JP2924594B2 - ヘミング加工装置 - Google Patents

ヘミング加工装置

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JP2924594B2
JP2924594B2 JP23638393A JP23638393A JP2924594B2 JP 2924594 B2 JP2924594 B2 JP 2924594B2 JP 23638393 A JP23638393 A JP 23638393A JP 23638393 A JP23638393 A JP 23638393A JP 2924594 B2 JP2924594 B2 JP 2924594B2
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークのフランジをヘ
ミング加工するヘミング加工装置に関し、とくにワーク
の負角部に形成されたフランジを一工程でヘミング加工
することが可能なヘミング加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘミング加工は、端部がほぼ直角に折り
曲げられたワークのフランジを、プリ刃およびヘム刃を
用いて180°まで折り曲げる加工方法であり、車両ボ
デーの成形に多用されている。図8は、車両ボデーの一
部を構成するワーク1の断面を示している。ワーク1
は、アウタパネル2とインナパネル3とから構成されて
おり、アウタパネル2のフランジ1aがヘミング加工さ
れている。
【0003】図9は、車両ボデーの一部を構成するワー
ク5の断面を示しており、図8のワーク1を改良したも
のである。ワーク5は、アウタパネル6とインナパネル
7とチャンネル8とから構成されている。ワーク5に
は、チャンネル8によって負角部(凹部)9が形成され
ている。アウタパネル6には、インナパネル7を保持す
るフランジ(ヘミング部)6aと、チャンネル8を保持
するフランジ(ヘミング部)6bとが形成されている。
フランジ(ヘミング部)6bは、負角部9に位置してい
る。
【0004】ワークのフランジのヘミング加工は、通常
プリ刃(予備曲げ刃)とヘム刃(本曲げ刃)とによって
行われるが、図9のワーク5のように、一方向からヘミ
ング加工部が見えない負角部9が形成される場合は、2
つの曲刃によるヘミング加工は困難である。このような
負角部9を有するワーク5のヘミング加工は、たとえば
実開昭62−202910号公報に開示されているヘミ
ング加工装置によって行うことは可能である。
【0005】上記公報に開示されているヘミング加工装
置においては、図10に示すように、曲刃11を水平方
向からワーク12のフランジ12aに当接させ、プリ曲
げ加工を行った後、曲げピン13によって曲刃11を下
方に押圧し、曲刃11の下面によってフランジ12aの
ヘム加工を行っている。したがって、干渉部14が形成
される場合でも、1つの曲刃11による一工程でのヘミ
ング加工が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
のヘミング加工においては、プリ曲げ加工時に曲刃11
を水平方向から移動させているため、図11のように、
ワーク15の断面形状が途中で(A)から(B)に大き
く変化している場合は、ワーク15の形状に対応した曲
刃を用いても、フランジ15aのプリ曲げ加工が正確に
できない部位が生じるという問題がある。つまり、図1
1の(B)に示す断面形状の場合は、曲刃11の移動に
よってワーク15のヘミング加工部位以外も変形するこ
とになり、プリ曲げ加工を完全に行うことはできない。
【0007】本発明は、一工程で負角部を有するワーク
のヘミング加工が可能で、かつワークのヘミング加工部
分の断面形状が途中で変化している場合でも、確実なヘ
ミング加工を行うことが可能なヘミング加工装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係るヘミング加工装置は、ロアプレートと、
前記ロアプレートに固定され、負角部にフランジが形成
されたワークがセットされる下型と、前記ロアプレート
側に設けられ、斜め方向に往復動可能なプリブラケット
と、前記プリブラケットに、第1のアームを有する4節
リンクを介して揺動可能に支持されるホルダと、前記ロ
アプレートの上方に位置するアッパプレート側に設けら
れ、該アッパプレートの下降時に、前記プリブラケット
に連結される第2のアームとの接触によりプリブラケッ
トを揺動させ前記ホルダに取付けられたプリヘム刃を前
記ワークの負角部内に移動させる第1のカムドライバー
の第1のカム溝と、前記アッパプレート側に設けられ、
該アッパプレートの下降時に前記4節リンクの第1のア
ームと接触し、前記ホルダの揺動によりプリヘム刃を斜
め上方からワークのフランジに向けて移動させプリヘム
