JP4550249B2 - 車体パネルの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は金属の板材を用いた車体パネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
車体パネルは板材を所望の形状に成形したもので、その製造方法には、例えば、特開平6−238378号公報「薄板材の成形装置および薄板成形体の離型方法」に示されたものがある。同公報の段落番号[0019]〜[0021]によれば、この薄板成形体の離型方法は次の通りである。ただし、以下の説明は原文の要約である。
【0003】
まず、同公報の図1の金型容器4(符号は公報記載のものを流用した。以下同様。)と天板6との間にアルミニウム合金製の薄板材2を配置するとともに、金型容器4と天板6とで薄板材2の周縁部2aを挟持する。そして、薄板材2を500℃前後に加熱し、薄板材2と天板6との間にガスを供給して薄板材2を金型容器4に押圧し、成形加工を施す。その後、天板6とヘッド10とで周縁部2aを挟持しながら薄板材2を金型容器4から離型させる。
この場合は、薄板材2を金型容器4に押圧することで、成形加工は完了するが、要求される精度によっては、さらに加工(縁切り工程や曲げ工程)を必要とするものがある。そのような車体パネルに対応する製造方法の一例を次図で説明する。
【0004】
図11は従来の車体パネルの製造方法の一例を示す図である。なお、成形形状は上記公報とは異なる。
(1):ブランキングで、ブランク材101を打ち抜く。
(2):ドローで、ブランク材101を加熱若しくは常温にて絞り成形し、絞り成形品102を得る。
(3):トリミングで、絞り成形品102の周縁部103を切断し、輪郭104を仕上げる。
(4):フランジングで、絞り成形品102の曲げ成形を実施する。
(5):ピアシング、及びリストライキングで、穴104・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)の穴開け加工、及び全体の仕上げ成形を行い、車体パネル105を得る。
【0005】
このように、絞り成形品102をさらに各々の金型でプレス加工することで、複雑な形状を精度良く、安い生産コストで得ることができる。すなわち、ブランキング〜リストライキングで上記公報の薄板材2を成形すると、より複雑な成形加工を施すことができるとともに、成形精度を向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報の技術では、ガスを供給して薄板材2を金型容器4に押圧し、成形加工を施すものであり、ガスの圧力のみで薄板材2を隅まで鋭く、且つ精度よく曲げることは難しい。精度よく金型容器4の型を転写するには長時間、押圧する必要があり、生産効率が低下する。
また、図11の製造方法で所望の精度を得ることはできるが、5回のプレス作業を実施するため、生産設備費が嵩み、且つ生産効率が低下する。
【0007】
一方、公報の技術では、薄板材2の押さえに周縁部2aを使用し、さらに、離型の際の押し出しで周縁部2aを使用した。しかし、周縁部2aは、最終製品としては使用しない部分であり、使用済みとなった時点で、除去され、廃棄処分となる。すなわち、図11の(3)トリミングで、周縁部103を切断し、廃棄する。高価なアルミニウム合金製板材の廃棄量が多くなると、生産コストが嵩むため、板材の歩留りを高める必要がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、生産設備費を抑えることができ、生産効率を向上させることができ、板材の歩留りを向上させることができる車体パネルの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、加熱手段で所定の温度に加熱した状態のブランク材を位置規制部材にて位置決めしつつ固定金型に載せ、この状態で可動金型を固定金型に合せることで、ブランク材の周縁部を非拘束で成形する熱間絞り工程と、この絞り成形品を型閉状態に保持しながら、絞り成形品の第1端部を可動金型の外型の圧下で曲げ成形することで曲げ部を形成する曲げ工程と、外型の圧下とほぼ同時のタイミングで、固定金型に設けられているアンダカット曲げ型をシリンダでシリンダの前進方向へ前進させて絞り成形品を型閉状態に保持しながら、絞り成形品の第2端部をアンダカット形状に曲げるアンダカット曲げ工程と、このアンダカット曲げ部をアンダカット曲げ型でそのまま加圧保持しながら、アンダカット曲げ部に穴を開ける穴開け工程と、第1端部のみを可動金型へ向けて突出し、第1端部側から成形品を剥がしながら、アンダカット曲げ部を水平方向に移動させ、アンダカット曲げ部と固定金型との干渉を避けることで成形品を離型する離型工程と、からなる一連の工程をプレス機の1サイクル中で実施することを特徴とする。
【0010】
