JP5239200B2 - 永久磁石式回転電機 - Google Patents

永久磁石式回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP5239200B2
JP5239200B2 JP2007108433A JP2007108433A JP5239200B2 JP 5239200 B2 JP5239200 B2 JP 5239200B2 JP 2007108433 A JP2007108433 A JP 2007108433A JP 2007108433 A JP2007108433 A JP 2007108433A JP 5239200 B2 JP5239200 B2 JP 5239200B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
permanent magnet
rotor core
peripheral surface
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007108433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008271652A (ja
Inventor
信一 山口
高志 宮崎
久 大塚
治之 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2007108433A priority Critical patent/JP5239200B2/ja
Publication of JP2008271652A publication Critical patent/JP2008271652A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5239200B2 publication Critical patent/JP5239200B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

本発明は、永久磁石式回転電機に関するものであり、特に、回転子の内部に永久磁石が埋設された埋め込み型永久磁石式回転電機とその回転子に関するものである。
従来の埋め込み型永久磁石式回転電機について説明する。従来の埋め込み型永久磁石式回転電機のロータ(回転子)は、打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形ロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に接するように長穴部を設けている。ここで、長穴部の形状を変化させることにより、擬似的にスキューを施し、コギングトルクを低減させている。また、回転子表面を概略同一円とすることで、エアギャップ内部の磁束密度を高くすることができ、さらに磁石形状を矩形形状とすることで、リラクタンストルクを向上させ、高効率化を図っている。(例えば、特許文献1参照)
また、磁性体の板を積層してなる積層コアの積層方向に複数の磁石を貫通して設け、積層コアの中央部で磁石位置をスキューさせた構造の回転子において、スキュー部分に非磁性体の層を形成することで、回転子内部での軸方向漏洩磁束を低減し、コギングトルクの低減を図っている。(例えば、特許文献2参照)
特開2000−69695号公報(図1) 特開2005−57865号公報(図1)
特許文献1に示される従来の埋め込み型永久磁石式回転電機においては、矩形形状の磁石を用いていることから、回転子の起磁力高調波成分が大きくなり、コギングトルクやトルクリップルが十分に低減できない問題があった。また、回転子表面を概略同一円とした場合には、d軸インダクタンスとq軸インダクタンスに差異(突極性)が生じ、リラクタンストルクが発生するため、リラクタンストルクによるトルクリップルも発生するという問題もあった。さらに、回転子内部の永久磁石が回転子の外周面から離れた内部奥に設置されているため、磁路部に鉄心部分が多く存在することから、回転子内部の永久磁石磁路部にて磁気飽和が発生し、電流とトルクとの直線性が損なわれるという問題もあった。
また、特許文献2に示される従来の埋め込み型永久磁石式回転電機の回転子のように、段スキュー回転子の段間に非磁性材料部を設ける場合には、軸方向に非磁性材料部分の領域が増加するため、トルク出力が低下する等の問題があった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、コギングトルクやトルクリップルを低減し、またリラクタンストルクも低減し、またトルク出力を高めた埋め込み型永久磁石式回転電機を提供することを目的とする。さらに、磁石保持のため回転子内部に磁石を埋設するにも関わらず、コギングトルクや電流−トルク特性は、磁石を回転子表面に貼り付けた表面磁石型永久磁石式回転電機と同等の特性を有する埋め込み型永久磁石式回転電機を提供するものである。
