JPWO2016021505A1 - 導波路 - Google Patents

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Abstract

導波路10は、第1方向(x軸方向)に沿って延在する第1コア部(コア210)と、前記第1コア部(コア210)に併設され、前記第1方向(x軸方向)に沿って延在する少なくとも1つの第2コア部(ダミーコア220)と、前記第1コア部(コア210)と前記第2コア部(ダミーコア220)とを分離するクラッド部230とを備え、前記第2コア部(ダミーコア220)は、横断面積が実質的に一定の第1領域(導波領域240)と、前記第1領域(導波領域240)の少なくとも一端に連続して設けられ、横断面積が前記第1領域(導波領域240)から遠ざかるにしたがって減少する第2領域(第1遮光領域252及び第2遮光領域254)とを有する。これにより、第2コア部(ダミーコア)での光信号の伝送を抑制する。

Description

本発明は、導波路に関する。
導波路を利用した光通信技術が現在開発されている。導波路はコアを有しており、光信号がコアを介して伝送される。そして導波路を用いて高容量の光信号を伝送するために、複数のコアを並べることがある。一方で複数のコアを並べると互いに隣り合うコア同士の間でクロストークが生じる場合がある。このようなクロストークを防止するために、例えば特許文献1に記載されているように、互いに隣り合うコア同士の間に、ダミーコアを設けることがある。ダミーコアは、光信号の伝送に供しないコアであり、コア同士の間でのクロストークを遮断するよう機能する。
なお、特許文献2には、光源及び導光板を備える光源装置が記載されている。光源は導光板の端面の近傍に設けられている。この場合、導光板では光源の近傍において光量が過多となり、輝度ムラが生じることがある。そこで特許文献2では、導光板のうち光源の近傍部分に、光量を減少させる減光部を設けている。
特開2001−242332号公報 国際公開第2013/161941号
しかしながら、特許文献1に記載されたようなダミーコアを設けると、光信号が、コアだけでなくダミーコア自体でも伝送されてしまう場合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ダミーコア(第2コア部)での光信号の伝送が抑制された導波路を提供することにある。
本発明によれば、
第1方向に沿って延在する第1コア部と、
前記第1コア部に併設され、前記第1方向に沿って延在する少なくとも1つの第2コア部と、
前記第1コア部と前記第2コア部とを分離するクラッド部とを備え、
前記第2コア部は、横断面積が実質的に一定の第1領域と、前記第1領域の少なくとも一端に連続して設けられ、横断面積が前記第1領域から遠ざかるにしたがって減少する第2領域とを有することを特徴とする導波路が提供される。
本発明によれば、第2コア部(ダミーコア)での光信号の伝送が抑制される。
図1は、第1の実施形態に係る導波路を示す平面図である。 図2は、図1において点線αで囲まれた領域を拡大した図である。 図3は、図2において点線βで囲まれた領域を拡大した図である。 図4は、図2のA−A´断面図である。 図5は、図2のB−B´断面図である。 図6は、導波路の製造方法を説明するための断面図である。 図7は、第2の実施形態に係る導波路を示す平面図である。 図8は、図7において点線βで囲まれた領域を拡大した図である。 図9は、図7のC−C´断面図である。 図10は、第3の実施形態に係る導波路を示す平面図である。 図11は、図10において点線βで囲まれた領域を拡大した図である。 図12は、第1の実施形態の図1の他の構成例を示す図である。 図13は、図12において点線αで囲まれた領域を拡大した図である。 図14は、第1の実施形態の図4の他の構成例を示す図である。 図15は、第1の実施形態の図4の他の構成例を示す図である。 図16は、第1の実施形態の図4の他の構成例を示す図である。 図17は、第1の実施形態の図4の他の構成例を示す図である。 図18は、第4の実施形態に係る導波路を示す平面図である。 図19は、比較例に係る導波路を示す平面図である。 図20は、遮光領域の数と光の減衰量の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る導波路10を示す平面図である。図2は、図1において点線αで囲まれた領域を拡大した図である。図3は、図2において点線βで囲まれた領域を拡大した図である。図4は、図2のA−A´断面図である。図5は、図2のB−B´断面図である。
導波路10は、クラッド層100、コア層200、及びクラッド層300を有している。クラッド層100、コア層200、及びクラッド層300はこの順で積層されている。コア層200は、コア210、ダミーコア220、及びクラッド部230を含んでいる。コア210は、光信号の伝送に供されるコアである。これに対してダミーコア220は光信号の伝送に供されないコアである。
なお、以下では、コア210及びダミーコア220が延在する第1方向であるコア210及びダミーコア220の長さ方向を「x軸方向」、第1方向と直交する第2方向であるコア210及びダミーコア220の幅方向を「y軸方向」、第1方向および第2方向の双方と直交する第3方向であるコア層200の厚さ方向、換言すれば、クラッド層100、コア層200及びクラッド層300の積層方向を「z軸方向」として説明する。
