JP2006007276A - 皿穴加工方法および皿穴加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 穴あけ加工後の穴広げ加工時でのパネル材の割れを防止する。
【解決手段】 ダイス11上に載置したパネル材9に対し、円錐ポンチ13の張出成形部27を押し付けて張出部9aを成形する。その後、さらにこの押し付け動作を継続して、円錐ポンチ13とダイス11に設けたピアスポンチ23とで初期貫通穴9bを成形するとともに、円錐ポンチ13の円錐成形面25を、ダイス11の円錐受け面19に押し付けて初期貫通穴9bに対する穴広げ加工を行う。
【選択図】 図3

Description

本発明は、パネル材に設けた円錐部の中心に貫通穴を備えた皿穴を加工する皿穴加工方法および皿穴加工装置に関する。
自動車におけるドアロック部品の取付部などに必要となる皿穴形状の成形は、極めて困難な加工であり、成形性の良い鋼板においても、穴あけ後の端面の傷やバリの存在により、その後の穴広げ成形時に割れが発生することがある。近年では、車体軽量化を目的に、軽量のアルミ板を材料として使用することが多くなってきているが、鋼板に比較して成形性の劣るアルミ板においては、上記した割れの問題がさらに顕著となる。
皿穴加工に関連する従来技術としては、例えば下記特許文献1や特許文献2に記載されたものがある。
特許文献1の加工方法は、皿形状ポンチ先端の突起部で、図13(a)に示すようにパネル材1を突き破って初期貫通穴1aを形成し、その後に皿形状ポンチと皿形状のダイスとを用い、図13(b)に示すように、穴広げおよび皿形状を加工して、円錐部3aと貫通穴3bとを備える皿穴3を成形する。
一方、特許文献2の加工方法は、ピアスポンチと皿穴形状のダイスとを用い、図14(a)に示すように、初期貫通穴1bを成形する穴あけ加工実施後に、図14(b)に示すように、穴広げおよび皿形状を加工して、円錐部3aと貫通穴3bとを備える皿穴3を成形する。
実開平6−54424号公報 特開平2−290629号公報
しかしながら、特許文献1に記載の加工方法では、ポンチ先端の突き破りによって形成した初期貫通穴1aの端面が、シャープな切断面ではなく、凹凸が存在するので、その後の穴広げおよび皿形状加工時に、成形性の良い鋼板であっても、穴端面の凹凸を起点として割れが発生する。
これに対して、特許文献2に記載の加工方法では、工具同士で穴あけ加工を行うことで、穴端面の凹凸発生を抑えることができるものの、実際には微小な凹凸が存在しており、特に成形性の悪いアルミ材の場合には、この微小な凹凸を起点として、穴広げ加工時に割れが発生してしまう。
そこで、本発明は、穴あけ加工後の穴広げ加工時でのパネル材の割れを防止することを目的としている。
本発明は、パネル材に設けた円錐部の中心に貫通穴を備えた皿穴を加工する皿穴加工方法において、前記パネル材の皿穴加工部位に一方側から他方側に向けて突出する張出部を加工した後、この張出部の中心に初期貫通穴を加工するとともに、この初期貫通穴に対する穴広げ加工を行って、前記円錐部および前記貫通穴を成形することを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、パネル材に対して皿穴加工を行う際に、パネル材への初期貫通穴の加工に先立って、一方側から他方側へ突出する張出部を加工するようにしたので、張出部を穴加工前にあらかじめ加工した分、初期貫通穴加工後の穴広げ成形量が減少し、穴広げ加工時でのパネル材の割れを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す皿穴加工装置の正面図で、この皿穴加工装置により、例えば図2に示すような自動車のドアインナパネルの内側におけるドアロック部品の取付部5に必要な皿穴7を加工する。取付部5に図示しないドアロック部品を設置して、図中で紙面裏側のドアインナパネルの外側から皿ねじを締結する。
上記した皿穴加工装置は、図1に示すように、パネル材9を上面に載置したダイス11と、その上方に位置する円錐ポンチ13とで、皿穴加工完了後の図3(c)に示す皿穴15を成形加工する。皿穴15は、円錐部15aの中心に貫通穴15bを備えている。