刃のプリ加工面と下型との挾圧によってワークのフラン
ジのプリ曲げ加工を行う第2のカムドライバーの第1の
カム面と、前記ワークのプリ曲げ加工を行った後、前記
アッパプレートの下降により4節リンクの第1のアーム
と接触し、前記プリヘム刃をプリ曲げ加工されたワーク
のフランジから逃がす第2のカムドライバーの第2のカ
ム面と、前記アッパプレートに取付けられ、該アッパプ
レートの下降時に前記第2のアームとの接触により、プ
リ曲げ加工を行った前記プリヘム刃をさらにワークの負
角部に進入させる第1のカムドライバーの第2のカム溝
と、前記プリヘム刃がワークの負角部に進入後、前記ア
ッパプレートの下降により4節リンクの第1のアームと
接触し、前記ホルダの揺動によりプリヘム刃を斜め上方
からワークのプリ曲げ加工されたフランジに向けて移動
させプリヘム刃のヘム加工面と下型との挾圧によってワ
ークのフランジのヘム加工を行う第2のカムドライバー
の第3のカム面と、を備えたものから成る。
【0009】
【作用】このように構成されたヘミング加工装置におい
ては、負角部にフランジを有するワークが下型にセット
される。ワークが下型にセットされると、アッパプレー
トの下降に伴って第1のカムドライバーが下降し、第1
のカムドライバーの第1のカム溝に、プリブラケットと
連結される第2のアームが接触する。これにより、プリ
ブラケットが斜め方向に移動し、プリブラケットに支持
されるホルダに取付けられたプリヘム刃が斜め方向から
ワークの負角部に向けて移動する。
【0010】さらに、アッパプレートが下降すると、4
節リンクの第1のアームが第2のカムドライバーの第1
のカム面と接触し、ホルダがワークのフランジに向って
斜めに揺動する。そのため、ワークのフランジはプリヘ
ム刃のプリ加工面と下型とによって挾圧され、プリ曲げ
加工(予備曲げ加工)が行われる。アッパプレートの下
降量がさらに大きくなると、第1のアームが第2のドラ
イバーの第2のカム面と接触し、プリ曲げ加工を行った
プリヘム刃はワークのフランジから一旦逃げる。これに
続いて、アッパプレートの下降により、第2のアームが
第1のカムドライバーの第2のカム溝と接触する。この
状態では、プリブラケットの斜め方向の移動により、プ
リヘム刃はさらにワークの負角部に進入することにな
る。
【0011】アッパプレートが下死点近傍まで下降した
状態では、第1のアームが第2のカムドライバーの第3
のカム面と接触し、ホルダの揺動によってプリヘム刃
は、ワークのプリ曲げ加工されたフランジに向けて斜め
方向に移動する。これにより、ワークのフランジはプリ
ヘム刃のヘム加工面と下型との挾圧によりプリ加工(本
曲げ加工)される。このように、プリ曲げ加工時には、
プリブラケットの揺動によりプリヘム刃をワークのフラ
ンジに向けて斜め方向から押圧することが可能となるの
で、フランジにはプリ曲げに最も適した力が作用するこ
とになる。したがって、ワークのプリ曲げ部位の断面形
状が変化する場合でも、プリ曲げ加工を確実に行うこと
が可能となる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係るヘミング加工装置の望
ましい実施例を、図面を参照して説明する。図1ないし
図7は、本発明の一実施例を示しており、とくに車両ボ
デーの一部を構成するワークに適用した場合を示してい
る。本実施例で用いられるワークは、図9に示すワーク
と同一である。
【0013】図1ないし図7において、30はヘミング
加工装置を示している。ヘミング加工装置30は、平板
状のアッパプレート32を有している。アッパプレート
32は、図示されないプレス機械のラムに取付けられて
いる。アッパプレート32の下方には、平板状のロアプ
レート34が位置している。ロアプレート34は、図示
されないプレス機械のベッドに取付けられている。ロア
プレート34の上面には、ワーク5がセットされる下型
36が固定されている。
【0014】ワーク5は、図9で説明したようにアウタ
パネル6とインナパネル7とチャンネル8とから構成さ
れている。ワーク5には、チャンネル8によって負角部
9が形成されている。ワーク5は、アウタパネル6が下
型36によって受け止められるようになっている。アウ
タパネル6には、インナパネル7の一方を保持するため
のフランジ(ヘミング加工部)6aと、チャンネル8の
一方を保持するフランジ(ヘミング加工部)6bとが形
成されている。
【0015】フランジ6bは、負角部9に位置してお
り、本発明の対象となる部位である。他方のフランジ6
aは、本発明の対象ではないがフランジ6bと同様に同
一のヘミング加工装置30によってフランジ6bと同時
に加工される。負角部9が形成されないフランジ6aの
ヘミング加工は、公知であるので本実施例ではその説明
を省略し、フランジ6bのみの成形についてのみ説明す
