JPH07284861A - 金属製円筒状ワークの孔明け・拡径装置 - Google Patents
金属製円筒状ワークの孔明け・拡径装置Info
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- JPH07284861A JPH07284861A JP7846894A JP7846894A JPH07284861A JP H07284861 A JPH07284861 A JP H07284861A JP 7846894 A JP7846894 A JP 7846894A JP 7846894 A JP7846894 A JP 7846894A JP H07284861 A JPH07284861 A JP H07284861A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属製円筒状ワークの孔明け並びに拡径を、
設備と時間の節約を図って行なうことができ、しかも、
その拡径形状の精度を高く得ることまでできるようにす
る。 【構成】 下型プレート1と上型プレート2との間に、
その上型プレート2の下降によって、金属製の円筒状ワ
ーク30に孔31を明ける孔明け型部3と、同ワーク3
0の端部の径を拡げる拡径型部4とを具え、それらを孔
明け型部3から拡径型部4の順に機能させて孔明け及び
拡径をする構成とした。又、孔明け型部3には孔明けポ
ンチ12及びストリッパ15を具え、そのストリッパ1
5が拡径時にワーク30の曲げ基準部となる構成ともし
た。更に、ワークセット部である芯金5に可動入子を具
え、この可動入子を拡径型部4から突設したカムにより
移動させて、孔明け時及び拡径時のワーク30に衝接さ
せる構成ともした。
設備と時間の節約を図って行なうことができ、しかも、
その拡径形状の精度を高く得ることまでできるようにす
る。 【構成】 下型プレート1と上型プレート2との間に、
その上型プレート2の下降によって、金属製の円筒状ワ
ーク30に孔31を明ける孔明け型部3と、同ワーク3
0の端部の径を拡げる拡径型部4とを具え、それらを孔
明け型部3から拡径型部4の順に機能させて孔明け及び
拡径をする構成とした。又、孔明け型部3には孔明けポ
ンチ12及びストリッパ15を具え、そのストリッパ1
5が拡径時にワーク30の曲げ基準部となる構成ともし
た。更に、ワークセット部である芯金5に可動入子を具
え、この可動入子を拡径型部4から突設したカムにより
移動させて、孔明け時及び拡径時のワーク30に衝接さ
せる構成ともした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属製円筒状ワークの孔
明けと端部の拡径とを行なう金属製円筒状ワークの孔明
け・拡径装置に関する。
明けと端部の拡径とを行なう金属製円筒状ワークの孔明
け・拡径装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばモータのフレームには
鋼板を丸めて円筒状に形成したものがあり、このような
金属製の円筒状ワークに、例えば通風のための孔明け、
並びにブラケット結合のための端部の拡径をするのに、
従来は、別々のプレス装置でそれを行なっていた。
鋼板を丸めて円筒状に形成したものがあり、このような
金属製の円筒状ワークに、例えば通風のための孔明け、
並びにブラケット結合のための端部の拡径をするのに、
従来は、別々のプレス装置でそれを行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように金属製円筒状ワークの孔明け並びに拡径を別々の
プレス装置で行なうものでは、設備が大掛かりとなり、
時間も多く要するという問題点を有していた。
ように金属製円筒状ワークの孔明け並びに拡径を別々の
プレス装置で行なうものでは、設備が大掛かりとなり、
時間も多く要するという問題点を有していた。
【0004】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、金属製円筒状ワークの孔明
け並びに拡径を、設備と時間の節約を図って行なうこと
ができ、しかも、その拡径形状の精度を高く得ることの
できる金属製円筒状ワークの孔明け・拡径装置を提供す
るにある。
であり、従ってその目的は、金属製円筒状ワークの孔明
け並びに拡径を、設備と時間の節約を図って行なうこと
