JPWO2015145720A1 - 部品実装装置 - Google Patents

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Abstract

部品実装装置(10)は、部品を吸着可能なノズル(40)と、ノズル(40)を水平方向及び上下方向へ移動させるスライダ(26,30)及びボールネジ(36)と、部品を供給するリールユニット(60)と、部品が実装される基板(16)を保持・搬送する基板搬送装置(18)と、ノズル(40)に吸着された部品に光を照射して該部品を下方から撮像するパーツカメラ(46)と、各種制御を実行するコントローラ(56)とを備えている。コントローラは、パーツカメラから基板の所定の実装位置までの間の障害物を回避できる回避高さを求め、これから実装しようとする部品の撮像可能範囲をHDDから読み出し、ノズルがパーツカメラの上方を通過するときのノズルに吸着された部品の下面の目標高さを撮像可能範囲内で回避高さに最も近くなるように設定する。

Description

本発明は、部品実装装置に関する。
従来より、部品実装装置としては、フィーダから供給される部品をノズルの先端に吸着させ、該ノズルをカメラの上方に移動させてカメラによる部品の撮像を行い、その後ノズルを基板の上方へ移動してその基板の所定位置に部品を実装するものが知られている。例えば、特許文献1では、ノズルに吸着された部品の下面を必要最小限の高さ(例えば1mm)まで上昇させた状態でノズルをフィーダの位置からカメラの位置へ移動させ、その後カメラの位置から基板の所定位置への移動中に障害物を回避できる回避高さまでノズルを上昇させている。
特開平7−221497号公報
しかしながら、特許文献1では、部品の下面とカメラとの距離を一定にしているため、部品の種類によっては適切な画像が得られないことがあった。また、ノズルをカメラの位置から基板の所定位置へ移動させながら必要最小限の高さから回避高さまで上昇させているが、ノズルを上昇させる距離が長いため、ノズルが回避高さに到達する前に障害物に当たってしまうおそれがあった。こうしたおそれを解消するには、ノズルを回避高さまで上昇させた後、ノズルをカメラの位置から基板の所定位置へ移動させることが考えられる。しかし、ノズルを上昇させる距離は必要最小限の高さから回避高さまでと長いため、ノズルを上昇させるのに要する時間が長くなり、ひいては作業時間が長くなるという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、ノズルに吸着された部品の撮像画像として適切な画像を得ると共に作業時間を短くすることを主目的とする。
本発明の部品実装装置は、
部品を吸着可能なノズルを上下動可能に保持するヘッドと、
前記ヘッドを水平方向へ移動させる移動手段と、
前記部品を供給する部品供給手段と、
前記部品が実装される基板を保持する基板保持手段と、
前記部品供給手段と前記基板保持手段との間に設けられ、前記ノズルに吸着された部品に光を照射して該部品を下方から撮像する撮像手段と、
部品の種類ごとに前記撮像手段の撮像可能範囲を記憶する記憶手段と、
前記撮像手段から前記基板の所定の実装位置までの間の障害物を回避できる回避高さを求め、これから実装しようとする部品の撮像可能範囲を前記記憶手段から読み出し、前記ノズルが前記撮像手段の上方を通過するときの前記ノズルに吸着された部品の下面の目標高さを前記撮像可能範囲内で前記回避高さに最も近くなるように設定する設定手段と、
前記部品供給手段によって供給される部品を前記ノズルに吸着させ、前記ノズルに吸着された部品の下面が前記目標高さになるように前記ノズルを上昇させる動作と前記ノズルを前記撮像手段へ移動させる動作とを並行して又は順次行わせ、前記撮像手段による撮像の後、前記ノズルに吸着された部品の下面が前記回避高さ又は前記目標高さが前記回避高さ以上のときには前記目標高さ若しくは前記回避高さになるようにして前記基板の所定の実装位置に前記ノズルを移動し該実装位置に前記部品を実装するように、前記ノズル、前記ヘッド及び前記移動手段を制御する制御手段と、
を備えたものである。
この部品実装装置では、ノズルが撮像手段の上方を通過するときのノズルに吸着された部品の下面の目標高さを、その部品に対応する撮像可能範囲内で回避高さ(撮像手段から基板の所定の実装位置までの間の障害物を回避できる高さ)に最も近くなるように設定する。なお、「最も近くなる」には、等しくなる場合も含むものとする。これにより、撮像手段の上方を通過するときのノズルに吸着された部品の下面の高さは、撮像可能範囲内で回避高さに最も近くなる。そのため、ノズルに吸着された部品の撮像画像は適切な画像となる。また、撮像終了後、ノズルに吸着された部品の下面は回避高さと同じかそれに近い高さにあるため、ノズルに吸着された部品の下面を回避高さまで移動させたとしても、その上下方向の移動は短時間で済む。目標高さが回避高さ以上のときには、そのままの高さでノズルに吸着された部品を基板上へ移動してもよく、その場合には、上下方向の移動は不要になる。そのため、短時間のうちにノズルに吸着された部品の下面を障害物に当たらない高さにすることができ、ひいては作業時間を短くすることができる。
本発明の部品実装装置において、前記設定手段は、前記基板に既に実装されている部品の高さに所定のマージンを加えた値を前記回避高さとしてもよい。こうすれば、ノズルに吸着された部品が基板に既に実装されている部品と干渉するのを確実に防止することができる。
