JPWO2015140966A1 - 路面状態判定方法、路面状態出力方法、路面状態判定装置および路面状態出力装置 - Google Patents

路面状態判定方法、路面状態出力方法、路面状態判定装置および路面状態出力装置 Download PDF

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Abstract

本発明の路面状態判定方法は、走行中のダンプトラック(20)のサスペンション圧力を検出し、前記サスペンション圧力の検出値(FR,FL,RR,RL)の所定時間内の最大振幅(PP)および周波数(PPHz)を求め、前記最大振幅(PP)および前記周波数(PPHz)に基づいて路面状態を判定する。

Description

本発明は、路面状態判定方法、路面状態出力方法、路面状態判定装置および路面状態出力装置に関する。
土木作業現場や鉱山の採掘現場では、ダンプトラックなどの運搬車両が走行する経路は、舗装されていないため、運搬車両が繰り返し走行することで路面が荒れてくる。
このため、鉱山における道路の保守管理を行う保守管理システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
また、このような鉱山道路の保守管理方法として、走行している運搬車両のサスペンション圧力を測定して路面の粗さを判定する方法も提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
米国特許第8095306号明細書
Pete Holman、"Caterpillar Haul Road Design and Management "、[online]、2006、[平成26年1月20日検索]、インターネット〈URL:http://www.directminingservices.com/wp-content/uploads/2010/06/CAT-Haul-Road-Design.pdf〉
しかしながら、運搬車両のサスペンション圧力を用いた従来の判定方法は、路面状態の判定精度が低いため、サービスマンが実際の路面を観察し、写真を撮って判定する必要があった。このため、路面状態を判定する作業が煩雑となり、判定までの時間も掛かるという課題がある。
本発明の目的は、路面状態を迅速にかつ精度良く判定できる路面状態判定方法、路面状態出力方法、路面状態判定装置および路面状態出力装置を提供することである。
本発明の路面状態判定方法は、走行中の運搬車両のサスペンション圧力を検出し、前記サスペンション圧力の検出値の所定時間内の最大振幅および周波数を求め、前記最大振幅および前記周波数に基づいて路面状態を判定することを特徴とする。
本発明によれば、路面に凹凸があると、その凹凸のショックによってサスペンション圧力が変動する。すなわち、路面が整地されて凹凸が小さい場合には、サスペンション圧力の変動も小さく、凹凸が大きい場合にはサスペンション圧力の変動も大きくなる。
したがって、所定時間内のサスペンション圧力の最大振幅を検出することで、少なくとも路面が整地されて良好な良好路と、路面の凹凸が大きい極悪路とを容易に判別できる。
また、最大振幅だけではなく周波数も用いて路面状態を判定しているので、最大振幅のみでは区分できない路面を、周波数つまり凹凸の周期によって区分することができる。このため、本発明は、サスペンション圧力の検出値の所定時間内の最大振幅および周波数の2つのパラメータを用いて路面状態を判定しているので、サービスマンが路面を確認する必要が無く、迅速にかつ精度よく路面状態を判定できる。
本発明の路面状態判定方法において、前記路面状態の判定は、運搬車両の積荷の積載量が空車状態、または、積車状態のときの検出値に基づいて行われることが好ましい。
ここで、空車状態とは、運搬車両の積荷が定格積載量の0〜10%程度の範囲であり、積荷がほとんど積まれていない状態である。また、積車状態とは、運搬車両の積荷が定格積載量の90〜110%程度の範囲であり、積荷がほぼ定格積載量分だけ積まれた状態である。
前記サスペンション圧力の検出値の所定時間内の最大振幅および周波数は、路面の凹凸だけでなく、積載量にも影響する。ここで、最大振幅で路面状態を判定する場合、積載量毎に条件を設定する必要がある。
また、鉱山などで利用される運搬車両は、稼働効率を向上するため、積荷を積載している場合には積車状態で走行することが多い。このため、運搬車両は、積荷を排出する排出場から積み込む積込場までは空車状態で走行し、積込場から排出場までは積車状態で走行し、その他の状態で走行することは少ない。
したがって、空車状態および積車状態で路面状態を判定すれば、条件の設定数を少なくでき、かつ、実運用上も問題なく判定できる。
本発明の路面状態判定方法において、前記サスペンション圧力の検出値を、運搬車両の操舵角、傾斜センサー計測値、車速測定値の少なくとも1つを用いて補正して補正値を求め、前記補正値の所定時間内の最大振幅および周波数を求めて路面状態を判定することが好ましい。
サスペンション圧力の検出値を、運搬車両の操舵角を用いて補正すれば、運搬車両が旋回している場合の左右方向の車体荷重移動の影響を補正した補正値を求めることができる。また、前記検出値を傾斜センサー計測値を用いて補正すれば、路面の傾斜による車体荷重移動の影響を補正した補正値を求めることができる。さらに、前記検出値を車速測定値を用いて補正すれば、急減速や加速により車速が変化した場合の前後方向の車体荷重移動の影響を補正した補正値を求めることができる。したがって、路面状態による検出値の変化を精度良く検出でき、路面状態の判定精度を向上できる。なお、車速測定値は、たとえばトランスミッション出力軸の回転数を検出して求めてもよいし、車輪の回転数を検出して求めてもよい。
本発明の路面状態判定方法において、前記サスペンション圧力によりピッチ方向の荷重変化の検出値を求め、この検出値の所定時間内の最大振幅および周波数に基づいて路面状態を判定することが好ましい。
運搬車両の荷重変化には、ピッチ、ロール、ツイストの3種類がある。この中で、走行中の路面の凹凸によるサスペンション圧力の変動を検出しやすいのは、ピッチである。したがって、ピッチに関する検出値を求めれば、ロールやツイストで求める場合に比べて路面状態の判定精度を向上できる。
本発明の路面状態判定方法において、前記運搬車両の走行中の位置情報を検出し、前記位置情報と、前記路面状態の判定結果とを関連付けることが好ましい。
運搬車両の走行中の位置情報を検出し、路面状態の判定結果と関連付けておけば、走行経路における各場所毎の路面状態を容易に把握できる。したがって、路面の整地などの管理を容易に行うことができる。
本発明は、前記路面状態判定方法で判定された路面状態の出力方法であって、前記関連付けられた位置情報および路面状態の判定結果に基づいて、路面状態の判定結果を記載した地図データを出力することが好ましい。
運搬車両の位置情報を検出し、路面状態の判定結果と関連付ければ、路面状態の判定結果が書き込まれた地図データを自動的に作成して出力することができる。したがって、この地図データを印刷して鉱山や運搬車両の管理者に報告することで、路面整備が必要な箇所を容易にアドバイスでき、路面整備を迅速に実行できる。
本発明は、前記路面状態判定方法で判定された路面状態の出力方法であって、前記運搬車両は、同一の経路を繰り返し走行する運搬車両であり、前記経路を1往復した際の前記経路における前記路面状態の判定結果を1サイクル分のデータとして取得し、前記1サイクルあたりの前記路面状態の判定結果の分布データを複数サイクル分出力することを特徴とすることが好ましい。
路面状態の判定結果の分布データを複数サイクル分出力すれば、前記経路中の悪路の割合の変化を容易に確認でき、路面整備のタイミングを容易に判断できる。
