる傾向がある。微細凹部の幅3μm以上、深さ20μm以下とすることにより、エッチングレートの減少を抑えることができる。微細凹部の幅は、3μm以上が好ましく、4μm以上がより好ましく、5μm以上がさらに好ましい。同様に、微細凹部の深さは、20μm以下が好ましく、15μm以下がより好ましく、12μm以下がさらに好ましい。
ボッシュプロセスにおけるエッチングレートの減少を抑えることにより、微細凹部を垂直方向に掘り進めることができる。具体的には、微細凹部の10%深さ位置、50%深さ位置、90%深さ位置における幅をそれぞれW10、W50、W90とした時に、W10、W50、W90の標準偏差を平均値で除した変動係数(W10〜W90)を5%以下とすることができる。変動係数を5%以下とすることにより、例えば、光導波路としたときに対向する反射面同士の平行性に優れ、界面での全反射を繰り返しながら長い距離を伝送することができる。変動係数(W10〜W90)は、3.5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましく、2.7%以下であることがさらに好ましく、2%以下であることが最も好ましい。ここで、微細凹部の幅は、水平方向でスキャロップが最も掘り進められた部分を接続する線を基準とする。なお、微細凹部の水平方向面内における形状が、直線状でない場合は、微細凹部の幅として、深さ方向断面における微細凹部の第一の側面と、第一の側面から8μm以上離れた最も近い第二の側面との、10%深さ位置、50%深さ位置、90%深さ位置における距離をそれぞれW10、W50、W90とする。
さらに、一度の等方性エッチング工程(2A)で形成される窪みの深さを浅くすることにより、微細凹部の側面に形成されるスキャロップの深さDを低くすることができる。一度の等方性エッチング工程(2A)で形成される窪みの深さは、高周波電力の周波数や電力、処理ガスの圧力や流量等、様々な条件で変化するが、エッチング工程の時間、特に、基台にバイアス電力を印加しない等方性エッチング工程(2A)の時間により調整することが容易である。浅い窪みの形成を繰り返すことにより、スキャロップの深さDが浅く、滑らかな側面を有する微細凹部を形成することができる。なお、一度の等方性エッチング工程(2A)で形成する窪みの深さは、スキャロップの周期Pに相当する。
一度の等方性エッチング工程(2A)で形成する窪みの深さであるスキャロップの周期Pは、100nm以下であることが好ましく、60nm以下がより好ましく、40nm以下がさらに好ましく、20nm以下が最も好ましい。より滑らかな側面を得るために、スキャロップの周期Pは、小さいほうが好ましいが、微細凹部の形成にかかる時間が長くなるため、スキャロップの周期Pは1nm以上であることが好ましく、3nm以上であることがより好ましく、5nm以上であることがさらに好ましい。
スキャロップの深さDは、30nm以下が好ましく、20nm以下がより好ましく、12nm以下がさらに好ましく、5nm以下が最も好ましい。なお、スキャロップの周期Pを40nm以下とすると、ボッシュプロセスを繰り返すうちに、スキャロップの突出部が平坦化され、電子顕微鏡画像で凹凸が視認できず、事実上スキャロップが消失してしまう場合もある。
また、スキャロップ深さDを小さくすることにより、微細凹部の側面上端部とレジストの端部との距離であるマスクアンダーカットの幅をスキャロップの深さDと同等の大きさにすることができる。
さらに、本発明の微細凹部の形状を、図5を用いて詳細に説明する。なお、図5は、説明のために、側面形状を誇張して表現している。微細凹部の側面上端をH0、微細凹部の深さをh0、側面の中間高さ地点をH1、H1の高さをh1(=h0/2)、H0とH1とを通る直線lと底面との交点をO、Oを通る垂線と側面との交点をH2、H2の高さをh2、微細凹部側面において高さがh3(=h2/e、ただし、eは自然対数の底)となる地点をH3とする。そして、直線lと底面とのなす角をテーパー角θ、底面と平行方向におけるH2とH3との距離を裾引き長Lとする。なお、H1、H2、H3は、水平方向でスキャロップが最も掘り進められた部分を接続する線上に位置する。
