JP2000015335A - プレス型 - Google Patents

プレス型

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JP2000015335A
JP2000015335A JP10183526A JP18352698A JP2000015335A JP 2000015335 A JP2000015335 A JP 2000015335A JP 10183526 A JP10183526 A JP 10183526A JP 18352698 A JP18352698 A JP 18352698A JP 2000015335 A JP2000015335 A JP 2000015335A
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dead center
cam unit
press
die
slide plate
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JP10183526A
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Yoshitoku Watanabe
良徳 渡辺
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Toyota Auto Body Co Ltd
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークにプレス加工を施した曲成形品の側面
に、さらに精度を必要とするプレス加工を施すことがで
き、かつ、精度の高い製品を、低コストで短いプレス時
間でプレス加工することができるプレス型を提供するこ
と。 【解決手段】 下型1に載置されたワークWを、上型2
が上死点から下死点、下死点から上死点と、一サイクル
作動することによりプレス加工するプレス型11におい
て、上型2が前記上死点から前記下死点へ動くときに第
一のプレス加工工程を行い、上型2が前記下死点から前
記上死点へ動くときに、上型2に第二のプレス加工工程
を行わせる追加工補助装置26、27、23を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークに加工を
施すプレス型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプレス加工について、図12にワ
ーク101にプレス加工を施した曲成形品100を、図
13、図14にプレス加工の工程を示す。図12に示す
ように、ワーク101は、4箇所で直角に曲げられ、特
定の面101aに穴102が開けられている。このよう
に、曲げまたは絞り等のプレス加工を施した曲成形品の
側面に、さらに、精度を必要とする穴または絞り等をプ
レス加工する場合がある。
【0003】図13に、ワーク101を4箇所で直角に
折り曲げるプレス加工工程を示す。折り曲げ・穴開け専
用プレス型110は、ワーク101を直角に折り曲げる
4つの曲げ面111a〜111dを持つ曲下刃111
と、下降移動によって曲下刃111の曲げ面111a〜
111dに対接する曲上刃112及び113を設けた可
動部114及び115を備え、下降移動によってワーク
を押さえるパット116を備える。ワーク101は、パ
ット116によって押さえられた直後に曲上刃112及
び113によって4箇所それぞれ直角に折り曲げられ
る。このように、第一の工程としてワークにプレス加工
を施す工程がある。
【0004】次に、図14に、直角に折り曲げられたワ
ーク101の側面に穴開けをする加工工程を示す。折り
曲げ・穴開け専用プレス型110は、ワーク101に穴
102を穴開けするための穴抜ユニット121を装着し
た受動カムユニット122を備える。受動カムユニット
122は、後退方向に付勢され、進退移動することがで
きる。また、折り曲げ・穴開け専用プレス型110は、
下降によって受動カムユニット122を前進させる能動
カムユニット123を備え、曲下刃111に変更して穴
開け専用の抜下刃124を備える。直角に折り曲げるプ
レス加工を施されたワーク101は、パット116によ
って押さえられた状態において、能動カムユニット12
3が下降することで、受動カムユニット122が前進
