JP2015108819A - 光導波路および光導波路の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダミーコアとコアとの間のクロストークを抑制する光導波路を提供する。【解決手段】光導波路は、コア104と、ダミーコア106と、クラッド部116と、層102と、を備えている。コア104は、層102内に設けられている。ダミーコア106も、層102内に設けられている。またダミーコア106は、コア104と並置されている。クラッド部116は、コア104と、ダミーコア106との間に設けられている。層102は、コア104と、ダミーコア106と、クラッド部116と、を同一層内に含むように設けられている。平面視においてダミーコア106の内部には低屈折率領域108が設けられている。低屈折率領域108の屈折率は、ダミーコア106の屈折率よりも低い。【選択図】図2
Description
本発明は、光導波路および光導波路の製造方法に関する。
現在、光導波路の構造として種々のものが開発されている。特許文献1には、光導波路の一例が記載されている。特許文献1の光導波路では、クラッド層の内部に、コアとなる光導波路パターンと、ダミーコアとなるダミーパターンとが形成されている。
並列するコアを含む光導波路では、光を伝送するコア同士の間隔が広すぎる場合、伝送効率が低下することがあるので、光を伝送するコア同士の間にダミーコアを設けることがある。この場合ダミーコアによって光を伝送するコアとの間でクロストークを発生させることがある。
本発明によれば、
第1コアと、
前記第1コアと並置された第2コアと、
前記第1コアと前記第2コアとの間に設けられたクラッド部と、
前記第1コアと、前記第2コアと、前記クラッド部と、を同一層内に含むように設けられた導波路層と、
を備え、
平面視において前記第2コアの内部には、低屈折率領域が設けられ、前記低屈折率領域の屈折率は、前記第2コアの屈折率よりも低い光導波路が提供される。
第1コアと、
前記第1コアと並置された第2コアと、
前記第1コアと前記第2コアとの間に設けられたクラッド部と、
前記第1コアと、前記第2コアと、前記クラッド部と、を同一層内に含むように設けられた導波路層と、
を備え、
平面視において前記第2コアの内部には、低屈折率領域が設けられ、前記低屈折率領域の屈折率は、前記第2コアの屈折率よりも低い光導波路が提供される。
本発明によれば、
コア層を選択的に露光することでクラッド部を形成して、前記コア層に、前記クラッド部を介して互いに対向する第1コアおよび第2コアを形成する工程と、
前記コア層を選択的に露光することで平面視において前記第2コアの内部に、前記第2コアの屈折率よりも低い屈折率を有する低屈折率領域を形成する工程と、
を含む光導波路の製造方法が提供される。
コア層を選択的に露光することでクラッド部を形成して、前記コア層に、前記クラッド部を介して互いに対向する第1コアおよび第2コアを形成する工程と、
前記コア層を選択的に露光することで平面視において前記第2コアの内部に、前記第2コアの屈折率よりも低い屈折率を有する低屈折率領域を形成する工程と、
を含む光導波路の製造方法が提供される。
本発明によれば、第1コアと第2コアとの間のクロストークを効果的に抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1および図2は、第1の実施形態に係る光導波路100を示す平面図である。図2は、図1の破線部における拡大図である。
図1および図2は、第1の実施形態に係る光導波路100を示す平面図である。図2は、図1の破線部における拡大図である。
光導波路100は、コア(第1コア)104と、ダミーコア(第2コア)106と、クラッド部116と、層(導波路層)102と、を備えている。コア104は、層102内に設けられている。ダミーコア106も、層102内に設けられている。またダミーコア106は、コア104と並置されている。クラッド部116は、コア104と、ダミーコア106との間に設けられている。層102は、コア104と、ダミーコア106と、クラッド部116と、を同一層内に含むように設けられている。平面視においてダミーコア106の内部には低屈折率領域108が設けられている。低屈折率領域108の屈折率は、ダミーコア106の屈折率よりも低い。以下、光導波路100の詳細について説明する。
まず、図1および図2を用いて、光導波路100の平面レイアウトについて説明する。図1および図2に示す例では、x軸方向が、コア104およびダミーコア106の導波方向となる。光導波路100は、複数のコア104と、複数のダミーコア106と、ダミーコア106aと、ダミーコア106bと、を備えている。コア104およびダミーコア106は、ダミーコア106aおよびダミーコア106bとともに、y軸方向に沿って並置されている。いずれのコア104も、y軸方向において、ダミーコア106aおよびダミーコア106bの内側に設けられている。各ダミーコア106(ダミーコア106aおよびダミーコア106bを含めて)には、複数の低屈折率領域108が設けられている。
各コア104は、コア104およびダミーコア106の配列方向(図1および図2に示す例では、y軸方向)において、ダミーコア106によって挟まれている。同時に、互いに隣接するコア104は、コア104およびダミーコア106の配列方向(図1および図2に示す例では、y軸方向)において、複数のダミーコア106を介して対向している。
図1に示す例では、コア104およびダミーコア106のx軸方向の一端は、y軸方向に沿ってそろっている。またコア104およびダミーコア106のx軸方向の他端も、y軸方向に沿ってそろっている。同時に、コア104およびダミーコア106は、x軸方向の一端から他端にかけて途切れることなく連続的に延在している。
