JP4088299B2 - 光導波回路 - Google Patents

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Description

本発明は、クラッド層より屈折率の高いコアを備えることで、光を全反射させ伝搬させる光導波回路に関する。
石英ガラスを材料とする光導波回路は低価格で安定した材料を用いており、また、光ファイバと相性もよく研究も進んでいることから光通信分野で広く用いられている。従来の光導波回路の製造工程について図1を用いて説明する(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照。)。
基板10にアンダークラッド層20を積層させる(図1(1)参照。)。例えば、シリコン(Si)又は酸化シリコン(SiO2)の基板10に火炎蓄積法(FHD法)を用いて石英ガラス(SiO2)を基板10に堆積させアンダークラッド層20としてもよい。また、CVD法(化学気相成長法)を用いて基板10にアンダークラッド層20を積層させてもよい。
アンダークラッド層20にコア層31を積層させる(図1(2)参照。)。例えば、P、GeO、TiO、Si、Ta又はAl等の不純物を混合した石英ガラスを前述した火炎蓄積法又はCVD法を用いてアンダークラッド層20に積層させてもよい。
基板10を1000℃以上で加熱し透明ガラス化させる。石英ガラスに不純物が混合されていることで、アンダークラッド層20より屈折率の高いコア層31を得ることができる。
コア層31に光導波路パターンを形成する(図1(3)参照。)。例えば、コア層31に対してフォトリソグラフィ及びエッチングを行うことで光導波路パターンを形成してもよい。フォトレジスト(図1に図示していない)をコア層31に塗布し、光導波路パターンが描かれたフォトマスク(図1に図示していない)を介して露光させ光導波路パターンをフォトレジストに焼き付ける。フォトレジストを現像することによりフォトレジストが光導波路パターンに形成される。コア層31をエッチングするとフォトレジストが残っている部分はエッチングされずにコア32となり、光導波路パターンが形成されたパターン層30とすることができる。
オーバークラッド層40を形成する(図1(4)参照。)。例えば、前述したアンダークラッド層20を形成するのと同様の方法でオーバークラッド層40を形成してもよい。
基板10を1000℃以上で加熱し透明ガラス化させる。
上記製造工程を経て光導波回路を得ることができる。なお、図1において、アンダークラッド層20とオーバークラッド層40を区別して図示しているが、アンダークラッド層20とオーバークラッド層40の屈折率が同じ場合にはアンダークラッド層20とオーバークラッド層40の境界がなくなり一つのクラッド層を形成することになる。
特開2002−090564公報。 光集積デバイス 小林 光郎/著 P.39。
しかし、上記製造工程を経て製造された光導波回路は、工程不良が発生する課題又は光学特性が変化する課題がある。
前記課題について光導波回路101の断面図である図2を用いて説明する。図2に示す光導波回路101は、基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、コア32、オーバークラッド層40及びレジスト50から構成される。オーバークラッド層40に形成された傾斜部を傾斜部90a、また、レジスト50に形成された傾斜部を傾斜部90bとする。また、図2において図1と同じ符号は同じ意味を有する。
図2に示す光導波回路101は、アンダークラッド層20の表面にコア32が形成された部分とアンダークラッド層20の表面にコア32が形成されていない部分の高さに差が生じることで光導波回路101の工程不良が発生する課題がある。
例えば、被膜等の目的でオーバークラッド層40の表面に液体のレジスト50を塗布することがある。光導波回路101のアンダークラッド層20の表面にコア32が形成された部分とアンダークラッド層20の表面にコア32が形成されていない部分に高さの差があることでオーバークラッド層40に急な傾斜部90aが形成される。急な傾斜部90aが形成されることで、傾斜部90aの傾斜角と異なる傾斜角の傾斜部90bがレジスト50に形成され、レジスト50の傾斜部90bがある部分の厚みはレジスト50の傾斜がない部分に比べて薄くなる。この時、プラズマを用いてレジスト50を処理すると、傾斜部90aはオーバークラッド層40の傾斜部90a以外の部分より早く露出することになる。傾斜部90aが露出した状態でプラズマを用いてレジスト50を処理すると、オーバークラッド層40の表面の荒れ及びオーバークラッド層40の破壊を引き起こし光導波回路101の工程不良の原因となる。
また、オーバークラッド層40の厚みは、アンダークラッド層20の表面にコア32が形成された部分とアンダークラッド層20の表面にコア32が形成されていない部分がある為に均一とならない。オーバークラッド層40の厚みが均一でないことが原因となり光導波回路101に応力が発生し、光導波回路101を伝搬する光の損出特性や波長特性に悪影響を与え、光導波回路101の光学特性が変化することがある。
従来、前述したようなクラッド層の厚みが異なることで発生する応力が原因となる光導波回路の光学特性の変化を防止する技術は開発されていなかった。
上記目的を達成するために、本願第一の発明は、パターン層の前記光導波路パターンの片側又は両側にダミーパターンを形成することにより、工程不良を低減しつつ光学特性の変化を防止できる光導波回路である。
具体的には、本願第一の発明は、平面状の基板と、前記基板の一方の面に積層されるクラッド層と、光導波路となる光導波路パターン及び少なくとも1つのダミーパターンが前記クラッド層より屈折率の高いコアで前記クラッド層の内部に平面状に形成されたパターン層と、を備えることを特徴とする光導波回路である。
前記パターン層に前記ダミーパターンを形成することで前記クラッド層の表面に発生する傾斜を緩やかにでき、前記クラッド層の厚みを均一に近づけることができる。従って、光導波回路の工程不良を低減しつつ光導波回路の光学特性の変化を防止でき、これによって、品質の良い光導波回路を提供できる。
本願第一の発明において、前記パターン層は、前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンの面積が、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンの面積より広いことが好ましい。
