JPWO2015076226A1 - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

ステアリング装置は、一方の端部がステアリングホイールに連結される入力軸(82a)と、入力軸(82a)を回転可能に支持するステアリングコラム(50)と、を備える。ステアリングコラム(50)は、筒状のアウターコラム(51)と、一部が前記アウターコラム(51)に挿入されアウターコラム(51)を軸方向に案内する筒状のインナーコラム(54)とを有する。インナーコラム(54)は、アウターコラム(51)が軸方向に動ける範囲を規制するストッパー(2)を外周面に有し、ストッパー(2)は、慣性力による変形または移動が生じた場合に当該範囲を拡大させる。

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
特許文献1及び特許文献2には、車両に取り付けられたステアリングコラムに過大荷重が加わり、ステアリングコラムが車両前方に押されると、支持構造の一部が切断してステアリングコラムが車両前方に移動して、運転者(操作者)をステアリングホイールの突き上げ(2次衝突)から保護するようになっている離脱カプセルの技術が記載されている。
実開昭63−19467号公報 特開平7−81586号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の技術は、支持構造の一部が切断されてステアリングコラムが車両前方に移動する離脱荷重の設定値を下げ、体重の軽い操作者をより保護しようとした場合、誤動作を生じる可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、支持構造の一部が切断されてステアリングコラムが車両前方に移動する離脱荷重の設定値を下げても、通常使用において誤動作を抑制することができるステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るステアリング装置は、一方の端部がステアリングホイールに連結される入力軸と、前記入力軸を回転可能に支持するステアリングコラムと、を備え、前記ステアリングコラムは、筒状のアウターコラムと、一部が前記アウターコラムに挿入され前記アウターコラムを軸方向に案内する筒状のインナーコラムとを有し、前記インナーコラムは、前記アウターコラムが軸方向に動ける範囲を規制するストッパーを外周面に有し、前記ストッパーは、慣性力による変形または移動が生じた場合に前記範囲を拡大させる。
これにより、本発明に係るステアリング装置は、1次衝突が生じた場合、ストッパーが慣性力により変形しアウターコラムが軸方向に動ける範囲を拡大させる。これにより、1次衝突の後に2次衝突が生じた場合、アウターコラムは、通常使用において軸方向に動ける範囲を越えて、軸方向に移動することができるようになる。このため、アウターコラムに加わる力が軸方向長孔の後方側端部がロッドに接触し、ロッドを介してステアリング用ブラケットに伝わることで、支持構造である離脱カプセルに伝わり、離脱カプセルが破断しステアリングコラムが車両前方に移動する。その一方で通常使用において、ストッパーは、アウターコラムの軸方向長孔と共にアウターコラムの軸方向の動ける範囲を規制している。これにより、通常使用においてアウターコラムに過大荷重が加えられた場合でも、当該過大荷重がアウターコラム、ストッパーおよびインナーコラムを介して前方に伝わるので、離脱カプセルに力が伝わりにくくなる。このため、離脱カプセルの離脱荷重の設定値を下げても、通常使用において離脱カプセルが破断する事態が抑制される。よって、本発明に係るステアリング装置は、支持構造の一部が切断されてステアリングコラムが車両前方に移動する離脱荷重の設定値を下げても、通常使用において誤動作を抑制することができる。
本発明の望ましい態様として、前記ストッパーはウェイトを備え、1次衝突時に前記ウェイトに加わる慣性力により前記ストッパーに変形または移動が生じた場合に前記範囲を拡大させる。
ウェイトの重量等を調節することにより、1次衝突時におけるストッパーの変形または移動する量が調節しやすくなる。電動パワーステアリング装置は、ストッパーの変形量を適切に調節することができるため、通常使用において誤動作を抑制することができる。
本発明の望ましい態様として、前記ストッパーは、前記インナーコラムの外周面に固定されたベース部と、前記ベース部に一端が固定され前記ベース部から軸方向に向かって設けられる第1アームと、前記第1アームの他端に固定されるホールド部と、前記ホールド部に一端が固定され前記ホールド部から径方向外側に向かって設けられる第2アームと、前記第2アームの他端に固定されるウェイトと、を有することが好ましい。
