JP2001101565A - 移動体情報通信システム - Google Patents

移動体情報通信システム

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JP2001101565A
JP2001101565A JP27840199A JP27840199A JP2001101565A JP 2001101565 A JP2001101565 A JP 2001101565A JP 27840199 A JP27840199 A JP 27840199A JP 27840199 A JP27840199 A JP 27840199A JP 2001101565 A JP2001101565 A JP 2001101565A
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JP
Japan
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traveling
information
road surface
vehicle
mobile
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JP27840199A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Kawai
浩明 河合
Seiichi Shin
誠一 新
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを抑制し、且つ、より正確な走行環境
情報を解析することができる移動体情報通信システムを
提供する。 【解決手段】 車両1には、走行に係る状態を検出する
電子制御ユニット3と、走行位置を検出するGPS4
と、これら検出された走行状態及び走行位置に関する情
報を逐次、送信する車両側送受信機5とを備えている。
基地局2には、車両側送受信機5から送信された走行状
態及び走行位置に関する情報を受信する基地局側送受信
機8と、受信された走行状態及び走行位置に関する情報
に基づき走行環境情報を解析する情報解析装置9とを備
えている。基地局2は、解析された走行環境情報を車両
1に提供して運転者に報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行環境を解析し
て移動体若しくは走行管理所に報知する移動体情報通信
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、走行環境を解析して、例えば移動
体に報知する移動体情報通信システムとしては種々のも
のが提案されている。これら従来の移動体情報通信シス
テムにおいては、移動体の走行路に所要の間隔をおい
て、移動体の走行に係るデータを検出するための観測検
知器を複数設け、これら観測検知器により検出されるデ
ータに基づき経験的に判定された走行環境を、例えば電
光表示板等に表示して移動体に報知していた。
【0003】ところで、このような移動体情報通信シス
テムにおいては、走行路に沿って多数の観測検知器を設
ける必要があり、システムの整備に膨大なコストが必要
とされていた。
【0004】このような問題を抑制するために、例えば
特開平11−96493号公報に記載された移動体情報
通信システムが知られている。図18に示されるよう
に、同公報記載の移動体情報通信システム51において
は、路面52の摩擦係数(以下、「路面μ」という)を
算出して同算出された路面μを電波で送信する少なくと
も1つの車両53を備えている。そして、これら車両5
3から送信された路面μは、道路に沿って所定区間ごと
に配設された路側アンテナ54によって受信され、電話
回線55を介して基地局56の制御装置57に伝送され
る。なお、各路側アンテナ54からは、当該区間に対応
する区間識別データが併せ、上記制御装置57に伝送さ
れるようになっている。
【0005】上記制御装置57は、各路側アンテナ54
から伝送された路面μ及び区間識別データに基づき各区
間ごとの路面μを解析する。そして、当該区間の路面μ
が小さい(滑りやすい)と判定した場合に制御装置57
は、同判定結果を電話回線58を介して当該区間手前に
配設された電光表示板59に伝送し、同区間が滑りやす
いことを電光表示板59に表示して車両53に注意を促
すようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな移動体情報通信システム51においては、車両53
から送信された路面μを受信するための路側アンテナ5
4を各区間ごとに多数設ける必要があり、やはり同シス
テム51の整備に必要とされるコストを十分に抑制する
ことができなかった。
【0007】また、当該路面μが検出された位置は区間
単位で特定されるのみであるため、上記制御装置57に
よる解析結果にも正確さを欠いていた。本発明の目的
は、コストを抑制し、且つ、より正確な走行環境を解析
することができる移動体情報通信システムを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、走行に係る走行速度、
降雨状態、照度、外気温度及び路面状態のいずれかを検
出する走行状態検出手段と、現在の走行位置を検出する
走行位置検出手段と、該検出された走行状態及び走行位
置に関する情報を送信する移動体送信手段とを有する移
動体と、前記移動体送信手段から送信された情報を受信
する基地局と、前記受信された情報に基づき走行環境を
解析する走行環境解析手段と、前記解析された走行環境
情報を前記走行位置を走行予定の移動体に報知する報知
手段とを備えたことを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の移動体情報通信システムにおいて、前記報知手段は、
前記解析された走行環境情報を送信する送信手段と、前
記移動体に設けられ前記走行環境情報を受信する移動体
受信手段、及び該受信された前記走行環境情報を前記移
動体の運転者に報知する移動体報知手段とを備えたこと
を要旨とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の移動体情報通信システムにおいて、前記走行環
境情報は、走行状態及び走行位置に関する情報を送信し
た移動体のみに現在走行する場所を所定時間前に走行し
た移動体からの情報を基に提供されることを要旨とす
