JPH091251A - バーリング加工型およびバーリング加工方法 - Google Patents

バーリング加工型およびバーリング加工方法

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JPH091251A
JPH091251A JP14880195A JP14880195A JPH091251A JP H091251 A JPH091251 A JP H091251A JP 14880195 A JP14880195 A JP 14880195A JP 14880195 A JP14880195 A JP 14880195A JP H091251 A JPH091251 A JP H091251A
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JP
Japan
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burring
die
punch
hole
work
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JP14880195A
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English (en)
Inventor
Noriaki Kawauchi
範明 川内
Toshihiro Seki
俊裕 関
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピアス孔周縁のバリと反対側に配置したバー
リングポンチによりバーリング加工を行う場合、バリ発
生部位での割れを防止する。 【構成】 下型17には、下型ホルダに固定されるバー
リングポンチ21と、下型ホルダに弾性的に支持され、
バーリングポンチ21に対して上下動可能なブランクホ
ルダ23とを設ける。下型17に対し上下動可能な上型
19には、上型ホルダに固定され、ブランクホルダ23
との間でワークWを挟持しつつブランクホルダ23を下
降させるバーリングダイ27と、バーリングダイ27に
対して上下動可能でバーリングダイ27より先行してワ
ークWに接触するノックアウトピン29と、ノックアウ
トピン29に対して上下動可能でノックアウトピン29
より先行してワークWに接触し、ワークWのピアス孔P
の上部側周縁の、ピアス孔加工時に発生しているバリB
をコイニング加工するコインポンチ31とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワークに施した下孔
に対しバーリング加工を施すバーリング加工型およびバ
ーリング加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のバーリング加工型として
は、例えば実開昭61−127823号公報に記載され
たものがある。図7はバーリング加工型の断面図で、下
型1には、図示しない下型ホルダに固定されるバーリン
グポンチ5と、前記下型ホルダに対しスプリングなどに
より上方に付勢された状態で保持されてバーリングポン
チ5に対し上下動可能で、ワークWが載置されるブラン
クホルダ7とがそれぞれ設けられている。ワークWに
は、あらかじめ前工程で下孔となるピアス孔Pが施され
ている。一方、下型1に対して上下動可能な上型3に
は、図示しない上型ホルダに固定されるブロック9に固
定され、ブランクホルダ7との間でワークWを挟持する
バーリングダイ11と、バーリングダイ11に対して上
下動可能でスプリング13によって下方に付勢され、バ
ーリング加工時にはバーリングダイ11より先行してワ
ークWに接触するノックアウトピン15とがそれぞれ設
けられている。
【0003】このようなバーリング加工型においては、
ワークWがブランクホルダ7上に載置される状態では、
ピアス孔Pにバーリングポンチ5の先端が入り込んでお
り、この状態で、上型3の下降により、ノックアウトピ
ン15がバーリングダイ11に先行して、図7に示すよ
うにワークWに接触する。上型3がさらに下降すること
で、スプリング13が撓みつつバーリングダイ11がノ
ックアウトピン15に対し下方に移動してワークWに接
触し、バーリングダイ11が図8に示すようにブランク
ホルダ7との間にワークWを挟持しつつ、ブランクホル
ダ7をバーリングポンチ5に対してワークWとともに下
方に移動させ、これによりワークWにおけるピアス孔P
周縁が上方に曲げ加工される。
【0004】図8の状態から上型3が、ブランクホルダ
7を押し下げつつさらに下降すると、図9に示すよう
に、ピアス孔P周縁が、さらに上方に曲げられてバーリ
ングダイ11とバーリングポンチ5との間に入り込み、
これによりストレッチフランジSFがワークWの板面と
ほぼ直角をなす方向に形成されてバーリング加工が施さ
れることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワークWに
あらかじめ前工程で施されているピアス孔Pに対するピ
アスポンチでの加工方向が、図7において下方からなさ
れたものであるとすると、ピアス孔P周縁の図中で上部
側にバリBが発生していることになり、この状態で、上
記したようにバーリングポンチ5を上記バリBとは反対
側の図中で下方に配置してバーリング加工を行う場合、
つまりピアス加工とバーリング加工とが同じ方向の場合
には、図10にバーリング加工後のワークWとして示す
ように、外側に位置するバリBの形成部位が引張り応力
を受けて割れCが発生することになる。
【0006】この対策としてバーリング加工前に、ピア
ス孔P周縁のバリBをコイニング加工すると、バーリン
グ加工時での孔拡がり率が向上し、割れCの発生を未然
に防止することができる。
【0007】しかしながら、この方法では、バーリング
加工の前工程としてコイニング加工の工程が増えること
になり、このため専用のコイニング型が必要となって型
費がアップするなど製造コストが向上してまう。
【0008】そこで、この発明は、下孔加工時にて発生
している下孔周縁のバリと反対側に配置したバーリング
ポンチによりバーリング加工を行う場合、バリ発生部位
での割れを未然に防ぐことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1に、下型に、板状のワークの下孔
に対してバーリング加工を施すバーリングポンチと、前
記ワークが載置され前記バーリングポンチに対して上下
動可能に配置されるブランクホルダとをそれぞれ設け、
上型に、前記ワークを前記ブランクホルダとの間に挟持
しつつブランクホルダをワークとともに前記バーリング
ポンチに対して下降させ、バーリングポンチと共働して
前記バーリング加工を施すバーリングダイと、このバー
リングダイより先行して前記ワークに接触し、前記バー
リングダイに対して上下動可能なノックアウトピンとを
それぞれ設け、前記ノックアウトピンには、前記下孔の
周縁における下孔加工時に発生したバリを押さえ付ける
バリ押さえ部を設けたバーリング加工型としてある。
【0010】第2に、第1の構成において、バリ押さえ
部は、ノックアウトピンに対して上下動可能なコインポ
ンチからなり、このコインポンチは、ノックアウトピン
より先行してワークに接触する構成である。
【0011】第3に、第2の構成において、バーリング
ポンチは、先端にワークの下孔に挿入可能な下孔導入部
を有し、コインポンチは、前記下孔導入部が入り込む逃
げ孔を有し、逃げ孔の内径が、ワークの下孔の孔径より
約0.5mm大きくなるように、また逃げ孔の深さを
x、下孔導入部の上下方向の長さをy、ワークの板厚を
tとすると、y−t<x<yとなるように、前記逃げ孔
および下孔導入部を設定した構成としてある。
【0012】第4に、第3の構成において、コインポン
チとノックアウトピンとの間には、コインポンチを下方
に付勢する弾性体が介装され、この弾性体の付勢力Pk
gは、ワークの引張り強さをI(kg/mm2 )とする
と、P=d×π×I/40となるよう設定されている構
成としてある。
【0013】第5に、上型の下降により、下型のバーリ
ングポンチとの間で、上型のノックアウトピンのバリ押
さえ部が、ワークの下孔周縁における下孔加工時に発生
したバリを押さえ付けてコイニング加工を施し、上型が
さらに下降することで、上型のバーリングダイが、下型
のブランクホルダとの間でワークを挟持しつつブランク
ホルダをワークとともにバーリングポンチに対して下降
させ、バーリングダイとバーリングポンチとの共働下で
バーリング加工を行う加工方法としてある。
【0014】
【作用】第1の構成および第5の方法によれば、バーリ
ング加工時において、その前工程の下孔加工時にて発生
しているバリが、バーリングポンチと反対側に位置して
いる場合であっても、ノックアウトピンのバリ押さえ部
が、上型の下降によりバーリングダイに先行して下孔周
縁のバリを押さえ付け、これによりバリ発生部位に対し
てコイニング加工が施されることになり、バーリング加
工終了後でのバリに起因する下孔周縁の割れ発生が回避
される。
【0015】第2の構成によれば、バリ押さえ部となる
コインポンチが、ノックアウトピンに先行してワークの
バリを押さえ付け、これによりバリに対してコイニング
加工が施されることになり、バーリング加工終了後での
バリに起因する下孔周縁の割れ発生が回避される。
【0016】第3の構成によれば、バーリングポンチ先
端の下孔導入部がコインポンチの逃げ孔に入り込むこと
で、コインポンチ下端面によるバリ発生部位へのコイニ
ング加工がなされ、バーリング加工終了後でのバリに起
因する下孔周縁の割れ発生が回避される。
【0017】第4の構成によれば、ワークの引張り強さ
と下孔径とを考慮して、コインポンチを下方に付勢する
