JP2006158008A - 永久磁石埋め込み型ロータ及び回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 永久磁石の能力を落とすことなく、特別な部材を用いることなく簡単な構成でしかも永久磁石間の漏れ磁束を低減させる永久磁石埋め込み型ロータ及び回転電機を提供する。
【解決手段】 ロータコア12を構成する一体コアシート21は、収容孔形成穴が貫通形成されている。ロータコア12を構成する分割コアシート22は、外側コア片22aと内側コア片22bからなる。外側コア片22aは、一体コアシート21の外部領域面Faに配置固定される。内側コア片22bは、一体コアシート21の内部領域面Fbに配置固定される。ロータコア12は、異なる磁極の永久磁石間が一体コアシート21自身の部分による磁性部分25と、外側コア片22aと内側コア片22bとによって形成される間隙による非磁性部分26とから構成される。その結果、異なる磁極の永久磁石間の磁気特性は、磁性部分25の磁気特性と非磁性部分26の磁気特性の間の磁気特性となる。
【選択図】 図5
【解決手段】 ロータコア12を構成する一体コアシート21は、収容孔形成穴が貫通形成されている。ロータコア12を構成する分割コアシート22は、外側コア片22aと内側コア片22bからなる。外側コア片22aは、一体コアシート21の外部領域面Faに配置固定される。内側コア片22bは、一体コアシート21の内部領域面Fbに配置固定される。ロータコア12は、異なる磁極の永久磁石間が一体コアシート21自身の部分による磁性部分25と、外側コア片22aと内側コア片22bとによって形成される間隙による非磁性部分26とから構成される。その結果、異なる磁極の永久磁石間の磁気特性は、磁性部分25の磁気特性と非磁性部分26の磁気特性の間の磁気特性となる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、永久磁石埋め込み型ロータ及びそのロータを用いた回転電機に関する。
近年、永久磁石埋め込み型モータは、高効率であって小型及び軽量化を図るできる点で注目されている。永久磁石埋め込み型モータは、ロータコア内に永久磁石を埋設したロータを有するモータであって、マグネットトルクに加えて、リラクタンストルクを利用することによって高いモータ効率を得ることができる。
一般に、永久磁石埋め込み型モータのロータは、電磁気用鋼板を積層してなるロータコアにスリットを形成し、そのスリット内に永久磁石を埋設することによって製造されている。そして、この永久磁石埋め込み型モータにおいて、よりモータ効率を向上させるために、埋設した永久磁石の磁極面の端部に非磁性層を設けたものがある(特許文献1)。これによって、隣合うティース間に大量に流れる減磁界による磁束が永久磁石端部に流れるのを防止して安定した駆動トルクを発生する。
また、埋設した永久磁石の端部間に、アルミニウム、アルミ合金等の非磁性材を充填し、磁気ショートを軽減するものも提案されている(特許文献2)。
特開2000−50543号公報
特開2002−171702号公報
しかしながら、上記各ロータの非磁性層の形成及び非磁性材を充填は、非常に複雑で高度な技術が要求されため製作に時間がかかるとともにコスト高につながる。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、永久磁石の能力を落とすことなく、特別な部材を用いることなく簡単な構成でしかも永久磁石間の漏れ磁束を低減させることができる永久磁石埋め込み型ロータ及び回転電機を提供することにある。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、永久磁石の能力を落とすことなく、特別な部材を用いることなく簡単な構成でしかも永久磁石間の漏れ磁束を低減させることができる永久磁石埋め込み型ロータ及び回転電機を提供することにある。
請求項1に係る発明は、軸方向に貫通する複数の磁石収容孔が設けられた磁性体よりなる板材を複数積層したコアと、前記磁石収容孔に挿入固定された永久磁石とからなる永久磁石埋め込み型ロータであって、前記板材の一部は、前記異なる磁極の永久磁石間で少なくとも一部で分離するようにした。
これによれば、特別な部材を用いずに、永久磁石間で少なくとも一部で分離するだけの簡単な構成で、永久磁石の能力を落とすことなく永久磁石間の漏れ磁束を低減させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の永久磁石埋め込み型ロータであって、前記板材は、一体コアシートと分割コアシートからなり、前記一体コアシートは、挿入固定される前記永久磁石間が前記一体コアシート自身の磁性体部分をなし、前記分割コアシートは、前記一体コアシートに対して並設される複数のコア片からなり、前記コア片は、少なくとも前記異なる磁極の永久磁石間において互いに離間させて非磁性部分を形成するように並設した。