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、走行する路面状
態を検出する走行路面状態検出手段と、現在の走行位置
を検出する走行位置検出手段と、該検出された走行路面
状態及び走行位置に関する情報を送信する移動体送信手
段とを有する移動体と、前記移動体送信手段から送信さ
れた情報を受信する基地局と、前記受信された情報に基
づき路面状態を解析する走行環境解析手段と、前記解析
された走行環境情報を走行管理所に報知する報知手段と
を備えたことを要旨とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の移動体情報通信システムにおいて、前記報知手段は、
前記移動体の情報から走行路の補修の要否を前記走行管
理所の管理者に報知することを要旨とする。
【0013】(作用)請求項1及び2に記載の発明によ
れば、移動体により検出された走行状態及び走行位置に
関する情報が基地局において受信され、これら受信され
た情報に基づき走行環境が走行環境解析手段によって解
析される。このとき、特に走行位置は移動体自身によっ
て検出されることから、走行環境はより正確に解析され
る。
【0014】また、移動体の走行位置の検出のために、
例えば走行路に沿って複数のアンテナなどを設置する必
要はなく、そのコストは低減される。さらに、走行路に
沿って観測検知器などを配設する必要がないため、その
コストも低減される。
【0015】さらにまた、移動体が走行路に沿って移動
することで、走行状態及び走行位置に関する情報が検出
されるとともに、これら情報に基づく走行環境情報が報
知手段によって当該走行位置を走行予定の移動体に還元
される。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、走行環境
情報の提供に関して、走行状態及び走行位置に関する情
報を送信した移動体との間で情報サービスが形成され
る。請求項4に記載の発明によれば、移動体により検出
された走行路面状態及び走行位置に関する情報が基地局
において受信され、これら受信された情報に基づき路面
状態が走行環境解析手段によって解析される。このと
き、特に走行位置は移動体自身によって検出されること
から、路面状態はより正確に解析される。
【0017】また、移動体の走行位置の検出のために、
例えば走行路に沿って複数のアンテナなどを設置する必
要はなく、そのコストは低減される。さらに、走行路に
沿って観測検知器などを配設する必要がないため、その
コストも低減される。
【0018】さらにまた、移動体が走行路に沿って移動
することで、走行路面状態及び走行位置に関する情報が
検出されるとともに、これら情報に基づく走行環境情報
が報知手段によって走行管理所に還元される。そして、
走行管理所においては、報知された内容に応じて迅速な
対応が可能とされる。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、走行路の
補修の要否が報知手段によって走行管理所の管理者に報
知される。従って、走行管理所の管理者は、走行路の補
修に対して迅速な対応が可能とされる。
【0020】また、走行路面状態と走行位置とが一体と
なって検出されることから、走行管理所の管理者は走行
路の補修の必要性が解析された場合にのみ当該位置(走
行位置)に対して補修作業をすればよい。従って、走行
路の定期点検などのためのコストも抑制される。また、
走行路の補修の必要性が発生した場合には、定期点検の
周期に左右されることなく迅速な対応が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る移動体情報通
信システムの一実施形態について図を参照しながら説明
する。図1に示されるように、本実施形態の移動体情報
通信システムは、少なくとも1台の移動体としての車両
1と、基地局2とを備えている。なお、本実施形態にお
ける移動体(車両1)は、例えば高速道路や主要幹線道
路等において、途中の分かれ道が少ない路線を走行して
いるものとする。従って、解析された走行環境に対応す
る走行位置を走行予定の移動体とは、上記路線におい
て、所定時間後にその位置を通過するであろう移動体
(車両1)である。
【0022】上記車両1は、電子制御ユニット3と、走
行位置検出手段としてのGPS(汎地球的測位システ
ム)4と、移動体送信手段及び移動体受信手段を構成す
る車両側送受信機5とを備えている。
【0023】電子制御ユニット3は、後述する態様で走
行速度、路面の凹凸、路面μ、降雨状態、照度、及び外
気温度などの走行に係る状態を検出するとともに、その
検出結果を上記車両側送受信機5に出力するようになっ
ている。なお、本実施形態においては、路面の凹凸及び
路面μを併せて路面状態という。
【0024】また、GPS4は、GPS衛星6から送信
されたデータに基づき、車両1の現在の走行位置を検出
するとともに、その検出結果を上記車両側送受信機5に
出力するようになっている。
【0025】車両側送受信機5は、上記電子制御ユニッ
ト3及びGPS4から出力された走行状態及び走行位置
に関する情報を中継アンテナ7を介して前記基地局2に
所定期間ごとに送信するとともに、同基地局2から送信
された後述する走行環境情報を受信して、同電子制御ユ
ニット3に出力する。なお、電子制御ユニット3は、こ
の走行環境情報に基づき、後述する態様で車両1の運転
者に報知したり、同車両1の走行を制御したりする。
【0026】上記基地局2は、基地局側送受信機8と走
行環境解析手段としての情報解析装置9とを備えてい
る。基地局側送受信機8は、路線の全体にわたって複数
の車両1(車両側送受信機5)から送信された走行状態
及び走行位置に関する情報を受信して情報解析装置9に
出力する。そして、情報解析装置9は、これら複数の車
両1から取得した走行状態及び走行位置に関する情報に
基づき、周知の統計的手法によって走行環境情報を解析
して同走行環境情報を上記基地局側送受信機8に出力す
る。なお、この走行環境情報は、複数の車両1から取得
した走行状態及び走行位置に関する情報に基づき、路線
の各位置における情報として時々刻々更新されるもので
ある。
【0027】基地局側送受信機8は、上記情報解析装置
9から出力された走行環境情報に基づき、当該車両1が
所定時間後に通過するであろう路線上の位置の路面凹
凸、路面μ、降雨状態、照度、及び外気温度などの走行
環境情報を、中継アンテナ7を介して同車両1に送信す
る。
【0028】なお、上記車両側送受信機5及び基地局側
