JPWO2017126696A1 - バーリング加工方法及びバーリング加工装置 - Google Patents

バーリング加工方法及びバーリング加工装置 Download PDF

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Abstract

バーリング加工方法は、貫通孔が形成された板状の被加工部材の板厚方向の一方側にパンチが位置し、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側にパッドが位置するように、前記被加工部材を配置する配置工程と、前記パンチと前記パッドとによって前記貫通孔の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧した状態で、前記パンチを前記被加工部材に対して前記反対側へ相対的に移動させて前記パンチにより前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成する押出工程と、を備える。

Description

本開示は、バーリング加工方法及びバーリング加工装置に関する。
下穴(貫通孔)の形成された素材金属板などの被加工部材に筒状のフランジを形成するバーリング加工方法では、一般に、素材金属板における下穴の周縁部をパンチによって押出すことで、フランジを形成している。また、例えば、特開2014−172089号公報では、パンチの先端部の形状を略円錐状に形成することで、延性の低い高強度鋼板等に対して、フランジの先端部(下穴の周縁部)における割れの発生を抑制している。なお、バーリング加工方法としては、他に特開平6−087039号公報に記載されたものがある。
しかしながら、特開2014−172089号公報では、素材金属板の下穴に対するパンチの先端部の形状を適宜設定する必要があると共に、パンチの形状が複雑になる。このため、バーリング加工方法では、フランジの先端部における割れの発生を簡易な構成で抑制できることが望ましい。
本開示は、上記事実を考慮し、フランジの先端部における割れの発生を簡易な構成で抑制することができるバーリング加工方法及びバーリング加工装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様のバーリング加工方法は、貫通孔が形成された板状の被加工部材の板厚方向の一方側にパンチが位置し、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側にパッドが位置するように、前記被加工部材を配置する配置工程と、前記パンチと前記パッドとによって前記貫通孔の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧した状態で、前記パンチを前記被加工部材に対して前記反対側へ相対的に移動させて前記パンチにより前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成する押出工程と、を備える。
本開示の他の態様のバーリング加工装置は、貫通孔が形成された板状の被加工部材の板厚方向の一方側に配置され、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側へ前記被加工部材に対して相対的に移動されることで前記被加工部材における前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成するパンチと、前記被加工部材の板厚方向の前記反対側で且つ前記パンチと対向して配置され、前記被加工部材に対する前記パンチの押出過程において前記パンチと共に前記被加工部材における前記貫通孔の周縁部を加圧するパッドと、を備える。
本開示のさらに他の態様のバーリング加工装置は、少なくとも周辺部が平坦な頂面を有するパンチと、前記パンチの周囲に配置されたホルダと、前記ホルダに対向して配置され、前記パンチ側に開口した収容部を有するダイと、前記収容部内に配置され、プレス方向に移動可能であり、前記パンチの頂面に対向する対向面を有するパッドと、を備える。
本開示によれば、フランジの先端部における割れの発生を簡易な構成で抑制することができるバーリング加工方法及びバーリング加工装置を提供することができる。
図1は、第1の実施の形態に係るバーリング加工方法に用いられるバーリング加工装置の要部を示す断面図である。 図2Aは、第1の実施の形態に係るバーリング加工方法の第1工程を示す断面図である。 図2Bは、バーリング加工方法の第2工程の途中を示す断面図である。 図2Cは、バーリング加工方法の第2工程の終期を示す断面図である。 図3は、図1に示されるバーリング加工装置によってバーリング加工の施されたバーリング加工部品を示す斜視図である。 図4Aは、比較例のバーリング加工方法におけるバーリング加工前の状態を示す断面図である。 図4Bは、比較例のバーリング加工方法におけるバーリング加工後の状態を示す断面図である。 図5は、比較例のバーリング加工方法によってバーリング加工されたフランジの先端部に割れが発生した状態を示す斜視図である。 図6は、第2の実施の形態に係るバーリング加工方法に用いられるバーリング加工装置の要部を示す断面図である。 図7は、第2の実施の形態に係るバーリング加工方法の第2工程の途中を部分的に拡大して示す断面図である。 図8は、第1の実施の形態に係るバーリング加工方法の第2工程において、パッドによる素材金属板のせん断を説明するための断面図である。 図9は、図1に示されるパッドの変形例の一例を示す断面図である。 図10Aは、パッドの外周面の全体に傾斜部を形成した場合の例を説明するための断面図である。 図10Bは、パッドの外周面の一部に傾斜部を形成した場合の例を説明するための断面図である。 図10Cは、パッドの外周面の一部に湾曲した傾斜部を形成した場合の例を説明するための断面図である。 図11は、第1の実施の形態に係るバーリング加工方法に用いられるバーリング加工装置の変形例の要部を示す断面図である。
(第1の実施の形態)
以下、図1〜図5を用いて、第1の実施の形態に係るバーリング加工方法について説明する。バーリング加工方法では、下穴が形成された「被加工部材」としての素材金属板10にバーリング加工を施すことで、略円筒状のフランジ14を有するバーリング加工部品12を製造する。なお、ここでいう「下穴」とは、素材金属板10を板厚方向に貫通する貫通孔を指す。以下、始めに、素材金属板10及びバーリング加工部品12の構成について説明する。次いでバーリング加工に用いられるバーリング加工装置20について説明する。そして、その後に、バーリング加工方法について説明する。なお、図面において同一の部材などには同一の符号を付しており、以下の説明において同一部材について先に説明したものは、適宜説明を省略している。
(素材金属板10及びバーリング加工部品12について)
図3を用いてバーリング加工部品12について説明する。なお、図3に示される矢印Aは、バーリング加工部品12の板厚方向の一方側を示し、矢印Bはバーリング加工部品12の板厚方向の一方側とは反対側、すなわち、バーリング加工部品12の板厚方向の他方側を示している。
バーリング加工部品12は、例えば、引張強度が440MPa以上の高強度鋼板によって構成されている。なお、本実施の形態では、バーリング加工部品12を構成する高強度鋼板は、一例として引張強度が590MPaで且つ板厚が2.9mmである。このバーリング加工部品12には、バーリング加工によって、板厚方向の他方側へ突出されたフランジ14が形成されている。このフランジ14の内径D1は、一例として60mmである。なお、図1に示されるように、バーリング加工前の素材金属板10には、フランジ14を形成するために円形状の下穴10Aが形成されている。この下穴10Aの内径dは、一例として36mmである。すなわち、本実施の形態のバーリング加工方法及びバーリング加工装置では、穴広げ率((D1-d)/d)が0.67となるフランジ14を成形する。なお、下穴10Aの形状は円形に限られず、例えば、楕円状に形成してもよい。
(バーリング加工装置20について)
図1を用いて、バーリング加工装置20について説明する。なお、図1に示される矢印Aは、バーリング加工装置20の装置下側を示しており、矢印Bは、バーリング加工装置20の装置上側を示している。そして、装置上下方向と素材金属板10の板厚方向とが一致している。なお、図中の上側、下側は説明のため定義したものであり、図中の上下方向は鉛直方向と一致しなくても構わない。
バーリング加工装置20は、バーリング加工装置20の装置下側部分を構成するパンチ22及びホルダ24と、バーリング加工装置20の装置上側部分を構成するパッド26及びダイ28と、を含んで構成されている。そして、パンチ22及びホルダ24と、パッド26及びダイ28と、の間に素材金属板10を配置して、素材金属板10にバーリング加工を施すようになっている。