前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンの面積が、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンの面積より広いことで、前記クラッド層の表面に発生する傾斜を徐々に緩やかにでき、前記クラッド層の厚みを均一に近づけることができる。従って、光導波回路の工程不良を低減しつつ光導波回路の光学特性の変化を防止でき、これによって、品質の良い光導波回路を提供できる。
本願第一の発明において、前記パターン層は、前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンと前記光導波路パターンに隣接するダミーパターンとの間隔又は前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンと当該ダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他のダミーパターンとの間隔が、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンと当該ダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他のダミーパターンとの間隔より狭いことが好ましい。
前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンと前記光導波路パターンに隣接するダミーパターンとの間隔又は前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンと当該ダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他のダミーパターンとの間隔が、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンと当該ダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他のダミーパターンとの間隔より狭いことで、前記クラッド層の表面に発生する傾斜を徐々に緩やかにでき、前記クラッド層の厚みを均一に近づけることができる。従って、光導波回路の工程不良を低減しつつ光導波回路の光学特性の変化を防止でき、これによって、品質の良い光導波回路を提供できる。
本願第一の発明において、前記パターン層は、前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンの面積比率が、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンの面積比率より小さいことが好ましい。
前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンの面積比率が、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンの面積比率より小さいことで、前記クラッド層の表面に発生する傾斜を徐々に緩やかにでき、前記クラッド層の厚みを均一に近づけることができる。従って、光導波回路の工程不良を低減しつつ光導波回路の光学特性の変化を防止でき、これによって、品質の良い光導波回路を提供できる。
上記目的を達成するために、本願第二の発明は、パターン層の前記光導波路パターンの片側又は両側に帯状のダミーパターンを形成することにより、工程不良を低減しつつ光学特性の変化を防止できる光導波回路である。
具体的には、本願第二の発明は、平面状の基板と、前記基板の一方の面に積層されるクラッド層と、光導波路となる光導波路パターン及び少なくとも一本の帯状のダミーパターンが前記クラッド層より屈折率の高いコアで前記クラッド層の内部に平面状に形成されたパターン層と、を備えることを特徴とする光導波回路である。
前記パターン層に前記帯状のダミーパターンを形成することで前記クラッド層の表面に発生する傾斜を緩やかにでき、前記クラッド層の厚みを均一に近づけることができる。従って、光導波回路の工程不良を低減しつつ光導波回路の光学特性の変化を防止でき、これによって、品質の良い光導波回路を提供できる。
本願第二の発明の発明において、前記パターン層は、前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置する前記帯状のダミーパターンの幅が、前記光導波路パターンから遠くに位置する前記帯状のダミーパターンの幅より広いことが好ましい。
前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置する前記帯状のダミーパターンの幅が、前記光導波路パターンから遠くに位置する前記帯状のダミーパターンの幅より広いことで、前記クラッド層の表面に発生する傾斜を徐々に緩やかにでき、前記クラッド層の厚みを均一に近づけることができる。従って、光導波回路の工程不良を低減しつつ光導波回路の光学特性の変化を防止でき、これによって、品質の良い光導波回路を提供できる。
本願第二の発明の発明において、前記パターン層は、前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンと前記光導波路パターンに隣接する帯状のダミーパターンとの間隔又は前記光導波路パターンから近くに位置する帯状のダミーパターンと当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔が、前記光導波路パターンから遠くに位置する帯状のダミーパターンと当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔より狭いことが好ましい。
前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンと前記光導波路パターンに隣接する帯状のダミーパターンとの間隔又は前記光導波路パターンから近くに位置する帯状のダミーパターンと当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔が、前記光導波路パターンから遠くに位置する帯状のダミーパターンと当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔より狭いことで、前記クラッド層の表面に発生する傾斜を徐々に緩やかにでき、前記クラッド層の厚みを均一に近づけることができる。従って、光導波回路の工程不良を低減しつつ光導波回路の光学特性の変化を防止でき、これによって、品質の良い光導波回路を提供できる。