送受信機8間(中継アンテナ7を含む)の通信は、例え
ば電話回線を利用した通信を採用しており、従って、走
行状態及び走行位置に関する情報を送信した車両1のみ
が走行環境情報を受信できるようになっている。換言す
ると、走行環境情報は、走行状態及び走行位置に関する
情報を送信した車両1のみに現在走行する場所を所定時
間前に走行した移動体からの情報を基に提供されてい
る。
【0029】上記情報解析装置9により解析された走行
環境情報のうち、例えば路面凹凸などの走行路の補修に
係る情報は、その位置(走行位置)とともに走行管理所
10に併せ出力されるようになっている。
【0030】次に、上記電子制御ユニット3による走行
状態(走行速度、路面の凹凸、路面μ、降雨状態、照
度、及び外気温度)の検出態様、及び、車両1の運転者
への走行環境情報の報知、車両1の走行制御の態様につ
いて、図2に基づき説明する。
【0031】同図に示されるように、車両1にはワイパ
ースイッチ11、ライトスイッチ12、外気温センサ1
3及び車輪速度センサ14が設けられている。これらセ
ンサ等11、12、13、14は電子制御ユニット3に
接続されており、それらの出力信号が電子制御ユニット
3のマイクロコンピュータ20に供給されている。な
お、前記車両側送受信機5によって受信された走行環境
情報が電子制御ユニット3(マイクロコンピュータ2
0)に供給されることは既述のとおりである。
【0032】上記ワイパースイッチ11は、車両1のワ
イパーを作動させた場合にオンされるスイッチであっ
て、当該車両1の走行位置が降雨状態であることの検出
に供される。
【0033】また、上記ライトスイッチ12は、車両1
のライトを点灯させた場合にオンされるスイッチであっ
て、当該車両1の走行位置の照度の検出に供される。上
記外気温センサ13は、例えば車両1のエアーコンディ
ショナーに設けられるセンサであって、当該車両1の走
行位置の外気温度の検出に供される。
【0034】車輪速度センサ14は、車両1の各タイヤ
TRに対応して配設され、その回転速度を検出すること
で車両1の走行速度の検出に供される。この車輪速度セ
ンサ14としては、例えば各車輪の回転に伴って回転す
る歯付ロータと、このロータの歯部に対向して設けられ
たピックアップから成る周知の電磁誘導式のセンサで、
各車輪の回転速度に対応したデジタル信号を出力するよ
うに構成されたものが用いられるが、他の方式のもので
もよい。図3は車輪速度の変化の一例を示すもので、振
動成分を抽出すると図4に示す状態となる。各車輪速度
センサ14の出力信号は、マイクロコンピュータ20に
て、後述する態様で路面状態(路面凹凸、路面μ)が検
出されるように構成されている。
【0035】マイクロコンピュータ20は一般的な構成
で、入力ポート21、CPU22、ROM23、RAM
24、及び出力ポート25等がコモンバスを介して相互
に接続されて成り、センサ等11、12、13、14の
出力信号が入力ポート21から入力され、CPU22に
て処理されて出力ポート25から車両側送受信機5に出
力されるように構成されている。また、車両側送受信機
5によって受信された走行環境情報が入力ポート21か
ら入力され、CPU22にて処理されて、出力ポート2
5からモニタ16及びアクチュエータ17に出力される
ように構成されている。そして、モニタ16には、当該
車両1が所定時間後に通過するであろう路線上の位置の
路面凹凸や路面μが表示されて運転者に報知されるとと
もに、アクチュエータ4は、同路面μに応じて、例えば
ABS装置の制御値を判定された路面μに応じて設定す
るように構成されている。さらに、マイクロコンピュー
タ20に対しウェーブレット関数(例えばガボール関
数)26が設定されている。マイクロコンピュータ20
においては、ROM23は図5に示したフローチャート
に対応したプログラムを記憶し、CPU22は図示しな
いイグニッションスイッチが閉成されている間当該プロ
グラムを実行し、RAM24は当該プログラムの実行に
必要な変数データを一時的に記憶する。
【0036】ここで、車両1による路面状態(路面凹
凸、路面μ)の検出のためのウェーブレット変換及び関
連する用語について定義を明らかにする。先ず、ウェー
ブレット変換の基底となる関数を基本ウェーブレット関
数h(t)といい、二乗可積分関数でそのノルムは正規
化されているとし、少なくとも時間領域で局在する。こ
の基本ウェーブレット関数h(t)は、アドミシブル条
件と呼ばれる下記数1式が成立するものとして表すこと
ができる。この数1式は信号の直流分(平均値)が零で
あることを表している。
【0037】
【数1】 そして、下記の数2式に示すように基本ウェーブレット
関数をa倍のスケール変換した後、原点をbだけシフト
することによってウェーブレット関数が設定される。
【0038】
【数2】 そして、解析対象の関数をf(t)としたときのウェー
ブレット関数は下記の数3式に示すように定義される。
この式で、F(a,b)はウェーブレット係数、<>は
内積、*は復素共役を表す。
【0039】
【数3】 尚、解析に用いるウェーブレット関数はアナライジング
ウェーブレット(基本ウェーブレット関数)と呼ばれ、
ガボール関数等種々の関数が用いられている。例えば、
下記数4式に示すガボール関数の一種であるMorle
tのウェーブレットは、微分係数が不連続となるような
特異点を有する信号の解析に好適なアナライジングウェ
ーブレットとして知られている。
【0040】
【数4】 次に、車両1による路面状態(路面凹凸、路面μ)の検
出態様について説明する。この検出は、イグニッション
スイッチ(図示せず)が閉成されると図5のフローチャ
ートに対応したプログラムの実行が開始し、所定のサイ
クル時間(例えば5ミリ秒)で繰り返される。
【0041】図5に示されるように、処理がこのルーチ
ンに移行すると、まずステップ101においてCPU2
2は、RAM24内の期間カウント値jを「1」に設定
する。この期間カウント値jは、所定の時間(例えば1
秒間)毎に区分されたある期間Tjに対応して設定され
るカウント値であり、本実施形態では「1」〜「12
0」までカウントされる。
【0042】期間カウント値jを「1」に設定したCP
U22は、ステップ102に移行し、各種データをRA
M24から読み込んだ後、ステップ103に移行する。
ステップ103に移行したCPU22は、車輪速度セン
サ14の出力信号に基づき車輪速度を演算する。この車
輪速度は、タイヤTRの振動周波数成分を含む振動電気
信号として路面状態の検出に供される。
