JPH06270020A - 位置測定装置 - Google Patents
位置測定装置Info
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- JPH06270020A JPH06270020A JP5065141A JP6514193A JPH06270020A JP H06270020 A JPH06270020 A JP H06270020A JP 5065141 A JP5065141 A JP 5065141A JP 6514193 A JP6514193 A JP 6514193A JP H06270020 A JPH06270020 A JP H06270020A
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- Japan
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- position measuring
- statistical processing
- position data
- data
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- Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Control Of Position Or Direction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 位置測定装置自体に異常が発生したことを自
動的に検知し、自動的に位置測定装置自体のキャリブレ
ーションを行う位置測定装置を提供する。 【構成】 記憶部に記憶される位置データを統計処理部
25にて統計処理し、平均値x1と、標準偏差σ1を求
める。次に位置測定ロボット13によって測定された位
置データが演算部23および記憶部27に送られると、
統計処理部25において、直近の30個の位置データの
平均値x0および標準偏差σ0を求める。このようにし
て求められた各平均値x0,x1および各標準偏差σ
0,σ1を、所定の条件式に代入して、条件を満たすか
否か判だし、条件を満たす場合は、自動的に位置測定ロ
ボット13のキャリブレーションを行う。
動的に検知し、自動的に位置測定装置自体のキャリブレ
ーションを行う位置測定装置を提供する。 【構成】 記憶部に記憶される位置データを統計処理部
25にて統計処理し、平均値x1と、標準偏差σ1を求
める。次に位置測定ロボット13によって測定された位
置データが演算部23および記憶部27に送られると、
統計処理部25において、直近の30個の位置データの
平均値x0および標準偏差σ0を求める。このようにし
て求められた各平均値x0,x1および各標準偏差σ
0,σ1を、所定の条件式に代入して、条件を満たすか
否か判だし、条件を満たす場合は、自動的に位置測定ロ
ボット13のキャリブレーションを行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は位置測定装置に関し、特
に、位置測定装置自体の不具合により測定誤差が生じた
場合に、自己調整的にしかも自動的にその測定装置自体
がキャリブレーションされる位置測定装置に関する。
に、位置測定装置自体の不具合により測定誤差が生じた
場合に、自己調整的にしかも自動的にその測定装置自体
がキャリブレーションされる位置測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車生産ラインでは、一般に、パネル
部品等のワークを、搬送装置によって組立てステージに
搬送するようになっており、各組立てステージに設置さ
れる溶接ロボット等により、搬入されたワークを組立て
ている。これらの溶接装置等のロボットには、予め所定
の動作を実現するためのデータが教示されており、各ロ
ボットの組立て動作は、このデータに基づいて行われて
いる。したがって、ステージに設置される各ロボットに
より正確な作業が行われるには、ワークが正確な搬送位
置に搬送されることが必要である。このため従来は、各
ステージに設置される位置測定装置によってワークの搬
送位置を測定しており、測定位置にずれがあると、その
ずれに応じて搬送装置を補正することによりワークの搬
送位置を補正している。ところが、この位置測定装置自
体に誤差が含まれていると、ワークの搬送位置が誤って