本発明の部品実装装置において、前記部品供給手段は、該部品供給手段の高さを変更可能な調節機構を有し、前記制御手段は、前記部品供給手段の高さが前記目標高さに近づくように前記部品供給手段の前記調節機構を制御してもよい。こうすれば、部品を供給する位置から目標高さまでノズルを上昇させる距離が短くなるため、その分、ノズル上昇に要する時間が短くなる。
ここで、前記制御手段は、前記ノズルが前記部品供給手段から前記撮像手段まで移動する時間内に前記ノズルに吸着された部品の下面が前記目標高さに到達するように前記部品供給手段の高さを変更してもよい。こうすれば、ノズルに吸着された部品の下面が目標高さになるようにノズルを上昇させる動作とノズルを撮像手段へ移動させる動作とを並行して行わせる場合、ノズルが撮像手段の位置に到達しているにもかかわらず、ノズルの上昇動作が続いているという事態を避けることができる。
本発明の部品実装装置において、前記部品供給手段の高さは、前記ノズルが前記部品供給手段から前記撮像手段まで移動する時間内に前記部品が前記目標高さに到達するように設定されていてもよい。こうすれば、部品供給手段の高さを変更可能な調節機構がなくても、上述した事態を避けることができる。
本発明の部品実装装置において、前記撮像手段は、該撮像手段の高さを変更可能な調節機構を有し、前記制御手段は、前記目標高さが前記回避高さと一致していない場合には、前記目標高さを前記回避高さに近づくように更新し、更新後の前記目標高さから前記撮像手段までの距離が撮像可能範囲に収まるように前記撮像手段の前記調節機構を制御してもよい。こうすれば、撮像手段による撮像が終わってから基板の所定の実装位置に部品を実装するまでの間のノズル上昇距離が短くなるため、その分、ノズル上昇に要する時間が短縮化される。
ここで、前記制御手段は、前記目標高さを前記回避高さと一致するように更新してもよい。こうすれば、撮像手段による撮像後基板の所定の実装位置に部品を実装するまでの間にノズルを上昇させる必要がなくなる。
本発明の部品実装装置において、前記ヘッドは、前記ノズルを複数保持し、前記設定手段は、これから実装しようとする各部品の撮像可能範囲を前記記憶手段から読み出し、読み出したすべての撮像可能範囲の重複範囲を求め、前記目標高さを前記重複範囲内で前記回避高さに最も近くなるように設定し、前記制御手段は、前記部品供給手段によって供給される部品を前記ヘッドに保持された複数のノズルに吸着させ、前記複数のノズルに吸着された各部品の下面が前記目標高さになるように前記ノズルを上昇させる動作と前記ノズルを前記撮像手段へ移動させる動作とを並行して又は順次行わせ、前記撮像手段による撮像の後、前記複数のノズルに吸着された前記各部品の下面が前記回避高さ又は前記目標高さが前記回避高さ以上のときには前記目標高さ若しくは前記回避高さになるようにして前記部品ごとに決められた前記基板の所定の実装位置に前記ノズルを移動し該実装位置に前記各部品を実装するように、前記ノズル、前記ヘッド及び前記移動手段を制御するものとしてもよい。
この場合、ヘッドは複数のノズルを保持している。複数のノズルに吸着された部品の種類は必ずしも同じではない。そのため、それらの部品の撮像可能範囲の重複範囲を求め、目標高さをその重複範囲内で回避高さに最も近くなるように設定する。その結果、各ノズルに吸着された部品の撮像画像は適切な画像となる。また、撮像終了後、各ノズルに吸着された部品の下面は回避高さと同じかそれに近い高さにあるため、各ノズルに吸着された部品の下面を回避高さまで移動させたとしても、その上下方向の移動は短時間で済む。目標高さが回避高さ以上のときには、そのままの高さで各ノズルに吸着された部品を基板上へ移動してもよく、その場合には、上下方向の移動は不要になる。そのため、短時間のうちに各ノズルに吸着された部品の下面を障害物に当たらない高さにすることができ、ひいては作業時間を短くすることができる。
部品実装装置10の斜視図。 部品実装装置10の制御に関わる構成を示すブロック図。 部品実装処理ルーチンのフローチャート。 部品を基板16に実装していく様子を表す説明図。 部品を基板16に実装していく様子を表す説明図。 部品を基板16に実装していく様子を表す説明図。 部品を基板16に実装していく様子を表す説明図。 高さ調節機構68を備えた部品実装装置の斜視図。 部品を基板16に実装していく様子を表す説明図。 部品を基板16に実装していく様子を表す説明図。 大型ヘッド124を備えた部品実装装置の斜視図。 大型ヘッド124の説明図。
本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら以下に説明する。図1は部品実装装置10の斜視図、図2は部品実装装置10の制御に関わる構成を示すブロック図である。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1に示した通りとする。
部品実装装置10は、基台12と、基台12の上に設置された実装機本体14と、実装機本体14に装着された部品供給装置としてのリールユニット60とを備えている。
基台12は、直方体に形成された重量物であり、裏面の四隅には図示しないキャスターが取り付けられている。
