JP2023082880A - 埋込磁石形同期電動機の回転子 - Google Patents

埋込磁石形同期電動機の回転子 Download PDF

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Abstract

【課題】トルクリップルが抑制された埋込磁石形同期電動機の回転子を提供する。【解決手段】埋込磁石形同期電動機の回転子3であって、複数の極を備え、複数の極の各々は、複数の磁石3a~3e、3f~3jを有する。複数の磁石3a~3e、3f~3jは、それぞれ磁極中心M1、M2から離れるにしたがって各々の磁石に起因する起磁力が弱まるように設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、埋込磁石形同期電動機の回転子に関する。
例えば、非特許文献1に、磁極の中心から円弧上にスリット穴を設けて、その中に永久磁石を埋め込んだ、埋込磁石形同期電動機の回転子が開示されている。
多層スリット構造を採用した永久磁石内挿リラクタンスモータ,日本機械工業連合会,平成21年度省エネルギー技術報告
非特許文献1に開示されている回転子は、多層スリットが配置されて複数の永久磁石が埋め込まれていることから、回転子の小型化、高効率化が実現されている。
しかしながら、非特許文献1に開示されている回転子では、エアギャップにおいて回転に伴う起磁力が大きく変化する。具体的には、回転子の回転に伴い、起磁力が最大値から最小値まで瞬間的に変化する傾向がある。つまり、非特許文献1に記載の回転子では、起磁力が方形波のように変化する傾向がある。
本発明者は、方形波等の角形波形のような起磁力の変化に高調波成分が多く含まれることから、大きなトルクリップルが発生していることに着目した。つまり、トルクリップルが抑制された磁石の配列を検討すれば、効率が向上するなど電動機の性能をより高めることができると考えた。
本発明は、トルクリップルが抑制された埋込磁石形同期電動機の回転子を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る埋込磁石形同期電動機の回転子は、
複数の極を備え、
前記複数の極の各々は、複数の磁石を有し、
前記複数の磁石は、磁極中心から離れるにしたがって各々の磁石に起因する起磁力が弱まるように設けられている。
本発明によれば、磁石の起磁力を変化させることにより、磁束密度の高調波が抑制され、コギングトルクを小さくすることができる。
第1実施形態に係る埋込磁石形同期電動機の水平方向断面図である。 参考例に係る埋込磁石形同期電動機の回転子の水平方向断面図である。 図2の回転子における磁束密度波形を示す図である。 図2の回転子におけるコギングトルク波形を示す図である。 第1実施形態に係る埋込磁石形同期電動機の回転子の水平方向断面図である。 図5の回転子における磁束密度波形を示す図である。 図5の回転子におけるコギングトルク波形を示す図である。 第2実施形態に係る埋込磁石形同期電動機の回転子の水平方向断面図である。 図8の回転子における磁束密度波形を示す図である。 図8の回転子におけるコギングトルク波形を示す図である。 第3実施形態に係る埋込磁石形同期電動機の回転子の水平方向断面図である。 図11の部分拡大図である。 図11の回転子における磁束密度波形を示す図である。 図11の回転子におけるコギングトルク波形を示す図である。 第4実施形態に係る埋込磁石形同期電動機の回転子の水平方向断面図である。 図15の部分拡大図である。 図15の回転子における磁束密度波形を示す図である。 図15の回転子におけるコギングトルク波形を示す図である。 第1実施形態の変形例1に係る埋込磁石形同期電動機の回転子の水平方向断面図である。 第1実施形態の変形例2に係る埋込磁石形同期電動機の回転子の水平方向断面図である。 第2実施形態の変形例に係る埋込磁石形同期電動機の回転子の水平方向断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、実施形態の説明において既に説明された部材と同一の参照番号を有する部材については、説明の便宜上、その説明は省略する。また、本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。
図1は、本発明の第1実施形態に係る埋込磁石形同期電動機100の概略図である。
図1に示すように、埋込磁石形同期電動機100は、円筒状のハウジング1に固定された固定子2と、固定子2に対して相対的に回転可能な回転子3と、を備えている。