図1〜図5に示す例において、コア210及びダミーコア220は、それぞれ全体としてx軸方向に延在した線状の形状を有している。ただしコア210及びダミーコア220の形状は図1〜図5に示す例に限定されるものではなく、例えばそのx軸方向の一部において湾曲していてもよい。以下、コア210及びダミーコア220が、それぞれ全体としてx軸方向に沿った線状の形状を有する例について説明する。
コア210及びダミーコア220は、コア層200において、それぞれy軸方向に2つのクラッド部230によって挟まれている。さらに、コア210及びダミーコア220は、z軸方向にクラッド層100及びクラッド層300によって挟まれている。コア210及びダミーコア220の屈折率は、クラッド部230及びクラッド層100,300の屈折率よりも高い。このため、コア210及びダミーコア220に光を閉じ込めることができる。
なお、コア210又はダミーコア220からクラッド部230及びクラッド層100,300にかけての屈折率分布は特に限定されるものではないが、例えば、ステップインデックス(SI)型の分布又はグレーテッドインデックス(GI)型の分布とすることができる。またコア210及びダミーコア220の屈折率ncoreとクラッド部230及びクラッド層100,300の屈折率ncladの差(|ncore/nclad−1|×100(%))は、0.3%以上5.5%以下とするのが好ましい。
図1〜図5に示す例において、クラッド層100、コア層200、及びクラッド層300は、実質的に同一の平面形状を有している。そしてこの平面形状は実質的に矩形であり、この矩形は辺502,504,506,508を有している。辺502,504は互いに対向している。辺506,508は互いに対向しており、辺502,504よりも長い。したがって、コア層200の辺502,504に沿った方向が「y軸方向」に相当し、辺502,504と直交する方向が「x軸方向」に相当する。ただし、クラッド層100、コア層200、及びクラッド層300の平面形状は矩形に限定されるものではない。
コア210(「第1コア部」とも言う。)は、x軸方向に沿って延在しており、その両端が辺502,504に達している。そしてコア210の横断面積は、その一端から他端にかけて実質的に一定である。図1〜図5に示す例では、コア210の厚さ及び幅は、その一端から他端にかけて実質的に一定である。
各コア210は、そのy軸方向において互いに対向する側面が、z軸方向に沿って互いに実質的に平行になっている。さらに各コア210は、コア層200の下面から上面にかけて形成され、コア層200の下面及び上面に達している。このため、各コア210は、そのx軸方向に垂直な断面(横断面)において、実質的に矩形となっている。なお、コア210はコア層200の下面及び上面に達していなくてもよい。
コア層200には、複数のコア210がy軸方向に沿って実質的に等間隔に繰り返し並べられている。これらのコア210は、実質的に同一の長さを有するとともに、実質的に同一の厚さ及び幅を有している。なお、コア層200は、コア210を2つのみ含んでいてもよい。この場合、2つのコア210が適当な間隔を置いてy軸方向に沿って並ぶことになる。
ダミーコア220は、間隙領域602及び外側領域604のそれぞれに、y軸方向に沿って、互いに離間して設けられている。間隙領域602は、互いに隣り合うコア210同士の間の領域である。外側領域604は、y軸方向に相当する複数のコア210が並んでいる方向において、いずれのコア210よりも外側に位置する領域である。間隙領域602及び外側領域604のいずれにおいても、ダミーコア220は、コア210に併設され、コア層200の辺502から辺504にかけてx軸方向に沿って延在している。
各ダミーコア220はコア層200の下面から上面にかけて形成されており、コア層200の下面及び上面に達している。そして各ダミーコア220は、そのy軸方向において互いに対向する側面が、z軸方向に沿って互いに実質的に平行になっている。このため、各ダミーコア220は、そのx軸方向に垂直な断面(横断面)において、実質的に矩形となっている。なお、ダミーコア220はコア層200の下面及び上面に達していなくてもよい。
図1〜図5に示す例では、間隙領域602に複数のダミーコア220が位置している。ただし間隙領域602に含まれるダミーコア220の数は複数に限定されるものではなく、1つのみであってもよい。
さらに図1〜図5に示す例では、間隙領域602におけるダミーコア220は実質的に同じ長さを有しており、これらのダミーコア220の両端は、コア層200の辺502,504に達している。ただし、これらのダミーコア220の両端は、辺502,504に達していなくてもよい。すなわち、間隙領域602におけるダミーコア220の長さは、コア210の長さよりも短くてもよい。
さらに図1〜図5に示す例では、外側領域604にも複数のダミーコア220が位置している。そしてこれらの複数のダミーコア220のうち一部のダミーコア220の長さが他のダミーコア220と比べて短くなっている。この場合、この短いダミーコア220よりも内側にコア210が位置することになる。すなわち、上記の短いダミーコア220がコア210の位置を示す目印として機能する。
各ダミーコア220は、導波領域240及び導波領域240に連続して設けられた遮光領域250を含んでいる。導波領域240では、その厚さ及び幅W(x)が実質的に一定となっている。これに対して遮光領域250では、その厚さが実質的に一定であるが、その幅W(x)がコア層200の辺502から辺504に向かうにしたがって変化している。