弾性体の付勢力を設定することで、ワークのバリ発生部
位に対するコイニング加工での適正な圧力が付与され、
良好なコイニング加工がなされる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
【0019】図1は、この発明の一実施例を示すバーリ
ング加工型の断面図である。このバーリング加工型は、
板状のワークWがセットされる下型17に対し、上型1
9が上下動可能に設けられており、ワークWにはあらか
じめ前工程で下孔となるピアス孔Pが施されている。こ
こでのピアス孔Pは、図中で下方からピアスポンチによ
って加工されたもので、ピアス孔Pの上部側周縁に、ピ
アス孔加工時に発生するバリBが形成されているものと
する。
【0020】下型17には、バーリングポンチ21と、
バーリングポンチ21に対して上下動可能なブランクホ
ルダ23とがそれぞれ設けられている。バーリングポン
チ21は、図示しない下型ホルダに固定されており、先
端(上端)には、外径がピアス孔Pの孔径より若干小径
で、加工前にワークWが下型17上にセットされる状態
でピアス孔Pに挿入される下孔導入部21aが形成され
ている。ブランクホルダ23は、ワークWが上面に載置
されるもので、前記下型ホルダに対し、スプリングなど
により上方に付勢された状態で弾性的に支持されてい
る。
【0021】一方、上型19には、ブロック25に固定
されるバーリングダイ27と、バーリングダイ27に対
して上下動可能なノックアウトピン29と、ノックアウ
トピン29に対して上下動可能なバリ押さえ部となるコ
インポンチ31とがそれぞれ設けられている。ブロック
25は図示しない上型ホルダに固定され、バーリングダ
イ27は、上型ホルダの下降に伴って下降し、ブランク
ホルダ23との間でワークWを挟持しつつブランクホル
ダ23をワークWとともに下降させる。
【0022】ノックアウトピン29は、バーリングダイ
27の摺動孔27aに対して摺動可能に収納されて下端
が開放する円筒部29aと、上端に形成された平板部2
9bとからなり、平板部29bは、円筒部29aより外
方に突出してフランジ部29cを備えている。平板部2
9bの上面と図示しない上型ホルダの下面との間には、
ノックアウトピン29を下方に付勢する第1スプリング
32が介装され、この第1スプリング32によるノック
アウトピン29の下方への移動規制が、前記フランジ部
29cによってなされる。ノックアウトピン29がバー
リングダイ27に対して最下端に位置する図1の状態で
は、ノックアウトピン29の先端(下端)はバーリング
ダイ27の下面より下方に突出している。
【0023】コインポンチ31は、ノックアウトピン2
9の円筒部29a内に摺動可能に収納されるポンチ本体
33と、ポンチ本体33の上端に形成され、ノックアウ
トピン29の平板部29bに形成された貫通孔29d通
してノックアウトピン29の外部に係止部35aが突出
する支持軸35とから構成されている。ポンチ本体33
の上面とノックアウトピン29の平板部29bの下面と
の間には、弾性体としての第2スプリング39が介装さ
れ、この第2スプリング39によるコインポンチ31の
下方への移動規制は、前記係止部35aによってなされ
る。コインポンチ31がノックアウトピン29に対して
最下端に位置する図1の状態では、コインポンチ31の
先端(下端)はノックアウトピン29の下端より下方に
突出している。
【0024】ポンチ本体33の下面には、バーリング加
工時にバーリングポンチ21の先端(上端)の下孔導入
部21aが入り込む逃げ孔33aが形成されている。こ
こで、図2に示すように、逃げ孔33aの内径をD(m
m)、ワークWのピアス孔Pの孔径をd(mm)とする
と、D=d+0.5となるように、また、逃げ孔33a
の深さをx(mm)、下孔導入部21aの上下方向の長
さをy(mm)、ワークWの板厚をt(mm)とする
と、y−t<x<yとなるように、逃げ孔33aおよび
下孔導入部21aをそれぞれ設定してある。また、コイ
ンポンチ31を下方に付勢する第2スプリング39の付
勢力P(kg)は、ワークWの引張り強さをI(kg/
mm2 )とすると、P=d×π×I/40となるよう設
定されている。
【0025】上記のように構成されたバーリング加工型
においては、ワークWを、ピアス孔Pにバーリングポン
チ21の下孔導入部21aを挿入した状態で、下型17
上にセットし、この状態で上型19の下降により、図1
に示すようにコインポンチ31の下端が、ワークWに対
しバーリングダイ27およびノックアウトピン29に先
行してまず接触する。このとき、バーリングポンチ21
の下孔導入部21aがポンチ本体33の逃げ孔33aに
入り込み、ポンチ本体33の下端面は、図中でピアス孔
Pの上部側周縁に形成されているピアス孔加工時に発生
するバリBに接触することになる。
【0026】図1の状態から上型19がさらに下降する
