JPH07256357A - 複合プレス型 - Google Patents

複合プレス型

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JPH07256357A
JPH07256357A JP5201694A JP5201694A JPH07256357A JP H07256357 A JPH07256357 A JP H07256357A JP 5201694 A JP5201694 A JP 5201694A JP 5201694 A JP5201694 A JP 5201694A JP H07256357 A JPH07256357 A JP H07256357A
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drive cam
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movable drive
die
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Shizuo Uchizono
静男 内園
Shunsuke Miyatake
俊輔 宮武
Tetsuya Tatsuoka
哲也 立岡
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D19/00Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes
    • B21D19/08Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes by single or successive action of pressing tools, e.g. vice jaws
    • B21D19/082Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes by single or successive action of pressing tools, e.g. vice jaws for making negative angles
    • B21D19/084Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes by single or successive action of pressing tools, e.g. vice jaws for making negative angles with linear cams, e.g. aerial cams
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D28/00Shaping by press-cutting; Perforating
    • B21D28/24Perforating, i.e. punching holes
    • B21D28/32Perforating, i.e. punching holes in other articles of special shape
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D35/00Combined processes according to or processes combined with methods covered by groups B21D1/00 - B21D31/00
    • B21D35/001Shaping combined with punching, e.g. stamping and perforating

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2種類の加工を上型の下降工程中に段階的に
行うことが可能で、しかも耐久性の高い複合プレス型を
提供する。 【構成】 上型1にはそれぞれカム面3a,4aを有す
る可動ドライブカム3と固定ドライブカム4を設ける。
可動ドライブカム3は上型1に水平方向に移動可能に取
付ける。下型6には上型1の下降時に可動ドライブカム
3のカム面3aに摺動して水平方向に押圧移動される第
1受動カム7を設け、この第1受動カム7には固定ドラ
イブカム4のカム面4aに摺動して水平方向に押圧移動
される第2受動カム8を設ける。各カムには異なる種類
の加工具15,16を設ける。また下型6には可動ドラ
イブカム3の下降時に該可動ドライブカム3の押圧反力