遮光領域250は、導波領域240(「第1領域」とも言う。)にそれぞれ連続して設けられた第1遮光領域252及び第2遮光領域254(それぞれ「第2領域」とも言う。)を含んでいる。第1遮光領域252及び第2遮光領域254は、コア層200の辺502から辺504に向かってこの順に並んでいる。第1遮光領域252では、その厚さが実質的に一定であるが、辺502から辺504に向かうにしたがって、その幅W(x)が狭くなっている。これに対して第2遮光領域254では、その厚さが実質的に一定であるが、辺502から辺504に向かうにしたがって、その幅W(x)が広がっている。すなわち、第1遮光領域252及び第2遮光領域254は、いずれも、その厚さが実質的に一定であるが、その幅W(x)が導波領域240から遠ざかるにしたがって減少している。なお、第1遮光領域252及び第2遮光領域254において、W(x)は、例えばxに関する連続関数(例えば、三角関数又は多項式)によって示すことができるが、これに限定されるものではない。
第1遮光領域252は、この第1遮光領域252を介して第2遮光領域254の反対側に位置する導波領域240と繋がっている。同様に第2遮光領域254は、この第2遮光領域254を介して第1遮光領域252の反対側に位置する導波領域240と繋がっている。
換言すれば、各ダミーコア220は、コア210に併設され、x軸方向に沿って延在する複数のダミーコア単位(「第2コア部」とも言う。)を含んでいる。具体的には、複数のダミーコア単位は、それぞれx軸方向に沿って設けられた1つの第1ダミーコア単位、1つの第2ダミーコア単位及び複数(本実施形態では、4つ)の第3ダミーコア単位を含んでいる。第1ダミーコア単位は、辺502の最も近傍に位置し、第2ダミーコア単位は、辺504の最も近傍に位置し、各第3ダミーコア単位は、第1ダミーコア単位と第2ダミーコア単位との間に位置している。
第1ダミーコア単位、第2ダミーコア単位及び第3ダミーコア単位は、z軸方向から見て(導波路10の平面視で)、それぞれ形状が異なっている。具体的には、第1ダミーコア単位は、導波領域240と、導波領域240の辺504側の一端に連続して設けられた第1遮光領域252とを含む。第2ダミーコア単位は、導波領域240と、導波領域240の辺502側の一端に連続して設けられた第2遮光領域254とを含む。各第3ダミーコア単位は、導波領域240と、導波領域240の両端(辺504側の一端及び辺502側の一端)にそれぞれ連続して設けられた第1遮光領域252及び第2遮光領域254とを含む。
z軸方向から見て、第1遮光領域252の各側面は、直線形状となっている。そして第1遮光領域252の各側面は、z軸方向から見て、導波領域240から第2遮光領域254に向かうにしたがってダミーコア220の内側に、すなわち、ダミーコア220の中心線に向かって傾いている。
図3に示すように、第1遮光領域252の各側面とy軸方向とのなす角度を角度θとした場合、コア層200の辺502側からx軸方向に沿ってダミーコア220を伝搬した光が、第1遮光領域252の側面からクラッド部230に角度θで入射することになる。角度θは、例えば、ダミーコア220及びクラッド部230の開口数(NA=sinθmax)の受入角度(θmax)よりも大きく設定するのが好ましい。具体的には、角度θは、5°以上90°未満であるのが好ましく、5°以上45°以下であるのがより好ましく、8°以上20°以下であるのがさらに好ましい。
z軸方向から見て、第2遮光領域254の各側面も、直線形状となっている。そして第2遮光領域254の各側面は、z軸方向から見て、導波領域240から第1遮光領域252に向かうにしたがってダミーコア220の内側に、すなわち、ダミーコア220の中心線に向かって傾いている。図1〜図5に示す例において、第2遮光領域254の平面形状は、y軸方向に沿って第1遮光領域252と第2遮光領域254との間を通過する直線に関して、第1遮光領域252の平面形状と実質的に対称となっている。
z軸方向から見て、第1遮光領域252の両側面は、第2遮光領域254側で鋭角に交わり、その交点において端262を形成している。同様に、z軸方向から見て、第2遮光領域254の両側面は、第1遮光領域252側で鋭角に交わり、その交点において端264を形成している。そして端262,264は、ダミーコア220のy軸方向のおおよそ中央(実質的にダミーコア220の中心線上)において互いに繋がって(接触して)いる。すなわち、z軸方向から見て(導波路10の平面視において)、第1ダミーコア単位、第2ダミーコア単位及び第3ダミーコア単位は、いずれもその中心線に対して実質的に線対称な形状を有している。ただし、第1遮光領域252及び第2遮光領域254の形状はこれに限定されるものではない。例えば、端262,264は、z軸方向から見て、第2遮光領域254及び第1遮光領域252側にそれぞれ凸となるように湾曲して(丸みを帯びて)いてもよい。
図1〜図5に示す例において、各ダミーコア220は、複数の遮光領域250を含んでいる。そしてこれらの複数の遮光領域250が導波領域240を介してx軸方向に沿って実質的に等間隔に繰り返し設けられている。さらに複数のダミーコア220において、遮光領域250の配置位置及び配置間隔は、実質的に等しく設定されている。このため、実質的に等しい配置位置に設けられた遮光領域250は、y軸方向に沿って実質的に一直線上に位置している。ただし、ダミーコア220に含まれる遮光領域250の数は図1〜図5に示す例に限定されるものではなく、例えば1つのみであってもよい。