この発明に係る永久磁石式回転電機においては、外周面が複数の円弧状曲面を有する回転子鉄心と、回転軸方向に垂直な断面形状が円弧状曲面を有する永久磁石と、前記永久磁石を前記回転子鉄心の外周面から所定の距離だけ離間した前記外周面に近い位置に埋設した回転子と、を備え、前記回転子の回転軸を中心とした回転子外周面最外半径が回転子外周面曲率半径よりも大きく、かつ、前記回転子鉄心は回転軸方向に複数の段部からなり、前記段部の回転子外周面曲率半径中心は、隣接する段部の回転子外周面曲率半径中心を、回転軸中心に一定の機械角度θだけ回転させた位置にあると共に、前記永久磁石を埋設するための孔を、前記回転子鉄心を貫通して設け、該孔に前記永久磁石を埋設したものである。
本発明によれば、回転軸方向に垂直な断面形状が円弧状曲面を有する永久磁石を、外周面が複数の円弧状曲面を有する回転子鉄心の外周面に近い部分に埋設することで、回転子の磁石近傍での磁気飽和の影響を小さくでき、電流―トルク特性の直線性を向上させることができる。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1について図を用いて説明する。図1に実施の形態1による埋め込み型永久磁石式回転電機の回転子の斜視図を、図2に埋め込み型永久磁石式回転電機の断面図を、図3に回転子断面の拡大図を示す。また、図4に埋め込み型永久磁石式回転電機のコギングトルクシミュレーション結果を示す。なお、本実施の形態は、磁石極数が8、固定子スロット数が12の場合のものである。
図1において、回転子10は、その外周面が複数の概略円弧状曲面を有する回転子鉄心11と永久磁石12と回転軸13から構成され、回転子鉄心11は回転軸方向に隣接して配置された2段の回転子鉄心(回転子上段鉄心11a、回転子下段鉄心11b)から成る。さらに、この回転子上段鉄心11aと回転子下段鉄心11bが回転子の回転軸を中心として回転方向にずれている(擬似段スキューと呼ぶ)。また、埋め込み型永久磁石式回転電機は、図2のように、固定子鉄心21と集中巻を施した固定子巻線22とから成る固定子20と、回転子10により構成される。
図1および図3に示すように、回転軸方向に垂直な断面形状が概略円弧状曲面を有する永久磁石12を、回転子鉄心11の外周面(回転中心に対して回転半径方向外側の面)から所定の距離だけ離間した、その外周面に近い部分に埋設する。埋設方法としては、永久磁石12を埋設するための孔を、2段の回転子鉄心(回転子上段鉄心11a、回転子下段鉄心11b)を貫通して設け、この孔に永久磁石12を挿入することで埋設する。永久磁石12は挿入方向に一体であるが、回転子鉄心11が軸方向に長い場合は、分割する場合もある。よって、回転子鉄心11のみが段毎に回転ずれしており、永久磁石12は回転ずれしていない。ここで、回転子の回転軸中心Oに対する回転子鉄心11の回転子外周面最外半径をR1とし、回転子外周面曲率半径をR2とすると、R1>R2の関係になるように回転子の外周面形状を構成する。図3においては、回転子上段鉄心11aと回転子下段鉄心11bに対する回転子外周面曲率半径R2の大きさを同一としている。
上記2つの鉄心が回転軸を中心として回転方向にずれている角度を擬似段スキュー角度と呼ぶ。よって、回転子上段鉄心11aの回転子外周面曲率半径の中心点Aと回転子下段鉄心11bの回転子外周面曲率半径の中心点Bと回転軸中心Oとで構成される角AOBの機械角度θが擬似段スキュー角度となる。一般的に理論擬似段スキュー角度は、360/(2×固定子スロット数と回転子磁石極数の最小公倍数)[度]と定義される。本実施の形態では、この機械角度θを理論擬似段スキュー角度より大きくする。これにより、この機械角度θを理論擬似段スキュー角度と等しいまたはそれ以下とした場合に対し、コギングトルクを大幅に低減することが可能となり、トルクリップルについても低減することができる。
また、本実施の形態においては、磁石極数が8、固定子スロット数が12であるため、理論擬似段スキュー角度は180/24=7.5度になり、この機械角度θを7.5度より大きくすることで、上記の効果が得られる。
上記では、回転子上段鉄心11aと回転子下段鉄心11bの固定子外周面曲率半径R2の大きさを同一としたが、R2の大きさが各々異なっていても、この機械角度θが理論擬似段スキュー角度より大きければ、同様の効果が得られる。