【0043】車輪速度を演算したCPU22は、ステッ
プ104に移行し、フィルタ出力を演算する。このフィ
ルタ出力の演算においては、車輪速度センサ14の出力
の振動電気信号が、例えば前述の解析対象の関数f
(t)としてマイクロコンピュータ20に入力し、この
マイクロコンピュータ20にて、周波数のスケールパラ
メータa(スケール(a))に対して、シフトパラメー
タb(時間位置(b))に従ってウェーブレット変換が
行われ、ウェーブレット係数F(a,b)が演算され
る。即ち、関数f(t)に対する基本ウェーブレット関
数の畳み込み積分が行われる。
【0044】図6は、ウェーブレット解析によるウェー
ブレット係数F(a,b)の態様を示すもので、ウェー
ブレット係数F(a,b)の大きさを同図に示すように
等高線模様で区別している。尚、これを三次元表示する
と図7に例示したようになる(何れの図においてもスケ
ールパラメータaは対数表示したものであるが、図6と
図7は直接対応するものではない)。ウェーブレット関
数としては、例えばガボール関数、メキシカンハット関
数、フレンチ関数、ハール関数等がある。
【0045】ステップ104におけるフィルタ出力演算
は、タイヤ共振周波数付近の5つの所定周波数、例えば
35Hz、37.5Hz、40Hz、42.5Hz、4
5Hzにおいて実施され、周波数35Hzでのウェーブ
レット係数F(a,b)35、周波数37.5Hzでのウ
ェーブレット係数F(a,b)37.5、周波数40Hzで
のウェーブレット係数F(a,b)40、周波数42.5
Hzでのウェーブレット係数F(a,b)42.5、及び周
波数45Hzでのウェーブレット係数F(a,b)45
求められる。尚、フィルタ出力演算を実施する所定周波
数は5つに限定されるものではなく、少なくとも3つ以
上の所定周波数で実施することとしてもよい。また、選
択される周波数と対応するウェーブレット係数も上記以
外に組み合わせることとしてもよい。
【0046】フィルタ出力を演算したCPU22は、ス
テップ105に移行し、加算値演算を実行する。この加
算値演算においては、ステップ104で求められたウェ
ーブレット係数F(a,b)35、F(a,b)37.5、F
(a,b)40、F(a,b) 42.5、及びF(a,b)45
の各々について、期間Tjでの200個(1秒/5ミリ
秒)の加算値(ウェーブレット係数加算値)SFj
(a,b)35、SFj(a,b)37.5、SFj(a,
b)40、SFj(a,b)42.5、及びSFj(a,b)
45が演算される。
【0047】加算値を演算したCPU22は、ステップ
106に移行し、最大値処理を実行する。この最大値処
理においては、これらウェーブレット係数加算値SFj
(a,b)35、SFj(a,b)37.5、SFj(a,
b)40、SFj(a,b)42.5、及びSFj(a,b)
45のうち、最大値となるウェーブレット係数加算値に対
応する周波数fji及びその前後に隣接する周波数fj
i-1,fji+1の3つの周波数と、各周波数fji-1,f
i,fji+1に対応するウェーブレット係数加算値SF
j(a,b)i-1、SFj(a,b)i、及びSFj
(a,b)i+1を抽出する。例えば、図8に示される例
においては、周波数40Hzにおけるウェーブレット係
数加算値SFj(a,b)40が最大値となっているた
め、周波数37.5Hz、40Hz、及び42.5Hz
をそれぞれ周波数fji-1,fji,fji+ 1とし、同周
波数に対応するウェーブレット係数加算値SFj(a,
b)37.5、SFj(a,b)40、及びSFj(a,b)
42.5をウェーブレット係数加算値SFj(a,
b)i-1、SFj(a,b)i、及びSFj(a,b)
i+1とする。
【0048】最大値処理を実行したCPU22は、ステ
ップ107に移行し、2次近似処理を実行する。この2
次近似処理においては、ウェーブレット係数加算値SF
j(a,b)i-1、SFj(a,b)i、及びSFj
(a,b)i+1を通る2次近似曲線を求める波形近似処
理が行われる。つまり、ウェーブレット係数加算値SF
j(a,b)i-1、SFj(a,b)i、及びSFj
(a,b)i+1を用いて、下記の式における定数k1
j、k2j、k3jが最小二乗法で算出される。 SFj(a,b)n=k1j×fjn^2+k2j×fj
n+k3j (n=i−1,i,i+1) これら定数k1j、k2j、k3jは、下記数5式によ
り算出される。
【0049】
【数5】 なお、上記数5式における逆行列の値は、予め選択され
た周波数に基づき算出される定数であり、従って、RO
M23内に予め記憶された値となっている。
【0050】2次近似処理を実行したCPU22は、ス
テップ108に移行し、上記算出された定数k1j、k
2j、k3jにより路面特徴量K1j、K2j、K3j
を求める。これら路面特徴量K1j、K2j、K3j
は、上記定数k1j、k2j、k3jに基づく式を、 SFj(a,b)n=K1j×(fjn−K2j)^2+
K3j (n=i−1,i,i+1) と変形する際の値であり、 K1j=k1j K2j=−k2j/(2×k1j) K3j=k3j−k2j^2/(4×k1j) となる。
【0051】ここで、路面特徴量K3jは期間Tjでの
ウェーブレット係数加算値SFj(a,b)の最大値
(ピーク)を表すもので、路面入力の大きさ、すなわ
ち、路面凹凸の激しさに応じて大きな値となる。また、
路面特徴量K2jは同ウェーブレット係数加算値SFj
(a,b)の最大値における周波数を表し、共振周波数
に相当する。さらに、路面特徴量K1jは、振動系の共
振の鋭さを表すQファクターに対応する特徴量を表し、
その逆数(1/−K1j)は周波数幅の特徴量を表す。
【0052】CPU22は、これら算出された路面特徴
量K1j、K2j、K3jを設定してステップ109に
移行し、路面凹凸を検出する。この路面凹凸の検出は、
図9のフローチャートに示されるように、ステップ12
1において上記路面特徴量K3jの大きさ(絶対値)が
所定値K3以上か否かを判断する。なお、この所定値K
3は、補修が必要とされる路面凹凸が存在するか否かを
判定する好適な値として、ROM23内に予め記憶され
た値であるが、例えば学習値として算出される値として
もよい。
【0053】ここで、路面特徴量K3jの大きさが所定
値K3以上と判定されるとCPU22は、補修が必要と
される路面凹凸が存在するものとしてステップ122に
移行し、凹凸検出信号を出力ポート25を介して前記車
両側送受信機5に出力する。この凹凸検出信号は、走行
