JPWO2015156044A1 - 永久磁石埋込型回転電機 - Google Patents

永久磁石埋込型回転電機 Download PDF

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Abstract

この発明は、コギングトルクやトルクリップルを低減でき、運転範囲を拡大でき、かつ磁石の減磁を抑制できる永久磁石埋込型回転電機を得る。この発明による永久磁石埋込型回転電機では、周方向に配列された円弧状曲面13に接する円筒面14の曲率半径をR1、円弧状曲面13の曲率半径をR2、永久磁石16の上面の曲率半径をR3としたときに、R1>R2>R3を満足し、磁石収納穴15は、周方向両側部のなかの外径側部分を周方向外方に膨出させた空隙部17を有し、上記磁石収納穴の周方向両端部のなかの内径側部分に、上記永久磁石の周方向の両側面と径方向に並行して接触する面を設け、上記回転子鉄心の上記円弧状曲面と上記磁石収納穴との間の鉄心部分の磁極中心における厚みをB1とし、上記鉄心部分の周方向の端部の厚みをB2としたときに、B2>B1を満足している。

Description

この発明は、永久磁石を回転子鉄心に埋め込んだ回転子を備えた永久磁石埋込型回転電機に関する。
産業用や車載用モータなどの回転電機においては、小型化、高速化、使用速度範囲の広範囲化が求められている。これらの要求に応える回転電機として、永久磁石を回転子鉄心に埋め込んだ回転子を備えた永久磁石埋込型回転電機が種々提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2001−178037号公報 特開平5−304737号公報
特許文献1による従来の永久磁石埋込型回転電機では、回転子鉄心の外周面が円筒面となっているので、回転子から発生する起磁力波形に多くの高調波が含まれ、コギングトルクやトルクリップルが発生するという課題があった。また、回転子鉄心の外周面が円筒面となっているので、回転子鉄心のq軸の磁束を受ける鉄心部分が固定子と近接し、q軸のインダクタンスが大きくなる。そこで、高速回転時には、電圧の飽和が起こりやすくなり、運転範囲を広くとることができないという課題もあった。さらに、磁石収納穴の内形形状と磁石の外形形状とが相似形となっているので、寸法公差の関係上、磁石収納穴の内形形状が磁石の外形形状より大きくなり、特に、磁石の周方向両側部の内径側端部と磁石収納穴との間に隙間が生じやすいという課題もあった。さらにまた、永久磁石の周方向両側部が磁極中心に対して傾斜する平坦面となっているので、磁極中心と平行な方向における永久磁石の周方向両側部の厚みが薄くなる。これにより、永久磁石の両側部の動作点が永久磁石の中央部の動作点より低くなり、磁石の減磁を起こしやすいという課題もあった。
特許文献2による従来の永久磁石埋込型回転電機では、回転子鉄心の磁極を構成する外周面を2つの楕円を直交させるように重ね合わせた形態に構成して、回転子から発生する起磁力波形に含まれる高調波を低減している。しかしながら、特許文献2による従来の永久磁石埋込型回転電機においても、磁石収納穴の内形形状と磁石の外形形状とが相似形となっているので、磁石の周方向両側部の内径側端部と磁石収納穴との間に隙間が生じやすいという課題もあった。さらにまた、永久磁石の周方向両側部が磁極中心に対して傾斜する平坦面となっているので、磁極中心と平行な方向における永久磁石の周方向両側部の厚みが薄くなる。これにより、永久磁石の両側部の動作点が永久磁石の中央部の動作点より低くなり、磁石の減磁を起こしやすいという課題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、コギングトルクやトルクリップルを低減でき、運転範囲を拡大でき、磁石を回転子鉄心に隙間を設けることなく固定できるとともに、磁石の減磁を抑制できる永久磁石埋込型回転電機を得ることを目的とする。
この発明による永久磁石埋込式回転電機は、円環状の固定子と、上記固定子の内部に空隙を介して、同軸に配設される回転子と、を備えている。上記回転子は、外径側に凸状の円弧状曲面が周方向に複数配列された外形形状を有し、磁石収納穴が上記円弧状曲面のそれぞれの内径側に軸方向に貫通するように形成された回転子鉄心と、上記回転子鉄心の軸心位置に挿入されて、上記回転子鉄心を保持する回転軸と、それぞれ、長さ方向と直交する断面の外径側を外径側に凸状の円弧とし、かつ周方向の両側面を磁極中心を含む平面と平行な平坦面とする棒状体に作製され、上記磁石収納穴のそれぞれに収納された永久磁石と、を有している。そして、周方向に配列された上記円弧状曲面に接する円筒面の曲率半径をR1、上記円弧状曲面の曲率半径をR2、上記永久磁石の上面の曲率半径をR3としたときに、R1>R2>R3を満足し、上記磁石収納穴は、周方向両側部のなかの外径側部分を周方向外方に膨出させて形成された空隙部を有し、上記磁石収納穴の周方向両側部のなかの内径側部分に、上記永久磁石の周方向の両側面と径方向に並行して接触する面を設け、上記回転子鉄心の上記円弧状曲面と上記磁石収納穴との間の鉄心部分の磁極中心における厚みをB1とし、上記鉄心部分の周方向の端部の厚みをB2としたときに、B2>B1を満足している。
この発明によれば、回転子鉄心が、外径側に凸状の円弧状曲面13を周方向に複数配列して構成される外形形状に形成されている。そこで、回転子から発生する起磁力波形に含まれる高調波が少なくなり、コギングトルクやトルクリップルの発生を抑制できる。また、回転子鉄心のq軸の磁束を受ける部分が固定子から離れるので、q軸のインダクタンスが小さくなる。これにより、高速回転時に、電圧の飽和が起きにくくなり、運転範囲を拡大することができる。
円筒面の曲率半径をR1、円弧状曲面の曲率半径をR2、永久磁石の上面の曲率半径をR3としたときに、R1>R2>R3を満足しているので、回転子鉄心の永久磁石の外径側の鉄心部分の厚みが、磁極中心から離れるにしたがって漸次厚くなっている。そこで、磁極中心における永久磁石の外径側の鉄心部分が磁気飽和しやすくなり、磁石磁束の中の漏れ磁束の量が低減し、高出力化が図られる。さらに、永久磁石から空隙に到達する磁束量が磁極中心から離れるにしたがって漸次少なくなるので、空隙磁束密度成分における高調波磁束密度成分が少なくなり、コギングトルクやトルクリップルの発生を抑制できる。
磁石収納穴は、周方向両側部のなかの外径側部分を周方向外方に膨出させて形成された空隙部を有しているので、永久磁石を磁石収納穴に収納させる際に、永久磁石のばらつきが空隙部で吸収される。さらに、磁石収納穴の周方向両側部の内径側に形成された、上記永久磁石の周方向の両側面と径方向に並行する面が、永久磁石の周方向の両側面に接する。これにより、永久磁石を回転子鉄心に隙間を設けることなく固定することができる。