ができ、しかも、その拡径形状の精度を高く得ることの
できる金属製円筒状ワークの孔明け・拡径装置を提供す
るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の金属製円筒状ワークの孔明け・拡径装置に
おいては、下型プレートと上型プレートとの間に、その
上型プレートの下降によって、金属製の円筒状ワークに
孔を明ける孔明け型部と、同ワークの端部の径を拡げる
拡径型部とを具え、それらを孔明け型部から拡径型部の
順に機能させて孔明け及び拡径をすることを特徴とす
る。
に、本発明の金属製円筒状ワークの孔明け・拡径装置に
おいては、下型プレートと上型プレートとの間に、その
上型プレートの下降によって、金属製の円筒状ワークに
孔を明ける孔明け型部と、同ワークの端部の径を拡げる
拡径型部とを具え、それらを孔明け型部から拡径型部の
順に機能させて孔明け及び拡径をすることを特徴とす
る。
【0006】この場合、孔明け型部は、孔明けポンチ及
びストリッパを具え、そのストリッパが拡径型部の機能
時にワークの曲げ基準部となるようにすると良い。又、
ワークをセットするワークセット部に可動入子を具え、
この可動入子を拡径型部から突設されたカムにより移動
させて、孔明け時及び径型時のワークに衝接させるよう
にすると良い。
びストリッパを具え、そのストリッパが拡径型部の機能
時にワークの曲げ基準部となるようにすると良い。又、
ワークをセットするワークセット部に可動入子を具え、
この可動入子を拡径型部から突設されたカムにより移動
させて、孔明け時及び径型時のワークに衝接させるよう
にすると良い。
【0007】
【作用】上記手段によれば、要するに一組のプレス型で
金属製円筒状ワークの孔明け並びに拡径ができる。又、
それらは孔明けから拡径の順で行なわれるもので、それ
により、孔明けによるワークの変形の影響が拡径形状に
及ぶことのないようにできる。
金属製円筒状ワークの孔明け並びに拡径ができる。又、
それらは孔明けから拡径の順で行なわれるもので、それ
により、孔明けによるワークの変形の影響が拡径形状に
及ぶことのないようにできる。
【0008】この場合、特に、孔明け型部が、孔明けポ
ンチ及びストリッパを具え、そのストリッパが拡径型部
の機能時にワークの曲げ基準部となるようにしたもので
は、孔明けポンチ用のストリッパを利用してワークの拡
径を正確に行なうことができる。
ンチ及びストリッパを具え、そのストリッパが拡径型部
の機能時にワークの曲げ基準部となるようにしたもので
は、孔明けポンチ用のストリッパを利用してワークの拡
径を正確に行なうことができる。
【0009】更に、ワークをセットするワークセット部
に可動入子を具え、この可動入子を拡径型部から突設さ
れたカムにより移動させて、孔明け時及び拡径時のワー
クに衝接させるようにしたものでは、ワークのセット精
度を良くし得、ひいては孔明け及び拡径の精度を良くす
ることができる。
に可動入子を具え、この可動入子を拡径型部から突設さ
れたカムにより移動させて、孔明け時及び拡径時のワー
クに衝接させるようにしたものでは、ワークのセット精
度を良くし得、ひいては孔明け及び拡径の精度を良くす
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図1ないし
図7を参照して説明する。まず図3には、下型プレート
1と、これと対向する上型プレート2とを示しており、
これらの間に孔明け型部3と拡径型部4とを設けてい
る。
図7を参照して説明する。まず図3には、下型プレート
1と、これと対向する上型プレート2とを示しており、
これらの間に孔明け型部3と拡径型部4とを設けてい
る。
【0011】上記両型部のうち、孔明け型部3は、詳細
には、下型プレート1の中央部に垂直に立てたワークセ
ット部としての円筒状芯金5と、この芯金5の周囲外方
に位置して下型プレート1上に複数本の支柱6により支
持して配置したスライドベース7と、このスライドベー
ス7の周囲部に図4に示すように複数個配置した固定ブ
ロック8,9と、この固定ブロック8,9からそれぞれ
芯金5方向へスライド可能に配置した可動ブロック1
0,11と、可動ブロック10の各芯金5側部分に取付
けた孔明けポンチ12、及び可動ブロック11の各芯金
5側部分に取付けた外受けブロック13と、孔明けポン
チ12の先端部外周囲に固定ブロック8からスプリング