し、穴抜ユニット121によって穴102が開けられ
る。このように、第一のプレス加工工程とは別に、曲成
形品の側面にさらにプレス加工を行う第二のプレス工程
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プレス加工では、ワークに加工を施す第一の工程と、曲
成形品の側面にさらにプレス加工を施す第二の工程の2
工程が必要となる。すなわち、第一の工程後曲成形品を
搬出し、別のプレス型に搬入して第二の工程を行わなけ
ればならないため、第二のプレス加工における加工精度
について若干製品によってばらつきが生じるという製品
の品質管理上の問題があった。さらに、2工程に跨るこ
とによって、それぞれの工程別に金型が2型必要となる
ため、金型費及び金型段取り時間がかかるという問題が
あった。また、工程別に曲成形品を搬出、搬入すること
によって、全体のプレス時間が大幅にかかるという問題
があった。こうしたことから、製品として、精度が良く
かつ安価なものを提供できないという問題があった。
【0006】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、ワークにプレス加工を施した
曲成形品の側面に、さらに精度を必要とするプレス加工
を施すことができ、かつ、精度の高い製品を、低コスト
で短いプレス時間でプレス加工することができるプレス
型を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプレス型は、次のような構成を有してい
る。 (1)固定型に載置されたワークを、可動型が上死点か
ら下死点、下死点から上死点と、一サイクル作動するこ
とによりプレス加工するプレス型において、前記可動型
が前記上死点から前記下死点へ動くときに第一のプレス
加工工程を行い、前記可動型が前記下死点から前記上死
点へ動くときに、前記可動型に第二のプレス加工工程を
行わせる追加工補助装置を有することを特徴とする。 (2)(1)に記載するプレス型において、前記追加工
補助装置が、前記固定型の基台上を第二のプレス加工方
向に進退移動する受動カムユニットと、前記受動カムユ
ニットの側面で前記可動型に設置された能動カムユニッ
トと、前記能動カムユニット内に前記受動カムユニット
と当接可能に摺動するスライドプレートを有することを
特徴とする。
【0008】(3)(2)に記載するプレス型におい
て、前記受動カムユニットには、前記スライドプレート
が第一のプレス加工途中で当接し、前記スライドプレー
トを前記能動カムユニット内に移動させるカム面と、前
記スライドプレートが前記カム面を通過後、前記スライ
ドプレートが再び前記能動カムユニットから突出して嵌
入する凹嵌部と、凹嵌部にカム面とが設けられ、前記ス
ライドプレートには、前記受動カムユニットの前記カム
面と当接して前記スライドプレート自身を摺動させるカ
ム面と、前記スライドプレートが前記受動カムユニット
の前記凹嵌部に嵌入して前記可動型が下死点から上死点
へ移動するときに前記受動カムユニットの前記凹嵌部に
設けた前記カム面に当接して、前記受動カムユニットを
前進せしめるカム面とを有することを特徴とする。
【0009】上記構成を有するプレス型によれば、ワー
クにプレス加工を施した曲成形品の側面に、さらに精度
を必要とするプレス加工をする場合において、可動型の
上死点から下死点への移動に伴い行われる第一のプレス
加工と、可動型の下死点から上死点への移動に伴い行わ
れる第二のプレス加工とを1工程で行うことができる。
【0010】可動型が上死点にある状態で搬入されたワ
ークは、可動型が下死点へ移動する際に、可動型に取り
付けられた曲上刃によって、第一のプレス加工が行われ
る。可動型の下死点状態で第一のプレス加工は完了す
る。次に、可動型が上死点へ移動する際に、可動型に設
置された能動カムユニット内のスライドプレートのカム
面が受動カムユニットのカム面に当接し、受動カムユニ
ットを前進させて、受動カムユニットに取り付けられた
加工カムユニットにより、第二のプレス加工が行われ
る。可動型が上死点状態に戻ると、第二のプレス加工は
完了し、受動カムユニットも原位置に戻る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプレス型を具体化
した1つの実施の形態を図面にしたがって説明する。図