固定子2は、回転軸方向に複数の電磁鋼板が積層されて形成されたリング形状のステータコア21を備えている。ステータコア21は、内周面側に複数のステータコイル22を有している。複数のステータコイル22は、環状に配置されており、外部から交流電流が印加される構成となっている。
回転子3は、回転軸方向に複数の電磁鋼板が積層されて形成されたロータコア31を備えている。ロータコア31は円筒状に形成されており、その径方向中央部には、シャフト取付孔31aが形成されている。シャフト取付孔31aには図示しない駆動シャフトが固定され、駆動シャフトはハウジング1によって回転可能に支承されている。
回転子3は、ロータコア31に10個のロータ磁石3a~3jを有する。ロータ磁石3a~3jは、永久磁石で構成されており、ロータコア31のスロット内部に埋め込まれている。ロータ磁石3a~3jがスロット内部に埋め込まれていることで、ロータ磁石3a~3jが強固に固定されている。ロータ磁石3a~3e、3f~3jは、それぞれ極性の異なる1極を構成している。
本実施形態に係る埋込磁石型同期電動機100の詳細を参考例に係る埋め込み磁石型同期電動機と比較しながら説明するために、図2~4を用いて、参考例に係る埋込磁石形同期電動機の回転子について説明する。
図2は、参考例に係る埋込磁石形同期電動機の回転子203の水平方向断面図である。図2に示すように、回転子203は、回転軸方向に複数の電磁鋼板が積層されて形成されたロータコア231を備え、ロータコア231に10個のロータ磁石203a~203jを有する。ロータ磁石203a~203jは、永久磁石で構成されており、ロータコア231のスリット内部に埋め込まれている。
ロータ磁石203a~203jは、それぞれ円柱状に形成されており、大きさ、材質または組成が略同一である。また、ロータ磁石203a~203jは、回転中心Oを中心とした円周C上に、当該円周Cの各接線Lに沿って等間隔に配置されている。したがって、それぞれのロータ磁石203a~203jに起因するステータコイルに対する起磁力は略同一である。
図3は、図2の回転子203における磁束密度波形を示す図であり、図4は、図2の回転子203におけるコギングトルク波形を示す図である。
図3に示すように、参考例に係る埋込磁石形同期電動機の回転子203における磁束密度波形は、台形波、矩形波、または方形波など角形波形と類似している。
一般的に、ステータコイルに発生する磁束密度のうち、正弦波からなる基本波成分のみが電動機の回転駆動力となることが知られている。また、固定子と回転子の間にあるエアギャップにおいて、磁束密度に基本波成分以外の成分が含まれていると、トルクリプルや損失として電動機の性能を悪化させる要因となり得ることが知られている。
ここで発明者は、ステータコイルに発生する磁束密度のうち、正弦波からなる基本波成分のみが電動機の回転駆動力となることに着目した。また、固定子と回転子の間にあるエアギャップにおいて、磁束密度に基本波成分以外の高調波成分が含まれていると、トルクリプルや損失として電動機の性能を悪化させる要因となり得る。
図3に示す磁束密度波形は、角形波形と類似しているため、基本波成分以外の高調波成分が含まれていることになる。したがって、図4に示すように無負荷時のトルクリプルであるコギングトルクT0が大きくなり、電動機の性能を悪化させる要因となり得る。
[第1実施形態]
以下、図5~7を用いて、第1実施形態の埋込磁石形同期電動機の回転子について詳細に説明する。
図5は、第1実施形態の埋込磁石形同期電動機100の回転子3の水平方向断面図である。
図5に示すように、ロータ磁石3a~3eは、磁極中心M1から離れるにしたがって、回転中心Oに向かって径方向の内側にずれていくように配列されている。つまり、ロータ磁石3a~3eは、回転中心Oを中心とした楕円周C’上に、当該楕円周C’の各接線L’に沿って配置されている。また、磁極中心M1から最も遠いロータ磁石3a、3eにおける回転中心Oからの径方向寸法D2が、磁極中心M1に最も近いロータ磁石3cにおける回転中心Oからの径方向寸法D1よりも小さくなるように配列されている。そのため、それぞれのロータ磁石3a~3eに起因するステータコイル22に対する起磁力は、磁極中心M1から離れるにしたがって弱まっていく。つまり、ステータコイル22に対する起磁力は、ロータ磁石3cが最も強く、ロータ磁石3a、3eが最も弱い。
