JP6163840B2 - 微細パターン形成体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、微細パターン形成体の製造方に関する。
現在、基材表面に微細パターンを形成した構造物は、広範に用いられている。ここでいう基材表面に微細パターンを形成した構造物とは、基材表面に微細パターンを有する別の層を形成する場合と、基材表面自体に微細パターンを形成する場合とを含む。微細パターンを形成した構造物の用途としては、例えば、反射防止、配向膜、撥水、放熱、接着等が挙げられる。
基材表面に微細パターンを形成する方法として、例えば、光学部材表面にフォトレジストを塗布した後、このフォトレジストを露光し、現像することによりレジストパターンを形成し、更に、このレジストパターンの露出部を腐食することで、光学部材表面に一品ごとに微細パターンを形成するフォトリソグラフィ法(特許文献1)や、光学部材表面に電子線によりパターニングすることによりサブミクロンピッチのレジストパターンを形成し、このレジストパターンを光学部材表面にドライエッチング処理により転写することで、光学部材表面に微細パターンを形成する電子線リソグラフィ法(特許文献2)が提案されている。
フォトリソグラフィ法は、高い寸法精度や位置精度が求められる製品を大量に製造する際に有効な手法であり、半導体デバイス等の製造に用いられている。また、電子線リソグラフィ法は、高い寸法精度や位置精度が求められる少量多品種の製品を製造する際に有効な手法であり、フォトリソグラフィ法に用いるフォトマスク等の製造に用いられている。
しかしながら、フォトリソグラフィ法や電子線リソグラフィ法は、フォトマスク等の原版、露光装置等の高精度な光学機器、描画装置等の電子線機器といった高価で特別な設備が必要であり、コストが高くなる。特に、電子線リソグラフィ法は、電子線描画に多大な時間を要するため、生産性が悪い。
そのため、これらの手法は、微細パターンは必要とするものの、高い寸法精度や位置精度までは求められない製品(例えば、反射防止フィルム等)を製造する場合には適さない。
また、例えば50nm以下といった非常に幅の狭いレジストパターンを形成しようとしても、ウェット現像時にレジストパターンが倒れ易いという問題がある。特に、アスペクト比(パターンの高さと幅の比率)が2以上の場合、このような問題が生じやすい。
一方で、ブロック共重合体のナノメートルスケールでの自己組織化現象を利用したパターニング法(非特許文献1)や、細孔を規則的に配列させたポーラスアルミナを利用したパターニング法(非特許文献2)など、パターン形成に高価で特別な設備を必要としない手法が提案されている。これらの手法は、同じパターンを大量に複製することはできないが、高い寸法精度や位置精度が求められない製品を製造する場合には、フォトリソグラフィ法や電子線リソグラフィ法に比べてコストや時間が抑えられるため、有効な手法である。
ところで、上記非特許文献1に記載の方法や非特許文献2に記載の方法の他、微細な構造が自発的に形成される現象のひとつとして、基材表面にスパッタリング法により形成された薄膜が、形成条件によって微細な柱状構造を有することが知られており、垂直記録媒体の製造(特許文献3)などに利用されている。
このような柱状構造を有する薄膜を基材表面に形成し、柱状物がランダムに配列されることにより形成される2次元的な構造を基材表面に転写することができれば、微細パターンを形成するパターニング法として利用することができる。しかしながら、発明者らの実験によれば、前記構造を基材表面に転写することは容易ではない。その理由を、図4を用いて説明する。
図4(a)は、基材30の表面に、スパッタリング法により無機層31を形成した場合を模式的に示している。無機層31は、その上面に平面方向にランダムに配列された複数の柱状物32を有し、これら複数の互いに隣接する柱状物32の間に空隙33が生じている。空隙33は、基材30の表面の近傍では閉じており、基材30の表面は露出していない。
発明者らの実験によれば、無機層31をエッチングマスクとしてドライエッチング法により基材30をエッチングしようとした場合、無機層31は基材30の表面全域を保護し、柱状物が配列されることにより形成される2次元的な構造は転写されなかった。この理由は、無機層31が有する空隙33は非常に幅が狭いため、エッチャントが空隙33の内部まで到達することが困難であり、しかも、柱状物32の先端部から優先的にエッチングされるため、図4(b)および図4(c)に示したようにエッチングが進行し、空隙33の2次元的な構造が基材30に転写される前に、前記2次元的な構造が消失してしまうためであると発明者らは考えている。
その他、スパッタリング法により形成された柱状構造を有する薄膜にウェットエッチング処理し、それぞれの柱状物を分離する方法(特許文献4)が提案されている。この方法を適用して、無機層31を構成する複数の柱状物32を分離した後、無機層31をエッチングマスクとして基材30をエッチングする方法も検討したが、前記ウェットエッチング処理では数nm〜数十nmの寸法を制御するのは困難であった。
特開昭50−70040号公報 特開2001−272505号公報 特開昭62−222437号公報 特開昭63−290258号公報
Science,290,2126(2000) 表面科学,Vol.25,No.5,pp.260,2004
本発明は、このような従来技術の問題点を解決しようとするものであり、フォトリソグラフィ法や電子線リソグラフィ法等のように高価で特別な設備が必要な方法を用いることなく、柱状構造を有する薄膜を用い、パターン幅が100nm以下と非常に狭い微細パターンを容易に形成することを特徴とする微細パターン形成体の製造方を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、基材の表面に微細パターンが形成された微細パターン形成体の製造方法であって、前記基材の表面に第一無機層を形成する工程と、前記第一無機層上に、隙間が網目状に連結されてなる空隙を上面に有する第二無機層を形成する工程と、前記第二無機層の上面に樹脂層を形成し前記空隙に樹脂を充填する工程と、前記樹脂層の上層部分を除去し、前記空隙に充填された樹脂のみを前記第二無機層上に残存させた樹脂パターンを形成する工程と、前記樹脂パターンをエッチングマスクとして前記第一無機層および前記第二無機層をエッチングし、前記樹脂パターンが転写された無機パターンを前記基材の表面に形成する工程と、前記無機パターン上に残存した前記樹脂パターンを除去する工程と、前記無機パターンをエッチングマスクとして前記基材の表面をエッチングし、前記無機パターンが転写された微細パターンを前記基材の表面に形成する工程と、前記微細パターン上に残存した前記無機パターンを除去する工程とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の微細パターン形成体の製造方法において、前記第二無機層は、スパッタリング法により無機層を柱状に成長させることで平面方向にランダムに配列して形成された複数の柱状物を有し、前記隙間が網目状に連結されてなる空隙は、前記各柱状物の間の隙間で形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の微細パターン形成体の製造方法において、前記空隙を構成する前記網目状に連結された隙間の幅が1nm以上100nm以下であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の微細パターン形成体の製造方法において、前記第一無機層の膜厚を前記網目状に連結された隙間の幅の2倍以上の厚さとした場合、前記無機パターンのアスペクト比が2以上であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の微細パターン形成体の製造方法において、前記第二無機層が、クロム乃至クロム化合物(例えば、窒化クロム、酸化クロム等)からなることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、微細パターン形成体であって、請求項1〜5のいずれか一項に記載の微細パターン形成体の製造方法を用いて製造されたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、基材の表面に微細パターンが形成された微細パターン形成体の製造方法であって、前記基材の表面に、隙間が網目状に連結されてなる空隙を上面に有する無機層を形成する工程と、前記無機層の上面に樹脂層を形成し前記空隙に樹脂を充填する工程と、前記樹脂層の上層部分を除去し、前記空隙に充填された樹脂のみを前記無機層上に残存させた樹脂パターンを形成する工程と、前記樹脂パターンをエッチングマスクとして前記無機層をエッチングし、前記樹脂パターンが転写された無機パターンを前記基材の表面に形成する工程と、前記無機パターン上に残存した前記樹脂パターンを除去する工程と、前記無機パターンをエッチングマスクとして前記基材の表面をエッチングし、前記無機パターンが転写された微細パターンを前記基材の表面に形成する工程と、前記微細パターン上に残存した前記無機パターンを除去する工程とを備え前記樹脂パターンを形成する工程をドライエッチング法を用いて行なうと共に、ドライエッチング条件を、前記樹脂層の上層部分を優先的に除去するように、前記樹脂の材質、前記無機層とのエッチング選択比、前記基材とのエッチング選択比に応じて選択したことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の微細パターン形成体の製造方法において、前記無機層は、スパッタリング法により無機層を柱状に成長させることで平面方向にランダムに配列して形成された複数の柱状物を有し、前記隙間が網目状に連結されてなる空隙は、前記各柱状物の間の隙間で形成されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項6または7記載の微細パターン形成体の製造方法において、前記空隙を構成する前記網目状に連結された隙間の幅が、1nm以上100nm以下であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項6〜8のいずれか一項に記載の微細パターン形成体の製造方法において、前記無機層が、クロム乃至クロム化合物(例えば、窒化クロム、酸化クロム等)からなることを特徴とする。
本発明の微細パターン形成体の製造方によれば、フォトリソグラフィ法や電子線リソグラフィ法等の、高価で特別な設備が必要な方法を用いることなく、微細パターンが容易に形成できる。
本発明の一実施の形態における微細パターン形成体の製造方法の各工程を模式的に示す説明用断面図。 本発明の製造方法における空隙を有する薄膜の表面SEM画像。 本発明の他の実施の形態における微細パターン形成体の製造方法の各工程を模式的に示す説明用断面図。 無機層をエッチングマスクとして直接用いた場合のエッチングが進行する様子を模式的に示す説明用断面図。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態における微細パターン形成体の製造方法および微細パターン形成体について図1を参照して詳細に説明する。
まず、図1(a)に示す基材10を用意し、基材10の表面上に、第一無機層11を形成する。
基材10の材質は、基材10の用途(後の工程で形成される無機パターン形成体18および微細パターン形成体20の用途とも言い得る)および無機層13(第一無機層11および第二無機層12)とのエッチング選択比に応じて適宜選択することができる。例えば、石英ガラス、シリコン等が挙げられる。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の材質を用いても構わない。
第一無機層11に求められる第一の機能は、後の工程で基材10をエッチングするためのエッチングマスクとしての機能である。このため、第一無機層11の材質は、基材10とのエッチング選択比に応じて適宜選択する必要がある。例えば、基材10に石英ガラスまたはシリコンを用いる場合、エッチング選択比を考慮するとクロムや窒化クロムが好ましい。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の材質を用いても構わない。
また、第一無機層11に求められる第二の機能は、後の工程で形成する無機パターン17のパターン高さを確保する機能である。このため、第一無機層11の膜厚は、層の全面に渡って均一な膜厚を有する必要があり、その膜厚は、後述する隙間14の幅の2倍以上の厚さである必要がある。また、第一無機層11の膜質は、緻密である必要がある(次の工程で形成する第二無機層12が有するような空隙を含まない、緻密な膜質とも言い得る)。
第一無機層11の形成方法は、スパッタリング法や蒸着法が好ましい。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の形成方法を用いても構わない。
次に、図1(b)に示すように、第一無機層11の表面に、隙間が網目状に連結されてなる空隙14を上面の全域に有する第二無機層12を形成する。
第二無機層12の材質は、第一無機層11と同じ材質を用いると、後の工程で第一無機層11と共にエッチングすることが可能となり、工程を短縮することができるため好ましい。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の材質を用いても構わない。
