JP2000351024A - タレットパンチプレス - Google Patents

タレットパンチプレス

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JP2000351024A
JP2000351024A JP11162470A JP16247099A JP2000351024A JP 2000351024 A JP2000351024 A JP 2000351024A JP 11162470 A JP11162470 A JP 11162470A JP 16247099 A JP16247099 A JP 16247099A JP 2000351024 A JP2000351024 A JP 2000351024A
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slotting
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重義 河野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの金型にスロッティングパンチとバリ潰
しパンチを組み込むことにより、工程の集約と加工時間
の短縮して加工効率の向上を図ると共に、装置の小型化
を図り、更に継目無し製品を加工して品質の向上を図る
ことにある。 【解決手段】 タレット6、7上に装着した金型内にス
ロッティングパンチP1とバリ潰しパンチP2及びそれ
らのパンチP1、P2に対応するスロッティングダイD
1とバリ潰しダイD2を組み込み、ワークWを移動させ
ながら、プレスラム2のストローク制御によりスロッテ
ィングパンチP1とバリ潰しパンチP2を作動させ該金
型内においてスロッティング加工とバリ潰し加工を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタレットパンチプレ
ス、特に1つの金型にスロッティングパンチとバリ潰し
パンチを組み込んだタレットパンチプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、タレットパンチプレスには、
継目無しスロッティング加工を行うために、図6(A)
に示すようなパンチPとダイDから成るスロッティング
金型が装着されている。
【0003】パンチPは、上部タレット70に、ダイD
は下部タレット71にそれぞれ取り付けられ、上部タレ
ット70には、リフトスプリング75を介してパンチガ
イド72が支持され、該パンチガイド72の上端とパン
チヘッド74間には、ストリッパスプリング73が嵌挿
されている。
【0004】そして、パンチPの下端は、図示するよう
に、シャー角が付けられたパンチ刃先77となってい
る。
【0005】この構成により、プレスラム76で上記パ
ンチヘッド74を打圧すると、該パンチヘッド74が押
し下げられ、前記パンチPの刃先77の低部のみが、ワ
ークWとダイDに係合するようにストローク制御する。
【0006】この結果、製品Sの(図6(B))外周輪
郭がスロッティング加工され、パンチPとダイDのサイ
ズより長いスロットSLが形成されて、元のワークWか
らは、ストローク毎の継目が無い製品Sが加工されると
いう効果がある。
【0007】また、図6(A)に示すスロッティング金
型は、製品S(図6(B))内に長いスロットを形成す
る場合にも使用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、既述した従来
技術では(図6)、次のような課題がある。
【0009】即ち、既述したように、スロッティング加
工を行う際には、プレスラム76(図6(A))でパン
チヘッド74を打圧することにより、パンチPの刃先7
7の低部のみが、ワークWとダイDに係合するようにス
トローク制御する。
【0010】従って、スロッティング加工の際には、パ
ンチPの刃先77は、ワークWに対して下方に押し下げ
られるので、該ワークWに下向きのバリが発生する。
【0011】そのため、後の工程で、バリを一括して除
去することが必要となり、その分余計な工程が加わり、
加工効率が低下する。
【0012】この課題を解決するために、バリ潰し専用
の金型を設置することが提案されたが、その分装置が大
型になり、バリ潰しの時間だけ加工時間も長くなるの
で、好ましくない。
【0013】本発明の目的は、1つの金型にスロッティ
ングパンチとバリ潰しパンチを組み込むことにより、工
程の集約と加工時間の短縮して加工効率の向上を図ると
共に、装置の小型化を図り、更に継目無し製品を加工し