実装機本体14は、基台12に対して交換可能に設置されている。この実装機本体14は、基板16を搬送したり保持したりする基板搬送装置18と、XY平面を移動可能なヘッド24と、ヘッド24に取り付けられZ軸へ移動可能なノズル40と、ノズル40に吸着された部品を撮像するパーツカメラ46と、各種制御を実行するコントローラ56とを備えている。
基板搬送装置18は、図1の前後に間隔を開けて設けられ左右方向に延びる支持板20,20と、両支持板20,20の互いに対向する面に設けられたコンベアベルト22,22(図1では片方のみ図示)とを備えている。コンベアベルト22,22は、支持板20,20の左右に設けられた駆動輪及び従動輪に無端状となるように架け渡されている。基板16は、一対のコンベアベルト22,22の上面に乗せられて左から右へと搬送される。この基板16は、裏面側に多数立設された支持ピン23によって支持されている。
ヘッド24は、X軸スライダ26の前面に取り付けられている。X軸スライダ26は、前後方向にスライド可能なY軸スライダ30の前面に、左右方向にスライド可能となるように取り付けられている。Y軸スライダ30は、前後方向に延びる左右一対のガイドレール32,32にスライド可能に取り付けられている。Y軸スライダ30の前面には、左右方向に延びる上下一対のガイドレール28,28が設けられ、このガイドレール28,28にX軸スライダ26が左右方向にスライド可能に取り付けられている。ヘッド24は、X軸スライダ26が左右方向に移動するのに伴って左右方向に移動し、Y軸スライダ30が前後方向に移動するのに伴って前後方向に移動する。なお、各スライダ26,30は、それぞれ駆動モータ26a,30a(図2参照)により駆動される。また、ヘッド24は、Z軸モータ34を内蔵し、Z軸に沿って延びるボールネジ36に取り付けられたノズル40の高さをZ軸モータ34によって調整する。
ノズル40は、先端に部品を吸着可能な形状に形成されている。このノズル40には、電磁弁であるノズル圧力調整弁42を介して真空ポンプ44とエア配管45が接続されている。ノズル40の先端に部品を吸着するには、真空ポンプ44からの負圧がノズル40の先端に供給されるようにノズル圧力調整弁42を操作する。一方、部品をノズル40の先端から外すには、エア配管45からの正圧がノズル40の先端に供給されるようにノズル圧力調整弁42を操作する。
パーツカメラ46は、基板搬送装置18の前側の支持板20の前方に配置されている。このパーツカメラ46の撮像範囲は、パーツカメラ46の上方である。また、パーツカメラ46は、図4に示すように、上下面が開口した逆八角錐台のハウジングの内面に多数のLEDが取り付けられた照明部46aと、ハウジングの下方に配置されたカメラ本体46bとを備えている。部品を吸着したノズル40がパーツカメラ46の上方を通過する際、パーツカメラ46はノズル40に吸着された部品にLEDの光を照射して撮像し、得られた撮像画像をコントローラ56へ出力する。
コントローラ56は、図2に示すように、CPU56aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶するROM56b、各種データを記憶するHDD56c、作業領域として用いられるRAM56d、外部装置と電気信号のやり取りを行うための入出力インターフェース56eなどを備えており、これらはバス56fを介して接続されている。このコントローラ56は、基板搬送装置18、X軸スライダ26の駆動モータ26a、Y軸スライダ30の駆動モータ30a、ノズル圧力調整弁42へ駆動信号を出力し、パーツカメラ46からの画像信号を入力する。また、コントローラ56は、パーツカメラ46から得た撮像画像を予め記憶された正常な吸着状態の画像と比較することにより、ノズル40に吸着された部品が正常な姿勢か否かを判断したり部品の欠損の有無などを判定したりする。なお、図示しないが、各スライダ26,30には図示しない位置センサが装備されており、コントローラ56はそれらの位置センサからの位置情報を入力しつつ、各スライダ26,30の駆動モータ26a,30aを制御する。
リールユニット60は、複数のリール62を備え、実装機本体14の前側に着脱可能に取り付けられている。各リール62には、テープが巻き付けられ、テープの表面には、部品が長手方向に沿って保持されている。これらの部品は、テープの表面を覆うフィルムによって保護されている。こうしたテープは、リールから後方に向かって巻きほどかれ、フィーダ部64においてフィルムが剥がされて部品が露出した状態となる。フィーダ部64は、デバイスパレット66にクランプされている。デバイスパレット66は、フィーダ部64を下から支持する役割を果たす。
次に、部品実装装置10の動作の概略について説明する。コントローラ56は、生産ジョブを管理する管理コンピュータ80からの指令を受けて部品実装処理ルーチンを開始する。生産ジョブは、部品実装装置10において、どの部品をどういう順番でどの基板16に装着するか、また、何枚の基板16に部品の実装を行うかなどを定めたものである。まず、コントローラ56は、リールユニット60のリール62を回転駆動して、リール62に巻かれたテープを後方に向かって巻きほどき、フィーダ部64において部品がテープの表面に露出した状態とする。続いて、コントローラ56は、露出した部品の真上にノズル40が来るようにX軸スライダ26及びY軸スライダ30を制御する。続いて、コントローラ56は、Z軸モータ34を制御してボールネジ36によりノズル40を下降させ、ノズル40の先端に負圧が供給されるようにノズル圧力調整弁42を制御する。これにより、ノズル40の先端に部品が吸着する。その後、コントローラ56は、ノズル40を上昇させ、ノズル40の先端に吸着された部品がパーツカメラ46の上方を経由して基板16の所定の実装位置の真上に来るように各スライダ26,30を制御する。そして、コントローラ56は、その位置でノズル40を下降させると共にノズル40の先端に正圧を供給する。すると、部品がノズル40から離れ、基板16の所定の実装位置にその部品が実装される。なお、コントローラ56は、部品を実装する実装位置に対し、パーツカメラ46の撮像画像から算出した補正量に基づく補正を行う。