第二無機層12の形成方法は、空隙14が生じるように形成することを考慮すると、スパッタリング法が好ましい。スパッタリング法の中でも、反応性スパッタリング法が特に好ましい。反応性スパッタリング法によれば、放電電力、スパッタガス圧力、全スパッタガス流量中の反応性ガスの流量の比率及びスパッタターゲットと基材10との距離(以下、T−Sポジションと称する)をパラメータとして変化させることで、第二無機層12を形成する無機層を柱状に成長させることができる。第二無機層12は、平面方向にランダムに配列された、複数の柱状物12aを有し、この各柱状物12aの間の隙間、あるいは、密に配列した複数の柱状物12aの集合の間の隙間が、網目状に連結されてなる空隙14を形成することになる。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の形成方法を用いても構わない。
第二無機層12の形成方法として反応性スパッタリング法を用いる場合、放電電力、スパッタガス圧力、全スパッタガス流量中の反応性ガスの流量の比率及びT−Sポジションをパラメータとして変化させることで、第二無機層12の形状(空隙14の形状とも言い得る)を制御することができる。より容易に第二無機層12の形状を制御するためには、上述した4つのパラメータのうち、1つのパラメータを変化させればよい。特に、全スパッタガス流量中の反応性ガス流量の比率を変化させると、容易に第二無機層12の形状を制御することができる。
また、T−Sポジションは、200mm以上であることが好ましい。スパッタガス圧力が0.1〜0.5Pa程度の場合、スパッタ粒子の平均自由工程は数十mm程度となる。このため、T−Sポジションが200mm以上であると、スパッタ粒子が基材10に到達するまでにガス分子と数回衝突し、基材10への入射方向が散乱されるため、無機層が柱状に成長しやすくなるからである。
例えば、スパッタガスとしてArを用い、反応性ガスとして窒素を導入して、クロムをスパッタリングする場合において、放電電力を600W、スパッタガス圧力を0.3Pa、反応性ガス流量の比率を10%、T−Sポジションを250mmとすると、図2(a)に示す表面形態を有する第二無機層12が得られる。第二無機層12を形成する柱状物の直径は20〜60nm程度であり、その境界に20nm以下の幅の空隙14が網目状に生じている。尚、前記柱状物の直径は、上述したパラメータを制御することで、5〜200nm程度の範囲で制御することができる。
また、例えば、スパッタガスとしてArを用い、反応性ガスとして窒素を導入して、クロムをスパッタリングする場合において、放電電力を600W、スパッタガス圧力を0.3Pa、反応性ガス流量の比率を7%、T−Sポジションを250mmとすると、図2(b)に示す表面形態を有する第二無機層12が得られる。第二無機層12は密に配列した柱状物により形成されており、空隙14は、前記密に配列した柱状物の境界の一部に網目状に生じている。
ここで、空隙14を構成する前記網目状に連結された隙間の幅を1nm以上100nm以下の範囲に設定する理由、すなわち空隙14の幅を1nm以上100nm以下の範囲に設定する理由を説明する。
まず、空隙14を100nm以下の幅にする理由は、100nmを上回る隙間は製造上困難なためである。すなわち、反応性スパッタリング法を用いる場合、放電電力、スパッタガス圧力、全スパッタガス流量中の反応性ガスの流量の比率およびT−Sポジションを制御することで、空隙14の幅を100nm以下で制御することは可能であるが、100nmを上回る幅に制御することは困難なためである。
また、空隙14を1nm以上の幅にする理由は、後の工程で空隙14を型として樹脂パターン16あるいは無機パターン17を形成する際に、1nmを下回る隙間ではパターンの形成が困難なためである。樹脂パターン16あるいは無機パターン17を形成することを考慮すると、パターンの材質やエッチング条件によるが、空隙14の幅は15nm以上100nm以下がより好ましい。
次に、図1(c)に示すように、第二無機層12上に樹脂層15を形成し、空隙14に樹脂を充填する。
樹脂層15の材質は、無機層13とのエッチング選択比に応じて適宜選択することができる。例えば、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、ゾルゲル材料等が挙げられる。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の材質を用いても構わない。
樹脂層15の形成方法は、用いる樹脂の粘度に応じて適宜選択することができる。例えば、ダイコート法、スピンコート法等が挙げられる。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の形成方法を用いても構わない。
また、樹脂層15を形成した後、樹脂の性質に応じて、樹脂層15の膜面を加圧してもよい。この加圧処理により、樹脂が空隙14に充填される作用を促進することができる。特に、樹脂層15に気泡が入ることを防ぐために、該加圧処理は真空中で行うとよい。
さらに、樹脂層15の材質に応じて、樹脂層15の硬化を行ってもよい。例えば、樹脂層15の材質に熱硬化性樹脂を用いた場合、加熱により硬化を行ってもよい。また、例えば、樹脂層15の材質に光硬化性樹脂を用いた場合、露光により硬化を行ってもよい。
次に、図1(d)に示すように、第二無機層12上の樹脂層15の上層部分(空隙14に充填された部分の樹脂を除く樹脂層15とも言い得る)を、柱状物12aの尖端部が露出するように除去し、空隙14に充填された樹脂のみを第二無機層12上に残存させることにより、樹脂パターン16が形成される。
樹脂層15の上層部分を除去する方法は、樹脂を除去する量を制御することを考慮すると、ドライエッチング法が好ましい。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の方法を用いても構わない。
樹脂層15の上層部分を除去する方法としてドライエッチング法を用いる場合、ドライエッチング条件は、樹脂層15の材質および第二無機層12とのエッチング選択比に応じて適宜選択することができる。
例えば、第二無機層12に窒化クロムを用いた場合、窒化クロムは酸素ガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が高いため、樹脂層15には酸素ガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が低い樹脂を用い、エッチングガスとして酸素ガスを選択すると、優れたエッチング選択比を得ることができる。
次に、図1(e)に示すように、樹脂パターン16をエッチングマスクとして第一、第二無機層11、12を含む無機層13をエッチングし、樹脂パターン16が転写された無機パターン17を基材10の表面上に形成する。
無機層13をエッチングする方法は、異方的にエッチングすることを考慮すると、ドライエッチング法が好ましい。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の方法を用いても構わない。
無機層13をエッチングする方法としてドライエッチング法を用いる場合、ドライエッチング条件は、無機層13の材質、樹脂パターン16とのエッチング選択比および基材10とのエッチング選択比に応じて適宜選択することができる。
