JP2021171780A - プレス成形方法及びプレス金型 - Google Patents

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【課題】コの字断面形状を構成する縦壁部のスプリングバックや反りを低減できると共に、コの字断面形状の捻り現象を抑制できるプレス成形方法及びプレス金型を提供する。【解決手段】平板状の金属素材Wをコの字断面形状KKに曲げ加工するプレス成形方法であって、金属素材の幅方向中央部W1をパンチ1の頭部11とパッド2とで挟持した状態で、外方の後退位置に移動したダイ3を下降させて金属素材の幅方向側部W2を下方へ曲げ成形する押し曲げ工程S1と、押し曲げ工程の後、ダイを斜め下方でパンチの胴部12に近づく方向に移動させて金属素材の幅方向側部の先端側W21を正寸より多く又は少なく曲げ成形する寄せ曲げ工程S2と、寄せ曲げ工程の後、パンチの頭部から離間してダイと共に下降するパンチの胴部によって金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻す曲げ戻し工程S3とを備えている。【選択図】 図1

Description

本発明は、プレス成形方法及びプレス金型に関し、詳しくは、車両用プレス部品をコの字断面形状に形成するプレス成形方法及びそのプレス成形方法に使用するプレス金型に関する。
近年、車両用プレス部品では、軽量化と高強度化とを促進させるため、鋼板の薄板化と高ハイテン化が進められている。しかし、鋼板の薄板化、高ハイテン化に伴って、コの字断面形状を有する車両用プレス部品(例えば、車体床下のメンバー部品等)では、コの字断面形状を構成する縦壁部において、スプリングバックや反り等が発生し易くなる。この縦壁部におけるスプリングバックや反り等は、主にプレス成形時(絞り又は曲げ)の伸び・縮みに伴う残留応力に起因し、鋼板の薄板化、高ハイテン化が進むほど、顕著に発生することが知られている。
そのため、コの字断面形状を構成する縦壁部において、スプリングバックや反り等の要因となる残留応力を効果的に低減させるプレス成形方法及びそのプレス金型が、例えば、特許文献1に開示されている。すなわち、特許文献1には、図13(A)、(B)に示すように、平板状の金属素材101をコの字断面形状に曲げ加工するプレス成形方法であって、金属素材101の下面をパンチ102で支持すると共に金属素材101の上面をパッド103で押圧した状態で、ダイ104を下降させて金属素材101を曲げ成形する押し曲げ工程(図13(A)を参照)と、該押し曲げ工程の後、ダイ104を斜め下方でパンチ102に近づく方向に移動して金属素材101を曲げ成形する寄せ曲げ工程(図13(B)を参照)とを備え、該ダイ下降後の斜め下方移動時の寄せ曲げ工程は、金属素材101の幅方向先端101Sをダイ104の縦壁104Tと接触させながら行うと共に、ダイ104の縦壁104Tを金属素材101の幅方向先端101Sに対して、相対的に上方向に移動させながら行うようにしたプレス成形方法が開示されている。
上記プレス成形方法によれば、押し曲げ工程で金属素材101を概ねコの字断面形状に曲げ加工した後、寄せ曲げ工程で、金属素材101の幅方向先端101Sをダイ104の縦壁104Tと接触させながら、ダイ104の縦壁104Tを金属素材101の幅方向先端101Sに対して、相対的に上方向に移動させることによって、コの字断面形状の縦壁部にたわみ部を形成して、縦壁部にスプリングゴウ成分の残留応力を発生させることができる。このスプリングゴウ成分の残留応力によって、パンチ肩の曲げ加工によるスプリングバック成分の残留応力を軽減させ、コの字断面形状における縦壁部の寸法精度を向上させることができる。
特許第5808297号公報
しかしながら、上記プレス成形方法では、コの字断面形状が長手方向で直線状に形成されている場合には、縦壁部の寸法精度の向上に有効であるが、図14に示すように、コの字断面形状が長手方向で曲線状に形成されている場合には、縦壁部201、202における伸びフランジ成形及び縮みフランジ成形による残留応力Z1、Z2に基づいて、コの字断面形状の捻り現象(品質不具合)が生じ、この品質不具合を抑制させることが困難であった。
すなわち、図14に示すように、コの字断面形状200が長手方向で曲線状に形成されている場合には、金属素材をコの字断面形状に曲げ加工する際に、伸びフランジ成形となる縦壁部201には、伸ばされたフランジを元に戻そうとする圧縮の残留応力Z1が発生する。一方、縮みフランジ成形となる縦壁部202には、圧縮されたフランジを元に戻そうとする引張の残留応力Z2が発生する。そのため、コの字断面形状200には、対向する縦壁部201、202において、圧縮の残留応力Z1と引張の残留応力Z2とが断面形状を軸中心に回転させる捻り力(NF)として作用し、断面形状の捻り現象が生じることになる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、コの字断面形状を構成する縦壁部のスプリングバックや反りを低減できると共に、コの字断面形状の捻り現象を抑制できるプレス成形方法及びプレス金型を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るプレス成形方法及びプレス金型は、次のような構成を有している。
(1)平板状の金属素材をコの字断面形状に曲げ加工するプレス成形方法であって、
前記金属素材の幅方向中央部をパンチの頭部とパッドとで挟持した状態で、外方の後退位置に移動したダイを下降させて前記金属素材の幅方向側部を下方へ曲げ成形する押し曲げ工程と、
前記押し曲げ工程の後、前記ダイを斜め下方で前記パンチの胴部に近づく方向に移動させて前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く又は少なく曲げ成形する寄せ曲げ工程と、
前記寄せ曲げ工程の後、前記パンチの頭部から離間して前記ダイと共に下降する前記パンチの胴部によって前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻す曲げ戻し工程とを備えていることを特徴とする。
本発明においては、金属素材の幅方向中央部をパンチの頭部とパッドとで挟持した状態で、外方の後退位置に移動したダイを下降させて金属素材の幅方向側部を下方へ曲げ成形する押し曲げ工程を備えているので、押し曲げ工程にて、金属素材の幅方向側部の中間部にスプリングゴウ方向へ湾曲するたわみ部を形成しつつ、金属素材を概ねコの字断面形状に曲げ加工することができる。
