JP6120880B2 - 部品実装ライン構築装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に複数の部品を装着する部品実装機を作動させる生産プログラムを作成して部品実装ラインを構築する部品実装ライン構築装置に関する。
部品実装機では、生産する基板種に応じて、実装する部品の部品種や基板における実装位置等を設定する生産プログラムを作成している。そして、例えば、部品を供給する部品供給装置のフィーダ配置等を最適化する段取り替えを行い、部品実装ラインを構築している。
このような部品実装ライン構築装置の一例として、特許文献1に記載の発明が挙げられる。特許文献1に記載の発明では、基板のCADデータから基板における部品実装位置を含む実装基本データを作成するCAD変換部を備えている。そして、CAD変換部が作成した実装基本データに、部品データベースから読み込まれた部品データを組み合わせて、第1次生産プログラム(実装データ)を作成している。
特開2006−237529号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、CADデータから生産プログラムを作成するので、CADデータが得られない場合やCADデータのフォーマットが対応していない場合には、生産プログラムを作成することは困難である。このような場合に生産プログラムを作成しようとすると、例えば、作業者が実際に基板を測定して、基板サイズや部品の各実装位置を取得する必要があり、生産プログラムの作成作業が煩雑になる。
また、生産プログラムでは、部品に合わせて実装時に使用する機材の機材情報(動作パラメータ)を設定する必要がある。しかしながら、動作パラメータの設定は、作業者の経験やスキルに依存する面が大きいので、部品について1つずつ動作パラメータを設定して部品データを作成すると、作業工数が増大する。
本発明は、このような実情に鑑みて為されたものであり、CADデータに依存しないで容易に生産プログラムを作成することが可能な部品実装ライン構築装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の部品実装ライン構築装置は、基板に複数の部品を装着する部品実装機を作動させる生産プログラムを作成して部品実装ラインを構築する部品実装ライン構築装置であって、前記複数の部品の部品形状を部品種毎に記憶する部品形状記憶部と、前記基板を撮像装置で撮像して基板画像を取得する基板撮像部と、撮像された前記基板画像の位置マークに基づいて前記基板に設定される基板座標系を取得する基板座標系取得部と、前記基板画像から各前記部品の部品形状を抽出して、抽出された部品形状と前記部品形状記憶部に記憶されている部品形状とを照合して各前記部品の部品種を特定する部品特定部と、前記基板画像から前記基板座標系における各前記部品の装着位置および装着角度を取得して、前記装着位置、前記装着角度および前記部品種を含む装着データを装着される前記部品毎に生成して前記生産プログラムを作成する生産プログラム作成部と、前記部品実装機と同等の部品実装機で実際に部品を実装したときの吸着または装着の成否に基づいて部品種毎に生産実績を記憶する生産実績記憶部と、を備え、前記部品特定部は、前記照合に際して前記部品形状記憶部に記憶されている部品形状が複数存在する場合に、前記生産実績記憶部に記憶されている生産実績が最も高い部品を選択する。
請求項に記載の部品実装ライン構築装置は、請求項に記載の部品実装ライン構築装置において、前記生産実績は、基板材料、はんだ材料およびリフロー条件のうちの少なくともひとつに基づいて基板種別に記憶されており、前記部品特定部は、生産する基板種に応じた生産実績を用いて前記照合を行う。
請求項に記載の部品実装ライン構築装置は、請求項1または請求項2に記載の部品実装ライン構築装置において、前記部品の装着順序、前記部品を供給する部品供給装置の部品収容部の配置および使用する部品実装機の配設数のうちの少なくともひとつを変更して、タクトタイムが最短となるように前記生産プログラムを最適化する最適化処理部を備える。
請求項に記載の部品実装ライン構築装置は、請求項に記載の部品実装ライン構築装置において、前記部品実装機に装着されている部品装着ヘッドの種類および吸着ノズルの種類、並びに、前記部品供給装置の部品収容部の種類および配置のうちの少なくともひとつを含む機材情報と、前記最適化された生産プログラムに基づいて生産で使用する機材の機材情報とを比較して、交換または追加が必要な生産準備対象機材を表示する表示装置を備える。
請求項に記載の部品実装ライン構築装置は、請求項に記載の部品実装ライン構築装置において、前記生産準備対象機材が交換または追加されたときに、当該生産準備対象機材を前記表示装置において非表示にする。
請求項に記載の部品実装ライン構築装置は、請求項に記載の部品実装ライン構築装置において、前記生産準備対象機材が保守点検の必要がある場合に、前記表示装置において前記保守点検を警告する。
請求項1に記載の部品実装ライン構築装置によれば、部品特定部は、基板撮像部によって撮像された基板画像から各部品の部品形状を抽出して、抽出された部品形状と部品形状記憶部に記憶されている部品形状とを照合して各部品の部品種を特定する。そのため、新規に部品の部品種を含む部品データを作成する場合と比べて、生産プログラムを作成する作業工数を低減することができる。また、生産プログラム作成部は、基板画像から基板座標系における各部品の装着位置および装着角度を取得して装着データを生成し、生産プログラムを作成する。そのため、生産プログラム作成部は、基板のCADデータに依存しないで容易に生産プログラムを作成することができる。