ここで、ダミーコア106の一部(ダミーコア106aおよびダミーコア106b)は、その延在長さが、コアや他のダミーコアよりも短くなっている。すなわち、ダミーコア106aおよびダミーコア106bのx軸方向における一端は、これら以外のコア104およびダミーコア106のx軸方向の一端よりも、x軸方向に関して内側に位置している。ダミーコア106aおよびダミーコア106bのx軸方向における他端も、これら以外のコア104およびダミーコア106のx軸方向の他端よりも、x軸方向に関して内側に位置している。このように、コア104およびダミーコア106からなる導波路群のx軸方向端部に対して、ダミーコア106aおよびダミーコア106bのx軸方向端部が、内側に後退して形成されているため、コア104が形成されている領域を正確に把握することができる。なお、ダミーコア106aおよびダミーコア106bの各々の数は、図1に示す例では1であるが、これに限られない。例えば、ダミーコア106aおよびダミーコア106bの各々の数は、2以上であってもよい。
図1および図2に示す例では、コア104のy軸方向の幅は、ダミーコア106のy軸方向の幅と等しい。ただし、コア104のy軸方向の幅はこれに限られることなく、例えば、ダミーコア106のy軸方向の幅よりも広くてもよいし、または狭くてもよい。
各ダミーコア106において、複数の低屈折率領域108は、ダミーコア106の導波方向(図1および図2に示す例では、x軸方向)に沿って互いに離間して設けられている。低屈折率領域108同士の間隔は、等しくてもよいし、異なっていてもよい。図2に示す例では、複数の低屈折率領域108は、ダミーコア106の中心線上に周期的に配列されている。
各ダミーコア106に設けられた低屈折率領域108は、コア104およびダミーコア106の配列方向(図1および図2に示す例では、y軸方向)に沿って配列されている。y軸方向に沿って配列された低屈折率領域108同士の間隔は、等しくてもよいし、異なっていてもよい。図2に示す例では、各ダミーコア106に設けられた低屈折率領域108は、y軸方向の一直線上に周期的に配列されている。
低屈折率領域108の縁部(外郭線)は、図2に示すように、平面視において、円状に形成されている。なお、平面視における低屈折率領域108の縁部(外郭線)の形状は円に限られず、任意の図形とすることができる。ただし、低屈折率領域108の縁部(外郭線)は、ダミーコア106の導波方向に対して斜めに交差する部分を含むことが好ましい。すなわち、低屈折率領域108の縁部(外郭線)は、ダミーコア106の導波方向に対して直交する辺を含む矩形とするよりも、例えば図2から図4に示すようにダミーコア106の導波方向に対して斜めに交差する部分が曲線状に形成され、または図5に示すようにダミーコア106の導波方向に対して斜めに交差する辺を有する形状とすることが好ましい(低屈折率領域108の縁部(外郭線)の効果については後述する。)。図3から図5は、図2の変形例を示す図である。
図3に示す例では、低屈折率領域108の縁部は、平面視において、楕円状に形成されている。
図4に示す例では、低屈折率領域108の縁部は、平面視において、角が丸められた矩形状に形成されている。
図5に示す例では、低屈折率領域108の縁部は、平面視において、台形状に形成されている。なお、図5に示す例では、低屈折率領域108の台形は、上辺および下辺がx軸に平行になるように配置されている。
次に、光導波路100の断面レイアウトについて図6を用いて説明する。図6(a)は、図2のA−A´における断面図である。図6(b)は、図2のB−B´における断面図である。光導波路100は、層102にくわえて、コア104よりも低屈折率の第1クラッド層112および第2クラッド層114を備えている。第1クラッド層112および第2クラッド層114は、層102と接して層102を挟むように設けられている。層102は、コア104と、ダミーコア106と、クラッド部116と、を含んでいる。クラッド部116は、コア104とダミーコア106との間、および、ダミーコア106同士の間のそれぞれに設けられている。
コア104およびダミーコア106の屈折率は、第1クラッド層112、クラッド部116および第2クラッド層114の屈折率よりも高い。このため、コア104およびダミーコア106を導波する光は、それぞれ、コア104およびダミーコア106の内部に閉じ込められる。
低屈折率領域108は、ダミーコア106の上面から下面にわたって途切れることなく連続的に形成されている。すなわち、低屈折率領域108の上面とダミーコア106の上面は同じ水準に位置し、低屈折率領域108の下面とダミーコア106の下面も同じ水準に位置している。この結果、低屈折率領域108、ダミーコア106、コア104およびクラッド部116の上面および下面は、いずれも面一に形成される。このようにすることで、ダミーコア106内の光の伝搬を効果的に抑制することができる。なお、低屈折率領域108の上面とダミーコア106の上面は異なる水準に位置していてもよい。同様に、低屈折率領域108の下面とダミーコア106の下面も異なる水準に位置していてもよい。なお、図6に示す例では、低屈折率領域108には特定の材料が形成されている。
コア104、ダミーコア106、低屈折率領域108、第1クラッド層112、第2クラッド層114およびクラッド部116の材料の例には、高分子化合物が含まれるが、これに限られない。例えば、低屈折率領域108の材料は、ダミーコア106の屈折率よりも低い屈折率を有するものであれば、どのような材料であってもよい。具体的には、低屈折率領域108は、クラッド部116と同じ材料によって形成されていてもよい。この場合、低屈折率領域108と、クラッド部116とは、略等しい屈折率を有する。