と、ポンチ本体33とノックアウトピン29との間に介
装された第2スプリング39が撓むことで、図3に示す
ように、ノックアウトピン29がコインポンチ31に対
して下方に移動してその先端(下端)が、バーリングダ
イ27に先行してワークWに接触する。
【0027】図3の状態からさらに上型19が下降する
と、図4に示すように、バーリングダイ27がワークW
に接触して下型17のブランクホルダ23との間でワー
クWを挟持する。バーリングダイ27がワークWに接触
した後、上型19がさらに下降してブランクホルダ23
をワークWとともに押し下げると、バーリングポンチ2
1は、下型ホルダに対して固定されているのでピアス孔
P内に押し込まれる恰好となり、ピアス孔Pにおけるバ
リBと反対側の下部側周縁が、バーリングポンチ21の
下孔導入部21aと傾斜部21bとの境界部位に達した
時点で、ワークWにおけるピアス孔P周縁の上方への折
り曲げが開始される。このとき、図4に示すように、ポ
ンチ本体33の下端面が、ピアス孔Pの上部側周縁のバ
リBを押し付ける一方、バリBと反対側の下部側周縁に
対して傾斜面21bが対抗することで、バリBに対して
コイニング加工が施されることになる。
【0028】図4の状態から上型19がさらに下降し
て、ブランクホルダ23をワークWとともにさらに押し
下げると、ワークWのピアス孔Pの周縁がさらに上方に
折り曲げられ、図5に示すように、折り曲げられた周縁
がバーリングポンチ21とバーリングダイ27との間に
入り込み、ストレッチフランジSFが、ワークWの板面
に対して上方側にほぼ直角をなすよう形成されることに
なる。
【0029】このように、下型17側のバーリングポン
チ21と反対側に存在するバリBの発生部位を、バーリ
ングポンチ21と反対側の上型19側に設けたコインポ
ンチ31により、バーリング加工に先立ってコイニング
加工するので、バーリング加工時でのピアス孔Pの孔拡
がり率が向上し、図6における加工後のワークWに示す
ように、ストレッチフランジSFの先端周縁における割
れの発生を未然に防止することが可能となる。また、コ
イニング加工は、バーリング加工と同一工程内でなされ
るので、専用のコイニング型を利用した前工程が不要で
あり、バーリング加工とコイニング加工とを別工程とし
た場合に比べ、型費の上昇を抑制することができ、製造
コストが少なくて済む。
【0030】上記したコイニング加工に際しては、ワー
クWの引張り強さIと下孔径とを考慮して、コインポン
チ31を下方に付勢する第2スプリング39の付勢力P
が設定されていることから、ワークWのバリB発生部位
に対する適正な圧力が付与され、良好なコイニング加工
がなされる。
【0031】なお、上記実施例では、ワークWを、ピア
ス孔P周縁のバリBが上部側となる状態、つまりピアス
孔Pの加工を図中で下部側から行った状態で下型17に
セットし、バリBの発生部位をコイニング加工するよう
にしているが、バリBが下部側となる状態、つまりピア
ス孔Pの加工を図中で上部側から行った状態でワークW
をセットした場合には、下部側に位置するバリB側から
バーリング加工を行うことになるので、バリに起因する
バーリング加工時での割れ発生が問題になることはな
く、またこの場合バリと反対側の周縁をコイニング加工
することになるが、これによって割れが発生することも
ない。
【0032】このため、上記したようなバーリング加工
においては、コイニング加工を含むバーリング加工の前
工程となるピアス孔加工での加工方向に制約されること
はなく、プレス加工ラインの多様化に対応可能となる。
【0033】なお、上記実施例ではコインポンチ31を
ノックアウトピン29と別体として設けているが、コイ
ンポンチ31を廃止し、ノックアウトピン29の下端面
をコインポンチ31側に水平に延長して、この延長した
ノックアウトピン29の下端面でバリBをコイニング加
工するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、第1の発明ま
たは第5の発明によれば、バーリング加工時において、
その前工程の下孔加工時にて発生しているバリが、バー
リングポンチと反対側に位置している場合であっても、
ノックアウトピンのバリ押さえ部が、上型の下降により
バーリングダイに先行して下孔周縁のバリを押さえ付
け、これによりバリ発生部位に対してコイニング加工が
施されることになり、バーリング加工終了後でのバリに
起因する下孔周縁の割れ発生を回避することができる。
また、コイニング加工は、バーリング加工と同一工程内
でなされるので、専用のコイニング型を利用した前工程
が不要であり、バーリング加工とコイニング加工とを別
工程とした場合に比べ、型費の上昇を抑制することがで
き、製造コストを低下させることができる。
【0035】第2の発明によれば、バリ押さえ部となる
コインポンチが、ノックアウトピンに先行してワークの
バリを押さえ付け、これによりバリに対してコイニング
