JPH11187597A - 永久磁石埋め込みロータ - Google Patents
永久磁石埋め込みロータInfo
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- JPH11187597A JPH11187597A JP9350468A JP35046897A JPH11187597A JP H11187597 A JPH11187597 A JP H11187597A JP 9350468 A JP9350468 A JP 9350468A JP 35046897 A JP35046897 A JP 35046897A JP H11187597 A JPH11187597 A JP H11187597A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電流位相制御困難な永久磁石埋め込みロータ
において、トルクリップルを低減する。 【解決手段】 略円筒形ロータコア１１内部に、長手方
向に永久磁石１３を埋設してなる永久磁石埋め込み型ロ
ータであって、各極の永久磁石のロータコア外周側付近
からロータ表面付近に伸びる、複数のスリット１５を有
する。
において、トルクリップルを低減する。 【解決手段】 略円筒形ロータコア１１内部に、長手方
向に永久磁石１３を埋設してなる永久磁石埋め込み型ロ
ータであって、各極の永久磁石のロータコア外周側付近
からロータ表面付近に伸びる、複数のスリット１５を有
する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、減磁耐力に優
れ、効率の高い永久磁石埋め込みロータに関するもので
ある。
れ、効率の高い永久磁石埋め込みロータに関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来、ロータコア内部に永久磁石を埋設
することにより、減磁耐力に優れ、効率の高い永久磁石
埋め込みロータがあった。図９は、従来の永久磁石埋め
込みロータの断面図である。ロータコア４１に、永久磁
石用打ち抜き穴４２を有し、前記永久磁石用打ち抜き穴
４２に永久磁石４３を埋設してなる。本ロータは、ステ
ータの巻線に流れる電流により回転磁界を発生し、永久
磁石４３との間の磁気力により、シャフト４４を中心に
回転する。永久磁石をロータ内部に埋設しているため、
永久磁石がステータに流れる減磁電流による磁束はロー
タコア部を流れるため、永久磁石の減磁耐力に優れてい
る。また、永久磁石飛散防止管が不要であるため、永久
磁石飛散防止管の内部に発生する渦電流による損失がな
く、効率が高くできる。
することにより、減磁耐力に優れ、効率の高い永久磁石
埋め込みロータがあった。図９は、従来の永久磁石埋め
込みロータの断面図である。ロータコア４１に、永久磁
石用打ち抜き穴４２を有し、前記永久磁石用打ち抜き穴
４２に永久磁石４３を埋設してなる。本ロータは、ステ
ータの巻線に流れる電流により回転磁界を発生し、永久
磁石４３との間の磁気力により、シャフト４４を中心に
回転する。永久磁石をロータ内部に埋設しているため、
永久磁石がステータに流れる減磁電流による磁束はロー
タコア部を流れるため、永久磁石の減磁耐力に優れてい
る。また、永久磁石飛散防止管が不要であるため、永久
磁石飛散防止管の内部に発生する渦電流による損失がな
く、効率が高くできる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本構成において、ロー
タの逆突極性により、リラクタンスが発生する。図１に
おいては、磁路Ｐａ１および磁路Ｐａ２により、電流位
相を進めることにより、リラクタンストルクを利用する
ことが可能である。しかしながら、正逆両方向回転のモ
ータにおいては、電流位相を進めることが困難であり、
この場合、トルクリップルが大きくなり、モータを搭載
した機器の振動・騒音が大きくなるという欠点を有して