ダイス11は、パネル材9を載置するパネル材載置面17の内側に、前記した皿穴15の円錐部15aに対応する円錐受け面19を備えている。円錐受け面19の開き角度θは、90°である。この円錐受け面19の下端中央にはピアスポンチ取付穴21を設け、ピアスポンチ取付穴21にピアスポンチ23をダイス11の下方から挿入して固定する。
ここでピアスポンチ23は、直径Dが6.8mmで、円錐受け面19の最深部に相当する下端19aから円錐ポンチ13に向けて突出する突出量Hを4.5mmとする。また、円錐受け面19の下端19aからパネル材載置面17までの距離、すなわちダイス11における円錐受け面19の深さLを6.5mmとする。
上記したピアスポンチ23の突出量Hは、パネル材9の板厚をtとすると、[√2×t≦H<L]の式を満たすよう設定すればよく、上記した数値に限定するものではない。
一方、円錐ポンチ13は、パネル材9に対向する先端部に、前記皿穴15の円錐部15aに対応する円錐成形面25を備えるとともに、張出成形部となる端面27にピアスポンチ23が入り込むピアスポンチ挿入穴29を備えている。円錐成形面25の開き角度θは、円錐受け面19と同様の90°である。
そして、このピアスポンチ挿入穴29の周縁部外周側と、円錐成形面25の下端との境界部分の角部、すなわち張出成形部(端面27)の外周側角部31を、凸状の曲面形状とし、この曲面形状の曲率半径Rを1.5mm以上に設定する。
次に作用を説明する。図1のようにダイス11のパネル材載置面17にパネル材9を載置した状態で、図3(a)に示すように、円錐ポンチ13をパネル材9に接近させて端面27にて張出部9aをパネル材9に加工する。このときのパネル材9の平面図が図4(a)であり、穴加工は施していない。
図3(a)の状態から、さらに円錐ポンチ13をパネル材9に接近させる方向に移動させると、図3(b)に示すように、ダイス11側のピアスポンチ23と円錐ポンチ13との間で初期貫通穴9bを加工し、このときピアスポンチ23はピアスポンチ挿入穴29に先端が入り込む。このときのパネル材9の平面図が図4(b)であり、初期貫通穴9bを備えている。
図3(b)の状態から、さらに円錐ポンチ13をパネル材9に接近させる方向に移動させると、図3(c)に示すように、円錐ポンチ13の円錐形成面25が、パネル材9を押圧して初期貫通穴9bに対する穴広げ加工を行い、最終的には、円錐ポンチ13の円錐形成面25とダイス11の円錐受け面19との間でパネル材9を挟持した状態となって、円錐部15aを成形する。このときのパネル材9の平面図が図4(c)であり、図4(b)の初期貫通穴9bに対して広がった貫通穴15bを備えており、円錐部15aと貫通穴15bとからなる皿穴15の成形加工が完了する。
上記した皿穴加工装置を用いた皿穴加工方法によれば、パネル材9に対する初期貫通穴9bの加工に先立って、パネル材9の皿穴加工部位に張出部9aを加工するようにしたので、張出部9aをあらかじめ加工した分、初期貫通穴9bの加工後の穴広げ成形量が減少し、穴広げ加工時でのパネル材9の割れを防止することができる。
表1は、上記した実施形態による皿穴加工装置にて皿穴を加工する際に、ダイス11における張出成形部(端面27)の外周側角部31の曲率半径R(表中ではポンチRと表記)および、ピアスポンチ23の突出量H(表中ではピアス高さHと表記)を、それぞれ変化させて成形性の良否を、工具No.1〜12までの12種類の工具で比較している。
Figure 2006007276
表2は、前記した特許文献1の加工方法に対応するもので、図5に示す第1比較例による皿形状ポンチ35の先端37で前記図13(a)のようにパネル材1を突き破って初期貫通穴1aを形成する場合の上記表1と同様の成形性の良否を、工具No.13〜18までの6種類の工具で比較している。図5中で、パネル材1は、ダイス41上に載置してある。
Figure 2006007276
表3は、前記した特許文献2の加工方法に対応するもので、図6に示すポンチ43と皿穴形状のダイス45とで前記図14(a)に示した初期貫通穴1bを成形後に、図14(b)に示すように穴広げおよび皿形状加工を行って皿穴3を成形する場合の上記表1と同様の成形性の良否を、工具19〜24までの6種類の工具で比較している。図6中で符号47は、初期貫通穴1bを成形するためのピアスポンチである。
