JPH03184635A - ヘミング用プレス型 - Google Patents

ヘミング用プレス型

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JPH03184635A
JPH03184635A JP32249089A JP32249089A JPH03184635A JP H03184635 A JPH03184635 A JP H03184635A JP 32249089 A JP32249089 A JP 32249089A JP 32249089 A JP32249089 A JP 32249089A JP H03184635 A JPH03184635 A JP H03184635A
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JP
Japan
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bending
flange portion
inner panel
outer panel
preliminary
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JP32249089A
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Itaru Miwa
三輪 至
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ヘミング加工を行なうプレス型に関し、とく
にフランジ部の縦壁の倒れを抑制するようにしたプレス
型に関する。
[従来の技術] 2つのプレス品のうち、片方のプレス品の7ランジを折
曲げて相手方をはさみ込むことにより、両者を固定させ
るヘミング加工は、た、とえば自動車のボデーを製造す
る際に多く採用されている。
ヘミング加工は、一般にフランジ部を予備曲げしたのち
、フランジ部を180°まで曲げるようになっている。
このようなヘミング加工を行なう装置の一例として、た
とえば特開昭55−68133号公報、実開昭59−3
9019号公報が知られている。
第10図の(イ〉ないしく二〉は、従来のヘミング加工
の手順を示している。第10図の(イ〉では、下型11
にアウタパネル1が載せられ、アウタパネル1の上にイ
ンナパネル2が載せられている。アウタパネル1の外周
部には、はぼ直角に立上がるフランジ部1aが形成され
ている。下型11にアウタパネル1とインナパネル2が
載せられると、第10図の(ロ)に示すように、予備曲
刃(プリ刃)13によってフランジ部1aがインナパネ
ル2側に45°近く折曲げられる。予備曲刃13による
フランジ部1aの折曲げが完了すると、第10図の(ハ
〉に示すように、予備曲刃13が後退し、ヘム刃14が
フランジ部1aに向って下降する。そして、フランジ部
1aはヘム刃14によって押圧され、インナパネル2の
外周部は、第10図の(ニ)に示すように、アウタパネ
ル1にはさみ込まれた状態となり、アウタパネル1とイ
ンナパネル2は一体化される。
[発明が解決しようとする課題] ところで、ヘミング加工は、第10図の(二〉に示す形
状ばかりでなく、アウタパネル1側に角縁が形成された
ものも存在する。
第11図は、角縁を成形するためのヘミング加工の工程
を示している。まず、図の(イ〉に示すように、アウタ
パネル1とインナパネル2とが重ね合わされた状態で、
このアウタパネル1とインナパネル2は、芯金15によ
って抑圧される。これと同時に、予備曲げ刃16がアウ
タパネル1のフランジ部1aに向って移動し、図の(口
〉に示すように、フランジ部1aが予備曲げ刃16によ
って内側に折り曲げられる。フランジ部1aの予備曲げ
が完了すると、図の(ハ)に示すように、上曲刃17が
下降し、フランジ部1aの折曲げが開始される。
この状態では、アウタパネル1のフラ、ンジ部1aの縦
壁1bは、下型11の外周部11aと密着している。上
曲刃17が下降すると、図の(二〉に示すように、フラ
ンジ部1aが下方に曲げられ、角縁18が成形される。
しかし、この状態では、フランジ部1aの縦壁1bの上
部が、図の(ホ)に示すように、下型11の外周部11
aから離れ、内側への倒れA、やたれ(2が生じてしま
う。したがって、角縁18の形状は設計通りの形状に成
形されず、所望の機能が発揮できない。
第12図(イ)ないしくハ)は、角縁の形成されないヘ
ミング加工の工程を示しており、第10図の加工よりも
インナパネル2の板厚が人である場合の加工を示してい
る。通常のヘミング加工においては、第10図に示した