本発明の路面状態判定装置は、走行中の運搬車両のサスペンション圧力を検出する圧力検出部と、前記圧力検出部で検出した検出値の所定時間内の最大振幅および周波数を求める演算部と、前記最大振幅および前記周波数に基づいて路面状態を判定する路面状態判定部と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記路面状態判定装置は、前記運搬車両の走行中の位置情報を検出する位置情報検出部と、前記位置情報と、前記路面状態の判定結果とを関連付けて記憶する記憶装置と、を備えることが好ましい。
これらの路面状態判定装置によれば、前記路面状態判定方法と同じ作用効果を奏することができる。
本発明の路面状態出力装置は、前記路面状態判定装置で判定された路面状態の出力装置であって、前記関連付けられた位置情報および路面状態の判定結果を取得して記憶装置に蓄積するデータ蓄積部と、前記記憶装置に蓄積された位置情報および路面状態の判定結果に基づいて、路面状態の判定結果を記載した地図データを出力する出力部を備えることを特徴とする。
また、本発明の路面状態出力装置は、前記路面状態判定装置で判定された路面状態の出力装置であって、前記運搬車両は、同一の経路を繰り返し走行する運搬車両であり、前記経路を1往復した際の前記経路における前記路面状態の判定結果を1サイクル分のデータとして取得して記憶装置に蓄積するデータ蓄積部と、前記記憶装置に蓄積された1サイクルあたりの前記路面状態の判定結果の分布データを複数サイクル分出力する出力部とを備えることが好ましい。
これらの路面状態出力装置によれば、前記路面状態出力方法と同じ作用効果を奏することができる。
本発明の一実施形態にかかる運搬車両の管理システムを示す図である。 運搬車両であるダンプトラックの構成を示す図である。 ダンプトラックの構成を示す機能ブロック図である。 路面状態出力装置の構成を示す機能ブロック図である。 路面状態判定方法の処理を示すフローチャートである。 判定対象データの範囲を示すグラフである。 路面傾斜補正処理工程を示すフローチャートである。 路面傾斜角度による補正量を示すグラフである。 加速度補正処理工程を示すフローチャートである。 旋回補正処理工程を示すフローチャートである。 最大振幅および周波数算出処理工程を示すフローチャートである。 路面グレード判定処理工程を示すフローチャートである。 試験用路面を積車状態で走行した際の速度とピッチの最大振幅との関係を示すグラフである。 試験用路面を空車状態で走行した際の速度とピッチの最大振幅との関係を示すグラフである。 試験用路面を空車状態で走行した際の速度とピッチの最大振幅との関係を示すグラフである。 試験用路面を走行した際のピッチの周波数と最大振幅との関係を車速毎に示すグラフである。 路面状態判定結果の出力処理を示すフローチャートである。 マップ出力処理で出力される地図データの一例を示す図である。 遷移レポート出力処理で出力される遷移レポートの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の運搬車両の管理システム1を示す図である。管理システム1は、運搬車両としての鉱山などで運用されているダンプトラック20を管理するものであり、鉱山において無線通信によってダンプトラック20から稼働情報を収集する無線通信装置3と、無線通信装置3と通信可能に設けられた路面状態出力装置10とを備えている。
ダンプトラック20が運搬する積荷(積載物)は、例えば、砕石、土砂、岩石、石炭などであるが、これに限定されるものではない。
ダンプトラック20は、積荷の排出作業が行われる場所(以下、排出場)DPと、積込機4によって積荷の積込作業が行われる場所(以下、積込場)LPとの間を往復する。本実施形態では、排出場DPから積荷を積載していない状態(空車状態)のダンプトラック20が積込場LPまで走行し、積込場LPで積荷を積み込んだ後、積荷を積載した状態(積車状態)のダンプトラック20が排出場DPまで走行し、排出場DPで積荷を排出する。
したがって、ダンプトラック20が排出場DPから積込場LPまで走行する往路Rgと、積込場LPから排出場DPまで走行する復路Rrとでダンプトラック20の経路Rが設定される。なお、往路Rgおよび復路Rrは、同一の道でもよいし、往路Rgおよび復路Rrを別の道で設定してもよく、経路Rとして同じ道であればよい。
また、経路Rは、排出場DPおよび積込場LPも含むものであり、排出場DPは経路Rのスタート地点およびゴール地点となる。そして、ダンプトラック20は、前記同一の経路Rを往復する。
<運搬車両の管理システムの概要>
運搬車両であるダンプトラック20の管理システム1は、ダンプトラック20が判定した路面状態の判定結果の情報を収集して出力する路面状態出力装置10を備える。路面状態出力装置10は、経路Rの路面状態の判定結果を、例えば経路Rのマップに重ねて表示した地図データを出力したり、経路Rを一往復した際の路面状態の判定結果を、往復回数とともに時系列に並べたレポートを出力する。この出力された地図データやレポートを、経路Rを管理する管理者に報告することで、管理者は経路Rの路面状態を把握でき、効率良く路面を整備できる。このため、ダンプトラック20は荒れた路面を走行することが少なくなり、ダンプトラック20へのダメージも減少でき、ダンプトラック20の故障を抑制でき、メンテナンス費用も軽減できる。さらに、路面が整備されていれば、ダンプトラック20の走行時間も短縮でき、積荷の運搬効率を向上できて燃料コストも低減できる。
鉱山には、ダンプトラック20と無線通信する無線通信装置3が設けられている。無線通信装置3は、アンテナ3Aを有し、無線LAN(Local Area Network)等を用いてダンプトラック20と通信する。また、アンテナ3Aを用いてダンプトラック20と通信できる範囲は、通常、経路R全体をカバーできない。このため、ダンプトラック20が無線通信装置3による通信が可能な通信可能範囲内に移動したときに、ダンプトラック20および無線通信装置3間で通信処理が実行される。例えば、通信可能範囲内に給油所を設け、給油中のダンプトラック20と通信処理を実行すればよい。
無線通信装置3は、ダンプトラック20から受信したデータを路面状態出力装置10に出力可能に構成されている。なお、路面状態出力装置10は、鉱山における管理施設内に設置してもよいし、鉱山が存在する国内に設置してもよく、その国ではなく海外に設置してもよい。
このため、路面状態出力装置10が鉱山の管理施設内に設置されている場合、無線通信装置3と路面状態出力装置10とは、ネットワークケーブルなどで接続すればよい。また、路面状態出力装置10が国内の管理施設(鉱山の管理会社や、ダンプトラック20の管理会社)に設置される場合や、外国の管理施設に設置される場合は、無線通信装置3および路面状態出力装置10間は、携帯電話網や、衛星通信網などで通信可能に接続すればよい。
<ダンプトラック>
図2は、ダンプトラックの構成を示す図である。ダンプトラック20は、積荷を積載して走行し、所望の場所でその積荷を排出する。ダンプトラック20は、車両本体21と、ベッセル22と、車輪23と、サスペンションシリンダー24と、回転数センサ25と、サスペンション圧力センサ(圧力センサ)26と、無線通信用アンテナ27Aが接続された車載無線通信装置27と、GPS用アンテナ29Aが接続された位置情報検出装置(本実施形態ではGPS受信機)29と、路面状態判定装置30と、傾斜センサ36と、舵角センサ37とを有する。なお、ダンプトラック20は、上記構成以外にも一般的な運搬車両が備えている各種の機構及び機能を備えている。なお、本実施形態では、前輪(車輪23)で操舵するリジットフレーム式のダンプトラック20を例として説明するが、車体を前部と後部に分割しそれらを自由関節で結合したアーティキュレート式ダンプトラックにも適用可能である。