いた。図２は、永久磁石埋め込みロータを有するモータ
のトルクを示した図である。本図において、スロットの
影響による高調波成分などは無視し、模式化している。
電流位相を制御できない場合、通電区間は電気角−３０
°から３０°の間であり、本区間で運転した場合、図３
が示すトルク波形となる。トルクリップルが大きく、ま
た、電流の切り替わりで不連続のトルク値をとることに
より、高調波成分を含む波形となる。本発明は、これら
の欠点を解決するために発明されたものである。
タの逆突極性により、リラクタンスが発生する。図１に
おいては、磁路Ｐａ１および磁路Ｐａ２により、電流位
相を進めることにより、リラクタンストルクを利用する
ことが可能である。しかしながら、正逆両方向回転のモ
ータにおいては、電流位相を進めることが困難であり、
この場合、トルクリップルが大きくなり、モータを搭載
した機器の振動・騒音が大きくなるという欠点を有して
いた。図２は、永久磁石埋め込みロータを有するモータ
のトルクを示した図である。本図において、スロットの
影響による高調波成分などは無視し、模式化している。
電流位相を制御できない場合、通電区間は電気角−３０
°から３０°の間であり、本区間で運転した場合、図３
が示すトルク波形となる。トルクリップルが大きく、ま
た、電流の切り替わりで不連続のトルク値をとることに
より、高調波成分を含む波形となる。本発明は、これら
の欠点を解決するために発明されたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記欠点を解決するた
め、本発明は、略円筒形ロータ内部に、長手方向に永久
磁石を埋設してなる永久磁石埋め込み型ロータにおい
て、各極の永久磁石のロータコア外周側付近からロータ
表面付近に伸びる、複数の空気層のスリットを設けた。
め、本発明は、略円筒形ロータ内部に、長手方向に永久
磁石を埋設してなる永久磁石埋め込み型ロータにおい
て、各極の永久磁石のロータコア外周側付近からロータ
表面付近に伸びる、複数の空気層のスリットを設けた。
【０００５】
【発明の実施の形態】請求項１記載の発明は、略円筒形
ロータ内部に、長手方向に永久磁石を埋設してなる永久
磁石埋め込み型ロータであって、各極の永久磁石のロー
タコア外周側付近からロータ表面付近に伸びる、複数の
スリットを有する永久磁石埋め込みロータであり、電流
進角制御のないモータにおいてもトルクリップルを小さ
くし、振動・騒音の小さいモータを提供するものであ
る。
ロータ内部に、長手方向に永久磁石を埋設してなる永久
磁石埋め込み型ロータであって、各極の永久磁石のロー
タコア外周側付近からロータ表面付近に伸びる、複数の
スリットを有する永久磁石埋め込みロータであり、電流
進角制御のないモータにおいてもトルクリップルを小さ
くし、振動・騒音の小さいモータを提供するものであ
る。
【０００６】請求項２記載の発明は、正逆両方向回転の
モータに搭載された請求項１記載の永久磁石埋め込みロ
ータであり、電流進角制御の困難な正逆両方向回転のモ
ータにおいてもトルクリップルを小さくし、振動・騒音
の小さいモータを提供するものである。
モータに搭載された請求項１記載の永久磁石埋め込みロ
ータであり、電流進角制御の困難な正逆両方向回転のモ
ータにおいてもトルクリップルを小さくし、振動・騒音
の小さいモータを提供するものである。
【０００７】請求項３記載の発明は、スリットのロータ
内周側の先端が、先すぼまりである請求項１記載の永久
磁石埋め込みロータであり、永久磁石の磁束を有効に発
生させ、磁束量を減少させることなくトルクリップルを
小さくし、振動・騒音の小さいモータを提供するもので
ある。
内周側の先端が、先すぼまりである請求項１記載の永久
磁石埋め込みロータであり、永久磁石の磁束を有効に発
生させ、磁束量を減少させることなくトルクリップルを
小さくし、振動・騒音の小さいモータを提供するもので
ある。
【０００８】請求項４記載の発明は、板状の永久磁石を