熱間絞り工程と、曲げ工程と、アンダカット曲げ工程と、穴開け工程と、離型工程と、からなる一連の工程をプレス機の1サイクル中で実施するので、金型の設備費を抑えることができる。
また、一連の工程をプレス機の1サイクル中で実施するので、ブランク材から車体パネルを成形するのに手間がかからない。
【0011】
熱間絞り工程では、ブランク材の周縁部を挟んで押えることなしにブランク材の周縁部を非拘束で絞り成形するので、ブランク材に周縁部を設ける必要はなく、板材からの廃棄処分量は減少する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車体パネルの製造方法のフローチャートであり、STはステップを示す。
ST01:加熱した状態のブランク材を位置規制部材にて位置決めしつつ固定金型に載せ、ブランク材の周縁部を押えることなしに絞り成形する。
【0013】
ST02:絞り成形品を型閉状態に保持しながら、絞り成形品の第1端部を曲げ、曲げ部を形成する。
ST03:絞り成形品を型閉状態に保持しながら、絞り成形品の第2端部をアンダカット形状に曲げる。
ST04:アンダカット曲げ部を加圧保持しながら、アンダカット曲げ部に穴を開ける。
ST05:第1端部を突出し、成形品を離型する。
これらのST01〜ST05の工程をプレス機の1サイクル中で実施する。
次に、ST01〜ST05を具体的に説明する。
【0014】
図2は本発明に係るブランク材の加工要領説明図である。
まず、ブランク材11を形成する。アルミニウム合金製素材12からブランク材11・・・をブランキングで打ち抜く。ブランク材11は、車体パネルを成形するためのもので、縁13には周縁部14を設けずに、縁13を仕上り寸法に形成したものである。アルミニウム合金製素材12は、例えば、Al−Mg−Si系合金(6000系)の板材である。
【0015】
図2に示すように、ブランク材11を形成する工程では、ブランク材11を周縁部14のない仕上り寸法に形成するので、ブランク材11の表面積は周縁部14を設けた場合に比較して小さく、アルミニウム合金製素材12からより多くのブランク材11を得ることができるとともに、アルミニウム合金製素材12の廃棄量は減少し、ブランク材11を形成する際の板材の歩留りを向上させることができる。
【0016】
図3は本発明に係るブランク材の加熱要領説明図である。
ブランク材11を加熱手段15で所定の温度に加熱する。加熱手段15は、加熱炉本体16と、熱源17と、載せ台18とを備えたもので、載せ台18にブランク材11を置き、所望の熱処理を実施するものである。
【0017】
この加熱では、ブランク材11の所定温度は、500〜550℃の範囲に設定した。500〜550℃の範囲内であれば、ブランク材11の溶解を心配することなく、ブランク材11の伸びを大きくすることができる。その結果、後工程での成形に重厚なプレス機を必要とせず、後の一連の工程をプレス機の1サイクル中で実施することができる。
【0018】
また、500〜550℃の範囲内であれば、機械的特性が低下し、ブランク材の塑性変形の抵抗は極めて小さくなり、成形の際のスプリングバックは極めて小さい。従って、成形精度の向上を図ることができる。
そのため、所望の昇温速度で500〜550℃まで昇温する。そして、この温度状態のブランク材11を次図の金型に載せる。
【0019】
図4は本発明に係る熱間絞り工程の第1説明図である。
ブランク材11を絞り成形用金型20に載せる。具体的には、絞り成形用金型20は固定金型21と、可動金型22と、からなる。23はプレス機である。
【0020】
固定金型21は、凸状の型24と、周囲に配置した位置規制部材25,25と、アンダカット曲げ型26と、このアンダカット曲げ型26に設けたカム機構27と、図左の押し出し手段28と、を備えたものである。
可動金型22は、内型31と、外型32と、この外型32の下方に形成した駆動部33と、内型31をスライドさせるスライド機構34(ガイド手段34a、リターンスプリング34b)と、を備えたものである。
【0021】
このような可動金型22を上限で待機させ、型開状態で、加熱した状態のブランク材11を位置規制部材25・・・にて位置決めしつつ固定金型21の型24上に想像線の如く載せる。なお、ブランク材11は加熱した状態にあり、機械的性質は低下し、そのため、縁13は自重で下がる。
その後、可動金型22の圧下を矢印▲1▼の如く開始する。
【0022】
図5(a)〜(c)は本発明に係る熱間絞り工程の第2説明図である。
(a)において、可動金型22を固定金型21に合せ、且つ第1段目の荷重F1で加圧し、ブランク材11の周縁部14(図2参照)を挟んで押えることなしにブランク材11の周縁部14を非拘束で絞り成形し、絞り成形品36とする。
その際、ブランク材11の温度を500〜550℃の範囲内に保ちながら成形する。
【0023】