図7は、図6に示した構造の変形例を示す。図7の例では、図6における第2クラッド層114が設けられておらず、コア104の上面が露出している。このような構造であっても、コア104の屈折率は空気の屈折率よりも高いため、コア104内に光が閉じ込められることになる。さらに層102の上面には、保護層(例えば、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN))が、図6に示した第2クラッド層114と同様の配置で、設けられていてもよい。この場合保護層の屈折率は、特に限定されず、例えば、第2クラッド層114と同様にコア104の屈折率よりも低い。
図8は、図6に示した構造の変形例を示す。図8の例では、図6における第1クラッド層112および第2クラッド層114が設けられておらず、コア104の上面および下面が露出している。このような構造であっても、コア104の屈折率は空気の屈折率よりも高いため、コア104内に光が閉じ込められることになる。なお、図8に示す例では、層102は、基板(例えば、シリコン基板、ガラス基板またはプラスチック基板)の上に載置されてもよい。さらに層102の上面および下面には、保護層(例えば、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN))が、図6に示した第1クラッド層112および第2クラッド層114と同様の配置で、設けられていてもよい。この場合保護層の屈折率は、特に限定されず、第1クラッド層112および第2クラッド層114と同様に、例えば、コア104の屈折率よりも低い。
低屈折率領域108は、図9に示すように形成されていてもよい。図9は、図6の変形例を示す図である。図6に示す例では、低屈折率領域108は、平面視において、パターン(図6に示す例では、円)の外縁だけでなく、パターンの外縁の内側にも形成されている。これに対して図9に示す例では、低屈折率領域108は、平面視において、パターン(図9に示す例では、円)の外縁にのみ形成され、パターンの外縁の内側には形成されていない。すなわち、図9に示す例では、低屈折率領域108は、平面視において中空状のパターンを形成している。なお、図9に示す例において低屈折率領域108によって平面視で囲まれている領域の内側には、ダミーコア106と同じ材料が設けられている。
次に、図6に示す光導波路100の製造方法について、図10および図11を用いて説明する。図10および図11は、図6に示す光導波路100の製造方法を示す断面図である。なお、以下に示す光導波路100の製造方法の例では、特開2006−323318号公報に示されるように、層102を構成する材料に含まれるモノマー(例えば、ノルボルネン系モノマー、アクリル酸(メタクリル酸)系モノマー、エポキシ系モノマー、スチレン系モノマー)に活性放射線(例えば、可視光、紫外光、赤外光、レーザ光、電子線またはX線)を照射して反応物を生成させることで、コア104およびダミーコア106(高屈折率領域)と、クラッド部116および低屈折率領域108(低屈折率領域)とで屈折率差を生じさせる。ただし光導波路100の製造方法は、この方法に限られず、その他の方法を用いてもよい。
まず、図10に示すように、第1クラッド層112の上面に接するように層(コア層)102を形成する。図10に示される例では、層102は、層102を構成するワニスを第1クラッド層112の上面に塗布し、当該ワニスを硬化(固化)することで形成される。また層102を構成する材料は、ポリマーと、モノマーと、当該モノマーの反応(例えば、重合反応または架橋反応)を開始させる触媒前駆体と、当該触媒前駆体の活性化温度(モノマーに反応を生じさせる温度)を低下させる助触媒と、を含んでいる。
次に、図11に示すように露光工程を行う。すなわち、フォトマスク202を用い、層102の特定の部分に選択的に活性放射線(例えば、可視光、紫外光、赤外光、レーザ光、電子線またはX線)を照射する。層102に含まれる助触媒は活性放射線の作用により、反応(結合)または分解して、カチオン(プロトンまたは他の陽イオン)と、弱配位アニオン(WCA)と、を遊離(発生)する。これらのカチオンまたは弱配位アニオンは、触媒前駆体の分子構造に変化(分解)を生じさせ、触媒前駆体の活性化温度を低下させる。
次に、層102を加熱する。層102の加熱によって触媒前駆体が活性化してモノマーの反応(例えば、重合反応または架橋反応)を開始させる。モノマーの反応が進行すると、活性放射線の照射領域内におけるモノマー濃度が徐々に低下するとともに、モノマーとポリマーとの反応物の濃度が徐々に上昇する。この結果、活性放射線の照射領域内の屈折率は当該反応物の影響を受けることになり、低いものとなる。一方、活性放射線の未照射領域では、当該領域から活性放射線の照射領域にモノマーが拡散することにより、モノマー濃度が徐々に低下する。この結果、活性放射線の未照射領域の屈折率は、ポリマーの影響を受けることになり、高いものになる。
以上のようにして、活性放射線の照射領域が低屈折率領域108およびクラッド部116となるとともに、活性放射線の光未照射領域がコア104およびダミーコア106となる。このように、低屈折率領域108、クラッド部116、コア104およびダミーコア106は同時に形成することができる。
次に、層102の上に第2クラッド層114を形成する。このようにして図6に示す光導波路100を製造する。なお、フォトマスク202の形状を変えれば、図9に示す光導波路100も、図6に示す光導波路100と同様に製造することができる。