請求項に記載の部品実装ライン構築装置によれば、部品特定部は、基板画像から抽出した部品形状と部品形状記憶部に記憶されている部品形状との照合に際して、部品形状記憶部に記憶されている部品形状が複数存在する場合に、生産実績記憶部に記憶されている生産実績が最も高い部品を選択する。そのため、生産プログラム作成部は、生産実績が最も高い部品を実装したときに使用した機材の機材情報(動作パラメータ)を用いて、生産プログラムを作成することができる。よって、生産プログラム作成部は、作業者の経験やスキルに依存することなく、生産プログラムを作成することができ、機材情報(動作パラメータ)の設定に要する作業工数を低減することができる。
請求項に記載の部品実装ライン構築装置によれば、生産実績記憶部は、基板材料、はんだ材料およびリフロー条件のうちの少なくともひとつに基づいて基板種別に生産実績が記憶されており、部品特定部は、生産する基板種に応じた生産実績を用いて部品形状の照合を行う。そのため、基板生産に影響を与え易い基板材料、はんだ材料およびリフロー条件のうちの少なくともひとつを加味して、生産する基板種に合わせて最適な機材情報(動作パラメータ)を抽出することができる。
請求項に記載の部品実装ライン構築装置によれば、生産プログラムを最適化する最適化処理部を備える。そのため、部品実装ラインは、最適化された生産プログラムに基づく装置構成で基板の生産を行うことができ、タクトタイムの短縮化および所有機材の有効活用を図ることができる。
請求項に記載の部品実装ライン構築装置によれば、既存の装置構成に対して交換または追加が必要な生産準備対象機材を表示する表示装置を備える。そのため、作業者は、表示装置に表示された生産準備対象機材に基づいて、生産準備対象機材を交換または追加することができ、既存の装置構成から最適な装置構成に容易に変更することができる。
請求項に記載の部品実装ライン構築装置によれば、生産準備対象機材が交換または追加されたときに、当該生産準備対象機材を表示装置において非表示にする。そのため、表示装置には、交換または追加が必要な生産準備対象機材のみが表示されるので、作業者は、交換または追加が必要な生産準備対象機材を容易に視認することができる。よって、作業者は、生産準備対象機材の交換または追加を効率良く行うことができる。
請求項に記載の部品実装ライン構築装置によれば、生産準備対象機材が保守点検の必要がある場合に、表示装置において保守点検を警告する。そのため、作業者は、生産準備時に保守点検が必要な生産準備対象機材を把握することができ、生産準備対象機材の保守点検を行うことができる。よって、基板の生産中に保守点検不良による部品実装ラインの停止等を防止することができ、部品実装ラインの生産効率の低下を抑制することができる。
部品実装ラインの全体構成の一例を示す斜視図である。 図1のシステムベースの部品実装機を示す斜視図である。 ホストコンピュータと、各部品実装機の制御装置との接続状態を模式的に示す構成図である。 部品実装ライン構築装置の制御ブロックの一例を示すブロック図である。 部品実装ラインを構築する手順の一例を示すフローチャートである。 部品実装ラインを構築する手順の一例を示すフローチャートである。 部品データの一例を示す説明図である。 生産実績データの一例を示す説明図である。 基板座標系を説明する説明図である。 装着データの一例を示す説明図である。 生産準備対象機材の表示例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図は概念図であり、細部構造の寸法まで規定するものではない。
<部品実装ライン1Mおよびホストコンピュータ1H>
図1は、部品実装ライン1Mの全体構成の一例を示す斜視図である。図2は、図1のシステムベース2S4の部品実装機を示す斜視図である。部品実装ライン1Mは、2台の同一構造の部品実装機を搭載したシステムベース2S1〜2S4が4個列設されている。したがって、部品実装ライン1Mは、8台の部品実装機21〜28が直列に配設されている。
図1の紙面左方向奥側の部品実装機21を前段側、紙面右方向手前側の部品実装機28を後段側とするとき、基板は、前段側の部品実装機21から搬入されて、後段側の部品実装機28から搬出される。部品実装機21〜28において基板が順次搬送される間に基板に部品が装着される。同図では、基板の搬送方向をX軸方向とし、水平面内でX軸方向に直交する方向をY軸方向とする。以下、後段側の部品実装機28を例に部品実装機の構成について詳説する。なお、部品実装機21〜27は、部品実装機28と同様の構成を有している。
図2に示すように、部品実装機28は、基板搬送装置3、部品供給装置4、部品移載装置5、部品カメラ6、制御装置7および撮像装置8(本実施形態では、部品装着ヘッド52の代わりに設けられる撮像ユニット)を有しており、これらは基台9に組み付けられている。基板搬送装置3は、部品実装機28の長手方向(Y軸方向)の中央付近に配設されており、第1搬送装置31および第2搬送装置32が並設された、いわゆるダブルコンベアタイプの搬送装置である。
第1搬送装置31は、基台9上にX軸方向と平行に並設される一対のガイドレールと、一対のガイドレールに案内され基板を載置して搬送する一対のコンベアベルトと、を有している。また、第1搬送装置31には、実装位置まで搬送された基板を基台9側から押し上げて位置決めするクランプ装置が設けられている。なお、第2搬送装置32は、第1搬送装置31と同様の構成を有している。
部品供給装置4は、部品実装機28の長手方向の前部(図2の紙面左方向前側)に設けられており、カセット式の複数のフィーダ41が本体部上に着脱可能に取り付けられている。フィーダ41は、フィーダ本体42と、フィーダ本体42に回転可能かつ着脱可能に装着された供給リール43と、フィーダ本体42の先端側(部品実装機28の中央寄り)に設けられた部品供給部44と、を備えている。
