JPWO2014126098A1 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

背面部(13)は、この空気入りタイヤ(10)を適用リム(30)に装着し、かつこの空気入りタイヤ(10)の内圧を大気圧とした無負荷の基準状態で、リムフランジ部(32)においてタイヤ幅方向(H)の内側を向く内面(35)上に、またはこの内面(35)よりもタイヤ幅方向(H)の内側に配置され、背面部(13)におけるヒール部(14)との接続部分には、前記基準状態で、タイヤ半径方向(R)に沿って直線状に延びる平坦面部(20)が形成されることにより、適用リム(30)から大きな力が作用するのを抑え、ユニフォミティを向上させることが可能である。

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
本願は、2013年2月15日に、日本に出願された特願2013−028158号、特願2013−028159号および特願2013−28160号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来から、例えば下記特許文献1に示すような、リムベース部およびリムフランジ部を有する適用リムに装着される空気入りタイヤが知られている。この空気入りタイヤでは、左右一対のビード部にはそれぞれ、タイヤ半径方向の内側を向き、リムベース部によりタイヤ半径方向の内側から支持されるベース面部と、タイヤ幅方向の外側を向き、リムフランジ部によりタイヤ幅方向の外側から支持される背面部と、ベース面部におけるタイヤ幅方向の外側の端部と背面部におけるタイヤ半径方向の内側の端部とを連結するヒール部と、が備えられている。
日本国特表2011−500413号公報
前記従来の空気入りタイヤでは、例えばこの空気入りタイヤが負荷を受ける等してビード部が変形するときに、背面部がリムフランジ部に強く圧接させられることにより、適用リムから空気入りタイヤに大きな力が作用する可能性がある。この場合、乗り心地性に影響が及ぼされる可能性がある。また、前記従来の空気入りタイヤには、ユニフォミティを向上させることについて改善の余地がある。
本発明は、前述した事情に鑑みて、適用リムから大きな力が作用するのを抑えることができ、ユニフォミティを向上させることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る空気入りタイヤは、適用リムに装着される空気入りタイヤであって、ビードコアが埋設された左右一対のビード部にはそれぞれ、タイヤ半径方向の内側を向き、前記適用リムのリムベース部によりタイヤ半径方向の内側から支持されるベース面部と、タイヤ幅方向の外側を向き、前記適用リムのリムフランジ部によりタイヤ幅方向の外側から支持される背面部と、前記ベース面部におけるタイヤ幅方向の外側の端部と前記背面部におけるタイヤ半径方向の内側の端部とを連結するヒール部と、が備えられ、前記背面部は、この空気入りタイヤを前記適用リムに装着し、かつこの空気入りタイヤの内圧を大気圧とした無負荷の基準状態で、前記リムフランジ部においてタイヤ幅方向の内側を向く内面上に、またはこの内面よりもタイヤ幅方向の内側に配置され、前記背面部における前記ヒール部との接続部分には、前記基準状態で、タイヤ半径方向に沿って直線状に延びる平坦面部が形成されている。
この発明によれば、背面部が、前記基準状態で、リムフランジ部の内面上に、またはこの内面よりもタイヤ幅方向の内側に配置されるので、例えばこの空気入りタイヤが負荷を受ける等してビード部が変形するときに、背面部がリムフランジ部に局所的に当接するのを抑えることができる。これにより、背面部がリムフランジ部に強く圧接させられるのを抑制し、この空気入りタイヤに適用リムから大きな力が作用するのを抑えることが可能になり、例えば乗り心地性を向上させること等ができる。
さらに、背面部におけるヒール部との接続部分に、前記平坦面部が形成されているので、例えばこの接続部分が、タイヤ半径方向の内側から外側に向かうに従い漸次タイヤ幅方向の内側に向けて延びる構成に比べて、この接続部分が、リムフランジ部の内面からタイヤ幅方向に過度に離間するのを抑えることができる。これにより、ビード部が変形するときに、背面部がリムフランジ部に衝突して衝撃力が発生するのを抑制することが可能になり、この空気入りタイヤに適用リムから大きな力が作用するのを効果的に抑えることができる。
また背面部が、前記基準状態で、リムフランジ部の内面上に、またはこの内面よりもタイヤ幅方向の内側に配置されるので、この空気入りタイヤの内圧を、例えば正規内圧にする等により正圧としたときにも、背面部がリムフランジ部に局所的に当接するのを抑制することができる。これにより、適用リムに対してビード部を高精度に位置決めすることが可能となる。さらに、適用リムに対するビード部のタイヤ幅方向およびタイヤ半径方向の位置を、このビード部の全周にわたって同等にし易くすることが可能になる。したがって、タイヤサイズによらずユニフォミティを向上させることができる。