判断されることになり、この誤った測定値に基づいて搬
送装置の補正が行われたりすることになる。したがっ
て、従来は、位置測定装置の立ち上げ時に装置のキャリ
ブレーションを行っている。
部品等のワークを、搬送装置によって組立てステージに
搬送するようになっており、各組立てステージに設置さ
れる溶接ロボット等により、搬入されたワークを組立て
ている。これらの溶接装置等のロボットには、予め所定
の動作を実現するためのデータが教示されており、各ロ
ボットの組立て動作は、このデータに基づいて行われて
いる。したがって、ステージに設置される各ロボットに
より正確な作業が行われるには、ワークが正確な搬送位
置に搬送されることが必要である。このため従来は、各
ステージに設置される位置測定装置によってワークの搬
送位置を測定しており、測定位置にずれがあると、その
ずれに応じて搬送装置を補正することによりワークの搬
送位置を補正している。ところが、この位置測定装置自
体に誤差が含まれていると、ワークの搬送位置が誤って
判断されることになり、この誤った測定値に基づいて搬
送装置の補正が行われたりすることになる。したがっ
て、従来は、位置測定装置の立ち上げ時に装置のキャリ
ブレーションを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、位置測定装置の立ち上げ時に1度キャリブレー
ションを行っただけでは、その後の測定中に位置測定装
置に異常が生じた場合、その異常を検知することができ
ない。また測定値の異常を検知した場合であっても、こ
の異常がワークの搬送位置のずれに起因するものか、あ
るいは位置測定装置の異常によるものかを判断すること
は困難である。またワークの搬送位置を測定する毎に、
位置測定装置のキャリブレーションを行うことも考えら
れる。しかしながら、このように毎回キャリブレーショ
ンを行っていたのでは、測定毎に組立て作業が中断した
り、一工程の所要時間つまりタクトタイムが長くなった
りするという欠点がある。
ように、位置測定装置の立ち上げ時に1度キャリブレー
ションを行っただけでは、その後の測定中に位置測定装
置に異常が生じた場合、その異常を検知することができ
ない。また測定値の異常を検知した場合であっても、こ
の異常がワークの搬送位置のずれに起因するものか、あ
るいは位置測定装置の異常によるものかを判断すること
は困難である。またワークの搬送位置を測定する毎に、
位置測定装置のキャリブレーションを行うことも考えら
れる。しかしながら、このように毎回キャリブレーショ
ンを行っていたのでは、測定毎に組立て作業が中断した
り、一工程の所要時間つまりタクトタイムが長くなった
りするという欠点がある。
【0004】以上のような問題点に鑑みてなされた本発
明は、位置測定装置自体に異常が発生したことを自動的
に検知すると共に、異常を検知すると自動的に位置測定
装置自体のキャリブレーションを行う位置測定装置を提
供することを目的とする。
明は、位置測定装置自体に異常が発生したことを自動的
に検知すると共に、異常を検知すると自動的に位置測定
装置自体のキャリブレーションを行う位置測定装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、搬送された被測定体の位置を検出する位置
測定手段と、当該位置測定手段から送信される前記被測
定体の搬送位置データを保存する記憶手段と、当該記憶
手段に保存される搬送位置データについての統計処理を
行う統計処理手段と、前記統計処理手段によって行われ
た統計処理により求められた算出値を基に、前記位置測
定手段のキャリブレーションを行うか否かを判断すると
共に、前記位置測定手段をキャリブレーションするため
のキャリブレーション信号を出力する演算手段とを有す
ることを特徴とする位置測定装置である。
の本発明は、搬送された被測定体の位置を検出する位置
測定手段と、当該位置測定手段から送信される前記被測
定体の搬送位置データを保存する記憶手段と、当該記憶
手段に保存される搬送位置データについての統計処理を
行う統計処理手段と、前記統計処理手段によって行われ
た統計処理により求められた算出値を基に、前記位置測
定手段のキャリブレーションを行うか否かを判断すると
共に、前記位置測定手段をキャリブレーションするため
のキャリブレーション信号を出力する演算手段とを有す
ることを特徴とする位置測定装置である。
【0006】
【作用】搬送された物体の位置が位置測定手段によって
測定されると、測定された搬送位置データが位置測定手
段から送信され、記憶手段に記憶される。統計処理手段
では、記憶手段に記憶される搬送位置データについての
統計処理がなされ、統計に関する所望の値が算出され
る。そして、統計処理手段により統計処理されて求めら
れた値を基に、演算手段において、位置測定手段のキャ
リブレーションを行う必要があるか否かが判断される。
この結果、位置測定手段のキャリブレーションを行う必
要があるとの判断がなされれば、この演算手段からキャ
リブレーション信号が出力される。
測定されると、測定された搬送位置データが位置測定手
段から送信され、記憶手段に記憶される。統計処理手段
では、記憶手段に記憶される搬送位置データについての
統計処理がなされ、統計に関する所望の値が算出され
る。そして、統計処理手段により統計処理されて求めら
れた値を基に、演算手段において、位置測定手段のキャ
リブレーションを行う必要があるか否かが判断される。
この結果、位置測定手段のキャリブレーションを行う必
要があるとの判断がなされれば、この演算手段からキャ
リブレーション信号が出力される。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本実施例の位置測定装置が設置される自
動車車体の組立てラインの一組立てステージを示す斜視
図である。図示されるように、この組立てステージは、
車体を搬送する搬送手段つまりトランスファバー11に
沿って設けられており、隣接する組立てステージ(不図
示)から組立て中のワークつまり車体Wが搬送されるよ
うになっている。またこの組立てステージには、車体W
の搬送位置に隣接して位置測定用のロボット13が設置
されている。なお図においては1台しか示されていない
が、実際には同様の構造の4台の位置測定ロボットによ
り車体Wの位置を測定するようになっている。この位置
測定ロボット13は、搬送方向に直交する面内において
移動自在なアーム15を有しており、このアーム15の
先端には、車体Wに向けて回転自在なレーザ光を照射す
る灯台式の光源17と、この光源から照射されたレーザ
光の車体Wでの反射光を画像データとして読み取るイメ
ージカメラ19とが取付けられている。なお本実施例で
はイメージカメラ19としてCCDカメラが用いられて
おり、このイメージカメラ19により車体Wに照射され
たレーザ光の反射光を測定できるようになっている。
する。図1は、本実施例の位置測定装置が設置される自
動車車体の組立てラインの一組立てステージを示す斜視
図である。図示されるように、この組立てステージは、
車体を搬送する搬送手段つまりトランスファバー11に
沿って設けられており、隣接する組立てステージ(不図
示)から組立て中のワークつまり車体Wが搬送されるよ
うになっている。またこの組立てステージには、車体W
の搬送位置に隣接して位置測定用のロボット13が設置
されている。なお図においては1台しか示されていない
が、実際には同様の構造の4台の位置測定ロボットによ
り車体Wの位置を測定するようになっている。この位置
測定ロボット13は、搬送方向に直交する面内において
移動自在なアーム15を有しており、このアーム15の
先端には、車体Wに向けて回転自在なレーザ光を照射す
る灯台式の光源17と、この光源から照射されたレーザ
光の車体Wでの反射光を画像データとして読み取るイメ
ージカメラ19とが取付けられている。なお本実施例で
はイメージカメラ19としてCCDカメラが用いられて
おり、このイメージカメラ19により車体Wに照射され
たレーザ光の反射光を測定できるようになっている。
【0008】本実施例では、この位置測定ロボット13
により、図2に示される車体Wのサイドルーフとフロン
トピラーとの接合部いわゆるジョグル部Jの位置を測定
するようになっている。したがって、組立てステージに
車体Wが搬送されると、まず灯台式の光源17から車体
のジョグル部Jにレーザ光が照射される。このとき、レ
ーザ光は、レーザ光のスポットが図2に示される線分A
−Aに沿って移動するように照射されており、イメージ
カメラ19はこのレーザ光の反射光の強度を読み取るよ
うになっている。図示されるようにジョグル部Jは、凹
部を有しており、この部分の反射光の強度は他の部分と
比較して変化する。しがって反射光が変化する位置を基
にジョグル部Jの位置を判断し、これにより車体Wの搬
送位置を測定している。
により、図2に示される車体Wのサイドルーフとフロン
トピラーとの接合部いわゆるジョグル部Jの位置を測定
するようになっている。したがって、組立てステージに
車体Wが搬送されると、まず灯台式の光源17から車体
のジョグル部Jにレーザ光が照射される。このとき、レ
ーザ光は、レーザ光のスポットが図2に示される線分A
−Aに沿って移動するように照射されており、イメージ
カメラ19はこのレーザ光の反射光の強度を読み取るよ
うになっている。図示されるようにジョグル部Jは、凹
部を有しており、この部分の反射光の強度は他の部分と
比較して変化する。しがって反射光が変化する位置を基
にジョグル部Jの位置を判断し、これにより車体Wの搬
送位置を測定している。
【0009】図3は、本実施例の位置測定装置を示すブ
ロック図である。図示されるように、位置測定ロボット
13のイメージカメラ19が接続されるキャリブレーシ
ョン制御部21は、キャリブレーションの要否を判断す
る演算部23と、記憶される複数の搬送位置についての
位置データを統計処理する統計処理部25と、搬送位置
データおよび統計処理により求められた平均値や標準偏
差を記憶する記憶部27とを有しており、位置測定ロボ
ット13のイメージカメラ19からの位置データは、ま
ず演算部23に送られ、この後記憶部に送られる。この
うち記憶部27は、30個のデータを記憶するリングバ
ッファを有しており、演算部23から送られた位置デー
タxは、このリングバッファの中で最も古い位置データ
上に上書きされるようになっている。なお、記憶部27
にはこの他に、すでに行われた組み立て作業でのジョグ
ル部Jの位置データを記憶する領域が確保されている。
ロック図である。図示されるように、位置測定ロボット
13のイメージカメラ19が接続されるキャリブレーシ
ョン制御部21は、キャリブレーションの要否を判断す
る演算部23と、記憶される複数の搬送位置についての
位置データを統計処理する統計処理部25と、搬送位置
データおよび統計処理により求められた平均値や標準偏
差を記憶する記憶部27とを有しており、位置測定ロボ
ット13のイメージカメラ19からの位置データは、ま
ず演算部23に送られ、この後記憶部に送られる。この
うち記憶部27は、30個のデータを記憶するリングバ
ッファを有しており、演算部23から送られた位置デー
タxは、このリングバッファの中で最も古い位置データ
上に上書きされるようになっている。なお、記憶部27
にはこの他に、すでに行われた組み立て作業でのジョグ
ル部Jの位置データを記憶する領域が確保されている。
【0010】また、統計処理部25は、記憶部27に記
憶される過去のデータのうち最新の500個の位置デー
タを統計処理して平均値x1や標準偏差σ1を求めた
り、記憶部27のリングバッファに記憶される30個の
位置データを読み込んで、これらの位置データの平均値
x0や標準偏差σ0を求めたりするようになっており、
求められた値は、記憶部27に記憶されるようになって
いる。
憶される過去のデータのうち最新の500個の位置デー
タを統計処理して平均値x1や標準偏差σ1を求めた
り、記憶部27のリングバッファに記憶される30個の
位置データを読み込んで、これらの位置データの平均値
x0や標準偏差σ0を求めたりするようになっており、
求められた値は、記憶部27に記憶されるようになって
いる。
【0011】このような制御部21の動作を図4〜図7
に示されるフローチャートを用いて説明する。図4に示
されるように、制御部21では、まずジョグル部Jの位
置を測定する前に、記憶部27に記憶される過去のジョ
グル部Jの位置データのうち最新のデータ(500個)
の統計処理を行うようになっている(S1)。図5に示
されるように、過去の位置データの統計処理では、まず
記憶部27に記憶される最新の500個の位置データの
平均値x1および標準偏差σ1が求められる(S1-
1)。そして、求められた平均値x1および標準偏差σ
1が記憶部27に記憶される(S1-2)。
に示されるフローチャートを用いて説明する。図4に示
されるように、制御部21では、まずジョグル部Jの位
置を測定する前に、記憶部27に記憶される過去のジョ
グル部Jの位置データのうち最新のデータ(500個)
の統計処理を行うようになっている(S1)。図5に示
されるように、過去の位置データの統計処理では、まず
記憶部27に記憶される最新の500個の位置データの
平均値x1および標準偏差σ1が求められる(S1-
1)。そして、求められた平均値x1および標準偏差σ
1が記憶部27に記憶される(S1-2)。
【0012】前の位置データの統計処理が終わると、位
