JP4964291B2 - 永久磁石埋込型モータの回転子及び送風機及び圧縮機 - Google Patents

永久磁石埋込型モータの回転子及び送風機及び圧縮機 Download PDF

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Description

この発明は、永久磁石埋込型モータの回転子に関するもので、特に永久磁石挿入穴の外周鉄心部に配置されるスリット形状に関するものである。また、その永久磁石埋込型モータの回転子を搭載した永久磁石埋込型モータを用いる送風機及び圧縮機に関する。以下、永久磁石埋込型モータを、単に電動機と呼ぶ場合もある。
従来から、回転子を複数の回転子コアに分割し、それぞれを所定の角度周方向にずらしてスキューさせることで、電動機のトルクリプルを軽減する技術が提案されている。
しかしながら、これらの電動機のトルクリプルを軽減する技術は、回転子コアの各々からなる軸方向のずれ角は一つであるため、複数の次数の振動の高調波成分を同時に低減できないという課題があった。
そこで、複数の次数の振動の高調波成分を同時に低減できる回転子を供給することを目的として、以下に示す回転子が提案されている。即ち、回転子は回転軸Z方向に相互に連結された第一の回転子コア、第二の回転子コア、第三の回転子コアを備えている。第一の回転子コア、第二の回転子コア、第三の回転子コアは、互いに同一の構成を有している。第一の回転子コアは、回転軸Zに並行な側面と、当該側面に相互に異なる複数の磁極面を極対数で形成する界磁磁石とを備えており、回転軸Z方向に一様な構成である。そして、第一の回転子コア、第二の回転子コアは回転軸Zの周方向においてスキュー角θ1度を形成し、第二の回転子コア、第三の回転子コアはスキュー角θ2度を形成している。スキュー角θを360/(2pn)(p:極対数、n:1より大きい整数)により決定することで、nを次数とする振動の高調波成分を低減することができる。よって、この場合、2つの次数の振動の高調波成分を低減することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−131783号公報
従来の永久磁石埋込型モータの回転子は、スリットを設けることや、スキューを施すことによりトルクリップルを低減して、低騒音化を図っていた。しかし、スキューを施すことは回転子の位相を変更するため、製造しにくい。そのため製造時のコストが増加し、さらに電動機のトルクの低下により効率が低下するという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、スキューを施すことなく、スリットによりトルクリップルが低減可能な永久磁石埋込型モータの回転子を提供する。
また、その永久磁石埋込型モータの回転子を用いる永久磁石埋込型モータを搭載した送風機及び圧縮機を提供する。
この発明に係る永久磁石埋込型モータの回転子は、所定の形状に打ち抜かれた電磁鋼板を、所定の枚数積層して形成される回転子鉄心と、
回転子鉄心の外周部に沿って形成された複数の永久磁石挿入穴と、
永久磁石挿入穴の両端部に設けられる永久磁石端部空隙と、
永久磁石挿入穴に挿入される複数の永久磁石と、
永久磁石挿入穴の外側の鉄心部に形成される複数のスリットと、を備え、
複数のスリットは、磁極中心線に対して略対称に形成されるとともに、スリットの中心線の延長線の交点が、磁極中心線上に少なくとも一点存在するように構成され、
複数の永久磁石で構成される複数の磁極のうちに、スリットの中心線の延長線の交点と永久磁石との間の距離が、他の磁極と異なる磁極が少なくとも一つ存在するものである。
この発明に係る永久磁石埋込型モータの回転子は、複数のスリットが磁極中心線に対して略対称に形成されるとともに、スリットの中心線の延長線の交点が、磁極中心線上に少なくとも一点存在するように構成され、複数の永久磁石で構成される複数の磁極のうちに、スリットの中心線の延長線の交点と永久磁石との間の距離が、他の磁極と異なる磁極が少なくとも一つ存在するようにしたので、磁極のトルク位相がずれる効果により、トルクリップルを低減できる。
比較のために示す図で、一般的な永久磁石埋込型モータの回転子300の横断面図。 比較のために示す図で、一般的な永久磁石埋込型モータの回転子300の回転子鉄心301の横断面図。 比較のために示す図で、一般的な永久磁石埋込型モータの回転子300の部分拡大横断面図。 比較のために示す図で、一般的な永久磁石埋込型モータの回転子300の回転子鉄心301の部分拡大横断面図。 比較のために示す図で、一般的な永久磁石埋込型モータの回転子300において、一磁極の複数のスリット305の中心線の延長線の交点Aと永久磁石303との距離Lを変更した時のトルクを比較した図。 実施の形態1を示す図で、永久磁石埋込型モータの回転子100の横断面図。 実施の形態1を示す図で、永久磁石埋込型モータの回転子100の回転子鉄心101の横断面図。 実施の形態1を示す図で、回転子100の磁極a付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子鉄心101の磁極a付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子100の磁極b付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子鉄心101の磁極b付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子100の磁極c付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子鉄心101の磁極c付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子100の磁極d付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子鉄心101の磁極d付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、La=Lc=L1、Lb=Ld=L2のときのトルク波形を示す図。 実施の形態1を示す図で、La=Lb=Lc=L1且つLd=L2、La=Lc=L1且つLb=Ld=L2、La=L1且つLb=Lc=Ld=L2のそれぞれのトルク波形を示す図。 実施の形態1を示す図で、変形例の永久磁石埋込型モータの回転子200の横断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例の永久磁石埋込型モータの回転子200の回転子鉄心201の横断面図。 実施の形態1を示す図で、回転子200の磁極a付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子鉄心201の磁極a付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子200の磁極b付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子鉄心201の磁極b付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子200の磁極c付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子鉄心201の磁極c付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子200の磁極d付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子鉄心201の磁極d付近の拡大図。
実施の形態1.