位置とともに車両側送受信機5から前記基地局側送受信
機8に送信されて、情報解析装置9において走行環境情
報の解析に供される。そして、凹凸検出信号を出力した
CPU22は、図5のステップ110に移行する。
【0054】また、路面特徴量K3jの大きさが所定値
K3未満と判定されるとCPU22は、補修が必要とさ
れる路面凹凸が存在しないものとしてそのまま図5のス
テップ110に移行する。
【0055】ステップ110においてCPU22は、期
間カウント値jが「120」か否かを判断する。ここ
で、期間カウント値jが「120」ではないと判定され
ると、CPU22はステップ111に移行し、同期間カ
ウント値jを「1」、インクリメントした後、上記ステ
ップ102〜110の処理を繰り返す。このような処理
は、期間Tjが期間T1〜T120となる各場合におい
て、それぞれ路面特徴量K1j,K2j,K3j(j=
1〜120)を算出するための処理である。
【0056】ステップ110において、期間カウント値
jが「120」と判定されると、CPU22はステップ
112に移行する。ステップ112に移行したCPU2
2は、路面μを検出する。この路面μの検出は、図10
のフローチャートに示されるように、ステップ201に
おいて、頻度カウンタcK1を初期化(零に設定)す
る。この頻度カウンタcK1は、当該期間(T1〜T1
20)において上記各路面特徴量K1j(j=1〜12
0)の大きさ(絶対値)が所定値K以上であるときに
「1」ずつ、インクリメントされる。なお、この所定値
Kは、路面状態が高μ路であるか、低μ路であるかを区
分する好適な値として、ROM23内に予め記憶された
値であるが、例えば学習値として算出される値としても
よい。
【0057】さて、このような路面特徴量K1j(j=
1〜120)の大きさに基づく路面μの判定は、以下の
理由によって行われている。すなわち、図11(a)に
示されるように、特に車両が定常走行(定速走行)して
いる原点付近の動作点においては、S−μ特性はスリッ
プ率Sの増加に略比例して摩擦係数は増加している。そ
して、図11(b)にμ勾配D0が示されるように、高
μ路のμ勾配は低μ路のμ勾配に比べて著しく大きくな
る傾向を有している。なお、μ勾配D0は一般に、 D0∽∂μ/∂S の関係を有している。
【0058】一方、特開平11−78843号公報に記
載された車輪共振系の振動モデルに基づく車両の定常走
行(定速走行)時の伝達関数の周波数特性は、図12に
示される態様に解析されている。従って、この周波数特
性により、タイヤの共振周波数において上記μ勾配D0
が大きくなるほどQファクター、すなわち路面特徴量K
1jの大きさが大きくなっていることが確認できる。以
上により、Qファクターに対応する路面特徴量K1jの
大きさが大きいときにはμ勾配D0は大きく、従って高
μ路に区分することができ、一方、路面特徴量K1jの
大きさが小さいときにはμ勾配D0は小さく、従って低
μ路に区分することができる。
【0059】頻度カウンタcK1を初期化したCPU2
2は、ステップ202に移行し、カウント値mを「1」
に設定する。このカウント値mは、上記路面特徴量K1
j(j=1〜120)の全てについて、上記区分をして
いくためのカウント値である。
【0060】カウント値mを設定したCPU22は、ス
テップ203に移行し、路面特徴量K1mの大きさが所
定値K以上か否かを判断する。ここで、路面特徴量K1
mの大きさが所定値K以上と判定されるとCPU22
は、ステップ204に移行し、上記頻度カウンタcK1
を「1」、インクリメントしてステップ205に移行す
る。一方、路面特徴量K1mの大きさが所定値K未満と
判定されるとCPU22は、上記頻度カウンタcK1を
インクリメントすることなく、そのままステップ205
に移行する。
【0061】ステップ205に移行したCPU22は、
カウント値mが「120」か否かを判断する。ここで、
カウント値mが「120」ではないと判定されるとCP
U22は、ステップ206に移行し、カウント値mを
「1」、インクリメントして上記ステップ203〜20
5の処理を繰り返し実行する。
【0062】一方、ステップ205において、カウント
値mが「120」と判定されるとCPU22は、全ての
路面特徴量K1mについて路面状態に応じたカウントが
終了したものとして、ステップ207に移行する。
【0063】ステップ207に移行したCPU22は、
上記カウントされた頻度カウンタcK1が所定値C以上
か否かを判断する。なお、この所定値Cは、路面状態が
高μ路であることを確認するうえで十分な信頼性を有す
る値(頻度)として、ROM23内に予め記憶された値
であるが、例えば学習値として算出される値としてもよ
い。
【0064】ここで、上記頻度カウンタcK1が所定値
C以上と判定されると、路面状態は高μ路であるとし、
ステップ208に移行して高μ路検出信号を出力ポート
25を介して前記車両側送受信機5に出力する。この高
μ路検出信号は、走行位置とともに車両側送受信機5か
ら前記基地局側送受信機8に送信されて、情報解析装置
9において走行環境情報の解析に供される。そして、高
μ路検出信号を出力したCPU22は、図5においてそ
の後の処理を一旦終了する。
【0065】一方、上記頻度カウンタcK1が所定値C
未満と判定されると、路面状態は低μ路であるとし、ス
テップ209に移行して低μ路検出信号を出力ポート2
5を介して前記車両側送受信機5に出力する。この低μ
路検出信号は、走行位置とともに車両側送受信機5から
前記基地局側送受信機8に送信されて、情報解析装置9
において走行環境情報の解析に供される。そして、低μ
路検出信号を出力したCPU22は、図5においてその
後の処理を一旦終了する。
【0066】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施形態では、各車両1により検出された走行
状態及び走行位置が基地局2の基地局側送受信機8にお
いて受信され、これら受信された走行状態及び走行位置
に関する情報に基づく走行環境情報が情報解析装置9に
よって解析される。このとき、特に走行位置は車両1自
身によって検出されることから、走行環境情報をより正
確に解析することができる。
【0067】また、車両1の走行位置の検出のために、
例えば走行路に沿って複数のアンテナなどを設置する必
要はなく、そのコストを低減することができる。さら
に、走行路に沿って観測検知器などを配設する必要がな
いため、そのコストも低減することができる。