例えば、無機層13に窒化クロムを用い、基材10に石英ガラスを用いた場合、窒化クロムは塩素系のガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が低く、石英ガラスは塩素系のガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が高いため、樹脂パターン16(樹脂層15とも言い得る)には塩素系のガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が高い樹脂を用い、エッチングガスとして塩素系のガスを選択すると、優れたエッチング選択比を得ることができる(無機層13を優先的にエッチングすることができる)。
無機パターン17のパターン高さは、第一無機層11の膜厚と、第二無機層12のうち、空隙14の底部に該当する部分の膜厚(空隙14の最下部と第一無機層12の最上面との間に該当する部分の膜厚とも言い得る)の和により決定される。例えば、第二無機層12の膜厚(第二無機層12の最下面から柱状物12aの先端までの高さとも言い得る)を50nm程度とすると、第二無機層12のうち、空隙14の底部に該当する部分の膜厚は、第二無機層12の形成条件にもよるが、5〜30nm程度となる。このため、例えば、第一無機層11の膜厚を200nm程度とすると、無機パターン17のパターン高さは最低でも205nm程度となり、パターン幅が100nm以下であるのに対して、アスペクト比を2以上とすることができる。
次に、図1(f)に示すように、無機パターン17上に残存している樹脂パターン16を除去する。
樹脂パターン16を除去する方法は、無機パターン17の構造を保つことを考慮すると、ドライエッチング法が好ましい。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の方法を用いても構わない。
樹脂パターン16を除去する方法としてドライエッチング法を用いる場合、ドライエッチング条件は、樹脂パターン16の材質、無機パターン17とのエッチング選択比および基材10とのエッチング選択比に応じて適宜選択することができる。
例えば、無機パターン17に窒化クロムを用い、基材10に石英ガラスを用いた場合、これらの材質は酸素ガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が高いため、樹脂パターン16には酸素ガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が低い樹脂を用い、エッチングガスとして酸素ガスを選択すると、優れたエッチング選択比を得ることができる(樹脂パターン16を優先的に除去することができる)。
以上の工程により、基材10の表面に無機パターン17が形成された、無機パターン形成体18を得る。
尚、無機パターン形成体18を最終的な製品として用いる場合、後の工程は実施しない。
次に、図1(g)に示すように、無機パターン17をエッチングマスクとして基材10の表面をエッチングし、無機パターン17を基材10の表面に転写し、微細パターン19を基材10の表面に形成する。
尚、後の工程に影響を与えないのであれば、樹脂パターン16を除去する工程をスキップして、無機パターン17上に樹脂パターン16が残存した状態で、この工程を実施してもよい。
基材10のエッチング方法は、ドライエッチング法が好ましい。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の方法を用いても構わない。
基材10のエッチング方法としてドライエッチング法を用いる場合、ドライエッチング条件は、基材10の材質および無機パターン17とのエッチング選択比に応じて適宜選択することができる。例えば、基材10に石英ガラスを用い、無機パターン17に窒化クロムを用いた場合、石英ガラスはフロロカーボン系のガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が低く、窒化クロムはフロロカーボン系のガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が高いため、エッチングガスとしてフロロカーボン系のガスを選択すると、優れたエッチング選択比を得ることができる。
次に、図1(h)に示すように、基材10の表面上に残存している無機パターン17を除去する。
無機パターン17を除去する方法は、無機パターン17の材質および基材10の材質に応じて適宜選択することができる。例えば、無機パターン17に窒化クロムを用い、基材10に石英ガラスを用いた場合、硝酸2アンモニウムセリウム水溶液を主成分とするクロムエッチング液によるウェットエッチング処理により、無機パターン17を除去することができる。
以上の工程により、基材10の表面に微細パターン19が形成された微細パターン形成体20を得る。
尚、微細パターン形成体20は、反射防止、配向膜、撥水、放熱、接着等の用途の他、インプリント用のモールドとして使用することができる。例えば、基材10に石英ガラスを用いた場合、微細パターン形成体20は熱式またはUV照射式のインプリント用のモールドとして使用することができる。微細パターン形成体20をインプリント用のモールドとして使用すれば、微細パターン19を容易に転写し、複製することができる。
(実施例1)
以下に、本発明の実施例1について説明する。
まず、フォトマスク用石英ガラス基板からなる基材10を用意し、基材10の表面に膜厚40nmの窒化クロムからなる第一無機層11を反応性スパッタリング法により形成した(図1(a))。
前記スパッタリングに用いたクロムターゲットは純度99.995%である。また、T−Sポジションは100mmとした。スパッタチャンバ内にアルゴンを75sccm、窒素を25sccm導入し、スパッタチャンバ内の圧力を0.3Paとし、DC電源により800Wをターゲット下部の電極へ印加してプラズマ放電させた。
次に、基材10の上面に形成された第一無機層11の上面に、膜厚50nmの窒化クロムからなる空隙14を有する第二無機層12を反応性スパッタリング法により形成した(図1(b))。
前記スパッタリングに用いたクロムターゲットは純度99.995%である。また、T−Sポジションは250mmとした。スパッタチャンバ内にアルゴンを90sccm、窒素を10sccm導入し、スパッタチャンバ内の圧力を0.3Paとし、DC電源により600Wをターゲット下部の電極へ印加してプラズマ放電させた。
図2(a)に、窒化クロムからなる第二無機層12の表面SEM(Scanning Electron Microscope)画像を示す。第二無機層12は直径20〜60nm程度の複数の柱状物からなり、これら各柱状物の間の隙間に、網目状に連結された、20nm以下の幅を有する空隙14が生じていた。
次に、第二無機層12の表面に、光硬化性樹脂をスピンコーターで塗布し、真空中で加圧しながらUV光で硬化させて、膜厚50nmの樹脂層15を形成した(図1(c))。