1に、プレス型11において、可動型である上型2が下
死点まで降下した状態を示す。ワークWは、図12に示
す曲成形品100と同様に、外縁を直角に折り曲げら
れ、さらにその外縁を外向きに直角に折り曲げられ、第
一の折り曲げ部と第二の折り曲げ部によってできた面に
穴開けされる加工を施される。
【0012】プレス型11は、固定型である下型1に載
置されたワークを、図示しない上下動機構により、可動
型である上型2が上死点から下死点、下死点から上死点
と一サイクル作動することによりプレス加工を行う。こ
のとき、上型2が上死点から下死点への移動において第
一のプレス加工を、下死点から上死点への移動において
第二のプレス加工を行う。
【0013】固定型である下型1には、ワークWの外縁
を直角に折り曲げる曲げ面5aと、ワークWのさらに外
縁を外向きに直角に折り曲げる曲げ面5bとを有する曲
抜下刃5が取り付けられている。曲げ面5aには、穴抜
ユニット8によってワークWに穴開けできるように穴9
が設けられ、下型1の外側(下側)へ通じている。これ
は、穴抜ユニット8によって穴開けされたときにできる
ワークWの破片(スクラップ)を下型1の外部へ排出す
るための排出穴としての役割を持つ。
【0014】また、下型1には、穴抜ユニット8を備え
た受動カムユニット26が、スライドユニット7を介し
て前後移動可能に取り付けられている。受動カムユニッ
ト26は、スライドユニット7内に具備された弾性ユニ
ットである圧縮バネによって、常に図示した後退方向に
付勢されている。穴抜ユニット8の先端は、受動カムユ
ニット26の前進移動によってワークWに当接し、さら
なる前進移動によってワークWを打抜き穴開けする。こ
こで、穴抜ユニット8は、図1において中心線の断面図
を示す。穴抜ユニット8の先端は、穴抜ユニット弾性体
8aに取り囲まれているが、これは穴を打抜く際に穴の
変形をを抑制するためのものである。
【0015】可動型である上型2には、上型2の下降移
動によって曲抜下刃5の曲げ面5aと曲げ面5bに対接
する曲上刃6が取り付けられている。また、上型2に
は、上型2の上昇移動によって、受動カムユニット26
を前進移動させる能動カムユニット27が、受動カムユ
ニット26の側面で上型2から垂下して取り付けられて
いる。さらに、上型2には、下降移動し上方からワーク
Wを押さえるパット3がパット用弾性体である圧縮バネ
4を介して取り付けられている。
【0016】次に、本発明の要部である受動カムユニッ
ト26と能動カムユニット27について詳細に説明す
る。図2に、上型2の下死点状態、すなわち能動カムユ
ニット27の下死点状態における能動カムユニット27
と受動カムユニット26の詳細図を示し、図3には、図
2についてのA−A断面を、図4には、図2についての
B−B断面を示す。能動カムユニット27は、上型2と
接合されたブロック21と、ブロック21と接合したサ
イドブロック22、及びスライドプレート用弾性体であ
る圧縮バネ24を介して摺動可能にサイドブロック22
に取り付けられたスライドプレート23からなる。
【0017】次に、受動カムユニット26と能動カムユ
ニット27の作用について説明する。能動カムユニット
27が上死点にあるとき、スライドプレート用弾性体で
ある圧縮バネ24の付勢力によって、スライドプレート
23は、図3に示すようにサイドブロック22の外側に
突出している。能動カムユニット27が上死点から下降
するのに従って、スライドプレート23の下向き横方向
カム面23aと受動カムユニット26の突出部26aに
ある横方向カム面26bが当接し、さらには横方向カム
面26bに押されてスライドプレート23は、サイドブ
ロック22内に嵌入される。ここで、サイドブロック2
2の凹嵌部に設けられた空気穴25は、スライドプレー
ト23がサイドブロック22に嵌入される際に空気が圧
縮されないように設けられている。
【0018】さらに能動カムユニット27が下降し下死
点付近に近づくと、スライドプレート23が受動カムユ
ニット26の突出部26aを通過し、図3及び図4に示
すように、スライドプレート23はスライドプレート用
弾性体である圧縮バネ24の付勢力によって再びサイド
ブロック22の外側に突出される。このとき、スライド
プレート23は、受動カムユニット26の凹嵌部に嵌入
された状態にある。
【0019】一方、能動カムユニット27が下死点から