同様に、ロータ磁石3f~3jも、磁極中心M2から離れるにしたがって、回転中心Oに向かって径方向の内側にずれていくように配列されている。そのため、それぞれのロータ磁石3f~3jに起因するステータコイル22に対する起磁力は、磁極中心M2から離れるにしたがって弱まっていく。つまり、ステータコイル22に対する起磁力は、ロータ磁石3hが最も強く、ロータ磁石3f、3jが最も弱い。
なお、ロータ磁石3a~3jがそれぞれ円柱状に形成されており、大きさ、材質または組成が略同一である点は、図2に示す参考例に係る埋込磁石形同期電動機のロータ磁石203a~203jと共通である。
図6は、図5の回転子における磁束密度波形を示す図である。図7は、図5の回転子におけるコギングトルク波形を示す図である。
図6に示すように、第1実施形態の埋込磁石形同期電動機の回転子3における磁束密度波形は、図3に示す参考例に係る埋込磁石形同期電動機の回転子203における磁束密度波形と比較して、正弦波からなる基本波成分に類似している。言い換えれば、第1実施形態の磁束密度波形は、基本波成分以外の高調波成分が低減されている。
これにより、第1実施形態では、図7に示すようにコギングトルクT1を低減し、効率が向上するなど電動機の性能を改善することできる。
[第2実施形態]
以下、図8~10を用いて、第2実施形態の埋込磁石形同期電動機の回転子について詳細に説明する。
図8は、第2実施形態の埋込磁石形同期電動機の回転子3の水平方向断面図である。
図8に示すように、ロータ磁石3a~3eは、磁極中心M1から離れるにしたがって、径方向の幅Wが小さくなる。つまり、磁極中心M1に最も近いロータ磁石3cの径方向の幅W1が最も大きく、磁極中心M1から最も遠いロータ磁石3a、3eの径方向の幅W2が最も小さい。そのため、それぞれのロータ磁石3a~3eに起因するステータコイル22に対する起磁力は、磁極中心M1から離れるにしたがって弱まっていく。つまり、ステータコイル22に対する起磁力は、ロータ磁石3cが最も強く、ロータ磁石3a、3eが最も弱い。
同様に、ロータ磁石3f~3jも、磁極中心M2から離れるにしたがって、径方向の幅Wが小さくなる。そのため、それぞれのロータ磁石3f~3jに起因するステータコイル22に対する起磁力は、磁極中心M2から離れるにしたがって弱まっていく。つまり、ロータ磁石3hの起磁力が最も強く、ロータ磁石3f、3jの起磁力が最も弱い。
なお、ロータ磁石3a~3jがそれぞれ円柱状に形成されており、材質または組成が略同一である点、及び、回転中心Oを中心とした円周C上に、当該円周Cの各接線Lに沿って等間隔に配置されている点は、図2に示す参考例に係る埋込磁石形同期電動機のロータ磁石203a~203jと共通である。
第2実施形態では、ロータ磁石3a~3e、3f~3jが、それぞれ磁極中心M1、M2から離れるにしたがって、径方向の幅Wが小さくなる構成であったが、本発明はこれに限られない。ロータ磁石3a~3e、3f~3jが、それぞれ磁極中心M1、M2から離れるにしたがって、磁力の弱い材質または組成からなる構成であってもよい。例えば、磁極中心M1に最も近いロータ磁石3c、及び、磁極中心M2に最も近いロータ磁石3hを磁力の強いネオジウム磁石として、磁極中心M1から最も遠いロータ磁石3a、3e、及び、磁極中心M2から最も遠いロータ磁石3f、3jを磁力の弱いフェライト磁石としてもよい。
図9は、図8の回転子における磁束密度波形を示す図である。図10は、図8の回転子におけるコギングトルク波形を示す図である。
図9に示すように、第2実施形態の埋込磁石形同期電動機の回転子3における磁束密度波形は、図3に示す参考例に係る埋込磁石形同期電動機の回転子203における磁束密度波形と比較して、正弦波からなる基本波成分に類似している。言い換えれば、第2実施形態の磁束密度波形は、基本波成分以外の高調波成分が低減されている。
これにより、第2実施形態では、図10に示すようにコギングトルクT2が低減され、効率が向上するなど電動機の性能を改善することできる。
[第3実施形態]
以下、図11~14を用いて、第3実施形態の埋込磁石形同期電動機の回転子について詳細に説明する。
図11は、第3実施形態の埋込磁石形同期電動機の回転子3の水平方向断面図である。図12は、図11の部分拡大図である。
