JP6312155B2 - 部品装着装置及び部品装着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、部品装着装置及び部品装着方法に関する。
従来より、ヘッドに設けられたノズルの先端に部品を吸着し、該吸着した部品を基板上の所定位置に装着する部品装着装置が知られている。こうした部品装着装置として、ヘッドの交換が可能であり、新たにヘッドが装着された場合にそのヘッドを使用するための準備を行うものが知られている(特許文献1)。具体的には、部品装着装置は、新たに装着されたヘッドを認識し、そのヘッドの使用の適否を判定し、適当であると判定した場合にはそのヘッドに適合したドライバを選択し、その後キャリブレーション(較正)を実行する。キャリブレーションとは、ヘッドの装着誤差等に対処すべく、そのヘッドの作業動作における位置を調整して確定するための処理である。キャリブレーションを実行するにあたっては、ヘッドやヘッドに取り付けられた部材の位置を測定したり、回転する部材は自転中心を測定したりする。
特開2004−221518号公報
しかしながら、上述した部品装着装置では、ヘッドが装着されるごとにそのヘッドのキャリブレーションデータの作成に必要な測定が実行されるため、ヘッドを交換してからキャリブレーションが終了するまでの間は部品を基板上に装着する作業を停止せざるを得ず、生産効率がよくないという問題があった。特に、一つの基板に対して複数のヘッドを用いて部品を装着する場合にヘッドを自動交換する部品装着装置では、ヘッド交換の自動化によって生産効率の向上が図られているものの、ヘッド交換後のキャリブレーションに時間がかかるため生産効率が十分向上しなかった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、部品装着装置においてキャリブレーションに要する時間を短縮化することをことを主目的とする。
本発明の部品装着装置は、
部品の保持及び保持解除が可能な部品保持具を備えたヘッドを保持するヘッド保持手段と、
前記ヘッド保持手段の動作を制御する制御手段と、
データを記憶する記憶手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記ヘッド保持手段が所定のヘッドを保持したときに前記ヘッドのキャリブデータを作成する必要があるか否かを判定し、
前記ヘッドのキャリブデータを作成する必要がある場合には、前記ヘッドの基準部の位置の測定及び前記ヘッドのキャリブデータの測定を行い、前記ヘッドのキャリブデータを前記記憶手段に記憶し、前記ヘッドのキャリブデータと前記基準部の位置とに基づいて、前記ヘッドが保持された前記ヘッド保持手段の動作を制御し、
前記ヘッドのキャリブデータを作成する必要がない場合には、前記基準部の位置を測定し、該測定した前記基準部の位置と前記記憶手段に記憶された前記ヘッドのキャリブデータとに基づいて、前記ヘッドが保持された前記ヘッド保持手段の動作を制御する、
ものである。
この部品装着装置では、制御手段は、所定のヘッドのキャリブデータを作成する必要がある場合には、そのヘッドの基準部の位置の測定及びそのヘッドのキャリブデータの測定を行い、そのヘッドのキャリブデータを記憶手段に記憶する。そして、制御手段は、そのヘッドのキャリブデータと基準部の位置とに基づいて、ヘッドが保持されたヘッド保持手段の動作を制御する。一方、制御手段は、所定のヘッドのキャリブデータを作成する必要がない場合には、基準部の位置を測定し、該測定した基準部の位置と記憶手段に記憶されたそのヘッドのキャリブデータとに基づいて、そのヘッドが保持されたヘッド保持手段の動作を制御する。つまり、所定のヘッドのキャリブデータを作成する必要がない場合には、基準部の位置の測定を行えば足りる。そのため、ヘッドのキャリブデータの測定を行う時間が削減され、ひいては部品装着装置のキャリブレーションに要する時間が短縮化される。したがって、生産効率が向上する。
なお、「キャリブデータ」は、キャリブレーションデータの略である。また、ヘッドのキャリブデータとしては、例えばヘッドに備えられた部品保持具の回転中心に関するデータなどが挙げられる。
本発明の部品装着装置において、前記制御手段は、前記ヘッドのキャリブデータを作成する必要がある場合には、前記ヘッドの基準部の位置の測定及び前記ヘッドのキャリブデータの測定を行い、前記ヘッドの基準部の位置及び前記ヘッドのキャリブデータを前記記憶手段に記憶し、前記ヘッドのキャリブデータと前記基準部の位置とに基づいて、前記ヘッドが保持された前記ヘッド保持手段の動作を制御し、前記ヘッドのキャリブデータを作成する必要がない場合には、前記基準部の位置を測定し、該測定した前記基準部の位置と前記記憶手段に記憶された前記基準部の位置と前記記憶手段に記憶された前記ヘッドのキャリブデータとに基づいて、前記ヘッドが保持された前記ヘッド保持手段の動作を制御してもよい。例えば、基準部の位置とヘッドの位置に関するキャリブデータとを用いてヘッド保持手段の動作を制御して部品装着を行ったとしても、何らかの理由により、部品を装着すべき目標位置と実際に部品が装着された位置とがずれることがある。その場合、そのずれを解消するためのフィードバック補正値を求め、その補正値をヘッドのキャリブデータの一つとして加えることが好ましい。こうすれば、部品装着の位置精度が一層向上する。こうした補正値は、その補正値を測定したときの基準部の位置と相関関係がある。このような相関関係がある場合、現在保持されているヘッドに適した補正値を求めるには、補正値を測定したときの基準部の位置とその補正値との相関関係から、現在保持されているヘッドの基準部の位置に対応する補正値を求めることができる。
本発明の部品装着装置において、前記制御手段は、前記ヘッドのキャリブデータを作成する必要があるか否かを判定する前に予め前記ヘッド保持手段のキャリブデータを作成して前記記憶手段に記憶しておき、前記ヘッドが保持された前記ヘッド保持手段の動作を制御するにあたっては前記記憶手段に記憶された前記ヘッド保持手段のキャリブデータも利用して制御するようにしてもよい。ヘッド保持手段のキャリブデータは、ヘッド保持手段に保持されるヘッドの種類にかかわらず利用可能なため、ヘッドのキャリブデータを作成するごとに作成する必要はない。ここでは、ヘッド保持手段のキャリブデータを記憶手段に記憶しておき、ヘッド保持手段を制御する際にはそれを記憶手段から読み出して利用する。そのため、ヘッド保持手段が設計値からずれている場合でも、そのずれを考慮して部品装着装置のキャリブレーションを実施することができる。なお、ヘッド保持手段のキャリブデータとしては、ヘッド保持手段自身の位置に関するデータや、ヘッド保持手段にヘッドを回転させる回転軸が設けられている場合にはその回転軸の回転中心に関するデータなどが挙げられる。
本発明の部品装着装置において、前記制御手段は、前記ヘッドのキャリブデータが前記記憶手段に記憶されているか否かを判定することによって、前記ヘッドのキャリブデータを作成する必要があるか否かを判定してもよい。こうすれば、ヘッドのキャリブデータを作成する必要があるか否かを比較的容易に判定することができる。
本発明の部品装着装置において、前記制御手段は、前記ヘッドのキャリブデータと前記基準部の位置とを対応づけるにあたっては、前記ヘッドに付された識別符号と前記ヘッドのキャリブデータと前記基準部の位置とを対応づけるようにしてもよい。なお、識別符号は、例えば、所定のヘッドに付されるバーコードや2次元コードを利用して記憶してもよいし、ICタグなどに格納してもよい。
本発明の部品装着装置は、前記ヘッド保持手段に保持されているヘッドを前記所定のヘッドに自動交換する機能を備えていてもよい。こうすれば、キャリブレーションに要する時間の短縮化によって生産効率が向上するのみならず、ヘッド交換の自動化によっても生産効率が向上する。
本発明の部品装着方法は、
ヘッド保持手段に所定のヘッドを保持する工程と、
前記ヘッドの基準部の位置の測定及び前記ヘッドのキャリブデータの測定を行って前記ヘッドのキャリブデータを作成し、前記ヘッドのキャリブデータを前記記憶手段に記憶する工程と、
前記ヘッドを前記ヘッド保持手段から一旦取り外し、再度前記ヘッド保持手段に保持する工程と、
前記ヘッドを再度前記ヘッド保持手段に保持した後、前記基準部の位置を再度測定する工程と、
前記再度測定した前記基準部の位置と前記記憶手段に記憶された前記ヘッドのキャリブデータとに基づいて、前記ヘッドが保持された前記ヘッド保持手段の動作を制御する工程と、
を含むものである。
この部品装着方法では、所定のヘッドがヘッド保持手段から一旦取り外されたあと再度ヘッド保持手段に保持された場合には、そのヘッドの基準部の位置を再度測定し、再度測定した基準部の位置と記憶手段に記憶されたそのヘッドのキャリブデータとに基づいて、そのヘッドが保持されたヘッド保持手段の動作を制御する。つまり、所定のヘッドがヘッド保持手段から一旦取り外されたあと再度ヘッド保持手段に保持された場合には、そのヘッドの基準部の位置の測定を行えば足りる。そのため、ヘッドのキャリブデータの測定を行う時間が削減され、ひいては部品装着装置のキャリブレーションに要する時間が短縮化される。したがって、生産効率が向上する。
部品装着システム1の全体構成を示す説明図。 ヘッドユニット110の斜視図。 ヘッド保持体21を下から斜め上向きに見たときの斜視図。 第1ヘッド120を上から斜め下向きに見たときの斜視図。 第1及び第2レバー挟持部51,71の周辺部分の断面図。 第2ヘッド220の斜視図。 第3ヘッド320の斜視図。 ヘッド保持体キャリブデータ作成処理のフローチャート。 マークカメラ130の位置補正時のパーツカメラ132の周辺の説明図。 ヘッド保持体21の位置補正時のパーツカメラ132の周辺の説明図。 ヘッド自動交換ルーチンのフローチャート。 キャリブレーションのフローチャート。 第1ヘッド120の底面120aの説明図。 キャリブレーションに用いるデータの説明図。 部品装着処理ルーチンのフローチャート。 他のキャリブレーションのフローチャート。 第1〜第3ヘッドユニットHU1〜HU3の説明図。
本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は部品装着システム1の全体構成を示す説明図である。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1に示した通りとする。
[部品装着システム1の構成]
部品装着システム1は、部品装着装置100と、管理コンピュータ200とを備えている。
部品装着装置100は、図1に示すように、基台102に搭載された基板搬送装置104と、XY平面を移動可能なヘッドユニット110と、ヘッドユニット110に着脱可能に取り付けられた第1ヘッド120と、基板101を上方から撮影するマークカメラ130と、吸着ノズル13に吸着された部品を下方から撮影するパーツカメラ132と、各種ヘッドを収納するためのヘッド収納エリア140と、基板101へ装着する部品を供給する部品供給装置150と、各種制御を実行するコントローラ160とを備えている。
基板搬送装置104は、前後一対の支持板106,106にそれぞれ取り付けられたコンベアベルト108,108(図1では片方のみ図示)により基板101を左から右へと搬送する。
ヘッドユニット110は、X軸スライダ112に取り付けられ、X軸スライダ112がガイドレール114,114に沿って左右方向に移動するのに伴って左右方向に移動し、Y軸スライダ116がガイドレール118,118に沿って前後方向に移動するのに伴って前後方向に移動する。このため、ヘッドユニット110は、XY平面を移動可能である。各スライダ112,116は、それぞれ図示しないサーボモータによって駆動される。
第1ヘッド120は、ヘッドユニット110に着脱可能に取り付けられている。吸着ノズル13は、圧力を利用して、ノズル先端に部品を吸着したり、ノズル先端に吸着している部品を放したりするものである。吸着ノズル13は、第1ヘッド120には12本取り付けられているが、第2ヘッド220には4本、第3ヘッド320には1本取り付けられている。
マークカメラ130は、X軸スライダ112の下面に取り付けられている。マークカメラ130は、下方が撮影領域であり、基板101に付されたマークを読み取るカメラである。このマークは、基板101上の基準位置を示すものである。この基準位置は、吸着ノズル13に吸着した部品を基板101上の所望の位置に装着する際に利用される。マークカメラ130は、各種ヘッドに付された2次元バーコードを読み取るバーコードリーダの機能も有している。
パーツカメラ132は、基板搬送装置104の前側に配置されている。部品を吸着した吸着ノズル13がパーツカメラ132の上方を通過する際、パーツカメラ132は吸着ノズル13に吸着された部品の状態を撮影する。パーツカメラ132によって撮影された画像は、部品が正常に吸着ノズル13に吸着されているか否かを判定するのに用いられる。
ヘッド収納エリア140は、基台102の上面右側に設けられ、第1〜第3ヘッド120,220,320を収納するための収納場所142を複数有している。前3つの収納場所142には、それぞれ第2ヘッド220と第3ヘッド320と第1ヘッド120が収納されているが、最後部の収納場所142は空いた状態である。
部品供給装置150は、部品装着装置100の前方に取り付けられている。この部品供給装置150は、複数のスロットを有しており、各スロットにはフィーダ152が差し込み可能となっている。フィーダ152には、テープが巻き付けられたリール154が取り付けられている。テープの表面には、部品がテープの長手方向に沿って並んだ状態で保持されている。これらの部品は、テープの表面を覆うフィルムによって保護されている。こうしたテープは、図示しないスプロケット機構によって後方へ送り出され、フィルムが剥がされて部品が露出した状態で所定位置に配置される。所定位置とは、吸着ノズル13がその部品を吸着可能な位置である。この所定位置で部品を吸着した吸着ノズル13は、基板101上の定められた位置にその部品を実装することができる。
その他に、部品装着装置100は、ノズルストッカー134などを備えている。ノズルストッカー134は、複数種類の吸着ノズル13をストックするボックスであり、パーツカメラ132の隣に配置されている。吸着ノズル13は、部品を装着する基板の種類や部品の種類に適したものに交換される。
