JP5528208B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5528208B2 JP5528208B2 JP2010116420A JP2010116420A JP5528208B2 JP 5528208 B2 JP5528208 B2 JP 5528208B2 JP 2010116420 A JP2010116420 A JP 2010116420A JP 2010116420 A JP2010116420 A JP 2010116420A JP 5528208 B2 JP5528208 B2 JP 5528208B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- circumferential
- lateral groove
- side wall
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
また、横溝の底壁面に凹部が形成されているので、リブのうち周溝および横溝で区画されたブロック部のタイヤ径方向の圧縮剛性が低減されることとなり、この空気入りタイヤの摩耗時に、前記ブロック部のタイヤ径方向の圧縮剛性が上昇するのを抑制することが可能になり、摩耗時のロードノイズを抑えることができる。
以上より、新品時および摩耗時の別を問わずロードノイズを抑えることができる。
さらに、横溝の深さが周溝よりも浅く、かつこの横溝を画成する一対の側壁面がそれぞれ、タイヤ径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、互いがタイヤ周方向に離反する向きに延在しているので、新品の空気入りタイヤの制動時に、前記ブロック部が変形し易くなるのを抑制することが可能になり、横溝を形成したことで新品の空気入りタイヤの制動性能が低下するのを抑えることができる。
特に、一対の側壁面のうち少なくとも前記前側壁面における前記傾斜角度が前記立ち上がり角度以上となっているので、新品の空気入りタイヤの制動時に、前記前側壁面が捲れてタイヤ径方向の外側を向くように前記ブロック部が変形するのを抑えることが可能になり、新品の空気入りタイヤであっても高い制動性能を発揮させることができる。
ここで、前述のように横溝の底壁面に凹部が形成されているので、この空気入りタイヤの摩耗後であっても、前記ブロック部に柔軟性を具備させることが可能になり、制動時に、前記ブロック部において前記前側壁面が位置する部分を路面に引っ掛け易くして高い制動性能を発揮させることができる。
以上より、新品時および摩耗時の別を問わず高い制動性能を発揮させることができる。
本実施形態の空気入りタイヤ1では、トレッド部11の外周面に、図1に示されるように、タイヤ周方向に延びる周溝12がタイヤ幅方向Hに間隔をあけて複数形成され、これらの周溝12により複数のリブ13が区画されるとともに、各リブ13にタイヤ幅方向Hに延びる横溝14が複数形成されている。
なお本実施形態の空気入りタイヤ1には、図示されない公知のビードコア、カーカスプライおよびスチールベルト等が埋設されている。また、空気入りタイヤ1の外表面には、装着される車両が前進するときのタイヤ回転方向が特定可能な例えば矢印等の図示されない明示部が形成されている。図示の空気入りタイヤ1は、トレッド部11が紙面の下方から上方に向けて移動するように回転したときに車両が前進するように車両に装着される。
また図示の例では、トレッド部11の外周面におけるタイヤ幅方向Hの両端部にはそれぞれ、タイヤ幅方向Hに延びる端溝16がタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。各端溝16のタイヤ幅方向Hの内側端部は、トレッド部11の外周面における前記両側部分に各別に配設された一対の周溝12のうち、タイヤ幅方向Hの外側に位置する周溝12に開口している。
また、各横溝14の深さは周溝12の深さよりも浅くなっている。各横溝14の幅は周溝12の幅と同等になっている。
そして本実施形態では、これら一対の側壁面14a、14bのうち、少なくとも前記タイヤ回転方向の前側Fに位置する前側壁面14aにおいて、タイヤ径方向の外側端部におけるトレッド部11の外周面に直交する垂線Lに対する傾斜角度αが、タイヤ径方向の内側端部における横溝14の底壁面14cに対する立ち上がり角度β以上となっている。図示の例では、一対の側壁面14a、14bそれぞれにおいて、前記傾斜角度αが前記立ち上がり角度βより大きくなっている。なお例えば、前記傾斜角度αは45°以上70°以下とされ、前記立ち上がり角度βは0°以上45°以下となっている。
さらに本実施形態では、一対の側壁面14a、14bのうち少なくとも前側壁面14aにおけるタイヤ径方向の外側端部は、トレッド部11の外周面に凸曲面部18を介して連結されている。図示の例では、一対の側壁面14a、14bそれぞれにおけるタイヤ径方向の外側端部が、トレッド部11の外周面に凸曲面部18を介して連結されている。なお、凸曲面部18の曲率半径は例えば3mm以上15mm以下となっている。
また、横溝14の底壁面14cに凹部17が形成されているので、リブ13のうち周溝12および横溝14で区画されたブロック部19のタイヤ径方向の圧縮剛性が低減されることとなり、この空気入りタイヤ1の摩耗時に、ブロック部19のタイヤ径方向の圧縮剛性が上昇するのを抑制することが可能になり、摩耗時のロードノイズを抑えることができる。
以上より、新品時および摩耗時の別を問わずロードノイズを抑えることができる。
特に、前記傾斜角度αが前記立ち上がり角度β以上となっているので、新品の空気入りタイヤ1の制動時に、前記前側壁面14aが捲れてタイヤ径方向の外側を向くようにブロック部19が変形するのを抑えることが可能になり、新品の空気入りタイヤ1であっても高い制動性能を発揮させることができる。
ここで、前述のように横溝14の底壁面14cに凹部17が形成されているので、この空気入りタイヤ1の摩耗後であっても、ブロック部19に柔軟性を具備させることが可能になり、制動時に、ブロック部19において前側壁面14aが位置する部分を路面に引っ掛け易くして高い制動性能を発揮させることができる。