14により支持して配設したストリッパ15と、孔明け
ポンチ12及び外受けブロック13にそれぞれ対向して
芯金5の上部外周部に取付けた孔明けダイ16及び内受
けブロック17、並びに可動ブロック10,11に対向
して上型プレート2の下面周囲部に取付けたカム18,
19から成っている。なお、カム18,19と可動ブロ
ック10,11には、それぞれ下広がりの斜面20,2
1,22,23を形成している。
には、下型プレート1の中央部に垂直に立てたワークセ
ット部としての円筒状芯金5と、この芯金5の周囲外方
に位置して下型プレート1上に複数本の支柱6により支
持して配置したスライドベース7と、このスライドベー
ス7の周囲部に図4に示すように複数個配置した固定ブ
ロック8,9と、この固定ブロック8,9からそれぞれ
芯金5方向へスライド可能に配置した可動ブロック1
0,11と、可動ブロック10の各芯金5側部分に取付
けた孔明けポンチ12、及び可動ブロック11の各芯金
5側部分に取付けた外受けブロック13と、孔明けポン
チ12の先端部外周囲に固定ブロック8からスプリング
14により支持して配設したストリッパ15と、孔明け
ポンチ12及び外受けブロック13にそれぞれ対向して
芯金5の上部外周部に取付けた孔明けダイ16及び内受
けブロック17、並びに可動ブロック10,11に対向
して上型プレート2の下面周囲部に取付けたカム18,
19から成っている。なお、カム18,19と可動ブロ
ック10,11には、それぞれ下広がりの斜面20,2
1,22,23を形成している。
【0012】これに対して、拡径型部4は、上記芯金5
と、上型プレート2の下面中央部に取付けた拡径ポンチ
24と、この拡径ポンチ24の中心部に挿着したポンチ
ガイドロッド25と、拡径ポンチ24の周囲部に上型プ
レート2からスプリング26により支持して配設したス
トリッパ27と、このストリッパ27を案内するストリ
ッパガイド28、及び上記芯金5の中央部に取着したポ
ンチガイドリング29から成っている。
と、上型プレート2の下面中央部に取付けた拡径ポンチ
24と、この拡径ポンチ24の中心部に挿着したポンチ
ガイドロッド25と、拡径ポンチ24の周囲部に上型プ
レート2からスプリング26により支持して配設したス
トリッパ27と、このストリッパ27を案内するストリ
ッパガイド28、及び上記芯金5の中央部に取着したポ
ンチガイドリング29から成っている。
【0013】さて、以上の構成で、加工を行なう折りに
は、図5にも示す金属製の円筒状ワーク(例えばモータ
の鋼板製フレームなど)30を芯金5に上方より嵌挿
し、次いでプレス作動を開始させる。
は、図5にも示す金属製の円筒状ワーク(例えばモータ
の鋼板製フレームなど)30を芯金5に上方より嵌挿
し、次いでプレス作動を開始させる。
【0014】すると、上型プレート2がカム18,19
及び拡径ポンチ24と共に下降し、カム18は固定ブロ
ック8と可動ブロック10との間、カム19は固定ブロ
ック9と可動ブロック11との間にそれぞれ入って、各
斜面20,21を斜面22,23に摺接させ、可動ブロ
ック10,11を芯金5方向へ移動させる。
及び拡径ポンチ24と共に下降し、カム18は固定ブロ
ック8と可動ブロック10との間、カム19は固定ブロ
ック9と可動ブロック11との間にそれぞれ入って、各
斜面20,21を斜面22,23に摺接させ、可動ブロ
ック10,11を芯金5方向へ移動させる。
【0015】これによって、可動ブロック10はストリ
ッパ15と孔明けポンチ12とをワーク30に当て、可
動ブロック11は外受けブロック13をワーク30に当
てるもので、この状態から更に可動ブロック10が進め
られることにより、孔明けポンチ12はストリッパ15
を残してワーク30を打ち抜き、すなわち孔31(図1
及び図6参照)を明けて、孔明けダイ16内に進入す
る。
ッパ15と孔明けポンチ12とをワーク30に当て、可
動ブロック11は外受けブロック13をワーク30に当
てるもので、この状態から更に可動ブロック10が進め
られることにより、孔明けポンチ12はストリッパ15
を残してワーク30を打ち抜き、すなわち孔31(図1
及び図6参照)を明けて、孔明けダイ16内に進入す
る。
【0016】そしてその後、ポンチガイドロッド25を
ポンチガイドリング29にガイドされた拡径ポンチ24
がワーク30の上端部内に入り、このワーク30の上端
部の径を拡径部32で示すように拡げる。図1はこのと