回転子鉄心の円弧状曲面と磁石収納穴との間の鉄心部分の磁極中心における厚みをB1とし、該鉄心部分の周方向の端部の厚みをB2としたときに、B2>B1を満足しているので、q軸の磁束が該鉄心部分を流れにくくなる。これにより、回転子におけるq軸のインダクタンスが小さくなり、運転範囲を拡大することができる。
また、永久磁石の周方向両側部が磁極中心に対して傾斜する平坦面となっているので、磁極中心と平行な方向における永久磁石の周方向両側部の厚みが厚くなり、永久磁石の両側部の動作点が高くなり、永久磁石の減磁を抑制できる。さらに、永久磁石の外径側に位置する回転子鉄心の領域の厚みが、周方向中央部から両側部に向かって漸次厚くなっているので、固定子からの磁束が永久磁石の両側部を通りにくくなり、永久磁石の減磁を抑制できる。
この発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型回転電機を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子の永久磁石周りを示す要部拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型回転電機の回転子におけるq軸の磁束の流れを説明する模式図である。 比較例の永久磁石埋込型回転電機における回転子を示す断面図である。 比較例の永久磁石埋込型回転電機における回転子の永久磁石周りを示す要部拡大図である。 比較例の永久磁石埋込型回転電機の回転子におけるq軸の磁束の流れを説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型回転電機の回転子におけるq軸の磁束の経路を示す模式図である。 この発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型回転電機における永久磁石を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子鉄心の磁石挿入穴周りを示す要部拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子鉄心の外周面形状を変更した場合のコギングトルクの大きさを示す図である。 この発明の実施の形態2に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子を示す端面図である。 この発明の実施の形態2に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子の永久磁石周りを示す要部拡大図である。 この発明の実施の形態3に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子を示す端面図である。 この発明の実施の形態3に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子の永久磁石周りを示す要部拡大図である。 この発明の実施の形態3に係る永久磁石埋込型回転電機の回転子における漏れ磁束の流れ説明する図である。 この発明の実施の形態3に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子の永久磁石周りを示す要部拡大図である。 この発明の実施の形態4に係る永久磁石埋込型回転電機を示す断面図である。 この発明の実施の形態4に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る永久磁石埋込型回転電機におけるトルクリップルと段スキュー角度との関係を示す図である。 この発明の実施の形態5に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子を示す側面図である。 この発明の実施の形態6に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子を示す側面図である。 この発明の実施の形態7に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子の永久磁石周りを示す要部拡大図である。
以下、本発明による永久磁石埋込型回転電機の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型回転電機を示す断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子の永久磁石周りを示す要部拡大図、図3はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型回転電機の回転子におけるq軸の磁束の流れを説明する模式図、図4は比較例の永久磁石埋込型回転電機における回転子を示す断面図、図5は比較例の永久磁石埋込型回転電機における回転子の永久磁石周りを示す要部拡大図、図6は比較例の永久磁石埋込型回転電機の回転子におけるq軸の磁束の流れを説明する模式図、図7はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型回転電機の回転子におけるq軸の磁束の経路を示す模式図、図8はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型回転電機における永久磁石を示す断面図、図9はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子鉄心の磁石挿入穴周りを示す要部拡大図である。
図1において、永久磁石埋込型回転電機100は、円環状の固定子1と、固定子1の内部に空隙9を介して同軸に、かつ回転可能に配設された回転子10と、を備えている。
固定子1は、電磁鋼板を積層、一体化して作製され、ティース2bが、それぞれ、円環状のバックヨーク2aの内壁面から径方向内方に突出して周方向に等角ピッチで配列されてなる固定子鉄心2を備える。ここでは、バックヨーク2aと隣り合うティース2bにより構成されるスロット2cが周方向に30個配列されている。また、図示していないが、分布巻の固定子巻線が、固定子鉄心2に装着されている。
回転子10は、電磁鋼板を積層、一体化して作製され、複数個の円弧状曲面13が周方向に等角ピッチで配列された外形形状を有する回転子鉄心12と、回転子鉄心12の軸心位置に挿入、固着された回転軸11と、回転子鉄心の外周側に埋め込まれた永久磁石16と、を備える。