以上より、新品時および摩耗時の別を問わず高い制動性能を発揮させることができる。
さらに、凹部17が、横溝14の底壁面14cに該横溝14をタイヤ幅方向Hに挟む一対の周溝12からタイヤ幅方向Hに離反して配置されているので、凹部17を形成したことでブロック部19の変形量が大きくなり過ぎるのを抑制することが可能になり、新品時および摩耗時の別を問わず高い制動性能を確実に発揮させることができる。
この場合、凹部17を形成したことでブロック部19の変形量が大きくなり過ぎるのを確実に抑えることが可能になり、ブロック部19のタイヤ径方向の圧縮剛性を効果的に低減することができる。
さらに、凹部17のタイヤ幅方向Hの両端部をそれぞれ、この凹部17が形成された横溝14をタイヤ幅方向Hに挟む一対の周溝12に各別に連通させてもよい。
また、周溝12の本数や配設位置は前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。さらに、横溝14の延びる方向は、前記実施形態に限らず、例えばタイヤ幅方向Hに沿って平行に延在させたり、あるいはタイヤ幅方向Hの内側から外側に向かうに従い漸次前記タイヤ回転方向の後側に向けて延在させる等して適宜変更してもよい。
さらに、中央細溝15や端溝16は設けなくてもよい。
まずこの試験に際し、実施例1、2および比較例1、2の空気入りタイヤを準備した。
実施例1として、図1に示す空気入りタイヤ1(前記傾斜角度αが約45°、前記立ち上がり角度βが約10°)を採用し、実施例2として、図3に示す空気入りタイヤ2を採用し、比較例1として、図1に示す空気入りタイヤ1において凹部17を有しない空気入りタイヤを採用し、比較例2として、図1に示す空気入りタイヤ1において、一対の側壁面14a、14bそれぞれについて、前記傾斜角度αを約10°、前記立ち上がり角度βを約80°とした空気入りタイヤを採用した。
また、実施例1、2および比較例1、2の各空気入りタイヤとして、225/45R17のサマータイヤを採用し、リム幅を8J−17とした。
また、実施例1、2および比較例1、2の空気入りタイヤをそれぞれ、セダンタイプの国産車に装着し、ドライバー以外に荷重が600Nの物を車両に乗せ、かつ車両が指定する内圧を各空気入りタイヤに付与した状態で、テストコースの乾燥路上で60km/hからの減速度を測定して制動性能を評価した。
以上の2つの試験は、実施例1、2および比較例1、2の各空気入りタイヤについて、新品のものと50%摩耗後のものとの2種類実施した。
また、ロードノイズおよび制動性能の評価は、比較例1を100とした指数で評価し、数値が大きい程、ロードノイズが低減され、制動性能が優れていることを示している。
11 トレッド部
12 周溝
13 リブ
14 横溝
14a 前側壁面(側壁面)
14b 側壁面
14c 横溝の底壁面
17 凹部
18 凸曲面部
20 小孔(凹部)
F タイヤ回転方向の前側
H タイヤ幅方向
L 垂線
α 傾斜角度
β 立ち上がり角度
Claims (3)
- トレッド部の外周面に、タイヤ周方向に延びる周溝がタイヤ幅方向に間隔をあけて複数形成され、これらの周溝により複数のリブが区画されるとともに、各リブにタイヤ幅方向に延びる横溝が複数形成され、車両が前進するときのタイヤ回転方向が特定された空気入りタイヤであって、
前記横溝は、前記周溝の深さよりも浅くされて形成されるとともに、該横溝の底壁面に凹部が形成され、
前記横溝を画成する一対の側壁面はそれぞれ、タイヤ径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、互いがタイヤ周方向に離反する向きに延在し、
これら一対の側壁面のうち、少なくとも前記タイヤ回転方向の前側に位置する前側壁面において、タイヤ径方向の外側端部におけるトレッド部の外周面に直交する垂線に対する傾斜角度が、タイヤ径方向の内側端部における前記横溝の底壁面に対する立ち上がり角度以上となっていることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1記載の空気入りタイヤであって、
前記一対の側壁面のうち少なくとも前記前側壁面におけるタイヤ径方向の外側端部は、トレッド部の外周面に凸曲面部を介して連結されていることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1または2に記載の空気入りタイヤであって、
前記横溝のタイヤ幅方向の両端部はそれぞれ、該横溝をタイヤ幅方向に挟む一対の周溝に各別に開口し、
前記凹部は、前記横溝の底壁面に前記一対の周溝からタイヤ幅方向に離反して配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010116420A JP5528208B2 (ja) | 2010-05-20 | 2010-05-20 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010116420A JP5528208B2 (ja) | 2010-05-20 | 2010-05-20 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011240876A JP2011240876A (ja) | 2011-12-01 |
JP5528208B2 true JP5528208B2 (ja) | 2014-06-25 |
Family
