JP2002292428A - プレス型の増圧装置およびこれを用いた金型構造 - Google Patents

プレス型の増圧装置およびこれを用いた金型構造

Info

Publication number
JP2002292428A
JP2002292428A JP2001101901A JP2001101901A JP2002292428A JP 2002292428 A JP2002292428 A JP 2002292428A JP 2001101901 A JP2001101901 A JP 2001101901A JP 2001101901 A JP2001101901 A JP 2001101901A JP 2002292428 A JP2002292428 A JP 2002292428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
pressure
die
pad
spring body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001101901A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4598297B2 (ja
Inventor
Eiji Takeuchi
英二 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Press Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Press Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Press Kogyo Co Ltd filed Critical Press Kogyo Co Ltd
Priority to JP2001101901A priority Critical patent/JP4598297B2/ja
Publication of JP2002292428A publication Critical patent/JP2002292428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4598297B2 publication Critical patent/JP4598297B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明はプレス機の発生圧力を有効に用
い、はるかに高荷重の仕事を行わせることができる金型
用パッドの増圧装置およびそれを用いた金型構造に関す
る。 【解決手段】 パッド上にスプリング体の基端を枢着
し、該スプリング体の先端に形成した継手部には、プレ
ス機のストローク方向に対して一定の角度に傾斜して上
記継手部に枢着される一対の第1リンクおよび第2リン
クを設け、上記第1リンクの他端は加圧側の構成部材に
枢着し、第2リンクの他端は前記パッドに枢着して、上
記第1リンクと第2リンクが小さい角度で加圧されると
最大の圧力を発生し、屈曲して大きい角度となりスプリ
ング体が圧縮され略水平に傾倒すると発生圧力が減少す
るように形成されてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はプレス型の増圧装
置およびこれを用いた金型構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平板を成型する加工方法の1つと
して、ロール成形がある。このロール成形は、C形鋼の
大量生産には有力な手段であり、一般に広く行われてい
る。例えば、トラックフレームなどのように、他の部材
との締結を目的とした位置精度を必要とする穴を多く有
するような部材を量産するときは、前記ロール成形後の
部材に孔明け加工することになる。この孔明け加工する
手段としては、ドリル加工が一般的であるが、その生産
性、位置精度の信頼性及び均一性に問題がある。一方、
平板の状態で、タレットパンチなどを使用して、穴位置
精度と、孔明けの生産性を向上させる方法も想定される
が、孔明け後にロール成形を行うとすれば穴位置とC型
の断面形状との相関精度を確保することは難しい。
【0003】上記問題を解決する他の手段として、プレ
ス機を用いた加工法が考えられる。この場合は、一般的
に平板の状態での孔明け加工を行った後、フランジ型に
よりC型の形状加工を行う工程内容になる。この際、予
め明けられた孔の内、適当な穴を選定し、フランジ型に
位置決めピンを設置し、材料となる平板の位置を拘束す
ることによって、穴位置の精度及び、形状との相関精度
を確保する事ができる。
【0004】しかし、C型断面の部材に対しては、従来
工法では、まずフランジ型で外側に位置する一次フラン
ジを加工し、次に別のフランジ型で内側の二次フランジ
を加工する必要があった。
【0005】また、金型におけるパッドの増圧装置とし
て、従来のスプリング類はプレスストロークと共にその
圧力を高め続けるため、その後の加工に必要なプレス機