これによれば、積層してロータを形成する板材を、一体コアシートと複数枚のコア片からなる分割コアシートとで構成した。一体コアシートは、挿入固定される前記永久磁石間が前記一体コアシート自身の磁性体部分とし、分割コアシートのコア片は、少なくとも前記異なる磁極の永久磁石間において互いに離間させて非磁性部分形成するように並設した。従って、ロータの磁石収容孔に挿入固定された異なる磁極の永久磁石間の磁気特性は、巨視的にみて一体コアシートの磁性部分の磁気特性と分割コアシートの非磁性部分の磁気特性の間の磁気特性となる。その結果、ロータの異なる磁極の永久磁石間における漏れ磁束を低減させることができる。しかも、一体コアシートと複数枚のコア片からなる分割コアシートを互いに配置固定する簡単な作業でロータを作成することができる。
さらに、板材を、一体コアシートと分割コアシートの2つで形成したので、例えば、いずれか一方のコアシートの形状(厚さ等)を変更したり、いずれか一方のコアシートの枚数を変更することにより、ロータの異なる磁極の永久磁石間の磁気特性を容易に変更することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の永久磁石埋め込み型ロータであって、前記板材は、一体コアシートと分割コアシートからなり、前記一体コアシートは、挿入固定される前記永久磁石間を前記一体コアシート自身と異なる非磁性部分をなし、前記分割コアシートは、前記一体コアシートに対して並設される複数のコア片からなり、前記コア片は、少なくとも前記異なる磁極の永久磁石間において互いに離間させて非磁性部分を形成するように並設した。
これによれば、一体コアシートは、少なくとも異なる磁極の永久磁石間を同一体コアシート自身と異なる非磁性部分とした。従って、ロータの異なる磁極の永久磁石間における漏れ磁束をより低減させることができる。
請求項4に係る発明は、軸方向に貫通する複数の磁石収容孔が設けられた磁性体よりなる板材を複数積層したコアと、前記磁石収容孔に挿入固定された永久磁石とからなる永久磁石埋め込み型ロータであって、前記異なる極性の永久磁石間における板材の少なくとも一部に非磁性化を施す。
これによれば、特別な部材を用いずに、異なる磁極の永久磁石間で少なくとも一部が非磁性化させるだけの簡単な構成で、永久磁石の能力を落とすことなく永久磁石間の漏れ磁束を低減させることができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の永久磁石埋め込み型ロータであって、前記板材は、一体コアシートと複合コアシートからなり、前記一体コアシートは、挿入固定される前記永久磁石間が前記一体コアシート自身の磁性体部分をなし、前記複合コアシートは、挿入固定される前記永久磁石間を同複合コアシート自身と異なる非磁性化して非磁性部分を形成するように並設した。
これによれば、積層してロータを形成する板材を、一体コアシートと複合コアシートとで構成した。一体コアシートは、挿入固定される前記永久磁石間が前記一体コアシート自身の磁性体部分とし、複合コアシートは、少なくとも前記異なる磁極の永久磁石間を同複合コアシート自身と異なる非磁性化して非磁性部分とした。
従って、ロータの磁石収容孔に挿入固定された異なる磁極の永久磁石間の磁気特性は、巨視的にみて一体コアシートの磁性部分の磁気特性と複合コアシートの非磁性部分の磁気特性の間の磁気特性となる。その結果、ロータの異なる磁極の永久磁石間における漏れ磁束を低減させることができる。しかも、一体コアシートと複合コアシートを積層するだけ
の簡単な作業でロータを作成することができる。
の簡単な作業でロータを作成することができる。
さらに、板材を、一体コアシートと複合コアシートの2つで形成したので、例えば、いずれか一方のコアシートの形状(厚さ等)を変更したり、いずれか一方のコアシートの枚数を変更することにより、ロータの異なる磁極の永久磁石間の磁気特性を容易に変更することができる。
請求項6に係る発明は、周方向に配置された複数のティースに巻線が巻回されたステータと、永久磁石を挿入固定したロータとを備え、リラクタンストルクを利用する回転電機において、前記ロータは、請求項1〜4のいずれか1に記載の永久磁石埋め込み型ロータである。
これによれば、永久磁石の能力を落とすことなく、特別な部材を用いることなく簡単な構成でしかも永久磁石間の漏れ磁束を低減させることができ、リラクタンストルクを増大させることができる。
本発明によれば、永久磁石の能力を落とすことなく、特別な部材を用いることなく簡単な構成でしかも永久磁石間の漏れ磁束を低減させることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の永久磁石埋め込み型ロータを具体化した第1実施形態を、図1〜図5に従って説明する。
以下、本発明の永久磁石埋め込み型ロータを具体化した第1実施形態を、図1〜図5に従って説明する。
図1において、回転電機としての永久磁石埋め込み型モータ1は、ハウジング2と、前記ハウジング2内に配置固定された(複数のティースに巻線が巻回された)ステータ3と、ステータ3の内側に配置され前記ハウジング2に対して回転可能に支持されたロータ4とを備えている。永久磁石埋め込み型モータ1は、マグネットトルクとリラクタンストルクを回転トルクとする内転型モータである。