(b)は(a)の(b)部拡大図であり、位置規制部材25にたわんだブランク材11の縁13を突き当て、挟んで押えることなしにブランク材11の周縁部を非拘束で絞り成形したことを示す。
(c)は(a)の(c)部拡大図であり、同様に、位置規制部材25にたわんだブランク材11の縁13を突き当て、挟んで押えることなしにブランク材11の周縁部を非拘束で絞り成形したことを示す。複数の位置規制部材25を用いることで、ブランク材11の位置決めを行うことができる。
【0024】
図に示すように、ブランク材11の周縁部14(図2参照)を挟んで押えることなしにブランク材11の周縁部を非拘束で絞り成形するので、アルミニウム合金製素材の廃棄処分量を少なくすることができ、板材の歩留りを向上させることができる。
【0025】
また、熱間絞り工程では、位置規制部材25にブランク材11の縁13を突き当て、ブランク材11の周縁部を挟んで押えることなしにブランク材11の周縁部を非拘束で絞り成形するので、周縁部を切断除去するためのトリミング(縁切り)工程を設ける必要はなく、トリミング工程をブランク材の形成工程に集約し、工程の集約を図ることができる。従って、生産設備費(金型コスト、プレス機コスト)を抑えることができ、且つ生産効率の向上を図ることができる。
【0026】
図6(a)〜(c)は本発明に係る曲げ工程の説明図である。
(a)において、熱間絞り工程に引続き連続的に、絞り成形品36に曲げ部38を形成する。具体的には、可動金型22の内型31で絞り成形品36を型閉状態に保持しながら、第2段目の荷重F2によって可動金型22の外型32を矢印▲2▼の如く圧下し、絞り成形品36の第1端部37を曲げ成形し、曲げ部38を形成する。そして、一旦、可動金型22の下降を停止する。
【0027】
(b)は(a)の(b)部拡大図であり、第1端部37を曲げ成形し、曲げ部38を形成するとともに、第1端部37が押し出し手段28に臨んだことを示す。
(c)は(a)の(c)部拡大図であり、絞り成形品36の第2端部41を示す。第2端部41のアンダカット曲げは次図に示すように成形するが、タイミングは第1端部37の曲げ成形とほぼ同時に実施する。
【0028】
図7は本発明に係るアンダカット曲げ工程の説明図である。
第2端部41をアンダカット形状に曲げる。具体的には、図6と同じように絞り成形品36を型閉状態に保持しながら、アンダカット曲げ型26をシリンダ42で前進させ、アンダカット曲げ型26で第2端部41を加圧し、絞り成形品36の第2端部41をアンダカット形状に曲げ、アンダカット曲げ部43を形成する。
【0029】
図8(a),(b)は本発明に係る穴開け工程の説明図である。
(a)において、アンダカット曲げ型26でそのままアンダカット曲げ部43を加圧保持し、一旦停止状態の可動金型22の下降を再開する。
(b)において、可動金型22を矢印▲3▼の如く圧下し、下降する駆動部33でカム機構27のポンチ45を矢印▲4▼方向に駆動し、アンダカット曲げ部43に貫通した穴46を開け、成形品47を得る。
穴開け完了後、可動金型22を上昇させつつ、アンダカット曲げ型26を矢印▲5▼の如く後退させる。
【0030】
図9(a)〜(c)は本発明に係る離型工程の説明図である。
(a)において、可動金型22を上昇させ、型開を行った後、押し出し手段28で離型を行う。
(b)において、押し出し手段28のシリンダ51を矢印▲6▼の如く前進させ、押し出しブロック52を矢印▲7▼の如く突出し、成形品47の第1端部37側から離型する。
【0031】
(c)において、成形品47を剥がしながら、アンダカット曲げ部43を水平方向(矢印▲8▼方向)に移動させ、成形品47の全体を離型する。アンダカット曲げ部43を水平方向(矢印▲8▼方向)に移動させることで、アンダカット曲げ部43が型24と干渉するのを避けることができる。
最後に成形品47を取り出し、車体パネル53を得るとともに、車体パネル53を製造する1サイクルは完了する。引続き、図4に戻って、プレス機による2サイクル目を実施する。
【0032】
このように、図4〜図9に示す、熱間絞り工程と、曲げ工程と、アンダカット曲げ工程と、穴開け工程と、離型工程と、からなる一連の工程をプレス機の1サイクル中で実施するので、絞り成形用金型20以外に金型を用意する必要はなく、金型の数量を減らすことができ、生産設備費を抑えることができる。
【0033】
また、一連の工程をプレス機の1サイクル中で実施するので、連続的に成形することができるとともに、同時並行的に加工することができ、加工時間の短縮を図ることができる。従って、生産効率を向上させることができる。
【0034】
図10(a),(b)は車体パネルの製造方法の比較図である。
(a)は、図11を写したもので、従来の車体パネルの製造方法を示し、成形品の一例として、車体パネル105を示す。(1)のブランキングの後は、ドロー→トリミング→フランジング→リストライキング(ピアシング含む)の4工程を要し、合計5工程で車体パネル105を製造する。
【0035】