て品質の向上を図ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、図1〜図5に示すように、タレット6、
7上に装着した金型内にスロッティングパンチP1とバ
リ潰しパンチP2及びそれらのパンチP1、P2に対応
するスロッティングダイD1とバリ潰しダイD2を組み
込み、ワークWを移動させながら、プレスラム2のスト
ローク制御により上記スロッティングパンチP1とバリ
潰しパンチP2を作動させ該金型内においてスロッティ
ング加工とバリ潰し加工を行うことを特徴とするタレッ
トパンチプレスという技術的手段を講じている。
【0015】従って、本発明の構成によれば、プレスラ
ム2の1回目と2回目のストローク制御に渡って(図2
(B)〜図3(B))スロッティングパンチP1とスロ
ッティングダイD1の協働によりスロッティング加工が
行われ、それにより形成されたスロットSLについて、
プレスラム2の2回目のストローク制御により(図3
(A)〜(C))バリ潰しパンチP2とバリ潰しダイD
2の協働によりバリ潰し加工が行われるので、1つの金
型内でスロッティング加工とバリ潰し加工が行われて工
程が集約されると共に加工時間が短縮され、加工効率が
向上する。
【0016】また、1つの金型スロッティングパンチP
1とバリ潰しパンチP2を組み込んだことにより(図
1)、装置の小型化が図られ、更に該金型により継目無
し製品Sが(図5(A))加工されるので、品質の向上
を図ることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、実施の形態によ
り添付図面を参照して、説明する。図1は本発明の実施
の形態を示す図である。
【0018】図1に示す金型は、例えばタレットパンチ
プレス(図5)に適用した場合であり、該タレットパン
チプレスは、ワークWの右から左への移動と(Y軸方
向)、プレスラム2のストローク制御を(Z軸方向)繰
り返す(図2、図3)。
【0019】これにより、1回目のストローク制御(図
2)と2回目のストローク制御(図3)に渡って、該ワ
ークWに順次継目無しスロッティング加工を行ってスロ
ットSLを形成し(図2(B)〜図3(B))、2回目
のストローク制御(図3(A)〜(C))により該スロ
ットSLのバリ潰し加工を行うようにしたものである。
【0020】上部タレット6には、リフトスプリング6
4を介してパンチガイド28が装着され、該パンチガイ
ド28内には、スロッティングパンチP1とバリ潰しパ
ンチP2がワークWの移動方向と直列に配置されてい
る。
【0021】上記スロッティングパンチP1は、パンチ
ガイド28から上方へ突出したシャンク49を有し、該
シャンク49の上端にはパンチヘッド50が設けられ、
該パンチヘッド50は、後述するストライカ20を介し
てプレスラム2の打圧を受けるようになっている。
【0022】パンチヘッド50の下面とパンチガイド2
8の上面間には、ストリッパスプリング29が嵌挿さ
れ、不使用時のスロッティングパンチP1全体を所定の
高さ位置に保持している。
【0023】上記シャンク49の下部には、ボルト32
を介して、隣接するバリ潰しパンチP2と共通のパンチ
ボディ33が取り付けられ、該パンチボディ33の下端
のパンチ刃先34には、ワークWの移動方向が低位とな
るようなシャー角がついている。
【0024】また、パンチボディ33の側方には、ボル
ト61で固定されたキー30が突出しており、該キー3
0は、パンチガイド28側に形成されたキー溝31に挿
入されている。
【0025】この構成により、パンチボディ33は、プ
レスラム2のストローク制御により(図2、図3)パン
チヘッド50に対するプレスラム2のストライカ20を
介した打圧とストリッパスプリング29の復元力の作用
で、前記キー30とキー溝31に規制されて上下摺動す
る。
【0026】上記バリ潰しパンチP2は、スロッティン
グパンチP1と同様に、パンチガイド28から上方へ突
出したシャンク38を有し、該シャンク38の上端には
パンチヘッド39が設けられ、該パンチヘッド39は、
ストライカ20を介してプレスラム2の打圧を受けるよ
うになっている。
【0027】シャンク38は、そのほぼ中間にフランジ
40を有し、該シャンク38は下方に延びて、前記スロ
ッティングパンチP1のシャンク49の側方に形成され
た開口部59と、共通のパンチボディ33に形成された
開口部60を貫通し、該パンチボディ33内を上下に摺
動するようになっている。
【0028】また、上記シャンク38の下端には、パン
チチップ37が取り付けられ、該パンチチップ37は、
前記スロッティングパンチP1のパンチ刃先34より幅