ハウジング2は、有底筒状のケース2aと、同ケース2aの開口部を閉塞する蓋体2bとを備えている。ステータ3は、そのケース2aの内周面に固定されている。ロータ4は、その回転軸5が、ケース2a、蓋体2bにそれぞれ設けられた軸受6に回転可能に支持されることで、ステータ3の内側で回転可能に収容されている。
ステータ3は、図1〜図3に示すように、円筒状に形成され、周方向に等角度で軸中心に向かって延びるように形成された複数のティース8有するコア9と、各ティース8にインシュレータ10を介して巻回された巻線11とを有する。尚、本実施形態のステータ3は、12個のティース8を有する12スロットルのステータである。また、図2及び図3において、インシュレータ10及び巻線11を省略している。また、巻線11は、ティース8に集中巻にて巻回されている。
ロータ4は、図1にように、回転軸5と、ロータコア12と、2個の永久磁石MGを一組として周方向に等角度で配置された8極のロータである。ロータコア12は、複数の円盤状のコアシートを積層して形成した積層コアである。尚、図1に示すロータ4のロータコア12には、複数のコアシートの境界線を省略している。また、ロータコア12の軸中心には、回転軸5が嵌着される軸孔13が軸方向に形成されている。さらに、ロータコア12は、前記各永久磁石MGを収容する磁石収容孔14が軸方向に形成されている。各収容孔14は、図2に示すように、1極を構成する2個(一対)の永久磁石MGが、それぞ
れ外周面側に向かうほど互いに離間するV字状となるように収容固定されるように形成されている。
れ外周面側に向かうほど互いに離間するV字状となるように収容固定されるように形成されている。
そして、各収容孔14に収容固定されたそれぞれ極を構成する一対の永久磁石MGは、ロータコア12の外周面(半径方向)に向かうほど互いに離間する側の面同士の磁極が同極となる。また、極を構成する一対の永久磁石MGの外側に向かうほど互いに離間する側の面の磁極は、周方向に隣接する極の永久磁石MGと異極となるように配置される。
このとき、一対の永久磁石MGの端部であってロータコア12の外周面側の端部と、隣接する他の極の一対の永久磁石MGの端部であってロータコア12の外周面側の端部とは、所定の間隔をもって離間しその端部間を外側ブリッジ部15としている。また、一対の永久磁石MG同士のロータコア12の端部間を内側ブリッジ部16としている。
ロータコア12は、図4及び図5に示すように、磁性体よりなる板材を構成する2種類の異なるシート、即ち、一体コアシート21と分割コアシート22が交互に積層して形成されている。詳述すると、一体コアシート21は、円盤状の電磁気用鋼板であって、前記ロータコア12の軸孔13を構成する軸孔形成穴23が中心位置に貫通形成されている。また、一体コアシート21は、図4(a)に示すように、前記ロータコア12の各磁石収容孔14を構成する収容孔形成穴24が貫通形成されている。そして、一体コアシート21において、前記各収容孔形成穴24を境に区画される外側に広がる扇形状の面をそれぞれ外部領域面Fa、内側に広がる矢じり形状の面をそれぞれ内部領域面Fbとしている。
分割コアシート22は、図4(b)に示すように、複数枚の外側コア片22aと複数枚の内側コア片22bからなる。複数枚の外側コア片22aと複数枚の内側コア片22bは、前記一体コアシート21面上に敷き詰めたとき、一体コアシート21と同じ外形となるようになっている。外側コア片22aは、一体コアシート21の外部領域面Faと同形状(扇形状)の板片であって、板片の厚さは一体コアシート21に板厚と同じとなっている。そして、外側コア片22aは、一体コアシート21の各外部領域面Faにそれぞれ配置固定される。
内側コア片22bは、一体コアシート21の内部領域面Fbと同形状(矢じり形状)の板片であって、板片の厚さは一体コアシート21に板厚と同じとなっている。そして、内側コア片22bは、一体コアシート21の各内部領域面Fbにそれぞれ配置固定される。つまり、一体コアシート21において、収容孔形成穴24の部分と、同収容孔形成穴24の延長線上の面を除いた面に外側コア片22a又は内側コア片22bが配置固定される。
従って、一体コアシート21と分割コアシート22(外側コア片22aと内側コア片22b)を交互に積層して形成したロータコア12は、その外側及び内側ブリッジ部15,16が一体コアシート21自身の部分による磁性部分25と、外側コア片22aと内側コア片22bとによって形成される間隙(空間)による非磁性部分26とから構成される。その結果、外側及び内側ブリッジ部15,16の磁気特性は、巨視的にみればこの磁性部分25の磁気特性と非磁性部分26の磁気特性の間の磁気特性となる。
そして、ロータコア12は、一体コアシート21と分割コアシート22(外側コア片22aと内側コア片22b)を交互に積層した状態で、各磁石収容孔14に永久磁石MGが収容固定され、軸孔13に回転軸5は圧入固定されて永久磁石埋め込み型のロータ4が形成される。そして、ロータ4は、その回転軸5がハウジング2に設けた軸受6に回転可能に軸支することによって、ステータ3に囲まれてハウジング2内に回転可能に収容される。
