JP5394756B2 - 永久磁石式回転電機の回転子 - Google Patents

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この発明は、外周面より内側に孔が形成された回転子鉄心と、孔に挿入された永久磁石とを備えた永久磁石式回転電機の回転子に関する。
従来、外周面より内側に複数の孔が周方向に間隔をおいて形成された回転子鉄心と、各孔に挿入された直方体形状である永久磁石とを備え、回転子鉄心は、径方向に沿って各孔の外側に形成された回転子表面部と、径方向に沿って孔の内側に形成された中心部と、周方向に沿った各回転子表面部の端部と中心部とを接続したブリッジ部とを有した永久磁石式電動機の回転子が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この永久磁石式電動機の回転子では、回転子鉄心の外周面は、周方向に沿った永久磁石の中間部に対向した中間対向部が、ブリッジ部に対向したブリッジ対向部より径方向の外側へ向かって突出した円弧形状に形成されている。
また、この永久磁石式電動機の回転子では、ブリッジ部に、回転子鉄心の周方向に沿って突出した突出部が形成されている。
突出部は、永久磁石に当接することで、永久磁石が回転子鉄心の周方向に沿って移動することを規制している。
特開2007−20350号公報
しかしながら、このものの場合、突出部が、ブリッジ部から、回転子鉄心の周方向に沿って突出しているので、周方向に沿った永久磁石の幅が小さくなる。
その結果、固定子と電磁的作用をする永久磁石の有効磁束量が低減してしまい、永久磁石式電動機の出力トルクが低下してしまうという問題点があった。
この発明は、上述のような問題点を解決することを課題とするものであって、その目的は、永久磁石が周方向に沿って移動することを規制するとともに、固定子と電磁的作用をする永久磁石の有効磁束量を増大させることができる永久磁石式回転電機の回転子を提供するものである。
この発明に係る永久磁石式回転電機の回転子は、外周面より内側に複数の孔が周方向に間隔をおいて形成された回転子鉄心と、各前記孔に挿入された永久磁石とを備え、前記回転子鉄心は、前記回転子鉄心の径方向に沿って各前記孔の外側に形成された回転子表面部と、前記径方向に沿って前記孔の内側に形成された中心部と、前記周方向に沿った各前記回転子表面部の端部と前記中心部とを接続したブリッジ部とを有し、前記外周面は、前記周方向に沿った前記永久磁石の中間部に対向した中間対向部が、前記ブリッジ部に対向したブリッジ対向部より前記径方向の外側に突出した円弧形状に形成され、前記孔は、前記ブリッジ部の少なくとも前記径方向の内側における前記周方向の肉厚が前記径方向において一定となるように、前記回転子鉄心の軸線に直交した断面がほぼ台形形状に形成されており、前記周方向に沿った前記回転子表面部の端部における前記径方向に沿った肉厚は、前記回転子鉄心を構成する電磁鋼板の板厚の2倍以上、10倍以下であり、前記孔の前記径方向の幅の寸法は、前記ブリッジ部の前記径方向の長さの寸法とほぼ等しい
この発明に係る永久磁石式回転電機の回転子によれば、回転子鉄心の径方向に沿ったブリッジ部の少なくとも内側における肉厚が、回転子鉄心の径方向に沿った位置によらず一定となるように、回転子鉄心の軸線に直交した孔の断面がほぼ台形形状に形成されているので、永久磁石の周方向の幅を大きくすることができ、永久磁石が周方向に沿って移動することを規制するとともに、固定子と電磁的作用をする永久磁石の有効磁束量を増大させることができる。
この発明の実施の形態1に係る永久磁石式電動機の回転子が取り付けられた永久磁石式電動機を軸線に沿って視た平面図である。 図1の回転子を示す平面図である。 図2の回転子の要部を示す拡大図である。 図2の回転子の要部を示す拡大図である。 図1の永久磁石の埋め込み深さとコギングトルクおよび銅損との関係をシミュレーションした結果を示す図である。 図1の永久磁石式電動機における応力解析の条件を示す図である。 図6の条件に基づいた永久磁石式電動機における応力解析結果を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る永久磁石式電動機の固定子の変形例を示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係る永久磁石式電動機の回転子を示す平面図である。