さらに図1〜図5に示す例では、ダミーコア220の遮光領域250を除いた領域(導波領域240)は、コア210の幅と実質的に等しい幅を有している。そして複数のコア210及び複数のダミーコア220がy軸方向に沿って実質的に等間隔に並んでいる。なお、ダミーコア220の幅は図1〜図5に示す例に限定されるものではない。例えば、ダミーコア220の幅は、コア210の幅よりも狭くてもよい。この場合、コア層200のダミーコア220が占める領域の幅を小さくすることができる。このため、コア層200中により多くのコア210を高密度に配置することができる。
図6は、導波路10の製造方法を説明するための断面図である。図6は、図2のA−A´断面図に相当する。なお、導波路10の製造方法は、図6に示す例に限定されるものではない。
まず、クラッド層100を準備する。クラッド層100は、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素系樹脂、又はポリオレフィン系樹脂により形成することができる。より詳細には、クラッド層100は、例えば、ポリノルボルネンで形成するのが好ましい。ただし、クラッド層100の材料は、これらに限定されるものではない。
次に、図6(a)に示すように、クラッド層100の上にコア層200を形成する。コア層200は、光重合性モノマーが分散されたポリマーにより形成することができる。このモノマーの重合体は、上記ポリマーよりも低い屈折率を有する。コア層200のポリマーには、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素系樹脂、又はポリオレフィン系樹脂を用いることができる。より詳細には、コア層200のポリマーには、例えば、ポリノルボルネンを用いるのが好ましい。コア層200のモノマーには、例えば、ノルボルネン系モノマー、アクリル酸(メタクリル酸)系モノマー、エポキシ系モノマー、又はスチレン系モノマーを用いることができる。より詳細には、コア層200のモノマーには、例えば、オキセタンモノマーを用いるのが好ましい。ただし、上記のポリマー及びモノマーの材料はこれらに限定されるものではない。
次に、図6(b)に示すように、コア層200を介してクラッド層100と対向する位置にマスク400を配置する。図6(b)に示す例において、マスク400は、コア層200のうちコア210及びダミーコア220が形成される領域を覆う形状を有している。
次に、マスク400を介してコア層200に光(例えば、可視光、赤外線又は紫外線)を照射する。この場合、コア層200の露光領域では、上記モノマーの重合反応が生じる。これにより露光領域のモノマー濃度が減少する。このため、非露光領域におけるモノマーが露光領域に拡散する。拡散したモノマーによって、露光領域では重合反応がさらに生じる。このようにして非露光領域には主に上記ポリマーが存在することで、非露光領域が高屈折率領域となり、露光領域には主に上記モノマーの重合体が存在することで、露光領域が低屈折率領域となる。結果、非露光領域にはコア210及びダミーコア220が形成され、露光領域にはクラッド部230が形成される。
次に、コア層200の上にクラッド層300を形成する。これにより、導波路10が得られる。クラッド層300は、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素系樹脂、又はポリオレフィン系樹脂により形成することができる。より詳細には、クラッド層300は、例えば、ポリノルボルネンで形成するのが好ましい。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。本実施形態では、コア層200は、互いに実質的に平行な辺502,504を含む平面形状を有している。そしてコア層200には、複数のコア210がy軸方向に沿って互いに離間して並べられている。各コア210は、辺502から辺504にかけてx軸方向に沿って延在している。そして各コア210の厚さ及び幅は、その一端から他端にかけて実質的に一定である。このため、これらの複数のコア210によって、光信号を辺502から辺504に伝送することができる。
コア層200には、複数のダミーコア220がy軸方向に沿って互いに離間して形成されている。各ダミーコア220は、辺502から辺504にかけてx軸方向に沿って延在している。そしてダミーコア220は、互いに隣り合うコア210同士の間に位置している。そしてダミーコア220とコア210との間及びダミーコア220同士の間には、これらを互いに分離するクラッド部230が位置している。この場合クロストークによってコア210から漏れ出た光が、ダミーコア220とクラッド部230との界面において拡散反射することが考えられる。このため、互いに隣り合うコア210同士の間のクロストークをダミーコア220によって防止することができる。なお、ダミーコア220は光信号の伝送に供されないコアである。
各ダミーコア220は、第1遮光領域252及び第2遮光領域254を含んでいる。第1遮光領域252及び第2遮光領域254は、辺502から辺504に向かってこの順に並んでいる。第1遮光領域252及び第2遮光領域254の厚さは実質的に一定である。第1遮光領域252では、辺502から辺504に向かうにしたがって、その幅が狭くなっている。これに対して第2遮光領域254では、辺502から辺504に向かうにしたがって、その幅が広がっている。