次に、樹脂層15の表面に、酸素ガスを用いたプラズマによるエッチング処理を実施し、第二無機層12上に形成された樹脂層15の上層部分を除去し、空隙14に充填された光硬化性樹脂からなる樹脂パターン16のみを第二無機層12上に残存させた(図1(d))。
前記エッチング処理には誘導結合プラズマ型ドライエッチング装置(以下、ICPドライエッチング装置と称する)を適用した。酸素を50sccm導入し、プラズマチャンバ内の圧力を1Paに設定後、ICPパワー500W、RIEパワー10Wを印加し、プラズマ放電させた。
次に、樹脂パターン16をエッチングマスクとして、基材10の最表面に塩素系ガスを用いたプラズマによるエッチング処理を実施し、樹脂パターン16を無機層13(第一無機層11および第二無機層12)に転写し、窒化クロムからなる無機パターン17を基材10の表面上に形成した(図1(e))。
前記エッチング処理にはICPドライエッチング装置を適用した。塩素を50sccm、酸素を5sccm導入し、プラズマチャンバ内の圧力を1Paに設定後、ICPパワー500W、RIEパワー10Wを印加し、プラズマ放電させた。
次に、無機パターン17を形成した基材10の最表面に、フロロカーボンを主体とする混合ガスを用いたプラズマによるエッチング処理を実施し、無機パターン17を基材10の表面に転写し、微細パターン19を基材10の表面に形成した(図1(g))。尚、無機パターン17上に残存している樹脂パターン16を除去する工程はスキップした。
前記エッチング処理にはICPドライエッチング装置を適用した。六フッ化エタンとヘリウムを50sccmずつ導入し、プラズマチャンバ内の圧力を1Paに設定後、ICPパワー500W、RIEパワー200Wを印加し、プラズマ放電させた。
次に、微細パターン19を形成した基材10に、硝酸2アンモニウムセリウム水溶液を主成分とするクロムエッチング液によるウェットエッチング処理を実施し、基材10の表面上に残存した窒化クロムからなる無機パターン17を除去し、石英ガラス基板からなる微細パターン形成体20を得た(図1(h))。
尚、本実施例において、第二無機層12を反応性スパッタリング法により形成する際の条件のみを変更して、図2(b)に示す表面形態を有する第二無機層12を形成し、その他の工程は本実施例と同様に実施すると、図2(b)に示す空隙の形状を反映した無機パターン形成体18および微細パターン形成体20が得られた。
上記のような本発明の第1の実施の形態に示す微細パターン形成体の製造方法及び微細パターン形成体によれば、フォトリソグラフィ法や電子線リソグラフィ法等の煩雑な方法を用いることなく、容易に微細パターンを基材の表面に形成することができる。
特に、前記微細パターン形成体の製造方法では、1nm以上100nm以下の幅の隙間が網目状に連結された空隙に樹脂を充填することで樹脂パターンを形成するため、1nm以上100nm以下の非常に狭い幅の樹脂パターンを形成することができる。
また、本発明の第1の実施の形態によれば、前記樹脂パターンを無機層に転写し、無機パターンを形成する工程では、ウェット現像を必要とせず、且つ、空隙に樹脂を充填することで形成された樹脂パターンが空隙によって網目状に連結された状態におかれるため、前記樹脂パターンは倒れ難く、アスペクト比が2以上の無機パターンを形成することができる。
さらに、本発明の第1の実施の形態によれば、前記無機パターンの幅は1nm以上100nm以下と非常に狭く、且つ、アスペクト比が2以上と大きいため、前記無機パターンを基材表面に転写すると、従来に比べて微細で、エッチング深さが大きい微細パターンを基材表面に形成することができ、特にモスアイ構造などを用いる反射防止部材において応用が期待できる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態における微細パターン形成体の製造方法および微細パターン形成体について図3を参照して詳細に説明する。
まず、図3(a)に示すように、基材40を用意し、基材40の表面上に、隙間が網目状に連結されてなる空隙43を上面の全域に有する無機層41を形成する。
基材40の材質は、基材40の用途(後の工程で形成される無機パターン形成体47および微細パターン形成体49の用途とも言い得る)および無機層41とのエッチング選択比に応じて適宜選択することができる。例えば、石英ガラス、シリコン等が挙げられる。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の材質を用いても構わない。
無機層41の材質は、基材40とのエッチング選択比および後の工程で形成する樹脂層44とのエッチング選択比に応じて適宜選択する必要がある。また、後の工程で形成される無機パターン形成体47を最終的な製品とする場合には、無機パターン形成体47の用途に応じて適宜選択すればよい。例えば、基材40に石英ガラスまたはシリコンを用いる場合、エッチング選択比を考慮するとクロムや窒化クロムが好ましい。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の材質を用いても構わない。
無機層41の形成方法は、空隙43が生じるように形成することを考慮すると、スパッタリング法が好ましい。スパッタリング法の中でも、反応性スパッタリング法が特に好ましい。反応性スパッタリング法によれば、放電電力、スパッタガス圧力、全スパッタガス流量中の反応性ガスの流量の比率およびスパッタターゲットと基材40との距離(以下、T−Sポジションと称する)をパラメータとして変化させることで、無機層41を柱状に成長させることができる。
無機層41は、平面方向にランダムに配列された、複数の柱状物42を有し、この各柱状物42の間の隙間、あるいは、密に配列した複数の柱状物42の集合の間の隙間が、網目状に連結されてなる空隙43を形成することになる。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の形成方法を用いても構わない。
無機層41の形成方法として反応性スパッタリング法を用いる場合、放電電力、スパッタガス圧力および全スパッタガス流量中の反応性ガス流量の比率およびT−Sポジションをパラメータとして変化させることで、無機層41の形状(空隙43の形状とも言い得る)を制御することができる。より容易に無機層41の形状を制御するためには、上述した4つのパラメータのうち、1つのパラメータを変化させればよい。特に、全スパッタガス流量中の反応性ガス流量の比率を変化させると、容易に無機層41の形状を制御することができる。
また、T−Sポジションは、200mm以上であることが好ましい。スパッタガス圧力が0.1〜0.5Pa程度の場合、スパッタ粒子の平均自由工程は数十mm程度となる。このため、T−Sポジションが200mm以上であると、スパッタ粒子が基材40に到達するまでにガス分子と数回衝突し、基材40への入射方向が散乱されるため、無機層が柱状に成長しやすくなるからである。