また、押し曲げ工程の後、ダイを斜め下方でパンチの胴部に近づく方向に移動させて金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く又は少なく曲げ成形する寄せ曲げ工程を備えているので、寄せ曲げ工程にて、金属素材の幅方向側部の先端側に内方又は外方へ折り曲げた折り曲げ部を形成することができる。この折り曲げ部は、正寸より多く曲げ成形されている場合には、伸びフランジ成形となる領域では、圧縮の残留応力が増大し、縮みフランジ成形となる領域では、引張の残留応力が増大することになる。
ところが、寄せ曲げ工程の後、パンチの頭部から離間してダイと共に下降するパンチの胴部によって金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻す曲げ戻し工程を備えているので、曲げ戻し工程にて、折り曲げ部を平板状に曲げ戻すことによって、折り曲げ部に蓄積された残留応力を打ち消す方向の残留応力を、金属素材の幅方向側部の先端側に付加して、捻り現象を抑制させることができる。また、折り曲げ部を平板状に曲げ戻す引張力によって、金属素材の幅方向側部の中間部に形成されたたわみ部を平板状に曲げ戻して、基端側及び中間部に蓄積された圧縮の残留応力を低減させ、縦壁部のスプリングバックと反りを低減させることができる。
したがって、コの字断面部品が長手方向で曲線状に形成されている場合でも、縦壁部のスプリングバックと反りを低減させつつ、伸びフランジ成形となる領域の圧縮の残留応力と、縮みフランジ成形となる領域の引張の残留応力とを、それぞれ低減して、コの字断面形状を軸中心に回転させる捻り現象を抑制させることができる。
よって、本発明によれば、コの字断面形状を構成する縦壁部のスプリングバックや反りを低減できると共に、コの字断面形状の捻り現象を抑制できるプレス成形方法を提供することができる。
(2)(1)に記載されたプレス成形方法において、
前記寄せ曲げ工程では、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して垂直状に形成した垂直部と、当該垂直部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
前記曲げ戻し工程では、前記折り曲げ部を前記垂直部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とする。
本発明においては、寄せ曲げ工程では、金属素材の幅方向側部にパンチの頭部に対して垂直状に形成した垂直部と、当該垂直部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成し、曲げ戻し工程では、折り曲げ部を垂直部と同一面上に曲げ戻すので、コの字断面形状を構成する底部に対する縦壁部の開き角度を、略90度とすることができる。したがって、コの字断面形状を構成する縦壁部の開き角度を略90度としつつ、縦壁部のスプリングバックや反り等を低減し、コの字断面形状の捻り現象を抑制させることができる。
(3)(1)に記載されたプレス成形方法において、
前記寄せ曲げ工程では、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して外方へ開いた開き部と、当該開き部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
前記曲げ戻し工程では、前記折り曲げ部を前記開き部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とする。
本発明においては、寄せ曲げ工程では、金属素材の幅方向側部にパンチの頭部に対して外方へ開いた開き部と、当該開き部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成し、曲げ戻し工程では、折り曲げ部を開き部と同一面上に曲げ戻すので、寄せ曲げ工程にて、コの字断面形状を構成する縦壁部を、先端側が基端側より外方へ所要の角度で開いたオープン断面に形成することができる。また、曲げ戻し工程にて、折り曲げ部を開き部と同一面上に曲げ戻すので、寄せ曲げ工程にて曲げ成形した開き部の開き角度に応じて、コの字断面形状を構成する底部に対する縦壁部の開き角度を調節することができる。したがって、縦壁部が所要の開き角度で開いたオープン断面のコの字断面形状に曲げ加工しながら、縦壁部のスプリングバックや反り等を低減し、コの字断面形状の捻り現象を抑制させることができる。
(4)平板状の金属素材をコの字断面形状に曲げ加工するプレス金型であって、
前記金属素材の幅方向中央部の下面を支持するパンチの頭部と、当該パンチの頭部によって支持された前記金属素材の幅方向中央部の上面を押圧するパッドと、前記パンチの頭部と前記パッドとで挟持した前記金属素材の幅方向側部に、外方へ移動した後退位置で当接して曲げ加工するダイと、当該ダイの移動方向を、斜め下方で前記パンチの胴部に近づく方向へ方向転換させるカムドライバとを備え、
前記ダイと前記パンチの胴部とが近接して前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く又は少なく曲げ成形した後、前記パンチの胴部が前記ダイと共に下降して前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻すこと、
前記パンチの胴部は、前記カムドライバと共に昇降板に連結され、当該昇降板は、下死点でロッキング可能に昇降するクッション装置によって支持されていることを特徴とする。
本発明においては、金属素材の幅方向中央部の下面を支持するパンチの頭部と、当該パンチの頭部によって支持された金属素材の幅方向中央部の上面を押圧するパッドと、パンチの頭部とパッドとで挟持した金属素材の幅方向側部に、外方へ移動した後退位置で当接して曲げ加工するダイとを備えているので、金属素材の幅方向中央部をパンチの頭部とパッドとで挟持した状態で、ダイを下降させて金属素材の幅方向側部を下方へ曲げ成形する際、金属素材の幅方向側部の中間部にスプリングゴウ方向へ湾曲するたわみ部を形成しつつ、金属素材を概ねコの字断面形状に曲げ加工することができる。
また、ダイの移動方向を、斜め下方でパンチの胴部に近づく方向へ方向転換させるカムドライバを備え、ダイとパンチの胴部とが近接して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く又は少なく曲げ成形するので、金属素材の幅方向側部の先端側に内方又は外方へ折り曲げた折り曲げ部を形成することができる。この折り曲げ部は、正寸より多く曲げ成形されている場合には、伸びフランジ成形となる領域では、圧縮の残留応力が増大し、縮みフランジ成形となる領域では、引張の残留応力が増大することになる。
ところが、金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く又は少なく曲げ成形した後、パンチの胴部がダイと共に下降して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻すので、ダイとパンチの胴部とが共に下降して折り曲げ部を平板状に曲げ戻すことによって、折り曲げ部に蓄積された残留応力を打ち消す方向の残留応力を、金属素材の幅方向側部の先端側に付加させることができる。また、折り曲げ部を平板状に曲げ戻す引張力によって、金属素材の幅方向側部の中間部に形成されたたわみ部を平板状に曲げ戻して、基端部側及び中間部に蓄積された圧縮の残留応力を低減させ、縦壁部のスプリングバックと反りを低減させることができる。
また、パンチの胴部は、カムドライバと共に昇降板に連結され、当該昇降板は、下死点でロッキング可能に昇降するクッション装置によって支持されているので、ダイとパンチの胴部とが共に下降して折り曲げ部を平板状に曲げ戻した後、クッション装置をロッキングして、パンチの胴部とカムドライバとを下死点に保持した状態で、ダイのみがパンチの胴部から離間して斜め上方へ移動した後、上方へ移動することができる。また、パッドが金属素材の幅方向中央部の上面から離間した後に、クッション装置のロッキングを開放して、パンチの胴部とカムドライバとを原位置に上昇させることができる。これによって、曲げ加工後のコの字断面部品の変形を回避できる。
したがって、コの字断面形状が長手方向で曲線状に形成されている場合でも、縦壁部のスプリングバックと反りを低減させつつ、伸びフランジ成形となる領域の圧縮の残留応力と、縮みフランジ成形となる領域の引張の残留応力とを、それぞれ低減して、コの字断面形状を軸中心に回転させる捻り現象を抑制させることができる。
よって、本発明によれば、コの字断面形状を構成する縦壁部のスプリングバックや反りを低減できると共に、コの字断面形状の捻り現象を抑制できるプレス金型を提供することができる。
(5)(4)に記載されたプレス金型において、
前記ダイと前記パンチの胴部とが近接することによって、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して垂直状に形成した垂直部と、当該垂直部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
前記ダイと前記パンチの胴部とが共に下降することによって、前記折り曲げ部を前記垂直部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とする。
本発明においては、ダイとパンチの胴部とが近接することによって、金属素材の幅方向側部にパンチの頭部に対して垂直状に形成した垂直部と、当該垂直部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成し、ダイとパンチの胴部とが共に下降することによって、折り曲げ部を垂直部と同一面上に曲げ戻すので、コの字断面形状を構成する底部に対する縦壁部の開き角度を、略90度とすることができる。したがって、コの字断面形状を構成する縦壁部の開き角度を略90度としつつ、縦壁部のスプリングバックや反り等を低減し、コの字断面形状の捻り現象を抑制させることができる。
(6)(4)に記載されたプレス金型において、
前記ダイと前記パンチの胴部とが近接することによって、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して外方へ開いた開き部と、当該開き部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
前記ダイと前記パンチの胴部とが共に下降することによって、前記折り曲げ部を前記開き部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とする。
本発明においては、ダイとパンチの胴部とが近接することによって、金属素材の幅方向側部にパンチの頭部に対して外方へ開いた開き部と、当該開き部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成するので、コの字断面形状を構成する縦壁部を、先端側が基端側より外方へ所要の角度で開いたオープン断面に形成することができる。また、ダイとパンチの胴部とが共に下降することによって、折り曲げ部を開き部と同一面上に曲げ戻すので、曲げ成形した開き部の開き角度に応じて、コの字断面形状を構成する底部に対する縦壁部の開き角度を、90度より大きい任意の角度に調節することができる。したがって、縦壁部が所要の開き角度で開いたオープン断面のコの字断面形状に曲げ加工しながら、縦壁部のスプリングバックや反り等を低減し、コの字断面形状の捻り現象を抑制させることができる。
本発明によれば、コの字断面形状を構成する縦壁部のスプリングバックや反りを低減できると共に、コの字断面形状の捻り現象を抑制できるプレス成形方法及びプレス金型を提供することができる。
本発明の実施形態に係るプレス金型の要部断面図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形方法を説明する概略斜視図であって、(A)は押し曲げ工程の概略斜視図を示し、(B)は寄せ曲げ工程の概略斜視図を示し、(C)は曲げ戻し工程の概略斜視図を示す。 図2に示すプレス成形方法の第1実施例における、押し曲げ工程の加工断面図であって、(A)は金属素材をパンチの頭部とパッドとが挟持した状態の断面図を示し、(B)はダイが下降して金属素材の幅方向側部を下方へ曲げ加工した状態の断面図を示す。 図3(B)に示す曲げ加工された金属素材の詳細断面図である。 図2に示すプレス成形方法の第1実施例における、寄せ曲げ工程の加工断面図であって、(A)はダイがカムドライバに当接して、斜め下方でパンチの胴部に近づく方向へ方向転換する状態の断面図を示し、(B)はダイがパンチの胴部に近接して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く曲げ加工した状態の断面図を示す。 図2に示すプレス成形方法の第1実施例における、曲げ戻し工程の加工断面図であって、(A)はダイと共にパンチの胴部が下降して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻す途中の断面図を示し、(B)はダイとパンチの胴部とが下死点まで下降して、曲げ戻しが完了した状態の断面図を示す。 図2に示すプレス成形方法の第1実施例における、曲げ戻し完了後の断面図であって、(A)はダイがパンチの胴部から離間しながら上昇する途中の断面図を示し、(B)はパッドが上昇した後に、パンチの胴部とカムドライバとが原位置に復帰した状態の断面図を示す。 図2に示すプレス成形方法の第2実施例における、押し曲げ工程の加工断面図であって、(A)は金属素材をパンチの頭部とパッドとが挟持した状態の断面図を示し、(B)はダイが下降して金属素材の幅方向側部を下方へ曲げ加工した状態の断面図を示す。 図2に示すプレス成形方法の第2実施例における、寄せ曲げ工程の加工断面図であって、(A)はダイがカムドライバに当接して、斜め下方でパンチの胴部に近づく方向へ方向転換する状態の断面図を示し、(B)はダイがパンチの胴部に近接して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く曲げ加工した状態の断面図を示す。 図2に示すプレス成形方法の第2実施例における、曲げ戻し工程の加工断面図であって、(A)はダイと共にパンチの胴部が下降して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻す途中の断面図を示し、(B)はダイとパンチの胴部とが下死点まで下降して、曲げ戻しが完了した状態の断面図を示す。 図2に示すプレス成形方法の第2実施例における、曲げ戻し完了後の断面図であって、(A)はダイがパンチの胴部から離間しながら上昇する途中の断面図を示し、(B)はパッドが上昇した後に、パンチの胴部とカムドライバとが原位置に復帰した状態の断面図を示す。 図2に示すプレス成形方法の変形例における、寄せ曲げ工程と曲げ戻し工程の加工断面図であって、(A)は寄せ曲げ工程において、ダイがパンチの胴部に近接して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より少なく曲げ加工した状態の断面図を示し、(B)は曲げ戻し工程において、ダイとパンチの胴部とが下死点まで下降して、曲げ戻しが完了した状態の断面図を示す。 特許文献1に記載されたプレス成形方法を示す模式図であって、(A)は金属素材をパンチの頭部とパッドとが挟持した状態の断面図を示し、(B)はダイが下降して金属素材の幅方向側部を下方へ曲げ加工した状態の断面図を示す。 コの字断面部品が長手方向で曲線状に形成されている場合に、図12に示すプレス成形方法によって、金属素材をコの字断面形状に曲げ加工したときの残留応力を示す模式図である。
次に、本発明の実施形態に係るプレス成形方法及びそのプレス金型について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、本実施形態に係るプレス成形方法に使用するプレス金型の構造を説明し、その後、本プレス成形方法の第1実施例における工程(加工手順)について説明する。次に、本プレス成形方法の第2実施例における工程(加工手順)について説明する。
<プレス金型の構造>
まず、本実施形態に係るプレス金型の構造を、図1を用いて説明する。図1に、本発明の実施形態に係るプレス金型の要部断面図を示す。
図1に示すように、本実施形態に係るプレス金型10、10Bは、平板状の金属素材Wをコの字断面形状KKに曲げ加工するプレス金型10、10Bであって、金属素材Wの幅方向中央部W1の下面を支持するパンチ1の頭部11と、当該パンチ1の頭部11によって支持された金属素材Wの幅方向中央部W1の上面を押圧するパッド2と、パンチ1の頭部11とパッド2とで挟持した金属素材Wの幅方向側部W2に、外方へ移動した後退位置で当接して曲げ加工するダイ3、3Bと、当該ダイ3、3Bの移動方向を、斜め下方でパンチ1の胴部12、12Bに近づく方向へ方向転換させるカムドライバ4とを備えている。
ここで、パンチ1の頭部11は、コの字断面形状を構成する底部に沿って長手方向に延設されている。また、パンチ1の頭部11は、首部13を介して下型本体7に支持されている。パンチ1の胴部12は、首部13の外周側に形成され、頭部11の下端に当接する原位置から下方の加工完了位置まで上下動可能に装着されている。また、パンチ1の胴部12、12Bは、カムドライバ4と共に昇降板5に連結され、当該昇降板5は、下死点でロッキング可能に昇降するクッション装置6によって支持されている。クッション装置6は、例えば、プレス機械に備えているダイクッションピン61を用いて、昇降板5を昇降させることができる。また、下型本体7には、カムドライバ4と昇降板5とを上下方向に案内するガイド部材71が固定されている。カムドライバ4には、ダイ3、3Bの下端に形成された傾斜面31に当接して、ダイ3、3Bの移動方向を、斜め下方でパンチ1の胴部12、12Bに近づく方向へ方向転換させる案内面41が形成されている。
また、パッド2は、上型本体8に懸架されている。パッド2と上型本体8との間には、ダイ3、3Bが金属素材Wを曲げ加工する際に、金属素材Wの幅方向中央部W1を押圧する押圧部材21が装着されている。また、ダイ3、3Bは、内外方向へ移動可能に上型本体8に装着されている。上型本体8には、ダイ3、3Bを内方の前進位置から外方の後退位置へ移動させる戻し部材81が装着されている。
パンチ1の胴部12、12Bの上端部には、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側を正寸より多く曲げ、且つ正寸に曲げ戻すための凸部121、121Bが外方へステップ状に略一定の幅で突出して形成されている。凸部121、121Bの下端は、カムドライバ4の案内面41と同一の角度で斜め下方に傾斜している。また、ダイ3、3Bの縦壁には、パンチ1の頭部11及び胴部12、12Bの凸部121、121Bに対応するため、凹部33、33Bが形成され、凹部33、33Bの下方に、内方へ突出する凸部32、32Bが形成されている。なお、図5(B)、図9(B)では、パンチ1の胴部12、12Bの凸部121、121Bとダイ3、3Bの凹部33、33Bとの間に形成されるS字状の隙間(クリアランス)は、金属素材Wの板厚より大きく形成されているが、金属素材Wの板厚と略同一でも良い。この場合、図5(A)、図9(A)の状態で、ダイ3、3Bの下端面が昇降板5の上端面と当接するように形成されている。
なお、後述するプレス成形方法の第1実施例に使用するプレス金型10では、パンチ1の胴部12の上端部に形成されている凸部121の側端面は、パンチ1の頭部11の側端面と同一面上に形成されている。また、後述するプレス成形方法の第2実施例に使用するプレス金型10Bでは、パンチ1の胴部12Bの上端部に形成されている凸部121Bの側端面は、パンチ1の頭部11の側端面より外方へ突出して形成されている。
<プレス成形方法の工程>
次に、本実施形態に係るプレス成形方法の工程について、図2〜図11を用いて説明する。図2に、本発明の実施形態に係るプレス成形方法を説明する概略斜視図を示す。図2(A)に、押し曲げ工程の概略斜視図を示し、図2(B)に、寄せ曲げ工程の概略斜視図を示し、図2(C)に、曲げ戻し工程の概略斜視図を示す。図3に、図2に示すプレス成形方法の第1実施例における、押し曲げ工程の加工断面図を示す。図3(A)に、金属素材をパンチの頭部とパッドとが挟持した状態の断面図を示し、図3(B)に、ダイが下降して金属素材の幅方向側部を下方へ曲げ加工した状態の断面図を示す。図4に、図3(B)に示す曲げ加工された金属素材の詳細断面図を示す。図5に、図2に示すプレス成形方法の第1実施例における、寄せ曲げ工程の加工断面図を示す。図5(A)に、ダイがカムドライバに当接して、斜め下方でパンチの胴部に近づく方向へ方向転換する状態の断面図を示し、図5(B)に、ダイがパンチの胴部に近接して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く曲げ加工した状態の断面図を示す。図6に、図2に示すプレス成形方法の第1実施例における、曲げ戻し工程の加工断面図を示す。図6(A)に、ダイと共にパンチの胴部が下降して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻す途中の断面図を示し、図6(B)に、ダイとパンチの胴部とが下死点まで下降して、曲げ戻しが完了した状態の断面図を示す。図7に、図2に示すプレス成形方法の第1実施例における、曲げ戻し完了後の断面図を示す。図7(A)に、ダイがパンチの胴部から離間しながら上昇する途中の断面図を示し、図7(B)に、パッドが上昇した後に、パンチの胴部とカムドライバとが原位置に復帰した状態の断面図を示す。図8に、図2に示すプレス成形方法の第2実施例における、押し曲げ工程の加工断面図を示す。図8(A)に、金属素材をパンチの頭部とパッドとが挟持した状態の断面図を示し、図8(B)に、ダイが下降して金属素材の幅方向側部を下方へ曲げ加工した状態の断面図を示す。図9に、図2に示すプレス成形方法の第2実施例における、寄せ曲げ工程の加工断面図を示す。図9(A)に、ダイがカムドライバに当接して、斜め下方でパンチの胴部に近づく方向へ方向転換する状態の断面図を示し、図9(B)に、ダイがパンチの胴部に近接して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く曲げ加工した状態の断面図を示す。図10に、図2に示すプレス成形方法の第2実施例における、曲げ戻し工程の加工断面図を示す。図10(A)に、ダイと共にパンチの胴部が下降して金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻す途中の断面図を示し、図10(B)に、ダイとパンチの胴部とが下死点まで下降して、曲げ戻しが完了した状態の断面図を示す。図11に、図2に示すプレス成形方法の第2実施例における、曲げ戻し完了後の断面図を示す。図11(A)に、ダイがパンチの胴部から離間しながら上昇する途中の断面図を示し、図11(B)に、パッドが上昇した後に、パンチの胴部とカムドライバとが原位置に復帰した状態の断面図を示す。
図2〜図4、図8に示すように、本実施形態に係るプレス成形方法は、平板状の金属素材Wをコの字断面形状KKに曲げ加工するプレス成形方法であって、金属素材Wの幅方向中央部W1をパンチ1の頭部11とパッド2とで挟持した状態で、外方の後退位置に移動したダイ3、3Bを下降させて金属素材Wの幅方向側部W2を下方へ曲げ成形する押し曲げ工程S1を備えている。そのため、押し曲げ工程S1にて、金属素材Wの幅方向側部W2の中間部W22にスプリングゴウ方向へ湾曲するたわみ部TWを形成しつつ、金属素材Wを概ねコの字断面形状に曲げ加工することができる。なお、図4に示すように、曲げ加工された金属素材Wの幅方向側部W2の基端側W23とたわみ部TWが形成された中間部W22には、板外側で伸びに伴う圧縮の残留応力Z3、Z4が発生している。
また、図2、図5、図9に示すように、本プレス成形方法には、押し曲げ工程S1の後、ダイ3、3Bを斜め下方でパンチ1の胴部12、12Bに近づく方向に移動させて金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21を正寸より多く曲げ成形する寄せ曲げ工程S2を備えている。そのため、寄せ曲げ工程S2にて、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21に内方へ折り曲げた折り曲げ部W211を形成することができる。この折り曲げ部W211は、正寸より多く曲げ成形されているので、伸びフランジ成形となる領域R1では、圧縮の残留応力Z1が増大し、縮みフランジ成形となる領域R2では、引張の残留応力Z2が増大することになる。
また、図2、図6、図10に示すように、本プレス成形方法には、寄せ曲げ工程S2の後、パンチ1の頭部11から離間してダイ3、3Bと共に下降するパンチ1の胴部12、12Bによって金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21を正寸に曲げ戻す曲げ戻し工程S3を備えている。そのため、曲げ戻し工程S3にて、折り曲げ部W211を平板状に曲げ戻すことによって、折り曲げ部W211に蓄積された圧縮の残留応力Z1、及び引張の残留応力Z2をそれぞれ打ち消す方向の残留応力を、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21に付加させることができる。
すなわち、曲げ戻し工程S3において、伸びフランジ成形となる領域R1では、縮みフランジ成形を行い、引張の残留応力を付加することができる。また、縮みフランジ成形となる領域R2では、伸びフランジ成形を行い、圧縮の残留応力を付加することができる。さらに、曲げ戻し時において、パンチ1の胴部12、12Bの凸部121、121Bとダイ3、3Bの凹部33、33Bとの間のS字状に屈曲した隙間を、金属素材Wの折り曲げ部W211が通過する際、板厚方向で曲げ・曲げ伸ばしが行われる。この板厚方向における曲げ・曲げ伸ばし成形によって、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21に対して、曲げ加工により蓄積された残量応力を打ち消す残留応力を付加することができる。
その結果、伸びフランジ成形となる領域R1では、圧縮の残留応力Z11が大幅に減少し、縮みフランジ成形となる領域R2では、引張の残留応力Z21が大幅に減少して、コの字断面形状KKの捻り現象を抑制できる。また、折り曲げ部W211を平板状に曲げ戻す引張力HFによって、金属素材Wの幅方向側部W2の中間部W22に形成されたたわみ部TWを平板状に曲げ戻して、基端側W23及び中間部W22に蓄積された圧縮の残留応力Z3、Z4を低減させ、縦壁部TBのスプリングバックと反りを低減させることができる。
したがって、本プレス方法によれば、コの字断面形状KKが長手方向で曲線状に形成されている場合でも、縦壁部TBのスプリングバックと反りを低減させつつ、伸びフランジ成形となる領域R1の圧縮の残留応力Z11と、縮みフランジ成形となる領域R2の引張の残留応力Z21とを、それぞれ大幅に低減して、コの字断面形状KKの捻り現象を抑制させることができる。
また、図5、図6に示すように、本プレス成形方法の第1実施例において、寄せ曲げ工程S2では、金属素材Wの幅方向側部W2にパンチ1の頭部11に対して垂直状に形成した垂直部W24と、当該垂直部W24に対して幅方向先端側W21が内方へステップ状に屈曲する折り曲げ部W25とを形成し、曲げ戻し工程S3では、折り曲げ部W25を垂直部S24と同一面上に曲げ戻す。
そのため、本プレス成形方法の第1実施例によれば、コの字断面形状KKを構成する底部SBに対する縦壁部TBの開き角度θ1を、略90度とすることができる。したがって、コの字断面形状KKを構成する縦壁部TBの開き角度θ1を略90度としつつ、縦壁部TBのスプリングバックや反り等を低減し、コの字断面形状KKの捻り現象を抑制させることができる。
また、図9、図10に示すように、本プレス成形方法の第2実施例において、寄せ曲げ工程S2では、金属素材Wの幅方向側部W2にパンチ1の頭部11に対して外方へ開いた開き部W26と、当該開き部W26に対して先端側W21が内方へステップ状に屈曲する折り曲げ部W27とを形成し、曲げ戻し工程S3では、折り曲げ部W27を開き部W26と同一面上に曲げ戻す。
そのため、本プレス成形方法の第2実施例によれば、寄せ曲げ工程S2にて、コの字断面形状KKを構成する縦壁部TBを、先端側が基端側より外方へ所要の角度θ2で開いたオープン断面に形成することができる。また、曲げ戻し工程S3にて、折り曲げ部W27を開き部W26と同一面上に曲げ戻すので、寄せ曲げ工程S2にて曲げ成形した開き部W26の開き角度に応じて、コの字断面形状KKを構成する底部SBに対する縦壁部TBの開き角度θ2を90度より大きく調節することができる。したがって、縦壁部TBが所要の開き角度θ2(90度より大)で開いたオープン断面のコの字断面形状KKに曲げ加工しながら、縦壁部TBのスプリングバックや反り等を低減し、コの字断面形状KKの捻り現象を抑制させることができる。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係るプレス成形方法によれば、金属素材Wの幅方向中央部W1をパンチ1の頭部11とパッド2とで挟持した状態で、外方の後退位置に移動したダイ3、3Bを下降させて金属素材Wの幅方向側部W2を下方へ曲げ成形する押し曲げ工程S1を備えているので、押し曲げ工程S1にて、金属素材Wの幅方向側部W2の中間部W22にスプリングゴウ方向へ湾曲するたわみ部TWを形成しつつ、金属素材Wを概ねコの字断面形状に曲げ加工することができる。
また、押し曲げ工程S1の後、ダイ3、3Bを斜め下方でパンチ1の胴部12、12Bに近づく方向に移動させて金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21を正寸より多く曲げ成形する寄せ曲げ工程S2を備えているので、寄せ曲げ工程S2にて、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21に内方へ折り曲げた折り曲げ部W211を形成することができる。この折り曲げ部W211は、正寸より多く曲げ成形されている場合には、伸びフランジ成形となる領域R1では、圧縮の残留応力Z1が増大し、縮みフランジ成形となる領域R2では、引張の残留応力Z2が増大することになる。
ところが、寄せ曲げ工程S2の後、パンチ1の頭部11から離間してダイ3、3Bと共に下降するパンチ1の胴部12、12Bによって金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21を正寸に曲げ戻す曲げ戻し工程S3を備えているので、曲げ戻し工程S3にて、折り曲げ部W211を平板状に曲げ戻すことによって、伸びフランジ成形となる領域R1では、縮みフランジ成形を行い、引張の残留応力を付加することができる。また、縮みフランジ成形となる領域R2では、伸びフランジ成形を行い、圧縮の残留応力を付加することができる。そのため、折り曲げ部W211に蓄積された残留応力Z1、Z2を打ち消す方向の残留応力を、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21に付加して、捻り現象を抑制させることができる。また、折り曲げ部W211を平板状に曲げ戻す引張力HFによって、金属素材Wの幅方向側部W2の中間部W22に形成されたたわみ部W221を平板状に曲げ戻して、基端側W23及び中間部W22に蓄積された圧縮の残留応力Z3、Z4を低減させ、縦壁部TBのスプリングバックと反りを低減させることができる。
したがって、コの字断面形状KKが長手方向で曲線状に形成されている場合でも、縦壁部TBのスプリングバックと反りを低減させつつ、伸びフランジ成形となる領域R1の圧縮の残留応力Z11と、縮みフランジ成形となる領域R2の引張の残留応力Z21とを、それぞれ低減して、コの字断面形状KKを軸中心に回転させる捻り現象を抑制させることができる。
よって、本実施形態によれば、コの字断面形状KKを構成する縦壁部TBのスプリングバックや反りを低減できると共に、コの字断面形状KKの捻り現象を抑制できるプレス成形方法を提供することができる。
また、本実施形態によれば、寄せ曲げ工程S2では、金属素材Wの幅方向側部W2にパンチ1の頭部11に対して垂直状に形成した垂直部W24と、当該垂直部W24に対して先端側W21が内方へステップ状に屈曲する折り曲げ部W25とを形成し、曲げ戻し工程S3では、折り曲げ部W25を垂直部S24と同一面上に曲げ戻すので、コの字断面形状KKを構成する底部SBに対する縦壁部TBの開き角度θ1を、略90度とすることができる。したがって、コの字断面形状KKを構成する縦壁部TBの開き角度θ1を略90度としつつ、縦壁部TBのスプリングバックや反り等を低減し、コの字断面形状KKの捻り現象を抑制させることができる。