なお、図6に示した第2比較例の工具の基本的な構造は、図1に示した本実施形態の工具と同様である。
Figure 2006007276
なお、表1〜3の加工試験に使用する材料は、鋼板に比べて成形性の劣る5000系アルミ合金5182−0(板厚は1.6mm)であり、前記図2に示したドアロックの取付部5のように、絞り成形後にトリム加工を実施して、その後に皿穴成形を実施する通常の量産工程を想定し、あらかじめ18%のストレッチを付与している。
ここで、各工具No.1〜24は、最終貫通穴径φ2(表中では最終穴径φ2と表記)の直径が8.5mmとなるような初期貫通穴径φ1(表中では初期穴径φ1と表記)を成形可能なものとした。
また、各表中での加工率とは、穴広げ加工における材料の伸びによる板厚減少率であり、一般的な穴あけから穴広げ加工における加工率は30%前後となることが多く、材料特性が鋼板に対して劣るアルミ板では20%前後が一般的である。
成形性については、○が良、×が悪、△が中間、×の数が増えるとさらに悪である。
次に、表1〜3に示した試験結果について説明する。
図5に示した第1比較例によれば、表2に示すように、すべての工具で成形性が悪く大きな割れが発生してしまい、アルミ板では成形不可能であった。図7にその割れの状態を斜視図で示す。
また、図6に示した第2比較例によれば、表3に示すように、加工率29.2%〜33.8%で、一部割れなしでOKとなった工具No.19があるが、その他の工具No.20〜24では、穴端面の一部が薄くなるネッキングが発生した。図8にそのネッキング発生部Nの状態を斜視図で示す。
このようなネッキングの発生は、供試材料の伸び(加工率)が28%前後とアルミ材としては大きく、さらにあらかじめストレッチを付与したことによる伸びの低下が予測されることによるもので、加工率的にも厳しい成形であると言える。
これら第1,第2各比較例に対し、本実施形態による初期貫通穴9bの加工に先立って張出部9aを加工する皿穴加工装置では、工具No.1〜6および10,11と多くの工具で、図9に斜視図で示すように割れやネッキングの発生しない、良好な皿穴形状が得られた。
表1において、張出成形部(端面27)の外周側角部31の曲率半径Rが、0.5mmおよび1.0mmでは、工具No.8および9のように、張出加工時に割れが発生し、成形性としては「×」および「△」となったが、R≧1.5mmでは、工具No.1〜6および10,11で割れおよびネッキングが発生せず、「○」となった。
また、ピアスポンチ23の突出量Hについては、6.5mm=Lの場合は、工具No.7のように、張出成形が行われないことによるネッキングが発生して「△」となったが、4.5mmの場合には、工具No.1〜6および10,11のように割れおよびネッキングが発生せず、「○」となった。
しかし、突出量Hを2mmと短くした場合は、工具No.12に示すように、初期貫通穴9bの加工が不完全となって最終貫通穴の加工ができなくなり、「×」となった。
このため、張出部33の加工を行い、かつ初期貫通穴9bの加工を完全なものとするためには、ピアスポンチ23の突出量Hは、L未満、かつ[√2×t]以上に設定することが必要である。√2は、皿穴形状の開き角度が90°であり、皿形状に完全に張出成形された状態で、プレス方向(図1中で上下方向)に穴あけすることを想定することにより、導き出せる。
また、表1における「○」となったR=1.5mmでかつH=4.5mmとした工具No.1〜6の6つの工具と、表2および表3の各6つの工具での穴広げ加工後の最終貫通穴径のバラツキを変動係数σ2で表すと、図10にも示すように、本実施形態の場合には穴径バラツキが小さく、部品の寸法精度も向上することが確認された。
したがって、張出成形部(端面27)の外周側角部31の曲率半径R=1.5mm、ピアスポンチ23の突出量H=4.5とすることで、成形性が良好でかつ部品寸法精度の高い皿穴形状を得ることができる。
以上より、本実施形態による皿穴加工装置を用い、「張出加工→穴あけ加工→穴広げ加工」の順に加工を行うことで、皿穴形状の成形性が向上し、かつ最終穴径寸法精度も確保することができる。