る。
【0016】ロアプレート34の上面には、角度θの傾
斜面を有するベース38が取付けられている。ベース3
8の傾斜面には、摺動部材40が取付けられている。摺
動部材40の上面には、プレート42が摺動自在に載せ
られている。ベース38の一端には、プレート42の過
度の動きを規制するストッパ43が取付けられている。
プレート42には、プリブラケット44がボルト46に
よって締結されている。プリブラケット44は、ロアプ
レート34に対して斜め方向に往復動可能となってい
る。ロアプレート34のプリブラケット44の近傍に
は、フック47を有する保持具46が取付けられてい
る。保持具46のフック45とプリブラケット44のフ
ック47とは、引張りコイルスプリング50を介して連
結されている。これにより、ロアプレート34は、保持
具46側に引張られている。
【0017】プリブラケット44には、第1のアーム5
2、53を介してホルダ54が揺動可能に支持されてい
る。各第1のアーム52、53は、プリブラケット44
およびホルダ54にピン55によってピン連結されてい
る。プリブラケット44とホルダ54と第1のアーム5
2、53は、4節リンク51を構成している。これによ
り、ホルダ54はプリブラケット44に対して平行移動
が可能となっている。一方の第1のアーム52の上端部
には、回転自在なカムローラ56が固定ピン58を介し
て取付けられている。
【0018】プリブラケット44にはフック60が取付
けられており、ホルダ54にはフックを兼用するピン5
5が取付けられている。プリブラケット44のフック6
0とホルダ54のピン55は、引張りコイルスプリング
62を介して連結されている。これにより、ホルダ54
はプリブラケット44側に引張られている。プリブラケ
ット44には、ホルダ54と当接可能なストッパ64が
取付けられている。引張りコイルスプリング62によっ
てプリブラケット44側に引張られているホルダ54
は、ストッパ64との当接によりプリブラケット44側
への過度の動きが規制されている。
【0019】プリブラケット44には、第2のアーム6
6がピン68を介して連結されている。第2のアーム6
6は、アーム66a、66b、ピン66c、カムローラ
67とから構成されている。アーム66aは、ピン68
を介してプリブラケット44に連結されている。アーム
66aとアーム66bは、ピン66cを介して屈曲可能
に連結されている。ピン66cには、回転自在なカムロ
ーラ67が取付けられている。アーム66bの他方は、
ロアプレート34に固定された保持具70にピン72を
介して連結されている。ピン66aとピン66bは、ほ
ぼ直角となるように連結されている。
【0020】保持具70の直上には、アッパプレート3
2の下面に固定された第1のカムドライバー82が位置
している。第1のカムドライバー82は、下端部が逆U
字形に形成されている。第1のカムドライバー82の下
端部には、傾斜面からなるガイド面83が形成されてい
る。ガイド面82の上部には、上下方向に延びる第1の
カム溝84が形成されている。第2のカム溝84の上部
には、上下方向に延びる第2のカム溝85が形成されて
いる。
【0021】第1のカム溝84および第2のカム溝85
は、第2のアーム66のカムローラ66がほとんどガタ
なく進入可能な溝であり、第2のカム溝85の中心は第
1のカム溝84の中心に対して水平方向にずれている。
第1のカム溝84と第2のカム溝85は、傾斜溝86に
よって接続されている。第2のアーム66のカムローラ
66が第1のカムドライバー82の各カム溝84、85
に進入した際には、プリブラケット44がロアプレート
34に対して斜め方向に移動するようになっている。
【0022】ホルダ54には、プリヘム刃90が取付け
られている。プリヘム刃90は、下型36にセットされ
たワーク5のヘミング加工を行う曲刃であり、図1に示
すように曲げ加工部91にはプリ曲げを行うプリ加工面
91aと本曲げを行うヘム加工面91bとを有してい
る。プリヘム刃90の一方の上面は、後述する押えブロ
ック98が当接する押圧面90aに形成されている。
【0023】アッパプレート80の下面には、第2のカ
ムドライバー92が取付けられている。第2のカムドラ
イバー92は、第1のカム面94、第2のカム面95、
第3のカム面96を有するカム93を有している。アッ
パプレート80の下降時には、4節リンクの第1のアー
ム52のカムローラ56が第2のカムドライバー92の
カム93と接触するようになっている。第1のアーム5
2のカムローラ56とカム93との接触時には、カム9
3の各カム面94、95、96の凹凸に追従してホルダ
54が斜め方向に揺動するようになっている。
【0024】アッパプレート80の下面には、押えブロ
ック98が取付けられている。押えブロック98は、下