の加工能力の一部を大きく相殺するという欠点があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記事情に
鑑みて創案したものであり、その第1の課題は、同一の
プレス機を使用してその発生圧力を有効に用い、はるか
に高荷重の仕事を行わせることができるプレス型の増圧
装置を提供することにある。この場合、プレス機のスト
ロークの途中段階で高い圧力を発生させて圧力源として
の機能を発揮させ、その後は、ストロークの進行に伴い
増圧せず、逆に弱めてその後の加工に必要な荷重を与え
ることができる。この発明の第2の課題は、比較的スト
ロークの短いプレス機を用いて、平板から一回のストロ
ークで、C型鋼を成形しうる金型構造を提供することに
ある。この場合、平板の状態で所要の孔明けなどを実施
しておき、その内の適当なものを位置決め用の穴として
使用することにより、穴位置精度の均一性、形状との相
関精度を保ちつつ、その量産における生産性を向上させ
ることができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、請求項1のプレス型の増圧装置の発明では、パッド
上にスプリング体の基端を枢着し、該スプリング体の先
端に形成した継手部には、プレス機のストローク方向に
対して漸次離れる方向に一定の角度に傾斜して上記継手
部を介して略対称に配置される一対の第1リンクおよび
第2リンクのそれぞれの一方の端部を枢着し、上記第1
リンクの他方側の端部は加圧側の構成部材に枢着し、第
2リンクの他端側は前記パッドに枢着してなり、上記第
1リンクと第2リンクが前記一定の角度に維持された状
態で加圧されると最大の圧力を発生し、上記第1リンク
と第2リンクが更に同一方向に屈曲して前記スプリング
体が圧縮されると共にスプリング体が傾倒すると発生圧
力が減少するように形成されてなる、という技術的手段
を講じている。
【0008】また、請求項2の金型構造に係る発明で
は、上型と下型とからなって、上型を下降させる1スト
ローク内で一次加工と二次加工を段階的に行ってC型鋼
を成形する金型構造において、上型が、上型ベース部に
固着されて垂下するインナパンチと、上型ベース部に対
して接近乃至離間可能に取り付けられ下面にアウタパン
チを突設し、上型ベース部に接近した際には前記インナ
パンチが下方へ突出するように配置された左右一対のパ
ッドと、該パッドと上型ベース部の間に介設されて、上
型が下降してアウタパンチが一次加工を行う際に高い圧
力を発生し、更に下降すると徐々に圧力を弱めてインナ
パンチによる二次加工を行わせるようにした増圧装置と
からなっており、下型が、略中央の凹部上段位置に設け
られて前記アウタパンチを受ける一対のアウタダイと、
凹部下段位置に設けられて前記インナパンチを受ける一
対のインナダイを有しており、上型および下型に設けら
れたガイド手段によって、上型が下降してアウタパンチ
をアウタダイに整合させて一次加工を行わせてから、更
に上型が下降すると上記アウタパンチを通過させるよう
にアウタダイを後退させてインナパンチとインナダイに
よる二次加工を行わせうる、という技術的手段を講じて
いる。また、請求項3の発明では、増圧装置が、請求項
1の発明と同様の構成からなるという技術的手段を講じ
ている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、この発明のプレス型の増
圧装置を用いた金型構造の好適一実施例について図面に
基づいて説明する。このプレス機の金型構造は、図3に
示すように、上型1と下型11とからなって、上型1を
下降させる1ストローク内で一次加工と二次加工を段階
的に行ってC型鋼を成形する。
【0010】上型1は、上型ベース部2の中央で垂下す
るインナパンチ3を固着している。上型ベース部2に
は、これに対して接近乃至離間可能に左右一対のパッド
4、4が取り付けられており、該パッド4、4の内側下
面にはアウタパンチ5が突設されている。そして、上記
パッド4は、上型ベース部2から図示しないパッドリテ
ーナによって上型ベース部2に接近乃至離間方向にスト
ロークするようにつり下げられている。
【0011】上記パッド4、4が上型ベース部2に接近
した際には、前記インナパンチ3が、パッド4、4間の
空隙から下方へ突出するように配置されている。また、
上記各パッド4と上型ベース部2との間には増圧装置が
介設されている。
【0012】この増圧装置は、パッド4上に設けられた
スプリング体7と一対の第1リンク8、第2リンク9と
からなっている。即ち、図3に明瞭なように、各パッド
4上に、ガスシリンダなどのスプリング体7の基端(図
示例では固定端)をブラケットを介して枢軸P4で枢着
している。該スプリング体7の先端(伸縮端)には継手
部7Aが固設されている。また、一対の第1リンク8の
下端側および第2リンク9の上端側は、それぞれ前記継
手部7AにピンP2で同軸上に枢着されている。
【0013】この一対の第1リンク8および第2リンク
9はプレス機のストローク方向(図示例では垂直方向)