例えば、スパッタガスとしてArを用い、反応性ガスとして窒素を導入して、クロムをスパッタリングする場合において、放電電力を600W、スパッタガス圧力を0.3Pa、反応性ガス流量の比率を10%、T−Sポジションを250mmとすると、図2(a)に示す表面形態を有する無機層41が得られる。この場合、無機層41を形成する柱状物の直径は20〜60nm程度であり、その隙間に20nm以下の幅の空隙43が網目状に生じている。尚、前記柱状物の直径は、上述したパラメータを制御することで、5〜200nm程度の範囲で制御することができる。
また、例えば、スパッタガスとしてArを用い、反応性ガスとして窒素を導入して、クロムをスパッタリングする場合において、放電電力を600W、スパッタガス圧力を0.3Pa、反応性ガス流量の比率を7%、T−Sポジションを250mmとすると、図2(b)に示す表面形態を有する無機層41が得られる。この場合、無機層41は密に配列した柱状物により形成されており、前記密に配列した柱状物の集合の間の隙間に20nm以下の幅の空隙43が網目状に生じている。
ここで、空隙43を構成する前記網目状に連結された隙間の幅を1nm以上100nm以下の範囲に設定する理由を説明する。
まず、空隙43を100nm以下の幅にする理由は、100nmを上回る隙間は製造上困難なためである。すなわち、反応性スパッタリング法を用いる場合、放電電力、スパッタガス圧力、全スパッタガス流量中の反応性ガスの流量の比率およびT−Sポジションを制御することで、空隙43の幅を100nm以下で制御することは可能であるが、100nmを上回る幅に制御することは困難なためである。
また、空隙43を1nm以上の幅にする理由は、後の工程で空隙43を型として樹脂パターン45あるいは無機パターン46を形成する際に、1nmを下回る隙間ではパターンの形成が困難なためである。樹脂パターン45あるいは無機パターン46を形成することを考慮すると、パターンの材質やエッチング条件にもよるが、空隙43の幅は15nm以上100nm以下がより好ましい。
次に、図3(b)に示すように、無機層41上に樹脂層44を形成し、空隙43に樹脂を充填する。
樹脂層44の材質は、無機層41とのエッチング選択比に応じて適宜選択することができる。例えば、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、ゾルゲル材料等が挙げられる。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の材質を用いても構わない。
樹脂層44の形成方法は、用いる樹脂の粘度に応じて適宜選択することができる。例えば、ダイコート法、スピンコート法等が挙げられる。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の形成方法を用いても構わない。
また、樹脂層44を形成した後、樹脂の性質に応じて、樹脂層44の膜面を加圧してもよい。この加圧処理により、樹脂が空隙43に充填される作用を促進することができる。特に、樹脂層44に気泡が入ることを防ぐために、該加圧処理は真空中で行うとよい。
更に、樹脂層44の材質に応じて、樹脂層44の硬化を行ってもよい。例えば、樹脂層44の材質に熱硬化性樹脂を用いた場合、加熱により硬化を行ってもよい。また、例えば、樹脂層44の材質に光硬化性樹脂を用いた場合、露光により硬化を行ってもよい。
次に、図3(c)に示すように、無機層41上の樹脂層44の上層部分(空隙43に充填された部分の樹脂を除く樹脂層44とも言い得る)を、柱状物42の先端部が露出するように除去し、空隙43に充填された樹脂のみを無機層41上に残存させることにより、樹脂パターン45を形成する。
樹脂層44の上層部分を除去する方法は、樹脂を除去する量を制御することを考慮すると、ドライエッチング法が好ましい。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の方法を用いても構わない。
樹脂層44の上層部分を除去する方法としてドライエッチング法を用いる場合、ドライエッチング条件は、樹脂層44の材質および無機層41とのエッチング選択比に応じて適宜選択することができる。
例えば、無機層41に窒化クロムを用いた場合、窒化クロムは酸素ガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が高いため、樹脂層44には酸素ガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が低い樹脂を用い、エッチングガスとして酸素ガスを選択すると、優れたエッチング選択比を得ることができる。
次に、図3(d)に示すように、樹脂パターン45をエッチングマスクとして無機層41をエッチングし、樹脂パターン45が転写された無機パターン46を基材40の表面上に形成する。
無機層41をエッチングする方法は、無機層41を異方的にエッチングすることを考慮すると、ドライエッチング法が好ましい。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の方法を用いても構わない。
無機層41をエッチングする方法としてドライエッチング法を用いる場合、ドライエッチング条件は、無機層41の材質、樹脂パターン45とのエッチング選択比および基材40とのエッチング選択比に応じて適宜選択することができる。
例えば、無機層41に窒化クロムを用い、基材40に石英ガラスを用いた場合、窒化クロムは塩素系のガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が低く、石英ガラスは塩素系のガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が高いため、樹脂パターン45(樹脂層44とも言い得る)には塩素系のガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が高い樹脂を用い、エッチングガスとして塩素系のガスを選択すると、優れたエッチング選択比を得ることができる。すなわち、基材40を殆どエッチングすることなく、樹脂パターン45をマスクとして無機層41を優先的にエッチングすることができ、無機パターン46が得られる。
無機パターン46のパターン高さは、無機層41のうち、空隙43の底部に該当する部分の膜厚(空隙43の最下部と基材40の表面との間に該当する部分の膜厚とも言い得る)により決定される。前記底部に該当する部分は、無機層41が成長する際の初期層に相当し、その膜厚は、例えば、無機層41の膜厚(基材40の表面から柱状物42の先端までの高さとも言い得る)を50nm程度とすると、無機層41の形成条件にもよるが、5〜30nm程度となる。すなわち、無機パターン46のパターン高さは、無機層41の膜厚を50nm程度とした場合、5〜30nm程度となる。