回転子鉄心12は、図2に示されるように、曲率半径R2の円弧状曲面13により形成される凸部が周方向に等角ピッチで10個配列されて構成されている。そして、周方向に配列された10個の円弧状曲面13は、曲率半径R1の円筒面14に接している。そして、磁石収納穴15が円弧状曲面13のそれぞれの内径側に回転子鉄心12を軸方向に貫通するように形成されている。
永久磁石16は、図2および図8に示されるように、回転子鉄心12の軸方向長さと略等しい長さを有し、長さ方向に直交する断面形状が外径側に凸状の曲率半径R3の上辺、外径側に凸状の曲率半径R4の下辺、および平行な直線からなる一対の側辺に囲まれた円弧状形状に形成された棒状体に作製されている。そして、永久磁石16は、磁石収納穴15のそれぞれに挿入、固着され、永久磁石16の外周側の面(上面)の極性がN極、S極、N極、S極・・・と交互に並ぶように、周方向に配列される。なお、Wmは、永久磁石16の一対の側辺間の間隔、すなわち周方向幅である。
磁石収納穴15は、図2および図9に示されるように、周方向両側部のなかの外径側部分を周方向外方に膨出させて形成された空隙部17を有する点を除いて、永久磁石16の外形形状と相似形の穴形状に形成されている。なお、Wsは、後述する磁石止め部18間の間隔、すなわち周方向幅である。
ここで、回転軸11の軸心と直交する断面において、円筒面14の曲率半径R1>永久磁石16の下面の曲率半径R4>円弧状曲面13の曲率半径R2>永久磁石16の上面の曲率半径R3となっている。なお、磁石収納穴15の内壁面の上面および下面の曲率半径は、それぞれ、永久磁石16の上面の曲率半径R3および永久磁石16の下面の曲率半径R4に略一致している。そして、円弧状曲面13、磁石収納穴15の穴形状および永久磁石16の外形形状が、それぞれ、回転軸11の軸心と円弧状曲面13の周方向の中心を通る平面を対称面とする鏡像対称となっている。この対称面が磁極中心となる。
回転子鉄心12の永久磁石16の外径側の鉄心部分がブリッジ部20となる。このブリッジ部20は、磁極中心から周方向に離反するほど、厚みが厚くなるように形成されている。ブリッジ部20の磁極中心の厚みがB1であり、周方向の端部の厚みがB2(>B1)である。
回転軸11の軸心と周方向に隣り合う磁石収納穴15(永久磁石16)間の中心を通る平面が極間中心となる。そして、周方向に隣り合う磁石収納穴15の空隙部17の相対する壁面は、極間中心と平行となっている。また、磁石収納穴15の周方向の両側部のなかの内径側部分、すなわち空隙部17の内径側部分が、磁極中心と平行な壁面となり、磁石止め部18を構成する。そして、周方向に隣り合う空隙部17間の距離がLb、周方向に隣り合う磁石止め部18間の距離がLnである。
このように構成された永久磁石埋込型回転電機100は、10極30スロットの回転電機として動作する。
この実施の形態1によれば、回転子鉄心12の外周面が、曲率半径R2の円弧状曲面13を周方向に等角ピッチで10個配列されて構成されている。そこで、外形形状が真円の回転子を用いる特許文献1に比べ、回転子10から発生する起磁力波形に含まれる高調波が少なくなり、コギングトルクやトルクリップルの発生を抑制できる。また、回転子鉄心12のq軸の磁束を受ける部分が固定子1から離れるので、q軸のインダクタンスが小さくなる。これにより、高速回転時に、電圧の飽和が起きにくくなり、運転範囲を拡大することができる。
磁石収納穴15の穴形状が、周方向両側部のなかの外径側部分を周方向外方に膨出させて形成された空隙部17を有している点を除いて、永久磁石16と相似形となっているので、永久磁石16を磁石収納穴15に収納する際に、永久磁石16の寸法ばらつきが空隙部17で吸収される。そして、磁石収納穴15の周方向両側部の内径側により構成される磁石止め部18が、永久磁石16の周方向の両側面と径方向に並行して接し、永久磁石16を回転子鉄心12に隙間を設けることなく固定できる。このように、永久磁石16を回転子鉄心12に隙間を設けることなく固定することにより、磁石位置がばらつくことがなくなる。そこで、磁石位置のばらつきにより発生するコギングトルク、トルクリップルを抑制することが可能となる。
永久磁石16の周方向両側部が磁極中心と平行な平坦面となっているので、磁極中心と平行な方向における永久磁石16の両側部の磁石厚みが厚くなるので、永久磁石16の両側部の動作点が高くなり、永久磁石16の減磁が抑制される。
空隙部17が磁石収納穴15の周方向両側部に一体に形成されているので、極間における鉄心部分の幅Lbが狭くなる。これにより、当該鉄心部分の磁気飽和により、磁石磁束のなかの漏れ磁束が低減し、出力を向上することが可能となる。
ここで、曲率半径R2の円弧状曲面13を周方向に等角ピッチで10個配列されて構成された外周面を有する回転子鉄心12(R1>R2>R3)を用いた回転電機と、外形形状を真円とする回転子鉄心(R1=R2>R3)を用いた回転電機と、を作製し、コギングトルクを測定し、その結果を図10に示した。図10はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子鉄心の外周面形状を変更した場合のコギングトルクの大きさを示す図である。なお、外形形状を真円とする回転子鉄心は、回転子鉄心12の円弧状曲面13に接する円筒面を外周面としている点を除いて、回転子鉄心12と同様に構成されている。また、図10では、回転子鉄心12(R1>R2>R3)を用いた回転電機のコギングトルクの大きさを1として、外形形状を真円とする回転子鉄心(R1=R2>R3)を用いた回転電機のコギングトルクの大きさを示した。
図10から、曲率半径R2の円弧状曲面13を周方向に等角ピッチで配列されて構成された外周面を有する回転子鉄心12を用いた場合、外形形状を真円とする回転子鉄心を用いた場合に比べ、コギングトルクが大幅に低減できることが確認できた。このコギングトルクの低減効果は、曲率半径R2の円弧状曲面13を周方向に等角ピッチで配列されて構成された外周面を有する回転子鉄心12を用いた場合、外形形状を真円とする回転子鉄心を用いた場合に比べ、回転子から発生する起磁力波形に含まれる高調波が少なくなったことによるもの、と推考される。
つぎに、永久磁石16の外周面の曲率半径R3が円弧状曲面13の曲率半径R2より小さいことによる効果を比較例と対比して説明する。