本実施形態のような加工方法を用いて高成形性を確保できることにより、パネル材9として鋼板を用いた場合には、成形性の劣る廉価材の適用が可能となり、また鋼板に比べて比重が小さく成形性の悪いアルミ板の加工を容易にし、車体部品への適用によってコスト面や機能面(軽量化)において効果がある。
成形性が向上した要因としては、材料の成形に有利な変形を付与することにある。一般的アルミ合金材の成形限界曲線(Forming Limit Diagram)を図11に示す(軽金属協会偏自動車のアルミ化技術ガイド成形偏参照)が、これは横軸に最小ひずみ(伸び)、縦軸に最大ひずみ(伸び)をとり、各種材料の限界曲線の上の領域は成形不可、限界曲線の下の領域は成形可の領域であり、限界曲線が最も上部にある「1100」の材料が最も成形性が高いと言える。
ここで、図12に示すように、最小ひずみと最大ひずみとがほぼ同等に変形する右側の領域では、等2軸変形領域と言われ(直線Aが最小ひずみ=最大ひずみとなる等2軸変形曲線)、成形限界曲線Bの左側の変形領域に比べて高成形性が確保できる。
本実施形態では、成形限界曲線Bの右側における等2軸変形領域を張出加工の際に利用し、その後穴広げ加工を行うことにより、成形性の悪い穴広げ加工の領域での加工量を低減させ、トータルでの成形性を確保している。
これに対して第1,第2各比較例では、張出加工を行っていないことから、成形限界曲線Bの左側の成形性の悪い変形領域を利用していることになり、パネル材の割れなどの発生を招く。
穴あけ後の穴広げ成形は、材料の変形的に不安定な加工であり、穴端面の表面の状態や、工具と材料との間の潤滑のバラツキの影響を受けやすく、穴広げ成形量が多いと、最終穴径のバラツキが大きくなることが確認されている。よって、本実施形態のように、穴広げ加工量を低減することで、最終穴径のバラツキが小さくなる。
本発明によれば、前記張出部を、ダイス上に載置した前記パネル材に対して円錐ポンチの張出成形部を押し付けて加工した後、さらにこの押し付け動作を継続して、前記円錐ポンチと前記ダイスに設けたピアスポンチとで前記初期貫通穴を加工するとともに、前記円錐ポンチの前記円錐部に対応する円錐成形面を、前記ダイスの前記円錐部に対応する円錐受け面に押し付けて前記初期貫通穴に対する穴広げ加工を行うようにしたので、張出部をあらかじめ加工した分、初期貫通穴成形後の穴広げ成形量が減少し、穴広げ加工時でのパネル材の割れを防止することができる。
前記張出成形部の外周側角部を凸状の曲面形状とし、この曲面形状の曲率半径を1.5mm以上に設定するとともに、前記ピアスポンチの前記円錐受け面から前記円錐ポンチに向けて突出する突出量を、前記パネル材の板厚をt、前記ダイスのパネル材載置面から前記円錐受け面の最深部までの深さをLとすると、[√2×t]以上でかつL未満に設定したので、初期貫通穴を確実に成形できると同時に、張出成形も確実に行うことができる。
パネル材に設けた円錐部の中心に貫通穴を備えた皿穴を加工する皿穴加工装置において、前記パネル材を載置するダイスに、前記円錐部に対応する円錐受け面を設けるとともに、この円錐受け面の中心に前記パネル材に向けて突出するピアスポンチを設け、前記パネル材に対し前記ダイスと反対側に位置して前記ピアスポンチとで初期貫通穴を加工するとともに、前記円錐部に対応する円錐成形面を備えてこの円錐成形面と前記円錐受け面との間で前記初期貫通穴に対する穴広げ加工を行って、前記円錐部および前記貫通穴を成形する円錐ポンチに、前記初期貫通穴の加工に先立って、前記パネル材の皿穴加工部位を前記ダイス側に突出させた張出部を加工する張出成形部を設けたので、この張出成形部によって張出部をあらかじめ加工した分、初期貫通穴成形後の穴広げ成形量が減少し、穴広げ加工時でのパネル材の割れを防止することができる。