を受け止め、下降途中でその受け止めを解放して可動ド
ライブカム3の退避移動を許容するバックアップ部11
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1ショットで種類の異
なる複数の加工、例えば寄曲げ加工と寄抜き加工とを行
うことの可能な複合プレス型の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1ショットで複数の加工を行うこ
とのできる複合プレス型としては、例えば実開平1−8
0221号公報に開示されたものがあり、これを図13
及び図14に基づいて説明する。図示のように、寄曲げ
及び寄抜き加工用複合プレス型は、図示省略の上型にワ
ークWを押圧保持するためのパッド51と、一対のカム
面52a,52bを有するドライブカム52を備えてい
る。また、図示省略の下型にはダブルカム53を水平方
向に移動可能に設け、このダブルカム53の内側に受動
カム54を水平方向に移動可能に設けている。そして、
ドライブカム52の下降時にそのカム面52a,52b
がダブルカム53と受動カム54のカム面53a,54
aにそれぞれ摺動することによりダブルカム53と受動
カム54とを水平方向でかつ互いに逆方向に移動させる
ようになっている。また、タブルカム53には受動カム
54に設けられた寄曲げ刃55と協働してワークWに寄
曲げ加工を行うダイス56を設けるとともに、受動カム
54には水平方向に移動可能な寄抜き刃具57を設け、
さらにドライブカム52の下端には該ドライブカム52
の上昇時に回転が規制されて寄抜き刃具57をワークW
側へ押圧するラッチ58を回転可能に取付けた構成とな
っている。
【0003】上記構成の寄曲げ及び寄抜き加工用複合プ
レス型は、図13に示す型開き状態から上型が下降され
ると、図示仮想線のように、ドライブカム52により受
動カム54を水平方向に移動させ、寄曲げ刃55とダイ
ス56との協働でワークWに寄曲げ加工を行う。このと
き、ラッチ58が寄抜き刃具57の保持部材59に当接
しコイルスプリング60のバネ力に抗して回転するた
め、寄抜き刃具57は移動されない。図14に示す下死
点状態では寄抜き刃具57の保持部材59を通過したラ
ッチ58がコイルスプリング60により初期位置に復帰
され、この状態から上型が上昇されると、図示仮想線の
ように、ラッチ58の回転が規制され、ドライブカム5
2の上昇に伴って寄抜き刃具57をワークW側へ押圧す
る。そして、ワークWの寄曲げ加工が施された縁部に寄
抜き刃具57による寄抜き加工が行われ、孔が形成され
る。このように、従来の寄曲げ及び寄抜き加工用複合プ
レス型は、上型の下降工程でワークWに寄曲げ加工を行
い、上昇工程で寄抜き加工を行うように構成したもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の複合プレス型は、上型の下降時において、ラッチ5
8が寄抜き刃具57の保持部材59に当接し、コイルス
プリング60に抗して回転されるが、このラッチ58の
回転時にコイルスプリング60には軸方向のみならず径
方向の外力が作用する関係で、スプリング60が疲労し
易くその耐久性に問題がある。また、上型の上昇時にお
いて、ラッチ58が保持部材59を押圧して寄抜き刃具
57による寄抜き加工を行うが、このときラッチ58に
作用する水平方向の押圧反力をラッチ58の支持軸61
により受ける構成であるため、該支持軸61の荷重負担
が大きくその耐久性に問題がある。すなわち、従来の複
合プレス型は、耐久性の面にやや難点があった。
【0005】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、種類の異なる複
数の加工を上型の下降工程中に段階的に行うことが可能
で、しかも耐久性の高い複合プレス型を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。すなわ
ち、本発明に係る複合プレス型は、上型には、ワークを
押圧保持するパッドと、カム面を有する固定ドライブカ
ムと、水平方向に移動可能なカム面を有する可動ドライ
ブカムとを備え、下型には、前記可動ドライブカムの下
降時に前記カム面に摺動して水平方向に押圧移動される
とともにその押圧移動方向の先端側には第1加工具を有
する第1受動カムと、前記固定ドライブカムの下降時に
前記カム面に摺動して水平方向に押圧移動されるととも
にその押圧移動方向の先端側には第2加工具を有する第
2受動カムと、前記第1受動カムの押圧移動時に前記可
動ドライブカムの一部に摺接して該可動ドライブカムの