ここで、擬似段スキュー効果の検証結果について説明する。図4に示すコギングトルクのシミュレーション結果は、本実施の形態において、回転子の擬似段スキュー無しの場合と、擬似段スキューが有り、その擬似段スキュー角度が理論擬似段スキュー角度(7.5度)に等しい場合の結果である。擬似段スキュー無しの場合に比べ、擬似段スキュー有りで、その擬似段スキュー角度が理論擬似段スキュー角度(7.5度)に等しい場合は、コギングトルクが約1/2以下に低減していることが分かる。
擬似段スキュー角度を理論擬似段スキュー角度よりも大きくすれば、さらに擬似段スキューの効果が高まるので、コギングトルクをさらに低減することが可能となる。
次に、永久磁石12の埋め込み位置から回転子鉄心11の外周面までの鉄心の厚さについて述べる。
図3に示す通り、永久磁石12の中央上部と回転子鉄心11の外周面までの鉄心の厚さを鉄心表面厚さhとする。この鉄心表面厚さhが小さいほど、永久磁石12の磁束を有効に利用することが可能である。擬似段スキューを施していない埋め込み型永久磁石式回転電機において、鉄心表面厚さhを変化させた場合の、トルク出力のシミュレーション結果を図5に示す。なお、このシミュレーションにおいては、固定子アンペアターンを同一とした。図5から、鉄心表面厚さhの増加に伴い、トルク出力は低下することが分かる。これは、永久磁石12が回転子内部に深くに埋設されると回転子内部での漏れ磁束が増加し、永久磁石12の磁束が有効利用されないためである。従って、リラクタンストルクを積極的に利用しない(詳細については後で述べる)本実施の形態のような埋め込み型永久磁石式回転電機では、鉄心表面厚さhは製造が可能な範囲で出来るだけ小さい方が良い。これにより、電流―トルク特性の直線性も向上させることができる。
永久磁石12の回転軸方向に垂直な断面形状における回転子鉄心11の外周面側の曲面形状を回転子鉄心11の外周面曲面形状と概略等しい曲面形状とし、永久磁石12を回転子鉄心11のできるだけ外周面に近い位置に埋め込むことで、永久磁石12の端部から中央部に渡り鉄心表面厚さhを、さらに均一に小さくすることができる。例えば、回転子鉄心11の外周面の形状および永久磁石12の回転軸方向に垂直な断面形状における回転子鉄心11の外周面側の曲面形状を概略円弧形状にして、回転子鉄心11の外周面の曲率半径にあたる回転子外周面曲率半径R2と永久磁石12の回転軸方向に垂直な断面形状における前記回転子鉄心の外周面側の円弧状曲面の曲率半径を概略等しく構成することで、永久磁石12の端部から中央部に渡り鉄心表面厚さhを、均一に小さくすることができる。
本実施の形態のような擬似段スキューを行うための回転子鉄心11を製作する方法としては、回転子鉄心11を同一金型にて打ち抜き、打ち抜いた鉄心を反転してそれぞれ回転子上段鉄心11aと回転子下段鉄心11bに用いる方法がある。また、それぞれ異なった形状で製作し、回転子上段鉄心11aと回転子下段鉄心11bに用いても良い。
回転子鉄心11は、打ち抜きまたはカシメ等により所定の形状に形成した電磁鋼板を積層させて構成される。一般的に、打ち抜き可能な電磁鋼板の最小幅は電磁鋼板板厚の2倍程度である。電磁鋼板の厚さは、通常0.35mmもしくは0.5mmであるため、製造可能な回転子鉄心11の鉄心表面厚さhは、電磁鋼板の厚さの2倍程度の0.7mm〜1mmとなる。従って、本実施の形態での鉄心表面厚さhは、電磁鋼板板厚の2倍以下、もしくは1mm以下とするのが望ましい。
ここで、永久磁石式回転電機の発生トルクについて説明する。
永久磁石式回転電機の発生トルクは回転子の位置と巻線に流れる電流位相の関係により決定される。永久磁石式回転電機では、固定子巻線を回転子の座標系に変換して考えることが一般的である。回転子の座標系とは、永久磁石界磁がつくる磁束の方向(永久磁石の中心軸)をd軸とし、それと電気的・磁気的に直交する軸(永久磁石間の軸)をq軸としたd−q軸座標系である。d−q軸座標系での永久磁石式回転電機に発生するトルクTは次式で与えられる。
Figure 0005239200
(1)式の第1項はマグネットトルクTで第2項はリラクタンストルクTである。d軸インダクタンスやq軸インダクタンスが回転子位置によって変化するような一般的な磁石埋め込み型永久磁石式回転電機の場合、リラクタンストルクTが回転子位置によって変化し、トルクリップルの原因となる場合がある。
これに対し、磁石を回転子表面に貼り付けた表面磁石型永久磁石式回転電機では、d軸インダクタンスとq軸インダクタンスがほぼ同等となるため、リラクタンストルクが発生せずマグネットトルクTのみとなる。この場合、発生トルクは次式で表現される。
Figure 0005239200