置測定ロボット13による車体のジョグル部Jの位置測
定が開始される(S2)。図6に示されるように、位置
測定が開始されると、位置測定ロボット13からジョグ
ル部Jの位置を示す位置データが制御部21の演算部2
3に送信される(S2-1)。演算部23に受信された位
置データは、この演算部23からさらに記憶部27に転
送され、記憶部27のリングバッファに保存される(S
2-2)。なおリングバッファの記憶容量は30データで
あるので、31台目以降の位置データはリングバッファ
の中の最も古い位置データを記憶する領域に上書きされ
る。また、位置測定ロボット13から送信された位置デ
ータは、リングバッファとは別の記憶領域に記憶される
ようになっており、次の組み立て作業時の車体を組み立
てる際に最初に行う統計処理工程(S1)のデータとし
て用いることができるようになっている。
置測定ロボット13による車体のジョグル部Jの位置測
定が開始される(S2)。図6に示されるように、位置
測定が開始されると、位置測定ロボット13からジョグ
ル部Jの位置を示す位置データが制御部21の演算部2
3に送信される(S2-1)。演算部23に受信された位
置データは、この演算部23からさらに記憶部27に転
送され、記憶部27のリングバッファに保存される(S
2-2)。なおリングバッファの記憶容量は30データで
あるので、31台目以降の位置データはリングバッファ
の中の最も古い位置データを記憶する領域に上書きされ
る。また、位置測定ロボット13から送信された位置デ
ータは、リングバッファとは別の記憶領域に記憶される
ようになっており、次の組み立て作業時の車体を組み立
てる際に最初に行う統計処理工程(S1)のデータとし
て用いることができるようになっている。
【0013】このようにして位置データがリングバッフ
ァに保存されると、続いて、統計処理部25により、リ
ングバッファに記憶される直近30個の位置データの平
均値x0と標準偏差σ0とが求められる(S3)。図7
に示されるように、この工程では、まずリングバッファ
に30個の位置データが保存されているか否かを確認す
る(S3-1)。このときリングバッファに保存される位
置データ数が30個あれば、この30個のデータの平均
値x0,と標準偏差σ0とが求められ(S3-2)、その
値が記憶部27に保存される(S3-3)。一方、保存デ
ータ数が30個未満であれば、平均値および標準偏差を
求めることなく、次の位置測定に移る(S2)。
ァに保存されると、続いて、統計処理部25により、リ
ングバッファに記憶される直近30個の位置データの平
均値x0と標準偏差σ0とが求められる(S3)。図7
に示されるように、この工程では、まずリングバッファ
に30個の位置データが保存されているか否かを確認す
る(S3-1)。このときリングバッファに保存される位
置データ数が30個あれば、この30個のデータの平均
値x0,と標準偏差σ0とが求められ(S3-2)、その
値が記憶部27に保存される(S3-3)。一方、保存デ
ータ数が30個未満であれば、平均値および標準偏差を
求めることなく、次の位置測定に移る(S2)。
【0014】平均値x0と、標準偏差σ0とが記憶部2
7に記憶されると、次に記憶される過去データの平均値
x1と標準偏差σ1、および直近30個の位置データの
平均値x0と標準偏差σ0とから、位置測定ロボットを
キャリブレーションする必要があるか否かを判断する
(S4)。この判断には、以下に示される2つの条件式
(1)および式(2)が用いられている。
7に記憶されると、次に記憶される過去データの平均値
x1と標準偏差σ1、および直近30個の位置データの
平均値x0と標準偏差σ0とから、位置測定ロボットを
キャリブレーションする必要があるか否かを判断する
(S4)。この判断には、以下に示される2つの条件式
(1)および式(2)が用いられている。
【0015】x1<x0±3σ0+ΔE ……(1) σ1≦σ0+ΔE ……(2) (Δ
E;誤差補正値) つまり両条件式が満たされない場合は、キャリブレーシ
ョンを行う必要がないと判断され、キャリブレーション
を行うことなく、次の位置測定に移る(S2)。一方、
両条件式が満たされた場合は、キャリブレーションが必
要であると判断され、位置測定ロボット13のキャリブ
レーションが行われる(S5)。キャリブレーションが
終了すると、車体の搬送位置の測定を続けるか否かの判
断がなされ(S6)、搬送位置の測定を続ける場合は、