次に、図3(e)に示すように、無機パターン46上に残存している樹脂パターン45を除去し、無機パターン形成体47を得る。無機パターン形成体47を最終的な製品として用いる場合、後の工程は実施しない。
樹脂パターン45を除去する方法は、無機パターン46の構造を保つことを考慮すると、ドライエッチング法が好ましい。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の方法を用いても構わない。
樹脂パターン45を除去する方法としてドライエッチング法を用いる場合、ドライエッチング条件は、樹脂パターン45の材質、無機パターン46とのエッチング選択比および基材40とのエッチング選択比に応じて適宜選択することができる。
例えば、無機パターン46に窒化クロムを用い、基材40に石英ガラスを用いた場合、これらの材質は酸素ガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が高いため、樹脂パターン45には酸素ガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が低い樹脂を用い、エッチングガスとして酸素ガスを選択すると、優れたエッチング選択比を得ることができる。すなわち、基材40および無機パターン46を殆どエッチングすることなく、樹脂パターン45を優先的に除去することができる。
次に、図3(f)に示すように、無機パターン46をエッチングマスクとして基材40の表面をエッチングし、無機パターン46が転写された微細パターン48を基材40の表面に形成する。
尚、後の工程に影響を与えないのであれば、樹脂パターン45を除去する工程をスキップして、無機パターン46上に樹脂パターン45が残存した状態で、この工程を実施してもよい。
基材40のエッチング方法は、基材40を異方的にエッチングすることを考慮すると、ドライエッチング法が好ましい。ただし、本形態の実施上問題がなければ、その他の方法を用いても構わない。
基材40のエッチング方法としてドライエッチング法を用いる場合、ドライエッチング条件は、基材40の材質および無機パターン46とのエッチング選択比に応じて適宜選択することができる。例えば、基材40に石英ガラスを用い、無機パターン46に窒化クロムを用いた場合、石英ガラスはフロロカーボン系のガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が低く、窒化クロムはフロロカーボン系のガスを用いたプラズマによるドライエッチングに対する耐性が高いため、エッチングガスとしてフロロカーボン系のガスを選択すると、優れたエッチング選択比を得ることができる。
次に、図3(g)に示すように、基材40の表面上に残存している無機パターン46を除去し、微細パターン形成体49を得る。
無機パターン46を除去する方法は、無機パターン46の材質および基材40の材質に応じて適宜選択することができる。例えば、無機パターン46に窒化クロムを用い、基材40に石英ガラスを用いた場合、硝酸2アンモニウムセリウム水溶液を主成分とするクロムエッチング液によるウェットエッチング処理により、基材40をエッチングすることなく、無機パターン46を除去することができる。
微細パターン形成体49は、反射防止、配向膜、撥水、放熱、接着等の用途の他、インプリント用のモールドとして使用することができる。例えば、基材40に石英ガラスを用いた場合、微細パターン形成体49は熱式またはUV照射式のインプリント用のモールドとして使用することができる。微細パターン形成体49をインプリント用のモールドとして使用すれば、微細パターン48を容易に転写し、複製することができる。
(実施例2)
以下に、本発明の実施例2について説明する。
まず、フォトマスク用石英ガラス基板からなる基材40を用意し、基材40の表面に膜厚50nmの窒化クロムからなる空隙43を有する無機層41を反応性スパッタリング法により形成した(図3(a))。
前記スパッタリングに用いたクロムターゲットは純度99.995%である。また、T−Sポジションは250mmとした。スパッタチャンバ内にアルゴンを90sccm、窒素を10sccm導入し、スパッタチャンバ内の圧力を0.3Paとし、DC電源により600Wをターゲット下部の電極へ印加してプラズマ放電させた。
図2(a)に、窒化クロムからなる無機層41の表面SEM(Scanning Electron Microscope)画像を示す。無機層41は直径20〜60nm程度の複数の柱状物を表面に有しており、前記複数の柱状物の境界に10〜20nm程度の幅の空隙43が網目状に生じていることが分かる。
次に、無機層41の表面に、光硬化性樹脂をスピンコーターで塗布し、真空中で加圧しながらUV光で硬化させて、膜厚50nmの樹脂層44を形成した(図3(b))。
次に、樹脂層44を形成した基材40の最表面に、酸素ガスを用いたプラズマによるエッチング処理を実施し、無機層41上に形成された樹脂層44の上層部分を除去し、空隙43に充填された光硬化性樹脂からなる樹脂パターン45のみを無機層41上に残存させた(図3(c))。
前記エッチング処理には誘導結合プラズマ型ドライエッチング装置(以下、ICPドライエッチング装置と称する)を適用した。酸素を50sccm導入し、プラズマチャンバ内の圧力を1Paに設定後、ICPパワー500W、RIEパワー10Wを印加し、プラズマ放電させた。
次に、樹脂パターン45をエッチングマスクとして、基材40の最表面に塩素系ガスを用いたプラズマによるエッチング処理を実施し、樹脂パターン45を無機層41に転写し、窒化クロムからなる無機パターン46を基材40の表面上に形成した(図1(d))。
前記エッチング処理にはICPドライエッチング装置を適用した。塩素を50sccm、酸素を5sccm導入し、プラズマチャンバ内の圧力を1Paに設定後、ICPパワー500W、RIEパワー10Wを印加し、プラズマ放電させた。
次に、無機パターン46を形成した基材40の最表面に、フロロカーボンを主体とする混合ガスを用いたプラズマによるエッチング処理を実施し、無機パターン46を基材40の表面に転写し、微細パターン48を基材40の表面に形成した(図3(f))。尚、無機パターン46上に残存している樹脂パターン45を除去する工程はスキップした。
前記エッチング処理にはICPドライエッチング装置を適用した。六フッ化エタンとヘリウムを50sccmずつ導入し、プラズマチャンバ内の圧力を1Paに設定後、ICPパワー500W、RIEパワー200Wを印加し、プラズマ放電させた。
次に、微細パターン48を形成した基材40に、硝酸2アンモニウムセリウム水溶液を主成分とするクロムエッチング液によるウェットエッチング処理を実施し、基材40の表面上に残存した窒化クロムからなる無機パターン46を除去し、石英ガラス基板からなる微細パターン形成体49を得た(図3(g))。
尚、本実施例において、無機層41を反応性スパッタリング法により形成する際の条件のみを変更して、図2(b)に示す表面形態を有する無機層41を形成し、その他の工程は本実施例と同様に実施すると、図2(b)に示す空隙の形状を反映した無機パターン形成体47および微細パターン形成体49が得られた。