本発明の微細立体構造形成方法により、テーパー角θが85度以上89.99度以下である微細凹部を形成することができる。さらに、一度の等方性エッチング工程(2A)で形成される窪みの深さを100nm以下とすることにより、裾引き長Lが2μm以下である微細凹部を形成することができる。すなわち、本発明の微細凹部形成方法により、垂直方向に掘られ、また、底部から側面が急峻に立ち上がる微細凹部を形成することができる。ここで、微細凹部の95%深さ位置における幅をW95とすると、本発明の微細凹部形成方法で得られた微細凹部は、垂直方向に掘られ底部での裾引き長が短いため、W10、W50、W90、W95のバラツキが小さく、W10、W50、W90、W95の変動係数(W10〜W95)は、W10、W50、W90の変動係数(W10〜W90)よりも小さくなる。変動係数(W10〜W95)は、3.5%以下であることが好ましく、3.2%以下であることがより好ましく、2.5%以下であることがさらに好ましく、1.8%以下であることが最も好ましい。
なお、上記した各値は、SEM、TEM、STEM等の電子顕微鏡画像を、付属または市販の画像解析ソフトを用いて解析することにより求めることができる。ただし、上記したように、スキャロップが確認できず、スキャロップの周期Pと深さDとが求められない場合もある。この場合、スキャロップの周期Pは、形成された微細凹部の深さとボッシュプロセスのサイクル数とから算出することができる。また、電子顕微鏡の代わりに原子間力顕微鏡(AFM)で観察することにより、スキャロップの周期Pと深さDが測定できる場合がある。
ここで、ハーフインチサイズ(直径:12.5mm)のウェハを用いることにより、チャンバの容積を500mL以下と小さくすることができる。チャンバの容積(V)を500mL以下とし、毎秒チャンバ容積の100倍以上の排気能力(100V/秒以上)を有する排気装置を用いることにより、処理ガスの入れ替えを高速で行うことができ、サイクルタイムを短くすることができる。排気装置の排気能力は、毎秒チャンバ容積の150倍以上であることが好ましく、200倍以上であることがより好ましい。
処理ガスの入れ替えを高速で行い、エッチング工程とデポジション工程(2B)とを、短時間で切り替え、より少しずつ掘り進めることにより、さらに滑らかな側面を有する微細凹部を形成することができる。具体的には、スキャロップの周期Pが40nm以下となるように掘り進めることにより、スキャロップの深さDを12nm以下、変動係数(W10〜W90)を3.3%以下、変動係数(W10〜W95)を3.1%以下、テーパー角88.6度以上、裾引き長0.8μm以下とすることができる
エッチング工程の時間は、3.5秒以下であることが好ましく、2秒以下であることがより好ましく、1秒以下であることがさらに好ましい。エッチング工程中における等方性エッチング工程(2A)の時間と除去工程(2C)の時間の割合は、90:10以上10:90以下の範囲で適宜調整すればよい。また、等方性エッチング工程(2A)の時間と除去工程(2C)の時間の割合は、ボッシュプロセスを通じて一定でもよく、変化させてもよい。また、プラズマデポジション工程(2B)の時間は、3.5秒以下であることが好ましく、2秒以下であることがより好ましく、1秒以下であることがさらに好ましい。さらに、等方性エッチング工程(2A)とプラズマデポジション工程(2B)と除去工程(2C)に必要な時間であるサイクルタイムは、6秒以下が好ましく、4秒以下がより好ましく、2秒以下がさらに好ましい。ガスの置換が十分に行えず、処理ガスが混合してしまうため、サイクルタイムは0.5秒以上であることが好ましい。
例えば、ハーフインチサイズのウェハを用い、処理ガスを高速で入れ替えてサイクルタイムを2秒とすることにより、僅か10分(600秒)で、ボッシュプロセスを300サイクル行うことができる。この際、一度の等方性エッチング工程(2A)で形成される窪みの深さを33.3nmと調整することにより、10分で10μmの深さを有し、スキャロップの深さDが12nm以下である微細凹部を形成することができる。
本発明の微細立体構造方法におけるボッシュプロセスのサイクル数は特に制限されない。ただし、スキャロップの深さDが小さい滑らかな側面を有する微細凹部を形成するには、所望の深さを有する微細凹部を200サイクル以上のボッシュプロセスで形成することが好ましい。サイクル数は、300サイクル以上がより好ましく、500サイクル以上がさらに好ましく、1000サイクル以上が最も好ましい。ただし、一度の等方性エッチング工程(2A)で形成される窪みの深さは100nm以下とする。
ここで、ハーフインチサイズ(直径:12.5mm)のウェハを用いることにより、プラズマを生成する部分のチャンバの内径を20mm以上60mm以下とすることができる。プラズマを生成する空間を小さくすることにより、プラズマの生成に必要な機器の小型化、省電力化を達成することができ、例えば、日本国電波法により設備の設置に許可が必要とされる50Wを下回る出力とすることができる。