供給リール43は部品を供給する媒体であり、所定個数の部品を一定の間隔で保持したキャリアテープが巻回されている。キャリアテープの先端が部品供給部44まで引き出されて、キャリアテープごとに異なる部品が供給される。フィーダ41は、例えば、チップ部品などの比較的小型の部品を供給することができる。なお、フィーダ41以外にも、例えば、トレイユニットを用いることができる。トレイユニットは、例えば、IC素子やLSI素子などの比較的大型の部品をトレイに収容した状態で供給することができる。
部品移載装置5は、X軸方向およびY軸方向に移動可能ないわゆるXYロボットタイプの移載装置であり、部品実装機28の長手方向の後部(図2の紙面右方向奥側)から前部の部品供給装置4の上方にかけて配設されている。部品移載装置5は、ヘッド駆動機構51および部品装着ヘッド52を備えている。ヘッド駆動機構51は、X軸方向に延びる一対のガイドレールに案内されるX軸テーブルと、Y軸方向に延びる一対のガイドレールに案内されるY軸テーブルとを備えている。
Y軸テーブルは、Y軸サーボモータによりY軸方向に移動することができ、Y軸テーブルには、Y軸方向と直交するX軸方向にX軸テーブルが移動可能に案内されている。X軸テーブルには、部品装着ヘッド52が設けられており、部品装着ヘッド52は、X軸方向およびY軸方向に移動することができる。なお、第1搬送装置31および第2搬送装置32で交互に基板を搬入および搬出して、部品移載装置5で交互に部品の装着を行うことができる。
部品カメラ6は、部品供給部44と第1搬送装置31との間の基台9上に配設されている。部品カメラ6は、部品装着ヘッド52の吸着ノズルに吸着保持される複数の部品を一度に撮像することができる。そして、部品カメラ6の画像処理装置は、撮像された画像から部品の適否を判定することができ、部品の吸着状態の検出および良否を判定することができる。例えば、部品カメラ6の画像処理装置は、吸着ノズルに対する部品の位置ずれ及び角度ずれを検出することができ、検出結果は部品の装着位置を補正する際に用いることができる。
図3は、ホストコンピュータ1Hと、各部品実装機21〜28の制御装置7との接続状態を模式的に示す構成図である。制御装置7は、図2に示すカバー91の前側上部に配設されており、公知のマイクロコンピュータを有している。マイクロコンピュータは、CPU、メモリおよび通信インターフェースを備えている。制御ブロックとして捉えると、マイクロコンピュータは、部品の実装を制御する実装制御部10Aを有している。
部品実装ライン1Mには、各部品実装機21〜28を制御するホストコンピュータ1Hが設けられている。ホストコンピュータ1Hは、公知のマイクロコンピュータを有しており、マイクロコンピュータは、CPU、メモリおよび通信インターフェースを備えている。ホストコンピュータ1Hと、各部品実装機21〜28の制御装置7とは、有線または無線の通信回線1Cで通信可能に接続されている。
通信回線1Cは、例えば、LANを用いることができ、通信回線1Cにおいて、各種データおよび制御信号を送受信することができる。各種データは、基板に装着する部品の部品情報、部品収容情報、部品の装着順序、部品の装着位置、部品装着ヘッド52の種別および吸着ノズルの種別などが挙げられる。
各部品実装機21〜28の制御装置7は、通信回線1Cを介してホストコンピュータ1Hが作成した生産プログラムをダウンロードすることができる。各部品実装機21〜28の実装制御部10Aは、自己の部品実装機に割り当てられた生産プログラムに従って、基板に部品を装着することにより、他の部品実装機と協働して部品を装着することができる。
実装制御部10Aは、生産プログラムに基づいて、基板搬送装置3、部品供給装置4、部品移載装置5および部品カメラ6を駆動させて、基板に部品を装着する。具体的には、実装制御部10Aの指令により、部品移載装置5の部品装着ヘッド52は、まず部品供給装置4に移動して吸着ノズルが部品を吸着する。そして、部品装着ヘッド52は、部品カメラ6の撮像部に移動して、部品カメラ6は、吸着ノズルに吸着保持された部品を撮像する。
部品カメラ6は、吸着ノズルに対する部品の位置ずれ及び角度ずれを検出して、部品の装着位置を補正する。また、部品装着ヘッド52は、検出された角度ずれ分、吸着ノズルを回転させて部品の装着角度を補正する。次に、部品装着ヘッド52は、基板搬送装置3によって実装位置に搬入位置決めされた基板の部品の装着位置に移動して部品を装着し、最後に部品供給装置4に戻る。部品実装ライン1Mは、この一連の動作を各部品実装機21〜28で繰り返すことによって、基板に複数の部品を装着することができる。本明細書では、基板に複数の部品を装着して基板生産を行う際の部品実装機21〜28での所要時間をタクトタイムという。
<部品実装ライン構築装置100>
部品実装ライン構築装置100は、部品実装機21〜28を作動させる生産プログラムを作成して部品実装ライン1Mを構築する。図4は、部品実装ライン構築装置100の制御ブロックの一例を示すブロック図である。本実施形態では、部品実装ライン構築装置100は、ホストコンピュータ1Hに設けられているが、部品実装ライン構築装置100は、部品実装機21〜28に設けることもでき、別途、ホストコンピュータ1Hと同等の演算処理装置を用意して当該演算処理装置に設けることもできる。
同図に示すように、部品実装ライン構築装置100は、部品の部品形状を記憶する部品形状記憶部10と、部品種毎の生産実績を記憶する生産実績記憶部11と、基板画像を取得する基板撮像部12と、基板座標系を取得する基板座標系取得部13と、部品の部品種を特定する部品特定部14と、生産プログラムを作成する生産プログラム作成部15と、生産プログラムを最適化する最適化処理部16と、生産準備対象機材を表示装置17Dに表示させる表示制御部17と、を備えている。