ように、フランジ部1aの予備曲げは、芯金なしで行な
われるので、曲げ加工完了後におけるフランジ部1aの
つけ根部分(縦壁)の断面形状は円弧状となってしまう
。フランジ部1aの端部が円弧状になったプレス製品を
、車両の外板等に適用した場合は、見栄えが悪くなると
いう問題があるため、従来では、ヘミング曲げ工程でフ
ランジ部1aの端末部分をヘミング曲刃(上曲刃〉で押
圧し、縦壁が平面状になるように修正を行なっていた。
しかし、第12図の(イ〉に示すように、インナパネル
2−の板厚が大になった場合は、図の(口〉、(ハ〉に
示すように、アウタパネル1の折曲げ端部の丸みが目立
つようになり、ヘミング曲刃の抑圧によって修正しきれ
なくなる。
ところで、第13図に示すように、予備曲げ完了のアウ
タパネル1のフランジ部1aにヘミング曲刃(上di]
刃〉18が当接すると、フランジ部1aの端部には、垂
直方向のNと曲刃とパネルのエッチの摩擦力によるμN
が生ずる。この場合、その合力の向きが曲げポイントZ
に常に向いていれば縦壁1bの倒れは生じない。これを
利用した縦壁の倒れ防止策として2つの方法があるが、
これにも解決すべき問題が存在する。
その一つは、第14図に示すように、ヘミング曲刃19
を曲げポイントZに向けて移動させることである。この
ようにすれば、フランジ811aの縦壁1bが下型に密
着し、縦壁の倒れが阻止される。
ただし、この場合、進入角がある角度を越えると、第1
5図に示すように、ヘミング曲刃19の傾斜端面19a
とフランジ部1aの端面とが当接し、フランジ部1aが
2点鎖線で示すように、逆向げされるという問題か生ず
る。
二つめの方法は、第16図に示すように、フランジ部1
aとの接触角度を変化させて、フランジ部1aの端部と
ヘミング曲刃20の単位ストローク当りのすべり量を増
やし、μNを増加させることである。ただし、この場合
は、ヘミング曲刃20の下面20bが平坦でないため、
そのまま最終形状までの曲げ加工ができないという問題
がある。
なお、本発明に関連する先行技術として、特開平1−2
02319号公報が知られている。本公報に開示されて
いる縁曲げ加工装置は、芯金と予備曲刃とによって角縁
の成形を行なうものであるが、この装置による場合はイ
ンナパネルの形状が大きく制限され、製品設計上不利に
なるという問題がある。つまり、本装置の場合は、予備
曲げ刃と上曲刃とが共用しており、その移動の自由度が
小さいので、必然的にヘミング加工時には予備曲げ角度
を大きくとらなければならなくなる、したがって、芯金
の進入スペースを同一とするなら、アウタパネル端部か
らインナパネルの立上がり部分(成形によって隆起する
補強部)までのスペースを大きく取らざるを得なくなり
、製品設計の自由度が小さくなってしまう。
また、本公報の装置の場合は、上曲刃(予備曲げ刃)の
形状は製品形状によって必然的に決定されてしまうので
、上曲刃でフランジ部の予備曲げを行なう際は、フラン
ジ部の縦壁を下型の所定の部位に向けて十分に押圧させ
ることが難しくなる。
したがって、予備曲げ時にはフランジ部の縦壁部分の倒
れを防止することが困難となり、第11図の(ホ〉に示
す状態になりやすい。
本発明は、上記の問題に着目し、予備曲げされたフラン
ジ部の縦壁部分の倒れを防止することができ、しかも、
芯金を用いて予備曲げを行なう際の曲げ角を小さくする
ことのできるヘミング用プレス型を提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] この目的に沿う本発明に係るヘミング用プレス型は、ア
ウタパネルとインナパネルとが重ねられた状態でセット
される下型と、 前記下型に対して昇降可能な上型と、 前記上型と下型との間に位置するパッドに揺動可能に支
持される芯金と、 前記芯金によるアウタパネルとインナパネルの押圧時に
前記アウタパネルのフランジ部を外側から押圧し該フラ
ンジ部を前記芯金に沿ってインナパネル側に予備曲げす
る第1の予備曲げ而と、前記芯金の後退後に前記第1の
予備曲げ面によって曲げ加工されたフランジ部を該フラ
ンジ部の縦壁を下型の所定の部位に押圧しつつインナパ
ネル側に予備曲げする第2の予備曲げ面と、を有する予
備曲刃と、 前記予備曲刃による前記アウタパネルのフランジ部の予
備面げ後、該フランジ部の先端部をインナパネルに押圧
する上曲刃と、 を具備したものから成る。
[作  用] このように構成されたヘミング用プレス型においては、
予備曲刃の第1の予備曲げ面によってアウタパネルのフ
ランジ部の第1の予備曲げが行なわれる。第1の予備曲
げは、フランジ部の内側に芯金が位置するので、フラン
ジ部は芯金に沿って折曲げられ、フランジ部の縦壁が倒