広であって、その下端面陵にはRが形成されている。
【0029】更に、パンチヘッド39の下面とシャンク
中間フランジ40間には、ストリッパスプリング42
が、またシャンク中間フランジ40とパンチボディ33
間には、リフトスプリング41がそれぞれ嵌挿され、該
リフトスプリング41により不使用時のバリ潰しパンチ
P2全体を所定の高さ位置に保持している。
【0030】上記ストリッパスプリング42は省略し、
リフトスプリング41にストリッパスプリング42の作
用を持たせてもよい。
【0031】一方、下部タレット7上(図1)であっ
て、上記スロッティングパンチP1が有するパンチ刃先
34のシャー角高部35の直下には、スロッティングダ
イD1がパスラインPLに接して、またシャー角低部3
6の直下には、スクラップカットダイ43がパスライン
PLより下方にそれぞれ設けられている。
【0032】スロッティングダイD1には、後方排出路
62が(図1)形成され、プレスラム2の最終回目のス
トローク制御において(図3(B))ワークWから切り
離された後方のスクラップK′が、該後方排出路62と
共通排出路63を介して外部に排出される(図3
(C))。
【0033】また、バリ潰しパンチP2が(図1)有す
るパンチチップ37の直下には、バリ潰しダイD2が設
けられ、該バリ潰しダイD2は、前記スロッティングダ
イD1より若干幅広であって、その上端面陵にはRが形
成されている。
【0034】このバリ潰しダイD2の下面と前記スクラ
ップカットダイ43の上面間には、前方排出路44が形
成され、プレスラム2の2回目のストローク制御におい
て(図3(A))ワークWから切り離された前方のスク
ラップKが、該前方排出路44と共通排出路63を介し
て外部に排出される(図3(B))。
【0035】スクラップカットダイ43のスロッティン
グダイD1側側面には、スクラップサポート45がバネ
46を介して上下摺動可能に設けられている。
【0036】このスクラップサポート45は、プレスラ
ム2による1回目のストローク制御において、ワークW
移動時に(図2(C))その前に(図2(B))形成さ
れた前方のスクラップKを、該ワークWにつながった状
態で前方排出路44へ導くように支持する。
【0037】即ち、スクラップサポート45は、スロッ
ティングパンチP1のパンチ刃先34が、スロットSL
を形成するために下降すると(図2(B))、そのシャ
ー角低部36に押されて下がり、ワークWを移動させる
ためにスロッティングパンチP1が上昇すると(図2
(C))、バネ46の復元力により元の位置に戻って前
方のスクラップKを支持して前方排出路44へと導くよ
うになっている。
【0038】更に、バリ潰しダイD2は(図1)、ワー
クWの移動方向にエジェクタプレート47を有し、該エ
ジェクタプレート47はバネ48により上下可能であっ
て送り出されるワークWを支持する。
【0039】上記プレスラム2は、タレットパンチプレ
スの上部フレーム1(図5(B))に取り付けられ、該
プレスラム2は、ラムシリンダ18のピストンロッド1
9の下端に取り付けられている。
【0040】また、プレスラム2と、前記スロッティン
グパンチP1及びバリ潰しパンチP2の間にはストライ
カ20が配置されている。
【0041】ストライカ20は、スロッティングパンチ
P1のパンチヘッド50のみに掛かる位置に(図2
(B))、又はスロッティングパンチP1のパンチヘッ
ド50とバリ潰しパンチP2のパンチヘッド39の双方
に掛かる位置に(図3(A))、若しくはバリ潰しパン
チP2のパンチヘッド39のみ掛かる位置に(図3
(C))それぞれシフトされることにより、前記プレス
ラム2の打圧をこれらのパンチヘッドに伝達する。
【0042】このストライカ20は、例えば上部フレー
ム1に(図5(B))取り付けられたシリンダ22によ
りワークWの移動方向に移動する。
【0043】そして、ストライカ20は、バー24を
(図1)介して継手25を有し、該継手25は、シリン
ダ22のピストンロッド27の継手26と結合し、両継
手25、26はワークWの移動方向には一体的に移動す
るが、ストライカ20の継手25は、シリンダ22側の
継手26に対して上下動するようになっている。
【0044】この構成により、ラムシリンダ18を作動
させれば、ピストンロッド19を介してプレスラム2が
上下動するので、シリンダ22を作動してストライカ2
0をそれぞれのパンチヘッドに掛かる位置へシフトさせ
ることにより(図2、図3)、該プレスラム2の打圧を
各パンチヘッドが受けることができ、種々のストローク
制御を行うことができる。
【0045】図4は、本発明の他の実施形態を示す図で
