JP5833060B2 - ランフラットタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、ランフラットタイヤに関する。
サイドウォール部に断面三日月形状のサイド補強ゴムを有するサイド補強型のランフラットタイヤが開示されている(特許文献1参照)。
特開2011−184000号公報
上記した従来のサイド補強型のランフラットタイヤでは、サイド補強ゴムによって、パンク時におけるランフラット性能を得ている。
しかしながら、サイド補強ゴムは非常に硬いため、通常走行時の乗り心地性能を向上させることが難しかった。
本発明は、上記事実を考慮して、ランフラット性能を確保したまま、通常走行時の乗り心地性能を向上させることを目的とする。
請求項1の発明は、ビードコアが埋設された一対のビード部と、前記ビード部のタイヤ半径方向外側に夫々連なるサイドウォール部と、前記一対のビード部間に跨り、前記ビードコア間に位置する本体部と前記ビードコア周りに内側から外側へ折り返された折返し部とを有するカーカスと、前記本体部のタイヤ半径方向外側に設けられるトレッドと、前記本体部のタイヤ幅方向内側に配置され、前記カーカスのクラウン部及び前記ビード部に向かって厚さが夫々漸減するように構成されたサイド補強層と、前記サイドウォール部における前記本体部のタイヤ外側に配置され、タイヤ外面を構成し、前記本体部のタイヤ幅方向の最大幅CWの位置における厚さをGsとし、前記サイドウォール部の全体の厚さをGt6とすると、Gs/Gt6≦0.35であるサイド層と、を有し、リムベースラインを基準として計測したタイヤ断面高さをSHとした際に前記リムベースラインからタイヤ半径方向外側に0.5SHの位置での前記カーカスの法線方向において、前記カーカスの前記本体部と前記折返し部間に配置されたビードフィラーの厚さをGf5とし、前記サイドウォール部の全体の厚さをGt5とすると、Gf5/Gt5≦0.1となり、前記リムベースラインからタイヤ半径方向外側に0.4SHの位置での前記カーカスの法線方向において、前記ビードフィラーの厚さをGf4とし、前記サイドウォール部の全体の厚さをGt4とすると、0.2≦Gf4/Gt4≦0.3となる。
ここで、Gs/Gt6>0.35であると、サイドウォール部の全体の厚さが厚くなり、縦ばねの減少が少なくなるため、通常走行時の乗り心地性能の向上が少なくなる。
請求項1に記載のランフラットタイヤでは、カーカスの本体部のタイヤ幅方向の最大幅CWの位置において、全体の厚さGt6に占めるサイド層の厚さGsの割合を適切に設定しているので、ランフラット性能を確保したまま、タイヤの縦ばね(タイヤ半径方向のばね定数)を減少させて、通常走行時の乗り心地性能を向上させることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のランフラットタイヤにおいて、タイヤ断面幅をSWとすると、CW/SW=0.95〜0.99であることを特徴としている。
ここで、CW/SW<0.95では、サイド層のGsが厚くなり過ぎ、通常走行時の乗り心地の向上が少なくなる。またCW/SW>0.99では、サイドウォール部にサイド層を配置することが難しくなる。
請求項2に記載のランフラットタイヤでは、タイヤ断面幅SWに対するカーカスの本体部の最大幅CWの割合を適切に設定することにより、サイド層の厚さの適正化を図っている。これにより、縦ばねを減少させて乗り心地性能を向上させると共に、ランフラット走行時におけるサイドウォール部からの放熱性を高めて、ランフラット耐久性を確保することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のランフラットタイヤにおいて、前記トレッドのトレッド幅をTWとすると、CW/TW=1.07〜1.11であることを特徴としている。
ここで、CW/TW<1.07では、タイヤ幅方向におけるサイド補強層の範囲が狭くなり、該サイド補強層の硬さが乗り心地性能に影響し易くなる。またCW/TW>1.11では、サイドウォール部にサイド層を配置することが難しくなる。