また、本実施形態によれば、寄せ曲げ工程S2では、金属素材Wの幅方向側部W2にパンチ1の頭部11に対して外方へ開いた開き部W26と、当該開き部W26に対して先端側W21が内方へ屈曲する折り曲げ部W27とを形成し、曲げ戻し工程S3では、折り曲げ部W27を開き部W26と同一面上に曲げ戻すので、寄せ曲げ工程S2にて、コの字断面形状KKを構成する縦壁部TBを、先端側が基端側より外方へ所要の角度θ2で開いたオープン断面に形成することができる。また、曲げ戻し工程S3にて、折り曲げ部W27を開き部W26と同一面上に曲げ戻すので、寄せ曲げ工程S2にて曲げ成形した開き部W26の開き角度に応じて、コの字断面形状KKを構成する底部SBに対する縦壁部TBの開き角度θ2を90度より大きく調節することができる。したがって、縦壁部TBが所要の開き角度θ2で開いたオープン断面のコの字断面形状KKに曲げ加工しながら、縦壁部TBのスプリングバックや反り等を低減し、コの字断面形状KKの捻り現象を抑制させることができる。
また、他の実施形態に係るプレス金型10、10Bによれば、金属素材Wの幅方向中央部W1の下面を支持するパンチ1の頭部11と、当該パンチ1の頭部11によって支持された金属素材Wの幅方向中央部W1の上面を押圧するパッド2と、パンチ1の頭部11とパッド2とで挟持した金属素材Wの幅方向側部W2に、外方へ移動した後退位置で当接して曲げ加工するダイ3とを備えているので、金属素材Wの幅方向中央部W1をパンチ1の頭部11とパッド2とで挟持した状態で、ダイ3を下降させて金属素材Wの幅方向側部W2を下方へ曲げ成形する際、金属素材Wの幅方向側部W2の中間部W22にスプリングゴウ方向へ湾曲するたわみ部W221を形成しつつ、金属素材Wを概ねコの字断面形状に曲げ加工することができる。
また、ダイ3の移動方向を、斜め下方でパンチ1の胴部12に近づく方向へ方向転換させるカムドライバ4を備え、ダイ3とパンチ1の胴部12とが近接して金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21を正寸より多く曲げ成形するので、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21に内方へ折り曲げた折り曲げ部W211を形成することができる。この折り曲げ部W211は、正寸より多く曲げ成形されているので、伸びフランジ成形となる領域R1では、圧縮の残留応力Z1が増大し、縮みフランジ成形となる領域R2では、引張の残留応力Z2が増大することになる。
ところが、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21を正寸より多く曲げ成形した後、パンチ1の胴部12がダイ3と共に下降して金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21を正寸に曲げ戻すので、ダイ3とパンチ1の胴部12とが共に下降して折り曲げ部W211を平板状に曲げ戻すことによって、折り曲げ部W211に蓄積された残留応力Z1、Z2を打ち消す方向の残留応力を、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21に付加させることができる。また、折り曲げ部W211を平板状に曲げ戻す引張力HFによって、金属素材Wの幅方向側部W2の中間部W22に形成されたたわみ部W221を平板状に曲げ戻して、基端側W23及び中間部W22に蓄積された圧縮の残留応力Z3、Z4を低減させ、縦壁部TBのスプリングバックと反りを低減させることができる。
また、パンチ1の胴部12は、カムドライバ4と共に昇降板5に連結され、当該昇降板5は、下死点でロッキング可能に昇降するクッション装置6によって支持されているので、ダイ3とパンチ1の胴部12とが共に下降して折り曲げ部W211を平板状に曲げ戻した後、クッション装置6をロッキングして、パンチ1の胴部12とカムドライバ4とを下死点に保持した状態で、ダイ3のみがパンチ1の胴部12から離間して斜め上方へ移動した後、上方へ移動することができる。また、パッド2が金属素材Wの幅方向中央部W1の上面から離間した後に、クッション装置6のロッキングを開放して、パンチ1の胴部12とカムドライバ4とを原位置に上昇させることができる。これによって、曲げ加工後のコの字断面形状KKの変形を回避できる。
したがって、コの字断面形状KKが長手方向で曲線状に形成されている場合でも、縦壁部TBのスプリングバックと反りを低減させつつ、伸びフランジ成形となる領域R1の圧縮の残留応力Z11と、縮みフランジ成形となる領域R2の引張の残留応力Z21とを、それぞれ低減して、コの字断面形状KKを軸中心に回転させる捻り現象を抑制させることができる。
よって、本他の実施形態によれば、コの字断面形状KKを構成する縦壁部TBのスプリングバックや反りを低減できると共に、コの字断面形状KKの捻り現象を抑制できるプレス金型10、10Bを提供することができる。
本他の実施形態によれば、ダイ3とパンチ1の胴部12とが近接することによって、金属素材Wの幅方向側部W2にパンチ1の頭部11に対して垂直状に形成した垂直部W24と、当該垂直部W24に対して先端側W21が内方へステップ状に屈曲する折り曲げ部W25とを形成し、ダイ3とパンチ1の胴部12とが共に下降することによって、折り曲げ部W25を垂直部W24と同一面上に曲げ戻すので、コの字断面形状KKを構成する底部SBに対する縦壁部TBの開き角度θ1を、略90度とすることができる。したがって、コの字断面形状KKを構成する縦壁部TBの開き角度θ1を略90度としつつ、縦壁部TBのスプリングバックや反り等を低減し、コの字断面形状KKの捻り現象を抑制させることができる。
また、本他の実施形態によれば、ダイ3Bとパンチ1の胴部12Bとが近接することによって、金属素材Wの幅方向側部W2にパンチ1の頭部11に対して外方へ開いた開き部W26と、当該開き部W26に対して先端側W21が内方へステップ状に屈曲する折り曲げ部W27とを形成するので、コの字断面形状KKを構成する縦壁部TBを、先端側が基端側より外方へ所要の角度θ2で開いたオープン断面に形成することができる。また、ダイ3とパンチ1の胴部12とが共に下降することによって、折り曲げ部W27を開き部W26と同一面上に曲げ戻すので、曲げ成形した開き部W26の開き角度に応じて、コの字断面形状KKを構成する底部SBに対する縦壁部TBの開き角度θ2を、90度より大きい任意の角度に調節することができる。したがって、縦壁部TBが所要の開き角度θ2で開いたオープン断面のコの字断面形状KKに曲げ加工しながら、縦壁部TBのスプリングバックや反り等を低減し、コの字断面形状KKの捻り現象を抑制させることができる。
<変形例>
本発明は、発明の要旨の範囲内であれば、様々な実施態様に変更できることは言うまでもない。例えば、本実施形態では、寄せ曲げ工程S2にて、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21を正寸より多く曲げ成形し、曲げ戻し工程S3にて、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21を正寸に曲げ戻しているが、必ずしも、これに限る必要はない。