プラズマが生成する空間のチャンバ内壁寄りのいわゆる表皮層は、コイルに高周波電力を供給した際に表皮効果によってプラズマが生成されない領域となる。表皮層は、高周波電力の周波数が高くなるほど径方向の厚さが薄くなり、高周波電力の周波数が低くなるほどその厚さが厚くなる。そのため、高周波電力の周波数が小さいと、表皮層が厚くなり過ぎて、プラズマが生成される領域が十分に確保されない。しかし、高周波電力の周波数を40MHz以上とすることにより、狭い領域でもプラズマを生成することができる。また、高周波電力の大きさを2W以上とすることにより、生成したプラズマを安定して維持することができる。高周波電力の周波数を一般的な13.56MHzより大きな40MHz以上とすることにより、高周波電力が2Wと小さくても、プラズマを乖離するための十分なエネルギーを与えることができる。さらに、高周波電力が小さくなると、エッチングレートが小さくなるため、一度の等方性エッチング工程(2A)で形成する溝の深さが浅くなり、滑らかな側面を有する微細凹部の形成に適している。
上記したように、マスクレス露光とボッシュプロセスとを用いる本発明の微細立体構造形成方法により、垂直で滑らかな側面を有し、描画したレジストパターンに忠実な微細立体構造を形成することができる。なお、本発明の微細立体構造形成方法は、必要に応じて、酸化膜、窒化膜、金属めっき等の保護層形成工程、ダイシング工程等の追加工程を行うことができる。
「微細立体構造」
本発明の微細立体構造の一実施態様の深さ方向断面の模式図を図6に示す。一実施態様である微細立体構造100は、シリコン基板W上に形成され、シリコンが取り除かれた部分からなる微細凹部110を有し、微細凹部の側面には、周期Pが100nm以下、深さDが30nm以下であるスキャロップ(図示せず)が形成されている。
本発明の微細立体構造において、微細凹部は、シリコン基板が垂直方向にエッチングされることにより形成される。シリコン基板がエッチングされずに残存している部分が微細凸部130を構成する。そのため、微細凹部と微細凸部とは隣接し、微細凸部とシリコン基板とは連続する同一素材からなり界面を有さない。微細立体構造の形状は特に制限されず、円柱、四角柱、円孔、四角孔、直線状、または曲線状の凸条、凹条等のいずれか、またはこれらの組み合わせが挙げられる。
微細凹部は、深さ20μm以下、幅3μm以上である。微細凹部の深さ、すなわち、微細凸部の高さは、15μm以下がより好ましく、12μm以下がさらに好ましい。微細凹部の深さ(微細凸部の高さ)は、500nm以上が好ましく、1μm以上がより好ましく、2μm以上がさらに好ましい。また、微細凹部の幅は、4μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましい。
微細凹部は、ほぼ垂直に掘り進められており、微細凸部は、シリコン基板に対してほぼ垂直に直立している。具体的には、微細凹部の10%深さ位置、50%深さ位置、90%深さ位置における幅をそれぞれW10、W50、W90とした時に、変動係数(W10〜W90)が5%以下である。変動係数(W10〜W90)は、3.5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましく、2.7%以下であることがさらに好ましく、2%以下であることが最も好ましい。また、95%深さ位置における幅をW95とした時に、W10、W50、W90、W95の変動係数(W10〜W95)は、3.5%以下であることが好ましく、3.2%以下であることがより好ましく、2.5%以下であることがさらに好ましく、1.8%以下であることが最も好ましい。
微細凹部側面のスキャロップの周期Pは、100nm以下であり、60nm以下が好ましく、40nm以下がより好ましく、30nm以下がさらに好ましく、20nm以下が最も好ましい。また、スキャロップの深さDは、30nm以下であり、20nm以下が好ましく、15nm以下がより好ましく、12nm以下がさらに好ましく、5nm以下が最も好ましい。
さらに、微細凹部のテーパー角θは、86度以上であることが好ましく、88度以上であることがより好ましく、89度以上であることがさらに好ましく、89.5度以上であることが最も好ましい。裾引き長Lは、2μm以下であることが好ましく、1.5μm以下であることがより好ましく、1μm以下であることがさらに好ましく、0.6μm以下であることが最も好ましい。