半径方向と直角に配置した永久磁石埋め込みロータにお
いて、上記スリットが、極中心の半径方向に略平行に、
略等間隔に有する請求項１記載の永久磁石埋め込みロー
タであり、永久磁石から発生した磁束の磁路を確保し、
ロータ表面に均一に磁束を発生させることができるた
め、永久磁石の磁束を有効に利用し、効果的にトルクリ
ップルを小さくすることができる。
半径方向と直角に配置した永久磁石埋め込みロータにお
いて、上記スリットが、極中心の半径方向に略平行に、
略等間隔に有する請求項１記載の永久磁石埋め込みロー
タであり、永久磁石から発生した磁束の磁路を確保し、
ロータ表面に均一に磁束を発生させることができるた
め、永久磁石の磁束を有効に利用し、効果的にトルクリ
ップルを小さくすることができる。
【０００９】請求項５記載の発明は、ロータ内周側に凸
の円弧形状の永久磁石を有する永久磁石埋め込みモータ
において、永久磁石のロータコア外周側の極を円周方向
に略Ｎ等分し、前記極に対向するロータ表面を略Ｎ等分
し、ｉを１からＮ−１の整数としたとき、前記極のｉ番
目と前記ロータ表面のｉ番目を結んだ位置に上記スリッ
トを有する請求項１記載の永久磁石埋め込みロータであ
り、永久磁石の磁極面積を増加させることにより、出力
を大きくし、かつ、永久磁石から発生した磁束の磁路を
確保し、ロータ表面に均一に磁束を発生させることがで
きるため、永久磁石の磁束を有効に利用し、効果的にト
ルクリップルを小さくすることができる。
の円弧形状の永久磁石を有する永久磁石埋め込みモータ
において、永久磁石のロータコア外周側の極を円周方向
に略Ｎ等分し、前記極に対向するロータ表面を略Ｎ等分
し、ｉを１からＮ−１の整数としたとき、前記極のｉ番
目と前記ロータ表面のｉ番目を結んだ位置に上記スリッ
トを有する請求項１記載の永久磁石埋め込みロータであ
り、永久磁石の磁極面積を増加させることにより、出力
を大きくし、かつ、永久磁石から発生した磁束の磁路を
確保し、ロータ表面に均一に磁束を発生させることがで
きるため、永久磁石の磁束を有効に利用し、効果的にト
ルクリップルを小さくすることができる。
【００１０】請求項６記載の発明は、略円筒形ロータ内
部に、長手方向に永久磁石を埋設してなる永久磁石埋め
込み型ロータであって、永久磁石のロータ内周側の極中
心部の磁路を遮ったことを特徴とする永久磁石埋め込み
ロータであり、永久磁石のロータコア外周側のロータコ
ア部の磁路を遮るのみならず、永久磁石の極間から永久
磁石のロータコア外周側のロータコア部に形成される磁
路を遮るため、リラクタンストルクによるトルクリップ
ルの増加を抑え、振動・騒音の小さいモータを提供する
ものである。
部に、長手方向に永久磁石を埋設してなる永久磁石埋め
込み型ロータであって、永久磁石のロータ内周側の極中
心部の磁路を遮ったことを特徴とする永久磁石埋め込み
ロータであり、永久磁石のロータコア外周側のロータコ
ア部の磁路を遮るのみならず、永久磁石の極間から永久
磁石のロータコア外周側のロータコア部に形成される磁
路を遮るため、リラクタンストルクによるトルクリップ
ルの増加を抑え、振動・騒音の小さいモータを提供する
ものである。
【００１１】請求項７記載の発明は、スリットに非磁性
体を充填した、請求項１記載の永久磁石埋め込みロータ
であり、ロータコアの強度を向上させることができる。
体を充填した、請求項１記載の永久磁石埋め込みロータ
であり、ロータコアの強度を向上させることができる。
【００１２】請求項８記載の発明は、スリットをアルミ
ダイカストし、ロータ両端にエンドリングを形成した請
求項１記載の永久磁石埋め込みロータであり、ロータコ
アの強度を向上させることができ、かつ、リベットピン
や端板を必要とせずに永久磁石を固定することができ、
部品点数が減り、生産性が向上する。
ダイカストし、ロータ両端にエンドリングを形成した請
求項１記載の永久磁石埋め込みロータであり、ロータコ
アの強度を向上させることができ、かつ、リベットピン