ダンプトラック20は、ディーゼルエンジン等の内燃機関の出力を、トランスミッションを介して車輪23に伝達して駆動する機械駆動方式であるが、ダンプトラック20の駆動方式はこれに限定されるものではなく、ディーゼルエンジン等の内燃機関が発電機を駆動することによって発生した電力で電動機を駆動し、車輪23を駆動する電気駆動方式でもよい。
ベッセル22は、積荷を積載する荷台として機能するものであり、車両本体21の上部に配置されている。ベッセル22には、積荷として、採石された砕石、岩、土、石炭等が油圧ショベル等の積込機4によって積載される。車輪23は、タイヤとホイールで構成され車両本体21に装着されており、上述したように車両本体21から動力が伝達されることで駆動される。サスペンションシリンダー24は、車輪23と車両本体21との間に配置されている。車両本体21及びベッセル22、さらに積荷が積載された際における積荷の重量に応じた負荷が、サスペンションシリンダー24を介して車輪23に作用する。
回転数センサ25は、トランスミッション出力軸の回転数TMを検出したり、車輪23の回転数TMを検出するものである。路面状態判定装置30はこの回転数TMを用いてダンプトラック20の車速や加速度を算出する。
サスペンションシリンダー24は内部に作動油が封入されており、積荷の重量に応じて伸縮動作する。なお、サスペンション圧力センサ(必要に応じて圧力センサともいう)26は、サスペンションシリンダー24に作用する負荷を検出する。圧力検出部であるサスペンション圧力センサ26は、ダンプトラック20の左右の前輪用および左右の後輪用の各サスペンションシリンダー24に設置されている。そして、右前輪用のサスペンション圧力センサ26で検出値FRが検出され、左前輪用のサスペンション圧力センサ26で検出値FLが検出され、右後輪用のサスペンション圧力センサ26で検出値RRが検出され、左後輪用のサスペンション圧力センサ26で検出値RLが検出される。
さらに、各サスペンション圧力センサ26の作動油の圧力を検出することで積荷の重量(積載量)を計測することができる。なお、本実施形態においては、前記積載量を定格積載量に対する割合(%)で出力している。
GPS用アンテナ29Aは、GPS(Global Positioning System)を構成する複数のGPS衛星5A、5B、5C(図1参照)から出力される電波を受信する。GPS用アンテナ29Aは、受信した電波を位置情報検出装置29に出力する。位置情報検出装置29は、GPS用アンテナ29Aが受信した電波を電気信号に変換し、自身の位置情報291、すなわちダンプトラック20の位置情報291を算出(測位)する。したがって、位置情報検出装置29により位置情報検出部が構成され、前記位置情報291は、ダンプトラック20の緯度、経度、高度である。
車載無線通信装置27は、無線通信用アンテナ27Aを介して図1に示す無線通信装置3のアンテナ3Aとの間で相互に無線通信を行う。車載無線通信装置27は、路面状態判定装置30に接続されている。このような構造により、路面状態判定装置30は、無線通信用アンテナ27Aを介して各情報を送受信する。
傾斜センサ36は、ダンプトラック20の車体に取り付けられており、車体の傾きを検出する。傾斜センサ36は、ダンプトラック20の前後方向の傾き(ピッチ)及び幅方向の傾き(ロール)を検出することができる。
舵角センサ37は、左右の前輪(操向輪)を操舵するステアリングリンクの回転角を検出するポテンションメータ等で構成される。
<路面状態判定装置及びその周辺機器>
図3は、路面状態判定装置30及びその周辺機器を示す機能ブロック図である。ダンプトラック20には、路面状態判定装置30と、車載記憶装置31と、車載無線通信装置27と、位置情報検出装置29とが接続されている。路面状態判定装置30には、さらに、状態取得装置32が接続されている。
路面状態判定装置30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを組み合わせたコンピュータ(車体コントローラ)であり、演算部301と、路面状態判定部302とを備える。演算部301および路面状態判定部302は、路面状態の判定処理を実行するものであり、演算部301はサスペンション圧力の検出値の所定時間内の最大振幅および周波数を算出し、路面状態判定部302は前記最大振幅および前記周波数に基づいて路面状態を判定する。演算部301および路面状態判定部302の具体的な動作は後述する。
状態取得装置32は、路面状態を判定するために用いるダンプトラック20の様々な稼働状態の情報を取得するための装置である。例えば、状態取得装置32は、回転数センサ25、サスペンション圧力センサ26、傾斜センサ36、舵角センサ37等を有する。路面状態判定装置30は、このような状態取得装置32からダンプトラック20の様々な稼働状態の情報を取得し、取得したこれらの情報に基づいて路面状態を判定する。
<回転数センサから取得する情報>
路面状態判定装置30は、回転数センサ25からトランスミッション出力軸回転数TMまたは車輪23の回転数TMを示す情報を取得する。
<サスペンション圧力センサから取得する情報>
路面状態判定装置30は、ダンプトラック20の各車輪23に備えられた圧力センサ26(車輪23が4輪の場合、4個の圧力センサ26)が検出したサスペンションシリンダー24の作動油に作用する圧力を取得することにより、右前輪検出値FR、左前輪検出値FL、右後輪検出値RR、左後輪検出値RLを示す情報を取得する。
また、前記4つの検出値FR,FL,RR,RLを合計することで、積荷の重量(積載量PLM)を求めることができる。本実施形態では、積載量PLMは、定格積載量に対する割合(%)で出力されている。
また、圧力センサ26が検出したサスペンションシリンダー24の作動油に作用する圧力を見ることにより、ダンプトラック20のベッセル22に積荷が積載された積車状態であるか、ベッセル22から積荷を排出した空車状態であるかを知ることができる。
<傾斜センサから取得する情報>
傾斜センサ36は、主に路面傾斜(坂道)と、路面の凹凸のショックによる傾斜とを区分するために、車体の傾斜角を検出する。このため、傾斜センサ36は、主に車体の前後方向の傾斜角I(ピッチ角)を取得する。
<舵角センサから取得する情報>
舵角センサ37は、ダンプトラック20のオペレータがステアリングを操作した際の舵角Angを検出する。
<車載記憶装置>
車載記憶装置31は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read OnlyMemory)、フラッシュメモリ若しくはハードディスクドライブ等又はこれらを組み合わせて構成されている。車載記憶装置31は、路面状態判定装置30が路面状態判定処理を行うための命令が記述されたコンピュータプログラム及び管理システム1を運用するための各種設定値等を記憶している。
路面状態判定装置30は、前記コンピュータプログラムを読み出し、所定のタイミングで状態取得装置から稼働情報を取得し、演算部301および路面状態判定部302で稼働情報を処理し、その処理によって得られたデータを車載記憶装置31に記憶させる。このとき、路面状態判定装置30は、ダンプトラック20が、スタート地点である排出場DPから積込場LPまでの往路Rgと、積込場LPからゴール地点である排出場DPまでの復路Rrを1往復する間の稼働情報を、1サイクルのデータとして記憶する。
車載記憶装置31は、後述するように、1秒毎に速度(車速)v、積載量PLM、急ブレーキ記録311、ピッチ周波数PPHz、ピッチ最大振幅PP、ツイスト周波数PTHz、ツイスト最大振幅PT、ロール周波数PRHz、ロール最大振幅PR、路面状態判定値312を記憶する。
また、車載記憶装置31には、補正用の基準値として右前輪基準圧力P0fr、左前輪基準圧力P0fl、右後輪基準圧力P0rr、左後輪基準圧力P0rlも記憶される。
さらに、位置情報検出装置29で検出された位置情報291も前記路面状態判定値と関連付けて記憶される。
