JPH0618653Y2 - プレス型構造 - Google Patents

プレス型構造

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JPH0618653Y2
JPH0618653Y2 JP15367888U JP15367888U JPH0618653Y2 JP H0618653 Y2 JPH0618653 Y2 JP H0618653Y2 JP 15367888 U JP15367888 U JP 15367888U JP 15367888 U JP15367888 U JP 15367888U JP H0618653 Y2 JPH0618653 Y2 JP H0618653Y2
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JP
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hemming
bending
punch
die
cam
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JP15367888U
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政徳 樋口
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ワークの端部に対してヘミング加工を施すた
めのプレス型構造に関するものである。
(従来技術) 例えば、2枚の板金部材の端部において、一方の板金部
材の端部を180°屈曲させて他方の板金部材に対して密
着せしめることにより端部処理を施すプレス加工は、ヘ
ミング加工と称されて、自動車の車体組立工場等で従来
から多用されてきている。
上記ヘミング加工は、上型と下型とからなるプレス型を
用い、両型の型合せ時にワークの端部に対して180°密
着曲げを行うものであり、ワーク端部をある程度の角度
まで曲げ加工するプリ曲げ加工と、密着曲げを行う本曲
げ加工とを順次行う必要がある。そのため、従来のヘミ
ング加工用プレス型においては、プリ曲げ加工用と本曲
げ加工用の二つのパンチを設け、これらのパンチを順次
作用させるようにしている(例えば、実開昭57−86
023号公報参照)。
(考案が解決しようとする課題) 上記公知例における如く、二つのパンチによりプリ曲げ
加工と本曲げ加工とを行うようにした場合、両パンチの
作動時における干渉を回避するためには、プリ曲げ用パ
ンチによるプリ曲げ加工が終了した時点で、プリ曲げ加
工用パンチをヘミング加工部位から退避させた後、本曲
げ加工用パンチを作動させる必要があるところから、両
パンチの動作範囲が必然的に大きくならざるを得ないば
かりでなく、両パンチを作動させるための作動機構も自
ずと複雑化するという問題がある。かかる問題は、プレ
ス型構造の複雑化およびコストアップにつながるため、
解決を要する重要な課題とされてきている。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、1個のパ
ンチでプリ曲げ加工と本曲げ加工との両方を順次行い得
るようにすることを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案では、上記課題を解決するための手段として、上
型と下型とからなり、両型の型合せによりワークの端部
をヘミング加工するプレス型において、前記上型に、下
面に傾斜面を有し且つ前記ワークの端部に対してプリ曲
げ加工および本曲げ加工を行うプリ曲げ部および本曲げ
部を備えたヘミングパンチを水平移動可能に支持する一
方、前記下型に、前記上型の下降時において前記ヘミン
グパンチを水平方向にガイドせしめるべく前記傾斜面に
当接されるカム面を有するカム部材を弾性部材を介して
上向き付勢状態で支持するとともに、前記ヘミングパン
チの本曲げ部による本曲げ加工時において前記カム部材
を下方に押し下げて前記カム面によるガイド作用を無効
となすべく作用する規制部材を前記上型側に設けてい
る。
(作用) 本考案では、上記手段によって次のような作用が得られ
る。
即ち、上型が下降してくると、ヘミングパンチの傾斜面
とカム部材のカム面との当接によってヘミングパンチが
上型に支持された状態で水平方向に移動せしめられる結
果、ヘミングパンチのプリ曲げ部が斜め下向きに下降せ
しめられることとなり、この時のヘミングパンチの動き
によりワークの端部に対してプリ曲げ加工が施される。
そして、プリ曲げ加工が終了してワーク端部がある程度
の角度まで屈曲せしめられると、ワーク端部に対しては
ヘミングパンチの本曲げ部が当接されることとなり、以
下本曲げ加工が施される。この時、ヘミングパンチをガ
イドしていたカム部材は、規制部材による押圧力によっ
て押し下げられて、ガイド作用を果たし得ない状態とさ
れるところから、ヘミングパンチによるプリ曲げ加工か
ら本曲げ加工への移行は、極めて円滑且つ確実に行なわ
れることとなる。
(考案の効果) 本考案によれば、ヘミング加工用のプレス型において、
上型に、下面に傾斜面を有し且つ前記ワークの端部に対
してプリ曲げ加工および本曲げ加工を行うプリ曲げ部お
よび本曲げ部を備えたヘミングパンチを水平移動可能に
