JPH079045A - プレス加工装置 - Google Patents
プレス加工装置Info
- Publication number
- JPH079045A JPH079045A JP5152341A JP15234193A JPH079045A JP H079045 A JPH079045 A JP H079045A JP 5152341 A JP5152341 A JP 5152341A JP 15234193 A JP15234193 A JP 15234193A JP H079045 A JPH079045 A JP H079045A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trimming
- die
- blank holder
- lower die
- flanging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 絞り加工、トリミング加工、フランジング加
工の３工程を単一のプレス工程で実行できるプレス加工
装置を提供する。 【構成】 絞り加工、トリミング加工およびフランジン
グ加工を１工程で行うタイプのプレス加工装置であっ
て、絞り加工用の絞り成形面、トリミング加工用のトリ
ミング切刃、フランジング加工用のフランジ成形面を各
々備えた固定下型と、該固定下型の上記トリミング切刃
に対応するトリミング切刃、同固定下型のフランジ成形
面に対応する曲げパンチ面を備えた可動上型と、所定の
上昇付勢圧を有して上記固定下型の周りでワークを保持
するブランクホルダーと、該ブランクホルダーに対向す
る状態で上記上型に支持され上記ブランクホルダーの上
昇付勢圧よりも大きな下降付勢圧を有する第１プレッサ
と、下降方向への付勢圧を有して上記上型下面に支持さ
れ上記固定下型の絞り加工用成形面に対応する絞り加工
用成形面を備えた第２プレッサとを設けた。
工の３工程を単一のプレス工程で実行できるプレス加工
装置を提供する。 【構成】 絞り加工、トリミング加工およびフランジン
グ加工を１工程で行うタイプのプレス加工装置であっ
て、絞り加工用の絞り成形面、トリミング加工用のトリ
ミング切刃、フランジング加工用のフランジ成形面を各
々備えた固定下型と、該固定下型の上記トリミング切刃
に対応するトリミング切刃、同固定下型のフランジ成形
面に対応する曲げパンチ面を備えた可動上型と、所定の
上昇付勢圧を有して上記固定下型の周りでワークを保持
するブランクホルダーと、該ブランクホルダーに対向す
る状態で上記上型に支持され上記ブランクホルダーの上
昇付勢圧よりも大きな下降付勢圧を有する第１プレッサ
と、下降方向への付勢圧を有して上記上型下面に支持さ
れ上記固定下型の絞り加工用成形面に対応する絞り加工
用成形面を備えた第２プレッサとを設けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本願発明は、単一のプレス工程で
複数の加工を同時に行うタイプのプレス加工装置に関す
るものである。
複数の加工を同時に行うタイプのプレス加工装置に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば自動車のサンルーフ装置部に使用
されるスライドルーフ(アウター)をプレス加工するに際
しては、図６に示すように、絞り加工(イ)→トリミング
加工(ロ)→フランジング加工(ハ)の少なくとも３つのプ
レス工程を用いて実現していた。
されるスライドルーフ(アウター)をプレス加工するに際
しては、図６に示すように、絞り加工(イ)→トリミング
加工(ロ)→フランジング加工(ハ)の少なくとも３つのプ
レス工程を用いて実現していた。
【０００３】ところが、該方法では３工程を必要とする
ために３台のプレス装置を並列設置しなければならず大
きな設置スペースを必要とするとともに加工能率が悪い
欠点がある。
ために３台のプレス装置を並列設置しなければならず大
きな設置スペースを必要とするとともに加工能率が悪い
欠点がある。
【０００４】そこで、従来、例えば実開昭６２−３２１
７号公報に開示されているように、切刃ダイスを有する
第１の型と抜き曲げポンチを有する第２の型とを設け、
これら第１の型と第２の型とを相対移動させることによ
り板状素材を抜き加工した後、曲げ成形する抜き曲げ一
体型のプレス加工装置が提案されている。該装置による