次に、部品実装装置10の動作の詳細について図3の部品実装処理ルーチンのフローチャートにしたがって説明する。
コントローラ56のCPU56aは、部品実装処理ルーチンを開始すると、まず、これから実装しようとする部品を特定する(ステップS110)。部品の特定は、管理コンピュータからの生産ジョブに基づいて行う。ここでは、最初に部品A、2番目に部品B、3番目に部品B、4番目に部品Aを基板16へ実装する場合を例に挙げて説明する。部品の種類に対する撮像可能範囲と部品の高さの関係を表1に示す。ここで、撮像可能範囲とは、基準位置(基板16の上面)からの高さの範囲のことをいう。本実施形態では、基板16の上面とパーツカメラ46の上面とリールユニット60から供給される部品の上面とは同じ高さになっている(図4参照)。コントローラ56は、パーツカメラ46が撮像した画像に基づいて、ノズル40に吸着された部品が正常な姿勢か否か、あるいは、部品の一部が欠けていないか否か等の適否の判断を行う。その適否の判断の正確性は、パーツカメラ46によって撮像される画像に委ねられる。例えば、下面に多数のバンプが形成されたICチップの部品においてバンプの欠けの有無の判断を行うには、バンプにできるだけ横方向の光を照射してバンプが白く写るようにする必要がある。そのため、撮像可能範囲は狭く設定される。一方、側面から多数のリードが横向きに突出したパッケージ部品が正常な姿勢で吸着されているか否かの判断を行うには、下方からの光が照射されればよい。そのため、撮像可能範囲は広く設定される。ここでは、部品Aは前者に該当し、部品Bは後者に該当するものとする。表1に示すように、部品Aの撮像可能範囲は、下限も上限も5.5mmつまり5.5mmの1点に設定されている。一方、部品Bの撮像可能範囲は、下限が5.5mm、上限が15.5mmであり、比較的広範囲となっている。表1のような対応関係は、コントローラ56のHDD56cに記憶されている。
Figure 2015145720
続いて、CPU56aは、これから実装しようとする部品の回避高さを算出する(ステップS120)。回避高さとは、パーツカメラ46から基板16の所定の実装位置(今回の部品を実装する位置)までの間の障害物を回避できる高さであり、その高さは基準位置からの高さである。ここでは、基板16に既に実装されている部品の中で最も背の高い部品の高さにマージン(ここでは1mmとする)を加算した値を回避高さとする。
続いて、CPU56aは、これから実装しようとする部品の撮像可能範囲を読み出す(ステップS130)。例えば、これから実装しようとする部品の種類が部品Aの場合には、HDD56cに記憶された表1からその部品Aに対応する撮像可能範囲を読み出し、部品Bの場合には、その部品Bに対応する撮像可能範囲を読み出す。
続いて、CPU56aは、ノズル40がパーツカメラ46の上方を通過するときのノズル40に吸着された部品の下面の高さ(目標高さ)を設定する(ステップS140)。例えば、これから実装しようとする部品の種類が部品Aの場合には、その撮像可能範囲は下限、上限とも5.5mmつまり1点であるため、その撮像可能範囲内で回避高さに最も近い値は常に5.5mmになる。したがって、CPU56aは、基準位置からノズル40に吸着された部品の下面までの目標高さを、常に5.5mmに設定する。一方、これから実装しようとする部品の種類が部品Bの場合には、その撮像可能範囲は5.5〜15.5mmであるため、その撮像可能範囲内で回避高さに最も近い値は回避高さに応じて変わる。したがって、CPU56aは、基準位置からノズル40に吸着された部品の下面までの目標高さを回避高さに応じて設定する。すなわち、回避高さが5.5mm未満の場合には目標高さを5.5mmに設定し、回避高さが5.5mm以上15.5mm以下の場合には目標高さを回避高さと同じ値に設定し、回避高さが15.5mm超の場合には目標高さを15.5mmに設定する。
続いて、CPU56aは、部品の実装を行う(ステップS150)。すなわち、CPU56aは、まず、ノズル40をリールユニット60のフィーダ部64の部品供給位置の上方に移動させ、リールユニット60によって供給される部品をノズル40に吸着させる。次に、CPU56aは、ノズル40に吸着された部品の下面が目標高さになるようにノズル40を上昇させながら、ノズル40をパーツカメラ46の上方へ移動させる。CPU56aは、ノズル40に吸着された部品がパーツカメラ46の真上に来たとき、パーツカメラ46に部品の撮像を行わせる。その後、CPU56aは、ノズル40に吸着された部品の下面が回避高さになるようにし、基板16の所定の実装位置にノズル40を移動して該所定の実装位置に部品を実装させる。なお、目標高さが回避高さ以上の場合には、ノズル40に吸着された部品の下面が目標高さのまま基板16の所定の実装位置にノズル40を移動してもよいし、目標高さから回避高さに下げてから(あるいは下げながら)基板16の所定の実装位置にノズル40を移動してもよい。
その後、CPU56aは、基板16にすべての部品の実装を完了したか否かを判定し(ステップS160)、完了していない場合には、再びステップS110に戻って、残っている部品の実装を行う。一方、ステップS160ですべての部品の実装が完了していた場合には、CPU56aは、この部品実装処理ルーチンを終了する。
次に、部品実装装置10が部品を基板16に実装していく様子を、図4〜図7を参照しながら説明する。
図4は、基板16に部品が一つも実装されていないときに部品Aを基板16に実装する場合の説明図である。基板16に部品が一つも実装されていないため、回避高さはゼロにマージンの1mmを加算した値つまり1mmとなる。部品Aの撮像可能範囲は下限、上限とも5.5mmであり、回避高さは1mmであるため、ノズル40に吸着された部品Aの下面の目標高さは5.5mmに設定される。CPU56aは、リールユニット60によって供給される部品Aをノズル40に吸着させ、ノズル40に吸着された部品Aの下面が目標高さである5.5mmになるようにノズル40を上昇させながら、ノズル40をパーツカメラ46の上方へ移動させる。部品Aは、テープの凹み(例えば深さ1mm)に入っているため、少なくとも凹みの深さ分は真上に上昇させたあと、パーツカメラ46の上方へ移動させる必要がある。ノズル40に吸着された部品Aがパーツカメラ46の真上に来たとき、パーツカメラ46による部品Aの撮像が行われる。その後、CPU56aは、ノズル40に吸着された部品Aの下面の高さを目標高さにしたまま、基板16の所定の実装位置(図4で基板16の左端)にノズル40を移動して該実装位置に部品を実装させる。この場合、ノズル40に吸着された部品の下面の高さを回避高さまで下げてから(あるいは下げながら)、ノズル40をパーツカメラ46の上方から基板16の所定の実装位置まで移動してもよい。
図5は、基板16の左端に部品Aが実装されたあと、部品Bを基板16上の部品Aの右隣に実装する場合の説明図である。この場合、回避高さは部品Aの高さ4mmにマージンの1mmを加算した値つまり5mmとなる。部品Bの撮像可能範囲は5.5〜15.5mmであり、回避高さは5mmであるため、ノズル40に吸着された部品Bの下面の目標高さは5.5mmに設定される。CPU56aは、リールユニット60によって供給される部品Bをノズル40に吸着させ、ノズル40に吸着された部品Bの下面が目標高さである5.5mmになるようにノズル40を上昇させながら、ノズル40をパーツカメラ46の上方へ移動させる。部品Bも、テープの凹み(例えば深さ1mm)に入っているため、少なくとも凹みの深さ分は真上に上昇させたあと、パーツカメラ46の上方へ移動させる必要がある。ノズル40に吸着された部品Bがパーツカメラ46の真上に来たとき、パーツカメラ46による部品Bの撮像が行われる。その後、CPU56aは、ノズル40に吸着された部品Bの下面の高さを目標高さにしたまま、基板16の所定の実装位置(図5で基板16上の部品Aの右隣)にノズル40を移動して該実装位置に部品を実装させる。この場合、ノズル40に吸着された部品の下面の高さを回避高さまで下げてから(あるいは下げながら)、ノズル40をパーツカメラ46の上方から基板16の所定の実装位置まで移動してもよい。
図6は、基板16の左端から順に部品A、部品Bが実装されたあと、更に部品Bを基板16上の部品Bの右隣に実装する場合の説明図である。この場合、回避高さは最も背の高い部品Bの高さ7mmにマージンの1mmを加算した値つまり8mmとなる。部品Bの撮像可能範囲は5.5〜15.5mmであり、回避高さは8mmであるため、ノズル40に吸着された部品Bの下面の目標高さは8mmに設定される。CPU56aは、リールユニット60によって供給される部品Bをノズル40に吸着させ、ノズル40に吸着された部品Bの下面が目標高さである8mmになるようにノズル40を上昇させながら、ノズル40をパーツカメラ46の上方へ移動させる。ノズル40に吸着された部品Bがパーツカメラ46の真上に来たとき、パーツカメラ46による部品Bの撮像が行われる。その後、CPU56aは、ノズル40に吸着された部品Bの下面を目標高さにしたまま、基板16の所定の実装位置(図6で基板16上の部品Bの右隣)にノズル40を移動して該実装位置に部品を実装させる。
図7は、基板16の左端から順に部品A、部品B、部品Bが実装されたあと、更に部品Aを基板16上の右側の部品Bの右隣に実装する場合の説明図である。この場合、回避高さは最も背の高い部品Bの高さ7mmにマージンの1mmを加算した値つまり8mmとなる。部品Aの撮像可能範囲は5.5mm(1点)であり、回避高さは8mmであるため、ノズル40に吸着された部品Aの下面の目標高さは5.5mmに設定される。CPU56aは、リールユニット60によって供給される部品Aをノズル40に吸着させ、ノズル40に吸着された部品Aの下面が目標高さである5.5mmになるようにノズル40を上昇させながら、ノズル40をパーツカメラ46の上方へ移動させる。ノズル40に吸着された部品Aがパーツカメラ46の真上に来たとき、パーツカメラ46による部品Aの撮像が行われる。その後、CPU56aは、ノズル40に吸着された部品Aの下面を回避高さに上昇させてから、基板16の所定の実装位置(図7で基板16上の右側の部品Bの右隣)にノズル40を移動して該実装位置に部品を実装させる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のノズル40が本発明のノズルに相当し、ヘッド24がヘッドに相当し、X軸スライダ26及びY軸スライダ30が移動手段に相当し、リールユニット60が部品供給手段に相当し、基板搬送装置18が基板保持手段に相当し、パーツカメラ46が撮像手段に相当し、コントローラ56のHDD56cが記憶手段に相当し、CPU56aが設定手段及び制御手段に相当する。