や端板を必要とせずに永久磁石を固定することができ、
部品点数が減り、生産性が向上する。
【００１３】
【実施例】（実施例１）図１は、本発明の一実施例を示
す永久磁石埋め込みロータの断面図である。
す永久磁石埋め込みロータの断面図である。
【００１４】ロータコア１１に、永久磁石用打ち抜き穴
１２を有し、前記永久磁石用打ち抜き穴１２に永久磁石
１３を埋設してなる。本ロータは、ステータの巻線に流
れる電流により回転磁界を発生し、永久磁石１３との間
の磁気力により、シャフト１４を中心に回転する。各極
の永久磁石のロータコア外周側付近からロータ表面付近
に伸びる複数のスリット１５を有する。スリット１５
は、磁極中心の半径方向に平行に、等間隔に配置されて
いる。本構成により、図９に示す磁路Ｐａ１をスリット
１５が遮っているため、リラクタンストルクが小さくな
る。また、永久磁石表面からの磁束は、スリット間を通
るため、ロータ表面からの磁束が、一磁極内で略均一で
ある。従って、永久磁石をロータコア内部に埋設するこ
とにより減磁耐力を向上させつつ、かつ、電流位相制御
困難な正逆両方向回転のモータにおいても、トルクリッ
プルが小さく、振動・騒音の小さいモータを提供でき
る。また、スリット１５のロータ内周側の先端１５ａ
が、永久磁石用打ち抜き穴１２から離れ、先端が丸めら
れている。これにより、永久磁石１３の磁束を妨げるこ
となく、スリット間に導くことが可能である。スリット
１５のロータ内周側の先端１５ａは、半円状ではなく、
尖形であってもよく、また、永久磁石用打ち抜き穴１２
と連続していても、先端が先すぼまりであればよい。
１２を有し、前記永久磁石用打ち抜き穴１２に永久磁石
１３を埋設してなる。本ロータは、ステータの巻線に流
れる電流により回転磁界を発生し、永久磁石１３との間
の磁気力により、シャフト１４を中心に回転する。各極
の永久磁石のロータコア外周側付近からロータ表面付近
に伸びる複数のスリット１５を有する。スリット１５
は、磁極中心の半径方向に平行に、等間隔に配置されて
いる。本構成により、図９に示す磁路Ｐａ１をスリット
１５が遮っているため、リラクタンストルクが小さくな
る。また、永久磁石表面からの磁束は、スリット間を通
るため、ロータ表面からの磁束が、一磁極内で略均一で
ある。従って、永久磁石をロータコア内部に埋設するこ
とにより減磁耐力を向上させつつ、かつ、電流位相制御
困難な正逆両方向回転のモータにおいても、トルクリッ
プルが小さく、振動・騒音の小さいモータを提供でき
る。また、スリット１５のロータ内周側の先端１５ａ
が、永久磁石用打ち抜き穴１２から離れ、先端が丸めら
れている。これにより、永久磁石１３の磁束を妨げるこ
となく、スリット間に導くことが可能である。スリット
１５のロータ内周側の先端１５ａは、半円状ではなく、
尖形であってもよく、また、永久磁石用打ち抜き穴１２
と連続していても、先端が先すぼまりであればよい。
【００１５】本構成により、電流位相とトルクの関係は
図２のようになり、通電区間は、トルクの極大値を中心
とするため、トルク波形は図３のようになる。トルクリ
ップルは、図４に示すように、従来の永久磁石埋め込み
ロータと比較し、約４０％低減され、トルクの値はほぼ
同等であることがわかる。
図２のようになり、通電区間は、トルクの極大値を中心
とするため、トルク波形は図３のようになる。トルクリ
ップルは、図４に示すように、従来の永久磁石埋め込み
ロータと比較し、約４０％低減され、トルクの値はほぼ
同等であることがわかる。
【００１６】また、スリット１５の幅は、エアギャップ
程度が適当であり、永久磁石１３の幅より十分に小さい
値である必要がある。スリット１５の幅をエアギャップ
の１／２以上で、かつ、永久磁石１３の幅を１極あたり
のスリット数で割った値以下とすることにより、減磁耐
力を低下させることなく、有効にトルクリップルを減少
させることができる。例えば、永久磁石の幅を１０mm、
エアギャップを０．６mm、１極あたりのスリット数を７