図5および図6は、部品実装ライン1Mを構築する手順の一例を示すフローチャートである。ホストコンピュータ1Hは、部品実装ライン構築プログラムを有しており、これらの図に示すフローチャートに従って部品実装ライン構築プログラムを実行することによって、部品実装ライン1Mを構築することができる。以下、部品実装ライン1Mを構築する手順について説明しつつ、部品実装ライン構築装置100の各制御部について説明する。
(部品形状記憶部10)
部品形状記憶部10は、ホストコンピュータ1Hのメモリに設けられており、複数の部品の部品形状を部品種毎に記憶している。図7は、部品データの一例を示す説明図である。部品データには、複数の部品の部品種毎の部品形状が含まれており、部品形状には、例えば、部品の平面形状、部品の立体形状などを含むことができる。また、部品データは、部品形状以外にも、例えば、部品型式、部品を供給するベンダー名などを含むこともできる。同図では、部品種毎に、部品の平面形状、部品の立体形状、部品型式およびベンダー名を示している。なお、mは自然数であり、部品種が複数存在することを示している。
(生産実績記憶部11)
生産実績記憶部11は、ホストコンピュータ1Hのメモリに設けられており、部品実装機21〜28と同等の部品実装機で実際に部品を実装したときの吸着の成否に基づいて、部品種毎に生産実績を記憶している。なお、生産実績記憶部11は、吸着の成否以外にも、例えば、装着の成否に基づいて部品種毎に生産実績を記憶することもでき、基板の実装における種々の生産実績を記憶することができる。
図8は、生産実績データの一例を示す説明図である。同図では、生産実績データとして、部品の吸着率が記載されており、所定基板種の基板生産における生産実績を示している。生産実績記憶部11は、例えば、所定基板種の基板生産において、部品種P1の部品を吸着ノズルで吸着したときの吸着の成否を記録する。生産実績記憶部11は、基板生産を行う度に部品種P1の部品の吸着の成否を記録して、部品種P1の部品の吸着機会に対する吸着の成功率を算出する。そして、生産実績記憶部11は、当該成功率を部品種P1の部品の吸着率として記憶する。
このとき、生産実績記憶部11は、部品種P1の部品の吸着に使用した機材情報(動作パラメータ)を併せて記憶しておく。機材情報(動作パラメータ)は、使用した部品装着ヘッド52の種類および移動速度、並びに、使用した吸着ノズルのノズル径のうちの少なくともひとつを含むと好適である。同図では、例えば、部品種P1の部品の吸着に使用した部品装着ヘッド52に関する機材情報(動作パラメータ)を機材情報521で示し、吸着ノズルに関する機材情報(動作パラメータ)を機材情報531で示している。以上のことは、部品種P2〜Pmの部品についても同様である。なお、同図に示す部品種は、図7に示す部品種に対応している。
また、生産実績記憶部11に記憶される生産実績は、基板材料、はんだ材料およびリフロー条件のうちの少なくともひとつに基づいて基板種別に記憶されていると好適である。基板材料、はんだ材料またはリフロー条件が異なると、基板の生産実績が異なり、基板種に応じて適切な機材情報(動作パラメータ)も異なる。そのため、これらに基づいて基板種毎に生産実績を記憶しておくことにより、生産実績記憶部11は、基板生産に影響を与え易い基板材料、はんだ材料およびリフロー条件のうちの少なくともひとつを加味した生産実績を記憶することができ、基板種毎に適切な機材情報(動作パラメータ)を記憶することができる。なお、リフロー条件は、例えば、リフロー温度、リフロー時の温度変化などが挙げられる。
(基板撮像部12)
基板撮像部12は、基板PWB1を撮像装置8で撮像して基板画像を取得する。図5に示すように、基板撮像部12は、まず、基板PWB1の搬入および位置決めを行う(ステップS100)。基板撮像部12は、基板搬送装置3に基板PWB1を搬入させて、基板搬送装置3のクランプ装置が基板PWB1の位置決めを行う。そして、基板撮像部12は、基板PWB1を撮像装置8で撮像して基板画像を取得する(ステップS101)。なお、生産プログラムを作成するために搬入される基板PWB1は、部品が実装済みの基板である。
撮像装置8は、搬入位置決めされた基板PWB1を上方から撮像する撮像装置であり、公知のCCDカメラやCMOSカメラを用いることができる。例えば、部品装着ヘッド52の代わりに撮像装置8である撮像ユニットをX軸テーブルに取り付ける。そして、基板撮像部12は、部品移載装置5に撮像ユニットをXY平面内で移動させて、撮像装置8に基板PWB1を撮像させる。なお、撮像装置8は、部品装着ヘッド52に設けられる基板カメラを用いることもできる。この場合、基板撮像部12は、部品移載装置5に部品装着ヘッド52をXY平面内で移動させる。そして、基板カメラは、部品装着ヘッド52の移動に従って基板PWB1上を移動して基板PWB1を撮像する。
(基板座標系取得部13)
次に、基板座標系取得部13は、撮像装置8で撮像された基板画像から基板情報を取得する(ステップS102)。基板情報は、基板PWB1に関する情報であり、例えば、基板PWB1の大きさ、位置マーク情報などが挙げられる。位置マーク情報は、基板PWB1に設けられる位置マークFM1、FM2に関する情報であり、例えば、位置マークFM1、FM2の形状、基板PWB1における位置などが挙げられる。なお、位置マークFM1、FM2は、フィデューシャルマークと呼ばれる基板PWB1の位置決め基準部であり、基板PWB1の外縁部に設けられている。
基板座標系取得部13は、基板画像の位置マークFM1、FM2に基づいて基板PWB1に設定される基板座標系を取得する(ステップS102)。図9は、基板座標系を説明する説明図である。同図では、基板座標系におけるX軸方向をX軸方向Xbとし、Y軸方向をY軸方向Ybとし、原点位置を原点位置B0とする。基板座標系は、基板PWB1に設定される座標系であり、位置マークFM1、FM2と、基板座標系のX軸方向XbおよびY軸方向Yb並びに基板PWB1の原点位置B0との位置関係によって規定される。本実施形態では、位置マークFM1は基板PWB1の原点位置B0に設けられており、例えば、位置マークFM1、FM2を結ぶ矢印L1とX軸方向Xbとの角度Δθ1を計測することによって、基板画像から基板座標系(X軸方向Xb、Y軸方向Yb、原点位置B0)を取得することができる。
(部品特定部14)
次に、部品特定部14は、基板画像から各部品の部品形状を抽出して、抽出された部品形状と部品形状記憶部10に記憶されている部品形状とを照合する(ステップS103)。部品特定部14は、部品形状の照合に際して、部品形状記憶部10に記憶されている部品形状が複数存在するか否かを判断する(ステップS104)。部品形状記憶部10に記憶されている部品形状が1つの場合(Noの場合)、ステップS105Aに進み、部品特定部14は、当該部品形状を有する部品を選択する(ステップS105A)。
例えば、図9に示すように、部品特定部14は、基板画像から部品PA1の部品形状PS1を抽出する。そして、部品特定部14は、抽出された部品形状PS1と、部品形状記憶部10に記憶されている部品形状(平面形状)とを照合する。この場合、図7に示すように、部品種P1の部品の平面形状PS1と一致するので、部品特定部14は、部品PA1の部品種を部品種P1と特定する。他の部品についても同様であり、部品特定部14は、各部品の部品種を特定する。
部品形状の照合に際して、部品形状記憶部10に記憶されている部品形状が複数存在する場合(ステップS104でYesの場合)、部品特定部14は、生産実績記憶部11に記憶されている生産実績が最も高い部品を選択する(ステップS105B)。例えば、図7に示すように、部品種P2の部品の平面形状PS2と、部品種P3の部品の平面形状PS2とは同一形状である。そのため、基板画像から抽出された部品形状が平面形状PS2と一致する場合は、部品特定部14は、当該部品の部品種を特定することができない。
この場合、部品特定部14は、生産実績記憶部11に記憶されている生産実績が最も高い部品種P2の部品を選択する。これにより、部品特定部14は、部品種P2および部品種P3の部品のうち、生産実績が最も高い部品種P2の部品を実装したときに使用した機材の機材情報522、532を抽出することができる。
また、本実施形態では、生産実績記憶部11は、基板材料、はんだ材料およびリフロー条件のうちの少なくともひとつに基づいて基板種別に生産実績が記憶されており、部品特定部14は、生産する基板種に応じた生産実績を用いて部品形状の照合を行う。そのため、基板生産に影響を与え易い基板材料、はんだ材料およびリフロー条件のうちの少なくともひとつを加味して、生産する基板種に合わせて最適な機材情報(動作パラメータ)を抽出することができる。
次に、部品特定部14は、基板画像上のすべての部品について、部品種が特定された否かを判断する(ステップS106)。すべての部品について、部品種が特定された場合(Yesの場合)は、次のステップS107に進む。一方、すべての部品について、部品種が特定されていない場合(Noの場合)は、ステップS103に戻り、部品種が特定されていない部品について部品種を特定する。
(生産プログラム作成部15)
基板画像上のすべての部品が特定されると、生産プログラム作成部15は、生産プログラムを作成する(ステップS107)。まず、生産プログラム作成部15は、基板画像から基板座標系における各部品の装着位置および装着角度を取得する。そして、装着位置、装着角度および部品種を含む装着データを装着される部品毎に生成して生産プログラムを作成する。
例えば、図9に示すように、生産プログラム作成部15は、基板画像から基板座標系における部品PA1の装着位置(X軸方向の装着位置XA1、Y軸方向の装着位置YA1)およびθ方向の装着角度θA1を取得する。そして、生産プログラム作成部15は、これらに部品特定部14によって特定された部品PA1の部品種P1を含めて装着データを生成する。他の部品についても同様である。
図10は、装着データの一例を示す説明図である。装着データは、基板座標系における部品の装着位置、装着角度および各装着位置に装着される部品の部品種などが含まれている。生産プログラムは、複数の装着データを有しており、複数段の部品実装機21〜28の各々で基板に実装される複数の部品の装着データが装着順に記憶されている。なお、生産プログラムには、部品を実装する際に使用する機材の機材情報(動作パラメータ)が含まれている。
同図は、基板PWB1と同種の基板種の基板の生産において、各部品実装機21〜28に割り当てられる生産プログラムと装着データとの関係を示している。部品実装機21に割り当てられる生産プログラムを生産プログラムAとし、部品実装機22に割り当てられる生産プログラムを生産プログラムBとする。以下、同様であり、部品実装機28に割り当てられる生産プログラムを生産プログラムHとする。なお、同図では、生産プログラムA、B、Hの装着データが記載されている。