ところで、この空気入りタイヤを適用リムに装着させるときには、例えば、ビード部をタイヤ幅方向の内側に向けて弾性変形させ、左右一対のビード部同士間のタイヤ幅方向の距離を狭めた状態で、この空気入りタイヤのタイヤ半径方向の内側に適用リムを配置し、その後ビード部を、リムベース部上で摺動させながらタイヤ幅方向の外側に復元移動させる。
ここで背面部が、前記基準状態で、リムフランジ部の内面上に、またはこの内面よりもタイヤ幅方向の内側に配置される。したがって、例えば背面部が、前記基準状態でリムフランジ部の内面に圧接する構成に比べて、空気入りタイヤを適用リムに装着させる過程で前述のようにビード部を復元移動させるときに、背面部がリムフランジ部に突き当たることでビード部の移動が阻害されるのを抑制することができる。これにより、この空気入りタイヤを適用リムに装着させるときに、ビード部をタイヤ幅方向にスムーズに移動させて適用リムに対してビード部を高精度に位置決めすることが可能となる。さらに、ビード部のタイヤ幅方向およびタイヤ半径方向の位置を、このビード部の全周にわたって同等にし易くすることが可能になり、ユニフォミティを向上させることができる。
また、前記ベース面部には、タイヤ幅方向およびタイヤ半径方向の両方向に沿う断面視で、タイヤ幅方向に沿って延びる仮想基準線に対して傾斜し、タイヤ幅方向の外側から内側に向かうに従いタイヤ半径方向の内側に向けて直線状に延びる第1傾斜面が、形成される。また、前記第1傾斜面にタイヤ幅方向の内側から連なり、前記断面視で、前記仮想基準線に対して傾斜するとともに、前記仮想基準線に対してなす傾斜角度が、前記第1傾斜面が前記仮想基準線に対してなす傾斜角度よりも大きい第2傾斜面と、が形成される。前記第1傾斜面は、前記ベース面部のうち、前記ビード部に埋設されたビードコアに対応する部分に、この部分のタイヤ幅方向の全長にわたって配設されていてもよい。
この場合、第1傾斜面が、ベース面部のうち、ビードコアに対応する部分に、この部分のタイヤ幅方向の全長にわたって配設されている。そのため、ビード部のうち、ビードコアよりもタイヤ半径方向の内側に位置する底部分の肉厚を、タイヤ幅方向の外側から内側に向かうに従って漸次、第1傾斜面の傾斜角度に応じて増大させることができる。これにより、この空気入りタイヤを適用リムに装着させた状態において、ビード部の底部分におけるタイヤ半径方向の圧縮率を、タイヤ幅方向の位置によらず同等にし易くすることが可能になり、ベース面部がリムベース部に局所的に強く圧接させられるのを抑制することができる。したがって、この空気入りタイヤを適用リムに装着させるときに、空気入りタイヤを適用リムにスムーズに装着させて適用リムに対してビード部を高精度に位置決めすることが可能となる。さらに、適用リムに対するビード部のタイヤ幅方向およびタイヤ半径方向の位置を、このビード部の全周にわたって同等にし易くすることが可能になり、タイヤサイズによらずユニフォミティを向上させることができる。
またベース面部に、傾斜角度が第1傾斜面の傾斜角度よりも大きい第2傾斜面が形成されているので、第2傾斜面をリムベース部に、第1傾斜面よりも強く圧接させることができる。これにより、ビード部とリムベース部との間のシール性を確保するとともに、ビード部が適用リムに対して位置ずれするのを抑制することができる。
また、前記左右一対のビード部にはそれぞれ、タイヤ幅方向の外側を向き、前記適用リムのリムフランジ部によりタイヤ幅方向の外側から支持される背面部と、前記ベース面部におけるタイヤ幅方向の外側の端部と前記背面部におけるタイヤ半径方向の内側の端部とを連結するヒール部と、が備えられている。前記ヒール部は、前記断面視で、タイヤ幅方向の内側から外側に向かうに従い漸次タイヤ半径方向の外側に向けて延びる直線状または凹曲線状に形成されている。前記ヒール部と前記ベース面部との連結部、および前記ヒール部と前記背面部との連結部はそれぞれ、前記断面視で凸曲線状に形成され、前記ビードコアは、前記ヒール部に対してタイヤ幅方向の内側に配置されていてもよい。
この場合、この空気入りタイヤを適用リムに装着させるときには、例えば、ビード部をタイヤ幅方向の内側に向けて弾性変形させ、左右一対のビード部同士間のタイヤ幅方向の距離を狭めた状態で、この空気入りタイヤのタイヤ半径方向の内側に適用リムを配置する。そしてビード部を、リムベース部上で摺動させながらタイヤ幅方向の外側に復元移動させ、ビード部に、リムベース部からタイヤ半径方向の外側に向けて突設されたハンプ部をタイヤ幅方向に乗り越えさせる。
ここでヒール部が、前記断面視で、タイヤ幅方向の内側から外側に向かうに従い漸次タイヤ半径方向の外側に向けて延びる直線状または凹曲線状に形成されている。したがって、前述のようにビード部にハンプ部を乗り越えさせるときに、ヒール部がハンプ部に引っ掛かることでビード部の移動が阻害されるのを抑制することが可能になり、ビード部にハンプ部を円滑に乗り越えさせることができる。これにより、この空気入りタイヤを適用リムに装着させるときに、ビード部をタイヤ幅方向にスムーズに移動させて適用リムに対してビード部を高精度に位置決めすることが可能となる。さらに、ビード部のタイヤ幅方向およびタイヤ半径方向の位置を、このビード部の全周にわたって同等にし易くすることが可能になり、ユニフォミティを向上させることができる。
また、ヒール部とベース面部との連結部、およびヒール部と背面部との連結部がそれぞれ、前記断面視で凸曲線状に形成されているので、ヒール部を、ベース面部および背面部のそれぞれと段差無く滑らかに連結することができる。これにより、ビード部にハンプ部を一層円滑に乗り越えさせることが可能になり、適用リムに対してビード部をより高精度に位置決めすることができる。
さらにビードコアが、ヒール部に対してタイヤ幅方向の内側に配置されているので、この空気入りタイヤを適用リムに装着した状態において、ビードコアとリムベース部との間に、ヒール部を挟み込むことなくベース面部を挟み込むことができる。これにより、例えば、ビードコアとリムベース部との間にヒール部を挟み込む場合などに比べて、ビード部をリムベース部に強く圧接させることが可能になり、ビード部とリムベース部との間のシール性を確保するとともに、ビード部が適用リムに対して位置ずれするのを抑制することができる。
また、前記ビードコア17の前記ヒール部14から前記ベース面部12までのタイヤ半径方向距離と、前記ビードコア17の前記ヒール部14から前記背面部13までのタイヤ幅方向距離とが、同一、あるいは前記距離の内で短い方が長い方の距離の90%以上であることにより、適用リムからベース面部12および背面部13に働く力の釣り合いをとることができる。
本発明に係る空気入りタイヤによれば、適用リムから大きな力が作用するのを抑えることができ、またユニフォミティを向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの基準状態の断面図である。 図1に示す空気入りタイヤの自由状態の断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤを説明する。
図1に示すように、空気入りタイヤ10は、適用リム30に装着される。なお適用リム30とは、JATMA(日本自動車タイヤ協会) YEAR BOOK、ETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation) STANDARAD MANUAL、TRA(THE TIRE and RIM ASSOCIATION INC.) YEAR BOOK等に、タイヤサイズに応じて規定されたリムをいう。
適用リム30は、リムベース部31と、リムフランジ部32と、ハンプ部33と、を備えている。リムベース部31は、タイヤ幅方向Hおよびタイヤ半径方向Rに沿う断面視で、タイヤ幅方向Hに延びている。リムフランジ部32およびハンプ部33は、リムベース部31からタイヤ半径方向Rの外側に向けて突設されている。リムフランジ部32は、リムベース部31におけるタイヤ幅方向Hの外側Oの端部に配設され、ハンプ部33は、リムフランジ部32よりもタイヤ幅方向Hの内側Iに配設されている。リムフランジ部32のリムベース部31からの突出量は、ハンプ部33のリムベース部31からの突出量よりも大きい。
リムフランジ部32においてタイヤ幅方向Hの内側Iを向く内面35は、タイヤ半径方向Rの内側に位置する断面視直線状の直線部36と、タイヤ半径方向Rの外側に位置する断面視凸曲線状の曲線部37と、が連設されて形成される。直線部36は、前記断面視でタイヤ半径方向Rに沿って延びている。曲線部37は、前記断面視でタイヤ半径方向Rの内側から外側に向かうに従い漸次タイヤ幅方向Hの外側Oに向けて延びている。直線部36と曲線部37とは、段差無く滑らかに連結されている。
ハンプ部33は、前記断面視で、タイヤ半径方向Rの外側に向けて凸となるように形成されており、ハンプ部33の表面は、前記断面視で凸曲線状に形成されている。
リムベース部31においてタイヤ半径方向Rの外側を向く面のうち、リムフランジ部32とハンプ部33との間に位置する支持面34は、前記断面視で、タイヤ幅方向Hの外側Oから内側Iに向かうに従い漸次タイヤ半径方向Rの内側に向けて直線状に延びている。支持面34は、リムフランジ部32の内面35に連結面38を介して連結されている。
連結面38は、前記断面視で凹曲線状に形成されている。連結面38は、タイヤ幅方向Hの内側Iから外側Oに向かうに従い漸次タイヤ半径方向Rの外側に向けて延びている。
連結面38は、リムフランジ部32の内面35および支持面34それぞれと段差無く滑らかに連結されている。
空気入りタイヤ10は、適用リム30との間にタイヤ内腔を形成する中空のトロイダル状をなしている。空気入りタイヤ10には、左右一対のビード部11が備えられている。
左右一対のビード部11にはそれぞれ、ベース面部12と、背面部13と、ヒール部14と、が備えられている。ベース面部12は、タイヤ半径方向Rの内側を向いている。ベース面部12は、リムベース部31によりタイヤ半径方向Rの内側から支持される。背面部13は、タイヤ幅方向Hの外側Oを向いている。背面部13は、リムフランジ部32によりタイヤ幅方向Hの外側Oから支持される。
図2に示すように、ヒール部14は、ベース面部12におけるタイヤ幅方向Hの外側Oの端部と、背面部13におけるタイヤ半径方向Rの内側の端部と、を連結する。この空気入りタイヤ10が適用リム30に装着される前の自由状態において、ヒール部14は、前記断面視で、タイヤ幅方向Hの内側Iから外側Oに向かうに従い漸次タイヤ半径方向Rの外側に向けて延びる直線状または凹曲線状に形成されている。ヒール部14は、前記断面視で直線状に形成されている。
ヒール部14とベース面部12との連結部15、およびヒール部14と背面部13との連結部16はそれぞれ、前記断面視で凸曲線状に形成されている。これらの両連結部15、16の曲率は互いに同等とされている。ヒール部14とベース面部12との連結部15は、ヒール部14およびベース面部12のそれぞれに段差無く滑らかに連なっている。ヒール部14と背面部13との連結部16は、ヒール部14および背面部13のそれぞれに段差無く滑らかに連なっている。
左右一対のビード部11にはそれぞれ、ビードコア17が埋設されている。ビードコア17は、ヒール部14に対してタイヤ幅方向Hの内側Iに配置されている。ビードコア17のタイヤ幅方向Hの外側Oの端部と、ベース面部12におけるタイヤ幅方向Hの外側Oの端部と、はタイヤ幅方向Hに同等の位置に配置されている。ビードコア17のタイヤ半径方向Rの内側の端部は、ヒール部14のタイヤ半径方向Rの外側の端部よりもタイヤ半径方向Rの内側に位置している。ビード部11においてヒール部14とビードコア17との間に位置する部分のうち、最も薄肉の部分の肉厚は、例えば1.0mm以上かつ5.0mm以下となっている。
ベース面部12には、第1傾斜面18と、第2傾斜面19と、が形成されている。第1傾斜面18は、前記断面視で、タイヤ幅方向Hに沿って延びる仮想基準線Lに対して傾斜し、タイヤ幅方向Hの外側Oから内側Iに向かうに従いタイヤ半径方向Rの内側に向けて直線状に延びている。なお、前記断面視で第1傾斜面18が仮想基準線Lに対してなす傾斜角度θ1は、例えば6.5度以上かつ12度以下などとされていてもよい。さらに、この傾斜角度θ1は8度程度であってもよい。
第1傾斜面18は、ベース面部12においてビードコア17に対応する部分に、この部分のタイヤ幅方向Hの全長にわたって配設されている。ベース面部12においてビードコア17に対応する部分には、このベース面部12におけるタイヤ幅方向Hの外側Oの端部も含まれていて、第1傾斜面18は、ヒール部14にタイヤ幅方向Hの内側Iから連なっている。第1傾斜面18のタイヤ幅方向Hの外側Oの端部と、ビードコア17のタイヤ幅方向Hの外側Oの端部と、はタイヤ幅方向Hに同等の位置に配置されている。
第2傾斜面19は、第1傾斜面18にタイヤ幅方向Hの内側Iから連なる。第2傾斜面19は、ベース面部12のうち、第1傾斜面18よりもタイヤ幅方向Hの内側Iに位置する部分に、この部分のタイヤ幅方向Hの全長にわたって配設されている。第2傾斜面19は、前記断面視で仮想基準線Lに対して傾斜している。前記断面視で第2傾斜面19が仮想基準線Lに対してなす傾斜角度θ2は、第1傾斜面18の傾斜角度θ1よりも大きい。
なお、第2傾斜面19の傾斜角度θ2は、例えば17度以上かつ23度以下などとされていてもよい。さらに、この傾斜角度θ2は20度程度であってもよい。
また図1に示すように、背面部13は、この空気入りタイヤ10を適用リム30に装着し、かつこの空気入りタイヤ10の内圧を大気圧とした無負荷の基準状態で、リムフランジ部32の内面35上に、またはこの内面35よりもタイヤ幅方向Hの内側Iに配置されている。図示の例では、背面部13は、前記基準状態で、リムフランジ部32の内面35に沿うようにこの内面35上に配置されている。また、背面部13は、リムフランジ部32の内面35上に、この内面35のタイヤ半径方向Rの全長にわたって配置され、この内面35に対して非圧接とされている。
背面部13のうち、タイヤ半径方向Rの内側の端部を含むヒール部14との接続部分には、前記基準状態で、タイヤ半径方向Rに沿って直線状に延びる平坦面部20が形成されている。平坦面部20は、直線部36上に配置されている。平坦面部20のタイヤ半径方向Rの外側の端部と、ビードコア17のタイヤ半径方向Rの外側の端部と、はタイヤ半径方向Rに同等の位置に配置されている。
背面部13において平坦面部20にタイヤ半径方向Rの外側から連なる部分には、前記断面視でタイヤ半径方向Rの内側から外側に向かうに従い漸次タイヤ幅方向Hの外側Oに向かう凹曲線状に延びる凹曲面部21が形成されている。凹曲面部21は、曲線部37上に配置されている。
なお本実施形態では、図2に示すような自由状態では、左右一対のビード部11同士の間隔は、予め設定された基準間隔とされる。図2に示す空気入りタイヤ10の左右一対のタイヤ基準点P1同士のタイヤ幅方向Hの間隔が、図1に示す適用リム30の左右一対のリム基準点P2同士のタイヤ幅方向Hの間隔と同等になっている。ここでタイヤ基準点P1とは、前記断面視で、ベース面部12におけるタイヤ幅方向Hの外側Oの端部に外接する第1仮想線M1と、背面部13におけるタイヤ半径方向Rの内側の端部に外接する第2仮想線M2と、の交点をいう。図示の例では、第1仮想線M1は第1傾斜面18上に位置し、第2仮想線M2は平坦面部20上に位置している。またリム基準点P2とは、前記断面視で、リムベース部31の支持面34をタイヤ幅方向Hの外側Oに延長させた第1仮想延長線N1と、リムフランジ部32の内面35の直線部36をタイヤ半径方向Rの内側に第2仮想延長線N2と、の交点をいう。
また、図1に示すような基準状態でも、左右一対のビード部11同士の間隔は、前述の基準間隔となっている。
前記空気入りタイヤ10を適用リム30に装着させるときには、例えば、ビード部11をタイヤ幅方向Hの内側Iに向けて弾性変形させ、左右一対のビード部11同士間のタイヤ幅方向Hの距離を狭めた状態で、この空気入りタイヤ10のタイヤ半径方向Rの内側に適用リム30を配置する。その後ビード部11を、リムベース部31上で摺動させながらタイヤ幅方向Hの外側Oに復元移動させ、ビード部11にハンプ部33をタイヤ幅方向Hに乗り越えさせる。これにより、ビード部11が、リムベース部31のうち、リムフランジ部32とハンプ部33との間に位置する部分に配置され、支持面34によりタイヤ半径方向Rの内側から支持されることとなる。
以上説明したように、本実施形態に係る空気入りタイヤ10によれば、第1傾斜面18が、ベース面部12のうち、ビードコア17に対応する部分に、この部分のタイヤ幅方向Hの全長にわたって配設されている。したがって、図2に示すように、ビード部11のうち、ビードコア17よりもタイヤ半径方向Rの内側に位置する底部分の肉厚を、タイヤ幅方向Hの外側Oから内側Iに向かうに従って漸次、第1傾斜面18の傾斜角度θ1に応じて増大させることができる。これにより、前記基準状態でのビード部11の底部分におけるタイヤ半径方向Rの圧縮率を、タイヤ幅方向Hの位置によらず同等にし易くすることが可能になる。さらに、ベース面部12がリムベース部31に局所的に強く圧接させられるのを抑制することができる。したがって、この空気入りタイヤ10を適用リム30に装着させるときに、空気入りタイヤ10を適用リム30にスムーズに装着させて適用リム30に対してビード部11を高精度に位置決めすることが可能となる。さらに、適用リム30に対するビード部11のタイヤ幅方向Hおよびタイヤ半径方向Rの位置を、このビード部11の全周にわたって同等にし易くすることが可能になり、タイヤサイズによらずユニフォミティを向上させることができる。
またベース面部12に、傾斜角度θ2が第1傾斜面18の傾斜角度θ1よりも大きい第2傾斜面19が形成されているので、第2傾斜面19をリムベース部31に、第1傾斜面18よりも強く圧接させることができる。これにより、ビード部11とリムベース部31との間のシール性を確保するとともに、ビード部11が適用リム30に対して位置ずれするのを抑制することができる。
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ10によれば、背面部13が、前記基準状態で、リムフランジ部32の内面35上に、またはこの内面35よりもタイヤ幅方向Hの内側Iに配置される。したがって、例えばこの空気入りタイヤ10が負荷を受ける等してビード部11が変形するときに、背面部13がリムフランジ部32に局所的に当接するのを抑えることができる。これにより、背面部13がリムフランジ部32に強く圧接させられるのを抑制し、この空気入りタイヤ10に適用リム30から大きな力が作用するのを抑えることが可能になり、例えば乗り心地性を向上させること等ができる。
さらに、背面部13におけるヒール部14との接続部分に、前記平坦面部20が形成されている。したがって、例えばこの接続部分が、タイヤ半径方向Rの内側から外側に向かうに従い漸次タイヤ幅方向Hの内側Iに向けて延びる構成に比べて、この接続部分が、リムフランジ部32の内面35からタイヤ幅方向Hに過度に離間するのを抑えることができる。これにより、ビード部11が変形するときに、背面部13がリムフランジ部32に衝突して衝撃力が発生するのを抑制することが可能になり、この空気入りタイヤ10に適用リム30から大きな力が作用するのを効果的に抑えることができる。