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。コア104とダミーコア106とが隣接して配置されている。ダミーコア106の内部には、低屈折率領域108が設けられているため、光がダミーコア106の内部を伝搬しても、光は低屈折率領域108によって拡散される。この結果、コア104とダミーコア106との間のクロストークを効果的に抑制することができる。
なお、光の拡散は低屈折率領域108の外縁において主に生じる。このため、ダミーコア106と同じ材料が図9に示すように低屈折率領域108によって囲まれる領域の内側に設けられていても、図6に示す例と同様の効果が得られる。本実施形態では、ダミーコア106の屈折率と低屈折率領域108の屈折率との差は特に限定されないが、光の拡散という観点では、NA≧0.05であることが好ましい。
図2から図5に示す例では、低屈折率領域108の縁部は、ダミーコア106の導波方向(図2から図5に示す例では、x軸方向)に対して斜めに交差する部分を含んでいる。ダミーコア106を伝搬する光は、低屈折率領域108の縁部に直交するように当たるよりも、低屈折率領域108の縁部に斜交するように当たる方が拡散されやすい。このため、図2から図5に示す例では、ダミーコア106の内部の光を効果的に拡散させることができる。
なお、図5に示す例では、ダミーコア106の導波方向(図中、x軸方向)に沿って隣接する台形の低屈折率領域108同士では、台形の上辺および下辺の位置関係が逆になっている。このような低屈折率領域108のレイアウトにおいては、ダミーコア106の導波方向(図中、x軸方向)に対する低屈折率領域108の傾きが、ダミーコア106の導波方向に沿って隣接する低屈折率領域108同士で異なることになる。この場合、ダミーコア106の導波方向に沿って隣接する低屈折率領域108同士において、異なる方向に光を拡散させることが可能になると考えられる。この結果、ダミーコア106の導波方向に対する低屈折率領域108の傾きがダミーコア106の導波方向に沿って隣接する低屈折率領域108同士で同じレイアウトと比較して、図5に示す例のレイアウトでは、より効果的に光を拡散することが期待される。
くわえて、本実施形態では、光導波路100の検査において、コア104と、ダミーコア106と、を識別するのが容易となる。光導波路100の品質検査において、光導波路100の一端に均一な光を一括に照射することがある(JPCA規格「光配線板の光導通検査方法」JPCA−PE02−05−03S−2010に準ずる測定方法(光テスター方式))。このような方式では、ダミーコア106に低屈折率領域108が設けられていない場合、ダミーコア106はコア104とともに光ることになる。この場合、コア104とダミーコア106との区別をするのが困難である。これに対して本実施形態では、ダミーコア106に低屈折率領域108が設けられている。この結果、低屈折率領域108が光テスター方式の検査において光ることを効果的に抑制することができる。このため本実施形態では、コア104と、ダミーコア106との識別が容易となる。
(第2の実施形態)
図12は、第2の実施形態に係る光導波路100を示す平面図であり、第1の実施形態の図2に対応する。図13は、図12におけるダミーコア106の一部の拡大図である。なお図13では、ダミーコア106の中心線が破線によって表示されている。本実施形態は、低屈折率領域108のレイアウトを除いて、第1の実施形態と同様である。具体的には、本実施形態では、ダミーコア106の導波方向(図12および図13に示す例では、x軸方向)に沿って隣接している低屈折率領域108は、平面視において、ダミーコア106の中心に対する変位が互いに異なっている。図13に示す例では、ダミーコア106の導波方向に沿って配列された複数の低屈折率領域108は、各低屈折率領域108の中心が、ダミーコア106の導波方向に延在するジグザグ線(図13では、一点鎖線として表示)の折れ曲がり部分に位置するように配置されている。
図12は、第2の実施形態に係る光導波路100を示す平面図であり、第1の実施形態の図2に対応する。図13は、図12におけるダミーコア106の一部の拡大図である。なお図13では、ダミーコア106の中心線が破線によって表示されている。本実施形態は、低屈折率領域108のレイアウトを除いて、第1の実施形態と同様である。具体的には、本実施形態では、ダミーコア106の導波方向(図12および図13に示す例では、x軸方向)に沿って隣接している低屈折率領域108は、平面視において、ダミーコア106の中心に対する変位が互いに異なっている。図13に示す例では、ダミーコア106の導波方向に沿って配列された複数の低屈折率領域108は、各低屈折率領域108の中心が、ダミーコア106の導波方向に延在するジグザグ線(図13では、一点鎖線として表示)の折れ曲がり部分に位置するように配置されている。
本実施形態の作用および効果について、図2のように複数の低屈折率領域108がダミーコア106の導波方向に一直線上に配列されている場合と比較して説明する。本実施形態では、ダミーコア106の長手方向各位置の導波路断面を導波方向に射影させて得られる図形において、複数の低屈折率領域108の射影部分の占める面積比率が、図2の例に比べて高い値となる。すなわち、本実施形態によれば、図2の例に比べて、低屈折率領域108による導波光の遮断(拡散)効率を高めることができる。これにより、コア104とダミーコア106との間のクロストークを、より一層効果的に抑制することができる。
(第3の実施形態)