上昇するとき、受動カムユニット26の凹嵌部に嵌入さ
れたスライドプレート23の上向き縦方向カム面23b
と受動カムユニット26の突出部26aにある縦方向カ
ム面26cが当接し、能動カムユニット27の上昇に伴
って受動カムユニット26は、前進方向へ移動される。
スライドプレート23は、能動カムユニット27の下死
点から上死点までの移動中、常にサイドブロック22の
外側に突出した状態を維持する。
【0020】スライドプレート23は、図4に示すよう
にスライドプレート突出部23cを両側に有し、サイド
ブロック22もサイドブロック突出部22aを両側に有
する。スライドプレート用弾性体である圧縮バネ24の
付勢力を受けて、スライドプレート23がサイドブロッ
ク22の外側に突出されるとき、スライドプレート突出
部23cとサイドブロック突出部22aが当接して停止
するので、スライドプレート23が能動カムユニット2
7から外れることはない。
【0021】次に上記構成を有するプレス型11の全体
の作用について説明する。図5から図10において、ワ
ークWの外縁が2箇所で直角に折り曲げられる第一のプ
レス加工と穴開けされる第二のプレス加工の工程を示
す。ワークWのプレス加工は、2箇所で直角に折り曲げ
られた後、引き続いて穴開けされるという1工程によっ
て行われる。図5は、上型2が上死点にある作動開始前
の状態である。この状態では、受動カムユニット26
は、スライドユニット7の弾性体である圧縮バネによっ
て後退方向に付勢され、受動カムユニット26の可動範
囲内の最後方に位置する。ここで、図示しないロボット
によりワークWが曲抜下刃5上に搬入される。
【0022】図6は、上型2が上死点から下降移動し、
曲上刃6によりワークWのプレス加工を開始する状態で
ある。この状態では、パット3がワークWを押さえなが
ら、曲上刃6の曲げ面6aは、曲抜下刃5の曲げ面5a
と対接し始め、ワークWが折り曲げられ始める。一方、
上型2の下降移動に伴い能動カムユニット27が下降
し、図3に示すスライドプレート23の下向き横方向カ
ム面23aと受動カムユニット26の突出部26aにあ
る横方向カム面26bが当接し、さらには突出部26a
に押されてスライドプレート23は、サイドブロック2
2内に嵌入される。このとき、受動カムユニット26
は、最後方に位置した状態で静止している。
【0023】図7は、ワークWが直角に折り曲げられる
第一の加工が完了した状態を示す。上型2は、下降移動
し下死点に到達している。この状態では、曲上刃6の曲
げ面6aと曲抜下刃5の曲げ面5aが対接し、曲上刃6
の曲げ面6bと曲抜下刃5の曲げ面5bが対接してい
る。すなわち、曲上刃6と曲抜下刃5によって、ワーク
Wが2箇所で直角に折り曲げられた状態にある。一方、
能動カムユニット27が下死点まで下降し、図3に示す
ように、スライドプレート23と当接していた受動カム
ユニット26の突出部26aが、スライドプレート23
を通過し、スライドプレート23はスライドプレート用
弾性体である圧縮バネ24の付勢力によって再びサイド
ブロック22の外側に突出され、受動カムユニット26
の凹嵌部に嵌入される。このとき、受動カムユニット2
6は、最後方に位置した状態で静止している。
【0024】図8は、上型2が下死点から上昇移動し、
受動カムユニット26が始動する状態である。この状態
では、曲上刃6の曲げ面6bが曲抜下刃5の曲げ面5b
から離間し、曲上刃6の曲げ面6aと曲抜下刃5の曲げ
面5aは一部対接している。一方、能動カムユニット2
7が下死点から上昇し、図7の状態でサイドブロック2
2から突出し、受動カムユニット26の凹嵌部に嵌入さ
れたスライドプレート23の上向き縦方向カム面23b
と受動カムユニット26の突出部26aにある縦方向カ
ム面26cが当接される。すなわち、能動カムユニット
27と受動カムユニット26が当接され、この状態か
ら、受動カムユニット26の前進作動力が、該当接面を
介して能動カムユニット27の上昇作動力から伝達され
る。
【0025】図9は、第二のプレス加工である穴開け加
工が完了した状態である。上型2が図8の状態からさら
に上昇し、曲上刃6の曲げ面6aは曲抜下刃5の曲げ面
5aから完全に離間する。一方、能動カムユニット27
の上昇作動力、すなわち上型2の上昇作動力が、受動カ
ムユニット26に伝達され、受動カムユニット26は、
スライドユニット7の弾性体である圧縮バネによる後退