例えば、図12(A)に示すように、寄せ曲げ工程S2にて、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21を正寸より少なく曲げ成形し、図12(B)に示すように、曲げ戻し工程S3にて、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21を正寸に曲げ戻しても良い。この場合、折り曲げ部W211Cは、外方へステップ状に屈曲して形成されている。そして、曲げ戻し成形において、伸びフランジ成形となる領域R1では、圧縮の残留応力が僅かに増加し、縮みフランジ成形となる領域R2では、引張の残留応力が僅かに増加するが、パンチ1の胴部12Cの凸部121Cとダイ3Cの凹部33Cとの間のS字状に屈曲した隙間を金属素材Wの折り曲げ部W211Cが通過する際、板厚方向で曲げ・曲げ伸ばしが行われる。この板厚方向における曲げ・曲げ伸ばし成形によって、金属素材Wの幅方向側部W2の先端側W21に対して、曲げ加工により蓄積された残量応力を打ち消す残留応力を付加させることができる。その結果、コの字断面形状KKの捻り現象を抑制させることができる。
また、図12(B)に示すように、折り曲げ部W211Cを平板状に曲げ戻す引張力HFによって、金属素材Wの幅方向側部W2の中間部W22に形成されたたわみ部TWを平板状に曲げ戻して、基端側W23及び中間部W22に蓄積された圧縮の残留応力Z3、Z4(図4を参照)を低減させ、縦壁部TBのスプリングバックと反りを低減させることができる。
本発明は、車両用プレス部品をコの字断面形状に形成するプレス成形方法及びそのプレス成形方法に使用するプレス金型として利用できる。
1 パンチ
2 パッド
3、3B、3C ダイ
4 カムドライバ
5 昇降板
6 クッション装置
10A、10B プレス金型
11 頭部
12、12B、12C 胴部
KK コの字断面形状
S1 押し曲げ工程
S2 寄せ曲げ工程
S3 曲げ戻し工程
W 金属素材
W1 幅方向中央部
W2 幅方向側部
W21 先端側
W24 垂直部
W25、W27 折り曲げ部
W26 開き部
W211、W211C 折り曲げ部

Claims (6)

  1. 平板状の金属素材をコの字断面形状に曲げ加工するプレス成形方法であって、
    前記金属素材の幅方向中央部をパンチの頭部とパッドとで挟持した状態で、外方の後退位置に移動したダイを下降させて前記金属素材の幅方向側部を下方へ曲げ成形する押し曲げ工程と、
    前記押し曲げ工程の後、前記ダイを斜め下方で前記パンチの胴部に近づく方向に移動させて前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く又は少なく曲げ成形する寄せ曲げ工程と、
    前記寄せ曲げ工程の後、前記パンチの頭部から離間して前記ダイと共に下降する前記パンチの胴部によって前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻す曲げ戻し工程とを備えていることを特徴とするプレス成形方法。
  2. 請求項1に記載されたプレス成形方法において、
    前記寄せ曲げ工程では、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して垂直状に形成した垂直部と、当該垂直部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
    前記曲げ戻し工程では、前記折り曲げ部を前記垂直部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とするプレス成形方法。
  3. 請求項1に記載されたプレス成形方法において、
    前記寄せ曲げ工程では、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して外方へ開いた開き部と、当該開き部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
    前記曲げ戻し工程では、前記折り曲げ部を前記開き部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とするプレス成形方法。
  4. 平板状の金属素材をコの字断面形状に曲げ加工するプレス金型であって、
    前記金属素材の幅方向中央部の下面を支持するパンチの頭部と、当該パンチの頭部によって支持された前記金属素材の幅方向中央部の上面を押圧するパッドと、前記パンチの頭部と前記パッドとで挟持した前記金属素材の幅方向側部に、外方へ移動した後退位置で当接して曲げ加工するダイと、当該ダイの移動方向を、斜め下方で前記パンチの胴部に近づく方向へ方向転換させるカムドライバとを備え、
    前記ダイと前記パンチの胴部とが近接して前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸より多く又は少なく曲げ成形した後、前記パンチの胴部が前記ダイと共に下降して前記金属素材の幅方向側部の先端側を正寸に曲げ戻すこと、
    前記パンチの胴部は、前記カムドライバと共に昇降板に連結され、当該昇降板は、下死点でロッキング可能に昇降するクッション装置によって支持されていることを特徴とするプレス金型。
  5. 請求項4に記載されたプレス金型において、
    前記ダイと前記パンチの胴部とが近接することによって、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して垂直状に形成した垂直部と、当該垂直部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
    前記ダイと前記パンチの胴部とが共に下降することによって、前記折り曲げ部を前記垂直部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とするプレス金型。
  6. 請求項4に記載されたプレス金型において、
    前記ダイと前記パンチの胴部とが近接することによって、前記金属素材の幅方向側部に前記パンチの頭部に対して外方へ開いた開き部と、当該開き部に対して先端側が内方又は外方へステップ状に屈曲する折り曲げ部とを形成すること、
    前記ダイと前記パンチの胴部とが共に下降することによって、前記折り曲げ部を前記開き部と同一面上に曲げ戻すことを特徴とするプレス金型。
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