図1乃至図5は比較のために示す図で、図1は一般的な永久磁石埋込型モータの回転子300の横断面図、図2は一般的な永久磁石埋込型モータの回転子300の回転子鉄心301の横断面図、図3は一般的な永久磁石埋込型モータの回転子300の部分拡大横断面図、図4は一般的な永久磁石埋込型モータの回転子300の回転子鉄心301の部分拡大横断面図、図5は一般的な永久磁石埋込型モータの回転子300において、複数のスリット305の中心線の延長線の交点Aと永久磁石303との距離Lを変化させた時のトルクを比較した図である。
先ず、一般的な永久磁石埋込型モータの回転子300について説明する。図1に示す永久磁石埋込型モータの回転子300は、少なくとも回転子鉄心301と、永久磁石303とを備える。
尚、永久磁石埋込型モータの回転子300を、単に回転子300と呼ぶ。また、回転子300等を、単に回転子と呼ぶ場合もある。
回転子鉄心301は、全体の横断面形状が略円形状で、薄板の電磁鋼板(例えば、0.1〜1.0mm程度の板厚で、無方向性電磁鋼板(鋼板の特定方向に偏って磁気特性を示さないよう、各結晶の結晶軸方向をできる限りランダムに配置させたもの))を所定の形状に金型で打ち抜き、所定の枚数(複数枚)積層して形成される。
回転子鉄心301には、横断面が長方形の四個の永久磁石挿入穴302が、周方向に四角形を形成するように形成されている(図2参照)。
永久磁石挿入穴302の内部に、N極とS極とが交互になるように着磁された四枚の平板形状の永久磁石303を挿入することで4極の回転子300を形成している。
永久磁石303には、例えばネオジウム、鉄、ボロンを主成分とする希土類などが用いられる。
永久磁石挿入穴302の両端部には、永久磁石挿入穴302に連結する永久磁石端部空隙304が形成されている。
永久磁石端部空隙304は、極間における永久磁石303の漏れ磁束を抑制する。
永久磁石挿入穴302の外周鉄心部に、複数のスリット305が、周方向に所定の間隔で形成されている。図1の回転子300では、一磁極に5個のスリット305が形成されている。
5個のスリット305は磁極中心に対して対称に配置されており、更に各スリット305の中心線の延長線の交点Aが、磁極中心線上に存在している。
図1に示す回転子300は、スリット305を磁極中心側に傾けることにより永久磁石303から発生する磁束を磁極中心に集中させて、回転子300の外周部の磁束密度を正弦波状にしている。それにより、誘起電圧の高調波が低減するとともに、コギングトルクが低減する。その結果、トルクリップルが低下していた。
以下、スリット305の効果について説明する。回転子300の永久磁石303から発生した磁束は、永久磁石303の外周鉄心部を通り固定子(図示せず)に流れ込む。
そのとき、永久磁石303から発生した磁束の磁路は、隣り合うスリット305間の鉄心部に規制される。
スリット305が存在しない時は、永久磁石303から発生した磁束は、永久磁石303の外周鉄心部の中を自由に移動することができるため、磁束が流れやすい方に移動し、その影響によりトルクリップルが悪化していた。
つまり、スリット305は、永久磁石303から発生した磁束が永久磁石303の外周鉄心部を自由に移動しないよう規制する。
そのため、スリット305の形状を変えることにより、回転子300の外周部の磁束を自由に変えることができる。
しかし、図1に示す回転子300は、回転子300内の永久磁石303から発生した磁力と、固定子(図示せず)から発生する磁力によりトルクが発生し回転する。しかし、スリット305のみでは、トルクリップルを十分に低減することが困難であり、騒音が増加するという課題があった。
次に、図1に示す、各磁極の複数のスリット305の中心線の延長線の交点Aと永久磁石303との距離Lを変更した時のトルクについて説明する。
図5に各磁極の複数のスリット305の中心線の延長線の交点Aと永久磁石303との距離LをL1、L2と変更した時の、それぞれのトルク波形を示す。
図5に示すトルク波形は、スロット数が6で、集中巻の固定子に、回転子300を組み合わせた永久磁石埋込型モータ(以下、単にモータという場合もある)のトルク波形である。
4極6スロットのモータは、コギングトルクと誘起電圧の高調波などの影響によりトルクリップルが発生し、一般的にスリットがない形状であると、トルクリップルの基本波成分は、極数(4)と、スロット数(6)との最少公倍数の12次(12f)となる。基本波成分12fの1周期は、機械角で30degである。
図1の回転子300はスリット305を有し、回転子300の表面磁束を正弦波状に近づけているため、コギングトルクと誘起電圧の高調波成分を低減することが可能である。その結果、トルクリップルの基本波成分である12fを、その整数倍の24f、36f、48f・・・と分散することによりトルクリップルを低減でき、低騒音化が可能である。