これにより、1次衝突が生じた場合、ストッパーのウェイトに対して慣性力が加わる。ウェイトに対して加わる慣性力は、第2アームを介して、ホールド部をインナーコラムの径方向外側に引っ張る力となる。ホールド部に対して加わる径方向外側向きの力は、ホールド部を径方向外側に移動させる。ホールド部が径方向外側に移動することに伴って、第1アームのホールド部側端部に径方向外側向きの力が加わる。第1アームは、ベース側端部を支点としてホールド部側端部が径方向外側に移動するように変形する。これにより、第1アームのホールド部側端部がインナーコラムの外周面から離れるので、第1アームのインナーコラム側の表面であるコラム側表面が傾斜する。コラム側表面は、インナーコラムの外周面に対して傾斜している。1次衝突の後に2次衝突が生じた場合、アウターコラムの前方側の端面は、第1アームのコラム側表面に接触する。第1アームのコラム側表面がインナーコラムの外周面に対して傾斜しているので、アウターコラムを前方に移動させる力の一部は、第1アームのコラム側表面を径方向外側に押す力に変換される。第1アームのコラム側表面が径方向外側に押されると、第1アームはさらに変形する。これにより、アウターコラムは、第1アームをさらに変形させながら前方へ移動することになる。また、アウターコラムの前方側の端面と第1アームのコラム側表面との間に摩擦が生じる。このため、アウターコラムを前方に移動させる力は、第1アームの変形およびアウターコラムの前方側の端面と第1アームのコラム側表面との間の摩擦により漸減する。このように、ストッパーは、アウターコラムに加えられた衝撃を吸収することができる。よって、本発明に係るステアリング装置は、2次衝突時に操作者に加わる衝撃を低減しやすくすることができる。
本発明の望ましい態様として、前記インナーコラムに連結される減速装置を備え、前記ストッパーは、前記減速装置に固定されたベース部と、前記ベース部に一端が固定され前記ベース部から軸方向に向かって設けられる第1アームと、前記第1アームの他端に固定されるホールド部と、前記ホールド部に一端が固定され前記ホールド部から径方向外側に向かって設けられる第2アームと、前記第2アームの他端に固定される前記ウェイトと、を有する。
本発明の望ましい態様として、前記アウターコラムを締め付けて支持するステアリング用ブラケットと、前記ステアリング用ブラケットを車体に離脱可能に固定する離脱カプセルと、を備える。これにより、2次衝突時においてステアリング用ブラケットが車体から離脱することで、アウターコラムの軸方向の動ける範囲がより拡大する。
本発明の望ましい態様として、前記ステアリング用ブラケットの締め付けが解除されたとき、前記アウターコラムは前記インナーコラムに対して摺動可能であり、前記ステアリング用ブラケットの締め付け時には前記アウターコラムの内周面と前記インナーコラムの外周面とが接触しており、2次衝突が生じると前記アウターコラムは前記インナーコラムとの摩擦によって衝撃を吸収しながら移動する。これにより、電動パワーステアリング装置は、2次衝突時に操作者に加わる衝撃を低減することができる。
本発明によれば、支持構造の一部が切断されてステアリングコラムが車両前方に移動する離脱荷重の設定値を下げても、通常使用において誤動作を抑制することができるステアリング装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る電動モータを備える電動パワーステアリング装置の構成図である。 図2は、ステアリングコラムの周囲を模式的に示す側面図である。 図3は、ステアリングコラムを車両に取り付ける部分を模式的に示す平面図である。 図4は、ステアリングコラムを車両に取り付ける部分を模式的に示す斜視図である。 図5は、図2におけるA−A’断面を示す図である。 図6は、アウターコラムに挿入されるインナーコラムを示す側面図である。 図7は、図6におけるB−B’断面を示す図である。 図8は、図6におけるC矢視図である。 図9は、ステアリングホイールのテレスコ位置を最も前方寄りにした場合の、アウターコラムおよびインナーコラムの位置関係を示した側面図である。 図10は、1次衝突が生じた場合のストッパーの動作を示す側面図である。 図11は、2次衝突が生じた場合のアウターコラムの動作を示す側面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る電動モータを備える電動パワーステアリング装置の構成図である。図2は、ステアリングコラムの周囲を模式的に示す側面図である。図3は、ステアリングコラムを車両に取り付ける部分を模式的に示す平面図である。図4は、ステアリングコラムを車両に取り付ける部分を模式的に示す斜視図である。図1から図4を用いて、本実施形態に係るステアリング装置として電動パワーステアリング装置80を例に挙げて概要を説明する。また、以下の説明において、電動パワーステアリング装置80を車両に取り付けた場合の車両の前方は、単に前方と記載され、電動パワーステアリング装置80を車両に取り付けた場合の車両の後方は、単に後方と記載される。図2において、前方は、図中の左側であり、後方は、図中の右側である。
<電動パワーステアリング装置>
電動パワーステアリング装置80は、操作者から与えられる力が伝達する順に、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、操舵力アシスト機構83と、ユニバーサルジョイント84と、ロアシャフト85と、ユニバーサルジョイント86と、ピニオンシャフト87と、ステアリングギヤ88と、タイロッド89とを備える。また、電動パワーステアリング装置80は、ECU(Electronic Control Unit)90と、トルクセンサ91aとを備える。車速センサ91bは、車両に備えられ、CAN(Controller Area Network)通信により車速信号VをECU90に入力する。