比較例の永久磁石埋込型回転電機における回転子110は、図4および図5に示されるように、回転子鉄心112が、回転軸11の軸心と直交する断面において、円筒面14の曲率半径R1>円弧状曲面13の曲率半径R2=永久磁石16の上面の曲率半径R3となっている点を除いて、本永久磁石埋込型回転電機100における回転子10と同様に構成されている。比較例の回転子110では、円弧状曲面13の曲率半径R2=永久磁石16の上面の曲率半径R3となっているので、ブリッジ部20の厚みは均一である。すなわち、ブリッジ部20の磁極中心における厚みB1とブリッジ部20の周方向両端部における厚みB2が等しい。
比較例の回転子110では、ブリッジ部20の両端部の厚みB2を薄くすると、ブリッジ部20の機械的強度が低下し、高速回転時に永久磁石16に作用する遠心力によりブリッジ部20が損傷する可能性がある。また、固定子巻線が作るq軸の磁束は、ブリッジ部20の周方向両端部に入る。ブリッジ部20の両端部の厚みB2が薄いので、q軸の磁束は、図6に矢印で示されるように、ブリッジ部20を通り、永久磁石16を内径側に流れる。このとき、q軸の磁束は、永久磁石16内を着磁配向方向に対して逆向きに流れることになり、反磁界が永久磁石16に加わり、永久磁石16の減磁が促進される。
また、比較例の回転子110において、ブリッジ部20の両端部の厚みB2を厚くすることにより、ブリッジ部20の機械的強度を高め、かつq軸の磁束による永久磁石16の減磁を抑制することができる。しかし、ブリッジ部20の両端部の厚みB2を厚くすることは、ブリッジ部20の磁極中心における厚みB1を厚くすることになり、磁石磁束の中の漏れ磁束が多くなる。これにより、永久磁石16が発生した磁束によるトルクの増大が抑制され、出力が低下することになる。
本永久磁石埋込型回転電機100の回転子10では、永久磁石16の外周面の曲率半径R3が円弧状曲面13の曲率半径R2より小さいので、ブリッジ部20の磁極中心における厚みB1が周方向の両端部における厚みB2より薄くなる。そこで、ブリッジ部20の磁極中心での磁気飽和により、磁石磁束の中の漏れ磁束が低減するので、永久磁石16が発生した磁束によるトルクが増大し、出力を向上することができる。また、ブリッジ部20の周方向両端部の厚みB2を厚くできるので、ブリッジ部20の機械的強度が高くなり、対遠心力性が高められる。さらに、ブリッジ部20の厚みが磁極中心から周方向に離反するほど、厚くなっている。そこで、永久磁石16から出て空隙9に到達する磁束の量が、磁極中心から極間側に近づくにつれ減少する。これにより、空隙磁束密度成分における高調波磁束密度成分が少なくなり、コギングトルクやトルクリップルが低減される。
ブリッジ部20の周方向両端部の厚みB2が厚いので、固定子巻線が作るq軸の磁束は、図3に矢印で示されるように、ブリッジ部20の周方向両端部から極間の鉄心部分を通り内径側に流れる。そこで、q軸の磁束が永久磁石16を流れることにより永久磁石16に加わる反磁界が低減され、永久磁石16の減磁が抑制される。
永久磁石16の下面の曲率半径R4が永久磁石16の上面の曲率半径R3より大きくなっているので、磁石量が磁極中心から離間するほど少なくなっている。そこで、永久磁石16から出て空隙9に到達する磁束の量が、磁極中心から極間側に近づくにつれ減少する。これにより、空隙磁束密度成分における高調波磁束密度成分が少なくなり、コギングトルクやトルクリップルが低減される。
つぎに、回転子鉄心12に入ったq軸の磁束は、図7に矢印で示されるように、極間の鉄心部分を内径側に流れ、永久磁石16の内径側の鉄心部分を周方向に流れ、隣の極間の鉄心部分を外径側に流れる経路と、ブリッジ部20を周方向に流れる経路と、をとる。
ブリッジ部20の両端部の厚みB2は、構造的な制約により決められる。そこで、磁石使用量が同じ場合、本永久磁石埋込型回転電機100の回転子10と比較例の永久磁石埋込型回転電機の回転子110のブリッジ部20の両端部の厚みB2は同じとなる。本回転子10では、B1<B2となっているので、q軸の磁束は、比較例の回転子110に比べて、ブリッジ部20を流れにくくなる。このため、回転子10におけるq軸のインダクタンスは、比較例の回転子110より小さくなる。
ここで、永久磁石埋込型回転電機100をモータとして動作させる場合の電圧は、式(1)で表される。ただし、電圧をV0、固定子巻線の巻線抵抗をR、q軸インダクタンスをLp、d軸インダクタンスをLd、q軸電流をIq、d軸電流をId、永久磁石密度をΦfとする。
Figure 2015156044
式(1)から、Lpが小さいほど、電圧V0が小さくなることがわかる。このことは、モータの電圧飽和に優れていることを意味している。上述のように、本永久磁石埋込型回転電機100は、比較例の永久磁石埋込型回転電機に比べて、q軸インダクタンスLqが小さくなるので、運転範囲を拡大できることがわかる。
また、Ln、B1、B2は、構造上の制約に加えて、製作上の制約がある。回転子鉄心12は打ち抜かれた電磁鋼板を積層して構成される。電磁鋼板の板厚をtとすると、打ち抜きで作製できるLn、B1、B2の幅は、0.4×t以上の幅となる。そこで、構造的な強度に問題がない場合には、B1=0.4×tとして電磁鋼板を打ち抜くことが理想となる。これにより、磁石磁束の中の漏れ磁束を低減でき、磁石磁束によるトルクが増大し、出力を向上させることができる。
しかし、金型を用いてB1=0.4×tとして電磁鋼板を打ち抜く場合、ブリッジ部20が曲がらないように、複数回に分けて打ち抜く必要がある。このため、金型が大きくなり、打ち抜き工数が増加して、高コスト化してしまう。このため、金型を大きくせず、打ち抜き工数の増加を抑えるためには、B1≧1.4×tとすることが望ましい。磁石磁束の中の漏れ磁束を低減する観点から、B1=1.4×tとすることが特に望ましい。
つぎに、磁石収納穴15の穴形状と永久磁石16の外形形状について検討する。
永久磁石16の周方向幅Wmは磁石収納穴15の磁石止め部18間の周方向幅Wsと等しくすることが、磁石容積を大きくすることにつながる。これにより、永久磁石16の発生する磁束量が多くなり、出力の向上を図ることができる。
また、製造上の寸法公差を考慮すれば、Wsは、Wm+0.05mm≦Ws≦Wm+0.1mmを満足するように設定することが望ましい。特に、Ws=Wm+0.1mmとすれば、永久磁石16の周方向幅Wmを最大にすることができる。
さらに、相対する空隙部17間の距離Lbと、相対する磁石止め部18間の距離Lnとを等しくすれば、ブリッジ部20の機械的強度を確保しつつ、永久磁石16の周方向幅Wmを最大とすることができ、出力を向上させることができる。
なお、上記実施の形態1では、固定子巻線が分布巻の巻線で構成されているが、固定子巻線は分布巻の巻線に限定されず、集中巻の巻線を用いてもよい。
また、上記実施の形態1では、10極30スロットの回転電機について説明しているが、回転電機の極数およびスロット数はこれに限定されない。