本発明の一実施形態を示す皿穴加工装置の正面図である。 図1の皿穴加工装置によって皿穴形状を加工する、自動車のドアインナパネルのドアロック部品取付部を示す斜視図である。 図1の皿穴加工装置による加工工程図である。 図3の加工工程に対応するパネル材の平面図である。 図1の皿穴加工装置に対する第1比較例を示す皿穴加工装置の正面図である。 図1の皿穴加工装置に対する第2比較例を示す皿穴加工装置の正面図である。 パネル材の皿穴加工部に割れが発生した例を示す斜視図である。 パネル材の皿穴加工部にネッキングが発生した例を示す斜視図である。 パネル材の皿穴加工部に割れやネッキングが発生しない良好な例を示す斜視図である。 本実施形態および第1,第2各比較例による穴広げ加工後の最終穴径のバラツキを変動係数で示した説明図である。 一般的アルミ合金材の成形限界曲線特性図である。 本実施形態および第1,第2各比較例による成形限界曲線特性図である。 従来技術による皿穴加工時のパネル材の形状図である。 他の従来技術による皿穴加工時のパネル材の形状図である。
符号の説明
9 パネル材
9a パネル材の張出部
9b パネル材の初期貫通穴
11 ダイス
13 円錐ポンチ
15 皿穴
15a 皿穴の円錐部
15b 皿穴の貫通穴
17 パネル材載置面
19 ダイスの円錐受け面
19a 円錐受け面の最深部に相当する下端
23 ピアスポンチ
25 円錐ポンチの円錐成形面
27 円錐ポンチの張出成形部
31 張出成形部の外周側角部

Claims (5)

  1. パネル材に設けた円錐部の中心に貫通穴を備えた皿穴を加工する皿穴加工方法において、前記パネル材の皿穴加工部位に一方側から他方側に向けて突出する張出部を加工した後、この張出部の中心に初期貫通穴を加工するとともに、この初期貫通穴に対する穴広げ加工を行って、前記円錐部および前記貫通穴を成形することを特徴とする皿穴加工方法。
  2. 前記張出部を、ダイス上に載置した前記パネル材に対して円錐ポンチの張出成形部を押し付けて加工した後、さらにこの押し付け動作を継続して、前記円錐ポンチと前記ダイスに設けたピアスポンチとで前記初期貫通穴を加工するとともに、前記円錐ポンチの前記円錐部に対応する円錐成形面を、前記ダイスの前記円錐部に対応する円錐受け面に押し付けて前記初期貫通穴に対する穴広げ加工を行うことを特徴とする請求項1記載の皿穴加工方法。
  3. 前記張出成形部の外周側角部を凸状の曲面形状とし、この曲面形状の曲率半径を1.5mm以上に設定するとともに、前記ピアスポンチの前記円錐受け面から前記円錐ポンチに向けて突出する突出量を、前記パネル材の板厚をt、前記ダイスのパネル材載置面から前記円錐受け面の最深部までの深さをLとすると、[√2×t]以上でかつL未満に設定することを特徴とする請求項2記載の皿穴加工方法。
  4. パネル材に設けた円錐部の中心に貫通穴を備えた皿穴を加工する皿穴加工装置において、前記パネル材を載置するダイスに、前記円錐部に対応する円錐受け面を設けるとともに、この円錐受け面の中心に前記パネル材に向けて突出するピアスポンチを設け、前記パネル材に対し前記ダイスと反対側に位置して前記ピアスポンチとで初期貫通穴を加工するとともに、前記円錐部に対応する円錐成形面を備えてこの円錐成形面と前記円錐受け面との間で前記初期貫通穴に対する穴広げ加工を行って、前記円錐部および前記貫通穴を成形する円錐ポンチに、前記初期貫通穴の加工に先立って、前記パネル材を前記ダイス側に突出させた張出部を加工する張出成形部を設けたことを特徴とする皿穴加工装置。
  5. 前記張出成形部の外周側角部を凸状の曲面形状とし、この曲面形状の曲率半径を1.5mm以上に設定するとともに、前記ピアスポンチの前記円錐受け面から前記円錐ポンチに向けて突出する突出量を、前記パネル材の板厚をt、前記ダイスのパネル材載置面から前記円錐受け面の最深部までの深さをLとすると、[√2×t]以上でかつL未満に設定することを特徴とする請求項4記載の皿穴加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009285667A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Nissan Motor Co Ltd プレス加工装置、およびプレス加工方法
CN108225251A (zh) * 2018-03-30 2018-06-29 厦门太古飞机工程有限公司 锥形沉孔辅助测量装置

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