【0068】(2)本実施形態では、車両1が走行路に
沿って移動することで、走行状態及び走行位置を検出す
るとともに、これら走行状態及び走行位置に関する情報
に基づく走行環境情報をモニタ16に表示することで、
同車両1に還元することができる。
【0069】(3)本実施形態では、走行状態と走行位
置とが一体となって検出されることから、走行管理所1
0の管理者は、例えば路面凹凸など走行路の補修の必要
性が解析された場合にのみ当該位置(走行位置)に対し
て補修作業をすればよい。従って、走行路の定期点検な
どのためのコストも抑制することができる。また、走行
路の補修の必要性が発生した場合には、定期点検の周期
に左右されることなく迅速に対応することができる。
【0070】(4)本実施形態では、車両側送受信機5
及び基地局側送受信機8間(中継アンテナ7を含む)の
通信は、例えば電話回線を利用した通信を採用してお
り、従って、走行状態及び走行位置に関する情報を送信
した車両1のみが走行環境情報を受信できるようになっ
ている。従って、解析された走行環境情報の提供に関し
て、基地局2と当該車両1との間で情報サービスを形成
することができる。
【0071】(5)本実施形態では、情報解析装置9に
より解析された走行環境情報のうち、例えば路面凹凸な
どの走行路の補修に係る情報は、その位置(走行位置)
とともに走行管理所10に併せ提供されるようになって
いる。従って、走行管理所10の管理者は、その補修に
係る走行環境情報に対して迅速な対応をすることができ
る。
【0072】(6)本実施形態では、車両1の走行位置
をGPS4によって高精度に検出することができる。 (7)本実施形態では、ピーク値に相当する路面特徴量
K3jと所定値K3とを比べるという極めて簡易な方法
によって、マイクロコンピュータの演算負荷やコストを
増大することなく路面入力の大きさ(路面凹凸)を検出
することができる。
【0073】(8)本実施形態では、Qファクターに相
当する路面特徴量K1j(j=1〜120)の大きさと
所定値Kとを比べ、同路面特徴量K1j(j=1〜12
0)の大きさが所定値K以上になるときの頻度を算出す
るという極めて簡易な方法によって、マイクロコンピュ
ータの演算負荷やコストを増大することなく路面状態
(高μ路か、低μ路か)を検出することができる。
【0074】(9)本実施形態では、タイヤの周波数特
性のQファクターの統計値を頻度演算により極めて簡易
に算出することができる。 (10)本実施形態では、2次近似処理における定数k
1j、k2j、k3j、すなわち路面特徴量K1j、k
2j、K3jを、予め選択された周波数に基づき算出さ
れた、ROM23内に予め記憶された逆行列の値を乗ず
ることによって容易に算出することができる。
【0075】(第2実施形態)以下、この出願の発明の
第2実施形態に係る移動体情報通信システムについて図
を参照しながら説明する。なお、第1実施形態において
は、路面特徴量K1j(j=1〜120)の大きさが所
定値K以上になるときの頻度に基づいて路面状態(高μ
路か、低μ路か)を検出したが、第2実施形態において
は、路面特徴量K1j(j=1〜120)の標準偏差に
基づいて路面状態を検出するものである。従って、第1
実施形態と同様の部分についてはその詳細な説明は省略
する。
【0076】本実施形態においてステップ111に移行
したCPU22は、図13のフローチャートに示される
ように、ステップ301において、上記路面特徴量K1
j(j=1〜120)に基づき、下記数6式に基づきそ
の標準偏差σ(K1)を算出する。
【0077】
【数6】 そして、標準偏差σ(K1)を算出したCPU22は、
ステップ302に移行し、上記標準偏差σ(K1)が所
定値σ0以上か否かを判断する。なお、この所定値σ0
は、路面状態が高μ路であるか、低μ路であるかを区分
するうえで好適な値として、ROM23内に予め記憶さ
れた値であるが、例えば学習値として算出される値とし
てもよい。
【0078】さて、このような路面特徴量K1j(j=
1〜120)の標準偏差σ(K1)に基づく路面μの判
定は、以下の理由によって行われている。すなわち、図
14に示されるように、車両が例えば、30km/h
(キロメートル毎時)、60km/h、80km/hの
各速度にて定常走行(定速走行)している状態において
は、高μ路を走行している場合での各車輪(4輪)での
標準偏差σ(K1)は、低μ路を走行している場合での
標準偏差σ(K1)よりも大きくなることが実験的に確
認されている。従って、標準偏差σ(K1)と、図14
に示される所定値σ0とを比べることにより、高μ路と
低μ路とを好適に区分することができる。
【0079】ここで、上記標準偏差σ(K1)が所定値
σ0以上と判定されると、路面状態は高μ路であると
し、ステップ303に移行して高μ路検出信号を出力ポ
ート25を介して前記車両側送受信機5に出力する。こ
の高μ路検出信号は、走行位置とともに車両側送受信機
5から前記基地局側送受信機8に送信されて、情報解析
装置9において走行環境情報の解析に供される。そし
て、高μ路検出信号を出力したCPU22は、図5にお
いてその後の処理を一旦終了する。
【0080】一方、上記標準偏差σ(K1)が所定値σ
0未満と判定されると、路面状態は低μ路であるとし、
ステップ304に移行して低μ路検出信号を出力ポート
25を介して前記車両側送受信機5に出力する。この低
μ路検出信号は、走行位置とともに車両側送受信機5か
ら前記基地局側送受信機8に送信されて、情報解析装置
9において走行環境情報の解析に供される。そして、低
μ路検出信号を出力したCPU22は、図5においてそ
の後の処理を一旦終了する。
【0081】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、前記第1実施形態における(1)〜(10)の効果
と同様の効果が得られるようになる。なお、本発明の実
施の形態は上記実施形態に限定されるものではなく、次
のように変更してもよい。
【0082】・前記第2実施形態においては、路面特徴
量K1j(j=1〜120)の標準偏差σ(K1)に基
づき路面状態を検出したが、これは下記数7式により算
出される路面特徴量K1j(j=1〜120)の分散V
(K1)に基づき路面状態を検出してもよい。
【0083】
【数7】 ・前記第2実施形態においては、路面特徴量K1j(j
=1〜120)の標準偏差σ(K1)に基づき路面状態
を検出したが、これは下記数8式により算出される路面
特徴量K1j(j=1〜120)の平均値M(K1)に
基づき路面状態を検出してもよい。
【0084】
【数8】 なお、このような路面特徴量K1j(j=1〜120)
の平均値M(K1)に基づく路面μの判定は、以下の理
由によって行われている。すなわち、図15に示される
ように、車両が例えば、30km/h、60km/h、
80km/hの各速度にて定常走行(定速走行)してい
る状態においては、高μ路を走行している場合での各車
輪(4輪)での平均値M(K1)は、低μ路を走行して
いる場合での平均値M(K1)よりも小さくなることが
実験的に確認されている。従って、平均値M(K1)
が、図15に示される所定値M0未満のときは高μ路と
判定し、所定値M0以上のときには低μ路と判定するこ
とで、高μ路と低μ路とを好適に区分することができ
る。
【0085】・前記第2実施形態においては、路面特徴
量K1j(j=1〜120)の標準偏差σ(K1)に基
づき路面状態を検出したが、これは下記数9式により算
出される路面特徴量K3j(j=1〜120)の標準偏
差σ(K3)に基づき路面状態を検出してもよい。
【0086】
【数9】 なお、このような路面特徴量K3j(j=1〜120)
の標準偏差σ(K3)に基づく路面μの判定は、以下の
理由によって行われている。すなわち、図16に示され
るように、車両が例えば、30km/h、60km/
h、80km/hの各速度にて定常走行(定速走行)し
ている状態においては、高μ路を走行している場合での
各車輪(4輪)での標準偏差σ(K3)は、低μ路を走
行している場合での標準偏差σ(K3)よりも大きくな
ることが実験的に確認されている。従って、標準偏差σ
(K3)が、図16に示される所定値σ1以上のときは
高μ路と判定し、所定値σ1未満のときには低μ路と判
定することで、高μ路と低μ路とを好適に区分すること
ができる。
【0087】なお、同様にして、路面特徴量K3j(j
=1〜120)の分散に基づき路面状態を検出してもよ
い。 ・前記第2実施形態においては、路面特徴量K1j(j
=1〜120)の標準偏差σ(K1)に基づき路面状態
を検出したが、これは下記数10式により算出される路
面特徴量K3j(j=1〜120)の平均値M(K3)
に基づき路面状態を検出してもよい。
【0088】
【数10】 なお、このような路面特徴量K3j(j=1〜120)
の平均値M(K3)に基づく路面μの判定は、以下の理
由によって行われている。すなわち、図17に示される
ように、車両が例えば、30km/h、60km/h、
80km/hの各速度にて定常走行(定速走行)してい
る状態においては、高μ路を走行している場合での平均
値M(K3)は、低μ路を走行している場合での各車輪
(4輪)での平均値M(K3)よりも大きくなることが
実験的に確認されている。従って、平均値M(K3)
が、図17に示される所定値M1以上のときは高μ路と
判定し、所定値M1未満のときには低μ路と判定するこ
とで、高μ路と低μ路とを好適に区分することができ
る。
【0089】・前記各実施形態においては、Qファクタ
ーに対応する路面特徴量K1jの統計値に基づき路面状
態を検出したが、同様にQファクターに対応するものと
して、値−(K1j/(2×K3j))や、(−(K1
j/(2×K3j)))^0.5や、K1j/K3jを
採用してその統計値に基づき路面状態を検出するように
してもよい。
【0090】・前記各実施形態においては、路面特徴量
K3jを算出して路面凹凸を検出したが、例えば上・下
加速度センサを設けて直接、路面凹凸を検出するように
してもよい。
【0091】・前記各実施形態においては、車両のタイ
ヤの振動周波数成分を含む振動電気信号として、車輪速
度センサ14の出力信号(車輪速度)を用いたが、例え
ば車両のバネ下加速度、荷重センサや車高センサ等の変
化速度若しくは加速度等を用いてもよい。
【0092】・前記各実施形態におけるウェーブレット
演算にはFIR(有限インパルス応答)型フィルタで構
成されるウェーブレットフィルタを用いるのが通例であ
るが、マイクロコンピュータの負担を軽減するため、ウ
ェーブレット変換と同じインパルス応答又は周波数応答
を持つIIR(無限インパルス応答)型フィルタを組み
合わせて用いることができる。IIR型フィルタの組合
わせについてば、例えばガボール関数をマザー関数とし
て用いた場合、実部と虚部とに分けられるため、実際に
は((実部)^2+(虚部)^2)^0.5で求める必
要があるが、|実部|+|虚部|と、max(|実部
|、|虚部|)と、ローパス|実部|と、ローパス|虚
部|の何れかで求めることとしてもよく、これによりマ
イクロコンピュータの負担を更に軽減することができ
る。
【0093】・前記各実施形態においては、周波数のフ
ィルタとしてウェーブレットフィルタを採用したが、こ
れは例えば、所定の通過帯域を有する汎用のバンドパス
フィルタで構成してもよい。
【0094】・前記各実施形態においては、期間Tjで
の加算値(ウェーブレット係数加算値)に基づき最大値
処理等を行ったが、これは例えば、期間Tjでの平均値
(ウェーブレット係数平均値)に基づき最大値処理等を
行うようにしてもよい。
【0095】・前記各実施形態において採用された路面
凹凸や路面μの検出法は一例であり、その他の方法を用
いてもよい。 ・前記各実施形態においては、情報解析装置9を基地局
2に設けたが、これは別の施設内に設けてもよい。
【0096】・前記各実施形態においては、車両側送受
信機5の受信した走行環境情報を、電子制御ユニット3
を介してモニタ16に表示するようにした。これに対し
て、車両側送受信機5の受信した走行環境情報を、GP
S4が備える表示モニタに割り込み表示するようにして
もよい。
【0097】また、このような表示による報知に限ら
ず、たとえば音声を用いた報知としてもよい。 ・前記各実施形態においては、車両1がこれから走行す
る走行路の路面μを走行環境情報として提供し、同走行
環境情報(路面μ)に応じて、例えばABS装置の制御
値を設定するようにした。これに対して、この走行環境
情報(路面μ)に応じて、ステアリングの操舵負荷の制
御値を設定するようにしてもよい。
【0098】・前記各実施形態においては、車両1が自
発的に走行する場合のシステムについて説明したが、例
えば走行管理所10においてその走行速度が制御される
システムとしてもよい。この場合、情報解析装置9から
車両1の走行速度に係る走行環境情報を走行管理所10
に管理者に提供することで、同車両1の速度制御を迅速
に行うことができる。
【0099】・前記各実施形態においては、移動体とし