請求項3に記載のランフラットタイヤでは、トレッド幅TWに対するカーカスの本体部の最大幅CWの割合を適切に設定することにより、タイヤ幅方向におけるサイド補強層の領域が従来よりも広がっている。これにより、サイド補強層として従来と同じ部材を用いても、該サイド補強層が一部に偏ることを抑制して、乗り心地性能を向上させることができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のランフラットタイヤによれば、ランフラット性能を確保したまま、通常走行時の乗り心地性能を大幅に向上させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載のランフラットタイヤによれば、乗り心地性能を向上させると共に、ランフラット走行時におけるサイドウォール部からの放熱性を高めて、ランフラット耐久性を確保することができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載のランフラットタイヤによれば、サイド補強層が一部に偏ることを抑制して、乗り心地性能を向上させることができる、という優れた効果が得られる。
第1実施形態に係り、カーカスがエンベロープ構造とされたランフラットタイヤを、タイヤ軸を含む断面で切断し、タイヤ赤道面の片側を示す半断面図である。 第2実施形態に係り、カーカスが非エンベロープ構造とされたランフラットタイヤを、タイヤ軸を含む断面で切断し、タイヤ赤道面の片側を示す半断面図である。 比較例に係るランフラットタイヤのタイヤ赤道面の片側を示す半断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1において、本実施形態に係るランフラットタイヤ10は、一対のビード部12と、サイドウォール部14と、カーカス16と、トレッド18と、サイド補強層20と、サイド層の一例たるサイドゴム22と、を有している。なお、各図面は、タイヤ幅方向においてランフラットタイヤ10のタイヤ赤道面CLの片側を示す半断面図となっている。ここで、タイヤ幅方向とは、タイヤ軸方向と平行な方向を意味する。また、タイヤ赤道面CLとは、タイヤ軸と平行なタイヤ幅方向の中央を通ってタイヤ軸に垂直な平面が、トレッド18の表面と交わる大円を意味する。
一対のビード部12は、リム(図示せず)に嵌合する部位であり、タイヤ軸回りに環状のビードコア24が夫々埋設されている。ビードコア24と、後述するカーカス16の本体部16A及び折返し部16Bとの間には、ビードフィラー26が設けられている。ビードフィラー26は、ビード部12の表面を構成するゴムやサイドゴム22と比較して硬いゴムにより構成されている。なお、各図面には、一対のビード部12のうち片方が図示されている。
サイドウォール部14は、ビード部12のタイヤ半径方向外側に夫々連なる部位である。
カーカス16は、一対のビード部12間に跨り、ビードコア24間に位置する本体部16Aとビードコア24周りに内側から外側へ折り返された折返し部16Bとを有している。図1において、折返し部16Bの端部16Eが、後述するベルト層30と本体部16Aとの間に挟まれる位置まで延設されている。即ち、カーカス16は、所謂エンベロープ構造とされている。
タイヤ断面幅をSWとすると、CW/SW=0.95〜0.99である。ここで、タイヤ断面幅SWは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)が発行する2012年度版YEAR BOOKに記載の「断面幅」であり、サイドウォール部14の外面に設けられたリムガード28や装飾(図示せず)は含まれない。使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は、各々の規格に従う。本体部16Aの最大幅CWは、該本体部16Aのうち、タイヤ幅方向最外側に位置する外面同士のタイヤ幅方向距離である。タイヤ半径方向における最大幅CWの位置は、タイヤ断面高さをSHとすると、ビード部12のリムベースラインBLからタイヤ半径方向外側に、例えば0.6SHの位置である。
CW/SW<0.95では、サイドゴム22のGsが厚くなり過ぎ、通常走行時の乗り心地の向上が少なくなる。またCW/SW>0.99では、サイドウォール部14にサイドゴム22を配置することが難しくなる。