ホルダ24の上面は、素材金属板10が設置される設置面である。そして、素材金属板10がホルダ24の上面に設置されたときには、素材金属板10のホルダ24に対する位置が決まるように構成されている。この構成としては、例えば、ホルダ24の上面に位置決め用のピン(図示省略)を設け、素材金属板10に当該ピンが挿入される位置決め用の孔(図示省略)を形成する構成が挙げられる。また、ホルダ24の上面には、素材金属板10の下穴10Aに対応する位置にパンチ22を収容するためのパンチ収容部24Aが形成されている。このパンチ収容部24Aは、装置上側へ開放された凹状に形成されている。言い換えると、ホルダ24は、装置上側に開口したパンチ収容部24Aを有している。また、パンチ収容部24Aは、装置上側から見て円形状に形成されている。また、図11に示されるバーリング加工装置20の変形例のように、ホルダ24の下端部には、ホルダ加圧装置60が連結されていてもよい。ホルダ加圧装置60は、例えばガスクッション、油圧装置、ばね、電動駆動装置等によって構成されている。
パンチ22は、装置上下方向を軸方向(後述する軸線22ALに沿った方向)とする略円柱状に形成されている。なお、図1では、パンチ22の軸線22ALを一点鎖線で示している。また、バーリング加工装置20のプレス方向は、パンチの軸線22ALに沿った方向である。
また、パンチ22は、パンチ収容部24A内に収容されている。パンチ22の外径D3は、バーリング加工部品12のフランジ14の内径D1と同じ寸法である。すなわち、本実施の形態では、パンチ22の外径D3が60mmである。また、パンチ22の下端部には、パンチ移動装置の一例としての移動装置30が連結されている。この移動装置30によってパンチ22がホルダ24に対して装置上下方向に相対移動可能に構成されている。具体的には、移動装置30によってパンチ22が軸方向に移動可能とされている。この移動装置30は、例えば、油圧式のシリンダなどで構成されている。
ここで、素材金属板10をホルダ24に設置した状態では、素材金属板10の下穴10Aがパンチ22と同軸上に配置される。
なお、上記実施の形態は一例であり、下穴10Aとパンチ22とが同軸上に配置されなくてもよい。但し、下穴10Aの周縁部10Bを均一にバーリング加工するためには、下穴10Aの重心とパンチ22の軸とを重ねることが望ましい。
パンチ22の頂面(後述する肩部22Aを除く、パッド26と対向する面)は、パンチ面22Bである。パンチ面22Bは、装置上下方向に対して直交する面に沿って形成されている。バーリング加工の際、パンチ面22Bは、ホルダ24に設置された素材金属板10の下面(板厚方向の一方側の面)と平行になる。これにより、移動装置30によってパンチ22のパンチ面22Bが素材金属板10の下面と面一に配置された状態では、パンチ面22Bが素材金属板10の下面に面で当接する。また、パンチ22の外周面(胴部の外周面)と頂面(パンチ面22B)との境界部には、断面円弧状の肩部22Aが形成されている。
ダイ28は、ホルダ24に対して装置上側に配置されており、装置上下方向においてホルダ24と対向している。このダイ28は、ダイ移動装置の一例としての移動装置34に連結されている。移動装置34は、ダイ28を装置上下方向に移動可能に構成されている。そして、バーリング加工装置20は、ダイ28が装置下側へ移動されることで、素材金属板10をダイ28及びホルダ24によって装置上下方向に狭持する構成になっている。また、ダイ28の下面には、素材金属板10の下穴10Aに対応する位置にパッド26を収容する「収容部」としてのパッド収容部28Aが形成されている。このパッド収容部28Aは、装置下側へ開放された凹状に形成されている。言い換えると、ダイ28は、装置下側に開口したパッド収容部28Aを有している。また、パッド収容部28Aは、装置下側から見て円形状に形成されており、上述したパンチ収容部24Aと同軸上に配置されている。パッド収容部28Aの内径は、加工後のバーリング加工部品12のフランジ14の外径D2(図3参照)と略同じである。
パッド26は、装置上下方向を軸方向とする円柱状に形成されている。また、パッド26は、パッド収容部28A内に収容されている。これにより、パッド26が、素材金属板10の板厚方向においてパンチ22と対向して配置されている。また、パッド26は、素材金属板10の下穴10A及びパンチ22と同軸上に配置されている。パッド26の上端部には、パッド加圧装置32が連結されている。パッド加圧装置32は、例えばガスクッション、油圧装置、ばね、電動駆動装置等によって構成されている。これにより、パッド26がパッド加圧装置32によってダイ28に対して装置上下方向に相対移動可能に連結されている。また、パッド26の下面(すなわち、パンチ22のパンチ面22Bと装置上下方向において対向する対向面)は、パッド面26Aとされている。パッド面26Aは装置上下方向に対して直交する面に沿って形成されている。バーリング加工の際、パッド面26Aは、ホルダ24に設置された素材金属板10の上面(板厚方向一方側の面)及びパンチ22のパンチ面22Bと平行になる。なお、上述のように、パッド26がパッド加圧装置32によってダイ28に連結(一体化)されているが、パッド26及びパッド加圧装置32と、ダイ28と、を別体に構成してもよい。例えば、パッド収容部28Aを装置上下方向に貫通する孔部として構成して、パッド26及びパッド加圧装置32と、ダイ28と、を別体に構成してもよい。
また、パッド26は、パッド面26Aがパッド収容部28Aの奥側(装置上側)から少なくともパッド収容部28Aの開口面28Bに一致する位置まで移動可能とされている。
パッド26は素材金属板10の下穴10Aの周縁部10Bを押さえるためのものである。下穴10Aの内径dはバーリング加工部品のフランジ高さに応じて定められる。どんな下穴10Aの内径dにも対応できるよう、パッド26の外径D5は大きいことが望ましい。但し、パッド26はパッド収容部28A内を移動するため、パッド26の外径D5はパッド収容部28Aの内径D7より小さい。例えば、パッド26の外径D5は、パンチ22のパンチ面22Bの外径D4と同じ寸法である(本実施の形態では、外径D5が一例として50mmである)。さらに、パッド26のパッド面26Aには、焼き入れや窒化処理や表面強化コーティング等などの表面処理が施されて、表面硬化層が形成されている。これは、パッド面26Aが素材金属板10の下穴10Aの縁と擦れて損傷するのを緩和するためである。
図1に示されるように、バーリング加工装置20は、移動装置30及び移動装置34を制御する制御装置36をさらに備えている。この制御装置36は、パンチ22とパッド26とにより、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bを素材金属板10の板厚方向に加圧するように移動装置30及び移動装置34の少なくとも一方を制御する。なお、このときパッド26は、パッド加圧装置32によってパッド収容部28Aの開口面28Bに一致する位置まで移動している。また、制御装置36は、上記加圧状態で、図2Bに示されるようにパンチ22を素材金属板10に対して板厚方向の他方側へ相対的に移動させてパンチ22により下穴10Aの周縁部10Bを押出してフランジ14(図2C参照)を形成するように、移動装置30及び移動装置34の少なくとも一方を制御する。
なお、本開示の一態様のバーリング加工装置は、次の(A)〜(C)に分類できる。(A)〜(C)の全ての加工ができるように、バーリング加工装置20は、移動装置30、移動装置34、ホルダ加圧装置60の全てを備えてもよい。
(A)ホルダ24が固定され、ダイ28が移動装置34により下降して、素材金属板10を拘束する。パンチ22が移動装置30により上昇してバーリング加工する。
(B)ダイ28は固定され、ホルダ24の下にホルダ加圧装置60(図11参照)が連結され、ホルダ加圧装置60によってホルダ24が上昇して素材金属板10を拘束する。パンチ22が移動装置30により上昇してバーリング加工する。
(C)ホルダ24の下にホルダ加圧装置60(図11参照)が連結され、ダイ28が移動装置34により下降して、ホルダ加圧装置60によって上方に向けて加圧されたホルダ24とダイ28とで素材金属板10を拘束する。パンチ22は固定され、ダイ28が移動装置34により下降し、ホルダ24はダイ28に押されて、ダイ28とホルダ24により拘束された素材金属板10が下降してバーリング加工する。