と、抜き加工と曲げ加工とが単一のプレス工程で実現さ
れるので、それだけスペースファクターが改善され、作
業能率も向上する。
７号公報に開示されているように、切刃ダイスを有する
第１の型と抜き曲げポンチを有する第２の型とを設け、
これら第１の型と第２の型とを相対移動させることによ
り板状素材を抜き加工した後、曲げ成形する抜き曲げ一
体型のプレス加工装置が提案されている。該装置による
と、抜き加工と曲げ加工とが単一のプレス工程で実現さ
れるので、それだけスペースファクターが改善され、作
業能率も向上する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、該従来の装置
では、抜き曲げ加工は可能であっても絞り加工は不可能
であり、上述した図６の(イ),(ロ),(ハ)のような３つの
工程を同時に実現することはできていない。また、上記
従来の装置の構成では、切刃側第１の型が第２の型に対
して移動しながらトリミングを行うので確実なトリミン
グを行ないにくい欠点がある。
では、抜き曲げ加工は可能であっても絞り加工は不可能
であり、上述した図６の(イ),(ロ),(ハ)のような３つの
工程を同時に実現することはできていない。また、上記
従来の装置の構成では、切刃側第１の型が第２の型に対
して移動しながらトリミングを行うので確実なトリミン
グを行ないにくい欠点がある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記従来の
問題に鑑み、絞り加工、トリミング加工およびフランジ
ング加工を１工程で行うタイプのプレス加工装置であっ
て、絞り加工用の絞り成形面、トリミング加工用のトリ
ミング切刃、フランジング加工用のフランジ成形面を各
々備えた固定下型と、該固定下型の上記トリミング切刃
に対応するトリミング切刃、同固定下型のフランジ成形
面に対応する曲げパンチ面を備えた可動上型と、所定の
上昇付勢圧を有して上記固定下型の周りでワークを保持
するブランクホルダーと、該ブランクホルダーに対向す
る状態で上記上型に支持され上記ブランクホルダーの上
昇付勢圧よりも大きな下降付勢圧を有する第１プレッサ
と、下降方向への付勢圧を有して上記上型下面に支持さ
れ上記固定下型の絞り加工用成形面に対応する絞り加工
用成形面を備えた第２プレッサとが設けられていること
を特徴とするものである。
問題に鑑み、絞り加工、トリミング加工およびフランジ
ング加工を１工程で行うタイプのプレス加工装置であっ
て、絞り加工用の絞り成形面、トリミング加工用のトリ
ミング切刃、フランジング加工用のフランジ成形面を各
々備えた固定下型と、該固定下型の上記トリミング切刃
に対応するトリミング切刃、同固定下型のフランジ成形
面に対応する曲げパンチ面を備えた可動上型と、所定の
上昇付勢圧を有して上記固定下型の周りでワークを保持
するブランクホルダーと、該ブランクホルダーに対向す
る状態で上記上型に支持され上記ブランクホルダーの上
昇付勢圧よりも大きな下降付勢圧を有する第１プレッサ
と、下降方向への付勢圧を有して上記上型下面に支持さ
れ上記固定下型の絞り加工用成形面に対応する絞り加工
用成形面を備えた第２プレッサとが設けられていること
を特徴とするものである。
【０００７】
【作用】従って、該発明のプレス加工装置では、上述の
ように、絞り加工、トリミング加工およびフランジング
加工を１工程で行うタイプのプレス加工装置であって、
絞り加工用の絞り成形面、トリミング加工用のトリミン
グ切刃、フランジング加工用のフランジ成形面を各々備
えた固定下型と、該固定下型の上記トリミング切刃に対
応するトリミング切刃、同固定下型のフランジ成形面に
対応する曲げパンチ面を備えた可動上型と、所定の上昇
付勢圧を有して上記固定下型の周りでワークを保持する
ブランクホルダーと、該ブランクホルダーに対向する状
態で上記上型に支持され上記ブランクホルダーの上昇付
勢圧よりも大きな下降付勢圧を有する第１プレッサと、
下降方向への付勢圧を有して上記上型下面に支持され上
記固定下型の絞り加工用成形面に対応する絞り加工用成
形面を備えた第２プレッサとが設けられており、ワーク
保持後、上型が下降するに従って先ず上記第１プレッサ
が上記ブランクホルダーに対して機能して絞り加工が施
され、続いて第２プレッサによるワーク挾着状態におい
て上記上型と下型の各トリミング切刃が相互に機能する