コントローラ160は、各種制御を実行するCPU162、制御プログラム等を記憶するROM164、作業領域として利用されるRAM166及び大容量のデータを記憶するHDD168を備え、これらは図示しないバスによって接続されている。コントローラ160は、基板搬送装置104、X軸スライダ112、Y軸スライダ116及びヘッドユニット110と信号のやり取りが可能なように接続されている。
管理コンピュータ200は、基板101の生産ジョブを管理するコンピュータであり、オペレータが作成した生産ジョブデータを記憶している。生産ジョブデータには、部品装着装置100においてどのスロット位置のフィーダからどの部品をどういう順番でどの基板種の基板101へ実装するか、また、そのように実装した基板101を何枚作製するかなどが定められている。管理コンピュータ200は、部品装着装置100のコントローラ160と双方向通信可能に接続されている。
ここで、ヘッドユニット110について、詳細に説明する。図2は、カバーを外した状態のヘッドユニット110の斜視図であり、詳しくは、ヘッド保持体21のR軸22に対して第1ヘッド120を下げた状態の斜視図である。図3は、ヘッド保持体21を下から斜め上向きに見たときの斜視図、図4は、第1ヘッド120を上から斜め下向きに見たときの斜視図である。
ヘッドユニット110は、ヘッド保持体21と第1ヘッド120とを備えている。
ヘッド保持体21は、X軸スライダ112(図1参照)に、図示しない昇降機構によって昇降可能に取り付けられている。このヘッド保持体21は、上部にリング状の2つのギア、R軸ギア24及びQ軸ギア27を有し、下部に円柱状のR軸22を有している。R軸ギア24及びQ軸ギア27は、互いに独立して回転するように取り付けられている。R軸ギア24は、R軸モータ25によって回転駆動され、R軸22と一体的に回転する。Q軸ギア27は、Q軸モータ28によって回転駆動され、リング状のクラッチ部材61(図3参照)と一体的に回転する。R軸22は、下端にフックを有する係合部材31を複数個(ここでは4つ)有している。フックの向きは、R軸22が正回転する方向と同じになるように揃えられている。これらの係合部材31は、R軸22の下面の同一円周上(この円の中心はR軸22の中心軸と一致する)に等間隔に配置されている。また、各係合部材31は、図示しないエアシリンダによって上下動可能となっている。ヘッド保持体21は、更に、図5に示す第1及び第2レバー挟持部51,71を有しているが、これらについては後述する。
第1ヘッド120は、外観が略円柱状の部材であり、下方に複数(ここでは12本)の吸着ノズル13を有している。吸着ノズル13は、上下方向に延びるノズルホルダ12と一体化されている。ノズルホルダ12は、上端付近にノズル操作レバー39を有し、スプリング40によって上方へ付勢されて所定の定位置(上方位置)に位置決めされている。ノズル操作レバー39は、吸着ノズル13を操作する順番にしたがって1番目のノズル操作レバー39(A)から最終番目(12番目)のノズル操作レバー39(L)まで存在する。この順番は、図2の上方から見たとき、1番目から反時計回りに最終番目まで数えるものとする。1番目のノズル操作レバー39(A)には、2次元バーコード42が付されている。この2次元バーコード42には、識別符号が含まれており、この識別符号はヘッドごとに異なる符号となるように設定されている。例えば、12本の吸着ノズル13を備えた第1ヘッド120が複数存在した場合、個々に異なる識別符号が付されている。ノズル操作レバー39が押下されると、スプリング40の弾性力に抗してノズルホルダ12及び吸着ノズル13が下降し、ノズル操作レバー39の押下が解除されると、ノズルホルダ12及び吸着ノズル13はスプリング40の弾性力によって定位置に戻る。ノズルホルダ12は、ノズルホルダ12と同軸となるように配置された小ギア34と噛み合わされている。各小ギア34は、同一円周上(この円の中心はR軸22の中心軸と一致する)に等間隔となるように配置されている。円筒ギア33は、小ギア34の並んだ円周よりも内側に配置され、側面にギアを有し、各小ギア34と噛み合わされている。また、円筒ギア33は、R軸22を挿入できるような寸法に設計されている。この円筒ギア33の上端には、ヘッド保持体21のクラッチ部材61(図3参照)と嵌まり合うクラッチ部材62が設けられている。
また、第1ヘッド120は、吸着ノズル13ごとに、ノズル先端に負圧を供給するか大気圧を供給するかを切り替える圧力操作レバー35を有している。圧力操作レバー35は、復帰機能を有さないスイッチであり、上方に位置決めされるとノズル先端に負圧を供給し、下方に位置決めされるとノズル先端に大気圧を供給する。圧力操作レバー35も、吸着ノズル13を操作する順番にしたがって1番目の圧力操作レバー35(A)から最終番目の圧力操作レバー35(L)まで存在する。
更に、第1ヘッド120は、円筒ギア33の内側に円盤状のベース36(図4参照)を有している。ベース36は、ノズルホルダ12や小ギア34を支持するサポート部材と一体化されているが、円筒ギア33とは一体化されていない。このため、円筒ギア33は、ベース36とは独立して回転可能となっている。ベース36には、円弧状の係合孔37がR軸22の係合部材31のフックと係合可能なように形成されている。
こうした第1ヘッド120は、以下の手順でヘッド保持体21に保持される。まず、ヘッド保持体21を下降させてR軸22を円筒ギア33に挿入しつつ、図示しないエアシリンダにより係合部材31をR軸22から下降させてベース36の係合孔37に差し込む。その後、R軸モータ25によりR軸22を正回転させることにより、係合部材31のフックを係合孔37の周縁に係合させる。そして、図示しないエアシリンダにより係合部材31を上昇させて、円筒ギア33のクラッチ部材62がヘッド保持体21のクラッチ部材61に嵌まり込むようにする。その結果、第1ヘッド120はヘッド保持体21に保持される。この状態でヘッド保持体21のQ軸ギア27を回転させると、それに伴ってクラッチ部材61、クラッチ部材62、小ギア34及びノズルホルダ12が回転するため、吸着ノズル13が軸回転する。これにより、吸着ノズル13に吸着された部品の向き(角度)を修正することが可能になる。
ここで、再びヘッド保持体21の説明に戻る。図5は、第1及び第2レバー挟持部51,71の周辺部分の断面図である。図5に示すように、ヘッド保持体21が有するレバー挟持部51は、ヘッド保持体21に設けられた第1Z軸ガイドレール55に沿って上下方向に移動可能な第1Z軸スライダ56に取り付けられている。なお、第1Z軸スライダ56は、図示しないサーボモータによって駆動される。第1レバー挟持部51は、L字部材の水平部分52とその水平部分52の上側に取り付けられたローラ54とによってノズル操作レバー39を上下から挟み込むものである。ローラ54は、水平軸53に回転可能に支持されている。また、1番目と最終番目のノズル操作レバー39(A),39(L)の隙間は、第1レバー挟持部51が上下方向に通過可能な大きさになっているが、そのほかの隣り合うノズル操作レバー39の隙間は、第1レバー挟持部51が上下方向に通過できない大きさになっている(図4参照)。このため、図2の状態から、R軸22に対して第1ヘッド120を相対的に上昇させてヘッド保持体21に第1ヘッド120を保持する際には、第1レバー挟持部51がノズル操作レバー39とぶつからないように、ヘッド保持体21の第1レバー挟持部51を1番目と最終番目のノズル操作レバー39(A),39(L)の隙間の直上に配置する必要がある。
ヘッド保持体21は、第2レバー挟持部71を有している。第2レバー挟持部71は、圧力操作レバー35がノズル操作レバー39よりも半径方向外側に位置している関係上、第1レバー挟持部51よりも半径方向外側に位置している。第2レバー挟持部71は、第1レバー挟持部51と同様、ヘッド保持体21に設けられた第2Z軸ガイドレール75に沿って上下方向に移動可能な第2Z軸スライダ76に取り付けられている。なお、第2Z軸スライダ76は、図示しないサーボモータによって駆動される。第2レバー挟持部71は、L字部材の水平部分72とその水平部分72の上側に取り付けられたローラ74とによって圧力操作レバー35を上下から挟み込むものである。隣り合う圧力操作レバー35の隙間は、第2レバー挟持部71が上下方向に通過可能な大きさになっている。図2の状態から、R軸に対して第1ヘッド120を相対的に上昇させてヘッド保持体21に第1ヘッド120を保持する際に、上述したようにヘッド保持体21の第1レバー挟持部51を1番目と最終番目のノズル操作レバー39(A),39(L)の隙間の直上に配置すれば、第2レバー挟持部71も1番目と最終番目の圧力操作レバー35(A),(L)の隙間の直上に配置される。
次に、第1ヘッド120とは異なる種類の第2ヘッド220,第3ヘッド320について説明する。図6は第2ヘッド220の斜視図、図7は第3ヘッド320の斜視図である。図6に示す第2ヘッド220は、ヘッド収納エリア140に収納されている(図1参照)。第2ヘッド220は、吸着ノズル13を4本備えている点、ヘッド収納エリア140に収納されたときのノズル操作レバー39や圧力操作レバー35、ベース36の高さが第1ヘッド120と異なる点、隣り合うノズル操作レバー39の間隔が広い点を除いては、第1ヘッド120と同じ構成である。例えば、1番目のノズル操作レバー39(A)には、2次元バーコード42が付されている。図7は、第3ヘッド320の斜視図である。第3ヘッド320も、ヘッド収納エリア140に収納されている(図1参照)。第3ヘッド320は、吸着ノズル13を1本だけ備えており、ノズル操作レバー39や圧力操作レバー35を有していない。このため、2次元バーコード42はベース36の上面に付されている。また、第3ヘッド320は、収納場所142に収納されたときのベース36の高さ位置が他の第1ヘッド120,第2ヘッド220とは異なる。
[部品装着装置100の動作−ヘッド保持体21のキャリブデータの作成]
次に、部品装着装置100のコントローラ160のCPU162が、ヘッド保持体21のキャリブデータを作成する処理について説明する。図8は、ヘッド保持体キャリブデータ作成処理のフローチャートである。この処理プログラムは、コントローラ160のROM164に記憶されている。コントローラ160のCPU162は、オペレータによってヘッド保持体21のキャリブデータの作成指令が指示されたとき、この処理プログラムを実行する。オペレータは、ヘッド保持体21のキャリブデータが今までに一度も作成されていない場合や、前回ヘッド保持体21のキャリブデータを作成したときと比べてヘッド保持体21が熱などにより経時的に変形したと推定される場合に、ヘッド保持体21のキャリブデータの作成指令を指示する。なお、この処理プログラムは、ヘッド保持体21がいずれのヘッドも保持していない状態で実行される。
まず、CPU162は、マークカメラ130の位置補正を行う(ステップS110)。図9は、マークカメラ130の位置補正時のパーツカメラ132の周辺の説明図である。パーツカメラ132のレンズを覆うガラス板136の所定位置に基準マーク138が設けられている。また、HDD168には、設計通りに製造されたマークカメラ130が予め定められた定位置に停止したときの、X軸及びY軸スライダ112,116に取り付けられたリニアエンコーダから出力されるパルス数(設計値)が記憶されている。なお、パルス数は、部品装着装置100上に定められた図示しない原点を始点としてカウントされる。CPU162は、実際のマークカメラ130をその設計値のパルス数で移動させたあと停止させ、その位置でマークカメラ130に基準マーク138を撮影させる。実際のマークカメラ130を設計値のパルス数で移動させた場合、通常は製造上の誤差や熱による変形などのためにマークカメラ130は定位置からずれた位置で停止する。そのため、マークカメラ130で撮影した画像に写った基準マーク138の位置は、当初の位置(定位置のマークカメラ130で撮影した画像に写った基準マーク138の位置)からずれている。そこで、CPU162は、マークカメラ130で撮影した画像に写った基準マーク138の位置が当初の位置と一致するまでX軸及びY軸スライダ112,116によってマークカメラ130を含むヘッドユニット110を移動させ、そのときのパルス数(実測値)を測定する。CPU162は、こうして得られたパルス数の実測値と設計値とに基づいて、マークカメラ130の位置補正を行う。
次に、CPU162は、ヘッド保持体21のR軸22の位置補正を行う(ステップS120)。図10は、ヘッド保持体21の位置補正時のパーツカメラ132の周辺の説明図である。設計通りに製造されたヘッド保持体21がいずれのヘッドも保持していない状態で、パーツカメラ132の中心にヘッド保持体21のR軸22の回転中心が一致するようにヘッド保持体21を位置決めしたときの、X軸及びY軸スライダ112,116に取り付けられたリニアエンコーダから出力されるパルス数(設計値)がHDD168に記憶されている。CPU162は、実際のヘッド保持体21をその設計値のパルス数で移動させたあと停止させ、その位置でヘッド保持体21のR軸22の回転中心を求める。具体的には、ヘッド保持体21のR軸22の底面に基準点23(図3参照)を設けておく。そして、R軸22を回転させない状態つまり回転角度0°のときの基準点23の位置とR軸22を180°回転させたときの基準点23の位置をパーツカメラ132が撮影した画像から求め、その2つの位置を結んだ線分の中点を回転中心とする。実際のヘッド保持体21を設計値のパルス数で移動させた場合、通常は製造上の誤差や熱による変形などのためにヘッド保持体21の回転中心はパーツカメラ132の中心からずれた位置で停止する。その場合、CPU162は、パーツカメラ132が撮影した画像を用いてR軸22の回転中心がパーツカメラ132の中心と一致するまでX軸及びY軸スライダ112,116によってヘッド保持体21を移動させ、そのときのパルス数(実測値)を測定する。CPU162は、こうして得られたパルス数の実測値と設計値とに基づいて、ヘッド保持体21のR軸22の回転中心位置を補正する。
CPU162は、ヘッド保持体21のキャリブデータを作成しHDD168に記憶し(ステップS130)、本ルーチンを終了する。すなわち、CPU21は、マークカメラ130の光軸に対するR軸22の回転中心の位置(XY座標)をリニアエンコーダのパルス数から求め、それをヘッド保持体21のキャリブデータの一つとしてHDD168に記憶する。また、R軸22の回転中心をパーツカメラ132の光軸と一致させたときのR軸22の位置(XY座標)すなわちパーツカメラ画像取込位置をリニアエンコーダのパルス数から求め、それをヘッド保持体21のキャリブデータの一つとしてHDD168に記憶する。HDD168に記憶されたヘッド保持体21のキャリブデータの一例を表1に示す。
[部品装着装置100の動作−ヘッド自動交換]
次に、部品装着装置100のコントローラ160のCPU162が、管理コンピュータ200から受信した生産ジョブデータに基づいてヘッドを自動的に交換する動作について説明する。図11は、ヘッド自動交換ルーチンのフローチャートである。ヘッド自動交換ルーチンのプログラムは、コントローラ160のROM164に記憶されている。コントローラ160のCPU162は、管理コンピュータ200から受信した生産ジョブデータに基づいて、ヘッドを自動交換するタイミングか否かを判定し、ヘッドを自動交換するタイミングだったならば、ヘッド自動交換ルーチンを開始する。なお、ヘッドを自動交換するタイミングになる前に、上述したヘッド保持体21のキャリブデータがHDD168に記憶されている。
まず、ヘッド自動交換ルーチンが開始されると、CPU162は、ヘッド収納エリア140に収納されたヘッドを認識する(ステップS210)。具体的には、CPU162は、ヘッド収納エリア140の各収納場所142に収納されたヘッドの2次元バーコードを読み取り、2次元バーコードが表す識別符号に基づいてどの収納場所にどのヘッドが収納されているかを認識する。同じ種類のヘッドが複数収納されている場合には、同じ種類であってもヘッドごとに別々の識別符号が付されている。HDD168には、識別符号とヘッドの種類との対応関係がテーブル化されて記憶されている。そのテーブルには、例えば、識別符号「001」には12本の吸着ノズルを持つ第1ヘッド120が対応づけられ、識別符号「002」には別の第1ヘッド120が対応づけられ、識別符号「003」には4本の吸着ノズルを持つ2ヘッド220が対応づけられている。CPU162は、取得したヘッドの識別符号をこのテーブルに照らしてヘッドを認識する。
続いて、CPU162は、現在保持しているヘッドを解除する(ステップS220)。例えば、現在保持しているヘッドが識別符号「001」の第1ヘッド120だとすると、CPU162は、まず、X軸スライダ112及びY軸スライダ116を制御して、ヘッドユニット110をヘッド収納エリア140の空いている収納場所142の直上に移動する。続いて、CPU162は、第1ヘッド120を回転させて、第1レバー挟持部51が1番目と最終番目のノズル操作レバー39(A),39(L)の隙間に位置するようにする。続いて、CPU162は、ヘッド保持体21を下降させて第1ヘッド120をその収納場所142に収納する。その後、CPU162は、係合部材31のフックを係合孔37よりも下方へ下げたあとR軸22を回転させることにより、係合部材31のフックを第1ヘッド120の係合孔37から外す。更に、CPU162は、係合部材31を上昇させることにより、第1ヘッド120の解除を終了する。
次に、CPU162は、交換対象のヘッドを保持する(ステップS230)。例えば、交換対象のヘッドが今まで保持していた第1ヘッド120とは異なる識別符号「002」の第1ヘッド120だとする。このとき、収納場所142に収納されている第1ヘッド120の向きは、1番目と最終番目のノズル操作レバー39(A),39(L)の間に第1レバー挟持部51が位置するように予め決められている。まず、CPU162は、X軸スライダ112及びY軸スライダ116を制御して、ヘッドユニット110を第1ヘッド120が収納されている収納場所142の直上に移動する。続いて、CPU162は、ヘッド保持体21を下降させてR軸22を円筒ギア33に挿入しつつ各係合部材31を下降させることにより、各係合部材31のフックを第1ヘッド120のベース36に設けた係合孔37に挿入する。その後、CPU162は、R軸22を回転させて、係合部材31のフックを係合孔37の周縁に係合させる。続いて、CPU162は、係合部材31を上昇させて、係合部材31のフックとR軸22の裏面との間にベース36を挟持すると共に、第1ヘッド120のクラッチ部材62をヘッド保持体21のクラッチ部材61と嵌め合わせる。その後、CPU162は、第1及び第2Z軸スライダ56,76を制御して、第1レバー挟持部51を第1ヘッド120のノズル操作レバー39の高さまで下降させると共に第2レバー挟持部71を第1ヘッド120の圧力操作レバー35の高さまで下降させる。これにより、第1レバー挟持部51は1番目と最終番目のノズル操作レバー39(A),(L)の隙間に位置し、第2レバー挟持部71は1番目と最終番目の圧力操作レバー35(A),(L)の隙間に位置する。その後、CPU162は、R軸22を正回転させることにより第1ヘッド120を回転させ、第1レバー挟持部51が1番目のノズル操作レバー39(A),(L)を挟み込み、且つ、第2レバー挟持部71が1番目の圧力操作レバー35を挟み込むようにする。
最後に、CPU162は、キャリブレーションを実行し(ステップS240)、本ルーチンを終了する。キャリブレーションとは、キャリブデータを作成する処理である。部品装着装置100では、予め設計値通りに各部材が製造されたり取り付けられたりしているとした上で、目標位置へ部品を装着する部品装着プログラムが作成されている。しかし、実際には、設計値通りに各部材が製造されたり取り付けられたりしていることは希で、実際には設計値からずれている。そのため、そのずれを較正するために部品装着装置100のキャリブレーションを実行するのである。CPU162は、その後の部品装着動作を実行する際には、今回のキャリブレーションの結果を反映させて実行する。
ここで、ヘッド自動交換ルーチンのステップS240で実行されるキャリブレーションについて、図12を参照して以下に説明する。図12は、キャリブレーションのフローチャートである。CPU162は、キャリブレーションのプログラムを開始すると、まず、交換したヘッドのキャリブデータの測定が必要か否かを判定する(ステップS310)。例えば、上述したように交換したヘッドが識別符号「002」の第1ヘッド120だったとすると、CPU162は、識別符号「002」に対応づけられたキャリブデータがHDD168に記憶されているか否かを判定し、記憶されていないならば、その第1ヘッド120のキャリブデータの測定が必要と判定する。識別符号「002」に対応づけられたキャリブデータがHDD168に記憶されていたならば、そのキャリブデータを利用することができるため、CPU162はその第1ヘッド120のキャリブデータの測定は不要と判定する。
ステップS310で肯定判定だったならば、CPU162は、交換したヘッドの基準点の測定を行い、測定結果をHDD168に記憶する(ステップS320)。例えば、交換したヘッドが識別符号[002」の第1ヘッド120だとすると、CPU162は、ヘッド保持体21のキャリブデータを用いて、R軸22の回転中心がパーツカメラ132の中心と一致するようにヘッドユニット110を位置決めする。図13は第1ヘッド120の底面120aの説明図である。第1ヘッド120の底面120aの所定位置(ここでは中心位置)には、基準点123が設けられている。CPU162は、ヘッド保持体21に保持された第1ヘッド120の底面をパーツカメラ132に撮影させる。その後、CPU162は、R軸回転中心に対する第1ヘッド120の基準点123の位置(XY座標)を測定し、その位置を基準点位置として第1ヘッド120の識別符号「002」に対応づけてHDD168に記憶する。ここでは、第1ヘッド120の回転角度が0°のときつまり第1ヘッド120を回転させない状態のときの基準点123の位置を測定する。
続いて、CPU162は、交換したヘッドのキャリブデータの測定を行い、それらの測定結果をHDD168に記憶し(ステップS330)、本ルーチンを終了する。例えば、交換したヘッドが識別符号[002」の第1ヘッド120だとすると、CPU162は、第1ヘッド120に備えられた12本の吸着ノズル13のノズルホルダ12のそれぞれの回転中心の位置(XY座標)を測定する。各回転中心の位置は、基準点123に対する位置とする。R軸22の回転中心がパーツカメラ132の中心と一致するように位置決めした状態では、第1ヘッド120に備えられた全吸着ノズル13がパーツカメラ132の視野に収まっている。CPU162は、その画像をパーツカメラ132に撮影させ、その後、Q軸モータ28を駆動して円筒ギア33及び小ギア34を介して全ノズルホルダ12を180°回転させ、その状態の画像を再びパーツカメラに撮影させる。CPU162は、ノズルホルダ12を回転させない状態つまり回転角度0°のときの吸着ノズル13の穴の位置とノズルホルダ12を180°回転させた状態つまり回転角度180°のときの吸着ノズル13の穴の位置をパーツカメラ132が撮影した画像から求め、その2つの位置を結んだ線分の中点を各ノズルホルダ12の回転中心とする。このようにしてノズルホルダ12の回転中心を求める場合、第1ヘッド120の回転角度は0°とする。CPU162は、基準点123に対する各ノズルホルダ12の回転中心の位置(図14参照)を求め、それをヘッドのキャリブデータの一つであるノズルホルダ回転中心位置として第1ヘッド120の識別符号「002」と対応づけてHDD168に記憶する。交換したヘッドのキャリブデータを測定するには比較的長時間を要する。表2に、第1ヘッド120の識別符号「002」とヘッドのキャリブデータと基準点位置(ここでは(xa,ya)とする)とを対応づけたテーブルの一例を示す。
一方、ステップS310で否定判定だったならば、CPU162は、R軸22の回転中心に対する、交換したヘッドの基準点位置(図14参照、XY座標)を測定し、測定結果を基準点位置としてHDD168に記憶する(ステップS360)。例えば、交換したヘッドが識別符号[002」の第1ヘッド120だとすると、今回の基準点位置(ここでは(xb,yb)とする)を識別符号「002」に対応づけてHDD168に記憶する。ステップS310で否定判定だったということは、既に表2のような識別符号「002」に対応づけられたキャリブデータがHDD168に記憶されているということである。そのため、識別符号「002」の第1ヘッド120のキャリブデータは、HDD168から読み出せばよく、再び測定する必要はない。また、識別符号「002」の第1ヘッド120がヘッド保持体21に保持されるのは、今回が初めてではなく2回目以降、つまり一旦取り外されたあと再度保持されたということになる。しかし、第1ヘッド120をヘッド保持体21が保持する場合、係合部材31のフックとR軸22の底面との間に第1ヘッド120のベース36を挟み込むため、保持するたびに第1ヘッド120とヘッド保持体21との位置関係が微妙に異なるものとなる。そのため、基準点位置を再度測定する。通常、再保持後の基準点位置(xb,yb)は初回の基準点位置(xa,ya)とは異なる値となる。
CPU162は、ステップS350のあと、本ルーチンを終了する。例えば、交換したヘッドが識別符号[002」の第1ヘッド120だとすると、既に表2のような識別符号「002」に対応づけられたキャリブデータがHDD168に記憶されているため、CPU162は、部品を基板101へ装着する際にはそれを読み出せばよく、再度キャリブデータを測定する必要はない。そのため、識別符号「002」の第1ヘッド120のキャリブデータを測定する時間が削減される。図14に、ヘッド保持体21のR軸回転中心位置、第1ヘッド120の基準点位置、第1ヘッド120のノズルホルダ12の回転中心位置を模式的に示した。
[部品装着装置100の動作−部品装着動作]
次に、部品装着装置100のコントローラ160のCPU162が、管理コンピュータ200から受信した生産ジョブデータに基づいてヘッドユニット110を利用して基板101へ部品を装着する動作について説明する。図15は、部品装着処理ルーチンのフローチャートである。部品装着処理ルーチンのプログラムは、コントローラ160のROM164に記憶されている。コントローラ160のCPU162は、管理コンピュータ200から受信した生産ジョブデータに基づいて、適時この部品装着処理ルーチンを開始する。
まず、CPU162は、吸着ノズル13へ部品を吸着させる(ステップS410)。例えば、第1ヘッド120がヘッド保持体21に保持されている場合、CPU162は、ヘッドユニット110の複数の吸着ノズル13にフィーダ152から供給される部品を順次吸着させる。なお、予め、第1レバー挟持部51が1番目と最終番目のノズル操作レバー39(A),39(L)の隙間に位置し且つその高さがノズル操作レバー39と一致しており、第2レバー挟持部71が1番目と最終番目の圧力操作レバー35,35の隙間に位置し且つその高さが圧力操作レバー35と一致しているものとする。
具体的には、CPU162は、R軸モータ25により第1ヘッド120を回転させて、第1レバー挟持部51に1番目のノズル操作レバー39(A)が挟持され、第2レバー挟持部71に1番目の吸着ノズル13の圧力操作レバー35が挟持されるようにする。なお、第1ヘッド120を回転させる際には、原則として、円筒ギア33を第1ヘッド120と同位相となるように回転させる。これにより、第1ヘッド120が回転するときに吸着ノズル13が軸回転することはない。但し、吸着ノズル13に吸着された部品の向き(角度)を修正する際には、円筒ギア33を第1ヘッド120とは独立して回転させる。次に、CPU162は、X軸スライダ112及びY軸スライダ116を制御して1番目の吸着ノズル13を所望の部品の真上に配置する。その後、CPU162は、第1Z軸スライダ56を制御して第1レバー挟持部51により1番目の吸着ノズル13を下降させ、それと共に第2Z軸スライダ76を制御して第2レバー挟持部71により1番目の吸着ノズル13へ負圧が供給されるように圧力操作レバー35を切り替える。これにより、1番目の吸着ノズル13に所望の部品が吸着される。次に、CPU162は、R軸モータ25により第1ヘッド120を所定角度だけ回転させる。第1ヘッド120が回転している間に、CPU162は、第1Z軸スライダ56を制御して1番目の吸着ノズル13が定位置に戻るように第1レバー挟持部51を上昇させ、更に2番目のノズル操作レバー39が第1レバー挟持部51に挟持されるようにする。それと共に、CPU162は、1番目の圧力操作レバー35が第2レバー挟持部71を通り抜けるのを待って、第2Z軸スライダ76を制御して第2レバー挟持部71を元の位置に戻し、2番目の圧力操作レバー35が第2レバー挟持部71に挟持されるようにする。このため、1番目の吸着ノズル13は、負圧が供給されたままとなり、部品を吸着し続ける。次に、CPU162は、X軸スライダ112及びY軸スライダ116を制御して2番目の吸着ノズル13を所望の部品の真上に配置する。その後、CPU162は、第1Z軸スライダ56を制御して第1レバー挟持部51により2番目の吸着ノズル13を下降させ、それと共に第2Z軸スライダ76を制御して第2レバー挟持部71により2番目の吸着ノズル13へ負圧が供給されるように圧力操作レバー35を切り替える。これにより、2番目の吸着ノズル13に所望の部品が吸着される。3番目以降の吸着ノズル13についても、これと同様の動作を繰り返す。これにより、1番目から最終番目の吸着ノズル13のすべてに部品を吸着させることができる。