図5に示すトルク波形は、4極で固定子のスロットが6個の例であり、機械角30degで周期性を持つため、機械角30degまでの波形を示している。
L1とL2とは、L1>L2の関係がある。即ち、各磁極の複数のスリット305の中心線の延長線の交点Aと永久磁石303との距離Lを大きくすると、図5に示すように、トルクリップル波形が右側にずれる。図5の機械角は、固定子(図示せず)に対する回転子300の位置を示し、或る任意の位置を機械角0°としている。距離Lを変更すると、トルクリップル波形の、例えばピークの位置(機械角)が変化する。
各磁極の複数のスリット305の中心線の延長線の交点Aと永久磁石303との距離Lを変更することにより、回転子外周の磁束が変化し、その結果、トルク波形も変化することが分かる。
しかし、距離Lを変更することによりトルク波形が変化するが、距離Lを変更するだけでは、トルクリップル低減効果は少ない。
本実施の形態では、上記のように、各磁極の複数のスリット305の中心線の延長線の交点Aと永久磁石303との距離Lを変更することにより、トルクリップル波形のピークの位置(機械角)が変化し、ピークの位置(機械角)が異なるトルクリップル波形を合成すれば、合成したトルクリップル波形のピークは低下する点に着目する。
即ち、一磁極の複数のスリットの中心線の延長線の交点と永久磁石との距離Lが、回転子の複数(偶数)ある全ての磁極において同一ではなく、磁極間で異なるように組み合わせる。それにより、距離Lが異なる磁極によるトルクが合成されることにより、トルクリップル波形のピークが低下することが予想される。
図6乃至図27は実施の形態1を示す図で、図6は永久磁石埋込型モータの回転子100の横断面図、図7は永久磁石埋込型モータの回転子100の回転子鉄心101の横断面図、図8は回転子100の磁極a付近の拡大図、図9は回転子鉄心101の磁極a付近の拡大図、図10は回転子100の磁極b付近の拡大図、図11は回転子鉄心101の磁極b付近の拡大図、図12は回転子100の磁極c付近の拡大図、図13は回転子鉄心101の磁極c付近の拡大図、図14は回転子100の磁極d付近の拡大図、図15は回転子鉄心101の磁極d付近の拡大図、図16はLa=Lc=L1、Lb=Ld=L2のときのトルク波形を示す図、図17はLa=Lb=Lc=L1且つLd=L2、La=Lc=L1且つLb=Ld=L2、La=L1且つLb=Lc=Ld=L2のそれぞれのトルク波形を示す図、図18は変形例の永久磁石埋込型モータの回転子200の横断面図、図19は変形例の永久磁石埋込型モータの回転子200の回転子鉄心201の横断面図、図20は回転子200の磁極a付近の拡大図、図21は回転子鉄心201の磁極a付近の拡大図、図22は回転子200の磁極b付近の拡大図、図23は回転子鉄心201の磁極b付近の拡大図、図24は回転子200の磁極c付近の拡大図、図25は回転子鉄心201の磁極c付近の拡大図、図26は回転子200の磁極d付近の拡大図、図27は回転子鉄心201の磁極d付近の拡大図である。
図6、図7により、本実施の形態の永久磁石埋込型モータの回転子100(以下、単に回転子100)について、説明する。
図6に示す永久磁石埋込型モータの回転子100は、少なくとも回転子鉄心101と、永久磁石103とを備える。
尚、永久磁石埋込型モータの回転子100を、単に回転子100と呼ぶ。また、回転子100等を、単に回転子と呼ぶ場合もある。
回転子鉄心101は、全体の横断面形状が略円形状で、薄板の電磁鋼板(例えば、0.1〜1.0mm程度の板厚で、無方向性電磁鋼板(鋼板の特定方向に偏って磁気特性を示さないよう、各結晶の結晶軸方向をできる限りランダムに配置させたもの))を所定の形状に金型で打ち抜き、所定の枚数(複数枚)積層して形成される。
回転子鉄心101には、横断面が長方形の四個の永久磁石挿入穴102が、周方向に四角形を形成するように形成されている(図7参照)。
永久磁石挿入穴102の内部に、N極とS極とが交互になるように着磁された四枚の平板形状の永久磁石103を挿入することで4極の回転子100を形成している。
永久磁石103には、例えばネオジウム、鉄、ボロンを主成分とする希土類などが用いられる。
永久磁石挿入穴102の両端部には、永久磁石挿入穴102に連結する永久磁石端部空隙104が形成されている。
永久磁石端部空隙104は、極間における永久磁石103の漏れ磁束を抑制する。
永久磁石挿入穴102の外周鉄心部に、複数のスリットが、周方向に所定の間隔で形成されている。図6の回転子100では、一磁極に5個のスリットが形成されている。
5個のスリットは磁極中心に対して対称に配置されており、更に各スリットの中心線の延長線の交点Aが、磁極中心線上に存在している。