ことによりトリミング加工が施される。そして、該トリ
ミング加工が終わると、さらに上型側の曲げパンチが下
型のフランジ成形面に対して機能して最終的なフランジ
ング加工が行なわれる。
ように、絞り加工、トリミング加工およびフランジング
加工を１工程で行うタイプのプレス加工装置であって、
絞り加工用の絞り成形面、トリミング加工用のトリミン
グ切刃、フランジング加工用のフランジ成形面を各々備
えた固定下型と、該固定下型の上記トリミング切刃に対
応するトリミング切刃、同固定下型のフランジ成形面に
対応する曲げパンチ面を備えた可動上型と、所定の上昇
付勢圧を有して上記固定下型の周りでワークを保持する
ブランクホルダーと、該ブランクホルダーに対向する状
態で上記上型に支持され上記ブランクホルダーの上昇付
勢圧よりも大きな下降付勢圧を有する第１プレッサと、
下降方向への付勢圧を有して上記上型下面に支持され上
記固定下型の絞り加工用成形面に対応する絞り加工用成
形面を備えた第２プレッサとが設けられており、ワーク
保持後、上型が下降するに従って先ず上記第１プレッサ
が上記ブランクホルダーに対して機能して絞り加工が施
され、続いて第２プレッサによるワーク挾着状態におい
て上記上型と下型の各トリミング切刃が相互に機能する
ことによりトリミング加工が施される。そして、該トリ
ミング加工が終わると、さらに上型側の曲げパンチが下
型のフランジ成形面に対して機能して最終的なフランジ
ング加工が行なわれる。
【０００８】この結果、上型がプレス工程下死点に達す
るまでの１ストロークで絞り加工、トリミング加工およ
びフランジング加工の３つの加工工程が連続的に実行さ
れることになる。
るまでの１ストロークで絞り加工、トリミング加工およ
びフランジング加工の３つの加工工程が連続的に実行さ
れることになる。
【０００９】
【発明の効果】従って、本願発明によればプレス工場の
スペースファクターを大幅に改善できるとともに加工効
率を大きく向上することができる。
スペースファクターを大幅に改善できるとともに加工効
率を大きく向上することができる。
【００１０】また、トリミング加工用の一方側切刃は固
定下型に固定されているので、従来のような両方が可動
構造のものと異なり、正確なトリミングが可能となる。
定下型に固定されているので、従来のような両方が可動
構造のものと異なり、正確なトリミングが可能となる。
【００１１】
【実施例】図１〜図４は、本願発明の実施例に係るプレ
ス加工装置の構成およびそのプレス加工動作を示してい
る。
ス加工装置の構成およびそのプレス加工動作を示してい
る。
【００１２】(基本構成)先ず図１は、同プレス加工装置
のワーク保持状態における基本的な構成を示している。
のワーク保持状態における基本的な構成を示している。
【００１３】図中符号１は下型ホルダー２上に固定支持
された下型であり、該下型１は上端部外側に絞り加工用
の絞り成形用パンチング面３aを、また同上端部内側に
トリミング加工用の下型トリミング切刃３bを各々有す
る絞りトリミングパンチ部材３と、該絞りトリミングパ
ンチ部材３間に位置し絞り加工用成形面４aおよびフラ
ンジング加工用のフランジ成形面４bを有するフランジ
ングパンチ部材４とから構成されている。
された下型であり、該下型１は上端部外側に絞り加工用
の絞り成形用パンチング面３aを、また同上端部内側に
トリミング加工用の下型トリミング切刃３bを各々有す
る絞りトリミングパンチ部材３と、該絞りトリミングパ
ンチ部材３間に位置し絞り加工用成形面４aおよびフラ
ンジング加工用のフランジ成形面４bを有するフランジ
ングパンチ部材４とから構成されている。
【００１４】また、該下型１の上記絞りトリミングパン
チ部材３本体部の外側には、上方に付勢された状態で後
述するワーク６のスクラップ側端部を保持するブランク
ホルダー７が設けられている。
チ部材３本体部の外側には、上方に付勢された状態で後
述するワーク６のスクラップ側端部を保持するブランク
ホルダー７が設けられている。
【００１５】なお、上記絞りトリミングパンチ部材３の
下型トリミング切刃は盛刃により構成されている。次
に、上記ブランクホルダー７は、上端側ワーク保持面７
aの外側所定設定位置にワークストッパ９を有するとと
もにワーク保持面７aを上述の如く所定の上昇付勢圧Ｐ1
で上方側に押圧付勢している。さらに該ブランクホルダ
ー７の一端７b側下面は、後述する所定下降位置におい