水平移動を阻止し、前記可動ドライブカムの下降途中か
ら下死点までの間にわたっては前記阻止を解放して前記
可動ドライブカムが前記第1受動カムの押圧移動方向と
反対方向に退避移動することを許容するバックアップ部
とを備え、しかも、前記第2加工具による前記ワークに
対する加工動作が前記第1加工具の加工動作完了後の前
記可動ドライブカムの退避移動中に行われるように設定
したことを特徴とする。
【0007】
【作用】上述のように構成された本発明に係る複合プレ
ス型においては、上型の下降時に可動ドライブカムはバ
ックアップ部により水平方向の移動を阻止された状態に
ある。従って、可動ドライブカムにより第1受動カムが
水平方向に押圧移動され、該第1受動カムに備えられた
第1加工具がワークに所定の加工を行う。この時点では
第2受動カムに備えられた第2加工具はワークまで到達
しておらず、従って加工を行わない。
【0008】第1加工具による加工が完了すると、可動
ドライブカムがバックアップ部による水平移動阻止を解
放される。従って可動ドライブカムはその押圧方向と反
対方向に水平移動しつつ下降されるため、第1受動カム
が移動位置に停止される。この間に第2受動カムは固定
ドライブカムにより水平方向に押圧移動されるため、第
2加工具がワークに所定の加工を行う。
【0009】
【発明の効果】上記のように、本発明の複合プレス型に
よれば、上型の下降工程でワークに対して、例えば寄曲
げ加工と寄抜き加工等のような種類の異なる複数の加工
を施すことができるため、型費の低減や作業性の向上さ
らには生産性の向上等の効果が得られる。とくに、本発
明の複合プレス型は、複数のドライブカムと複数の受動
カムの組合せからなり、そして加工動作方式が全て摺動
方式であるため、それら部材の復帰用として用いられる
スプリングに作用する荷重の方向性が安定し、その疲労
軽減に有効となり、しかも可動ドライブカムに作用する
荷重をバックアップ部により受ける構成であるため、容
易に強度的保障を確保することが可能で、耐久性の高い
複合プレス型が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。まず、寄曲げ加工と寄抜き加工とを行う
ように構成された第1実施例に係る複合プレス型を図1
〜図4に基づいて説明する。図示省略のラムによって昇
降される上型1には、下降すべきワークWを押圧可能な
パッド2と、下型6に装着される第1受動カム7を水平
方向へ押圧移動させるためのカム面3aを有する可動ド
ライブカム3と、第1受動カム7に装着される第2受動
カム8を水平方向へ押圧移動させるためのカム面4aを
有する固定ドライブカム4が取付けられている。可動ド
ライブカム3は上型1に水平方向へ摺動可能に取付けら
れ、上型1が上昇された図1に示す型開き状態では、復
帰用のコイルスプリング5により初期位置に保持されて
いる。
【0011】下型6には、第1受動カム7が水平方向に
摺動可能に取付けられ、該第1受動カム7には第2受動
カム8が水平方向に摺動可能に取付けられている。そし
て、型開き状態では、第1受動カム7は復帰用のコイル
スプリング9により、また第2受動カム8は復帰用のコ
イルスプリング10によりそれぞれ初期位置に保持され
ている。前記可動ドライブカム3は、第1受動カム7の
一端に形成されたカム面7aと下型6のバックアップ部
11との間に挿入されるように位置決めされ、また固定
ドライブカム4は第2受動カム8の一端に形成されたカ
ム面8aと第1受動カム7に形成されたバックアップ部
7bの略鉛直受圧面との間に挿入されるように位置決め
されている。
【0012】バックアップ部11は可動ドライブカム3
による第1受動カム7押圧時の押圧反力を受け止めて該
可動ドライブカム3を初期位置に保持するために下型6
に形成される。このバックアップ部11は、略鉛直状の
受圧面11aと、この受圧面11aの下方に形成された
ドライブカム退避用の傾斜面11bとを備えており、こ
の傾斜面11bの傾斜角が可動ドライブカム3のカム面
3aの傾斜角と等しく設定されている。そして、可動ド
ライブカム3のバックアップ部11との対向面側には、
バックアップ部11に対応して下部側に鉛直面12a
を、上側に退避用の傾斜面12bを備えたストロークプ
レート12が設けられている。
【0013】すなわち、可動ドライブカム3はその下降
時において、下降途中まではバックアップ部11の受圧
面11aとストロークプレート12の鉛直面12aとの
摺接により水平方向の移動を阻止されて初期位置に保持
されるが、鉛直面12aが受圧面11aから外れてから