ID=45407963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010116420A Expired - Fee Related JP5528208B2 (ja) | 2010-05-20 | 2010-05-20 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5528208B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10457102B2 (en) | 2015-10-06 | 2019-10-29 | Toyo Tire Corporation | Pneumatic tire |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5803859B2 (ja) * | 2012-09-06 | 2015-11-04 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP6621312B2 (ja) * | 2015-11-24 | 2019-12-18 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09188110A (ja) * | 1996-01-11 | 1997-07-22 | Bridgestone Corp | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
JP5234269B2 (ja) * | 2008-09-30 | 2013-07-10 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
-
2010
- 2010-05-20 JP JP2010116420A patent/JP5528208B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10457102B2 (en) | 2015-10-06 | 2019-10-29 | Toyo Tire Corporation | Pneumatic tire |
US11104183B2 (en) | 2015-10-06 | 2021-08-31 | Toyo Tire Corporation | Pneumatic tire |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011240876A (ja) | 2011-12-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10500904B2 (en) | Tire | |
JP6186147B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
EP2818333B1 (en) | Pneumatic tire | |
JP5314343B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5275610B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5073568B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5620537B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5844982B2 (ja) | タイヤ | |
JP2012061973A (ja) | 空気入りタイヤ | |
WO2012026546A1 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5528208B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2007106175A (ja) | 空気入りタイヤ | |
CN111070976B (zh) | 重载荷用充气轮胎 | |
JP2008296730A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5417253B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2011245996A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6492605B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2015157524A (ja) | 重荷重用空気入りタイヤ | |
JP6367139B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5370639B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2007069665A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2017030506A (ja) | 自動二輪車用タイヤ | |
JP2019111931A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5762216B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2010115973A (ja) | 空気入りタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130412 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131024 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131029 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140318 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140415 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5528208 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |