JP6273489B2 - 部品実装装置および部品実装方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トレイに収納された電子部品を取り出して基板に移送搭載する部品実装装置および部品実装方法に関するものである。
部品実装装置における大型部品や異形部品などの供給方法として、部品を平面配列でトレイに収納した形態で供給するいわゆるトレイフィーダが知られている。近年、使用されるトレイの形態として、コスト低減を目的として樹脂材料を成形した薄型のトレイが増加している(例えば特許文献1参照)。
特開2013−098521号公報
しかしながら、このような樹脂製の薄型のトレイは剛性に乏しいため、トレイをパレットにセットする際のクランプや部品の自重等により、トレイが撓み変形を起こしてしまう。そのため、撓みやすい樹脂製の薄型のトレイを用いる場合には、撓み変形に起因する吸着高さのばらつきによって正常な部品吸着が難しいという課題がある。すなわち、吸着ノズルによって部品を取り出す際には、吸着ノズルを吸着面である部品上面に対して正しく下降させることが求められるが、樹脂製の薄型のトレイの場合にはトレイの上面の高さ位置は撓み変形によってばらつきが生じている。このため部品取り出し時に予め設定された吸着高さまで吸着ノズルを下降させても部品上面を正しく吸着することができず、吸着エラーが発生して作業効率が低下する。
またこのような吸着エラーを防止するために予めトレイの撓み変形を測定しておき、吸着高さを補正することも考えられるが、トレイの撓み測定は個々のトレイについて設定された複数の測定点を対象とする必要があるため、一律に全てのトレイについて撓み変形測定を適用すると多大な作業時間を要して生産性の低下を招く。このように樹脂製の薄型のトレイを部品供給に用いる従来の部品実装装置および部品実装方法には、トレイの撓み変形に起因して生産性の低下を招くという課題があった。
そこで本発明は、撓み変形を生じ易いトレイが作業対象に含まれる場合にあっても、生産性の低下を極力抑制することができる部品実装装置および部品実装方法を提供することを目的とする。
本発明の部品実装装置は、トレイに収納された電子部品を取り出して基板に移送搭載する部品実装装置であって、部品供給部に保持された前記トレイから電子部品を吸着ノズルによって吸着して取り出す実装ヘッドと、前記トレイの上面の高さまたは前記電子部品の上面の高さを対象とする高さ測定を行う高さ測定手段と、前記高さ測定の結果に基づいて前記吸着ノズルによる吸着高さを補正する吸着高さ補正処理を行う高さ補正手段と、前記高さ測定の実行要否をトレイ種別ごとに規定する高さ測定要否情報に基づいて前記高さ測定を実行するか否かを判定する高さ測定判定手段とを備え、高さ測定要否情報に基づいて前記高さ測定を実行した場合には、前記吸着高さ補正処理を実行する。
本発明の部品実装方法は、トレイに収納された電子部品を吸着ノズルで取り出して基板に移送搭載する部品実装方法であって、前記トレイの上面の高さまたは前記電子部品の上面の高さを対象とする高さ測定を行う高さ測定工程と、前記高さ測定工程に先立って、前記高さ測定の実行要否をトレイ種別ごとに規定する高さ測定要否情報に基づいて前記高さ測定を実行するか否かを判定する高さ測定判定工程と、前記高さ測定の結果に基づいて前記吸着ノズルによる吸着高さを補正する吸着高さ補正処理を行う高さ補正工程とを含み、高さ測定要否情報に基づいて前記高さ測定を実行した場合には、前記吸着高さ補正処理を実行する。
本発明によれば、トレイの上面の高さまたは電子部品の上面の高さを対象とする高さ測定の結果に基づいて吸着ノズルによる吸着高さを補正する吸着高さ補正処理に際し、高さ測定の実行要否をトレイ種別ごとに規定する高さ測定要否情報に基づいて高さ測定を実行するか否かを判定し、高さ測定要否情報に基づいて高さ測定を実行した場合に吸着高さ補正処理を実行することにより、吸着高さ補正処理の実行頻度を低減させて、撓み変形を生じ易いトレイが作業対象に含まれる場合にあっても、生産性の低下を極力抑制することができる。
本発明の一実施の形態の部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の部分断面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置に用いられるトレイの構成説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における高さ測定の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置におけるトレイ高さ測定の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の部品実装方法における吸着高さ補正処理を示すフロー図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1,図2を参照して、部品実装装置1の構成を説明する。図1において、基台1aの上面には、基板搬送機構2がX方向(基板搬送方向)に配設されており、基板搬送機構2は部品実装対象となる基板3を搬送して,以下に説明する部品実装機構による作業位置に位置決め保持する。基板搬送機構2の両側方には、基板3に実装される部品を供給する部品供給部4A、4Bが配設されており、部品供給部4Aにはトレイフィーダ5が、部品供給部4Bには複数のテープフィーダ14が配置されている。
トレイフィーダ5は部品60が格子配列で収納されたトレイ6を、部品実装機構による部品取出し位置に供給する。これにより、トレイ6に保持された電子部品60(以下、「部品60」と略記する)は、部品実装機構の実装ヘッドによるピックアップ位置に送られる。またテープフィーダ14は部品を保持したキャリアテープをピッチ送りすることにより、部品を部品実装機構に供給する。
基台1aのX方向の一端部には、リニアモータ駆動のY軸移動テーブル7がY方向に配設されており、Y軸移動テーブル7には2基のX軸移動テーブル8A,8Bが、それぞれ部品供給部4A、部品供給部4Bに対応して、Y方向に移動自在に結合されている。X軸移動テーブル8A,8Bには実装ヘッド9A,9Bが、リニア駆動機構によってX方向に移動自在に装着されている。実装ヘッド9A,9Bはいずれも複数の単位移載ヘッド10を備えた多連型ヘッドであり、それぞれの単位移載ヘッド10の下端部には吸着ノズル10a(図2参照)が交換自在に装着されている。
Y軸移動テーブル7およびX軸移動テーブル8Aを駆動することにより、実装ヘッド9Aは部品供給部4Aと基板搬送機構2に保持された基板3との間で水平移動する。これにより実装ヘッド9Aは、部品供給部4Aに保持されたトレイ6から部品60を吸着ノズル10aによって吸着保持して取り出して、基板3に移送搭載する。Y軸移動テーブル7およびX軸移動テーブル8Bを駆動することにより、実装ヘッド9Bは部品供給部4Bと基板3との間で水平移動し、テープフィーダ14によってピッチ送りされたキャリアテープから部品を吸着ノズル10aによって吸着保持して取り出し基板3に実装する。したがってY軸移動テーブル7、X軸移動テーブル8A,8B、実装ヘッド9A,9Bは、単位移載ヘッド10の吸着ノズル10aによって部品を吸着保持して基板3に実装する部品実装機構16(図6参照)を構成する。
実装ヘッド9A,9Bには、X軸移動テーブル8A,8Bの下面側に位置して実装ヘッド9A,9Bと一体的に移動する基板認識カメラ11が設けられている。基板認識カメラ11は実装ヘッド9A,9Bと一体的に基板3の上方に移動し、ここで基板認識カメラ11によって基板3を撮像することにより、基板3の位置認識が行われる。さらに部品供給部4Aに対応する実装ヘッド9Aには、レーザ変位センサ12が付設されており、トレイフィーダ5から引き出されたトレイ6の上方にレーザ変位センサ12を位置させることによりトレイ6の高さ測定(図4,図5参照)を行うことが可能となっている。
部品供給部4A,4Bと基板搬送機構2との間には、部品認識カメラ13が配設されている。電子部品を保持した実装ヘッド9A,9Bが部品認識カメラ13の上方を移動することにより部品認識カメラ13はこれらの電子部品を撮像し、この撮像結果を認識処理することにより、実装ヘッド9A,9Bに保持された状態における電子部品の識別や位置認識が行われる。
図2は部品供給部4Aにトレイフィーダ5をセットした状態を示している。トレイフィーダ5は車輪21によって作業床上で移動自在なベース部20を備えている。ベース部20の上面において、オペレータOPによる操作側にはマガジン23を内蔵したフィーダ本体部22が配置されており、マガジン23にはそれぞれパレット収納部23aに収納された矩形板状のパレット24が複数収納されている。マガジン23の前面側(部品実装装置1側)には、パレット収納部23aからパレット24を引き出して保持するパレット保持部25およびパレット保持部25を昇降させて(矢印a)各パレット収納部23aの高さ位置に位置させる保持部昇降機構26が設けられている。
パレット24には、部品60が格子配列で収納されたトレイ6が所定位置に位置決めされた状態で保持されており、パレット24に保持されたトレイ6はマガジン23の各パレット収納部23aに収納される。部品実装装置1による部品実装作業においては、パレット24はパレット保持部25によって引き出されて、実装ヘッド9Aの単位移載ヘッド10による部品取出し位置まで移動する。そしてこの状態のトレイ6から部品60を吸着ノズル10aによってピックアップした実装ヘッド9Aが、基板搬送機構2に位置決め保持された基板3に移動することにより(矢印b)、部品60が基板3に実装される。
この部品実装作業は制御部40(図6参照)によって制御され、トレイフィーダ5におけるパレット24の移動動作は、トレイフィーダ5が備えたフィーダ制御部30によって制御される。部品供給部4Aにおいて、オペレータOPが視認容易な位置には操作パネル15が配設されており、操作パネル15の表示面に設けられたタッチパネルスイッチを操作することにより、フィーダ制御部30に対して、さらには制御部40に対して必要な操作入力を行うことができるようになっている。
フィーダ本体部22においてパレット収納部23aとは別の領域(ここでは、最上段のパレット収納部23aの上方)には、パレット載置部27が設けられている。パレット載置部27には、部品実装作業の実行過程において部品切れとなったトレイ6を保持するパレット24がトレイ交換のために載置される。パレット載置部27の上面側はフィーダ本体部22の天井部によって覆われており、フィーダ本体部22の天井部の手前側(オペレータOPによる操作側)には、パレット載置部27へのパレット24の搬入・搬出を可能とするための開閉カバー28が開閉自在に設けられている。部品実装作業の実行中は開閉カバー28は閉じた状態にある。
部品実装作業の実行過程においてパレット24に保持されたトレイ6の交換の必要が生じた場合には、当該パレット24はパレット保持部25から移動してパレット載置部27に載置される。そしてオペレータOPは開閉カバー28を開放してパレット載置部27からパレット24を搬出し、部品切れが生じた空のトレイ6を他のトレイ6と交換するトレイ交換を行う。トレイ交換後のパレット24は開閉カバー28を介して搬入されてパレット載置部27に再び載置され、さらにパレット保持部25によって引き出される。すなわち、パレット載置部27には部品切れとなったトレイを保持するパレット24が載置され、さらにこのパレット24をトレイ交換のためにフィーダ本体部22外へ搬出することが可能な構成となっている。
次に図3を参照して、トレイ6の構成を説明する。図3はトレイ6がパレット24に載置されてクランプ部材24aによって両側から挟み込まれて(矢印c)、パレット24上で位置固定された状態を示している。トレイ6は上面6aが平板状で下面側が開放された無底矩形箱状の部材であり、樹脂を成形することによって薄く製造された樹脂製の薄型のトレイである。上面6aには部品60を収納するために所定の格子配列で形成された複数のキャビティ部6bが開口しており、キャビティ部6bの下面側は、上面6aから下方に延出して設けられた延出部であるエンボス部6dとなっている。
上面6aの縁部には下方に延出した側壁部6cが設けられており、上面6aと側壁部6cを組み合わせた箱構造によって、トレイ6に必要とされる剛性が確保されている。ここで、トレイ6は樹脂製の薄型のトレイであることから、従来この種の用途に採用されていた金属製のトレイや厚型の樹脂製のトレイなど十分な剛性を有するトレイと比較して、剛性が低く変形しやすいという特性を有している。すなわち、トレイ6は部品60をキャビティ部6b内に収納して保持するために必要とされる強度は有しているものの、トレイ6をパレット24の所定位置に位置決めして保持するために外側方向からクランプ部材24aによって挟み込まれた状態において正常な形状を確保するだけの剛性は有していない。