れることはない。
また、本発明の場合は、第2の予備曲げ面によってざら
に予備曲げが行なわれるので、その分、第1の予備曲げ
の角度を小さくすることが可能となり、芯金の進退方向
の角度を大きくとる必要はない。したがって、アウタパ
ネル端部からインナパネルの補強部までのスペースを大
に確保することも不要となり、製品設計の自由度が大幅
に制限されることもない。
第1の予備曲げが完了すると、第2の予備曲げ面によっ
てフランジ部の第2の予備曲げが行なわれる。第2の予
備曲げでは、フランジ部の縦壁を下型の所定の部位に押
圧するように、フランジ部のインナパネル側への折曲げ
が行なわれるので、フランジ部の縦壁の形状は、下型の
所定部位の形状に倣うことになり、縦壁は所望の形状に
成形される。
2つの予備曲げ加工が完了すると、予備曲げされたフラ
ンジ部の先端部が上曲刃によってインナパネルに押圧さ
れ、ヘミング加工が終了する。
[実施例] 以下に、本発明に係るヘミング用プレス型の望ましい実
施例を、図面を参照して説明する。
第1実施例 第1図ないし第6図は、本発明の第1実施例を示してお
り、このうち第4図および第5図は、プレス型の各部の
動作を示している。図中、31は下型を示しており、下
型31には、アウタパネル21とインナパネル22とが
セットされている。インナパネル22は、アウタパネル
21の上面に載せられている。
アウタパネル21の外周部には、垂直に折曲げられたフ
ランジ21aが形成されている。
下型31の上方には、上型32が位置しており、上型3
2は、図示されないプレス機械のラムに取付けられてい
る。上型32は、下方に延びるロッド33を有している
。上型32と下型31との間には、板状のパッド34が
配設されている。パッド34の下面には、支柱35が取
付けられており、支柱35は下型31側にアウタパネル
21を介して当接可能となっている。
上型32とパッド34との間には、複数の圧縮ばね36
が介装されている。
パッド34と下型31との間には、芯金37が位置して
いる。芯金37は、2本のアーム38.38−を介して
パッド34に揺動可能に支持されている。2本のアーム
38.38′は平行となっており、各アーム38.38
−の連結部は、ピン連結となっている。つまり、本実施
例では、パッド34と芯金37と2本のアーム38.3
8′とにより、平行四辺形のリンク機構が構成されてい
る。芯金37の一側の下端部分は、アウタパネル21の
フランジ部21aとインナパネル22を押圧する芯金部
3γaに形成されている。2本のアーム38のうち一方
のアーム38には、回転自在なローラ39が取付けられ
ている。芯金37は、図示されない引張ばねを介してパ
ッド34と連結されており、これによって芯金37はパ
ッド34側に引寄せられている。
上型32のロッド33は、パッド34を貫通して下方に
延びている。ロッド33の溝には、芯金37のローラ3
9と当接可能なカム41が設けられている。このカム4
1は、上型31の移動方向に対して直角方向に移動可能
となっている。カム41は、エアシリンダ(図示路〉と
連結されており、カム41は上型32の下降時のみロー
ラ39と当接するようになっている。
エアシリンダは、図示されないバルブと接続されており
、バルブは上型32の昇降動作に基づいて作動するよう
になっている。ローラ39とカム41とが当接した場合
は、芯金37はアウタパネル21のフランジ部21aに
向って揺動し、芯金部37aがアウタパネル21のフラ
ンジ部21aの内壁面とインナパネル22とを押圧する
ようになっている。
本実施例のように、角縁を成形するプレス型においては
、一般のヘミング加工と同様に、予備曲刃(プリ刃〉5
1と上曲刃(ヘム刃〉61とが用いられる。予備曲刃5
1と上曲刃61は、上型32の移動に伴なって動くよう
になっている。
予備曲刃51は、ホルダ(子カム)52に取付けられて
おり、ホルダ52は2つのアーム53.54を介してブ
ロック55に揺動可能に支持されている。2つのアーム
53.54は、平行となっており、各アーム53.54
の連結部は、ピン連結となっている。つまり、ホルダ5
2とブロック55と2つのアーム53.54により、平
行四辺形のリンク機構が構成されている。アーム53に
はガイドローラ56が取付けられている。ブロック55
は、2つのアーム67を介して下型31に支持されてい
る。ブロック55、下型31、各アーム67とは、平行
四辺形のリンク機構を構成している。アーム53に取付
けられたガイドローラ56は、上型32に設けられた子
板カム58のカム溝58aに沿って移動可能となってい
る。
ブロック(親カム)55には、ガイドローラ59が設け
られており、ガイドローラ59は、上型32に設けられ