位置測定工程(S2)戻る。なお、誤差補正値ΔEは、
一般に個々の位置測定ロボット13ごとに異なる値であ
るので、それぞれのロボットに適する値を用いるとよ
い。
E;誤差補正値) つまり両条件式が満たされない場合は、キャリブレーシ
ョンを行う必要がないと判断され、キャリブレーション
を行うことなく、次の位置測定に移る(S2)。一方、
両条件式が満たされた場合は、キャリブレーションが必
要であると判断され、位置測定ロボット13のキャリブ
レーションが行われる(S5)。キャリブレーションが
終了すると、車体の搬送位置の測定を続けるか否かの判
断がなされ(S6)、搬送位置の測定を続ける場合は、
位置測定工程(S2)戻る。なお、誤差補正値ΔEは、
一般に個々の位置測定ロボット13ごとに異なる値であ
るので、それぞれのロボットに適する値を用いるとよ
い。
【0016】また、キャリブレーションが必要であると
判断され、キャリブレーションを行った後に、再び異常
な位置データが測定される場合は、一旦リングバッファ
の30個の位置データを全てリセットし、新たに保存さ
れた30個の位置データの平均値および標準偏差を基に
キャリブレーションを行うことができるようにもなって
おり、このキャリブレーションの後にも位置データの異
常が続くようであれば、車体つまりワーク側に異常の原
因があると判断し、当該作業時においてはキャリブレー
ションは行わないようになっている。なお、他の位置測
定ロボットも上述した手順と同様の手順でキャリブレー
ションできるようになっている。
判断され、キャリブレーションを行った後に、再び異常
な位置データが測定される場合は、一旦リングバッファ
の30個の位置データを全てリセットし、新たに保存さ
れた30個の位置データの平均値および標準偏差を基に
キャリブレーションを行うことができるようにもなって
おり、このキャリブレーションの後にも位置データの異
常が続くようであれば、車体つまりワーク側に異常の原
因があると判断し、当該作業時においてはキャリブレー
ションは行わないようになっている。なお、他の位置測
定ロボットも上述した手順と同様の手順でキャリブレー
ションできるようになっている。
【0017】また、本実施例は、自動的にキャリブレー
ションを行う機能を有する位置測定ロボットであり、こ
の位置測定ロボットにより測定された位置データxを基
に、組立てステージに搬送された車体Wの搬送位置を補
正する位置補正装置は、これとは別に設けられている。
このように、本実施例の装置では、測定した位置データ
の平均値および標準偏差を求め、これらの値の変化を検
知することにより、被測定体の搬送位置に変化が生じた
のか、または位置測定装置に変化が生じたのかを自動的
に判別するようにしている。そして、測定値の変化の原
因が位置測定装置側にあると判断した場合は、自動的に
位置測定装置をキャリブレーションするようにしてい
る。このように本実施例の装置では、必要に応じて自動
的に位置測定装置のキャリブレーションが行われるよう
になっているので、車体の組立て作業の中断や、タクト
タイムが長時間化することがなく、位置データの信頼性
を向上することができる。
ションを行う機能を有する位置測定ロボットであり、こ
の位置測定ロボットにより測定された位置データxを基
に、組立てステージに搬送された車体Wの搬送位置を補
正する位置補正装置は、これとは別に設けられている。
このように、本実施例の装置では、測定した位置データ
の平均値および標準偏差を求め、これらの値の変化を検
知することにより、被測定体の搬送位置に変化が生じた
のか、または位置測定装置に変化が生じたのかを自動的
に判別するようにしている。そして、測定値の変化の原
因が位置測定装置側にあると判断した場合は、自動的に
位置測定装置をキャリブレーションするようにしてい
る。このように本実施例の装置では、必要に応じて自動
的に位置測定装置のキャリブレーションが行われるよう
になっているので、車体の組立て作業の中断や、タクト
タイムが長時間化することがなく、位置データの信頼性
を向上することができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明では、記憶手段に保
存される被測定体の搬送位置データの統計処理を、統計
処理手段により行うようになっており、統計処理手段に
より求められた値を基に、演算部において自動的に位置
測定装置自体のキャリブレーションを行う必要があるか
否かを判断し、必要な場合は、自動的にキャリブレーシ