なお、上記した各値は、SEM、TEM、STEM等の電子顕微鏡画像を、付属または市販の画像解析ソフトを用いて解析することにより求めることができる。ただし、電子顕微鏡画像からスキャロップが確認できず、スキャロップの周期Pと深さDとが求められない場合もある。この場合、スキャロップの周期Pは、形成された微細凹部の深さとボッシュプロセスのサイクル数とから算出することができる。また、電子顕微鏡の代わりに原子間力顕微鏡(AFM)で観察することにより、スキャロップの周期Pと深さDが測定できる場合がある。
シリコン基板として、ハーフインチサイズ(直径:12.5mm)のウェハを用いることにより、微細凹部を形成する際のボッシュプロセスのサイクルタイムを6秒以下とすることができる。サイクルタイムを短くすることにより、より少しずつ掘り進めることができるため、スキャロップの深さDがより小さくなり、側面をさらに平滑にすることができる。スキャロップの周期Pを40nm以下、深さDを12nm以下とすることができる。また、変動係数(W10〜W90)を3.4%以下、変動係数(W10〜W95)を3.1%以下、テーパー角88.6度以上、裾引き長0.8μm以下とすることができる。
なお、本発明の微細立体構造は、上記した一実施態様に限定されない。例えば、微細凸部の頂部はマスクレス露光されたレジストに覆われていてもよい。この際、レジストは、中央部の膜厚が境界部の膜厚より厚く、マスクアンダーカットの幅は30nm以下である。また、本発明の微細立体構造形成方法を複数回行うことにより、深さの異なる微細凹部、高さの異なる微細凸部を有する微細立体構造とすることもできる。
本発明の微細立体構造は、従来のものと比較して、側面が滑らかで、各面の垂直性に優れ、描画したレジストパターンに忠実である。本発明の微細立体構造の用途は特に制限されない。例えば、スキャロップの周期Pと深さDとが、光の波長よりも十分に小さく、かつ、微細立体構造の垂直性に優れており、界面で光が反射する際の減衰が小さいため、光導波路として好適に利用することができる。また、レジストパターンに忠実に所望の形状を形成することができるため、回折格子、ホログラム等の光学素子として適している。さらに、側面が平滑で液体が流れる際の抵抗が少ないため、マイクロ流路、マイクロリアクターとして利用することもできる。この際、側面の凹凸が少なく固形物が引っかかりにくいため、細胞や微生物等を流す用途に特に好適である。その他に、インプリント用モールド、MEMS、NEMS(Nano Electro Mechanical Systems)等としても利用することができる。
実験1
ハーフインチサイズのシリコンウェハにネガ型フォトレジストを、乾燥後の膜厚が1μmとなるようにスピンコートし、乾燥させた。
DLP露光装置にて1回露光を行ったのち、現像してレジストパターンを描画した。露光スポットの形状は、0.5μm四方である。
チャンバ容量500ml、排気速度80L/秒であるプラズマエッチング装置を用いて、下記条件でエッチング工程とプラズマデポジション工程(2B)をそれぞれ1秒ずつ、サイクルタイム2秒のボッシュプロセスを300サイクル行った。エッチング工程は、等方性エッチング工程(2A)0.6秒、除去工程(2C)0.4秒であり、ボッシュプロセスの合計時間は600秒(=2秒×300サイクル)である。
圧力 :10Pa
高周波電力の周波数 :100Hz
高周波電力の大きさ :25W
バイアス電力 :2W
エッチング :SF、8ml/min
プラズマデポジション:C、8ml/min
その後、アッシャー装置を用いてレジストパターンを除去し、微細立体構造を形成した。
描画したレジストパターンと作成した微細立体構造を、走査型電子顕微鏡にて観察した。ラインアンドスペースが4μmであるレジストパターンの断面画像と俯瞰画像を、それぞれ図7、8に示す。また、微細立体構造の俯瞰画像、ラインアンドスペースが4μmである部分の断面画像、ラインアンドスペースが2μmである部分の断面画像を、それぞれ図9〜11に示す。
レジストパターンは、マスクレス露光の光照射の不均一性に由来して、裾を引いていた。また、レジストパターンは、走査方向と斜めの方向に対してギザギザの段差を有しており、このレジストパターンをマスクとしてエッチングしたところ、ギザギザの段差がそのまま反映された微細立体構造が形成できた。
ラインアンドスペースが4μmの部分では、深さ12.0μmの微細凹部が形成できた。断面画像を50万倍に拡大しても、スキャロップは確認できなかった。このことから、側面に形成されているスキャロップの深さDは12nm以下である。また、微細凹部の深さとサイクル数から算出したスキャロップ周期Pは40.0nmである。