図14は、第3の実施形態に係る光導波路100を示す平面図であり、第1の実施形態の図2に対応する。図15は、図14におけるダミーコア106の一部の拡大図である。なお図15では、ダミーコア106の中心線が破線によって表示されている。本実施形態は、低屈折率領域108のレイアウトを除いて、第1の実施形態と同様である。具体的には、本実施形態では、各ダミーコア106において低屈折率領域108は、平面視において、蛇行しながらダミーコア106の導波方向(図14および図15に示す例では、x軸方向)に延在している蛇行パターンを構成している。図15に示す例では、平面視でダミーコア106の中心に対する蛇行パターンの変位が、ダミーコア106の導波方向(図15に示す例では、x軸方向)に沿って周期的に変化している。この場合の蛇行パターンの変位y=f(x)は、周期的な関数(例えば、三角関数)によって表示されるものとしてもよい。
図14は、第3の実施形態に係る光導波路100を示す平面図であり、第1の実施形態の図2に対応する。図15は、図14におけるダミーコア106の一部の拡大図である。なお図15では、ダミーコア106の中心線が破線によって表示されている。本実施形態は、低屈折率領域108のレイアウトを除いて、第1の実施形態と同様である。具体的には、本実施形態では、各ダミーコア106において低屈折率領域108は、平面視において、蛇行しながらダミーコア106の導波方向(図14および図15に示す例では、x軸方向)に延在している蛇行パターンを構成している。図15に示す例では、平面視でダミーコア106の中心に対する蛇行パターンの変位が、ダミーコア106の導波方向(図15に示す例では、x軸方向)に沿って周期的に変化している。この場合の蛇行パターンの変位y=f(x)は、周期的な関数(例えば、三角関数)によって表示されるものとしてもよい。
低屈折率領域108が形成される範囲について図16および図17を用いて説明する。図16および図17は、それぞれ、第3の実施形態の第1例および第2例に係る光導波路100を示す平面図であり、第1の実施形態の図1に対応する。なお、図16および図17の破線部における拡大図が、図14である。図16および図17に示す例では、一点鎖線で表示する範囲において低屈折率領域108が形成されている。
図16に示す第1例では、低屈折率領域108の蛇行パターンが、一点鎖線で表示する範囲において途切れることなく連続的に形成されている。
これに対して図17に示す第2例では、低屈折率領域108の蛇行パターンが設けられている領域がダミーコア106の導波方向(図17に示す第2例では、x軸方向)に沿って断続的に配列されている。さらに図17に示す第2例では、蛇行パターンが断続的に形成されている領域(図17において一点鎖線で表示されている領域)が、ダミーコア106の導波方向に沿って周期的に設けられている。
本実施形態の作用および効果について、低屈折率領域108がダミーコア106の導波方向に沿って直線状に形成されている場合と比較して説明する。本実施形態では、ダミーコア106の長手方向各位置の導波路断面を導波方向に射影させて得られる図形において、低屈折率領域108の射影部分の占める面積比率が、低屈折率領域108が直線状に形成されている上記例に比べて高い値となる。すなわち、本実施形態によれば、低屈折率領域108が直線状に形成されている上記例に比べて、低屈折率領域108による導波光の遮断(拡散)効率を高めることができる。これにより、コア104とダミーコア106との間のクロストークを、より一層効果的に抑制することができる。
(第4の実施形態)
図18は、第4の実施形態に係る光導波路100を示す平面図であり、第1の実施形態の図2に対応する。本実施形態は、低屈折率領域108のレイアウトを除いて、第3の実施形態と同様である。具体的には、本実施形態では、低屈折率領域108が、図14に示す蛇行パターン(第1蛇行パターン)にくわえて、平面視においてダミーコア106の導波方向(図18に示す例では、x軸方向)に延在しているもう一つの蛇行パターン(第2蛇行パターン)を構成している。これら第1蛇行パターンと、第2蛇行パターンとは、互いに交差しつつ、ダミーコア106の導波方向(図18に示す例では、x軸方向)に沿って延在している。図18に示す例では、第1蛇行パターンと第2蛇行パターンとは、ダミーコア106の中心に関して対称にある。なお、低屈折率領域108は、第1蛇行パターンおよび第2蛇行パターンが形成されている部分にのみ形成されていてもよいし、平面視で第1蛇行パターンおよび第2蛇行パターンによって囲まれる領域402にも形成されていてもよい。
図18は、第4の実施形態に係る光導波路100を示す平面図であり、第1の実施形態の図2に対応する。本実施形態は、低屈折率領域108のレイアウトを除いて、第3の実施形態と同様である。具体的には、本実施形態では、低屈折率領域108が、図14に示す蛇行パターン(第1蛇行パターン)にくわえて、平面視においてダミーコア106の導波方向(図18に示す例では、x軸方向)に延在しているもう一つの蛇行パターン(第2蛇行パターン)を構成している。これら第1蛇行パターンと、第2蛇行パターンとは、互いに交差しつつ、ダミーコア106の導波方向(図18に示す例では、x軸方向)に沿って延在している。図18に示す例では、第1蛇行パターンと第2蛇行パターンとは、ダミーコア106の中心に関して対称にある。なお、低屈折率領域108は、第1蛇行パターンおよび第2蛇行パターンが形成されている部分にのみ形成されていてもよいし、平面視で第1蛇行パターンおよび第2蛇行パターンによって囲まれる領域402にも形成されていてもよい。
本実施形態においても、低屈折率領域108によって光を拡散させることができる。このため、本実施形態においても、第3の実施形態と同様の効果が得られる。
(第5の実施形態)