きの状態を示しており、特にこのときには、ストリッパ
15がスプリング14によってワーク30に押し付けら
れることにより、ワーク30を支えて、そこからワーク
30を拡径させるもので、すなわち、ストリッパ15が
ワーク30の曲げ基準部となる。
ポンチガイドリング29にガイドされた拡径ポンチ24
がワーク30の上端部内に入り、このワーク30の上端
部の径を拡径部32で示すように拡げる。図1はこのと
きの状態を示しており、特にこのときには、ストリッパ
15がスプリング14によってワーク30に押し付けら
れることにより、ワーク30を支えて、そこからワーク
30を拡径させるもので、すなわち、ストリッパ15が
ワーク30の曲げ基準部となる。
【0017】この後、上型プレート2はカム18,19
及び拡径ポンチ24と共に上昇復帰するもので、それに
より、可動ブロック10,11等も図示しない復帰スプ
リングの力によりそれぞれ孔明けポンチ12及び外受け
ブロック13等と共に復帰する。図6は以上のようにし
て加工したワーク30を示しており、これを上下反転さ
せて再度上述の加工を行なうことにより、図7に示す完
成品を得る。
及び拡径ポンチ24と共に上昇復帰するもので、それに
より、可動ブロック10,11等も図示しない復帰スプ
リングの力によりそれぞれ孔明けポンチ12及び外受け
ブロック13等と共に復帰する。図6は以上のようにし
て加工したワーク30を示しており、これを上下反転さ
せて再度上述の加工を行なうことにより、図7に示す完
成品を得る。
【0018】このように本構成のものでは、一組のプレ
ス型で金属製円筒状ワーク30の孔明け並びに拡径がで
きるもので、従来の別々のプレス装置で行なっていたも
のののような大掛かりな設備、多くの時間を要すること
がなく、それら設備及び時間の節約を達成することがで
きる。
ス型で金属製円筒状ワーク30の孔明け並びに拡径がで
きるもので、従来の別々のプレス装置で行なっていたも
のののような大掛かりな設備、多くの時間を要すること
がなく、それら設備及び時間の節約を達成することがで
きる。
【0019】しかも、この場合、ワーク30に孔明けを
したとき、ワーク30には多少の変形が生じる。このた
め、それより以前にワーク30の拡径を行なっている
と、その拡径形状にワーク30の孔明けによる変形の影
響が表われるが、しかし、本構成のものでは、孔明けを
先に行ない、次いで拡径を行なう順序としているから、
孔明けによるワーク30の変形の影響が拡径形状に及ぶ
ことはなく、拡径形状の精度を高く得ることができる。
したとき、ワーク30には多少の変形が生じる。このた
め、それより以前にワーク30の拡径を行なっている
と、その拡径形状にワーク30の孔明けによる変形の影
響が表われるが、しかし、本構成のものでは、孔明けを
先に行ない、次いで拡径を行なう順序としているから、
孔明けによるワーク30の変形の影響が拡径形状に及ぶ
ことはなく、拡径形状の精度を高く得ることができる。
【0020】更に、本構成のものの場合、孔明け型部3
が、孔明けポンチ12及びストリッパ15を具え、その
ストリッパ15がワーク30の拡径時に曲げ基準部とな
るようにしていることにより、ワーク30の拡径を正確
に行ない得、しかも、それを孔明けポンチ12用のスト
リッパ15を利用して行ない得るという一層の効果を奏
する。
が、孔明けポンチ12及びストリッパ15を具え、その
ストリッパ15がワーク30の拡径時に曲げ基準部とな
るようにしていることにより、ワーク30の拡径を正確
に行ない得、しかも、それを孔明けポンチ12用のスト
リッパ15を利用して行ない得るという一層の効果を奏
する。
【0021】以上に対して、図8及び図9は本発明の異
なる実施例を示すもので、芯金5に内受けブロック17
中に位置させて芯金5の径方向外方に移動可能な可動入
子33を設け、この可動入子33を拡径型部4の拡径ポ
ンチ24にスプリング34により支持して突設したカム
35により移動させて、孔明け時及び拡径時のワーク3
0に内側より衝接させるようしたものを示している。こ
のものでは、ワーク30のセット精度を良くし得るもの
で、ひいては孔明け及び拡径の精度を良くすることがで
きる。
なる実施例を示すもので、芯金5に内受けブロック17
中に位置させて芯金5の径方向外方に移動可能な可動入
子33を設け、この可動入子33を拡径型部4の拡径ポ
ンチ24にスプリング34により支持して突設したカム