車載記憶装置31が記憶しているこれらの稼働情報は例示であり、稼働情報はこれらに限定されるものではない。
路面状態判定装置30は、管理システム1の路面状態出力装置10または無線通信装置3から稼働情報の送信に関する指令信号を受信すると、車載無線通信装置27を用いて車載記憶装置31に記憶された稼働情報を、無線通信装置3に送信する。無線通信装置3は、受信した稼働情報を、路面状態出力装置10に送信する。
<路面状態出力装置>
図4は、路面状態出力装置10の機能ブロック図である。路面状態出力装置10は、ダンプトラック20の運行を管理する会社等に設置されたサーバ装置で構成され、データ処理装置50と、記憶装置60と、入出力部(I/O)70とを備える。入出力部70は、データ処理装置50と外部機器との間の情報の入出力を行うインターフェースである。この入出力部70には、ディスプレイやプリンターなどの出力装置71と、キーボードやマウスなどの入力装置72と、通信装置73とが接続されている。通信装置73には、通信用アンテナ74が接続されている。したがって、路面状態出力装置10は、通信装置73を用いて、無線通信装置3と通信する。
データ処理装置50は、CPU(Central Processing Unit)で構成される。記憶装置60は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等で構成される。
<データ処理装置>
データ処理装置50は、データ蓄積部51と、出力部52とを備える。
<データ蓄積部>
データ蓄積部51は、ダンプトラック20から送信され、無線通信装置3を中継して通信装置73で受信された稼働情報(車載記憶装置31に記憶された各情報)を、経路Rを走行した1サイクル毎のデータとして記憶装置60に記憶する。
具体的には、データ蓄積部51は、ダンプトラック20の車載記憶装置31に1秒毎に記憶される速度(車速)v、積載量PLM、急ブレーキ記録311、ピッチ周波数PPHz、ピッチ最大振幅PP、ツイスト周波数PTHz、ツイスト最大振幅PT、ロール周波数PRHz、ロール最大振幅PR、路面状態の判定結果である路面状態判定値312、位置情報291を、記憶装置60にサイクル情報とともに記憶する。
記憶装置60には、ダンプトラック20が複数回往復していれば、その複数サイクルのデータが蓄積される。また、複数台のダンプトラック20が経路Rを複数回走行した場合には、各ダンプトラック20の複数回のサイクルデータをそれぞれ蓄積してもよい。
ただし、1台のダンプトラック20が上記路面状態を判定するための情報を取得すれば、経路Rの路面状態を判定できるので、必ずしも複数台のダンプトラック20から情報を取得する必要は無い。
なお、記憶装置60には、所定期間のサイクルデータが蓄積される。例えば、1週間のサイクルデータが蓄積され、その期間のサイクルデータが解析対象となる。
<出力部>
出力部52は、マップ出力部521と、遷移出力部522とを備える。
マップ出力部521は、記憶装置60に記憶された路面状態判定値312と、路面状態判定値312に関連付けられた位置情報291とで、地図上に路面状態判定値を記載した地図データを出力装置71に出力する。
遷移出力部522は、記憶装置60に記憶された1サイクルあたりの路面状態判定値312の分布データを複数サイクル分、出力装置71に出力する。
なお、出力部52のマップ出力部521、遷移出力部522がデータを出力する先は、出力装置71のプリンターやディスプレイ等でもよいし、データとして所定の管理装置等に出力してもよい。
<路面状態判定処理>
次に、図5のフローチャートを参照して、路面状態判定装置30による路面状態判定処理について説明する。
なお、路面状態判定装置30は、ダンプトラック20に設置した際の初期設定として、傾斜センサ36、舵角センサ37の初期設定(イニシャライズ)を行う。すなわち、ダンプトラック20を平坦路に移動し、傾斜センサ36および舵角センサ37の基準点(0点)を設定する。
また、図5の路面状態判定処理は、図6に例示するように、1秒間隔で実行される。また、各判定処理で行われる演算は、直前の2.56s間に取得したデータに基づいて行われる。すなわち、図6において、判定処理1の期間では、直前の2.56s間の判定対象データ1に基づき判定処理が行われ、判定処理2の期間では、判定対象データ2に基づき判定処理が行われる。
なお、演算対象のデータ範囲を設定する2.56sは、本実施形態においてサスペンション圧力変動の振幅を判定できる最少範囲であるが、サスペンション圧力センサ26の分解能などに応じて設定すればよい。
図5の路面状態判定処理が開始されると、路面状態判定装置30は、判定準備工程を実行する(ステップS1)。判定準備工程S1では、車速v、加速度Gx、傾斜角I、舵角Ang、積載量PLMの計算や読み込みを行う。また、サスペンション圧力センサ26で検出されるサスペンション圧力の基準値P0fr,P0fl,P0rr,P0rlを取得する。
車速v(m/s)は、例えば、トランスミッション回転数TM×0.0236/3.6で求められる。すなわち、回転数TMに車輪23の直径などに応じた所定の係数を乗算し、時速を秒速に変換するための定数3.6で除算すれば求められる。加速度Gx(G)は、例えば、1秒間の速度変化分を重力gで除算して求められる。積載量は、定格積載量に対する割合(%)で圧力センサ26から取得される。
基準値P0fr,P0fl,P0rr,P0rlは、平坦路停車時の1秒間のサスペンション圧力センサ26の検出値の平均値である。すなわち、路面状態判定装置30は、傾斜センサ36で検出した傾斜角度Iが−3°以上、+3°以下の状態で、かつ、速度レバーをニュートラル位置に設定した際に、サスペンション圧力センサ26で0.01s毎に検出値FR、FL、RR,RLを検出し、それぞれの検出値の100データ(1秒間)の平均値を求めて前記基準値P0fr,P0fl,P0rr,P0rlを算出し、車載記憶装置31に予め記憶する。
次に、路面状態判定装置30は、車速vが0m/sより大きいか、つまり停車していないかを判定する(ステップS2)。
路面状態判定装置30は、ステップS2でYesと判定すると、積載量PLMが空車状態であるか、あるいは、積車状態であるかを判定する(ステップS3)。
ここで、空車状態とは、ベッセル22がほぼ空の状態を意味し、具体的には積載量が第1設定値以下の状態である。本実施形態では、積載量は定格積載量に対する割合(%)であるため、路面状態判定装置30は、第1設定値を10%と設定し、積載量が0〜10%の範囲にある場合に空車状態と判定する。なお、積載量が具体的な重量で出力される場合には、第1設定値も重量で設定すればよい。例えば、定格積載量が90トンのダンプトラック20であれば、前記第1設定値を例えば9トンに設定すればよい。
また、積車状態とは、積載量がほぼ定格積載量の状態を意味し、具体的には積載量が第2設定値以上、第3設定値以下の状態である。本実施形態では、第2設定値が90%、第3設定値が110%に設定され、路面状態判定装置30は、積載量が90〜110%の範囲にある場合に積車状態と判定する。
路面状態判定装置30は、ステップS3でYesと判定すると、加速度Gxが−0.2Gより大きいかを判定する(ステップS4)。つまり、急ブレーキ操作が行われたかを判定する。ステップS4でNOと判定された場合は、急ブレーキ操作は行われていないと判定できる。
路面状態判定装置30は、ステップS2、S3、S4でNOと判定された場合は、路面状態の判定処理を終了する。すなわち、ダンプトラック20が停車中はステップS2でNoと判定されるので、路面状態判定装置30は判定処理を終了する。走行していない場合には、サスペンション圧力センサ26の変動に基づく路面状態の判定も実行できないためである。
