JPWO2017126696A1 - バーリング加工方法及びバーリング加工装置 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図1〜図5を用いて、第1の実施の形態に係るバーリング加工方法について説明する。バーリング加工方法では、下穴が形成された「被加工部材」としての素材金属板10にバーリング加工を施すことで、略円筒状のフランジ14を有するバーリング加工部品12を製造する。なお、ここでいう「下穴」とは、素材金属板10を板厚方向に貫通する貫通孔を指す。以下、始めに、素材金属板10及びバーリング加工部品12の構成について説明する。次いでバーリング加工に用いられるバーリング加工装置20について説明する。そして、その後に、バーリング加工方法について説明する。なお、図面において同一の部材などには同一の符号を付しており、以下の説明において同一部材について先に説明したものは、適宜説明を省略している。
図3を用いてバーリング加工部品12について説明する。なお、図3に示される矢印Aは、バーリング加工部品12の板厚方向の一方側を示し、矢印Bはバーリング加工部品12の板厚方向の一方側とは反対側、すなわち、バーリング加工部品12の板厚方向の他方側を示している。
図1を用いて、バーリング加工装置20について説明する。なお、図1に示される矢印Aは、バーリング加工装置20の装置下側を示しており、矢印Bは、バーリング加工装置20の装置上側を示している。そして、装置上下方向と素材金属板10の板厚方向とが一致している。なお、図中の上側、下側は説明のため定義したものであり、図中の上下方向は鉛直方向と一致しなくても構わない。
また、パンチ22は、パンチ収容部24A内に収容されている。パンチ22の外径D3は、バーリング加工部品12のフランジ14の内径D1と同じ寸法である。すなわち、本実施の形態では、パンチ22の外径D3が60mmである。また、パンチ22の下端部には、パンチ移動装置の一例としての移動装置30が連結されている。この移動装置30によってパンチ22がホルダ24に対して装置上下方向に相対移動可能に構成されている。具体的には、移動装置30によってパンチ22が軸方向に移動可能とされている。この移動装置30は、例えば、油圧式のシリンダなどで構成されている。
ここで、素材金属板10をホルダ24に設置した状態では、素材金属板10の下穴10Aがパンチ22と同軸上に配置される。
なお、上記実施の形態は一例であり、下穴10Aとパンチ22とが同軸上に配置されなくてもよい。但し、下穴10Aの周縁部10Bを均一にバーリング加工するためには、下穴10Aの重心とパンチ22の軸とを重ねることが望ましい。
また、パッド26は、パッド面26Aがパッド収容部28Aの奥側(装置上側)から少なくともパッド収容部28Aの開口面28Bに一致する位置まで移動可能とされている。
(A)ホルダ24が固定され、ダイ28が移動装置34により下降して、素材金属板10を拘束する。パンチ22が移動装置30により上昇してバーリング加工する。
(B)ダイ28は固定され、ホルダ24の下にホルダ加圧装置60(図11参照)が連結され、ホルダ加圧装置60によってホルダ24が上昇して素材金属板10を拘束する。パンチ22が移動装置30により上昇してバーリング加工する。
(C)ホルダ24の下にホルダ加圧装置60(図11参照)が連結され、ダイ28が移動装置34により下降して、ホルダ加圧装置60によって上方に向けて加圧されたホルダ24とダイ28とで素材金属板10を拘束する。パンチ22は固定され、ダイ28が移動装置34により下降し、ホルダ24はダイ28に押されて、ダイ28とホルダ24により拘束された素材金属板10が下降してバーリング加工する。
次に、第1の実施の形態におけるバーリング加工方法について説明する。バーリング加工方法は、以下に示す「配置工程」の一例としての第1工程と、「押出工程」の一例としての第2工程と、を有している。
このとき、パンチ22のパンチ面22Bとホルダ24の上面とが面一、あるいはパンチ22のパンチ面22Bがホルダ24の上面より下になる。この状態において、下穴10Aの形成された素材金属板10をホルダ24上に設置(セット)する。具体的には、素材金属板10の下穴10Aの中心がパンチ22と同軸上に配置された状態に、素材金属板10をホルダ24上に設置(セット)する。
パンチ22とダイ28とが相対的に同じように移動すれば、同じようにバーリング加工できる。第2工程では、パンチ22を固定し、ダイ28を下降させても同様のバーリング加工ができる。
以下、図6〜図8を用いて第2の実施の形態のバーリング加工方法について説明する。なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態のバーリング加工装置20とは異なる装置を用いて素材金属板10にバーリング加工を施している。以下、第2の実施の形態のバーリング加工装置50について説明し、次いで、第2の実施の形態のバーリング加工方法について説明する。