た親板カム60のカム溝60aに沿って移動可能となっ
ている。予備曲刃51は、2つのガイドローラ56.5
9が各カム溝58a 、60aに沿って移動することに
より、アウタパネル21のフランジ部21aの第1の予
備曲げと、第2の予備曲げとを行なうようになっている
。予備曲刃51には、第2図に示すように、第1の予備
曲げを行なう第1の予備曲げ面51a、第2の予備曲げ
を行なう第2の予備曲げ面51bが形成されている。
第2図および第3図のAは、第1の予備曲げを示してい
る。図に示すように、第1の予備曲げは、芯金37によ
るアウタパネル21とインナパネル22の押圧時に、第
1の予備曲げ面51aによりアウタパネル21のフラン
ジ部21aを外側から押圧し、このフランジ部21aを
芯金37に沿ってインナパネル22側に折曲げる曲げ加
工である。第2図および第3図のBは、第2の予備曲げ
を示している。図に示すように、第2の予備曲げは、芯
金37の後退後に、第1の予備曲げによって曲げ加工さ
れたフランジ部21aを、第2の予備曲げ面51bによ
りフランジ部21aの縦壁が下型31の段差部31aに
押圧されるようにインナパネル22側に折曲げる加工で
ある。
なお、予備曲刃51の動きについての詳細は、後述する
上曲刃61は、ホルダ62に取付けられており、ホルダ
62は2つのアーム63を介して上型32と揺動可能に
支持されている。2つのアーム63は平行となっており
、各アーム63の連結部は、ピン連結となっている。つ
まり、上型32とホルダ62と2本のアーム63とによ
り、平行四辺形のリンク機構が構成されている。ホルダ
62の他方には、ガイドローラ64が取付けられており
、ガイドローラ64は下型31に固定されたブロック6
5の溝66に進入可能となっている。これにより、上曲
刃61は、上型32の下降時には、予備曲げされたフラ
ンジ部21aを押圧するようになっている。
つぎに、上記のヘミング用プレス型における作用につい
て説明する。
第1図において、まず、下型31にアウタパネル21と
インナパネル22とがセットされる。この状態では、予
備曲刃51は、第2図の位置SOに位置している。アウ
タパネル21とインナパネル22とのセットが完了する
と、プレス機械のラム(図示略)が下降し、これに伴な
って上型32が下降される。
パッド34は下型31に当接する支柱35によって定位
置で停止する。さらに、上型32が下降するとカム41
が設けられたロッド33も下降し、カム41が芯金37
のローラ39に当接される。そのため、芯金37は、第
4図の(イ〉に示すように、アウタパネル21のフラン
ジ部21aに向って斜め下方に揺動する。
さらに、上型32が下降すると、第4図の(ロ)に示す
ように、芯金37の揺動量が最大となり、芯金37の芯
金部37aによってアウタパネル21のフランジ部21
aの内壁面のつけ根部分と、インナネル22の外周部が
十分な力で押圧される。また、この場合は、予備曲刃5
1が各カム板に基づいて移動し、アウタパネル21のフ
ランジ部21aは、予備曲刃51によって第1の予備曲
げAが行なわれる。第1の予備曲げは、上述したように
、アウタパネル21のフランジ部21aを第1の予備曲
げ面51aによって外側から押圧する曲げ加工であり、
これによりフランジ部21aは芯金37に沿って折曲げ
られる。
第1の予備曲げ時には、予備曲刃51は、第2図の位置
S1に位置している。
フランジ部21aの第1の予備曲げAが完了すると、上
型32はさらに下降し、カム41は芯金37のローラ3
9を通過し、カム41とローラ39との当接は完了する
。そのため、芯金37は、第4図の(ハ〉に示すように
、引張りばねによって元の位置に戻される。この場合、
予備曲刃51は各カム板に倣って動き、予備曲刃51は
、折曲げられたフランジ部21aと干渉することなく、
フランジ部21aに沿って位置S、から位置S2に移動
する。
上型32がさらに下降すると、第4図の(ニ)に示すよ
うに、予備曲刃51は再び下降し、フランジ部21aは
、予備曲刃51によって第2の予備曲げBが行なわれる
。第2の予備曲げBは、上述したように、第1の予備曲
げによって曲げ加工されたフランジ部21aを、第2の
予備曲げ面51bによりフランジ部21aの縦壁21b
が下型31の段差面31aに押されるようにインナパネ
ル22側に折1曲げする曲げ加工であり、これにより、
折曲げされたフランジ部21aは、はぼ水平となる。第
2の予備曲げ完了時には、予備曲刃51は、第2図の8
3に位置している。
このように、第2の予備曲げ時には、第2の予備曲げ面
51bとフランジ部21bの端面との当接角度αを最適
な角度に保つことができるので、フランジ部21aの縦