に対して漸次離れる方向に所定角度θ0で傾斜してお
り、上記継手部7Aを介して上下に対称に配置されてい
る。そして、上記第1リンク8の上端側は上型ベース部
2にブラケットを介して枢軸P1により枢着されてお
り、また第2リンク9の下端側は前記各パッド4にブラ
ケットを介して枢軸P3により枢着されている。
【0014】図1に示す待機位置で、第1リンク8と第
2リンク9とは、継手部7Aを介してスプリング体7に
よって僅かな角度θ0を持って支持されている。この時
にスプリング体7は水平線に対して角度θで傾斜してお
り、僅かなストロークを持って初圧P0を与えているに
過ぎない。第1リンク8と第2リンク9の成す角度θ0
によって、プレス機のストローク方向には、以下の反力
Pvが加わる。
【0015】ここで、スプリング体の初圧をP0とする
と、
【数1】 即ち、
【数2】 で示されるプレス機のストローク方向の反力Pvを得る
ことができる。
【0016】上記説明に用いたx、yの比率で判るよう
に、その設定によってスプリング体7の本来の初圧P0
に対し、例えば10倍を越えるような反力Pvを得るこ
とができる。この増圧装置を用いることによって、材料
G1を曲げるのに必要な圧力源として、例えばスプリン
グ体7として市販のガススプリングなどを用いることに
よって、数十トンの加工力を要する曲げ加工を実施する
ことが可能となる。
【0017】また、この増圧リンク機構の特性として、
θ0が、拡大するとPvとP0の比率が逆転し、僅かな
反力Pvで、前記スプリング体7を圧縮することが可能
となる(図2参照)。
【0018】そこで、パッド4が上型ベース部2と離間
するストローク量の最大値で、上記の第1リンク8、お
よび第2リンク9が最小の角度θ0となるように設定す
る。これにより、上記第1リンク8と第2リンク9とが
上記最小の角度θ0に維持された状態で加圧されると最
大の圧力を発生し、上記第1リンク8と第2リンク9が
更に同一方向に屈曲して前記スプリング体7が圧縮され
ると共にスプリング体7が水平方向に傾倒すると発生圧
力が減少するように形成されている。なお、図示例で
は、パッド4の下面にはスライダ6がパッド下面に沿っ
て摺動自在に取り付けられている。
【0019】次ぎに、下型11は、略中央に凹部11a
を有しており、その凹部上段位置には前記アウタパンチ
5、5を受ける一対のアウタダイ13、13をアウタダ
イカムスライダ14上に有しており、また凹部下段位置
には下型ベース部12上のインナダイホルダ17上には
前記インナパンチ3を受ける一対のインナダイ16、1
6が設けられている。
【0020】そして、前記アウタダイ13、13は上記
インナダイ16、16上を摺動可能に取り付けられてお
り、その外側にはアウタダイ13、13を中央に向かっ
て付勢するスプリング15、15がそれぞれ設けられて
いる。また下型ベース部12上で凹部11aの略中央位
置のアウタダイ13、13間にはインナパンチ3に対向
するリフタ18が、上記インナパンチ3の昇降に連動し
て伸縮するように立設されている。
【0021】また前記上型1と下型11には、公知のガ
イド手段となる一対の構成部がそれぞれ設けられている
が本図では省略する。上型1には、上型ベース部2にカ
ムドライバ20が垂設されている。このカムドライバ2
0の先端は、外側が短い垂直面20aに形成されてイン
ナパンチ3より下に延びており、外側は側壁が漸次上向
きに幅広方向に傾斜するガイド面(カム面)20bが設
定されている。そして、パッド4の上面には、カムドラ
イバ20が長いために、その剛性を保持させるようにド
ライバガイド23を設置し、カムドライバ20を支持さ
せる。
【0022】また、下型11には、前記アウタダイカム
スライダ14が摺動自在に設けられ、且つスプリング1
5によって中心方向、即ち、一対のアウタダイカムスラ
イダ14、14が接近する方向に付勢されている。そし
て、上記アウタダイカムスライダ14には第1ガイド孔
21が貫通形成されており、また前記インナダイホルダ
17にもこれと連通する第2ガイド孔22が穿設されて
いる。
【0023】前記第1ガイド孔21は、その上部開口の
外側に、漸次下向きに開口を狭める方向に傾斜するガイ
ド面(待ち受け面)21aを形成している。従って、上
型1が下降すると、最初にカムドライバ20の先端が下
型11のアウタダイカムスライダ14の第1ガイド孔2
1に挿入し、カムドライバ20の垂直面20aと第1ガ
イド孔21のガイド面21aとが衝合する。
【0024】そして、上型1が下降しカムドライバ20
の先端が更に押し下げられると、前記垂直面20aを超
えてガイド面20bとガイド面21aの相互作用でスプ
リング15の付勢力に抗してアウタダイカムスライダ1
4を外側へ後退させ、上記第1ガイド孔21を第2ガイ
ド孔22と整合する連通位置まで移動させうるようにな
っている。
【0025】上記構成からなっているので、次ぎにこの
金型構造の作動過程について説明する。まず、図3の第
1ステップは、材料セットを示す。図示しないピアスダ
イなどで孔明け加工を施された平板の材料G1を下型1
1のアウタダイ13の上の所定の位置にセットする。