(2)式より,表面磁石型永久磁石式回転電機において,トルクに寄与する電流はq軸電流のみであることが分かる。そのため表面磁石型永久磁石式回転電機では、d軸電流がゼロとなるように制御(d軸電流ゼロ制御)することで,電流一定の条件下で最大トルクを得るような制御を行うことが一般的である。
本実施の形態では、外周面が概略円弧状曲面を有する回転子鉄心11に対して、永久磁石12の回転軸方向に垂直な断面形状が概略円弧状曲面を有するようにして、鉄心表面厚さhを永久磁石12の端部から中央部に渡り概略一定にし、かつ鉄心表面厚さhを出来るだけ小さくするとともに、回転子外周面曲率半径R2を回転子外周面最外半径R1よりも小さくすることで、永久磁石式回転電機のd軸インダクタンスとq軸インダクタンスとの差を極力小さくしている。従って、この差によって発生するリラクタンストルクTがほぼ発生しなくなり、リラクタンストルクTに伴うトルクリップルを低減することができる。
上述のように、d軸インダクタンスとq軸インダクタンスとの差が極力小さくなりリラクタンストルクTが低減し、ほぼ発生しなくなることで、コギングトルクや電流−トルク特性が表面磁石型永久磁石式回転電機とほぼ同等の特性を有する埋め込み型永久磁石式回転電機を提供することが可能となる。これにより、サーボモータ等で一般的に使用されているd軸電流ゼロ制御を行うことが可能となり、制御も簡易に行うことができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2は、実施の形態1に非磁性材料部14を更に設けたものである。以下、実施の形態2について図を用いて説明する。図6に実施の形態2における埋め込み型永久磁石式回転電機の回転子の斜視図を、図7に回転子上段鉄心と回転子下段鉄心の間の部分の非磁性材料部を示す。なお、これらの図は実施の形態1と同様、回転子極数が8極の場合の図である。図6に示す通り、実施の形態2における埋め込み型永久磁石式回転電機の回転子10Aは、回転子上段鉄心11aと回転子下段鉄心11bとの間の部分に、永久磁石12が貫通する構造の非磁性材料部14を備えている。これにより、回転子上段部から回転子下段部への漏洩磁束を低減することができる。さらに、永久磁石12が非磁性材料部14を貫通する構造となっているので、非磁性材料部14を設けても回転子10の軸方向で永久磁石12が無い部分が存在せず、トルクの高出力化が可能になる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3は、実施の形態1における永久磁石12の形状を平板形状に変更したものである。以下、実施の形態3について図を用いて説明する。図8に実施の形態3による埋め込み型永久磁石式回転電機の回転子の斜視図を、図9にその回転子の断面図を、図10にその回転子断面の拡大図を示す。なお、これらの図は実施の形態1と同様、回転子極数が8極の場合の図である。安価な平板状の永久磁石12Aを使用することで、磁石コストを低減できると共に、工作性の向上も図ることが可能となる。さらに、平板状の永久磁石12Aを出来るだけ回転子11の外周面に近い部分に埋め込むことにより、電流―トルク特性の直線性を向上させることができる。具体的には、電磁鋼板の厚さは0.35mmもしくは0.5mmが一般的であるため、製造可能な回転子鉄心の鉄心表面厚さは、電磁鋼板板厚の2倍程度である0.7mm〜1mmとなる。よって、図10における永久磁石12Aの端部付近の鉄心表面厚さh2が、電磁鋼板板厚の2倍以下もしくは1mm以下となるようにすると良い。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4は、実施の形態1の回転子鉄心の段数を4段にしたものである。以下、実施の形態4について図を用いて説明する。図11に実施の形態4による埋め込み型永久磁石式回転電機の回転子の斜視図を、図12にその回転子断面の拡大図を示す。図11および図12においては、回転子鉄心の段数が4段で、それぞれの隣接する段が回転軸を中心として回転方向にずれている場合を示している。実施の形態1〜3では、軸方向に2段に分かれている回転子鉄心11を使用した場合について述べたが、3段以上の回転子鉄心を使用することで更なるコギングトルク低減効果が得られる。ここで、永久磁石12は、実施の形態1の場合と同様に、全段の回転子鉄心を貫通する孔を設け、この孔に挿入することで埋設されている。よって、回転子鉄心11のみが段毎に回転ずれしており、永久磁石12は回転ずれしていない。図12に示す通り、回転子の回転軸を中心にして、回転子鉄心の各段の回転子外周面曲率半径R2a、R2b、R2c、R2dの中心を回転させている。回転子1段目鉄心31aと回転子2段目鉄心31b、回転子2段目鉄心31bと回転子3段目鉄心31c、回転子3段目鉄心31cと回転子4段目鉄心31dの擬似段スキュー角度となる機械角度を、それぞれθ(a−b)、θ(b−c)、θ(c−d)とする。また、回転子鉄心がn段(nは2以上の整数)の場合の理論擬似段スキュー角度θnは、θn=360/(n×固定子スロット数と回転子磁石極数の最小公倍数)[度]と定義される。各擬似段スキュー角度θ(a−b)、θ(b−c)、θ(c−d)を、それぞれ理論擬似段スキュー角度θn(本実施の形態の場合、θn=5.0(=360/(3×24)[度])より大きくすることで、回転子鉄心が2段の場合以上にコギングトルクを低減できる。