本実施の形態は、各磁極のスリットの構成が異なることを特徴とする。
図6における、四箇所に位置する各磁極に名前を付ける。図6で、上部の磁極を磁極a、右側の磁極を磁極b、下部の磁極を磁極c、左側の磁極を磁極dとする。
磁極aのスリットをスリット105a、磁極bのスリットをスリット105b、磁極cのスリットをスリット105c、磁極dのスリットをスリット105dとする。
磁極a〜磁極dにおいて、スリット105a〜スリット105dを構成するスリットの数は同一で、また各スリットの中心線の延長線の交点が磁極線上に磁極中心線上に存在する点は同じである。
磁極a〜磁極dにおいて、スリット105a〜スリット105dの中心線の延長線の交点と永久磁石103との距離が異なる。
図8、図9により、磁極aの構成を、スリット105aを主体に説明する。図8、図9に示すように、スリット105aは、五つのスリット105a−1、スリット105a−2、スリット105a−3、スリット105a−4、スリット105a−5で構成される。
スリット105a−3は、その中心線が磁極中心線に略一致する。スリット105a−3の両側のスリット105a−2及びスリット105a−4は、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。そして、回転子100の外部における磁極中心線上の交点Aで、スリット105a−2及びスリット105a−4のそれぞれの中心線の延長線は交わる。
最も周方向の外側に位置するスリット105a−1及びスリット105a−5も、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。スリット105a−1及びスリット105a−5の傾斜角度は、スリット105a−2及びスリット105a−4の傾斜角度よりも大きい。スリット105a−1及びスリット105a−5のそれぞれの中心線の延長線も、回転子100の外部における磁極中心線上の交点Aで交わる。
磁極aにおいて、交点Aと永久磁石103との間の距離をLaとする。
図10、図11により、磁極bの構成を、スリット105bを主体に説明する。図10、図11に示すように、スリット105bは、五つのスリット105b−1、スリット105b−2、スリット105b−3、スリット105b−4、スリット105b−5で構成される。
スリット105b−3は、その中心線が磁極中心線に略一致する。スリット105b−3の両側のスリット105b−2及びスリット105b−4は、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。そして、回転子100の外部における磁極中心線上の交点Bで、スリット105b−2及びスリット105b−4のそれぞれの中心線の延長線は交わる。
最も周方向の外側に位置するスリット105b−1及びスリット105b−5も、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。スリット105b−1及びスリット105b−5の傾斜角度は、スリット105b−2及びスリット105b−4の傾斜角度よりも大きい。スリット105b−1及びスリット105b−5のそれぞれの中心線の延長線も、回転子100の外部における磁極中心線上の交点Bで交わる。
磁極bにおいて、交点Bと永久磁石103との間の距離をLbとする。
図12、図13により、磁極cの構成を、スリット105cを主体に説明する。図12、図13に示すように、スリット105cは、五つのスリット105c−1、スリット105c−2、スリット105c−3、スリット105c−4、スリット105c−5で構成される。
スリット105c−3は、その中心線が磁極中心線に略一致する。スリット105c−3の両側のスリット105c−2及びスリット105c−4は、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。そして、回転子100の外部における磁極中心線上の交点Cで、スリット105c−2及びスリット105c−4のそれぞれの中心線の延長線は交わる。
最も周方向の外側に位置するスリット105c−1及びスリット105c−5も、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。スリット105c−1及びスリット105c−5の傾斜角度は、スリット105c−2及びスリット105c−4の傾斜角度よりも大きい。スリット105c−1及びスリット105c−5のそれぞれの中心線の延長線も、回転子100の外部における磁極中心線上の交点Cで交わる。
磁極cにおいて、交点Cと永久磁石103との間の距離をLcとする。
図14、図15により、磁極dの構成を、スリット105dを主体に説明する。図14、図15に示すように、スリット105dは、五つのスリット105d−1、スリット105d−2、スリット105d−3、スリット105d−4、スリット105d−5で構成される。