尚、図4中の符号29は、一体コアシート21と分割コアシート22を積層した後、これらコアシート21,22をリベットかしめにより固定してロータコア12を製作する際にリベット(図示しない)を挿入するための各コアシート21,22に設けた貫通穴である。
上記第1実施形態の永久磁石埋め込み型モータ1によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態によれば、一体コアシート21と分割コアシート22(外側コア片22aと内側コア片22b)を交互に積層してロータコア12を形成した。そして、その外側及び内側ブリッジ部15,16を、一体コアシート21自身の磁性部分25と、外側コア片22aと内側コア片22bとによって形成される間隙(空間)による非磁性部分26とで構成して、外側及び内側ブリッジ部15,16の磁気特性を、巨視的にみて磁性部分25の磁気特性と非磁性部分26の磁気特性の間の磁気特性となるようにした。つまり、外側及び内側ブリッジ部15,16における漏れ磁束を低減させることができる。その結果、永久磁石埋め込み型モータ1は、リラクタンストルクの増大を図ることができる。
(1)本実施形態によれば、一体コアシート21と分割コアシート22(外側コア片22aと内側コア片22b)を交互に積層してロータコア12を形成した。そして、その外側及び内側ブリッジ部15,16を、一体コアシート21自身の磁性部分25と、外側コア片22aと内側コア片22bとによって形成される間隙(空間)による非磁性部分26とで構成して、外側及び内側ブリッジ部15,16の磁気特性を、巨視的にみて磁性部分25の磁気特性と非磁性部分26の磁気特性の間の磁気特性となるようにした。つまり、外側及び内側ブリッジ部15,16における漏れ磁束を低減させることができる。その結果、永久磁石埋め込み型モータ1は、リラクタンストルクの増大を図ることができる。
(2)本実施形態によれば、一体コアシート21に対して分割コアシート22(外側コア片22aと内側コア片22b)を所定の箇所(領域面Fa,Fb)に配置し互いに固定するだけなので、高度な技術を使うことなく簡単かつ短時間で、ロータコア12を作成することができる。つまり、従来にように1枚のコアシート上に作成するに際して、おおがかり装置と時間を使って、そのブリッジ部に相当する部分にコアシートと異なる非磁性層を形成するといったことはない。
(3)本実施形態によれば、一体コアシート21に対する分割コアシート22の厚さを変更したり、外側コア片22a及び内側コア片22bの形状(外側及び内側ブリッジ部15,16側の面)を変更するだけで、磁性部分25の磁気特性や、非磁性部分26の磁気特性を簡単に変更することができ、モータの特性に応じて外側及び内側ブリッジ部15,16の磁気特性を簡単に変更することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図6及び図7に従って説明する。本実施形態では、永久磁石埋め込み型のロータコア12が、磁性体よりなる板材を構成する2種類の異なるコアシートが交互に積層して形成される点は前記第1実施形態と同じであるが、一体コアシート21に対して交互に積層されるコアシートが前記第1実施形態の分割コアシート22と相違する。従って、説明の便宜上、相違する部分について説明する。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図6及び図7に従って説明する。本実施形態では、永久磁石埋め込み型のロータコア12が、磁性体よりなる板材を構成する2種類の異なるコアシートが交互に積層して形成される点は前記第1実施形態と同じであるが、一体コアシート21に対して交互に積層されるコアシートが前記第1実施形態の分割コアシート22と相違する。従って、説明の便宜上、相違する部分について説明する。
図7において、ロータコア12は、磁性体よりなる板材を構成する2種類の異なるコアシート、即ち、一体コアシート21と複合コアシート31が交互に積層して形成されている。詳述すると、一体コアシート21は、図6(a)に示すように、第1実施形態と同じ材質でかつ同じ形状の円盤状の電磁気用鋼板である。複合コアシート31は、図6(b)に示すように、一体コアシート21とその形状を同じにし、軸孔13を構成する軸孔形成穴32及び各磁石収容孔14を構成する収容孔形成穴33が形成されている。
複合コアシート31は、その材質を一体コアシート21と相違させていて、軟磁性材料と非磁性材料の複合材料からなる。そして、複合コアシート31は、ロータコア12の外側及び内側ブリッジ部15,16に相当する部分34を非磁性材料で、その部分34以外の全ての部分を軟磁性材料で形成させている。
このように構成された、一体コアシート21と複合コアシート31を交互に積層して図7に示す、ロータコア12が形成されている。
従って、一体コアシート21と複合コアシート31を交互に積層して形成したロータコ
ア12は、その外側及び内側ブリッジ部15,16が一体コアシート21自身の磁性部分25と、非磁性材料で形成された部分34とから構成される。その結果、外側及び内側ブリッジ部15,16の磁気特性は、巨視的にみればこの磁性部分25の磁気特性と非磁性部分(部分34)の磁気特性の間の磁気特性となる。