また背面部13が、前記基準状態で、リムフランジ部32の内面35上に、またはこの内面35よりもタイヤ幅方向Hの内側Iに配置されるので、この空気入りタイヤ10の内圧を、例えば正規内圧にする等により正圧としたときにも、背面部13がリムフランジ部32に局所的に当接するのを抑制することができる。これにより、適用リム30に対してビード部11を高精度に位置決めすることが可能となる。さらに、適用リム30に対するビード部11のタイヤ幅方向Hおよびタイヤ半径方向Rの位置を、このビード部11の全周にわたって同等にし易くすることが可能になり、タイヤサイズによらずユニフォミティを向上させることができる。
さらに背面部13が、前記基準状態で、リムフランジ部32の内面35上に、またはこの内面35よりもタイヤ幅方向Hの内側Iに配置される。したがって、例えば背面部13が、前記基準状態でリムフランジ部32の内面35に圧接する構成に比べて、空気入りタイヤ10を適用リム30に装着させる過程で前述のようにビード部11を復元移動させるときに、背面部13がリムフランジ部32に突き当たることでビード部11の移動が阻害されるのを抑制することができる。これにより、この空気入りタイヤ10を適用リム30に装着させるときに、ビード部11をタイヤ幅方向Hにスムーズに移動させて適用リム30に対してビード部11を高精度に位置決めすることが可能となる。さらに、ビード部11のタイヤ幅方向Hおよびタイヤ半径方向Rの位置を、このビード部11の全周にわたって同等にし易くすることが可能になり、ユニフォミティを向上させることができる。
また、第1傾斜面18が、ベース面部12のうち、ビードコア17に対応する部分に、この部分のタイヤ幅方向Hの全長にわたって配設されている。したがって、図2に示すように、ビード部11のうち、ビードコア17よりもタイヤ半径方向Rの内側に位置する底部分の肉厚を、タイヤ幅方向Hの外側Oから内側Iに向かうに従って漸次、第1傾斜面18の傾斜角度θ1に応じて増大させることができる。これにより、前記基準状態でのビード部11の底部分におけるタイヤ半径方向Rの圧縮率を、タイヤ幅方向Hの位置によらず同等にし易くすることが可能になる。さらに、ベース面部12がリムベース部31に局所的に強く圧接させられるのを抑制することができる。したがって、この空気入りタイヤ10を適用リム30に装着させるときに、空気入りタイヤ10を適用リム30にスムーズに装着させて適用リム30に対してビード部11を高精度に位置決めすることが可能となる。さらに、適用リム30に対するビード部11のタイヤ幅方向Hおよびタイヤ半径方向Rの位置を、このビード部11の全周にわたって同等にし易くすることが可能になり、タイヤサイズによらずユニフォミティを向上させることができる。
またベース面部12に、傾斜角度θ2が第1傾斜面18の傾斜角度θ1よりも大きい第2傾斜面19が形成されているので、第2傾斜面19をリムベース部31に、第1傾斜面18よりも強く圧接させることができる。これにより、ビード部11とリムベース部31との間のシール性を確保するとともに、ビード部11が適用リム30に対して位置ずれするのを抑制することができる。
さらにヒール部14が、前記断面視で、タイヤ幅方向Hの内側Iから外側Oに向かうに従い漸次タイヤ半径方向Rの外側に向けて延びる直線状または凹曲線状に形成されている。したがって、前述のようにビード部11にハンプ部33を乗り越えさせるときに、ヒール部14がハンプ部33に引っ掛かることでビード部11の移動が阻害されるのを抑制することが可能になり、ビード部11にハンプ部33を円滑に乗り越えさせることができる。これにより、この空気入りタイヤ10を適用リム30に装着させるときに、ビード部11をタイヤ幅方向Hにスムーズに移動させて適用リム30に対してビード部11を高精度に位置決めすることが可能となる。さらに、ビード部11のタイヤ幅方向Hおよびタイヤ半径方向Rの位置を、このビード部11の全周にわたって同等にし易くすることが可能になり、ユニフォミティを向上させることができる。
また、ヒール部14とベース面部12との連結部15、およびヒール部14と背面部13との連結部16がそれぞれ、前記断面視で凸曲線状に形成されているので、ヒール部14を、ベース面部12および背面部13のそれぞれと段差無く滑らかに連結することができる。これにより、ビード部11にハンプ部33を一層円滑に乗り越えさせることが可能になり、適用リム30に対してビード部11をより高精度に位置決めすることができる。
さらにビードコア17が、ヒール部14に対してタイヤ幅方向Hの内側Iに配置されているので、前記基準状態で、ビードコア17とリムベース部31との間に、ヒール部14を挟み込むことなくベース面部12を挟み込むことができる。これにより、例えば、ビードコア17とリムベース部31との間にヒール部14を挟み込む場合などに比べて、ビード部11をリムベース部31に強く圧接させることが可能になる。したがって、ビード部11とリムベース部31との間のシール性を確保するとともに、ビード部11が適用リム30に対して位置ずれするのを抑制することができる。