その後、CPU162は、部品が基板101の目標位置へ装着されるよう各スライダ112,114やヘッドユニット110を制御し(ステップS420)、本ルーチンを終了する。例えば、第1ヘッド120がヘッド保持体21に保持されている場合、CPU162は、現在保持している第1ヘッド120の識別符号「002」に対応する最新の基準点位置と、その第1ヘッド120のキャリブデータと、ヘッド保持体21のキャリブデータとを読み出す。CPU162は、それらに基づいて位置補正を行いながら、目標位置に各部品が装着されるようX軸スライダ112,Y軸スライダ114及びヘッド保持体21を制御する。具体的には、CPU162は、X軸スライダ112及びY軸スライダ116を制御して、1番目の吸着ノズル13が1番目の部品の目標位置の直上に来るようにヘッドユニット110を移動させる。その移動中、各吸着ノズル13に吸着された部品が部品装着装置100上の構造物や基板101に既に装着された部品と干渉しないように、ヘッド保持体21を上方へ退避しておく。また、移動中、第1ヘッド120を回転させて1番目のノズル操作レバー39(A)を第1レバー挟持部51の間に配置させる。そして、1番目の部品の目標位置で、CPU162は、第1Z軸スライダ56を制御して第1レバー挟持部51により1番目の吸着ノズル13を下降させ、その後、第2Z軸スライダ76を制御して第2レバー挟持部71により1番目の吸着ノズル13へ大気圧が供給されるように圧力操作レバー35を切り替える。これにより、1番目の吸着ノズル13に吸着されていた部品が1番目の部品の目標位置に装着される。2番目以降の吸着ノズル13に吸着されていた部品についても、同様にして基板101上に装着していく。
部品装着装置100では、予め設計値通りに各部材が製造されたり取り付けられたりしているとした上で、目標位置へ部品を装着する部品装着プログラムが作成されている。しかし、実際には、設計値通りに各部材が製造されたり取り付けられたりしていることは希で、実際には設計値からずれている。そのため、CPU162は、上述したように、現在ヘッド保持体21に保持されているヘッドの基準点位置と、そのヘッドのキャリブデータと、ヘッド保持体21のキャリブデータとに基づいて位置補正を行いながら、目標位置へ部品を装着するのである。
[本実施形態と本発明との対応関係]
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の吸着ノズル13が本発明の部品保持具に相当し、ヘッド保持体21がヘッド保持手段に相当し、CPU162が制御手段に相当し、HDD168が記憶手段に相当する。なお、本実施形態では、部品装着装置100の動作を説明することにより本発明の部品装着方法の一例も明らかにしている。
[本実施形態の効果]
以上説明した本実施形態の部品装着装置100によれば、交換したヘッドのキャリブデータを作成する必要がない場合には、交換したヘッドの基準点の位置の測定を行えば足りる。そのため、交換したヘッドのキャリブデータの測定を行う時間が削減され、ひいては部品装着装置100のキャリブレーションに要する時間が短縮化される。したがって、生産効率が向上する。
また、予めヘッド保持体21のキャリブデータをHDD168に記憶しておき、ヘッド保持体21を制御して部品装着動作を行う際にはそれをHDD168から読み出して利用する。そのため、ヘッド保持体21が設計値からずれている場合でも、そのずれを考慮して部品装着装置100のキャリブレーションを実施することができる。
更に、CPU162は、交換したヘッドのキャリブデータがHDD168に記憶されているか否かを判定することによって、交換したヘッドのキャリブデータを作成する必要があるか否かを判定するため、交換したヘッドのキャリブデータを作成する必要があるか否かを比較的容易に判定することができる。
更にまた、部品装着装置100はヘッド自動交換機能を備えているため、キャリブレーションに要する時間の短縮化によって生産効率が向上するのみならず、ヘッド交換の自動化によっても生産効率が向上する。
[他の実施形態]
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、ヘッド自動交換ルーチン中の一ステップとして、キャリブレーション(ステップS240、図12のフローチャート)を実行するものとしたが、ヘッドを手動で交換する場合においても同様のキャリブレーションを実行してもよい。この場合も、キャリブレーションに要する時間の短縮化を図ることができる。
上述した実施形態では、CPU162は図12のキャリブレーションを実行したが、その代わりに図16のキャリブレーションを実行してもよい。このキャリブレーションでは、上述のステップS310で肯定判定だった場合の処理が図12と異なる。すなわち、CPU162は、上述のステップS310で肯定判定だった場合、上述のステップS320,S330のあと、ヘッド保持体21のキャリブデータと、現在保持されているヘッドの基準点位置と、そのヘッドのキャリブデータとに基づいて、上述した部品装着処理ルーチンと同様の処理を実行し、それと共に、部品装着位置のフィードバック(F/B)制御を実行する(ステップS340)。上述した部品装着処理ルーチンでは位置補正を行いながら部品を装着していくが、それでも何らかの理由により、部品を装着すべき目標位置と実際に部品が装着された位置とがずれることがある。そのずれを解消するために、目標位置と実際の装着位置とのずれ量を測定し、F/B制御を実行する。そして、CPU162は、得られたF/B補正値を、現在保持されているヘッドのキャリブデータの一つとして、F/B制御を実行したときのヘッドの基準点位置と対応づけてHDD168に記憶する(ステップS350)。F/B補正値は、F/B制御を実行したときの基準点位置と相関関係がある。F/B補正値は、その後に実行される部品装着処理ルーチンのステップS420において、ヘッドのキャリブデータの一つとして利用される。そのため、位置補正の精度が上述した実施形態に比べて一層向上する。CPU162がステップS420でF/B補正値を利用する際には、HDD168に記憶されているF/B補正値とF/B制御を実行したときの基準点位置との相関関係から、現在保持されているヘッドの基準点位置に対応するF/B補正値を求める。
上述した実施形態では、ヘッド保持体21が本発明のヘッド保持手段に相当し、第1〜第3ヘッド120,220,320が本発明のヘッドに相当するとしたが、図17に示すように、X軸スライダ112が本発明のヘッド保持手段に相当し、X軸スライダ112に着脱可能に取り付けられる第1〜第3ヘッドユニットHU1〜HU3が本発明のヘッドに相当するとしてもよい。第1ヘッドユニットHU1は、ヘッド保持体21及び第1ヘッド120を備えたヘッドユニットであり、第2ヘッドユニットHU2は、ヘッド保持体21及び第2ヘッド220を備えたヘッドユニットであり、第3ヘッドユニットHU3は、ヘッド保持体21及び第3ヘッド320を備えたヘッドユニットである。この場合、X軸スライダ112は回転軸を備えていないヘッド保持手段であり、このX軸スライダ112に対して第1〜第3ヘッドユニットHU1〜HU3が自動交換される。