微細凹部のW10、W50、W90は、それぞれ5.00μm、4.77μm、4.69μmであり、変動係数(W10〜W90)は3.34%であった。また、W95は、4.69μmであり、変動係数(W10〜W95)は3.06%であった。テーパー角は88.6度、裾引き長は0.59μmであった。各測定値を表1に示す。
ラインアンドスペースが4μmの部分は、ほぼ垂直方向にエッチングを進めることができ、底部から急峻に立ち上がっていた。また、スキャロップは確認できず、側面は滑らかであった。
ラインアンドスペースが2μmの部分では、深さ11.0μmの微細凹部が形成できた。断面画像を50万倍に拡大しても、スキャロップは確認できなかった。このことから、側面に形成されているスキャロップの深さDは12nm以下である。また、計算上のスキャロップ周期Pは36.7nmである。
微細凹部のW10、W50、W90はそれぞれ3.09μm、2.85μm、2.61μmであり、変動係数(W10〜W90)は8.06%であった。また、W95は、2.61μmであり、変動係数(W10〜W95)は8.24%であった。テーパー角は88.5度、裾引き長は0.40μmであった。各測定値を表1に示す。
ラインアンドスペースが2μmの部分は、スペースの幅が狭く内部に処理ガスが侵入しにくいため、エッチングレートが徐々に低下した。そのため、変動係数(W10〜W90)が、ラインアンドスペースが4μmの部分と比較して大きくなった。ラインアンドスペースが4μmと2μmの部分におけるテーパー角の大きさはほとんど変わらなかった。これは、ラインアンドスペースが4μmと2μmの部分におけるW10とW50との差(W10−W50)が、それぞれ0.23μm、0.24μmとほぼ同じであったためである。ただし、ラインアンドスペースが4μmと2μmの部分におけるW50とW90との差(W50−W90)は、0.08μm、0.24μmと大きく異なり、ラインアンドスペースが2μmでは、微細凹部が深くなるにつれて、エッチングレートが漸減し続けた。
実験2
DLP露光装置にて多重露光(縦、横にそれぞれ5分割)を行い、レジストパターンを描画した以外は、実験1と同様にして微細立体構造を形成した。多重露光は、0.5μm四方の露光スポットを、縦、横に、それぞれ0.1μmずつずらしながら行った。なお、多重露光のトータルの露光エネルギー積算量は、実施例1の露光エネルギーと等しい。
描画したレジストパターンと作成した微細立体構造を、走査型電子顕微鏡にて観察した。ラインアンドスペースが4μmであるレジストパターンの断面画像を図12に示す。また、微細立体構造の俯瞰画像とラインアンドスペースが4μmである部分の断面画像を、それぞれ図13、14に示す。
マスクレス露光を多重露光したところ、レジストパターンは、裾を引いていた。
また、多重露光により、レジストパターンのギザギザの段差が低減したため、実験1の微細立体構造と比較して、水平方向面内で非常に滑らかな微細立体構造を形成することができた。
ラインアンドスペースが4μmの部分では、深さ10.2μmの微細凹部が形成できた。断面画像を50万倍に拡大しても、スキャロップは確認できなかった。このことから、側面に形成されているスキャロップの深さDは12nm以下である。また、計算上のスキャロップ周期Pは34.0nmである。
微細凹部のW10、W50、W90は、それぞれ4.83μm、4.64μm、4.59μmであり、変動係数(W10〜W90)は2.70%であった。また、W95は4.59μmであり、変動係数(W10〜W95)は2.45%であった。テーパー角は89.1度、裾引き長は0.76μmであった。各測定値を表1に示す。
マスクレス露光で描画したレジストパターンを用いても、ラインアンドスペースが4μmの部分では、ほぼ垂直方向にエッチングを進めることができ、底部も急峻に立ち上がっていた。また、スキャロップは確認できず、側面は滑らかであった。
実験3
ボッシュプロセスに代えて、エッチングガスと保護膜形成ガスとを同時に流し、下記条件でエッチングを行った以外は、実験2と同様にして微細立体構造を形成した。エッチング条件は以下のとおりである。
エッチング時間 :600秒
圧力 :10Pa
高周波電力の周波数 :100Hz
高周波電力の大きさ :25W
バイアス電力 :2W
エッチング :SF、4ml/min
プラズマデポジション:C、4ml/min
作成した微細立体構造のラインアンドスペースが4μmである部分を、走査型電子顕微鏡にて観察したところ、深さ5.12μmの微細凹部が形成できた。なお、実験3は、ボッシュプロセスを用いていないため、スキャロップは形成されない。