方に延びている。アッパプレート80が下死点近くまで
下降した際には、押えブロック98の下面がプリヘム刃
90の押圧面90aに当接するようになっている。
【0025】つぎに、上記のヘミング加工装置における
作用について説明する。図3は、図1の(A)に対応す
るものであり、アッパプレート32が上死点に位置して
いる状態を示している。この状態では、ロアプレート3
4に固定された下型36にワーク5がセットされる。ワ
ーク5が下型36にセットされた状態では、プリヘム刃
90がワーク5の負角部9から水平方向に離れている。
ワーク5のセットが完了すると、アッパプレート32の
下降が開始される。
【0026】図4は、図1の(B)に対応するものであ
り、アッパプレート32の下降初期の段階を示してい
る。図4に示すように、アッパプレート32の下降初期
には、第2のアーム66のカムローラ67が第1のカム
ドライバー82のガイド面83と接触し、その後カムロ
ーラ67は第1のカム溝84に進入する。そのため、プ
リブラケット44は第2のアーム66を介して第1のカ
ムドライバー82側に引張られ、プリブラケット44に
第1のアーム52、53を介して支持されるホルダ54
が斜め方向に移動する。ホルダ54には、プリヘム刃9
0が取付けられているので、プリヘム刃90も斜め上方
に移動し、矢印F1 に示すように、プリヘム刃90の曲
げ加工部91がワーク5の負角部9に進入する。
【0027】さらに、アッパプレート80の下降量が増
加すると、図5に示すように、第1のアーム52のカム
ローラ56が第2のカムドライバー92の第1のカム面
94と接触することになる。この状態では、第1のアー
ム52、53を介してプリブラケット44に連結された
ホルダ54が矢印F2 方向に揺動し、ホルダ54に取付
けられたプリヘム刃90がワーク5のフランジ6bに向
けて移動する。プリヘム刃90がワーク5のフランジに
向って移動した状態では、フランジ6bがプリヘム刃9
0のプリ加工面91aと下型36とによって挾圧され、
フランジ6bのプリ曲げ加工(予備曲げ加工)が行われ
る。図1の(C)は、この状態を示している。
【0028】アッパプレート80の下降がさらに続行さ
れると、第1のアーム52のカムローラ56が第2のカ
ムドライバー92の第2のカム面95と接触し、プリヘ
ム刃90は図1の矢印F3 に示すように一旦ワーク5の
フランジ6bから斜め上方に逃がされる。さらに、アッ
パプレート80が下降すると、図6に示すように、第2
のアーム66のカムローラ67が第1のカムドライバー
82の第2のカム溝85に進入し、プリブラケット44
は第2のアーム66を介して第1のカムドライバー82
側にさらに引張られる。そのため、プリブラケット44
に保持されるホルダ54が斜め方向に移動し、ホルダ5
4に取付けられたプリヘム刃90の曲げ加工部91は、
矢印F4 に示すようにワーク5の負角部9にさらに進入
する。図1の(D)は、この状態を示している。
【0029】図7は、アッパプレート80が下死点近傍
まで下降した状態を示している。この状態では、第1の
アーム52のカムローラ56が第2のカムドライバー9
2の第3のカム面96と接触し、ホルダ54は矢印F5
の方向に揺動する。そのため、プリヘム刃90の曲げ加
工部91はプリ曲げ加工されたワーク5のフランジ6b
に向って移動し、フランジ6bはプリヘム刃90のヘム
加工面91bと下型36との挾圧によってヘム加工(本
曲げ加工)される。本実施例では、プリヘム刃90によ
るヘム加工と同時に、アッパプレート90の下面に取付
けられた押えブロック98がプリヘム刃90の押圧面9
0aに当接し、プリヘム刃90のフランジ6bへの押圧
力は十分なものとなる。
【0030】ワーク5のアウタパネル6の板厚が薄く、
比較的小さな力でヘム加工が可能である場合は、単なる
4節リンク51によるプリヘム刃90の揺動力でヘム加
工は十分であるが、アウタパネル6の板厚が厚くかつ加
工長さが長い場合は、上述した押えブロック98の押圧
力を利用することにより、フランジ6bのヘム加工を確
実に行うことができる。
【0031】ワーク5のヘミング加工が完了すると、ア
ッパプレート90が上昇を開始し、プリヘム刃90はフ
ランジ6bから離れる。アッパプレート80の上昇時に
おけるプリヘム刃90の動きは、図2に示す動きと逆に
なり、アッパプレート80が上死点に到達した時点で
は、プリヘム刃90は図1の(A)の状態に復帰する。
その後、ヘミング加工されたワーク5は、下型36から
取り出される。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。 (1)アッパプレート側に設けられた第1のカムドライ
バーの各カム溝および第2のカムドライバーの各カム面
と、ロアプレート側に往復動可能に設けられたプリブラ
ケットに連結される第1のアームおよび第2のアームと