また、前記ビードコア17の前記ヒール部14から前記ベース面部12までのタイヤ半径方向距離および、前記ビードコア17の前記ヒール部14から前記背面部13までのタイヤ幅方向距離とが、同一、あるいは前記距離の内で短い方が長い方の距離の90%以上であることにより、適用リム30からベース面部12および背面部13に働く力の釣り合いをとることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、背面部13が、前記基準状態で、リムフランジ部32の内面35に沿うようにこの内面35上に配置されるが、これに限られない。例えば、背面部のうち、平坦面部がリムフランジ部の内面上に配置され、凹曲面部がリムフランジ部の内面よりもタイヤ幅方向の内側に配置されてもよい。さらに例えば、背面部が、リムフランジ部の内面に沿うようにこの内面のタイヤ幅方向の内側に配置され、背面部とリムフランジ部の内面とが、タイヤ幅方向に間隔をあけた状態で互いに平行に延びていてもよい。
また前記実施形態では、第1傾斜面18が、ベース面部12において、ビードコア17に対応する部分に、この部分のタイヤ幅方向Hの全長にわたって配設されているが、これに限られない。また、ベース面部12に第2傾斜面19がなくてもよい。
また前記実施形態では、背面部13が、前記基準状態で、リムフランジ部32の内面35上に、またはこの内面35よりもタイヤ幅方向Hの内側に配置されるが、これに限られない。例えば背面部が、前記基準状態でリムフランジ部の内面に圧接されてもよい。
さらに前記実施形態では、背面部13におけるヒール部14との接続部分に、前記平坦面部20が形成されているが、平坦面部20はなくてもよい。
また前記実施形態では、ビードコア17は、ヒール部14に対してタイヤ幅方向Hの内側Iに配置されているが、これに限られない。例えば、ビードコアのタイヤ幅方向の位置とヒール部のタイヤ幅方向の位置とが互いに重複していてもよい。
さらに前記実施形態では、ヒール部14とベース面部12との連結部15、およびヒール部14と背面部13との連結部16はそれぞれ、前記断面視で凸曲線状に形成されているが、これに限られない。
さらにまた、前記実施形態では、ヒール部14が、前記断面視で、タイヤ幅方向Hの内側Iから外側Oに向かうに従い漸次タイヤ半径方向Rの外側に向けて延びる直線状または凹曲線状に形成されているが、これに限られない。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記の変形例を適宜組み合わせてもよい。
次に、以上説明した作用効果についての検証試験を実施した。
この検証試験では、比較例と、実施例1〜4と、の5つの空気入りタイヤを準備した。
比較例に係る空気入りタイヤでは、図1および図2に示す空気入りタイヤに対し、ベース面部、背面部およびヒール部を異ならせた。比較例に係る空気入りタイヤでは、ヒール部を前記断面視で凸曲面状に膨出させた。また第1傾斜面を、ベース面部においてビードコアに対応する部分のタイヤ幅方向の全長にわたって配設せず、第1傾斜面のタイヤ幅方向の内側の端部を、ビードコアのタイヤ幅方向の中央部とタイヤ幅方向に同等の位置に配置した。さらに前記基準状態で、背面部をリムフランジ部の内面に圧接させた。
実施例1に係る空気入りタイヤとしては、図1および図2に示す空気入りタイヤを採用した。
実施例2に係る空気入りタイヤとしては、比較例に係る空気入りタイヤのヒール部を、図1および図2に示す空気入りタイヤのヒール部に置換したタイヤを採用した。
実施例3に係る空気入りタイヤとしては、比較例に係る空気入りタイヤのベース面部を、図1および図2に示す空気入りタイヤのベース面部に置換したタイヤを採用した。
実施例4に係る空気入りタイヤとしては、比較例に係る空気入りタイヤの背面部を、図1および図2に示す空気入りタイヤの背面部に置換したタイヤを採用した。
これらの比較例および実施例の各空気入りタイヤそれぞれについて、ビードコアのタイヤ幅方向の位置のばらつき、ビードコアのタイヤ半径方向の位置のばらつき、RFV、ビード部とリムベース部との間のシール性、リム組み容易性および乗り心地性について評価した。
ビードコアのタイヤ幅方向の位置のばらつきの評価に際しては、まず空気入りタイヤそれぞれについて、前記基準状態におけるビードコアの中心軸のタイヤ幅方向の位置を、ビードコアの全周にわたって測定した。測定結果のうち、ビードコアの中心軸がタイヤ幅方向の最も内側の位置と、最も外側の位置と、の差分をとり、この差分に基づいてビードコアのタイヤ幅方向の位置のばらつきを評価した。なお、ビードコアのタイヤ半径方向の位置のばらつきについても同様に評価した。
RFVについては、市販(例えば国際計測器株式会社製)の高速ユニフォミティーマシンにより、JATMA YEAR BOOK、ETRTO STANDARAD MANUAL、TRA YEAR BOOK等に、タイヤサイズに応じて規定されたリムに組んで、同様に規定された内圧、荷重にて計測することにより評価した。