また、上記実施の形態1では、永久磁石の下面の曲率半径R4が上面の曲率半径R3より大きくなっているが、永久磁石の下面の曲率半径R4を上面の曲率半径R3以下としてもよい。
実施の形態2.
図11はこの発明の実施の形態2に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子を示す端面図、図12はこの発明の実施の形態2に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子の永久磁石周りを示す要部拡大図である。
図11および図12において、回転子10Aは、複数個の円弧状曲面13が周方向に等角ピッチで配列された外形形状を有し、磁石収納穴15Aが円弧状曲面13のそれぞれの内径側に形成された回転子鉄心12Aと、磁石収納穴15Aのそれぞれに挿入、固着された永久磁石16Aと、を備える。
永久磁石16Aは、回転子鉄心12Aの軸方向長さと略等しい長さを有し、長さ方向に直交する断面形状が曲率半径R3の上辺、上辺の周方向中央を通る半径方向と直交する直線からなる下辺、および上辺の周方向中央を通る半径方向と平行な直線からなる一対の側辺に囲まれた蒲鉾形状に形成された棒状体に作製されている。
磁石収納穴15Aは、周方向両側部のなかの外径側部分を周方向外方に膨出させて形成された空隙部17を有する点を除いて、永久磁石16Aの外形形状と相似形の穴形状に形成されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
従って、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
この実施の形態2によれば、永久磁石16Aが断面蒲鉾形状の棒状体に作製されているので、上下両面が円弧状曲面となっている永久磁石16に比べて、永久磁石16Aの加工が容易となり、コスト削減が図られる。
また、永久磁石16Aの下面が、磁極中心に直交する平坦面となっているので、磁石量が磁極中心から離間するほど少なくなっている。そこで、永久磁石16Aから出て空隙9に到達する磁束の量が、磁極中心から極間側に近づくにつれ減少する。これにより、空隙磁束密度成分における高調波磁束密度成分が少なくなり、コギングトルクやトルクリップルが低減される。
実施の形態3.
図13はこの発明の実施の形態3に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子を示す端面図、図14はこの発明の実施の形態3に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子を示す断面図、図15はこの発明の実施の形態3に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子の永久磁石周りを示す要部拡大図、図16はこの発明の実施の形態3に係る永久磁石埋込型回転電機の回転子における漏れ磁束の流れ説明する図、図17はこの発明の実施の形態3に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子の永久磁石周りを示す要部拡大図である。
図13から図15において、回転子10Bは、回転軸11に焼き嵌めや圧入などにより固定されて、回転子鉄心12の軸方向の両端面に接するように配設された端板21を備えている。端板21は、外周端が永久磁石16の上面と側面との交点の径方向位置と同じとなる直径Rmのリング状平板に作製されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
実施の形態3においても、回転子鉄心12、磁石収納穴15および永久磁石16が上記実施の形態1と同様に構成されているので、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
この実施の形態3では、端板21が、軸方向から見て、永久磁石16の少なくとも一部と重なるように、回転子鉄心12の軸方向両端面に接して、回転軸11に固定されている。そこで、軸方向に電磁的なアンバランスがあり、永久磁石16にスラスト力が作用しても、永久磁石16の軸方向の移動は端板21により阻止される。したがって、回転子鉄心12から永久磁石16の軸方向への飛び出しが確実に防止される。
ここで、永久磁石16から出る磁束の漏れを抑制する観点から、端板21は非磁性材料で作製することが望ましい。しかし、非磁性材料で作製された端板21を回転軸11に焼き嵌めや圧入などにより固定した場合、端板21と回転軸11との熱膨張係数の違いから、回転子10Bの温度上昇に伴い、端板21と回転軸11との結合部が緩み、端板21が外れる可能性がある。端板21と回転軸11との結合部の緩みを防止するために、嵌め合い公差を厳しくしすぎると、焼き嵌め工程では、焼き嵌め温度を上げる必要があり、圧入工程では、圧入力が上昇して工作性が悪化することになる。これらのことから、端板21は磁性材料で作製されることが望ましい。
磁性材料で作製された端板21の直径Rmが回転子鉄心12の外径と同じ場合には、永久磁石16の端面の全面が端板21と接することになり、漏れ磁束が多くなる。そこで、端板21の直径Rm小さくすることにより、端板21に接する永久磁石16の端面の面積を少なくできる。これにより、図16に矢印で示されるように、永久磁石16から出る磁束が、端板21に接する永久磁石16の端面の領域から端板21に入り、端板21内を内径側に流れ、その後回転子鉄心12の永久磁石16の内径側の鉄心部分に入り、永久磁石16に戻る磁路を流れる。そこで、端板21から露出している永久磁石16の端面の領域からの端板21への磁束の流れが抑制されるので、端板21外径を回転子鉄心12の外径と等しくした場合に比べて、漏れ磁束を低減することができる。このように、端板21が永久磁石16の端面に接する面積が小さくなるほど、漏れ磁束を低減できる。
また、端板21は、軸方向から見て、永久磁石16の一部を覆い隠していれば、永久磁石16の軸方向の飛び出しを抑制する効果がある。そして、永久磁石16の軸方向の飛び出しを確実に阻止するには、図17に示されるように、端板21が、軸方向から見て、永久磁石16の磁極中心における厚みHmの半分以上の領域を覆い隠していればよい。
これらのことから、漏れ磁束を低減し、かつ永久磁石16の軸方向の飛び出しを抑制する観点から、端板21の外周端の径方向位置が、永久磁石16の磁極中心における厚みHmの半分となる点の径方向位置以上、永久磁石16の上面と側面との交点の径方向位置以下となるように、外径Rmを設定することが望ましい。
実施の形態4.