加工が施されることになり、バーリング加工終了後での
バリに起因する下孔周縁の割れ発生を回避することがで
きる。
【0036】第3の発明によれば、バーリングポンチ先
端の下孔導入部がコインポンチの逃げ孔に入り込むこと
で、コインポンチ下端面によるバリ発生部位へのコイニ
ング加工がなされ、バーリング加工終了後でのバリに起
因する下孔周縁の割れ発生を回避することができる。
【0037】第4の発明によれば、ワークの引張り強さ
と下孔径とを考慮して、コインポンチを下方に付勢する
弾性体の付勢力を設定することで、ワークのバリ発生部
位に対するコイニング加工での適正な圧力が付与され、
良好なコイニング加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すバーリング加工型の
断面図である。
【図2】図1のバーリング加工型における要部の形状を
決定するための説明図である。
【図3】図1のバーリング加工型の動作説明図である。
【図4】図1のバーリング加工型の動作説明図である。
【図5】図1のバーリング加工型の動作説明図である。
【図6】図1のバーリング加工型による加工後のワーク
の斜視図である。
【図7】従来例を示すバーリング加工型の断面図であ
る。
【図8】図7のバーリング加工型の動作説明図である。
【図9】図7のバーリング加工型の動作説明図である。
【図10】図7のバーリング加工型による加工後のワー
クの斜視図である。
【符号の説明】
W ワーク P ピアス孔(下孔) B バリ 17 下型 19 上型 21 バーリングポンチ 21a 下孔導入部 23 ブランクホルダ 27 バーリングダイ 29 ノックアウトピン 31 コインポンチ(バリ押さえ部) 33a 逃げ孔 39 第2スプリング(弾性体)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型に、板状のワークの下孔に対してバ
    ーリング加工を施すバーリングポンチと、前記ワークが
    載置され前記バーリングポンチに対して上下動可能に配
    置されるブランクホルダとをそれぞれ設け、上型に、前
    記ワークを前記ブランクホルダとの間に挟持しつつブラ
    ンクホルダをワークとともに前記バーリングポンチに対
    して下降させ、バーリングポンチと共働して前記バーリ
    ング加工を施すバーリングダイと、このバーリングダイ
    より先行して前記ワークに接触し、前記バーリングダイ
    に対して上下動可能なノックアウトピンとをそれぞれ設
    け、前記ノックアウトピンには、前記下孔の周縁におけ
    る下孔加工時に発生したバリを押さえ付けるバリ押さえ
    部を設けたことを特徴とするバーリング加工型。
  2. 【請求項2】 バリ押さえ部は、ノックアウトピンに対
    して上下動可能なコインポンチからなり、このコインポ
    ンチは、ノックアウトピンより先行してワークに接触す
    る構成であることを特徴とする請求項1記載のバーリン
    グ加工型。
  3. 【請求項3】 バーリングポンチは、先端にワークの下
    孔に挿入可能な下孔導入部を有し、コインポンチは、前
    記下孔導入部が入り込む逃げ孔を有し、逃げ孔の内径
    が、ワークの下孔の孔径より約0.5mm大きくなるよ
    うに、また逃げ孔の深さをx、下孔導入部の上下方向の
    長さをy、ワークの板厚をtとすると、y−t<x<y
    となるように、前記逃げ孔および下孔導入部を設定した
    ことを特徴とする請求項2記載のバーリング加工型。
  4. 【請求項4】 コインポンチとノックアウトピンとの間
    には、コインポンチを下方に付勢する弾性体が介装さ
    れ、この弾性体の付勢力Pkgは、ワークの引張り強さ
    をI(kg/mm2 )とすると、P=d×π×I/40
    となるよう設定されていることを特徴とする請求項3記
    載のバーリング加工型。
  5. 【請求項5】 上型の下降により、下型のバーリングポ
    ンチとの間で、上型のノックアウトピンのバリ押さえ部
    が、ワークの下孔周縁における下孔加工時に発生したバ
    リを押さえ付けてコイニング加工を施し、上型がさらに
    下降することで、上型のバーリングダイが、下型のブラ
    ンクホルダとの間でワークを挟持しつつブランクホルダ
    をワークとともにバーリングポンチに対して下降させ、
    バーリングダイとバーリングポンチとの共働下でバーリ
    ング加工を行うことを特徴とするバーリング加工方法。
JP14880195A 1995-06-15 1995-06-15 バーリング加工型およびバーリング加工方法 Pending JPH091251A (ja)

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