て、上記絞りトリミングパンチ部材３本体の下縁部３c
上に設けられている押し切りブロック１０に当接して下
降位置が規制されるようになっている。
下型トリミング切刃は盛刃により構成されている。次
に、上記ブランクホルダー７は、上端側ワーク保持面７
aの外側所定設定位置にワークストッパ９を有するとと
もにワーク保持面７aを上述の如く所定の上昇付勢圧Ｐ1
で上方側に押圧付勢している。さらに該ブランクホルダ
ー７の一端７b側下面は、後述する所定下降位置におい
て、上記絞りトリミングパンチ部材３本体の下縁部３c
上に設けられている押し切りブロック１０に当接して下
降位置が規制されるようになっている。
【００１６】一方、符号１１は当該プレス加工装置の上
型ホルダー１２の下面に固定された上型である。該上型
１１は、上記下型１のトリミング加工用下型切刃３bに
対応して相互に剪断力を作用させ得るように設けられた
トリミング加工用上型切刃１３aおよび該トリミング加
工用上型切刃１３aの内側に位置するフランジ成形用パ
ンチ面１３bよりなる切り曲げパンチ１３と、該切り曲
げパンチ１３の外側に位置しストッパボルト１４および
ガススプリング１５,１５、ウエアプレート１６,１６等
を介して設けられた第１プレッサ１７と、該第１プレッ
サ１７の側部下端に設けられた絞り成形面１７aと、上
記切り曲げパンチ１３の内側に位置し、当該切り曲げパ
ンチ１３の本体部１３cに対してガイドポスト１８、ス
トッパピン１９、コイルスプリング２０,２０を介して
吊設された第２プレッサ２１とを備えて構成されてい
る。該第２プレッサ２１の下面には絞り加工用成形面２
１aが設けられている。
型ホルダー１２の下面に固定された上型である。該上型
１１は、上記下型１のトリミング加工用下型切刃３bに
対応して相互に剪断力を作用させ得るように設けられた
トリミング加工用上型切刃１３aおよび該トリミング加
工用上型切刃１３aの内側に位置するフランジ成形用パ
ンチ面１３bよりなる切り曲げパンチ１３と、該切り曲
げパンチ１３の外側に位置しストッパボルト１４および
ガススプリング１５,１５、ウエアプレート１６,１６等
を介して設けられた第１プレッサ１７と、該第１プレッ
サ１７の側部下端に設けられた絞り成形面１７aと、上
記切り曲げパンチ１３の内側に位置し、当該切り曲げパ
ンチ１３の本体部１３cに対してガイドポスト１８、ス
トッパピン１９、コイルスプリング２０,２０を介して
吊設された第２プレッサ２１とを備えて構成されてい
る。該第２プレッサ２１の下面には絞り加工用成形面２
１aが設けられている。
【００１７】そして、上記第１プレッサ１７の下方への
押圧力Ｐ2は、上型１１の所定下降位置において上記ガ
ススプリング１５,１５の反力(例えば４０t)により下型
１のブランクホルダー７のしわ押え圧Ｐ1(例えばＰ1＝
３０t)よりも大きくなるように設定されている。
押圧力Ｐ2は、上型１１の所定下降位置において上記ガ
ススプリング１５,１５の反力(例えば４０t)により下型
１のブランクホルダー７のしわ押え圧Ｐ1(例えばＰ1＝
３０t)よりも大きくなるように設定されている。
【００１８】(プレス加工動作)次に、上記構成よりなる
本実施例のプレス加工装置のプレス加工動作について図
１〜図４を参照して詳細に説明してゆく。
本実施例のプレス加工装置のプレス加工動作について図
１〜図４を参照して詳細に説明してゆく。
【００１９】(１) ワークホールド状態・・・図１ 上記上型１１が下型１に対して最大限上方側に離間した
状態、すなわち上型１１が上死点位置にある状態におい
て当該上型１１と上記下型１との間に矢印(イ)方向より
従来と同様のスライドルーフ等のワーク(板状素材)６が
投入され、該投入されたワーク６は上記ブランクホルダ
ー７上端のワークストッパ９で位置規制されて下型１上
(ブランクホルダー７上)の適正な位置(ブラックホルダ
ー７のワーク保持面７a上)に載置される。そして、該ワ
ーク６の載置が完了すると、上型１１が所定ストローク
下降して上記第１プレッサ１７下端のワーク挾着面１７
ｂと上記ブランクホルダー７のワーク保持面７ａとの間
にワーク６が確実に保持固定される。これが図１の状態
である。
状態、すなわち上型１１が上死点位置にある状態におい
て当該上型１１と上記下型１との間に矢印(イ)方向より
従来と同様のスライドルーフ等のワーク(板状素材)６が
投入され、該投入されたワーク６は上記ブランクホルダ