35により移動させて、孔明け時及び拡径時のワーク3
0に内側より衝接させるようしたものを示している。こ
のものでは、ワーク30のセット精度を良くし得るもの
で、ひいては孔明け及び拡径の精度を良くすることがで
きる。
【0022】又、ワーク30の孔明けをするとき、芯金
5にはカム18による孔明け荷重が芯金5を傾けようと
する力として働く。特に、ワーク30の板厚が大きい場
合や明ける孔31の周長が長い場合には孔明け荷重が大
きくなるため、その傾向が著しくなる。そして、それら
により芯金5の傾きが大きくなれば、孔明けポンチ12
と孔明けダイ16とのクリアランスが適量に保たれなく
なり、ワーク30に「ばり」が発生したり、型の破損を
招来したりする。
5にはカム18による孔明け荷重が芯金5を傾けようと
する力として働く。特に、ワーク30の板厚が大きい場
合や明ける孔31の周長が長い場合には孔明け荷重が大
きくなるため、その傾向が著しくなる。そして、それら
により芯金5の傾きが大きくなれば、孔明けポンチ12
と孔明けダイ16とのクリアランスが適量に保たれなく
なり、ワーク30に「ばり」が発生したり、型の破損を
招来したりする。
【0023】これに対して、上記構成のものでは、可動
入子33がワーク30に内側より衝接し、外側では外受
けブロック13がワーク30を受けるもので、更にそれ
らは芯金5を挟んで孔明けポンチ12のほゞ反対側に位
置することにより、芯金5の上述のような傾きを抑制す
る。よって、孔明けポンチ12と孔明けダイ16とのク
リアランスも適量に保つことができ、ワーク30に「ば
り」を発生したり、型の破損を招来したりすることを防
止できる。
入子33がワーク30に内側より衝接し、外側では外受
けブロック13がワーク30を受けるもので、更にそれ
らは芯金5を挟んで孔明けポンチ12のほゞ反対側に位
置することにより、芯金5の上述のような傾きを抑制す
る。よって、孔明けポンチ12と孔明けダイ16とのク
リアランスも適量に保つことができ、ワーク30に「ば
り」を発生したり、型の破損を招来したりすることを防
止できる。
【0024】なお、ワーク30はモータのフレーム以外
であっても良い。このほか、本発明は上記し且つ図面に
示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸
脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
であっても良い。このほか、本発明は上記し且つ図面に
示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸
脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【0025】
【発明の効果】本発明の金属製円筒状ワークの孔明け・
拡径装置は以上説明したとおりのもので、下記の効果を
奏する。第1に、下型プレートと上型プレートとの間
に、その上型プレートの下降によって、金属製の円筒状
ワークに孔を明ける孔明け型部と、同ワークの端部の径
を拡げる拡径型部とを具え、それらを孔明け型部から拡
径型部の順に機能させて孔明け及び拡径をする構成とし
たことにより、金属製円筒状ワークの孔明け並びに拡径
を、設備と時間の節約を図って行なうことができ、しか
も、その拡径形状の精度を高く得ることまでできる。
拡径装置は以上説明したとおりのもので、下記の効果を
奏する。第1に、下型プレートと上型プレートとの間
に、その上型プレートの下降によって、金属製の円筒状
ワークに孔を明ける孔明け型部と、同ワークの端部の径
を拡げる拡径型部とを具え、それらを孔明け型部から拡
径型部の順に機能させて孔明け及び拡径をする構成とし
たことにより、金属製円筒状ワークの孔明け並びに拡径
を、設備と時間の節約を図って行なうことができ、しか
も、その拡径形状の精度を高く得ることまでできる。
【0026】第2に、上記孔明け型部が孔明けポンチ及
びストリッパを具え、そのストリッパが拡径型部の機能
時にワークの曲げ基準部となる構成としたことにより、
孔明けポンチ用のストリッパを利用してワークの拡径を
正確に行なうことができる。第3に、ワークをセットす
るワークセット部に可動入子を具え、この可動入子を拡
径型部から突設されたカムにより移動させて、孔明け時
及び拡径時のワークに衝接させる構成としたことによ