ステアリングシャフト82は、入力軸82aと、出力軸82bとを含む。入力軸82aは、一方の端部がステアリングホイール81に連結され、他方の端部がトルクセンサ91aを介して操舵力アシスト機構83に連結される。出力軸82bは、一方の端部が操舵力アシスト機構83に連結され、他方の端部がユニバーサルジョイント84に連結される。本実施形態では、入力軸82a及び出力軸82bは、鉄等の磁性材料から形成される。
ロアシャフト85は、一方の端部がユニバーサルジョイント84に連結され、他方の端部がユニバーサルジョイント86に連結される。ピニオンシャフト87は、一方の端部がユニバーサルジョイント86に連結され、他方の端部がステアリングギヤ88に連結される。
ステアリングギヤ88は、ピニオン88aと、ラック88bとを含む。ピニオン88aは、ピニオンシャフト87に連結される。ラック88bは、ピニオン88aに噛み合う。ステアリングギヤ88は、ラックアンドピニオン形式として構成される。ステアリングギヤ88は、ピニオン88aに伝達された回転運動をラック88bで直進運動に変換する。タイロッド89は、ラック88bに連結される。
操舵力アシスト機構83は、減速装置92と、電動モータ(モータ)70とを含む。なお、電動モータ70は、いわゆる、ブラシレスモータを例示して説明するが、ブラシ(摺動子)及びコンミテータ(整流子)を備える電動モータであってもよい。減速装置92は、出力軸82bに連結される。電動モータ70は、減速装置92に連結され、かつ、補助操舵トルクを発生させる電動機である。なお、電動パワーステアリング装置80は、ステアリングシャフト82と、トルクセンサ91aと、減速装置92とによりステアリングコラムが構成されている。電動モータ70は、ステアリングコラムの出力軸82bに補助操舵トルクを与える。すなわち、本実施形態の電動パワーステアリング装置80は、コラムアシスト方式である。
図2に示すように、電動パワーステアリング装置80の操舵力アシスト機構83は、ECU90及び電動モータ70などの各部を支持する機構として、ステアリングコラム50と、アッパ取り付けブラケットと呼ばれるステアリング用ブラケット52と、を有する。ステアリング用ブラケット52およびステアリングコラム50は、入力軸82aを回転自在に支持する。ステアリングコラム50は、減速装置92との連結部にコラプス時の衝撃エネルギーを吸収して所定のコラプスストロークを確保するアウターコラム51及びインナーコラム54で構成された2重管構造となっている。
図3、4に示すように、ステアリング用ブラケット52は、アウターコラム51の鉛直方向上側に配置されている。ステアリング用ブラケット52は、車体に取付けられ、アウターコラム51を支持している。ステアリング用ブラケット52は、車体側部材(図示せず)に取付けられる取付板部52bと、取付板部52bに一体に形成された枠状支持部52aと、アウターコラム51を支持するチルト機構と、を備えている。ステアリング用ブラケット52の取付板部52bは、アウターコラム51を中心に両側に広がるカプセル支持部59を備えている。チルト機構は、枠状支持部52aに形成されている。
ステアリング用ブラケット52の取付板部52bは、車体側部材に取付けられる左右一対の離脱カプセル11と、樹脂インジェクションで形成された樹脂部材12pによって離脱カプセル11に固定されたカプセル支持部59と、を有する。離脱カプセル11はアルミニウムをダイキャスト成形して形成されている。離脱カプセル11は、カプセル取付孔11hを有し、カプセル取付孔11hに挿入されるボルト等によって車体側部材に固定されている。衝突時にステアリングコラム50を前方に移動させる力が作用することにより、離脱カプセル11に対してカプセル支持部59が車体前方に摺動して樹脂部材12pが剪断される。これにより、離脱カプセル11による支持が解除され、ステアリングコラム50が車体から離脱することが可能になっている。
チルト機構のチルトレバー53を回動させることにより、枠状支持部52aに対する締め付け力が緩められ支持状態が解除される。この操作により、ステアリングコラム50を上下にチルト位置が調整可能とされている。後述するテレスコ位置の調節も、チルトレバー53を回動させることにより可能となる。
図1に示すトルクセンサ91aは、ステアリングホイール81を介して入力軸82aに伝達された運転者の操舵力を操舵トルクとして検出する。車速センサ91bは、電動パワーステアリング装置80が搭載される車両の走行速度(車速)を検出する。ECU90は、電動モータ70と、トルクセンサ91aと、車速センサ91bと電気的に接続される。
(制御ユニット:ECU)
ECU90は、電動モータ70の動作を制御する。また、ECU90は、トルクセンサ91a及び車速センサ91bのそれぞれから信号を取得する。すなわち、ECU90は、トルクセンサ91aから操舵トルクTを取得し、かつ、車速センサ91bから車両の車速信号Vを取得する。ECU90は、イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置(例えば車載のバッテリ)99から電力が供給される。ECU90は、操舵トルクTと車速信号Vとに基づいてアシスト指令の補助操舵指令値を算出する。そして、ECU90は、その算出された補助操舵指令値に基づいて電動モータ70へ供給する電力値Xを調節する。ECU90は、電動モータ70から誘起電圧の情報または後述するレゾルバ等のロータの回転の情報を動作情報Yとして取得する。
ステアリングホイール81に入力された操作者(運転者)の操舵力は、入力軸82aを介して操舵力アシスト機構83の減速装置92に伝わる。この時に、ECU90は、入力軸82aに入力された操舵トルクTをトルクセンサ91aから取得し、かつ、車速信号Vを車速センサ91bから取得する。そして、ECU90は、電動モータ70の動作を制御する。電動モータ70が作り出した補助操舵トルクは、減速装置92に伝えられる。
出力軸82bを介して出力された操舵トルク(補助操舵トルクを含む)は、ユニバーサルジョイント84を介してロアシャフト85に伝達され、さらにユニバーサルジョイント86を介してピニオンシャフト87に伝達される。ピニオンシャフト87に伝達された操舵力は、ステアリングギヤ88を介してタイロッド89に伝達され、操舵輪を転舵させる。
(テレスコピック)
図5は、図2におけるA−A’断面を示す図である。図6は、アウターコラムに挿入されるインナーコラムを示す側面図である。図5に示すように、筒状のアウターコラム51は、2つのテレスコ調整部31と、スリット51sと、を有する。テレスコ調整部31は、アウターコラム51の外周面から径方向外側に突出する部分であり、図6に示すように長手方向が軸方向に沿っている軸方向長孔32を有する。径方向は、アウターコラム51の軸方向に対して直交する方向であり、以下の説明においても同様の意味で用いられる。2つのテレスコ調整部31が有するそれぞれの軸方向長孔32は、軸方向に対して直交方向に対向している。軸方向長孔32には、ロッド33が貫通している。ロッド33は、軸方向長孔32を貫通するとともに枠状支持部52aを貫通し、チルトレバー53と連結されている。また、スリット51sは、アウターコラム51の外周面に設けられており、長手方向が軸方向に沿っている長孔である。
インナーコラム54は、一部がアウターコラム51に挿入されアウターコラム51を軸方向に案内する筒状の部材である。インナーコラム54の外径は、アウターコラム51の内径と略同等の大きさである。このため、締め付け時においては、アウターコラム51がインナーコラム54を覆う部分において、アウターコラム51の内周面とインナーコラム54の外周面とは接触している。また、アウターコラム51は、軸方向長孔32を有するテレスコ調整部31を備えるため、軸方向長孔32の長さの範囲でインナーコラム54に対して摺動可能となっている。例えば、締め付け時においては、アウターコラム51が摺動する際の摩擦力は、500N〜600Nに設定されている。このため、操作者が運転時にステアリングホイール81に対して加える力によってアウターコラム51が摺動する可能性は低い。
チルトレバー53が回転させられると、枠状支持部52aに対する締め付け力が小さくなるので、アウターコラム51のスリット51sの幅が大きくなる。これにより、アウターコラム51がインナーコラム54を締め付ける力がなくなるため、アウターコラム51が摺動する際の摩擦力がなくなる。これにより、操作者は、チルトレバー53を回転させた後、ステアリングホイール81を介してアウターコラム51を押し引きすることで、テレスコ位置を調整することができる。
(ストッパー)
図7は、図6におけるB−B’断面を示す図である。図8は、図6におけるC矢視図である。図6、図7および図8に示すように、インナーコラム54は、外周面にストッパー2を有する。例えば、ストッパー2は、インナーコラム54の鉛直方向下側に配置されている。ストッパー2は、アウターコラム51が軸方向に動ける範囲を規制する部材であり、ベース部21と、第1アーム22と、ホールド部23と、第2アーム24と、ウェイト29と、を有する。なお、ストッパー2が配置される位置は、インナーコラム54の鉛直方向下側でなくてもよく、例えば鉛直方向上側でもよいし、周方向のその他の位置であってもよい。
ベース部21は、インナーコラム54の外周面から径方向外側に突出するように設けられる部材である。ベース部21は、例えば、合成樹脂またはアルミニウム合金で形成されており、インナーコラム54の外周面の鉛直方向下側に溶接によって固定されている。
第1アーム22は、ベース部21に一端が固定されベース部21から軸方向に向かって設けられる部材である。第1アーム22は、ベース部21側の端部に設けられる固定部22bと、固定部22bから後方側に向かって設けられ一部がインナーコラム54の外周面に沿った形状である変形部22cと、を有する。第1アーム22は、例えば、延性を有するアルミニウム合金または合成樹脂で形成されており、固定部22bでボルト28によってベース部21に固定されている。図8に示すように、変形部22cの周方向中央の部分は、肉厚が薄く形成されている。これにより、変形部22cを軸方向に対して直交する面で切った場合の断面形状は、小さくなっている。このため、第1アーム22に力が加わった場合、第1アーム22は弾性変形しやすくなっている。なお、変形部22cの形状は、上述した形状に限らず、後述する1次衝突が生じた場合に所定の弾性変形ができる形状であればよい。
図7に示すように、ホールド部23は、例えば、外径がアウターコラム51の外径に略等しい半円筒状の部材である。ホールド部23は、例えば、合成樹脂またはアルミニウム合金で形成されており、第1アーム22の後方側端部に設けられている。
第2アーム24は、ホールド部23に一端が固定されホールド部23から径方向外側に向かって設けられる部材である。第2アーム24は、例えば、合成樹脂またはアルミニウム合金で形成されており、ホールド部23の外周面の周方向中央に設けられている。例えば、第2アーム24は、板状であり、最も面積の大きい2つの面が前方および後方に向くように配置されている。例えば、第2アーム24は、後方に向く面に設けられた補強板25を有する。補強板25は、例えば、合成樹脂またはアルミニウム合金で形成されている。例えば、補強板25の最も面積の大きい面は、第2アーム24の最も面積の大きい面に対して直交する。すなわち、補強板25は、第2アーム24と補強板25とが略T字をなすように固定されている。これにより、第2アーム24に力が加わった場合でも、第2アーム24は変形しにくくなっている。
ウェイト29は、例えば、側面の一部が開口した円筒状の部材であるアウターウェイト26と、アウターウェイト26の内部に収納されるインナーウェイト27と、を有する。アウターウェイト26は、例えば、合成樹脂またはアルミニウム合金で形成されており、第2アーム24のホールド部23とは反対側の端部に設けられている。第2アーム24の長さは、アウターウェイト26がベース部21よりも径方向外側に位置するように調節されている。インナーウェイト27は、例えば、鉄で形成されている。アウターウェイト26は、側面の一部が切り欠かれて開口を有しているため、当該開口の幅を拡げることで内径を調節することができる。このため、アウターウェイト26は、内部に収納するインナーウェイト27の体積を調節することができる。ウェイト29は、インナーウェイト27の体積または材質を調節することで、重量を調節することができる。なお、アウターウェイト26とインナーウェイト27とは、一体となって形成されていてもよい。
図9は、ステアリングホイールのテレスコ位置を最も前方寄りにした場合の、アウターコラムおよびインナーコラムの位置関係を示した側面図である。図9に示すように、ステアリングホイール81のテレスコ位置を最も前方寄りにした場合、テレスコ調整部31の軸方向長孔32の後方側端部がロッド33に接触する。ロッド33の前後方向の位置は固定されているので、アウターコラム51の前後方向の動きは、ロッド33によって規制される。また、ステアリングホイール81のテレスコ位置を最も前方寄りにした場合、アウターコラム51の前方側の端面51aは、ホールド部23の後方側の端面23aに接触する。これにより、アウターコラム51の前後方向の動きは、ストッパー2に規制される。このため、仮に通常使用時においてステアリングホイール81に過大荷重が加わった場合であっても、当該過大荷重は、アウターコラム51、ストッパー2およびインナーコラム54を介して前方に伝わる。これにより、当該過大荷重が図5で示したロッド33および枠状支持部52aを介して離脱カプセル11に伝わる事態が抑制される。よって、電動パワーステアリング装置80は、通常使用において誤動作を抑制することができる。また、離脱カプセル11の離脱荷重を低くすることが可能になる。なお、通常使用には、運転時の加速減速による慣性又は衝撃が加わる状態も含まれる。
図10は、1次衝突が生じた場合のストッパーの動作を示す側面図である。1次衝突は、衝突事故において、走行中の車両が他の車両等に衝突することである。1次衝突が生じた場合、ストッパー2は、慣性力による変形が生じる。具体的には、1次衝突が生じた場合、車両には前方向きの慣性力が加わるため、ストッパー2のウェイト29に対して前方向きの慣性力が加わる。ウェイト29に対して加わる前方向きの慣性力は、第2アーム24を介して、ホールド部23を下向きに引っ張る力となる。ホールド部23に対して加わる下向きの力は、ホールド部23を下方に移動させる。ホールド部23が下方に移動することに伴って、第1アーム22のホールド部23側端部に下向きの力が加わる。このため、第1アーム22は、ベース部21側端部を支点としてホールド部23側端部が下方に移動するように変形する。これにより、ホールド部23および第1アーム22のホールド部23側端部がインナーコラム54の外周面から離れるので、第1アーム22のインナーコラム54側の表面であるコラム側表面22aがインナーコラム54の外周面に対して傾斜する。このように、ストッパー2は、慣性力による変形が生じた場合、ホールド部23がインナーコラム54の外周面から径方向外側に離れるので、アウターコラム51が軸方向に動ける範囲を拡大させることができる。
また、慣性力によるストッパー2の変形量は、第1アーム22の剛性、第2アーム24の長さ、ウェイト29の重量等を調節することにより、容易に調節することができる。これにより、電動パワーステアリング装置80は、通常使用におけるストッパー2の変形量を適切に調節することができるため、通常使用において誤動作を抑制することができる。
なお、ストッパー2は、慣性力が作用した場合に変形を生ずる構造でなくてもよい。ストッパー2は、慣性力が作用した場合に一部が破断することでアウターコラム51が軸方向に動ける範囲を拡大させてもよい。例えば、慣性力が作用した場合に第1アーム22が破断するように材質または形状等が調節されている場合、ホールド部23が落下するので、ストッパー2は、アウターコラム51が軸方向に動ける範囲を拡大させることができる。
図11は、2次衝突が生じた場合のアウターコラムの動作を示す側面図である。2次衝突は、衝突事故において、操作者の身体がステアリングホイール81等に衝突することである。まず、以下の説明は、1次衝突が生じる前においてステアリングホイール81のテレスコ位置が最も前方寄りよりにされていなかった場合を想定している。2次衝突が生じた場合、ステアリングホイール81を介してアウターコラム51に前方向きの力が加えられる。2次衝突の際にアウターコラム51に加えられる力は、アウターコラム51がインナーコラム54に対して摺動する際の摩擦力よりも大きい。このため、アウターコラム51は、インナーコラム54との摩擦によって衝撃を吸収しながら前方に向かって移動する。アウターコラム51は、ロッド33が軸方向長孔32の後方側端部に達するまで前方に移動する。
2次衝突が生じるタイミングは、1次衝突が生じたタイミングの直後である。このため、2次衝突が生じる時は、図11に示すように、ホールド部23がインナーコラム54の外周面から離れた状態のままである。これにより、アウターコラム51が軸方向に動ける範囲が通常使用時に比較して拡大されている。アウターコラム51は、通常使用時に移動できる範囲を越えて軸方向に移動することができる。このため、ロッド33が軸方向長孔32の後方側端部に接触した状態で、アウターコラム51が前方へ移動することができる。このため、アウターコラム51が前方へ移動している間において、アウターコラム51に加わっている荷重は、ストッパー2に伝わらずに、図5で示したロッド33および枠状支持部52aを介して離脱カプセル11に伝わる。このため、離脱カプセル11が破断する。
また、図9に示すように、1次衝突が生じる前からステアリングホイール81のテレスコ位置が最も前方寄りにされていた場合、2次衝突が生じた直後に離脱カプセル11に荷重が伝わり離脱カプセル11が破断することになる。
2次衝突によって離脱カプセル11が破断するので、アウターコラム51は、ロッド33によって規制されることなく前方へ移動することができる。これにより、アウターコラム51は、1次衝突の前までにホールド部23があった位置を越えて前方へ移動することができる。このため、アウターコラム51は、インナーコラム54との摩擦によって衝撃を吸収しながら前方に向かって移動することができる。これにより、電動パワーステアリング装置80は、2次衝突時に操作者に加わる衝撃を低減することができる。
また、アウターコラム51が前方に移動する時、ストッパー2は、変形して第1アーム22のコラム側表面22aが傾斜した状態である。アウターコラム51の前方側の端面51aは、第1アーム22のコラム側表面22aに接触する。コラム側表面22aがインナーコラム54の外周面に対して傾斜しているので、アウターコラム51を前方に移動させる力の一部は、コラム側表面22aを下向きに押す力に変換される。コラム側表面22aが下向きに押されると、変形部22cはさらに変形する。これにより、アウターコラム51は、変形部22cをさらに変形させながら前方へ移動することになる。また、アウターコラム51の前方側の端面51aとコラム側表面22aとの間に摩擦が生じる。このため、アウターコラム51が前方に移動させる力は、変形部22cの変形および端面51aとコラム側表面22aとの間の摩擦により消費されることで漸減する。このように、ストッパー2は、アウターコラム51に加えられた衝撃を吸収することができる。よって、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置80は、2次衝突時に操作者に加わる衝撃を低減しやすくすることができる。
上述したように、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置80は、一方の端部がステアリングホイール81に連結される入力軸82aと、入力軸82aを回転可能に支持するステアリングコラム50と、を備える。ステアリングコラム50は、筒状のアウターコラム51と、一部がアウターコラム51に挿入されアウターコラム51を軸方向に案内する筒状のインナーコラム54とを有する。インナーコラム54は、アウターコラム51が軸方向に動ける範囲を規制するストッパー2を外周面に有し、ストッパー2は、慣性力による変形または移動が生じた場合に当該範囲を拡大させる。