支持する一方、前記下型に、前記上型の下降時において
前記ヘミングパンチを水平方向にガイドせしめるべく前
記傾斜面に当接されるカム面を有するカム部材を弾性部
材を介して上向き付勢状態で支持するとともに、前記ヘ
ミングパンチの本曲げ部による本曲げ加工時において前
記カム部材を下方に押し下げて前記カム面によるガイド
作用を無効となすべく作用する規制部材を前記上型側に
設けたので、上型下降時における1個のヘミングパンチ
の動きによって、ワーク端部に対するプリ曲げ加工と本
曲げ加工とを順次行い得ることとなり、プレス型構造の
簡略化およびコストダウンに大いに寄与するという実用
的な効果がある。
また、前記ヘミングパンチの本曲げ部による本曲げ加工
時において前記カム部材を下方に押し下げて前記カム面
によるガイド作用を無効となすべく作用する規制部材を
前記上型側に設けて、本曲げ加工時においてはカム部材
によるヘミングパンチへのガイドを行い得ない状態とな
したので、ヘミングパンチによるプリ曲げ加工から本曲
げ加工への移行を、極めて円滑且つ確実に行うことがで
きるという効果もある。
(実施例) 以下、添付の図面を参照して、本考案の好適な実施例を
説明する。
本実施例のプレス型は、第1図図示の如く、ベース23
上に設置された下型2と、該下型2上方に対向して設け
られ、図示しない加圧駆動手段の作用により下型2に対
して型合せされる上型1とからなっている。
前記下型2には、2枚の板金部材7,8からなるワーク
Wを位置決め固定するためのワーク受台3が設けられて
いる。該ワークWは、その端部に対してヘミング加工を
施されるべきものであって、一方の板金部材7の端部7
aに対して他方の板金部材8の端部8aが180°密着曲
げされるものである。一方、前記上型1には、前記ワー
クWのヘミング加工部位を加工時に押圧位置決めするた
めのワーク押え部材4がゴム等の弾性材料からなる付勢
手段5を介して下向き付勢状態で支持されている。符号
6はワーク押え部材4を上下方向に案内すべく上型1に
形成されたガイド軸である。
しかして、前記上型1には、後述するヘミングパンチ1
0がガイドピン9を介して水平移動可能に支持されてい
る。該ヘミングパンチ10は、前記ガイドピン9により
水平摺動可能に支持される支持部10aと、該支持部1
0aの下方側に延設され、下面に傾斜面11を有するカ
ム部10bと、前記支持部10aから内方に延設された
ガイド部10cと、該ガイド部10c内端から下方に延
設され、前記ワークWの端部(換言すれば、板金部材8
の端部8a)に対してプリ曲げ加工および本曲げ加工を
行うプリ曲げ部12および本曲げ部13を有するパンチ
部10dとからなっている。つまり、本実施例では、1
個のヘミングパンチ10に、プリ曲げ加工用のパンチと
しての機能を本曲げ加工用のパンチとしての機能とを具
備せしめるようにしているのである。なお、このヘミン
グパンチ10における支持部10a上面およびガイド部
10c上面は、上型1に形成された摺接ガイド面14,
15に摺接されるようになっており、該摺接によってヘ
ミングパンチ10の水平移動時の姿勢保持がなされるよ
うになっている。また、本実施例では、前記ヘミングパ
ンチ10におけるカム部10bに隣接する位置に、後に
詳述する規制部材16が下向き一体に突設されている。
一方、前記下型2における前記ヘミングパンチ10と対
向する位置には、該下型2に対してゴム等からなる弾性
部材17を介して上向き付勢状態で支持され、前記上型
1の下降時において前記ヘミングパンチ10を水平方向
にガイドせしめるべく前記傾斜面11に当接されるカム
面19を有するカム部材18が設けられている。本実施
例では、前記傾斜面11およびカム面19の傾斜角は45
°とされている。符号20はカム部材18を上下方向に
案内するガイドレールである。
そして、このカム部材18には、前記ヘミングパンチ1
0に形成された規制部材16と対向する位置に前記上型
1の下降時において該規制部材16下端面が当接される
当接面21が形成されており、上型1の下降時における
規制部材16による押圧力がカム部材18の当接面21
に作用する時、該カム部材18は弾性部材17の圧縮変
形に伴って下方に押し下げられることとなり、カム部材
18のカム面19によるヘミングパンチ10へのガイド
作用が無効状態となるようにされているのである。つま
り、カム部材18が規制部材16の押圧力により押し下
げられ得る状態のもとでは、ヘミングパンチ10はカム
部材18にガイドされることなく、上型1の下降に伴っ
て鉛直方向に下降することとなるのである。なお、本実
施例では、前記規制部材16の下端部には、規制部材1
6によるカム部材18への押圧力作用の時期を調整し得
るように、適宜の板厚を有する調整板22がボルト24
を介して着脱自在に取り付けられている。つまり、前記
調整板22の板厚を変更することによって、規制部材1
6によるカム部材18への押圧力作用の時期が適宜調整
できるようになっているのである。
ついで、図示のプレス型の作用を、第2図および第3図
を参照して以下に詳述する。
第2図図示の型合せ前の状態において、下型2のワーク
受台3上にワークWを位置決め固定する。この時、前記
ワークWのヘミング加工部位においては、板金部材8の
端部8aがヘミング加工される前の状態(即ち、直立状