またトレッド18のトレッド幅をTWとすると、CW/TW=1.07〜1.11である。ここで、トレッド幅TWとは、JATMAが発行する2012年度版YEAR BOOKに定められた「トレッド幅」のことである。
CW/TW<1.07では、タイヤ幅方向におけるサイド補強層20の範囲が狭くなり、該サイド補強層20の硬さが乗り心地性能に影響し易くなる。またCW/TW>1.11では、サイドウォール部14にサイドゴム22を配置することが難しくなる。
なお、本体部16Aの最大幅CWについて、タイヤ断面幅SWを基準とした範囲と、トレッド幅TWを基準とした範囲を記載したが、これらは相反するものではない。最大幅CWの位置は、タイヤ幅方向において、トレッド幅TWの位置(トレッド端)と、タイヤ断面幅SWの位置(タイヤ最大幅位置)との間に位置していればよい。
本体部16Aのタイヤ半径方向外側には、ベルト層30と、補強層32とが設けられている。このベルト層30は、例えば複数のスチールコード(図示せず)をゴム被覆してなる2層のプライにより構成されている。また補強層32は、ベルト層30のタイヤ半径方向外側に設けられている。この補強層32は、例えば有機繊維をゴム被覆してなるプライにより構成され、ベルト層30よりも幅広に構成され、該ベルト層30を覆っている。
トレッド18は、本体部16Aのタイヤ半径方向外側に設けられ、具体的には、ベルト層30及び補強層32のタイヤ半径方向外側に設けられている。このトレッド18は、両側のサイドウォール部14のタイヤ半径方向外側に夫々連なっている。トレッド18の表面には、周方向主溝34,36や横主溝(図示せず)等が適宜形成されている。
サイド補強層20は、カーカス16の本体部16Aのタイヤ幅方向内側に配置され、カーカス16のクラウン部16C及びビード部12に向かって厚さが夫々漸減するように構成されている。このサイド補強層20は、ビードフィラー26と同等の性質を有するゴムにより構成されている。
具体的には、サイド補強層20は、タイヤ幅方向断面において、カーカス16の最大幅CWの位置で最も厚くなる断面三日月状に形成されている。サイド補強層20のうち、カーカス16のクラウン部16C側の端部は、該クラウン部16Cを介してベルト層30とタイヤ半径方向に重なる位置まで延びている。一方、サイド補強層20のうち、ビード部12側の端部は、例えば、ビードコア24付近まで延びている。なおサイド補強層20の両端部の位置は、これに限られない。
サイドゴム22は、サイドウォール部14における本体部16Aのタイヤ外側に配置され、タイヤ外面を構成し、本体部16Aのタイヤ幅方向の最大幅CWの位置において、サイド補強層20の厚さGrよりも薄い厚さGsを有している。
このサイドゴム22の厚さGsは、本体部16Aの最大幅CWの位置におけるサイドウォール部14の全体の厚さをGt6とすると、Gs/Gt6≦0.35である。Gs/Gt6>0.35であると、サイドウォール部14の全体の厚さGt6が厚くなり、縦ばね(タイヤ半径方向のばね定数)の減少が少なくなるため、通常走行時の乗り心地性能の向上が少なくなる。なお、タイヤ製造上の観点からは、Gs/Gt6の最小値は0.5程度となる。
各厚さは、カーカス16のタイヤ幅方向断面における本体部16Aの外面の法線方向で測定される。厚さGsは、本体部16Aと折返し部16Bとの重なりの有無にかかわらず、該本体部16Aの外面を基準とする。
従って、図1に示されるように、本体部16Aの最大幅CWの位置において、折返し部16Bが該本体部16Aと重なっている場合には、厚さGsは、サイドゴム22の厚さと折返し部16Bの厚さの和となる。
本体部16Aの最大幅CWの位置よりタイヤ半径方向内側における、ビードフィラー26の厚さと、サイドウォール部14の全体の厚さとの関係は、例えば次の通りである。リムベースラインBLからタイヤ半径方向外側に0.5SHの位置において、ビードフィラー26の厚さをGf5とし、サイドウォール部14の全体の厚さをGt5とすると、Gf5/Gt5≦0.1である。またリムベースラインBLからタイヤ半径方向外側に0.4SHの位置において、ビードフィラー26の厚さをGf4とし、サイドウォール部14の全体の厚さをGt4とすると、0.2≦Gf4/Gt4≦0.3である。