図18はこの発明の実施の形態4に係る永久磁石埋込型回転電機を示す断面図、図19はこの発明の実施の形態4に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子を示す斜視図、図20はこの発明の実施の形態4に係る永久磁石埋込型回転電機におけるトルクリップルと段スキュー角度との関係を示す図である。
図18および図19において、永久磁石埋込型回転電機101は、円環状の固定子1Aと、固定子1Aの内部に空隙9を介して同軸に、かつ回転可能に配設された回転子30と、を備えている。
固定子1Aは、電磁鋼板を積層、一体化して作製され、ティース2bが、それぞれ、円環状のバックヨーク2aの内壁面から径方向内方に突出して周方向に等角ピッチで配列されてなる固定子鉄心2Aと、固定子鉄心2Aに装着された固定子巻線3と、を備える。ここでは、バックヨーク2aと隣り合うティース2bにより構成されるスロット2cが周方向に12個配列されている。また、固定子巻線3が、導体線をティース2bのそれぞれに巻回して作製された集中巻コイル3aを備えている。
回転子30は、電磁鋼板を積層、一体化して作製され、複数個の円弧状曲面13が周方向に等角ピッチで配列された外形形状を有し、軸方向に同軸に配設される、分割鉄心としての第1および第2回転子鉄心121,122と、第1および第2回転子鉄心121,122の軸心位置に挿入、固着された回転軸11と、第1および第2回転子鉄心121,122の外周側に埋め込まれた永久磁石16と、を備える。
第1および第2回転子鉄心121,122は、それぞれ、曲率半径R2の円弧状曲面13により形成される凸部が周方向に等角ピッチで8個配列されて構成されている。そして、磁石収納穴15が円弧状曲面13のそれぞれの内径側に第1および第2回転子鉄心121,122を軸方向に貫通するように形成されている。さらに、永久磁石16が、磁石収納穴15のそれぞれに挿入、固着されている。
第1および第2回転子鉄心121,122は、磁極中心を周方向にずらして、互いに接して軸方向に同軸に配列され、軸心位置に挿入された回転軸11に固定されている。なお、第1および第2回転子鉄心121,122は、8個の永久磁石16が埋設され、軸方向厚みが半分である点を除いて、上記実施の形態1における回転子鉄心12と同様に構成されている。また、軸方向に配列された第1および第2回転子鉄心121,122の磁極中心間の周方向角度が段スキュー角度となる。
一般に、永久磁石埋込型回転電機では、固定子巻線が集中巻の巻線である場合、分布巻の巻線からなる固定子巻線を用いる場合に比べて、高調波が大きく、トルクリップルが大きくなりやすい。また、8極12スロットである場合、特に高調波が大きくなる。
この永久磁石埋込型回転電機101では、磁極中心を周方向にずらして、第1および第2回転子鉄心121,122を軸方向に同軸に並べている、すなわち段スキューを施しているので、軸方向で発生するトルクリップルの位相にずれが生じ、トルクリップルを低減することができる。
8極12スロットのモータでは、理論上、モータの電気的に1回転する周期を1fとすると、6f成分に大きなトルクリップルが発生する。このため、電気的には、30°に位相差を設けるように段スキューを施す。ここでいう電気的な30°とは、8極のモータでの場合、機械角度で7.5°となる。しかし、永久磁石16が第1および第2回転子鉄心121,122に埋め込まれているので、永久磁石16の外周側に位置する第1および第2回転子鉄心121,122の鉄心部分を軸方向に流れる漏れ磁束が発生し、軸方向で発生するトルクリップルの位相のずれが理論的な30°と異なってくる。
ここで、段スキュー角度(電気角度)とトルクリップルとの関係を図20に示す。
図20から、段スキュー角度が28°から大きくなると、トルクリップルが漸次小さくなり、段スキュー角度が30°(機械角度:7.5°)以上となると、トルクリップルがさらに小さくなった。そして、段スキュー角度が43度を超えると、トルクリップルの低下が緩やかになり、段スキュー角度が48度を超えると、トルクリップルの低下がほとんどないことがわかった。
トルクリップルを大きくすることは、出力の低下をもたらすことから,トルクリップルを低減し、かつ出力の低下を抑制する観点から、段スキュー角度は、電気角度で30°以上、48°以下にすることが望ましい。ここでは、8極12スロットの場合について説明したが、3相モータでは、毎極毎相当たりのスロット数が1/2又は1/4のモータにおいて、同様の効果が得られることが確認できた。
実施の形態5.