z軸方向から見て、第1遮光領域252及び第2遮光領域254の各側面は、辺502,504とx軸方向に対して傾いている。これより、ダミーコア220をx軸方向に沿って導波される光は、第1遮光領域252及び第2遮光領域254の側面で拡散反射することが考えられる。このようにして、辺502側からダミーコア220に入力された光が辺504まで伝搬することを抑制することができる。
さらに図1〜図5に示す例では、z軸方向から見て、第1遮光領域252の各側面がy軸方向に対して角度θ傾いている。この場合、コア層200の辺502側からダミーコア220のx軸方向に沿って伝搬した光は、第1遮光領域252の側面からクラッド部230に角度θで入射することになる。角度θは、ダミーコア220及びクラッド部230の開口数(NA=sinθmax)の受入角度(θmax)よりも大きく設定するのが好ましい。この場合、辺502側からx軸方向に沿ってダミーコア220を伝搬した光は、第1遮光領域252の側面とクラッド部230との界面で全反射することなく、クラッド部230に入射することになる。このため、辺502側からダミーコア220に入力した光を辺504までに伝搬することをさらに効果的に抑制することができる。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る導波路10を示す平面図であり、第1の実施形態の図2に対応する。図8は、図7において点線βで囲まれた領域を拡大した図であり、第1の実施形態の図3に対応する。図9は、図7のC−C´断面図である。本実施形態に係る導波路10は、第1遮光領域252の端262と第2遮光領域254の端264が離間している点を除いて、第1の実施形態に係る導波路10と同様の構成である。
詳細には、導波路10は、コア層200にダミーコア220を含んでいる。各ダミーコア220は、第1遮光領域252及び第2遮光領域254を含んでいる。第1遮光領域252及び第2遮光領域254は、各ダミーコア220のx軸方向に沿って、この順に並んでいる。
第1遮光領域252は、この第1遮光領域252を介して第2遮光領域254の反対側に位置する導波領域240と繋がっている。同様に第2遮光領域254は、この第2遮光領域254を介して第1遮光領域252の反対側に位置する導波領域240と繋がっている。
導波領域240では、その厚さ及び幅が実質的に一定となっている。これに対して、第1遮光領域252では、その厚さが実質的に一定であるが、第1遮光領域252に繋がっている導波領域240から第2遮光領域254に向かうにしたがって、その幅が狭くなっている。さらに第2遮光領域254では、その厚さが実質的に一定であるが、第1遮光領域252から第2遮光領域254に繋がっている導波領域240に向かうにしたがって、その幅が広がっている。
z軸方向から見て、第1遮光領域252の両側面は、第2遮光領域254側で鋭角に交わり、その交点において端262を形成している。同様に、z軸方向から見て、第2遮光領域254の両側面は、第1遮光領域252側で鋭角に交わり、その交点において端264を形成している。ただし、第1遮光領域252及び第2遮光領域254の形状はこれに限定されるものではない。例えば、端262,264は、z軸方向から見て、第2遮光領域254及び第1遮光領域252側にそれぞれ凸となるように湾曲して(丸みを帯びて)いてもよい。
互いに隣り合う端262と端264とは、x軸方向において距離D離間している。すなわち、互いに隣り合う2つのダミーコア単位同士が、x軸方向において距離D離間している。そして端262(第1遮光領域252)と端264(第2遮光領域254)との間、すなわち、ダミーコア単位同士の間には、クラッド部230が位置している。距離Dは、5μm以上1000μm以下に設定するのが好ましい。
図7及び図8に示す例では、端262,264は、実質的にx軸方向に沿った一直線上に位置している。具体的には、端262,264は、ダミーコア220のy軸方向のおおよそ中央(実質的にダミーコア220の中心線上)に位置している。ただし、端262,264の位置は図7及び図8に示す例に限定されるものではない。例えば、端262,264は、y軸方向に互いにずれていてもよい。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図10は、第3の実施形態に係る導波路10を示す平面図であり、第1の実施形態の図2に対応する。図11は、図10において点線βで囲まれた領域を拡大した図であり、第1の実施形態の図3に対応する。本実施形態に係る導波路10は、以下の点を除いて、第1の実施形態に係る導波路10と同様の構成である。
導波路10は、コア層200にダミーコア220を含んでいる。各ダミーコア220は、導波領域240及び第1遮光領域252を含む一方で、図3に示すような第2遮光領域254を含んでいない。すなわち、本実施形態では、各ダミーコア220は、複数の第1ダミーコア単位を含むが、第2ダミーコア単位及び第3ダミーコア単位を含んでいない。
詳細には、導波領域240及び第1遮光領域252は、ダミーコア220のx軸方向に沿って、この順に並んでいる。導波領域240と第1遮光領域252とは互いに繋がっている。
導波領域240では、その厚さ及び幅が実質的に一定となっている。これに対して、第1遮光領域252では、その厚さが実質的に一定であるが、辺502側の導波領域240から辺504側の導波領域240に向かうにしたがって、その幅が狭くなっている。このため、z軸方向から見て、導波領域240は、これに繋がっている第1遮光領域252と反対側の端面がy軸方向と実質的に平行となっている。