り、ワークのセット精度を良くし得、ひいては孔明け及
び拡径の精度を良くすることができる。
びストリッパを具え、そのストリッパが拡径型部の機能
時にワークの曲げ基準部となる構成としたことにより、
孔明けポンチ用のストリッパを利用してワークの拡径を
正確に行なうことができる。第3に、ワークをセットす
るワークセット部に可動入子を具え、この可動入子を拡
径型部から突設されたカムにより移動させて、孔明け時
及び拡径時のワークに衝接させる構成としたことによ
り、ワークのセット精度を良くし得、ひいては孔明け及
び拡径の精度を良くすることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す加工実行状態の全体の
縦断面図
縦断面図
【図2】同状態の孔明け型部の平面図
【図3】加工前状態の全体の縦断面図
【図4】同状態の孔明け型部の平面図
【図5】ワークの加工前の状態の正面図
【図6】ワークの加工半完了状態の正面図
【図7】ワークの加工全完了状態の正面図
【図8】本発明の異なる実施例を示す図3相当図
【図9】図1相当図
1は下型プレート、2は上型プレート、3は孔明け型
部、4は拡径型部、5は芯金(ワークセット部)、10
は可動ブロック、12は孔明けポンチ、15はストリッ
パ、16は孔明けダイ、18はカム、24は拡径ポン
チ、30はワーク、31は孔、32は拡径部、33は可
動入子、35はカムを示す。
部、4は拡径型部、5は芯金(ワークセット部)、10
は可動ブロック、12は孔明けポンチ、15はストリッ
パ、16は孔明けダイ、18はカム、24は拡径ポン
チ、30はワーク、31は孔、32は拡径部、33は可
動入子、35はカムを示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 下型プレートと上型プレートとの間に、
その上型プレートの下降によって、金属製の円筒状ワー
クに孔を明ける孔明け型部と、同ワークの端部の径を拡
げる拡径型部とを具え、それらを孔明け型部から拡径型
部の順に機能させて孔明け及び拡径をすることを特徴と
する金属製円筒状ワークの孔明け・拡径装置。 - 【請求項2】 孔明け型部が、孔明けポンチ及びストリ
ッパを具え、そのストリッパが拡径型部の機能時にワー
クの曲げ基準部となることを特徴とする請求項1記載の
金属製円筒状ワークの孔明け・拡径装置。 - 【請求項3】 ワークをセットするワークセット部に可
動入子を具え、この可動入子を拡径型部から突設された
カムにより移動させて、孔明け時及び拡径時のワークに
衝接させることを特徴とする請求項1記載の金属製円筒
状ワークの孔明け・拡径装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06078468A JP3103267B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 金属製円筒状ワークの孔明け・拡径装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06078468A JP3103267B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 金属製円筒状ワークの孔明け・拡径装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07284861A true JPH07284861A (ja) | 1995-10-31 |
JP3103267B2 JP3103267B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=13662862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06078468A Expired - Fee Related JP3103267B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 金属製円筒状ワークの孔明け・拡径装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3103267B2 (ja) |
Cited By (6)
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