本願第二の発明の発明において、前記パターン層は、前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンに隣接する帯状のダミーパターンの幅に対する当該帯状のダミーパターンと前記光導波路パターンとの間隔の比率又は前記光導波路パターンから近くに位置する帯状のダミーパターンの幅に対する当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔の比率が、前記光導波路パターンから遠くに位置する帯状のダミーパターンの幅に対する当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔の比率より小さいことが好ましい。
前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンに隣接する帯状のダミーパターンの幅に対する当該帯状のダミーパターンと前記光導波路パターンとの間隔の比率又は前記光導波路パターンから近くに位置する帯状のダミーパターンの幅に対する当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔の比率が、前記光導波路パターンから遠くに位置する帯状のダミーパターンの幅に対する当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔の比率より小さいことで、前記クラッド層の表面に発生する傾斜を徐々に緩やかにでき、前記クラッド層の厚みを均一に近づけることができる。従って、工程不良を低減しつつ光学特性の変化を防止でき、これによって、品質の良い光導波回路を提供できる。
なお、本願第一の発明及び本願第二の発明においてダミーパターンとは、前記クラッド層の内部に前記コアで形成されるパターンであれば何れでもよく、現実に前記ダミーパターンが光を伝搬させることについての有無は問わない。前記ダミーパターンが前記光導波回路で何らかの役割を有しても良く又は前記ダミーパターンが前記光導波回路で何の役割を有していなくとも良い。
本願第一の発明及び本願第二の発明においてダミーパターンの面積とは、ダミーパターンの外線を囲む平面の面積をいう。例えば、光導波回路のパターン層の断面図である図3(1)において、ダミーパターン70aの面積は、ダミーパターン70aを囲む太線内部の面積a1となる。
また、本願第一の発明においてダミーパターンの面積比率とは、前記光導波路パターンに隣接するダミーパターンの面積に対する前記光導波路パターンとダミーパターンとの間にあるダミーパターン以外の面積の比率又は当該ダミーパターンの面積に対する当該ダミーパターンの前記光導波路パターンの側に隣接する他のダミーパターンとの間にあるダミーパターン以外の面積の比率である。例えば、光導波回路のパターン層の断面図である図3(2)において、光導波路パターン60に隣接するダミーパターン70aの面積比率は、ダミーパターン70aの面積a1に対する光導波路パターン60とダミーパターン70aとの間にあるダミーパターン以外の面積b1の比率であり、ダミーパターン70bの面積比率は、ダミーパターン70bの面積a2に対するダミーパターン70bの光導波路パターン60の側に隣接するダミーパターン70aとの間にあるダミーパターン以外の面積b2の比率となる。
本発明は、光導波回路の工程不良を低減しつつ光導波回路の光学特性の変化を防止でき、これによって、品質の良い光導波回路を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものでない。
(実施の形態1)
本実施形態は、平面状の基板と、前記基板の一方の面に積層されるクラッド層と、光導波路となる光導波路パターン及び少なくとも1つのダミーパターンが前記クラッド層より屈折率の高いコアで前記クラッド層の内部に平面状に形成されたパターン層と、を備えることを特徴とする光導波回路である。
本実施形態である光導波回路102について、図4及び図5を用いて説明する。図4の光導波回路102は、基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、オーバークラッド層40、レジスト50、光導波路パターン60、ダミーパターン70a、傾斜部90a及び傾斜部90bで構成される。図5は、図4の光導波回路102のA−A’の断面図である。また、図5に基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、レジスト50、傾斜部90a及び傾斜部90bは図示していない。
まず、本実施形態である光導波回路102の製造工程について説明する。基板10にアンダークラッド層20を積層させる。例えば、シリコン又は酸化シリコンの基板10に火炎蓄積法を用いて石英ガラスを基板10に堆積させアンダークラッド層20としてもよい。また、CVD法を用いて基板10にアンダークラッド層20を積層させてもよい。
アンダークラッド層20にコア層(図4及び図5に図示していない)を積層させる。例えば、P、GeO、TiO、Si、Ta又はAl等の不純物を混合した石英ガラスを前述した火炎蓄積法又はCVD法を用いてアンダークラッド層20に積層させてもよい。
基板10を1000℃以上で加熱し透明ガラス化させる。石英ガラスに不純物が混合されていることで、アンダークラッド層20より屈折率の高いコア層を得ることができる。
前述したコア層に光導波路パターン60及びダミーパターン70aを形成する。例えば、前述したコア層に対してフォトリソグラフィ及びエッチングを行うことで光導波路パターン60及びダミーパターン70aを形成してもよい。フォトレジスト(図4及び図5に図示していない)をコア層に塗布し、光導波路パターン60及びダミーパターン70aが描かれたフォトマスク(図4及び図5に図示していない)を介して露光させ光導波路パターン60及びダミーパターン70aをフォトレジストに焼き付ける。フォトレジストを現像することによりフォトレジストが光導波路パターン60及びダミーパターン70aに形成される。前述したコア層をエッチングするとフォトレジストが残っている部分はエッチングされずに光導波路パターン60及びダミーパターン70aの形成されたコア(図4及び図5に図示していない)となり、光導波路パターン60及びダミーパターン70aが形成されたパターン層30とすることができる。
オーバークラッド層40を形成する。例えば、前述したアンダークラッド層20を形成するのと同様の方法でオーバークラッド層40を形成してもよい。
基板10を1000℃以上で加熱し透明ガラス化させる。
上記製造工程を経て光導波回路102を得ることができる。