図6に示されるように、バーリング加工装置50は、以下に示す点を除いて第1の実施の形態のバーリング加工装置20と同様に構成されている。なお、以下の説明では、バーリング加工装置50において、バーリング加工装置20と同様に構成されている部分については、同一の符号を付している。
また、パンチ22のパンチ面22Bとホルダ24の上面とが面一、あるいはパンチ面22Bがホルダ24の上面より下になる。この状態において、下穴10Aの形成された素材金属板10をホルダ24上に設置(セット)する。具体的には、素材金属板10の下穴10Aがパンチ22と同軸上に配置された状態に、素材金属板10をホルダ24上に設置(セット)する。また、このときには、素材金属板10の下穴10Aの内側にスペーサ52が配置されると共に、スペーサ52が素材金属板10の上面よりも装置上側に突出されない。
次に、図9を用いて、パッド26の変形例について説明する。図9では、第1の実施の形態のバーリング加工装置20に本変形例を適用した例として図示している。また、図9では、第1の実施の形態と同様に構成されている部分については、同一の符号を付している。本変形例では、パッド26のパッド面26Aにおける径方向外側部分(外周側の部分)に傾斜面26A1が形成されている。この傾斜面26A1は、パッド面26Aの径方向外側へ向かうに従い装置上側(パンチ22から離間する方向)へ傾斜している。そして、パンチ22とパッド26とで素材金属板10を狭持した状態では、素材金属板10の下穴10Aの周縁部10Bの端部10Cが傾斜面26A1に当接する。これにより、第1工程から第2工程の終期まで、素材金属板10における下穴10Aの端部10Cに対するパンチ22とパッド26との狭持状態を維持することができる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、および技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
貫通孔が形成された板状の被加工部材の板厚方向の一方側にパンチが位置し、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側にパッドが位置するように、前記被加工部材を配置する配置工程と、
前記パンチと前記パッドとによって前記被加工部材における前記貫通孔の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧した状態で、前記パンチを前記被加工部材に対して前記反対側へ相対的に移動させて前記パンチにより前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成する押出工程と、
を備えるバーリング加工方法。
前記押出工程の初期から前記パンチ及び前記パッドによって前記貫通孔の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧する付記1に記載のバーリング加工方法。
前記押出工程では、前記貫通孔の周縁部の少なくとも端部を前記被加工部材の板厚方向に加圧した状態で、前記パンチを前記被加工部材に対して前記反対側へ相対的に移動させる、付記1又は付記2に記載のバーリング加工方法。
前記パンチの頂面又はパッドにおける前記パンチとの対向面には、前記押出工程において前記貫通孔の内側に位置するスペーサが設けられており、前記スペーサの厚みが前記被加工部材の板厚より薄い、付記1〜付記3の何れか1項に記載のバーリング加工方法。
前記パンチ及び前記パッドは円柱状に形成され、
前記パンチの頂面の外周部には、パンチ肩部が接続されており、
前記パッドの外径が、前記頂面の外径以上で且つ前記パンチの外径以下である、付記1〜付記4の何れか1項に記載のバーリング加工方法。
前記パッドは円柱状に形成されており、
前記パッドの外周面には、前記パッドにおける前記パンチとの対向面の外径を縮径させる縮径部が形成されている付記1〜付記5の何れか1項に記載のバーリング加工方法。
前記縮径部が、前記パンチ側へ向かうにしたがい前記パッドの径方向内側へ傾斜された傾斜部とされている付記6に記載のバーリング加工方法。
貫通孔が形成された板状の被加工部材の板厚方向の一方側に配置され、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側へ前記被加工部材に対して相対的に移動されることで前記被加工部材における前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成するパンチと、
前記被加工部材の板厚方向の前記反対側で且つ前記パンチと対向して配置され、前記被加工部材に対する前記パンチの押出過程において前記パンチと共に前記被加工部材における前記貫通孔の周縁部を加圧するパッドと、
を備えたバーリング加工装置。
前記貫通孔の周縁部の少なくとも端部を前記パンチと前記パッドとによって加圧する、付記8に記載のバーリング加工装置。
前記パンチの頂面又は前記パッドにおける前記頂面との対向面には、スペーサが設けられており、
前記スペーサの厚みが前記被加工部材の板厚より薄い、付記8又は付記9に記載のバーリング加工装置。