ー７上端のワークストッパ９で位置規制されて下型１上
(ブランクホルダー７上)の適正な位置(ブラックホルダ
ー７のワーク保持面７a上)に載置される。そして、該ワ
ーク６の載置が完了すると、上型１１が所定ストローク
下降して上記第１プレッサ１７下端のワーク挾着面１７
ｂと上記ブランクホルダー７のワーク保持面７ａとの間
にワーク６が確実に保持固定される。これが図１の状態
である。
【００２０】(２) 絞り加工・・・図１〜図２ 上記図１の状態から、さらに上型１１が下降を開始する
と、上述のように上記下型１側ブランクホルダー７の上
方側への押圧付勢力Ｐ1よりも上型１１側の第１プレッ
サ１７の下方への押圧力Ｐ2の方が大きく設定されてい
ることから、上型１１のウェアプレート１６の余裕スト
ロークを超える下降により続いてブランクホルダー７の
下降が始まり、これにより上記絞りトリミングパンチ部
材３の下型絞り成形用パンチング面３aと第１プレッサ
１７側部下端の上型絞り成形面１７bと絞り加工用成形
面４aと絞り加工用成形面２１aとの間で絞り成形が行な
われる。該絞り成形は、上記ブランクホルダー７の一端
側下部７bの下面が上記押し切りブロック１０に当たっ
て底突きとなる第１下降点(例えば下死点上２０mm位置)
で完了する。
と、上述のように上記下型１側ブランクホルダー７の上
方側への押圧付勢力Ｐ1よりも上型１１側の第１プレッ
サ１７の下方への押圧力Ｐ2の方が大きく設定されてい
ることから、上型１１のウェアプレート１６の余裕スト
ロークを超える下降により続いてブランクホルダー７の
下降が始まり、これにより上記絞りトリミングパンチ部
材３の下型絞り成形用パンチング面３aと第１プレッサ
１７側部下端の上型絞り成形面１７bと絞り加工用成形
面４aと絞り加工用成形面２１aとの間で絞り成形が行な
われる。該絞り成形は、上記ブランクホルダー７の一端
側下部７bの下面が上記押し切りブロック１０に当たっ
て底突きとなる第１下降点(例えば下死点上２０mm位置)
で完了する。
【００２１】(３) トリミング加工・・・図２ 上記ブランクホルダー７が底突きとなって従来の図５
(イ)に対応する上記絞り成形が完了すると、続いて上記
上型１１側のトリミング加工用上型切刃１３aが上記下
型１側絞りトリミングパンチ部材３の下型切刃３bとの
間でワーク６に対して相互に剪断力を作用させる食い込
み状態となり、これにより図２に示すように従来の図５
(ロ)に対応するトリミング加工が実現される。
(イ)に対応する上記絞り成形が完了すると、続いて上記
上型１１側のトリミング加工用上型切刃１３aが上記下
型１側絞りトリミングパンチ部材３の下型切刃３bとの
間でワーク６に対して相互に剪断力を作用させる食い込
み状態となり、これにより図２に示すように従来の図５
(ロ)に対応するトリミング加工が実現される。
【００２２】(４) トリミング加工・・・図２〜図３ 上記のようにしてワーク６のトリミング加工が終了し、
ワーク６の本体側６Ａとスクラップ側６Ｂとの切り離し
が行なわれた後、上記上型１１側の切り曲げパンチ部材
１３は更に下死点まで下降する。この結果、当該切り曲
げパンチ部材１３の内側フランジ成形用パンチング面
(曲げ成形面)１３bにより上記下型１側のフランジング
パンチ部材４のフランジ成形面４bとの間で図２〜図３
に示すようなフランジング加工が実現される。
ワーク６の本体側６Ａとスクラップ側６Ｂとの切り離し
が行なわれた後、上記上型１１側の切り曲げパンチ部材
１３は更に下死点まで下降する。この結果、当該切り曲
げパンチ部材１３の内側フランジ成形用パンチング面
(曲げ成形面)１３bにより上記下型１側のフランジング
パンチ部材４のフランジ成形面４bとの間で図２〜図３
に示すようなフランジング加工が実現される。
【００２３】このようにして、絞り成形〜トリミング加
工〜フランジング加工の本来３つのプレス加工工程が１
回の下降ストロークで連続的に完了される。
工〜フランジング加工の本来３つのプレス加工工程が１
回の下降ストロークで連続的に完了される。
【００２４】なお、該図３の加工完了状態では、ワーク
本体６Ａと切り離されたスクラップ６Ｂはスクラップカ
ッターがないためにリング状態で上記最下降位置にある
切り曲げパンチ１３の外壁面に食い付いた状態となって
いる。
本体６Ａと切り離されたスクラップ６Ｂはスクラップカ
ッターがないためにリング状態で上記最下降位置にある
切り曲げパンチ１３の外壁面に食い付いた状態となって