このような剛性が低い樹脂製の薄型のトレイ6をクランプ方式のパレット24に装着して用いると、個別のトレイ6が有する固有の変形に加えてクランプ外力による変形によりトレイ6の位置が安定せず、収納された部品60が正しい位置に保持されずに部品吸着ミスの要因となる。このような不都合を防止するため、本実施の形態においては、剛性が低い樹脂製の薄型のトレイ6を対象とする場合には、以下に説明するように、トレイ6の高さ測定を実行して、吸着ノズル10aによる吸着高さ補正を行うようにしている。
次に図4を参照して、トレイフィーダ5の詳細構成について説明する。図4において、ベース部20の上面に立設された縦フレーム33には、ナット部材36に螺合する送りねじ35を昇降駆動モータ34によって回転駆動する構成の保持部昇降機構26が設けられており、ナット部材36にはパレット保持部25を構成する水平なパレット保持プレート37が結合されている。昇降駆動モータ34を駆動することにより、パレット保持部25はフィーダ本体部22の前面側において昇降する。このとき、個々のパレット収納部23aに付された収納アドレスを指定することにより、パレット保持部25をこの収納アドレスに対応したパレット収納部23aの高さ位置に位置させることができる。
パレット保持部25は、パレット収納部23aからパレット24を引き出し、また引き出したパレット24をパレット収納部23aに戻し入れるためのスライド動作を行うパレットスライド機能を有するものである。パレット保持プレート37の下面側に配設されたスライド駆動モータ38を駆動することにより、パレット保持プレート37の上面に沿ってパレット24をスライド移動させることができるようになっている。
これにより、パレット保持部25を保持部昇降機構26によって昇降させて、パレット24を複数のパレット収納部23aから引き出し、実装ヘッド9Aの単位移載ヘッド10による部品取出し位置に移動させる部品供給のための移動、パレット24をトレイ交換のためにパレット載置部27に載置するための移動、さらには部品供給後、トレイ交換後のパレット24を所定の収納アドレスのパレット収納部23aに戻し入れするための移動が可能となっている。
また実装ヘッド9Aをパレット保持部25上に引き出されたパレット24の上方に移動させることにより、実装ヘッド9Aに付設されたレーザ変位センサ12によって、トレイ6の高さ測定を行うことができる。この高さ測定の実行詳細について、図5を参照して説明する。図5(a)に示すように、トレイ6の上面6aには平面視して複数の測定点Pi(P1,P2,P3・・・)が設定されている。測定点Piは、トレイ6の上面6aの高さ方向の変形状態を3次曲面などの曲面式によって数値近似するために必要とされる配列で設定され、ここでは上面6aの外縁部および中心部を含んだ配列となっている。
高さ測定の対象としては、キャビティ部6b内に部品60が収納された部品保持状態のトレイ6を対象として、図5(a)に示すように、トレイ6の上面6aに設定された測定点P(P1、P2,P3・・・)、または図5(b)に示すように、キャビティ部6b内の部品60の上面に設定された測定点P*(P1*、P2*,P3*・・・)の高さを測定する。部品保持状態のトレイ6を測定対象とすることにより、部品60の自重によってトレイ6に変形が生じるような場合において、吸着ノズル10aによる部品吸着時の吸着高さをより正確に求めることができる。
実装ヘッド9Aに付設されたレーザ変位センサ12は、トレイ6の上面6aの高さまたは部品60の上面の高さを対象とする高さ測定を行う高さ測定手段となっている。なお、高さ測定手段としては、本実施の形態に示すレーザ変位センサ12には限定されず、吸着ノズル10aを下降させて測定点に当接させることにより高さ測定を行う方式や、測定点に近接させたノズルの流量変化によって測定点の高さを検出する方式など、種々の検出原理に基づく高さ検出方法を用いることができる。
次に図6を参照して、部品実装装置1の制御系の構成を説明する。図6において制御部40はCPU機能を備えた演算装置であり、記憶部41に記憶された各種の制御・処理プログラムを実行することにより、以下に説明する各部を制御する。この制御処理に際しては、記憶部41に記憶された実装データ42、トレイデータ43などの各種のデータが参照される。実装データ42は、実装される電子部品の部品種や基板の実装位置座標などのデータであり、トレイデータ43はトレイフィーダ5によって供給されるトレイ6に関するデータである。トレイデータ43には、外形サイズや収納する電子部品の配列データなど、トレイ6の種別を特定するトレイ種別データ43aに加え、高さ測定要否情報43bが含まれている。
ここで高さ測定要否情報43bとは、前述の高さ測定の実行要否をトレイ種別ごとに規定するデータである。ここでは、図5に示す剛性が低い樹脂製の薄型のトレイ6など変形量が大きく、そのまま既定の吸着高さを用いて部品吸着動作を行うと高さ誤差に起因する吸着ミスを発生する可能性が高いトレイ種別について、高さ測定を必要とするトレイである旨規定されている。これに対し、金属製のトレイや厚型の樹脂製のトレイなど十分な剛性・加工精度を有し、変形が少ないトレイ種別については、高さ測定が不要のトレイである旨規定されている。
機構駆動部44は、制御部40に制御されて基板搬送機構2、部品実装機構16、部品供給部4A、4Bを駆動する。これにより、部品実装装置1による部品実装作業が実行される。認識処理部45は基板認識カメラ11、部品認識カメラ13によって取得された画像を認識処理する。これにより、基板3や基板3における部品実装点の位置認識が行われるとともに、実装ヘッド9A、9Bに保持された状態の電子部品の識別や位置ずれ検出が行われる。
高さ測定部46はレーザ変位センサ12によるトレイ6の高さ測定結果に基づいて、トレイ6の変形状態を検出する高さ測定処理を行う。高さ測定判定部47(高さ測定判定手段)は、トレイ6を対象とした高さ測定の実行要否をトレイ種別ごとに規定する高さ測定要否情報43bに基づいて、高さ測定部46による高さ測定を実行するか否かを判定する処理を行う。高さ補正処理部48(高さ補正手段)は、高さ測定部46による高さ測定の結果に基づいて、吸着ノズル10aによる吸着高さを補正する吸着高さ補正処理を行う。
すなわち、トレイ6の測定点を対象とした高さ測定の結果に基づいてトレイ6の高さ方向の変形状態を近似する近似曲面式を導出し、この近似曲面式において部品位置に相当する高さ位置を補正吸着高さとして求める。そして制御部40は、高さ測定判定部47の判定により高さ測定部46が高さ測定要否情報43bに基づいて高さ測定を実行した場合には、高さ補正処理部48によって吸着高さ補正処理を実行するように、各部を制御する。
次に図7を参照して、部品実装装置1によって実行され、トレイ6に収納された部品60を取り出して基板3に移送搭載する部品実装方法における吸着高さ補正処理について説明する。まず、部品実装装置1において自動運転が開始されると(ST1)、トレイ高さ測定要否判定が行われる(ST2)。すなわち前述のトレイ6の高さ測定に先立って、記憶部41に記憶された高さ測定要否情報43bに基づいて、高さ測定判定部47による高さ測定を実行するか否かを判定する(高さ測定判定工程)。
ここで高さ判定実行要と判定されたならば、すなわち図5に示すトレイ6のように変形量が大きく吸着高さにばらつきが大きい特性のトレイ6であると判定されたならば、レーザ変位センサ12をトレイ6の上方に移動させてトレイ高さ測定を実行する(ST3)。すなわちレーザ変位センサ12によってトレイ6の上面6aの高さまたは部品60の上面の高さを対象とする高さ測定を行い、測定結果を高さ測定判定部47によって処理してトレイ6の高さ変形状態を検出する(高さ測定工程)。
次いで、トレイ高さ測定結果に基づいて、高さ補正処理部48によって前述の吸着高さ補正を行う(ST4)。すなわち、トレイ6の測定点を対象とした高さ測定の結果に基づいてトレイ6の高さ方向の変形状態を近似する近似曲面式を導出し、この近似曲面式において部品位置に相当する高さ位置を補正吸着高さとして求め、吸着ノズル10aによる吸着高さを補正する吸着高さ補正処理を行う(高さ補正工程)。すなわち本実施の形態においては、高さ測定要否情報43bに基づいて高さ測定を実行した場合には、(ST4)にて吸着高さ補正処理を実行するようになっている。