次に、本実施形態である光導波回路102の工程不良の低減及び光学特性の変化の防止について説明する。光導波回路102のパターン層30にダミーパターン70aを形成することで、オーバークラッド層40の傾斜部90aを緩やかにすることができる。例えば、被膜等の目的で液体のレジスト50を塗布した場合に傾斜部90aが緩やかなことで、オーバークラッド層40の傾斜部90aとレジスト50の傾斜部90bを同じ傾斜角にでき、レジスト50の厚みを均一にできる。プラズマを用いてレジスト50を薄くしても、レジスト50の厚みが均一である為にオーバークラッド層40の傾斜部90aが早く露出することはなく光導波回路102の工程不良を低減させることができる。また、パターン層30にダミーパターン70aを形成することで、アンダークラッド層20の基板10の側の面からオーバークラッド層40のレジスト50の側の面までの厚みを均一に近づけることができる。従って、光導波回路102に発生する応力を小さくでき、光導波回路102の光学特性の変化を防止できる。これによって、品質の良い光導波回路102を提供できる。
前記パターン層は、前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンの面積が、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンの面積より広いことが好ましい。
前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンの面積が、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンの面積より広い光導波回路102を図6に示す。図6の光導波回路102は、基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、オーバークラッド層40、レジスト50、光導波路パターン60、ダミーパターン70a〜70d、傾斜部90a及び傾斜部90bで構成される。図7は、図6の光導波回路102のA−A’の断面図である。図7に基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、レジスト50、傾斜部90a及び傾斜部90bは図示していない。また、図6及び図7において、図4と同じ符号は同じ意味を有する。
図6及び図7の光導波回路102において、ダミーパターン70cの面積a3がダミーパターン70dの面積a4より広く、ダミーパターン70bの面積a2がダミーパターン70cの面積a3より広く、ダミーパターン70aの面積a1がダミーパターン70bの面積a2より広くなるようにダミーパターン70a、ダミーパターン70b、ダミーパターン70c及びダミーパターン70dを形成することで、傾斜部90aを徐々に緩やかにできる。傾斜部90aが徐々に緩やかなことでオーバークラッド層40の傾斜部90aとレジスト50の傾斜部90bを同じ傾斜角にでき、レジスト50の厚みを均一にできる。プラズマを用いてレジスト50を薄くしても、レジスト50の厚みが均一である為にオーバークラッド層40の傾斜部90aが早く露出することはなく光導波回路102の工程不良を低減させることができる。また、パターン層30にダミーパターン70a、ダミーパターン70b、ダミーパターン70c及びダミーパターン70dを形成することで、アンダークラッド層20の基板10の側の面からオーバークラッド層40のレジスト50の側の面までの厚みを均一に近づけることができる。従って、光導波回路102に発生する応力を小さくでき、光導波回路102の光学特性の変化を防止できる。これによって、品質の良い光導波回路102を提供できる。
前記パターン層は、前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンと前記光導波路パターンに隣接するダミーパターンとの間隔又は前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンと当該ダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他のダミーパターンとの間隔が、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンと当該ダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他のダミーパターンとの間隔より狭いことが好ましい。
前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンと前記光導波路パターンに隣接するダミーパターンとの間隔又は前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンと当該ダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他のダミーパターンとの間隔が、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンと当該ダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他のダミーパターンとの間隔より狭い光導波回路102を図8に示す。図8の光導波回路102は、基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、オーバークラッド層40、レジスト50、光導波路パターン60、ダミーパターン70a〜70d、傾斜部90a及び傾斜部90bで構成される。図9は、図8の光導波回路102のA−A’の断面図である。また、図9に基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、レジスト50、傾斜部90a及び傾斜部90bは図示していない。なお、図8及び図9において、図4と同じ符号は同じ意味を有する。
図8及び図9の光導波回路102において、光導波路パターン60とダミーパターン70aとの間隔m1がダミーパターン70aとダミーパターン70bとの間隔m2より狭く、ダミーパターン70aとダミーパターン70bとの間隔m2がダミーパターン70bとダミーパターン70cとの間隔m3より狭く、ダミーパターン70bとダミーパターン70cとの間隔m3がダミーパターン70cとダミーパターン70dとの間隔m4より狭くなるようにダミーパターン70a、ダミーパターン70b、ダミーパターン70c及びダミーパターン70dを形成することで、図6及び図7の光導波回路102と同様に図8及び図9の光導波回路102の工程不良を低減しつつ光学特性の変化を防止でき、これによって、品質の良い光導波回路102を提供できる。