図21はこの発明の実施の形態5に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子を示す側面図である。
図21において、第1および第2回転子鉄心121,122は、磁極中心を周方向にずらして、軸方向に隙間dを確保して同軸に配列されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態4と同様に構成されている。
上記実施の形態4による回転子30では、第1および第2回転子鉄心121,122が互いに接するように軸方向に配列されているので、永久磁石16の外周側に位置する第1および第2回転子鉄心121,122の鉄心部分を軸方向に流れる漏れ磁束が発生し、出力の低下をもたらす。
この実施の形態5による回転子30Aでは、軸方向に配列された第1および第2回転子鉄心121,122との間に隙間dが確保されている。これにより、永久磁石16の外周側に位置する第1および第2回転子鉄心121,122の部分を軸方向に流れる漏れ磁束の量が低減され、トルクリップルを低減するための段スキュー角度を小さくできる。段スキュー角度を大きくすると、出力が低下する。したがって、実施の形態5によれば、上記実施の形態4に比べて、出力を高めることができる。
ここで、隙間dは、永久磁石16の外周側に位置する第1および第2回転子鉄心121,122の鉄心部分、すなわちブリッジ部20の磁極中心における厚みB1以上に設定すれば、磁石磁束の中の漏れ磁束を低減して,出力を向上することが可能となる。そこで、電磁鋼板の板厚をtとすれば、製作可能なB1は0.4×t以上となるので、隙間dはd≧0.4×tとすることが望ましい。
実施の形態6.
図22はこの発明の実施の形態6に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子を示す側面図である。
図22において、回転子鉄心は、分割鉄心としての第1から第3回転子鉄心13,132,133から構成される。第1および第3回転子鉄心131,133は、同一に構成されている。第2回転子鉄心132は、軸方向長さが第1および第3回転子鉄心131,133の2倍となっている点を除いて、第1および第3回転子鉄心131,133と同様に構成されている。第1から第3回転子鉄心131,133が、第2回転子鉄心132を挟んで、互いに接して、軸方向に同軸に配列されている。第1および第3回転子鉄心131,133の磁極中心の周方向位置は一致し、第2回転子鉄心132の磁極中心は、第1および第3回転子鉄心131,133の磁極中心に対して周方向にずれている。
なお、他の構成は、上記実施の形態4と同様に構成されている。
この実施の形態6では、第1および第3回転子鉄心131,133が同一に構成され、かつ磁極中心の周方向位置が一致している。また、第1および第3回転子鉄心131,133の軸方向長さが、第2回転子鉄心132の軸方向長さの半分となっている。そして、第2回転子鉄心132が第1および第3回転子鉄心131,132に対して段スキューされている。これにより、段スキューすることに起因して回転子30Bの回転中に軸方向に加わるスラスト力がなくなる。したがって、永久磁石埋込型回転電機のベアリングへの負荷が減り、ベアリングにおける故障の発生を抑制できる。
実施の形態7.
図23はこの発明の実施の形態7に係る永久磁石埋込型回転電機における回転子の永久磁石周りを示す要部拡大図である。
図23において、回転子鉄心12Bは、相対する磁石止め部18間の距離Lnが、ブリッジ部20の周方向の端部の厚みB2より大きくなるように構成されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
一の永久磁石16から出る磁束は、回転子鉄心12Bの極間の外周側の鉄心部分を通って隣の永久磁石16に向かう磁路と、回転子鉄心12Bの極間の鉄心部分を通って一の永久磁石16に戻る磁路と、を流れる。永久磁石16から出る磁束のなかの漏れ磁束の量の大きさは、ブリッジ部20の周方向の端部の厚みB2により決まる。したがって、Ln>B2としても、漏れ磁束の量は変わらない。また、Lnが大きくなると、ブリッジ部20の機械的強度が増し、高速回転にも耐えられるようになる。
この実施の形態7によれば、Ln>B2としているので、漏れ磁束を増大することなく、耐遠心力性を高めることができる。
なお、上記各実施の形態では、1本の長い永久磁石を磁石収納穴のそれぞれに収納されているが、複数本の短い永久磁石を磁石収納穴のそれぞれに1列に並べて収納するようにしてもよい。
1,1A 固定子、9 空隙、10,10A,10B,30,30A,30B 回転子、11 回転軸、12,12A,12B 回転子鉄心、13 円弧状曲面、14 円筒面、15,15A 磁石収納穴、16,16A 永久磁石、17 空隙部、20 ブリッジ部、21 端板、121 第1回転子鉄心(分割鉄心)、122 第2回転子鉄心(分割鉄心)、131 第1回転子鉄心(分割鉄心)、132 第2回転子鉄心(分割鉄心)、133 第3回転子鉄心(分割鉄心)、d 隙間。
この発明による永久磁石埋込回転電機は、円環状の固定子と、上記固定子の内部に空隙を介して、同軸に配設される回転子と、を備えている。上記回転子は、外径側に凸状の円弧状曲面が周方向に複数配列された外形形状を有し、磁石収納穴が上記円弧状曲面のそれぞれの内径側に軸方向に貫通するように形成された回転子鉄心と、上記回転子鉄心の軸心位置に挿入されて、上記回転子鉄心を保持する回転軸と、それぞれ、長さ方向と直交する断面の外径側を外径側に凸状の円弧とし、かつ周方向の両側面を磁極中心を含む平面と平行な平坦面とする棒状体に作製され、上記磁石収納穴のそれぞれに収納された永久磁石と、を有している。そして、周方向に配列された上記円弧状曲面に接する円筒面の曲率半径をR1、上記円弧状曲面の曲率半径をR2、上記永久磁石の上面の曲率半径をR3としたときに、R1>R2>R3を満足し、上記磁石収納穴は、周方向両側部のなかの外径側部分を周方向外方に膨出させて形成された空隙部を有し、上記磁石収納穴の周方向両側部のなかの内径側部分に、上記永久磁石の周方向の両側面と径方向に並行して接触する面を設け、上記回転子鉄心の上記円弧状曲面と上記磁石収納穴との間の鉄心部分の磁極中心における厚みをB1とし、上記鉄心部分の周方向の端部の厚みをB2としたときに、B2>B1を満足し、周方向に隣り合う上記空隙部間の距離と、周方向に隣り合う、上記永久磁石の周方向の両側面と径方向に並行して接触する上記面間の距離と、が等しい