図19は、第5の実施形態に係る光導波路100を示す断面図であり、第1の実施形態の図6に対応する。本実施形態は、断面レイアウトを除いて、第1の実施形態と同様であり、本実施形態に係る光導波路100の平面図は、例えば図1から図3に示されるものと同様である。本実施形態では、図19に示すように、層102は、コア104およびダミーコア106の上面および側面を覆うように設けられている。すなわち、本実施形態では、層102の一部が、コア104とダミーコア106との間と、ダミーコア106同士の間と、低屈折率領域108とに埋め込まれている。この場合、層102のうち、コア104とダミーコア106との間に挟まれている部分と、ダミーコア106同士の間に挟まれている部分とが、クラッド部116となる。同時に、層102のうち、ダミーコア106の内側に埋め込まれている部分が、低屈折率領域108となる。このように本実施形態では、層102が、図6に示す例における層102、第2クラッド層114および低屈折率領域108の機能を果たしている。すなわち、本実施形態では、図6に示す例におけるクラッド部116と、第2クラッド層114と、低屈折率領域108とが同一の材料により形成され、かつ、一体的に形成されている。本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図19は、第5の実施形態に係る光導波路100を示す断面図であり、第1の実施形態の図6に対応する。本実施形態は、断面レイアウトを除いて、第1の実施形態と同様であり、本実施形態に係る光導波路100の平面図は、例えば図1から図3に示されるものと同様である。本実施形態では、図19に示すように、層102は、コア104およびダミーコア106の上面および側面を覆うように設けられている。すなわち、本実施形態では、層102の一部が、コア104とダミーコア106との間と、ダミーコア106同士の間と、低屈折率領域108とに埋め込まれている。この場合、層102のうち、コア104とダミーコア106との間に挟まれている部分と、ダミーコア106同士の間に挟まれている部分とが、クラッド部116となる。同時に、層102のうち、ダミーコア106の内側に埋め込まれている部分が、低屈折率領域108となる。このように本実施形態では、層102が、図6に示す例における層102、第2クラッド層114および低屈折率領域108の機能を果たしている。すなわち、本実施形態では、図6に示す例におけるクラッド部116と、第2クラッド層114と、低屈折率領域108とが同一の材料により形成され、かつ、一体的に形成されている。本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図19に示す光導波路100の製造方法について、図20を用いて説明する。図20は、図19に示す光導波路100の製造方法を示す断面図である。本実施形態では、層102を図10に示すように形成した後、層102を図20に示すようにパターニングする。この結果、コア104およびダミーコア106が図20に示すように形成される。パターニングでは、例えば、リソグラフィ(例えば、フォトリソグラフィまたは電子線リソグラフィ)によって層102を直接現像し、または層102の上にレジストパターンを形成して、当該レジストパターンをマスクとしてRIE(Reactive Ion Etching)によって層102をパターニングする。次に、層102をコア104およびダミーコア106の上に形成する。このようにして図19に示す光導波路100を製造する。
(第6の実施形態)
図21は、第6の実施形態に係る光導波路100を示す断面図であり、第1の実施形態の図6に対応する。本実施形態は、断面レイアウトを除いて、第1の実施形態と同様であり、本実施形態に係る光導波路100の平面図は、例えば図1から図3に示されるものと同様である。本実施形態では、図21に示すように、層102の表面に設けられた溝に埋め込まれるようにコア104およびダミーコア106が設けられている。この場合、層102のうち、コア104とダミーコア106との間に挟まれている部分と、ダミーコア106同士の間に挟まれている部分とが、クラッド部116となる。同時に、層102のうち、ダミーコア106の内側に埋め込まれている部分が、低屈折率領域108となる。このように本実施形態では、層102が、図6に示す例における層102、第1クラッド層112および低屈折率領域108の機能を果たしている。すなわち、本実施形態では、図6に示す例におけるクラッド部116と、第1クラッド層112と、低屈折率領域108とが同一の材料により形成され、かつ、一体的に形成されている。本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図21は、第6の実施形態に係る光導波路100を示す断面図であり、第1の実施形態の図6に対応する。本実施形態は、断面レイアウトを除いて、第1の実施形態と同様であり、本実施形態に係る光導波路100の平面図は、例えば図1から図3に示されるものと同様である。本実施形態では、図21に示すように、層102の表面に設けられた溝に埋め込まれるようにコア104およびダミーコア106が設けられている。この場合、層102のうち、コア104とダミーコア106との間に挟まれている部分と、ダミーコア106同士の間に挟まれている部分とが、クラッド部116となる。同時に、層102のうち、ダミーコア106の内側に埋め込まれている部分が、低屈折率領域108となる。このように本実施形態では、層102が、図6に示す例における層102、第1クラッド層112および低屈折率領域108の機能を果たしている。すなわち、本実施形態では、図6に示す例におけるクラッド部116と、第1クラッド層112と、低屈折率領域108とが同一の材料により形成され、かつ、一体的に形成されている。本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図21に示す光導波路100の製造方法について、図22および図23を用いて説明する。図22および図23は、図21に示す光導波路100の製造方法を示す断面図である。図21に示す例では、層102の表面を図22に示すように凹凸化する。凹凸化では、例えば、所定の型(スタンパ)を層102の表面に押し当てることで層102の表面を凹凸化する。この結果、層102の表面には、図22に示すように溝が形成される。同時に、低屈折率領域108およびクラッド部116が図22に示すように形成される。次に、図23に示すように、コア104およびダミーコア106を層102の表面の溝に埋め込む。次に、層102の上に第2クラッド層114を形成する。このようにして図21に示す光導波路100を製造する。