従って、一体コアシート21と複合コアシート31を交互に積層して形成したロータコ
ア12は、その外側及び内側ブリッジ部15,16が一体コアシート21自身の磁性部分25と、非磁性材料で形成された部分34とから構成される。その結果、外側及び内側ブリッジ部15,16の磁気特性は、巨視的にみればこの磁性部分25の磁気特性と非磁性部分(部分34)の磁気特性の間の磁気特性となる。
そして、ロータコア12は、各磁石収容孔14に永久磁石MGが収容固定され、軸孔13に回転軸5は圧入固定されて永久磁石埋め込み型のロータ4が形成される。そして、ロータ4は、その回転軸5がハウジング2に設けた軸受6に回転可能に軸支することによって、ステータ3に囲まれてハウジング2内に回転可能に収容される。
上記第2実施形態のロータコア12によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態によれば、一体コアシート21と複合コアシート31を交互に積層してロータコア12を形成した。そして、その外側及び内側ブリッジ部15,16を、一体コアシート21自身の磁性部分25と、複合コアシート31の非磁性材料よりなる部分34とで構成して、外側及び内側ブリッジ部15,16の磁気特性を、巨視的にみて磁性部分25の磁気特性と部分34の磁気特性の間の磁気特性となるようにした。つまり、外側及び内側ブリッジ部15,16における漏れ磁束を低減させることができる。その結果、永久磁石埋め込み型モータ1は、リラクタンストルクの増大を図ることができる。
(1)本実施形態によれば、一体コアシート21と複合コアシート31を交互に積層してロータコア12を形成した。そして、その外側及び内側ブリッジ部15,16を、一体コアシート21自身の磁性部分25と、複合コアシート31の非磁性材料よりなる部分34とで構成して、外側及び内側ブリッジ部15,16の磁気特性を、巨視的にみて磁性部分25の磁気特性と部分34の磁気特性の間の磁気特性となるようにした。つまり、外側及び内側ブリッジ部15,16における漏れ磁束を低減させることができる。その結果、永久磁石埋め込み型モータ1は、リラクタンストルクの増大を図ることができる。
(2)本実施形態によれば、一体コアシート21と複合コアシート31を交互に積層してロータコア12を作成するだけなので、高度な技術を使うことなく簡単かつ短時間で、ロータコア12を作成することができる。つまり、従来にように1枚のコアシート上に作成するに際して、おおがかり装置と時間を使って、そのブリッジ部に相当する部分にコアシートと異なる非磁性層を形成するといったことはない。
(3)本実施形態によれば、一体コアシート21に対する複合コアシート31の厚さを変更するだけで、磁性部分25の磁気特性や、非磁性部分(部分34)の磁気特性を簡単に変更することができ、モータの特性に応じて外側及び内側ブリッジ部15,16の磁気特性を簡単に変更することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記第1実施形態では、ロータコア12は、その外側及び内側ブリッジ部15,16を一体コアシート21自身の部分による磁性部分25と、外側コア片22aと内側コア片22bとによって形成される間隙(空間)による非磁性部分26とから構成した。
○上記第1実施形態では、ロータコア12は、その外側及び内側ブリッジ部15,16を一体コアシート21自身の部分による磁性部分25と、外側コア片22aと内側コア片22bとによって形成される間隙(空間)による非磁性部分26とから構成した。
これを、図8及び図9に示すように、一体コアシート21について、ロータコア12の外側及び内側ブリッジ部15,16に相当する部分25A(第1実施形態の磁性部分25)を、非磁性化して磁性部分して実施してもよい。これによって、第1実施形態に比べて、外側及び内側ブリッジ部15,16における漏れ磁束をより低減させることができる。その結果、永久磁石埋め込み型モータ1は、よりリラクタンストルクの増大を図ることができる。この場合、一体コアシート21について、外側及び内側ブリッジ部15,16に相当する部分25Aを、例えば、非磁性材料でそれ以外の全てを軟磁性材料で形成するようにしてもよい。
○上記第1実施形態では、一体コアシート21と分割コアシート22(外側コア片22aと内側コア片22b)を交互に積層してロータコア12を形成した。つまり、等しい枚数の一体コアシート21と分割コアシート22を交互に積層した。これを、異なる枚数の一体コアシート21と分割コアシート22を、所定の順序で積層してロータコア12を形成してもよい。
○上記第1実施形態では、一体コアシート21と分割コアシート22(外側コア片22aと内側コア片22b)を交互に積層してロータコア12を形成した。つまり、等しい枚数の一体コアシート21と分割コアシート22を交互に積層した。これを、異なる枚数の一体コアシート21と分割コアシート22を、所定の順序で積層してロータコア12を形成してもよい。
例えば、一体コアシート21の枚数が分割コアシート22(外側コア片22aと内側コ
ア片22b)の枚数より多くして(例えば、分割コアシート22と分割コアシート22の間に複数枚の一体コアシート21が積層させて)実施してもよい。反対に、一体コアシート21の枚数が分割コアシート22の枚数より少なくして(例えば、一体コアシート21と一体コアシート21の間に複数枚の分割コアシート22を積層させて)実施してもよい。
○上記第2実施形態では、一体コアシート21と複合コアシート31を交互に積層してロータコア12を形成した。つまり、等しい枚数の一体コアシート21と複合コアシート31を交互に積層した。これを、異なる枚数の一体コアシート21と複合コアシート31を、所定の順序で積層してロータコア12を形成してもよい。
ア片22b)の枚数より多くして(例えば、分割コアシート22と分割コアシート22の間に複数枚の一体コアシート21が積層させて)実施してもよい。反対に、一体コアシート21の枚数が分割コアシート22の枚数より少なくして(例えば、一体コアシート21と一体コアシート21の間に複数枚の分割コアシート22を積層させて)実施してもよい。
○上記第2実施形態では、一体コアシート21と複合コアシート31を交互に積層してロータコア12を形成した。つまり、等しい枚数の一体コアシート21と複合コアシート31を交互に積層した。これを、異なる枚数の一体コアシート21と複合コアシート31を、所定の順序で積層してロータコア12を形成してもよい。
例えば、一体コアシート21の枚数が複合コアシート31の枚数より多くして(例えば、分割コアシート22と分割コアシート22の間に複数枚の一体コアシート21が積層させて)実施してもよい。反対に、一体コアシート21の枚数が複合コアシート31の枚数より少なくして(例えば、一体コアシート21と一体コアシート21の間に複数枚の複合コアシート31を積層させて)実施してもよい。
○上記第1実施形態では、分割コアシート22をそれぞれ複数枚の外側コア片22aと内側コア片22bで構成した。これを、図10及び図11で示すように、複数の内側コア片22bを、その内側で互いに連結して一体化して実施してもよい。この場合、外側ブリッジ部15の磁気特性を調整でき、外側ブリッジ部15における漏れ磁束を減らすことができる。また、複数の内側コア片22bが一体化されるため、部品点数が少なくなり組み立て作業がさらに容易となる。
○上記第1実施形態では、分割コアシート22をそれぞれ複数枚の外側コア片22aと内側コア片22bで構成した。これを、図12及び図13で示すように、複数の外側コア片22aを、その外周面側で互いに連結して一体化して実施してもよい。この場合、内側ブリッジ部16の磁気特性を調整でき、内側ブリッジ部16における漏れ磁束を減らすことができる。また、複数の外側コア片22aが一体化されるため、部品点数が少なくなり組み立て作業がさらに容易となる。
○上記各実施形態では、8極のロータ4であったが、4極、6極等、適宜変更して実施してもよい。この場合、ステータ3のティース8の数のこれに合わせて適宜変更する必要がある。
○上記各実施形態では、2個の永久磁石MGを外周面側に拡開するようにV字状に配置して各極を構成したが、図14に示すように、1個のU字状に湾曲した永久磁石MGを埋設したロータコア12に応用してもよい。
○上記第1実施形態では、分割コアシート22をそれぞれ複数枚の外側コア片22aと内側コア片22bで構成した。これを、図10及び図11で示すように、複数の内側コア片22bを、その内側で互いに連結して一体化して実施してもよい。この場合、外側ブリッジ部15の磁気特性を調整でき、外側ブリッジ部15における漏れ磁束を減らすことができる。また、複数の内側コア片22bが一体化されるため、部品点数が少なくなり組み立て作業がさらに容易となる。
○上記第1実施形態では、分割コアシート22をそれぞれ複数枚の外側コア片22aと内側コア片22bで構成した。これを、図12及び図13で示すように、複数の外側コア片22aを、その外周面側で互いに連結して一体化して実施してもよい。この場合、内側ブリッジ部16の磁気特性を調整でき、内側ブリッジ部16における漏れ磁束を減らすことができる。また、複数の外側コア片22aが一体化されるため、部品点数が少なくなり組み立て作業がさらに容易となる。
○上記各実施形態では、8極のロータ4であったが、4極、6極等、適宜変更して実施してもよい。この場合、ステータ3のティース8の数のこれに合わせて適宜変更する必要がある。
○上記各実施形態では、2個の永久磁石MGを外周面側に拡開するようにV字状に配置して各極を構成したが、図14に示すように、1個のU字状に湾曲した永久磁石MGを埋設したロータコア12に応用してもよい。
この場合、例えば、一体コアシート21は、図15(a)に示すように、円盤状をなし、ロータコア12の軸孔13を構成する軸孔形成穴23が中心位置に貫通形成されているとともに、U字状の永久磁石MGを収容する各磁石収容孔14を構成する収容孔形成穴24が貫通形成されている。一方、分割コアシート22は、図15(b)に示すように、複数枚の外側コア片22aと、1枚の内側コア片22bとから構成する。そして、このように構成した、一体コアシート21と分割コアシート22を、交互に、又は、所定の枚数おいて積層してロータコア12を形成してもよい。
○上記各実施形態では、2個の永久磁石MGを外周面側に拡開するようにV字状に配置して各極を構成したが、図16に示すように、1個の平板状の永久磁石MGを埋設したロータコア12に応用してもよい。ロータコア12は、平板状の各永久磁石MGの磁極の面が回転軸5からみて接線方向に延在するように各永久磁石MGを収容している。
○上記各実施形態では、2個の永久磁石MGを外周面側に拡開するようにV字状に配置して各極を構成したが、図16に示すように、1個の平板状の永久磁石MGを埋設したロータコア12に応用してもよい。ロータコア12は、平板状の各永久磁石MGの磁極の面が回転軸5からみて接線方向に延在するように各永久磁石MGを収容している。
この場合、例えば、一体コアシート21は、図17(a)に示すように、円盤状をなし、ロータコア12の軸孔13を構成する軸孔形成穴23が中心位置に貫通形成されているとともに、U字状の永久磁石MGを収容する各磁石収容孔14を構成する収容孔形成穴24が貫通形成されている。一方、分割コアシート22は、図17(b)に示すように、複
数枚の外側コア片22aと、1枚の内側コア片22bとから構成する。そして、このように構成した、一体コアシート21と分割コアシート22を、交互に、又は、所定の枚数おいて積層してロータコア12を形成してもよい。
○上記第1実施形態では一体コアシート21と分割コアシート22を、すなわち異なる2枚のコアシートを積層してロータコア12を形成した。これを、第1実施形態では一体コアシート21と分割コアシート22とを一体に形成し1枚のコアシートを形成し、その一枚のコアシートに対して、軸孔13を構成する軸孔形成穴23及び各磁石収容孔14を構成する収容孔形成穴24を貫通する。さらに、その一枚のコアシートに対して、ロータコア12の外側及び内側ブリッジ部に相対する箇所を凹設して前記間隙(空間)を形成するようにして実施するようにしてもよい。この場合も、前記第1実施形態と同様な効果を得ることができるとともに、コアーシートが1種類となるため、組み立て作業がさらに容易となる。
○上記第2実施形態では一体コアシート21と複合コアシート31を、すなわち異なる2枚のコアシートを積層してロータコア12を形成した。これを、この一体コアシート21と複合コアシート31とを一体に形成した1枚のコアシートを形成し、その一枚のコアシートに対して、軸孔13を構成する軸孔形成穴23及び各磁石収容孔14を構成する収容孔形成穴24を貫通する。さらに、その一枚のコアシートに対して、ロータコア12の外側及び内側ブリッジ部15,16に相対する箇所を非磁性化するようにして実施するようにしてもよい。この場合も、前記第2実施形態と同様な効果を得ることができるとともに、コアーシートが1種類となるため、組み立て作業がさらに容易となる。
○前記各実施形態の分割コアシート22の外側コア片22aを方向性電磁気用鋼板を用い、図18矢印で示すように、その磁化され易い磁化容易方向が、ロータコア12の回転中心からみて接線方向となるように、外側コア片22aを構成するようにしてもよい。これによりリラクタンストルクを有効に活用することができる。また、外側コア片22aを、図19矢印で示すように、その磁化され易い磁化容易方向が、ロータコア12の回転中心からみて半径方向となるように構成するようにしてもよい。これにより、マグネットトルクを有効に活用することができ、インダクタンスを低く抑え制御性を高めることができる。さらに、外側コア片22aを、図20矢印で示すように、その磁化され易い磁化容易方向が、半径方向と回転方向の間の傾いた方向になるように構成するようにしてもよい。これにより、トルク発生に必要な磁束を多く取り込む配置となり、モータ特性を高めることができる。
数枚の外側コア片22aと、1枚の内側コア片22bとから構成する。そして、このように構成した、一体コアシート21と分割コアシート22を、交互に、又は、所定の枚数おいて積層してロータコア12を形成してもよい。
○上記第1実施形態では一体コアシート21と分割コアシート22を、すなわち異なる2枚のコアシートを積層してロータコア12を形成した。これを、第1実施形態では一体コアシート21と分割コアシート22とを一体に形成し1枚のコアシートを形成し、その一枚のコアシートに対して、軸孔13を構成する軸孔形成穴23及び各磁石収容孔14を構成する収容孔形成穴24を貫通する。さらに、その一枚のコアシートに対して、ロータコア12の外側及び内側ブリッジ部に相対する箇所を凹設して前記間隙(空間)を形成するようにして実施するようにしてもよい。この場合も、前記第1実施形態と同様な効果を得ることができるとともに、コアーシートが1種類となるため、組み立て作業がさらに容易となる。
○上記第2実施形態では一体コアシート21と複合コアシート31を、すなわち異なる2枚のコアシートを積層してロータコア12を形成した。これを、この一体コアシート21と複合コアシート31とを一体に形成した1枚のコアシートを形成し、その一枚のコアシートに対して、軸孔13を構成する軸孔形成穴23及び各磁石収容孔14を構成する収容孔形成穴24を貫通する。さらに、その一枚のコアシートに対して、ロータコア12の外側及び内側ブリッジ部15,16に相対する箇所を非磁性化するようにして実施するようにしてもよい。この場合も、前記第2実施形態と同様な効果を得ることができるとともに、コアーシートが1種類となるため、組み立て作業がさらに容易となる。
○前記各実施形態の分割コアシート22の外側コア片22aを方向性電磁気用鋼板を用い、図18矢印で示すように、その磁化され易い磁化容易方向が、ロータコア12の回転中心からみて接線方向となるように、外側コア片22aを構成するようにしてもよい。これによりリラクタンストルクを有効に活用することができる。また、外側コア片22aを、図19矢印で示すように、その磁化され易い磁化容易方向が、ロータコア12の回転中心からみて半径方向となるように構成するようにしてもよい。これにより、マグネットトルクを有効に活用することができ、インダクタンスを低く抑え制御性を高めることができる。さらに、外側コア片22aを、図20矢印で示すように、その磁化され易い磁化容易方向が、半径方向と回転方向の間の傾いた方向になるように構成するようにしてもよい。これにより、トルク発生に必要な磁束を多く取り込む配置となり、モータ特性を高めることができる。
さらに、分割コアシート22の内側コア片22bを方向性電磁気用鋼板を用い、図21矢印で示すように、その磁化され易い磁化容易方向がロータコア12の回転中心からみて接線方向となるように、内側コア片22bを構成するようにしてもよい。これにより、マグネットトルクを有効に活用することができ、インダクタンスを低く抑え制御性を高めることができる。
○上記実施形態では、一体コアシート21と分割コアシート22、一体コアシート21と複合コアシート31は、リベットかしめで互いに連結固定したが、接着剤で固着するようにしてもよい。
○上記実施形態では、一体コアシート21と分割コアシート22、一体コアシート21と複合コアシート31は、リベットかしめで互いに連結固定したが、接着剤で固着するようにしてもよい。
1…永久磁石埋め込み型モータ、3…ステータ、4…ロータ、5…回転軸、8…ティース、9…コア、12…ロータコア、13…軸孔、14…磁石収容孔、15…外側ブリッジ部、16…内側ブリッジ部、21…一体コアシート、22…分割コアシート、22a…外側コア片、22b…内側コア片、23…軸孔形成穴、24…収容孔形成穴、25…磁性部分、25A…部分、26…非磁性部分、31…複合コアシート、34…部分、Fa…外部領域面、Fb…内部領域面、MG…永久磁石。
Claims (6)
- 軸方向に貫通する複数の磁石収容孔が設けられた磁性体よりなる板材を複数積層したコアと、前記磁石収容孔に挿入固定された永久磁石とからなる永久磁石埋め込み型ロータであって、
前記板材の一部は、前記異なる磁極の永久磁石間で少なくとも一部で分離するようにしたことを特徴とする永久磁石埋め込み型ロータ。 - 請求項1に記載の永久磁石埋め込み型ロータであって、
前記板材は、一体コアシートと分割コアシートからなり、
前記一体コアシートは、挿入固定される前記永久磁石間が前記一体コアシート自身の磁性体部分をなし、
前記分割コアシートは、前記一体コアシートに対して並設される複数のコア片からなり、前記コア片は、少なくとも前記異なる磁極の永久磁石間において互いに離間させて非磁性部分を形成するように並設したことを特徴とする永久磁石埋め込み型ロータ。 - 請求項1に記載の永久磁石埋め込み型ロータであって、
前記板材は、一体コアシートと分割コアシートからなり、
前記一体コアシートは、挿入固定される前記永久磁石間を前記一体コアシート自身と異なる非磁性部分をなし、
前記分割コアシートは、前記一体コアシートに対して並設される複数のコア片からなり、前記コア片は、少なくとも前記異なる磁極の永久磁石間において互いに離間させて非磁性部分を形成するように並設したことを特徴とする永久磁石埋め込み型ロータ。 - 軸方向に貫通する複数の磁石収容孔が設けられた磁性体よりなる板材を複数積層したコアと、前記磁石収容孔に挿入固定された永久磁石とからなる永久磁石埋め込み型ロータであって、
前記異なる極性の永久磁石間における板材の少なくとも一部に非磁性化を施すことを特徴とする永久磁石埋め込み型ロータ。 - 請求項4に記載の永久磁石埋め込み型ロータであって、
前記板材は、一体コアシートと複合コアシートからなり、
前記一体コアシートは、挿入固定される前記永久磁石間が前記一体コアシート自身の磁性体部分をなし、
前記複合コアシートは、挿入固定される前記永久磁石間を同複合コアシート自身と異なる非磁性化して非磁性部分を形成するように並設したことを特徴とする永久磁石埋め込み型ロータ。 - 周方向に配置された複数のティースに巻線が巻回されたステータと、永久磁石を挿入固定したロータとを備え、リラクタンストルクを利用する回転電機において、
前記ロータは、請求項1〜4のいずれか1に記載の永久磁石埋め込み型ロータであることを特徴とする回転電機。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061117 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20090518 |