本発明は、永久磁石式回転電機において、コギングトルクやトルクリップルを低減し、またリラクタンストルクも低減し、トルク出力を高めた埋め込み型永久磁石式回転電機を提供するとともに、コギングトルクや電流−トルク特性は、表面磁石型永久磁石式回転電機と同等の特性を有することができるため、産業上の利用可能性は大である。
実施の形態1における埋め込み型永久磁石式回転電機の回転子斜視図である。 実施の形態1における埋め込み型永久磁石式回転電機の断面図である。 実施の形態1における回転子断面の拡大図である。 埋め込み型永久磁石式回転電機のコギングトルクシミュレーション結果の図である。 埋め込み型永久磁石式回転電機のトルク出力シミュレーション結果の図である。 実施の形態2における埋め込み型永久磁石式回転電機の回転子斜視図である。 実施の形態2における非磁性材料部を示す図である。 実施の形態3における埋め込み型永久磁石式回転電機の回転子斜視図である。 実施の形態3における回転子断面図である。 実施の形態3における回転子断面の拡大図である。 実施の形態4における埋め込み型永久磁石式回転電機の回転子斜視図である。 実施の形態4における回転子断面の拡大図である。
符号の説明
10、10A、10B、10C 回転子、
11、11a、11b、31a、31b、31c、31d 回転子鉄心、
12、12A 永久磁石、13 回転軸、14 非磁性材料部。

Claims (11)

  1. 外周面が複数の円弧状曲面を有する回転子鉄心と、回転軸方向に垂直な断面形状が円弧状曲面を有する永久磁石と、前記永久磁石を前記回転子鉄心の外周面から所定の距離だけ離間した前記外周面に近い位置に埋設した回転子と、
    を備え、
    前記回転子の回転軸を中心とした回転子外周面最外半径が回転子外周面曲率半径よりも大きく、かつ、前記回転子鉄心は回転軸方向に複数の段部からなり、前記段部の回転子外周面曲率半径中心は、隣接する段部の回転子外周面曲率半径中心を、回転軸中心に一定の機械角度θだけ回転させた位置にあると共に、前記永久磁石を埋設するための孔を、前記回転子鉄心を貫通して設け、該孔に前記永久磁石を埋設したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  2. 前記回転子の回転軸を中心とした回転子外周面曲率半径の曲率半径と、前記永久磁石の回転軸方向に垂直な断面形状における前記回転子鉄心の外周面側の円弧状曲面の曲率半径と、を等しくしたことを特徴とする請求項1に記載の永久磁石式回転電機。
  3. 前記回転子鉄心は鋼板を積層して構成され、前記回転子鉄心の外周面から前記永久磁石までの埋設深さを、前記鋼板の板厚の2倍以下としたことを特徴とする請求項1または2に記載の永久磁石式回転電機。
  4. 前記埋設深さを、1mm以下としたことを特徴とする請求項3に記載の永久磁石式回転電機。
  5. 前記機械角度θが、360/(回転子鉄心段数×回転子磁石極数と固定子スロット数の最小公倍数)度より大きいことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の永久磁石式回転電機。
  6. 前記回転子鉄心段数が2、前記回転子磁石極数が8、前記固定子スロット数が12であり、前記機械角度θが7.5度より大きいことを特徴とする請求項5に記載の永久磁石式回転電機。
  7. 外周面が複数の円弧状曲面を有する回転子鉄心と、回転軸方向に垂直な断面形状が平板形状を有する永久磁石と、前記永久磁石を前記回転子鉄心の外周面から所定の距離だけ離間した前記外周面に近い位置に埋設した回転子と、
    を備え、
    前記回転子の回転軸を中心とした回転子外周面最外半径が回転子外周面曲率半径よりも大きく、かつ、前記回転子鉄心は回転軸方向に複数の段部からなり、前記段部の回転子外周面曲率半径中心は、隣接する段部の回転子外周面曲率半径中心を、回転軸中心に一定の機械角度θだけ回転させた位置にあると共に、前記永久磁石を埋設するための孔を、前記回転子鉄心を貫通して設け、該孔に前記永久磁石を埋設したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  8. 前記回転子鉄心は鋼板を積層して構成され、前記回転子鉄心の外周面から前記永久磁石までの最小埋設深さを、前記鋼板の板厚の2倍以下としたことを特徴とする請求項7に記載の永久磁石式回転電機。