以上説明した部品実装装置10によれば、ノズル40がパーツカメラ46の上方を通過するときのノズル40に吸着された部品の下面の目標高さを、その部品に対応する撮像可能範囲内で回避高さに最も近くなるように設定する。これにより、パーツカメラ46の上方を通過するときのノズル40に吸着された部品の下面の高さは、撮像可能範囲内で回避高さに最も近くなる。そのため、ノズル40に吸着された部品の撮像画像は部品の適否などを判断するのに適切な画像となる。
また、撮像後、ノズル40に吸着された部品の下面は回避高さと同じかそれに近い高さにあるため、その後、ノズル40に吸着された部品の下面を回避高さまで移動させたとしても、その上下方向の移動は短時間で済む。目標高さが回避高さ以上のときには、そのままの高さでノズル40に吸着された部品を基板16上へ移動してもよく、その場合には、上下方向の移動は不要になる。いずれにしても、短時間のうちにノズル40に吸着された部品の下面を障害物に当たらない高さにすることができ、ひいては作業時間を短くすることができる。
更に、コントローラ56は、基板16に既に実装されている部品の高さに所定のマージンを加えた値を回避高さとするため、ノズル40に吸着された部品が基板16に既に実装されている部品と干渉するのを確実に防止することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態において、図8に示すように、リールユニット60のデバイスパレット66の下方に高さ調節機構68を設け、この高さ調節機構68がデバイスパレット66を基台12に対して上下方向に移動させることで、リールユニット60によって供給される部品の高さを基準位置(基板16の上面)よりも上へ変更可能としてもよい。高さ調節機構68は、コントローラ56に電気的に接続され、コントローラ56からの指令信号にしたがって動作する。この場合、図3の部品実装処理ルーチンにおいて、ステップS140で目標高さを設定した後、CPU56aは、リールユニット60によって供給される部品の高さが目標高さに近づくように高さ調節機構68を制御し、その後、ステップS150へ進む。部品はテープに設けられた凹みに入れられているため、その凹みの高さ分は部品を持ち上げる必要がある。そのため、リールユニット60によって供給される部品の下面の高さが、目標高さから凹みの高さ+α(例えばαは1〜2mm)を差し引いた値h0(つまりh0=目標高さ−(凹みの高さ+α))となるように、高さ調節機構68を制御する。こうすれば、図9に示すように、リールユニット60によって供給される部品の下面が値h0の高さまで予め持ち上げられているため、その分、ノズル上昇に要する時間が短くなり、ひいては作業時間が短くなる。
あるいは、ノズル40に吸着された部品の下面が目標高さになるようにノズル40を上昇させる動作とノズル40をパーツカメラ46へ移動させる動作とを並行して行わせる場合には、次のようにしてもよい。すなわち、リールユニット60によって供給される部品の下面の高さを、ノズル40がリールユニット60の部品供給位置からパーツカメラ46の上方まで水平移動するのに要する時間内にノズル40に吸着された部品の下面が目標高さに到達するような高さに設定してもよい。こうすれば、ノズル40がパーツカメラ46の位置に到達しているにもかかわらずノズル40の上昇動作が続いているという事態を避けることができる。
上述した実施形態では、リールユニット60によって供給される部品の上面を基板16の上面と一致させたが、リールユニット60によって供給される部品の上面を基板16の上面より高くなるように設定してもよい。例えば、リールユニット60によって供給される部品の下面の高さを、ノズル40がリールユニット60の部品供給位置からパーツカメラ46の上方まで水平移動する時間内にノズル40に吸着された部品の下面が目標高さに到達するような高さに固定してもよい。こうすれば、図8に示した高さ調節機構68を設けなくても、ノズル40がパーツカメラ46の位置に到達しているにもかかわらずノズル40の上昇動作が続いているという事態を避けることができる。
上述した実施形態では、部品供給装置としてリールユニット60を例示したが、特にリールユニット60に限定されるものではない。例えば、リールユニット60の代わりに、周知のトレイユニット(例えば特開2011−060816号公報参照)を採用し、トレイが載っているパレットをマガジンから引き出してパレット引き出しテーブルにより所定の部品供給位置に移動させ、その部品供給位置で部品をノズルに吸着させるようにしてもよい。この場合、トレイユニットのパレット引き出しテーブルの下方に高さ調節機構を設けてもよい。こうすれば、図9と同様、トレイユニットによって供給される部品の高さを適宜調節することができるため、ノズル上昇に要する時間が短くなり、ひいては作業時間が短くなる。