スリット105d−3は、その中心線が磁極中心線に略一致する。スリット105d−3の両側のスリット105d−2及びスリット105d−4は、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。そして、回転子100の外部における磁極中心線上の交点Dで、スリット105d−2及びスリット105d−4のそれぞれの中心線の延長線は交わる。
最も周方向の外側に位置するスリット105d−1及びスリット105d−5も、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。スリット105d−1及びスリット105d−5の傾斜角度は、スリット105d−2及びスリット105d−4の傾斜角度よりも大きい。スリット105d−1及びスリット105d−5のそれぞれの中心線の延長線も、回転子100の外部における磁極中心線上の交点Dで交わる。
磁極dにおいて、交点Dと永久磁石103との間の距離をLdとする。
このように、実施の形態1の回転子100は、磁極a〜磁極dにおける交点A〜Dと永久磁石103との間の距離La〜距離Ldが、それぞれの磁極で異なることを特徴としている。
但し、図6〜図15では、最も好ましい態様である、La=Lc=L1>Lb=Ld=L2の例を図示している。La=Lc=L1>Lb=Ld=L2の場合は、磁極aと磁極bとで構成される磁極対と、磁極cと磁極dとで構成される磁極対とが同じ構成のため、モータとして好ましい態様である。
但し、図6〜図15は一例であり、磁極a〜磁極dの少なくともいずれか一つにおいて、交点Aと永久磁石103との間の距離が、他の磁極と異なればよい。
図5に示すように、スリットの延長線上の交点Aと永久磁石との距離Lを変更することにより、トルク波形が変化することから、La、Lb、Lc、Ldを異なる寸法とすることにより、一つの回転子100に四つの異なる波形のトルクが発生することになる。
つまり、回転子100に発生するトルクは、磁極a〜磁極dで発生する、異なる波形のトルクを合成したトルクとなる。その合成したトルクは、トルクリップルが小さくなり、低騒音な回転子100を形成することができる。
図16に、La=Lc=L1且つLb=Ld=L2(L1>L2)のときのトルク波形を示す。図16において、L=L1のトルク波形は、La〜Ldが全てL1のときのトルク波形を示す。また、L=L2のトルク波形は、La〜Ldが全てL2のときのトルク波形を示す。
図16において、La=Lc=L1且つLb=Ld=L2のトルク波形は、最も好ましい態様である、La=Lc=L1>Lb=Ld=L2(図6に示す回転子100)のときのトルク波形を示す。
La=Lc=L1且つLb=Ld=L2のトルク波形は、L=L1のトルク波形とL=L2のトルク波形とを合成したものとなる。
それにより、La=Lc=L1且つLb=Ld=L2のトルク波形におけるトルクリップルは、La〜Ldが全てL1のとき、もしくはLa〜Ldが全てL2のときに比べて減少していることが分かる。
このように、磁極a〜磁極dの距離La〜Ldを、La=Lc=L1、Lb=Ld=L2(L1>L2)とすることにより、トルクリップルが小さくなり、低騒音な回転子100が得られる。
図17に、La=Lb=Lc=L1且つLd=L2(L1>L2)、La=L1且つLb=Lc=Ld=L2(L1>L2)のときのトルク波形を示す。尚、比較のため、図16で示したLa=Lc=L1且つLb=Ld=L2(L1>L2)のトルク波形も併せて示す。さらに、La=Lb=Lc=Ld=L1のときのトルク波形も併せて示す。
La=Lc=L1且つLb=Ld=L2(L1>L2)、La=Lb=Lc=L1且つLd=L2(L1>L2)、La=L1且つLb=Lc=Ld=L2(L1>L2)のいずれも、La=Lb=Lc=Ld=L1のときに比べると、トルクリップルが小さくなっている。
即ち、磁極a〜磁極dの少なくともいずれか一つにおいて、交点Aと永久磁石103との間の距離を他の磁極と異なるようにすることにより、磁極a〜磁極dの交点A〜Dと永久磁石103との間の距離が同一の場合に比べて、トルクリップルが小さくなる。
中でも、La=Lc=L1且つLb=Ld=L2(L1>L2)のときが、最もトルクリップルが小さくなっていることが分かる。
La=Lc=L1且つLb=Ld=L2(L1>L2)とすることにより、LaとLcの磁極部分と、LbとLdの磁極部分とのトルク波形が変化し、その合成された値がトルクとして発生する。その結果、トルクの脈動が小さくなり、トルクリップルが低減する。