て車両1の場合を説明したが、例えば線路上を走行する
列車であってもよい。次に、以上の実施形態から把握す
ることができる請求項以外の技術的思想を、その効果と
ともに以下に記載する。
【0100】(イ)請求項1〜5のいずれか1に記載の
移動体情報通信システムにおいて、前記走行状態検出手
段により検出される路面状態は、路面の凹凸及び路面の
摩擦係数の少なくとも1つであることを特徴とする移動
体情報通信システム。
【0101】同構成によれば、上記走行状態検出手段に
より、路面の凹凸及び路面の摩擦係数の少なくとも1つ
が検出される。(ロ)請求項1〜5及び上記(イ)のい
ずれか1に記載の移動体情報通信システムにおいて、前
記走行位置検出手段は、汎地球的側位システム(GP
S)であることを特徴とする移動体情報通信システム。
【0102】同構成によれば、移動体の走行位置はGP
Sによって高精度に検出される。(ハ)請求項1〜5及
び上記(イ)、(ロ)のいずれか1に記載の移動体情報
通信システムを備えた移動体制御システムであって、前
記解析された走行環境情報に基づき前記移動体を制御す
ることを特徴とする移動体制御システム。
【0103】同構成によれば、上記移動体は、解析され
た走行環境情報に基づき好適に制御される。
【0104】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1、2及び
4に記載の発明によれば、コストを抑制し、且つ、より
正確な走行環境を解析することができる移動体情報通信
システムを提供することができる。
【0105】請求項3に記載の発明によれば、走行環境
情報の提供に関して、走行状態及び走行位置に関する情
報を送信した移動体との間で情報サービスを形成するこ
とができる。
【0106】請求項5に記載の発明によれば、走行管理
所の管理者は走行路の補修に対して迅速な対応をするこ
とができる。また、走行路面状態と走行位置とが一体と
なって検出されることから、走行管理所の管理者は走行
路の補修の必要性が解析された場合にのみ当該位置(走
行位置)に対して補修作業をすればよい。従って、走行
路の定期点検などのためのコストも抑制することができ
る。また、走行路の補修の必要性が発生した場合には、
定期点検の周期に左右されることなく迅速に対応するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すシステム構成図。
【図2】同実施形態を示す概略図。
【図3】車輪速度の変化状況の一例を示すグラフ。
【図4】車輪速度の振動状態の一例を示すグラフ。
【図5】同実施形態を示すフローチャート。
【図6】ウェーブレット係数の態様の一例を示すグラ
フ。
【図7】ウェーブレット係数の態様の一例を3次元で示
すグラフ。
【図8】定数k1、k2、k3の求め方を説明するグラ
フ。
【図9】同実施形態を示すフローチャート。
【図10】同実施形態を示すフローチャート。
【図11】スリップ率と摩擦係数との関係を示すグラ
フ。
【図12】車両の定常走行(定速走行)時の周波数特性
を示すグラフ。
【図13】本発明の第2実施形態を示すフローチャー
ト。
【図14】路面μと標準偏差σ(K1)との関係を示す
グラフ。
【図15】路面μと平均値M(K1)との関係を示すグ
ラフ。
【図16】路面μと標準偏差σ(K3)との関係を示す
グラフ。
【図17】路面μと平均値M(K3)との関係を示すグ
ラフ。
【図18】従来の移動体情報通信システムを示す概略
図。
【符号の説明】
1 車両 2 基地局 3 電子制御ユニット 4 GPS 5 車両側送受信機 8 基地局側送受信機 9 情報解析装置 10 走行管理所 11 ワイパースイッチ 12 ライトスイッチ 13 外気温センサ 14 車輪速度センサ 16 モニタ 17 アクチュエータ 20 マイクロコンピュータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行に係る走行速度、降雨状態、照
    度、外気温度及び路面状態のいずれかを検出する走行状
    態検出手段と、現在の走行位置を検出する走行位置検出
    手段と、該検出された走行状態及び走行位置に関する情
    報を送信する移動体送信手段とを有する移動体と、 前記移動体送信手段から送信された情報を受信する基地
    局と、 前記受信された情報に基づき走行環境を解析する走行環
    境解析手段と、 前記解析された走行環境情報を前記走行位置を走行予定
    の移動体に報知する報知手段とを備えたことを特徴とす
    る移動体情報通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の移動体情報通信シス
    テムにおいて、 前記報知手段は、前記解析された走行環境情報を送信す
    る送信手段と、前記移動体に設けられ前記走行環境情報
    を受信する移動体受信手段、及び該受信された前記走行
    環境情報を前記移動体の運転者に報知する移動体報知手
    段とを備えたことを特徴とする移動体情報通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の移動体情報通
    信システムにおいて、 前記走行環境情報は、走行状態及び走行位置に関する情
    報を送信した移動体のみに現在走行する場所を所定時間
    前に走行した移動体からの情報を基に提供されることを
    特徴とする移動体情報通信システム。
  4. 【請求項4】 走行する路面状態を検出する走行路面
    状態検出手段と、現在の走行位置を検出する走行位置検
    出手段と、該検出された走行路面状態及び走行位置に関
    する情報を送信する移動体送信手段とを有する移動体
    と、 前記移動体送信手段から送信された情報を受信する基地
    局と、 前記受信された情報に基づき路面状態を解析する走行環
    境解析手段と、 前記解析された走行環境情報を走行管理所に報知する報
    知手段とを備えたことを特徴とする移動体情報通信シス
    テム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の移動体情報通信シス
    テムにおいて、 前記報知手段は、前記移動体の情報から走行路の補修の
    要否を前記走行管理所の管理者に報知することを特徴と
    する移動体情報通信システム。
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