上述した実施形態では、パーツカメラ46の高さは固定されていたが、図10に示すように、パーツカメラ46の下方に高さ調節機構48を設け、パーツカメラ46の上面の高さを基準位置よりも上へ変更可能としてもよい。高さ調節機構48は、コントローラ56に電気的に接続され、コントローラ56からの指令信号にしたがって動作する。この場合、図3の部品実装処理ルーチンにおいて、ステップS140で目標高さを設定した後、CPU56aは、目標高さが回避高さと一致しているか否かを判定し、一致していればそのままステップS150へ進む。一方、一致していなければ、CPU56aは、目標高さを回避高さと一致するように更新し、更新後の目標高さからパーツカメラ46の上面までの距離が撮像可能範囲に収まるようにパーツカメラ46の高さ調節機構48を制御し、その後ステップS150へ進む。こうすれば、図10に示すように、パーツカメラ46による撮像が終わってからノズル40を上昇させる必要がなくなる。なお、目標高さが回避高さと一致していない場合、目標高さを回避高さに近づくように更新してもよい。こうしても、パーツカメラ46による撮像が終わってからノズル40を上昇させる距離が短くなるため、その分、ノズル上昇に要する時間が短縮化される。なお、部品に照射する光の向きが重要な場合には、パーツカメラ46のうちカメラ本体46b(図4参照)は固定したまま照明部46aのみを高さ調節機構により上下方向に移動できるようにしてもよい。
上述した実施形態において、撮像可能範囲は、部品ごとにユーザが指定するようにしてもよい。この場合も、ユーザが指定したあとは、部品の種類に対する撮像可能範囲が対応づけられてコントローラ56の記憶装置(例えばHDD56c)に一旦記憶されることになる。そのため、部品実装処理ルーチンは、上述した実施形態と同様に実施される。
上述した実施形態では、回避高さを、基板16に既に実装されている部品の中で最も背の高い部品の高さにマージンを加算した値として計算したが、特にこれに限られない。例えば、リールユニット60の部品供給位置から基板16の部品実装位置までの間に、既に実装されている部品よりも背の高い障害物が存在する場合には、その障害物の高さにマージンを加算した値を回避高さとしてもよい。
上述した実施形態では、リールユニット60によって供給される部品をノズル40に吸着したあと、ノズル40を目標高さまで上昇しながらパーツカメラ46の上方へ移動させるようにしたが、ノズル40を目標高さまで上昇したあとパーツカメラ46の上方へ移動させてもよい。
上述した実施形態の部品実装装置10は、ヘッド24の代わりに、図11に示すように複数のノズル40を上下動可能に保持する大型ヘッド124をX軸スライダ26に装着していてもよい。大型ヘッド124は、複数(図11では4つ)の単位ヘッド224の集合体である。そのため、大型ヘッド124は、複数のノズル40を個別に上下動可能に保持している。このような大型ヘッド124を採用した場合、コントローラ56のCPU56aは、部品実装処理ルーチン(図3参照)のステップS110で、これから実装しようとする各部品つまり各ノズル40に吸着される部品を特定する。続いて、CPU56aは、ステップS120で回避高さを算出したあと、ステップS130でさきほど特定した各部品の撮像可能範囲をHDD56cから読み出す。続いて、CPU56aは、ステップS140で目標高さを設定するにあたり、読み出したすべての撮像可能範囲の重複範囲を求め、その重複範囲内で回避高さに最も近くなるように目標高さを設定する。例えば、特定した部品が部品B(撮像可能範囲が5.5〜15.5mmの部品、表1参照)と部品C(撮像可能範囲が7.5〜17.5mmの部品)だった場合、重複範囲は7.5〜15.5mmとなる。そして、回避高さが8mmだったとすると、目標高さは重複範囲内で回避高さに最も近い値すなわち8mmに設定され、回避高さが5mmだったとすると、目標高さは7.5mmに設定され、回避高さが16mmだったとすると、目標高さは15.5mmに設定される。その後、CPU56aは、ステップS150で部品の実装を行う。CPU56aは、まず、複数のノズル40のそれぞれに、リールユニット60によって供給される部品を吸着させる。次に、CPU56aは、各ノズル40に吸着された部品の下面がすべて目標高さになるようにノズル40を上昇させながら、大型ヘッド124をパーツカメラ46の上方へ移動させる。図12は、大型ヘッド124に保持された4つのノズル40のうち3つに部品Bが吸着され、1つに部品Cが吸着された場合の例である。各部品の下面の高さはすべて目標高さになっている。CPU56aは、各ノズル40に吸着された部品がパーツカメラ46の真上に来るたびに、パーツカメラ46に部品の撮像を行わせる。その後、CPU56aは、各ノズル40に吸着された部品の下面がすべて回避高さになるようにし、部品ごとに決められた基板16の所定の実装位置に各ノズル40を移動して該所定の実装位置に部品を実装させる。なお、目標高さが回避高さ以上の場合には、各ノズル40に吸着された部品の下面を目標高さのまま基板16の所定の実装位置にノズル40を移動してもよいし、目標高さから回避高さに下げてから(あるいは下げながら)基板16の所定の実装位置に各ノズル40を移動してもよい。以上のようにしても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。なお、大型ヘッド124が請求項8に係る発明のヘッドに相当する。