下死点までの間にわたっては、傾斜面11a,12aに
より押圧方向と反対方向に移動することが許容される。
なお、第1受動カム7に形成されたバックアップ部7b
は、全ストロークにわたって固定ドライブカム4の押圧
反力を受ける。
【0014】また、下型6には第1及び第2受動カム
7,8に対向する位置にダイスホルダ13が設置されて
おり、このダイスホルダ13は寄曲げ加工による負角を
解消してワークWの取出しを容易化するために電気的に
制御される図示省略のエアシリンダにより水平方向に移
動可能とされている。ダイスホルダ13にはワークWの
縁部に寄曲げ加工と寄抜き加工とを施すためのダイス1
4が設けられており、このダイス14及びダイスホルダ
13には寄抜き加工により生じた切り屑を排出する廃棄
孔13a,14aが形成されている。
【0015】第1受動カム7には、その移動方向の先端
側にダイス14と協働してワークWの縁部に寄曲げ加工
を行う第1加工具としての寄曲げ刃15が取付けられて
いる。また、第2受動カム8には、その移動方向の先端
側に寄曲げ加工されたワークWの縁部に寄抜き加工を行
う第2加工具としてのパンチ16が取付けられている。
そして、パンチ16は型開き状態ではその先端が寄曲げ
刃15に形成された貫通孔15a内に没入した位置に位
置決めされ、ワークWに対する寄抜き加工が寄曲げ刃1
5による寄曲げ加工完了後に行われるようになってい
る。なお、寄曲げ刃15は寄抜き加工時のパッドを兼用
する。また、図中17は寄曲げ刃15のストロークエン
ド時の緩衝用クッションストッパである。
【0016】本実施例に係る複合プレス型は上述のよう
に構成されたものであり、以下ワークWの加工動作につ
いて説明する。図1に示すように、上型1が上昇された
型開き状態において、ワークWを下型6上に載せてか
ら、エアシリンダを作動させてダイスホルダ13を第1
受動カム7側に向けて図2に示す規定の加工位置まで前
進させる。つづいて、上型1を下降させると、図2に示
すように、ダイス14上のワークWがパッド2にて押圧
保持され、また可動ドライブカム3が第1受動カム7と
バックアップ部11との間に挿入され、可動ドライブカ
ム3のカム面3aが第1受動カム7のカム面7aに摺動
して該第1受動カム7がワークW側へ押圧移動される。
このとき、可動ドライブカム3のストロークプレート1
2の鉛直面12aがバックアップ部11の受圧面11a
に摺動し、該可動ドライブカム3の押圧反力が受け止め
られる。
【0017】そして、上記の第1受動カム7の押圧移動
により、図3に示すように、第1受動カム7の寄曲げ刃
15とダイス14とが互いに接近し、その協働によりパ
ッド2とダイス14にて保持されたワークWに対して寄
曲げ加工を行う。一方、上型1と一体に下降する固定ド
ライブカム4は、図2に示すように、移動中の第2受動
カム8と第1受動カム7のバックアップ部12との間に
向かって下降され、そして図3に示すように、寄曲げ刃
15による寄曲げ加工が完了するやや手前でそのカム面
8aが第2受動カム8のカム面8aに接触される。
【0018】しかして、寄曲げ刃15によるワークWの
寄曲げ加工が完了した時点で可動ドライブカム3のスト
ロークプレート12の鉛直面12aがバックアップ部1
1の受圧面11aから外れ、バックアップ部11による
水平方向の移動阻止が解放される。従って、上型1がさ
らに下降すると、図4に示すように、可動ドライブカム
3が傾斜面11a,12aの傾斜に沿って退避移動し、
第1受動カム7が加工完了位置に停止されることにな
る。そのため、その後は固定ドライブカム4のカム面4
aが第2受動カム8のカム面8aを摺動して該第2受動
カム8を押圧移動する。そして、パンチ16が寄曲げ刃
15の貫通孔15aから突出してワークWの寄曲げされ
た縁部に寄抜き加工を行う。
【0019】このとき、寄曲げ刃15はワークWを押え
るパッドとして機能する。また、寄抜き加工により生じ
た切り屑は廃棄孔13a,14aから排出される。そし
て、寄抜き加工が完了したときに、上型1が下死点に達
する。この場合、本実施例の複合プレス型は、寄曲げ加
工後において、可動ドライブカム3を押圧方向と反対方
向に退避させ、第1受動カム7を加工位置に保持した状
態で寄抜き加工を行うため、大きな負荷変動を伴わな
い。そのため、上型1に与えられる加圧力を変化させる
必要がなく、一定に保持することができる。
【0020】なお、寄抜き加工が完了すると、その後は
上型1が上昇されるが、この上昇により固定ドライブカ
ム4が第2受動カム8から離れ、また可動ドライブカム
3はバックアップ部11の傾斜面11bによる押圧とコ