これにより、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置80は、1次衝突が生じた場合、ストッパー2が慣性力により変形または移動しアウターコラム51が軸方向に動ける範囲を拡大させる。これにより、1次衝突の後に2次衝突が生じた場合、アウターコラム51は、通常使用において軸方向に動ける範囲を越えて、軸方向に移動することができるようになる。このため、アウターコラム51に加わる力が軸方向長孔32の後方側端部がロッド33に接触し、ロッド33を介してステアリング用ブラケット52に伝わることで、支持構造である離脱カプセル11に伝わり、離脱カプセル11が破断しステアリングコラム50が車両前方に移動する。その一方で通常使用において、ストッパー2は、アウターコラム54の軸方向長孔32と共にアウターコラム54の軸方向の動ける範囲を規制している。これにより、通常使用においてアウターコラム54に過大荷重が加えられた場合でも、当該過大荷重がアウターコラム51、ストッパー2およびインナーコラム54を介して前方に伝わるので、離脱カプセル11に力が伝わりにくくなる。このため、離脱カプセル11の離脱荷重の設定値を下げても、通常使用において離脱カプセル11が破断する事態が抑制される。よって、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置80は、支持構造の一部が切断されてステアリングコラム50が車両前方に移動する離脱荷重の設定値を下げても、通常使用において誤動作を抑制することができる。
また、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置80において、ストッパー2はウェイト29を備え、1次衝突時にウェイト29に加わる慣性力によりストッパー2に変形または移動が生じた場合にアウターコラム51が軸方向に動ける範囲を拡大させる。
ウェイト29の重量等を調節することにより、1次衝突時におけるストッパー2の変形または移動する量が調節しやすくなる。電動パワーステアリング装置80は、ストッパー2の変形量を適切に調節することができるため、通常使用において誤動作を抑制することができる。
また、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置80において、ストッパー2は、インナーコラム54の外周面に固定されたベース部21と、ベース部21に一端が固定されベース部21から軸方向に向かって設けられる第1アーム22と、第1アーム22の他端に固定されるホールド部23と、ホールド部23に一端が固定されホールド部23から径方向外側に向かって設けられる第2アーム24と、第2アーム24の他端に固定されるウェイト29と、を有する。
これにより、1次衝突が生じた場合、ストッパー2のウェイト29に対して慣性力が加わる。ウェイト29に対して加わる慣性力は、第2アーム24を介して、ホールド部23をインナーコラム54の径方向外側に引っ張る力となる。ホールド部23に対して加わる径方向外側向きの力は、ホールド部23を径方向外側に移動させる。ホールド部23が径方向外側に移動することに伴って、第1アーム22のホールド部23側端部に径方向外側向きの力が加わる。第1アーム22は、ベース部21側端部を支点としてホールド部23側端部が径方向外側に移動するように変形する。これにより、第1アーム22のホールド部23側端部がインナーコラム54の外周面から離れるので、第1アーム22のインナーコラム54側の表面であるコラム側表面22aが傾斜する。コラム側表面22aは、インナーコラム54の外周面に対して傾斜している。1次衝突の後に2次衝突が生じた場合、アウターコラム51の前方側の端面51aは、第1アーム22のコラム側表面22aに接触する。コラム側表面22aがインナーコラム54の外周面に対して傾斜しているので、アウターコラム51を前方に移動させる力の一部は、コラム側表面22aを径方向外側に押す力に変換される。コラム側表面22aが径方向外側に押されると、第1アーム22はさらに変形する。これにより、アウターコラム51は、第1アーム22をさらに変形させながら前方へ移動することになる。また、アウターコラム51の前方側の端面51aと第1アーム22のコラム側表面22aとの間に摩擦が生じる。このため、アウターコラム51を前方に移動させる力は、第1アーム22の変形およびアウターコラム51の前方側の端面51aと第1アーム22のコラム側表面22aとの間の摩擦により漸減する。このように、ストッパー2は、アウターコラム51に加えられた衝撃を吸収することができる。よって、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置80は、2次衝突時に操作者に加わる衝撃を低減しやすくすることができる。