また、積載量が空車状態または積車状態ではない場合(ステップS3でNO)、例えば、積載量が10%より大きく、90%未満の場合も路面状態の判定処理を行わずに終了する。本実施形態では、サスペンション圧力センサ26の検出値に基づく路面状態の判定条件を、空車状態の場合と、積車状態の場合に限定して設定しているためである。したがって、路面状態の判定条件を積載量毎に設定している場合には、空車状態または積車状態以外でも判定が可能になるが、本実施形態では未設定であるため、判定処理を終了している。
さらに、加速度Gxが−0.2G以下の場合(ステップS4でNO)、急ブレーキ操作が行われ、1秒前の判定結果も急ブレーキの影響を受けている可能性がある。このため、路面状態判定装置30は、車載記憶装置31に蓄積された1秒前の判定結果を除外(削除)する(ステップS5)。また、加速度Gxが−0.4G未満の場合は、確実に急ブレーキが操作されたと判定できるため、車載記憶装置31の急ブレーキ記録311に急ブレーキがあったことを示すフラグを記憶する(ステップS5)。
加速度が−0.2G以下の場合、急ブレーキ操作が行われた可能性が高い。この場合、サスペンション圧力センサ26の検出値に影響し、この検出値に基づいて判定すると路面状態を誤判定する可能性がある。また、1秒前の判定結果も急ブレーキの制動開始時の可能性があり、誤判定しているおそれがある。したがって、ステップS4でNOと判定された場合は、今回の判定結果だけでなく、1秒前の判定結果も除外する。
ステップS4でYES、つまりステップS2〜S4でYESと判定された場合、路面状態判定装置30の演算部301は、サスペンション圧力センサ26で検出した検出値FR、FL、RR、RLから、車載記憶装置31に記憶してある基準値P0fr、P0fl、P0rr、P0rlを減算してオフセットしたサスペンション圧力値(以下、単に圧力値という)Pfr、Pfl、Prr、Prlを算出する(ステップS6)。
すなわち、Pfr=FR−P0fr、Pfl=FL−P0fl、Prr=RR−P0rr、Prl=RL−P0rlである。このように検出値から基準値を減算することにより、圧力値Pfr、Pfl、Prr、Prlの変動中心を0点(0Mpa)に設定することができる。
次に、路面状態判定装置30の演算部301は、圧力値Pfr、Pfl、Prr、Prlの補正を行う。本実施形態では、サスペンション圧力に影響する路面傾斜、急制動、旋回操作の3種類の補正を行っている。
まず、路面状態判定装置30は、路面傾斜の影響を排除するための補正処理工程を実行する(ステップS7)。
次に、路面状態判定装置30は、制動等の加速度の影響を排除するための補正処理工程を実行する(ステップS8)。
次に、路面状態判定装置30は、旋回操作の影響を排除するための補正処理工程を実行する(ステップS9)。
以下、各補正処理工程の詳細について説明する。
<路面傾斜補正処理工程>
路面傾斜補正処理工程S7は、図7に示すように、まず、路面傾斜(坂道)による傾斜と、路面の凹凸のショックによる傾斜とを区分するために傾斜センサ36の検出値(傾斜角度I)のフィルタリング処理を行う(ステップS71)。
フィルタリング処理S71では、傾斜センサ36の検出値をIとしたときに、フィルター値をI'を式I'(t+1)=I(t+1)×(1−a)+I'(t)×aにより求める。ここで、a=e-2×Pi×f×Tである。Piは円周率である。Tはサンプリングタイムであり、例えば0.01sである。fはフィルタ周波数であり、例えば0.08Hzである。(t+1)、(t)はそれぞれ今回値、前回値を表す符号である。
このフィルタリング処理によって、路面の凹凸のショックによる傾斜値が除外され、路面傾斜(坂道)の傾斜角を示す傾斜補正値I'が求められる。
次に、路面状態判定装置30は、フィルタリング処理S71で求めた傾斜補正値I'が−3°以下、あるいは、+3°以上であるかを判定する(ステップS72)。
ステップS72でNOの場合、ダンプトラック20はほぼ平坦路を走行しており、傾斜センサ36の検出値も誤差のレベルであるため、路面状態判定装置30は路面傾斜による補正処理は不要と判定して、路面傾斜補正処理工程S7を終了する。
一方、ステップS72でYESの場合、路面状態判定装置30は、路面傾斜による荷重移動分を考慮してサスペンション圧力の補正処理を行う(ステップS73)。
路面傾斜圧力補正処理S73では、ステップS71で求めた傾斜補正値I'と、積載量とに基づき図8のグラフから前輪の圧力補正値F(I')、後輪の圧力補正値R(I')を求める。ここで、傾斜補正値I'はダンプトラック20が上りの坂道を走行している場合はマイナス値となり、下りの場合はプラス値となる。また、積載量から空車状態であるか積車状態であるかを判別できる。したがって、路面状態判定装置30は、図8のグラフから、圧力補正値F(I')、圧力補正値R(I')を算出する。そして、各圧力値Pfr、Pfl、Prr、Prlを圧力補正値F(I')、圧力補正値R(I')で補正し、新たな圧力値Pfr、Pfl、Prr、Prlとして更新する。
具体的には、Pfr←Pfr+F(I')/2、Pfl←Pfl+F(I')/2、Prr←Prr+R(I')/2、Prl←Prl+R(I')/2の処理を行う。ここで、各圧力値Pfr、Pfl、Prr、Prlに、圧力補正値F(I')、圧力補正値R(I')の1/2を加算しているのは、左右の車輪23に各圧力補正値F(I')、圧力補正値R(I')が分散して影響するためである。なお、図8の横軸は勾配、縦軸は補正係数である。
<加速度補正処理工程>
路面状態判定装置30の演算部301は、ブレーキによって制動された場合や、アクセルなどで加速された場合のように、速度変化が生じた場合に発生する車体の前後方向の荷重移動分がサスペンション圧力センサ26の検出値に影響することを補正するため、図9に示す加速度補正処理工程S8を行う。
路面状態判定装置30は、まず、加速度Gx(G)、車体重量W(kg)、重心高さH(m)、サスペンションシリンダー24の面積A(cm2)、ホイールベース前後方向の間隔WBx(m)を用いて、荷重移動分ΔWを算出する(ステップS81)。具体的には、ΔW=W×Gx×H/WBで算出する。
なお、加速度Gxは車体前後方向の加速度であり、1秒間の速度変化分を加速度として計算して求めている。具体的には、Gx={v(1000s)−v(1s)}/9.8である。ここで、v(1000s)は、1000秒間の平均速度である。v(1s)は1秒間の速度である。したがって、1000秒間の平均速度から1秒間の速度を減算し、重力で除算することで、加速度を求めている。したがって、急ブレーキなどで減速した場合は、加速度Gxは0未満のマイナス値となり、アクセル操作などで加速した場合は、加速度Gxは0以上のプラス値となる。
また、車体重量Wは、空車重量+積載量である。空車状態では、車体重量W=空車重量であり、積車状態では、車体重量W=積車重量である。例えば、空車重量が72300kg、定格の積載量が91000kgであれば、空車状態の車体重量Wは72300kgであり、積車状態の車体重量Wは163300kg(72300kg+91000kg)である。
同様に、重心高さHは、積荷の有無で変化するため、空車状態と積車状態とで変化する。例えば、空車状態の重心高さHは1.924m、積車状態の重心高さHは3.064mである。
したがって、前記荷重移動分ΔWは、空車状態であるか、積車状態であるかで異なる。
次に、荷重移動によるサスペンション圧力の変動分ΔP(Mpa)を、ΔP=ΔW/Aで求める(ステップS82)。すなわち、荷重移動分ΔWでサスペンションシリンダー24に加わる力を、受圧面積A(例えば346.4cm2)で除算することで、ΔPを求める。ΔPも、ΔWの符号により、減速時はマイナス値となり、加速時はプラス値となる。
次に、各圧力値Pfr、Pfl、Prr、Prlを、荷重移動による圧力変動分ΔPで補正し、新たな圧力値Pfr、Pfl、Prr、Prlとして更新する(ステップS83)。