本発明は、部品を基板上に実装する際に使用する部品実装装置に利用可能である。
10 部品実装装置、12 基台、14 実装機本体、16 基板、18 基板搬送装置、20 支持板、22 コンベアベルト、23 支持ピン、24 ヘッド、26 X軸スライダ、26a 駆動モータ、28 ガイドレール、30 Y軸スライダ、30a 駆動モータ、32 ガイドレール、34 Z軸モータ、36 ボールネジ、40 ノズル、42 ノズル圧力調整弁、44 真空ポンプ、45 エア配管、46 パーツカメラ、48
高さ調節機構、56 コントローラ、56a CPU、56b ROM、56c HDD、56d RAM、56e 入出力インターフェース、56f バス、60 リールユニット、62 リール、64 フィーダ部、66 デバイスパレット、68 高さ調節機構、80 管理コンピュータ、124 大型ヘッド、224 単位ヘッド。

Claims (8)

  1. 部品を吸着可能なノズルを上下動可能に保持するヘッドと、
    前記ヘッドを水平方向へ移動させる移動手段と、
    前記部品を供給する部品供給手段と、
    前記部品が実装される基板を保持する基板保持手段と、
    前記部品供給手段と前記基板保持手段との間に設けられ、前記ノズルに吸着された部品に光を照射して該部品を下方から撮像する撮像手段と、
    部品の種類ごとに前記撮像手段の撮像可能範囲を記憶する記憶手段と、
    前記撮像手段から前記基板の所定の実装位置までの間の障害物を回避できる回避高さを求め、これから実装しようとする部品の撮像可能範囲を前記記憶手段から読み出し、前記ノズルが前記撮像手段の上方を通過するときの前記ノズルに吸着された部品の下面の目標高さを前記撮像可能範囲内で前記回避高さに最も近くなるように設定する設定手段と、
    前記部品供給手段によって供給される部品を前記ノズルに吸着させ、前記ノズルに吸着された部品の下面が前記目標高さになるように前記ノズルを上昇させる動作と前記ノズルを前記撮像手段へ移動させる動作とを並行して又は順次行わせ、前記撮像手段による撮像の後、前記ノズルに吸着された部品の下面が前記回避高さ又は前記目標高さが前記回避高さ以上のときには前記目標高さ若しくは前記回避高さになるようにして前記基板の所定の実装位置に前記ノズルを移動し該実装位置に前記部品を実装するように、前記ノズル、前記ヘッド及び前記移動手段を制御する制御手段と、
    を備えた部品実装装置。
  2. 前記設定手段は、前記基板に既に実装されている部品の高さに所定のマージンを加えた値を前記回避高さとする、
    請求項1に記載の部品実装装置。
  3. 前記部品供給手段は、該部品供給手段の高さを変更可能な調節機構を有し、
    前記制御手段は、前記部品供給手段の高さが前記目標高さに近づくように前記部品供給手段の前記調節機構を制御する、
    請求項1又は2に記載の部品実装装置。
  4. 前記制御手段は、前記ノズルが前記部品供給手段から前記撮像手段まで移動する時間内に前記ノズルに吸着された部品の下面が前記目標高さに到達するように前記部品供給手段の高さを変更する、
    請求項3に記載の部品実装装置。
  5. 前記部品供給手段の高さは、前記ノズルが前記部品供給手段から前記撮像手段まで移動する時間内に前記部品が前記目標高さに到達するように設定されている、
    請求項1又は2に記載の部品実装装置。
  6. 前記撮像手段は、該撮像手段の高さを変更可能な調節機構を有し、
    前記制御手段は、前記目標高さが前記回避高さと一致していない場合には、前記目標高さを前記回避高さに近づくように更新し、更新後の前記目標高さから前記撮像手段までの距離が撮像可能範囲に収まるように前記撮像手段の前記調節機構を制御する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の部品実装装置。
  7. 前記制御手段は、前記目標高さを前記回避高さと一致するように更新する、
    請求項6に記載の部品実装装置。
  8. 前記ヘッドは、前記ノズルを複数保持し、
    前記設定手段は、これから実装しようとする各部品の撮像可能範囲を前記記憶手段から読み出し、読み出したすべての撮像可能範囲の重複範囲を求め、前記目標高さを前記重複範囲内で前記回避高さに最も近くなるように設定し、
    前記制御手段は、前記部品供給手段によって供給される部品を前記ヘッドに保持された複数のノズルに吸着させ、前記複数のノズルに吸着された各部品の下面が前記目標高さになるように前記ノズルを上昇させる動作と前記ノズルを前記撮像手段へ移動させる動作とを並行して又は順次行わせ、前記撮像手段による撮像の後、前記複数のノズルに吸着された前記各部品の下面が前記回避高さ又は前記目標高さが前記回避高さ以上のときには前記目標高さ若しくは前記回避高さになるようにして前記部品ごとに決められた前記基板の所定の実装位置に前記ノズルを移動し該実装位置に前記各部品を実装するように、前記ノズル、前記ヘッド及び前記移動手段を制御する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の部品実装装置。
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