z軸方向から見て、第1遮光領域252の両側面は、第1遮光領域252に繋がっている導波領域240と反対側で鋭角に交わり、その交点において端262を形成している。ただし、第1遮光領域252の形状はこれに限定されるものではない。例えば、端262は、z軸方向から見て、隣り合う導波領域240側(第1遮光領域252に繋がっている導波領域240と反対側)に凸となるように湾曲して(丸みを帯びて)いてもよい。
図10及び図11に示す例において、端262は、隣り合う導波領域240と接触している。すなわち、x軸方向において互いに隣り合う2つの第1ダミーコア単位(第2コア部)において、一方の第1ダミーコア単位の導波領域240(第1領域)と他方の第1ダミーコア単位の第1遮光領域252(第2領域)とが接触している。ただし、端262は隣り合う導波領域240から離間していてもよい。端262と隣り合う導波領域240とが離間している場合、その離間距離は、x軸方向に、例えば、5μm以上1000μm以下に設定するのが好ましい。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態では、例えば、辺502(図1)から光を入力し、辺504(図1)から光が出力される。
(他の構成例1)
図12は、第1の実施形態の図1の他の構成例を示す図である。図13は、図12において点線αで囲まれた領域を拡大した図であり、第1の実施形態の図2に対応する。本構成例は、互いに隣り合うダミーコア220において、遮光領域250の配置位置がx軸方向に互いにずれている点を除いて、第1の実施形態と同様である。
詳細には、互いに隣り合う第1のダミーコア220及び第2のダミーコア220の各々には、複数の遮光領域250がx軸方向に沿って実質的に等間隔に繰り返し設けられている。そして遮光領域250は、x軸方向に沿って、第1のダミーコア220及び第2のダミーコア220の間で互い違いに配置されている。図12及び図13に示す例では、y軸方向から見て、第1のダミーコア220の1つの遮光領域250が、第2のダミーコア220において互いに隣り合う2つの遮光領域250の配置点を結ぶ線分のおおよそ中心(第2のダミーコア220の導波領域240のおおよそ中心)に位置している。
本構成例においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の構成例2)
図14は、第1の実施形態の図4の他の構成例を示す図である。本構成例は、クラッド層300が形成されていない点を除いて、第1の実施形態と同様である。
本構成例においても、コア層200は、コア210及びダミーコア220を含んでいる。そして、コア層200のクラッド層100と反対側の面がコア210及びダミーコア220よりも低い屈折率を有する気体(例えば、空気)又は液体(例えば、水)に接している。この場合、クラッド層300が形成されていなくても、光をコア210及びダミーコア220に閉じ込めることができる。
なお、コア層200のクラッド層100と反対側の面には、保護層(不図示)を形成してもよい。保護層は、例えば、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)により形成することができる。
本構成例においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の構成例3)
図15は、第1の実施形態の図4の他の構成例を示す図である。本構成例は、クラッド層100,300が形成されていない点を除いて、第1の実施形態と同様である。
本構成例においても、コア層200は、コア210及びダミーコア220を含んでいる。そして、コア層200の上面及び下面がコア210及びダミーコア220よりも低い屈折率を有する気体(例えば、空気)又は液体(例えば、水)に接している。この場合、クラッド層100,300が形成されていなくても、光をコア210及びダミーコア220に閉じ込めることができる。なお、コア層200の上面及び下面には、構成例2と同様に保護層を形成してもよい。
本構成例においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の構成例4)
図16は、第1の実施形態の図4の他の構成例を示す図である。本構成例は、以下の点を除いて、第1の実施形態と同様である。
クラッド層100の上には、コア210及びダミーコア220が形成されている。コア210及びダミーコア220は、y軸方向において間隙を介して互いに離間している。そしてコア210及びダミーコア220を覆うクラッド層300が形成されている。この場合、クラッド層300の一部は、上記の間隙に位置してクラッド部230となる。このようにして、上記のコアのx軸方向に実質的に垂直な断面(横断面)において、クラッド層100及びクラッド層300(クラッド部230)が各コアを囲むことになる。これにより、コア210及びダミーコア220に光が閉じ込められる。
本構成例においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の構成例5)
図17は、第1の実施形態の図4の他の構成例を示す図である。本構成例は、以下の点を除いて、第1の実施形態と同様である。