具体的には、Pfr←Pfr+ΔP×0.5×C、Pfl←Pfl+ΔP×0.5×C、Prr←Prr−ΔP×0.5×C、Prl←Prl−ΔP×0.5×Cの処理を行う。ここで、ΔPに0.5を乗算しているのは、ΔPは左右の車輪23に分散して影響するためである。また、係数Cを乗算しているのは、計算値と実測値とを合わせるためであり、実験時の実測データから求めている。係数Cは例えば0.3である。
ここで、急ブレーキを操作した場合、車体は前方に荷重移動し、前輪側のサスペンション圧力が増大し、サスペンション圧力センサ26で検出される検出値も荷重移動の影響で増大する。この場合、ΔPはマイナス値となるので、前記加速度補正処理工程S8を実行することで、前輪側の各圧力値Pfr、Pflは荷重移動分の圧力が減算され、補正される。一方、後輪側の各圧力値Prr、Prlは荷重移動分の圧力が加算され、補正される。
<旋回補正処理工程>
旋回補正処理工程S9は、ステアリングを操作してダンプトラック20が旋回した場合の遠心力による車体の左右方向の荷重移動分がサスペンション圧力センサ26の検出値に影響することを補正するため、図10に示す旋回補正処理を行う。
路面状態判定装置30は、まず、舵角Ang(°)、サスペンションシリンダー24の面積A(cm2)、ホイールベース左右方向の間隔WBy(m)、最少旋回半径Rmin(m)、タイヤ前輪の左右方向の距離T(m)、車体重量W(kg)、重心高さH(m)、前輪荷重割合Fw(%)、後輪荷重割合Rw(%)、車速v(m/s)、旋回半径R(m)、旋回時横加速Gy(G)を用いて、左右方向の荷重移動によるサスペンション圧力の変動分ΔP(Mpa)を算出する(ステップS91)。
具体的には、車速v=TM×0.0236/3.6であり、旋回半径R=WBy/sin(Ang×PI/180)であり、旋回時横加速Gy=v×v/R/9.8である。
そして、ΔP=(W+L)×Gy×H/T/A×0.098である。
なお、各変数の具体例は、例えば、WBy=4.95m、Rmin=10.1m、T=4.325mである。また、Fwは、例えば、空車時47%、積車時31.5%であり、Rwは、例えば、空車時53%、積車時68.5%である。その他の変数の例示は前述しているので省略する。
次に、各圧力値Pfr、Pfl、Prr、Prlを、左右方向の荷重移動による圧力変動分ΔPで補正し、新たな圧力値Pfr、Pfl、Prr、Prlとして更新する(ステップS92)。
具体的には、Pfr←Pfr−ΔP×Fw、Pfl←Pfl+ΔP×Fw、Prr←Prr−ΔP×Rw、Prl←Prl+ΔP×Rwの処理を行う。
ここで、左側の車輪23の圧力値の補正では補正値を加算し、右側の車輪23の圧力値の補正では補正値を減算しているのは、舵角Angの符号が左右の旋回で異なるためである。
<ピッチ、ツイスト、ロールの圧力値算出>
以上の各補正処理工程S7、S8,S9が行われた後、図5に示すように、路面状態判定装置30は、補正した圧力値Pfr、Pfl、Prr、Prlを用いて、ピッチ、ツイスト(ラック)、ロール(バイアス)の圧力値PP,PT,PRを算出する(ステップS10)。なお、路面状態の判定には、ピッチの圧力値が適しているので、ピッチの圧力のみを求めてもよい。
ステップS10では、演算部301は、ピッチ圧=Pfl+Pfr−Prl−Prr、ツイスト圧=Pfl−Pfr−Prl+Prr、ロール圧=Pfl−Pfr+Prl−Prrで算出する。
<最大振幅および周波数算出工程>
次に、路面状態判定装置30の演算部301は、ピッチ圧、ツイスト圧、ロール圧の所定時間内の最大振幅と周波数を算出する工程を実行する(ステップS20)。この演算部301における最大振幅および周波数の算出方法の詳細を図11のフローチャートに示す。
なお、前述したように、ピッチ圧のみを算出した場合は、ピッチ圧の最大振幅、周波数のみを算出してもよい。また、前記所定時間は、例えばサスペンション圧力の変動の振幅を判定できる最少時間(最少範囲)に設定され、本実施形態のシステムにおいては2.56秒であり、サンプリング周波数Tは0.01sである。このため、2.56sの期間では、256個のデータが取得できる。
路面状態判定装置30の演算部301は、サンプリング周波数Tでサンプリングされた直前の2.56秒間の判定対象データ(例えば、図6における判定対象データ1)を取得する(ステップS21)。すなわち、判定対象データとして、ピッチ圧、ツイスト圧、ロール圧の各256個のデータを取得する。
次に、演算部301は、前記判定対象データのなかで、ピッチ圧、ツイスト圧、ロール圧の各最大値と最小値との差から、ピッチ圧、ツイスト圧、ロール圧の最大振幅を求める(ステップS22)。
次に、演算部301は、ピッチ圧、ツイスト圧、ロール圧の周波数を算出するための処理を行う。以下では、ピッチ圧の周波数を算出する例で説明するが、ツイスト圧、ロール圧の周波数も同様の処理で算出する。
まず、演算部301は、変数nの初期値を10に設定する(ステップS23)。次に、サンプリング周波数Tと、フィルタ周波数fを設定する(ステップS24)。サンプリング周波数Tは前述の通り0.01sの固定値である。一方、フィルタ周波数fは、10Hzから1Hzずつ変更するため、変数nで設定しており、n=10の場合、f=10Hzである。
次に、演算部301は、IIRローパスフィルタによるフィルタリング処理を実行する(ステップS25)。具体的には、Pn(t+1)=P(t+1)×(1-α)×Pn(t)×αを演算する。この際、α=e-2×PI×f×Tであり、フィルタ周波数f、サンプリング周波数TはステップS24で設定される値である。また、t=0〜255であり、ステップS25では、Pn(1)〜Pn(256)までの256個のデータが生成される。n=10の場合(P10)はP10(1)〜P10(256)までの256個のデータが生成される。
次に、演算部301は、Pn(1)〜Pn(256)の各値を比較し、最大値Max(n)と、最小値Min(n)を求め、その差を演算して振幅幅Range(n)を求める(ステップS26)。
次に、演算部301は、n<10であるかを判定する(ステップS27)。したがって、1回目の処理の場合、n=10であるため、ステップS27でNOと判定される。この場合、演算部301は、n=n−1つまり9に変更し(ステップS28)、ステップS24に戻って処理を継続する。したがって、ステップS24〜S26により、フィルタ周波数f=9Hzとされ、P9(1)〜P9(256)までの256個のデータが生成され、Range(9)が求められる。
次に、演算部301はn=9なので、ステップS27でYESと判定される。以降は、nが順次−1ずつ変化するため、ステップS27では常にYESと判定されることになる。
すると、演算部301は、1回前に算出したRange(n+1)に対する今回算出したRange(n)の減少率Cnを計算する(ステップS29)。
具体的には、Cn=(1-Range(n)/Range(n+1))×100で求められる。
そして、演算部301は、n=2であるかを判定する(ステップS30)。n=2の時点で、ステップS24〜S29の処理を終了するためである。
演算部301は、ステップS30でNOと判定すると、nを1減算し(ステップS28)、ステップS24〜S29の処理を繰り返す。これにより、減少率C9〜C2が算出される。
演算部301は、ステップS30でYESと判定すると、C9〜C2を比較して最大値の減衰率CXを特定し、周波数Xを求める(ステップS31)。
例えば、C9=4%、C8=5.5%、C7=4%、C6=4%、C5=3%、C4=5%、C3=6%、C2=4%の場合、C3=6%が最大値となり、C3のフィルタリング周波数3Hzを、今回の判定対象データの周波数とする。
このステップS23〜S31の処理をピッチ圧、ツイスト圧、ロール圧の各圧力データ毎に行うことで、ピッチ周波数PPHz、ツイスト周波数PTHz、ロール周波数PRHzを求める。
<路面グレード判定工程>