とすると、スリット幅は、０．３mm以上、１．４mm以下
が望ましい。
程度が適当であり、永久磁石１３の幅より十分に小さい
値である必要がある。スリット１５の幅をエアギャップ
の１／２以上で、かつ、永久磁石１３の幅を１極あたり
のスリット数で割った値以下とすることにより、減磁耐
力を低下させることなく、有効にトルクリップルを減少
させることができる。例えば、永久磁石の幅を１０mm、
エアギャップを０．６mm、１極あたりのスリット数を７
とすると、スリット幅は、０．３mm以上、１．４mm以下
が望ましい。
【００１７】スリット１５に、樹脂などの非磁性体を充
填することにより、ロータコア強度を向上することが可
能である。また、永久磁石を埋設した状態で、図５のよ
うに、スリット１５部をアルミダイカストしアルミバー
１６を形成し、ロータ両端にエンドリング１７を形成す
れば、永久磁石の固定も同時に可能である。
填することにより、ロータコア強度を向上することが可
能である。また、永久磁石を埋設した状態で、図５のよ
うに、スリット１５部をアルミダイカストしアルミバー
１６を形成し、ロータ両端にエンドリング１７を形成す
れば、永久磁石の固定も同時に可能である。
【００１８】なお、スリット１８は、図６に示すよう
に、ロータ外周部と連続して形成してもよく、この場
合、ロータ外周部とスリットの間に磁路がないため、磁
束の周り込みを防止することができる。
に、ロータ外周部と連続して形成してもよく、この場
合、ロータ外周部とスリットの間に磁路がないため、磁
束の周り込みを防止することができる。
【００１９】（実施例２）図７は、本発明の他の実施例
を示す永久磁石埋め込みロータの断面図である。
を示す永久磁石埋め込みロータの断面図である。
【００２０】構成及び作用で、実施例１と同様の部分は
省略する。永久磁石２３のロータ内周側の極中心部の磁
路に、スリット２６を設けた。また、シャフト２４は非
磁性体である。本構成により、図１に示す磁路Ｐａ２を
妨げる位置にスリット２６があり、かつ、スリットのロ
ータ内周側は、非磁性のシャフト２４であるため、リラ
クタンストルクが小さくなり、電流位相制御困難な場合
の運転において、トルクリップルを小さくすることがで
きる。
省略する。永久磁石２３のロータ内周側の極中心部の磁
路に、スリット２６を設けた。また、シャフト２４は非
磁性体である。本構成により、図１に示す磁路Ｐａ２を
妨げる位置にスリット２６があり、かつ、スリットのロ
ータ内周側は、非磁性のシャフト２４であるため、リラ
クタンストルクが小さくなり、電流位相制御困難な場合
の運転において、トルクリップルを小さくすることがで
きる。
【００２１】（実施例３）図８は、本発明の他の実施例
を示す永久磁石埋め込みロータの断面図である。
を示す永久磁石埋め込みロータの断面図である。
【００２２】構成及び作用で、実施例１と同様の部分は
省略する。永久磁石３３は、ロータ内周側に凸の円弧形
状である。また、永久磁石のロータコア外周側の極３３
ａを円周方向にＮ等分し、前記極に対向するロータ表面
３１ａをＮ等分し、ｉを１からＮ−１の整数としたと
き、前記極のｉ番目３３ａｉと、前記ロータ表面のｉ番
目３１ａｉとを結んだ位置にスリット３５ｉを有する。
図７において、θ１＝θ２＝θ３＝θ４＝θ５、θ６＝
θ７＝θ８＝θ９＝θ１０である。
省略する。永久磁石３３は、ロータ内周側に凸の円弧形
状である。また、永久磁石のロータコア外周側の極３３
ａを円周方向にＮ等分し、前記極に対向するロータ表面
３１ａをＮ等分し、ｉを１からＮ−１の整数としたと
き、前記極のｉ番目３３ａｉと、前記ロータ表面のｉ番
目３１ａｉとを結んだ位置にスリット３５ｉを有する。
図７において、θ１＝θ２＝θ３＝θ４＝θ５、θ６＝
θ７＝θ８＝θ９＝θ１０である。
【００２３】本構成により、永久磁石の磁極面積が大き
くなるため、磁束量を大きくでき、減磁耐力を維持しつ
つ、出力を大きくすることができる。かつ、ロータ表面