図11に示すように、ロータ磁石3a~3eは、回転中心Oを中心とした円周C上に配列されている。また、ロータ磁石3a~3eは、磁極中心M1から離れるにしたがって、ロータ磁石3a~3eの各々の回転中心Oから中心点Pを通って径方向に延びる仮想線ILと長手方向の中心線MLとのなす角度θが大きくなる。ここで、中心点Pとはロータ磁石3a~3eの各々の中心を意味する。また、角度θとは、2直線が交わることによって形成される2種類の角度のうち大きい方を意味する。そのため、それぞれのロータ磁石3a~3eに起因するステータコイル22に対する起磁力は、磁極中心M1から離れるにしたがって弱まっていく。つまり、ステータコイル22に対する起磁力は、ロータ磁石3cが最も強く、ロータ磁石3a、3eが最も弱い。
本実施形態では、図12に示すように、磁極中心M1に最も近いロータ磁石3cを除いた隣接する2つのロータ磁石が、各々の接線方向を基準に互いに反対方向(図12の矢印方向)に回転されている。また、ロータ磁石3a~3eの各々の角度θは、磁極中心M1から離れるにしたがって大きくなっていく。具体的には、磁極中心M1に最も近いロータ磁石3cにおいては、仮想線IL1と中心線ML1がなす角度θ1は90度である。ロータ磁石3cの次に磁極中心M1に近いロータ磁石3bにおいては、その接線方向に対して時計方向に回転して角度θ2をなしている。磁極中心M1から最も遠いロータ磁石3aにおいては、その接線方向に対して反時計方向に回転して角度θ3をなしている。ロータ磁石3aの角度θ3とロータ磁石3bの角度θ2は互いに向き合い、角度θは、θ1、θ2、θ3の順に大きくなる。
同様に、ロータ磁石3f~3jも、磁極中心M2から離れるにしたがって、ロータ磁石3f~3jの各々の角度θが大きくなる。そのため、それぞれのロータ磁石3f~3jに起因するステータコイル22に対する起磁力は、磁極中心M2から離れるにしたがって弱まっていく。つまり、ロータ磁石3hの起磁力が最も強く、ロータ磁石3f、3jの起磁力が最も弱い。
なお、ロータ磁石3a~3jがそれぞれ円柱状に形成されており、大きさ、材質または組成が略同一である点、及び、回転中心Oを中心とした円周C上に等間隔に配置されている点は、図2に示す参考例に係る埋込磁石形同期電動機のロータ磁石203a~203jと共通である。
なお、図示した例では、各々のロータ磁石の回転方向が互い違いに反転した例を説明したが、本発明はこれに限られない。各々のロータ磁石の回転方向が同一方向であってもよいし、ランダムであってもよい。
図13は、図11の回転子における磁束密度波形を示す図である。図14は、図11の回転子におけるコギングトルク波形を示す図である。
図13に示すように、第3実施形態の埋込磁石形同期電動機の回転子3における磁束密度波形は、図3に示す参考例に係る埋込磁石形同期電動機の回転子203における磁束密度波形と比較して、正弦波からなる基本波成分に類似している。言い換えれば、第3実施形態の磁束密度波形は、基本波成分以外の高調波成分が低減されている。
これにより、第3実施形態では、図14に示すようにコギングトルクT3が低減され、効率が向上するなど電動機の性能を改善することできる。
[第4実施形態]
以下、図15~18を用いて、第4実施形態の埋込磁石形同期電動機の回転子について詳細に説明する。第4実施形態は、第1実施形態と第3実施形態を組み合わせた構成である。
図15は、第4実施形態の埋込磁石形同期電動機の回転子3の水平方向断面図である。図16は、図15の部分拡大図である。
図15に示すように、ロータ磁石3a~3eは、回転中心Oを中心とした楕円周C’上に配列されている。また、ロータ磁石3a~3eは、磁極中心M1から離れるにしたがって、ロータ磁石3a~3eの各々の回転中心Oから中心点Pを通って径方向に延びる仮想線ILと長手方向の中心線ML’とのなす角度θ’が大きくなる。ここで、中心点Pとはロータ磁石3a~3eの各々の中心を意味する。また、角度θ’とは、2直線が交わることによって形成される2種類の角度のうち大きい方を意味する。そのため、それぞれのロータ磁石3a~3eに起因するステータコイル22に対する起磁力は、磁極中心M1から離れるにしたがって弱まっていく。つまり、ステータコイル22に対する起磁力は、ロータ磁石3cが最も強く、ロータ磁石3a、3eが最も弱い。
本実施形態では、第3実施形態と同様に、磁極中心M1に最も近いロータ磁石3cを除いた隣接する2つのロータ磁石が、各々の接線方向を基準に互いに反対方向(図16の矢印方向)に回転されている。また、ロータ磁石3a~3eの各々の角度θ’は、磁極中心M1から離れるにしたがって大きくなっていく。そのため、図16に示すように、ロータ磁石3aの角度θ’3とロータ磁石3bの角度θ’2は互いに向き合い、角度θ’は、θ’1、θ’2、θ’3の順に大きくなる。