この発明による永久磁石埋込型回転電機は、円環状の固定子と、上記固定子の内部に空隙を介して、同軸に配設される回転子と、を備えている。上記回転子は、外径側に凸状の円弧状曲面が周方向に複数配列された外形形状を有し、磁石収納穴が上記円弧状曲面のそれぞれの内径側に軸方向に貫通するように形成された回転子鉄心と、上記回転子鉄心の軸心位置に挿入されて、上記回転子鉄心を保持する回転軸と、それぞれ、長さ方向と直交する断面の外径側を外径側に凸状の円弧とし、かつ周方向の両側面を磁極中心を含む平面と平行な平坦面とする棒状体に作製され、上記磁石収納穴のそれぞれに収納された永久磁石と、を有している。そして、周方向に配列された上記円弧状曲面に接する円筒面の曲率半径をR1、上記円弧状曲面の曲率半径をR2、上記永久磁石の上面の曲率半径をR3としたときに、R1>R2>R3を満足し、上記磁石収納穴は、周方向両側部のなかの外径側部分を周方向外方に膨出させて形成された空隙部を有し、上記磁石収納穴の周方向両側部のなかの内径側部分に、上記永久磁石の周方向の両側面と接触する、上記磁極中心を含む平面と平行な面を設け、上記回転子鉄心の上記円弧状曲面と上記磁石収納穴との間の鉄心部分の磁極中心における厚みをB1とし、上記鉄心部分の周方向の端部の厚みをB2としたときに、B2>B1を満足し、周方向に隣り合う上記空隙部間の距離と、周方向に隣り合う、上記永久磁石の周方向の両側面と接触する、上記磁極中心を含む平面と平行な上記面間の距離と、が等しい。

Claims (8)

  1. 円環状の固定子と、
    上記固定子の内部に空隙を介して、同軸に配設される回転子と、を備えた永久磁石埋込型回転電機において、
    上記回転子は、
    外径側に凸状の円弧状曲面が周方向に複数配列された外形形状を有し、磁石収納穴が上記円弧状曲面のそれぞれの内径側に軸方向に貫通するように形成された回転子鉄心と、
    上記回転子鉄心の軸心位置に挿入されて、上記回転子鉄心を保持する回転軸と、
    それぞれ、長さ方向と直交する断面の外径側を外径側に凸状の円弧とし、かつ周方向の両側面を磁極中心を含む平面と平行な平坦面とする棒状体に作製され、上記磁石収納穴のそれぞれに収納された永久磁石と、を有し、
    周方向に配列された上記円弧状曲面に接する円筒面の曲率半径をR1、上記円弧状曲面の曲率半径をR2、上記永久磁石の上面の曲率半径をR3としたときに、R1>R2>R3を満足し、
    上記磁石収納穴は、周方向両側部のなかの外径側部分を周方向外方に膨出させた空隙部を有し、
    上記磁石収納穴の周方向両側部のなかの内径側部分に、上記永久磁石の周方向の両側面と径方向に並行して接触する面を設け、
    上記回転子鉄心の上記円弧状曲面と上記磁石収納穴との間の鉄心部分の磁極中心における厚みをB1とし、上記鉄心部分の周方向の端部の厚みをB2としたときに、B2>B1を満足していることを特徴とする永久磁石埋込型回転電機。
  2. 上記永久磁石の周方向両側部の内径側端部間の周方向幅をWmとし、上記磁石収納穴の周方向両側部の内径側端部間の周方向幅をWsとしたときに、Wm+0.05mm≦Ws≦Wm+0.1mmを満足していることを特徴とする請求項1記載の永久磁石埋込型回転電機。
  3. 上記永久磁石が、外径側を外径側に凸状の円弧とし、かつ内径側を外径側に凸状の円弧とする、長さ方向と直交する断面形状に形成され、上記永久磁石の下面の曲率半径をR4としたときに、R1>R4>R2>R3を満足していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の永久磁石埋込型回転電機。
  4. 上記永久磁石の下面が、上記永久磁石の周方向の中央部を通る半径方向と直交する平坦面に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の永久磁石埋込型回転電機。
  5. 上記回転子鉄心の周方向に隣り合う上記磁石収納穴間の周方向厚みが、上記回転子鉄心の上記永久磁石の周方向両側部の外周側の鉄心部分の径方向厚みより厚くなっていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の永久磁石埋込型回転電機。
  6. 端板が、上記回転子鉄心の軸方向両端面に接し、かつ軸方向から見て上記永久磁石の少なくとも一部を覆い隠すように配設されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の永久磁石埋込型回転電機。
  7. 上記回転子鉄心は、n個(nは2以上の整数)の分割鉄心を軸方向に配列して、かつ軸方向に隣り合う上記分割鉄心の磁極中心を周方向にずらして、構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の永久磁石埋込型回転電機。
  8. 隙間が、軸方向に隣り合う上記分割鉄心間に設けられていることを特徴とする請求項7記載の永久磁石埋込型回転電機。
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