例えば、生産プログラムAでは、まず、X軸方向の装着位置XA1、Y軸方向の装着位置YA1において、θ方向の装着角度θA1で部品PA1を装着する(シーケンス番号:0001)。部品PA1の種類は、部品種P1である。次に、X軸方向の装着位置XA2、Y軸方向の装着位置YA2において、θ方向の装着角度θA2で部品PA2を装着する(シーケンス番号:0002)。部品PA2の種類は、部品種P2である。以下、同様であり、生産プログラムAでは、シーケンス番号0001〜1000まで、順に部品PA1〜PAnを装着する。なお、nは自然数であり、部品実装機21で複数の部品を装着することを示している。本実施形態では、生産プログラムAは1000個のシーケンスを有しているので、nは1000である。また、生産プログラムB〜Hについても同様である。
本実施形態では、部品特定部14は、基板撮像部12によって撮像された基板画像から各部品の部品形状を抽出して、抽出された部品形状と部品形状記憶部10に記憶されている部品形状とを照合して各部品の部品種を特定する。そのため、新規に部品の部品種を含む部品データを作成する場合と比べて、生産プログラムを作成する作業工数を低減することができる。また、生産プログラム作成部15は、基板画像から基板座標系における各部品の装着位置および装着角度を取得して装着データを生成し、生産プログラムを作成する。そのため、生産プログラム作成部15は、基板PWB1のCADデータに依存しないで容易に生産プログラムを作成することができる。
また、部品特定部14は、基板画像から抽出した部品形状と部品形状記憶部10に記憶されている部品形状との照合に際して、部品形状記憶部10に記憶されている部品形状が複数存在する場合に、生産実績記憶部11に記憶されている生産実績が最も高い部品を選択する。そのため、生産プログラム作成部15は、生産実績が最も高い部品を実装したときに使用した機材の機材情報(動作パラメータ)を用いて、生産プログラムを作成することができる。よって、生産プログラム作成部15は、作業者の経験やスキルに依存することなく、生産プログラムを作成することができ、機材情報(動作パラメータ)の設定に要する作業工数を低減することができる。
(最適化処理部16)
生産プログラム作成部15によって生産プログラムが作成されると、次のステップS108に進み、最適化処理部16は、生産プログラムを最適化する(ステップS108)。生産プログラムを最適化する方法は限定されないが、例えば、最適化処理部16は、部品の装着順序、部品を供給する部品供給装置4のフィーダ41(本発明の部品収容部に相当)の配置および使用する部品実装機21〜28の配設数のうちの少なくともひとつを変更して、タクトタイムが最短となるように生産プログラムを最適化すると好適である。
部品の装着順序や部品供給装置4のフィーダ41の配置を変更する場合、例えば、前段側の部品実装機(部品実装機21)に小型の部品を収納するフィーダ41を配置し、後段側の部品実装機(部品実装機28)につれて徐々に大型の部品を収納するフィーダ41を配置するようにすることができる。これにより、後段側の部品実装機で部品を実装する際に、既に実装されている部品が干渉することを防止できる。よって、干渉回避のために部品装着ヘッド52が部品を採取する際の移動距離および移動時間が増大することを抑制できる。
また、小型の部品は、一般に大型の部品と比べて部品装着ヘッド52の移動速度を高速にすることができるので、前段側の部品実装機(部品実装機21)に装着速度の速い部品を収納するフィーダ41を配置し、後段側の部品実装機(部品実装機28)につれて徐々に装着速度の遅い部品を収納するフィーダ41を配置するようにすることもできる。
さらに、同一種類の部品を複数実装する場合、当該部品を収容するフィーダ41を部品カメラ6に近い装着スロットに配置することができる。部品装着ヘッド52は、部品供給部44、部品カメラ6および部品実装位置を経路として移動する。そのため、同一種類の部品を複数実装する部品を収容するフィーダ41を部品カメラ6に近い装着スロットに配置することにより、部品装着ヘッド52が部品を採取する際の移動距離および移動時間を低減することができる。
また、複数の基板種の基板に共通して実装される部品を収納するフィーダ41(共通フィーダという)を部品カメラ6に近い装着スロットに配置して、特定の基板種のみで実装される部品を収納するフィーダ41(非共通フィーダという)を共通フィーダと比べて、部品カメラ6から離れた装着スロットに配置することもできる。
使用する部品実装機21〜28の配設数を変更する場合、例えば、部品実装機21〜28におけるタクトタイムに合わせて、部品実装機21〜28の配設数を変更することができる。例えば、部品実装機21〜28を用いて基板を生産する場合のタクトタイムがTS8であり、部品実装機21〜25を用いて基板を生産する場合のタクトタイムがTS5であるとする。タクトタイムTS5は、タクトタイムTS8より小さいとする。
このとき、生産プログラム作成部15によって作成された生産プログラムに基づいて算出されたタクトタイムTS0がタクトタイムTS5より小さいときは、部品実装機21〜25を用いて部品実装ライン1Mを構成して、基板を生産することができる。これにより、部品実装機26〜28における基板の搬送、位置決め等に要する時間を短縮することができ、生産効率を向上させることができる。一方、タクトタイムTS0がタクトタイムTS8より大きいときは、タクトタイムTS0に合わせて部品実装機の配設数を増やす必要がある。
また、各部品実装機21〜28のタクトタイムが均等になるように、各部品実装機21〜28に配置されたフィーダ41の交換を行うこともできる。例えば、タクトタイムが最も長い部品実装機に配置されたフィーダ41と、タクトタイムが最も短い部品実装機に配置されたフィーダ41と、を交換する。これを繰り返すことにより、各部品実装機21〜28のタクトタイムを均等化することができる。なお、タクトタイムが均等であるか否かは、各部品実装機21〜28のタクトタイムの差が所望の範囲にあるか否かによって判定することができる。これにより、特定の部品実装機がボトルネックとなり、部品実装ライン1M全体としてタクトタイムが増大することを回避できる。