における磁束分布が均一となり、リラクタンストルクが
小さくなり、電流位相制御困難な場合の運転において、
トルクリップルを小さくすることができる。
くなるため、磁束量を大きくでき、減磁耐力を維持しつ
つ、出力を大きくすることができる。かつ、ロータ表面
における磁束分布が均一となり、リラクタンストルクが
小さくなり、電流位相制御困難な場合の運転において、
トルクリップルを小さくすることができる。
【００２４】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく、極数、永久磁石の層数などは本発明の趣旨に
基づき種種の変形が可能であり、これらを請求の範囲か
ら排除するものではない。
ことなく、極数、永久磁石の層数などは本発明の趣旨に
基づき種種の変形が可能であり、これらを請求の範囲か
ら排除するものではない。
【００２５】
【発明の効果】上記説明より明らかなように、請求項１
記載の発明によれば、電流位相制御困難なモータにおい
て、減磁耐力に優れ、かつ、トルクリップルの小さい永
久磁石埋め込みロータを提供することができる。
記載の発明によれば、電流位相制御困難なモータにおい
て、減磁耐力に優れ、かつ、トルクリップルの小さい永
久磁石埋め込みロータを提供することができる。
【００２６】請求項２記載の発明によれば、正逆両方向
に回転するモータにおいて、電流位相制御のための特別
な回路を必要とせず、トルクリップルの小さい永久磁石
埋め込みロータを提供することができる。
に回転するモータにおいて、電流位相制御のための特別
な回路を必要とせず、トルクリップルの小さい永久磁石
埋め込みロータを提供することができる。
【００２７】請求項３記載の発明によれば、永久磁石の
磁束を有効に発生させ、磁束量を減少させることなくト
ルクリップルを小さくし、振動・騒音の小さいモータを
提供することができる。
磁束を有効に発生させ、磁束量を減少させることなくト
ルクリップルを小さくし、振動・騒音の小さいモータを
提供することができる。
【００２８】請求項４記載の発明によれば、永久磁石か
ら発生した磁束の磁路を確保しつつ、トルクリップルを
小さくすることができる。
ら発生した磁束の磁路を確保しつつ、トルクリップルを
小さくすることができる。
【００２９】請求項５記載の発明によれば、出力を大き
くし、かつ、永久磁石から発生した磁束の磁路を確保し
つつ、効果的にトルクリップルを小さくすることができ
る。
くし、かつ、永久磁石から発生した磁束の磁路を確保し
つつ、効果的にトルクリップルを小さくすることができ
る。
【００３０】請求項６記載の発明によれば、リラクタン
ストルクによるトルクリップルの増加を抑え、振動・騒
音の小さいモータを提供することができる。
ストルクによるトルクリップルの増加を抑え、振動・騒
音の小さいモータを提供することができる。
【００３１】請求項７記載の発明によれば、ロータコア
の強度を向上させることができる。請求項８記載の発明
によれば、ロータコアの強度を向上させることができ、
かつ、リベットピンや端板を必要とせずに永久磁石を固
定することができ、部品点数が減り、生産性が向上す
る。
の強度を向上させることができる。請求項８記載の発明
によれば、ロータコアの強度を向上させることができ、
かつ、リベットピンや端板を必要とせずに永久磁石を固
定することができ、部品点数が減り、生産性が向上す
る。
【図１】本発明の一実施例を示す永久磁石埋め込みロー
タの断面図
タの断面図
【図２】本発明の一実施例における永久磁石埋め込みロ
ータの電流位相とトルクの関係を示す図
ータの電流位相とトルクの関係を示す図
【図３】本発明の一実施例における永久磁石埋め込みロ
ータのトルク波形を示す図
ータのトルク波形を示す図
【図４】本発明の一実施例における永久磁石埋め込みロ
ータ及び従来の永久磁石埋め込みロータのトルク及びト
ルクリップルを示す図
ータ及び従来の永久磁石埋め込みロータのトルク及びト
ルクリップルを示す図