の接触により、プリブラケットに揺動可能に支持される
ホルダに取付けられたプリヘム刃の動きをダブルモーシ
ョンとすることが可能となり、負角部を有するワークで
あっても、一工程でフランジのヘミング加工を行うこと
ができる。 (2)また、プリヘム刃が斜め方向からワークの負角部
に進入し、かつプリ曲げおよびヘム加工時にはプリヘム
刃が斜め方向からワークのフランジに向けて移動するの
で、とくにプリ曲げ加工時にはワークのフランジに最も
適した力を付与することができる。したがって、ワーク
のヘミング加工部位の断面形状が長手方向途中で変化し
ている場合でも、ワークのフランジを最適な形状にプリ
曲げ加工することができ、ヘミング加工を確実に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るヘミング加工装置を用
いたワークのヘミング加工順序を示す工程図である。
【図2】図1におけるプリヘム刃の動きを示す動作経路
図である。
【図3】図1のヘミング加工装置のアッパプレートが上
死点にある場合の正面図である。
【図4】図3のヘミング加工装置のアッパプレートの下
降初期におけるプリヘム刃の動きを示す正面図である。
【図5】図3のヘミング加工装置のプリヘム刃によるワ
ークのプリ曲げ加工状態を示す正面図である。
【図6】図3のヘミング加工装置におけるプリ曲げ加工
からヘム加工への移行過程を示す正面図である。
【図7】図3のヘミング加工装置におけるヘム加工完了
状態を示す正面図である。
【図8】ヘミング加工が適用される従来のワークの一例
を示す断面図である。
【図9】ヘミング加工部位が一方向から見えない負角部
を有するワークの一例を示す断面図である。
【図10】負角部を有するワークをヘミング加工する装
置の一例を示す正面図である。
【図11】ヘミング加工部位の断面形状が長手方向途中
で変化するワークの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
5 ワーク 6a フランジ 9 負角部 30 ヘミング加工装置 32 アッパプレート 34 ロアプレート 36 下型 44 プリブラケット 51 4節リンク 52 第1のアーム 54 ホルダ 66 第2のアーム 82 第1のカムドライバー 84 第1のカム溝 85 第2のカム溝 90 プリヘム刃 92 第2のカムドライバー 94 第1のカム面 95 第2のカム面 96 第3のカム面 98 押えブロック

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロアプレートと、 前記ロアプレートに固定され、負角部にフランジが形成
    されたワークがセットされる下型と、 前記ロアプレート側に設けられ、斜め方向に往復動可能
    なプリブラケットと、 前記プリブラケットに、第1のアームを有する4節リン
    クを介して揺動可能に支持されるホルダと、 前記ロアプレートの上方に位置するアッパプレート側に
    設けられ、該アッパプレートの下降時に、前記プリブラ
    ケットに連結される第2のアームとの接触によりプリブ
    ラケットを揺動させ前記ホルダに取付けられたプリヘム
    刃を前記ワークの負角部内に移動させる第1のカムドラ
    イバーの第1のカム溝と、 前記アッパプレート側に設けられ、該アッパプレートの
    下降時に前記4節リンクの第1のアームと接触し、前記
    ホルダの揺動によりプリヘム刃を斜め上方からワークの
    フランジに向けて移動させプリヘム刃のプリ加工面と下
    型との挾圧によってワークのフランジのプリ曲げ加工を
    行う第2のカムドライバーの第1のカム面と、 前記ワークのプリ曲げ加工を行った後、前記アッパプレ
    ートの下降により4節リンクの第1のアームと接触し、
    前記プリヘム刃をプリ曲げ加工されたワークのフランジ
    から逃がす第2のカムドライバーの第2のカム面と、 前記アッパプレートに取付けられ、該アッパプレートの
    下降時に前記第2のアームとの接触により、プリ曲げ加
    工を行った前記プリヘム刃をさらにワークの負角部に進
    入させる第1のカムドライバーの第2のカム溝と、 前記プリヘム刃がワークの負角部に進入後、前記アッパ
    プレートの下降により4節リンクの第1のアームと接触
    し、前記ホルダの揺動によりプリヘム刃を斜め上方から
    ワークのプリ曲げ加工されたフランジに向けて移動させ
    プリヘム刃のヘム加工面と下型との挾圧によってワーク
    のフランジのヘム加工を行う第2のカムドライバーの第
    3のカム面と、を備えたことを特徴とするヘミング加工
    装置。
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