前記パターン層は、前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンの面積比率が、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンの面積比率より小さいことが好ましい。
前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンの面積比率が、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンの面積比率より小さい光導波回路102を図10に示す。図10の光導波回路102は、基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、オーバークラッド層40、レジスト50、光導波路パターン60、ダミーパターン70a〜70d、傾斜部90a及び傾斜部90bで構成される。図11は、図10の光導波回路102のA−A’の断面図である。また、図11に基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、レジスト50、傾斜部90a及び傾斜部90bは図示していない。なお、図10及び図11において、図4と同じ符号は同じ意味を有する。
図10及び図11の光導波回路102において、ダミーパターン70aの面積比率がダミーパターン70bの面積比率より大きく、ダミーパターン70bの面積比率がダミーパターン70cの面積比率より大きく、ダミーパターン70cの面積比率がダミーパターン70dの面積比率より大きくなるようにダミーパターン70a、ダミーパターン70b、ダミーパターン70c及びダミーパターン70dを形成することで、図6及び図7の光導波回路102と同様に図10及び図11の光導波回路102の工程不良を低減しつつ光学特性の変化を防止でき、これによって、品質の良い光導波回路102を提供できる。
なお、図4から図11の光導波回路102はレジスト50を備えなくとも良い。図4から図11の光導波回路102に形成されるダミーパターンは、平面的な形状であればよく、図示した数量に限定せず複数個設けられてもよく、また、光導波路パターン60の両側に形成されてもよい。図4、図6、図8及び図10の光導波回路102は、アンダークラッド層20とオーバークラッド層40を区別して図示しているが、アンダークラッド層20とオーバークラッド層40の屈折率が同じ場合はアンダークラッド層20とオーバークラッド層40の境界がなくなり一つのクラッド層を形成することになる。
(実施の形態2)
本実施形態は、平面状の基板と、前記基板の一方の面に積層されるクラッド層と、光導波路となる光導波路パターン及び少なくとも一本の帯状のダミーパターンが前記クラッド層より屈折率の高いコアで前記クラッド層の内部に平面状に形成されたパターン層と、を備えることを特徴とする光導波回路である。
本実施形態である光導波回路103について、図12及び図13を用いて説明する。図12の光導波回路103は、基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、オーバークラッド層40、レジスト50、光導波路パターン60、ダミーパターン70a、傾斜部90a及び傾斜部90bで構成される。図13は、図12の光導波回路103のA−A’の断面図である。また、図13に基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、レジスト50、傾斜部90a及び傾斜部90bは図示していない。
光導波回路103は、パターン層30に光導波路パターン60及び帯状のダミーパターン70aを形成する点を除けば、図4及び図5の光導波回路102と同じ製造工程を経て製造できる。
次に、本実施形態である光導波回路103の工程不良の低減及び光学特性の変化の防止について説明する。光導波回路103のパターン層30に帯状のダミーパターン70aを形成することで、オーバークラッド層40の傾斜部90aを緩やかにすることができる。例えば、被膜等の目的で液体のレジスト50を塗布した場合に傾斜部90aが緩やかなことで、オーバークラッド層40の傾斜部90aとレジスト50の傾斜部90bを同じ傾斜角にでき、レジスト50の厚みを均一にできる。プラズマを用いてレジスト50を薄くしても、レジスト50の厚みが均一である為にオーバークラッド層40の傾斜部90aが早く露出することはなく光導波回路103の工程不良を低減させることができる。また、パターン層30にダミーパターン70aを形成することで、アンダークラッド層20の基板10の側の面からオーバークラッド層40のレジスト50の側の面までの厚みを均一に近づけることができる。従って、光導波回路103に発生する応力を小さくでき、光導波回路103の光学特性の変化を防止できる。これによって、品質の良い光導波回路103を提供できる。
前記パターン層は、前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置する前記帯状のダミーパターンの幅が、前記光導波路パターンから遠くに位置する前記帯状のダミーパターンの幅より広いことが好ましい。
前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置する前記帯状のダミーパターンの幅が、前記光導波路パターンから遠くに位置する前記帯状のダミーパターンの幅より広い光導波回路103を図14に示す。図14の光導波回路103は、基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、オーバークラッド層40、レジスト50、光導波路パターン60、ダミーパターン70a〜70d、傾斜部90a及び傾斜部90bで構成される。図15は、図14の光導波回路103のA−A’の断面図である。図14に基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、レジスト50、傾斜部90a及び傾斜部90bは図示していない。また、図14及び図15において、図12と同じ符号は同じ意味を有する。