  9. 前記最小埋設深さを、1mm以下としたことを特徴とする請求項8に記載の永久磁石式回転電機。
  10. 前記機械角度θが、360/(回転子鉄心段数×回転子磁石極数と固定子スロット数の最小公倍数)度より大きいことを特徴とする請求項7〜9のうちいずれか1つに記載の永久磁石式回転電機。
  11. 前記回転子鉄心段数が2、前記回転子磁石極数が8、前記固定子スロット数が12であり、前記機械角度θが7.5度より大きいことを特徴とする請求項10に記載の永久磁石式回転電機。
JP2007108433A 2007-04-17 2007-04-17 永久磁石式回転電機 Active JP5239200B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007108433A JP5239200B2 (ja) 2007-04-17 2007-04-17 永久磁石式回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007108433A JP5239200B2 (ja) 2007-04-17 2007-04-17 永久磁石式回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008271652A JP2008271652A (ja) 2008-11-06
JP5239200B2 true JP5239200B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=40050458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007108433A Active JP5239200B2 (ja) 2007-04-17 2007-04-17 永久磁石式回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5239200B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103339832A (zh) * 2011-02-04 2013-10-02 三菱电机株式会社 车辆用永磁铁埋入式旋转电机
CN104600946A (zh) * 2013-12-25 2015-05-06 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 同步磁阻电机

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5752275B2 (ja) * 2012-01-17 2015-07-22 三菱電機株式会社 ブラシレスモータ、外部交流電圧源および電動パワーステアリング装置
JP5791794B2 (ja) * 2012-05-22 2015-10-07 三菱電機株式会社 永久磁石埋込型回転電機
EP2958228B1 (en) 2013-02-12 2021-03-24 Mitsubishi Electric Corporation Motor drive device
US9705366B2 (en) 2014-04-08 2017-07-11 Mitsubishi Electric Corporation Embedded permanent magnet rotary electric machine
US9985484B2 (en) * 2015-06-09 2018-05-29 Ford Global Technologies, Llc Surface groove patterns for permanent magnet machine rotors
JP7135865B2 (ja) * 2016-12-28 2022-09-13 日本電産株式会社 ロータ及びモータ
CN106655572B (zh) * 2017-02-17 2024-02-20 广东美芝制冷设备有限公司 转子铁芯、转子、电机和压缩机
CN107196436B (zh) * 2017-07-03 2019-04-16 广东威灵电机制造有限公司 转子冲片、斜极转子和永磁电机
CN107370265B (zh) * 2017-07-04 2021-03-23 广东威灵电机制造有限公司 斜极转子铁芯及其铁芯冲片、斜极转子和电机