同様に、ロータ磁石3f~3jも、磁極中心M2から離れるにしたがって、ロータ磁石3f~3jの各々の角度θ’が大きくなる。そのため、それぞれのロータ磁石3f~3jに起因するステータコイル22に対する起磁力は、磁極中心M2から離れるにしたがって弱まっていく。つまり、ロータ磁石3hの起磁力が最も強く、ロータ磁石3f、3jの起磁力が最も弱い。
なお、ロータ磁石3a~3jがそれぞれ円柱状に形成されており、大きさ、材質または組成が略同一である点、及び、等間隔に配置されている点は、図2に示す参考例に係る埋込磁石形同期電動機のロータ磁石203a~203jと共通である。
なお、図示した例では、各々のロータ磁石の回転方向が互い違いに反転した例を説明したが、本発明はこれに限られない。各々のロータ磁石の回転方向が同一方向であってもよいし、ランダムであってもよい。
図17は、図15の回転子における磁束密度波形を示す図である。図18は、図15の回転子におけるコギングトルク波形を示す図である。
図17に示すように、第4実施形態の埋込磁石形同期電動機の回転子3における磁束密度波形は、図3に示す参考例に係る埋込磁石形同期電動機の回転子203における磁束密度波形と比較して、正弦波からなる基本波成分に類似している。言い換えれば、第4実施形態の磁束密度波形は、基本波成分以外の高調波成分が低減されている。
これにより、第4実施形態では、図18に示すようにコギングトルクT4が低減され、効率が向上するなど電動機の性能を改善することできる。これは、図7に示す第1実施形態におけるコギングトルクT1、図10に示す第2実施形態におけるコギングトルクT2、図14に示す第3実施形態におけるコギングトルクT3と比較して、最もコギングトルクが低減され、電動機の性能を大幅に改善することができる。
なお、上述した第4実施形態は、第1実施形態と第3実施形態を組み合わせ構成であるが、第1実施形態、第2実施形態、または、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態の全てを組み合わせた構成であってもよい。
[他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のようにも変形することができる。
図19は、第1実施形態の変形例1の埋込磁石形同期電動機100の回転子3の水平方向断面図である。
図19に示すように、ロータ磁石3a~3eのうち磁極中心M1から最も遠いロータ磁石3a、3eにおいて、磁極中心M1から遠い端部Eの外周側に径方向に延びるフラックスバリア32が設けられている。フラックスバリア32は、ロータ磁石3a~3eのq軸磁束を遮るためにロータコア31に形成された空間である。
図19に示すように、ロータ磁石3a~3eは、磁極中心M1から離れるにしたがって、回転中心Oに向かって径方向の内側にずれていくように配列されている場合、ロータ磁石3a~3eのq軸磁束は、回転子外径と径方向の内側に位置するロータ磁石3a、3eとの間に漏れて流れ込み、リラクタンストルクが低下する懸念がある。そこで、回転子外径と径方向の内側に位置するロータ磁石3a、3eとの間の領域に、フラックスバリア31が設けられている。フラックスバリア31によって、この領域を通ろうとする磁束が遮られるので、q軸磁束が弱まることがなく、リラクタンストルクの低下を抑制できる。
なお、ロータ磁石3f~3jのうち磁極中心M2から最も遠いロータ磁石3f、3jにおいても、磁極中心M2から遠い端部Eの外周側に径方向に延びるフラックスバリア32が設けられている。
なお、図19では、フラックスバリア32はロータ磁石3a、3eの挿入穴の一部とつながった構造となっているが、両者は分離されていてもよい。
図20は、第1実施形態の変形例2の埋込磁石形同期電動機100の回転子3の水平方向断面図である。
図20に示すように、回転子3は、ロータコア31に4個のロータ磁石3a~3dを有する。ロータ磁石3a~3b、3c~3dは、それぞれ極性の異なる1極を構成している。
ロータ磁石3a~3bは、それぞれ磁極中心M1に近い一方の端部E1と磁極中心M1から遠い他方の端部E2を有する。また、ロータ磁石3a~3bは、他方の端部E2における回転中心Oからの径方向寸法D4が、一方の端部E1における回転中心Oからの径方向寸法D3よりも小さくなるように配列されている。つまり、ロータ磁石3a~3bは、回転中心Oを中心とした楕円周C’上に、当該楕円周C’の接線L’に沿って配置されている。そのため、それぞれのロータ磁石3a~3b内部でのステータコイル22に対する起磁力は、磁極中心M1から離れるにしたがって弱まっていく。つまり、ステータコイル22に対する起磁力は、磁極中心M1に近い一方の端部E1が最も強く、磁極中心M1から遠い他方の端部E2が最も弱い。