ビード部とリムベース部との間のシール性については、規定のリムに組んで、規定の内圧にして、CTスキャン測定機により、タイヤとリムとの間のすきまを計測することにより評価した。
リム組み容易性および乗り心地性については、官能試験により評価した。
ビードコアのタイヤ幅方向の位置のばらつき、ビードコアのタイヤ半径方向の位置のばらつき、RFV、リム組み容易性、シール性および乗り心地性について、比較例の評価結果を基準値100として、実施例1〜4の評価結果を指数評価した。評価項目のうち、ビードコアのタイヤ幅方向の位置のばらつき、ビードコアのタイヤ半径方向の位置のばらつき、RFV、およびビード部とリムベース部との間のシール性については、数値が低いほど優れていることを示ししている。一方、リム組み容易性および乗り心地性については、数値が高いほど優れていることを示している。
結果を表1に示す。
Figure 2014126098
表1に示すように、実施例1〜4に係る各空気入りタイヤでは、いずれの評価項目についても、比較例に係る空気入りタイヤと同等であるか、比較例に係る空気入りタイヤよりも優れていることが確認された。
適用リムから大きな力が作用するのを抑え、またリムフィット性を向上させることが可能であることにより、ユニフォミティを向上させることができる空気入りタイヤを提供することが可能である。
10 空気入りタイヤ
11 ビード部
12 ベース面部
13 背面部
14 ヒール部
15、16 連結部
17 ビードコア
18 第1傾斜面
19 第2傾斜面
20 平坦面部
30 適用リム
31 リムベース部
32 リムフランジ部
35 内面
H タイヤ幅方向
I 内側
O 外側
R タイヤ半径方向
L 仮想基準線
θ1、θ2 傾斜角度

Claims (3)

  1. 適用リムに装着される空気入りタイヤであって、
    ビードコアが埋設された左右一対のビード部にはそれぞれ、
    タイヤ半径方向の内側を向き、前記適用リムのリムベース部によりタイヤ半径方向の内側から支持されるベース面部と、
    タイヤ幅方向の外側を向き、前記適用リムのリムフランジ部によりタイヤ幅方向の外側から支持される背面部と、
    前記ベース面部におけるタイヤ幅方向の外側の端部と前記背面部におけるタイヤ半径方向の内側の端部とを連結するヒール部と、が備えられ、
    前記背面部は、この空気入りタイヤを前記適用リムに装着し、かつこの空気入りタイヤの内圧を大気圧とした無負荷の基準状態で、前記リムフランジ部においてタイヤ幅方向の内側を向く内面上に、またはこの内面よりもタイヤ幅方向の内側に配置され、
    前記背面部における前記ヒール部との接続部分には、前記基準状態で、タイヤ半径方向に沿って直線状に延びる平坦面部が形成され、
    前記ベース面部には、
    タイヤ幅方向およびタイヤ半径方向の両方向に沿う断面視で、タイヤ幅方向に沿って延びる仮想基準線に対して傾斜し、タイヤ幅方向の外側から内側に向かうに従いタイヤ半径方向の内側に向けて直線状に延びる第1傾斜面と、
    前記第1傾斜面にタイヤ幅方向の内側から連なり、前記断面視で、前記仮想基準線に対して傾斜するとともに、前記仮想基準線に対してなす傾斜角度が、前記第1傾斜面が前記仮想基準線に対してなす傾斜角度よりも大きい第2傾斜面と、が形成され、
    前記第1傾斜面は、前記ベース面部のうち、前記ビードコアに対応する部分に、この部分のタイヤ幅方向の全長にわたって配設され、
    前記ヒール部は、タイヤ幅方向およびタイヤ半径方向の両方向に沿う断面視で、タイヤ幅方向の内側から外側に向かうに従い漸次タイヤ半径方向の外側に向けて延びる直線状または凹曲線状に形成され、
    前記ヒール部と前記ベース面部との連結部、および前記ヒール部と前記背面部との連結部はそれぞれ、前記断面視で凸曲線状に形成され、
    前記ビードコアは、前記ヒール部に対してタイヤ幅方向の内側に配置されている空気入りタイヤ。
  2. 前記断面視において、前記第1傾斜面が前記仮想基準線に対してなす傾斜角度は、6.5度以上かつ12度以下などとされていてもよく、
    前記断面視において、前記第2傾斜面が前記仮想基準線に対してなす傾斜角度は、前記第1傾斜面の傾斜角度よりも大きく、前記第2傾斜面の傾斜角度は、17度以上かつ23度以下などとされていてもよい請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ビードコアの前記ヒール部から前記ベース面部までのタイヤ半径方向距離および、前記ビードコアの前記ヒール部から前記背面部までのタイヤ幅方向距離とが、同一、あるいは前記距離の内で短い方が長い方の距離の90%以上である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
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