図14及び図15の光導波回路103において、帯状のダミーパターン70cの幅n3が帯状のダミーパターン70dの幅n4より広く、帯状のダミーパターン70bの幅n2が帯状のダミーパターン70cの幅n3より広く、帯状のダミーパターン70aの幅n1が帯状のダミーパターン70bの幅n2より広くなるように帯状のダミーパターン70a、帯状のダミーパターン70b、帯状のダミーパターン70c及び帯状のダミーパターン70dを形成することで、傾斜部90aを徐々に緩やかにできる。傾斜部90aが徐々に緩やかなことでオーバークラッド層40の傾斜部90aとレジスト50の傾斜部90bを同じ傾斜角にでき、レジスト50の厚みを均一にできる。プラズマを用いてレジスト50を薄くしても、レジスト50の厚みが均一である為にオーバークラッド層40の傾斜部90aが早く露出することはなく光導波回路103の工程不良を低減させることができる。また、パターン層30に帯状のダミーパターン70a、帯状のダミーパターン70b、帯状のダミーパターン70c及び帯状のダミーパターン70dを形成することで、アンダークラッド層20の基板10の側の面からオーバークラッド層40のレジスト50の側の面までの厚みを均一に近づけることができる。従って、光導波回路103に発生する応力を小さくでき、光導波回路103の光学特性の変化を防止できる。これによって、品質の良い光導波回路103を提供できる。
前記パターン層は、前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンと前記光導波路パターンに隣接する帯状のダミーパターンとの間隔又は前記光導波路パターンから近くに位置する帯状のダミーパターンと当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔が、前記光導波路パターンから遠くに位置する帯状のダミーパターンと当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔より狭いことが好ましい。
前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンと前記光導波路パターンに隣接する帯状のダミーパターンとの間隔又は前記光導波路パターンから近くに位置する帯状のダミーパターンと当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔が、前記光導波路パターンから遠くに位置する帯状のダミーパターンと当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔より狭い光導波回路103を図16に示す。図16の光導波回路103は、基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、オーバークラッド層40、レジスト50、光導波路パターン60、ダミーパターン70a〜70d、傾斜部90a及び傾斜部90bで構成される。図17は、図16の光導波回路103のA−A’の断面図である。図17に基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、レジスト50、傾斜部90a及び傾斜部90bは図示していない。また、図16及び図17において、図12と同じ符号は同じ意味を有する。
図16及び図17の光導波回路103において、光導波路パターン60と帯状のダミーパターン70aとの間隔m1が帯状のダミーパターン70aと帯状のダミーパターン70bとの間隔m2より狭く、帯状のダミーパターン70aと帯状のダミーパターン70bとの間隔m2が帯状のダミーパターン70bと帯状のダミーパターン70cとの間隔m3より狭く、帯状のダミーパターン70bと帯状のダミーパターン70cとの間隔m3が帯状のダミーパターン70cと帯状のダミーパターン70dとの間隔m4より狭くなるように帯状のダミーパターン70a、帯状のダミーパターン70b、帯状のダミーパターン70c及び帯状のダミーパターン70dを形成することで、図14及び図15の光導波回路103と同様に図16及び図17の光導波回路103の工程不良を低減しつつ光学特性の変化を防止でき、これによって、品質の良い光導波回路103を提供できる。
前記パターン層は、前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンに隣接する帯状のダミーパターンの幅に対する当該帯状のダミーパターンと前記光導波路パターンとの間隔の比率又は前記光導波路パターンから近くに位置する帯状のダミーパターンの幅に対する当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔の比率が、前記光導波路パターンから遠くに位置する帯状のダミーパターンの幅に対する当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔の比率より小さいことが好ましい。
前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンに隣接する帯状のダミーパターンの幅に対する当該帯状のダミーパターンと前記光導波路パターンとの間隔の比率又は前記光導波路パターンから近くに位置する帯状のダミーパターンの幅に対する当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔の比率が、前記光導波路パターンから遠くに位置する帯状のダミーパターンの幅に対する当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔の比率より小さい光導波回路103を図18に示す。図18の光導波回路103は、基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、オーバークラッド層40、レジスト50、光導波路パターン60、ダミーパターン70a〜70d、傾斜部90a及び傾斜部90bで構成される。図19は、図18の光導波回路103のA−A’の断面図である。図19に基板10、アンダークラッド層20、パターン層30、レジスト50、傾斜部90a及び傾斜部90bは図示していない。また、図18及び図19において、図12と同じ符号は同じ意味を有する。
図18及び図19の光導波回路103において、帯状のダミーパターン70aの幅n1に対する光導波路パターン60と帯状のダミーパターン70aとの間隔m1の比率が帯状のダミーパターン70bの幅n2に対する帯状のダミーパターン70aと帯状のダミーパターン70bとの間隔m2の比率より小さく、帯状のダミーパターン70bの幅n2に対する帯状のダミーパターン70aと帯状のダミーパターン70bとの間隔m2の比率が帯状のダミーパターン70cの幅n3に対する帯状のダミーパターン70bと帯状のダミーパターン70cとの間隔m3の比率より小さく、帯状のダミーパターン70cの幅n3に対する帯状のダミーパターン70bと帯状のダミーパターン70cとの間隔m3の比率が帯状のダミーパターン70dの幅n4に対する帯状のダミーパターン70cと帯状のダミーパターン70dとの間隔m4の比率より小さくなるように帯状のダミーパターン70a、帯状のダミーパターン70b、帯状のダミーパターン70c及び帯状のダミーパターン70dを形成することで、図14及び図15の光導波回路103と同様に図18及び図19の光導波回路103の工程不良を低減しつつ光学特性の変化を防止でき、これによって、品質の良い光導波回路103を提供できる。