バーリング加工装置20では、パッド26がパッド加圧装置32によって装置下側へ移動されることで、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bをパッド26(パッド面26A)及びパンチ22(パンチ面22B)によって装置上下方向(素材金属板10の板厚方向)に加圧するように構成されている。具体的には、パッド26のパッド面26Aが、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bの上面に密着し、パンチ22のパンチ面22Bが、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bの下面に密着して、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bの略全体が、パッド26及びパンチ22によって加圧されるようになっている。なお、本実施形態では、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bのうち、少なくとも下穴10A側の端部10Cがパッド26及びパンチ22によって加圧されるように構成されている。なお、パッド26及びパンチ22による素材金属板10に対する加圧力は、素材金属板10の板厚や材料などに応じて適宜設定される。すなわち、後述するバーリング加工方法の第2工程において、素材金属板10の下穴10Aの周縁部10Bの端部10Cがパッド26及びパンチ22の間を滑りながら相対移動して、最終的にバーリング加工部品12にフランジ14が形成されるように、当該加圧力が適宜設定されている。
(バーリング加工方法について)
次に、第1の実施の形態におけるバーリング加工方法について説明する。バーリング加工方法は、以下に示す「配置工程」の一例としての第1工程と、「押出工程」の一例としての第2工程と、を有している。
図1及び図2Aに示されるように、第1工程では、素材金属板10の板厚方向の一方側にパンチ22が位置し、素材金属板10の板厚方向の一方側とは反対側(他方側)にパッド26が位置するように、素材金属板10が配置される。
このとき、パンチ22のパンチ面22Bとホルダ24の上面とが面一、あるいはパンチ22のパンチ面22Bがホルダ24の上面より下になる。この状態において、下穴10Aの形成された素材金属板10をホルダ24上に設置(セット)する。具体的には、素材金属板10の下穴10Aの中心がパンチ22と同軸上に配置された状態に、素材金属板10をホルダ24上に設置(セット)する。
そして、ダイ28を装置下側へ移動させる、あるいはホルダ24を上昇させて、ダイ28及びホルダ24によって素材金属板10を狭持する。すなわち、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10B以外の部分が、ダイ28及びホルダ24によって狭持される。
さらに、この状態において、パッド加圧装置32によってパッド26を装置下側へ移動させて、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bを、パッド26(パッド面26A)及びパンチ22(パンチ面22B)によって、装置上下方向(素材金属板10の板厚方向)に加圧する。すなわち、本実施の形態では、第1工程において、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bが、パッド26及びパンチ22によって加圧される。換言すると、後述する第2工程の初期から、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bが、パッド26及びパンチ22によって狭持加圧される。なお、パンチ22のパンチ面22Bがホルダ24の上面より下になる場合には、パンチ22のパンチ面22Bとホルダ24の上面とが面一になった後、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bをパッド26及びパンチ22によって装置上下方向に加圧する。
第2工程では、図2Aに示される状態から、パッド加圧装置32による加圧力に抗してパンチ22を移動装置30によってダイ28及びホルダ24に対して相対的に装置上側へ移動させる。このとき、パンチ22及びパッド26による素材金属板10の下穴10Aの周縁部10Bに対する加圧状態が維持されながら、パンチ22及びパッド26がダイ28及びホルダ24に対して装置上側へ移動される。また、このときには、パンチ22及びパッド26によって加圧された素材金属板10の下穴10Aの周縁部10Bは、パンチ22によって装置上側へ押出されながら、筒状に形成されていく(図2B参照)。具体的には、素材金属板10の下穴10Aの周縁部10Bが、縦断面視で、パンチ22の肩部22A及びダイ28の肩部によって略S字形状に屈曲される。また、パンチ22及びパッド26の装置上側への移動に伴って、下穴10Aの内周面が、パンチ22とパッド26との間をパンチ22の径方向外側へ移動する。つまり、下穴10Aが徐々に広がりながら(拡径されながら)、下穴10Aの周縁部10Bが筒状に形成されていく。そして、最終的には、下穴10Aの周縁部10Bの端部10Cが、パンチ22とパッド26との間を抜け出て、素材金属板10の下穴10Aの周縁部10Bに対するパンチ22及びパッド26による加圧状態が解除される。
パンチ22とダイ28とが相対的に同じように移動すれば、同じようにバーリング加工できる。第2工程では、パンチ22を固定し、ダイ28を下降させても同様のバーリング加工ができる。
図2Cに示されるように、第2工程の終期では、下穴10Aの周縁部10Bの端部10Cが、パンチ22とパッド26との間を抜け出た後に、フランジ14の内側にパンチ22が挿入される。また、下穴10Aの周縁部10Bの端部10Cが、パンチ22とパッド26との間を抜け出たときには、パッド26の径方向外側にフランジ14が配置される。このため、パッド加圧装置32による加圧力によってパッド26がパンチ22に対して相対的に装置下側へ移動される。以上により、バーリング加工部品12にフランジ14が形成される。
次に、本実施の形態の作用及び効果について、比較例のバーリング加工方法と比較して説明する。なお、比較例のバーリング加工方法では、本実施の形態におけるパッド26及びパッド加圧装置32を備えていないバーリング加工装置を用いて、素材金属板10にバーリング加工を施している。なお、以下の比較例のバーリング加工装置では、本実施の形態のバーリング加工装置20と同様に構成されている部材については、同一の符号を付して説明する。
図4Aに示されるように、比較例のバーリング加工方法では、本実施の形態と同様に、パンチ22のパンチ面22Bとホルダ24の上面とが面一、あるいは上面より下になる。この状態において、下穴10Aの形成された素材金属板10をホルダ24上に設置(セット)する。さらに、ダイ28を装置下側へ移動させる、あるいはホルダ24を上昇させて、ダイ28及びホルダ24によって素材金属板10を狭持する。
そして、図4Bに示されるように、パンチ22を移動装置30によってダイ28及びホルダ24に対して相対的に装置上側へ移動させる。あるいは移動装置34によってダイ28とホルダ24を装置下側へ移動させる。このとき、素材金属板10の下穴10Aの周縁部10Bが、パンチ22によって装置上側へ押出されて、素材金属板10にフランジ14が形成される。
ここで、バーリング加工では、素材金属板10に形成された下穴10Aの周縁部10Bをパンチ22によって押出して筒状のフランジ14を成形するため、成形後のフランジ14の先端部分(以下、適宜「先端部14A」と記載する。)がフランジ14の周方向に伸ばされる。すなわち、パンチ22によるフランジ14の成形は、所謂伸びフランジ成形(フランジを伸ばした状態に成形すること)である。そして、素材金属板10は、引張強度が440MPa以上(本実施の形態では、590MPa)の高強度鋼板であり、素材金属板10の延性は比較的低い。このため、図5に示されるように、引張強度が590MPaで且つ板厚が2.9mmの高強度鋼板に対して、穴広げ率を0.67とする比較例のバーリング加工を施した場合に、成形後のフランジ14の先端部14Aに割れ(図5のa部参照)が発生する。
これに対して、第1の実施の形態のバーリング加工方法では、前述したように、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bを、パンチ22及びパッド26によって素材金属板10の板厚方向に加圧しながらフランジ14を形成する。材料の周囲から圧縮力を付与する静水圧下では、材料の延性が高くなることが知られている。このため、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bを圧縮させることで、フランジ14を成形するときの下穴10Aの周縁部10Bにおける延性を高くすることができる。そして、本実施の形態では、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bを、パンチ22及びパッド26によって素材金属板10の板厚方向に加圧している。これにより、下穴10Aの周縁部10Bに板厚方向の圧縮力が作用するため、下穴10Aの周縁部10Bを擬似的な静水圧下とすることができる。このため、上記比較例と比べて、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bの延性を高くした状態でフランジ14を形成することができる。換言すると、本実施の形態のバーリング加工方法では、上記比較例と比べて、限界穴広げ率の高い伸びフランジ成形を行うことができる。その結果、高強度鋼板のような延性の比較的低い材料を用いても、成形後のフランジ14の先端部14Aに割れが発生することを抑制できる。以上により、パンチ22の形状を素材金属板10の下穴10Aに対応した形状にすることなく、成形後のフランジ14の先端部14Aにおける割れを抑制することができる。なお、静水圧下とは、材料を浸水させたときに、水圧によって材料の周囲から均一な圧力が材料に付与される状態のことをいうが、本開示では、材料を浸水させずに、大気圧下で周囲から材料に圧縮力を付与する状態であれば「静水圧下」と称している。