あり、スロッティングパンチP1とバリ潰しパンチP2
がそれぞれ個別にパンチボディ51と52を有する場合
である。
【0046】スロッティングパンチP1側のパンチボデ
ィ51は、左右にキー55、53を有し、一方のキー5
5はバリ潰しパンチP2のキー溝56に、他方のキー5
3はパンチガイド28のキー溝54にそれぞれ挿入され
ている。
【0047】この構成により、スロッティングパンチP
1側のパンチボディ51は、前記キー55、53と、キ
ー溝56、54に規制されて上下摺動する。
【0048】また、バリ潰しパンチP2側のパンチボデ
ィ52は、左側にキー57を、右側にキー溝56を有
し、キー57はパンチガイド28のキー溝58に挿入さ
れ、キー溝56には、既述したように、スロッティング
パンチP1側のパンチボディ51のキー55が挿入され
ている。
【0049】この構成により、バリ潰しパンチP2側の
パンチボディ52は、前記前記キー57、55と、キー
溝58、56に規制されて上下摺動する。
【0050】図5は、本発明によるタレットパンチプレ
スの具体例を示す図であり、該タレットパンチプレス
は、上部フレーム1と下部フレーム21を有している。
【0051】上部フレーム1には、既述したプレスラム
2とその駆動手段であるラムシリンダ18が、またスト
ライカ20とその駆動手段であるシリンダ22がそれぞ
れ設けられている。
【0052】下部フレーム21上には、Y軸LMガイド
レール17が敷設され、該Y軸LMガイドレール17に
は、キャリッジべース11が滑り結合しており、該キャ
リッジべース11には、上部フレーム1に設けられたY
軸モータMyのボールねじ14が螺合している。
【0053】また、キャリッジべース11には、クラン
プ13が取り付けられているキャリッジ12が、X軸L
Mガイドレール16に滑り結合しており、該キャリッジ
12には、X軸モータMxのボールねじ15が螺合して
いる。
【0054】更に、タレットパンチプレスの中央には、
テーブル10が固定され、該固定テーブル10の両側に
は、キャリッジべース11に取り付けられたサイドテー
ブル10A、10Bが配置されている。
【0055】この構成により、X軸モータMxを回転さ
せると、キャリッジ12が、キャリッジべース11上を
X軸方向に移動し、またY軸モータMyを回転させる
と、キャリッジべース11が、サイドテーブル10A、
10Bと共にY軸方向に移動する(図5(A))。
【0056】従って、キャリッジ12に搭載されたクラ
ンプ13に把持されたワークWを、前記プレスラム2の
直下のスロッティング加工位置K1と(図5(B))、
バリ潰し加工位置K2に位置決めすることができる。
【0057】また、タレットパンチプレスは、前記上部
タレット6と下部タレット7を有し、既述したように
(図1)、スロッティングパンチP1とバリ潰しパンチ
P2及びそれらのパンチP1、P2に対応するスロッテ
ィングダイD1とバリ潰しダイD2が、1つの金型内に
組み込まれて配置されている。
【0058】上部タレット6の回転軸8と下部タレット
7の回転軸9には、チェーン4と5がそれぞれ巻回され
ていると共に、該チェーン4と5は、駆動軸3に巻回さ
れている。
【0059】この構成により、モータMにより駆動軸3
を回転させチェーン4と5を循環させれば、上部タレッ
ト6と下部タレット7が同期回転し、本発明を構成する
スロッティングパンチP1とスロッティングダイD1、
及びバリ潰しパンチP2とバリ潰しダイD2から成る所
定の金型を、スロッティング加工位置K1とバリ潰し加
工位置K2において選択することができる。
【0060】従って、クランプ13に把持されたワーク
Wを、移動させながらスロッティング加工位置K1とバ
リ潰し加工位置K2に位置決めし、プレスラム2のスト
ローク制御により上記スロッティングパンチP1とバリ
潰しパンチP2を押し下げれば、1つの金型内において
スロッティング加工とバリ潰し加工を行うことができ
る。
【0061】以下、上記構成を有する本発明の動作を図
2、図3に基づいて説明する。
【0062】(1)プレスラム2による1回目のストロ
ーク制御における動作(図2)。
【0063】当初は(図2(A)))、本発明を構成す
る金型は中立状態にあってスロッティングパンチP1と
バリ潰しパンチP2は上昇位置に位置決めされ、スロッ
ティングダイD1とバリ潰しダイD2上には、加工対象
であるワークWが戴置されている。
【0064】この状態で、ストライカ20を(図2
(B))スロッティングパンチP1のパンチヘッド50
に掛かる位置にシフトし、プレスラム2を下降させる
と、該プレスラム2の打圧はストライカ20を介してパ