以下、この発明の各実施の形態を図に基づいて説明するが、各図において、同一または相当の部材、部位については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1はこの実施の形態に係る永久磁石式回転電機である永久磁石式電動機の回転子1が取り付けられた永久磁石式電動機を軸線に沿って視た平面図である。
この実施の形態に係る永久磁石式電動機の回転子1は、円筒形状の固定子2の内側に、固定子2の内縁部から離間して挿入されており、回転可能となっている。
回転子1は、外周面4aより内側に複数の孔3が周方向に間隔をおいて並べて形成された回転子鉄心4と、孔3のそれぞれに挿入された永久磁石5とを備えている。
回転子鉄心4は、積層鋼板によって構成されている。
回転子鉄心4の中心には、回転軸6が焼き嵌めによって固定されている。なお、回転子鉄心4と回転軸6との固定は、焼き嵌めに限らず、例えば、圧入による嵌合であってもよい。
固定子2は、積層鋼板によって構成された固定子鉄心7と、この固定子鉄心7の内縁部に形成されたティース7aに取り付けられたコイル8とを備えている。
ティース7aは、複数個形成されており、それぞれが径方向の内側に突出し、周方向に間隔をおいて並べられている。
図2は図1の回転子1の要部を示す平面図、図3は図2の回転子1の要部を示す拡大図である。
回転子鉄心4は、回転子鉄心4の径方向に沿って各孔3の外側に形成された回転子表面部9と、回転子鉄心4の径方向に沿って孔3の内側に形成された中心部10と、回転子鉄心4の周方向に沿った回転子表面部9の端部と中心部10とを接続したブリッジ部11とを有している。
回転子鉄心4の外周面4aは、回転子鉄心4の周方向に沿った永久磁石5の中間部に対向した中間対向部12が、ブリッジ部11に対向したブリッジ対向部13より径方向の外側へ向かって突出した円弧形状に形成されている。
つまり、回転子鉄心4の外周面4aに接する外接円の半径R0が、中間対向部12における円弧半径R1より大きくなっている。
これにより、回転子1の起磁力高調波成分を低減させて、無負荷時の脈動トルクであるコギングトルクを低減させることができる。
また、回転子鉄心4の外周面4aは、ブリッジ対向部13が、凹んだ円弧形状に形成されている。
孔3は、回転子表面部9側の端部を除いたブリッジ部11における、回転子鉄心4の周方向に沿った肉厚C1が、回転子鉄心4の径方向において一定となるように、回転子鉄心4の軸線に直交した断面がほぼ台形形状に形成されている。
つまり、孔3は、回転子鉄心4の径方向の外側における回転子鉄心4の周方向に沿った幅Mhuの寸法が、回転子鉄心4の径方向の内側における回転子鉄心4の周方向に沿った幅Mhdの寸法より大きくなっている。
永久磁石5は、中心部10側のブリッジ部11に当接することで、回転子鉄心4の周方向に沿った移動が規制される。
また、孔3は、回転子鉄心4の径方向に沿った幅MLの寸法が、回転子鉄心4の径方向に沿ったブリッジ部11の長さC2の寸法とほぼ等しくなるように形成されている。
また、孔3は、回転子鉄心4の径方向の外側の隅部3aが、凹んだ円弧形状に形成されている。
ブリッジ対向部13の円弧半径R2は、隅部3aの円弧半径R3より大きくなるように形成されている。
これにより、回転子鉄心4の周方向に沿ったブリッジ部11の肉厚C1と、隣接した回転子表面部9の隣接した端部における径方向に沿った肉厚B1を小さくすることができる。
なお、ブリッジ部11の肉厚C1および隣接した回転子表面部9の隣接した端部における径方向に沿った肉厚B1は、工作性および機械強度を考慮すると、電磁鋼板の板厚の2倍〜10倍以下にすることが望ましい。
また、外周面4aのブリッジ対向部13を、径方向の外側へ突出した円弧形状に形成することで、隣接した回転子表面部9の隣接した端部における径方向に沿った肉厚B1を大きくして、工作性および機械強度を向上させてもよい。
図4は図2の回転子1の要部を示す拡大図である。
永久磁石5は、回転子鉄心4の軸線に直交した断面積Smが、回転子鉄心4の軸線に直交した回転子表面部9の断面積Scとほぼ等しくなるように形成されている。