最大振幅および周波数算出処理S20が終了すると、図5に示すように、路面状態判定装置30の路面状態判定部302は、最大振幅および周波数算出処理S20で得られたピッチ最大振幅PP、ツイスト最大振幅PT、ロール最大振幅PR、ピッチ周波数PPHz、ツイスト周波数PTHz、ロール周波数PRHzと、積載量PLMと、判定条件とを用いて、路面状態を判定B〜Eの4段階で判定する路面グレード判定工程を実行する(ステップS40)。
以下、路面グレード判定工程S40の詳細を、図12のフローチャートおよび図13〜16のグラフを用いて説明する。
なお、路面状態の評価値は適宜設定できるが、本実施形態では、A〜Eの5段階とし、評価Aから評価Eになるにしたがい、路面粗さ指数が大きくなる、つまり路面状態が悪化している指標を設定した。なお、図1には、A〜Eに区分した路面を模式的に示している。なお、路面グレード判定工程S40では、路面整備が必要な箇所を判別することが目的であるため、路面状態が良好な評価Aは区分して評価せずに、評価Bにまとめている。
<判定条件設定>
また、路面状態の判定条件は、予め各路面状態が評価B〜Eとなるように設定されたB路面〜E路面を試験用として設定し、この各路面を空車状態および積車状態のダンプトラック20で走行した際の実測値に基づいて設定した。
図13は積車状態のダンプトラック20でB路面からE路面を走行した場合の実測値に基づくグラフである。同様に、図14は空車状態のダンプトラック20でB路面からE路面を走行した場合の実測値に基づくグラフである。
これらのグラフにおいて、横軸は速度vであり、縦軸はピッチの最大振幅PPである。なお、試験用の各路面は、平坦路であり、かつ直線状に設定され、試験中のダンプトラック20の車速は一定(グラフでは10、20、30、40km/hの4段階に設定)に維持しているので、各補正処理工程S7〜S9によるサスペンション圧力の補正は不要である。
このため、図13,14のグラフの縦軸は、サスペンション圧力センサ26の検出値から算出したピッチの最大振幅PPである。
<路面グレード判定>
路面状態判定装置30の路面状態判定部302は、まず、積載量が空車状態であるかを判定する(S41)。
路面状態判定部302は、S41でNOと判定した場合、つまり積車状態である場合、積車状態のグラフに基づく判定条件を設定する(ステップS42)。具体的には、E路面判定閾値E(v)を15Mpaに設定し、図13の判定グラフからB路面判定閾値B(v)、D路面判定閾値D(v)を設定する。
一方、路面状態判定部302は、S41でYESと判定した場合、つまり空車状態である場合、空車状態のグラフに基づく判定条件を設定する(ステップS43)。具体的には、E路面判定閾値E(v)を8Mpaに設定し、図14の判定グラフからB路面判定閾値B(v)、D路面判定閾値D(v)を設定する。
すなわち、E路面判定閾値E(v)は車速に関係なく一定値であるが、B路面判定閾値B(v)、D路面判定閾値D(v)は車速によって変化する値である。
次に、路面状態判定部302は、ピッチ最大振幅PP、ツイスト最大振幅PT、ロール最大振幅PRのいずれかが、設定したE路面判定閾値(積車では15Mpa、空車では8Mpa)以上であるかを判定する(ステップS44)。
ステップS44でYESと判定された場合、つまりピッチ最大振幅PP、ツイスト最大振幅PT、ロール最大振幅PRのいずれかがE路面判定閾値以上の場合は、E路面と判定する(ステップS45)。そして、路面状態判定処理を終了する。
一方、ステップS44でNOと判定された場合、路面状態判定部302は、ピッチ最大振幅PPがB路面判定用の閾値B(v)以下であるかを判定する(ステップS46)。
ステップS46でYESと判定された場合、つまり、空車および積車のいずれの場合も、ピッチ最大振幅PPが車速に関連する閾値B(v)以下の場合は、B路面と判定する(ステップS47)。そして、路面状態判定処理を終了する。
一方、ステップS46でNOと判定された場合、路面状態判定部302は、ピッチ最大振幅PPがD路面判定用の閾値D(v)以上であるかを判定する(ステップS48)。
ステップS48でYESと判定された場合、つまり、空車および積車のいずれの場合も、ピッチ最大振幅PPが車速に関連する閾値D(v)以上の場合は、D路面と判定する(ステップS49)。そして、路面状態判定処理を終了する。
一方、ステップS48でNOと判定された場合、C路面とD路面が混在するため、周波数で判定する。すなわち、図15の空車状態での実測結果で示すように、閾値B(v)と閾値D(v)間には、C路面とD路面が混在している。このため、ピッチ最大振幅PPのみではC路面とD路面を判別できない。
このC路面とD路面を判別するため、路面状態判定部302は、空車および積車のいずれの場合も、ピッチ周波数PPHz、ツイスト周波数PTHz、ロール周波数PRHzのいずれかが3Hz以上であるかを判定する(ステップS50)。
すなわち、図16は、試験用の路面を一定の車速で走行した際の、ピッチの周波数PPHzとピッチの最大振幅PPとの関係を、各車速毎に表したものである。このグラフから、周波数が3Hzを境にC路面とD路面とを区分できることがわかる。
したがって、路面状態判定装置30は、ステップS50でいずれかの周波数が3Hz以上であれば(ステップS50でYES)、D路面と判定し(S49)、3Hz未満であれば(ステップS50でNO)、C路面と判定する(S51)。そして、路面状態判定処理を終了する。
路面グレード判定工程S40を終了すると、路面状態判定装置30は、図5に示すように、今回の判定処理で算出したデータである路面状態判定情報を車載記憶装置31に記憶する(ステップS60)。具体的には、路面状態判定装置30は、路面状態判定情報として、速度v、積載量PLM、急ブレーキ記録311(加速度Gが−0.4未満の場合)、ピッチ周波数PPHz、ピッチ最大振幅PP、ツイスト周波数PTHz、ツイスト最大振幅PT、ロール周波数PRHz、ロール最大振幅PR、路面状態判定値312(B〜Eのいずれか)を位置情報291とともに車載記憶装置31に記憶し、路面状態判定処理を終了する。
そして、路面状態判定装置30は、1秒毎に、2.56秒間の判定対象データにおける路面状態判定処理を判定準備工程S1から実行する。このため、図6に示すように、判定処理は、1秒毎に実行されて、その判定結果は1秒毎に車載記憶装置31に記憶される。
<路面状態判定結果の出力処理>
次に、路面状態出力装置10における路面状態判定結果の出力処理を図17のフローチャートおよび図18,19に基づいて説明する。
路面状態出力装置10のデータ蓄積部51は、図17に示すように、通信装置73を介してダンプトラック20の路面状態判定情報を取得し、記憶装置60に蓄積するデータ蓄積工程を実行する(ステップS101)。
なお、通常は、無線通信装置3にダンプトラック20で判定した路面状態判定情報が一時的に記憶されているので、データ蓄積部51は無線通信装置3から路面状態判定情報を取得する。ただし、データ蓄積部51は、無線通信装置3を経由してダンプトラック20から直接路面状態判定情報を取得してもよい。
次に、出力部52のマップ出力部521は、入力装置72の操作でマップ出力指示があるかを判定する(ステップS102)。
マップ出力部521は、ステップS102でYESと判定すると、マップ出力処理を実行する(ステップS103)。マップ出力処理では、マップ出力部521は、記憶装置60に記憶された位置情報と、位置情報に関連付けられた路面状態判定値312とを用い、図18に示すように、地図上に路面状態の判定結果を記載した地図データ81を、プリンタやディスプレイなどの出力装置71に出力する。
地図データ81は、排出場DPから積込場LPまでの経路Rにおいて、B〜Eに判定された路面を、表示パターンや表示色などを変更して表示したものである。このため、路面管理者は、経路Rのどの地点の路面が荒れており、整地が必要かを視覚で容易に把握できる。