本実施形態では、部品実装ライン構築装置100は、生産プログラムを最適化する最適化処理部16を備える。そのため、部品実装ライン1Mは、最適化された生産プログラムに基づく装置構成で基板の生産を行うことができ、タクトタイムの短縮化および所有機材の有効活用を図ることができる。
次に、最適化処理部16は、通信回線1Cを介して最適化された生産プログラムを各部品実装機21〜28の制御装置7に送信する(ステップS109)。そして、各部品実装機21〜28の制御装置7は、自己の部品実装機に割り当てられた生産プログラムをダウンロードする。
(表示制御部17)
各部品実装機21〜28に生産プログラムがダウンロードされると、表示制御部17によって生産準備対象機材が表示装置17Dに表示される(ステップS110)。表示制御部17は、部品実装機21〜28に装着されている機材の機材情報と、最適化された生産プログラムに基づいて生産で使用する機材の機材情報とを比較して、交換または追加が必要な生産準備対象機材を表示装置17Dに表示する。表示装置17Dは、各部品実装機21〜28の制御装置7の操作画面と兼用されており、例えば、公知の液晶表示器を用いることができる。なお、表示装置17Dは、ホストコンピュータ1Hに設けられる表示器を用いることもでき、別途、専用の表示器を設けることもできる。
機材情報には、部品装着ヘッド52の種類および吸着ノズルの種類、並びに、部品供給装置4のフィーダ41(部品収容部)の種類および配置のうちの少なくともひとつが含まれると好適である。図11は、生産準備対象機材の表示例を示す説明図である。以下、機材情報としてフィーダ41の種類および配置を例に説明するが、他の機材についても同様である。
同図では、フィーダ41のうち、生産準備前から既に部品実装機28に装着されており交換または追加が不要なフィーダ41を破線で示し、最適化された生産プログラムに基づいて交換または追加が必要なフィーダ41を実線で示している。つまり、実線で示されるスロットS3、S6、S8に装着されるフィーダ413、416、418は、生産準備対象機材であり、フィーダ413、416、418が表示装置17Dにおいて表示されている。なお、フィーダ413、416、418以外のフィーダ41は、非表示になっている。
次に、表示制御部17は、生産準備対象機材の保守点検の要否を判断する。保守点検の要否は、例えば、稼動時間、稼動状況、生産記録等から判断することができる。そして、表示制御部17は、生産準備対象機材が保守点検の必要がある場合に、表示装置17Dにおいて保守点検を警告する(ステップS111)。同図では、スロットS3のフィーダ413下部に「保守」が表示されており、スロットS3のフィーダ413が保守点検の必要がある旨を作業者に警告している。
また、表示装置17Dには、作業者に対する指示内容が表示されており、同図では、指示内容の一例として、スロットS3のフィーダ413について記載している。つまり、スロットS3に装着されているフィーダ413は、保守点検が必要であり、作業者は、フィーダ413に装着されている供給リール433を補給することが指示されている。
次に、表示制御部17は、生産準備対象機材が交換または追加されたか否かを判断する(ステップS112)。表示装置17Dには、上述の保守点検後に、スロットS3のフィーダ413とスロットS6のフィーダ416とを交換する旨が表示されている。作業者によって、フィーダ413の保守点検が行われ、フィーダ413がスロットS6に装着されると、部品実装機28の制御装置7は、フィーダ413がスロットS6に装着されたことを認識する。
表示制御部17は、部品実装機28の制御装置7からフィーダ413がスロットS6に装着された旨の通知を受信すると(ステップS112で「Yes」の場合)、スロットS6のフィーダ413を表示装置17Dにおいて非表示にする(ステップS113)。部品実装機28の制御装置7から当該通知を受信していない場合(ステップS112で「No」の場合)は、ステップS112に戻る。なお、フィーダ416がスロットS3に装着された場合も同様である。
次に、表示制御部17は、すべての生産準備対象機材が交換または追加されて生産準備が完了したか否かを判断する(ステップS114)。すべての生産準備対象機材について生産準備が完了した場合(Yesの場合)は、次のステップS115に進み、表示制御部17は、生産準備の完了を記録する(ステップS115)。そして、基板PWB1のアンクランプ、基板PWB1の搬出を行い(ステップS116)、一旦、本ルーチンを終了する。一方、ステップS114で、すべての生産準備対象機材について生産準備が完了していない場合(Noの場合)は、ステップS112に戻り、生産準備が完了していない生産準備対象機材について、既述の処理および判断を繰り返す。
本実施形態では、既存の装置構成に対して交換または追加が必要な生産準備対象機材を表示する表示装置17Dを備える。そのため、作業者は、表示装置17Dに表示された生産準備対象機材に基づいて、生産準備対象機材を交換または追加することができ、既存の装置構成から最適な装置構成に容易に変更することができる。また、表示制御部17は、生産準備対象機材が交換または追加されたときに、当該生産準備対象機材を表示装置17Dにおいて非表示にする。そのため、表示装置17Dには、交換または追加が必要な生産準備対象機材のみが表示されるので、作業者は、交換または追加が必要な生産準備対象機材を容易に視認することができる。よって、作業者は、生産準備対象機材の交換または追加を効率良く行うことができる。