最も好ましい態様である図6の回転子100は、4極である。磁極aと磁極bとで一磁極対を構成する場合、磁極cと磁極dとで構成される他の一つの磁極対も、スリットの構成は同じになる。これを一般化すると、各磁極対の構成が、最も好ましい態様である図6の回転子100の磁極対の構成であれば、トルクの脈動が小さくなり、トルクリップルが低減することができる。
図18乃至図27を参照しながら変形例の回転子200について説明する。変形例の回転子200は、各磁極において、外側に配置されるスリットの中心線の延長線の交点と、磁極中心線上にあるスリットの両側のスリットの中心線の延長線の交点とが、磁極中心線上の異なる点に位置する点に特徴がある。外側に配置されるスリットの中心線の延長線の交点が、磁極中心線上にあるスリットの両側のスリットの中心線の延長線の交点よりも永久磁石から離れている。
変形例の回転子200は、一つの磁極にスリットが4本以上形成されるとともに、スリットの中心線の延長線の交点が、磁極中心線上の異なる点に二つ以上存在するものである。
変形例の回転子200は、上記相違点以外の構成は、回転子100と同様である。磁極a〜磁極dの構成を、スリット205a〜スリット205dを主体に説明する。
変形例の回転子200の回転子鉄心201の永久磁石挿入穴202、永久磁石203、永久磁石端部空隙204は、回転子100の回転子鉄心101の永久磁石挿入穴102、永久磁石103、永久磁石端部空隙104と同じものである。
図20、図21により、磁極aの構成を、スリット205aを主体に説明する。図20、図21に示すように、スリット205aは、五つのスリット205a−1、スリット205a−2、スリット205a−3、スリット205a−4、スリット205a−5で構成される。
スリット205a−3は、その中心線が磁極中心線に略一致する。スリット205a−3の両側のスリット205a−2及びスリット205a−4は、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。そして、回転子200の外部における磁極中心線上の交点A1で、スリット205a−2及びスリット205a−4のそれぞれの中心線の延長線は交わる。
最も周方向の外側に位置するスリット205a−1及びスリット205a−5も、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。スリット205a−1及びスリット205a−5の傾斜角度は、スリット205a−2及びスリット205a−4の傾斜角度よりも大きい。スリット205a−1及びスリット205a−5のそれぞれの中心線の延長線は、回転子200の外部における磁極中心線上の交点A2で交わる。
磁極aにおいて、交点A1と永久磁石203との間の距離をLa1とする。また、交点A2と永久磁石203との間の距離をLa2とする。距離La1と距離La2とは、La2>La1の関係がある。
図22、図23により、磁極bの構成を、スリット205bを主体に説明する。図22、図23に示すように、スリット205bは、五つのスリット205b−1、スリット205b−2、スリット205b−3、スリット205b−4、スリット205b−5で構成される。
スリット205b−3は、その中心線が磁極中心線に略一致する。スリット205b−3の両側のスリット205b−2及びスリット205b−4は、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。そして、回転子200の外部における磁極中心線上の交点B1で、スリット205b−2及びスリット205b−4のそれぞれの中心線の延長線は交わる。
最も周方向の外側に位置するスリット205b−1及びスリット205b−5も、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。スリット205b−1及びスリット205b−5の傾斜角度は、スリット205b−2及びスリット205b−4の傾斜角度よりも大きい。スリット205b−1及びスリット105b−5のそれぞれの中心線の延長線は、回転子200の外部における磁極中心線上の交点B2で交わる。
磁極bにおいて、交点B1と永久磁石203との間の距離をLb1とする。また、交点B2と永久磁石203との間の距離をLb2とする。距離Lb1と距離Lb2とは、Lb2>Lb1の関係がある。
図24、図25により、磁極cの構成を、スリット205cを主体に説明する。図24、図25に示すように、スリット205cは、五つのスリット205c−1、スリット205c−2、スリット205c−3、スリット205c−4、スリット205c−5で構成される。
スリット205c−3は、その中心線が磁極中心線に略一致する。スリット205c−3の両側のスリット205c−2及びスリット205c−4は、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。そして、回転子200の外部における磁極中心線上の交点C1で、スリット205c−2及びスリット205c−4のそれぞれの中心線の延長線は交わる。