図24は、複数の低屈折率領域108の配列パターンの第1の変形例を示す平面図である。本図に示す例では、各ダミーコア106において、複数の低屈折率領域108がダミーコア106の延伸方向(本図中x方向)に沿って配置されている。詳細には、各ダミーコア106では、複数の低屈折率領域108のうちの一部が領域群118を構成している。そして各ダミーコア106では、複数の領域群118がダミーコア106の延伸方向(本図中x方向)に沿って周期的に配置されている。そして本図に示す例では、ダミーコア106の延伸方向(本図中x方向)に直交する方向(本図中y方向)から見た場合、一のダミーコア106に含まれる領域群118は、この一のダミーコア106に隣り合うダミーコア106に含まれる領域群118と部分的に重なっている。
各領域群118では、複数の低屈折率領域108がダミーコア106の延伸方向(本図中x方向)に沿って配置されている。本図に示すように、各領域群118は、上記延伸方向(本図中x方向)で互いに逆側に位置する低屈折率領域108(A1),108(A2)に上記延伸方向(本図中x方向)で異なる間隔で隣接する低屈折率領域108(A3)を備えている。この場合において、本図に示すように、低屈折率領域108(A1)と低屈折率領域108(A3)の間隔をG1とし、かつ低屈折率領域108(A2)と低屈折率領域108(A3)の間隔をG2(G2>G1)としたとき、G1及びG2は、例えば、1.5≦G2/G1≦3.0を満たす。このように、各領域群118では、互いに隣り合う低屈折率領域108の間隔が位置によって異なっている。
なお、ダミーコア106の延伸方向(本図中x方向)で互いに隣り合う領域群118に含まれる複数のダミーコア106の配置間隔は、これらの領域群118の間の領域を介して隣り合うダミーコア106の配置間隔(本図中において間隔GG)が最大となる。具体的には、本図に示す例では、上記した間隔G2及び上記した間隔GGがG2<GGを満たしている。これにより、互いに異なる領域群118を識別することができる。
図25は、複数の低屈折率領域108の配列パターンの第2の変形例を示す平面図である。本図は、図24に示した領域群118の拡大図の変形例を示す図に相当する。本図に示す例において、ダミーコア106の延伸方向(本図中x方向)で互いに隣り合う低屈折率領域108は、ダミーコア106の延伸方向に直交する方向(本図中y方向)で互いにずれて配置されている。特に本図に示す例では、ダミーコア106の延伸方向(本図中x方向)に沿って互いに隣り合って配置された3つ以上の低屈折率領域108が、ダミーコア106の延伸方向(本図中x方向)から見た場合、互いに異なる位置に中心を有している。これにより、ダミーコア106を導波する光が低屈折率領域108に当たる確率を高いものにすることができる。
(実施例)
図2に示した光導波路100を製造した。コア104及びダミーコア106の幅は45μmとした。コア104及びダミーコア106の配置間隔(ピッチ)は、62.5μmとした。コア104及びダミーコア106の長さは、100mmとした。低屈折率領域108の平面形状は円であり、低屈折率領域108の個数が98個、199個、及び399個の3条件で光導波路100を製造した。各条件における低屈折率領域108のピッチは、個数98個の場合1000μm、個数199個の場合500μm、及び個数399個の場合250μmとした。そして上記した3条件それぞれについて、低屈折率領域108の直径が20μm、30μm、及び40μmの3条件で光導波路100を製造した。
図2に示した光導波路100を製造した。コア104及びダミーコア106の幅は45μmとした。コア104及びダミーコア106の配置間隔(ピッチ)は、62.5μmとした。コア104及びダミーコア106の長さは、100mmとした。低屈折率領域108の平面形状は円であり、低屈折率領域108の個数が98個、199個、及び399個の3条件で光導波路100を製造した。各条件における低屈折率領域108のピッチは、個数98個の場合1000μm、個数199個の場合500μm、及び個数399個の場合250μmとした。そして上記した3条件それぞれについて、低屈折率領域108の直径が20μm、30μm、及び40μmの3条件で光導波路100を製造した。
上記した条件で製造した光導波路100のコア104及びダミーコア106の一端側から光導波路100に光を入射させた。この場合の入射光の開口数NAは0.2に相当するものとした。そしてコア104及びダミーコア106の他端側で観測される光強度からダミーコア106での伝搬光の抑制量を調べた。この抑制量は、
抑制量[dB]=−10log10(Adummy/Acore) (1)
によって定義される。ただし、Adummyは、ダミーコア106の他端側で観測される光強度を示し、Acoreは、コア104の他端側で観測される光強度を示す。
抑制量[dB]=−10log10(Adummy/Acore) (1)
