JP7255545B2 - プレス成形方法及びプレス金型 - Google Patents
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(1)平板状の金属素材をコの字断面形状に曲げ加工するプレス成形方法であって、
前記金属素材の幅方向中央部をパンチの頭部とパッドとで挟持した状態で、外方の後退位置に移動したダイを下降させて前記金属素材の幅方向側部を下方へ曲げ成形する押し曲げ工程と、
前記押し曲げ工程の後、前記ダイを斜め下方で前記パンチの胴部に近づく方向に移動させて前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く又は少なく曲げ成形する寄せ曲げ工程と、
前記寄せ曲げ工程の後、前記パンチの頭部から離間して前記ダイと共に下降する前記パンチの胴部によって前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻す曲げ戻し工程とを備えていることを特徴とする。
前記寄せ曲げ工程では、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して垂直状に形成した垂直部と、当該垂直部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
前記曲げ戻し工程では、前記折り曲げ部を前記垂直部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とする。
前記寄せ曲げ工程では、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して外方へ開いた開き部と、当該開き部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
前記曲げ戻し工程では、前記折り曲げ部を前記開き部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とする。
前記金属素材の幅方向中央部の下面を支持するパンチの頭部と、当該パンチの頭部によって支持された前記金属素材の幅方向中央部の上面を押圧するパッドと、前記パンチの頭部と前記パッドとで挟持した前記金属素材の幅方向側部に、外方へ移動した後退位置で当接して曲げ加工するダイと、当該ダイの移動方向を、斜め下方で前記パンチの胴部に近づく方向へ方向転換させるカムドライバとを備え、
前記ダイと前記パンチの胴部とが近接して前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く又は少なく曲げ成形した後、前記パンチの胴部が前記ダイと共に下降して前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻すこと、
前記パンチの胴部は、前記カムドライバと共に昇降板に連結され、当該昇降板は、下死点でロッキング可能に昇降するクッション装置によって支持されていることを特徴とする。
前記ダイと前記パンチの胴部とが近接することによって、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して垂直状に形成した垂直部と、当該垂直部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
前記ダイと前記パンチの胴部とが共に下降することによって、前記折り曲げ部を前記垂直部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とする。
前記ダイと前記パンチの胴部とが近接することによって、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して外方へ開いた開き部と、当該開き部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
前記ダイと前記パンチの胴部とが共に下降することによって、前記折り曲げ部を前記開き部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とする。
まず、本実施形態に係るプレス金型の構造を、図1を用いて説明する。図1に、本発明の実施形態に係るプレス金型の要部断面図を示す。
次に、本実施形態に係るプレス成形方法の工程について、図2~図11を用いて説明する。図2に、本発明の実施形態に係るプレス成形方法を説明する概略斜視図を示す。図2(A)に、押し曲げ工程の概略斜視図を示し、図2(B)に、寄せ曲げ工程の概略斜視図を示し、図2(C)に、曲げ戻し工程の概略斜視図を示す。図3に、図2に示すプレス成形方法の第1実施例における、押し曲げ工程の加工断面図を示す。図3(A)に、金属素材をパンチの頭部とパッドとが挟持した状態の断面図を示し、図3(B)に、ダイが下降して金属素材の幅方向側部を下方へ曲げ加工した状態の断面図を示す。図4に、図3(B)に示す曲げ加工された金属素材の詳細断面図を示す。図5に、図2に示すプレス成形方法の第1実施例における、寄せ曲げ工程の加工断面図を示す。図5(A)に、ダイがカムドライバに当接して、斜め下方でパンチの胴部に近づく方向へ方向転換する状態の断面図を示し、図5(B)に、ダイがパンチの胴部に近接して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く曲げ加工した状態の断面図を示す。図6に、図2に示すプレス成形方法の第1実施例における、曲げ戻し工程の加工断面図を示す。図6(A)に、ダイと共にパンチの胴部が下降して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻す途中の断面図を示し、図6(B)に、ダイとパンチの胴部とが下死点まで下降して、曲げ戻しが完了した状態の断面図を示す。図7に、図2に示すプレス成形方法の第1実施例における、曲げ戻し完了後の断面図を示す。図7(A)に、ダイがパンチの胴部から離間しながら上昇する途中の断面図を示し、図7(B)に、パッドが上昇した後に、パンチの胴部とカムドライバとが原位置に復帰した状態の断面図を示す。図8に、図2に示すプレス成形方法の第2実施例における、押し曲げ工程の加工断面図を示す。図8(A)に、金属素材をパンチの頭部とパッドとが挟持した状態の断面図を示し、図8(B)に、ダイが下降して金属素材の幅方向側部を下方へ曲げ加工した状態の断面図を示す。図9に、図2に示すプレス成形方法の第2実施例における、寄せ曲げ工程の加工断面図を示す。図9(A)に、ダイがカムドライバに当接して、斜め下方でパンチの胴部に近づく方向へ方向転換する状態の断面図を示し、図9(B)に、ダイがパンチの胴部に近接して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く曲げ加工した状態の断面図を示す。図10に、図2に示すプレス成形方法の第2実施例における、曲げ戻し工程の加工断面図を示す。図10(A)に、ダイと共にパンチの胴部が下降して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻す途中の断面図を示し、図10(B)に、ダイとパンチの胴部とが下死点まで下降して、曲げ戻しが完了した状態の断面図を示す。図11に、図2に示すプレス成形方法の第2実施例における、曲げ戻し完了後の断面図を示す。図11(A)に、ダイがパンチの胴部から離間しながら上昇する途中の断面図を示し、図11(B)に、パッドが上昇した後に、パンチの胴部とカムドライバとが原位置に復帰した状態の断面図を示す。