上記のような本発明の第2の実施の形態に示す微細パターン形成体の製造方法及び微細パターン形成体によれば、フォトリソグラフィ法や電子線リソグラフィ法等の、高価で特別な設備が必要な方法を用いることなく、微細パターンが容易に形成できる。
特に、前記微細パターン形成体の製造方法によれば、基材の表面に、1nm以上100nm以下の幅の隙間が網目状に連結された空隙を有する薄膜を形成し、前記空隙をパターンとして転写するため、1nm以上100nm以下の非常に幅の狭い微細パターンを形成することができる。
また、通常、前記空隙を有する薄膜をエッチングマスクとして基材をエッチングしても、前記空隙をパターンとして転写することは、前述した理由から困難であるが、本発明の第1の実施の形態によれば、空隙に樹脂を充填して樹脂パターンを形成し、この樹脂パターンをエッチングマスクとするため、優れたエッチング選択比を得ることが可能となり、空隙をパターンとして転写することができる。
また、本発明の第2の実施の形態によれば、樹脂パターンを無機層に転写し、無機パターンを形成する工程では、ウェット現像を必要とせず、且つ、空隙に樹脂を充填することで形成された樹脂パターンが、空隙によって網目状に連結された状態におかれるため、樹脂パターンは倒れることなく無機層に転写され、1nm以上100nm以下、特に、1nm以上20nm以下の幅の無機パターンを形成することができる。
更に、空隙の形状は、空隙を有する薄膜を形成する際の条件により制御することができるため、用途に応じてパターンを選択することができる。
本発明の微細パターン形成体の製造方法および微細パターン形成体は、微細パターンを形成することが求められる広範な分野に利用することが期待される。例えば、反射防止、配向膜、撥水、放熱、接着等の用途に利用することが期待される。
10…基材
11…第一無機層
12…第二無機層
12a…柱状物
13…無機層(第一無機層および第二無機層)
14…空隙
15…樹脂層
16…樹脂パターン
17…無機パターン
18…無機パターン形成体
19…微細パターン
20…微細パターン形成体
30…基材
31…無機層
32…柱状物
33…空隙
40…基材
41…無機層
42…柱状物
43…空隙
44…樹脂層
45…樹脂パターン
46…無機パターン
47…無機パターン形成体
48…微細パターン
49…微細パターン形成体

Claims (9)

  1. 基材の表面に微細パターンが形成された微細パターン形成体の製造方法であって、
    前記基材の表面に第一無機層を形成する工程と、
    前記第一無機層上に、隙間が網目状に連結されてなる空隙を上面に有する第二無機層を形成する工程と、
    前記第二無機層の上面に樹脂層を形成し前記空隙に樹脂を充填する工程と、
    前記樹脂層の上層部分を除去し、前記空隙に充填された樹脂のみを前記第二無機層上に残存させた樹脂パターンを形成する工程と、
    前記樹脂パターンをエッチングマスクとして前記第一無機層および前記第二無機層をエッチングし、前記樹脂パターンが転写された無機パターンを前記基材の表面に形成する工程と、
    前記無機パターン上に残存した前記樹脂パターンを除去する工程と、
    前記無機パターンをエッチングマスクとして前記基材の表面をエッチングし、前記無機パターンが転写された微細パターンを前記基材の表面に形成する工程と、
    前記微細パターン上に残存した前記無機パターンを除去する工程と、
    を備えることを特徴とする微細パターン形成体の製造方法。
  2. 前記第二無機層は、スパッタリング法により無機層を柱状に成長させることで平面方向にランダムに配列して形成された複数の柱状物を有し、前記隙間が網目状に連結されてなる空隙は、前記各柱状物の間の隙間で形成されていることを特徴とする請求項1記載の微細パターン形成体の製造方法。
  3. 前記空隙を構成する前記網目状に連結された隙間の幅が1nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の微細パターン形成体の製造方法。
  4. 前記第一無機層の膜厚を前記網目状に連結された隙間の幅の2倍以上の厚さとした場合、前記無機パターンのアスペクト比が2以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の微細パターン形成体の製造方法。
  5. 前記第二無機層が、クロム乃至クロム化合物(例えば、窒化クロム、酸化クロム等)からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の微細パターン形成体の製造方法。
  6. 基材の表面に微細パターンが形成された微細パターン形成体の製造方法であって、
    前記基材の表面上に、隙間が網目状に連結されてなる空隙を上面に有する無機層を形成する工程と、
    前記無機層の上面に樹脂層を形成し前記空隙に樹脂を充填する工程と、
    前記樹脂層の上層部分を除去し、前記空隙に充填された樹脂のみを前記無機層上に残存させた樹脂パターンを形成する工程と、
    前記樹脂パターンをエッチングマスクとして前記無機層をエッチングし、前記樹脂パターンが転写された無機パターンを前記基材の表面に形成する工程と、
    前記無機パターン上に残存した前記樹脂パターンを除去する工程と、
    前記無機パターンをエッチングマスクとして前記基材の表面をエッチングし、前記無機パターンが転写された微細パターンを前記基材の表面に形成する工程と、
    前記微細パターン上に残存した前記無機パターンを除去する工程とを備え
    前記樹脂パターンを形成する工程をドライエッチング法を用いて行なうと共に、ドライエッチング条件を、前記樹脂層の上層部分を優先的に除去するように、前記樹脂の材質、前記無機層とのエッチング選択比、前記基材とのエッチング選択比に応じて選択した、
    ことを特徴とする微細パターン形成体の製造方法。
  7. 前記無機層は、スパッタリング法により無機層を柱状に成長させることで平面方向にランダムに配列して形成された複数の柱状物を有し、前記隙間が網目状に連結されてなる空隙は、前記各柱状物の間の隙間で形成されていることを特徴とする請求項記載の微細パターン形成体の製造方法。
  8. 前記空隙を構成する前記網目状に連結された隙間の幅が、1nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項6または7記載の微細パターン形成体の製造方法。
  9. 前記無機層が、クロム乃至クロム化合物(例えば、窒化クロム、酸化クロム等)からなることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の微細パターン形成体の製造方法。
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