方向への付勢力に抗して前進移動する。やがて能動カム
ユニット27に具備された穴抜ユニット8の先端がワー
クWに当接し、さらに受動カムユニット26が前進移動
することによって、穴抜ユニット8先端がワークWを打
抜き穴開け加工が完了する。穴開け加工において生じた
ワークWの破片は、曲抜下刃5に開けられた穴9を通過
して下型1の外部へ排出される。
【0026】ここで、プレス型11は、第一及び第二の
加工を1工程で行うことができるので、従来2つの型を
必要とした曲抜下刃5は、1つの型で共用することがで
きる。さらに、ワークWは、最初に曲抜下刃5上に載置
された状態を維持して、第一及び第二の加工を連続して
施されるので、穴開け加工が非常に精度良く行われる。
また、ワークWを第一の加工と第二の加工の間で搬出及
び搬入することなく一連の加工を行うことができるた
め、全体のプレス加工時間を大幅に短縮することができ
る。
【0027】穴開け加工が完了した状態で、スライドプ
レート23の上向き縦方向カム面23bが受動カムユニ
ット26の縦方向カム面26cから離間し、すなわち、
能動カムユニット27が受動カムユニット26から離れ
ることで、これ以降能動カムユニット27の上昇作動力
は、受動カムユニット26に伝達されない。
【0028】図10は、一連のプレス加工が完了した状
態を示す。上型2が上死点まで上昇し、図5の状態に戻
る。能動カムユニット27の伝達力が作用されなくなっ
た受動カムユニット26は、スライドユニット7の弾性
体である圧縮バネによる付勢力を受け、図5の原位置ま
で後退する。プレス加工を完了したワークWは図示しな
いロボットにより搬出され、図5の状態へ移行する。
【0029】以上詳細に説明したように、第一の実施形
態のプレス型11は、下型1に載置されたワークWを、
上型2が上死点から下死点、下死点から上死点と、一サ
イクル作動することによりプレス加工するプレス型11
において、上型2が前記上死点から前記下死点へ動くと
きに第一のプレス加工工程を行い、上型2が前記下死点
から前記上死点へ動くときに、上型2に第二のプレス加
工工程を行わせる追加工補助装置を有しているので、従
来のように直角に曲げるプレス加工を施した後にワーク
Wを搬出し、別のプレス型に搬入して、曲成形品の側面
に穴開けプレス加工を施すという2工程の加工とは相違
し、上型2の上死点から下死点への下降に伴い行われる
第一の直角に曲げるプレス加工と、上型2の下死点から
上死点への上昇に伴い行われる第二の穴開けするプレス
加工とを1工程で行うことができる。また、ワークWを
加工途中で搬出、搬入することなく、唯一の曲抜下刃5
において一連の加工を行うことができる。これらによ
り、ワークWの曲成形品の側面に精度良く穴開けること
ができ、さらには、プレス時間及びコストを大幅に短縮
することができる。
【0030】さらに、上記プレス型11において、前記
追加工補助装置が下型1の基台上を第二のプレス加工方
向に進退移動する受動カムユニット26と、受動カムユ
ニット26の側面で上型2に設置された能動カムユニッ
ト27と、能動カムユニット27内に受動カムユニット
26と当接可能に摺動するスライドプレート23とを有
しているので、上型2が上死点から下死点、下死点から
上死点へと一サイクル作動する中で、スライドプレート
23の摺動を制御することにより、第一及び第二のプレ
ス加工を行うことができる。
【0031】また、上記プレス型11において、(a)
受動カムユニット26には、スライドプレート23が第
一のプレス加工途中で当接しスライドプレート23を能
動カムユニット27内に移動させるカム面26bと、ス
ライドプレート23がカム面26bを通過後スライドプ
レート23が再び能動カムユニット27から突出して嵌
入する凹嵌部と、凹嵌部にカム面26cとが設けられ、
(b)スライドプレート23には、受動カムユニット2
6のカム面26bと当接してスライドプレート23自身
を摺動させるカム面23aと、スライドプレート23が
受動カムユニット26の前記凹嵌部に嵌入して上型2が
上昇するときに受動カムユニット26に設けたカム面2
6cに当接して受動カムユニット26を前進せしめるカ
ム面23bとを有しているので、受動カムユニット26
とスライドプレート23に設けられたそれぞれのカム面
の当接を利用して、スライドプレート23を摺動させる