壁21bを下型31の段差面31aに十分に押圧するこ
とができる。したがって、フランジ部21aの縦壁21
bの形状は、下型31の段差面31aに倣うことになり
、内側への倒れが防止される。
第2の予備曲げが完了すると、予備曲刃51は、各カム
板に基づいて動き、予備曲刃51は、第4図の(ホ〉に
示すようにそのまま上方に移動して位置S4に至る。そ
の後、予備dtl刃51は下型31に対して後退し、位
置S4から位置S5に向って移動する。
予備l出刃51か後退づると、第4図の(へ〉に示すよ
うに、上型31の加工に伴なって上曲刃61が下降する
。そして、図の(ハ〉に示すように、予備曲げされたフ
ランジ部21aが上曲刃61によって押圧され、角縁2
1cが成形される。上曲刃51は、略斜め方向に下降す
るので、この場合も、フランジ部21aの縦壁21bは
下型31の段差面31aに押圧されるようになり、フラ
ンジ部21aか下端部から内側に折れ助かるという問題
も解消される。
以上のように、本実施例では、フランジ部21aの予備
]II]げを、第]の予備曲げと第2の予備曲げとによ
って行なうため、第1の予備■げ時におけるフランジ部
21aの曲げ角度を大に確保しなくともよく、芯金37
を進退させるためのスペースを大に確保する必要もなく
なる。したがって、アウタパネル21の端部からインナ
パネル22の隆起する補強部22aまでの距離尤3を短
かくすることも可能となり、製品設:tの自由度が高め
られる。
なお、本実施例では、予備曲刃51の軌跡は第2図のよ
うになるが、子板カム58および親板カム60のカム溝
58a 、 60aの形状を変化させることにより、予
備曲刃51の軌跡を第6図の(イ)に示す軌跡に、や、
(口〉に示す軌跡に2とづ]ることかできる。
第2実施例 第7図ないし第9図は、本発明の第2実施例を示してい
る。第1実施例では、角縁が形成されるヘミング加工の
例を示したが、本実施例では、角縁は形成されずインナ
パネル22の板厚下かアウタパネルに比へて大の場合の
ヘミング加工の例を示している。
第12図に示したように、インナパネルの板厚が大の場
合は、ヘミング加工後のアウタパネルの端部が丸みを6
つので、車両等では美感を損なう場合が生じる。本実施
例は、インナパネルの板厚が大である場合でも、これを
できるだけ防止するためのプレス型について説明する。
なお、本実施例の構成は、第1実施例に準じるので、準
じる部分の説明は、第1実施例と同一の付目を付すこと
によりその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明
する。
第7図において、37aは芯金部を示している。
芯金部37aの先端部には、突起37bが形成されてい
る。突起37bは、インナパネル22の板厚分だけ下方
に突出している。突起部37bの前端面は、第8図に示
η−ように垂直面37cとなっている。
予備曲刃51には、第1の予備曲げAを行なうための第
1の予備曲げ面51′aと、第2の予備曲げBを行なう
ための第2の予備曲げ面51−bとを有している。上1
出刃61−は、下端面61−aか平坦に形成されている
このように構成された第2実施例においては、第7図の
(イ)に示すように、アウタパネル21とインナパネル
22とか芯金部37aによって抑圧される。この状態で
は、アウタパネル21のフランジ部21aのコーナ部に
芯金部37aの突起37bが当接される。
つぎに、図の(ロ)に示すように、フランジ部21aか
予備曲刃51の第1の予備曲げ面518′によって押圧
され、第1の予備曲げAが行なわれる。
この場合、フランジ部21aは、第8図に示す突起37
bの上端角溝Cから折曲げられるため、フランジ部21
aのつけ根からの倒れが防止される。第1の予備曲げA
が完了すると、芯金部37aか後退されるとともに、予
備曲刃51も若干後退される。芯金部37aか完全に後
退すると、予備曲刃51が若干上昇するとともに前進し
、予備曲刃51の第2の子猫曲げ面51−bによってフ
ランジ部21aの第2の予備曲げBが行なわれる。この
場合、フランジ部21aの縦壁21bが予備曲刃51に
よって下型31の段差部31aに押圧されながら折曲げ
られる。そのため、縦壁21bは、第9図に示すように
、下型の段差部31aに対して内側に倒れることはなく
なる。
第2図の予備曲げが完了すると、予備曲刃51は後退し
、上曲刃61−によってフランジ部21aがインナパネ
ル22に押圧され、ヘミング加工は終了となる。この状
態では、アウタパネル21の端部は、第7図の(ホ)に
示す形状となり、フランジ部21aの縦壁21bの垂直
度は、第12図の(ハ)に示す従来形状に比べて著しく