態)とされている。
この状態のもとに、上型1が図示しない加圧駆動手段の
作用により下降せしめられると、まず、ワーク押え部材
4の先端がワークWのヘミング加工部位(即ち、板金部
材7の端部7a)に当接されてワークWの位置決めが行
なれる。しかる後、ヘミングパンチ10におけるカム部
10bの傾斜面11とカム部材18のカム面19とが当
接せしめられると、その後におけるヘミングパンチ10
の動きは、カム部材18のカム面19にガイドされるこ
とによって内方に向って斜め下向きとなる。このヘミン
グパンチ10の斜め下向き移動に伴って、まず、そのパ
ンチ部10dにおけるプリ曲げ部12が板金部材8の端
部8aに当接されることとなり(第3図参照)、その後
の上型1の下降に伴うヘミングパンチ10の斜め下向き
移動によってプリ曲げ部12によるプリ曲げ加工がなさ
れる。そして、ヘミングパンチ10におけるパンチ部1
0dのプリ曲げ部12によるプリ曲げ加工によって板金
部材8の端部8aがある程度の角度まで曲げられてプリ
曲げ加工が終了すると、板金部材8の端部8aに対して
前記パンチ部10dの本曲げ部13が当接されることと
なる。この時点において、ヘミングパンチ10に一体形
成された規制部材16下端の調整板22がカム部材18
の当接面21に当接されることとなっており、カム部材
18は規制部材16による押圧力の作用によって弾性部
材17の付勢力に抗して押し下げられる結果、ヘミング
パンチ10のカム部10aにおける傾斜面11とカム部
材18のカム面19との間の当接力が解除され、カム部
材18によるヘミングパンチ10へのガイド作用が無効
状態とされる。従って、ヘミングパンチ10は、上型1
の下降に伴って鉛直方向に下降せしめられることとな
り、かくして、ヘミングパンチ10のパンチ部10dに
おける本曲げ部13による板金部材8の端部8aに対す
る本曲げ加工(即ち、180°密着曲げ)が行なわれるの
である(第1図参照)。
上記した如く、本実施例によれば、上型1の下降時にお
ける1個のヘミングパンチ10の動き(即ち、斜め下方
および鉛直方向への動き)によって、ワークWの端部
(即ち、板金部材8の端部8a)に対するプリ曲げ加工
と本曲げ加工とを順次行い得ることとなり、プレス型構
造の簡略化およびコストダウンに大いに寄与せしめるこ
とができる。
なお、上記実施例のプレス型においては、規制部材をヘ
ミングパンチに一体形成しているが、ヘミングパンチに
別対構成の規制部材を取り付けるようにしてもよく、ま
た、規制部材を上型に対して取り付けるようにしても上
記実施例と同様な作用効果が得られることは勿論であ
る。
また、本考案は、上記実施例の構成に限定されるもので
はなく、考案の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計
変更可能なことも勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかるプレス型構造を示す縦
断面図、第2図および第3図は第1図図示のプレス型の
作動状態(ヘミング加工前およびプリ曲げ加工前の状
態)を示す半截縦断面図である。 1……上型 2……下型 10……ヘミングパンチ 11……傾斜面 12……プリ曲げ部 13……本曲げ部 16……規制部材 17……弾性部材 18……カム部材 19……カム面 W……ワーク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上型と下型とからなり、両型の型合せによ
    りワークの端部をヘミング加工するプレス型であって、
    前記上型に対して水平移動可能に支持され、下面に傾斜
    面を有し且つ前記ワークの端部に対してプリ曲げ加工お
    よび本曲げ加工を行うプリ曲げ部および本曲げ部を備え
    たヘミングパンチと、前記下型に対して弾性部材を介し
    て上向き付勢状態で支持され、前記上型の下降時におい
    て前記ヘミングパンチを水平方向にガイドせしめるべく
    前記傾斜面に当接されるカム面を有するカム部材と、前
    記ヘミングパンチの本曲げ部による本曲げ加工時におい
    て前記カム部材を下方に押し下げて前記カム面によるガ
    イド作用を無効となすべく作用する規制部材とを備えて
    いることを特徴とするプレス型構造。
JP15367888U 1988-11-25 1988-11-25 プレス型構造 Expired - Lifetime JPH0618653Y2 (ja)

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JPH0276614U JPH0276614U (ja) 1990-06-12
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JP6120636B2 (ja) * 2013-03-28 2017-04-26 ダイハツ工業株式会社 ヘミング加工装置及びヘミング加工方法
JP6004296B1 (ja) * 2015-08-12 2016-10-05 株式会社吉野機械製作所 曲げ金型およびそれを用いた曲げ方法

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