また、第1の実施の形態のバーリング加工方法では、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bの少なくとも端部10Cを、パンチ22及びパッド26によって素材金属板10の板厚方向に加圧しながらフランジ14を形成する。このため、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bの端部10Cの延性を高くした状態でフランジ14を形成することができ、成形後のフランジ14の先端部14Aに割れが生じるのをさらに抑制することができる。
そして、第1の実施の形態のバーリング加工方法によれば、引張強度が590MPaで且つ板厚が2.9mmの高強度鋼板に対して、穴広げ率を0.67とするバーリング加工を施しても、成形後のフランジ14の先端部14Aに割れが発生しないことが確認された。さらに、引張強度が980MPaで且つ板厚が2.9mmの高強度鋼板に対しても、成形後のフランジ14の先端部14Aに割れが発生しないことが確認された。
また、第1の実施の形態では、第2工程の初期から、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bを、パンチ22及びパッド26によって素材金属板10の板厚方向に加圧している。このため、パンチ22によるフランジ14の成形初期から、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bの延性を高くした状態でフランジ14を成形することができる。これにより、成形後のフランジ14の先端部14Aにおける割れを効果的に抑制できる。
さらに、第1の実施の形態では、パンチ22及びパッド26によって素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bを加圧することで、フランジ14の先端部14Aにおける割れを抑制できる。このため、背景技術に記載されたバーリング加工方法のように、パンチ22の形状を素材金属板10における下穴10Aに対応した形状にすることなく、フランジ14の先端部14Aにおける割れを抑制できる。したがって、フランジ14の先端部14Aにおける割れの抑制を、汎用性の高い装置構成で実現することができる。
(第2の実施の形態)
以下、図6〜図8を用いて第2の実施の形態のバーリング加工方法について説明する。なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態のバーリング加工装置20とは異なる装置を用いて素材金属板10にバーリング加工を施している。以下、第2の実施の形態のバーリング加工装置50について説明し、次いで、第2の実施の形態のバーリング加工方法について説明する。
(バーリング加工装置50)
図6に示されるように、バーリング加工装置50は、以下に示す点を除いて第1の実施の形態のバーリング加工装置20と同様に構成されている。なお、以下の説明では、バーリング加工装置50において、バーリング加工装置20と同様に構成されている部分については、同一の符号を付している。
パンチ22のパンチ面22Bには、略円板状のスペーサ52(シムともいう)が設けられており、スペーサ52はパンチ22に固定されている。このスペーサ52は、パンチ22と同軸上に配置されており、スペーサ52の外径D6が、素材金属板10の下穴10Aの内径dよりも小さい。これにより、バーリング加工装置50に素材金属板10を設置した状態では、素材金属板10の下穴10Aの内側にスペーサ52が配置される構成となっている。また、上記設置状態では、パンチ22とパッド26との間にスペーサ52が介在される。
また、スペーサ52の板厚tは、素材金属板10の板厚よりも薄い所定の板厚である(本実施の形態では、スペーサ52の板厚tが素材金属板10の板厚(2.9mm)の約66%(1.9mm)である)。すなわち、バーリング加工装置50に素材金属板10が設置された状態では、スペーサ52が素材金属板10の上面よりも装置上側へ突出しない。また、スペーサ52の板厚tは、パンチ22とダイ28の径方向のクリアランスCより小さい。なお、スペーサ52の所定の板厚は、バーリング加工におけるフランジ14の穴広げ率からフランジ14の板厚減少をシミュレーションなどによって算出して、板厚減少後のフランジ14の板厚に基づいて決定される。具体的には、スペーサ52の板厚tが板厚減少後のフランジ14の板厚に対して若干薄い板厚とされている。すなわち、詳細については後述するが、スペーサ52の板厚tが、板厚減少後のフランジ14の板厚に対して大きい場合には、後述するバーリング加工方法の第2工程の後期において、パッド26及びパンチ22による素材金属板10に対する加圧力が低下する。一方、フランジ14の板厚tが、板厚減少後のフランジ14の板厚に比べて極端に薄い場合には、成形後のフランジ14の先端部14Aに抜きカスが発生する可能性がある。このため、上記の通りスペーサ52の板厚tが板厚減少後のフランジ14の板厚に対して若干薄い板厚とされている。
次に、第2の実施の形態のバーリング加工方法について説明する。第2の実施の形態のバーリング加工方法は、第1の実施の形態と同様に、「配置工程」の一例としての第1工程と、「押出工程」の一例としての第2工程と、を有している。
図6に示されるように、第1工程では、素材金属板10の板厚方向の一方側にパンチ22が位置し、素材金属板10の板厚方向の一方側とは反対側(他方側)にパッド26が位置するように、素材金属板10が配置される。
また、パンチ22のパンチ面22Bとホルダ24の上面とが面一、あるいはパンチ面22Bがホルダ24の上面より下になる。この状態において、下穴10Aの形成された素材金属板10をホルダ24上に設置(セット)する。具体的には、素材金属板10の下穴10Aがパンチ22と同軸上に配置された状態に、素材金属板10をホルダ24上に設置(セット)する。また、このときには、素材金属板10の下穴10Aの内側にスペーサ52が配置されると共に、スペーサ52が素材金属板10の上面よりも装置上側に突出されない。
そして、ダイ28を装置下側へ移動させる、あるいはホルダ24を上昇させて、ダイ28及びホルダ24によって素材金属板10を狭持する。具体的には、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10B以外の部分が、ダイ28及びホルダ24によって狭持される。ダイ28を装置下側に移動させる代わりに、ホルダ24を上昇させてダイ28とホルダ24で素材金属板10を挟持してもよい。
さらに、この状態において、パッド加圧装置32によってパッド26を装置下側へ移動させて、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bを下側へ押圧する。また、パンチ22が素材金属板10の下側に接触していなければ、素材金属板10に接触するまでパンチ22を上昇させる。このとき、スペーサ52が素材金属板10の上面よりも装置上側へ突出しないため、スペーサ52の上面とパッド26のパッド面26Aとの間には、隙間が形成される。このため、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bは、パッド26及びパンチ22によって、装置上下方向(素材金属板10の板厚方向)に加圧される。すなわち、第2の実施の形態においても、第1工程において、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bが、パッド26及びパンチ22によって加圧される。換言すると、後述する第2工程の初期から、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bが、パッド26及びパンチ22によって加圧される。
第2工程では、図6に示される状態から、パッド加圧装置32による加圧力に抗してパンチ22を移動装置30によってダイ28及びホルダ24に対して装置上側へ移動させる。あるいは、ダイ28とホルダ24で素材金属板10を挟持した状態で、移動装置34によりダイ28を下降させる。このとき、パンチ22及びパッド26による素材金属板10の下穴10Aの周縁部10Bに対する加圧状態が維持されながら、パンチ22及びパッド26がダイ28及びホルダ24に対して装置上側へ移動される。また、このときには、パンチ22及びパッド26によって加圧された素材金属板10の下穴10Aの周縁部10Bは、パンチ22によって装置上側へ押出されながら、筒状に形成されていく(図7参照)。そして、図示は省略するが、第2工程の終期では、下穴10Aの周縁部10Bの端部10Cが、パンチ22とパッド26との間を抜け出て、素材金属板10の下穴10Aの周縁部10Bに対するパンチ22及びパッド26による加圧状態が解除される。また、下穴10Aの周縁部10Bが、パンチ22とパッド26との間を抜け出た後に、フランジ14の内側にパンチ22が挿入される。さらに、下穴10Aの周縁部10Bの端部10Cが、パンチ22とパッド26との間を抜け出たときには、パッド26の径方向外側にフランジ14が配置されるため、パッド加圧装置32による加圧力によってパッド26がパンチ22に対して相対的に装置下側へ移動される。