ョン信号を出力するようになっている。したがって、位
置測定装置に何らかの不具合が生じ、搬送位置データが
異常な値となった場合には、迅速にその異常を検知する
ことができ、位置測定装置のキャリブレーションを迅速
にしかも自動的に行うことができる。
存される被測定体の搬送位置データの統計処理を、統計
処理手段により行うようになっており、統計処理手段に
より求められた値を基に、演算部において自動的に位置
測定装置自体のキャリブレーションを行う必要があるか
否かを判断し、必要な場合は、自動的にキャリブレーシ
ョン信号を出力するようになっている。したがって、位
置測定装置に何らかの不具合が生じ、搬送位置データが
異常な値となった場合には、迅速にその異常を検知する
ことができ、位置測定装置のキャリブレーションを迅速
にしかも自動的に行うことができる。
【図1】 本実施例の位置測定装置が設置される組立て
ステージを示す斜視図である。
ステージを示す斜視図である。
【図2】 搬送位置が測定される車体のジョグル部を示
す拡大斜視図である。
す拡大斜視図である。
【図3】 本実施例の位置測定装置を示すブロック図で
ある。
ある。
【図4】 制御部の動作手順を示すメインフローチャー
ト図である。
ト図である。
【図5】 記憶する過去の搬送位置データの統計処理手
順を示すフローチャート図である。
順を示すフローチャート図である。
【図6】 位置測定ロボットから送信された位置データ
を受信する手順を示すフローチャート図である。
を受信する手順を示すフローチャート図である。
【図7】 直近30個の位置データの統計処理手順を示
すフローチャート図である。
すフローチャート図である。
13…位置測定ロボット 17…光源 1
9…イメージカメラ 23…演算部 25…統計処理部 2
7…記憶部 W…車体
9…イメージカメラ 23…演算部 25…統計処理部 2
7…記憶部 W…車体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/18 A 9064−3H G05D 3/12 K 9179−3H G06F 15/62 400 9287−5L
Claims (1)
- 【請求項1】 搬送された被測定体の位置を検出する位
置測定手段と、 当該位置測定手段から送信される前記被測定体の搬送位
置データを保存する記憶手段と、 当該記憶手段に保存される搬送位置データについての統
計処理を行う統計処理手段と、 前記統計処理手段によって行われた統計処理により求め
られた算出値を基に、前記位置測定手段のキャリブレー
ションを行うか否かを判断すると共に、前記位置測定手
段をキャリブレーションするためのキャリブレーション
信号を出力する演算手段とを有することを特徴とする位
置測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5065141A JPH06270020A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 位置測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5065141A JPH06270020A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 位置測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06270020A true JPH06270020A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13278316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5065141A Pending JPH06270020A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 位置測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06270020A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-03-24 JP JP5065141A patent/JPH06270020A/ja active Pending
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