【0026】次ぎに、図4の第2ステップは、アウタパ
ンチによる一次フランジ加工の開始を示す。即ち、上型
1は、そのままの姿勢を維持して下降し、アウタパンチ
5がアウタダイ13上の材料G1に接触する。そして、
前述の増圧装置によって最大の圧力を発生させてアウタ
パンチ5により一次フランジ加工を行わせる。
【0027】次ぎに、図5の第3ステップは、一次フラ
ンジの加工終了を示す。上型1の下降により前記増圧装
置を用いた高い加圧力で一次フランジの加工を完了す
る。この上型1の下降位置までアウタダイカムスライダ
14は後退しないが、加工完了後に更に引き続いて上型
が下降すると、前記カムドライバ20の先端は第1ガイ
ド孔21に僅かに挿入され、ガイド面20bと21aが
相互に接し、同時に前記カムドライバ20の更なる挿入
によってアウタダイカムスライダ14が一次フランジが
加工された材料G2から離れる水平方向に後退駆動し始
める。
【0028】ここで、一次フランジ曲げの圧力源として
用いた増圧機構の第1リンク8、第2リンク9は、パッ
ド4が下型11の前記カムスライダ14に接触し、さら
にプレス機のラムが加工を続けようとして、前記反力P
vを越える力が加わると、パッド4内に設置されたスプ
リング体7を押し戻す形で座屈を始める。そして、前述
のように、第1リンク8と第2リンク9の構成する角度
θ0が拡大すると、反力Pvの値は急速に減少を始め、
その後のプレス機の圧力発生能力を相殺する力は、僅か
なものとなる。
【0029】また、アウタダイカムスライダ14は、上
型1のパッド4と、下型11の間に挟みつけられた状態
で、摺動させられるため、上型1のパッド4との摩擦抵
抗を低減するためにスライダ6をパッド4とアウタダイ
カムスライダ14の間に設置されている。図示例では、
スライダ6は、パッド4の下面に設けた構造となってい
るが、下型11のカム前記スライダ14の上面に設けて
もよいことは勿論である。
【0030】次ぎに図6の第4ステップは、インナパン
チ3による二次フランジ加工の開始を示す。前記カムド
ライバ20の下降が進行し、アウタダイカムスライダ1
4に設けられた第1ガイド孔21にカムドライバ20が
嵌合すると、カムスライダ14の待避が完了し、その後
のインナパンチ3の下降とともに前記材料G2は、下型
11に設置されたインナダイ16、16の間に挟み込ま
れ、二次フランジの曲げ加工が開始される。
【0031】なお、二次フランジの曲げ加工の圧力に耐
えうる剛性を持つカムスライダ14の厚み分の高低差が
二次フランジ加工面と一次フランジの加工面の間に存在
するが、下型11のインナダイ16の間に設置されたリ
フタ18に支持されつつ、材料G2は、インナパンチ3
に押されて、二次フランジの加工面に達する。この時、
インナパンチ3もしくは、リフタ18に適当なロケート
ピン(図示せず)等を設置する事により、材料G2の位
置を精度良く、一次フランジ面はもとより二次フランジ
面まで制御することができる。
【0032】次ぎに、図7の第5ステップは二次フラン
ジ加工完了を示す。プレス機のラムが下死点に達する
と、前記材料G3は、インナパンチ3とインナダイ16
との相互作用により、C型鋼の形状成形が一回のプレス
機のストロークで達成される。なお、本実施例では、ア
ウタダイ13及びインナダイ16は共に市販の回転式の
ダイ構造を用いており、公知の通常使用するU曲げ型の
板押さえパッドを使用することなく説明を行ってきた
が、インナダイ16については、この方式にこだわら
ず、プレス機のクッションを用いて、一般的な板押さえ
パッドを下型に設置するものでもよい。この後、プレス
機のラムを上昇に切り替え、二次加工された製品G2の
取り出し段階に入る。
【0033】次ぎに、図8の第6ステップはインナダイ
16からの製品G3の抜き出しを示す。本実施例の回転
式のインナダイ16の場合、復元機構を有しており、イ
ンナパンチ3の上昇に伴い、成形後の製品G3を持ち上
げる働きをする。併せて、リフタの上昇により、製品
も、上昇を始める。また、前記製品G3がC形断面をし
ているため、インナパンチ3に製品G3の二次フランジ
が、掛かった状態での上昇となる。
【0034】次ぎに、図9の第7ステップは、増圧パッ
ドの待機位置復帰を示す。前述のように、上型1の上昇
に伴い、第1リンク8及び第2リング9は、パッド4内
に設置されたスプリング体7の戻り力により、所定のス
トロークに達するまで復元していき、初期のθ0まで戻
り、そのあとは、パッドリテーナに吊られて上型と同期
して上昇して行くことになる。
【0035】次ぎに、図10の第8ステップは、アウタ
ダイカムスライダの元位置復帰を示す。上型1の上昇と
共に、アウタダイカムスライダ14も上昇し、下型11
のスプリング15の復元力によって、上記カムスライダ
14は、待避位置から、初期設定の待機位置まで復元す
る。ここでは、下型11の第8ステップは、スプリング
15による戻りで説明したが、スプリングではなく、エ
アシリンダなどの駆動源を用いてもよい。
【0036】次ぎに、図11は、上型の元位置復帰、製