前記パンチの頂面側の部分が円柱状であり、
前記パッドの前記頂面との対向面側の部分が円柱状であり、
前記パンチの頂面の外周部には、パンチ肩部が接続されており、
前記パッドの外径が、前記頂面の外径以上で且つ前記パンチの外径以下である付記8〜付記10の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
前記パッドは円柱状に形成されており、
前記パッドの外周面には、前記パッドにおける前記パンチとの対向面の外径を縮径させる縮径部が形成されている付記8〜付記11の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
前記縮径部は、前記パンチ側へ向かうにしたがい前記パッドの径方向内側へ傾斜された傾斜部とされている付記12に記載のバーリング加工装置。
前記パンチの周囲に配置されたホルダと、
前記ホルダに対向して配置され、前記パンチ側に開口し、前記パッドを収容する収容部を有するダイと、
前記パンチを移動するパンチ移動装置及び前記ダイを移動するダイ移動装置の少なくとも一方と、
前記パンチ移動装置及び前記ダイ移動装置の前記少なくとも一方を制御する制御装置と、
をさらに備え、
前記制御装置は、前記貫通孔が形成された前記被加工部材の板厚方向の一方側に配置された前記パンチと、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側に配置された前記パッドとにより、前記貫通孔の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧した状態で、前記パンチを前記被加工部材に対して前記反対側に相対的に移動させて前記パンチにより前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成するように、前記パンチ移動装置及び前記ダイ移動装置の前記少なくとも一方を制御する、付記8〜付記13の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
少なくとも周辺部が平坦な頂面を有し、前記頂面側の部分が円柱状であるパンチと、
前記パンチの周囲に配置されたホルダと、
前記ホルダに対向して配置され、前記パンチ側に開口した収容部を有するダイと、
前記収容部内に配置され、プレス方向に移動可能であり、前記パンチの頂面に対向する対向面を有するパッドと、
を備えるバーリング加工装置。
前記パンチは、軸方向に移動可能とされ、
前記パッドは、円柱状であり、前記パンチと同軸に配置され、前記プレス方向である前記軸方向に移動可能である、付記15に記載のバーリング加工装置。
前記パッドは、少なくとも前記対向面が前記ダイの前記収容部の開口面に一致する位置まで移動可能である、付記15又は付記16に記載のバーリング加工装置。
前記頂面又は前記対向面には、スペーサが設けられている、付記15〜付記17の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
前記スペーサの厚みは、前記パンチと前記ダイの径方向のクリアランスより小さい、付記18に記載のバーリング加工装置。
前記スペーサは、前記パンチの軸上に配置される、付記18又は付記19に記載のバーリング加工装置。
前記パッドにおける前記対向面には、表面硬化層が形成されている付記15〜付記20の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
前記パンチの頂面と胴部との間の角部に面取りされたパンチ肩部を備え、前記パッドの外径は、前記頂面の外径以上かつ前記胴部の外径以下である、付記15〜付記21の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
前記パッドの前記パンチ側の胴部には、前記パンチ側に向かうにしたがい外径が小さくなる傾斜部が設けられている、付記15〜付記22の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
前記パンチ肩部と前記傾斜部とが前記プレス方向でオーバーラップしている、付記22を引用する付記23に記載のバーリング加工装置。
前記パッドの対向面の外周側には、前記対向面の外周側に向かうにしたがい前記パンチから離間する方向へ傾斜する傾斜面が形成されている、付記15〜付記22の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
下穴が形成された板状の被加工部材に筒状のフランジを形成するバーリング加工方法であって、
前記被加工部材の板厚方向一方側に配置されたパンチを前記被加工部材の板厚方向他方側へ前記被加工部材に対して相対的に移動させて前記下穴の周縁部を押出して前記フランジを形成する押出工程を有し、
前記押出工程において、前記被加工部材の板厚方向他方側で且つ前記パンチと対向して配置されたパッドと、前記パンチと、によって、前記下穴の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧するバーリング加工方法。