なお、回転子鉄心4の軸線に直交した永久磁石5の断面積Smは、回転子鉄心4の軸線に直交した回転子表面部9の断面積Scより大きくしてもよい。
次に、永久磁石式電動機の出力トルクTについて説明する。
一般的に、永久磁石式電動機では、固定子2のコイル8に流れる電流量を回転子1の座標系に変換して、出力トルクTを算出することができる。
回転子1の座標系とは、永久磁石5からコイル8へ向かった磁束の方向をd軸、このd軸と電気的・磁気的に直交する方向をq軸としたd−q軸座標系である。
d−q軸座標系では、永久磁石式電動機の出力トルクTは、下記の(1)式によって算出することができる。
T=P×φ×i+P×(L−L)×I×i (1)
ただし、Pは極対数、iはd軸電流、iはq軸電流、Lはd軸インダクタンス、Lはq軸インダクタンス、φは永久磁石5からコイル8へ向かった磁束におけるd軸上にあるコイル8との鎖交磁束である。
このとき、固定子2のコイル8に流れる電流量Iは、下記の(2)式によって算出することができる。
I=(1/√3)×√(i +i ) (2)
上記の(1)式の第1項は、永久磁石5によって発生するマグネットトルクT、第2項は、リラクタンスの変化によって発生するリラクタンストルクTである。
固定子2のコイル8に流れる電流量Iを増加させずに、永久磁石式電動機の出力トルクTを増大させるためには、上記の式(1)に示すように、φまたはL−Lを大きくすればよい。
回転子1は、回転子鉄心4の外周面4aに永久磁石5が取り付けられた回転子1と比較して、回転子鉄心4の径方向に沿って孔3の外側に回転子表面部9が形成され、この回転子表面部9によって、L−Lを大きくすることができるので、リラクタンストルクTを大きくして、出力トルクTを増大させることができる。
孔3は、ブリッジ部11の肉厚C1が、回転子鉄心4の径方向において一定となるように、回転子鉄心4の軸線に直交した断面がほぼ台形形状に形成されているので、回転子鉄心4の周方向に沿った永久磁石5の幅を大きくすることができ、その結果、φを大きくして、永久磁石式電動機の出力トルクTをさらに増大させることができる。
ブリッジ部11は、肉厚C1が、回転子鉄心4の径方向において一定となっているので、強度を維持したまま肉厚C1を薄くすることができる。
ブリッジ部11の肉厚C1を薄くすることで、ブリッジ部11を常に磁気飽和させた状態とすることができるので、隣接した永久磁石5間に発生する磁束の漏れを抑制し、φを大きくして、永久磁石式電動機の出力トルクTをさらに増大させることができる。
次に、回転子鉄心4の外周面4aからの永久磁石5の埋め込み深さについて説明する。
永久磁石5を回転子鉄心4の外周面4aから内側に配置することで、リラクタンストルクTが増大し、永久磁石式電動機の出力トルクTを増大させることができる。
しかしながら、永久磁石5を回転子鉄心4の外周面4aから内側に配置することで、無負荷時の脈動トルクであるコギングトルクが増大してしまう。
また、永久磁石5を回転子鉄心4の外周面4aから内側に配置することで、永久磁石5とコイル8との間の距離が大きくなるので、φが低減してしまい、そのφの低減を補って同じ大きさの出力トルクTを得るためには、コイル8に流れる電流量Iを増大させなければならず、コイル8に発生する銅損が増大する。
図5は、図1の永久磁石5の埋め込み深さとコギングトルクおよび銅損との関係をシミュレーションした結果を示す図である。
図5では、銅損およびコギングトルクは、永久磁石5の埋め込み深さMhを、回転子鉄心4の外周面4aに接する外接円の半径R0で割った値が0.1の場合を基準とした。
図5に示すように、永久磁石5の埋め込み深さMhを、回転子1の最外形の半径R0の10%〜12%程度とすることで、コギングトルクを最も低減させることができることがわかる。
一方、銅損については、永久磁石5の埋め込み深さMhを浅くすることで、低減させることができるので、コギングトルクと銅損との両方を考慮して、永久磁石5の埋め込み深さMhを、回転子1の最外形の半径R0の10%〜11%程度とするが最適であると言える。
次に、この回転子1が取り付けられた永久磁石式電動機のインダクタンスについて説明する。
永久磁石5は、周囲の温度の変化に伴って残留磁束密度が変化するという特性がある。永久磁石5の残留磁束密度が温度の変化に伴って変化することで、永久磁石5が挿入された回転子鉄心4を通過する磁束の量が変化し、永久磁石式電動機のインダクタンスが変化してしまう。
しかしながら、この回転子1は、ブリッジ部11の肉厚C1の寸法を薄く形成することができ、これにより、ブリッジ部11が常に磁気飽和した状態となるので、永久磁石5の残留磁束密度が温度の変化に伴って変化した場合であっても、ブリッジ部11を通過する磁束の量の変化が低減され、永久磁石式電動機のインダクタンスの変化を抑制することができる。
これにより、永久磁石式電動機にエンコーダ等の位置センサを取り付けることなく、インダクタンスの変化を検出して、永久磁石式電動機を駆動させることができる。
次に、回転子1を高速回転させた場合に、隣接した回転子表面部9における互いに隣接した端部に働く応力について説明する。
図6は図1の永久磁石式電動機における応力解析の条件を示す図、図7は図6の条件に基づいた永久磁石式電動機における応力解析結果を示す図である。
図6に示すように、Case0は、隅部3aを円弧形状にせず、さらに、回転子鉄心4の外周面4aのブリッジ対向部13を円弧形状にしない場合、Case1は、隅部3aのみを円弧形状とした場合、Case2は、ブリッジ対向部13のみを円弧形状にした場合、Case3は、隅部3aおよびブリッジ対向部13を円弧形状にした場合である。
図7に示すように、隅部3aおよびブリッジ対向部13を円弧形状にすることで、隣接した回転子表面部9における互いに隣接した端部に働く応力を低減させることができる。
回転子1が高速回転したときに、隣接した回転子表面部9における互いに隣接した端部に働く応力は、永久磁石5および回転子表面部9の体積、つまり、回転子鉄心4の軸線に直交した断面積と、回転子鉄心4の軸線に沿った長さとの積によって決定される。
つまり、回転子鉄心4の軸線に直交した永久磁石5の断面積Smおよび回転子表面部9の断面積Scを小さくすることで、隣接した回転子表面部9における互いに隣接した端部に働く応力を低減させることができる。
さらに、永久磁石5に用いられるネオジウム磁石の密度は、7.5g/cmであり、また、フェライト磁石の密度は、5.0g/CMであるのに対し、回転子鉄心4に用いられる鉄の密度7.9g/cmと比較して小さい。
つまり、回転子鉄心4の軸線に直交した永久磁石5の断面積Smが、回転子表面部9の断面積Scより大きくすることで、隣接した回転子表面部9における互いに隣接した端部に働く応力をさらに低減させることができる。
以上説明したように、この実施の形態に係る永久磁石式電動機の回転子1によれば、回転子鉄心4の径方向に沿ったブリッジ部11の少なくとも内側における肉厚C1が、回転子鉄心4の径方向において一定となるように、回転子鉄心4の軸線に直交した孔3の断面がほぼ台形形状に形成されているので、永久磁石5の周方向の幅を大きくすることができ、永久磁石5が周方向に沿って移動することを規制するとともに、固定子2と電磁的作用をする永久磁石5の有効磁束量を増大させることができる。
また、回転子鉄心4の径方向に沿った孔3の幅MLの寸法は、回転子鉄心4の径方向に沿ったブリッジ部11の長さC2とほぼ等しいので、回転子1が回転したときに、隣接した回転子表面部9における互いに隣接した端部に働く応力をさらに低減させることができる。
また、回転子鉄心4の外周面4aにおけるブリッジ対向部13の円弧半径R2は、孔3の隅部3aの円弧半径R3より大きいので、回転子鉄心4の周方向に沿ったブリッジ部11の肉厚C1と、隣接した回転子表面部9の隣接した端部における回転子鉄心4の径方向に沿った肉厚B1を小さくすることができる。
また、永久磁石5は、回転子鉄心4の軸線に直交した断面積Smが、回転子鉄心4の軸線に直交した断面積Sc以上であるので、回転子1が回転したときに、隣接した回転子表面部9における互いに隣接した端部に働く応力をさらに低減させることができる。
なお、この実施の形態では、回転子1の極数が8個、固定子2のスロット数が48個の分布巻と呼ばれる永久磁石式電動機について説明したが、図8に示すように、回転子1の極数が8個、固定子2のスロット数が12個の集中巻と呼ばれる永久磁石式電動機であってもよい。
また、回転子1の極数に関しては、8極以上が望ましい。
実施の形態2.
図9は、この実施の形態に係る永久磁石式電動機の回転子1を示す平面図である。
この実施の形態に係る永久磁石式電動機の回転子1は、回転子鉄心4の軸線に直交した永久磁石5の断面積Smが、回転子鉄心4の軸線に直交した孔3の形状と同じ形状に形成されている。
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように、この実施の形態に係る永久磁石式電動機の回転子1によれば、回転子鉄心4の軸線に直交した永久磁石5の断面積Smが、回転子鉄心4の軸線に直交した孔3の形状と同じ形状に形成されているので、永久磁石5を最大限に大きくすることができ、固定子2と電磁的作用をする永久磁石5の有効磁束量をさらに増大させることができる。
なお、上記各実施の形態では、永久磁石式回転電機の回転子1として、永久磁石式電動機の回転子1を例に説明したが、勿論このものに限らず、永久磁石式発電機の回転子1であってもよい。
1 回転子、2 固定子、3 孔、3a 隅部、4 回転子鉄心、4a 外周面、5 永久磁石、6 回転軸、7 固定子鉄心、7a ティース、8 コイル、9 回転子表面部、10 中心部、11 ブリッジ部、12 中間対向部、13 ブリッジ対向部。

Claims (4)

  1. 外周面より内側に複数の孔が周方向に間隔をおいて形成された回転子鉄心と、
    各前記孔に挿入された永久磁石とを備え、
    前記回転子鉄心は、前記回転子鉄心の径方向に沿って各前記孔の外側に形成された回転子表面部と、前記径方向に沿って前記孔の内側に形成された中心部と、前記周方向に沿った各前記回転子表面部の端部と前記中心部とを接続したブリッジ部とを有し、
    前記外周面は、前記周方向に沿った前記永久磁石の中間部に対向した中間対向部が、前記ブリッジ部に対向したブリッジ対向部より前記径方向の外側に突出した円弧形状に形成され、
    前記孔は、前記ブリッジ部の少なくとも前記径方向の内側における前記周方向の肉厚が前記径方向において一定となるように、前記回転子鉄心の軸線に直交した断面がほぼ台形形状に形成されており、
    前記周方向に沿った前記回転子表面部の端部における前記径方向に沿った肉厚は、前記回転子鉄心を構成する電磁鋼板の板厚の2倍以上、10倍以下であり、
    前記孔の前記径方向の幅の寸法は、前記ブリッジ部の前記径方向の長さの寸法とほぼ等しいことを特徴とする永久磁石式回転電機の回転子。
  2. 前記孔は、前記径方向の外側の隅部が、凹んだ円弧形状に形成され、
    前記外周面の前記ブリッジ対向部は、凹んだ円弧形状に形成され、その円弧半径が前記隅部の円弧半径より大きいことを特徴とする請求項1に記載の永久磁石式回転電機の回転子。
  3. 前記永久磁石は、前記軸線に直交した断面積が、前記軸線に直交した前記回転子表面部の断面積以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の永久磁石式回転電機の回転子。
  4. 前記永久磁石は、前記軸線に直交した断面積が、前記軸線に直交した前記孔の形状と同じ形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項の何れか1項に記載の永久磁石式回転電機の回転子。
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