【図５】本発明の一実施例における永久磁石埋め込みロ
ータの他の例を示す斜視図
ータの他の例を示す斜視図
【図６】本発明の一実施例における永久磁石埋め込みロ
ータのさらに他の例を示す断面図
ータのさらに他の例を示す断面図
【図７】本発明の他の実施例を示す永久磁石埋め込みロ
ータの断面図
ータの断面図
【図８】本発明のさらに他の実施例を示す永久磁石埋め
込みロータの断面図
込みロータの断面図
【図９】従来の永久磁石埋め込みロータの断面図
【図１０】従来の永久磁石埋め込みロータの電流位相と
トルクの関係を示す図
トルクの関係を示す図
【図１１】従来の永久磁石埋め込みロータのトルク波形
を示す図
を示す図
１１，２１，３１，４１ ロータコア １２，２２，３２，４２ 永久磁石用打ち抜き穴 １３，２３，３３，４３ 永久磁石 １５，１８，２５，２６，３５ スリット １５ａ スリットのロータ内周側の先端 １６ アルミバー １７ エンドリング
Claims (8)
- 【請求項１】略円筒形ロータ内部に、長手方向に永久磁
石を埋設してなる永久磁石埋め込み型ロータであって、
各極の永久磁石のロータコア外周側付近からロータ表面
付近に伸びる、複数のスリットを有する永久磁石埋め込
みロータ。 - 【請求項２】正逆両方向回転のモータに搭載された請求
項１記載の永久磁埋め込みロータ。 - 【請求項３】スリットのロータ内周側の先端が、先すぼ
まりである請求項１記載の永久磁石埋め込みロータ。 - 【請求項４】板状の永久磁石を半径方向と直角に配置し
た永久磁石埋め込みロータにおいて、上記スリットが、
極中心の半径方向に略平行に、略等間隔に有する請求項
１記載の永久磁石埋め込みロータ。 - 【請求項５】ロータ内周側に凸の円弧形状の永久磁石を
有する永久磁石埋め込みモータにおいて、永久磁石のロ
ータコア外周側の極を円周方向に略Ｎ等分し、前記極に
対向するロータ表面を略Ｎ等分し、ｉを１からＮ−１の
整数としたとき、前記極のｉ番目と前記ロータ表面のｉ
番目を結んだ位置に上記スリットを有する請求項１記載
の永久磁石埋め込みロータ。 - 【請求項６】略円筒形ロータ内部に、長手方向に永久磁
石を埋設してなる永久磁石埋め込み型ロータであって、
永久磁石のロータ内周側の極中心部の磁路を遮ったこと
を特徴とする永久磁石埋め込みロータ。 - 【請求項７】スリットに非磁性体を充填した、請求項１
記載の永久磁石埋め込みロータ。 - 【請求項８】スリットをアルミダイカストし、ロータ両
端にエンドリングを形成した請求項１記載の永久磁石埋
め込みロータ。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP9350468A JPH11187597A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 永久磁石埋め込みロータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9350468A JPH11187597A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 永久磁石埋め込みロータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11187597A true JPH11187597A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18410704
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9350468A Pending JPH11187597A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 永久磁石埋め込みロータ |
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