品抜き取りを示す。上型1がプレス機の所要ストローク
一杯に上がりきると、パッド4及びその増圧機構、下型
11のアウタダイカムスライダ14、リフタ18類が初
期設定の待機位置に復元した状態になっている。これに
前後して、製品G3をインナパンチ3から抜き取り一回
の成形作業が完了する。また、新たな材料G1を投入す
ることにより、連続的に、プレス加工を継続することが
できる。
【0037】この発明の増圧装置は、前記実施例で示し
たようなC型鋼の金型構造に限定されるものではなく、
用途に沿って他の金型構造に任意に設計変更をすること
ができる。また、増圧装置は、上型に限らず下型に設け
るものであってもよい。例えば、図12に示すように、
増圧装置は、一対の第1リンク8、第2リンク9の長さ
の設定、角度設定、圧力設定などを用途に合わせて設計
することにより、初期に強い圧力を用い徐々にその圧力
を減衰させたい場合の製品形状に対する絞り成形型30
のクッション圧力としての使用法も応用として可能であ
る。この場合、下型11のパッド4上で、スプリング体
7と一対の第1リンク8、第2リンク9は、前記実施例
とは左右を逆にした外向きに配置されている。その他、
要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変
更しうることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】この発明の金型構造を用いることによ
り、比較的ラムストロークの少ないプレス機において
も、C型鋼を平板からの一回のストロークで段階的に成
形出来るようになり、成形型が一型で済む。また、プレ
ス工数がピアス孔明け、C形成形の2工程で行うことが
でき、コスト低減の効果が大きい。増圧パッド構造は、
C型鋼の成形だけでなく、下死点よりかなり手前の位置
で、一旦高い圧力を必要とするような工程内容の金型の
場合に同一のプレス機を使用して圧力発生能力を有効に
用いるので、高荷重の仕事量が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】増圧装置の実施例の高圧力時の説明図である。
【図2】増圧装置の実施例の低圧力時の説明図である。
【図3】第1ステップの材料セットを示す側面図であ
る。
【図4】第2ステップのアウタパンチによる一次フラン
ジ加工の開始を示す側面図である。
【図5】第3ステップの一次フランジの加工終了を示す
側面図である。
【図6】第4ステップのインナパンチによる二次フラン
ジ加工の開始を示す側面図である。
【図7】第5ステップの二次フランジ加工完了を示す側
面図である。
【図8】第6ステップのインナダイからの製品の抜き出
しを示す側面図である。
【図9】第7ステップの増圧パッドの待機位置復帰を示
す側面図である。
【図10】第8ステップのアウタダイカムスライダの元
位置復帰を示す側面図である。
【図11】第9ステップの上型の元位置復帰、製品抜き
取りを示す側面図である。
【図12】増圧装置の別の実施例を概略的に示す側面図
である。
【符号の説明】
1 上型 2 上型ベース部 3 インナパンチ 4 パッド 5 アウタパンチ 6 スライダ 7 スプリング体 7A 継手部 8 第1リンク 9 第2リンク 11 下型 12 下型ベース部 13 アウタダイ 14 アウタダイカムスライダ 15 スプリング 16 インナダイ 17 インナダイホルダ 18 リフタ 20 カムドライバ 21 第1ガイド孔 22 第2ガイド孔 23 ドライバガイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッド上にスプリング体の基端を枢着
    し、 該スプリング体の先端に形成した継手部には、プレス機
    のストローク方向に対して漸次離れる方向に一定の角度
    に傾斜して上記継手部を介して略対称に配置される一対
    の第1リンクおよび第2リンクのそれぞれの一方の端部
    を枢着し、 上記第1リンクの他方側の端部は上型または下型の基部
    に枢着し、 第2リンクの他端側は前記パッドに枢着してなり、 上記第1リンクと第2リンクが前記一定の角度に維持さ
    れた状態で加圧されると最大の圧力を発生し、 上記第1リンクと第2リンクが更に同一方向に屈曲して
    前記スプリング体が圧縮されると共にスプリング体が傾
    倒すると発生圧力が減少するように形成されてなること
    を特徴とするプレス型の増圧装置。
  2. 【請求項2】 上型と下型とからなって、プレス機の1
    ストローク内で一次加工と二次加工を段階的に行ってC
    型鋼を成形する金型構造において、 上型が、上型ベース部に固着されて垂下するインナパン
    チと、 上型ベース部に対して接近乃至離間可能に取り付けられ
    下面にアウタパンチを突設し、上型ベース部に接近した
    際には前記インナパンチが下方へ突出するように配置さ
    れた左右一対のパッドと、 該パッドと上型ベース部の間に介設されて、上型が下降
    してアウタパンチが一次加工を行う際に高い圧力を発生