ンチヘッド50に伝達され、スロッティングパンチP1
が下降する。
【0065】これにより、スロッティングパンチP1の
パンチ刃先34が(図2(B))、左方に移動するワー
クWにスロッティング加工を施すことにより、スロッテ
ィングダイD1と協働してスロットSLの前半を形成す
る。
【0066】このとき、パンチ刃先34のシャー角高部
35は(図2(B))、参照符号Aで示すように、ワー
クWとバリ潰しダイD2とは係合していない。
【0067】従って、パンチ刃先34のシャー角低部3
6と、その直下のスクラップカットダイ43で切断され
た該スロットSLの前方スクラップKの後部は、ワーク
Wとつながったままである。
【0068】次いで、プレスラム2を上昇させると(図
2(C))、スロッティングパンチP1が上昇して、左
方に移動するワークWとつながった前方スクラップK
が、上昇したスクラップサポート45に支持されて前方
排出路44へ誘導される。
【0069】このとき、ワークWは停止し、前記スロッ
トSLは(図2(C))、前方スクラップKを伴ったま
までパンチチップ37の直下に位置決めされる。
【0070】また、このときストライカ20は、両パン
チヘッド50、39の中間にシフトされ、次の2回目の
ストローク制御に(図3(A))備える。
【0071】(2)プレスラム2による2回目のストロ
ーク制御における動作(図3)。
【0072】ストライカ20を両パンチヘッド50、3
9の中間にシフトした状態で、プレスラム2を下降させ
ると(図3(A))、該プレスラム2の打圧はストライ
カ20を介して両パンチヘッド50、39に伝達され、
スロッティングパンチP1とバリ潰しパンチP2が同時
に下降する。
【0073】これにより、1回目のストローク制御で
(図2(B))形成されたスロットSLの前半が(図3
(A))、パンチチップ37とバリ潰しダイD2により
バリ潰し加工されると共に、前方スクラップKが、パン
チ刃先34のシャー角低部36とスクラップカットダイ
43によりワークWから切り離され前方排出路44と共
通排出路63を介して(図3(B))外部に排出され
る。
【0074】更に、パンチ刃先34とスロッティングダ
イD1により(図3(A))、スロッティング加工が行
われて、スロットSLの後半が形成される。
【0075】このとき、パンチ刃先34のシャー角高部
35は(図3(A))、参照符号Bで示すように、ワー
クWの上面に接したままであって後方のスクラップK′
の後部は、該ワークWとつながったままである。
【0076】即ち、プレスラム2の1回目のストローク
制御の中間において(図2(B))、スロットSLの前
半が形成され、2回目のストローク制御の最初において
(図3(A))、該スロットSLの前半がバリ潰し加工
されると同時にスロットSLの後半が形成される。
【0077】次いで、プレスラム2により、更にスロッ
ティングパンチP1とバリ潰しパンチP2を同時に下降
させると(図3(B))、スロットSLの前半のバリ潰
し加工が継続されると同時に後方のスクラップK′がワ
ークWから切り離される。
【0078】この場合、スロッティングパンチP1は
(図3(B))、最終ストロークであってストローク量
は最大となり、参照符号Cで示すように、パンチ刃先3
4のシャー角高部35がワークWとスロッティングダイ
D1と完全に係合することにより、後方のスクラップ
K′がワークWから切り離され、該後方のスクラップ
K′は、直ちに後方排出路62と共通排出路63を介し
て外部に排出される(図3(C))。
【0079】次に、プレスラム2を介してスロッティン
グパンチP1とバリ潰しパンチP2を一旦上昇させてワ
ークWを左方に移動させ(図3(C))、スロットSL
の後半をパンチチップ37の直下に位置決めした状態
で、ストライカ20をバリ潰しパンチP2のパンチヘッ
ド39のみに掛かる位置へシフトし、プレスラム2を下
降させる。
【0080】これにより、パンチチップ37だけが下降
して、スロットSLの後半がバリ潰し加工される。
【0081】即ち、プレスラム2の2回目のストローク
制御の中間において(図3(B))、スロットSLの後
半が形成され、2回目のストローク制御の最後において
(図3(C))、該スロットSLの後半がバリ潰し加工
される。
【0082】
【発明の効果】上記のとおり、本発明の構成によれば、
プレスラムの1回目と2回目のストローク制御に渡って
スロッティングパンチとスロッティングダイの協働によ
りスロッティング加工が行われ、それにより形成された
スロットについて、プレスラムの2回目のストローク制
御において、バリ潰しパンチP2とバリ潰しダイD2の