なお、図12から図19の光導波回路103はレジスト50を備えなくとも良い。図12から図19の光導波回路103に形成されるダミーパターンは、図示した数量に限定せず複数個設けられてもよく、光導波路パターン60の両側に形成されてもよい。また、図12、図14、図16及び図18の光導波回路103は、アンダークラッド層20とオーバークラッド層40を区別して図示しているが、アンダークラッド層20とオーバークラッド層40の屈折率が同じ場合はアンダークラッド層20とオーバークラッド層40の境界がなくなり一つのクラッド層を形成することになる。
本発明の光導波回路は、光スイッチや可変光減衰器等の光学通信機器の光導波路基板として用いることができる。
従来の光導波回路の製造工程の説明図である。 従来の光導波回路101の断面図である。 光導波回路のパターン層の断面図である。 本願第一の発明の一の実施形態に係る光導波回路102の縦断面の図である。 図4の光導波回路102のA−A’の断面図である。 本願第一の発明の他の実施形態に係る光導波回路102の縦断面の図である。 図6の光導波回路102のA−A’の断面図である。 本願第一の発明の他の実施形態に係る光導波回路102の縦断面の図である。 図8の光導波回路102のA−A’の断面図である。 本願第一の発明の他の実施形態に係る光導波回路102の縦断面の図である。 図10の光導波回路102のA−A’の断面図である。 本願第二の発明の一の実施形態に係る光導波回路103の縦断面の図である。 図12の光導波回路103のA−A’の断面図である。 本願第二の発明の他の実施形態に係る光導波回路103の縦断面の図である。 図14の光導波回路103のA−A’の断面図である。 本願第二の発明の他の実施形態に係る光導波回路103の縦断面の図である。 図16の光導波回路103のA−A’の断面図である。 本願第二の発明の他の実施形態に係る光導波回路103の縦断面の図である。 図18の光導波回路103のA−A’の断面図である。
符号の説明
10 基板
20 アンダークラッド層
30 パターン層
31 コア層
32 コア
40 オーバークラッド層
50 レジスト
60 光導波路パターン
70a、70b、70c、70d ダミーパターン
90a、90b 傾斜部
101、102、103 光導波回路
a1、a2、a3、a4 ダミーパターンの面積
b1、b2 ダミーパターン以外の面積
m1、m2、m3、m4 ダミーパターンの間隔
n1、n2、n3、n4 ダミーパターンの幅

Claims (6)

  1. 平面状の基板と、
    前記基板の一方の面に積層され、アンダークラッド層及びオーバークラッド層からなるクラッド層と、
    光導波路となる光導波路パターン及び前記光導波路パターンの片側又は両側に前記光導波路パターンに並列に設けられた少なくとも1つのダミーパターンが前記クラッド層より屈折率の高いコアで前記クラッド層の内部に平面状に形成されたパターン層と、
    を備え、前記パターン層が、前記アンダークラッド層上に形成され、前記オーバークラッド層が、前記パターン層上、並びに、前記アンダークラッド層の前記パターン層が形成されていない部分の上に形成されている光導波回路であって、
    前記オーバークラッド層は、前記アンダークラッド層の表面に前記パターン層が形成された部分と前記アンダークラッド層の表面に前記パターン層が形成されていない部分との高さの差により発生する前記オーバークラッド層の表面の傾斜が、前記光導波路パターンの上部から、前記ダミーパターンのうち前記光導波路パターンからみて最も遠くに位置するものの上部にかけて、緩やかに形成されており、
    前記パターン層は、前記光導波路パターンの同じ側には、前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンの面積が、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンの面積より広いことを特徴とする光導波回路。
  2. 平面状の基板と、
    前記基板の一方の面に積層され、アンダークラッド層及びオーバークラッド層からなるクラッド層と、
    光導波路となる光導波路パターン及び前記光導波路パターンの片側又は両側に前記光導波路パターンに並列に設けられた少なくとも1つのダミーパターンが前記クラッド層より屈折率の高いコアで前記クラッド層の内部に平面状に形成されたパターン層と、
    を備え、前記パターン層が、前記アンダークラッド層上に形成され、前記オーバークラッド層が、前記パターン層上、並びに、前記アンダークラッド層の前記パターン層が形成されていない部分の上に形成されている光導波回路であって、
    前記オーバークラッド層は、前記アンダークラッド層の表面に前記パターン層が形成された部分と前記アンダークラッド層の表面に前記パターン層が形成されていない部分との高さの差により発生する前記オーバークラッド層の表面の傾斜が、前記光導波路パターンの上部から、前記ダミーパターンのうち前記光導波路パターンからみて最も遠くに位置するものの上部にかけて、緩やかに形成されており、
    前記パターン層は、前記光導波路パターンの同じ側には、前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンと前記光導波路パターンに隣接するダミーパターンとの間隔又は前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンと当該ダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他のダミーパターンとの間隔が、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンと当該ダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他のダミーパターンとの間隔より狭いことを特徴とする光導波回路。
  3. 平面状の基板と、
    前記基板の一方の面に積層され、アンダークラッド層及びオーバークラッド層からなるクラッド層と、