クラッド層100の表面には、複数の溝が間隙を介して互いに離間して形成されている。そしてこの溝には、コア210及びダミーコア220が埋め込まれている。この場合、クラッド層100の一部は、上記の間隙に位置してクラッド部230となる。上記の溝が形成された面には、クラッド層300が形成されている。このようにして、上記のコアのx軸方向に垂直な断面(横断面)において、クラッド層100(クラッド部230)及びクラッド層300が各コアを囲むことになる。これにより、コア210及びダミーコア220に光が閉じ込められる。
本構成例においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
図18は、第4の実施形態に係る導波路10を示す平面図であり、第1の実施形態の図2に対応する。本実施形態に係る導波路10は、ダミーコア220が遮光領域250にクラッド部270を有している点を除いて、第1の実施形態に係る導波路10と同様の構成である。
クラッド部270は、平面形状が円形のクラッド部である。クラッド部270の屈折率は、クラッド部230の屈折率と等しくても、異なっていてもよいが、等しいのが好ましい。クラッド部270は、例えば図4又は図5に示すように、コア層200の上面から下面にかけて形成されている。この場合、クラッド部270は、上面がコア層200の上面に達し、下面がコア層200の下面に達している。
詳細には、第1遮光領域252及び第2遮光領域254の各々は、その導波領域240と反対側の端面に、平面形状が半円形の溝部を有している。この溝部は、第1遮光領域252又は第2遮光領域254のy軸方向において実質的に中央に位置し、コア層200の上面及び下面に達している。互いに隣り合う第1遮光領域252と第2遮光領域254とは接触しており、2つの溝部で画成される平面形状が円形の孔部にクラッド部270が位置している。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(実施例1)
第1の実施形態の図1〜図5に示す構成の導波路10を製造した。具体的な条件は下記のとおりである。
クラッド層100の材料:ポリノルボルネン
コア層200のポリマー材料:ポリノルボルネン
コア層200のモノマー材料:オキセタンモノマー
クラッド層300の材料:ポリノルボルネン
コア210の幅:50μm
コア210の長さ:100mm
ダミーコア220の幅:50μm
ダミーコア220の長さ:100mm
コア210及びダミーコア220の配置間隔:12.5μm
角度θ:11.5°
遮光領域250の配置間隔:1000μm
(実施例2)
図18に示す構成の導波路10を製造した。具体的な条件は、下記のとおりである。
クラッド層100の材料:ポリノルボルネン
コア層200のポリマー材料:ポリノルボルネン
コア層200のモノマー材料:オキセタンモノマー
クラッド層300の材料:ポリノルボルネン
コア210の幅:50μm
コア210の長さ:100mm
ダミーコア220の幅:50μm
ダミーコア220の長さ:100mm
コア210及びダミーコア220の配置間隔:12.5μm
クラッド部270の直径:30μm
クラッド部270(遮光領域250)の配置間隔:250μm
(比較例)
図19は、比較例に係る導波路10を示す平面図であり、第1の実施形態の図2に対応する。比較例に係る導波路10は、x軸方向に互いに隣り合うダミーコア単位同士が隙間をおいて配置され、ダミーコア220がx軸方向において分断されている点を除いて、実施例2に係る導波路10と同様の構成である。すなわち、比較例に係る導波路10では、各ダミーコア単位は、遮光領域を有さず、平面形状が長方形をなしている。
比較例では、図19に示す構成の導波路10を製造した。具体的な条件は、下記のとおりである。
クラッド層100の材料:ポリノルボルネン
コア層200のポリマー材料:ポリノルボルネン
コア層200のモノマー材料:オキセタンモノマー
クラッド層300の材料:ポリノルボルネン
コア210の幅:50μm
コア210の長さ:100mm
ダミーコア220の幅:50μm
ダミーコア220の長さ:100mm
コア210及びダミーコア220の配置間隔:12.5μm
互いに隣り合うダミーコア単位同士の離間距離:30μm
互いに隣り合うダミーコア単位同士の隙間の配置間隔:250μm
各実施例及び比較例の導波路10について、コア層200の辺502からすべてのコア210及びダミーコア220に同強度の光を入力した。そしてコア層200の辺504でのダミーコア220の光の強度を測定した。このようにして、遮光領域250又は互いに隣り合うダミーコア単位同士の隙間の数が0,5,10,15,20,40個の場合それぞれについて、ダミーコア220での光の減衰量を測定した。なお、遮光領域250又は互いに隣り合うダミーコア単位同士の隙間は、ダミーコア220のx軸方向の中央部に偏在するように形成した。図20は、実施例1及び2における遮光領域の数と光の減衰量の関係を示すグラフである。
なお、光の減衰量は、下記の式によって定義される。
減衰量[dB]=−10log(A504/A502)
ただし、A502は辺502でのダミーコア220の光の強度を示し、A504は辺504でのダミーコア220の光の強度を示す。
図20に示すように、実施例1及び実施例2のいずれにおいても、遮光領域(遮光領域250)の数の増加にともない、減衰量が増加している。なお、図示していないが、比較例の減衰量は、実施例2の減衰量よりも低かった。