同様に、ロータ磁石3c~3dも、他方の端部E2における回転中心Oからの径方向寸法D4が、一方の端部E1における回転中心Oからの径方向寸法D3よりも小さくなるように配列されている。そのため、ステータコイル22に対する起磁力は、磁極中心M2に近い一方の端部E1が最も強く、磁極中心M2から遠い他方の端部E2が最も弱い。
図21は、第2実施形態の変形例の埋込磁石形同期電動機100の回転子3の水平方向断面図である。
図21に示すように、回転子3は、ロータコア31に4個のロータ磁石3a~3dを有する。ロータ磁石3a~3b、3c~3dは、それぞれ極性の異なる1極を構成している。
ロータ磁石3a~3bは、それぞれ磁極中心M1に近い一方の端部E1と磁極中心M1から遠い他方の端部E2を有する。また、ロータ磁石3a~3bは、他方の端部E2の径方向の幅W4が、一方の端部E1の径方向の幅W3よりも小さい。そのため、ステータコイル22に対する起磁力は、磁極中心M1から遠い他方の端部E2が、磁極中心M1に近い一方の端部E1よりも弱い。
同様に、ロータ磁石3c~3dも、他方の端部E2の径方向の幅W4が、一方の端部E1の径方向の幅W3よりも小さい。そのため、ステータコイル22に対する起磁力は、磁極中心M2に近い一方の端部E1が最も強く、磁極中心M2からから遠い他方の端部E2が、磁極中心M2に近い一方の端部E1よりも弱い。
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
100 埋込磁石形同期電動機
1 ハウジング
2 固定子
3、203 回転子
21 ステータコア
22 ステータコイル
31、231 ロータコア
31a、231a シャフト取付孔
32 フラックスバリア
3a~3j、203a~203j ロータ磁石
O 回転中心
C 円周
C’ 楕円周
L、L’ 接線
M1、M2 磁極中心
ML、ML’ 中心線
W1、W2、W3、W4 幅
θ、θ’ 角度
T1、T2、T3、T4 コギングトルク

Claims (9)

  1. 埋込磁石形同期電動機の回転子であって、
    複数の極を備え、
    前記複数の極の各々は、複数の磁石を有し、
    前記複数の磁石は、磁極中心から離れるにしたがって各々の磁石に起因する起磁力が弱まるように設けられている。
  2. 前記磁極中心から離れるにしたがって、前記複数の磁石は回転中心に向かって径方向の内側にずれていくように配列されている、
    請求項1に記載の回転子。
  3. 前記磁極中心から最も遠い磁石において、前記磁極中心から遠い端部の外周側に径方向に延びるフラックスバリアが設けられている、
    請求項2に記載の回転子。
  4. 前記磁極中心から離れるにしたがって、前記複数の磁石の大きさが小さくなっている、
    請求項1に記載の回転子。
  5. 前記磁極中心から離れるにしたがって、回転中心から前記複数の磁石の各々の中心点を通って径方向に延びる仮想線と前記複数の磁石の長手方向の中心線とのなす角度が大きくなっている、
    請求項1に記載の回転子。
  6. 前記磁極中心から最も遠い磁石において、前記磁極中心から遠い端部の外周側に径方向に延びるフラックスバリアが設けられている、
    請求項5に記載の回転子。
  7. 前記回転子は,1極当たり偶数個の磁石を有し,
    前記磁極中心に最も近い2つの磁石の各々は,前記磁極中心に近い一方の端部と前記磁極中心から遠い他方の端部を有し、
    前記他方の端部における回転中心からの径方向寸法が、前記一方の端部における回転中心からの径方向寸法よりも小さい、
    請求項1に記載の回転子。
  8. 前記回転子は、1極当たり偶数個の磁石を有し、
    前記磁極中心に最も近い2つの磁石の各々は,前記磁極中心に近い一方の端部と前記磁極中心から遠い他方の端部を有し、
    前記他方の端部の大きさは前記一方の端部の大きさよりも小さい、
    請求項1に記載の回転子。
  9. 前記磁極中心から離れるにしたがって、磁力の弱い材質または組成の磁石が設けられている、請求項1に記載の回転子。
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