イルスプリング5のバネ力により退避移動前の位置に戻
されつつ上昇して第1受動カム7から離れるため、各カ
ムがコイルスプリング9,10により初期位置に戻され
る。そして、上型1が上死点に達して停止されると、パ
ッド2によるワークWの押圧保持が解除され、またエア
シリンダによりダイスホルダ13が初期位置に戻され、
ワークWの取出しが行われる。かくして、一回の加工動
作が完了する。
【0021】このように、本実施例の複合プレス型によ
れば、上型1の下降動作で寄曲げ加工と寄抜き加工を段
階的に行うことができる。従って、上型1の上昇時には
加工作業を必要としないため、急速上昇が可能となり、
上昇時に寄抜き加工を行う方式とは異なり、サイクルタ
イムを短縮して生産性を上げることが可能となる。ま
た、本実施例の複合プレス型はその可動ドライブカム3
及び第1と第2受動カム7,8の全てが直線的な摺動方
式であり、それら各部材の復帰用のコイルスプリング
5,9,10に作用する荷重の方向性が安定するため、
その疲労軽減に有効であり、また可動ドライブカム3に
作用する押圧反力をバックアップ部11により受ける構
成であるため、容易に強度を確保できる。さらに、本実
施例では第2受動カム8を第1受動カム7に取付けてあ
るため、構造のコンパクト化が図る上で有利である。
【0022】次に、本発明の第2実施例を図5〜図12
に基づいて説明する。本実施例はワークWの接近した部
位に2種類の孔、例えば皿孔とシール孔(抜き孔)とを
加工する場合で、しかもシール孔についてはワークWに
よって有り、無しで打ち分ける場合に好適な複合プレス
型に関するものである。すなわち、本実施例は第1加工
具が寄曲げ刃15から皿孔用パンチ18に変更され、ま
た第2加工具が寄抜き用のパンチ16からシール孔用の
パンチ19に変更し、そしてシール孔の打ち分けを上型
1のストローク変更により行うようにしたものであり、
この点を除いたその他の構成については、前述の第1実
施例と同様であるため、第1実施例と同一又は均等の構
成部材については同一符号を付してその説明を簡略或い
は省略する。
【0023】上型1には、パッド2、可動ドライブカム
3、固定ドライブカム4が取付けられている。下型6に
は本実施例では固定ドライブカム4により押圧移動され
る第2受動カム8が水平摺動可能に取付けられ、この第
2受動カム8には可動ドライブカム3により押圧移動さ
れる第1受動カム7が水平摺動可能に取付けられてい
る。また、下型6には可動ドライブカム3の押圧反力を
受ける受圧部11aと退避用の傾斜面11bとを有する
バックアップ部11が形成されるとともに、ダイス13
を保持するダイスホルダ13が取付けられている。
【0024】第1受動カム7には全てのワークWに孔加
工を行う皿孔用パンチ18が取付けられ、第2受動カム
8にはワークWによって孔の打分けを行うシール孔用パ
ンチ19が取付けられている。なお、初期位置において
皿孔用パンチ18がシール孔用パンチ19よりもワーク
Wに接近した位置に設定されている。そして、本実施例
では図12に示すように、第2受動カム8が略逆さ門型
に形成されており、その凹部内に第1受動カム7が納め
られた配置となっており、従ってそれらカムを押圧移動
する可動ドライブカム3及び固定ドライブカム4もこれ
に対応した形態で上型1に取付けられている。また、ダ
イスホルダ13は下型6に対して固定構造となってい
る。
【0025】図5は可動ドライブカム3と第1受動カム
7に関する型開き状態を、また図9は固定ドライブカム
4と第2受動カム8に関する型開き状態を示している。
図示のように、下型6上にワークWがセットされ、上型
1が下降されると、可動ドライブカム3のカム面3aが
第1受動カム7のカム面7aに、やや遅れて固定ドライ
ブカム4のカム面4aが第2受動カム8のカム面8aに
摺動する。すなわち、第1受動カム7の押圧移動が先行
し、ワークWに対して皿孔用パンチ18がシール孔用パ
ンチ19よりも接近し、その後は図6及び図10に示す
ように両受動カム7,8が一体となってワークWに向か
って押圧移動される。このとき、可動ドライブカム3は
そのストロークプレート12の鉛直面12aがバックア
ップ部11の受圧面11aと摺動し、押圧反力を受けら
れた状態で下降する。そして、この下降動作により図7
に示すように、ワークWに対して皿孔用パンチ18によ
る皿孔加工が行われる。
【0026】この皿孔加工が終了すると、可動ドライブ
カム3のストロークプレート12の鉛直面12aがバッ
クアップ部11の受圧面11aから外れるため、その後
は可動ドライブカム3が傾斜面12b,11bの傾斜に