    し、更に下降すると徐々に圧力を弱めてインナパンチに
    よる二次加工を行わせるようにした増圧装置とからなっ
    ており、 下型が、略中央の凹部上段位置に設けられて前記アウタ
    パンチを受ける一対のアウタダイと、凹部下段位置に設
    けられて前記インナパンチを受ける一対のインナダイを
    有しており、 上型および下型に設けられたガイド手段によって、上型
    が下降してアウタパンチをアウタダイに整合させて一次
    加工を行わせてから、更に上型が下降すると上記アウタ
    パンチを通過させるようにアウタダイを後退させてイン
    ナパンチとインナダイによる二次加工を行わせうること
    を特徴とする金型構造。
  3. 【請求項3】増圧装置が、パッド上にスプリング体の基
    端を枢着し、 該スプリング体の先端に形成した継手部には、プレス機
    のストローク方向に対して漸次離れる方向に所定角度に
    傾斜して上記継手部を介して略対称に配置される一対の
    第1リンクおよび第2リンクのそれぞれの一方の端部を
    枢着し、 上記第1リンクの他方側の端部は上型ベース部に枢着
    し、 第2リンクの他端側は前記パッドに枢着してなり、 上記第1リンクと第2リンクが前記一定の角度に維持さ
    れた状態で加圧されると最大の圧力を発生し、 上記第1リンクと第2リンクが更に同一方向に屈曲して
    前記スプリング体が圧縮されると共にスプリング体が傾
    倒すると発生圧力が減少するように形成されてなること
    を特徴とする請求項1に記載の金型構造。
JP2001101901A 2001-03-30 2001-03-30 プレス型の増圧装置およびこれを用いた金型構造 Expired - Fee Related JP4598297B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001101901A JP4598297B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 プレス型の増圧装置およびこれを用いた金型構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001101901A JP4598297B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 プレス型の増圧装置およびこれを用いた金型構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002292428A true JP2002292428A (ja) 2002-10-08
JP4598297B2 JP4598297B2 (ja) 2010-12-15

Family

ID=18955159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001101901A Expired - Fee Related JP4598297B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 プレス型の増圧装置およびこれを用いた金型構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4598297B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105478540A (zh) * 2016-01-25 2016-04-13 佛山新虹机械有限公司 一种新型在线精密二次折弯成型装置
CN108637098A (zh) * 2018-06-25 2018-10-12 天津市永友工贸有限公司 一种冲压工件成型模具
CN109659789A (zh) * 2019-01-18 2019-04-19 中山市成顺机械设备有限公司 一种单曲轴二次行程端子机模具
CN109877226A (zh) * 2019-03-04 2019-06-14 武汉神风模具制造有限公司 举升臂钢件左右件及其模具
KR102098850B1 (ko) * 2019-12-18 2020-04-08 오병철 철판 가공 시스템
CN112642926A (zh) * 2020-11-20 2021-04-13 苏州红橙蓝机器人有限公司 一种可实现多种规格的z型物料快速折弯机构

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4923366A (ja) * 1972-06-30 1974-03-01
JPS59120019U (ja) * 1983-01-27 1984-08-13 株式会社アマダ コの字曲げ金型
JPS60151619U (ja) * 1984-03-14 1985-10-08 マツダ株式会社 プレス装置
JPH0366414A (ja) * 1989-08-02 1991-03-22 Kushibe Tekkosho:Kk 曲げ加工用治具