下穴が形成された板状の被加工部材に筒状のフランジを形成するバーリング加工装置であって、
前記被加工部材の板厚方向一方側に配置され、前記被加工部材の板厚方向他方側へ前記被加工部材に対して相対的に移動されることで前記被加工部材における前記下穴の周縁部を押出して前記フランジを形成するパンチと、
前記被加工部材の板厚方向他方側で且つ前記パンチと対向して配置され、前記被加工部材に対する前記パンチの押出過程において前記パンチと共に前記被加工部材における下穴の周縁部を加圧するパッドと、
を備えたバーリング加工装置。
ここで、押出工程において、被加工部材における下穴の周縁部が、パンチ及びパッドによって被加工部材の板厚方向に加圧される。換言すると、押出工程では、被加工部材における下穴の周縁部が、被加工部材の板厚方向に圧縮されながら、フランジが形成される。このため、フランジの先端部における割れの発生を抑制できる。すなわち、材料の周囲から圧縮力を付与する静水圧下では、材料の延性が高くなることが知られている。そして、上述のように、被加工部材における下穴の周縁部が板厚方向に圧縮されるため、パンチによるフランジの成形時において、下穴の周縁部を擬似的な静水圧下にすることができる。このため、当該周縁部を加圧しない場合と比べて、当該周縁部における延性が高くなる。これにより、フランジの成形時において、下穴の周縁部の延性を高くした状態でフランジが形成されるため、フランジの先端部に割れが発生することを抑制できる。このように、付記26に記載のバーリング加工方法又は付記27に記載のバーリング加工装置によれば、パンチの形状を被加工部材の下穴に応じた形状にすることなく、フランジの先端部における割れの発生を抑制することができる。なお、本開示のバーリング加工方法及びバーリング加工装置では、材料を浸水させずに、大気圧下で周囲から材料に圧縮力を付与する状態であれば「静水圧下」と称している。
平坦状の頂面と、前記頂面の外周部に接続されたパンチ肩部と、を含んで構成された柱状のパンチと、
前記パンチの外周側に配置されたホルダと、
前記パンチ及び前記ホルダに対向して配置され、前記パンチ側へ開放された収容部を有するダイと、
前記収容部内において前記パンチとの対向方向に移動可能に設けられ、前記パンチの前記頂面に対向して配置された対向面を有するパッドと、
を備えたバーリング加工装置。
Claims (25)
- 貫通孔が形成された板状の被加工部材の板厚方向の一方側にパンチが位置し、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側にパッドが位置するように、前記被加工部材を配置する配置工程と、
前記パンチと前記パッドとによって前記被加工部材における前記貫通孔の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧した状態で、前記パンチを前記被加工部材に対して前記反対側へ相対的に移動させて前記パンチにより前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成する押出工程と、
を備えるバーリング加工方法。 - 前記押出工程の初期から前記パンチ及び前記パッドによって前記貫通孔の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧する請求項1に記載のバーリング加工方法。
- 前記押出工程では、前記貫通孔の周縁部の少なくとも端部を前記被加工部材の板厚方向に加圧した状態で、前記パンチを前記被加工部材に対して前記反対側へ相対的に移動させる、請求項1又は請求項2に記載のバーリング加工方法。
- 前記パンチの頂面又はパッドにおける前記パンチとの対向面には、前記押出工程において前記貫通孔の内側に位置するスペーサが設けられており、
前記スペーサの厚みが前記被加工部材の板厚より薄い、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のバーリング加工方法。 - 前記パンチ及び前記パッドは円柱状に形成され、
前記パンチの頂面の外周部には、パンチ肩部が接続されており、
前記パッドの外径が、前記頂面の外径以上で且つ前記パンチの外径以下である、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のバーリング加工方法。 - 前記パッドは円柱状に形成されており、
前記パッドの外周面には、前記パッドにおける前記パンチとの対向面の外径を縮径させる縮径部が形成されている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のバーリング加工方法。 - 前記縮径部が、前記パンチ側へ向かうにしたがい前記パッドの径方向内側へ傾斜された傾斜部とされている請求項6に記載のバーリング加工方法。
- 貫通孔が形成された板状の被加工部材の板厚方向の一方側に配置され、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側へ前記被加工部材に対して相対的に移動されることで前記被加工部材における前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成するパンチと、
前記被加工部材の板厚方向の前記反対側で且つ前記パンチと対向して配置され、前記被加工部材に対する前記パンチの押出過程において前記パンチと共に前記被加工部材における前記貫通孔の周縁部を加圧するパッドと、
を備えたバーリング加工装置。 - 前記貫通孔の周縁部の少なくとも端部を前記パンチと前記パッドとによって加圧する、請求項8に記載のバーリング加工装置。
- 前記パンチの頂面又は前記パッドにおける前記頂面との対向面には、スペーサが設けられており、
前記スペーサの厚みが前記被加工部材の板厚より薄い、請求項8又は請求項9に記載のバーリング加工装置。 - 前記パンチの頂面側の部分が円柱状であり、
前記パッドの前記頂面との対向面側の部分が円柱状であり、
前記パンチの頂面の外周部には、パンチ肩部が接続されており、
前記パッドの外径が、前記頂面の外径以上で且つ前記パンチの外径以下である請求項8〜請求項10の何れか1項に記載のバーリング加工装置。 - 前記パッドは円柱状に形成されており、
前記パッドの外周面には、前記パッドにおける前記パンチとの対向面の外径を縮径させる縮径部が形成されている請求項8〜請求項11の何れか1項に記載のバーリング加工装置。 - 前記縮径部は、前記パンチ側へ向かうにしたがい前記パッドの径方向内側へ傾斜された傾斜部とされている請求項12に記載のバーリング加工装置。
- 前記パンチの周囲に配置されたホルダと、
前記ホルダに対向して配置され、前記パンチ側に開口し、前記パッドを収容する収容部を有するダイと、
前記パンチを移動するパンチ移動装置及び前記ダイを移動するダイ移動装置の少なくとも一方と、
前記パンチ移動装置及び前記ダイ移動装置の前記少なくとも一方を制御する制御装置と、
をさらに備え、
前記制御装置は、前記貫通孔が形成された前記被加工部材の板厚方向の一方側に配置された前記パンチと、前記被加工部材の板厚方向の前記一方側とは反対側に配置された前記パッドとにより、前記貫通孔の周縁部を前記被加工部材の板厚方向に加圧した状態で、前記パンチを前記被加工部材に対して前記反対側に相対的に移動させて前記パンチにより前記貫通孔の周縁部を押出してフランジを形成するように、前記パンチ移動装置及び前記ダイ移動装置の前記少なくとも一方を制御する、請求項8〜請求項13の何れか1項に記載のバーリング加工装置。 - 少なくとも周辺部が平坦な頂面を有し、前記頂面側の部分が円柱状であるパンチと、
前記パンチの周囲に配置されたホルダと、
前記ホルダに対向して配置され、前記パンチ側に開口した収容部を有するダイと、
前記収容部内に配置され、プレス方向に移動可能であり、前記パンチの頂面に対向する対向面を有するパッドと、
を備えるバーリング加工装置。 - 前記パンチは、軸方向に移動可能とされ、
前記パッドは、円柱状であり、前記パンチと同軸に配置され、前記プレス方向である前記軸方向に移動可能である、請求項15に記載のバーリング加工装置。 - 前記パッドは、少なくとも前記対向面が前記ダイの前記収容部の開口面に一致する位置まで移動可能である、請求項15又は請求項16に記載のバーリング加工装置。
- 前記頂面又は前記対向面には、スペーサが設けられている、請求項15〜請求項17の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
- 前記スペーサの厚みは、前記パンチと前記ダイの径方向のクリアランスより小さい、請求項18に記載のバーリング加工装置。
- 前記スペーサは、前記パンチの軸上に配置される、請求項18又は請求項19に記載のバーリング加工装置。
- 前記パッドにおける前記対向面には、表面硬化層が形成されている請求項15〜請求項20の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
- 前記パンチの頂面と胴部との間の角部に面取りされたパンチ肩部を備え、前記パッドの外径は、前記頂面の外径以上かつ前記胴部の外径以下である、請求項15〜請求項21の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
- 前記パッドの前記パンチ側の胴部には、前記パンチ側に向かうにしたがい外径が小さくなる傾斜部が設けられている、請求項15〜請求項22の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
- 前記パンチ肩部と前記傾斜部とが前記プレス方向でオーバーラップしている、請求項22を引用する請求項23に記載のバーリング加工装置。
- 前記パッドの対向面の外周側には、前記対向面の外周側に向かうにしたがい前記パンチから離間する方向へ傾斜する傾斜面が形成されている、請求項15〜請求項22の何れか1項に記載のバーリング加工装置。
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