ビードフィラー26の各厚さが各々の上限を上回ると、縦ばねの減少が少なくなるため、通常走行時の乗り心地性能の向上が少なくなる。またGf4/Gt4が0.2Gt4を下回ると、ランフラット性能の確保が難しくなる。ビードフィラー26の厚さGf5の値は、0でもよい。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1において、本実施形態に係るランフラットタイヤ10では、カーカス16の本体部16Aのタイヤ幅方向の最大幅CWの位置において、サイドゴム22の厚さGsを、サイド補強層20の厚さGrよりも薄く設定しているので、全体の厚さGt6が従来構造よりも大幅に薄くなっている。これにより、サイド補強層20の厚さGrを確保してランフラット性能を確保したまま、タイヤの縦ばねを減少させて、通常走行時の乗り心地性能を向上させることができる。
またカーカス16の本体部16Aのタイヤ幅方向の最大幅CWの位置において、全体の厚さGt6に占めるサイドゴム22の厚さGsの割合を適切に設定しているので、ランフラット性能を確保したまま、通常走行時の乗り心地性能を大幅に向上させることができる。
更に本実施形態では、タイヤ断面幅SWに対するカーカス16の本体部16Aの最大幅CWの割合を適切に設定することにより、サイドゴム22の厚さの適正化を図っている。これにより、縦ばねを減少させて乗り心地性能を向上させると共に、ランフラット走行時におけるサイドウォール部14からの放熱性を高めて、ランフラット耐久性を確保することができる。
またトレッド幅TWに対するカーカス16の本体部16Aの最大幅CWの割合を適切に設定することにより、タイヤ幅方向におけるサイド補強層20の領域が従来よりも広がっている。これにより、サイド補強層20として従来と同じ部材を用いても、該サイド補強層20が一部に偏ることを抑制して、乗り心地性能を向上させることができる。
[第2実施形態]
図2において、本実施形態に係るランフラットタイヤ10では、カーカス16の構造が、非エンベロープ構造とされ、折返し部16Bの端部16Eが、ベルト層30と重ならない位置に配置されている。折返し部16Bの端部16Eは、例えば、本体部16Aの最大幅CWの位置よりもタイヤ半径方向内側に配置されている。
本実施形態では、本体部16Aの最大幅CWの位置において、折返し部16Bが該本体部16Aと重なっていないので、厚さGsは、サイドゴム22自体の厚さとなる。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
[他の実施形態]
上記実施形態では、サイド層の一例として、サイドゴム22を挙げたが、サイド層はゴムに限られず、エラストマー等の樹脂であってもよい。
またカーカス16の本体部16Aのタイヤ幅方向の最大幅CWの位置において、全体の厚さGt6に占めるサイドゴム22の厚さGsの割合について、Gs/Gt6≦0.35であるものとしたが、この数値範囲外であってもよい。
タイヤ断面幅SWに対する本体部16Aの最大幅CWの割合について、CW/SW=0.95〜0.99であるものとしたが、この数値範囲外であってもよい。
トレッド幅TWに対する本体部16Aの最大幅CWの割合について、CW/TW=1.07〜1.11であるものとしたが、この数値範囲外であってもよい。
(試験例)
実施例に係るランフラットタイヤ10(図1)と、比較例に係るランフラットタイヤ100(図3)について、乗り心地性能及びランフラット性能の試験を行った。タイヤサイズは、何れも255/30R20である。使用リムは、8.5Jである。
各試験時にタイヤに付与した内圧と荷重(ラジアル荷重)は、表1に示されるとおりである。またサイドゴムの厚さGsとサイド補強層の厚さGrは、表2に示されるとおりである。各タイヤにおけるサイド補強層の断面形状は、比較例と実施例とで若干異なるが、該サイド補強層に用いられるゴム部材の物性や体積は共通である。
乗り心地性能試験は、ドラム試験機を用い、外周面に突起が設けられたドラム上でタイヤを走行させ、突起を乗り越える際に入力される振動を測定し、振幅が小さく減衰が速いものほど良好であるものとして評価した。表2における乗り心地性能の数値は、従来性を100とした数値により示されており、数値が小さいほど良好な結果であることを示している。