最も周方向の外側に位置するスリット205c−1及びスリット205c−5も、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。スリット205c−1及びスリット205c−5の傾斜角度は、スリット205c−2及びスリット205c−4の傾斜角度よりも大きい。スリット205c−1及びスリット205c−5のそれぞれの中心線の延長線は、回転子200の外部における磁極中心線上の交点C2で交わる。
磁極cにおいて、交点C1と永久磁石203との間の距離をLc1とする。また、交点C2と永久磁石203との間の距離をLc2とする。距離Lc1と距離Lc2とは、Lc2>Lc1の関係がある。
図26、図27により、磁極dの構成を、スリット205dを主体に説明する。図図26、図27に示すように、スリット205dcは、五つのスリット205d−1、スリット205d−2、スリット205d−3、スリット205d−4、スリット205d−5で構成される。
スリット205d−3は、その中心線が磁極中心線に略一致する。スリット205d−3の両側のスリット205d−2及びスリット205d−4は、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。そして、回転子200の外部における磁極中心線上の交点D1で、スリット205d−2及びスリット205d−4のそれぞれの中心線の延長線は交わる。
最も周方向の外側に位置するスリット205d−1及びスリット205d−5も、磁極中心線側に所定の角度傾斜している。スリット205d−1及びスリット205d−5の傾斜角度は、スリット205d−2及びスリット205d−4の傾斜角度よりも大きい。スリット205d−1及びスリット205d−5のそれぞれの中心線の延長線は、回転子200の外部における磁極中心線上の交点D2で交わる。
磁極dにおいて、交点D1と永久磁石203との間の距離をLd1とする。また、交点D2と永久磁石203との間の距離をLd2とする。距離Ld1と距離Ld2とは、Ld2>Ld1の関係がある。
例えば、回転子200の磁極aにおいて、交点A1は、回転子100の磁極aの交点Aに対応する。交点A2は、交点Aよりも永久磁石203から離れている。
但し、上記のような関係に限定されるものではなく、交点A1と交点A2が磁極中心線上にあって、その位置が異なればよい。
変形例の回転子200のトルクについて検証した結果、回転子100と略同等の結果が得られた。即ち、或る磁極において、各スリットの中心線の延長線の交点は、磁極中心線上にあれば、何処にあってもよいことになる。
また、例えば、磁極aにおいて、交点A2が交点A1よりも永久磁石203から離れた位置にある場合(図20、図21)、外側のスリット205a−1、スリット205a−2の傾斜角度は、回転子100の磁極aの外側のスリット105a−1、スリット105a−2の傾斜角度よりも小さくなる。それにより、スリット205a−1とスリット205a−2との間、もしくはスリット205a−5とスリット205a−4との間の鉄心部の周方向寸法が、回転子100の磁極aのスリット105a−1とスリット105a−2との間、もしくはスリット105a−5とスリット105a−4との間の鉄心部の周方向寸法よりも大きくなる。その結果、スリット205a−1とスリット205a−2との間、もしくはスリット205a−5とスリット205a−4との間の鉄心部が飽和しにくいという効果がある。
回転子200から発生する磁束を正弦波状とするため、磁極中心に磁束を集中することが有効である。La1<La2、Lb1<Lb2、Lc1<Lc2、Ld1<Ld2の関係を満たすことにより、磁極中心に近いスリット(例えば、スリット205a−2、スリット205a−4)ほど磁極中心に傾く形状となることから、より磁極中心に磁束を集中することが可能となり、低騒音化に有効である。
一つの磁極に対して、スリットの中心線の延長線の交点は、少なくとも一つ存在すれば本実施の形態の効果を奏することができる。
また、一つの磁極に対して、スリットの中心線の延長線の交点が複数存在する場合でも、その中の一つの交点に対して本実施の形態を適用すれば、効果を奏することができる。
また、本実施の形態の効果として、スリットにより誘起電圧の高調波成分を低減できるとともに、高調波鉄損を低減できるので、高効率な回転子が得られる。
また、トルクリップルが低減することにより、低振動な回転子が得られるので、回転子の長寿命化が図れる。
また、以上説明した回転子は、極数が4極の回転子であったが、4極以外の回転子であっても、本実施の形態の形状を適用することによりトルクリップルを低減することができ、高効率で低騒音な回転子が得られる。