ことができる。すなわち、それぞれのカム面の当接を利
用することで、第一及び第二のプレス加工を行うことが
できる。
【0032】本発明のプレス型を具体化した第二の実施
の形態のプレス型30を図面にしたがって説明する。第
二の実施の形態のプレス型30は、概略第一の実施の形
態のプレス型11と同じなので、同じ構成要素について
は同じ番号を付して説明を省略する。第二の実施の形態
のプレス型30については、第一の実施の形態のプレス
型11と異なる点のみ詳説する。
【0033】図11に、プレス型30において、上型2
が下死点まで下降した状態を示す。ワークPは、外縁を
L形に折り曲げられ、折り曲げられた面に穴開けされる
加工を施される。プレス型30は、下型1に載置された
ワークPを、上型2が上死点から下死点、下死点から上
死点と一サイクル作動することによりプレス加工を行
う。このとき、上型2が上死点から下死点への移動にお
いて垂直方向に第一のプレス加工を、下死点から上死点
への可動において傾斜方向に第二のプレス加工を行う。
【0034】下型1には、ワークPの外縁をL形に折り
曲げる曲げ面35aを有する曲抜下刃35が取り付けら
れ、一方、上型2には、上型2の下降移動によって前記
曲抜下刃35の曲げ面35aに対接する曲上刃36が取
り付けられている。受動カムユニット26は、下型1の
傾斜した基台上に、図示した前方下向方向に傾けて取り
付けられ、図示しないスライドユニット内に具備された
圧縮バネにより、常に図示した後退上向方向に付勢され
ている。受動カムユニット26の斜度は、曲抜下刃35
の曲げ面35a、すなわちワークPのL形に折り曲げら
れた面に対し、穴抜ユニット8が垂直に当接し穴開けで
きるように設定されている。
【0035】次に上記構成を有するプレス型30の作用
について説明する。ワークPの外縁がL形に折り曲げら
れる第一の加工と穴開けされる第二の加工において、ワ
ークPのプレス加工は、L形に折り曲げられた後、引き
続いて穴開けされるという1工程によって行われる。プ
レス型30の作用は、概略プレス型11の作用と同様で
ある。
【0036】上型2が上死点にある作動開始前の状態
で、ワークPが曲抜下刃35上に搬入される。上型2が
上死点から下降移動し下死点に到達した状態で、ワーク
PがL形に折り曲げられる第一の加工が完了する。上型
2が下死点から上昇移動するとき、能動カムユニット2
7と受動カムユニット26が当接され、この状態から、
受動カムユニット26の前進下向方向への作動力が、当
接面を介して能動カムユニット27の上昇作動力から伝
達される。上型2がさらに上昇すると、受動カムユニッ
ト26の前進下向方向へ移動し、穴抜ユニット8の先端
がワークPを打抜き穴開け加工が完了する。
【0037】第二の加工である穴開け加工が完了した状
態で、能動カムユニット27が受動カムユニット26か
ら離れることで、これ以降能動カムユニット27の上昇
作動力は、受動カムユニット26に伝達されず、受動カ
ムユニット26は、スライドユニットの弾性体である圧
縮バネによる付勢力を受け、原位置まで後退する。上型
2が上死点まで上昇し、一連のプレス加工が完了し、ワ
ークPは搬出され、次のワークPの加工へ移行する。
【0038】以上に説明したように、第二の実施形態の
プレス型30は、第一の実施の形態のプレス型11によ
る効果の他に、上型2の垂直方向の上昇作動力を、傾斜
方向に設定した受動カムユニット26の前進下向方向へ
伝達することができる。すなわち、第一の加工において
ワークPを直角ではないL形に曲げる場合においても、
受動カムユニット26を傾斜させることで、第二の加工
を精度良く施すことができる。
【0039】なお、この発明は前記各実施の形態に限定
されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない
範囲で以下のように実施することができる。例えば、本
実施の形態では、ワークWまたはワークPを直角または
L形に折り曲げ、曲成形品の側面に穴開け加工を施して
いるが、これに限らず、ワークに第一のプレス加工を施
した曲成形品の側面に、第二のプレス加工をする場合な
ら、いずれの加工形態にしてもよい。
【0040】また、例えば、本実施の形態では、下型1
を固定型に、上型2を可動型にして、上型2の上下動に
よりプレス加工を行うが、上型を固定型、下型を可動型
にしてもよいし、また、固定型、可動型は傾斜方向ある