ランフラット性能は、ドラム試験を用いてランフラット走行を行い、その耐久性を、タイヤに故障が生じるまでの走行距離により評価した。表2におけるランフラット性能の数値は、従来性を100とした数値により示されており、数値が大きいほど良好な結果であることを示している。
試験結果は表2に示されるとおりであり、実施例は、乗り心地性能及びランフラット性能の両性能について、比較例よりも向上している。これは、サイドゴムの厚さGsをサイド補強層の厚さGrよりも薄くしたことの効果と考えられる。
Figure 0005833060
Figure 0005833060
更に、実施例と同様にサイドゴムの厚さGsをサイド補強層の厚さGrよりも薄くした構成において、本体部の最大幅CWの位置におけるサイドウォール部の全体の厚さGt6に対するサイドゴムの厚さGsの割合(Gs/Gt6)、タイヤ断面幅SWに対する本体部の最大幅CWの割合(CW/SW)、及びトレッド幅TWに対する本体部の最大幅CWの割合(CW/TW)を夫々変化させた際の、乗り心地性能とランフラット性能試験についても試験を行った。
また、リムベースラインBLからタイヤ半径方向外側に0.5SHの位置と、0.4SHの位置(SHはタイヤ断面高さ)での、サイドウォール部の全体の厚さに対するビードフィラーの厚さの割合(Gf5/Gt5、Gf4/Gt4)を夫々変化させた際の、乗り心地性能とランフラット性能試験についても試験を行った。
試験結果は表3に示されるとおりであり、数値の意味は上記実施例と同様である。Gs/Gt6≦0.35の場合、0.95≦CW/SW≦0.99の場合、1.07≦CW/TW≦1.11の場合、Gf5/Gt5≦0.1の場合、そして0.2≦Gf4/Gt4≦0.3の場合に、乗り心地性能及びランフラット性能がより一層向上することが確認できた。
Figure 0005833060
10 ランフラットタイヤ
12 ビード部
14 サイドウォール部
16 カーカス
16A 本体部
16B 折返し部
18 トレッド
20 サイド補強層
22 サイドゴム(サイド層)
24 ビードコア
CW 最大幅
Gs 厚さ
Gt6 全体の厚さ
SW タイヤ断面幅
TW トレッド幅

Claims (3)

  1. ビードコアが埋設された一対のビード部と、
    前記ビード部のタイヤ半径方向外側に夫々連なるサイドウォール部と、
    前記一対のビード部間に跨り、前記ビードコア間に位置する本体部と前記ビードコア周りに内側から外側へ折り返された折返し部とを有するカーカスと、
    前記本体部のタイヤ半径方向外側に設けられるトレッドと、
    前記本体部のタイヤ幅方向内側に配置され、前記カーカスのクラウン部及び前記ビード部に向かって厚さが夫々漸減するように構成されたサイド補強層と、
    前記サイドウォール部における前記本体部のタイヤ外側に配置され、タイヤ外面を構成し、前記本体部のタイヤ幅方向の最大幅CWの位置における厚さをGsとし、前記サイドウォール部の全体の厚さをGt6とすると、Gs/Gt6≦0.35であるサイド層と、
    を有し、
    リムベースラインを基準として計測したタイヤ断面高さをSHとした際に前記リムベースラインからタイヤ半径方向外側に0.5SHの位置での前記カーカスの法線方向において、前記カーカスの前記本体部と前記折返し部間に配置されたビードフィラーの厚さをGf5とし、前記サイドウォール部の全体の厚さをGt5とすると、Gf5/Gt5≦0.1となり、
    前記リムベースラインからタイヤ半径方向外側に0.4SHの位置での前記カーカスの法線方向において、前記ビードフィラーの厚さをGf4とし、前記サイドウォール部の全体の厚さをGt4とすると、0.2≦Gf4/Gt4≦0.3となるランフラットタイヤ。
  2. タイヤ断面幅をSWとすると、CW/SW=0.95〜0.99である請求項1に記載のランフラットタイヤ。
  3. 前記トレッドのトレッド幅をTWとすると、CW/TW=1.07〜1.11である請求項1又は請求項2に記載のランフラットタイヤ。
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