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係るプレス成形方法によれば、金属素材Wの幅方向中央部W1をパンチ1の頭部11とパッド2とで挟持した状態で、外方の後退位置に移動したダイ3、3Bを下降させて金属素材Wの幅方向側部W2を下方へ曲げ成形する押し曲げ工程S1を備えているので、押し曲げ工程S1にて、金属素材Wの幅方向側部W2の中間部W22にスプリングゴウ方向へ湾曲するたわみ部TWを形成しつつ、金属素材Wを概ねコの字断面形状に曲げ加工することができる。
本発明は、発明の要旨の範囲内であれば、様々な実施態様に変更できることは言うまでもない。例えば、本実施形態では、寄せ曲げ工程S2にて、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21を正寸より多く曲げ成形し、曲げ戻し工程S3にて、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21を正寸に曲げ戻しているが、必ずしも、これに限る必要はない。
2 パッド
3、3B、3C ダイ
4 カムドライバ
5 昇降板
6 クッション装置
10A、10B プレス金型
11 頭部
12、12B、12C 胴部
KK コの字断面形状
S1 押し曲げ工程
S2 寄せ曲げ工程
S3 曲げ戻し工程
W 金属素材
W1 幅方向中央部
W2 幅方向側部
W21 先端側
W24 垂直部
W25、W27 折り曲げ部
W26 開き部
W211、W211C 折り曲げ部
Claims (6)
- 平板状の金属素材をコの字断面形状に曲げ加工するプレス成形方法であって、
前記金属素材の幅方向中央部をパンチの頭部とパッドとで挟持した状態で、外方の後退位置に移動したダイを下降させて前記金属素材の幅方向側部を下方へ曲げ成形する押し曲げ工程と、
前記押し曲げ工程の後、前記ダイを斜め下方で前記パンチの胴部に近づく方向に移動させて前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く又は少なく曲げ成形する寄せ曲げ工程と、
前記寄せ曲げ工程の後、前記パンチの頭部から離間して前記ダイと共に下降する前記パンチの胴部によって前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻す曲げ戻し工程とを備えていることを特徴とするプレス成形方法。 - 請求項1に記載されたプレス成形方法において、
前記寄せ曲げ工程では、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して垂直状に形成した垂直部と、当該垂直部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
前記曲げ戻し工程では、前記折り曲げ部を前記垂直部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とするプレス成形方法。 - 請求項1に記載されたプレス成形方法において、
前記寄せ曲げ工程では、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して外方へ開いた開き部と、当該開き部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
前記曲げ戻し工程では、前記折り曲げ部を前記開き部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とするプレス成形方法。 - 平板状の金属素材をコの字断面形状に曲げ加工するプレス金型であって、
前記金属素材の幅方向中央部の下面を支持するパンチの頭部と、当該パンチの頭部によって支持された前記金属素材の幅方向中央部の上面を押圧するパッドと、前記パンチの頭部と前記パッドとで挟持した前記金属素材の幅方向側部に、外方へ移動した後退位置で当接して曲げ加工するダイと、当該ダイの移動方向を、斜め下方で前記パンチの胴部に近づく方向へ方向転換させるカムドライバとを備え、
前記ダイと前記パンチの胴部とが近接して前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く又は少なく曲げ成形した後、前記パンチの胴部が前記ダイと共に下降して前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻すこと、
前記パンチの胴部は、前記カムドライバと共に昇降板に連結され、当該昇降板は、下死点でロッキング可能に昇降するクッション装置によって支持されていることを特徴とするプレス金型。 - 請求項4に記載されたプレス金型において、
前記ダイと前記パンチの胴部とが近接することによって、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して垂直状に形成した垂直部と、当該垂直部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
前記ダイと前記パンチの胴部とが共に下降することによって、前記折り曲げ部を前記垂直部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とするプレス金型。 - 請求項4に記載されたプレス金型において、
前記ダイと前記パンチの胴部とが近接することによって、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して外方へ開いた開き部と、当該開き部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
前記ダイと前記パンチの胴部とが共に下降することによって、前記折り曲げ部を前記開き部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とするプレス金型。
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