微細凹部のW10、W50、W90は、それぞれ5.23μm、5.56μm、5.23μmであり、変動係数(W10〜W90)は3.57%であった。また、W95は4.26μmであり、変動係数(W10〜W95)は、11.08%であった。テーパー角は94.3度、裾引き長は0.48μmであった。各測定値を表1に示す。
実験3では、エッチングとデポジションとの条件設定が悪く、テーパー角が94.3度と垂直方向にエッチングできず、微細凹部の80%深さ位置付近において、幅5.80μmと最も広かった。

Claims (17)

  1. 基板上にマスクレス露光により描画されたレジストパターンを形成する工程(1)と、
    等方性エッチングにより前記基板に窪みを形成する等方性エッチング工程(2A)と、
    前記窪みの内壁と前記レジストパターンとに保護膜を堆積するプラズマデポジション工程(2B)と、
    異方性エッチングにより、前記窪みの底面の保護膜を除去する除去工程(2C)と、
    等方性エッチング工程(2A)とプラズマデポジション工程(2B)と除去工程(2C)とを順に繰り返すことで前記基板に微細凹部を形成する工程(2)と、
    を有することを特徴とする微細立体構造形成方法。
  2. 前記マスクレス露光が、多重露光であることを特徴とする請求項1に記載の微細立体構造形成方法。
  3. 前記微細凹部の10%深さ位置、50%深さ位置、90%深さ位置における幅をそれぞれW10、W50、W90としたとき、W10、W50、W90の変動係数(W10〜W90)が5%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の微細立体構造形成方法。
  4. 前記微細凹部側面のスキャロップの周期Pが100nm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の微細立体構造形成方法。
  5. 前記微細凹部側面のスキャロップの深さDが30nm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の微細立体構造形成方法。
  6. 前記基板の直径が、0.5インチであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の微細立体構造形成方法。
  7. サイクルタイムが0.5秒以上6秒以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の微細立体構造形成方法。
  8. 前記変動係数(W10〜W90)が3.5%以下であることを特徴とする請求項6または7に記載の微細立体構造。
  9. 前記スキャロップの深さDが12nm以下であることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の微細立体構造。
  10. 基板上に深さ20μm以下、幅3μm以上の微細凹部を有し、
    前記微細凹部の10%深さ位置、50%深さ位置、90%深さ位置における幅をそれぞれW10、W50、W90としたとき、W10、W50、W90の変動係数(W10〜W90)が5%以下であることを特徴とする微細立体構造。
  11. 前記微細凹部側面のスキャロップの周期Pが100nm以下であることを特徴とする請求項10に記載の微細立体構造。
  12. 前記スキャロップの深さDが30nm以下であることを特徴とする請求項10または11に記載の微細立体構造。
  13. 前記微細凹部に隣接する微細凸部と、
    前記微細凸部の頂部を覆うレジストを有し、
    前記レジストの端部での膜厚が、中央部での膜厚よりも薄いことを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の微細立体構造。
  14. 前記微細凸部上端部におけるマスクアンダーカットの幅が30nm以下であることを特徴とする請求項13に記載の微細立体構造。
  15. 前記基板の直径が0.5インチであることを特徴とする請求項10〜14のいずれかに記載の微細立体構造。
  16. 前記変動係数(W10〜W90)が3.5%以下であることを特徴とする請求項15に記載の微細立体構造。
  17. 前記スキャロップの深さDが12nm以下であることを特徴とする請求項15または16に記載の微細立体構造。
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