さらに図20に示す例では、遮光領域250の数が同一である場合、減衰量は、実施例1の方が実施例2よりも高い。また、実施例1では、遮光領域250の数を実施例2の半分にしても、実施例2と同程度の減衰量を実現することができている。さらに上記したように、遮光領域250の配置間隔は、実施例1(1000μm)の方が実施例2(250μm)よりも大きい。それにもかかわらず、実施例1では、実施例2に比して大きな減衰量を実現することができている。また、遮光領域250のx軸方向の長さは、実施例1(約10μm)の方が実施例2(約30μm)よりも小さい。それにもかかわらず、実施例1では、実施例2に比して大きな減衰量を実現することができている。
図20に示す結果は、ダミーコア220の光は、テーパ状(三角形状)の遮光領域250を設けた場合(実施例1)において、ダミーコア220のx軸方向の途中に円形状のクラッド部270を単に設けた場合(実施例2)よりも効率的に減衰することを示唆している。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。また、前記第1〜第4の実施形態の任意の構成を組み合わせるようにしてもよい。
各前記実施形態では、第1遮光領域252及び/又は第2遮光領域254は、その厚さが実質的に一定であるが、その幅が導波領域240から遠ざかるにしたがって減少している。しかしながら、本発明において、第1遮光領域252及び/又は第2遮光領域254は、その横断面積(長さ方向と直交する方向での断面の面積)が導波領域240から遠ざかるにしたがって減少していればよい。したがって、第1遮光領域252及び/又は第2遮光領域254は、その幅が実質的に一定であるが、その厚さが導波領域240から遠ざかるにしたがって減少していてもよく、その幅及び厚さの双方が導波領域240から遠ざかるにしたがって減少していてもよい。
また、前記第1〜第3の実施形態では、第1遮光領域252及び/又は第2遮光領域254の横断面積(幅)が導波領域240から遠ざかるにしたがって連続的に(一定の割合で)減少しているが、段階的に減少していてもよい。
また、各前記実施形態では、各ダミーコア220が、そのx軸方向(第1方向)に沿って設けられた複数のダミーコア単位を有しているが、コア210の長さと実質的に同じ長さ又はコア210の長さより若干短い長さのダミーコア単位を1つのみ含んでいてもよい。かかるダミーコア単位には、第1ダミーコア単位、第2ダミーコア単位又は第3ダミーコア単位を用いることができる。
本発明の導波路は、第1方向に沿って延在する第1コア部と、前記第1コア部に併設され、前記第1方向に沿って延在する少なくとも1つの第2コア部と、前記第1コア部と前記第2コア部とを分離するクラッド部とを備え、前記第2コア部は、横断面積が実質的に一定の第1領域と、前記第1領域の少なくとも一端に連続して設けられ、横断面積が前記第1領域から遠ざかるにしたがって減少する第2領域とを有することを特徴とする。これにより、ダミーコア(第2コア部)での光信号の伝送が抑制された導波路を提供することができる。したがって、本発明は、産業上の利用可能性を有する。
10 導波路
100 クラッド層
200 コア層
210 コア
220 ダミーコア
230 クラッド部
240 導波領域(第1領域)
250 遮光領域
252 第1遮光領域(第2領域)
254 第2遮光領域(第2領域)
262 端
264 端
270 クラッド部
300 クラッド層
502 辺
504 辺
506 辺
508 辺

Claims (9)

  1. 第1方向に沿って延在する第1コア部と、
    前記第1コア部に併設され、前記第1方向に沿って延在する少なくとも1つの第2コア部と、
    前記第1コア部と前記第2コア部とを分離するクラッド部とを備え、
    前記第2コア部は、横断面積が実質的に一定の第1領域と、前記第1領域の少なくとも一端に連続して設けられ、横断面積が前記第1領域から遠ざかるにしたがって減少する第2領域とを有することを特徴とする導波路。
  2. 前記少なくとも1つの第2コア部は、前記第1方向に沿って設けられ、互いに接触する複数の第2コア部を含む請求項1に記載の導波路。
  3. 互いに隣接する2つの前記第2コア部において、一方の前記第2コア部の前記第1領域と他方の前記第2コア部の前記第2領域とが接触している請求項2に記載の導波路。
  4. 前記少なくとも1つの第2コア部は、前記第1方向に沿って設けられ、互いに離間する複数の第2コア部を含む請求項1ないし3のいずれか一項に記載の導波路。
  5. 前記少なくとも1つの第2コア部は、前記第1方向と直交する第2方向に沿って設けられ、互いに離間する複数の第2コア部を含む請求項1ないし4のいずれか一項に記載の導波路。
  6. 前記少なくとも1つの第2コア部は、前記第1領域と、前記第1領域の両端に連続して設けられた2つの前記第2領域とを有する第2コア部を含む請求項1ないし5のいずれか一項に記載の導波路。
  7. 前記第2領域の厚さが実質的に一定であり、前記第2領域の幅が前記第1領域から遠ざかるにしたがって減少している請求項1ないし6のいずれか一項に記載の導波路。
  8. 当該導波路の平面視において、前記第2領域の側面と前記第1方向と直交する第2方向とのなす角度が5°以上90°未満である請求項7に記載の導波路。
  9. 当該導波路の平面視において、前記第2コア部は、その中心線に対して実質的に線対称な形状を有する請求項1ないし8のいずれか一項に記載の導波路。
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