また、以上で説明した回転子は、一つの磁極に対して5本のスリットが存在していたが、一つの磁極に対して2本以上のスリットが存在する形状であれば本実施の形態の効果を奏することができる。
また、図示しない固定子の巻線は、分布巻、集中巻のどちらでもよい。
また、永久磁石103,203に焼結希土類磁石を使用すると、焼結希土類磁石は高磁力のため、回転子の磁束密度が他の磁石を使用した時よりも高くなり、スリットの影響が大きくなる。そのため、回転子に焼結希土類磁石を使用する時、より効果を奏することができる。
また、実施の形態1の回転子100,200を用いた電動機(例えば、永久磁石埋込型モータ)を、冷凍サイクル装置等の圧縮機、空気調和機等の送風機に搭載することにより、高効率で低コスト、長寿命な圧縮機、送風機が得られる。
100 回転子、101 回転子鉄心、102 永久磁石挿入穴、103 永久磁石、104 永久磁石端部空隙、105a スリット、105a−1 スリット、105a−2 スリット、105a−3 スリット、105a−4 スリット、105a−5 スリット、105b スリット、105b−1 スリット、105b−2 スリット、105b−3 スリット、105b−4 スリット、105b−5 スリット、105c スリット、105c−1 スリット、105c−2 スリット、105c−3 スリット、105c−4 スリット、105c−5 スリット、105d スリット、105d−1 スリット、105d−2 スリット、105d−3 スリット、105d−4 スリット、105d−5 スリット、200 回転子、201 回転子鉄心、202 永久磁石挿入穴、203 永久磁石、204 永久磁石端部空隙、205a スリット、205a−1 スリット、205a−2 スリット、205a−3 スリット、205a−4 スリット、205a−5 スリット、205b スリット、205b−1 スリット、205b−2 スリット、205b−3 スリット、205b−4 スリット、205b−5 スリット、205c スリット、205c−1 スリット、205c−2 スリット、205c−3 スリット、205c−4 スリット、205c−5 スリット、205d スリット、205d−1 スリット、205d−2 スリット、205d−3 スリット、205d−4 スリット、205d−5 スリット、300 回転子、301 回転子鉄心、302 永久磁石挿入穴、303 永久磁石、304 永久磁石端部空隙、305 スリット。

Claims (6)

  1. 所定の形状に打ち抜かれた電磁鋼板を、所定の枚数積層して形成される回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の外周部に沿って形成された複数の永久磁石挿入穴と、
    前記永久磁石挿入穴の両端部に設けられる永久磁石端部空隙と、
    前記永久磁石挿入穴に挿入される複数の永久磁石と、
    前記永久磁石挿入穴の外側の鉄心部に形成される複数のスリットと、を備え、
    前記複数のスリットは、磁極中心線に対して略対称に形成されるとともに、前記スリットの中心線の延長線の交点が、前記磁極中心線上に少なくとも一点存在するように構成され、
    前記複数の永久磁石で構成される複数の磁極のうちに、前記スリットの中心線の延長線の交点と前記永久磁石との間の距離が、他の磁極と異なる磁極が少なくとも一つ存在することを特徴とする永久磁石埋込型モータの回転子。
  2. 一つの前記磁極に前記スリットが4本以上形成されるとともに、前記スリットの中心線の延長線の交点が、前記磁極中心線上の異なる点に二つ以上存在することを特徴とする請求項1記載の永久磁石埋込型モータの回転子。
  3. 前記磁極中心から遠い前記スリットの中心線の延長線の交点と永久磁石との間の距離に対し、前記磁極中心に近い前記スリットの中心線の延長線の交点と永久磁石との間の距離が小さいことを特徴とする請求項1又請求項2記載の永久磁石埋込型モータの回転子。
  4. 前記永久磁石に、希土類磁石を用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の永久磁石埋込型モータの回転子。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の永久磁石埋込型モータの回転子を備えたことを特徴とする送風機。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載の永久磁石埋込型モータの回転子を備えたことを特徴とする圧縮機。
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