このようにして1つのトレイ6についての高さ測定を実行したならば、次トレイ有りか否かを判断する(ST5)。ここで全てのトレイ6について処理を完了し、次トレイ無しと判断された場合には、必要な吸着高さ補正処理は完了したと判断して、部品実装作業を実行する(ST6)。また(ST5)にて次トレイ有りと判断されたならば、(ST2)以降の処理ステップを反復実行する。
なお上記例では、自動運転開始に際してトレイ6の高さ測定を実行する例を示しているが、1つのトレイ6からの部品取り出しが完了して、新たにトレイ6をトレイフィーダにセットする部品補給時など、トレイ6の入れ替えが行われた場合にも吸着高さ補正処理が実行される。
上記説明したように本実施の形態では、トレイ6の上面6aの高さまたは部品60の上面の高さを対象とする高さ測定の結果に基づいて吸着ノズル10aによる吸着高さを補正する吸着高さ補正処理に際し、高さ測定の実行要否をトレイ種別ごとに規定する高さ測定要否情報43bに基づいて高さ測定を実行するか否かを判定し、高さ測定要否情報43bに基づいて高さ測定を実行した場合に吸着高さ補正処理を実行するようにしている。
これにより、金属製のトレイや厚型の樹脂製のトレイなど剛性が高くて変形が少ない特性のトレイについては高さ測定を省略することが可能となり、吸着高さ補正処理の実行頻度を低減させて、撓み変形を生じ易いトレイが作業対象に含まれる場合にあっても、生産性の低下を極力抑制することができる。
本発明の部品実装装置および部品実装方法は、撓み変形を生じ易いトレイが作業対象に含まれる場合にあっても、生産性の低下を極力抑制することができるという効果を有し、トレイによって供給される電子部品を実装ヘッドによって取り出して基板に実装する分野において有用である。
1 部品実装装置
3 基板
4A,4B 部品供給部
5 トレイフィーダ
6 トレイ
6a 上面
60 部品
9A,9B 実装ヘッド
10 単位移載ヘッド
10a 吸着ノズル
12 レーザ変位センサ
P1、P2、P3・・、P1*、P2*,P3* 測定点

Claims (4)

  1. トレイに収納された電子部品を取り出して基板に移送搭載する部品実装装置であって、
    部品供給部に保持された前記トレイから電子部品を吸着ノズルによって吸着して取り出す実装ヘッドと、
    前記トレイの上面の高さまたは前記電子部品の上面の高さを対象とする高さ測定を行う高さ測定手段と、
    前記高さ測定の結果に基づいて前記吸着ノズルによる吸着高さを補正する吸着高さ補正処理を行う高さ補正手段と、
    前記高さ測定の実行要否をトレイ種別ごとに規定する高さ測定要否情報に基づいて前記高さ測定を実行するか否かを判定する高さ測定判定手段とを備え、
    高さ測定要否情報に基づいて前記高さ測定を実行した場合には、前記吸着高さ補正処理を実行することを特徴とする部品実装装置。
  2. 前記トレイ種別は、剛性が低いトレイと、剛性が高いトレイと、により規定されることを特徴とする請求項1に記載の部品実装装置。
  3. トレイに収納された電子部品を吸着ノズルで取り出して基板に移送搭載する部品実装方法であって、
    前記トレイの上面の高さまたは前記電子部品の上面の高さを対象とする高さ測定を行う高さ測定工程と、
    前記高さ測定工程に先立って、前記高さ測定の実行要否をトレイ種別ごとに規定する高さ測定要否情報に基づいて前記高さ測定を実行するか否かを判定する高さ測定判定工程と、
    前記高さ測定の結果に基づいて前記吸着ノズルによる吸着高さを補正する吸着高さ補正処理を行う高さ補正工程とを含み、
    高さ測定要否情報に基づいて前記高さ測定を実行した場合には、前記吸着高さ補正処理を実行することを特徴とする部品実装方法。
  4. 前記トレイ種別は、剛性が低いトレイと、剛性が高いトレイと、により規定されることを特徴とする請求項3に記載の部品実装方法。
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