また、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置80は、アウターコラム51を締め付けて支持するステアリング用ブラケット52と、ステアリング用ブラケット52を車体に離脱可能に固定する離脱カプセル11と、を備える。これにより、2次衝突時においてステアリング用ブラケット52が車体から離脱することで、アウターコラム54の軸方向の動ける範囲がより拡大する。
また、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置80は、ステアリング用ブラケット52の締め付けが解除されたとき、アウターコラム51はインナーコラム54に対して摺動可能である。ステアリング用ブラケット52の締め付け時にはアウターコラム51の内周面とインナーコラム54の外周面とが接触しており、2次衝突が生じるとアウターコラム51はインナーコラム54との摩擦によって衝撃を吸収しながら移動する。これにより、電動パワーステアリング装置80は、2次衝突時に操作者に加わる衝撃を低減することができる。
なお、ストッパー2のベース部21は、必ずしもインナーコラム54の外周面に固定されていなくてもよい。例えば、ベース部21は、インナーコラム54に連結された減速装置92に固定されていてもよい。より具体的には、ベース部21は、図2に示すように隣接する減速装置92に対して、溶接等によって固定されていればよい。
11 離脱カプセル
11h カプセル取付孔
12p 樹脂部材
2 ストッパー
21 ベース部
22 第1アーム
22a コラム側表面
22b 固定部
22c 変形部
23 ホールド部
23a 端面
24 第2アーム
25 補強板
26 アウターウェイト
27 インナーウェイト
28 ボルト
29 ウェイト
31 テレスコ調整部
32 軸方向長孔
33 ロッド
50 ステアリングコラム
51 アウターコラム
51s スリット
52 ステアリング用ブラケット
52a 枠状支持部
52b 取付板部
53 チルトレバー
54 インナーコラム
59 カプセル支持部
70 電動モータ
80 電動パワーステアリング装置
81 ステアリングホイール
82 ステアリングシャフト
82a 入力軸
82b 出力軸
83 操舵力アシスト機構
84 ユニバーサルジョイント
85 ロアシャフト
86 ユニバーサルジョイント
87 ピニオンシャフト
88 ステアリングギヤ
88a ピニオン
88b ラック
89 タイロッド
90 ECU
91a トルクセンサ
91b 車速センサ
92 減速装置
98 イグニッションスイッチ
99 電源装置

Claims (6)

  1. 一方の端部がステアリングホイールに連結される入力軸と、
    前記入力軸を回転可能に支持するステアリングコラムと、
    を備え、
    前記ステアリングコラムは、筒状のアウターコラムと、一部が前記アウターコラムに挿入され前記アウターコラムを軸方向に案内する筒状のインナーコラムとを有し、
    前記インナーコラムは、前記アウターコラムが軸方向に動ける範囲を規制するストッパーを外周面に有し、
    前記ストッパーは、慣性力による変形または移動が生じた場合に前記範囲を拡大させるステアリング装置。
  2. 前記ストッパーはウェイトを備え、
    1次衝突時に前記ウェイトに加わる慣性力により前記ストッパーに変形または移動が生じた場合に前記範囲を拡大させる請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記ストッパーは、前記インナーコラムの外周面に固定されたベース部と、前記ベース部に一端が固定され前記ベース部から軸方向に向かって設けられる第1アームと、前記第1アームの他端に固定されるホールド部と、前記ホールド部に一端が固定され前記ホールド部から径方向外側に向かって設けられる第2アームと、前記第2アームの他端に固定される前記ウェイトと、を有する請求項2に記載のステアリング装置。
  4. 前記インナーコラムに連結される減速装置を備え、
    前記ストッパーは、前記減速装置に固定されたベース部と、前記ベース部に一端が固定され前記ベース部から軸方向に向かって設けられる第1アームと、前記第1アームの他端に固定されるホールド部と、前記ホールド部に一端が固定され前記ホールド部から径方向外側に向かって設けられる第2アームと、前記第2アームの他端に固定される前記ウェイトと、を有する請求項2に記載のステアリング装置。
  5. 前記アウターコラムを締め付けて支持するステアリング用ブラケットと、
    前記ステアリング用ブラケットを車体に離脱可能に固定する離脱カプセルと、
    を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載のステアリング装置。
  6. 前記ステアリング用ブラケットの締め付けが解除されたとき、前記アウターコラムは前記インナーコラムに対して摺動可能であり、
    前記ステアリング用ブラケットの締め付け時には前記アウターコラムの内周面と前記インナーコラムの外周面とが接触しており、2次衝突が生じると前記アウターコラムは前記インナーコラムとの摩擦によって衝撃を吸収しながら移動する請求項5に記載のステアリング装置。
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