以上により、第2の実施の形態においても、素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bを、パンチ22及びパッド26によって加圧しながら、素材金属板10にフランジ14が形成される。これにより、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、フランジ14の先端部14Aにおける割れの発生を抑制できる。
また、第2の実施の形態では、パンチ22のパンチ面22Bにスペーサ52が固定されて、パンチ22とパッド26との間にスペーサ52が介在されている。これにより、成形後のフランジ14の先端部14Aに、抜きカスが発生することを抑制できる。以下、この点について、第1の実施の形態と比較して説明する。
第1の実施の形態では、パンチ22のパンチ面22Bにスペーサ52が設けられていない。このため、図8に示されるように、第2工程の終期において、下穴10Aの周縁部10Bの端部10Cが、パンチ22とパッド26との間を抜け出るときには、パッド26がパッド加圧装置32によってパンチ22に対して相対的に装置下側へ移動する。そして、パッド26の装置下側への移動時には、パッド26のパッド面26Aの外周エッジが、素材金属板10の下穴10Aの内周面の略全体をせん断するように作用する(図8に示されるb部参照)。これにより、素材金属板10の下穴10Aの内周面がせん断されることで、成形後のフランジ14の先端部14Aに糸状の抜きカス(せん断カス)が生じたり、フランジ14の先端面にせん断痕が残る可能性がある。また、抜きカスが発生すると、抜きカスによってパンチ22やパッド26が疵付く可能性がある。そして、第1の実施の形態では、フランジ14の先端部14Aに割れが生じないものの、多少の抜きカスが発生することが確認された。
これに対して、第2の実施の形態では、パンチ22のパンチ面22Bにスペーサ52が設けられている。そして、第2工程の終期において、下穴10Aの周縁部10Bの端部10Cが、パンチ22とパッド26との間を抜け出るときには、上述と同様に、パッド26がパッド加圧装置32によってパンチ22に対して相対的に装置下側へ移動する。しかしながら、第2の実施の形態では、パンチ22とパッド26との間にスペーサ52が設けられているため、第1の実施の形態に比べて、パッド26のパンチ22に対する相対移動量が小さくなる。このため、パッド26のパッド面26Aの外周エッジが、素材金属板10の下穴10Aの内周面全体をせん断することを抑制できる。これにより、成形後のフランジ14の先端部14Aに抜きカス(せん断カス)が発生することを抑制できると共に、フランジ14の先端面におけるせん断痕を小さくすることができる。また、抜きカスの発生を抑制することで、抜きカスによってパンチ22やパッド26が疵付くことも防止することができる。
そして、第2の実施の形態において、板厚tを2.5mm、2.0mm、1.9mmと変化させたスペーサ52を用いて実験を行ったところ、いずれの板厚のスペーサ52においても、抜きカスの発生がないことが確認された。なお、スペーサ52の板厚tを1.9mm(所定の板厚)とした場合には、フランジ14の先端部14Aに割れが発生しないが、スペーサ52の板厚tを2.5mm、2.0mmとした場合には、フランジ14の先端部14Aにおいて割れが確認された。これは、上述のように、フランジ14をパンチ22によって成形するときには、フランジ14が伸びフランジ成形されるため、フランジ14の板厚が成形前の素材金属板10の板厚に比べて減少する。そして、スペーサ52の板厚tが、板厚減少後のフランジ14の板厚に対して大きい場合には、下穴10Aの周縁部10Bの端部10Cが、パンチ22とパッド26との間を抜け出る前に、パッド26のパッド面26Aがスペーサ52の上面に当接して、パッド26及びパンチ22による素材金属板10に対する加圧力が低下する。このため、スペーサ52の板厚を所定の板厚よりも厚い2.5mm、2.0mmとした場合には、フランジ14の先端部14Aに割れが発生する。これにより、板厚減少後のフランジ14の板厚を考慮して、スペーサ52の板厚を所定の板厚に適宜設定することで、フランジ14の先端部14Aにおける割れを抑制しつつ、抜きカスの発生を抑制することができる。
また、第2の実施の形態では、パッド26の外径D5が、パンチ22の外径D3と同じ寸法である。このため、図7に示されるように、第2工程において、下穴10Aの周縁部10Bの端部10Cがパンチ22とパッド26との間を抜け出るタイミングを遅くすることができる。このため、パンチ22によるフランジ14の成形完了付近まで、パッド26及びパンチ22によって素材金属板10を加圧することができる。これにより、フランジ14の先端部14Aにおける割れを一層抑制することができる。なお、第1の実施の形態の構成でも上記と同様の作用効果が得られる。
さらに、パッド26の外径D5を、パンチ22の外径D3以上の寸法とすることで、上述した抜きカスが発生することも抑制できる。すなわち、パッド26の外径D5をパンチ22の外径D3以上の寸法とすることで、パンチ22によるフランジ14の成形完了時と、下穴10Aの周縁部10Bの端部10Cがパンチ22とパッド26との間を抜け出る時と、が略同時になる。このため、パッド26が装置下側へ移動するときには、素材金属板10の下穴10Aの周縁部10Bは、既にパンチ22の径方向外側へ移動されてフランジ14として成形される。これにより、パッド26のパッド面26Aの外周エッジが、素材金属板10の下穴10Aの内周面をせん断することが抑制される。したがって、抜きカスの発生を一層抑制することができる。
第2の実施の形態では、スペーサ52の板厚tがパンチ22とダイ28の径方向のクリアランスCより小さくなっているが、板厚tがクリアランスC以上であってもよい。この場合、バーリング加工と同時にフランジをしごくことができる。
(パッド26の変形例)
次に、図9を用いて、パッド26の変形例について説明する。図9では、第1の実施の形態のバーリング加工装置20に本変形例を適用した例として図示している。また、図9では、第1の実施の形態と同様に構成されている部分については、同一の符号を付している。本変形例では、パッド26のパッド面26Aにおける径方向外側部分(外周側の部分)に傾斜面26A1が形成されている。この傾斜面26A1は、パッド面26Aの径方向外側へ向かうに従い装置上側(パンチ22から離間する方向)へ傾斜している。そして、パンチ22とパッド26とで素材金属板10を狭持した状態では、素材金属板10の下穴10Aの周縁部10Bの端部10Cが傾斜面26A1に当接する。これにより、第1工程から第2工程の終期まで、素材金属板10における下穴10Aの端部10Cに対するパンチ22とパッド26との狭持状態を維持することができる。
すなわち、素材金属板10にフランジ14を加工するときには、素材金属板10における下穴10Aの端部10Cの板厚減少率が最も大きくなると考えられる。そして、第1の実施の形態及び第2の実施の形態のように、平坦状のパッド面26Aとパンチ面22Bとで素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bを狭持した状態では、第2工程の終期において、パッド面26Aと下穴10Aの端部10Cとの間に微小の隙間が生じる可能性がある。この場合には、パンチ22とパッド26とによって、下穴10Aの端部10Cを有効に狭持することができなくなる虞がある。これに対して、パッド面26Aに傾斜面26A1を形成して、傾斜面26A1とパンチ面22Bとによって、素材金属板10における下穴10Aの端部10Cを狭持することで、第1工程から第2工程の終期まで、素材金属板10における下穴10Aの端部10Cに対するパンチ22とパッド26との狭持状態を維持することができる。これにより、フランジ14の先端部14Aにおける割れの発生を有効に抑制できる。なお、第2の実施の形態に当該変形例を適用した場合には、スペーサ52がパンチ22のパンチ面22Bに固定される構成になる。
なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、第2工程の初期から、パンチ22及びパッド26によって素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bを加圧している。すなわち、フランジ14の成形時に素材金属板10の延性を高くするという観点からすると、第2工程の初期から素材金属板10に圧力を加えることが望ましいが、パンチ22及びパッド26による素材金属板10に対する加圧の開始タイミングを遅くしてもよい。すなわち、第2工程の途中から、パンチ22及びパッド26によって素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bを加圧してもよい。例えば、第2工程の初期において、パッド26のパッド面26Aと素材金属板10との間に隙間を設けてもよい。この場合には、第2工程において、パンチ22が装置上側へ移動することで、パンチ22と共に下穴10Aの周縁部10Bが装置上側へ押し出されて、下穴10Aの周縁部10Bがパッド26に当接される。これにより、第2工程の途中から、パンチ22及びパッド26によって素材金属板10における下穴10Aの周縁部10Bが加圧される。つまり、少なくとも、素材金属板10に対するパンチ22の押出開始の所定期間経過後から下穴10Aの周縁部10Bがパンチ22とパッド26との間を抜け出るまでの間、パンチ22及びパッド26によって下穴10Aの周縁部10Bを加圧するように構成してもよい。
そして、第1の実施の形態において、上記隙間を変化させた実験を行ったところ、隙間が0mm〜3mmまでは、フランジ14の先端部14Aに割れが発生しないことが確認された。一方、隙間を4mmとしたときには、フランジ14の先端部14Aに割れが発生することが確認された。すなわち、素材金属板10の材料や板厚、フランジ14の穴広げ率などを考慮して、第2工程の初期において、パッド26のパッド面26Aと素材金属板10との間に隙間を設けてもよい。
また、第1の実施の形態では、パッド26の外径D5がパンチ面22Bの外径D4と同じ寸法である。これに代えて、パッド26の外径D5を、パンチ面22Bの外径D4以上で且つパンチ22の外径D3以下としてもよい。さらに、第2の実施の形態では、パッド26の外径D5がパンチ22の外径D3と同じ寸法である。これに代えて、第2の実施の形態においても、パッド26の外径D5を、パンチ面22Bの外径D4以上で且つパンチ22の外径D3以下としてもよい。すなわち、フランジ14の先端部14Aに抜きカスが生じない程度に、パッド26の外径D5を適宜変更してもよい。第1の実施の形態、第2の実施の形態のいずれにおいても、パッド26の外径D5は、パンチ面22Bの外径D4以上、パンチ22の外径D3以下であることが望ましい。パンチ22とパッド26とで素材金属板10をバーリング加工中にできるだけ長い間圧下するためには、パッド26の外径D5はパンチ面22Bの外径D4以上必要である。但し、外径D5が外径D4より大きい場合と、外径D5と外径D4が等しい場合とでは、素材金属板10を圧下している時間は変わらない。バーリング加工部品12をバーリング加工装置20又はバーリング加工装置50から取り出す際、フランジの先端部14Aとパッド26とが干渉するのを避けるため、外径D5は外径D3以下とすることが望ましい。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、パッド26におけるパッド面26Aの外周エッジが略直角に形成されているが、パッド面26Aの外径を縮径させる「縮径部」としての傾斜部を当該外周エッジに形成してもよい。例えば、図10Aに示されるように、縦断面視で、パッド26の外周面全体にパンチ22側へ向かうにしたがいパッド26の径方向内側へ直線状に傾斜される傾斜部26Bを形成してもよい。上記傾斜部26Bは、パンチ22の肩部22Aと装置上下方向においてオーバーラップしている。また、図10Bに示されるように、縦断面視で、パッド26の外周面の一部にパンチ22側へ向かうにしたがいパッド26の径方向内側へ直線状に傾斜される傾斜部26Bを形成してもよい。さらに、図10Cに示されるように、縦断面視で、パッド26の外周面の一部にパンチ22側へ向かうにしたがいパッド26の径方向内側へ湾曲状に傾斜される傾斜部26Bを形成してもよい。これにより、パッド26がパンチ22に対して装置下側へ移動するときに、パッド26の外周面が素材金属板10の下穴10Aの内周面をせん断することを抑制できる。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、パンチ22が平坦な頂面(上面)を有する構成としているが、パンチ22は少なくとも周辺部が平坦な頂面を有していればよい。
また、第2の実施の形態では、スペーサ52がパンチ22のパンチ面22Bに設けられているが、スペーサ52をパッド26のパッド面26Aに設ける構成にしてもよい。
また、第2の実施の形態では、スペーサ52が略円板状とされ、パンチ22の同軸上に配置されているが、スペーサ52を略円環板状としてパンチ22と同軸に配置する構成としてもよい。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、パンチ22全体が円柱状に形成されているが、本開示はこの構成に限定されない。例えば、パンチ22のパンチ面22B側の部分のみが円柱状に形成される構成でもよい。また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、パッド26全体が円柱状に形成されているが、本開示はこの構成に限定されない。例えば、パッド26のパッド面26A側の部分のみが円柱状に形成される構成でもよい。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、バーリング加工部品12にフランジ14が円筒状に形成されているが、フランジ14の形状はこれに限らない。例えば、フランジ14を、矩形筒状に形成してもよい。この場合には、パンチ22が矩形柱状に形成される。また、フランジ14を、有底円筒状に形成してもよい。具体的には、フランジ14の先端部14Aからフランジ14の径方向内側へ延びるフランジ部が形成されてもよい。この場合には、図2Bに示される状態が、バーリング加工方法の第2工程の終期となる。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、素材金属板10にバーリング加工を施す例として説明したが、バーリング加工が施される加工部材はこれに限らない。例えば、プレス成形後のプレス成形品にバーリング加工を施す際に、第1の実施の形態及び第2の実施の形態のバーリング加工方法を適用してもよい。この場合には、プレス成形品が本実施の形態の「被加工部材」に対応する。
なお、2016年1月21日に出願された日本国特許出願2016−009531号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、および技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
貫通孔が形成された板状の被加工部材の板厚方向の一方側にパンチが位置し、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側にパッドが位置するように、前記被加工部材を配置する配置工程と、
前記パンチと前記パッドとによって前記被加工部材における前記貫通孔の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧した状態で、前記パンチを前記被加工部材に対して前記反対側へ相対的に移動させて前記パンチにより前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成する押出工程と、
を備えるバーリング加工方法。
(付記2)
前記押出工程の初期から前記パンチ及び前記パッドによって前記貫通孔の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧する付記1に記載のバーリング加工方法。
(付記3)
前記押出工程では、前記貫通孔の周縁部の少なくとも端部を前記被加工部材の板厚方向に加圧した状態で、前記パンチを前記被加工部材に対して前記反対側へ相対的に移動させる、付記1又は付記2に記載のバーリング加工方法。
(付記4)
前記パンチの頂面又はパッドにおける前記パンチとの対向面には、前記押出工程において前記貫通孔の内側に位置するスペーサが設けられており、前記スペーサの厚みが前記被加工部材の板厚より薄い、付記1〜付記3の何れか1項に記載のバーリング加工方法。
(付記5)
前記パンチ及び前記パッドは円柱状に形成され、
前記パンチの頂面の外周部には、パンチ肩部が接続されており、
前記パッドの外径が、前記頂面の外径以上で且つ前記パンチの外径以下である、付記1〜付記4の何れか1項に記載のバーリング加工方法。
(付記6)
前記パッドは円柱状に形成されており、
前記パッドの外周面には、前記パッドにおける前記パンチとの対向面の外径を縮径させる縮径部が形成されている付記1〜付記5の何れか1項に記載のバーリング加工方法。
(付記7)
前記縮径部が、前記パンチ側へ向かうにしたがい前記パッドの径方向内側へ傾斜された傾斜部とされている付記6に記載のバーリング加工方法。