JPH05277800A (ja) * 1992-03-27 1993-10-26 Hitachi Zosen Corp 高速シリンダーを使用したプレス機械

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4923366A (ja) * 1972-06-30 1974-03-01
JPS59120019U (ja) * 1983-01-27 1984-08-13 株式会社アマダ コの字曲げ金型
JPS60151619U (ja) * 1984-03-14 1985-10-08 マツダ株式会社 プレス装置
JPH0366414A (ja) * 1989-08-02 1991-03-22 Kushibe Tekkosho:Kk 曲げ加工用治具
JPH05277800A (ja) * 1992-03-27 1993-10-26 Hitachi Zosen Corp 高速シリンダーを使用したプレス機械

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105478540A (zh) * 2016-01-25 2016-04-13 佛山新虹机械有限公司 一种新型在线精密二次折弯成型装置
CN105478540B (zh) * 2016-01-25 2018-01-16 佛山新虹机械有限公司 一种新型在线精密二次折弯成型装置
CN108637098A (zh) * 2018-06-25 2018-10-12 天津市永友工贸有限公司 一种冲压工件成型模具
CN109659789A (zh) * 2019-01-18 2019-04-19 中山市成顺机械设备有限公司 一种单曲轴二次行程端子机模具
CN109659789B (zh) * 2019-01-18 2023-12-29 中山市成顺机械设备有限公司 一种单曲轴二次行程端子机模具
CN109877226A (zh) * 2019-03-04 2019-06-14 武汉神风模具制造有限公司 举升臂钢件左右件及其模具
CN109877226B (zh) * 2019-03-04 2024-03-22 武汉神风模具制造有限公司 举升臂钢件左右件及其模具
KR102098850B1 (ko) * 2019-12-18 2020-04-08 오병철 철판 가공 시스템
CN112642926A (zh) * 2020-11-20 2021-04-13 苏州红橙蓝机器人有限公司 一种可实现多种规格的z型物料快速折弯机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP4598297B2 (ja) 2010-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5358927B2 (ja) せん断総抜型
EP2165781A1 (en) Press working method with a punch step and press working apparatus with a movable punch
US20080098789A1 (en) Draw Forming Method and Device
JP2006305621A (ja) プレス金型及び板金加工方法
CN109092996B (zh) 一种防变形机械加工模具
JP3415358B2 (ja) 複合成形型および複合成形方法
JPS6045017B2 (ja) プレス加工用複合型
JP2000233239A (ja) 複合加工プレス型
JP2002292428A (ja) プレス型の増圧装置およびこれを用いた金型構造
CN214184891U (zh) 一种简化冲压工序的翻边侧冲孔复合模具结构
JPH11267768A (ja) プレス型
JP2016055299A (ja) 絞り成形方法及び装置
JPH07256357A (ja) 複合プレス型
JP2003230921A (ja) 複合加工プレス型
JP2001259759A (ja) プレス加工装置
JPH11319990A (ja) 複合加工用プレス型
KR20070060547A (ko) 프레스 금형용 캠 피어스 장치
JP2596437B2 (ja) 縁曲げ加工装置
JPH042324B2 (ja)
CN220406727U (zh) 冲压模具、冲压装置
JPH11207412A (ja) バーリング加工方法およびバーリング加工装置
CN213223919U (zh) 一种紧凑型大角度侧冲孔机构
JP2000015335A (ja) プレス型
JPH0618653Y2 (ja) プレス型構造
SU1461580A1 (ru) Штамп дл объемной штамповки

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100709

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4598297

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees