JP7055220B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本願は、回転電機に関し、特に回転子鉄心の構造に関するものである。
車両用の電動パワーステアリング装置または産業用電動機等に用いられる回転電機として、固定子鉄心に形成された複数のティース部に巻装されたコイルに対し、3相の電流がインバータから供給されるものがある。このような回転電機として、固定子鉄心の内周側に、磁気ギャップを介して回転自在に保持された回転子を備えたものが知られている。回転子鉄心は、周方向に複数の磁石用穴が設けられ、磁極を形成する永久磁石が埋設されている。
上記のような永久磁石埋込型の回転電機において、回転子鉄心の各磁極の磁気ギャップに対向する外周面を円弧状の花弁構造とすることにより、磁気ギャップにおける磁束密度の周方向波形を正弦波に近づけ、トルク脈動を抑制する技術が知られている。例えば特許文献1には、第1の円弧面と第2の円弧面とを含む円弧状の分割外周面と、6つの分割外周面の間の非磁性部(極間)に凹部を備えた永久磁石埋め込み型モータが開示されている。
一方、回転子鉄心の外周面を花弁構造とすることにより、磁石と磁気ギャップとの距離が拡大し、トルクが低下するという課題があった。また、特許文献1では、極間の凹部の深さによって磁石の周方向幅が制限され、さらなる磁力強化を図ることが困難であった。このような課題に対し、特許文献2及び特許文献3では、回転子鉄心の極間において、磁気ギャップに対向する外周面を円弧状とすることが提案されている。極間の外周面を円弧状とすることにより、磁石をより磁気ギャップに近い位置に配置することができると共に、磁石の周方向幅を大きくすることができ、トルクの向上が図られる。
特開2007-295708号公報 特許第5762569号公報 特許第5805191号公報
しかしながら、回転子鉄心の極間の外周面を円弧状とした場合、磁気ギャップを通過する磁束の経路が短くなり、極間と固定子との間の磁気抵抗が低下する。これにより、極間と固定子とを結ぶ磁路(q軸)における磁束量及びインダクタンス(以下、q軸インダクタンス)が増大する。その結果、回転電機が高速回転する場合にインダクタンス起因のインピーダンス成分が増大し、端子電圧が増大する。
一方、回転電機は、端子電圧が電源電圧を超える場合は発電機となり、トルクを発生しない。このため、回転速度を低下させ、端子電圧が電源電圧を超えないように制御する必要がある。すなわち、q軸インダクタンスが増大すると回転電機の回転速度-トルク特性が低下し、運転可能領域が縮小するという課題があった。特に、電動パワーステアリング装置の電動機として用いる場合、駐停車時の据えぎり運転時等に高速回転で高トルクの出力が必要である。このため、電動機には、回転速度-トルク特性において広範囲の運転可能領域が求められ、運転可能領域の縮小は電動パワーステアリング装置の性能低下に繋がる。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、回転電機のトルク脈動の低減とトルク向上を図ると共に、q軸インダクタンスを低減して回転速度-トルク特性における高速回転特性の向上を図ることを目的とする。
本願に開示される回転電機は、複数の磁石用穴が周方向に設けられた回転子鉄心及び磁石用穴に埋設され磁極を形成する永久磁石を有する回転子と、コイルが巻回された複数のティース部が周方向に配置された固定子とを備え、回転子が固定子の内周側に磁気ギャップを介して配置された回転電機であって、回転子鉄心の外周部は、各々の磁極に対応して配置された回転子径よりも小径の円弧状の花弁部と、隣接する磁極の間の非磁性部に位置し永久磁石よりも外周側に配置された極間ブリッジとを有し、極間ブリッジは、磁気ギャップに対向する外周面が少なくとも1つの平面により形成され、回転子鉄心は、隣接する磁極を形成する2つの永久磁石の間に配置された極間径ブリッジを有し、極間径ブリッジの周方向中心線は、非磁性部の周方向中心線と一致している

本願に開示される回転電機によれば、極間ブリッジの磁気ギャップに対向する外周面が平面により形成されているので、非磁性部の外周面が円弧状の曲面で形成されている場合に比べて磁気ギャップを通過する磁束の経路が長くなり、磁束の経路の磁気抵抗が増加する。これにより、q軸インダクタンスが低減され、回転速度-トルク特性における高速回転特性の向上を図ることができる。
本願の上記以外の目的、特徴、観点及び効果は、図面を参照する以下の詳細な説明から、さらに明らかになるであろう。
実施の形態1における電動機が搭載された車両用の電動パワーステアリング装置の構成図である。 実施の形態1における電動駆動装置を示す断面図である。 実施の形態1における回転電機を示す断面図である。 実施の形態1における回転電機を示す部分拡大断面図である。 実施の形態1における回転電機の比較例を示す断面図である。 実施の形態1における回転電機の比較例を示す部分拡大断面図である。 実施の形態1及び比較例における回転電機の磁束の経路を説明する図である。 実施の形態1における回転電機の変形例を示す部分拡大断面図である。 実施の形態2における回転電機を示す断面図である。 実施の形態2における回転電機を示す部分拡大断面図である。 実施の形態2における回転電機の変形例を示す断面図である。 実施の形態2における回転電機の変形例を示す部分拡大断面図である。 実施の形態3における回転電機を示す断面図である。 実施の形態3における回転電機を示す部分拡大断面図である。 実施の形態3における回転電機の変形例を示す断面図である。 実施の形態3における回転電機の変形例を示す部分拡大断面図である。 実施の形態3における回転電機の別の変形例を示す断面図である。 実施の形態3における回転電機を別の変形例を示す部分拡大断面図である。 実施の形態4における回転電機を示す断面図である。 実施の形態4における回転電機を示す部分拡大断面図である。 実施の形態4における回転電機の変形例を示す断面図である。 実施の形態4における回転電機の変形例を示す部分拡大断面図である。 実施の形態5における回転電機を示す断面図である。 実施の形態5における回転電機を示す部分拡大断面図である。
実施の形態1.
以下に、実施の形態1における回転電機について、図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態1における電動機が搭載された車両用の電動パワーステアリング装置の構成図、図2は、図1に示す電動パワーステアリング装置の電動駆動装置を示す断面図、図3及び図4は、実施の形態1における回転電機を示す断面図及び部分拡大断面図である。なお、各図において、図中、同一、相当部分には同一符号を付している。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置の電動駆動装置50は、ECU(Engine Control Unit)30と、実施の形態1における回転電機である電動機40とを備えている。電動機40は電動パワーステアリング装置のハウジング34と平行に配設されている。ECU30は、第1のコネクタ31、第2のコネクタ32、及び電源コネクタ33を有している。ECU30への電源供給は、バッテリーまたはオルタネータから電源コネクタ33を介して送られる。
運転者は、ステアリングホイール(図示せず)を操舵し、そのトルクがステアリングシャフト(図示せず)を介してシャフト35に伝達される。この時、トルクセンサ36が検出したトルクは電気信号に変換され、ケーブル及び第1のコネクタ31を介してECU30へ伝達される。一方、車速等の自動車の情報は電気信号に変換され、第2のコネクタ32を介してECU30へ伝達される。ECU30は、トルク、車速等の自動車の情報に基づいて必要なアシストトルクを演算し、インバータを通じて電動機40に電流を供給する。
電動機40で発生したトルクは、ベルトとボールネジが内蔵されたギヤボックス37を介してハウジング34内のラック軸を軸方向(図1中、矢印の方向)に動かす推力を発生させる。これによりタイロッド38が動き、タイヤが転舵して車両を旋回させる。その結果、運転者は、電動機40のトルクによってアシストされ、少ない操舵力で車両を旋回させることができる。ラックブーツ39は、装置内への異物の侵入を防止している。
電動機40は、図2に示すように、固定子1と、固定子1の内側に回転自在に設けられた回転子2と、その内壁面に固定子1が固定された円筒形状のフレーム3と、フレーム3の片側開口部を覆うハウジング4とを備えている。ハウジング4は、複数本のボルト5でフレーム3に固定されている。
固定子1は、複数の磁性体のコアシート11aを軸方向に積層して構成された固定子鉄心11と、固定子鉄心11に収められた電機子巻線とを有している。図3に示すように、固定子鉄心11は、円環状のコアバック12と、コアバック12から径内側方向に突出した複数(ここでは12個)のティース部13とを有している。隣接するティース部13間にはスロット14が形成され、コイル16はスロット14に収容されている。電機子巻線は、ティース部13にインシュレータ15を介して巻回されたコイル16から構成されている。
回転子2は、固定子1の内周側に磁気ギャップ10を介して配置されている。図2に示すように、回転子2は、回転軸であるシャフト21と、複数の磁性体のコアシート22aを軸方向に積層して構成された回転子鉄心22と、永久磁石23とを含み、シャフト21の一端部にはプーリー24が固定され、他端部にはセンサ用永久磁石25が固定されている。コアシート11a、22aは、例えば電磁鋼板である。シャフト21は、ハウジング4に嵌着された第1の軸受6と、壁部7に嵌着された第2の軸受8によって両端が支持されている。センサ部9の基板91には、回転角度センサである磁気センサ92が設けられ、センサ用永久磁石25と対向している。
回転子鉄心22には、複数(ここでは10個)の磁石用穴22bが周方向に等間隔に設けられ、各々の磁石用穴22bには永久磁石23が埋設され磁極を形成している。永久磁石23は、軸方向に垂直な断面形状が長方形の直方体である。永久磁石23は、例えばネオジウム、鉄、ボロンを主成分とする希土類等が平板形状に加工されたものであり、その両面がそれぞれN極、S極に着磁されている。各々の磁石用穴22bには、N極面とS極面とが交互になるように永久磁石23が配置され、回転子2を形成している。以下の説明では、永久磁石23の周方向幅を、磁極の周方向幅とする。
次に、回転子鉄心22の外周部の構成について詳細に説明する。実施の形態1における回転子鉄心22の外周部は、図3及び図4に示すように、各々の磁極に対応して配置された円弧状の花弁部26と、隣接する磁極の間(以下、極間という)の非磁性部において永久磁石23よりも外周側に配置された極間ブリッジ27とを有している。
図4に示すように、極間ブリッジ27の磁気ギャップ10に対向する外周面は、1つの平面(第1平面27a)により形成されている。極間ブリッジ27は、軸方向に垂直な断面形状が略長方形であり、その外周面は直線状である。さらに、極間ブリッジ27の径方向幅W3は一定である。また、実施の形態1では、軸方向に垂直な断面において、第1平面27aを延長した仮想直線L1は、花弁部26の周方向中心部P1と交わっている。ただし、極間ブリッジ27の形状はこれに限定されるものではなく、第1平面27aを延長した仮想直線が、花弁部26の周方向中心部P1と交わらない場合も含まれる。
さらに、回転子鉄心22は、隣接する磁極を形成する2つの永久磁石23の間に配置された極間径ブリッジ28を有している。極間径ブリッジ28は、2つの永久磁石23と極間ブリッジ27とに囲まれた非磁性部に位置し、その周方向幅W4は一定である。極間径ブリッジ28の周方向中心線L2は、極間の周方向中心線と一致している。極間ブリッジ27と極間径ブリッジ28とは互いに垂直に配置されており、軸方向に垂直な断面形状がT字状となっている。極間ブリッジ27の径方向幅W3、及び極間径ブリッジ28の周方向幅W4は、コアシート22aの軸方向の厚さよりも大きい。
花弁部26は、回転子径よりも小径の円弧状であり、花弁部26の周方向中心部P1は、永久磁石23の周方向幅W2の中心と一致している。図3に示すように、花弁部26は、その周方向中心部において回転子2の軸心Aからの距離r1が最大となり、周方向両端において回転子2の軸心Aからの距離r2が最小となっている。花弁部26の周方向幅W1は、永久磁石23の周方向幅W2以下であり(W1≦W2)、実施の形態1では等しい(W1=W2)。
また、回転子鉄心22は、極間ブリッジ27、極間径ブリッジ28、及び永久磁石23の周方向端面231によって囲まれた領域に、永久磁石23の漏れ磁束を遮蔽するフラックスバリア29を備えている。フラックスバリア29は、コアシート22aの内部に施された空気層である。フラックスバリア29は、永久磁石23から磁気ギャップ10を通過して固定子1に流れる磁束(すなわちトルクに寄与する磁束)を遮蔽しないように、永久磁石23と磁気ギャップ10との間には設けられていない。
極間ブリッジ27及び極間径ブリッジ28を通過して永久磁石23に還流する漏れ磁束は、電動機の出力トルクに寄与しないため、フラックスバリア29により遮蔽される。フラックスバリア29を有することにより、磁気ギャップ10により近い位置に永久磁石23を配置することができる。なお、フラックスバリア29の角部には、製造性向上のためのC面取りまたはR面取りを設けてもよい。
図5及び図6は、実施の形態1における回転電機の比較例を示す断面図及び部分拡大断面図である。比較例による回転子200は、固定子100の内周側に磁気ギャップ10を介して配置されている。この比較例において、回転子鉄心22の外周部は、各々の磁極に対応して配置された円弧状の花弁部26と、極間に配置された極間ブリッジ270とを有し、極間ブリッジ270の外周面は1つの曲面270aにより形成されている。すなわち、極間ブリッジ270の外周面は、軸方向に垂直な断面形状が円弧状となっている。なお、比較例の固定子100の構成は、実施の形態1による固定子1と同様であるので説明を省略する。
実施の形態1における回転電機の作用及び効果について、図7(a)及び図7(b)を用いて説明する。図7(a)は、実施の形態1による回転電機の磁束の経路を説明する図、図7(b)は、上記比較例による回転電機の磁束の経路を説明する図である。図中、Mで示す点線は、磁束の経路を示している。
一般に、電動機においては、電源から巻線への正方向に電流を印加し所望のトルクを発生させるために、端子電圧を電源電圧よりも小さく設計する必要がある。一方、端子電圧は、q軸インダクタンスと回転速度の積に伴って増大するため、q軸インダクタンスが増大した場合、回転速度の上限が低下する。前述のように、回転速度の上限の低下は、電動機の速度-トルク特性の低下を招き、電動機の運転可能領域を縮小させる。このため、特に広い運転可能領域が求められる電動パワーステアリング装置等の用途においては、q軸インダクタンスの増大を抑制することが望ましい。
実施の形態1における回転電機の場合、図7(a)に示すように、磁束は、極間径ブリッジ28及び極間ブリッジ27を通過し、さらに磁気ギャップ10を通過する。ここで、磁気ギャップ10に対向する極間ブリッジ27の外周面が第1平面27aにより形成されているため、磁気ギャップ10を通過する磁束の経路の長さL3は、図7(b)に示す比較例における磁束の経路の長さL3´に比べて長くなる(L3>L3´)。よって、比較例よりも磁束の経路の磁気抵抗が増加し、磁束の流量が抑制され、q軸インダクタンスが低減される。これにより、端子電圧の低減と回転速度の上限の向上とが可能となる。
また、各々の磁極に対応して配置された花弁部26により、磁気ギャップ10における磁束密度波形を正弦波に近づけることができ、トルク脈動を抑制することができる。さらに、隣接する花弁部26の間に極間ブリッジ27を配置することにより、花弁部26のみを連続して配置した場合よりも永久磁石23を磁気ギャップ10に近づけることができ、トルクを向上することができる。
なお、極間ブリッジ27の径方向幅W3、及び極間径ブリッジ28の周方向幅W4は、できるだけ小さくすることが望ましい。これにより、漏れ磁束の経路の磁気抵抗が増加し、漏れ磁束量が低減するため、トルクが向上する。ただし、W3及びW4を小さくし過ぎると、回転子鉄心22の強度を確保することができず、製造性が低下する。このため、W3及びW4は、回転子鉄心22を構成するコアシート22aの軸方向の厚さよりも大きい値とする。これにより、電磁鋼板の打ち抜き加工によるコアシート22aの製造性の向上と、漏れ磁束低減によるトルクの向上とを両立することができる。
また、図8は、実施の形態1における回転電機の変形例を示す部分拡大断面図である。この変形例のように、極間径ブリッジ28に、周方向に突出する突起部28aを設け、永久磁石23の周方向端面231に当接するようにしてもよい。これにより、永久磁石23の周方向の位置ずれを抑制することができる。なお、突起部28aの位置は、永久磁石23を保持することができる位置であればよく、極間ブリッジ27または磁石用穴22bに設けてもよい。
また、回転子鉄心22の製造時において、磁石用穴22bへの永久磁石23の圧入時に発生する応力は、コアシート22aの永久磁石23近傍の局所的に強度が弱い部分、すなわち極間ブリッジ27及び極間径ブリッジ28において特に増大する。このため、実施の形態1では、極間ブリッジ27の径方向幅W3及び極間径ブリッジ28の周方向幅W4を一定とすることにより、極間ブリッジ27及び極間径ブリッジ28に印加される応力を均一に分布させ、局部への応力の集中を緩和している。また、極間ブリッジ27と極間径ブリッジ28とを互いに直交するT字状とすることにより、永久磁石23の圧入時の応力集中をさらに緩和することができる。
また、極間ブリッジ27及び極間径ブリッジ28を直線状の単純な形状としているので、製造が容易であり、コアシート22aの製造コストを削減することができる。さらに、直方体の永久磁石23を用いているため、母材磁石の切り出しによって低コストで大量生産が可能である。回転電機のコストの内、永久磁石23のコストが占める割合が大きいため、大量生産が可能な永久磁石23は回転電機のコスト削減に効果的である。
以上のことから、実施の形態1によれば、回転電機のトルク脈動の低減とトルク向上が図られると共に、q軸インダクタンスを低減して電動機の回転速度-トルク特性における高速回転特性の向上を図ることができる。従って、実施の形態1による回転電機を電動パワーステアリング装置の電動機として用いた場合、回転速度-トルク特性において運転可能領域が広範囲となり、高性能の電動パワーステアリング装置が得られる。
実施の形態2.
図9及び図10は、実施の形態2における回転電機を示す断面図及び部分拡大断面図、図11及び図12は、実施の形態2における回転電機の変形例を示す断面図及び部分拡大断面図である。上記実施の形態1による回転電機の回転子鉄心22は、極間ブリッジ27の外周面が1つの平面により形成されていたが、実施の形態2による回転電機は、極間ブリッジ27Aの外周面が2つの平面により形成されている。なお、実施の形態2における回転電機のその他の構成については、上記実施の形態1とほぼ同様であるので説明を省略する。
実施の形態2における回転子鉄心22の外周部は、各々の磁極に対応して配置された円弧状の花弁部26を有し、花弁部26の周方向幅は、永久磁石23の周方向幅と同等である。また、極間の非磁性部には、永久磁石23よりも外周側に配置された極間ブリッジ27Aを有し、その外周面は、第1平面27aと第2平面27bとにより形成されている。第1平面27aと第2平面27bの接続部27cは、磁気ギャップ10に対して凹んでいる。
図10に示すように、極間ブリッジ27Aの外周面を形成する第1平面27aまたは第2平面27bが極間径ブリッジ28の周方向中心線L2となす軸心側の角度は、90度よりも大きい。極間ブリッジ27Aと極間径ブリッジ28は、極間径ブリッジ28の周方向中心線L2を中心として線対称であり、軸方向に垂直な断面形状がY字状となっている。これにより、磁気ギャップ10を通過する磁束の経路の長さL3(図7(a)参照)を上記実施の形態1よりも長くすることができ、磁束の経路における磁気抵抗をさらに増加させることができる。
また、図11及び図12に示す変形例では、第1平面27aと第2平面27bの接続部27cは、磁気ギャップ10に対して突出している。このため、極間ブリッジ27Bの外周面を形成する第1平面27aまたは第2平面27bが極間径ブリッジ28の周方向中心線L2となす軸心側の角度は、90度よりも小さい。極間ブリッジ27Bと極間径ブリッジ28は、極間径ブリッジ28の周方向中心線L2を中心として線対称であり、軸方向に垂直な断面形状が矢印形状となっている。
この変形例においても、磁気ギャップ10を通過する磁束の経路の長さL3(図7(a)参照)を、極間が円弧状の比較例(図7(b)参照)よりも長くすることができ、磁束の経路における磁気抵抗を増加させることができる。なお、図10または図12に示す極間ブリッジ27Aの接続部27cの角部に、製造性向上のためのC面取り及びR面取りを設けてもよく、同様の効果が得られる。
実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様の効果に加え、外周面が2つの平面により形成された極間ブリッジ27A、27Bを有することにより、磁気ギャップ10を通過する磁束の経路を長くするための設計自由度が向上し、q軸インダクタンスを低減することができ、電動機の回転速度-トルク特性のさらなる向上が図られる。
実施の形態3.
図13及び図14は、実施の形態3における回転電機を示す断面図及び部分拡大断面図である。実施の形態3における回転電機は、回転子鉄心22の花弁部26の周方向幅W1を、永久磁石23の周方向幅W2よりも小さくしたものである(W1<W2)。なお、実施の形態3における回転電機のその他の構成については、上記実施の形態1または実施の形態2とほぼ同様であるので説明を省略する。
実施の形態3における回転子鉄心22の花弁部26は、上記実施の形態1における花弁部26(図4参照)よりも小径の円弧状である。なお、図14において、点線L4は、上記実施の形態1における花弁部26の外形の一部を示している。実施の形態3において、極間ブリッジ27の外周面は第1平面27aにより形成され、磁極の外周面は、花弁部26の外周面と、第1平面27aに連なる平面とによって形成されている。このように、花弁部26の周方向幅W1を永久磁石23の周方向幅W2よりも小さくすることにより、永久磁石23から磁気ギャップ10までの距離を実施の形態1よりも縮小することができる。
図15及び図16は、実施の形態3における回転電機の変形例を示している。この変形例による回転子鉄心22は、花弁部26の周方向幅W1が永久磁石23の周方向幅W2よりも小さく、且つ、極間ブリッジ27Aの外周面は、第1平面27aと第2平面27bとにより形成されている。第1平面27aと第2平面27bの接続部27cは、磁気ギャップ10に対して凹んでいる。すなわち、上記実施の形態2と同様に、極間ブリッジ27Aと極間径ブリッジ28は、軸方向に垂直な断面形状がY字状となっている。
また、図17及び図18は、実施の形態3における回転電機の別の変形例を示している。この別の変形例による回転子鉄心22は、花弁部26の周方向幅W1が永久磁石23の周方向幅W2よりも小さく、且つ、極間ブリッジ27Bの外周面は、第1平面27aと第2平面27bとにより形成されている。第1平面27aと第2平面27bの接続部27cは、磁気ギャップ10に対して突出している。すなわち、上記実施の形態2の変形例と同様に、極間ブリッジ27Bと極間径ブリッジ28は、軸方向に垂直な断面形状が矢印形状となっている。これらの変形例によっても、永久磁石23から磁気ギャップ10までの距離を上記実施の形態1よりも縮小することができる。
実施の形態3によれば、上記実施の形態1と同様の効果に加え、永久磁石23から磁気ギャップ10までの距離を縮小することができるため、固定子鉄心11に向かう磁束を増加させ、トルクを向上することができる。
実施の形態4.
図19及び図20は、実施の形態4における回転電機を示す断面図及び部分拡大断面図である。実施の形態4における回転電機は、回転子鉄心22の1つの磁極が、複数の永久磁石により形成されている。なお、実施の形態4における回転電機のその他の構成については、上記実施の形態1とほぼ同様であるので説明を省略する。
実施の形態4による回転子鉄心22は、1つの磁極が、直線状に配置された2個の永久磁石23a、23bにより形成されている。これらの永久磁石23a、23bの極性は一致している。永久磁石23a、23bは、軸方向に垂直な断面形状が長方形の直方体である。なお、1つの磁極を形成する磁石の数は、2個に限定されるものではなく、3個以上であってもよい。
また、図21及び図22は、実施の形態4における回転電機の変形例を示している。この変形例では、1つの磁極が、V字状に配置された2個の永久磁石23a、23bにより形成されている。2個の永久磁石23a、23bは、磁極の周方向中心線L5に対して線対称に配置されている。
実施の形態4によれば、上記実施の形態1と同様の効果に加え、1つの磁極を複数の永久磁石23a、23bで構成することにより、磁束の経路の設計自由度が向上する。また、2個の永久磁石23a、23bをV字状に配置することにより、磁気ギャップ10の磁束密度波形をさらに正弦波形状に近づけることができ、トルクの向上及びトルク脈動の低減が図られる。
実施の形態5.
図23及び図24は、実施の形態5における回転電機を示す断面図及び部分拡大断面図である。実施の形態5における回転電機は、回転子鉄心22の花弁部26に、永久磁石23と磁気ギャップ10との間で径方向に延在するスリット26a、26b、26c、26d、26e、26f、26g(以下、スリット26a~26gと記す)を有している。なお、実施の形態5における回転電機のその他の構成については、上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
実施の形態5における回転子鉄心22は、上記実施の形態1と同様に、軸方向に垂直な断面形状が略長方形の極間ブリッジ27を有している。このように、極間ブリッジ27を直線状とした場合、磁束の経路の長さL3(図7(a)参照)が長くなり磁気抵抗が増加するため、この磁束の経路を迂回して花弁部26を周方向に通過する磁束が増大する。そこで、実施の形態5では、花弁部26にスリット26a~26gを設けることにより、花弁部26を周方向に通過する磁束の経路の磁気抵抗を増加させている。
複数のスリット26a~26gは、磁極の周方向中心線L5、すなわち花弁部26の周方向中心線に対し線対称に配置されている。また、各々のスリットが永久磁石23の径方向端面232となす角度θ(θ≦90°)を、磁極の周方向中心線L5に近いスリットから順にθ1、θ2、・・θn(ここではn=4)としたとき、θ1≧θ2≧・・≧θnを満たしている。具体的には、中央のスリット26dが永久磁石23の径方向端面232となす角度θ1が90°で最大であり、その両側のスリット26c、26eがなす角度θ2、さらに両側のスリット26b、26fがなす角度θ3、両端のスリット26a、26gがなす角度θ4の順に小さくなっている(θ1≧θ2≧θ3≧θ4)。
このように、複数のスリット26a~26gを、磁極の周方向中心線L5に対して放射状に配置することにより、隣接するスリット間の周方向幅が磁気ギャップ10に向かって大きくなる。これにより、磁石用穴22bへの永久磁石23の圧入時に、コアシート22aの強度を確保することができる。また、スリット26dの磁気ギャップ10に最も近い箇所、すなわちスリット26dの先端と、花弁部26の外周面との間の径方向幅W5は、コアシート22aの軸方向の厚さよりも大きい。これにより、電磁鋼板の打ち抜き加工によるコアシート22aの製造性が向上する。なお、実施の形態5による回転子鉄心22は、7個のスリット26a~26gを有しているが、スリットの数はこれに限定されるものではなく、1個であってもよい。
実施の形態5によれば、上記実施の形態1と同様の効果に加え、花弁部26にスリット26a~26gを設けることにより、花弁部26を周方向に通過する磁束の経路の磁気抵抗を増加させることができる。これにより、q軸インダクタンスをさらに低減することができ、電動機の回転速度-トルク特性のさらなる向上が図られる。
なお、上記実施の形態1から実施の形態5では、10極12スロットの回転電機を示したが、極数とスロット数がこれと異なる場合についても同様の効果が得られる。また、固定子1の内周側に回転子2が配置された内転式の回転電機を例に挙げて説明したが、本願の構成は固定子の外周側に回転子が配置された外転式の回転電機においても同様の効果が得られる。さらに、すべての磁極に永久磁石23が少なくとも1つ配置された回転電機を例に挙げて説明したが、本願の構成は、磁極1つおきに磁石を配置するコンシクエントポール型の回転電機においても同様の効果が得られる。
本開示は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1、100 固定子、2、200 回転子、3 フレーム、4 ハウジング、5 ボルト、6 第1の軸受、7 壁部、8 第2の軸受、9 センサ部、10 磁気ギャップ、11 固定子鉄心、11a コアシート、12 コアバック、13 ティース部、14 スロット、15 インシュレータ、16 コイル、21 シャフト、22 回転子鉄心、22a コアシート、22b 磁石用穴、23、23a、23b 永久磁石、24 プーリー、25 センサ用永久磁石、26 花弁部、26a、26b、26c、26d、26e、26f、26g スリット、27、27A、27B、270 極間ブリッジ、27a 第1平面、27b 第2平面、27c 接続部、28 極間径ブリッジ、28a 突起部、29 フラックスバリア、30 ECU、31 第1のコネクタ、32 第2のコネクタ、33 電源コネクタ、34 ハウジング、35 シャフト、36 トルクセンサ、37 ギヤボックス、38 タイロッド、39 ラックブーツ、40 電動機(回転電機)、50 電動駆動装置、91 基板、92 磁気センサ、231 周方向端面、232 径方向端面、270a 曲面

Claims (17)

  1. 複数の磁石用穴が周方向に設けられた回転子鉄心及び前記磁石用穴に埋設され磁極を形成する永久磁石を有する回転子と、コイルが巻回された複数のティース部が周方向に配置された固定子とを備え、前記回転子が前記固定子の内周側に磁気ギャップを介して配置された回転電機であって、
    前記回転子鉄心の外周部は、各々の前記磁極に対応して配置された回転子径よりも小径の円弧状の花弁部と、隣接する前記磁極の間の非磁性部に位置し前記永久磁石よりも外周側に配置された極間ブリッジとを有し、
    前記極間ブリッジは、前記磁気ギャップに対向する外周面が少なくとも1つの平面により形成され
    前記回転子鉄心は、隣接する前記磁極を形成する2つの前記永久磁石の間に配置された極間径ブリッジを有し、前記極間径ブリッジの周方向中心線は、前記非磁性部の周方向中心線と一致していることを特徴とする回転電機。
  2. 前記極間径ブリッジは、周方向幅が一定であることを特徴とする請求項記載の回転電機。
  3. 前記回転子鉄心は、軸方向に積層された複数の磁性体のコアシートを含み、前記極間径ブリッジの周方向幅は、前記コアシートの軸方向の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項または請求項に記載の回転電機。
  4. 前記回転子鉄心は、軸方向に積層された複数の磁性体のコアシートを含み、前記極間ブリッジの径方向幅は、前記コアシートの軸方向の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記極間ブリッジの前記外周面は、1つの平面により形成され、前記極間ブリッジの径方向幅は一定であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の回転電機。
  6. 前記極間ブリッジは、軸方向に垂直な断面形状が矩形であることを特徴とする請求項記載の回転電機。
  7. 前記極間ブリッジの前記外周面は、1つの平面により形成され、前記極間ブリッジの径方向幅は一定であり、前記極間ブリッジと前記極間径ブリッジとは、互いに垂直に配置されていることを特徴とする請求項記載の回転電機。
  8. 前記極間ブリッジの前記外周面は、2つの平面により形成され、前記2つの平面の接続部は、前記磁気ギャップに対して凹んでいることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の回転電機。
  9. 前記極間ブリッジの前記外周面は、2つの平面により形成され、前記2つの平面の接続部は、前記磁気ギャップに対して突出していることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の回転電機。
  10. 前記花弁部の周方向幅は、前記永久磁石の周方向幅以下であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の回転電機。
  11. 前記永久磁石は、軸方向に垂直な断面形状が長方形の直方体であることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の回転電機。
  12. 前記極間ブリッジ、前記極間径ブリッジ、及び前記永久磁石の周方向端面によって囲まれた領域に、前記永久磁石の漏れ磁束を遮蔽するフラックスバリアを備えたことを特徴とする請求項記載の回転電機。
  13. 前記極間径ブリッジは、周方向に突出する突起部を有することを特徴とする請求項または請求項12記載の回転電機。
  14. 1つの前記磁極は、複数の前記永久磁石により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の回転電機。
  15. 前記花弁部は、前記永久磁石と前記磁気ギャップとの間で径方向に延在するスリットを有することを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の回転電機。
  16. 複数の前記スリットが前記磁極の周方向中心線に対し線対称に配置され、前記スリットが前記永久磁石の径方向端面となす90°以下の角度θを前記磁極の周方向中心線に近い前記スリットのものから順にθ1、θ2、・・θnとしたとき、θ1≧θ2≧・・≧θnを満たすことを特徴とする請求項15記載の回転電機。
  17. 前記回転子鉄心は、軸方向に積層された複数の磁性体のコアシートを含み、前記スリットの先端と前記花弁部の外周面との間の径方向幅は、前記コアシートの軸方向の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項15または請求項16記載の回転電機。
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