上述した実施形態において、部品装着装置100のキャリブレーションを行うにあたり、R軸22の傾きやノズルホルダ12の傾きなどを考慮してもよい。こうすれば、制御の精度が一層高くなる。
上述した実施形態では、R軸22の底面に基準点23を設けたが、基準点23を積極的に設ける必要はなく、例えばR軸22の底面に既に存在している部材(例えばネジなど)を基準点23の代わりに用いてもよい。この点は、第1ヘッド120の裏面120aの基準点123についても同様である。
上述した実施形態において、R軸回転中心を求めるにあたり、回転角度0°のときの基準点の位置と回転角度180°のときの基準点の位置を結んだ線分の中点をR軸回転中心としたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば回転角度0°、90°、180°、270°の4つの基準点の位置に基づいてR軸回転中心を求めてもよい。ノズルホルダ回転中心についても同様である。
上述した実施形態では、基準点位置を、R軸回転中心位置に対する位置、ノズルホルダ回転中心位置を、基準点位置に対する位置としたが、基準点位置もノズルホルダ回転中心位置もマークカメラ132の光軸に対する位置としてもよい。
上述した実施形態では、部品供給装置150はリール部品を供給するものであったが、トレイ部品やバルク部品を供給するものであってもよい。
上述した実施形態では、ヘッド保持体21に保持されたヘッドの吸着ノズルをノズルストッカー134に収納された吸着ノズルと自動交換できるようにしてもよい。
本発明は、部品を実装した基板を利用する制御機器などに利用可能である。
1 部品装着システム、12 ノズルホルダ、13 吸着ノズル、21 ヘッド保持体、22 R軸、23 基準点、24 R軸ギア、25 R軸モータ、27 Q軸ギア、28 Q軸モータ、31 係合部材、33 円筒ギア、34 小ギア、35 圧力操作レバー、36 ベース、37 係合孔、39 ノズル操作レバー、40 スプリング、42 2次元バーコード、51 第1レバー挟持部、52 水平部分、53 水平軸、54 ローラ、55 第1Z軸ガイドレール、56 第1Z軸スライダ、61 クラッチ部材、62 クラッチ部材、71 第2レバー挟持部、72 水平部分、74 ローラ、75 第2Z軸ガイドレール、76 第2Z軸スライダ、100 部品装着装置、101 基板、102 基台、104 基板搬送装置、106 支持板、108 コンベアベルト、110 ヘッドユニット、112 X軸スライダ、114 ガイドレール、116 Y軸スライダ、118 ガイドレール、120 第1ヘッド、123 基準点、130 マークカメラ、132 パーツカメラ、134 ノズルストッカー、136 ガラス板、138 基準マーク、140 ヘッド収納エリア、142 収納場所、150 リールユニット、152 フィーダ、154 リール、160 コントローラ、162 CPU、164 ROM、166 RAM、168 HDD、200 管理コンピュータ、220 第2ヘッド、320 第3ヘッド。

Claims (6)

  1. 部品の保持及び保持解除が可能な部品保持具を備えたヘッドを保持するヘッド保持手段と、
    前記ヘッド保持手段の動作を制御する制御手段と、
    データを記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記ヘッド保持手段が所定のヘッドを保持したときに前記ヘッドのキャリブデータを作成する必要があるか否かを判定し、
    前記ヘッドのキャリブデータを作成する必要がある場合には、前記ヘッドの基準部の位置の測定及び前記ヘッドのキャリブデータの測定を行い、前記ヘッドのキャリブデータを前記記憶手段に記憶し、前記ヘッドのキャリブデータと前記基準部の位置とに基づいて、前記ヘッドが保持された前記ヘッド保持手段の動作を制御し、
    前記ヘッドのキャリブデータを作成する必要がない場合には、前記ヘッドのキャリブデータの測定を行わず前記基準部の位置を測定し、該測定した前記基準部の位置と前記記憶手段に記憶された前記ヘッドのキャリブデータとに基づいて、前記ヘッドが保持された前記ヘッド保持手段の動作を制御する、
    部品装着装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記ヘッドのキャリブデータを作成する必要がある場合には、前記ヘッドの基準部の位置の測定及び前記ヘッドのキャリブデータの測定を行い、前記ヘッドの基準部の位置及び前記ヘッドのキャリブデータを前記記憶手段に記憶し、前記ヘッドのキャリブデータと前記基準部の位置とに基づいて、前記ヘッドが保持された前記ヘッド保持手段の動作を制御し、
    前記ヘッドのキャリブデータを作成する必要がない場合には、前記ヘッドのキャリブデータの測定を行わず前記基準部の位置を測定し、該測定した前記基準部の位置と前記記憶手段に記憶された前記基準部の位置と前記記憶手段に記憶された前記ヘッドのキャリブデータとに基づいて、前記ヘッドが保持された前記ヘッド保持手段の動作を制御する、
    請求項1に記載の部品装着装置。
  3. 前記制御手段は、前記ヘッドのキャリブデータを作成する必要があるか否かを判定する前に予め前記ヘッド保持手段のキャリブデータを作成して前記記憶手段に記憶しておき、前記ヘッドが保持された前記ヘッド保持手段の動作を制御するにあたっては前記記憶手段に記憶された前記ヘッド保持手段のキャリブデータも利用して制御する、
    請求項1又は2に記載の部品装着装置。
  4. 前記制御手段は、前記ヘッドのキャリブデータが前記記憶手段に記憶されているか否かを判定することによって、前記ヘッドのキャリブデータを作成する必要があるか否かを判定する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の部品装着装置。
  5. 前記部品装着装置は、前記ヘッド保持手段に保持されているヘッドを前記所定のヘッドに自動交換する機能を備えている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の部品装着装置。
  6. ヘッド保持手段に所定のヘッドを保持する工程と、
    前記ヘッドの基準部の位置の測定及び前記ヘッドのキャリブデータの測定を行って前記ヘッドのキャリブデータを作成し、前記ヘッドのキャリブデータを前記記憶手段に記憶する工程と、
    前記ヘッドを前記ヘッド保持手段から一旦取り外し、再度前記ヘッド保持手段に保持する工程と、
    前記ヘッドを再度前記ヘッド保持手段に保持した後、前記ヘッドのキャリブデータの測定を行わず前記基準部の位置を再度測定する工程と、
    前記再度測定した前記基準部の位置と前記記憶手段に記憶された前記ヘッドのキャリブデータとに基づいて、前記ヘッドが保持された前記ヘッド保持手段の動作を制御する工程と、
    を含む部品装着方法。
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