    光導波路となる光導波路パターン及び前記光導波路パターンの片側又は両側に前記光導波路パターンに並列に設けられた少なくとも1つのダミーパターンが前記クラッド層より屈折率の高いコアで前記クラッド層の内部に平面状に形成されたパターン層と、
    を備え、前記パターン層が、前記アンダークラッド層上に形成され、前記オーバークラッド層が、前記パターン層上、並びに、前記アンダークラッド層の前記パターン層が形成されていない部分の上に形成されている光導波回路であって、
    前記オーバークラッド層は、前記アンダークラッド層の表面に前記パターン層が形成された部分と前記アンダークラッド層の表面に前記パターン層が形成されていない部分との高さの差により発生する前記オーバークラッド層の表面の傾斜が、前記光導波路パターンの上部から、前記ダミーパターンのうち前記光導波路パターンからみて最も遠くに位置するものの上部にかけて、緩やかに形成されており、
    前記ダミーパターンの面積をa、前記ダミーパターンと前記ダミーパターンの前記光導波路パターン側にあるダミーパターン又は前記光導波路パターンとに挟まれる部分の面積をbとするとき、
    前記パターン層は、前記光導波路パターンの同じ側には、前記ダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置するダミーパターンの面積比率b/aが、前記光導波路パターンから遠くに位置するダミーパターンの面積比率b/aより小さいことを特徴とする光導波回路。
  4. 平面状の基板と、
    前記基板の一方の面に積層され、アンダークラッド層及びオーバークラッド層からなるクラッド層と、
    光導波路となる光導波路パターン及び前記光導波路パターンの片側又は両側に前記光導波路パターンに並列に設けられた少なくとも一本の帯状のダミーパターンが前記クラッド層より屈折率の高いコアで前記クラッド層の内部に平面状に形成されたパターン層と、
    を備え、前記パターン層が、前記アンダークラッド層上に形成され、前記オーバークラッド層が、前記パターン層上、並びに、前記アンダークラッド層の前記パターン層が形成されていない部分の上に形成されている光導波回路であって、
    前記オーバークラッド層は、前記アンダークラッド層の表面に前記パターン層が形成された部分と前記アンダークラッド層の表面に前記パターン層が形成されていない部分との高さの差により発生する前記オーバークラッド層の表面の傾斜が、前記光導波路パターンの上部から、前記ダミーパターンのうち前記光導波路パターンからみて最も遠くに位置するものの上部にかけて、緩やかに形成されており、
    前記パターン層は、前記光導波路パターンの同じ側には、前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置する前記帯状のダミーパターンの幅が、前記光導波路パターンから遠くに位置する前記帯状のダミーパターンの幅より広いことを特徴とする光導波回路。
  5. 平面状の基板と、
    前記基板の一方の面に積層され、アンダークラッド層及びオーバークラッド層からなるクラッド層と、
    光導波路となる光導波路パターン及び前記光導波路パターンの片側又は両側に前記光導波路パターンに並列に設けられた少なくとも一本の帯状のダミーパターンが前記クラッド層より屈折率の高いコアで前記クラッド層の内部に平面状に形成されたパターン層と、
    を備え、前記パターン層が、前記アンダークラッド層上に形成され、前記オーバークラッド層が、前記パターン層上、並びに、前記アンダークラッド層の前記パターン層が形成されていない部分の上に形成されている光導波回路であって、
    前記オーバークラッド層は、前記アンダークラッド層の表面に前記パターン層が形成された部分と前記アンダークラッド層の表面に前記パターン層が形成されていない部分との高さの差により発生する前記オーバークラッド層の表面の傾斜が、前記光導波路パターンの上部から、前記ダミーパターンのうち前記光導波路パターンからみて最も遠くに位置するものの上部にかけて、緩やかに形成されており、
    前記パターン層は、前記光導波路パターンの同じ側には、前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンと前記光導波路パターンに隣接する帯状のダミーパターンとの間隔又は前記光導波路パターンから近くに位置する帯状のダミーパターンと当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔が、前記光導波路パターンから遠くに位置する帯状のダミーパターンと当該帯状のダミーパターンの前記光導波路パターンの反対側に隣接する他の帯状のダミーパターンとの間隔より狭いことを特徴とする光導波回路。
  6. 平面状の基板と、
    前記基板の一方の面に積層され、アンダークラッド層及びオーバークラッド層からなるクラッド層と、
    光導波路となる光導波路パターン及び前記光導波路パターンの片側又は両側に前記光導波路パターンに並列に設けられた少なくとも一本の帯状のダミーパターンが前記クラッド層より屈折率の高いコアで前記クラッド層の内部に平面状に形成されたパターン層と、
    を備え、前記パターン層が、前記アンダークラッド層上に形成され、前記オーバークラッド層が、前記パターン層上、並びに、前記アンダークラッド層の前記パターン層が形成されていない部分の上に形成されている光導波回路であって、
    前記オーバークラッド層は、前記アンダークラッド層の表面に前記パターン層が形成された部分と前記アンダークラッド層の表面に前記パターン層が形成されていない部分との高さの差により発生する前記オーバークラッド層の表面の傾斜が、前記光導波路パターンの上部から、前記ダミーパターンのうち前記光導波路パターンからみて最も遠くに位置するものの上部にかけて、緩やかに形成されており、
    前記帯状のダミーパターンの幅をn、前記帯状のダミーパターンと前記帯状のダミーパターンの前記光導波路パターン側にある帯状のダミーパターン又は前記光導波路パターンとの間隔をmとするとき、
    前記パターン層は、前記光導波路パターンの同じ側には、前記帯状のダミーパターンが複数形成され、前記光導波路パターンから近くに位置する帯状のダミーパターンの間隔比率m/nが、前記光導波路パターンから遠くに位置する帯状のダミーパターンの間隔比率m/nより小さいことを特徴とする光導波回路。
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