さらに、本実施形態では、表示制御部17は、生産準備対象機材が保守点検の必要がある場合に、表示装置17Dにおいて保守点検を警告する。そのため、作業者は、生産準備時に保守点検が必要な生産準備対象機材を把握することができ、生産準備対象機材の保守点検を行うことができる。よって、基板の生産中に保守点検不良による部品実装ライン1Mの停止等を防止することができ、部品実装ライン1Mの生産効率の低下を抑制することができる。
<その他>
本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施することができる。例えば、撮像装置8は、部品実装機21〜28の筺体(天井部)に固定される一望視カメラを用いることもできる。一望視カメラは、部品装着ヘッド52の上方から基板PWB1全体を視野に収めることができ、一度の撮像で基板画像を取得することができる。そのため、基板PWB1の撮像時間を短縮することができる。また、一望視カメラは、部品実装機21〜28の筺体(天井部)に固定されているので、一望視カメラを移動させる複雑な機構を必要とせず、搬入された基板PWB1を撮像することができる。
また、撮像装置8は、搬入された基板PWB1を複数の方向(例えば、6方向)から撮像することもできる。例えば、基板PWB1を側面方向から撮像することにより、基板画像から部品の高さ方向の立体形状を抽出することができる。これにより、部品特定部14は、1方向から撮像された基板画像から部品の部品種を特定する場合と比べて、部品種を正確に特定することができる。この場合、部品特定部14は、基板画像から各部品の立体形状を抽出して、抽出された部品の立体形状と部品形状記憶部10に記憶されている部品の立体形状とを照合して各部品の部品種を特定する。なお、基板撮像部12は、基板PWB1を部品実装機21〜28に搬入位置決め等しないで、例えば、公知のスキャナ等の撮像装置8を用いて、基板画像を取得することもできる。
また、部品形状記憶部10および生産実績記憶部11は、複数の部品実装ライン1Mと通信可能に接続される記憶装置(例えばデータベース等)に設けることもできる。この場合、当該記憶装置は、複数の部品実装ライン1Mで取得される部品形状や生産実績を蓄積することができ、部品種の特定や機材情報(動作パラメータ)の取得が容易になる。
1M:部品実装ライン、
21〜28:部品実装機、
3:基板搬送装置、
4:部品供給装置、41:フィーダ(部品収容部)、
5:部品移載装置、52:部品装着ヘッド、
8:撮像装置、
100:部品実装ライン構築装置、
10:部品形状記憶部、
11:生産実績記憶部、
12:基板撮像部、
13:基板座標系取得部、
14:部品特定部、
15:生産プログラム作成部、
16:最適化処理部、
17:表示制御部、
17D:表示装置、
FM1、FM2:位置マーク

Claims (6)

  1. 基板に複数の部品を装着する部品実装機を作動させる生産プログラムを作成して部品実装ラインを構築する部品実装ライン構築装置であって、
    前記複数の部品の部品形状を部品種毎に記憶する部品形状記憶部と、
    前記基板を撮像装置で撮像して基板画像を取得する基板撮像部と、
    撮像された前記基板画像の位置マークに基づいて前記基板に設定される基板座標系を取得する基板座標系取得部と、
    前記基板画像から各前記部品の部品形状を抽出して、抽出された部品形状と前記部品形状記憶部に記憶されている部品形状とを照合して各前記部品の部品種を特定する部品特定部と、
    前記基板画像から前記基板座標系における各前記部品の装着位置および装着角度を取得して、前記装着位置、前記装着角度および前記部品種を含む装着データを装着される前記部品毎に生成して前記生産プログラムを作成する生産プログラム作成部と、
    前記部品実装機と同等の部品実装機で実際に部品を実装したときの吸着または装着の成否に基づいて部品種毎に生産実績を記憶する生産実績記憶部と、
    を備え、
    前記部品特定部は、前記照合に際して前記部品形状記憶部に記憶されている部品形状が複数存在する場合に、前記生産実績記憶部に記憶されている生産実績が最も高い部品を選択する部品実装ライン構築装置。
  2. 前記生産実績は、基板材料、はんだ材料およびリフロー条件のうちの少なくともひとつに基づいて基板種別に記憶されており、
    前記部品特定部は、生産する基板種に応じた生産実績を用いて前記照合を行う請求項1に記載の部品実装ライン構築装置。
  3. 前記部品の装着順序、前記部品を供給する部品供給装置の部品収容部の配置および使用する部品実装機の配設数のうちの少なくともひとつを変更して、タクトタイムが最短となるように前記生産プログラムを最適化する最適化処理部を備える請求項1または請求項2に記載の部品実装ライン構築装置。
  4. 前記部品実装機に装着されている部品装着ヘッドの種類および吸着ノズルの種類、並びに、前記部品供給装置の部品収容部の種類および配置のうちの少なくともひとつを含む機材情報と、前記最適化された生産プログラムに基づいて生産で使用する機材の機材情報とを比較して、交換または追加が必要な生産準備対象機材を表示する表示装置を備える請求項3に記載の部品実装ライン構築装置。
  5. 前記生産準備対象機材が交換または追加されたときに、当該生産準備対象機材を前記表示装置において非表示にする請求項4に記載の部品実装ライン構築装置。
  6. 前記生産準備対象機材が保守点検の必要がある場合に、前記表示装置において前記保守点検を警告する請求項4に記載の部品実装ライン構築装置。
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