(付記8)
貫通孔が形成された板状の被加工部材の板厚方向の一方側に配置され、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側へ前記被加工部材に対して相対的に移動されることで前記被加工部材における前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成するパンチと、
前記被加工部材の板厚方向の前記反対側で且つ前記パンチと対向して配置され、前記被加工部材に対する前記パンチの押出過程において前記パンチと共に前記被加工部材における前記貫通孔の周縁部を加圧するパッドと、
を備えたバーリング加工装置。
(付記9)
前記貫通孔の周縁部の少なくとも端部を前記パンチと前記パッドとによって加圧する、付記8に記載のバーリング加工装置。
(付記10)
前記パンチの頂面又は前記パッドにおける前記頂面との対向面には、スペーサが設けられており、
前記スペーサの厚みが前記被加工部材の板厚より薄い、付記8又は付記9に記載のバーリング加工装置。
(付記11)
前記パンチの頂面側の部分が円柱状であり、
前記パッドの前記頂面との対向面側の部分が円柱状であり、
前記パンチの頂面の外周部には、パンチ肩部が接続されており、
前記パッドの外径が、前記頂面の外径以上で且つ前記パンチの外径以下である付記8〜付記10の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
(付記12)
前記パッドは円柱状に形成されており、
前記パッドの外周面には、前記パッドにおける前記パンチとの対向面の外径を縮径させる縮径部が形成されている付記8〜付記11の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
(付記13)
前記縮径部は、前記パンチ側へ向かうにしたがい前記パッドの径方向内側へ傾斜された傾斜部とされている付記12に記載のバーリング加工装置。
(付記14)
前記パンチの周囲に配置されたホルダと、
前記ホルダに対向して配置され、前記パンチ側に開口し、前記パッドを収容する収容部を有するダイと、
前記パンチを移動するパンチ移動装置及び前記ダイを移動するダイ移動装置の少なくとも一方と、
前記パンチ移動装置及び前記ダイ移動装置の前記少なくとも一方を制御する制御装置と、
をさらに備え、
前記制御装置は、前記貫通孔が形成された前記被加工部材の板厚方向の一方側に配置された前記パンチと、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側に配置された前記パッドとにより、前記貫通孔の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧した状態で、前記パンチを前記被加工部材に対して前記反対側に相対的に移動させて前記パンチにより前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成するように、前記パンチ移動装置及び前記ダイ移動装置の前記少なくとも一方を制御する、付記8〜付記13の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
(付記15)
少なくとも周辺部が平坦な頂面を有し、前記頂面側の部分が円柱状であるパンチと、
前記パンチの周囲に配置されたホルダと、
前記ホルダに対向して配置され、前記パンチ側に開口した収容部を有するダイと、
前記収容部内に配置され、プレス方向に移動可能であり、前記パンチの頂面に対向する対向面を有するパッドと、
を備えるバーリング加工装置。
(付記16)
前記パンチは、軸方向に移動可能とされ、
前記パッドは、円柱状であり、前記パンチと同軸に配置され、前記プレス方向である前記軸方向に移動可能である、付記15に記載のバーリング加工装置。
(付記17)
前記パッドは、少なくとも前記対向面が前記ダイの前記収容部の開口面に一致する位置まで移動可能である、付記15又は付記16に記載のバーリング加工装置。
(付記18)
前記頂面又は前記対向面には、スペーサが設けられている、付記15〜付記17の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
(付記19)
前記スペーサの厚みは、前記パンチと前記ダイの径方向のクリアランスより小さい、付記18に記載のバーリング加工装置。
(付記20)
前記スペーサは、前記パンチの軸上に配置される、付記18又は付記19に記載のバーリング加工装置。
(付記21)
前記パッドにおける前記対向面には、表面硬化層が形成されている付記15〜付記20の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
(付記22)
前記パンチの頂面と胴部との間の角部に面取りされたパンチ肩部を備え、前記パッドの外径は、前記頂面の外径以上かつ前記胴部の外径以下である、付記15〜付記21の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
(付記23)
前記パッドの前記パンチ側の胴部には、前記パンチ側に向かうにしたがい外径が小さくなる傾斜部が設けられている、付記15〜付記22の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
(付記24)
前記パンチ肩部と前記傾斜部とが前記プレス方向でオーバーラップしている、付記22を引用する付記23に記載のバーリング加工装置。
(付記25)
前記パッドの対向面の外周側には、前記対向面の外周側に向かうにしたがい前記パンチから離間する方向へ傾斜する傾斜面が形成されている、付記15〜付記22の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
(付記26)
下穴が形成された板状の被加工部材に筒状のフランジを形成するバーリング加工方法であって、
前記被加工部材の板厚方向一方側に配置されたパンチを前記被加工部材の板厚方向他方側へ前記被加工部材に対して相対的に移動させて前記下穴の周縁部を押出して前記フランジを形成する押出工程を有し、
前記押出工程において、前記被加工部材の板厚方向他方側で且つ前記パンチと対向して配置されたパッドと、前記パンチと、によって、前記下穴の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧するバーリング加工方法。
(付記27)
下穴が形成された板状の被加工部材に筒状のフランジを形成するバーリング加工装置であって、
前記被加工部材の板厚方向一方側に配置され、前記被加工部材の板厚方向他方側へ前記被加工部材に対して相対的に移動されることで前記被加工部材における前記下穴の周縁部を押出して前記フランジを形成するパンチと、
前記被加工部材の板厚方向他方側で且つ前記パンチと対向して配置され、前記被加工部材に対する前記パンチの押出過程において前記パンチと共に前記被加工部材における下穴の周縁部を加圧するパッドと、
を備えたバーリング加工装置。
付記26に記載のバーリング加工方法又は付記27に記載のバーリング加工装置によれば、パンチが被加工部材の板厚方向一方側に配置され、パッドが被加工部材の板厚方向他方側に配置されており、パンチ及びパッドが被加工部材の板厚方向に対向して配置されている。そして、押出工程において、パンチを被加工部材の板厚方向他方側へ被加工部材に対して相対的に移動させることで、被加工部材における下穴の周縁部が押出されて、被加工部材にフランジが形成される。
ここで、押出工程において、被加工部材における下穴の周縁部が、パンチ及びパッドによって被加工部材の板厚方向に加圧される。換言すると、押出工程では、被加工部材における下穴の周縁部が、被加工部材の板厚方向に圧縮されながら、フランジが形成される。このため、フランジの先端部における割れの発生を抑制できる。すなわち、材料の周囲から圧縮力を付与する静水圧下では、材料の延性が高くなることが知られている。そして、上述のように、被加工部材における下穴の周縁部が板厚方向に圧縮されるため、パンチによるフランジの成形時において、下穴の周縁部を擬似的な静水圧下にすることができる。このため、当該周縁部を加圧しない場合と比べて、当該周縁部における延性が高くなる。これにより、フランジの成形時において、下穴の周縁部の延性を高くした状態でフランジが形成されるため、フランジの先端部に割れが発生することを抑制できる。このように、付記26に記載のバーリング加工方法又は付記27に記載のバーリング加工装置によれば、パンチの形状を被加工部材の下穴に応じた形状にすることなく、フランジの先端部における割れの発生を抑制することができる。なお、本開示のバーリング加工方法及びバーリング加工装置では、材料を浸水させずに、大気圧下で周囲から材料に圧縮力を付与する状態であれば「静水圧下」と称している。
(付記28)
平坦状の頂面と、前記頂面の外周部に接続されたパンチ肩部と、を含んで構成された柱状のパンチと、