次に、出力部52の遷移出力部522は、入力装置72の操作で路面状態の遷移レポート出力指示があるかを判定する(ステップS104)。
遷移出力部522は、ステップS104でYESと判定すると、遷移レポート出力処理を実行する(ステップS105)。遷移レポート出力処理では、遷移出力部522は、記憶装置60に記憶されたサイクル毎に、1サイクル(経路R)における各路面グレード(B〜E)の分布割合(%)を算出し、図19に示すような、各路面の分布割合を示す遷移グラフ82を、プリンタやディスプレイなどの出力装置71に出力する。
遷移グラフ82は、各サイクルの遷移によって路面状態の割合の変化を表示できるので、路面管理者は、路面悪化のスピードを把握でき、どのタイミングで整地を行えばよいかを視覚で容易に把握できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、C路面とD路面とを判定する場合のみ周波数を用いていたが、他の路面を判定する場合にも周波数を用いてもよい。すなわち、最大振幅および周波数を適宜組み合わせて路面判定に用いてもよい。
さらに、前記実施形態では、ピッチ、ツイスト、ロールのいずれかの最大振幅を用いて路面判定を行っていたが、最大振幅の代わりに、車体の3軸加速度の変動値を用いて判定してもよい。
前記実施形態では、3種類の補正処理工程S7、S8、S9を行っていたが、いずれか1種類のみを行ってもよいし、いずれか2種類を行ってもよい。さらい、他の補正処理工程を追加してもよいし、前記補正処理工程S7、S8、S9をすべて実行しないようにしてもよい。
前記実施形態では、位置情報291と路面状態判定値312とを関連付けて車載記憶装置31に記憶していたが、例えば経路におけるE路面の有無のみを判定する場合には位置情報291と関連付けなくてもよい。
前記実施形態では、排出場DPを経路Rのスタート地点およびゴール地点としていたが、スタート地点とゴール地点とが異なる経路R、つまり往路Rgと復路Rrとが異なる場合でも適用できる。
運搬車両としては、ダンプトラックに限らず、同一の経路を繰り返し走行し、かつ、積荷の積載量がほぼ一定の用途に使用される運搬車両であれば、本発明を適用できる。
本発明の路面状態出力装置10は、運搬車両が用いられる鉱山などの管理施設に設けられるものに限定されない。例えば、各運搬車両に路面状態出力装置10を搭載し、運搬車両において判定した路面状態の判定結果を出力できるようにしてもよい。この場合、運搬車両に搭載されたモニタ装置等に路面状態の判定結果を出力したり、運搬車両を整備するサービスマンが路面状態の判定結果を印刷して管理者にアドバイスしてもよい。
路面状態判定装置30は、ダンプトラック20に搭載されるものに限らず、鉱山の管理施設や鉱山外の管理施設(鉱山の管理会社や、ダンプトラック20の管理会社)に設置してもよい。この場合、ダンプトラック20からは、状態取得装置32で取得した各種データを出力し、管理施設のサーバなどで構成される路面状態判定装置30で取得したデータを処理し、路面状態の判定処理を行えばよい。
1…管理システム、3…無線通信装置、10…路面状態出力装置、20…ダンプトラック、23…車輪、24…サスペンションシリンダー、25…回転数センサ、26…サスペンション圧力センサ、27…車載無線通信装置、29…位置情報検出装置、30…路面状態判定装置、31…車載記憶装置、32…状態取得装置、36…傾斜センサ、37…舵角センサ、50…データ処理装置、51…データ蓄積部、52…出力部、60…記憶装置、70…入出力部、71…出力装置、72…入力装置、73…通信装置、81…地図データ、82…遷移グラフ、291…位置情報、301…演算部、302…路面状態判定部、312…路面状態判定値、521…マップ出力部、522…遷移出力部。

Claims (11)

  1. 走行中の運搬車両のサスペンション圧力を検出し、
    前記サスペンション圧力の検出値の所定時間内の最大振幅および周波数を求め、
    前記最大振幅および前記周波数に基づいて路面状態を判定する
    ことを特徴とする路面状態判定方法。
  2. 請求項1に記載の路面状態判定方法において、
    前記路面状態の判定は、運搬車両の積荷の積載量が空車状態、または、積車状態のときの検出値に基づいて行われる
    ことを特徴とする路面状態判定方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の路面状態判定方法において、
    前記サスペンション圧力の検出値を、運搬車両の操舵角、傾斜センサー計測値、車速測定値の少なくとも1つを用いて補正して補正値を求め、
    前記補正値の所定時間内の最大振幅および周波数を求めて路面状態を判定する
    ことを特徴とする路面状態判定方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の路面状態判定方法において、
    前記サスペンション圧力によりピッチ方向の荷重変化の検出値を求め、この検出値の所定時間内の最大振幅および周波数に基づいて路面状態を判定する
    ことを特徴とする路面状態判定方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の路面状態判定方法において、
    前記運搬車両の走行中の位置情報を検出し、
    前記位置情報と、前記路面状態の判定結果とを関連付ける
    ことを特徴とする路面状態判定方法。
  6. 請求項5に記載の路面状態判定方法で判定された路面状態の出力方法であって、
    前記関連付けられた位置情報および路面状態の判定結果に基づいて、路面状態の判定結果を記載した地図データを出力する
    ことを特徴とする路面状態出力方法。
  7. 請求項5に記載の路面状態判定方法で判定された路面状態の出力方法であって、
    前記運搬車両は、同一の経路を繰り返し走行する運搬車両であり、
    前記経路を1往復した際の前記経路における前記路面状態の判定結果を1サイクル分のデータとして取得し、
    前記1サイクルあたりの前記路面状態の判定結果の分布データを複数サイクル分出力する
    ことを特徴とする路面状態出力方法。
  8. 走行中の運搬車両のサスペンション圧力を検出する圧力検出部と、
    前記圧力検出部で検出した検出値の所定時間内の最大振幅および周波数を求める演算部と、
    前記最大振幅および前記周波数に基づいて路面状態を判定する路面状態判定部と、を備えることを特徴とする路面状態判定装置。
  9. 請求項8に記載の路面状態判定装置において、
    前記運搬車両の走行中の位置情報を検出する位置情報検出部と、
    前記位置情報と、前記路面状態の判定結果とを関連付けて記憶する記憶装置と、を備えることを特徴とする路面状態判定装置。
  10. 請求項9に記載の路面状態判定装置で判定された路面状態の出力装置であって、
    前記関連付けられた位置情報および路面状態の判定結果を取得して記憶装置に蓄積するデータ蓄積部と、
    前記記憶装置に蓄積された位置情報および路面状態の判定結果に基づいて、路面状態の判定結果を記載した地図データを出力する出力部を備えることを特徴とする路面状態出力装置。
  11. 請求項9に記載の路面状態判定装置で判定された路面状態の出力装置であって、
    前記運搬車両は、同一の経路を繰り返し走行する運搬車両であり、
    前記経路を1往復した際の前記経路における前記路面状態の判定結果を1サイクル分のデータとして取得して記憶装置に蓄積するデータ蓄積部と、
    前記記憶装置に蓄積された1サイクルあたりの前記路面状態の判定結果の分布データを複数サイクル分出力する出力部とを備えることを特徴とする路面状態出力装置。
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