協働によりバリ潰し加工が行われるので、1つの金型内
でスロッティング加工とバリ潰し加工が行われて工程が
集約されると共に加工時間が短縮され、加工効率が向上
するという効果がある。
【0083】また、1つの金型にスロッティングパンチ
とバリ潰しパンチを組み込んだことにより、装置の小型
化が図られ、更に該金型により継目無し製品が加工され
るので、品質の向上を図るという効果がある。
【0084】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図である。
【図2】本発明による1回目のストローク制御の動作説
明図である。
【図3】本発明による2回目のストローク制御の動作説
明図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図5】本発明によるタレットパンチプレスの具体例を
示す図である。
【図6】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 上部フレーム 2 プレスラム 6 上部タレット 7 下部タレット 18 ラムシリンダ 19 ピストンロッド 20 ストライカ 22 シリンダ 24 バー 25、26 継手 27 ピストンロッド 28 パンチガイド 29、42 ストリッパスプリング 30 キー 31 キー溝 32、61 ボルト 33 パンチボディ 34 パンチ刃先 35 シャー角高部 36 シャー角低部 37 パンチチップ 38、49 シャンク 39、50 パンチヘッド 40 シャンク中間フランジ 41、64 リフトスプリング 43 スクラップカットダイ 44、63 排出路 45 スクラップサポート 46、48 バネ 47 エジェクタプレート 59、60 開口部 P1 スロッティングパンチ P2 バリ潰しパンチ D1 スロッティングダイ D2 バリ潰しダイ K 前方のスクラップ K′後方のスクラップ S 製品 SL スロット W ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B21D 28/16 B21D 28/16 28/36 28/36 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タレット上に装着した金型内にスロッテ
    ィングパンチとバリ潰しパンチ及びそれらのパンチに対
    応するスロッティングダイとバリ潰しダイを組み込み、 ワークを移動させながら、プレスラムのストローク制御
    によりスロッティングパンチとバリ潰しパンチを作動さ
    せ該金型内においてスロッティング加工とバリ潰し加工
    を行うことを特徴とするタレットパンチプレス。
  2. 【請求項2】 上記スロッティングパンチとバリ潰しパ
    ンチの上方には、プレスラムとの間にストライカが配置
    され、該ストライカは、シリンダにより各パンチヘッド
    に掛かる位置へ位置決め可能であると共に該シリンダに
    対して上下動可能に取り付けられ、プレスラムの打圧が
    該ストライカを介して各パンチヘッドに伝達される請求
    項1記載のタレットパンチプレス。
  3. 【請求項3】 上記スロッティングパンチとバリ潰しパ
    ンチが、共通のパンチボディ又は個別のパンチボディを
    有し、各パンチボディは、キーとキー溝に規制されて上
    下摺動する請求項1記載のタレットパンチプレス。
  4. 【請求項4】 上記スロッティングパンチが有するパン
    チ刃先のシャー角高部の直下には、スロッティングダイ
    が、シャー角低部の直下には、スクラップカットダイが
    それぞれ設けられ、バリ潰しパンチが有するパンチチッ
    プの直下には、バリ潰しダイが設けられている請求項1
    記載のタレットパンチプレス。
  5. 【請求項5】 上記スロッティングダイには後方排出路
    が、バリ潰しダイとスクラップカットダイの間には前方
    排出路がそれぞれ形成され、スロッティング加工により
    形成されたスロットの前方スクラップが前方排出路を介
    して、後方スクラップが後方排出路を介してそれぞれ排
    出される請求項4記載のタレットパンチプレス。
  6. 【請求項6】 上記スクラップカットダイのスロッティ
    ングダイ側には、バネ付勢されたスクラップサポートが
    設けられ、前方スクラップをワークWにつながった状態
    で支持して前方排出路へ導く請求項5記載のタレットパ
    ンチプレス。
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