沿って押圧方向と反対方向に退避移動される。そのた
め、第1受動カム7は加工終了位置に停止される。この
とき、ワークWにシール孔を加工しない場合であれば、
皿孔用パンチ18による皿孔加工終了位置又はそれより
もやや下がった位置が上型1の下死点となるように上型
1のストロークが予め調整される。従って、上型1は皿
孔加工後に上昇作動に転じる。
【0027】一方、ワークWにシール孔を加工する場合
であれば、皿孔の加工後も上型1の下降動作が継続する
ようにそのストロークが調整される。このときは、固定
ドライブカム4による第2受動カム8の押圧移動動作が
その後も継続して行われ、図11に示すように、第2受
動カム8の先端に備えたシール孔用パンチ19によるシ
ール孔加工が行われる。この間、可動ドライブカム3は
図8に示すように、退避移動を続け、第1受動カム7は
停止状態を続ける。そして、シール孔用パンチ19によ
るシール孔加工が完了すると、上型1が上昇工程に転
じ、全ての部材はそれぞれ初期位置に復帰される。
【0028】このように、第2実施例によれば、ワーク
Wに皿孔とシール孔との2種類の孔加工を行うに際し、
シール孔については上型1のストローク変更、すなわち
上型1の下死点の位置を調整することによりその打ち分
けを行うことができる。
【0029】そして、本実施例によれば、上型1のスト
ローク変更でシール孔の打ち分けができるため、例えば
2工程に分けて加工する場合やパンチ交換により打ち分
ける方式に比べると、型数が減少できるとともに、型交
換ミスの問題を解消でき、しかも打ち分けのための操作
が容易であるため、生産性の向上につながる。
【0030】なお、第2実施例にあっては、第1受動カ
ム7と第2受動カム8を下型6に対して個々に摺動可能
に取付ける構成に変更しても差し支えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る複合プレス型を示す
縦断面図であり、型開き状態を示す。
【図2】作動態様図であり、上型下降途中を示す。
【図3】作動態様図であり、寄曲げ加工終了時を示す。
【図4】作動態様図であり、寄抜き加工終了時を示す。
【図5】本発明の第2実施例に係る複合プレス型の可動
ドライブカムと第1受動カムに関する縦断面図であり、
型開き状態を示す。
【図6】作動態様図であり、上型下降途中を示す。
【図7】作動態様図であり、皿孔加工終了時を示す。
【図8】作動態様図であり、シール孔加工終了時を示
す。
【図9】本発明の第2実施例に係る複合プレス型の固定
ドライブカムと第2受動カムに関する縦断面図であり、
型開き状態を示す。
【図10】作動態様図であり、上型下降途中を示す。
【図11】作動態様図であり、シール孔加工終了時を示
す。
【図12】第1受動カムと第2受動カムを示す斜視図であ
る。
【図13】従来の複合プレス型を示す縦断面図であり、型
開き状態を示す。
【図14】従来の複合プレス型を示す縦断面図であり、加
工完了時を示す。
【符号の説明】
1…上型 2…パッド 3…可動ドライブカム 4…固定ドライブカム 6…下型 7…第1受動カム 8…第2受動カム 11…バックアップ部 12…ストロークプレート 15…寄曲げ刃 16…パンチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型には、ワークを押圧保持するパッド
    と、カム面を有する固定ドライブカムと、水平方向に移
    動可能なカム面を有する可動ドライブカムとを備え、 下型には、前記可動ドライブカムの下降時に前記カム面
    に摺動して水平方向に押圧移動されるとともにその押圧
    移動方向の先端側には第1加工具を有する第1受動カム
    と、前記固定ドライブカムの下降時に前記カム面に摺動
    して水平方向に押圧移動されるとともにその押圧移動方
    向の先端側には第2加工具を有する第2受動カムと、前
    記第1受動カムの押圧移動時に前記可動ドライブカムの
    一部に摺接して該可動ドライブカムの水平移動を阻止
    し、前記可動ドライブカムの下降途中から下死点までの
    間にわたっては前記阻止を解放して前記可動ドライブカ
    ムが前記第1受動カムの押圧移動方向と反対方向に退避
    移動することを許容するバックアップ部とを備え、 しかも、前記第2加工具による前記ワークに対する加工
    動作が前記第1加工具の加工動作完了後の前記可動ドラ
    イブカムの退避移動中に行われるように設定した複合プ
    レス型。
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