によって定義される。ただし、Adummyは、ダミーコア106の他端側で観測される光強度を示し、Acoreは、コア104の他端側で観測される光強度を示す。
図26は、本実施例に係る光導波路100の低屈折率領域108の個数と上記した抑制量の関係を示すグラフである。本図に示すように、低屈折率領域108の数が増加するにしたがって、抑制量が増加している。これより、低屈折率領域108が、ダミーコア106での伝搬光の抑制に寄与しているといえる。さらに本図に示すように、低屈折率領域108の数が98個及び399個の場合は低屈折率領域108の直径が増加するにしたがって、抑制量が増加している。これより、ダミーコア106に占める低屈折率領域108の幅が広いほどダミーコア106での伝搬光が効果的に抑制される傾向があるといえる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
100 光導波路
102 層
104 コア
106 ダミーコア
106a ダミーコア
106b ダミーコア
108 低屈折率領域
112 第1クラッド層
114 第2クラッド層
116 クラッド部
118 領域群
202 フォトマスク
402 領域
102 層
104 コア
106 ダミーコア
106a ダミーコア
106b ダミーコア
108 低屈折率領域
112 第1クラッド層
114 第2クラッド層
116 クラッド部
118 領域群
202 フォトマスク
402 領域
Claims (18)
- 第1コアと、
前記第1コアと並置された第2コアと、
前記第1コアと前記第2コアとの間に設けられたクラッド部と、
前記第1コアと、前記第2コアと、前記クラッド部と、を同一層内に含むように設けられた導波路層と、
を備え、
平面視において前記第2コアの内部には、低屈折率領域が設けられ、前記低屈折率領域の屈折率は、前記第2コアの屈折率よりも低い光導波路。 - 請求項1に記載の光導波路であって、
前記導波路層を挟むように設けられた第1クラッド層および第2クラッド層をさらに備える光導波路。 - 請求項2に記載の光導波路であって、
前記クラッド部と、前記第1クラッド層および前記第2クラッド層のいずれかの層とが同一材料により形成され、かつ、一体的に形成されている光導波路。 - 請求項1または2に記載の光導波路であって、
前記低屈折率領域の上面または下面は、前記第2コアの上面または下面とそれぞれ同じ水準に位置する光導波路。 - 請求項1から4までのいずれか一項に記載の光導波路であって、
前記クラッド部と、前記低屈折率領域とは、略等しい屈折率を有する光導波路。 - 請求項1から5までのいずれか一項に記載の光導波路であって、
前記低屈折率領域の縁部は、前記第2コアの導波方向に対して斜めに交差する部分を含む光導波路。 - 請求項6に記載の光導波路であって、
前記低屈折率領域の縁部は、前記第2コアの導波方向に対して斜めに交差する前記部分が曲線状に形成されている光導波路。 - 請求項1から7までのいずれか一項に記載の光導波路であって、
前記低屈折率領域の縁部は、平面視において、円状または楕円状に形成されている光導波路。 - 請求項1から8までのいずれか一項に記載の光導波路であって、
複数の前記低屈折率領域が前記第2コアの導波方向に沿って互いに離間して設けられ、
前記第2コアの導波方向に沿って隣接している前記低屈折率領域は、平面視において、前記第2コアの中心に対する変位が互いに異なっている光導波路。 - 請求項1から5までのいずれか一項に記載の光導波路であって、
前記低屈折率領域は、平面視において、蛇行しながら前記第2コアの導波方向に延在している蛇行パターンを構成している光導波路。 - 請求項10に記載の光導波路であって、
平面視において前記第2コアの中心に対する前記蛇行パターンの変位が、前記第2コアの導波方向に沿って周期的に変化している光導波路。 - 請求項10または11に記載の光導波路であって、
前記蛇行パターンが設けられている領域が前記第2コアの導波方向に沿って断続的に配列されている光導波路。 - 請求項10から12のいずれか一項に記載の光導波路であって、
前記低屈折率領域は、平面視において、蛇行しながら前記第2コアの導波方向に延在している他の蛇行パターンをさらに構成しており、
前記蛇行パターンと、前記他の蛇行パターンとは互いに交差しつつ、前記第2コアの導波方向に延在している光導波路。 - 請求項13に記載の光導波路であって、
前記低屈折率領域は、平面視で前記蛇行パターンおよび前記他の蛇行パターンによって囲まれる領域にも形成されている光導波路。 - 請求項1から14までのいずれか一項に記載の光導波路であって、
複数の前記第1コアと、複数の前記第2コアとが、並置され、
各第1コアは、前記第1コアおよび前記第2コアの配列方向において、前記第2コアによって挟まれている光導波路。 - 請求項15に記載の光導波路であって、
互いに隣接する前記第1コアは、前記第1コアおよび前記第2コアの配列方向において、複数の前記第2コアを介して対向している光導波路。 - 請求項15または16に記載の光導波路であって、
各第2コアに設けられた前記低屈折率領域が、前記第1コアおよび前記第2コアの配列方向に沿って配列されている光導波路。 - コア層を選択的に露光することでクラッド部を形成して、前記コア層に、前記クラッド部を介して互いに対向する第1コアおよび第2コアを形成する工程と、
前記コア層を選択的に露光することで平面視において前記第2コアの内部に、前記第2コアの屈折率よりも低い屈折率を有する低屈折率領域を形成する工程と、
を含む光導波路の製造方法。
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