いは水平方向などに設計してもよい。
【0041】また、例えば、本実施の形態では、受動カ
ムユニット26は水平面を移動、または傾斜面を上方か
ら下方へ移動して、曲成形品の側面を加工するが、受動
カムユニットを傾斜面に設置し、下方から上方へ移動す
ることで曲成形品の側面を加工することもできる。
【0042】また、例えば、本実施の形態では、スライ
ドプレート23は、受動カムユニット26に当接する方
向に付勢され、受動カムユニット26のカム面26bと
スライドプレートのカム面23aとの当接によって摺動
されるが、スライドプレート23は、例えばシリンダー
等を活用することによって摺動させることもできる。
【0043】
【発明の効果】本発明のプレス型は、固定型に載置され
たワークを、可動型が上死点から下死点、下死点から上
死点と、一サイクル作動することによりプレス加工する
プレス型において、可動型が上死点から下死点へ動くと
きに第一のプレス加工工程を行い、可動型が下死点から
上死点へ動くときに、可動型に第二のプレス加工工程を
行わせる追加工補助装置を有しているので、従来のよう
に第一のプレス加工を施した後にワークを搬出し、別の
プレス型に搬入して、曲成形品の側面に第二のプレス加
工を施すという2工程の加工とは相違し、可動型の上死
点から下死点への移動に伴い行われる第一プレス加工
と、可動型の下死点から上死点への移動に伴い行われる
第二のプレス加工とを1工程で行うことができる。ま
た、ワークを加工途中で搬出、搬入することなく、唯一
の曲抜下刃において一連の加工を行うことができる。こ
れらにより、ワークの曲成形品の側面に精度良く穴開け
ることができ、さらには、プレス時間及びコストを大幅
に短縮することができる。
【0044】さらに、上記プレス型において、追加工補
助装置が固定型の基台上を第二のプレス加工方向に進退
移動する受動カムユニットと、受動カムユニットの側面
で可動型に設置された能動カムユニットと、能動カムユ
ニット内に受動カムユニットと当接可能に摺動するスラ
イドプレートとを有しているので、可動型が上死点から
下死点、下死点から上死点へと一サイクル作動する中
で、スライドプレートの摺動を制御することにより、第
一及び第二のプレス加工を行うことができる。
【0045】また、上記プレス型において、(a)受動
カムユニットには、スライドプレートが第一のプレス加
工途中で当接しスライドプレートを能動カムユニット内
に移動させるカム面と、スライドプレートがカム面を通
過後スライドプレートが再び能動カムユニットから突出
して嵌入する凹嵌部と、凹嵌部にカム面とが設けられ、
(b)スライドプレートには、受動カムユニットのカム
面と当接してスライドプレート自身を摺動させるカム面
と、スライドプレートが受動カムユニットの凹嵌部に嵌
入して可動型が下死点から上死点へ可動するときに受動
カムユニットの凹嵌部に設けたカム面に当接して、受動
カムユニットを前進せしめるカム面とを有しているの
で、受動カムユニットとスライドプレートに設けられた
それぞれのカム面の当接を利用して、スライドプレート
を摺動させることができる。すなわち、それぞれのカム
面の当接を利用することで、第一及び第二のプレス加工
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態であるプレス型11
の全体構造を示す断面図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態であるプレス型11
の能動カムユニット27と受動カムユニット26の詳細
図を示す断面図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態であるプレス型11
の図2におけるA−A断面を示す図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態であるプレス型11
の図2におけるB−B断面を示す図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態であるプレス型11
の上型2が上死点にある状態における全体構造を示す断
面図である。
【図6】本発明の第一の実施の形態であるプレス型11
のプレス加工開始の状態における全体構造を示す断面図
である。
【図7】本発明の第一の実施の形態であるプレス型11
のL形に折り曲げる加工が完了した状態における全体構
造を示す断面図である。
【図8】本発明の第一の実施の形態であるプレス型11
の受動カムユニット26の作動開始の状態における全体
構造を示す断面図である。
【図9】本発明の第一の実施の形態であるプレス型11
の穴開け加工が完了した状態における全体構造を示す断
面図である。
【図10】本発明の第一の実施の形態であるプレス型1
1の一連の加工が完了した状態における全体構造を示す
断面図である。
【図11】本発明の第二の実施の形態であるプレス型3
0の全体構造を示す断面図である。
【図12】従来のプレス加工において、ワークにプレス
加工を施した曲成形品を示した図である。
【図13】従来のプレス加工において、ワークを直角に
折り曲げる加工についての説明図である。
【図14】従来のプレス加工において、曲成形品を穴開
けする加工についての説明図である。
【符号の説明】
11 プレス型 W ワーク 1 下型 2 上型 5 曲抜下刃 6 曲上刃 8 穴抜ユニット 23 スライドプレート 23a 下向き横方向カム面 23b 上向き縦方向カム面 26 受動カムユニット 26b 横方向カム面 26c 縦方向カム面 27 能動カムユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型に載置されたワークを、可動型が
    上死点から下死点、下死点から上死点と、一サイクル作
    動することによりプレス加工するプレス型において、 前記可動型が前記上死点から前記下死点へ動くときに第
    一のプレス加工工程を行い、 前記可動型が前記下死点から前記上死点へ動くときに、
    前記可動型に第二のプレス加工工程を行わせる追加工補
    助装置を有することを特徴とするプレス型。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するプレス型において、 前記追加工補助装置が、前記固定型の基台上を第二のプ
    レス加工方向に進退移動する受動カムユニットと、 前記受動カムユニットの側面で前記可動型に設置された
    能動カムユニットと、 前記能動カムユニット内に前記受動カムユニットと当接
    可能に摺動するスライドプレートとを有することを特徴
    とするプレス型。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載するプレス型において、 前記受動カムユニットには、 前記スライドプレートが第一のプレス加工途中で当接
    し、前記スライドプレートを前記能動カムユニット内に
    移動させるカム面と、 前記スライドプレートが前記カム面を通過後、前記スラ
    イドプレートが再び前記能動カムユニットから突出して
    嵌入する凹嵌部と、 凹嵌部にカム面とが設けられ、 前記スライドプレートには、 前記受動カムユニットの前記カム面と当接して前記スラ
    イドプレート自身を摺動させるカム面と、 前記スライドプレートが前記受動カムユニットの前記凹
    嵌部に嵌入して前記可動型が下死点から上死点へ移動す
    るときに前記受動カムユニットの前記凹嵌部に設けた前
    記カム面に当接して、前記受動カムユニットを前進せし
    めるカム面とを有することを特徴とするプレス型。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008000778A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Nippon Steel Corp ハット型金属製部品とその製造方法
JP2008238236A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Seiko Epson Corp 板金加工装置、板金加工方法、現像装置、画像形成装置
CN112045032A (zh) * 2020-10-09 2020-12-08 杭州银洲工具有限公司 一种用于加工管状工件的冲压装置
CN115229044A (zh) * 2022-06-20 2022-10-25 安徽信和汽车股份有限公司 一种汽车零部件带孔u形件联合冲压加工装置及使用方法

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