前記パンチの外周側に配置されたホルダと、
前記パンチ及び前記ホルダに対向して配置され、前記パンチ側へ開放された収容部を有するダイと、
前記収容部内において前記パンチとの対向方向に移動可能に設けられ、前記パンチの前記頂面に対向して配置された対向面を有するパッドと、
を備えたバーリング加工装置。

Claims (25)

  1. 貫通孔が形成された板状の被加工部材の板厚方向の一方側にパンチが位置し、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側にパッドが位置するように、前記被加工部材を配置する配置工程と、
    前記パンチと前記パッドとによって前記被加工部材における前記貫通孔の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧した状態で、前記パンチを前記被加工部材に対して前記反対側へ相対的に移動させて前記パンチにより前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成する押出工程と、
    を備えるバーリング加工方法。
  2. 前記押出工程の初期から前記パンチ及び前記パッドによって前記貫通孔の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧する請求項1に記載のバーリング加工方法。
  3. 前記押出工程では、前記貫通孔の周縁部の少なくとも端部を前記被加工部材の板厚方向に加圧した状態で、前記パンチを前記被加工部材に対して前記反対側へ相対的に移動させる、請求項1又は請求項2に記載のバーリング加工方法。
  4. 前記パンチの頂面又はパッドにおける前記パンチとの対向面には、前記押出工程において前記貫通孔の内側に位置するスペーサが設けられており、
    前記スペーサの厚みが前記被加工部材の板厚より薄い、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のバーリング加工方法。
  5. 前記パンチ及び前記パッドは円柱状に形成され、
    前記パンチの頂面の外周部には、パンチ肩部が接続されており、
    前記パッドの外径が、前記頂面の外径以上で且つ前記パンチの外径以下である、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のバーリング加工方法。
  6. 前記パッドは円柱状に形成されており、
    前記パッドの外周面には、前記パッドにおける前記パンチとの対向面の外径を縮径させる縮径部が形成されている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のバーリング加工方法。
  7. 前記縮径部が、前記パンチ側へ向かうにしたがい前記パッドの径方向内側へ傾斜された傾斜部とされている請求項6に記載のバーリング加工方法。
  8. 貫通孔が形成された板状の被加工部材の板厚方向の一方側に配置され、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側へ前記被加工部材に対して相対的に移動されることで前記被加工部材における前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成するパンチと、
    前記被加工部材の板厚方向の前記反対側で且つ前記パンチと対向して配置され、前記被加工部材に対する前記パンチの押出過程において前記パンチと共に前記被加工部材における前記貫通孔の周縁部を加圧するパッドと、
    を備えたバーリング加工装置。
  9. 前記貫通孔の周縁部の少なくとも端部を前記パンチと前記パッドとによって加圧する、請求項8に記載のバーリング加工装置。
  10. 前記パンチの頂面又は前記パッドにおける前記頂面との対向面には、スペーサが設けられており、
    前記スペーサの厚みが前記被加工部材の板厚より薄い、請求項8又は請求項9に記載のバーリング加工装置。
  11. 前記パンチの頂面側の部分が円柱状であり、
    前記パッドの前記頂面との対向面側の部分が円柱状であり、
    前記パンチの頂面の外周部には、パンチ肩部が接続されており、
    前記パッドの外径が、前記頂面の外径以上で且つ前記パンチの外径以下である請求項8〜請求項10の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
  12. 前記パッドは円柱状に形成されており、
    前記パッドの外周面には、前記パッドにおける前記パンチとの対向面の外径を縮径させる縮径部が形成されている請求項8〜請求項11の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
  13. 前記縮径部は、前記パンチ側へ向かうにしたがい前記パッドの径方向内側へ傾斜された傾斜部とされている請求項12に記載のバーリング加工装置。
  14. 前記パンチの周囲に配置されたホルダと、
    前記ホルダに対向して配置され、前記パンチ側に開口し、前記パッドを収容する収容部を有するダイと、
    前記パンチを移動するパンチ移動装置及び前記ダイを移動するダイ移動装置の少なくとも一方と、
    前記パンチ移動装置及び前記ダイ移動装置の前記少なくとも一方を制御する制御装置と、
    をさらに備え、
    前記制御装置は、前記貫通孔が形成された前記被加工部材の板厚方向の一方側に配置された前記パンチと、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側に配置された前記パッドとにより、前記貫通孔の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧した状態で、前記パンチを前記被加工部材に対して前記反対側に相対的に移動させて前記パンチにより前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成するように、前記パンチ移動装置及び前記ダイ移動装置の前記少なくとも一方を制御する、請求項8〜請求項13の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
  15. 少なくとも周辺部が平坦な頂面を有し、前記頂面側の部分が円柱状であるパンチと、
    前記パンチの周囲に配置されたホルダと、
    前記ホルダに対向して配置され、前記パンチ側に開口した収容部を有するダイと、
    前記収容部内に配置され、プレス方向に移動可能であり、前記パンチの頂面に対向する対向面を有するパッドと、
    を備えるバーリング加工装置。
  16. 前記パンチは、軸方向に移動可能とされ、
    前記パッドは、円柱状であり、前記パンチと同軸に配置され、前記プレス方向である前記軸方向に移動可能である、請求項15に記載のバーリング加工装置。
  17. 前記パッドは、少なくとも前記対向面が前記ダイの前記収容部の開口面に一致する位置まで移動可能である、請求項15又は請求項16に記載のバーリング加工装置。
  18. 前記頂面又は前記対向面には、スペーサが設けられている、請求項15〜請求項17の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
  19. 前記スペーサの厚みは、前記パンチと前記ダイの径方向のクリアランスより小さい、請求項18に記載のバーリング加工装置。
  20. 前記スペーサは、前記パンチの軸上に配置される、請求項18又は請求項19に記載のバーリング加工装置。
  21. 前記パッドにおける前記対向面には、表面硬化層が形成されている請求項15〜請求項20の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
  22. 前記パンチの頂面と胴部との間の角部に面取りされたパンチ肩部を備え、前記パッドの外径は、前記頂面の外径以上かつ前記胴部の外径以下である、請求項15〜請求項21の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
  23. 前記パッドの前記パンチ側の胴部には、前記パンチ側に向かうにしたがい外径が小さくなる傾斜部が設けられている、請求項15〜請求項22の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
  24. 前記パンチ肩部と前記傾斜部とが前記プレス方向でオーバーラップしている、請求項22を引用する請求項23に記載のバーリング加工装置。
  25. 前記パッドの対向面の外周側には、前記対向面の外周側に向かうにしたがい前記パンチから離間する方向へ傾斜する傾斜面が形成されている、請求項15〜請求項22の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
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