JP6573654B2 (ja) * 2017-12-25 2019-09-11 本田技研工業株式会社 回転電機のロータ
CN109980814A (zh) * 2017-12-28 2019-07-05 丹佛斯(天津)有限公司 内置式永磁电机转子和永磁电机
JP2020127293A (ja) 2019-02-05 2020-08-20 ファナック株式会社 ロータコアの製造装置及びロータコアの製造方法、並びにロータ構造
KR102590333B1 (ko) * 2021-05-21 2023-10-19 한국전자기술연구원 코깅토크 저감을 위한 회전자 스큐 구조 및 방법
WO2024105797A1 (ja) * 2022-11-16 2024-05-23 三菱電機株式会社 回転電機

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000350393A (ja) * 1999-03-29 2000-12-15 Shin Etsu Chem Co Ltd 永久磁石モータ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103339832A (zh) * 2011-02-04 2013-10-02 三菱电机株式会社 车辆用永磁铁埋入式旋转电机
CN103339832B (zh) * 2011-02-04 2016-06-29 三菱电机株式会社 车辆用永磁铁埋入式旋转电机
CN104600946A (zh) * 2013-12-25 2015-05-06 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 同步磁阻电机
CN104600946B (zh) * 2013-12-25 2016-04-13 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 同步磁阻电机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008271652A (ja) 2008-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5239200B2 (ja) 永久磁石式回転電機
KR101880377B1 (ko) 영구 자석 매립형 회전 전기 기기
JP5238231B2 (ja) 回転電機の回転子
JP5663936B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP5502571B2 (ja) 永久磁石式回転電機
CN106953440A (zh) 旋转电机、转子铁心的制造方法
WO2018189822A1 (ja) Ipmロータ
JP2011091911A (ja) 永久磁石式回転電機
JP2006158008A (ja) 永久磁石埋め込み型ロータ及び回転電機
JP2008167583A (ja) 永久磁石埋込型モータの回転子及び送風機用電動機及び圧縮機用電動機
JP2008211934A (ja) 回転電機の回転子及び回転電機
JP5677622B2 (ja) 永久磁石式回転電機、及びその製造方法
JP3769943B2 (ja) 永久磁石ロータ
JP6748852B2 (ja) ブラシレスモータ
JP2008148447A (ja) 電動パワーステアリング装置用モータ
JP6314479B2 (ja) 回転電機用ロータの製造方法
JP2002084690A (ja) 電動機
JP3607137B2 (ja) 永久磁石埋め込み回転子
JP4080273B2 (ja) 永久磁石埋め込み型電動機
JP2007228771A (ja) 永久磁石型モータ
JP2007159308A (ja) ロータ
JP2007143305A (ja) コアの製造方法、ステータの製造方法及びモータの製造方法
JP2009095110A (ja) 埋込磁石同期モータのロータおよび埋込磁石同期モータ
JP2008017634A (ja) 永久磁石モータ
JP4400283B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機のステータティース構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130318

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5239200

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250