いる。
【００２５】(５) ワーク取り出し、スクラップ除去・
・・図４ 上記全ての加工が完了すると、続いて上型１１は図４に
示すように上死点側所定位置(例えば下死点上１５mm)ま
で上昇する。そして、該状態では、上記第１プレッサ１
７がストッパ機能を果たし、切り曲げパンチ部材１３に
対するスクラップ６Ｂの食い付きを外す。
・・図４ 上記全ての加工が完了すると、続いて上型１１は図４に
示すように上死点側所定位置(例えば下死点上１５mm)ま
で上昇する。そして、該状態では、上記第１プレッサ１
７がストッパ機能を果たし、切り曲げパンチ部材１３に
対するスクラップ６Ｂの食い付きを外す。
【００２６】そして、やがて上型１１が上死点に達し、
装置が停止すると、作業者によりワーク本体６Ａおよび
スクラップ６Ｂが外部に取り出される。この結果、該装
置では、例えば図５に示すように、完成品とリング状一
体のスクラップとができる。スクラップが一体物だとア
ルミ材を採用した時に鉄部材との別処理が容易になる。
装置が停止すると、作業者によりワーク本体６Ａおよび
スクラップ６Ｂが外部に取り出される。この結果、該装
置では、例えば図５に示すように、完成品とリング状一
体のスクラップとができる。スクラップが一体物だとア
ルミ材を採用した時に鉄部材との別処理が容易になる。
【図１】図１は、本願発明の実施例に係るプレス加工装
置のワークホールド状態の構成を示す概略図である。
置のワークホールド状態の構成を示す概略図である。
【図２】図２は、同装置の絞り成形動作からトリミング
加工状態に到る動作状態の概略図である。
加工状態に到る動作状態の概略図である。
【図３】図３は、同装置のフランジ加工完了状態の概略
図である。
図である。
【図４】図４は、同装置の上型復帰途中状態の概略図で
ある。
ある。
【図５】図５は、同装置により形成された完成品とスク
ラップを示す斜視図である。
ラップを示す斜視図である。
【図６】図６は、従来のワーク加工工程を示す説明図で
ある。
ある。
１は下型、３は絞りトリミングパンチ部材、３aは絞り
成形用パンチング面、３bはトリミング加工用下型切
刃、４はフランジングパンチ部材、４bはフランジ成形
面、６はワーク、６Ａはワーク本体、６Ｂはワークスク
ラップ部、７はブランクホルダー、１０は押し切りブロ
ック、１１は上型、１３は切り曲げパンチ部材、１３a
はトリミング加工用上型切刃、１３bはフランジ成形用
パンチング面、１７は第１プレッサ、１７aは絞り成形
面、２１は第２プレッサである。
成形用パンチング面、３bはトリミング加工用下型切
刃、４はフランジングパンチ部材、４bはフランジ成形
面、６はワーク、６Ａはワーク本体、６Ｂはワークスク
ラップ部、７はブランクホルダー、１０は押し切りブロ
ック、１１は上型、１３は切り曲げパンチ部材、１３a
はトリミング加工用上型切刃、１３bはフランジ成形用
パンチング面、１７は第１プレッサ、１７aは絞り成形
面、２１は第２プレッサである。
Claims (1)
- 【請求項１】 絞り加工、トリミング加工およびフラン
ジング加工を１工程で行うタイプのプレス加工装置であ
って、絞り加工用の絞り成形面、トリミング加工用のト
リミング切刃、フランジング加工用のフランジ成形面を
各々備えた固定下型と、該固定下型の上記トリミング切
刃に対応するトリミング切刃、同固定下型のフランジ成
形面に対応する曲げパンチ面を備えた可動上型と、所定
の上昇付勢圧を有して上記固定下型の周りでワークを保
持するブランクホルダーと、該ブランクホルダーに対向
する状態で上記上型に支持され上記ブランクホルダーの
上昇付勢圧よりも大きな下降付勢圧を有する第１プレッ
サと、下降方向への付勢圧を有して上記上型下面に支持
され上記固定下型の絞り加工用成形面に対応する絞り加
工用成形面を備えた第２プレッサとが設けられているこ
とを特徴とするプレス加工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5152341A JPH079045A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | プレス加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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