(b)は、本発明の車体パネルの製造方法を示し、成形品の一例として、車体パネル51を示す。(1)のブランキングの後は、一連の工程をプレス機の1サイクル中で実施し、(2)に示す車体パネル51を製造する。
図から明らかなように、本発明によれば車体パネル51を2工程で製造することができる。従って、生産設備費を抑えることができ、且つ生産効率を向上させることができ、さらに板材の歩留りを向上させることができる。
【0036】
尚、本発明の実施の形態に示した図2のブランク材11の形状は一例であり、自動車の外観のデザインや車体の部位により形状は異なる。
図4の位置規制部材25,25の配置位置は一例であり、規制する位置はブランク材の形状によって異なる。また、位置規制部材25,25の形状、数量はその都度変えてもよい。
絞り成形用金型20の構成は一例であり、この構成に限定するものではない。
例えば、金型の型に加熱手段を内蔵させてもよく、また、ピンの形態や配置位置は任意である。
【0037】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、熱間絞り工程と、曲げ工程と、アンダカット曲げ工程と、穴開け工程と、離型工程と、からなる一連の工程をプレス機の1サイクル中で実施するので、金型の数量を減らし、生産設備費を抑えることができる。
また、一連の工程をプレス機の1サイクル中で実施するので、加工時間の短縮を図ることができ、生産効率を向上させることができる。
【0038】
熱間絞り工程では、所定の温度に加熱した状態のブランク材を位置規制部材にて位置決めしつつ固定金型に載せ、可動金型を加圧し、ブランク材の周縁部を挟んで押えることなしにブランク材の周縁部を非拘束で絞るので、ブランク材に周縁部を設けずに省き、廃棄処分の量を減らすことができる。従って、板材の歩留りを向上させることができる。
【0039】
また、熱間絞り工程では、ブランク材の周縁部を挟んで押えることなしにブランク材の周縁部を非拘束で絞るので、下流の工程にトリミング工程を設定する必要がなく、生産設備費を抑えることができるとともに、生産効率を向上させることができる。
アンダカット曲げ工程では、外型の圧下とほぼ同時のタイミングで、固定金型に設けられているアンダカット曲げ型で絞り成形品の第2端部をアンダカット形状に曲げるので、同時並行的に加工することができ、加工時間の短縮を図ることができる。従って、生産効率を向上させることができる。
離型工程では、第1端部側から成形品を剥がしながら、アンダカット曲げ部を水平方向に移動させ、アンダカット曲げ部と固定金型との干渉を避けることで成形品を離型するので、アンダカット曲げ部が固定金型と干渉するのを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車体パネルの製造方法のフローチャート
【図2】本発明に係るブランク材の加工要領説明図
【図3】本発明に係るブランク材の加熱要領説明図
【図4】本発明に係る熱間絞り工程の第1説明図
【図5】本発明に係る熱間絞り工程の第2説明図
【図6】本発明に係る曲げ工程の説明図
【図7】本発明に係るアンダカット曲げ工程の説明図
【図8】本発明に係る穴開け工程の説明図
【図9】本発明に係る離型工程の説明図
【図10】車体パネルの製造方法の比較図
【図11】従来の車体パネルの製造方法の一例を示す図
【符号の説明】
11…ブランク材、14…周縁部、15…加熱手段、21…固定金型、22…可動金型、23…プレス機、25…位置規制部材、28…押し出し手段、32…外型、36…絞り成形品、37…第1端部、38…曲げ部、41…第2端部、43…アンダカット曲げ部、46…穴、53…車体パネル。
Claims (1)
- 加熱手段で所定の温度に加熱した状態のブランク材を位置規制部材にて位置決めしつつ固定金型に載せ、この状態で可動金型を固定金型に合せることで、ブランク材の周縁部を非拘束で成形する熱間絞り工程と、
この絞り成形品を型閉状態に保持しながら、絞り成形品の第1端部を前記可動金型の外型の圧下で曲げ成形することで曲げ部を形成する曲げ工程と、
前記外型の圧下とほぼ同時のタイミングで、前記固定金型に設けられているアンダカット曲げ型をシリンダで該シリンダの前進方向へ前進させて絞り成形品の第2端部をアンダカット形状に曲げるアンダカット曲げ工程と、
このアンダカット曲げ部を前記アンダカット曲げ型でそのまま加圧保持しながら、アンダカット曲げ部に穴を開ける穴開け工程と、
前記第1端部のみを前記可動金型へ向けて突出し、前記第1端部側から前記成形品を剥がしながら、前記アンダカット曲げ部を水平方向に移動させ、前記アンダカット曲げ部と前記固定金型との干渉を避けることで成形品を離型する離型工程と、からなる一連の工程をプレス機の1サイクル中で実施することを特徴とする車体パネルの製造方法。
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