改善される。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明に係るヘミング用プレス型
によるときは、予備曲刃に、第1の予備曲げ面と第2の
予備曲げ面とを設けるようにしたので、アウタパネルの
縦壁の倒れを招くことなくヘミング加工が可能となり、
プレス製品の美感を向上させることかできる。
また、予備曲げ加工を2工程に分けて行なうことが可能
であるので、芯金を用いる第1の予備曲げ時における曲
げ角度を小さくすることができ、芯金の進退時のスペー
スを小とすることができる。
したがって、アウタパネルの端部からインナパネルの立
上がり部(隆起する補強部)までの距離の短縮がはかれ
、製品設計の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係るヘミング用プレス型
の要部正面図、 第2図は第1図の装置における予備曲刃の動きを示した
断面図、 第3図は第2図の予備曲刃による第1の予備曲げ加工と
第2の予備曲げ加工とを示す断面図、第4図(イ)ない
しくト〉は第1図の予備曲刃を駆動させるためのリンク
機構の動きを示した断面図、 第5図は第1図にお【ブる各部位の移動梁を示すストロ
ーク線図、 第6図(イ) 33よび(ロ)は予備曲刃の移動軌跡の
変形例を示寸移動軌跡図、 第7図(イ〉ないしくホ)は本発明の第2実施例に係る
ヘミング用プレス型に、よるヘミング加工を示す断面図
、 第8図は第7図(イ)の部分拡大断面図、第9図は第7
図(ハ)の部分拡大断面図、第10図(イ〉ないしく二
)は従来のプレス型によるヘミング加工の各工程を示す
断面図、第11図(イ)ないしくホ)は角縁を底形する
ヘミング加工の各工程を示す断面図、 第12図は第11図(二〉におけるフランジ部近傍の拡
大断面図、 第13図は第11図におけるフランジ部の縦壁の倒れを
防止するためのプレス加工の原理を示寸断面図、 第14図および第15図は第13図の具体例を示す断面
図、 第16図は第13図の別の具体例を示す断面図、である
。 21・・・・・・アウタパネル 21a・・・・・・フランジ部 21b・・・・・・縦壁 22・・・・・・インナパネル 31・・・・・・下型 32・・・・・・上型 34・・・・・・パッド 37・・・・・・芯金 51・・・・・・予備曲刃 51a 、 51a −・・・・・・第1の予備曲げ面
51b 、51b−・・・・・・第2の予備曲げ面61
・・・・・・上曲刃 A・・・・・・第1の予備曲げ B・・・・・・第2の予備曲げ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アウタパネルとインナパネルとが重ねられた状態で
    セットされる下型と、 前記下型に対して昇降可能な上型と、 前記上型と下型との間に位置するパッドに揺動可能に支
    持される芯金と、 前記芯金によるアウタパネルとインナパネルの押圧時に
    前記アウタパネルのフランジ部を外側から押圧し該フラ
    ンジ部を前記芯金に沿ってインナパネル側に予備曲げす
    る第1の予備曲げ面と、前記芯金の後退後に前記第1の
    予備曲げ面によつて曲げ加工されたフランジ部を該フラ
    ンジ部の縦壁を下型の所定の部位に押圧しつつインナパ
    ネル側に予備曲げする第2の予備曲げ面と、を有する予
    備曲刃と、 前記予備曲刃による前記アウタパネルのフランジ部の予
    備曲げ後、該フランジ部の先端部をインナパネルに押圧
    する上曲刃と、 を具備したことを特徴とするヘミング用プレス型。
JP32249089A 1989-12-14 1989-12-14 ヘミング用プレス型 Pending JPH03184635A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6923036B1 (en) 1999-06-29 2005-08-02 Ronald C. Stefanek Hemming apparatus and method
WO2001000918A3 (en) * 1999-06-29 2009-09-11 Stefanek Ronald C Hemming apparatus and method

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6923036B1 (en) 1999-06-29 2005-08-02 Ronald C. Stefanek Hemming apparatus and method
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